JP4620914B2 - 浄水器用カートリッジ及び浄水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水などを浄化処理する浄水器、及び浄水器に交換可能に装着して用いられる浄水器用カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、上水道用水の水質悪化に伴い、浄水場にて消毒のために加えられる塩素量が増大し、その結果、水道水中の残留塩素による不快な味と臭いが顕著な問題となっている。そのため、従来から、この水道水中の残留塩素などを除去することを目的として、活性炭や多孔質中空子フィルタ等の濾材を利用した浄水器が種々提案されている。
【0003】
この種の浄水器においては、その処理能力を高いレベルに長時間維持するために定期的に濾材を交換する必要があり、この交換作業を容易に実行できるものとして、濾材自体をカートリッジ化した浄水器用カートリッジが広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の浄水器においては、水道水中の残留塩素の除去が行われるため、止水時に浄水器用カートリッジ内或いは浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中で、細菌等が繁殖し易いという欠点があった。
【0005】
一方、この浄水中の細菌等の繁殖の問題は、浄水器の使用環境や稼動条件などによって大きく異なる。例えば、浄水器の稼動率が高く、浄化処理された浄水が早期に使用される場合には浄水中で細菌等が繁殖し難いが、浄水器の稼動率が低く、浄水器用カートリッジ内或いは浄水器用カートリッジの下流側流路にて浄水が長期間滞留するような場合や、浄水が高温多湿の環境下に晒される場合には細菌等が繁殖し易い。
【0006】
そのため、衛生管理上、様々な使用環境や稼動条件などに応じて、浄水中での細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水器又は浄水カートリッジの実現が望まれていたが、このようにフレキシブルに対応可能な浄水器又は浄水カートリッジは未だ実現されていなかった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、様々な使用環境や稼動条件などに応じて、浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水器及び浄水器用カートリッジを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、両端開口した略筒状の濾過部と、該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備え、一方の蓋体に浄水流出口を設けて、外部から導入された原水が、前記濾過部の外周側面から該濾過部内を通過し、濾過部と一対の蓋体とによって囲まれる空洞部内に流入した後、該空洞部から前記浄水流出口へ流出し、浄水流出口から外部に導出するように構成されて、浄水器のケース内に配置される浄水器用カートリッジにおいて、少なくとも一方の蓋体に、前記空洞部と導通するリーク孔を設け、前記一対の蓋体のそれぞれに連絡孔を形成するとともに、前記空洞部内に前記各連絡孔を貫通する連絡路を設け、前記一方の蓋体の連絡孔は、前記浄水流出口と異なる位置に形成されるとともに、当該連絡孔と前記浄水流出口との間は、連通不能に区画されていることを特徴とする。
【0009】
このように少なくとも一方の蓋体に空洞部に導通するリーク孔を設けると、外部から導入された原水の一部は、濾過部内を通過せずに、蓋体のリーク孔を通過して空洞部内に直接流入するようになる。従って、このリーク孔から空洞部内に直接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の浄水器用カートリッジにおいて、前記リーク孔を、複数形成したことを特徴とする。
このようにリーク孔を複数形成すると、公知の栓部材等を用いて適宜リーク孔を開放或いは閉塞させることにより、蓋体のリーク孔を通過して空洞部内に直接流入する原水量を増減させることができる。従って、浄水中の残留塩素量を簡易に調整することができるようになり、様々な使用環境や稼動条件などに応じてフレキシブルに対応可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の浄水器用カートリッジにおいて、前記空洞部内に、銀イオン添加装置を配設したことを特徴とする。
このように構成すると、この銀イオン添加装置により浄水中に銀イオンが添加されるようになる。そのため、この銀イオンにより、浄水器用カートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中の細菌等の繁殖をより一層効果的に抑制することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の浄水器用カートリッジを適用する浄水器である。
これにより、浄水器用カートリッジ内或いは浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水器を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。なお、この明細書の説明においては、外部から導入される水道水を「原水」といい、浄水カートリッジの濾過部を通過して浄化処理された原水を「浄水」という。
【0014】
図1に示すように、本実施形態の浄水器10は、金属製のケース11と、このケース11内に収容配置される略円筒状の浄水器用カートリッジ21とから構成される。
【0015】
ケース11は、上方開口した有底円筒状のケース本体12と、このケース本体12の上端開口を閉塞する下方開口した金属製のケース蓋13と、これらケース本体12とケース蓋13とを固定保持する止め具14とからなる。
【0016】
ケース本体12の上方外周側面には凸部12aが形成され、この凸部12a上には、水密性を保持するためのパッキン15が取着されている。そして、ケース本体12とケース蓋13とは、パッキン15を介して液密に接合され、止め具14により密閉されている。
【0017】
ケース蓋13の一側上面には、入口プラグ16が垂直上下方向に向かって突出形成され、この入口プラグ16には原水を導入するための導入口16aが貫設されている。また、ケース蓋13の上面略中央には、出口プラグ17が垂直上下方向に向かって突出形成され、この出口プラグ17には浄水を導出するための導出口17aが貫設されている。そして、出口プラグ17の導出口17aの下方側内周側面には、雌ねじが形成されている。
【0018】
浄水器用カートリッジ21は、両端開口した略円筒状の濾過部22と、この濾過部22の両端開口を閉塞する一対の合成樹脂製の上側蓋体31及び下側蓋体41と、銀イオン添加装置51と、中空部材61とを組み合わせて構成される。濾過部22は、多孔質材料からなる内フィルタ23及び外フィルタ24と、これら内フィルタ23と外フィルタ24の間に充填される粒状活性炭よりなる濾材25とから構成される。
【0019】
上側蓋体31の上面略中央には、その外周に雄ねじが形成された接続プラグ32が、垂直上下方向に向かって突出形成されている。この接続プラグ32には、既述したケース蓋13の導出口17aと導通する浄水流出口32aが貫設されている。
【0020】
上側蓋体31の底面には、環状突起33,34,35,36がそれぞれ略同心円状に突設されている。そして、この環状突起33と環状突起34との間に形成される環状溝を外フィルタ嵌着溝Xとし、環状突起35と環状突起36との間に形成される環状溝を内フィルタ嵌着溝Yとしている。さらに環状突起36の内周側には環状突起37が突設され、この環状突起37間には後述する連絡路Uの一端を形成する連絡孔37aが貫設されている。
【0021】
下側蓋体41の上面には、環状突起43,44,45,46がそれぞれ略同心円状に突設されている。そして、この環状突起43と環状突起44との間に形成される環状溝を外フィルタ嵌着溝Xとし、環状突起45と環状突起46との間に形成される環状溝を内フィルタ嵌着溝Yとしている。さらに環状突起46の内周側には環状突起47が突設され、この環状突起47間には後述する連絡路Uの一端を形成する連絡孔47aが貫設されている。また、下側蓋体41の環状突起46の内周側底面には、3箇所にリーク孔48a,48b,48cが貫設されている(図2参照)。
【0022】
そして、上側蓋体31及び下側蓋体41の外フィルタ嵌着溝Xには外フィルタ24が、内フィルタ嵌着溝Yには内フィルタ23が、それぞれ図示の如く略同心状に収納配置されている。そのため、内フィルタ23及び外フィルタ24と、上側蓋体31及び下側蓋体41との間には空間が一体的に形成され、この空間に濾材25が充填されることにより、略円筒状の濾過部22が形成されている。
【0023】
一方、濾過部22(内フィルタ23)と上側蓋体31及び下側蓋体41との間には空間(以下、「空洞部S」という。)が形成され、この空洞部S内に、銀イオン添加装置51及び中空部材61が配設されている。
【0024】
銀イオン添加装置51は、上下両端の略全面を開放した略円筒形状の筐体52と、その上下両端の開放部に張設された樹脂フィルタ53,54とから構成され、流体が内部を通過可能となっている。
【0025】
筐体52内には、銀又は銀化合物が表面に被覆された粒状活性炭(以下、「銀担持活性炭50」という。)が収容されている。この銀担持活性炭50は、通水時に水流により筐体52内で流動分散するように、筐体52の内部容積の2分の1〜4分の3程度、収容されている。また、筐体52には、後述する連絡路Uの一部を構成する筺体連絡路56が貫設されている。
【0026】
そして、この銀イオン添加装置51は、筐体52の筺体連絡路56の上端に上側蓋体31の環状突起37を圧入することにより上側蓋体31の裏面側に嵌着されるとともに、筺体連絡路56の下端を中空部材61の上端に圧入することにより空洞部Sの上端側に支持固定されている。この中空部材61の下端は、下側蓋体41の環状突起47内に圧入されている。
【0027】
以上のように構成された本実施形態の浄水器用カートリッジ21には、その空洞部S内に、中空部材61、筺体連絡路56及び連絡孔37a,47aから構成される連絡路Uが区画形成されている。この連絡路Uは、浄水器用カートリッジ21の上側蓋体31及び下側蓋体41を貫通するように形成されている。
【0028】
そして、この浄水器用カートリッジ21は、ケース蓋13の出口プラグ17に上側蓋体31の接続プラグ32を螺合させることにより、ケース本体12内にて垂下固定された状態で収容配置されている。そのため、浄水器用カートリッジ21の外周とケース11の内壁との間にはそれぞれ所定の領域が形成される。ここで、浄水器用カートリッジ21の上端とケース11の内壁との間の領域を「上部領域」といい、浄水器用カートリッジ21の外周側面とケース11の内壁との間の領域を「側部領域」といい、浄水器用カートリッジ21の下端とケース11の内壁との間の領域を「下部領域」という。
【0029】
以下、本実施形態の浄水器10の作用について説明する。
この浄水器10において、ケース蓋13の入口プラグ16から導入された原水は、ケース11内の上部領域、側部領域、下部領域及び連絡路Uに注入され、やがてケース11内が原水にて満たされる。
【0030】
そして、ケース蓋13の入口プラグ16からさらに原水を導入すると、側部領域の原水が浄水器用カートリッジ21の濾過部22の外周側面(外フィルタ24)から、濾材25、内フィルタ23と順次通過することにより空洞部S内に流入する。その際、濾過部22(濾材25)にて原水中の残留塩素やトリハロメタン等の不純物が除去される。
【0031】
一方、ケース蓋13の入口プラグ16から導入された原水の一部は、下側蓋体41のリーク孔48a,48b,48cを通過して空洞部Sに直接流入する。すなわち、このリーク孔48a,48b,48cは、原水を空洞部S内に直接流入させる流路として機能する。そのため、浄水器用カートリッジ21の空洞部S内に流入する浄水中には、濾過部22を通過せずに下側蓋体41のリーク孔48a,48b,48cを通過した原水が一部混入される。
【0032】
そして、この空洞部S内に流入した浄水(一部原水が混合した浄水)は、空洞部Sから銀イオン添加装置51内を通過して浄水流出口32aへ流出し、この浄水流出口32aから導出口17aを通過して外部へと導出される。
【0033】
ここで、銀イオン添加装置51内を通過する浄水(一部原水が混合した浄水)には、銀担持活性炭50の銀又は銀化合物が溶出することによって、銀イオンが添加される。従って、浄水器用カートリッジ21内、又は浄水器用カートリッジ21の下流側流路にて滞留する浄水(一部原水が混合した浄水)には、リーク孔48a,48b,48cを通過した原水の残留塩素と、銀イオン添加装置51の銀担持活性炭50によって添加された銀イオンとが含まれるようになる。なお、この浄水(一部原水が混合した浄水)中の残留塩素量は、飲料水として風味を損なわない程度のものである。
【0034】
以上詳述したように、本実施形態によれば以下の作用効果が奏される。
(1) 両端開口した略円筒状の濾過部22と、この濾過部22の両端開口を閉塞する一対の上側蓋体31及び下側蓋体41とを備え、上側蓋体31に浄水流出口32aを設けて、外部から導入された原水が、濾過部22の外周側面からこの濾過部22を通過して空洞部S内に流入した後、この空洞部Sから浄水流出口32aへ流出し、この浄水流出口32aから外部に導出するように構成された浄水器用カートリッジ21において、下側蓋体41に空洞部Sと導通するリーク孔48a,48b,48cを設けた。
【0035】
このように構成すると、外部から導入された原水の一部が、濾過部22を通過せずに下側蓋体41のリーク孔48a,48b,48cを通過して空洞部Sに直接流入するようになる。従って、このリーク孔48a,48b,48cから空洞部S内に直接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ21内、又は浄水器用カートリッジ21の下流側流路に滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することができる。
【0036】
一方、上記のようにリーク孔48a,48b,48cを設けずに、濾材25の配合量を減らすことにより、空洞部S内に流入する浄水中に残留塩素を残存させることも可能である。しかし、このように濾材25の配合量を減らすと、濾材25が早期に吸着飽和状態に達し、有効な浄化処理能力を長期にわたって維持することが困難となり、浄水器用カートリッジ21の交換サイクルが短縮化するというデメリットがある。また、浄水器用カートリッジ21は、その適用される浄水器10に応じて形状や構造、濾材25の配合量などが定格化されているため、個別の浄水器10(浄水器用カートリッジ21)の使用環境や稼動条件などに応じて濾材25の配合量を適宜変更することは、高コスト化につながるというデメリットがある。
【0037】
従って、本実施形態のように構成することにより、低コストで有効な浄化処理能力を長期間維持し、且つ浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水器10及び浄水器用カートリッジ21を実現することができる。
【0038】
(2) リーク孔48a,48b,48cを複数形成したため、栓部材等を用いてこれらリーク孔48a,48b,48cを適宜開放或いは閉塞させることにより、空洞部S内に直接流入する原水量を増減させることができ、浄水中の残留塩素量を簡易に調整することができる。従って、様々な使用環境や稼動条件などに応じてフレキシブルに対応可能となる。
【0039】
(3) 濾過部22と一対の上側蓋体31及び下側蓋体41とによって囲まれる空洞部S内に、銀イオン添加装置51を配設したため、この銀イオン添加装置51内を通過する浄水中に銀イオンが添加されるようになる。従って、この浄水中に溶出する銀イオンの殺菌作用により、浄水中での細菌等の繁殖を抑制する機能が補強され、浄水器用カートリッジ21内、或いは浄水器用カートリッジ21の下流側流路にて滞留する浄水中の細菌等の繁殖をより一層効果的に抑制することができる。
【0040】
(4) 銀担持活性炭50を、通水時に水流により流動分散されるように筐体52内に収容したため、銀イオン添加装置51内を通過する浄水と銀担持活性炭50との接触面積を有効に確保することができる。従って、浄水中に銀イオンを効率的に溶出させて、銀担持活性炭50の殺菌作用を効果的に発揮させることができるとともに、流量の低下、早期の目詰まり等を防止することができる。
【0041】
(5) 一対の上側蓋体31及び下側蓋体41間に、両端開放した連絡路Uを貫設したため、下部領域における原水の流出入量を増大することができる。すなわち、この連絡路Uは、浄水器10の下部領域と上部領域とを結ぶ原水の新たな流出入経路として機能する。そのため、ケース11内の下部領域における原水の長期間の滞留を抑制して、ケース11内の下部領域における細菌等の繁殖を抑制することができる。
【0042】
(6) 内フィルタ23及び外フィルタ24と、一対の上側蓋体31及び下側蓋体41とを組み合わせて濾過部22を構成したため、濾材25の充填空間及び空洞部Sを一体的に設けることができ、浄水器用カートリッジ21の製造が容易となる。また、このように構成される浄水器用カートリッジ21は、その外周側面の略全面が濾過部22となるため、濾過表面積を大きくとることができ、濾過処理量を増大させることができる。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更実施することも可能である。
【0044】
・ 一対の上側蓋体31及び下側蓋体41の外フィルタ嵌着溝X及び内フィルタ嵌着溝Yの間隔を、使用用途に合わせて変更すること。このようにすると、濾材25を充填する空間の体積を増減させることができ、様々な使用環境や稼動条件などに応じた浄化処理能力を有する浄水器10又は浄水器用カートリッジ21を実現できる。
【0045】
・ 内フィルタ23及び外フィルタ24を複数層設けること。このように多重フィルタとすることにより、濾材25の充填空間を複数設けることができ、浄化処理能力をより一層向上させた浄水器10又は浄水器用カートリッジ21を実現できる。
【0046】
・ 濾過部22を、繊維状活性炭フィルタによって構成すること。このようにすると、構成部材点数を減らすことができるため、構成が簡易で製造容易な浄水器10及び浄水器用カートリッジ21を実現できる。
【0047】
・ 空洞部S内に、多孔質中空糸フィルター等の濾材を配設すること。このようにすると、浄水器用カートリッジ21内、又は浄水器用カートリッジ21の下流側流路に滞留する浄水中の細菌等の繁殖をより一層効果的に抑制することができる。また、浄化処理能力をより一層向上させた浄水器10又は浄水器用カートリッジ21を実現できる。
【0048】
・ リーク孔48a,48b,48cの設置個数を増減させること。このようにすると、様々な使用環境や稼動条件などに応じてフレキシブルに対応可能な浄水器10又は浄水器用カートリッジ21を実現できる。
【0049】
・ 銀イオン添加装置51を空洞部S内の上下中間部または下端に設けること。このようにしても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
次に、上記実施形態から把握される技術的思想について、以下に記載する。
【0050】
(A) 両端開口した略筒状の濾過部と、該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備えた浄水器用カートリッジにおいて、外部から導入された原水が、前記濾過部を通過せずに、濾過部と一対の蓋体とによって囲まれる空洞部内に直接流入する流路を形成したことを特徴とする浄水器用カートリッジ。
【0051】
このように構成すると、外部から導入される原水の一部が濾過部を通過せずに空洞部内に直接流入するようになる。従って、この空洞部内に直接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路に滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することができる。
【0052】
(B) 両端開口した略筒状の濾過部と、該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備えた浄水器用カートリッジにおいて、少なくともいずれか一方の蓋体に、前記濾過部と一対の蓋体とによって囲まれる空洞部に導通するリーク孔を設けたことを特徴とする浄水器用カートリッジ。
【0053】
このように構成すると、原水の一部が濾過部を通過せずにリーク孔を通過して空洞部に直接流入するようになる。従って、このリーク孔から空洞部内に直接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路に滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することができる。
【0054】
(C) 前記濾過部が、繊維状活性炭フィルタから構成されることを特徴とする請求項1から請求項3、又は上記(A)或いは(B)のいずれかに記載の浄水器用カートリッジ。
【0055】
このように構成すると、濾過部を構成する部材点数を減らすことができるため、構成が簡易で製造容易な浄水器及び浄水器用カートリッジを実現することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、外部から導入された原水の一部を空洞部内に直接流入するように構成したため、このリーク孔から空洞部内に直接流入する原水に含まれる残留塩素により、浄水器用カートリッジ内、又は浄水器用カートリッジの下流側流路にて滞留する浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制することができる。
【0057】
しかも、リーク孔を複数設けることにより、浄水中の残留塩素量を簡易に調整することができるため、様々な使用環境や稼動条件などに応じてフレキシブルに対応可能となる。
【0058】
従って、様々な使用環境や稼動条件などに応じて、浄水中の細菌等の繁殖を効果的に抑制可能な浄水器及び浄水器用カートリッジを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浄水器及び浄水器用カートリッジの縦断面図。
【図2】 浄水器用カートリッジの底面図。
【符号の説明】
S…空洞部、21…浄水器用カートリッジ、22…濾過部、31,41…蓋体、32a…浄水流出口、48a,48b,48c…リーク孔、50…銀担持活性炭、51…銀イオン添加装置。

Claims (4)

  1. 両端開口した略筒状の濾過部と、該濾過部の両端開口を閉塞する一対の蓋体とを備え、一方の蓋体に浄水流出口を設けて、外部から導入された原水が、前記濾過部の外周側面から該濾過部内を通過し、濾過部と一対の蓋体とによって囲まれる空洞部内に流入した後、該空洞部から前記浄水流出口へ流出し、浄水流出口から外部に導出するように構成されて、浄水器のケース内に配置される浄水器用カートリッジにおいて、
    少なくとも一方の蓋体に、前記空洞部と導通するリーク孔を設け
    前記一対の蓋体のそれぞれに連絡孔を形成するとともに、前記空洞部内に前記各連絡孔を連絡する連絡路を設け、
    前記一方の蓋体の連絡孔は、前記浄水流出口と異なる位置に形成されるとともに、当該連絡孔と前記浄水流出口との間は、連通不能に区画されていることを特徴とする浄水器用カートリッジ。
  2. 前記リーク孔を、複数形成したことを特徴とする請求項1に記載の浄水器用カートリッジ。
  3. 前記空洞部内に、銀イオン添加装置を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浄水器用カートリッジ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の浄水器用カートリッジを適用する浄水器。
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