JP2003093063A - 改変型ヒトプロテインcインヒビター - Google Patents

改変型ヒトプロテインcインヒビター

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JP2003093063A
JP2003093063A JP2001287387A JP2001287387A JP2003093063A JP 2003093063 A JP2003093063 A JP 2003093063A JP 2001287387 A JP2001287387 A JP 2001287387A JP 2001287387 A JP2001287387 A JP 2001287387A JP 2003093063 A JP2003093063 A JP 2003093063A
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ser
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asn
val
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Mitsugi Fujita
貢 藤田
Kenichi Takahashi
健一 高橋
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HUMAN SCIENCE SHINKO ZAIDAN
JCR Pharmaceuticals Co Ltd
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HUMAN SCIENCE SHINKO ZAIDAN
JCR Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 野生型ヒトプロテインCインヒビターを基本
骨格とし、これに比して強い抗DIC作用を有し、活性
型プロテインCに対する阻害活性は減弱している改変型
ヒトプロテインCインヒビターを提供すること。 【解決手段】 野生型ヒトプロテインCインヒビターの
Asn型糖鎖結合部位である第230位にAsn型糖鎖
が結合しないように該野生型ヒトプロテインCインヒビ
ターの第230位のアスパラギン残基の属するAsn型
糖鎖結合領域のアミノ酸残基を置換し、且つ、第353
位のフェニルアラニンをグリシンに置換してなるアミノ
酸配列を有することを特徴とする、野生型ヒトプロテイ
ンCインヒビターと比較して強いトロンビン阻害活性及
び血漿カリクレイン阻害活性を有するが活性型プロテイ
ンC阻害活性は減弱されている、改変型ヒトプロテイン
Cインヒビター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、播種性血管内凝固
(Disseminated Intravascular Coagulation:DIC)
で見られる血液凝固系の持続的亢進及びこれに伴って起
こる炎症反応に対し、高い特異性を有する治療薬となり
得る改変型ヒトプロテインCインヒビター及びこれを含
有する薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】播種性血管内凝固(DIC)は、感染症
や悪性腫瘍その他が誘因となって血液凝固系が持続的に
亢進するため全身の細小血管内に血栓が多発する症候群
であり、一般的に血栓傾向を呈する。しかしまた、DI
Cでは、凝固系の持続亢進による細小血管内での血栓形
成と線溶系の亢進による血栓溶解が繰り返し起こるた
め、最終的には、凝固因子及び血小板が消費される結
果、血栓傾向とは逆に出血傾向を呈する。更には、炎症
細胞の活性化により臓器障害(多臓器不全)を併発する
こともある。DICは感染症や悪性腫瘍その他が誘因と
なって起こる症候群であるため、誘因となる基礎疾患を
治療しない限り本質的に治癒しないが、誘因を取除くま
での間DICの進行を抑制しなければ、患者はDICで
死亡する場合が多い。
【0003】現在、臨床ではDIC患者に対し、主とし
て抗凝固療法(未分画若しくは低分子量ヘパリン等の抗
凝固薬を使用)を施し、その間にDICの誘因となって
いる基礎疾患を治療している。ヘパリンはアンチトロン
ビンIII依存的に、(血液凝固系を亢進する働きを有す
る)トロンビンを阻害することにより、凝固系の亢進を
抑制する。しかしながらDICでは、血液凝固系の持続
的亢進により、アンチトロンビンIIIが消費されて不足
傾向にある場合がある。このため、アンチトロンビンII
Iの補充が必要となるケースも多いが、アンチトロンビ
ンIII製剤は高価であることから、その使用が健康保険
上の制限を受けており、患者への十分量の投与は望み難
いという問題がある。
【0004】DICでは、血液凝固系、線溶系及び炎症
反応の異常亢進が複雑に絡み合っているため病態も一様
でなく、抗凝固療法だけでは思うように治療効果が得ら
れないケースも多く、予後は極めて不良であり、1992年
度厚生省血液凝固異常症調査研究班報告によれば、DI
C患者の半数が死亡している。
【0005】プロテインCインヒビターは、セリンプロ
テアーゼインヒビターファミリーに分類される糖タンパ
ク質であり、抗凝固作用を有する活性型プロテインCを
阻害するだけでなく、血液凝固系の亢進に関与している
血漿カリクレイン及びトロンビンをも阻害する(各酵素
の阻害反応における二次反応速度定数はほぼ等しい)。
活性型プロテインCは、血管内皮細胞上に発現している
トロンボモジュリンと複合体を形成したトロンビンが、
プロテインCを活性化することによって生じる。DIC
では、殆どの場合、トロンボモジュリンの発現量が著し
く低下しているため、活性型プロテインCの産生量も著
しく低下している。その反面、DICでは凝固系が亢進
しているため、血液凝固系で中心的役割を担っているト
ロンビン及び血漿カリクレインが上昇している。これら
の酵素は炎症性細胞を活性化して炎症反応をも亢進させ
る。従って、DICでは、一般に、プロテインCインヒ
ビターは、活性化プロテインC阻害因子としてではな
く、実質上抗凝固因子及び炎症反応抑制因子として、作
用している。
【0006】このような背景において、本発明者等は先
に、DICで見られる血液凝固系の異常亢進、二次線溶
の亢進及び炎症反応を改善するヒト生体由来のプロテイ
ンCインヒビターを見出している〔Fujita, M. et al.,
Thrombosis and Haemostasis, 84: 54-58 (2000)、Izu
tani, W. et al., Biological & Pharmaceutical Bulle
tin, 23: 1046-1050 (2000)、及び特開平11-60500〕。
【0007】更に本発明等は、ヒトプロテインCインヒ
ビターにおいては、活性を抑制する方向にAsn型糖鎖
が作用しており、Asn型糖鎖結合部位のうち1ヶ所又
は複数ヶ所のAsn型糖鎖結合部位において糖鎖の結合
をなくすことによってプロテインCインヒビターが有す
るトロンビン阻害活性及び血漿カリクレイン阻害活性を
高められること、及び、そのための一方法として、第2
30位のアスパラギン残基の属するAsn型糖鎖結合領
域のアミノ酸配列である−Asn−Leu−Ser−に
おいて、(1)アスパラギン残基を他のアミノ酸残基で
置換する、(2)該配列中央のLeu又はHisを、P
roで置換する、又は(3)該配列末尾のSerをトレ
オニン以外の他のアミノ酸残基で置換する、という操作
のうち少なくと一つを行なえばよいこと、及び、該アス
パラギン残基を置換するのに好ましいアミノ酸残基がセ
リン、グリシン、アスパラギン酸、ロイシン又はプロリ
ンであり、そのうちセリンが特に好ましいことを見出
し、それに基づき、野生型のヒトプロテインCインヒビ
ターの持つDIC改善作用(抗DIC)を強めた改変型
ヒトプロテインCインヒビターを得ている(特願2000-1
95490)。
【0008】しかしながら、先に述べたように、DIC
では血液凝固系、線溶系及び炎症反応の異常亢進が複雑
に絡み合っているため、その病態は一様でなく、活性型
プロテインCの産生量が余り低下していない症例も見ら
れる。そのような症例に対してヒトプロテインCインヒ
ビターが用いられる場合を考慮すると、トロンビン及び
血漿カリクレインに対し十分な阻害活性を有する一方、
活性型プロテインCに対する阻害活性の弱いヒトプロテ
インCインヒビターが、一層望ましい。
【0009】すなわち、ヒトプロテインCインヒビター
が有する活性型プロテインCに対する阻害活性を減弱さ
せることができれば、それだけ活性型プロテインCへの
影響を危惧することなく使用できる安全性の高い抗DI
C薬を提供できることになる。更に、プロテインCイン
ヒビターのトロンビン阻害活性及び血漿カリクレイン阻
害活性を、野生型のそれより増強させることができれ
ば、DICで見られる血液凝固系及び炎症反応の異常亢
進に対して効果の一層高い治療薬を提供できることにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの点に着目
したものであり、野生型ヒトプロテインCインヒビター
を基本骨格として利用し、これに比して強い抗DIC作
用を有し、活性型プロテインCに対する阻害活性は減弱
している改変型ヒトプロテインCインヒビターを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、配列表の
配列番号2に示されたアミノ酸配列を有する野生型ヒト
プロテインCインヒビターのAsn型糖鎖結合部位であ
る第230位にAsn型糖鎖が結合しないように改変し
たヒトプロテインCインヒビター(特願2000-195490)
のうち、最も強いトロンビン阻害活性及び血漿カリクレ
イン阻害活性を有するものであるAsn230Ser型ヒ
トプロテインCインヒビター(230位のアスパラギンが
セリンに置換されている)において、更に、活性型プロ
テインCに対する反応部位を構成するアミノ酸残基(P
he353−Arg354−Ser355)のうち、第353位のフ
ェニルアラニンをグリシンに置換したところ、野生型に
比して強いトロンビン阻害作用及び血漿カリクレイン阻
害作用を有する反面、活性型プロテインCに対する阻害
作用が顕著に減弱した改変型ヒトプロテインCインヒビ
ターが得られることを見出した。
【0012】すなわち本発明は、配列表の配列番号2に
示されたアミノ酸配列を有する野生型ヒトプロテインC
インヒビターのAsn型糖鎖結合部位である第230位
にAsn型糖鎖が結合しないように該野生型ヒトプロテ
インCインヒビターの第230位のアスパラギン残基の
属するAsn型糖鎖結合領域のアミノ酸残基を置換し、
且つ、第353位のフェニルアラニンをグリシンに置換
してなるアミノ酸配列を有することを特徴とする、野生
型ヒトプロテインCインヒビターと比較して強いトロン
ビン阻害活性及び血漿カリクレイン阻害活性を有するが
活性型プロテインC阻害活性は減弱されている、改変型
ヒトプロテインCインヒビター質を提供する。
【0013】本発明において、野生型ヒトプロテインC
インヒビターのAsn型糖鎖結合部位である第230位
にAsn型糖鎖が結合しないようするために行なうAs
n型糖鎖結合領域のアミノ酸残基の置換は、第230位
のアスパラギン残基の属するAsn型糖鎖結合領域であ
るアミノ酸配列−Asn−X−Ser−(ここに、X
は、Leu又はHisを表す。)における、(1)他の
アミノ酸残基によるアスパラギン残基の置換、(2)プ
ロリン残基によるXの置換、及び(3)トレオニン以外
の他のアミノ酸残基によるセリン残基の置換のうち、少
なくとも何れかであることが好ましい。ここにおいて、
該アスパラギン残基の置換は、セリン、グリシン、アス
パラギン酸、ロイシン又はプロリンによるものであるこ
とが更に好ましい。
【0014】更に好ましくは、本発明において、野生型
ヒトプロテインCインヒビターのAsn型糖鎖結合部位
である第230位にAsn型糖鎖が結合しないようする
ために行なうAsn型糖鎖結合領域のアミノ酸残基の置
換は、第230位のアスパラギン残基の、セリン、グリ
シン、アスパラギン酸、ロイシン又はプロリンによる置
換である。セリンによる置換により得られる、配列表の
配列番号12に示したアミノ酸配列を有する改変型ヒト
プロテインCインヒビターは、特に好ましい一例であ
る。
【0015】本発明はまた、上記の改変型ヒトプロテイ
ンCインヒビターを有効成分として含有することを特徴
とする、血液凝固異常亢進抑制剤及び炎症反応抑制剤を
も提供する。ここにおいて、該血液凝固異常亢進及び該
炎症反応は、特に好ましくは、DICにおけるものであ
る。
【0016】更に本発明は、上記の何れかの改変型ヒト
プロテインCインヒビターをコードするDNAをも提供
する。
【0017】更に本発明は、配列表の配列番号2で示さ
れたアミノ酸配列をコードする塩基配列を有するDNA
において:(1)該アミノ酸配列の第230位のアスパ
ラギン残基をコードする3塩基において、それらが他の
アミノ酸残基をコードする3塩基となるように塩基の置
換をし、且つ(2)該アミノ酸配列の第353位のフェ
ニルアラニン残基をコードする3塩基において、それら
がグリシン残基をコードする3塩基となるように塩基を
置換することにより得ることのできる、改変型ヒトプロ
テインCインヒビターをコードするDNAをも提供す
る。ここにおいて、該他のアミノ酸は、好ましくはセリ
ン、グリシン、アスパラギン酸、ロイシン及びプロリン
よりなる群より選ばれるアミノ酸である。
【0018】更に本発明は、配列表の配列番号12に示
したアミノ酸配列をコードする塩基配列を有するDNA
をも提供する。該塩基配列の好ましい一例は、配列表の
配列番号11で示された塩基配列中第58〜1218位
の塩基よりなる配列を有するものである。
【0019】更に本発明は、配列表の配列番号11で示
された塩基配列を有するDNAをも提供する。該DNA
は、5'末端側にシグナル配列をコードする塩基配列(塩
基1〜57)を、及び3'末端に終止コドンである3塩基
を、それぞれ含む。
【0020】
【発明の実施の形態】タンパク質に結合するAsn型糖
鎖は、アスパラギン結合型糖鎖又はN結合型糖鎖とも呼
ばれ、ポリペプチド鎖中のAsn型糖鎖結合領域〔−A
sn−X−Thr−若しくは−Asn−X−Ser−:
ここに、Asn=アスパラギン、Thr=トレオニン、
Ser=セリン、X=Pro(プロリン)以外のアミノ
酸残基〕のアスパラギン残基の酸アミド基に糖鎖の還元
末端のN−アセチルグルコサミンがN−グリコシド結合
した糖鎖群である。これは、タンパク質の機能を修飾す
る役割を果たしている(特願2000-195490)。
【0021】野生型ヒトプロテインCインヒビターのア
ミノ酸配列を、配列表において配列番号2に示す。また
配列表において配列番号1で示した塩基配列は、併記さ
れたアミノ酸配列においてアミノ酸番号1ないし387
よりなる野生型ヒトプロテインCインヒビターのアミノ
酸配列、及びこれに先行する、アミノ酸番号−19ない
し−1よりなるシグナル配列をコードする塩基配列であ
る。
【0022】本発明の改変型ヒトプロテインCインヒビ
ターは、その遺伝子を常法により適宜の動物細胞宿主に
組み込んで培養し、培養上清から回収・精製することに
より得ることができる。本発明の改変型ヒトプロテイン
Cインヒビターは、野生型ヒトプロテインCインヒビタ
ーに比して、トロンビン阻害活性及び血漿カリクレイン
阻害活性が強く、特にトロンビン阻害活性については顕
著に強いことから、両阻害活性を併せると抗DIC作用
は野生型ヒトプロテインCインヒビターより格段に優れ
ている。一方、活性型ヒトプロテインCに対する阻害活
性については、本発明の改変型ヒトプロテインCインヒ
ビターは、野生型ヒトプロテインCインヒビターに比し
て遥かに弱い。また本発明の改変型ヒトプロテインCイ
ンヒビターは、先の改変型ヒトプロテインCインヒビタ
ーの一つであるAsn230Ser型ヒトプロテインCイ
ンヒビターと比較しても、トロンビン阻害活性が顕著に
高い一方、活性型ヒトプロテインCに対する阻害活性は
更に顕著に低い。活性型ヒトプロテインCに対する阻害
活性に対する、トロンビン阻害活性及び血漿カリクレイ
ン阻害活性の比をとって比較すると、本発明の改変型ヒ
トプロテインCインヒビターのそれは、野生型及びAs
n230Ser型ヒトプロテインCインヒビターの何れに
対しても、顕著に大きい。
【0023】本発明の改変型ヒトプロテインCインヒビ
ターのトロンビン阻害活性及び血漿カリクレイン阻害活
性が野生型プロテインCインヒビターよりも強く、As
n230Ser型ヒトプロテインCインヒビターと比較し
ても遜色がないことは、DICにおける血液凝固系の持
続的亢進及びこれに伴って起こる炎症反応に対する改善
効果が一層期待できることを意味する。このことは、ト
ロンビン及び血漿カリクレインが主要な血液凝固因子及
び炎症細胞活性化因子であること〔Journal ofClinical
Investigation, 69:1199-1202(1982)、Journal of Cli
nical Investigation, 72:1672-1677 (1982), The Jour
nal of Biological Chemistry, 269:3436-3440(1994),
Pathophysiology of Shock, Sepsis, 及び Organ Failu
re, Schlag G, Redl H, eds, Spring-Verlag 1993, pp4
6-60 等〕、ヒト尿由来のプロテインCインヒビターが
トロンビン及び血漿カリクレインを阻害することでDI
Cにおける病態を改善すること〔Fujita, M. et al.,Th
rombosis and Haemostasis, 84:54-58(2000)、及びIzut
ani, W. et al., Biological & Pharmaceutical Bullet
in, 23:1046-1050(2000)、ともに本発明者の掲載論文〕
によって支持される。更には、本発明の改変型ヒトプロ
テインCインヒビターの活性型プロテインC阻害活性
が、野生型ヒトプロテインCインヒビター及びAsn23
0Ser型ヒトプロテインCインヒビターに比べ顕著に
低下していることは、抗凝固因子である活性型プロテイ
ンCへの影響を危惧することなく使用できることを意味
する。
【0024】本発明の改変型ヒトプロテインCインヒビ
ターは、先に知られている野生型ヒトプロテインCイン
ヒビターと同様にして、生理的に許容し得る塩類溶液等
に加えて点滴静注等により循環血中に直接投与する形
で、DICに対して使用することとができる。使用に当
たっては、患者の循環血のフィブリノーゲン濃度、フィ
ブリン分解物濃度、プロトロンビン時間等、血液凝固系
の諸パラメータを定期的にモニターし、その結果に応じ
て投与量を加減すればよい。
【0025】
【実施例】以下、代表的な一実施例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明が該実施例に限定される
ことは意図しない。
【0026】<実施例1> 1.改変型ヒトプロテインCインヒビターの発現 a)発現用ベクターの構築 ヒト肝臓由来のポリ(A)RNA(Clontech社製)1μ
gよりcDNA合成モジュール(cDNA Synthesis Modul
e:Amersham社製)を用いてcDNAを合成し、これを
鋳型としてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により野生
型ヒトプロテインCインヒビター遺伝子を増幅した。こ
のとき用いたフォーワードプライマー(プライマー1)
の塩基配列を配列表の配列番号3で、リバースプライマ
ー(プライマー2)を配列表の配列番号4で、それぞれ
示す。該フォーワードプライマー(プライマー1)は、
配列表の配列番号1に示した野生型ヒトプロテインCイ
ンヒビターの塩基配列のうち塩基番号1〜36に相当する
塩基配列及びその5'末端に連結した塩基配列cgcggatcc
(このうち、ggatccはBamHI部位である)よりなる。リ
バースプライマー(プライマー2)は、配列表の配列番
号1に示した塩基配列のうち塩基番号1197〜1221に相補
的な塩基配列及びその5'末端に連結した塩基配列cgcgga
tcc(このうち、ggatccはBamHI部位である)よりなる。
【0027】PCR産物を、制限酵素BamHIを用いて消
化した後、アガロースゲル電気泳動を行った。目的のD
NAバンドを精製した後、クローニングベクターpBlues
cript SK(-)のBamHI部位に組み込んだ。得られた野生型
ヒトプロテインCインヒビター(以下、「野生型PC
I」と略す。)の遺伝子は、塩基配列を確認後、BamHI
消化により切り出してバキュロウイルス構築用ドナーベ
クターpFastBac-1(GIBCO BRL社製)のBamHI部位に組み
換えた。方向が合っているクローンを選び出し、これを
野生型PCI発現用のBacmid作製に用いた。
【0028】野生型ヒトプロテインCインヒビターのア
ミノ酸配列(配列表の配列番号2)のN末端側から数え
て230番目のアスパラギン(「Asn230」と略す。)を
セリンに、又は353番目のフェニルアラニン(「Phe3
53」と略す。)をグリシンに置換した改変型ヒトプロテ
インCインヒビター(以下それぞれ、「Asn230Se
r」、「Phe353Gly」と略す。)の遺伝子を、そ
れぞれ以下のようにして構築した。すなわち、先ずそれ
ぞれのアミノ酸置換部位を含む領域に、Asn230Se
rの作製用には配列表の配列番号5で示した塩基配列を
有するプライマー(プライマー3)を、そしてPhe35
3Glyの作製用には配列表の配列番号6で示した塩基
配列を有するプライマー(プライマー4)を設計した。
【0029】プライマー3(配列番号5)の塩基配列
は、配列番号1(野生型ヒトプロテインCインヒビター
塩基配列)に示した塩基配列のうち塩基733〜765よりな
る塩基配列に相当するが、但し、Asnをコードしてい
た元の塩基745〜747(AAC)が、Serをコードする塩
基TCCに置き換えられている。プライマー4(配列番号
6)の塩基配列は、配列番号1(野生型ヒトプロテイン
Cインヒビター塩基配列)に示した塩基番号1096〜1131
の塩基よりなる塩基配列に相当するが、但しPheをコ
ードしていた元の塩基1114-1116(TTC)が、Glyをコ
ードする塩基GGCに置き換えられている。
【0030】プライマー3及び4をフォーワードプライ
マーとし、プライマー2をリバースプライマーとして用
い、野生型ヒトプロテインCインヒビター遺伝子を鋳型
としてPCRを行った。PCR産物をアガロースゲル電
気泳動に供し、増幅されたそれぞれのDNA断片を精製
した。次いで、プライマー1をフォーワードプライマー
とし、精製した各DNA断片をリバースプライマーとし
て用いて前記のプロテインCインヒビター遺伝子を鋳型
としてPCRを行った。PCR産物をBamHIにて消化
後、アガロースゲル電気泳動を行って、目的のDNAバ
ンドを精製し、pBluescript SK(-)のBamHI部位に組み込
んだ。得られた各改変型プロテインCインヒビター遺伝
子につき、目的の塩基置換が行われている事を確認し
た。
【0031】得られたAsn230Ser遺伝子の塩基配
列(シグナル配列を含む)及びAsn230Serのアミ
ノ酸配列を、配列表の配列番号7及び8にそれぞれ示
す。配列番号7に示した塩基配列は、配列番号1(野生
型ヒトプロテインCインヒビター塩基配列)に示した塩
基配列に相当するが、但し、野生型における塩基745-74
7のAAC(Asnをコードする)がTCC(Serをコード
する)に置き換えられている。
【0032】またPhe353Gly遺伝子の塩基配列
(シグナル配列を含む)及びPhe353Glyのアミノ
酸配列を、配列表の配列番号9及び10にそれぞれ示
す。配列番号9に示した塩基配列は、配列番号1(野生
型ヒトプロテインCインヒビター塩基配列)に示した塩
基配列に相当するが、但し、野生型における塩基1114-1
116のTTC(Pheをコードする)がGGC(Glyをコー
ドする)に置き換えられている。
【0033】次に、Asn230をセリンに、且つPhe3
53をグリシンに置換した改変型ヒトプロテインCインヒ
ビター(以下、「Asn230Ser/Phe353Gly」
と略す。)の遺伝子を作製するため、上記プライマー4
をフォーワードプライマー、プライマー2をリバースプ
ライマーとして用い、Asn230Ser遺伝子を鋳型と
してPCRを行った。PCR産物をアガロース電気泳動
に供し、増幅されたDNA断片を精製した。プライマー
1をフォーワードプライマー、精製したDNA断片をリ
バースプライマーとして用いて、Asn230Ser遺伝
子を鋳型としてPCRを行なった。PCR産物をBamHI
にて消化後、アガロースゲル電気泳動を行なって目的の
DNAバンドを精製し、これをpBluescript SK(-)のBam
HI部位に組み込んだ。得られたAsn230Ser/Ph
e353Gly遺伝子につき、目的の塩基置換が行なわれ
ていることを確認した。
【0034】こうして得られたAsn230Ser/Ph
e353Gly遺伝子の塩基配列(シグナル配列を含む)
及びAsn230Ser/Phe353Glyのアミノ酸配列
を、配列表の配列番号11及び12に、それぞれ示す。
配列番号11に示した塩基配列は、配列番号1(野生型
ヒトプロテインCインヒビター塩基配列)に示した塩基
配列に相当するが、但し、野生型における塩基745-747
のAAC(Asnをコードする)及び1114-1116 のTTC(P
heをコードする)が、TCC(Serをコードする)及
びGGC(Glyをコードする)に、それぞれ置換されて
いる。
【0035】精製したAsn230Ser、Phe353Gl
y及びAsn230Ser/Phe353Gly遺伝子を、そ
れぞれBamHI消化により切り出して、バキュロウイルス
構築用ドナーベクターpFastBac-1のBamHI部位に組み換
えた。次に、方向が合っているクローンを選び出し、そ
れらを各改変型ヒトプロテインCインヒビター発現用の
Bacmid作製に用いた。
【0036】b)発現用Bacmidの作製 野生型及び各改変型ヒトプロテインCインヒビター発現
用のドナープラスミド1μlにBacmid構築用大腸菌DH10
Bacのコンピテント細胞(GIBCO BRL社製)20μlを加え
て混和し、氷上にて30分間静置した。次に、42℃で45秒
間のヒートショックを与えた後、直ちに氷中に移して2
分間冷却した。予め37℃に温めておいたLB培地0.5m
lを加えて混和し、37℃にて5時間震盪培養した。目的
遺伝子のBacmidへのトランスポジションを選別するため
に培養液をLB培地にて2,000倍希釈し、その0.2mlを
選別用LBプレート(カナマイシン50μg/ml、ゲン
タマイシン7μg/ml、テトラサイクリン10μg/m
l、IPTG/X-galコート)に播いた。37℃にて2日
間培養後、大きくて白いコロニーを選択しそれを2ml
LB培地(カナマイシン50μg/ml、ゲンタマイシン
7μg/ml、テトラサイクリン10μg/ml)にて一
晩培養した。培養液1mlから大腸菌を回収し、アルカ
リ溶解法にて野生型及び各改変型ヒトプロテインCイン
ヒビター発現用Bacmidをそれぞれ回収した。
【0037】c) 組換えバキュロウイルスの作製 10%ウシ胎仔血清を含むTNM−FH培地(Grace's In
sect Cell Culture Medium 500ml、50倍希釈したYeas
tolate Solution 10ml、及び50倍希釈したLactoalbum
in Hydrolysate Solution 10ml;何れもGIBCO BRL社
製)で懸濁したSf9細胞(昆虫細胞、Invitrogen社
製)を細胞培養用の6ウェルプレートにウェル当たり4.
5×105個/2ml播いた後、27℃にて1時間静置してプ
レートに固着させた。次に、培地を除き、TNM−FH
培地2mlにて細胞を濯いだ後、同培地を2ml加えて
27℃にて10分間静置した。Cell Fctin(GIBCO BRL社
製)5μlにTNM−FH培地100μlを加えたものと
野生型PCI発現用Bacmid5μlにTNM−FH培地10
0μlを加えたものを混和し、室温で30分間静置した。
その後、TNM−FH培地を800μl加えて混和した。1
0分間静置していたSf9細胞から培地を除去し、これ
に先のBacmid-lipid混合液を加えて27℃で静置した。5
時間後、10%ウシ胎仔血清を含むTNM−FH培地2m
lにて細胞を濯いだ後、同培地を2ml加えて27℃にて
培養した。3日後、培養上清を回収し、遠心分離(2,00
0rpm、5分間)して細胞残渣を除いたものを野生型
PCI発現用種ウイルス液とした。同様に各改変型プロ
テインCインヒビター発現用Bacmidを用いて各改変型プ
ロテインCインヒビター発現用の種ウイルス液を作製し
た。この様にして作製した種ウイルス液は、使用するま
で4℃にて保存した。
【0038】d) ウイルス感染及びヒトプロテインC
インヒビターの発現チェック Ex-CELL400(JRH Bioscience社製)培地に懸濁させたHi
gh-Five細胞(昆虫細胞、Invitrogen社製)を25cm2
養フラスコに2×106個/5ml播いた後、27℃にて1
時間静置してフラスコに固着させた。次いで、培養上清
を除去し、10%ウシ胎仔血清を含むTNM−FH培地80
0μlに野生型PCI発現用種ウイルス液200μlを混和
したものを加え、室温でシーソーにてゆっくりと揺らし
てウイルスを感染させた。1時間後、ウイルス液を除
き、Ex-CELL400培地2mlにて細胞を濯いだ後、同培地
を5m加えて27℃にて3日間培養後、培養上清を回収し
て遠心分離(2,000rpm、5分間)により細胞残渣を
除いた。こうして得られた培養上清2mlを、分子量1
0,000カットの遠心濃縮装置(ミリポア社製)を用いて2
00μlまで濃縮した。各改変型プロテインCインヒビタ
ー発現用種ウイルス液を用いて同様の操作を行い、培養
上清を得た。これらを12.5%ゲル濃度のSDSポリアク
リルアミドゲル電気泳動に供し、クマシー染色及び抗ヒ
トプロテインCインヒビター抗体(Nordic Immunology
社製)を用いたウエスタンブロッティングを行い、野生
型及び改変型プロテインCインヒビターの発現を確認し
た。
【0039】e) バキュロウイルスの大量培養 野生型及び改変型ヒトプロテインCインヒビター大量発
現用のウイルス液を得るために、以下の操作を行った。
10%ウシ胎仔血清を含むTNM−FH培地で懸濁したS
f9細胞を150cm2培養フラスコに1.2×107個/10ml
播いた後、27℃にて1時間静置してフラスコに固着させ
た。次に、培養上清を除き、10%ウシ胎仔血清を含むT
NM−FH培地5mlと野生型PCI発現用種ウイルス
液100μlを混和した液を加え、室温でシーソーにより
ゆっくりと揺らしてウイルスを感染させた。1時間後、
ウイルス液を除き、10%ウシ胎仔血清を含むTNM−F
H培地を30ml加えた。27℃にて4日間培養した後、培
養上清を回収し、遠心分離にて細胞残渣を除いたものを
野生型PCI大量発現用のウイルス液としてストックし
た。同様に、改変型プロテインCインヒビター発現用種
ウイルス液を用いて各改変型ヒトプロテインCインヒビ
ター大量発現用ウイルス液を作製した。
【0040】f)各ヒトプロテインCインヒビターの大
量発現 150cm2培養フラスコ5枚(培養液量30ml)にコンフ
ルエントに用意したHigh-Five細胞をピペッティングに
より剥がして得た細胞懸濁液を10mlずつ新しい150c
2培養フラスコに播いた後、27℃にて1時間静置して
細胞をフラスコに固着させた(合計15枚)。次いで、培
養上清を除いた後、15枚のフラスコそれぞれに10%ウシ
胎仔血清を含むTNM−FH培地4mlと野生型PCI
大量発現用のウイルス液1mlを混和したものを加え、
室温にてシーソーでゆっくりと揺らしてウイルスを感染
させた。1時間後、ウイルス液を除き、Ex-CELL400培地
5mlにて細胞を濯いだ後、同培地を30ml加えた。27
℃にて3日間培養後、遠心分離(2,000rpm、5分
間)にて細胞残渣を除去し、野生型PCIを含む培養上
清を得た。同様に、各改変型ヒトプロテインCインヒビ
ター大量発現用のウイルス液を用いて、各改変型ヒトプ
ロテインCインヒビターを含む培養上清を得た。
【0041】2.発現させた改変型ヒトプロテインCイ
ンヒビターの精製 上記1.で得た野生型ヒトプロテインCインヒビターを
含む培養上清500mlを分子量10,000カットの限外濾過
膜(PM-10, Amicon社製)を用いて150mlまで濃縮した
後、50mM塩化ナトリウムを含む20mMトリス塩酸緩衝
液(pH7.4)に対して透析し、液内の緩衝液を交換し
た。次いで、内液を同緩衝液で平衡化させたHiTrap Hep
arinカラム(カラム容積5ml、アマシャム ファルマ
シア バイオテク社製)に供し、同緩衝液でカラムを洗
浄後、同緩衝液に溶解させた塩化ナトリウムの直線濃度
勾配(50mMから2.0M)により溶出させた。この溶出
画分を4〜20%マルチゲル(第一化学薬品社製)を用い
てSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供し、抗
ヒトプロテインCインヒビター抗体を用いたウエスタン
ブロッティングで分析し、野生型PCIを含む画分を集
めた。各改変型ヒトプロテインCインヒビターを含む培
養上清についても同様に精製、分析し、各改変型ヒトプ
ロテインCインヒビターを含む画分を集めた。これらを
4〜20%マルチゲルを用いてSDS−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動に付し、銀染色及び抗ヒトプロテインC
インヒビター抗体を用いたウエスタンブロッティングで
分析し、得られた各ヒトプロテインCインヒビターが高
純度のものであることを確認した。
【0042】3.トロンビン、血漿カリクレイン及び活
性型プロテインCに対する阻害反応の速度論的研究 上記1.及び2.に述べたようにして発現させ精製した野
生型及び改変型の各ヒトプロテインCインヒビター(野
生型PCI、Asn230Ser、Phe353Gly及びA
sn230Ser/Phe353Gly)とヒト尿由来プロテ
インCインヒビター〔Thrombosis and Haemostasis, 8
3: 54-58 (2000)に記載の方法で精製〕につき、トロン
ビン、血漿カリクレイン及び活性型プロテインCに対す
る阻害作用を速度論的に比較した。0.15M塩化ナトリウ
ム及び0.05%ウシ血清アルブミンを含む50mMトリス−
塩酸緩衝液(pH8.0)中でトロンビン(最終濃度10n
M)、血漿カリクレイン(最終濃度10nM)及び活性型
プロテインC(最終濃度10nM)と、上記各ヒトプロテ
インCインヒビター(最終濃度25〜3500nM)を37℃で
5、10及び20分間反応させた。これらの反応液それぞれ
に合成基質(最終濃度1mM、S-2238:トロンビン活性
測定用、S-2302:血漿カリクレイン測定用、S-2366:活
性型プロテインC測定用:何れも第一化学薬品社製)を
加え、405nmにおける吸光度の時間変化量をTHERMOmax
Kinetic Microplate Reader (Molecular Devices社製)
でモニターして各酵素の残存活性(α)を算出し、二次
反応速度定数(k2、M-1min-1)を求めた。すなわち、
阻害反応の結果に基づき、縦軸にln(1/α)を、横軸
に時間(t)をプロットしたところ、何れの場合も(各
インヒビターで何れの濃度でも)原点を通る直線が得ら
れ、各酵素と各ヒトプロテインCインヒビターの反応は
一次反応式ln(1/α)=kapp・t(kapp:一次反応速
度定数)に適合した。そこで縦軸にkappを、横軸にプロ
テインCインヒビター濃度([I0])をプロットする
と、各プロテインCインヒビターの何れの場合も原点を
通る直線(二次反応式:kapp=k2・[I0])が得られ
た。この直線の傾きよりk2を求めた(表1)。得られ
た結果から、各改変型ヒトプロテインCインヒビターの
うちヒトトロンビン阻害活性が最も強く且つ活性型ヒト
プロテインC阻害活性が最も弱い改変型ヒトプロテイン
CインヒビターがAsn230Ser/Phe353Glyで
あることが判明した。
【0043】
【表1】
【0044】凝固系と炎症反応の異常亢進に対する各ヒ
トプロテインCインヒビターの特異性を比較するため
に、トロンビン(Tb)及び血漿カリクレイン(PK)
についての各ヒトプロテインCインヒビターのk2(M
-1min-1)と、活性型ヒトプロテインC(APC)につ
いての各ヒトプロテインCインヒビターのk2(M-1min
-1)との比(Tb/APC及びPK/APC)を算出し
た(表1)。その結果、ヒト尿由来及び野生型ヒトプロ
テインCインヒビターのTb/APCに比して、改変型
ヒトプロテインCインヒビターであるAsn230Ser
及びAsn230Ser/Phe353GlyのTb/APC
は明らかに高い値を示した。特にAsn230Ser/P
he353Glyの値は、ヒト尿由来プロテインCインヒ
ビターの22倍以上、野生型ヒトプロテインCインヒビタ
ーの10倍以上であり、またAsn230Serと比較して
も5倍以上となる高値であった。一方、PK/APCの
値についても、ヒト尿由来及び野生型ヒトプロテインC
インヒビターに比して、Asn230Ser及びAsn230
Ser/Phe353Glyは明らかに高い値を示し、A
sn230Ser/Phe353Glyの値はヒト尿由来プロ
テインCインヒビターの7倍以上、野生型ヒトプロテイ
ンCインヒビターの約3倍であり、Asn230Serと
比較しても1.4倍以上となる高値であった。
【0045】以上の結果から、Asn230Ser/Ph
e353Glyは、野生型ヒトプロテインCインヒビター
に比して、トロンビンに対する阻害活性及び血漿カリク
レインに対する阻害活性が高い反面、活性型プロテイン
Cに対する阻害活性が低く、活性型プロテインCに対す
る阻害活性に比してトロンビン及び血漿カリクレインに
対する阻害活性が増強されていることが判る。またAs
n230Ser/Phe353Glyは、Asn230Serと
比較しても、トロンビンに対する阻害活性が高い反面プ
ロテインCに対する阻害活性が顕著に低く、活性型プロ
テインCに対する阻害活性に比してトロンビン及び血漿
カリクレインに対する阻害活性がやはり増強されている
ことが判る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、DICにおける血液凝
固系の異常亢進及びそれに伴う炎症反応の亢進等の病態
に対し、野生型ヒトプロテインCインヒビター及びAs
n230Serよりも、治療上特異性の高い改変型ヒトプ
ロテインCインヒビターが得られる。
【0047】
【配列表】 Sequence Listing <110> JCR Pharmaceuticals Co., Ltd., The Japan Health Sciences Foundatio n <120> Recombinant Human Protein C Inhibitors <130> P137-00 <160> 12 <210> 1 <211> 1221 <212> DNA <213> Homo sapience <220> <221> sig_peptide <222> (1)...(57) <400> 1 atg cag ctc ttc ctc ctc ttg tgc ctg gtg ctt ctc agc cct cag 45 Met Gln Leu Phe Leu Leu Leu Cys Leu Val Leu Leu Ser Pro Gln -19 -15 -10 -5 ggg gcc tcc ctt cac cgc cac cac ccc cgg gag atg aag aag aga 90 Gly Ala Ser Leu His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg -1 1 5 10 gtc gag gac ctc cat gta ggt gcc acg gtg gcc ccc agc agc aga 135 Val Glu Asp Leu His Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg 15 20 25 agg gac ttt acc ttt gac ctc tac agg gcc ttg gct tcc gct gcc 180 Arg Asp Phe Thr Phe Asp Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala 30 35 40 ccc agc cag aac atc ttc ttc tcc cct gtg agc atc tcc atg agc 225 Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser 45 50 55 ctg gcc atg ctc tcc ctg ggg gct ggg tcc agc aca aag atg cag 270 Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln 60 65 70 atc ctg gag ggc ctg ggc ctc aac ctc cag aaa agc tca gag aag 315 Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu Gln Lys Ser Ser Glu Lys 75 80 85 gag ctg cac aga ggc ttt cag cag ctc ctt cag gaa ctc aac cag 360 Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu Gln Glu Leu Asn Gln 90 95 100 ccc aga gat ggc ttc cag ctg agc ctc ggc aat gcc ctt ttc acc 405 Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn Ala Leu Phe Thr 105 110 115 gac ctg gtg gta gac ctg cag gac acc ttc gta agt gcc atg aag 450 Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser Ala Met Lys 120 125 130 acg ctg tac ctg gca gac act ttc ccc acc aac ttt agg gac tct 495 Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg Asp Ser 135 140 145 gca ggg gcc atg aag cag atc aat gat tat gtg gca aag caa acg 540 Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln Thr 150 155 160 aag ggc aag att gtg gac ttg ctt aag aac ctc gat agc aat gcg 585 Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 gtc gtg atc atg gtg aat tac atc ttc ttt aaa gct aag tgg gag 630 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu 180 185 190 aca agc ttc aac cac aaa ggc acc caa gag caa gac ttc tac gtg 675 Thr Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val 195 200 205 acc tcg gag act gtg gtg cgg gta ccc atg atg agc cgc gag gat 720 Thr Ser Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp 210 215 220 cag tat cac tac ctc ctg gac cgg aac ctc tcc tgc agg gtg gtg 765 Gln Tyr His Tyr Leu Leu Asp Arg Asn Leu Ser Cys Arg Val Val 225 230 235 ggg gtc ccc tac caa ggc aat gcc acg gct ttg ttc att ctc ccc 810 Gly Val Pro Tyr Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro 240 245 250 agt gag gga aag atg cag cag gtg gag aat gga ctg agt gag aaa 855 Ser Glu Gly Lys Met Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys 255 260 265 acg ctg agg aag tgg ctt aag atg ttc aaa aag agg cag ctc gag 900 Thr Leu Arg Lys Trp Leu Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu 270 275 280 ctt tac ctt ccc aaa ttc tcc att gag ggc tcc tat cag ctg gag 945 Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu 285 290 295 aaa gtc ctc ccc agt ctg ggg atc agt aac gtc ttc acc tcc cat 990 Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile Ser Asn Val Phe Thr Ser His 300 305 310 gct gat ctg tcc ggc atc agc aac cac tca aat atc cag gtg tct 1035 Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His Ser Asn Ile Gln Val Ser 315 320 325 gag atg gtg cac aaa gct gtg gtg gag gtg gac gag tcg gga acc 1080 Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val Asp Glu ser Gly Thr 330 335 340 aga gca gcg gca gcc acg ggg aca atc ttc act ttc agg tcg gcc 1125 Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr Phe Arg Ser Ala 345 350 355 cgc ctg aac tct cag agg cta gtg ttc aac agg ccc ttt ctg atg 1170 Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro Phe Leu Met 360 365 370 ttc att gtg gat aac aac atc ctc ttc ctt ggc aaa gtg aac cgc 1215 Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val Asn Arg 375 380 385 ccc tga 1221 Pro <210> 2 <211> 387 <212> PTN <213> Homo sapience <400> 2 His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg Val Glu Asp Leu His 1 5 10 15 Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg Arg Asp Phe Thr Phe Asp 20 25 30 Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe 35 40 45 Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala 50 55 60 Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu 65 70 75 80 Gln Lys Ser Ser Glu Lys Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu 85 90 95 Gln Glu Leu Asn Gln Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn 100 105 110 Ala Leu Phe Thr Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser 115 120 125 Ala Met Lys Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg 130 135 140 Asp Ser Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln 145 150 155 160 Thr Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu Thr 180 185 190 Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val Thr Ser 195 200 205 Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp Gln Tyr His 210 215 220 Tyr Leu Leu Asp Arg Asn Leu Ser Cys Arg Val Val Gly Val Pro Tyr 225 230 235 240 Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro Ser Glu Gly Lys Met 245 250 255 Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys Thr Leu Arg Lys Trp Leu 260 265 270 Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser 275 280 285 Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile 290 295 300 Ser Asn Val Phe Thr Ser His Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His 305 310 315 320 Ser Asn Ile Gln Val Ser Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val 325 330 335 Asp Glu ser Gly Thr Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr 340 345 350 Phe Arg Ser Ala Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro 355 360 365 Phe Leu Met Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val 370 375 380 Asn Arg Pro 385 <210> 3 <211> 45 <212> DNA <213> Homo sapience <400> 3 cgcggatcca tgcagctctt cctcctcttg tgcctggtgc ttctc 45 <210> 4 <211> 34 <212> DNA <213> Homo sapience <400> 4 cgcggatcct caggggcggt tcactttgcc aagg 34 <210> 5 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Sequence identical to nucleotides 733-765 in the SEQ ID NO:1 seque nce except that the original nucleotides 745-747 (AAC) encoding Asn are replaced with TCC encoding Ser <400> 5 ctcctggacc ggtccctctc ctgcagggtg gtg 33 <210> 6 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Sequence identical to nucleotides 1096-1131 in the SEQ ID NO:1 seq uence except that the original nucleotides 1114-1116 (TTC) encoding Phe are replaced with GGC encoding Gly <400> 6 acggggacaa tcttcactgg caggtcggcc cgcctg 36 <210> 7 <211> 1221 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <221> sig_peptide <222> (1)...(57) <220> <223> Sequence identical to the SEQ ID NO:1 sequence except that the nuc leotides 745-747 (AAC) encoding Asn are replaced with TCC encoding Ser <400> 7 atg cag ctc ttc ctc ctc ttg tgc ctg gtg ctt ctc agc cct cag 45 Met Gln Leu Phe Leu Leu Leu Cys Leu Val Leu Leu Ser Pro Gln -19 -15 -10 -5 ggg gcc tcc ctt cac cgc cac cac ccc cgg gag atg aag aag aga 90 Gly Ala Ser Leu His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg -1 1 5 10 gtc gag gac ctc cat gta ggt gcc acg gtg gcc ccc agc agc aga 135 Val Glu Asp Leu His Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg 15 20 25 agg gac ttt acc ttt gac ctc tac agg gcc ttg gct tcc gct gcc 180 Arg Asp Phe Thr Phe Asp Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala 30 35 40 ccc agc cag aac atc ttc ttc tcc cct gtg agc atc tcc atg agc 225 Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser 45 50 55 ctg gcc atg ctc tcc ctg ggg gct ggg tcc agc aca aag atg cag 270 Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln 60 65 70 atc ctg gag ggc ctg ggc ctc aac ctc cag aaa agc tca gag aag 315 Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu Gln Lys Ser Ser Glu Lys 75 80 85 gag ctg cac aga ggc ttt cag cag ctc ctt cag gaa ctc aac cag 360 Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu Gln Glu Leu Asn Gln 90 95 100 ccc aga gat ggc ttc cag ctg agc ctc ggc aat gcc ctt ttc acc 405 Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn Ala Leu Phe Thr 105 110 115 gac ctg gtg gta gac ctg cag gac acc ttc gta agt gcc atg aag 450 Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser Ala Met Lys 120 125 130 acg ctg tac ctg gca gac act ttc ccc acc aac ttt agg gac tct 495 Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg Asp Ser 135 140 145 gca ggg gcc atg aag cag atc aat gat tat gtg gca aag caa acg 540 Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln Thr 150 155 160 aag ggc aag att gtg gac ttg ctt aag aac ctc gat agc aat gcg 585 Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 gtc gtg atc atg gtg aat tac atc ttc ttt aaa gct aag tgg gag 630 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu 180 185 190 aca agc ttc aac cac aaa ggc acc caa gag caa gac ttc tac gtg 675 Thr Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val 195 200 205 acc tcg gag act gtg gtg cgg gta ccc atg atg agc cgc gag gat 720 Thr Ser Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp 210 215 220 cag tat cac tac ctc ctg gac cgg tcc ctc tcc tgc agg gtg gtg 765 Gln Tyr His Tyr Leu Leu Asp Arg Ser Leu Ser Cys Arg Val Val 225 230 235 ggg gtc ccc tac caa ggc aat gcc acg gct ttg ttc att ctc ccc 810 Gly Val Pro Tyr Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro 240 245 250 agt gag gga aag atg cag cag gtg gag aat gga ctg agt gag aaa 855 Ser Glu Gly Lys Met Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys 255 260 265 acg ctg agg aag tgg ctt aag atg ttc aaa aag agg cag ctc gag 900 Thr Leu Arg Lys Trp Leu Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu 270 275 280 ctt tac ctt ccc aaa ttc tcc att gag ggc tcc tat cag ctg gag 945 Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu 285 290 295 aaa gtc ctc ccc agt ctg ggg atc agt aac gtc ttc acc tcc cat 990 Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile Ser Asn Val Phe Thr Ser His 300 305 310 gct gat ctg tcc ggc atc agc aac cac tca aat atc cag gtg tct 1035 Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His Ser Asn Ile Gln Val Ser 315 320 325 gag atg gtg cac aaa gct gtg gtg gag gtg gac gag tcg gga acc 1080 Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val Asp Glu ser Gly Thr 330 335 340 aga gca gcg gca gcc acg ggg aca atc ttc act ttc agg tcg gcc 1125 Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr Phe Arg Ser Ala 345 350 355 cgc ctg aac tct cag agg cta gtg ttc aac agg ccc ttt ctg atg 1170 Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro Phe Leu Met 360 365 370 ttc att gtg gat aac aac atc ctc ttc ctt ggc aaa gtg aac cgc 1215 Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val Asn Arg 375 380 385 ccc tga 1221 Pro <210> 8 <211> 387 <212> PTN <213> Artificial Sequence <220> <223> Sequence identical to the SEQ ID NO:2 sequence except that the ori ginal amino acid 230 (Asn) is replaced with Ser <400> 8 His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg Val Glu Asp Leu His 1 5 10 15 Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg Arg Asp Phe Thr Phe Asp 20 25 30 Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe 35 40 45 Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala 50 55 60 Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu 65 70 75 80 Gln Lys Ser Ser Glu Lys Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu 85 90 95 Gln Glu Leu Asn Gln Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn 100 105 110 Ala Leu Phe Thr Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser 115 120 125 Ala Met Lys Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg 130 135 140 Asp Ser Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln 145 150 155 160 Thr Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu Thr 180 185 190 Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val Thr Ser 195 200 205 Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp Gln Tyr His 210 215 220 Tyr Leu Leu Asp Arg Ser Leu Ser Cys Arg Val Val Gly Val Pro Tyr 225 230 235 240 Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro Ser Glu Gly Lys Met 245 250 255 Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys Thr Leu Arg Lys Trp Leu 260 265 270 Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser 275 280 285 Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile 290 295 300 Ser Asn Val Phe Thr Ser His Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His 305 310 315 320 Ser Asn Ile Gln Val Ser Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val 325 330 335 Asp Glu ser Gly Thr Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr 340 345 350 Phe Arg Ser Ala Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro 355 360 365 Phe Leu Met Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val 370 375 380 Asn Arg Pro 385 <210> 9 <211> 1221 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <221> sig_peptide <222> (1)...(57) <220> <223> Sequence identical to the SEQ ID NO:1 sequence except that the nuc leotides 1114-1116 (TTC) encoding Phe are replaced with GGC encoding Gly <400> 9 atg cag ctc ttc ctc ctc ttg tgc ctg gtg ctt ctc agc cct cag 45 Met Gln Leu Phe Leu Leu Leu Cys Leu Val Leu Leu Ser Pro Gln -19 -15 -10 -5 ggg gcc tcc ctt cac cgc cac cac ccc cgg gag atg aag aag aga 90 Gly Ala Ser Leu His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg -1 1 5 10 gtc gag gac ctc cat gta ggt gcc acg gtg gcc ccc agc agc aga 135 Val Glu Asp Leu His Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg 15 20 25 agg gac ttt acc ttt gac ctc tac agg gcc ttg gct tcc gct gcc 180 Arg Asp Phe Thr Phe Asp Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala 30 35 40 ccc agc cag aac atc ttc ttc tcc cct gtg agc atc tcc atg agc 225 Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser 45 50 55 ctg gcc atg ctc tcc ctg ggg gct ggg tcc agc aca aag atg cag 270 Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln 60 65 70 atc ctg gag ggc ctg ggc ctc aac ctc cag aaa agc tca gag aag 315 Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu Gln Lys Ser Ser Glu Lys 75 80 85 gag ctg cac aga ggc ttt cag cag ctc ctt cag gaa ctc aac cag 360 Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu Gln Glu Leu Asn Gln 90 95 100 ccc aga gat ggc ttc cag ctg agc ctc ggc aat gcc ctt ttc acc 405 Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn Ala Leu Phe Thr 105 110 115 gac ctg gtg gta gac ctg cag gac acc ttc gta agt gcc atg aag 450 Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser Ala Met Lys 120 125 130 acg ctg tac ctg gca gac act ttc ccc acc aac ttt agg gac tct 495 Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg Asp Ser 135 140 145 gca ggg gcc atg aag cag atc aat gat tat gtg gca aag caa acg 540 Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln Thr 150 155 160 aag ggc aag att gtg gac ttg ctt aag aac ctc gat agc aat gcg 585 Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 gtc gtg atc atg gtg aat tac atc ttc ttt aaa gct aag tgg gag 630 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu 180 185 190 aca agc ttc aac cac aaa ggc acc caa gag caa gac ttc tac gtg 675 Thr Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val 195 200 205 acc tcg gag act gtg gtg cgg gta ccc atg atg agc cgc gag gat 720 Thr Ser Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp 210 215 220 cag tat cac tac ctc ctg gac cgg aac ctc tcc tgc agg gtg gtg 765 Gln Tyr His Tyr Leu Leu Asp Arg Asn Leu Ser Cys Arg Val Val 225 230 235 ggg gtc ccc tac caa ggc aat gcc acg gct ttg ttc att ctc ccc 810 Gly Val Pro Tyr Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro 240 245 250 agt gag gga aag atg cag cag gtg gag aat gga ctg agt gag aaa 855 Ser Glu Gly Lys Met Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys 255 260 265 acg ctg agg aag tgg ctt aag atg ttc aaa aag agg cag ctc gag 900 Thr Leu Arg Lys Trp Leu Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu 270 275 280 ctt tac ctt ccc aaa ttc tcc att gag ggc tcc tat cag ctg gag 945 Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu 285 290 295 aaa gtc ctc ccc agt ctg ggg atc agt aac gtc ttc acc tcc cat 990 Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile Ser Asn Val Phe Thr Ser His 300 305 310 gct gat ctg tcc ggc atc agc aac cac tca aat atc cag gtg tct 1035 Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His Ser Asn Ile Gln Val Ser 315 320 325 gag atg gtg cac aaa gct gtg gtg gag gtg gac gag tcg gga acc 1080 Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val Asp Glu ser Gly Thr 330 335 340 aga gca gcg gca gcc acg ggg aca atc ttc act ggc agg tcg gcc 1125 Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr Gly Arg Ser Ala 345 350 355 cgc ctg aac tct cag agg cta gtg ttc aac agg ccc ttt ctg atg 1170 Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro Phe Leu Met 360 365 370 ttc att gtg gat aac aac atc ctc ttc ctt ggc aaa gtg aac cgc 1215 Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val Asn Arg 375 380 385 ccc tga 1221 Pro <210> 10 <211> 387 <212> PTN <213> Artificial Sequence <220> <223> Sequence identical to the SEQ ID NO:2 sequence except that the ori ginal amino acid 353 (Phe) is replaced with Gly <400> 10 His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg Val Glu Asp Leu His 1 5 10 15 Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg Arg Asp Phe Thr Phe Asp 20 25 30 Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe 35 40 45 Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala 50 55 60 Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu 65 70 75 80 Gln Lys Ser Ser Glu Lys Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu 85 90 95 Gln Glu Leu Asn Gln Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn 100 105 110 Ala Leu Phe Thr Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser 115 120 125 Ala Met Lys Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg 130 135 140 Asp Ser Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln 145 150 155 160 Thr Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu Thr 180 185 190 Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val Thr Ser 195 200 205 Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp Gln Tyr His 210 215 220 Tyr Leu Leu Asp Arg Asn Leu Ser Cys Arg Val Val Gly Val Pro Tyr 225 230 235 240 Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro Ser Glu Gly Lys Met 245 250 255 Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys Thr Leu Arg Lys Trp Leu 260 265 270 Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser 275 280 285 Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile 290 295 300 Ser Asn Val Phe Thr Ser His Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His 305 310 315 320 Ser Asn Ile Gln Val Ser Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val 325 330 335 Asp Glu ser Gly Thr Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr 340 345 350 Gly Arg Ser Ala Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro 355 360 365 Phe Leu Met Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val 370 375 380 Asn Arg Pro 385 <210> 11 <211> 1221 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <221> sig_peptide <222> (1)...(57) <220> <223> Sequence identical to SEQ ID NO:1 except that the nucleotides 745- 747 (AAC) encoding Asn and the nucleotide 1114-1116 (TTC) encoding Phe a re replaced with TCC encoding Ser and GGC encoding Gly, respectively <400> 11 atg cag ctc ttc ctc ctc ttg tgc ctg gtg ctt ctc agc cct cag 45 Met Gln Leu Phe Leu Leu Leu Cys Leu Val Leu Leu Ser Pro Gln -19 -15 -10 -5 ggg gcc tcc ctt cac cgc cac cac ccc cgg gag atg aag aag aga 90 Gly Ala Ser Leu His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg -1 1 5 10 gtc gag gac ctc cat gta ggt gcc acg gtg gcc ccc agc agc aga 135 Val Glu Asp Leu His Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg 15 20 25 agg gac ttt acc ttt gac ctc tac agg gcc ttg gct tcc gct gcc 180 Arg Asp Phe Thr Phe Asp Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala 30 35 40 ccc agc cag aac atc ttc ttc tcc cct gtg agc atc tcc atg agc 225 Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser 45 50 55 ctg gcc atg ctc tcc ctg ggg gct ggg tcc agc aca aag atg cag 270 Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln 60 65 70 atc ctg gag ggc ctg ggc ctc aac ctc cag aaa agc tca gag aag 315 Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu Gln Lys Ser Ser Glu Lys 75 80 85 gag ctg cac aga ggc ttt cag cag ctc ctt cag gaa ctc aac cag 360 Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu Gln Glu Leu Asn Gln 90 95 100 ccc aga gat ggc ttc cag ctg agc ctc ggc aat gcc ctt ttc acc 405 Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn Ala Leu Phe Thr 105 110 115 gac ctg gtg gta gac ctg cag gac acc ttc gta agt gcc atg aag 450 Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser Ala Met Lys 120 125 130 acg ctg tac ctg gca gac act ttc ccc acc aac ttt agg gac tct 495 Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg Asp Ser 135 140 145 gca ggg gcc atg aag cag atc aat gat tat gtg gca aag caa acg 540 Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln Thr 150 155 160 aag ggc aag att gtg gac ttg ctt aag aac ctc gat agc aat gcg 585 Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 gtc gtg atc atg gtg aat tac atc ttc ttt aaa gct aag tgg gag 630 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu 180 185 190 aca agc ttc aac cac aaa ggc acc caa gag caa gac ttc tac gtg 675 Thr Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val 195 200 205 acc tcg gag act gtg gtg cgg gta ccc atg atg agc cgc gag gat 720 Thr Ser Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp 210 215 220 cag tat cac tac ctc ctg gac cgg tcc ctc tcc tgc agg gtg gtg 765 Gln Tyr His Tyr Leu Leu Asp Arg Ser Leu Ser Cys Arg Val Val 225 230 235 ggg gtc ccc tac caa ggc aat gcc acg gct ttg ttc att ctc ccc 810 Gly Val Pro Tyr Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro 240 245 250 agt gag gga aag atg cag cag gtg gag aat gga ctg agt gag aaa 855 Ser Glu Gly Lys Met Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys 255 260 265 acg ctg agg aag tgg ctt aag atg ttc aaa aag agg cag ctc gag 900 Thr Leu Arg Lys Trp Leu Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu 270 275 280 ctt tac ctt ccc aaa ttc tcc att gag ggc tcc tat cag ctg gag 945 Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu 285 290 295 aaa gtc ctc ccc agt ctg ggg atc agt aac gtc ttc acc tcc cat 990 Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile Ser Asn Val Phe Thr Ser His 300 305 310 gct gat ctg tcc ggc atc agc aac cac tca aat atc cag gtg tct 1035 Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His Ser Asn Ile Gln Val Ser 315 320 325 gag atg gtg cac aaa gct gtg gtg gag gtg gac gag tcg gga acc 1080 Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val Asp Glu ser Gly Thr 330 335 340 aga gca gcg gca gcc acg ggg aca atc ttc act ggc agg tcg gcc 1125 Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr Gly Arg Ser Ala 345 350 355 cgc ctg aac tct cag agg cta gtg ttc aac agg ccc ttt ctg atg 1170 Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro Phe Leu Met 360 365 370 ttc att gtg gat aac aac atc ctc ttc ctt ggc aaa gtg aac cgc 1215 Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val Asn Arg 375 380 385 ccc tga 1221 Pro <210> 12 <211> 387 <212> PTN <213> Artificial Sequence <220> <223> Sequence identical to SEQ ID NO:2 except that the original amino a cids 230 (Asn) and 353 (Phe) are replaced with Ser and Gly, respectively <400> 12 His Arg His His Pro Arg Glu Met Lys Lys Arg Val Glu Asp Leu His 1 5 10 15 Val Gly Ala Thr Val Ala Pro Ser Ser Arg Arg Asp Phe Thr Phe Asp 20 25 30 Leu Tyr Arg Ala Leu Ala Ser Ala Ala Pro Ser Gln Asn Ile Phe Phe 35 40 45 Ser Pro Val Ser Ile Ser Met Ser Leu Ala Met Leu Ser Leu Gly Ala 50 55 60 Gly Ser Ser Thr Lys Met Gln Ile Leu Glu Gly Leu Gly Leu Asn Leu 65 70 75 80 Gln Lys Ser Ser Glu Lys Glu Leu His Arg Gly Phe Gln Gln Leu Leu 85 90 95 Gln Glu Leu Asn Gln Pro Arg Asp Gly Phe Gln Leu Ser Leu Gly Asn 100 105 110 Ala Leu Phe Thr Asp Leu Val Val Asp Leu Gln Asp Thr Phe Val Ser 115 120 125 Ala Met Lys Thr Leu Tyr Leu Ala Asp Thr Phe Pro Thr Asn Phe Arg 130 135 140 Asp Ser Ala Gly Ala Met Lys Gln Ile Asn Asp Tyr Val Ala Lys Gln 145 150 155 160 Thr Lys Gly Lys Ile Val Asp Leu Leu Lys Asn Leu Asp Ser Asn Ala 165 170 175 Val Val Ile Met Val Asn Tyr Ile Phe Phe Lys Ala Lys Trp Glu Thr 180 185 190 Ser Phe Asn His Lys Gly Thr Gln Glu Gln Asp Phe Tyr Val Thr Ser 195 200 205 Glu Thr Val Val Arg Val Pro Met Met Ser Arg Glu Asp Gln Tyr His 210 215 220 Tyr Leu Leu Asp Arg Ser Leu Ser Cys Arg Val Val Gly Val Pro Tyr 225 230 235 240 Gln Gly Asn Ala Thr Ala Leu Phe Ile Leu Pro Ser Glu Gly Lys Met 245 250 255 Gln Gln Val Glu Asn Gly Leu Ser Glu Lys Thr Leu Arg Lys Trp Leu 260 265 270 Lys Met Phe Lys Lys Arg Gln Leu Glu Leu Tyr Leu Pro Lys Phe Ser 275 280 285 Ile Glu Gly Ser Tyr Gln Leu Glu Lys Val Leu Pro Ser Leu Gly Ile 290 295 300 Ser Asn Val Phe Thr Ser His Ala Asp Leu Ser Gly Ile Ser Asn His 305 310 315 320 Ser Asn Ile Gln Val Ser Glu Met Val His Lys Ala Val Val Glu Val 325 330 335 Asp Glu ser Gly Thr Arg Ala Ala Ala Ala Thr Gly Thr Ile Phe Thr 340 345 350 Gly Arg Ser Ala Arg Leu Asn Ser Gln Arg Leu Val Phe Asn Arg Pro 355 360 365 Phe Leu Met Phe Ile Val Asp Asn Asn Ile Leu Phe Leu Gly Lys Val 370 375 380 Asn Arg Pro 385
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/81 A61K 37/64 (72)発明者 高橋 健一 兵庫県神戸市垂水区桃山台1番地16号 J CR−COURT310号室 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA19 CA01 CA04 CA11 DA02 DA05 DA11 EA02 EA03 EA04 FA02 GA11 HA01 HA03 4C084 AA02 AA07 BA01 BA08 BA22 BA23 CA53 DC32 NA14 ZA542 ZB112 ZC022 ZC202 4H045 AA10 AA20 AA30 BA10 CA40 DA56 EA20 FA72 FA74

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列表の配列番号2に示されたアミノ酸配
    列を有する野生型ヒトプロテインCインヒビターのAs
    n型糖鎖結合部位である第230位にAsn型糖鎖が結
    合しないように該野生型ヒトプロテインCインヒビター
    の第230位のアスパラギン残基の属するAsn型糖鎖
    結合領域のアミノ酸残基を置換し、且つ、第353位の
    フェニルアラニンをグリシンに置換してなるアミノ酸配
    列を有することを特徴とする、野生型ヒトプロテインC
    インヒビターと比較して強いトロンビン阻害活性及び血
    漿カリクレイン阻害活性を有するが活性型プロテインC
    阻害活性は減弱されている、改変型ヒトプロテインCイ
    ンヒビター。
  2. 【請求項2】該Asn型糖鎖結合領域のアミノ酸残基の
    置換が、第230位のアスパラギン残基の属するAsn
    型糖鎖結合領域であるアミノ酸配列−Asn−X−Se
    r−(ここに、Xは、Leu又はHisを表す。)にお
    ける、(1)他のアミノ酸残基によるアスパラギン残基
    の置換、(2)プロリン残基によるXの置換、及び
    (3)トレオニン以外の他のアミノ酸残基によるセリン
    残基の置換のうち、少なくとも何れかであることを特徴
    とする、請求項1の改変型ヒトプロテインCインヒビタ
    ー。
  3. 【請求項3】該アスパラギン残基の置換が、セリン、グ
    リシン、アスパラギン酸、ロイシン及びプロリンよりな
    る群より選ばれるアミノ酸残基による置換である、請求
    項2の改変型ヒトプロテインCインヒビター。
  4. 【請求項4】該Asn型糖鎖結合領域のアミノ酸残基の
    置換が、第230位のアスパラギン残基の、セリン、グ
    リシン、アスパラギン酸、ロイシン又はプロリンによる
    置換であることを特徴とする、請求項1の改変型ヒトプ
    ロテインCインヒビター。
  5. 【請求項5】配列表の配列番号12に示したアミノ酸配
    列を有する改変型ヒトプロテインCインヒビター。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れかの改変型ヒトプ
    ロテインCインヒビターを有効成分として含有する血液
    凝固異常亢進抑制剤。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5の何れかの改変型ヒトプ
    ロテインCインヒビターを有効成分として含有する炎症
    反応抑制剤。
  8. 【請求項8】該血液凝固異常亢進が播種性血管内凝固に
    おけるものである、請求項6の血液凝固異常亢進抑制
    剤。
  9. 【請求項9】該炎症反応が播種性血管内凝固に伴うもの
    である、請求項7の炎症反応抑制剤。
  10. 【請求項10】請求項1ないし5の何れかの改変型ヒト
    プロテインCインヒビターのアミノ酸配列をコードする
    DNA。
  11. 【請求項11】配列表の配列番号2で示されたアミノ酸
    配列をコードする塩基配列を有するDNAにおいて:
    (1)該アミノ酸配列の第230位のアスパラギン残基
    をコードする3塩基に対して、それらが他のアミノ酸残
    基をコードする3塩基となるように塩基の置換をし、且
    つ(2)該アミノ酸配列の第353位のフェニルアラニ
    ン残基をコードする3塩基対して、それらがグリシン残
    基をコードする3塩基となるように塩基の置換をするこ
    とにより得ることのできる、改変型ヒトプロテインCイ
    ンヒビターをコードするDNA。
  12. 【請求項12】該他のアミノ酸が、セリン、グリシン、
    アスパラギン酸、ロイシン及びプロリンよりなる群より
    選ばれるアミノ酸である、請求項11のDNA。
  13. 【請求項13】配列表の配列番号12に示したアミノ酸
    配列をコードする塩基配列を有するDNA。
  14. 【請求項14】配列表の配列番号11で示された塩基配
    列中第58〜1218位の塩基よりなる塩基配列を有す
    るDNA。
  15. 【請求項15】配列表の配列番号11で示された塩基配
    列を有するDNA。
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