JP2899561B2 - トロンビンによるプロテインcの活性化を促進するペプチドのシグナル配列 - Google Patents
トロンビンによるプロテインcの活性化を促進するペプチドのシグナル配列Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロンビンに結合
し、トロンビンのプロテインC活性化を促進する作用を
有するペプチドの製造に有利なシグナル配列をコードす
るDNA、およびそのシグナル配列をコードするDNA
を用いた、トロンビンに結合し、トロンビンのプロテイ
ンC活性化を促進する作用を有するペプチドの製造法に
関する。本発明の製造法の目的とするペプチドは、血栓
溶解作用、抗血液凝固作用及び血小板凝集抑制作用を有
し、したがって、血液凝固を制御するための、または血
小板凝集を制御するための医薬組成物として、循環器系
の疾患の治療に有用なペプチドである。
し、トロンビンのプロテインC活性化を促進する作用を
有するペプチドの製造に有利なシグナル配列をコードす
るDNA、およびそのシグナル配列をコードするDNA
を用いた、トロンビンに結合し、トロンビンのプロテイ
ンC活性化を促進する作用を有するペプチドの製造法に
関する。本発明の製造法の目的とするペプチドは、血栓
溶解作用、抗血液凝固作用及び血小板凝集抑制作用を有
し、したがって、血液凝固を制御するための、または血
小板凝集を制御するための医薬組成物として、循環器系
の疾患の治療に有用なペプチドである。
【0002】本明細書において、アミノ酸及びペプチド
は下記に示すIUPAC−IUB生化学命名委員会(C
BN)で採用された略号を用いて表される。なお、アミ
ノ酸などに関し光学異性体があり得る場合は、特に明示
しなければL体を示すものとする。更に、特に明示しな
い限りペプチドのアミノ酸配列の左端及び右端はそれぞ
れN末端およびC末端である。
は下記に示すIUPAC−IUB生化学命名委員会(C
BN)で採用された略号を用いて表される。なお、アミ
ノ酸などに関し光学異性体があり得る場合は、特に明示
しなければL体を示すものとする。更に、特に明示しな
い限りペプチドのアミノ酸配列の左端及び右端はそれぞ
れN末端およびC末端である。
【0003】Gln:グルタミン残基 Asp:アスパラギン酸残基 Pro:プロリン残基 Tyr:チロシン残基 Val:バリン残基 Lys:リジン残基 Glu:グルタミン酸残基 Ala:アラニン残基 Asn:アスパラギン残基 Leu:ロイシン残基 Phe:フェニルアラニン残基 Gly:グリシン残基 His:ヒスチジン残基 Ser:セリン残基 Thr:スレオニン残基 Ile:イソロイシン残基 Trp:トリプトファン残基 Arg:アルギニン残基 Met:メチオニン残基 Cys:システイン残基
【0004】また、ポリデオキシリボヌクレオチドおよ
びオリゴヌクレオチドは下記の如き略号で表されるデオ
キシリボヌクレオチドの配列により表記する。 A:2′−デオキシアデニル酸残基 C:2′−デオキシシチジル酸残基 G:2′−デオキシグアニル酸残基 T:チミジル酸残基 特に明示しない限りデオキシリボヌクレオチド配列の左
端及び右端はそれぞれ5′末端及び3′末端である。
びオリゴヌクレオチドは下記の如き略号で表されるデオ
キシリボヌクレオチドの配列により表記する。 A:2′−デオキシアデニル酸残基 C:2′−デオキシシチジル酸残基 G:2′−デオキシグアニル酸残基 T:チミジル酸残基 特に明示しない限りデオキシリボヌクレオチド配列の左
端及び右端はそれぞれ5′末端及び3′末端である。
【0005】
【従来の技術】現在、血栓溶解剤として用いられるもの
には、ストレプトキナーゼやウロキナーゼがある。ま
た、抗血液凝固剤としてはヘパリンやワーファリンが用
いられている。さらに、血小板凝集抑制剤としてはアス
ピリン、スルフィンピラゾン、ジピリダモール等が使わ
れている。これらの血栓溶解剤、抗血液凝固剤および血
小板凝集抑制剤は、それぞれ別個に、あるいは併用し
て、例えば、心筋梗塞、血栓症、塞栓症、末梢血管閉塞
症、閉塞性動脈硬化症、血管内血液凝固症候群(DI
C)、狭心症、一過性脳虚血発作、妊娠中毒症等の疾患
の治療及び予防に用いられている。しかしながら、これ
らの血栓溶解剤、抗血液凝固剤および血小板凝集抑制剤
は非常に複雑な機構から成り立つ血液の凝固線溶系の極
く一部に作用するにすぎない。そこで、血液の凝固線溶
系に広く作用し、優れた血液凝固抑制作用を示す薬剤が
要望されていた。
には、ストレプトキナーゼやウロキナーゼがある。ま
た、抗血液凝固剤としてはヘパリンやワーファリンが用
いられている。さらに、血小板凝集抑制剤としてはアス
ピリン、スルフィンピラゾン、ジピリダモール等が使わ
れている。これらの血栓溶解剤、抗血液凝固剤および血
小板凝集抑制剤は、それぞれ別個に、あるいは併用し
て、例えば、心筋梗塞、血栓症、塞栓症、末梢血管閉塞
症、閉塞性動脈硬化症、血管内血液凝固症候群(DI
C)、狭心症、一過性脳虚血発作、妊娠中毒症等の疾患
の治療及び予防に用いられている。しかしながら、これ
らの血栓溶解剤、抗血液凝固剤および血小板凝集抑制剤
は非常に複雑な機構から成り立つ血液の凝固線溶系の極
く一部に作用するにすぎない。そこで、血液の凝固線溶
系に広く作用し、優れた血液凝固抑制作用を示す薬剤が
要望されていた。
【0006】ところで、血液凝固機構において重要な役
割を演じているビタミンK依存性の蛋白質としてプロテ
インCが知られている。近年、そのプロテインCの活性
化を促進し、トロンビンの作用による血小板の活性化と
フィブリン形成を抑制する物質が、ウサギの肺、ウシの
肺、ヒトの肺やヒト胎盤などに存在し、それが前述の薬
剤に比べて優れた血液凝固抑制作用を有することが報告
されている。
割を演じているビタミンK依存性の蛋白質としてプロテ
インCが知られている。近年、そのプロテインCの活性
化を促進し、トロンビンの作用による血小板の活性化と
フィブリン形成を抑制する物質が、ウサギの肺、ウシの
肺、ヒトの肺やヒト胎盤などに存在し、それが前述の薬
剤に比べて優れた血液凝固抑制作用を有することが報告
されている。
【0007】ウサギ肺に存在する物質については、例え
ばシー ティー エスモン(C.T.Esmon)ら、
プロシーディング オブ ナショナル アカデミー オ
ブサイエンス ユーエスエー(Proc.Natl.A
cad.Sci.USA)、78巻、2249頁(19
81年);エヌ エル エスモン(N.L.Esmo
n)ら、ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミ
ストリー(J.Biol.Chem.)、257巻、8
59頁(1982年);シー ティー エスモン(C.
T.Esmon)ら、ザ ジャーナル オブ バイオロ
ジカル ケミストリー(J.Biol.Chem.)、
257巻、7944頁(1982年);エヌ エル エ
スモン(N.L.Esmon)ら、ザ ジャーナル オ
ブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.C
hem.)、258巻、12238頁(1982年)を
参照することができる。
ばシー ティー エスモン(C.T.Esmon)ら、
プロシーディング オブ ナショナル アカデミー オ
ブサイエンス ユーエスエー(Proc.Natl.A
cad.Sci.USA)、78巻、2249頁(19
81年);エヌ エル エスモン(N.L.Esmo
n)ら、ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミ
ストリー(J.Biol.Chem.)、257巻、8
59頁(1982年);シー ティー エスモン(C.
T.Esmon)ら、ザ ジャーナル オブ バイオロ
ジカル ケミストリー(J.Biol.Chem.)、
257巻、7944頁(1982年);エヌ エル エ
スモン(N.L.Esmon)ら、ザ ジャーナル オ
ブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.C
hem.)、258巻、12238頁(1982年)を
参照することができる。
【0008】ウシの肺に存在する物質については、例え
ば楠本ら、生化学、56巻、890頁(1984年)を
参照することができる。また、ヒト胎盤に存在する物質
については、例えば特開昭60−199819;黒沢
ら、日本血液学会誌、47巻、632頁(1984
年);エッチ エッチ サーレム(H.H.Sale
m)ら、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミスト
リー(J.Biol.Chem.)、259巻、122
46頁(1984年);エス.クロサワ(S.Kuro
sawa)ら、トロンボシス リサーチ(Thromb
osis Research)、37巻、353頁(1
985年)を参照することができる。また、ヒト肺に存
在する物質については、例えば楠本ら、生化学、57
巻、1102頁(1985年)を参照することができ
る。
ば楠本ら、生化学、56巻、890頁(1984年)を
参照することができる。また、ヒト胎盤に存在する物質
については、例えば特開昭60−199819;黒沢
ら、日本血液学会誌、47巻、632頁(1984
年);エッチ エッチ サーレム(H.H.Sale
m)ら、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミスト
リー(J.Biol.Chem.)、259巻、122
46頁(1984年);エス.クロサワ(S.Kuro
sawa)ら、トロンボシス リサーチ(Thromb
osis Research)、37巻、353頁(1
985年)を参照することができる。また、ヒト肺に存
在する物質については、例えば楠本ら、生化学、57
巻、1102頁(1985年)を参照することができ
る。
【0009】上記の先行技術文献には上記物質の一般的
性質が記載されている。しかしながら、その物質の構
造、例えばアミノ酸配列などは解明されておらず、未だ
にその物質は同定されていない。従って、上記の先行技
術文献に報告されている物質が単一物質であるか否か、
また、これらの先行技術文献の記載にしたがって同一の
物質が繰返し得られるか否かについては全く不明であ
る。また、これらの物質のアミノ酸配列の長さを始め、
その物質をコードするDNAの塩基配列やその制限酵素
サイトについての情報など全く手掛かりのない状態であ
って、遺伝子操作による技術も適用することが困難な状
況であった。さらに、先行技術の上記物質は、ヒトの組
織や器官を取得源としており、大量に調製するには困難
なものであった。
性質が記載されている。しかしながら、その物質の構
造、例えばアミノ酸配列などは解明されておらず、未だ
にその物質は同定されていない。従って、上記の先行技
術文献に報告されている物質が単一物質であるか否か、
また、これらの先行技術文献の記載にしたがって同一の
物質が繰返し得られるか否かについては全く不明であ
る。また、これらの物質のアミノ酸配列の長さを始め、
その物質をコードするDNAの塩基配列やその制限酵素
サイトについての情報など全く手掛かりのない状態であ
って、遺伝子操作による技術も適用することが困難な状
況であった。さらに、先行技術の上記物質は、ヒトの組
織や器官を取得源としており、大量に調製するには困難
なものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの物質を、単一
物質として、安定的に、大量に提供できる方法が求めら
れていた。
物質として、安定的に、大量に提供できる方法が求めら
れていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の技
術的背景にあって、トロンビンに結合し、トロンビンに
よるプロテインC活性化を促進するペプチドを、安定的
に、大量に取得する方法の検討に着手し、先ず、該ペプ
チドの遺伝子を見出すべく鋭意研究を重ねた。本発明の
ペプチド全長を含むヒト由来のcDNAの取得は困難を
極め、本発明の参考例や実施例に詳細に示される通り、
最初に行ったヒト肺cDNAライブラリーからのクロー
ニングにおいて、何度実施しても結局、全長cDNAを
含むクローンの取得が不可能であった。
術的背景にあって、トロンビンに結合し、トロンビンに
よるプロテインC活性化を促進するペプチドを、安定的
に、大量に取得する方法の検討に着手し、先ず、該ペプ
チドの遺伝子を見出すべく鋭意研究を重ねた。本発明の
ペプチド全長を含むヒト由来のcDNAの取得は困難を
極め、本発明の参考例や実施例に詳細に示される通り、
最初に行ったヒト肺cDNAライブラリーからのクロー
ニングにおいて、何度実施しても結局、全長cDNAを
含むクローンの取得が不可能であった。
【0012】即ち、ここで最終的に得られたTM137
の5’末端側の塩基配列情報を参考に、さらに5’末端
側へ延長されたクローンの取得を何度も試みたが、これ
以上5’末端側へ延長したクローンは取得できず、結
局、該ペプチドのN末端をコードするクローンが取得で
きないばかりか、結果的に確認されたことだが、該ペプ
チドのコード領域の塩基配列において半分程度しか取得
できない結果と終わった。これは、該ペプチド全長を含
むmRNAが、かなり大きいものであり、都合よくペプ
チド全長をコードする部分をcDNAとして逆転写でき
なかった、あるいは配列的な特徴により逆転写しにくい
構造をとっていたものと理解されるが、いずれにしても
この状況においては、cDNA断片の繋ぎ合わせにより
全長cDNAを作成することさえも不可能であった。
の5’末端側の塩基配列情報を参考に、さらに5’末端
側へ延長されたクローンの取得を何度も試みたが、これ
以上5’末端側へ延長したクローンは取得できず、結
局、該ペプチドのN末端をコードするクローンが取得で
きないばかりか、結果的に確認されたことだが、該ペプ
チドのコード領域の塩基配列において半分程度しか取得
できない結果と終わった。これは、該ペプチド全長を含
むmRNAが、かなり大きいものであり、都合よくペプ
チド全長をコードする部分をcDNAとして逆転写でき
なかった、あるいは配列的な特徴により逆転写しにくい
構造をとっていたものと理解されるが、いずれにしても
この状況においては、cDNA断片の繋ぎ合わせにより
全長cDNAを作成することさえも不可能であった。
【0013】そこで本発明者らは、ヒトさい帯内皮細胞
からcDNAライブラリーを調製し、このcDNAライ
ブラリーにおいて、先に得られた5’末端側の塩基配列
情報を参考にして、クローンの選択を行った結果、TM
P5、さらにTMP26を取得することに成功し、これ
らを繋ぎ合わせて該ペプチドの全長cDNAを調製する
に至った。従来より、しばしば経験されることである
が、全長cDNAの取得は、採用するcDNAライブラ
リーの種類や、目的とする配列の特徴により、成功する
こともあれば不可能であることもあり、これは即ち、c
DNAライブラリーを調製するに当たって使用するmR
NAをいずれの組織から取得するかまたはその時に使用
する試薬や手法等により左右されるものでもある。
からcDNAライブラリーを調製し、このcDNAライ
ブラリーにおいて、先に得られた5’末端側の塩基配列
情報を参考にして、クローンの選択を行った結果、TM
P5、さらにTMP26を取得することに成功し、これ
らを繋ぎ合わせて該ペプチドの全長cDNAを調製する
に至った。従来より、しばしば経験されることである
が、全長cDNAの取得は、採用するcDNAライブラ
リーの種類や、目的とする配列の特徴により、成功する
こともあれば不可能であることもあり、これは即ち、c
DNAライブラリーを調製するに当たって使用するmR
NAをいずれの組織から取得するかまたはその時に使用
する試薬や手法等により左右されるものでもある。
【0014】このDNAは、十分な洞察と経験と試行錯
誤の結果取得することができるに至ったものであり、従
来なし得なかった貴重な技術をこの分野に提供するもの
と位置づけられる。取得された該DNAの細部を詳細に
検討したところ、トロンビンに結合し、トロンビンによ
るプロテインC活性化を促進するペプチドをコードする
塩基配列の5’末端に、新規な構造を有する特定のアミ
ノ酸配列からなるリーダー配列(以下、シグナル配列と
もいう)をコードする塩基配列を見い出した。そして、
このシグナル配列をコードする塩基配列を用いて、トロ
ンビンに結合し、トロンビンによるプロテインC活性化
を促進する種々のペプチドをコードするDNAにおける
遺伝情報の発現を検討した結果、それらの種々のペプチ
ドが十分に分泌発現されていることを確認し、本発明の
製造法を確立するに至った。
誤の結果取得することができるに至ったものであり、従
来なし得なかった貴重な技術をこの分野に提供するもの
と位置づけられる。取得された該DNAの細部を詳細に
検討したところ、トロンビンに結合し、トロンビンによ
るプロテインC活性化を促進するペプチドをコードする
塩基配列の5’末端に、新規な構造を有する特定のアミ
ノ酸配列からなるリーダー配列(以下、シグナル配列と
もいう)をコードする塩基配列を見い出した。そして、
このシグナル配列をコードする塩基配列を用いて、トロ
ンビンに結合し、トロンビンによるプロテインC活性化
を促進する種々のペプチドをコードするDNAにおける
遺伝情報の発現を検討した結果、それらの種々のペプチ
ドが十分に分泌発現されていることを確認し、本発明の
製造法を確立するに至った。
【0015】本発明に関する先行技術文献にて、トロン
ビンによるプロテインC活性化を促進する性質を有する
公知のペプチド自体が仮に、物質として開示されていた
としても、その情報から、シグナル配列の具体的な情報
が判明する訳ではなく、シグナル配列が関与していると
の明確かつ具体的な証拠となる訳でもなく、トロンビン
によるプロテインC活性化を促進するペプチドの製造に
おいて、本発明が、極めて高い貢献をなしたことは十分
に理解される。
ビンによるプロテインC活性化を促進する性質を有する
公知のペプチド自体が仮に、物質として開示されていた
としても、その情報から、シグナル配列の具体的な情報
が判明する訳ではなく、シグナル配列が関与していると
の明確かつ具体的な証拠となる訳でもなく、トロンビン
によるプロテインC活性化を促進するペプチドの製造に
おいて、本発明が、極めて高い貢献をなしたことは十分
に理解される。
【0016】本発明の製造方法により製造目的のペプチ
ドはトロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイン
C活性化を促進して血液凝固を制御することが確認され
た。また、組換えDNA技術によって他のヒト由来蛋白
をまったく含まない純粋な形態で、大量にかつ容易に製
造でき、医薬として利用しやすいことを確認した。本発
明の製造法によれば、トロンビンに結合し、トロンビン
によるプロテインC活性化を促進する性質を有する各種
のペプチドを安定的に、大量に製造することができ、本
発明の利益は莫大なものである。特に、培養上澄液に分
泌せしめた特徴点を有する本発明の態様は、精製等に極
めて大きなメリツトを有することは明らかである。
ドはトロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイン
C活性化を促進して血液凝固を制御することが確認され
た。また、組換えDNA技術によって他のヒト由来蛋白
をまったく含まない純粋な形態で、大量にかつ容易に製
造でき、医薬として利用しやすいことを確認した。本発
明の製造法によれば、トロンビンに結合し、トロンビン
によるプロテインC活性化を促進する性質を有する各種
のペプチドを安定的に、大量に製造することができ、本
発明の利益は莫大なものである。特に、培養上澄液に分
泌せしめた特徴点を有する本発明の態様は、精製等に極
めて大きなメリツトを有することは明らかである。
【0017】即ち本発明は、次式: Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly Phe Pro で表されるアミノ酸配列をコードする塩基配列からなる
DNAである。上記のDNAとしては、上記式のアミノ
酸配列をコードすれば特に限定されないが、より具体的
には、配列番号15の1−54の塩基配列が好ましい例
として挙げられる。これらのDNAは、後述する通り、
トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの
活性化を促進する作用を有するペプチドのシグナル配列
用の塩基配列として有用な典型的な例である。
DNAである。上記のDNAとしては、上記式のアミノ
酸配列をコードすれば特に限定されないが、より具体的
には、配列番号15の1−54の塩基配列が好ましい例
として挙げられる。これらのDNAは、後述する通り、
トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの
活性化を促進する作用を有するペプチドのシグナル配列
用の塩基配列として有用な典型的な例である。
【0018】また本発明は、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドの製造方法にして、 (a)トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有するペプチドをコード
する塩基配列の5’末端に、前記ペプチドを分泌し得る
シグナル配列をコードする塩基配列を配置せしめた構造
を含有するDNAを、複製可能な発現ベクターと結合し
て、該DNAと該複製可能な発現ベクターとを含有する
複製可能な組換え体DNAを得、但し、ここで、ペプチ
ドを分泌し得るシグナル配列は、 (i)次式: Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proで表される
アミノ酸配列をコードする塩基配列、又は、 (ii)前記(i)に記載のアミノ酸配列の1若しくは
数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ
酸配列からなり、後記のトロンビンに結合し、トロンビ
ンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有する
ペプチドを分泌し得るシグナル配列をコードする塩基配
列、のいずれかであり、またトロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドをコードする塩基配列は、 (iii)配列番号3の1−498のアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列、又は、 (iv)前記配列番号3の1−498のアミノ酸配列の
アミノ酸残基の削除、付加、または置換を施すことによ
り得られるアミノ酸配列を有し、トロンビンに結合し、
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用
を有するペプチドをコードする塩基配列、のいずれかで
ある、 (b)該複製可能な組換え体DNAで微生物または細胞
を形質転換させて形質転換体を形成せしめ、 (c)該形質転換体を該微生物または細胞の親細胞から
選別し、 (d)該形質転換体を培養して、該形質転換体に該DN
Aを発現させて、該ペプチドを産生せしめ、そして (e)該ペプチドを培養した形質転換体から単離するこ
とを特徴とする該ペプチドの製造方法である。
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドの製造方法にして、 (a)トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有するペプチドをコード
する塩基配列の5’末端に、前記ペプチドを分泌し得る
シグナル配列をコードする塩基配列を配置せしめた構造
を含有するDNAを、複製可能な発現ベクターと結合し
て、該DNAと該複製可能な発現ベクターとを含有する
複製可能な組換え体DNAを得、但し、ここで、ペプチ
ドを分泌し得るシグナル配列は、 (i)次式: Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proで表される
アミノ酸配列をコードする塩基配列、又は、 (ii)前記(i)に記載のアミノ酸配列の1若しくは
数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ
酸配列からなり、後記のトロンビンに結合し、トロンビ
ンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有する
ペプチドを分泌し得るシグナル配列をコードする塩基配
列、のいずれかであり、またトロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドをコードする塩基配列は、 (iii)配列番号3の1−498のアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列、又は、 (iv)前記配列番号3の1−498のアミノ酸配列の
アミノ酸残基の削除、付加、または置換を施すことによ
り得られるアミノ酸配列を有し、トロンビンに結合し、
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用
を有するペプチドをコードする塩基配列、のいずれかで
ある、 (b)該複製可能な組換え体DNAで微生物または細胞
を形質転換させて形質転換体を形成せしめ、 (c)該形質転換体を該微生物または細胞の親細胞から
選別し、 (d)該形質転換体を培養して、該形質転換体に該DN
Aを発現させて、該ペプチドを産生せしめ、そして (e)該ペプチドを培養した形質転換体から単離するこ
とを特徴とする該ペプチドの製造方法である。
【0019】本発明のトロンビンに結合し、トロンビン
によるプロテインCの活性化を促進する作用を有するペ
プチド(以下、単にペプチドということもある)は、ト
ロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活
性化を促進する作用を有するペプチドであれば、特に限
定されることはないが、後述の通り、好ましい例とし
て、例えば該形質転換体の培養上澄液に界面活性剤の非
存在下で可溶性であることが挙げられる。また、他の例
としては界面活性剤の非存在下で可溶性でないものも挙
げられる。
によるプロテインCの活性化を促進する作用を有するペ
プチド(以下、単にペプチドということもある)は、ト
ロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活
性化を促進する作用を有するペプチドであれば、特に限
定されることはないが、後述の通り、好ましい例とし
て、例えば該形質転換体の培養上澄液に界面活性剤の非
存在下で可溶性であることが挙げられる。また、他の例
としては界面活性剤の非存在下で可溶性でないものも挙
げられる。
【0020】本発明の製造法のペプチドが、トロンビン
に結合することは、例えば、本明細書の実施例に記載さ
れているように、DIP−トロンビン〔ジイソプロピル
ホスフォロトロンビン(diisopropylpho
sphoro−thrombin)、またはDIP−ト
ロンビン−アガロースに結合することにより確認され
る。また、トロンビンによるプロテインCの活性化を促
進する活性を有することも、本明細書の実施例に記載さ
れている通りに確認できる。本発明の製造法のペプチド
の構造は、本発明のシグナル配列をコードする塩基配列
の3’末端に配置する、トロンビンに結合し、トロンビ
ンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有する
ペプチドをコードする塩基配列により規定され、種々の
塩基配列を用いることができる。
に結合することは、例えば、本明細書の実施例に記載さ
れているように、DIP−トロンビン〔ジイソプロピル
ホスフォロトロンビン(diisopropylpho
sphoro−thrombin)、またはDIP−ト
ロンビン−アガロースに結合することにより確認され
る。また、トロンビンによるプロテインCの活性化を促
進する活性を有することも、本明細書の実施例に記載さ
れている通りに確認できる。本発明の製造法のペプチド
の構造は、本発明のシグナル配列をコードする塩基配列
の3’末端に配置する、トロンビンに結合し、トロンビ
ンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有する
ペプチドをコードする塩基配列により規定され、種々の
塩基配列を用いることができる。
【0021】本発明の製造法のペプチドとしては、例え
ば、配列番号13の1−557のアミノ酸配列からなる
ペプチドを挙げることができる。従来種々のペプチドに
おいては多型性と呼ばれる自然の変異も存在することが
知られている。そして、自然の変異によりまたは人工の
変異により、ペプチドの活性および可溶性に重大な変化
を与えることなく、ペプチドの構造の一部を変化させる
ことが可能である。本発明の目的ペプチドは、トロンビ
ンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活性化を
促進する作用を有する限り、前記アミノ酸配列を有する
ペプチドの相同変異体(Homologous var
iant)に相当する構造を有するペプチドも包含す
る。
ば、配列番号13の1−557のアミノ酸配列からなる
ペプチドを挙げることができる。従来種々のペプチドに
おいては多型性と呼ばれる自然の変異も存在することが
知られている。そして、自然の変異によりまたは人工の
変異により、ペプチドの活性および可溶性に重大な変化
を与えることなく、ペプチドの構造の一部を変化させる
ことが可能である。本発明の目的ペプチドは、トロンビ
ンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活性化を
促進する作用を有する限り、前記アミノ酸配列を有する
ペプチドの相同変異体(Homologous var
iant)に相当する構造を有するペプチドも包含す
る。
【0022】本発明のシグナル配列をコードする塩基配
列の3’末端に、トロンビンに結合し、トロンビンによ
るプロテインCの活性化を促進する作用を有するペプチ
ドをコードする塩基配列を配置せしめた構造を含有する
DNAを調製するに当たっては、勿論、本発明のシグナ
ル配列をコードする塩基配列とペプチドをコードする塩
基配列をそれぞれを分離して取得した上で結合したり、
またはシグナル配列をコードする塩基配列と目的ペプチ
ドをコードする塩基配列が本発明の要求通りに配置され
たDNAを直接全合成して調製することもできるが、通
常、本発明の参考例および実施例に準じて取得した全長
cDNA自体を用いることも好ましい。図40の制限酵
素地図に示された制限酵素サイトを有することを特徴と
する塩基配列のDNA(図11の一部分を示す)や、特
に斜線部と斜交線部を合わせた部分のDNAが挙げられ
る。
列の3’末端に、トロンビンに結合し、トロンビンによ
るプロテインCの活性化を促進する作用を有するペプチ
ドをコードする塩基配列を配置せしめた構造を含有する
DNAを調製するに当たっては、勿論、本発明のシグナ
ル配列をコードする塩基配列とペプチドをコードする塩
基配列をそれぞれを分離して取得した上で結合したり、
またはシグナル配列をコードする塩基配列と目的ペプチ
ドをコードする塩基配列が本発明の要求通りに配置され
たDNAを直接全合成して調製することもできるが、通
常、本発明の参考例および実施例に準じて取得した全長
cDNA自体を用いることも好ましい。図40の制限酵
素地図に示された制限酵素サイトを有することを特徴と
する塩基配列のDNA(図11の一部分を示す)や、特
に斜線部と斜交線部を合わせた部分のDNAが挙げられ
る。
【0023】なお、図40の制限酵素地図における開始
コドンの最初の塩基から終始コドンの直前の塩基までの
長さは1725bpの長さであり、斜線部は本発明のシ
グナル配列をコードする塩基配列を示し、斜交線部はヒ
ト本来のアミノ酸配列の、トロンビンに結合し、トロン
ビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有す
るペプチドをコードする塩基配列を示す。これらのDN
Aを、後述の方法にて、複製可能な発現ベクターと結合
して、該DNAと該複製可能な発現ベクターとを含有す
る複製可能な組換え体DNAを得、次いで、上記の
(b)〜(e)の工程を順次行えばよい。
コドンの最初の塩基から終始コドンの直前の塩基までの
長さは1725bpの長さであり、斜線部は本発明のシ
グナル配列をコードする塩基配列を示し、斜交線部はヒ
ト本来のアミノ酸配列の、トロンビンに結合し、トロン
ビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有す
るペプチドをコードする塩基配列を示す。これらのDN
Aを、後述の方法にて、複製可能な発現ベクターと結合
して、該DNAと該複製可能な発現ベクターとを含有す
る複製可能な組換え体DNAを得、次いで、上記の
(b)〜(e)の工程を順次行えばよい。
【0024】例えば、実施例の動物細胞で、本発明のシ
グナル配列をコードする塩基配列を用い、全長cDNA
の遺伝情報を発現した場合には、このヒト由来のペプチ
ドは細胞膜上に分泌発現・濃縮され、培養液中には活性
が検知されないので、トリトンX−100等の界面活性
剤の存在下調製する。また本発明で、最も好ましい性質
を与えるペプチドとしては、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
する他に、該形質転換体の培養上澄液に界面活性剤の非
存在下で存在する可溶性を有するペプチドが挙げられ
る。
グナル配列をコードする塩基配列を用い、全長cDNA
の遺伝情報を発現した場合には、このヒト由来のペプチ
ドは細胞膜上に分泌発現・濃縮され、培養液中には活性
が検知されないので、トリトンX−100等の界面活性
剤の存在下調製する。また本発明で、最も好ましい性質
を与えるペプチドとしては、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
する他に、該形質転換体の培養上澄液に界面活性剤の非
存在下で存在する可溶性を有するペプチドが挙げられ
る。
【0025】このように、ペプチドが可溶性である場合
には、本発明のシグナル配列の存在は最大の効果を示
す。即ち、形質転換体が産生する可溶性のペプチドは分
泌されて培養上澄液に溶解し、該培養上澄液から界面活
性剤の非存在下で、可溶性のペプチドを採取することが
可能であり、操作が簡単であるばかりでなく、そのペプ
チドを医薬組成物として使用するに際しても、やっかい
な混入タンパクを最小限にできるという極めて有用な面
が指摘できる。勿論、ペプチドが可溶性であることは、
それ自体で極めて好ましいことである。
には、本発明のシグナル配列の存在は最大の効果を示
す。即ち、形質転換体が産生する可溶性のペプチドは分
泌されて培養上澄液に溶解し、該培養上澄液から界面活
性剤の非存在下で、可溶性のペプチドを採取することが
可能であり、操作が簡単であるばかりでなく、そのペプ
チドを医薬組成物として使用するに際しても、やっかい
な混入タンパクを最小限にできるという極めて有用な面
が指摘できる。勿論、ペプチドが可溶性であることは、
それ自体で極めて好ましいことである。
【0026】例えば、従来のペプチドは、界面活性剤の
非存在下では不溶性であり、不溶物が存在する注射剤と
しないために界面活性剤の添加を必須とするが、種々の
問題を有する循環器疾患の患者において、この界面活性
剤の添加は予想外の問題を引き起こす可能性は否定でき
ないし、また界面活性剤の添加量との兼ね合いもあっ
て、必ずしも十分に高い含有濃度の製剤が調製できない
可能性もあることが考えられる。これに対し、本発明の
製造方法で製造し得る可溶性のペプチドは、可溶性であ
るが故に、これらの問題はことごとく解決されるもので
ある。また、医薬組成物を製造をする場合においても、
本発明の可溶性であるペプチドが極めて有利であること
は当然のことであって、例えば、精製が容易であるこ
と、製剤にするときに凍結乾燥等が容易であること等が
挙げられる。
非存在下では不溶性であり、不溶物が存在する注射剤と
しないために界面活性剤の添加を必須とするが、種々の
問題を有する循環器疾患の患者において、この界面活性
剤の添加は予想外の問題を引き起こす可能性は否定でき
ないし、また界面活性剤の添加量との兼ね合いもあっ
て、必ずしも十分に高い含有濃度の製剤が調製できない
可能性もあることが考えられる。これに対し、本発明の
製造方法で製造し得る可溶性のペプチドは、可溶性であ
るが故に、これらの問題はことごとく解決されるもので
ある。また、医薬組成物を製造をする場合においても、
本発明の可溶性であるペプチドが極めて有利であること
は当然のことであって、例えば、精製が容易であるこ
と、製剤にするときに凍結乾燥等が容易であること等が
挙げられる。
【0027】可溶性の本発明のペプチドを製造する方法
は以下の通りである。即ち、本発明は、トロンビンに結
合し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進す
る作用を有し、且つ培養上澄液に溶解する性質を有する
ペプチドの製造方法にして、 (a)トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有し、且つ培養上澄液に
溶解する性質を有するペプチドをコードする塩基配列の
5’末端に、前記ペプチドを分泌し得るシグナル配列を
コードする塩基配列を配置せしめた構造を含有するDN
Aを、複製可能な発現ベクターと結合して、該DNAと
該複製可能な発現ベクターとを含有する複製可能な組換
え体DNAを得、 (b)該複製可能な組換え体DNAで微生物または細胞
を形質転換させて形質転換体を形成せしめ、 (c)該形質転換体を該微生物または細胞の親細胞から
選別し、 (d)該形質転換体を培養して、該形質転換体に該DN
Aを発現させて、該ペプチドを産生せしめ、そして (e)該ペプチドを、該形質転換体の培養上澄液から単
離することを特徴とする該ペプチドの製造方法である。
本発明において、トロンビンに結合し、トロンビンによ
るプロテインCの活性化を促進する作用を有するペプチ
ド、好ましくはさらに培養上澄液に溶解する性質を有す
るペプチドを分泌し得るシグナル配列をコードする塩基
配列は、特に限定されず、典型的な例としては、(i)
次式: Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proのアミノ酸
配列が挙げられる。この典型的なシグナル配列をコード
する塩基配列に代えて、同様の効果を示すシグナル配列
をコードする塩基配列(すなわち、上記(i)に記載の
アミノ酸配列の1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換
若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、トロンビン
に結合し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促
進する作用を有するペプチドを分泌し得るシグナル配列
をコードする塩基として表記される)を用いることがで
きることは、当業者には容易に理解され、実行し、検討
を行うことができる。
は以下の通りである。即ち、本発明は、トロンビンに結
合し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進す
る作用を有し、且つ培養上澄液に溶解する性質を有する
ペプチドの製造方法にして、 (a)トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有し、且つ培養上澄液に
溶解する性質を有するペプチドをコードする塩基配列の
5’末端に、前記ペプチドを分泌し得るシグナル配列を
コードする塩基配列を配置せしめた構造を含有するDN
Aを、複製可能な発現ベクターと結合して、該DNAと
該複製可能な発現ベクターとを含有する複製可能な組換
え体DNAを得、 (b)該複製可能な組換え体DNAで微生物または細胞
を形質転換させて形質転換体を形成せしめ、 (c)該形質転換体を該微生物または細胞の親細胞から
選別し、 (d)該形質転換体を培養して、該形質転換体に該DN
Aを発現させて、該ペプチドを産生せしめ、そして (e)該ペプチドを、該形質転換体の培養上澄液から単
離することを特徴とする該ペプチドの製造方法である。
本発明において、トロンビンに結合し、トロンビンによ
るプロテインCの活性化を促進する作用を有するペプチ
ド、好ましくはさらに培養上澄液に溶解する性質を有す
るペプチドを分泌し得るシグナル配列をコードする塩基
配列は、特に限定されず、典型的な例としては、(i)
次式: Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proのアミノ酸
配列が挙げられる。この典型的なシグナル配列をコード
する塩基配列に代えて、同様の効果を示すシグナル配列
をコードする塩基配列(すなわち、上記(i)に記載の
アミノ酸配列の1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換
若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、トロンビン
に結合し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促
進する作用を有するペプチドを分泌し得るシグナル配列
をコードする塩基として表記される)を用いることがで
きることは、当業者には容易に理解され、実行し、検討
を行うことができる。
【0028】本発明の目的ペプチドは、実質的に精製さ
れた下記(a)、(b)、(d)〜(f)に規定される
ペプチド、又はさらに好ましくは下記(a)〜(f)に
規定される可溶性ペプチドである。(a)トロンビンに
結合し、該(可溶性)ペプチドがDIP−トロンビン−
アガロースカラムに結合せしめたときに、1M NaC
l、0.1mM EDTA、1mMベンズアミジン塩
酸、0.5%(v/v)ポリドカノールを含む0.02
Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)により溶出できる。 (b)トロンビンによるプロテインCの活性化を促進す
る作用を有する、 (c)少なくとも界面活性剤の非存在下で可溶性であ
る、 (d)トロンビンによる凝固時間を延長する、 (e)トロンビンによる血小板凝集を抑制する、 (f)SDS−ポリアクリルアミドゲル上にて、銀染色
が可能である。 また、本発明のペプチドが、0.1M NaCl、0.
5mM CaCl2 、0.5%(v/v)ポリドカノー
ルを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に
より平衡化したDIP−トロンビン−アガロースカラム
に、該緩衝液にて該可溶性ペプチドを溶解せしめた溶液
を接触せしめた場合に、該可溶性ペプチドが前記カラム
に結合せしめることができる性質を有する場合も好まし
い。また、本発明のペプチドが、少なくとも、Ala−
Pro−Ala−Glu−Pro−Gln−Pro−G
ly−Gly−Ser−Glnのアミノ酸配列を含有す
ることを特徴とする場合も好ましい。本発明の目的ペプ
チドの最も好ましい具体例としては、例えば、配列番号
1の1−118のアミノ酸配列、即ち、下記式(I): Val Glu Pro Val Asp Pro C
ys Phe ArgAla Asn Cys Glu
Tyr Gln Cys Gln ProLeu A
sn Gln Thr Ser Tyr Leu Cy
s ValCys Ala Glu Gly Phe
Ala Pro Ile ProHis Glu Pr
o His Arg Cys Gln Met Phe
Cys Asn Gln Thr Ala Cys P
ro Ala AspCys Asp Pro Asn
Thr Gln Ala Ser CysGlu C
ys Pro Glu Gly Tyr Ile Le
u AspAsp Gly Phe Ile Cys
Thr Asp Ile AspGlu Cys Gl
u Asn Gly Gly Phe Cys Ser
Gly Val Cys His Asn Leu P
ro Gly ThrPhe Glu Cys Ile
Cys Gly Pro Asp SerAla L
eu Val Arg His Ile Gly Th
r AspCys で表されるアミノ酸配列を含有するペプチドが例示され
る。勿論、式(I)で表されるアミノ酸配列は、最も好
ましい例であって、上記の活性に程度の差があっても、
上記の活性が認められる限り、特に式(I)で表される
アミノ酸配列に拘泥する必要はない。
れた下記(a)、(b)、(d)〜(f)に規定される
ペプチド、又はさらに好ましくは下記(a)〜(f)に
規定される可溶性ペプチドである。(a)トロンビンに
結合し、該(可溶性)ペプチドがDIP−トロンビン−
アガロースカラムに結合せしめたときに、1M NaC
l、0.1mM EDTA、1mMベンズアミジン塩
酸、0.5%(v/v)ポリドカノールを含む0.02
Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)により溶出できる。 (b)トロンビンによるプロテインCの活性化を促進す
る作用を有する、 (c)少なくとも界面活性剤の非存在下で可溶性であ
る、 (d)トロンビンによる凝固時間を延長する、 (e)トロンビンによる血小板凝集を抑制する、 (f)SDS−ポリアクリルアミドゲル上にて、銀染色
が可能である。 また、本発明のペプチドが、0.1M NaCl、0.
5mM CaCl2 、0.5%(v/v)ポリドカノー
ルを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に
より平衡化したDIP−トロンビン−アガロースカラム
に、該緩衝液にて該可溶性ペプチドを溶解せしめた溶液
を接触せしめた場合に、該可溶性ペプチドが前記カラム
に結合せしめることができる性質を有する場合も好まし
い。また、本発明のペプチドが、少なくとも、Ala−
Pro−Ala−Glu−Pro−Gln−Pro−G
ly−Gly−Ser−Glnのアミノ酸配列を含有す
ることを特徴とする場合も好ましい。本発明の目的ペプ
チドの最も好ましい具体例としては、例えば、配列番号
1の1−118のアミノ酸配列、即ち、下記式(I): Val Glu Pro Val Asp Pro C
ys Phe ArgAla Asn Cys Glu
Tyr Gln Cys Gln ProLeu A
sn Gln Thr Ser Tyr Leu Cy
s ValCys Ala Glu Gly Phe
Ala Pro Ile ProHis Glu Pr
o His Arg Cys Gln Met Phe
Cys Asn Gln Thr Ala Cys P
ro Ala AspCys Asp Pro Asn
Thr Gln Ala Ser CysGlu C
ys Pro Glu Gly Tyr Ile Le
u AspAsp Gly Phe Ile Cys
Thr Asp Ile AspGlu Cys Gl
u Asn Gly Gly Phe Cys Ser
Gly Val Cys His Asn Leu P
ro Gly ThrPhe Glu Cys Ile
Cys Gly Pro Asp SerAla L
eu Val Arg His Ile Gly Th
r AspCys で表されるアミノ酸配列を含有するペプチドが例示され
る。勿論、式(I)で表されるアミノ酸配列は、最も好
ましい例であって、上記の活性に程度の差があっても、
上記の活性が認められる限り、特に式(I)で表される
アミノ酸配列に拘泥する必要はない。
【0029】即ち、本発明のペプチドは実質的に前記式
(I)で表されるアミノ酸配列から成っていてもよい
し、また、その作用と機能を阻害しない限り若干の欠
損、挿入、置換等があっても、その相同変異体のアミノ
酸配列であってもよく、式(I)で表されるアミノ酸配
列のN末端及び/またはC末端に結合した少なくとも1
種の他のペプチドのアミノ酸配列を更に含有してもよ
い。
(I)で表されるアミノ酸配列から成っていてもよい
し、また、その作用と機能を阻害しない限り若干の欠
損、挿入、置換等があっても、その相同変異体のアミノ
酸配列であってもよく、式(I)で表されるアミノ酸配
列のN末端及び/またはC末端に結合した少なくとも1
種の他のペプチドのアミノ酸配列を更に含有してもよ
い。
【0030】また、可溶性の本発明のペプチドとして
は、例えば、配列番号3の1−498のアミノ酸配列の
全配列又はその部分配列からなり、トロンビンに結合
し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する
作用を有するペプチドであることも好ましい。また、ペ
プチドが、配列番号8の1−272のアミノ酸配列、ま
たはその部分配列からなり、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドであることも好ましい。また、ペプチド
が、配列番号6の1−236のアミノ酸配列、またはそ
の部分配列からなり、トロンビンに結合し、トロンビン
によるプロテインCの活性化を促進する作用を有するペ
プチドであることも好ましい。
は、例えば、配列番号3の1−498のアミノ酸配列の
全配列又はその部分配列からなり、トロンビンに結合
し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する
作用を有するペプチドであることも好ましい。また、ペ
プチドが、配列番号8の1−272のアミノ酸配列、ま
たはその部分配列からなり、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドであることも好ましい。また、ペプチド
が、配列番号6の1−236のアミノ酸配列、またはそ
の部分配列からなり、トロンビンに結合し、トロンビン
によるプロテインCの活性化を促進する作用を有するペ
プチドであることも好ましい。
【0031】ちなみに、これらの可溶性の本発明のペプ
チドのさらに具体的な例としては、 (1)上記の式(I)のアミノ酸配列からなるペプチド
の他、下記のペプチドの(2)〜(5)が挙げられる。 (2)式(I)で表されるアミノ酸配列のN末端に下記
のアミノ酸配列: Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys が結合してなるペプチド(即ち、配列番号6の1−23
6のアミノ酸配列)。
チドのさらに具体的な例としては、 (1)上記の式(I)のアミノ酸配列からなるペプチド
の他、下記のペプチドの(2)〜(5)が挙げられる。 (2)式(I)で表されるアミノ酸配列のN末端に下記
のアミノ酸配列: Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys が結合してなるペプチド(即ち、配列番号6の1−23
6のアミノ酸配列)。
【0032】(3)式(I)で表されるアミノ酸配列の
N末端及びC末端にそれぞれ下記のアミノ酸配列: Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys 及び Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His Ser Gly が結合してなるペプチド(即ち、配列番号8の1−27
2のアミノ酸配列)。
N末端及びC末端にそれぞれ下記のアミノ酸配列: Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys 及び Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His Ser Gly が結合してなるペプチド(即ち、配列番号8の1−27
2のアミノ酸配列)。
【0033】(4)式(I)で表されるアミノ酸配列の
N末端及びC末端にそれぞれ下記のアミノ酸配列: Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys 及び Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His Ser Gly が結合してなるペプチド(即ち、配列番号3の1−49
8のアミノ酸配列)。
N末端及びC末端にそれぞれ下記のアミノ酸配列: Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys 及び Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His Ser Gly が結合してなるペプチド(即ち、配列番号3の1−49
8のアミノ酸配列)。
【0034】(5)配列番号16の1−462のアミノ
酸配列からなるペプチド。 Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys
酸配列からなるペプチド。 Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys
【0035】従来、種々のペプチドにおいては多型性と
呼ばれる自然の変異も存在することが知られている。そ
して、自然の変異によりまたは人工の変異により、ペプ
チドの活性および可溶性に重大な変化を与えることな
く、ペプチドの構造の一部を変化させることが可能であ
る。本発明のペプチドは、トロンビンに結合し、トロン
ビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有す
る限り、前記アミノ酸配列を有するペプチドの相同変異
体(Homologousvariant)に相当する
構造を有するペプチドも包含する。また、シグナル配列
についても、同様のことが言える。本発明において、ト
ロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活
性化を促進する作用を有し、且つ培養上澄液に溶解する
性質を有するペプチドをコードする塩基配列が、 (i)配列番号3の1−498のアミノ酸配列をコード
する塩基配列、又は、 (ii)前記配列番号3の1−498のアミノ酸配列のア
ミノ酸残基の削除、付加または置換を施すことにより得
られるアミノ酸配列を有し、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
し、且つ培養上澄液に溶解する性質を有するペプチドを
コードする塩基配列、のいずれかが好ましい例として挙
げられる。
呼ばれる自然の変異も存在することが知られている。そ
して、自然の変異によりまたは人工の変異により、ペプ
チドの活性および可溶性に重大な変化を与えることな
く、ペプチドの構造の一部を変化させることが可能であ
る。本発明のペプチドは、トロンビンに結合し、トロン
ビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有す
る限り、前記アミノ酸配列を有するペプチドの相同変異
体(Homologousvariant)に相当する
構造を有するペプチドも包含する。また、シグナル配列
についても、同様のことが言える。本発明において、ト
ロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活
性化を促進する作用を有し、且つ培養上澄液に溶解する
性質を有するペプチドをコードする塩基配列が、 (i)配列番号3の1−498のアミノ酸配列をコード
する塩基配列、又は、 (ii)前記配列番号3の1−498のアミノ酸配列のア
ミノ酸残基の削除、付加または置換を施すことにより得
られるアミノ酸配列を有し、トロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
し、且つ培養上澄液に溶解する性質を有するペプチドを
コードする塩基配列、のいずれかが好ましい例として挙
げられる。
【0036】本発明のペプチドは少なくとも1個の糖残
基を含有していてもよいし、含有していなくてもよい。
即ち、本発明では少なくともアミノ酸配列として、本明
細書に説明された配列であることを示すものであって、
特に糖残基により限定されるものではない。
基を含有していてもよいし、含有していなくてもよい。
即ち、本発明では少なくともアミノ酸配列として、本明
細書に説明された配列であることを示すものであって、
特に糖残基により限定されるものではない。
【0037】上記のシグナル配列をコードする塩基配列
の3’末端に配置せしめるべき、トロンビンに結合し、
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用
を有し、且つ培養上澄液に溶解する性質を有するペプチ
ドをコードする塩基配列としては、例えば、上述の各種
のアミノ酸配列をコードする種々の塩基配列や、その他
適宜のアミノ酸配列をコードする塩基配列等、特に、配
列番号1の1−118、配列番号3の1−498、配列
番号6の1−236、配列番号8の1−272および配
列番号16の1−462からなる群より選ばれたアミノ
酸配列のいずれかをコードする塩基配列が例示される。
また、さらに可溶性の本発明のペプチドをコードする塩
基配列における好ましい例を示すとすれば、以下の例が
挙げられる。
の3’末端に配置せしめるべき、トロンビンに結合し、
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用
を有し、且つ培養上澄液に溶解する性質を有するペプチ
ドをコードする塩基配列としては、例えば、上述の各種
のアミノ酸配列をコードする種々の塩基配列や、その他
適宜のアミノ酸配列をコードする塩基配列等、特に、配
列番号1の1−118、配列番号3の1−498、配列
番号6の1−236、配列番号8の1−272および配
列番号16の1−462からなる群より選ばれたアミノ
酸配列のいずれかをコードする塩基配列が例示される。
また、さらに可溶性の本発明のペプチドをコードする塩
基配列における好ましい例を示すとすれば、以下の例が
挙げられる。
【0038】例えば、次式(II)(即ち、配列番号4の
1−354の塩基配列): GTGGAGCCCG TGGACCCGTG CTTCAGAGCC AACTGCGAGT ACCAGTGCCA GCCCCTGAAC CAAACTAGCT ACCTCTGCGT CTGCGCCGAG GGCTTCGCGC CCATTCCCCA CGAGCCGCAC AGGTGCCAGA TGTTTTGCAA CCAGACTGCC TGTCCAGCCG ACTGCGACCC CAACACCCAG GCTAGCTGTG AGTGCCCTGA AGGCTACATC CTGGACGACG GTTTCATCTG CACGGACATC GACGAGTGCG AAAACGGCGG CTTCTGCTCC GGGGTGTGCC ACAACCTCCC CGGTACCTTC GAGTGCATCT GCGGGCCCGA CTCGGCCCTT GTCCGCCACA TTGGCACCGA CTGT で表される塩基配列を含有するDNAである。
1−354の塩基配列): GTGGAGCCCG TGGACCCGTG CTTCAGAGCC AACTGCGAGT ACCAGTGCCA GCCCCTGAAC CAAACTAGCT ACCTCTGCGT CTGCGCCGAG GGCTTCGCGC CCATTCCCCA CGAGCCGCAC AGGTGCCAGA TGTTTTGCAA CCAGACTGCC TGTCCAGCCG ACTGCGACCC CAACACCCAG GCTAGCTGTG AGTGCCCTGA AGGCTACATC CTGGACGACG GTTTCATCTG CACGGACATC GACGAGTGCG AAAACGGCGG CTTCTGCTCC GGGGTGTGCC ACAACCTCCC CGGTACCTTC GAGTGCATCT GCGGGCCCGA CTCGGCCCTT GTCCGCCACA TTGGCACCGA CTGT で表される塩基配列を含有するDNAである。
【0039】遺伝暗号の縮重に従い、遺伝子から生産さ
れるポリペプチドのアミノ酸配列を変えることなくその
遺伝子の塩基配列の少なくとも1つの塩基を他の種類の
塩基に置換することができる。本発明のDNAはまた、
遺伝略号の縮重に基づく置換によって変化された塩基配
列を含有することも可能である。この場合、上記置換に
より得られた塩基配列から演繹されるアミノ酸配列は前
に定義したアミノ酸配列と一致する。
れるポリペプチドのアミノ酸配列を変えることなくその
遺伝子の塩基配列の少なくとも1つの塩基を他の種類の
塩基に置換することができる。本発明のDNAはまた、
遺伝略号の縮重に基づく置換によって変化された塩基配
列を含有することも可能である。この場合、上記置換に
より得られた塩基配列から演繹されるアミノ酸配列は前
に定義したアミノ酸配列と一致する。
【0040】本発明のDNAは前記式(II)で表される
塩基配列と、その5′末端および/または3′末端に結
合した少なくとも1種の他の塩基配列とを含有していて
もよい。式(II)で表される塩基配列と少なくとも1種
の他の塩基配列とを含有するDNAの例としては下記の
DNA(1)〜(5)が挙げられる。(1)上記式(I
I)で表されるDNA(即ち、配列番号4の1−354
の塩基配列)。
塩基配列と、その5′末端および/または3′末端に結
合した少なくとも1種の他の塩基配列とを含有していて
もよい。式(II)で表される塩基配列と少なくとも1種
の他の塩基配列とを含有するDNAの例としては下記の
DNA(1)〜(5)が挙げられる。(1)上記式(I
I)で表されるDNA(即ち、配列番号4の1−354
の塩基配列)。
【0041】(2)式(II)で表される塩基配列とその
5′末端に結合した次式: TGCAGCGTGG AGAACGGCGG CTGCGAGCAC GCGTGCAATG CGATCCCTGG GGCTCCCCGC TGCCAGTGCC CAGCCGGCGC CGCCCTGCAG GCAGACGGGC GCTCCTGCAC CGCATCCGCG ACGCAGTCCT GCAACGACCT CTGCGAGCAC TTCTGCGTTC CCAACCCCGA CCAGCCGGGC TCCTACTCGT GCATGTGCGA GACCGGCTAC CGGCTGGCGG CCGACCAACA CCGGTGCGAG GACGTGGATG ACTGCATACT GGAGCCCAGT CCGTGTCCGC AGCGCTGTGT CAACACACAG GGTGGCTTCG AGTGCCACTG CTACCCTAAC TACGACCTGG TGGACGGCGA GTGT で表される塩基配列が結合してなるDNA(即ち、配列
番号9の1−708の塩基配列)。
5′末端に結合した次式: TGCAGCGTGG AGAACGGCGG CTGCGAGCAC GCGTGCAATG CGATCCCTGG GGCTCCCCGC TGCCAGTGCC CAGCCGGCGC CGCCCTGCAG GCAGACGGGC GCTCCTGCAC CGCATCCGCG ACGCAGTCCT GCAACGACCT CTGCGAGCAC TTCTGCGTTC CCAACCCCGA CCAGCCGGGC TCCTACTCGT GCATGTGCGA GACCGGCTAC CGGCTGGCGG CCGACCAACA CCGGTGCGAG GACGTGGATG ACTGCATACT GGAGCCCAGT CCGTGTCCGC AGCGCTGTGT CAACACACAG GGTGGCTTCG AGTGCCACTG CTACCCTAAC TACGACCTGG TGGACGGCGA GTGT で表される塩基配列が結合してなるDNA(即ち、配列
番号9の1−708の塩基配列)。
【0042】(3)式(II)で表される塩基配列の5′
末端および3′末端に夫々次式: TGCAGCGTGG AGAACGGCGG CTGCGAGCAC GCGTGCAATG CGATCCCTGG GGCTCCCCGC TGCCAGTGCC CAGCCGGCGC CGCCCTGCAG GCAGACGGGC GCTCCTGCAC CGCATCCGCG ACGCAGTCCT GCAACGACCT CTGCGAGCAC TTCTGCGTTC CCAACCCCGA CCAGCCGGGC TCCTACTCGT GCATGTGCGA GACCGGCTAC CGGCTGGCGG CCGACCAACA CCGGTGCGAG GACGTGGATG ACTGCATACT GGAGCCCAGT CCGTGTCCGC AGCGCTGTGT CAACACACAG GGTGGCTTCG AGTGCCACTG CTACCCTAAC TACGACCTGG TGGACGGCGA GTGT 及び GACTCCGGCA AGGTGGACGG TGGCGACAGC GGCTCTGGCG AGCCCCCGCC CAGCCCGACG CCCGGCTCCA CCTTGACTCC TCCGGCCGTG GGGCTCGTGC ATTCGGGC で表される塩基配列が結合してなるDNA(即ち、配列
番号11の1−816の塩基配列)。
末端および3′末端に夫々次式: TGCAGCGTGG AGAACGGCGG CTGCGAGCAC GCGTGCAATG CGATCCCTGG GGCTCCCCGC TGCCAGTGCC CAGCCGGCGC CGCCCTGCAG GCAGACGGGC GCTCCTGCAC CGCATCCGCG ACGCAGTCCT GCAACGACCT CTGCGAGCAC TTCTGCGTTC CCAACCCCGA CCAGCCGGGC TCCTACTCGT GCATGTGCGA GACCGGCTAC CGGCTGGCGG CCGACCAACA CCGGTGCGAG GACGTGGATG ACTGCATACT GGAGCCCAGT CCGTGTCCGC AGCGCTGTGT CAACACACAG GGTGGCTTCG AGTGCCACTG CTACCCTAAC TACGACCTGG TGGACGGCGA GTGT 及び GACTCCGGCA AGGTGGACGG TGGCGACAGC GGCTCTGGCG AGCCCCCGCC CAGCCCGACG CCCGGCTCCA CCTTGACTCC TCCGGCCGTG GGGCTCGTGC ATTCGGGC で表される塩基配列が結合してなるDNA(即ち、配列
番号11の1−816の塩基配列)。
【0043】(4)式(II)で表される塩基配列の5′
末端および3′末端に夫々次式: GCACCCGCAG AGCCGCAGCC GGGTGGCAGC CAGTGCGTCG AGCACGACTG CTTCGCGCTC TACCCGGGCC CCGCGACCTT CCTCAATGCC AGTCAGATCT GCGACGGACT GCGGGGCCAC CTAATGACAG TGCGCTCCTC GGTGGCTGCC GATGTCATTT CCTTGCTACT GAACGGCGAC GGCGGCGTTG GCCGCCGGCG CCTCTGGATC GGCCTGCAGC TGCCACCCGG CTGCGGCGAC CCCAAGCGCC TCGGGCCCCT GCGCGGCTTC CAGTGGGTTA CGGGAGACAA CAACACCAGC TATAGCAGGT GGGCACGGCT CGACCTCAAT GGGGCTCCCC TCTGCGGCCC GTTGTGCGTC GCTGTCTCCG CTGCTGAGGC CACTGTGCCC AGCGAGCCGA TCTGGGAGGA GCAGCAGTGC GAAGTGAAGG CCGATGGCTT CCTCTGCGAG TTCCACTTCC CAGCCACCTG CAGGCCACTG GCTGTGGAGC CCGGCGCCGC GGCTGCCGCC GTCTCGATCA CCTACGGCAC CCCGTTCGCG GCCCGCGGAG CGGACTTCCA GGCGCTGCCG GTGGGCAGCT CCGCCGCGGT GGCTCCCCTC GGCTTACAGC TAATGTGCAC CGCGCCGCCC GGAGCGGTCC AGGGGCACTG GGCCAGGGAG GCGCCGGGCG CTTGGGACTG CAGCGTGGAG AACGGCGGCT GCGAGCACGC GTGCAATGCG ATCCCTGGGG CTCCCCGCTG CCAGTGCCCA GCCGGCGCCG CCCTGCAGGC AGACGGGCGC TCCTGCACCG CATCCGCGAC GCAGTCCTGC AACGACCTCT GCGAGCACTT CTGCGTTCCC AACCCCGACC AGCCGGGCTC CTACTCGTGC ATGTGCGAGA CCGGCTACCG GCTGGCGGCC GACCAACACC GGTGCGAGGA CGTGGATGAC TGCATACTGG AGCCCAGTCC GTGTCCGCAG CGCTGTGTCA ACACACAGGG TGGCTTCGAG TGCCACTGCT ACCCTAACTA CGACCTGGTG GACGGCGAGT GT 及び GACTCCGGCA AGGTGGACGG TGGCGACAGC GGCTCTGGCG AGCCCCCGCC CAGCCCGACG CCCGGCTCCA CCTTGACTCC TCCGGCCGTG GGGCTCGTGC ATTCGGGC で表される塩基配列が結合してなるDNA(即ち、配列
番号5の1−1494の塩基配列)。
末端および3′末端に夫々次式: GCACCCGCAG AGCCGCAGCC GGGTGGCAGC CAGTGCGTCG AGCACGACTG CTTCGCGCTC TACCCGGGCC CCGCGACCTT CCTCAATGCC AGTCAGATCT GCGACGGACT GCGGGGCCAC CTAATGACAG TGCGCTCCTC GGTGGCTGCC GATGTCATTT CCTTGCTACT GAACGGCGAC GGCGGCGTTG GCCGCCGGCG CCTCTGGATC GGCCTGCAGC TGCCACCCGG CTGCGGCGAC CCCAAGCGCC TCGGGCCCCT GCGCGGCTTC CAGTGGGTTA CGGGAGACAA CAACACCAGC TATAGCAGGT GGGCACGGCT CGACCTCAAT GGGGCTCCCC TCTGCGGCCC GTTGTGCGTC GCTGTCTCCG CTGCTGAGGC CACTGTGCCC AGCGAGCCGA TCTGGGAGGA GCAGCAGTGC GAAGTGAAGG CCGATGGCTT CCTCTGCGAG TTCCACTTCC CAGCCACCTG CAGGCCACTG GCTGTGGAGC CCGGCGCCGC GGCTGCCGCC GTCTCGATCA CCTACGGCAC CCCGTTCGCG GCCCGCGGAG CGGACTTCCA GGCGCTGCCG GTGGGCAGCT CCGCCGCGGT GGCTCCCCTC GGCTTACAGC TAATGTGCAC CGCGCCGCCC GGAGCGGTCC AGGGGCACTG GGCCAGGGAG GCGCCGGGCG CTTGGGACTG CAGCGTGGAG AACGGCGGCT GCGAGCACGC GTGCAATGCG ATCCCTGGGG CTCCCCGCTG CCAGTGCCCA GCCGGCGCCG CCCTGCAGGC AGACGGGCGC TCCTGCACCG CATCCGCGAC GCAGTCCTGC AACGACCTCT GCGAGCACTT CTGCGTTCCC AACCCCGACC AGCCGGGCTC CTACTCGTGC ATGTGCGAGA CCGGCTACCG GCTGGCGGCC GACCAACACC GGTGCGAGGA CGTGGATGAC TGCATACTGG AGCCCAGTCC GTGTCCGCAG CGCTGTGTCA ACACACAGGG TGGCTTCGAG TGCCACTGCT ACCCTAACTA CGACCTGGTG GACGGCGAGT GT 及び GACTCCGGCA AGGTGGACGG TGGCGACAGC GGCTCTGGCG AGCCCCCGCC CAGCCCGACG CCCGGCTCCA CCTTGACTCC TCCGGCCGTG GGGCTCGTGC ATTCGGGC で表される塩基配列が結合してなるDNA(即ち、配列
番号5の1−1494の塩基配列)。
【0044】配列番号17の1−1386の塩基配列か
らなるDNA。 GCACCCGCAG AGCCGCAGCC GGGTGGCAGC CAGTGCGTCG AGCACGACTG CTTCGCGCTC TACCCGGGCC CCGCGACCTT CCTCAATGCC AGTCAGATCT GCGACGGACT GCGGGGCCAC CTAATGACAG TGCGCTCCTC GGTGGCTGCC GATGTCATTT CCTTGCTACT GAACGGCGAC GGCGGCGTTG GCCGCCGGCG CCTCTGGATC GGCCTGCAGC TGCCACCCGG CTGCGGCGAC CCCAAGCGCC TCGGGCCCCT GCGCGGCTTC CAGTGGGTTA CGGGAGACAA CAACACCAGC TATAGCAGGT GGGCACGGCT CGACCTCAAT GGGGCTCCCC TCTGCGGCCC GTTGTGCGTC GCTGTCTCCG CTGCTGAGGC CACTGTGCCC AGCGAGCCGA TCTGGGAGGA GCAGCAGTGC GAAGTGAAGG CCGATGGCTT CCTCTGCGAG TTCCACTTCC CAGCCACCTG CAGGCCACTG GCTGTGGAGC CCGGCGCCGC GGCTGCCGCC GTCTCGATCA CCTACGGCAC CCCGTTCGCG GCCCGCGGAG CGGACTTCCA GGCGCTGCCG GTGGGCAGCT CCGCCGCGGT GGCTCCCCTC GGCTTACAGC TAATGTGCAC CGCGCCGCCC GGAGCGGTCC AGGGGCACTG GGCCAGGGAG GCGCCGGGCG CTTGGGACTG CAGCGTGGAG AACGGCGGCT GCGAGCACGC GTGCAATGCG ATCCCTGGGG CTCCCCGCTG CCAGTGCCCA GCCGGCGCCG CCCTGCAGGC AGACGGGCGC TCCTGCACCG CATCCGCGAC GCAGTCCTGC AACGACCTCT GCGAGCACTT CTGCGTTCCC AACCCCGACC AGCCGGGCTC CTACTCGTGC ATGTGCGAGA CCGGCTACCG GCTGGCGGCC GACCAACACC GGTGCGAGGA CGTGGATGAC TGCATACTGG AGCCCAGTCC GTGTCCGCAG CGCTGTGTCA ACACACAGGG TGGCTTCGAG TGCCACTGCT ACCCTAACTA CGACCTGGTG GACGGCGAGT GTGTGGAGCC CGTGGACCCG TGCTTCAGAG CCAACTGCGA GTACCAGTGC CAGCCCCTGA ACCAAACTAG CTACCTCTGC GTCTGCGCCG AGGGCTTCGC GCCCATTCCC CACGAGCCGC ACAGGTGCCA GATGTTTTGC AACCAGACTG CCTGTCCAGC CGACTGCGAC CCCAACACCC AGGCTAGCTG TGAGTGCCCT GAAGGCTACA TCCTGGACGA CGGTTTCATC TGCACGGACA TCGACGAGTG CGAAAACGGC GGCTTCTGCT CCGGGGTGTG CCACAACCTC CCCGGTACCT TCGAGTGCAT CTGCGGGCCC GACTCGGCCC TTGTCCGCCA CATTGGCACC GACTGT
らなるDNA。 GCACCCGCAG AGCCGCAGCC GGGTGGCAGC CAGTGCGTCG AGCACGACTG CTTCGCGCTC TACCCGGGCC CCGCGACCTT CCTCAATGCC AGTCAGATCT GCGACGGACT GCGGGGCCAC CTAATGACAG TGCGCTCCTC GGTGGCTGCC GATGTCATTT CCTTGCTACT GAACGGCGAC GGCGGCGTTG GCCGCCGGCG CCTCTGGATC GGCCTGCAGC TGCCACCCGG CTGCGGCGAC CCCAAGCGCC TCGGGCCCCT GCGCGGCTTC CAGTGGGTTA CGGGAGACAA CAACACCAGC TATAGCAGGT GGGCACGGCT CGACCTCAAT GGGGCTCCCC TCTGCGGCCC GTTGTGCGTC GCTGTCTCCG CTGCTGAGGC CACTGTGCCC AGCGAGCCGA TCTGGGAGGA GCAGCAGTGC GAAGTGAAGG CCGATGGCTT CCTCTGCGAG TTCCACTTCC CAGCCACCTG CAGGCCACTG GCTGTGGAGC CCGGCGCCGC GGCTGCCGCC GTCTCGATCA CCTACGGCAC CCCGTTCGCG GCCCGCGGAG CGGACTTCCA GGCGCTGCCG GTGGGCAGCT CCGCCGCGGT GGCTCCCCTC GGCTTACAGC TAATGTGCAC CGCGCCGCCC GGAGCGGTCC AGGGGCACTG GGCCAGGGAG GCGCCGGGCG CTTGGGACTG CAGCGTGGAG AACGGCGGCT GCGAGCACGC GTGCAATGCG ATCCCTGGGG CTCCCCGCTG CCAGTGCCCA GCCGGCGCCG CCCTGCAGGC AGACGGGCGC TCCTGCACCG CATCCGCGAC GCAGTCCTGC AACGACCTCT GCGAGCACTT CTGCGTTCCC AACCCCGACC AGCCGGGCTC CTACTCGTGC ATGTGCGAGA CCGGCTACCG GCTGGCGGCC GACCAACACC GGTGCGAGGA CGTGGATGAC TGCATACTGG AGCCCAGTCC GTGTCCGCAG CGCTGTGTCA ACACACAGGG TGGCTTCGAG TGCCACTGCT ACCCTAACTA CGACCTGGTG GACGGCGAGT GTGTGGAGCC CGTGGACCCG TGCTTCAGAG CCAACTGCGA GTACCAGTGC CAGCCCCTGA ACCAAACTAG CTACCTCTGC GTCTGCGCCG AGGGCTTCGC GCCCATTCCC CACGAGCCGC ACAGGTGCCA GATGTTTTGC AACCAGACTG CCTGTCCAGC CGACTGCGAC CCCAACACCC AGGCTAGCTG TGAGTGCCCT GAAGGCTACA TCCTGGACGA CGGTTTCATC TGCACGGACA TCGACGAGTG CGAAAACGGC GGCTTCTGCT CCGGGGTGTG CCACAACCTC CCCGGTACCT TCGAGTGCAT CTGCGGGCCC GACTCGGCCC TTGTCCGCCA CATTGGCACC GACTGT
【0045】上記の可溶性の本発明のペプチドをコード
する塩基配列の好ましい例をさらに挙げれば、図40の
制限酵素地図において、斜交線部分の塩基配列から、少
なくとも、下記のアミノ酸配列: Leu Leu Ile Gly Ile Ser Ile Ala Ser Leu Cys Leu Val Val Ala Leu Leu Ala Leu Leu Cys His Leu Arg Lys Lys Gln Gly Ala Ala Arg Ala Lys Met Glu Tyr Lys Cys Ala Ala Pro Ser Lys Glu Val Val Leu Gln His Val Arg Thr Glu Arg Thr Pro Gln Arg Leu をコードする塩基配列を削除することにより調製できる
塩基配列が挙げられる。
する塩基配列の好ましい例をさらに挙げれば、図40の
制限酵素地図において、斜交線部分の塩基配列から、少
なくとも、下記のアミノ酸配列: Leu Leu Ile Gly Ile Ser Ile Ala Ser Leu Cys Leu Val Val Ala Leu Leu Ala Leu Leu Cys His Leu Arg Lys Lys Gln Gly Ala Ala Arg Ala Lys Met Glu Tyr Lys Cys Ala Ala Pro Ser Lys Glu Val Val Leu Gln His Val Arg Thr Glu Arg Thr Pro Gln Arg Leu をコードする塩基配列を削除することにより調製できる
塩基配列が挙げられる。
【0046】本発明のペプチドをコードする塩基配列の
DNAは、例えば、以下のようにして得ることができ
る。なお、この方法においては、シグナル配列をコード
する塩基配列の3’末端は、本発明の目的ペプチドをコ
ードする塩基配列が配置されており、本発明でいうシグ
ナル配列をコードする塩基配列の3’末端に、本発明の
可溶性のペプチドをコードする塩基配列を配置せしめた
構造を含有するDNAの調製法としての位置づけもでき
る。
DNAは、例えば、以下のようにして得ることができ
る。なお、この方法においては、シグナル配列をコード
する塩基配列の3’末端は、本発明の目的ペプチドをコ
ードする塩基配列が配置されており、本発明でいうシグ
ナル配列をコードする塩基配列の3’末端に、本発明の
可溶性のペプチドをコードする塩基配列を配置せしめた
構造を含有するDNAの調製法としての位置づけもでき
る。
【0047】(1)トロンビンのプロテインC活性化を
促進することのできるヒト肺由来のペプチドに特異的
な、ウサギから得られる抗体を用いて、ヒト肺から調製
したcDNAライブラリーからその抗体と結合するペプ
チドをコードするcDNA断片を単離し、単離したcD
NA断片の塩基配列を分析する。得られたcDNA断片
はトロンビンのプロテインC活性化を促進することので
きるヒト肺由来のペプチドの一部分をコードしている。
その部分はそのペプチドのC末端を含むがN末端を含ま
ない。
促進することのできるヒト肺由来のペプチドに特異的
な、ウサギから得られる抗体を用いて、ヒト肺から調製
したcDNAライブラリーからその抗体と結合するペプ
チドをコードするcDNA断片を単離し、単離したcD
NA断片の塩基配列を分析する。得られたcDNA断片
はトロンビンのプロテインC活性化を促進することので
きるヒト肺由来のペプチドの一部分をコードしている。
その部分はそのペプチドのC末端を含むがN末端を含ま
ない。
【0048】(2)上述のように、得られたcDNA断
片はヒト肺由来のペプチドの全アミノ酸配列をコードし
ておらず、そのペプチドのN末端アミノ酸配列に対応す
る塩基配列を欠いているので、N末端アミノ酸配列をコ
ードするcDNA断片を上記工程(1)で得られるcD
NA断片を利用して通常の公知のプライマー エクステ
ンション法により以下のようにして得る。まず、上記工
程(1)で得られたcDNA断片のコードするペプチド
のN末端側のアミノ酸配列に対応するcDNA断片の一
部分を有機化学合成する。次に、合成したDNAをプラ
イマーとして用いて通常の公知のプライマーエクステン
ション法によりヒトさい帯内皮細胞より調製したポリ
(A)+ RNAから上記工程(1)で得られるcDNA
断片の5′末端の上流の塩基配列を有するcDNA断片
を得る。上記プライマーエクステンションを繰り返すこ
とによりヒト肺由来のペプチドのN末端アミノ酸配列を
コードするcDNA断片を得る。
片はヒト肺由来のペプチドの全アミノ酸配列をコードし
ておらず、そのペプチドのN末端アミノ酸配列に対応す
る塩基配列を欠いているので、N末端アミノ酸配列をコ
ードするcDNA断片を上記工程(1)で得られるcD
NA断片を利用して通常の公知のプライマー エクステ
ンション法により以下のようにして得る。まず、上記工
程(1)で得られたcDNA断片のコードするペプチド
のN末端側のアミノ酸配列に対応するcDNA断片の一
部分を有機化学合成する。次に、合成したDNAをプラ
イマーとして用いて通常の公知のプライマーエクステン
ション法によりヒトさい帯内皮細胞より調製したポリ
(A)+ RNAから上記工程(1)で得られるcDNA
断片の5′末端の上流の塩基配列を有するcDNA断片
を得る。上記プライマーエクステンションを繰り返すこ
とによりヒト肺由来のペプチドのN末端アミノ酸配列を
コードするcDNA断片を得る。
【0049】(3)次に、前記工程(1)及び(2)で
得られたcDNA断片を適宜結合することにより、開始
コドンから始まる1725塩基対(以下“bp”と略す
る)のオープンリーディングフレームを含有するcDN
A(以下“cDNA−A”と略する)を得る。このオー
プンリーディングフレームの塩基配列は、配列番号10
の1−1725の塩基配列である。またリーダー配列を
コードする塩基配列を除外し、ヒト肺由来のペプチドの
N末端アミノ酸配列からの塩基配列とすれば、配列番号
12の1−1671の塩基配列となる。
得られたcDNA断片を適宜結合することにより、開始
コドンから始まる1725塩基対(以下“bp”と略す
る)のオープンリーディングフレームを含有するcDN
A(以下“cDNA−A”と略する)を得る。このオー
プンリーディングフレームの塩基配列は、配列番号10
の1−1725の塩基配列である。またリーダー配列を
コードする塩基配列を除外し、ヒト肺由来のペプチドの
N末端アミノ酸配列からの塩基配列とすれば、配列番号
12の1−1671の塩基配列となる。
【0050】このcDNA−Aから、前述のDNA
(1)〜(5)の塩基配列と実質的に同等の塩基配列を
有するcDNAは、以下の部分を位置特異的変異法で削
除することによって得らることができる。 (i)DNA(4)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて1549番
目から1725番目の塩基までの部分である。 (ii)DNA(5)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて1441番
目から1725番目の塩基までの部分である。 (iii)DNA(3)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて55番目か
ら732番目および1549番目から1725番目の塩
基までの部分である。
(1)〜(5)の塩基配列と実質的に同等の塩基配列を
有するcDNAは、以下の部分を位置特異的変異法で削
除することによって得らることができる。 (i)DNA(4)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて1549番
目から1725番目の塩基までの部分である。 (ii)DNA(5)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて1441番
目から1725番目の塩基までの部分である。 (iii)DNA(3)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて55番目か
ら732番目および1549番目から1725番目の塩
基までの部分である。
【0051】(iv)DNA(2)の塩基配列と実質的に
同等の塩基配列を含有するcDNAを調製するに当たっ
ては、削除する部分としては、前記のオープンリーディ
ングフレームにおける開始コドンの最初の塩基から数え
て55番目から732番目および1441番目から17
25番目の塩基までの部分である。 (v)DNA(1)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて55番目か
ら1086番目および1441番目から1725番目の
塩基までの部分である。このようにして得られた各cD
NAの塩基配列は公知の方法で分析して、DNA(1)
〜(5)の塩基配列とそれぞれ一致することを確認す
る。
同等の塩基配列を含有するcDNAを調製するに当たっ
ては、削除する部分としては、前記のオープンリーディ
ングフレームにおける開始コドンの最初の塩基から数え
て55番目から732番目および1441番目から17
25番目の塩基までの部分である。 (v)DNA(1)の塩基配列と実質的に同等の塩基配
列を含有するcDNAを調製するに当たっては、削除す
る部分としては、前記のオープンリーディングフレーム
における開始コドンの最初の塩基から数えて55番目か
ら1086番目および1441番目から1725番目の
塩基までの部分である。このようにして得られた各cD
NAの塩基配列は公知の方法で分析して、DNA(1)
〜(5)の塩基配列とそれぞれ一致することを確認す
る。
【0052】上記の本発明のシグナル配列をコードする
塩基配列の3’末端に、本発明の可溶性のペプチドをコ
ードする塩基配列を配置せしめた構造を含有するDNA
は、有機化学合成することによっても得ることができ
る。また、該DNAは前述のプライマー エクステンシ
ョンを行うことなく、前駆体DNAから調製することも
できる。前駆体DNAは、前記工程(1)で得られるD
NA断片またはそのDNA断片の塩基配列に基づいて調
製した合成DNAをプローブとして用いる通常のハイブ
リダイゼーション法によってヒト染色体DNAライブラ
リーから得ることができる。
塩基配列の3’末端に、本発明の可溶性のペプチドをコ
ードする塩基配列を配置せしめた構造を含有するDNA
は、有機化学合成することによっても得ることができ
る。また、該DNAは前述のプライマー エクステンシ
ョンを行うことなく、前駆体DNAから調製することも
できる。前駆体DNAは、前記工程(1)で得られるD
NA断片またはそのDNA断片の塩基配列に基づいて調
製した合成DNAをプローブとして用いる通常のハイブ
リダイゼーション法によってヒト染色体DNAライブラ
リーから得ることができる。
【0053】本発明の該DNAは、それに相補的なDN
Aを調製することもでき、上記DNAとそれに相補的な
DNAが互いに相補的に結合して2重鎖DNAを形成さ
せていてもよい。次いで、前記の本発明のDNAと複製
可能な発現ベクターとを結合させ、複製可能な組換え体
DNAを調製する。該組換え体DNAは、それによって
形質転換された微生物または細胞中で、本発明のペプチ
ドを発現することができる。適したベクターの例として
は、プラスミドpBR322、pBR327、YRp
7、pSV2−dhfr(ATCC 37146)、p
BPV−1(9−1)(ATCC 37111)などが
挙げられる。尚、発現ベクターは宿主として使用する微
生物または細胞に適したものを選択する必要がある。
Aを調製することもでき、上記DNAとそれに相補的な
DNAが互いに相補的に結合して2重鎖DNAを形成さ
せていてもよい。次いで、前記の本発明のDNAと複製
可能な発現ベクターとを結合させ、複製可能な組換え体
DNAを調製する。該組換え体DNAは、それによって
形質転換された微生物または細胞中で、本発明のペプチ
ドを発現することができる。適したベクターの例として
は、プラスミドpBR322、pBR327、YRp
7、pSV2−dhfr(ATCC 37146)、p
BPV−1(9−1)(ATCC 37111)などが
挙げられる。尚、発現ベクターは宿主として使用する微
生物または細胞に適したものを選択する必要がある。
【0054】次いで、上述の複製可能な組換え体DNA
で微生物または細胞を形質転換せしめる。微生物の例と
しては、エシェリヒア コリ(Escherichia
coli)の菌株、例えばイー コリ(E.col
i)K12株294(ATCC31446)、イー コ
リ(E.coli)B、イー コリ(E.coli)X
1776(ATCC 31537)、イー コリ(E.
coli)C600およびイー コリ(E.coli)
C600hfl並びにイー コリ(E.coli)W3
110(F−、λ−、プロトトロフィック、ATCC2
7375);バチラス サブチリス(Bacillus
subtilis)の如きバチラス(Bacillu
s)属の菌株;サルモネラ チフィムリウム(Salm
onella typhimurium)またはセラチ
ア マーセサンス(Serratia marcesa
ns)等の大腸菌以外の腸内菌;シュードモーナス(P
seudomonas)属の種々の菌株;およびサッカ
ロミセスセレビシエ(Saccharomyces c
erevisiae)などが挙げられる。細胞の例とし
ては、VERO(ATCC CCL−81)細胞、He
La細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞
株、WI38、BHK、COS−7およびMDCK細胞
株等の動物細胞が挙げられる。特に、COS−1細胞、
CHO細胞またはC127 I細胞が好ましい例として挙げ
られる。
で微生物または細胞を形質転換せしめる。微生物の例と
しては、エシェリヒア コリ(Escherichia
coli)の菌株、例えばイー コリ(E.col
i)K12株294(ATCC31446)、イー コ
リ(E.coli)B、イー コリ(E.coli)X
1776(ATCC 31537)、イー コリ(E.
coli)C600およびイー コリ(E.coli)
C600hfl並びにイー コリ(E.coli)W3
110(F−、λ−、プロトトロフィック、ATCC2
7375);バチラス サブチリス(Bacillus
subtilis)の如きバチラス(Bacillu
s)属の菌株;サルモネラ チフィムリウム(Salm
onella typhimurium)またはセラチ
ア マーセサンス(Serratia marcesa
ns)等の大腸菌以外の腸内菌;シュードモーナス(P
seudomonas)属の種々の菌株;およびサッカ
ロミセスセレビシエ(Saccharomyces c
erevisiae)などが挙げられる。細胞の例とし
ては、VERO(ATCC CCL−81)細胞、He
La細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞
株、WI38、BHK、COS−7およびMDCK細胞
株等の動物細胞が挙げられる。特に、COS−1細胞、
CHO細胞またはC127 I細胞が好ましい例として挙げ
られる。
【0055】尚、本発明のDNA及び組換え体DNAを
構築するために必要なDNA配列、例えばプロモーター
や複製起源等をクローニングするためには原核細胞を宿
主として用いる宿主−ベクター系を使用するのが好まし
い。原核細胞の例としてはエシェリヒア コリ(Esc
herichia coli)の菌株、例えばイーコリ
(E.coli)K12株294(ATCC 3144
6)、イー コリー(E.coli)B、イー コリー
(E.coli)X1776(ATCC 3153
7)、イー コリー(E.coli)C600およびイ
ー コリー(E.coli)C600hfl並びにイー
コリー(E.coli)W3110(F−、λ− 、
プロトトロフィック、ATCC 27375);バチラ
ス サブチリス(Bacillus subtili
s)の如きバチラス(Bacillus)属の菌株;サ
ルモネラ チフィムリウム(Salmonella t
yphimurium)またはセラチア マーセサンス
(Serratia marcesans)等の大腸菌
以外の腸内細菌;シュードモナス(Pseudomon
as)属の種々の菌株;およびサッカロミセス セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisi
ae)などが挙げられる。
構築するために必要なDNA配列、例えばプロモーター
や複製起源等をクローニングするためには原核細胞を宿
主として用いる宿主−ベクター系を使用するのが好まし
い。原核細胞の例としてはエシェリヒア コリ(Esc
herichia coli)の菌株、例えばイーコリ
(E.coli)K12株294(ATCC 3144
6)、イー コリー(E.coli)B、イー コリー
(E.coli)X1776(ATCC 3153
7)、イー コリー(E.coli)C600およびイ
ー コリー(E.coli)C600hfl並びにイー
コリー(E.coli)W3110(F−、λ− 、
プロトトロフィック、ATCC 27375);バチラ
ス サブチリス(Bacillus subtili
s)の如きバチラス(Bacillus)属の菌株;サ
ルモネラ チフィムリウム(Salmonella t
yphimurium)またはセラチア マーセサンス
(Serratia marcesans)等の大腸菌
以外の腸内細菌;シュードモナス(Pseudomon
as)属の種々の菌株;およびサッカロミセス セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisi
ae)などが挙げられる。
【0056】これらの細菌のうちエシェリヒア コリ
(E.coli)K12株294が最も好ましい。上記
微生物を宿主として使用する場合、これら微生物に適し
たプラスミドベクターが組換え体DNAの複製可能な発
現ベクターとして一般に用いられる。例えば大腸菌を形
質転換するためのプラスミドベクターとしてはプラスミ
ドpBR322やpBR327などを用いることができ
る。プラスミドベクターは通常複製起源、プロモータ
ー、および組換え体DNAで形質転換した細胞を選別す
るのに有用な表現型を組換え体DNAに与えるマーカー
遺伝子等を含んでいる。プロモーターの例としては、β
−ラクタマーゼ及びラクトースプロモーター、トリプト
ファンプロモーター等が挙げられる。マーカー遺伝子の
例としては、アンピシリン耐性遺伝子やテトラサイクリ
ン耐性遺伝子が挙げられる。
(E.coli)K12株294が最も好ましい。上記
微生物を宿主として使用する場合、これら微生物に適し
たプラスミドベクターが組換え体DNAの複製可能な発
現ベクターとして一般に用いられる。例えば大腸菌を形
質転換するためのプラスミドベクターとしてはプラスミ
ドpBR322やpBR327などを用いることができ
る。プラスミドベクターは通常複製起源、プロモータ
ー、および組換え体DNAで形質転換した細胞を選別す
るのに有用な表現型を組換え体DNAに与えるマーカー
遺伝子等を含んでいる。プロモーターの例としては、β
−ラクタマーゼ及びラクトースプロモーター、トリプト
ファンプロモーター等が挙げられる。マーカー遺伝子の
例としては、アンピシリン耐性遺伝子やテトラサイクリ
ン耐性遺伝子が挙げられる。
【0057】一方、本発明のDNAを分泌発現して本発
明の目的ペプチドを製造するためには、上記の原核細胞
を宿主として用いる宿主−ベクター系および脊椎動物の
細胞などの真核生物の細胞を宿主細胞として用いる宿主
−ベクター系を使用することができる。真核細胞の例と
しては前述の動物の細胞株などの細胞が挙げられる。本
発明のDNAを前述の真核細胞で発現させるために、本
発明の組換え体DNAは一般に遺伝子発現を制御するた
めの機能配列、例えば、複製起源、本発明のDNAの上
流に位置すべきプロモーター、リボゾーム結合部位、ポ
リアデニル化部位や転写終止配列を含有している。本発
明のDNAを真核細胞内で発現させるのに用いることの
できるそのような機能配列はウィルスやウィルス性物質
から得ることができる。
明の目的ペプチドを製造するためには、上記の原核細胞
を宿主として用いる宿主−ベクター系および脊椎動物の
細胞などの真核生物の細胞を宿主細胞として用いる宿主
−ベクター系を使用することができる。真核細胞の例と
しては前述の動物の細胞株などの細胞が挙げられる。本
発明のDNAを前述の真核細胞で発現させるために、本
発明の組換え体DNAは一般に遺伝子発現を制御するた
めの機能配列、例えば、複製起源、本発明のDNAの上
流に位置すべきプロモーター、リボゾーム結合部位、ポ
リアデニル化部位や転写終止配列を含有している。本発
明のDNAを真核細胞内で発現させるのに用いることの
できるそのような機能配列はウィルスやウィルス性物質
から得ることができる。
【0058】例えば、本発明で用いることのできるプロ
モーターは、アデノウィルス2、ポリオーマウィルス、
シミアンウィルス40(SV40)などから得ることが
できる。特に、アデノウィルス2の主後期プロモーター
やSV40の初期および後期プロモーターが好ましい。
また、トロンビンのプロテインC活性化を促進する作用
を有するヒト肺由来のペプチドをコードする遺伝子の上
流の位置に本来存在するプロモーターも、上述の宿主−
ベクター系で使用するのに適しているならば使用するこ
とができる。
モーターは、アデノウィルス2、ポリオーマウィルス、
シミアンウィルス40(SV40)などから得ることが
できる。特に、アデノウィルス2の主後期プロモーター
やSV40の初期および後期プロモーターが好ましい。
また、トロンビンのプロテインC活性化を促進する作用
を有するヒト肺由来のペプチドをコードする遺伝子の上
流の位置に本来存在するプロモーターも、上述の宿主−
ベクター系で使用するのに適しているならば使用するこ
とができる。
【0059】複製起源については、外来性の起源、例え
ば、アデノウィルス、ポリオーマ、SV40、水疱性口
内炎ウィルス(VSV)、ウシ乳頭腫ウィルス(BP
V)等のウィルス由来の複製起源を用いることができ
る。また、発現ベクターとして宿主染色体に組み込まれ
るような性質を有するベクターを用いる場合、宿主染色
体の複製起源を利用することができる。
ば、アデノウィルス、ポリオーマ、SV40、水疱性口
内炎ウィルス(VSV)、ウシ乳頭腫ウィルス(BP
V)等のウィルス由来の複製起源を用いることができ
る。また、発現ベクターとして宿主染色体に組み込まれ
るような性質を有するベクターを用いる場合、宿主染色
体の複製起源を利用することができる。
【0060】本発明の複製可能な組換え体DNAで形質
転換された微生物または細胞は、前述のとおり、組換え
体DNAに与えられた少なくとも1種の表現型によって
形質転換されずに残った親細胞から選別される。表現型
は少なくとも1種のマーカー遺伝子を組換え体DNAに
挿入することによって与えることができる。また複製可
能な発現ベクターが本来有しているマーカー遺伝子を利
用することもできる。マーカー遺伝子の例としては、例
えば、ネオマイシン耐性などの薬剤耐性遺伝子やジヒド
ロ葉酸レダクターゼ(以下“DHFR”と称する)をコ
ードする遺伝子などが挙げられる。これに関し、DHF
R遺伝子をマーカー遺伝子として用いる場合、DHFR
には様々のタイプがあるため、その使用するマーカー遺
伝子のコードしているDHFRのタイプによって用いる
べき宿主を選択しなければならない。
転換された微生物または細胞は、前述のとおり、組換え
体DNAに与えられた少なくとも1種の表現型によって
形質転換されずに残った親細胞から選別される。表現型
は少なくとも1種のマーカー遺伝子を組換え体DNAに
挿入することによって与えることができる。また複製可
能な発現ベクターが本来有しているマーカー遺伝子を利
用することもできる。マーカー遺伝子の例としては、例
えば、ネオマイシン耐性などの薬剤耐性遺伝子やジヒド
ロ葉酸レダクターゼ(以下“DHFR”と称する)をコ
ードする遺伝子などが挙げられる。これに関し、DHF
R遺伝子をマーカー遺伝子として用いる場合、DHFR
には様々のタイプがあるため、その使用するマーカー遺
伝子のコードしているDHFRのタイプによって用いる
べき宿主を選択しなければならない。
【0061】例えば、マーカー遺伝子として野生型DH
FRをコードする遺伝子を用いる場合、宿主としてはD
HFR欠損株を用いるのが好ましい。DHFR欠損株は
ヒポキサンチン、グリシン及びチミジンを要求するの
で、ヒポキサンチン、グリシン及びチミジンを含まない
培地中では成育できない。しかしながら、DHFR欠損
株をDHFR遺伝子を含有する組換え体DNAで形質転
換すると、その株はもはやヒポキサンチン、グリシン及
びチミジンを要求しなくなり、ヒポキサンチン、グリシ
ン及びチミジンを含まない培地中でも成育することがで
きる。従って、形質転換細胞はヒポキサンチン、グリシ
ン及びチミジンについての栄養要求性を判断基準にして
形質転換されないで残った細胞から容易に選択すること
ができる。
FRをコードする遺伝子を用いる場合、宿主としてはD
HFR欠損株を用いるのが好ましい。DHFR欠損株は
ヒポキサンチン、グリシン及びチミジンを要求するの
で、ヒポキサンチン、グリシン及びチミジンを含まない
培地中では成育できない。しかしながら、DHFR欠損
株をDHFR遺伝子を含有する組換え体DNAで形質転
換すると、その株はもはやヒポキサンチン、グリシン及
びチミジンを要求しなくなり、ヒポキサンチン、グリシ
ン及びチミジンを含まない培地中でも成育することがで
きる。従って、形質転換細胞はヒポキサンチン、グリシ
ン及びチミジンについての栄養要求性を判断基準にして
形質転換されないで残った細胞から容易に選択すること
ができる。
【0062】一方、メトトレキセート(MTX)に対す
る親和性の低い変異体DHFRをコードする遺伝子(以
下“MTX耐性DHFR遺伝子”と称する)をマーカー
遺伝子として用いる場合には、宿主細胞は正常なDHF
Rをコードする遺伝子を有していればよくDHFRを欠
損している必要はない。その理由は以下のとおりであ
る。正常DHFRはMTXによって阻害されるため、正
常DHFRをコードする遺伝子を含有する宿主細胞はM
TXの存在下ではヒポキサンチン、グリシン及びチミジ
ンを要求する。
る親和性の低い変異体DHFRをコードする遺伝子(以
下“MTX耐性DHFR遺伝子”と称する)をマーカー
遺伝子として用いる場合には、宿主細胞は正常なDHF
Rをコードする遺伝子を有していればよくDHFRを欠
損している必要はない。その理由は以下のとおりであ
る。正常DHFRはMTXによって阻害されるため、正
常DHFRをコードする遺伝子を含有する宿主細胞はM
TXの存在下ではヒポキサンチン、グリシン及びチミジ
ンを要求する。
【0063】しかしながら、その宿主細胞がMTX耐性
DHFR遺伝子を含有する組換え体DNAで形質転換す
ると形質転換細胞はMTX存在下においてももはやヒポ
キサンチン、グリシン及びチミジンを要求しない。従っ
て、形質転換細胞は、MTX存在下におけるヒポキサン
チン、グリシン及びチミジンについての栄養要求性を判
断基準として用いて形質転換されていない細胞から選択
することができる。これに関し、真核細胞の大多数がM
TX感受性であるのでMTX耐性DHFR遺伝子はマー
カー遺伝子として用いるのに好都合である。
DHFR遺伝子を含有する組換え体DNAで形質転換す
ると形質転換細胞はMTX存在下においてももはやヒポ
キサンチン、グリシン及びチミジンを要求しない。従っ
て、形質転換細胞は、MTX存在下におけるヒポキサン
チン、グリシン及びチミジンについての栄養要求性を判
断基準として用いて形質転換されていない細胞から選択
することができる。これに関し、真核細胞の大多数がM
TX感受性であるのでMTX耐性DHFR遺伝子はマー
カー遺伝子として用いるのに好都合である。
【0064】サッカロミセス セレビシエ(Sacch
aromyces cerevisiae)などの酵母
も本発明のDNAを発現するための宿主として用いるこ
とができる。酵母で本発明のDNAを発現するためには
複製可能な発現ベクターとして例えばプラスミドYRp
7を用いることができる。プラスミドYRp7はtrp
l遺伝子を含有しており、このtrpl遺伝子をマーカ
ー遺伝子として利用することができる。
aromyces cerevisiae)などの酵母
も本発明のDNAを発現するための宿主として用いるこ
とができる。酵母で本発明のDNAを発現するためには
複製可能な発現ベクターとして例えばプラスミドYRp
7を用いることができる。プラスミドYRp7はtrp
l遺伝子を含有しており、このtrpl遺伝子をマーカ
ー遺伝子として利用することができる。
【0065】酵母細胞用の発現ベクターのプロモーター
の例としては、3−ホスホグリセレートキナーゼまたは
エノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−ホスフェートデ
ヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルベートデカルボ
キシラーゼ、ホスホフラクトキナーゼ、グルコース−6
−ホスフェートイソメラーゼ、グルコキナーゼ、などの
解糖系に関与する酵素類の遺伝子のプロモーターやアル
コールデヒドロゲナーゼ2、イソチトクロームC、酸性
ホスファターゼ、窒素代謝に関与する酵素、マルトース
及びラクトースの利用に関与する酵素類の遺伝子のプロ
モーターが挙げられる。これらのうち、アルコールデヒ
ドロゲナーゼ2、イソチトクロームC、酸性ホスファタ
ーゼ、窒素代謝に関与する酵素類、グリセルアルデヒド
−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、及びマルトース
及びラクトースの利用に関与する酵素類の遺伝子のプロ
モーターは、これらのプロモーターによる転写を宿主の
培養条件を変えることによって制御することができるの
で有利である。
の例としては、3−ホスホグリセレートキナーゼまたは
エノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−ホスフェートデ
ヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルベートデカルボ
キシラーゼ、ホスホフラクトキナーゼ、グルコース−6
−ホスフェートイソメラーゼ、グルコキナーゼ、などの
解糖系に関与する酵素類の遺伝子のプロモーターやアル
コールデヒドロゲナーゼ2、イソチトクロームC、酸性
ホスファターゼ、窒素代謝に関与する酵素、マルトース
及びラクトースの利用に関与する酵素類の遺伝子のプロ
モーターが挙げられる。これらのうち、アルコールデヒ
ドロゲナーゼ2、イソチトクロームC、酸性ホスファタ
ーゼ、窒素代謝に関与する酵素類、グリセルアルデヒド
−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、及びマルトース
及びラクトースの利用に関与する酵素類の遺伝子のプロ
モーターは、これらのプロモーターによる転写を宿主の
培養条件を変えることによって制御することができるの
で有利である。
【0066】酵母細胞中における転写や翻訳を制御する
ための複製起源や終止コドンおよびその他のDNA配列
としては、酵母細胞に適している通常の公知のDNA配
列を用いることができる。形質転換した微生物または細
胞は通常の栄養培地を用いて通常の公知の方法で培養す
ることにより本発明のDNAを発現して本発明の目的ペ
プチドを製造することができる。培養後、本発明のペプ
チドは形質転換体の培養物から通常の公知の方法、例え
ばカラムクロマトグラフィーなどを用いて単離すること
ができ、本明細書の記載に従って、本発明の医薬組成物
として使用できる程度に実質的に精製されることが通常
行われる。
ための複製起源や終止コドンおよびその他のDNA配列
としては、酵母細胞に適している通常の公知のDNA配
列を用いることができる。形質転換した微生物または細
胞は通常の栄養培地を用いて通常の公知の方法で培養す
ることにより本発明のDNAを発現して本発明の目的ペ
プチドを製造することができる。培養後、本発明のペプ
チドは形質転換体の培養物から通常の公知の方法、例え
ばカラムクロマトグラフィーなどを用いて単離すること
ができ、本明細書の記載に従って、本発明の医薬組成物
として使用できる程度に実質的に精製されることが通常
行われる。
【0067】このようにして得られたペプチドは、本発
明の作用と、好ましくは可溶性を有する限り、様々な種
類と長さの糖鎖を少なくとも1種含有していてもよい
し、また複数のアミノ酸配列からなるペプチドの混合物
であってもよい。得られたペプチドが糖鎖を含有してい
るか否かは用いる宿主細胞の種類によって異なる。ま
た、ペプチドが糖鎖を含有している場合の糖鎖の種類や
長さも用いる宿主細胞の種類によって異なる。
明の作用と、好ましくは可溶性を有する限り、様々な種
類と長さの糖鎖を少なくとも1種含有していてもよい
し、また複数のアミノ酸配列からなるペプチドの混合物
であってもよい。得られたペプチドが糖鎖を含有してい
るか否かは用いる宿主細胞の種類によって異なる。ま
た、ペプチドが糖鎖を含有している場合の糖鎖の種類や
長さも用いる宿主細胞の種類によって異なる。
【0068】一般に翻訳開始シグナルのATGから翻訳
されたシグナル配列を有するペプチドは宿主細胞から分
泌されるときにプロセッシングを受けて成熟蛋白になる
ことが知られている。本発明のペプチドの場合もそのよ
うなプロセッシングを受けることがある。ペプチドがプ
ロセッシングを受ける部位は、宿主により、または培養
条件により変化する場合がある。例えば、本発明のペプ
チドが、式(I)で表されるペプチドとN末端アミノ酸
配列として前述の18個のアミノ酸からなるシグナル配
列とを含むプロセッシングを受けていない未成熟形で形
質転換細胞中で産生される場合、その未成熟形ペプチド
はプロセッシングを受けてシグナル配列が削除されて成
熟形となることがある。
されたシグナル配列を有するペプチドは宿主細胞から分
泌されるときにプロセッシングを受けて成熟蛋白になる
ことが知られている。本発明のペプチドの場合もそのよ
うなプロセッシングを受けることがある。ペプチドがプ
ロセッシングを受ける部位は、宿主により、または培養
条件により変化する場合がある。例えば、本発明のペプ
チドが、式(I)で表されるペプチドとN末端アミノ酸
配列として前述の18個のアミノ酸からなるシグナル配
列とを含むプロセッシングを受けていない未成熟形で形
質転換細胞中で産生される場合、その未成熟形ペプチド
はプロセッシングを受けてシグナル配列が削除されて成
熟形となることがある。
【0069】しかしながら、前述にように未成熟形ペプ
チドのプロセッシングを受ける位置は使用する宿主の種
類や宿主の培養条件により変化するので必ずしも上記の
ようなプロセッシングが起きるとは限らない。したがっ
て、使用する宿主の種類や宿主に培養条件により、プロ
セッシングのされ方が変化することから、本発明で、例
えば、前述の18個のアミノ酸からなるアミノ酸配列を
シグナル配列と呼称していても、どんな場合にも前述の
18個のアミノ酸からなる全アミノ酸配列が、一括され
て削除されることにはならない。シグナル配列がプロセ
ッシングされる際、シグナル配列そのものあるいは発現
させる蛋白のN末端の配列の特徴により、複数の位置で
切断される可能性も考えられる。本発明のトロンビンに
よるプロテインCの活性化を促進する作用を有するペプ
チドにもそれは当然予想されることである。したがっ
て、本発明の製造方法においては、最終的に取得するペ
プチドのアミノ酸配列と、製造において使用する「トロ
ンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活性
化を促進する作用を有するペプチドをコードする塩基配
列」のコードするアミノ酸配列とは常に完全に一致する
訳ではないと理解される。本来のシグナル配列以外のシ
グナル配列を用いることも可能であるが、それは蛋白の
N末端側に本来ないアミノ酸が付加されたり、本来ある
べきアミノ酸が削除されたりする可能性もあり、抗原性
の問題や、活性への影響を引き起こす可能性がある。そ
の点本来のシグナル配列を用いれば製造のコントロール
が簡単であって、抗原性等の安全性の観点からも有用で
ある。
チドのプロセッシングを受ける位置は使用する宿主の種
類や宿主の培養条件により変化するので必ずしも上記の
ようなプロセッシングが起きるとは限らない。したがっ
て、使用する宿主の種類や宿主に培養条件により、プロ
セッシングのされ方が変化することから、本発明で、例
えば、前述の18個のアミノ酸からなるアミノ酸配列を
シグナル配列と呼称していても、どんな場合にも前述の
18個のアミノ酸からなる全アミノ酸配列が、一括され
て削除されることにはならない。シグナル配列がプロセ
ッシングされる際、シグナル配列そのものあるいは発現
させる蛋白のN末端の配列の特徴により、複数の位置で
切断される可能性も考えられる。本発明のトロンビンに
よるプロテインCの活性化を促進する作用を有するペプ
チドにもそれは当然予想されることである。したがっ
て、本発明の製造方法においては、最終的に取得するペ
プチドのアミノ酸配列と、製造において使用する「トロ
ンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの活性
化を促進する作用を有するペプチドをコードする塩基配
列」のコードするアミノ酸配列とは常に完全に一致する
訳ではないと理解される。本来のシグナル配列以外のシ
グナル配列を用いることも可能であるが、それは蛋白の
N末端側に本来ないアミノ酸が付加されたり、本来ある
べきアミノ酸が削除されたりする可能性もあり、抗原性
の問題や、活性への影響を引き起こす可能性がある。そ
の点本来のシグナル配列を用いれば製造のコントロール
が簡単であって、抗原性等の安全性の観点からも有用で
ある。
【0070】本発明では、18個のアミノ酸の内、使用
する宿主の種類や宿主の培養条件により適宜選択するこ
とは可能であり、本発明はこれらの態様を含むものであ
る。本発明の開示するところによれば、トロンビンに結
合し、トロンビンによるプロテインC活性化を促進する
作用を有するペプチドを、初めて遺伝子操作により製造
でき、さらに分泌発現をせしめることにより、さらに効
果の高い製造法を提供するものであって、その製造され
た目的ペプチドは、実質的に他のヒト由来の成分を含有
しない精製されたペプチドとして取得が可能である。
する宿主の種類や宿主の培養条件により適宜選択するこ
とは可能であり、本発明はこれらの態様を含むものであ
る。本発明の開示するところによれば、トロンビンに結
合し、トロンビンによるプロテインC活性化を促進する
作用を有するペプチドを、初めて遺伝子操作により製造
でき、さらに分泌発現をせしめることにより、さらに効
果の高い製造法を提供するものであって、その製造され
た目的ペプチドは、実質的に他のヒト由来の成分を含有
しない精製されたペプチドとして取得が可能である。
【0071】本発明の目的ペプチドは、トロンビンに結
合し、トロンビンによるプロテインC活性化を促進する
作用を有する。プロテインCは血液凝固線溶機構におい
て重要な役割を演じているビタミンK依存性の蛋白質で
あり、トロンビンの作用により活性化される。活性型プ
ロテインCは、生体内で血液凝固系補酵素の活性型第V
因子、および活性型第VII 因子を失活させ、また血栓溶
解作用を有するプラスミノーゲンアクチベーターの産生
に関与していることが知られている。〔鈴木宏治、医学
の歩み、第125巻、901頁、(1983年)〕。
合し、トロンビンによるプロテインC活性化を促進する
作用を有する。プロテインCは血液凝固線溶機構におい
て重要な役割を演じているビタミンK依存性の蛋白質で
あり、トロンビンの作用により活性化される。活性型プ
ロテインCは、生体内で血液凝固系補酵素の活性型第V
因子、および活性型第VII 因子を失活させ、また血栓溶
解作用を有するプラスミノーゲンアクチベーターの産生
に関与していることが知られている。〔鈴木宏治、医学
の歩み、第125巻、901頁、(1983年)〕。
【0072】本発明のペプチドは、このトロンビンによ
るプロテインCの活性化を促進して抗血液凝固作用と血
栓溶解作用を示す活性型プロテインCを大量に産生せし
めるものである。従って、本発明のペプチドは生体にお
ける抗血液凝固及び血栓溶解に大きく寄与するものであ
る。
るプロテインCの活性化を促進して抗血液凝固作用と血
栓溶解作用を示す活性型プロテインCを大量に産生せし
めるものである。従って、本発明のペプチドは生体にお
ける抗血液凝固及び血栓溶解に大きく寄与するものであ
る。
【0073】前述のように、本発明のペプチドは抗血液
凝固作用と血小板凝集抑制作用及び血栓溶解作用を有す
るので、血液凝固を制御するための、または血小板凝集
を制御するための医薬組成物として用いることが可能で
あり、具体的には、例えば、心筋梗塞、血栓症、塞栓
症、末梢血管閉塞症、閉塞性動脈硬化症、血管内血液凝
固症候群(DIC)、狭心症、一過性脳虚血発作、妊娠
中毒症等の疾患の治療及び予防に用いることができる。
凝固作用と血小板凝集抑制作用及び血栓溶解作用を有す
るので、血液凝固を制御するための、または血小板凝集
を制御するための医薬組成物として用いることが可能で
あり、具体的には、例えば、心筋梗塞、血栓症、塞栓
症、末梢血管閉塞症、閉塞性動脈硬化症、血管内血液凝
固症候群(DIC)、狭心症、一過性脳虚血発作、妊娠
中毒症等の疾患の治療及び予防に用いることができる。
【0074】医薬組成物となすに際しては、本発明のペ
プチドと、薬剤として使用可能な担体とを混合すればよ
い。即ち、上記の疾患を治療または予防するのに有効な
量の本発明のペプチドを適当な量の担体と混ぜて、患者
に効果的に投与するのに適した医薬組成物を調製するこ
とができる。薬剤として使用可能な担体としては、例え
ば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースな
どが例示される。また本発明の医薬組成物としては、凍
結乾燥された製剤となすことが好ましい。また本発明の
医薬組成物は注射用製剤として用いることが好ましい。
さらには、点滴静注用製剤とすることが好ましい。
プチドと、薬剤として使用可能な担体とを混合すればよ
い。即ち、上記の疾患を治療または予防するのに有効な
量の本発明のペプチドを適当な量の担体と混ぜて、患者
に効果的に投与するのに適した医薬組成物を調製するこ
とができる。薬剤として使用可能な担体としては、例え
ば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースな
どが例示される。また本発明の医薬組成物としては、凍
結乾燥された製剤となすことが好ましい。また本発明の
医薬組成物は注射用製剤として用いることが好ましい。
さらには、点滴静注用製剤とすることが好ましい。
【0075】注射剤として用いる場合に、上記の担体
は、薬剤として投与可能であり、且つ注射可能な溶液と
なり得る担体であることが好ましく、この担体として
は、ショ糖、精製ゼラチン、アルブミン、マンニトー
ル、ブドウ糖および塩化ナトリウムからなる群より選ば
れた1種以上が例示され、また各種無機塩のpH調整剤
などを添加することも好ましい例として挙げられるが、
その場合には本発明の可溶性ペプチドとの組み合わせに
おいて、医薬組成物全体として可溶性であり、且つ綺麗
に凍結乾燥が可能であって、好ましい。また本発明にお
いては、上記担体が、グリセリンであることもまた好ま
しい。上記の担体は、製剤を調製する際に添加すること
が好ましいが、用時に溶解された際において添加される
ことも許されるものである。
は、薬剤として投与可能であり、且つ注射可能な溶液と
なり得る担体であることが好ましく、この担体として
は、ショ糖、精製ゼラチン、アルブミン、マンニトー
ル、ブドウ糖および塩化ナトリウムからなる群より選ば
れた1種以上が例示され、また各種無機塩のpH調整剤
などを添加することも好ましい例として挙げられるが、
その場合には本発明の可溶性ペプチドとの組み合わせに
おいて、医薬組成物全体として可溶性であり、且つ綺麗
に凍結乾燥が可能であって、好ましい。また本発明にお
いては、上記担体が、グリセリンであることもまた好ま
しい。上記の担体は、製剤を調製する際に添加すること
が好ましいが、用時に溶解された際において添加される
ことも許されるものである。
【0076】本発明のペプチドの成人1回当たりの投与
量は年齢、性別、体重、症状等により異なるが、一般に
約0.1〜200mgであり、一日当たり一回または必
要に応じて数回、注射、好ましくは点滴静注により投与
する。本発明者等は、本発明のペプチドが副作用の少な
い極めて有用なものであることを確認しており、例え
ば、動物実験でラットiv投与において約3mg/Kg
で全く死亡例や害を生ずることがなく、有効な作用も認
められることから、ヒトの体重を約60〜70Kgと考
えて上記の投与量が妥当なものとして提示される。
量は年齢、性別、体重、症状等により異なるが、一般に
約0.1〜200mgであり、一日当たり一回または必
要に応じて数回、注射、好ましくは点滴静注により投与
する。本発明者等は、本発明のペプチドが副作用の少な
い極めて有用なものであることを確認しており、例え
ば、動物実験でラットiv投与において約3mg/Kg
で全く死亡例や害を生ずることがなく、有効な作用も認
められることから、ヒトの体重を約60〜70Kgと考
えて上記の投与量が妥当なものとして提示される。
【0077】本発明をより詳細に記述するために参考例
及び実施例により説明するが、本発明の範囲はこれらの
実施例にのみ限定されるものではない。 参考例1 (プロテインC活性化を促進する作用の測定)本発明の
ペプチドのプロテインC活性化の促進作用の測定は、合
成基質Boc−Leu−Ser−Thr−Arg−MC
A(Boc及びMCAはそれぞれt−ブトキシカルボニ
ル基及び4−メチルクマリル−7−アミドの略称であ
る)を用いる公知のプロテインC測定法〔ワイ オーノ
(Y.Ohno)ら、ザ ジャーナル オブ バイオケ
ミストリー(J.Biochem.)90巻、1387
頁(1981年)〕に従って行なった。すなわち、プロ
テインC(最終濃度0.5μM)およびトロンビン(最
終濃度80nM)を含有する水溶液5μlに本発明のペ
プチドを含む水溶液5μl(0〜0.01 A280 /m
l)を加え、これにNaCl、CaCl2 、血清アルブ
ミン及びトリス塩酸緩衝液(pH7.4)をそれぞれ最
終濃度が0.15M、2.5mM、1mg/ml及び2
0mMになるように、そして全量が30μlとなるよう
に加えた。
及び実施例により説明するが、本発明の範囲はこれらの
実施例にのみ限定されるものではない。 参考例1 (プロテインC活性化を促進する作用の測定)本発明の
ペプチドのプロテインC活性化の促進作用の測定は、合
成基質Boc−Leu−Ser−Thr−Arg−MC
A(Boc及びMCAはそれぞれt−ブトキシカルボニ
ル基及び4−メチルクマリル−7−アミドの略称であ
る)を用いる公知のプロテインC測定法〔ワイ オーノ
(Y.Ohno)ら、ザ ジャーナル オブ バイオケ
ミストリー(J.Biochem.)90巻、1387
頁(1981年)〕に従って行なった。すなわち、プロ
テインC(最終濃度0.5μM)およびトロンビン(最
終濃度80nM)を含有する水溶液5μlに本発明のペ
プチドを含む水溶液5μl(0〜0.01 A280 /m
l)を加え、これにNaCl、CaCl2 、血清アルブ
ミン及びトリス塩酸緩衝液(pH7.4)をそれぞれ最
終濃度が0.15M、2.5mM、1mg/ml及び2
0mMになるように、そして全量が30μlとなるよう
に加えた。
【0078】得られた混合物を37℃で15分間反応さ
せてプロテインCを活性化した後に2μMのアンチトロ
ンビンIII を10μl及び10単位/mlのヘパリンを
含有する水溶液を10μl加えて37℃で15分間加温
して反応を停止させた。得られた反応混合物に、前述の
合成基質Boc−Leu−Ser−Thr−Arg−M
CA〔財団法人蛋白質研究奨励会ペプチド研究会(Pe
ptide Institute)(日本)製〕200
μMを含む20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)2
50μlを加え、37℃で10分間反応させた後、20
%酢酸0.5mlを加えて反応を停止させ、遊離してき
たAMC(7−アミノ−7−メチル−クマリン)の濃度
を励起波長380nm、発光波長440nmで蛍光分光
光度計RF−540型(島津製作所製、日本)により測
定した。
せてプロテインCを活性化した後に2μMのアンチトロ
ンビンIII を10μl及び10単位/mlのヘパリンを
含有する水溶液を10μl加えて37℃で15分間加温
して反応を停止させた。得られた反応混合物に、前述の
合成基質Boc−Leu−Ser−Thr−Arg−M
CA〔財団法人蛋白質研究奨励会ペプチド研究会(Pe
ptide Institute)(日本)製〕200
μMを含む20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)2
50μlを加え、37℃で10分間反応させた後、20
%酢酸0.5mlを加えて反応を停止させ、遊離してき
たAMC(7−アミノ−7−メチル−クマリン)の濃度
を励起波長380nm、発光波長440nmで蛍光分光
光度計RF−540型(島津製作所製、日本)により測
定した。
【0079】得られた蛍光強度を既知濃度のAMCの蛍
光強度と比較して、遊離したAMC量を求めた。値は1
分間当りに生成するAMC量で表わす。このAMC量か
ら本発明のペプチドを含まない水溶液を加えたときのA
MC量を引いた値がサンプルのトロンビンによるプロテ
インC活性化を促進する強さを示す。
光強度と比較して、遊離したAMC量を求めた。値は1
分間当りに生成するAMC量で表わす。このAMC量か
ら本発明のペプチドを含まない水溶液を加えたときのA
MC量を引いた値がサンプルのトロンビンによるプロテ
インC活性化を促進する強さを示す。
【0080】ここで、プロテインCはヒト血漿から鈴木
らの方法〔鈴木(Suzuki)ら、ザ ジャーナル
オブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.
Chem.)、258巻、1914頁(1983年
等)〕で精製した。また、ヒトトロンビンはランドブラ
ッド(Lundblad)らの方法〔ランドブラッド
(Lundblad)ら、バイオケミカル アンド バ
イオフィジカル リサーチ コミュニケーション(Bi
ochem.Biophys.Res.Commu
n.)66巻、482頁(1975年)〕で精製した。
らの方法〔鈴木(Suzuki)ら、ザ ジャーナル
オブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.
Chem.)、258巻、1914頁(1983年
等)〕で精製した。また、ヒトトロンビンはランドブラ
ッド(Lundblad)らの方法〔ランドブラッド
(Lundblad)ら、バイオケミカル アンド バ
イオフィジカル リサーチ コミュニケーション(Bi
ochem.Biophys.Res.Commu
n.)66巻、482頁(1975年)〕で精製した。
【0081】参考例2 (1):ヒト肺cDNAライブラリーの入手 ヒトの肺のポリ(A)+ RNAより調製したバクテリオ
ファージλgt11cDNAライブラリーは、米国、クロ
ーンテック社(Clontech Laborator
ies,Inc.、922 Industrial,A
ve.PaloAlto,CA94303)より購入し
た(カタログ番号HL1004)。
ファージλgt11cDNAライブラリーは、米国、クロ
ーンテック社(Clontech Laborator
ies,Inc.、922 Industrial,A
ve.PaloAlto,CA94303)より購入し
た(カタログ番号HL1004)。
【0082】(2):トロンビンによるプロテインC活
性化を促進する作用のあるグリコペプチドの精製 プロテインC活性化を促進する作用のあるグリコペプチ
ドは、以下のようにしてヒト肺より抽出して得た。公立
病院より提供されたヒト肺標本約800gを鋏で約1c
m四方程度の大きさに細切りした後、得られた組織片に
1mMのDFP(Diisopropyl fluor
ophosphate)を含む4℃に冷却した500m
lの生理食塩水を加え、ワーリングブレンダーとしてA
ce Homogenizer AM−1型(日本精器
会社製、日本)を用いて4℃で5分間、ホモジナイズし
た。ホモジナイズ後、混合物を氷中で5分間冷却した。
性化を促進する作用のあるグリコペプチドの精製 プロテインC活性化を促進する作用のあるグリコペプチ
ドは、以下のようにしてヒト肺より抽出して得た。公立
病院より提供されたヒト肺標本約800gを鋏で約1c
m四方程度の大きさに細切りした後、得られた組織片に
1mMのDFP(Diisopropyl fluor
ophosphate)を含む4℃に冷却した500m
lの生理食塩水を加え、ワーリングブレンダーとしてA
ce Homogenizer AM−1型(日本精器
会社製、日本)を用いて4℃で5分間、ホモジナイズし
た。ホモジナイズ後、混合物を氷中で5分間冷却した。
【0083】次に混合物を更に4℃で5分間、ホモジナ
イズし氷中で5分間冷却した。上記のホモジナイズ及び
冷却操作を更に3回くり返した。得られたホモジェネー
トを12,000gで4℃において30分間遠心分離に
かけて上澄液とペレットに分け、ペレットを集める。こ
れに0.5%(v/v)トリトンX−100、0.25
M庶糖、1mMベンズアミジン塩酸、0.5mM Ca
Cl2 を含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)100mlに懸濁し、ワーリングブレンダーを用い
て4℃で5分間、5回ホモジナイズして細胞抽出物を得
た。
イズし氷中で5分間冷却した。上記のホモジナイズ及び
冷却操作を更に3回くり返した。得られたホモジェネー
トを12,000gで4℃において30分間遠心分離に
かけて上澄液とペレットに分け、ペレットを集める。こ
れに0.5%(v/v)トリトンX−100、0.25
M庶糖、1mMベンズアミジン塩酸、0.5mM Ca
Cl2 を含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)100mlに懸濁し、ワーリングブレンダーを用い
て4℃で5分間、5回ホモジナイズして細胞抽出物を得
た。
【0084】得られた抽出物を35,000g、10℃
で60分間遠心分離にかけて上澄液を集めた。エヌ エ
ル エスモン(N.L.Esmon)ら〔ザ ジャーナ
ルオブ バイオロジカル ケミストリー(J.Bio
l.Chem.)、257巻、859頁(1982
年)〕の方法に従って作成したDIP−トロンビン〔ジ
イソプロピルホスフォロトロンビン(diisopro
pylphosphoro−thrombin)を、ピ
ー クオトレカサス(P.Cuatrecasas)の
方法〔(ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミ
ストリー(J.Biol.Chem.)、245巻、3
059頁(1970年)〕に従ってブロムシアン化した
アガロースに結合させて、DIP−トロンビン−アガロ
ースを作成した。
で60分間遠心分離にかけて上澄液を集めた。エヌ エ
ル エスモン(N.L.Esmon)ら〔ザ ジャーナ
ルオブ バイオロジカル ケミストリー(J.Bio
l.Chem.)、257巻、859頁(1982
年)〕の方法に従って作成したDIP−トロンビン〔ジ
イソプロピルホスフォロトロンビン(diisopro
pylphosphoro−thrombin)を、ピ
ー クオトレカサス(P.Cuatrecasas)の
方法〔(ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミ
ストリー(J.Biol.Chem.)、245巻、3
059頁(1970年)〕に従ってブロムシアン化した
アガロースに結合させて、DIP−トロンビン−アガロ
ースを作成した。
【0085】次に、DIP−トロンビン−アガロースを
2.5cmφ×10cmの大きさのカラムに充填してD
IP−トロンビン−アガロースカラムを作成し、室温で
0.1M NaCl、0.5mM CaCl2 、1mM
ベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol
PX(半井科学薬品製、日本)を含む0.02Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)でカラムを平衡化した。次
いで、上記の抽出上澄液をカラムに供した。カラムを
0.3M NaCl、0.5mM CaCl2 、1mM
ベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol
PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)で洗浄した後、1M NaCl、0.1mM ED
TA、1mMベンズアミジン塩酸0.5%(v/v)L
ubrolPXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(p
H7.5)で溶出して2.0mlずつフラクシヨンを集
めた。溶出によって得られる各フラクションについて前
記の方法でトロンビンのプロテインCの活性化促進能を
測定した。同時に島津製作所(日本)製スペクトロフォ
トメーターUV−240を用いて各フラクションの波長
280nmにおける吸光度(A280 )を測定した。
2.5cmφ×10cmの大きさのカラムに充填してD
IP−トロンビン−アガロースカラムを作成し、室温で
0.1M NaCl、0.5mM CaCl2 、1mM
ベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol
PX(半井科学薬品製、日本)を含む0.02Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)でカラムを平衡化した。次
いで、上記の抽出上澄液をカラムに供した。カラムを
0.3M NaCl、0.5mM CaCl2 、1mM
ベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol
PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)で洗浄した後、1M NaCl、0.1mM ED
TA、1mMベンズアミジン塩酸0.5%(v/v)L
ubrolPXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(p
H7.5)で溶出して2.0mlずつフラクシヨンを集
めた。溶出によって得られる各フラクションについて前
記の方法でトロンビンのプロテインCの活性化促進能を
測定した。同時に島津製作所(日本)製スペクトロフォ
トメーターUV−240を用いて各フラクションの波長
280nmにおける吸光度(A280 )を測定した。
【0086】プロテインC活性化能のある画分を回収
し、0.1M NaCl、0.5mMCaCl2 、0.
05%(v/v)Lubrol PXを含む0.02M
トリス塩酸緩衝液(pH7.5)で透析した。得られた
透析液を2回目のDIP−トロンビン−アガロースカラ
ムクロマトグラフィーに供した。即ち、透析液を1.5
cmφ×10cmの大きさのDIP−トロンビン−アガ
ロースカラムに供し、0.4M NaCl、0.5mM
CaCl2 、0.1%(v/v)LubrolPXを
含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄
後、さらに0.4M NaCl、0.1mM EDT
A、0.1%(v/v)Lubrol PXを含む0.
02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄し、次い
で1M NaCl、0.5mM EDTA、0.1%
(v/v)Lubrol PXを含む0.02Mトリス
塩酸緩衝液(pH7.5)で溶出した。
し、0.1M NaCl、0.5mMCaCl2 、0.
05%(v/v)Lubrol PXを含む0.02M
トリス塩酸緩衝液(pH7.5)で透析した。得られた
透析液を2回目のDIP−トロンビン−アガロースカラ
ムクロマトグラフィーに供した。即ち、透析液を1.5
cmφ×10cmの大きさのDIP−トロンビン−アガ
ロースカラムに供し、0.4M NaCl、0.5mM
CaCl2 、0.1%(v/v)LubrolPXを
含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄
後、さらに0.4M NaCl、0.1mM EDT
A、0.1%(v/v)Lubrol PXを含む0.
02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄し、次い
で1M NaCl、0.5mM EDTA、0.1%
(v/v)Lubrol PXを含む0.02Mトリス
塩酸緩衝液(pH7.5)で溶出した。
【0087】プロテインC活性化能のある画分を回収
し、さらに0.1M NaCl、0.05%(v/v)
Lubrol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.5)で透析した。得られた透析液を3回目の
DIP−トロンビン−アガロースカラムクロマトグラフ
ィーに供した。カラムの大きさ、洗浄条件および溶出条
件は2回目のDIP−トロンビン−アガロースカラムク
ロマトグラフィーの条件と全く同じ条件で行なった。な
お、溶出して得られるフラクションは2mlずつ集め
た。
し、さらに0.1M NaCl、0.05%(v/v)
Lubrol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.5)で透析した。得られた透析液を3回目の
DIP−トロンビン−アガロースカラムクロマトグラフ
ィーに供した。カラムの大きさ、洗浄条件および溶出条
件は2回目のDIP−トロンビン−アガロースカラムク
ロマトグラフィーの条件と全く同じ条件で行なった。な
お、溶出して得られるフラクションは2mlずつ集め
た。
【0088】次にプロテインC活性化能のある画分を回
収し、0.1M NaCl、0.05%(v/v)Lu
brol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(p
H7.5)で透析した後、0.9cmφ×8cmの大き
さの4回目のDIP−トロンビン−アガロースカラムク
ロマトグラフィーに供した。0.35M NaCl、
0.5mM CaCl2 、0.1%(v/v)Lubr
ol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)で洗浄後、1M NaCl、0.5mMEDT
A、0.1%(v/v)Lubrol PXを含む0.
02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で溶出した。溶
出して得られたフラクションは1.9mlずつ集めた。
収し、0.1M NaCl、0.05%(v/v)Lu
brol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(p
H7.5)で透析した後、0.9cmφ×8cmの大き
さの4回目のDIP−トロンビン−アガロースカラムク
ロマトグラフィーに供した。0.35M NaCl、
0.5mM CaCl2 、0.1%(v/v)Lubr
ol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)で洗浄後、1M NaCl、0.5mMEDT
A、0.1%(v/v)Lubrol PXを含む0.
02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で溶出した。溶
出して得られたフラクションは1.9mlずつ集めた。
【0089】この第4回目のDIP−トロンビン−アガ
ロースカラムクロマトグラフィーの溶出パターンを図1
に示す。フラクションナンバー48番目から56番目ま
でを回収した。このようにして精製されたフラクション
の吸光度から、得られた精製品の分子吸光係数を一般的
な蛋白質の分子吸光係数にならない10.0(E1% 1cm
・280nm=10.0)と規定してそれに基づき本精
製品の量を計算したところ約500μgであった。な
お、得られた精製画分をポリアクリルアミドゲル濃度5
〜10%のグラジェントを用いるSDS−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動を50Vの電圧で2時間行ない、銀
染色によってバンドを観察したところ単一バンドのみ確
認された。
ロースカラムクロマトグラフィーの溶出パターンを図1
に示す。フラクションナンバー48番目から56番目ま
でを回収した。このようにして精製されたフラクション
の吸光度から、得られた精製品の分子吸光係数を一般的
な蛋白質の分子吸光係数にならない10.0(E1% 1cm
・280nm=10.0)と規定してそれに基づき本精
製品の量を計算したところ約500μgであった。な
お、得られた精製画分をポリアクリルアミドゲル濃度5
〜10%のグラジェントを用いるSDS−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動を50Vの電圧で2時間行ない、銀
染色によってバンドを観察したところ単一バンドのみ確
認された。
【0090】また、この精製タンパク約10μgを20
0mMのNaClおよび0.1%(v/v)Lubro
l PXを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)で透析後、同じ緩衝液で平衡化したConAセファ
ロース(ファルマシア社製、カタログ番号17−044
0)のカラム(樹脂量約1ml)に供し、同じ緩衝液で
充分洗浄したところ、このタンパクはConAセファロ
ースに吸着して洗浄液中には溶出されなかった。次いで
0.5Mのメチル−α−D−マンノピラノシド(Met
hyl−α−D−mannopyranoside)
(米国Sigma社製、カタログ番号M−6882)を
含む以外は上記と同じ緩衝液を通したところ、このタン
パク質は溶出した。従って、このタンパク質は糖を含む
いわゆるグリコペプチドであることがわかった。
0mMのNaClおよび0.1%(v/v)Lubro
l PXを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)で透析後、同じ緩衝液で平衡化したConAセファ
ロース(ファルマシア社製、カタログ番号17−044
0)のカラム(樹脂量約1ml)に供し、同じ緩衝液で
充分洗浄したところ、このタンパクはConAセファロ
ースに吸着して洗浄液中には溶出されなかった。次いで
0.5Mのメチル−α−D−マンノピラノシド(Met
hyl−α−D−mannopyranoside)
(米国Sigma社製、カタログ番号M−6882)を
含む以外は上記と同じ緩衝液を通したところ、このタン
パク質は溶出した。従って、このタンパク質は糖を含む
いわゆるグリコペプチドであることがわかった。
【0091】(3):トロンビンのプロテインC活性化
を促進するグリコペプチドのアミノ酸配列分析 このグリコペプチドのアミノ酸配列は以下の様にして分
析した。精製したグリコペプチドを0.1%(v/v)
ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液で室温で16
時間透析してアミノ酸配列分析用試料とする。アプライ
ドバイオシステムズ社(米国)製アミノ酸シークエンシ
ングアナライザー(モデル470A)を用い、アール
エム ヘウイック(R.M.Hewick)らの方法
〔ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリ
ー(J.Biol.Chem.)256巻、7990頁
(1981年)〕に準じて、N末端側より順次エドマン
分析を行なった。
を促進するグリコペプチドのアミノ酸配列分析 このグリコペプチドのアミノ酸配列は以下の様にして分
析した。精製したグリコペプチドを0.1%(v/v)
ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液で室温で16
時間透析してアミノ酸配列分析用試料とする。アプライ
ドバイオシステムズ社(米国)製アミノ酸シークエンシ
ングアナライザー(モデル470A)を用い、アール
エム ヘウイック(R.M.Hewick)らの方法
〔ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリ
ー(J.Biol.Chem.)256巻、7990頁
(1981年)〕に準じて、N末端側より順次エドマン
分析を行なった。
【0092】遊離してくるフェニルチオヒダントイン
アミノ酸を、スペクトロフイジクス社(米国)製高速液
体クロマトグラフィー用装置(SP8100)および米
国デュポン社製ゾルバックスODSカラムを用いて分析
を行ない、アミノ酸配列を決定した。その結果、アミノ
酸配列の一部が明らかになり、N末端より11個目まで
は下記アミノ酸配列を有するものであることがわかっ
た。Ala−Pro−Ala−Glu−Pro−Gln
−Pro−Gly−Gly−Ser−Gln
アミノ酸を、スペクトロフイジクス社(米国)製高速液
体クロマトグラフィー用装置(SP8100)および米
国デュポン社製ゾルバックスODSカラムを用いて分析
を行ない、アミノ酸配列を決定した。その結果、アミノ
酸配列の一部が明らかになり、N末端より11個目まで
は下記アミノ酸配列を有するものであることがわかっ
た。Ala−Pro−Ala−Glu−Pro−Gln
−Pro−Gly−Gly−Ser−Gln
【0093】(4):N末端アミノ酸配列をコードする
DNAプローブの作成 トロンビンによるプロテインC活性化を促進するグリコ
ペプチドのN末端アミノ酸配列をコードするDNAプロ
ーブは、前述のN末端アミノ酸配列より、ヒト由来遺伝
子においてアミノ酸をコードする塩基配列の塩基の使用
頻度を考慮して〔ニュークリック アシド リサーチ
(Nucleic Acid Res.)、9巻、R4
3頁(1981年)〕、N末端からのアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列として、5′CTGGG AGCCG
CCGGG CTGGG GCTCG GCGGGG
GC3′の33merを、また大塚ら〔イー オーツカ
エト アール(E.Ohtsuka,et al.)、
ザ ジャーナル オブバイオロジカル ケミストリー
(J.Biol.Chem.)第260巻、2605頁
(1985年)〕に従って、デオキシイノシン(“I”
で示す)をチミジル酸の代りに用いてN末端からのアミ
ノ酸配列をコードする塩基配列として、 (1)5′GCICC IGCIG AACCI CAGCC IGG3′ (2)5′GCICC IGCIG AGCCI CAACC IGG3′ (3)5′GCICC IGCIG AGCCI CAGCC IGG3′ (4)5′GCICC IGCIG AACCI CAACC IGG3′ の4種類の23merを米国アプライド バイオシステ
ムズ(AppliedBiosystems)社製の3
80A型DNA合成機で合成し、メーカーマニュアルに
従って精製し、実験書〔イー エフ マニアティスら
(Maniatis E.F.,et al)、モレキ
ュラークローニング(MolecularClonin
g)、122頁(1982年)の記載にしたがって、T
4 DNAキナーゼ、およびγ−32P−ATPを用いてラ
ベル化した。
DNAプローブの作成 トロンビンによるプロテインC活性化を促進するグリコ
ペプチドのN末端アミノ酸配列をコードするDNAプロ
ーブは、前述のN末端アミノ酸配列より、ヒト由来遺伝
子においてアミノ酸をコードする塩基配列の塩基の使用
頻度を考慮して〔ニュークリック アシド リサーチ
(Nucleic Acid Res.)、9巻、R4
3頁(1981年)〕、N末端からのアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列として、5′CTGGG AGCCG
CCGGG CTGGG GCTCG GCGGGG
GC3′の33merを、また大塚ら〔イー オーツカ
エト アール(E.Ohtsuka,et al.)、
ザ ジャーナル オブバイオロジカル ケミストリー
(J.Biol.Chem.)第260巻、2605頁
(1985年)〕に従って、デオキシイノシン(“I”
で示す)をチミジル酸の代りに用いてN末端からのアミ
ノ酸配列をコードする塩基配列として、 (1)5′GCICC IGCIG AACCI CAGCC IGG3′ (2)5′GCICC IGCIG AGCCI CAACC IGG3′ (3)5′GCICC IGCIG AGCCI CAGCC IGG3′ (4)5′GCICC IGCIG AACCI CAACC IGG3′ の4種類の23merを米国アプライド バイオシステ
ムズ(AppliedBiosystems)社製の3
80A型DNA合成機で合成し、メーカーマニュアルに
従って精製し、実験書〔イー エフ マニアティスら
(Maniatis E.F.,et al)、モレキ
ュラークローニング(MolecularClonin
g)、122頁(1982年)の記載にしたがって、T
4 DNAキナーゼ、およびγ−32P−ATPを用いてラ
ベル化した。
【0094】(5):トロンビンによるプロテインC活
性化を促進する作用のあるグリコペプチドの抗体 トロンビンのプロテインC活性化を促進する作用のある
グリコペプチドに対するウサギ抗体は、前述のようにし
て精製したトロンビンによるプロテインC活性化を促進
する作用のあるヒト肺由来のグリコペプチドを用いて、
成書〔エル ハドソンら(L.hudson et a
l.)、プラクティカル イムノロジー(Practi
cal Immunology)、9頁(1976
年)、ブラックウェル サイエンティフィック パブリ
ケーションズ(BlackwellScientifi
c Publications)〕に従って作製した。
性化を促進する作用のあるグリコペプチドの抗体 トロンビンのプロテインC活性化を促進する作用のある
グリコペプチドに対するウサギ抗体は、前述のようにし
て精製したトロンビンによるプロテインC活性化を促進
する作用のあるヒト肺由来のグリコペプチドを用いて、
成書〔エル ハドソンら(L.hudson et a
l.)、プラクティカル イムノロジー(Practi
cal Immunology)、9頁(1976
年)、ブラックウェル サイエンティフィック パブリ
ケーションズ(BlackwellScientifi
c Publications)〕に従って作製した。
【0095】この抗体がトロンビンによるプロテインC
活性化を促進する作用のあるヒト肺由来のグリコペプチ
ドと反応することを以下の様にして確認した。すなわ
ち、参考例2−(2)に記載の方法で得た精製タンパク
の約10ngをニトロセルロースのフィルターにスポッ
トする。よく風乾した後、この抗体を一次抗体としてニ
トロセルロースフィルター上のタンパクと反応させ、次
いでヤギで調製したビオチン化抗ウサギIgG(ザイメ
ット ラボラトリー社製、米国、カタログ番号62−1
840)を二次抗体として反応させた後、アビジン・ビ
オチン化した西洋ワサビ由来パーオキシダーゼ(アマシ
ャムジャパン社製、日本、カタログ番号RPN.105
1)を作用させる方法で発色させると黒褐色のスポット
を与えた。
活性化を促進する作用のあるヒト肺由来のグリコペプチ
ドと反応することを以下の様にして確認した。すなわ
ち、参考例2−(2)に記載の方法で得た精製タンパク
の約10ngをニトロセルロースのフィルターにスポッ
トする。よく風乾した後、この抗体を一次抗体としてニ
トロセルロースフィルター上のタンパクと反応させ、次
いでヤギで調製したビオチン化抗ウサギIgG(ザイメ
ット ラボラトリー社製、米国、カタログ番号62−1
840)を二次抗体として反応させた後、アビジン・ビ
オチン化した西洋ワサビ由来パーオキシダーゼ(アマシ
ャムジャパン社製、日本、カタログ番号RPN.105
1)を作用させる方法で発色させると黒褐色のスポット
を与えた。
【0096】(6):ヒトさい帯内皮細胞の採集及び培
養 ヒトさい帯内皮細胞はディスパーゼII(合同酒精製、
日本)を用いるマノらの方法〔ワイ マノら(Y.Ma
no,et al.)、エクスペリンエンシア(Exp
erientia)、第39巻、第1144頁(198
3年)〕にしたがって、私立病院より提供された新鮮な
ヒトさい帯から得た静脈より採集し培養した。
養 ヒトさい帯内皮細胞はディスパーゼII(合同酒精製、
日本)を用いるマノらの方法〔ワイ マノら(Y.Ma
no,et al.)、エクスペリンエンシア(Exp
erientia)、第39巻、第1144頁(198
3年)〕にしたがって、私立病院より提供された新鮮な
ヒトさい帯から得た静脈より採集し培養した。
【0097】参考例3 (組換え体DNAの取得) (1):ポリ(A)+ RNAの調製 ヒト内皮細胞よりチャーギンらの方法〔ジェイ エム
チャーギン(Chirgwin,J.M.et a
l.)、バイオケミストリー(Biochemistr
y)、第18巻、5294頁(1979年)〕に従って
ポリ(A)+ RNAを調製した。
チャーギン(Chirgwin,J.M.et a
l.)、バイオケミストリー(Biochemistr
y)、第18巻、5294頁(1979年)〕に従って
ポリ(A)+ RNAを調製した。
【0098】(2):ヒト肺cDNAライブラリーより
のスクリーニング ヒト肺のポリ(A)+ RNAより調製したcDNAをバ
クテリオファージλgt11に組み込んだcDNAライ
ブラリー(クローンテック社製、米国)をそのマニュア
ルに従ってイー コリ(E.coli)Y1090(ク
ローンテック社製、米国)に感染させたものをLB培地
プレート上に15cm径プレート1枚当り約10万プラ
ーク程度になる様に移植した。42℃で3.5時間培養
後、あらかじめ10mMのIPTG(isopropy
l−β−D−thiogalactopyranosi
de)に浸してから乾燥させたニトロセルロースフィル
ター(BA85メンブランフィルター、シュライヒャー
アンド シェル社製、独国)をプレートの上に載せ、
37℃で3.5時間インキュベートして、ペプチドをI
PTGで誘導発現させてニトロセルロースフィルター上
にうつしとる。
のスクリーニング ヒト肺のポリ(A)+ RNAより調製したcDNAをバ
クテリオファージλgt11に組み込んだcDNAライ
ブラリー(クローンテック社製、米国)をそのマニュア
ルに従ってイー コリ(E.coli)Y1090(ク
ローンテック社製、米国)に感染させたものをLB培地
プレート上に15cm径プレート1枚当り約10万プラ
ーク程度になる様に移植した。42℃で3.5時間培養
後、あらかじめ10mMのIPTG(isopropy
l−β−D−thiogalactopyranosi
de)に浸してから乾燥させたニトロセルロースフィル
ター(BA85メンブランフィルター、シュライヒャー
アンド シェル社製、独国)をプレートの上に載せ、
37℃で3.5時間インキュベートして、ペプチドをI
PTGで誘導発現させてニトロセルロースフィルター上
にうつしとる。
【0099】このニトロセルロースフィルターに、マニ
ュアルに従って、ウサギで調製したトロンビンのプロテ
インC活性化を促進する作用を有する参考例2−(5)
で得られたグリコペプチドに対する抗体を一次抗体とし
て反応させ、次いでヤギで調製したビオチン化抗ウサギ
IgG(ザイメッド ラボラトリー社製、米国 カタロ
グ番号62−1840)を二次抗体として反応させた
後、アビジン・ビオチン化した西洋ワサビ由来パーオキ
シダーゼ(アマーシャム ジャパン社製、日本、カタロ
グ番号RPN.1051)で発色させて、陽性のクロー
ンを単離した。この陽性クローンの保有する組換え体c
DNA/λgt11に含まれるcDNA断片をTM13
と称した。
ュアルに従って、ウサギで調製したトロンビンのプロテ
インC活性化を促進する作用を有する参考例2−(5)
で得られたグリコペプチドに対する抗体を一次抗体とし
て反応させ、次いでヤギで調製したビオチン化抗ウサギ
IgG(ザイメッド ラボラトリー社製、米国 カタロ
グ番号62−1840)を二次抗体として反応させた
後、アビジン・ビオチン化した西洋ワサビ由来パーオキ
シダーゼ(アマーシャム ジャパン社製、日本、カタロ
グ番号RPN.1051)で発色させて、陽性のクロー
ンを単離した。この陽性クローンの保有する組換え体c
DNA/λgt11に含まれるcDNA断片をTM13
と称した。
【0100】(3):N末端アミノ酸配列をコードする
DNAプローブとのハイブリダイゼーション 参考例3−(2)で得られたDNA断片TMI3が参考
例2−(4)で調製したN末端アミノ酸配列をコードす
るDNAプローブとハイブリダイズするか否かを実験書
〔シルハービイ(Silhavy)ら、エクスペリメン
ツ ウイズ ジーン フュージョンズ(Experim
ents With Gene Fusions)、1
91頁(1984年)コールド スプリングハーバー
ラボラトリー(Cold Spring Harbor
Laboratory)〕に従って実施した。DNA
断片TM13はいずれのN末端アミノ酸配列をコードす
るDNAプローブともハイブリダイズしないことがわか
った。
DNAプローブとのハイブリダイゼーション 参考例3−(2)で得られたDNA断片TMI3が参考
例2−(4)で調製したN末端アミノ酸配列をコードす
るDNAプローブとハイブリダイズするか否かを実験書
〔シルハービイ(Silhavy)ら、エクスペリメン
ツ ウイズ ジーン フュージョンズ(Experim
ents With Gene Fusions)、1
91頁(1984年)コールド スプリングハーバー
ラボラトリー(Cold Spring Harbor
Laboratory)〕に従って実施した。DNA
断片TM13はいずれのN末端アミノ酸配列をコードす
るDNAプローブともハイブリダイズしないことがわか
った。
【0101】(4):TM13の塩基配列 参考例3−(2)で得られるクローンが含有するDNA
断片TM13の塩基配列をサンガーらの方法(サンガー
エフ ら(Sanger,F,et al.)、プロ
シーディング オブ ナショナル アカデミー オブ
サイエンス ユーエスエー(Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA)、74巻、5463頁(197
7年)にしたがって決定した。結果を図2〜図3に示
す。
断片TM13の塩基配列をサンガーらの方法(サンガー
エフ ら(Sanger,F,et al.)、プロ
シーディング オブ ナショナル アカデミー オブ
サイエンス ユーエスエー(Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA)、74巻、5463頁(197
7年)にしたがって決定した。結果を図2〜図3に示
す。
【0102】(5):DNA断片TM13をプローブと
したヒト肺cDNAライブラリーのスクリーニング DNA断片TM13を制限酵素KpnIおよびPvuII
で消化して約440塩基対のDNA断片を得、これをニ
ックトランスレーション法で32Pで標識した。このDN
A断片をプローブとしてヒト肺cDNAライブラリーよ
りプラークハイブリダイゼーションを行なって陽性のク
ローンをスクリーニングした。すなわち、常法に従って
クローンTM13のDNAをKpnIおよびPvuIIで
消化してポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離し、抽
出、精製して約440bpの精製断片約500ngを得
た。このDNAをアマーシャム ジャパン(日本)社製
のニックトランスレーション キット(カタログ番号
N.5000)を用い、それに添付のユーザー マニュ
アルに従ってα−32P−dCTPを用いて標識した。
したヒト肺cDNAライブラリーのスクリーニング DNA断片TM13を制限酵素KpnIおよびPvuII
で消化して約440塩基対のDNA断片を得、これをニ
ックトランスレーション法で32Pで標識した。このDN
A断片をプローブとしてヒト肺cDNAライブラリーよ
りプラークハイブリダイゼーションを行なって陽性のク
ローンをスクリーニングした。すなわち、常法に従って
クローンTM13のDNAをKpnIおよびPvuIIで
消化してポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離し、抽
出、精製して約440bpの精製断片約500ngを得
た。このDNAをアマーシャム ジャパン(日本)社製
のニックトランスレーション キット(カタログ番号
N.5000)を用い、それに添付のユーザー マニュ
アルに従ってα−32P−dCTPを用いて標識した。
【0103】この32Pで標識したDNA断片をプローブ
として実験書〔マニアティス(Maniatis)ら、
モレキユラー クローニング(Molecular C
loning)、320頁、1982年、コールド ス
プリング ハーバー ラボラトリー(Cold Spr
ing Harbor Laboratory)〕に従
ってヒト肺cDNAライブラリーのプラークハィブリダ
イゼーションを行なった。陽性のクローンを単離し、そ
のクローンが含有する組換え体を各種制限酵素で解析し
たところ、得られた組換え体にはTM13よりも前記ペ
プチドのN末端側の塩基配列をコードしていると思われ
る約2400bpのDNA断片が組み込まれていること
がわかった。このDNA断片をTM137と称した。
として実験書〔マニアティス(Maniatis)ら、
モレキユラー クローニング(Molecular C
loning)、320頁、1982年、コールド ス
プリング ハーバー ラボラトリー(Cold Spr
ing Harbor Laboratory)〕に従
ってヒト肺cDNAライブラリーのプラークハィブリダ
イゼーションを行なった。陽性のクローンを単離し、そ
のクローンが含有する組換え体を各種制限酵素で解析し
たところ、得られた組換え体にはTM13よりも前記ペ
プチドのN末端側の塩基配列をコードしていると思われ
る約2400bpのDNA断片が組み込まれていること
がわかった。このDNA断片をTM137と称した。
【0104】(6):DNA断片TM137の塩基配列 前記(5)で得られたDNA断片TM137の塩基配列
を参考例3−(4)に記載の方法と同様に決定した。結
果を図4〜図7に示す。この結果より、DNA断片TM
137は、参考例2−(3)に記載したN末端アミノ酸
配列をコードする塩基配列を含まないことがわかった。
を参考例3−(4)に記載の方法と同様に決定した。結
果を図4〜図7に示す。この結果より、DNA断片TM
137は、参考例2−(3)に記載したN末端アミノ酸
配列をコードする塩基配列を含まないことがわかった。
【0105】(7):プライマー エクステンション 参考例3−(4)で得られたDNA断片の塩基配列のう
ち、DNA断片TM13のN末端側の配列を基に3種類
の合成DNAを参考例2−(4)に記載と同様にして作
成し、HTM131、HTM132、HTM133と命
名した。なお、合成DNAの設計に当っては、ヒトさい
帯内皮細胞より調製したmRNAとハイブリダイズする
側の塩基配列を利用した。各合成DNAの塩基配列は以
下のとおりであり、それらの合成DNAが対応するDN
A断片TM13での位置を図2に、またTM137での
位置を図4に示す。
ち、DNA断片TM13のN末端側の配列を基に3種類
の合成DNAを参考例2−(4)に記載と同様にして作
成し、HTM131、HTM132、HTM133と命
名した。なお、合成DNAの設計に当っては、ヒトさい
帯内皮細胞より調製したmRNAとハイブリダイズする
側の塩基配列を利用した。各合成DNAの塩基配列は以
下のとおりであり、それらの合成DNAが対応するDN
A断片TM13での位置を図2に、またTM137での
位置を図4に示す。
【0106】 HTM131: 5′GACGCAGAGGTAGCTAGTTT 3′(20mer) HTM132: 5′AACATCTGGCACCTG 3′ (15mer) HTM133: 5′GACAGGCAGTCTGGTTGCAA 3′(20mer)
【0107】次に、このHTM133をプライマーとし
て参考例3−(1)に記載した方法で得たヒトさい帯内
皮細胞より調製したポリ(A)+ RNAを用いて、いわ
ゆるプライマー エクステンション(Primer E
xtension)法を行なって、DNA断片TM13
7のさらに5′上流部分を合成した。すなわち、約1μ
g/μlのポリ(A)+ RNA5μlに約27ng/μ
lのHTM133溶液20μlを加え65℃で20分間
加熱後、室温にまで約1時間かけて冷却した。それ以降
は、cDNA合成システム(アマシャム ジャパン社、
日本、カタログ番号RPN1256)を用いて、そのマ
ニュアルに従ってcDNAを合成した。但し、cDNA
合成システムに入っているオリゴ(dT)プライマーの
かわりにHTM133を用いて実施した。
て参考例3−(1)に記載した方法で得たヒトさい帯内
皮細胞より調製したポリ(A)+ RNAを用いて、いわ
ゆるプライマー エクステンション(Primer E
xtension)法を行なって、DNA断片TM13
7のさらに5′上流部分を合成した。すなわち、約1μ
g/μlのポリ(A)+ RNA5μlに約27ng/μ
lのHTM133溶液20μlを加え65℃で20分間
加熱後、室温にまで約1時間かけて冷却した。それ以降
は、cDNA合成システム(アマシャム ジャパン社、
日本、カタログ番号RPN1256)を用いて、そのマ
ニュアルに従ってcDNAを合成した。但し、cDNA
合成システムに入っているオリゴ(dT)プライマーの
かわりにHTM133を用いて実施した。
【0108】合成されたcDNAは実験書〔マニアティ
ス(Maniatis)ら、モレキュラー クローニン
グ(Molecular Cloning)、241
頁、1982年、コールド スプリング ハーバー ラ
ボラトリー(Cold Spring Harbor
Laboratory)〕に従って両末端にCテールを
つけ、両末端にGテールをつけたpBR322(ATC
C37017)と混合し、65℃、5分間加熱後57
℃、2時間加熱した後、ゆっくりと室温に戻した後大腸
菌K12MC1061(ベックマン シティ オブ ホ
ープ メディカルインスティテュート、米国より入手)
を形質転換した。
ス(Maniatis)ら、モレキュラー クローニン
グ(Molecular Cloning)、241
頁、1982年、コールド スプリング ハーバー ラ
ボラトリー(Cold Spring Harbor
Laboratory)〕に従って両末端にCテールを
つけ、両末端にGテールをつけたpBR322(ATC
C37017)と混合し、65℃、5分間加熱後57
℃、2時間加熱した後、ゆっくりと室温に戻した後大腸
菌K12MC1061(ベックマン シティ オブ ホ
ープ メディカルインスティテュート、米国より入手)
を形質転換した。
【0109】詳しくは、大腸菌K12MC1061株の
コロニーをLB培地を用いて、550nmにおける吸光
度が0.3になるまで培養した。該培養物50mlを集
め、25mlの10mM RbClを含む10mM 3
−(Nーモルホリノ)プロパン−スルホン酸(MOP
S)(pH7.0)溶液で洗浄し、次いで、50mMC
aCl2、10mM RbClを含む25mlの0.1
M MOPS(pH6.5)に再び懸濁した。得られた
懸濁液を30分間氷冷し、遠心後、上澄を除去し、30
μlのDMSOおよび50mM CaCl2と10mM
RbClを含む2.0mlの0.1M MOPS(p
H6.5)の混合液中に懸濁させた。懸濁液を200μ
lずつ分注し、前述のプラスミドDNA溶液10μlを
それぞれに加えた。
コロニーをLB培地を用いて、550nmにおける吸光
度が0.3になるまで培養した。該培養物50mlを集
め、25mlの10mM RbClを含む10mM 3
−(Nーモルホリノ)プロパン−スルホン酸(MOP
S)(pH7.0)溶液で洗浄し、次いで、50mMC
aCl2、10mM RbClを含む25mlの0.1
M MOPS(pH6.5)に再び懸濁した。得られた
懸濁液を30分間氷冷し、遠心後、上澄を除去し、30
μlのDMSOおよび50mM CaCl2と10mM
RbClを含む2.0mlの0.1M MOPS(p
H6.5)の混合液中に懸濁させた。懸濁液を200μ
lずつ分注し、前述のプラスミドDNA溶液10μlを
それぞれに加えた。
【0110】該混合液を30分間氷冷した後、44℃で
60秒ヒートショックを与え、ただちに、あらかじめ3
7℃に温めておいた5mlのLB培地を加えた。この溶
液を37℃で1時間培養した後、それぞれの溶液を遠心
し、上澄を除去し、細胞ペレットを得た。該細胞ペレッ
トにLB培地を加え、撹拌した後、懸濁液とした。該懸
濁液を5μg/mlのテトラサイクリンを含むLB寒天
プレートにまき37℃で1夜培養を行なった。このよう
にして得られるcDNAバンクより、参考例2−(4)
に記載した方法に従って5′末端を32Pで標識したHT
M131及びHTM132をそれぞれプローブとして、
コロニーハイブリダイゼーションを参考例3−(3)と
同様の方法で実施した。
60秒ヒートショックを与え、ただちに、あらかじめ3
7℃に温めておいた5mlのLB培地を加えた。この溶
液を37℃で1時間培養した後、それぞれの溶液を遠心
し、上澄を除去し、細胞ペレットを得た。該細胞ペレッ
トにLB培地を加え、撹拌した後、懸濁液とした。該懸
濁液を5μg/mlのテトラサイクリンを含むLB寒天
プレートにまき37℃で1夜培養を行なった。このよう
にして得られるcDNAバンクより、参考例2−(4)
に記載した方法に従って5′末端を32Pで標識したHT
M131及びHTM132をそれぞれプローブとして、
コロニーハイブリダイゼーションを参考例3−(3)と
同様の方法で実施した。
【0111】コロニハイブリダイゼーションで約70,
000個の形質転換体をスクリーニングしてHTM13
1及びHTM132の両者のプローブと反応するコロニ
ーが6クローン得られた。この6クローンから、実験書
〔マニアティス(Maniatis)ら、モレキュラー
クローニング(Molecular Clonin
g)、366頁、1982年、コールド スプリング
ハーバー ラボラトリー(Cold Spring H
arbor Laboratory)〕に従ってプラス
ミドDNA(これを“pTMP5”と称する)を調製
し、各種の制限酵素を用いて切断し、電気泳動で解析し
たところ、6クローンから得られたプラスミドDNAは
全て同一であり、約900bpの大きさのDNA断片と
ベクターからなることがわかった。このDNA断片をT
MP5と命名した。
000個の形質転換体をスクリーニングしてHTM13
1及びHTM132の両者のプローブと反応するコロニ
ーが6クローン得られた。この6クローンから、実験書
〔マニアティス(Maniatis)ら、モレキュラー
クローニング(Molecular Clonin
g)、366頁、1982年、コールド スプリング
ハーバー ラボラトリー(Cold Spring H
arbor Laboratory)〕に従ってプラス
ミドDNA(これを“pTMP5”と称する)を調製
し、各種の制限酵素を用いて切断し、電気泳動で解析し
たところ、6クローンから得られたプラスミドDNAは
全て同一であり、約900bpの大きさのDNA断片と
ベクターからなることがわかった。このDNA断片をT
MP5と命名した。
【0112】(8):DNA断片TMP5とN末端アミ
ノ酸配列をコードするDNAプローブとのハイブリダイ
ゼーション 参考例3−(3)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP5がN末端アミノ酸配列をコードするDNAプ
ローブとハイブリダイズするか否かを調べた。DNA断
片TMP5はいずれのN末端DNAプローブともハイブ
リダイズしない、つまりN末端アミノ酸配列部分をコー
ドしていないことが分かった。
ノ酸配列をコードするDNAプローブとのハイブリダイ
ゼーション 参考例3−(3)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP5がN末端アミノ酸配列をコードするDNAプ
ローブとハイブリダイズするか否かを調べた。DNA断
片TMP5はいずれのN末端DNAプローブともハイブ
リダイズしない、つまりN末端アミノ酸配列部分をコー
ドしていないことが分かった。
【0113】(9):DNA断片TMP5の塩基配列 参考例3−(4)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP5の塩基配列を決定した。結果を図8〜図9に
示す。
片TMP5の塩基配列を決定した。結果を図8〜図9に
示す。
【0114】(10):第2回目のプライマー エクス
テンション 参考例3−(7)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP5の塩基配列を基にしてHTM134、HTM
135、HTM136の3本の20merの合成DNA
を作成する。これらの合成DNAと対応するDNA断片
TMP5における位置を図8に示す。参考例3−(7)
に記載の方法と同様にしてプライマー エクステンショ
ンをHTM136をプライマーとし、HTM134、及
びHTM135をプローブとして実施した。約50,0
00個の形質転換体から、HTM134、及びHTM1
35とハイブリダイズする形質転換体が一種類得られ
た。この形質転換体が保有する組換え体に含まれている
DNA断片をTMP26と命名した。
テンション 参考例3−(7)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP5の塩基配列を基にしてHTM134、HTM
135、HTM136の3本の20merの合成DNA
を作成する。これらの合成DNAと対応するDNA断片
TMP5における位置を図8に示す。参考例3−(7)
に記載の方法と同様にしてプライマー エクステンショ
ンをHTM136をプライマーとし、HTM134、及
びHTM135をプローブとして実施した。約50,0
00個の形質転換体から、HTM134、及びHTM1
35とハイブリダイズする形質転換体が一種類得られ
た。この形質転換体が保有する組換え体に含まれている
DNA断片をTMP26と命名した。
【0115】(11):DNA断片TMP26とN末端
アミノ酸配列をコードするDNAプローブとのハイブリ
ダイゼーシヨン 参考例3−(3)に記載の方法と同様にしてDNA断片
TMP26がN末端アミノ酸配列をコードするDNAプ
ローブとハイブリダイズするか否かを調べた。その結
果、DNA断片TMP26は参考例2−(4)で合成し
た33merのN末端アミノ酸配列をコードするDNA
プローブ及び4種の25merのプローブのミックスプ
ローブとハイブリダイズした。つまり、DNA断片TM
P26はN末端アミノ酸配列部分をコードしていること
が分かった。
アミノ酸配列をコードするDNAプローブとのハイブリ
ダイゼーシヨン 参考例3−(3)に記載の方法と同様にしてDNA断片
TMP26がN末端アミノ酸配列をコードするDNAプ
ローブとハイブリダイズするか否かを調べた。その結
果、DNA断片TMP26は参考例2−(4)で合成し
た33merのN末端アミノ酸配列をコードするDNA
プローブ及び4種の25merのプローブのミックスプ
ローブとハイブリダイズした。つまり、DNA断片TM
P26はN末端アミノ酸配列部分をコードしていること
が分かった。
【0116】(12):DNA断片TMP26の塩基配
列 参考例3−(4)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP26の塩基配列を決定した。DNA断片TMP
26のカルボキシル末端からの約540塩基の塩基配列
を図10に示す。
列 参考例3−(4)に記載の方法と同様にして、DNA断
片TMP26の塩基配列を決定した。DNA断片TMP
26のカルボキシル末端からの約540塩基の塩基配列
を図10に示す。
【0117】(13):DNA断片TMP26、TMP
5及びTMP137の接合 参考例3−(1)〜(12)で得られ、塩基配列を決定
した4本のDNA断片(TM13、TM137、TMP
5及びTMP26)のその塩基配列における対応関係お
よび簡単な制限酵素地図を図11に示した。図11に示
すようにDNA断片TMP26に含まれるN末端アミノ
酸配列をコードする塩基配列の上流にある最初のATG
よりオープンリーディングフレームを組むとDNA断片
TMP26、TMP5を通過してTM137の途中まで
続く1725bpからなることが分かった。この各DN
A断片にわたるオープンリーディングフレームをコード
するDNA断片を得るためにDNA断片TMP26、T
MP5及びTM137を次のようにして常法に従って継
ぎあわせた。
5及びTMP137の接合 参考例3−(1)〜(12)で得られ、塩基配列を決定
した4本のDNA断片(TM13、TM137、TMP
5及びTMP26)のその塩基配列における対応関係お
よび簡単な制限酵素地図を図11に示した。図11に示
すようにDNA断片TMP26に含まれるN末端アミノ
酸配列をコードする塩基配列の上流にある最初のATG
よりオープンリーディングフレームを組むとDNA断片
TMP26、TMP5を通過してTM137の途中まで
続く1725bpからなることが分かった。この各DN
A断片にわたるオープンリーディングフレームをコード
するDNA断片を得るためにDNA断片TMP26、T
MP5及びTM137を次のようにして常法に従って継
ぎあわせた。
【0118】(13−1):DNA断片TM137とT
MP5の継ぎあわせ まず、λgt11のEcoRIサイトに挿入されている
DNA断片TM137を単離し、プラスミドpUC18
(ファルマシア社製、スウェーデン、カタログ番号27
−4949−01)のEcoRIサイトに挿入してプラ
スミドpUC18TM137を得た。次にプラスミドp
UC18TM137を制限酵素HincII、EcoRI
で消化して4%(v/v)ポリアクリルアミドゲル電気
泳動で分離し、電気泳動抽出装置(日本、アート社製、
MAX−YIELDR)を用いて約2,300bpのD
NA断片を回収し、エタノール沈殿を行なって精製し
た。
MP5の継ぎあわせ まず、λgt11のEcoRIサイトに挿入されている
DNA断片TM137を単離し、プラスミドpUC18
(ファルマシア社製、スウェーデン、カタログ番号27
−4949−01)のEcoRIサイトに挿入してプラ
スミドpUC18TM137を得た。次にプラスミドp
UC18TM137を制限酵素HincII、EcoRI
で消化して4%(v/v)ポリアクリルアミドゲル電気
泳動で分離し、電気泳動抽出装置(日本、アート社製、
MAX−YIELDR)を用いて約2,300bpのD
NA断片を回収し、エタノール沈殿を行なって精製し
た。
【0119】一方、参考例3−(7)で得られたTMP
5をプラスミドpBR322に組み込んだプラスミドp
TMP5をDdeIで完全に消化した後、切断末端を
E.coli DNAポリメラーゼ(Klenow P
olI断片)を用いて平滑末端にして約800bpのD
NA断片を回収し、このDNA断片をpUC18のSm
aIサイトに挿入してプラスミドpUC18TMP5を
得た。次にこのプラスミドpUC18TMP5を制限酵
素BamHIおよびHincIIで完全消化して約600
bpのBamHI−HincII断片を得た。
5をプラスミドpBR322に組み込んだプラスミドp
TMP5をDdeIで完全に消化した後、切断末端を
E.coli DNAポリメラーゼ(Klenow P
olI断片)を用いて平滑末端にして約800bpのD
NA断片を回収し、このDNA断片をpUC18のSm
aIサイトに挿入してプラスミドpUC18TMP5を
得た。次にこのプラスミドpUC18TMP5を制限酵
素BamHIおよびHincIIで完全消化して約600
bpのBamHI−HincII断片を得た。
【0120】以上の様にしてプラスミドpUC18TM
137より調製した約2,300bpのDNAの断片及
びプラスミドpUC18TMP5より調製した約600
bpのDNA断片プラスミドpUC18のBamHIお
よびEcoRIで消化して調製したベクターに挿入して
プラスミドpUC18TMJ1を得た。この工程を図1
2に示した。
137より調製した約2,300bpのDNAの断片及
びプラスミドpUC18TMP5より調製した約600
bpのDNA断片プラスミドpUC18のBamHIお
よびEcoRIで消化して調製したベクターに挿入して
プラスミドpUC18TMJ1を得た。この工程を図1
2に示した。
【0121】(13−2):DNA断片TMJ1とTM
P26の継ぎあわせ プラスミドpUC18TMJ1を制限酵素DdeI、K
pnI及びBamHIで完全消化し、約950bp及び
約1500bpの断片を回収した。一方、DNA断片T
MP26をプラスミドpUC13(ファルマシア社製、
スウェーデン、カタログ番号27−4954−01)の
制限酵素PstIサイトに挿入してプラスミドpUC1
3TMP26を得た。これをBbeIで完全消化した
後、切断末端をT4DNAポリメラーゼを用いて平滑末
端にし、さらに制限酵素Bg1 IIで完全消化して約17
0bpのDNA断片を得た。さらに別に、プラスミドp
UC13TMP26をBg1 II及びDdeIで完全消化
して約280bpのDNA断片を得た。
P26の継ぎあわせ プラスミドpUC18TMJ1を制限酵素DdeI、K
pnI及びBamHIで完全消化し、約950bp及び
約1500bpの断片を回収した。一方、DNA断片T
MP26をプラスミドpUC13(ファルマシア社製、
スウェーデン、カタログ番号27−4954−01)の
制限酵素PstIサイトに挿入してプラスミドpUC1
3TMP26を得た。これをBbeIで完全消化した
後、切断末端をT4DNAポリメラーゼを用いて平滑末
端にし、さらに制限酵素Bg1 IIで完全消化して約17
0bpのDNA断片を得た。さらに別に、プラスミドp
UC13TMP26をBg1 II及びDdeIで完全消化
して約280bpのDNA断片を得た。
【0122】次に上記の約170bp、約280bp、
約950bpのDNA断片をT4 DNAリガーゼを用い
て継ぎあわせ、制限酵素KpnIで消化した後、50V
の電圧で4℃で2時間、1.3%低融点アガロースゲル
電気泳動にかけて精製単離し、約1400bpのDNA
断片を得た。また別途プラスミドpUC18をSphI
で完全に消化した後、E.coliDNAポリメラーゼ
で切断末端を平滑末端にした後、BamHIで完全消化
してベクターを調製した。このベクターに上述の約1,
400bp及び約1,500bpのDNA断片をT4 D
NAリガーゼを用いて挿入して、プラスミドpUC18
TMJ2を得た。この工程を図13に示す。
約950bpのDNA断片をT4 DNAリガーゼを用い
て継ぎあわせ、制限酵素KpnIで消化した後、50V
の電圧で4℃で2時間、1.3%低融点アガロースゲル
電気泳動にかけて精製単離し、約1400bpのDNA
断片を得た。また別途プラスミドpUC18をSphI
で完全に消化した後、E.coliDNAポリメラーゼ
で切断末端を平滑末端にした後、BamHIで完全消化
してベクターを調製した。このベクターに上述の約1,
400bp及び約1,500bpのDNA断片をT4 D
NAリガーゼを用いて挿入して、プラスミドpUC18
TMJ2を得た。この工程を図13に示す。
【0123】参考例4 (ヒト染色体からの目的遺伝子のスクリーニング)ヒト
染色体ライブラリーからの目的遺伝子のスクリーニング
は以下のようにして実施した。λファージのベクターE
MBL−3に入ったヒト染色体ライブラリーは米国クロ
ーンテック社(Clontech Laboratri
es,Inc.922Industrial Ave.
Palo Alto,CA94303)より購入した
(カタログ番号HL1006)。このライブラリーより
参考例3−(2)で得られたDNA断片TM13をプロ
ーブとして用いて参考例3−(5)と同様の方法でスク
リーニングを行なったところ、約2万bpインサートを
含有する染色体クローンが1種類得られた。
染色体ライブラリーからの目的遺伝子のスクリーニング
は以下のようにして実施した。λファージのベクターE
MBL−3に入ったヒト染色体ライブラリーは米国クロ
ーンテック社(Clontech Laboratri
es,Inc.922Industrial Ave.
Palo Alto,CA94303)より購入した
(カタログ番号HL1006)。このライブラリーより
参考例3−(2)で得られたDNA断片TM13をプロ
ーブとして用いて参考例3−(5)と同様の方法でスク
リーニングを行なったところ、約2万bpインサートを
含有する染色体クローンが1種類得られた。
【0124】この染色体クローンを制限酵素BamHI
で完全消化して1.0%アガロースゲル電気泳動を行な
い、実験書〔マニアティス(Maniatis)ら、モ
レキュラー クローニング(Molecular Cl
oning)、382頁、1982年、コールド スプ
リング ハーバー ラボラトリー(Cold Spri
ng Harbor Laboratory)〕に従っ
てサザン ブロットハイブリダイゼーションを同じプー
ロブを用いて実施した。
で完全消化して1.0%アガロースゲル電気泳動を行な
い、実験書〔マニアティス(Maniatis)ら、モ
レキュラー クローニング(Molecular Cl
oning)、382頁、1982年、コールド スプ
リング ハーバー ラボラトリー(Cold Spri
ng Harbor Laboratory)〕に従っ
てサザン ブロットハイブリダイゼーションを同じプー
ロブを用いて実施した。
【0125】その結果、約4,000bpのDNA断片
に強い陽性のバンドを得たのでその断片を常法に従って
単離し、プラスミドpUC18のBamHIサイトにサ
ブクローニングした。この約4,000bpのDNAの
塩基配列を決定したところ、参考例3−(13−2)で
作製したプラスミドpUC18TMJ2に挿入されてい
るDNA断片の塩基配列と完全に一致することが分かっ
た。
に強い陽性のバンドを得たのでその断片を常法に従って
単離し、プラスミドpUC18のBamHIサイトにサ
ブクローニングした。この約4,000bpのDNAの
塩基配列を決定したところ、参考例3−(13−2)で
作製したプラスミドpUC18TMJ2に挿入されてい
るDNA断片の塩基配列と完全に一致することが分かっ
た。
【0126】実施例1 プラスミドpSV2TMJ2、pSV2TMD1、pS
V2TMD2、pSV2TMD4及び、pSV2TMD
5の作製 (1)プラスミドpSV2TMJ2の構築 プラスミドpSV2−dhfr(ATCC37146)
をHindIII 及びBgl IIで完全消化してSV40の
初期転写プロモーター及びSV40の転写ターミネータ
を有するベクターを得た。次に参考例2−(13−2)
で作成したプラスミドpUC18TMJ2をHindII
I で部分消化した後BamHIで完全消化して約2,9
00bpのDNA断片を単離した。このDNA断片をT
MJ2と称した。この2,900bpのDNA断片と上
記の如く調製したベクターとをT 4DNAリガーゼを用
いて継ぎ合わせ、プラスミドpSV2TMJ2を得た。
プラスミドpSV2TMJ2を構築する工程を図14に
示す。得られたプラスミドpSV2TMJ2については
ブダペスト条約の規定に基き、アメリカン タイプ カ
ルチャー コレクション(ATCC)に寄託番号第67
283号として寄託されている。
V2TMD2、pSV2TMD4及び、pSV2TMD
5の作製 (1)プラスミドpSV2TMJ2の構築 プラスミドpSV2−dhfr(ATCC37146)
をHindIII 及びBgl IIで完全消化してSV40の
初期転写プロモーター及びSV40の転写ターミネータ
を有するベクターを得た。次に参考例2−(13−2)
で作成したプラスミドpUC18TMJ2をHindII
I で部分消化した後BamHIで完全消化して約2,9
00bpのDNA断片を単離した。このDNA断片をT
MJ2と称した。この2,900bpのDNA断片と上
記の如く調製したベクターとをT 4DNAリガーゼを用
いて継ぎ合わせ、プラスミドpSV2TMJ2を得た。
プラスミドpSV2TMJ2を構築する工程を図14に
示す。得られたプラスミドpSV2TMJ2については
ブダペスト条約の規定に基き、アメリカン タイプ カ
ルチャー コレクション(ATCC)に寄託番号第67
283号として寄託されている。
【0127】(2)プラスミドpSV2TMD1の構築 (a)DNA断片TMD1の作製 前記の工程(1)で得られたプラスミドpSV2TMJ
2をNcoIで完全消化した後、切断末端をE.col
i DNAポリメラーゼを用いて平滑末端にした。次い
でHindIII で完全消化して約1,900bpのDN
A断片を得た。得られたDNA断片をTMJ3と称し
た。一方、ファージM−13mp19(宝酒造社製、日
本、カタログ番号3119)をHindIII 及びHin
cIIで消化してベクターを調製した。このベクターにD
NA断片TMD3を挿入して組換え体プラスミドM−1
3mp19TMJ3を得た。
2をNcoIで完全消化した後、切断末端をE.col
i DNAポリメラーゼを用いて平滑末端にした。次い
でHindIII で完全消化して約1,900bpのDN
A断片を得た。得られたDNA断片をTMJ3と称し
た。一方、ファージM−13mp19(宝酒造社製、日
本、カタログ番号3119)をHindIII 及びHin
cIIで消化してベクターを調製した。このベクターにD
NA断片TMD3を挿入して組換え体プラスミドM−1
3mp19TMJ3を得た。
【0128】また別途、下記の塩基配列を有する削除用
DNAプローブ〔以下“ディリーター(delete
r)”と称する〕を有機合成した: 5′−GGAGGCCGCTCAGCCCGAATGCACG−3′(25 mer)。 合成ディリーターをTMDと称した。このようにして作
成したディリーターTMDを用い、メソッド イン エ
ンザイモロジー(Method in Enzymol
ogy)、第100巻、468頁、(1983年)、ア
カデミックプレス(Academic Press)に
記載の方法に従って部位特異的変異の手法で前記の如く
得られた組換え体プラスミドM−13mp19TMJ1
3の177塩基からなる部分の削除を行った。
DNAプローブ〔以下“ディリーター(delete
r)”と称する〕を有機合成した: 5′−GGAGGCCGCTCAGCCCGAATGCACG−3′(25 mer)。 合成ディリーターをTMDと称した。このようにして作
成したディリーターTMDを用い、メソッド イン エ
ンザイモロジー(Method in Enzymol
ogy)、第100巻、468頁、(1983年)、ア
カデミックプレス(Academic Press)に
記載の方法に従って部位特異的変異の手法で前記の如く
得られた組換え体プラスミドM−13mp19TMJ1
3の177塩基からなる部分の削除を行った。
【0129】即ち、25pmolのディリーターTMD
および10pmolのM13プライマーM3(ユニバー
サルプライマー、宝酒造社製、日本、カタログ番号38
31)の5′末端をT4 キナーゼを用いてリン酸化した
後、0.5pmolの組換え体プラスミドM13mp1
9TMJ3のシングルストランドDNAを加え、95℃
で5分間加熱後、室温にまで冷却した。次いで5単位の
E.coli DNAポリメラーゼ1(Klenow
Fragment)、及び10単位のT4 DNAリガー
ゼを混合物に加えて37℃で30分間インキュベートし
て混合物中に組換え体プラスミドを生成させた。
および10pmolのM13プライマーM3(ユニバー
サルプライマー、宝酒造社製、日本、カタログ番号38
31)の5′末端をT4 キナーゼを用いてリン酸化した
後、0.5pmolの組換え体プラスミドM13mp1
9TMJ3のシングルストランドDNAを加え、95℃
で5分間加熱後、室温にまで冷却した。次いで5単位の
E.coli DNAポリメラーゼ1(Klenow
Fragment)、及び10単位のT4 DNAリガー
ゼを混合物に加えて37℃で30分間インキュベートし
て混合物中に組換え体プラスミドを生成させた。
【0130】得られた混合物をイー コリ(E.col
i)JM105(ファルマシア社製、スウェーデン、カ
タログ番号27−1550)に加えた。それによって、
このイー コリを組換え体プラスミドでトランスフェク
ションした。37℃で一夜培養して生じた寒天培地上の
プラークをニトロセルロースフィルターに移しとり、8
0℃で2時間加熱後、プレハイブリダイゼーションを行
った。プレハイブリダイゼーションは6×SET〔0.
9M NaCl、180mMトリス緩衝液(pH8.
0)、6mM EDTA〕、5×Denharts’
〔0.1%(w/v)フィコール(Ficoll)、
0.1%(w/v)ポリビニルピロリドン、0.1%
(w/v)、ウシ血清アルブミン(BSA)〕、0.1
%SDS,100μg/ml変性サケ精子DNAを含む
溶液中で55℃、2時間加温することにより実施した。
i)JM105(ファルマシア社製、スウェーデン、カ
タログ番号27−1550)に加えた。それによって、
このイー コリを組換え体プラスミドでトランスフェク
ションした。37℃で一夜培養して生じた寒天培地上の
プラークをニトロセルロースフィルターに移しとり、8
0℃で2時間加熱後、プレハイブリダイゼーションを行
った。プレハイブリダイゼーションは6×SET〔0.
9M NaCl、180mMトリス緩衝液(pH8.
0)、6mM EDTA〕、5×Denharts’
〔0.1%(w/v)フィコール(Ficoll)、
0.1%(w/v)ポリビニルピロリドン、0.1%
(w/v)、ウシ血清アルブミン(BSA)〕、0.1
%SDS,100μg/ml変性サケ精子DNAを含む
溶液中で55℃、2時間加温することにより実施した。
【0131】次いで上記の溶液中の変性サケ精子DNA
のかわりに32PでラベルしたTMDを加えた溶液を用い
てハイブリダイゼーション反応を55℃、2時間実施し
た。次いで6×SSC(0.9M食塩、0.09Mクエ
ン酸三ナトリウムの水溶液)を用いてニトロセルロース
フィルターを洗浄した。洗浄は室温で、5分間、2回洗
った後、55℃、65℃、75℃、と段階的に温度を上
げていって、それぞれ5分間2回ずつ洗った。X線フィ
ルムXAR−5(イーストマン コダック社製、米国)
を得られたニトロセルロースフィルターに密着させて−
80℃、一夜露出させたところ、X線フイルム上に強く
露光した黒いスポットが数10個検出された。
のかわりに32PでラベルしたTMDを加えた溶液を用い
てハイブリダイゼーション反応を55℃、2時間実施し
た。次いで6×SSC(0.9M食塩、0.09Mクエ
ン酸三ナトリウムの水溶液)を用いてニトロセルロース
フィルターを洗浄した。洗浄は室温で、5分間、2回洗
った後、55℃、65℃、75℃、と段階的に温度を上
げていって、それぞれ5分間2回ずつ洗った。X線フィ
ルムXAR−5(イーストマン コダック社製、米国)
を得られたニトロセルロースフィルターに密着させて−
80℃、一夜露出させたところ、X線フイルム上に強く
露光した黒いスポットが数10個検出された。
【0132】各スポットは組換え体プラスミドで感染し
たクローンに対応するものである。そのうち、6クロー
ンを選択し、各クローンの組換え体プラスミドを単離し
て制限酵素解析、及び塩基配列の解析を行ったところ、
これらのクローンの保有する組換え体プラスミドは、制
限部位と塩基配列がそれぞれ同一であることがわかっ
た。得られた組換え体プラスミドをM13−TMD1と
称した。さらにこの組換え体プラスミドM13−TMD
1は、開始コドン(ATG)と、その下流に498個の
アミノ酸からなる本発明のペプチドをコードする塩基配
列を含む塩基配列を含有するDNA断片を有することが
わかった。この組換え体プラスミドM13−TMD1に
含まれるDNA断片をTMD1と称した。図15に組換
え体プラスミドM−13mp19TMJ3とディリータ
−TMDとがハイブリダイズし、DNA断片TMJ3に
対応するDNA領域の一部が削除されるところを示す。
たクローンに対応するものである。そのうち、6クロー
ンを選択し、各クローンの組換え体プラスミドを単離し
て制限酵素解析、及び塩基配列の解析を行ったところ、
これらのクローンの保有する組換え体プラスミドは、制
限部位と塩基配列がそれぞれ同一であることがわかっ
た。得られた組換え体プラスミドをM13−TMD1と
称した。さらにこの組換え体プラスミドM13−TMD
1は、開始コドン(ATG)と、その下流に498個の
アミノ酸からなる本発明のペプチドをコードする塩基配
列を含む塩基配列を含有するDNA断片を有することが
わかった。この組換え体プラスミドM13−TMD1に
含まれるDNA断片をTMD1と称した。図15に組換
え体プラスミドM−13mp19TMJ3とディリータ
−TMDとがハイブリダイズし、DNA断片TMJ3に
対応するDNA領域の一部が削除されるところを示す。
【0133】(b)プラスミドpSV2TMD1の構築 実施例1−(2)−(a)で作製した組換え体プラスミ
ドM13−TMD1をHindIII およびBamHIで
完全消化してTMD1の約1,900bp DNA断片
を単離した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(A
TCC 37146)をHindIII 及びBgl IIで完
全消化してベクターを得た。このベクターとDNA断片
TMD1とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、
プラスミドpSV2TMD1を得た。
ドM13−TMD1をHindIII およびBamHIで
完全消化してTMD1の約1,900bp DNA断片
を単離した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(A
TCC 37146)をHindIII 及びBgl IIで完
全消化してベクターを得た。このベクターとDNA断片
TMD1とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、
プラスミドpSV2TMD1を得た。
【0134】(3)プラスミドpSV2TMD2の構築 (a)DNA断片TMD2の作製 下記の塩基配列: 5′−CTCCACGCTGCAGGGGAACCCC
AGG−3′(25mer)を有するディリーターTM
d2 をディリーターTMDの代わりに削除用DNAプロ
ーブとして用いる以外は、実施例1−(2)−(a)と
実質的に同様の方法を繰り返して、TMD2と称するD
NA断片を含む組換え体プラスミドM13−TMD2を
得た。DNA断片TMD2は実施例1−(2)−(a)
で得られたDNA断片TMD1の5′末端から678b
pのDNAが削除された構造を有する。このDNA断片
TMD2は開始コドン(ATG)と、その下流に272
個のアミノ酸からなる本発明のペプチドをコードする塩
基配列を含む塩基配列を有していた。図16に組換え体
プラスミドM13−TMD1とディリーターTMd2と
がハイブリダイズし、DNA断片TMD1に対応するD
NA領域の一部が削除されるところを示す。
AGG−3′(25mer)を有するディリーターTM
d2 をディリーターTMDの代わりに削除用DNAプロ
ーブとして用いる以外は、実施例1−(2)−(a)と
実質的に同様の方法を繰り返して、TMD2と称するD
NA断片を含む組換え体プラスミドM13−TMD2を
得た。DNA断片TMD2は実施例1−(2)−(a)
で得られたDNA断片TMD1の5′末端から678b
pのDNAが削除された構造を有する。このDNA断片
TMD2は開始コドン(ATG)と、その下流に272
個のアミノ酸からなる本発明のペプチドをコードする塩
基配列を含む塩基配列を有していた。図16に組換え体
プラスミドM13−TMD1とディリーターTMd2と
がハイブリダイズし、DNA断片TMD1に対応するD
NA領域の一部が削除されるところを示す。
【0135】(b)プラスミドpSV2TMD2の構築 実施例1−(3)−(a)で作製した組換え体プラスミ
ドM13−TMD2をHindIII およびBamHIで
完全消化してTMD2の約1,200bpDNA断片を
単離した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(AT
CC 37146)をHindIII 及びBgl IIで完全
消化してベクターを得た。このベクターとDNA断片T
MD2とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、プ
ラスミドpSV2TMD2を得た。
ドM13−TMD2をHindIII およびBamHIで
完全消化してTMD2の約1,200bpDNA断片を
単離した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(AT
CC 37146)をHindIII 及びBgl IIで完全
消化してベクターを得た。このベクターとDNA断片T
MD2とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、プ
ラスミドpSV2TMD2を得た。
【0136】(4)プラスミドpSV2TMD4の作製 (a)DNA断片TMD3の作製 前記の工程(1)で得られたプラスミドpSV2TMJ
2をNcoIで完全消化した後、切断末端をE.col
i DNAポリメラーゼを用いて平滑末端にした。次い
でHindIII で完全消化して約1,900bpのDN
A断片を得た。得られたDNA断片をTMJ3と称し
た。一方、ファージM−13mp19(宝酒造社製、日
本、カタログ番号3119)のHindIII 及びHin
cIIで消化してベクターを調製した。このベクターにD
NA断片TMJ3を挿入して組換え体プラスミドM−1
3mp19TMJ3を得た。
2をNcoIで完全消化した後、切断末端をE.col
i DNAポリメラーゼを用いて平滑末端にした。次い
でHindIII で完全消化して約1,900bpのDN
A断片を得た。得られたDNA断片をTMJ3と称し
た。一方、ファージM−13mp19(宝酒造社製、日
本、カタログ番号3119)のHindIII 及びHin
cIIで消化してベクターを調製した。このベクターにD
NA断片TMJ3を挿入して組換え体プラスミドM−1
3mp19TMJ3を得た。
【0137】また別途、下記の塩基配列を有するディリ
ーターを有機合成した: 5′−GGAGGCCGCTCAACAGTCGGTGCCA−3′(25 mer)。 合成ディリーターをTMd3と称した。このようにして
作製したディリーターをTMd3 用い、メソッド イン
エンザイモロジー(Method in Enzym
ology)、第100巻、468頁、(1983
年)、アカデミック プレス(Academic Pr
ess)に記載の方法にしたがって部位特異的変異の手
法で前記の如く得られた組換え体プラスミドM−13m
p19TMJ3の285bpからなる部分の削除を行っ
た。
ーターを有機合成した: 5′−GGAGGCCGCTCAACAGTCGGTGCCA−3′(25 mer)。 合成ディリーターをTMd3と称した。このようにして
作製したディリーターをTMd3 用い、メソッド イン
エンザイモロジー(Method in Enzym
ology)、第100巻、468頁、(1983
年)、アカデミック プレス(Academic Pr
ess)に記載の方法にしたがって部位特異的変異の手
法で前記の如く得られた組換え体プラスミドM−13m
p19TMJ3の285bpからなる部分の削除を行っ
た。
【0138】即ち、25pmolのディリーターTMd
3 及び10pmolのM13プライマーM3(ユニバー
サルプライマー、宝酒造社製、日本、カタログ番号38
31)の5′末端をT4 キナーゼを用いてリン酸化した
後、0.5pmolの組換えプラスミドM13mp19
TMJ3のシングルストランドDNAを加え、95℃で
5分間加熱後、室温にまで冷却した。次いで5単位の
E.coli DNAポリメラーゼ1(Klenow
Fragment)、及び10単位のT4 DNAリガー
ゼを混合物に加えて37℃で30分間インキュベートし
て混合物中に組換え体プラスミドを生成させた。
3 及び10pmolのM13プライマーM3(ユニバー
サルプライマー、宝酒造社製、日本、カタログ番号38
31)の5′末端をT4 キナーゼを用いてリン酸化した
後、0.5pmolの組換えプラスミドM13mp19
TMJ3のシングルストランドDNAを加え、95℃で
5分間加熱後、室温にまで冷却した。次いで5単位の
E.coli DNAポリメラーゼ1(Klenow
Fragment)、及び10単位のT4 DNAリガー
ゼを混合物に加えて37℃で30分間インキュベートし
て混合物中に組換え体プラスミドを生成させた。
【0139】得られた混合物をイー コリ(E.col
i)JM105(ファルマシア社製、スウェーデン、カ
タログ番号27−1550)に加えた。それによりイー
コリを組換え体プラスミドでトランスフェクションし
た。37℃で一夜培養して生じた寒天培地上のプラーク
をニトロセルロースフィルターに移しとり、80℃で2
時間加熱後、プレハイブリダイゼーションを行った。プ
レハイブリダイゼーションは、6×SET〔0.9M
NaCl、180mMトリス緩衝液(pH8.0)、6
mM EDTA〕、5×Denharts’〔0.1%
(w/v)フィコール(Ficoll)、0.1%(w
/v)ポリビニルピロリドン、0.1%(w/v)ウシ
血清アルブミン(BSA)〕、0.1%SDS,100
μg/ml変性サケ精子DNAを含む溶液中で55℃、
2時間加温することにより実施した。
i)JM105(ファルマシア社製、スウェーデン、カ
タログ番号27−1550)に加えた。それによりイー
コリを組換え体プラスミドでトランスフェクションし
た。37℃で一夜培養して生じた寒天培地上のプラーク
をニトロセルロースフィルターに移しとり、80℃で2
時間加熱後、プレハイブリダイゼーションを行った。プ
レハイブリダイゼーションは、6×SET〔0.9M
NaCl、180mMトリス緩衝液(pH8.0)、6
mM EDTA〕、5×Denharts’〔0.1%
(w/v)フィコール(Ficoll)、0.1%(w
/v)ポリビニルピロリドン、0.1%(w/v)ウシ
血清アルブミン(BSA)〕、0.1%SDS,100
μg/ml変性サケ精子DNAを含む溶液中で55℃、
2時間加温することにより実施した。
【0140】次いで、上記の溶液中の変性サケ精子DN
Aのかわりに32PでラベルしたTMd3 を加えた溶液を
用いてハイブリダイゼーション反応を55℃、2時間実
施した。次いで6×SSC(0.9M食塩、0.09M
クエン酸三ナトリウムの水溶液)を用いてニトロセルロ
ースフィルターを洗浄した。洗浄は室温で、5分間、2
回洗った後、55℃、65℃、75℃、と段階的に温度
を上げていって、それぞれ5分間2回ずつ洗った。X線
フィルムXAR−5(イーストマン コダック社製、米
国)を得られたニトロセルロースフィルターに密着させ
て−80℃、一夜露出させたところ、X線フィルム上に
強く露光した黒いスポットが数10個検出された。
Aのかわりに32PでラベルしたTMd3 を加えた溶液を
用いてハイブリダイゼーション反応を55℃、2時間実
施した。次いで6×SSC(0.9M食塩、0.09M
クエン酸三ナトリウムの水溶液)を用いてニトロセルロ
ースフィルターを洗浄した。洗浄は室温で、5分間、2
回洗った後、55℃、65℃、75℃、と段階的に温度
を上げていって、それぞれ5分間2回ずつ洗った。X線
フィルムXAR−5(イーストマン コダック社製、米
国)を得られたニトロセルロースフィルターに密着させ
て−80℃、一夜露出させたところ、X線フィルム上に
強く露光した黒いスポットが数10個検出された。
【0141】各スポットは組換え体プラスミドで感染し
たクローンに対応するものである。そのうち、6クロー
ンを選択し、各クローンの組換え体プラスミドを単離し
て制御酵素解析、及び塩基配列の解析を行ったところ、
これらのクローンの保有する組換え体プラスミドは、制
限部位と塩基配列がそれぞれ同一であることがわかっ
た。得られた組換え体プラスミドをM13−TMD3と
称した。更にこの組換え体プラスミドM13−TMD3
は、開始コドン(ATG)と、その下流に462個のア
ミノ酸からなるペプチドをコードする配列番号17の1
−1386の塩基配列を含有するDNA断片を有するこ
とがわかった。この組換え体プラスミドM13−TMD
3に含まれるDNA断片をTMD3と称した。図17に
組換え体プラスミドM−13mp19TMJ3とディリ
ーターTMd3 とがハイブリダイズし、DNA断片TM
J3に対応するDNA領域の一部が削除されるところを
示す。
たクローンに対応するものである。そのうち、6クロー
ンを選択し、各クローンの組換え体プラスミドを単離し
て制御酵素解析、及び塩基配列の解析を行ったところ、
これらのクローンの保有する組換え体プラスミドは、制
限部位と塩基配列がそれぞれ同一であることがわかっ
た。得られた組換え体プラスミドをM13−TMD3と
称した。更にこの組換え体プラスミドM13−TMD3
は、開始コドン(ATG)と、その下流に462個のア
ミノ酸からなるペプチドをコードする配列番号17の1
−1386の塩基配列を含有するDNA断片を有するこ
とがわかった。この組換え体プラスミドM13−TMD
3に含まれるDNA断片をTMD3と称した。図17に
組換え体プラスミドM−13mp19TMJ3とディリ
ーターTMd3 とがハイブリダイズし、DNA断片TM
J3に対応するDNA領域の一部が削除されるところを
示す。
【0142】(b)DNA断片TMD4の作製 部位特異的変異の手法を用いて、ディリーターTMd3
の代わりに実施例1−(3)−(a)で得られたディリ
ーターTMd2 を用いる以外は、実施例1−(4)−
(a)と実質的に同様の方法で、上述の如く得られた組
換え体プラスミドM13−TMD3の一部を削除して、
TMD4と称するDNA断片を含む組換え体プラスミド
M13−TMD4を得た。DNA断片TMD4は実施例
1−(4)−(a)で得られたDNA断片TMD3の
5′末端から678bpのDNAが削除された構造を有
する。このDNA断片TMD4は開始コドン(ATG)
と、その下流に236個のアミノ酸からなる本発明のペ
プチドをコードする塩基配列を含む塩基配列を有してい
た。図18に組換え体プラスミドM13−TMD3とデ
ィリーターTMd2 とがハイブリダイスし、DNA断片
TMD3に対応するDNA領域の一部が削除されるとと
ころを示す。
の代わりに実施例1−(3)−(a)で得られたディリ
ーターTMd2 を用いる以外は、実施例1−(4)−
(a)と実質的に同様の方法で、上述の如く得られた組
換え体プラスミドM13−TMD3の一部を削除して、
TMD4と称するDNA断片を含む組換え体プラスミド
M13−TMD4を得た。DNA断片TMD4は実施例
1−(4)−(a)で得られたDNA断片TMD3の
5′末端から678bpのDNAが削除された構造を有
する。このDNA断片TMD4は開始コドン(ATG)
と、その下流に236個のアミノ酸からなる本発明のペ
プチドをコードする塩基配列を含む塩基配列を有してい
た。図18に組換え体プラスミドM13−TMD3とデ
ィリーターTMd2 とがハイブリダイスし、DNA断片
TMD3に対応するDNA領域の一部が削除されるとと
ころを示す。
【0143】(c)プラスミドpSV2TMD4の構築 実施例1−(4)−(b)で作製した組換え体プラスミ
ドM13−TMD4をHindIII 及びBamHIで完
全消化してTMD4の約1,100bpDNA断片を単
離した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(ATC
C 37146)をHindIII 及びBgl IIで完全消
化してベクターを得た。このベクターとDNA断片TM
D4とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、プラ
スミドpSV2TMD4を得た。
ドM13−TMD4をHindIII 及びBamHIで完
全消化してTMD4の約1,100bpDNA断片を単
離した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(ATC
C 37146)をHindIII 及びBgl IIで完全消
化してベクターを得た。このベクターとDNA断片TM
D4とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、プラ
スミドpSV2TMD4を得た。
【0144】(5)プラスミドpSV2TMD5の構築 (a)DNA断片TMD5の作製 下記の塩基配列: 5′−CACGGGCTCCACGGGGAACCCC
AGG−3′(25mer)を有するディリーターTM
d4 をディリーターTMd2 の代わりに削除用DNAプ
ローブとして用いる以外は、実施例1−(4)−(b)
と実質的に同様の方法を繰り返して、TMD5と称する
DNA断片を含む組換え体プラスミドM13−TMD5
を得た。DNA断片TMD5を実施例1−(4)−
(a)で得られたDNA断片TMD3の5′末端から1
032bpのDNAが削除された構造を有する。このD
NA断片TMD5は開始コドン(ATG)と、その下流
に118個のアミノ酸からなる本発明のペプチドをコー
ドする塩基配列を含む塩基配列を有していた。図19に
組換え体プラスミドM13−TMD3とディリーターT
Md4 とがハイブリダイズし、DNA断片TMD3に対
応するDNA領域の一部が削除されるところを示す。
AGG−3′(25mer)を有するディリーターTM
d4 をディリーターTMd2 の代わりに削除用DNAプ
ローブとして用いる以外は、実施例1−(4)−(b)
と実質的に同様の方法を繰り返して、TMD5と称する
DNA断片を含む組換え体プラスミドM13−TMD5
を得た。DNA断片TMD5を実施例1−(4)−
(a)で得られたDNA断片TMD3の5′末端から1
032bpのDNAが削除された構造を有する。このD
NA断片TMD5は開始コドン(ATG)と、その下流
に118個のアミノ酸からなる本発明のペプチドをコー
ドする塩基配列を含む塩基配列を有していた。図19に
組換え体プラスミドM13−TMD3とディリーターT
Md4 とがハイブリダイズし、DNA断片TMD3に対
応するDNA領域の一部が削除されるところを示す。
【0145】(b)プラスミドpSV2TMD5の構築 実施例1−(5)−(a)で作製した組換え体プラスミ
ドM13−TMD5をHindIII 及びBamHIで完
全消化してTMD5の約740bp DNA断片を単離
した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(ATCC
37146)をHindIII 及びBgl IIで完全消化
してベクターを得た。このベクターとDNA断片TMD
5とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、プラス
ミドpSV2TMD5を得た。
ドM13−TMD5をHindIII 及びBamHIで完
全消化してTMD5の約740bp DNA断片を単離
した。一方、プラスミドpSV2−dhfr(ATCC
37146)をHindIII 及びBgl IIで完全消化
してベクターを得た。このベクターとDNA断片TMD
5とをT4 DNAリガーゼを用いて継ぎあわせ、プラス
ミドpSV2TMD5を得た。
【0146】実施例2 (プラスミドpSV2TMD5によるCOS−1細胞の
形質転換)COS−1細胞(ATCC CRL165
0)を培養器中に入れた10%(v/v)のウシ胎児血
清(以下“FCS”と略する)を加えたダルベッコの最
小必須培地(以下“MEM”と略する)〔フローラボラ
トリ(Flow Laboratories)社製、米
国、カタログ番号10−331)〕を用いて、37℃で
5%炭酸ガスインキューベーター中で対数増殖期になる
まで培養し、0.1%トリプシン及び0.02%EDT
Aを用いて培養器に付着増殖した細胞を培養器よりはが
して、ハンクス平衡塩類溶液〔フローラボラトリー(F
low Laboratories)社製、米国、カタ
ログ番号17−101−22〕に約1×107 個/ml
の濃度になるように懸濁した。
形質転換)COS−1細胞(ATCC CRL165
0)を培養器中に入れた10%(v/v)のウシ胎児血
清(以下“FCS”と略する)を加えたダルベッコの最
小必須培地(以下“MEM”と略する)〔フローラボラ
トリ(Flow Laboratories)社製、米
国、カタログ番号10−331)〕を用いて、37℃で
5%炭酸ガスインキューベーター中で対数増殖期になる
まで培養し、0.1%トリプシン及び0.02%EDT
Aを用いて培養器に付着増殖した細胞を培養器よりはが
して、ハンクス平衡塩類溶液〔フローラボラトリー(F
low Laboratories)社製、米国、カタ
ログ番号17−101−22〕に約1×107 個/ml
の濃度になるように懸濁した。
【0147】実施例1−(5)で得られたプラスミドp
SV2TMD5を約2μg/μlになるように1mMト
リス塩酸緩衝液(pH8.0)に懸濁した。約10μg
のプラスミドpSV2TMD5を含む得られたプラスミ
ド懸濁液5μlを1.5ml容量のエッペンドルフ型試
験管に入れ、次いでこの試験管に上述の如く得られたC
OS−1細胞の細胞懸濁液200μlを入れて、0℃で
10分間放置した。試験管内の懸濁液を米国D.E.
P.SYSTEM社製細胞融合装置FPH1001型の
キュベットに移し、1.2kVで40μ秒の条件で2回
電気パルスを与えた。その後懸濁液を再び元のエッペン
ドルフ型試験管に移し、0℃で5分間放置した後、10
%(v/v)FCSを加えたダルベッコのMEM10m
lを以下のように用いて直径10cmの組織培養用プレ
ートに移した。即ち、少量の10%(v/v)FCSを
含むダルベッコのMEMを懸濁液に加えてその混合物を
組織培養用プレートに移した。次いで、試験管を残りの
ダルベッコのMEMで数回洗浄して洗浄液を同じプレー
トに加えた。その後、プレートは5%CO2 存在下37
℃で24時間培養した。
SV2TMD5を約2μg/μlになるように1mMト
リス塩酸緩衝液(pH8.0)に懸濁した。約10μg
のプラスミドpSV2TMD5を含む得られたプラスミ
ド懸濁液5μlを1.5ml容量のエッペンドルフ型試
験管に入れ、次いでこの試験管に上述の如く得られたC
OS−1細胞の細胞懸濁液200μlを入れて、0℃で
10分間放置した。試験管内の懸濁液を米国D.E.
P.SYSTEM社製細胞融合装置FPH1001型の
キュベットに移し、1.2kVで40μ秒の条件で2回
電気パルスを与えた。その後懸濁液を再び元のエッペン
ドルフ型試験管に移し、0℃で5分間放置した後、10
%(v/v)FCSを加えたダルベッコのMEM10m
lを以下のように用いて直径10cmの組織培養用プレ
ートに移した。即ち、少量の10%(v/v)FCSを
含むダルベッコのMEMを懸濁液に加えてその混合物を
組織培養用プレートに移した。次いで、試験管を残りの
ダルベッコのMEMで数回洗浄して洗浄液を同じプレー
トに加えた。その後、プレートは5%CO2 存在下37
℃で24時間培養した。
【0148】(トロンビンによるプロテインC活性化を
促進する作用の確認)培養終了後、プレートの培地をF
CSを含まないダルベッコのMEMに交換し、48時間
培養した。培養上澄液を5μl採取し、これを試料とし
て参考例1に記載した方法で、プロテインC活性化の促
進作用を測定した。更に、直径10cmの組織培養用プ
レート1枚分の細胞を米国コースター(Coaste
r)社製セル スクレイパー(Cell Scrape
r)(カタログ番号3010)を用いて掻き取って集
め、800rpm、10分間の条件で遠心分離して集め
る。このペレットを試料として用いて参考例1に記載し
た方法でプロテインCの活性化を促進する作用を測定し
た。またコントロールとしてはプラスミドpSV2−d
hfrでトランスフォームしたCOS−1細胞の培養上
澄液及び細胞ペレットを試料として用いた。結果を表1
に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸光度を組
織培養用プレート1枚分に換算したものである。
促進する作用の確認)培養終了後、プレートの培地をF
CSを含まないダルベッコのMEMに交換し、48時間
培養した。培養上澄液を5μl採取し、これを試料とし
て参考例1に記載した方法で、プロテインC活性化の促
進作用を測定した。更に、直径10cmの組織培養用プ
レート1枚分の細胞を米国コースター(Coaste
r)社製セル スクレイパー(Cell Scrape
r)(カタログ番号3010)を用いて掻き取って集
め、800rpm、10分間の条件で遠心分離して集め
る。このペレットを試料として用いて参考例1に記載し
た方法でプロテインCの活性化を促進する作用を測定し
た。またコントロールとしてはプラスミドpSV2−d
hfrでトランスフォームしたCOS−1細胞の培養上
澄液及び細胞ペレットを試料として用いた。結果を表1
に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸光度を組
織培養用プレート1枚分に換算したものである。
【0149】
【表1】
【0150】実施例3 (プラスミドpSV2TMD4によるCOS−1細胞の
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMD4を用いる以外は実施例2と同
様の操作を行い、プラスミドpSV2TMD4によって
形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンに
よるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その結
果を表2に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸
光度を組織培養用プレート1枚分に換算したものであ
る。
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMD4を用いる以外は実施例2と同
様の操作を行い、プラスミドpSV2TMD4によって
形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンに
よるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その結
果を表2に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸
光度を組織培養用プレート1枚分に換算したものであ
る。
【0151】
【表2】
【0152】実施例4 (プラスミドpSV2TMD2によるCOS−1細胞の
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMD2を用いる以外は実施例2と同
様の操作を行い、プラスミドpSV2TMD2によって
形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンに
よるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その結
果を表3に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸
光度を組織培養用プレート1枚分に換算したものであ
る。
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMD2を用いる以外は実施例2と同
様の操作を行い、プラスミドpSV2TMD2によって
形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンに
よるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その結
果を表3に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸
光度を組織培養用プレート1枚分に換算したものであ
る。
【0153】
【表3】
【0154】実施例5 (プラスミドpSV2TMD1によるCOS−1細胞の
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMD1を用いる以外は実施例2と同
様の操作を行い、プラスミドpSV2TMD1によって
形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンに
よるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その結
果を表4に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸
光度を組織培養用プレート1枚分に換算したものであ
る。
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMD1を用いる以外は実施例2と同
様の操作を行い、プラスミドpSV2TMD1によって
形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンに
よるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その結
果を表4に示した。表中に示す吸光度の数値は試料の吸
光度を組織培養用プレート1枚分に換算したものであ
る。
【0155】
【表4】
【0156】実施例6 (プラスミドpSV2TMJ2によるCOS−1細胞の
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMJ2を用いる以外は、実施例2と
同様の操作を行い、プラスミドpSV2TMJ2によっ
て形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その
結果、細胞ペレットの試料が強いプロテインC活性化促
進作用を示し、生成したプロテインCの量は約300n
gであった。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpSV2−dhfrでトランスフォームした細胞では
この活性は検出されなかった。
形質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロ
ンビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)プ
ラスミドpSV2TMJ2を用いる以外は、実施例2と
同様の操作を行い、プラスミドpSV2TMJ2によっ
て形質転換された細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用を測定した。その
結果、細胞ペレットの試料が強いプロテインC活性化促
進作用を示し、生成したプロテインCの量は約300n
gであった。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpSV2−dhfrでトランスフォームした細胞では
この活性は検出されなかった。
【0157】実施例7 (プラスミドpSV2TMD5によるCHO細胞の形質
転換と形質転換細胞における発現)約4μgのプラスミ
ドpSV−2−neo(ATCC 37150)、及び
約20μgの実施例1−(5)で作成したプラスミドp
SV2TMD5を混合してエタノール沈殿した。沈殿物
を風乾後、450μlのTE(pH7.9、1mMトリ
ス塩酸緩衝液、0.1mM EDTA)に溶解し、50
0μlの2×HBS(50mM HEPES、280m
M NaCl、1.5mM Na2 HPO4、pH7.
12)を加えた。次いで50μlの2.5M CaCl
2 を滴下し室温に10分間放置した。
転換と形質転換細胞における発現)約4μgのプラスミ
ドpSV−2−neo(ATCC 37150)、及び
約20μgの実施例1−(5)で作成したプラスミドp
SV2TMD5を混合してエタノール沈殿した。沈殿物
を風乾後、450μlのTE(pH7.9、1mMトリ
ス塩酸緩衝液、0.1mM EDTA)に溶解し、50
0μlの2×HBS(50mM HEPES、280m
M NaCl、1.5mM Na2 HPO4、pH7.
12)を加えた。次いで50μlの2.5M CaCl
2 を滴下し室温に10分間放置した。
【0158】一方、10%(v/v)FCS及び1v/
v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フローラボラト
リー社製、米国、カタログ番号16−700−49)を
含有するHam’sF−12培地(フローラボラトリー
社製、米国、カタログ番号10−421−20)を用い
て直径6cmの組織培養用プレートにプレート1枚当た
り細胞数約5×102 程度播種したCHO−KI株(A
TCC CCLD 61)を1夜培養し、培地を新鮮な
培地に交換し、更に3時間培養した。このCHO−KI
に前述のCaCl2 を滴下したプラスミドDNA溶液を
重層し、37℃で約8時間培養した。5mlのPBS
(−)(フローラボラトリー社製、米国、カタログ番号
28−103−05)を用いて2回洗浄し、さらに、5
mlの前述の培地で洗浄後、新鮮な培地を加えて約16
時間さらに培養した。プレートに付着した細胞を0.2
5%トリプシン、0.02%EDTA溶液を用いてはが
し、直径10cmの組織培養プレート4枚に広げて培養
した。24時間後、培地を選択培地に交換した。
v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フローラボラト
リー社製、米国、カタログ番号16−700−49)を
含有するHam’sF−12培地(フローラボラトリー
社製、米国、カタログ番号10−421−20)を用い
て直径6cmの組織培養用プレートにプレート1枚当た
り細胞数約5×102 程度播種したCHO−KI株(A
TCC CCLD 61)を1夜培養し、培地を新鮮な
培地に交換し、更に3時間培養した。このCHO−KI
に前述のCaCl2 を滴下したプラスミドDNA溶液を
重層し、37℃で約8時間培養した。5mlのPBS
(−)(フローラボラトリー社製、米国、カタログ番号
28−103−05)を用いて2回洗浄し、さらに、5
mlの前述の培地で洗浄後、新鮮な培地を加えて約16
時間さらに培養した。プレートに付着した細胞を0.2
5%トリプシン、0.02%EDTA溶液を用いてはが
し、直径10cmの組織培養プレート4枚に広げて培養
した。24時間後、培地を選択培地に交換した。
【0159】選択培地の組成は、前述の培地に400μ
g/mlになる様にジェネティシンC−418(GIB
CO社製、米国、カタログ番号860−1811)を添
加したものである。3〜4日おきに培地交換を行いなが
ら約2週間培養して、トランスフォームした細胞をクロ
ーニングした。この操作で得られた細胞のクローンをそ
れぞれ直径10cmの組織培養プレートでコンフルエン
トになるまで生育させた。途中、培地のFCS濃度を1
0%から1%に減らした培地に切り換えて培養した。こ
のFCS含有選択培地で培養した培養液50μlをと
り、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテイン
C活性化を促進する作用を測定したところ、強いプロテ
インC活性化促進作用が認められた。一方、コントロー
ルとして用いたプラスミドpSV2−neoだけでトラ
ンスフォームした細胞では本活性は検出されなかった。
g/mlになる様にジェネティシンC−418(GIB
CO社製、米国、カタログ番号860−1811)を添
加したものである。3〜4日おきに培地交換を行いなが
ら約2週間培養して、トランスフォームした細胞をクロ
ーニングした。この操作で得られた細胞のクローンをそ
れぞれ直径10cmの組織培養プレートでコンフルエン
トになるまで生育させた。途中、培地のFCS濃度を1
0%から1%に減らした培地に切り換えて培養した。こ
のFCS含有選択培地で培養した培養液50μlをと
り、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテイン
C活性化を促進する作用を測定したところ、強いプロテ
インC活性化促進作用が認められた。一方、コントロー
ルとして用いたプラスミドpSV2−neoだけでトラ
ンスフォームした細胞では本活性は検出されなかった。
【0160】実施例8 (プラスミドpSV2TMD4によるCHO細胞の形質
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)プラスミ
ドpSV2TMD4を用いる以外は、実施例7と同様の
操作を行い、プラスミドpSV2TMD4によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を測定したところ強いプ
ロテインC活性化促進作用が認められた。一方、コント
ロールとして用いたプラスミドpSV2−neoだけで
トランスフォームした細胞では、本活性は検出されなか
った。
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)プラスミ
ドpSV2TMD4を用いる以外は、実施例7と同様の
操作を行い、プラスミドpSV2TMD4によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を測定したところ強いプ
ロテインC活性化促進作用が認められた。一方、コント
ロールとして用いたプラスミドpSV2−neoだけで
トランスフォームした細胞では、本活性は検出されなか
った。
【0161】実施例9 (プラスミドpSV2TMD2によるCHO細胞の形質
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)プラスミ
ドpSV2TMD2を用いる以外は、実施例7と同様の
操作を行い、プラスミドpSV2TMD2によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を測定したところ強いプ
ロテインC活性化促進作用が認められた。一方、コント
ロールとして用いたプラスミドpSV2−neoだけで
トランスフォームした細胞では、本活性は検出されなか
った。
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)プラスミ
ドpSV2TMD2を用いる以外は、実施例7と同様の
操作を行い、プラスミドpSV2TMD2によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を測定したところ強いプ
ロテインC活性化促進作用が認められた。一方、コント
ロールとして用いたプラスミドpSV2−neoだけで
トランスフォームした細胞では、本活性は検出されなか
った。
【0162】実施例10 (プラスミドpSV2TMD1によるCHO細胞の形質
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)プラスミ
ドpSV2TMD1を用いる以外は、実施例7と同様の
操作を行い、プラスミドpSV2TMD1によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を測定したところ強いプ
ロテインC活性化促進作用が認められた。一方、コント
ロールとして用いたプラスミドpSV2−neoだけで
トランスフォームした細胞では、本活性は検出されなか
った。
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)プラスミ
ドpSV2TMD1を用いる以外は、実施例7と同様の
操作を行い、プラスミドpSV2TMD1によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を測定したところ強いプ
ロテインC活性化促進作用が認められた。一方、コント
ロールとして用いたプラスミドpSV2−neoだけで
トランスフォームした細胞では、本活性は検出されなか
った。
【0163】実施例11 (プラスミドpSV2TMJ2によるCHO細胞の形質
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)約4μg
のプラスミドpSV−2−neo(ATCC 3715
0)、及び約20μgの実施例1で作成したプラスミド
pSV2TMJ2を混合してエタノール沈殿した。沈殿
物を風乾後、450μlのTE(pH7.9、1mMト
リス塩酸緩衝液、0.1mM EDTA)に溶解し、5
00μlの2×HBS(50mM HEPES、280
mM NaCl、1.5mM Na2HPO4、pH
7.12)を加えた。次いで50μlの2.5M Ca
Cl2 を滴下し室温に10分間放置した。
転換及び形質転換細胞の産生するペプチドのトロンビン
によるプロテインC活性化の促進作用の測定)約4μg
のプラスミドpSV−2−neo(ATCC 3715
0)、及び約20μgの実施例1で作成したプラスミド
pSV2TMJ2を混合してエタノール沈殿した。沈殿
物を風乾後、450μlのTE(pH7.9、1mMト
リス塩酸緩衝液、0.1mM EDTA)に溶解し、5
00μlの2×HBS(50mM HEPES、280
mM NaCl、1.5mM Na2HPO4、pH
7.12)を加えた。次いで50μlの2.5M Ca
Cl2 を滴下し室温に10分間放置した。
【0164】一方、10%(v/v)FCS及び1v/
v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フローラボラト
リー社製、米国、カタログ番号16−700−49)を
含有するHam’sF−12培地(フローラボラトリー
社製、米国、カタログ番号10−421−20)を用い
て直径6cmの組織培養用プレートにプレート1枚当た
り細胞数約5×102 程度播種したCHO−KI株(A
TCC CCLD 61)を1夜培養し、培地を新鮮な
培地に交換し、更に3時間培養した。このCHO−KI
に前述のCaCl2 を滴下したプラスミドDNA溶液を
重層し、37℃で約8時間培養した。5mlのPBS
(−)(フローラボラトリー社製、米国、カタログ番号
28−103−05)を用いて2回洗浄し、さらに、5
mlの前述の培地で洗浄後、新鮮な培地を加えて約16
時間さらに培養した。
v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フローラボラト
リー社製、米国、カタログ番号16−700−49)を
含有するHam’sF−12培地(フローラボラトリー
社製、米国、カタログ番号10−421−20)を用い
て直径6cmの組織培養用プレートにプレート1枚当た
り細胞数約5×102 程度播種したCHO−KI株(A
TCC CCLD 61)を1夜培養し、培地を新鮮な
培地に交換し、更に3時間培養した。このCHO−KI
に前述のCaCl2 を滴下したプラスミドDNA溶液を
重層し、37℃で約8時間培養した。5mlのPBS
(−)(フローラボラトリー社製、米国、カタログ番号
28−103−05)を用いて2回洗浄し、さらに、5
mlの前述の培地で洗浄後、新鮮な培地を加えて約16
時間さらに培養した。
【0165】プレートに付着した細胞を0.25%トリ
プシン、0.02%EDTA溶液を用いてはがし、直径
10cmの組織培養プレート4枚に広げて培養した。2
4時間後、培地を選択培地に交換した。選択培地の組成
は前述の培地に400μg/mlになる様にジェネティ
シンC−418(米国GIBCO社製、カタログ番号8
60−1811)を添加したものである。3〜4日おき
に培地交換を行いながら約2週間培養して、トランスフ
ォームした細胞をクローニングした。この操作で得られ
た細胞のクローンをそれぞれ直径10cmの組織培養プ
レートでコンフルエントになるまで生育させた。途中、
培地のFCS濃度を10%から1%に減らした培地に切
り換えて培養した。
プシン、0.02%EDTA溶液を用いてはがし、直径
10cmの組織培養プレート4枚に広げて培養した。2
4時間後、培地を選択培地に交換した。選択培地の組成
は前述の培地に400μg/mlになる様にジェネティ
シンC−418(米国GIBCO社製、カタログ番号8
60−1811)を添加したものである。3〜4日おき
に培地交換を行いながら約2週間培養して、トランスフ
ォームした細胞をクローニングした。この操作で得られ
た細胞のクローンをそれぞれ直径10cmの組織培養プ
レートでコンフルエントになるまで生育させた。途中、
培地のFCS濃度を10%から1%に減らした培地に切
り換えて培養した。
【0166】プラスミドpSV2TMJ2によって形質
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を細胞ペレットを試料と
して用いて測定したところ強いプロテインC活性化促進
作用が認められた。一方、コントロールとして用いたプ
ラスミドpSV2−neoだけで形質転換した細胞及び
その培養上澄液では本活性は検出されなかった。
転換された細胞の産生するペプチドのトロンビンによる
プロテインC活性化の促進作用を細胞ペレットを試料と
して用いて測定したところ強いプロテインC活性化促進
作用が認められた。一方、コントロールとして用いたプ
ラスミドpSV2−neoだけで形質転換した細胞及び
その培養上澄液では本活性は検出されなかった。
【0167】実施例12 (プラスミドpSV2TMD5によるC127 I細胞の形
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(5)で作成したプラスミドpSV2TMD5を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD5のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD5−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD5−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約1,700bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMD5−1を得た。
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(5)で作成したプラスミドpSV2TMD5を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD5のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD5−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD5−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約1,700bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMD5−1を得た。
【0168】一方、プラスミドpBR322(ATCC
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアス(L.Covasrubias et a
l)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)にしたがってプラスミドpBR327を作製した。
得られたプラスミドpBR327をBamHI及びHi
ndIII で消化して得た約2,960bpのDNA断片
に、プラスミドpUCTMD5−1をBamHI及びH
indIII で完全消化して得た約2,600bpのDN
A断片を挿入してプラスミドpBRTMD5−1を得
た。このプラスミドpBRTMD5−1をHindIII
で完全消化したものとプラスミドpBPV−1(9−
1)(ATCC 37111)をHindIII で完全消
化して得た断片とをT4DNAリガーゼを用いて継い
で、C127細胞発現用のプラスミドpdBPVTMD5
−1を得た。以上の工程を図20〜図21に示す。
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアス(L.Covasrubias et a
l)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)にしたがってプラスミドpBR327を作製した。
得られたプラスミドpBR327をBamHI及びHi
ndIII で消化して得た約2,960bpのDNA断片
に、プラスミドpUCTMD5−1をBamHI及びH
indIII で完全消化して得た約2,600bpのDN
A断片を挿入してプラスミドpBRTMD5−1を得
た。このプラスミドpBRTMD5−1をHindIII
で完全消化したものとプラスミドpBPV−1(9−
1)(ATCC 37111)をHindIII で完全消
化して得た断片とをT4DNAリガーゼを用いて継い
で、C127細胞発現用のプラスミドpdBPVTMD5
−1を得た。以上の工程を図20〜図21に示す。
【0169】次に、実施例7に記載の方法に準じてpd
BPVTMD5−1でC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及び
1v/v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フローラ
ボラトリー社製、米国、カタログ番号16−700−4
9)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したとこ
ろ、フォーカスを形成する細胞が、6個得られたのでそ
れぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10c
mの組織培養用プレートでコンフルエントになるまで生
育させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換
して培養した。この培地で1日培養した培養液50μl
をとり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテ
インC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が
認められた。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpBV−1(9−1)だけでトランスフォームした細
胞では本活性は検出されなかった。
BPVTMD5−1でC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及び
1v/v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フローラ
ボラトリー社製、米国、カタログ番号16−700−4
9)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したとこ
ろ、フォーカスを形成する細胞が、6個得られたのでそ
れぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10c
mの組織培養用プレートでコンフルエントになるまで生
育させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換
して培養した。この培地で1日培養した培養液50μl
をとり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテ
インC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が
認められた。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpBV−1(9−1)だけでトランスフォームした細
胞では本活性は検出されなかった。
【0170】実施例13 (プラスミドpSV2TMD4によるC127I細胞の形
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(4)で作成したプラスミドpSV2TMD4を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD4のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD4−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD4−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約2100bpの断
片を得た。これをプラスミドpUC18のHincII及
びBamHIで完全消化したベクターに挿入してプラス
ミドpUCTMD4−1を得た。
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(4)で作成したプラスミドpSV2TMD4を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD4のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD4−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD4−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約2100bpの断
片を得た。これをプラスミドpUC18のHincII及
びBamHIで完全消化したベクターに挿入してプラス
ミドpUCTMD4−1を得た。
【0171】一方、プラスミドpBR322(ATCC
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアスら(L.Covasrubias et
al)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)にしたがってプラスミドpBR327を作製した。
得られたプラスミドpBR327をBamHI及びHi
ndIII で消化して得た約2960bpのDNA断片
に、プラスミドpUCTMD4−1をBamHI及びH
indIII で完全消化して得た約3,000bpのDN
A断片を挿入してプラスミドpBRTMD4−1を得
た。このプラスミドpBRTMD4−1をHindIII
で完全消化したものとプラスミドpBPV−1(9−
1)(ATCC 37111)をHindIII で完全消
化して得た断片とをT4 DNAリガーゼを用いて継い
で、C127細胞発現用のプラスミドpdBPVTMD4
−1を得た。以上の工程を図22〜図23に示す。
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアスら(L.Covasrubias et
al)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)にしたがってプラスミドpBR327を作製した。
得られたプラスミドpBR327をBamHI及びHi
ndIII で消化して得た約2960bpのDNA断片
に、プラスミドpUCTMD4−1をBamHI及びH
indIII で完全消化して得た約3,000bpのDN
A断片を挿入してプラスミドpBRTMD4−1を得
た。このプラスミドpBRTMD4−1をHindIII
で完全消化したものとプラスミドpBPV−1(9−
1)(ATCC 37111)をHindIII で完全消
化して得た断片とをT4 DNAリガーゼを用いて継い
で、C127細胞発現用のプラスミドpdBPVTMD4
−1を得た。以上の工程を図22〜図23に示す。
【0172】次に、pdBPVTMD4−1で実施例7
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及
び1v/v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フロー
ラボラトリー社製、米国、カタログ番号16−700−
49)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したと
ころ、フォーカスを形成する細胞が6個得られたのでそ
れぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10c
mの組織培養用プレートでコンフルエントになるまで生
育させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換
して培養した。この培地で1日培養した培養液50μl
をとり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテ
インC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が
認められた。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpBPV−(9−1)だけでトランスフォームした細
胞では本活性は検出されなかった。
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及
び1v/v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フロー
ラボラトリー社製、米国、カタログ番号16−700−
49)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したと
ころ、フォーカスを形成する細胞が6個得られたのでそ
れぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10c
mの組織培養用プレートでコンフルエントになるまで生
育させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換
して培養した。この培地で1日培養した培養液50μl
をとり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテ
インC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が
認められた。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpBPV−(9−1)だけでトランスフォームした細
胞では本活性は検出されなかった。
【0173】実施例14 (プラスミドpSV2TMD2によるC127I細胞の形
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(3)で作成したプラスミドpSV2TMD2を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD2のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD2−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD2−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約2, 200bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMD2−1を得た。
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(3)で作成したプラスミドpSV2TMD2を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD2のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD2−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD2−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約2, 200bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMD2−1を得た。
【0174】一方、プラスミドpBR322(ATCC
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアスら(L.Covasrubias et
al)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)に従ってプラスミドpBR327を作製した。得ら
れたプラスミドpBR327をBamHIおよびHin
dIII で消化して得た約2960bpのDNA断片に、
プラスミドpUCTMD2−1をBamHI及びHin
dIII で完全消化して得た約3,070bpのDNA断
片を挿入して、プラスミドpBRTMD2−1を得た。
このプラスミドpBRTMD2−1をHindIII で完
全消化したものとプラスミドpBPV−1(9−1)
(ATCC 37111)をHindIII で完全消化し
て得た断片とT4 DNAリガーゼを用いて、C127細胞
発現用のプラスミドpdBPVTMD2−1を得た。以
上の工程を図24〜図25に示す。
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアスら(L.Covasrubias et
al)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)に従ってプラスミドpBR327を作製した。得ら
れたプラスミドpBR327をBamHIおよびHin
dIII で消化して得た約2960bpのDNA断片に、
プラスミドpUCTMD2−1をBamHI及びHin
dIII で完全消化して得た約3,070bpのDNA断
片を挿入して、プラスミドpBRTMD2−1を得た。
このプラスミドpBRTMD2−1をHindIII で完
全消化したものとプラスミドpBPV−1(9−1)
(ATCC 37111)をHindIII で完全消化し
て得た断片とT4 DNAリガーゼを用いて、C127細胞
発現用のプラスミドpdBPVTMD2−1を得た。以
上の工程を図24〜図25に示す。
【0175】次に、pdBPVTMD2−1で実施例7
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及び
1v/v%ペニシリン−ストレプトマインシ(米国、フ
ローラボラトリー社製、カタログ番号16−700−4
9)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したとこ
ろ、フォーカスを形成する細胞が6個得られたのでそれ
ぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10cm
の組織培養用プレートでコンフルエントになるまで生育
させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換し
て培養した。この培地で1日培養した培養液50μlを
とり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテイ
ンC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が認
められた。一方、コントロールとして用いたプラスミド
pBPV−1(9−1)だけでトランスフォームした細
胞では本活性は検出されなかった。
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及び
1v/v%ペニシリン−ストレプトマインシ(米国、フ
ローラボラトリー社製、カタログ番号16−700−4
9)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したとこ
ろ、フォーカスを形成する細胞が6個得られたのでそれ
ぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10cm
の組織培養用プレートでコンフルエントになるまで生育
させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換し
て培養した。この培地で1日培養した培養液50μlを
とり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテイ
ンC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が認
められた。一方、コントロールとして用いたプラスミド
pBPV−1(9−1)だけでトランスフォームした細
胞では本活性は検出されなかった。
【0176】実施例15 (プラスミドpSV2TMD1によるC127I細胞の形
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(2)で作成したプラスミドpSV2TMD1を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD1のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD1−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD1−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約3, 100bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMD1−1を得た。
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(2)で作成したプラスミドpSV2TMD1を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMD1のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMD1−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMD1−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約3, 100bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMD1−1を得た。
【0177】一方、プラスミドpBR322(ATCC
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアスら(L.Covasrubias et
al)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)に従ってプラスミドpBR327を作製した。得ら
れたプラスミドpBR327をBamHI及びHind
III で消化して得た約2, 960bpのDNA断片に、
プラスミドpUCTMD1−1をBamHI及びHin
dIII で完全消化して得たDNA断片を挿入してプラス
ミドpBRTMD1−1を得た。このプラスミドpBR
TMD1−1をHindIII で完全消化したものとプラ
スミドpBPV−1(9−1)(ATCC 3711
1)をHindIII で完全消化して得た断片とをT4 D
NAリガーゼを用いて継いで、C127細胞発現用のプラ
スミドpdBPVTMD1−1を得た。以上の工程を図
26〜図27に示す。
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアスら(L.Covasrubias et
al)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)に従ってプラスミドpBR327を作製した。得ら
れたプラスミドpBR327をBamHI及びHind
III で消化して得た約2, 960bpのDNA断片に、
プラスミドpUCTMD1−1をBamHI及びHin
dIII で完全消化して得たDNA断片を挿入してプラス
ミドpBRTMD1−1を得た。このプラスミドpBR
TMD1−1をHindIII で完全消化したものとプラ
スミドpBPV−1(9−1)(ATCC 3711
1)をHindIII で完全消化して得た断片とをT4 D
NAリガーゼを用いて継いで、C127細胞発現用のプラ
スミドpdBPVTMD1−1を得た。以上の工程を図
26〜図27に示す。
【0178】次に、pdBPVTMD1−1で実施例7
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及
び1v/v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フロー
ラボラトリー社製、米国、カタログ番号16−700−
49)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したと
ころ、フォーカスを形成する細胞が6個得られたのでそ
れぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10c
mの組織細胞用プレートでコンフルエントになるまで生
育させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換
して培養した。この培地で1日培養した培養液50μl
をとり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテ
インC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が
認められた。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpBPV−1(9−1)だけでトランスフォームした
細胞では本活性は検出されなかった。
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCS及
び1v/v%ペニシリン−ストレプトマイシン(フロー
ラボラトリー社製、米国、カタログ番号16−700−
49)を含むダルベッコのMEMで約3週間培養したと
ころ、フォーカスを形成する細胞が6個得られたのでそ
れぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直径10c
mの組織細胞用プレートでコンフルエントになるまで生
育させた。その後、培地をFCSを含まない培地に置換
して培養した。この培地で1日培養した培養液50μl
をとり、これを用いて参考例1に記載した方法でプロテ
インC活性化の促進作用を測定したところ、強い活性が
認められた。一方、コントロールとして用いたプラスミ
ドpBPV−1(9−1)だけでトランスフォームした
細胞では本活性は検出されなかった。
【0179】実施例16 (プラスミドpSV2TMJ2によるC127 I細胞の形
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(1)で作成したプラスミドpSV2TMJ2を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMJ2のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMJ2−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMJ2−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約4, 100bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMJ2−1を得た。
質転換および形質転換細胞の産生するペプチドのトロン
ビンによるプロテインC活性化の促進作用の測定)実施
例1−(1)で作成したプラスミドpSV2TMJ2を
HindIII で完全消化した後、切断末端をDNAポリ
メラーゼを用いて平滑末端にし、T4 DNAリガーゼを
作用させ、プラスミドpSV2TMJ2のHindIII
サイトを欠失したプラスミドpSV2TMJ2−1を得
た。次いでこのプラスミドpSV2TMJ2−1をPv
uII及びBamHIで完全消化して約4, 100bpの
DNA断片を得た。これをプラスミドpUC18のHi
ncII及びBamHIで完全消化したベクターに挿入し
てプラスミドpUCTMJ2−1を得た。
【0180】一方、プラスミドpBR322(ATCC
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアス(L.Covasrubias et a
l)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)に従ってプラスミドpBR327を作製した。得ら
れたプラスミドpBR327をBamHI及びHind
III で消化して得た約2960bpのDNA断片に、プ
ラスミドpUCTMJ2−1をBamHI及びHind
III で完全消化して得たDNA断片を挿入してプラスミ
ドpBRTMJ2−1を得た。このプラスミドpBRT
MJ2−1をHindIII で完全消化したものとプラス
ミドpBPV−1(9−1)(ATCC37111)を
HindIII で完全消化して得た断片とをT4 DNAリ
ガーゼを用いて継いで、C127細胞発現用のプラスミド
pdBPVTMJ2−1を得る。以上の工程を図28〜
図29に示す。
37017)からコバスルビアスらの方法〔エル コ
バスルビアス(L.Covasrubias et a
l)、ジーン(Gene)、13、25、(1981
年)に従ってプラスミドpBR327を作製した。得ら
れたプラスミドpBR327をBamHI及びHind
III で消化して得た約2960bpのDNA断片に、プ
ラスミドpUCTMJ2−1をBamHI及びHind
III で完全消化して得たDNA断片を挿入してプラスミ
ドpBRTMJ2−1を得た。このプラスミドpBRT
MJ2−1をHindIII で完全消化したものとプラス
ミドpBPV−1(9−1)(ATCC37111)を
HindIII で完全消化して得た断片とをT4 DNAリ
ガーゼを用いて継いで、C127細胞発現用のプラスミド
pdBPVTMJ2−1を得る。以上の工程を図28〜
図29に示す。
【0181】次に、pdBPVTMJ2−1で実施例7
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCSお
よび1(v/v%)ペニシリン−ストレプトマイシン
(フローラボラトリー社製、米国、カタログ番号16−
700−49)を含むダルベッコのMEMで約3週間培
養したところ、フォーカスを形成する細胞が6個得られ
たのでそれぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直
径10cmの組織細胞用プレートでコノフルエントにな
るまで生育させた。その後、培地をFCSを含まない培
地に置換して培養した。この培地で1日培養した後、培
養した細胞のペレットをかきとり、これを用いて参考例
1に記載した方法でプロテインC活性化の促進作用を測
定したところ、強い活性が認められた。一方、コントロ
ールとして用いたプラスミドpBPV−1(9−1)だ
けでトランスフォームした細胞では本活性は検出されな
かった。
に記載の方法に準じてC127I細胞(ATCC CRL
1616)をトランスフォームした。10%FCSお
よび1(v/v%)ペニシリン−ストレプトマイシン
(フローラボラトリー社製、米国、カタログ番号16−
700−49)を含むダルベッコのMEMで約3週間培
養したところ、フォーカスを形成する細胞が6個得られ
たのでそれぞれの細胞をクローニングして、それぞれ直
径10cmの組織細胞用プレートでコノフルエントにな
るまで生育させた。その後、培地をFCSを含まない培
地に置換して培養した。この培地で1日培養した後、培
養した細胞のペレットをかきとり、これを用いて参考例
1に記載した方法でプロテインC活性化の促進作用を測
定したところ、強い活性が認められた。一方、コントロ
ールとして用いたプラスミドpBPV−1(9−1)だ
けでトランスフォームした細胞では本活性は検出されな
かった。
【0182】 実施例17 (本発明の培養液からのトロンビンによるプロテインC
の活性化を促進する作用を有するペプチドの精製) 実施例7に記載した方法で培養したプラスミドpSV2
−neo及びプラスミドpSV2TMD5でトランスフ
ォームしたCHO細胞を直径10cmの組織培養用プレ
ート25枚で培養した。培地は1日おきに4回新鮮な培
地と交換した。この培養液をすべて集め(約100m
l)、pH7.5に調製した後DIP−トロンビン−ア
ガロースのカラムクロマトグラフィーにかけて調製し
た。すなわち、エヌ エル エスモン(N.L.Esm
on)ら〔ザ ジャーナルオブ バイオロジカル ケミ
ストリー(J.Biol.Chem)、257巻、85
9頁(1982年)〕の方法に準じて作製したDIP−
トロンビン〔ジイソプロピルホスホロトロンビン(di
isopropylphosphorothrombi
n)を、ピー クオトレカサス(P.Cuatreca
sas)の方法〔ザ ジャーナル オブ バイオロジカ
ル ケミストリー(J.Biol.Chem)、245
巻、359頁(1970年)〕にしたがってブロムシア
ン化したアガロースに結合させてDIP−トロンビン−
アガロースを作製した。
の活性化を促進する作用を有するペプチドの精製) 実施例7に記載した方法で培養したプラスミドpSV2
−neo及びプラスミドpSV2TMD5でトランスフ
ォームしたCHO細胞を直径10cmの組織培養用プレ
ート25枚で培養した。培地は1日おきに4回新鮮な培
地と交換した。この培養液をすべて集め(約100m
l)、pH7.5に調製した後DIP−トロンビン−ア
ガロースのカラムクロマトグラフィーにかけて調製し
た。すなわち、エヌ エル エスモン(N.L.Esm
on)ら〔ザ ジャーナルオブ バイオロジカル ケミ
ストリー(J.Biol.Chem)、257巻、85
9頁(1982年)〕の方法に準じて作製したDIP−
トロンビン〔ジイソプロピルホスホロトロンビン(di
isopropylphosphorothrombi
n)を、ピー クオトレカサス(P.Cuatreca
sas)の方法〔ザ ジャーナル オブ バイオロジカ
ル ケミストリー(J.Biol.Chem)、245
巻、359頁(1970年)〕にしたがってブロムシア
ン化したアガロースに結合させてDIP−トロンビン−
アガロースを作製した。
【0183】次にDIP−トロンビン−アガロースを
2.5cmφ×10cmの大きさのカラムに充填してD
IP−トロンビン−アガロースカラムを作製して室温で
0.1M NaCl,0.5mM CaCl2 、1mM
ベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol
PX(半井化学薬品製、日本)を含む0.02Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)でカラムを平衡化した。次
いで、上記の上澄液をカラムに供した。カラムを0.3
M NaCl、0.5mM CaCl2 、1mMベンズ
アミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol PX
を含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗
浄した後、1M NaCl、0.1mMEDTA、1m
Mベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubro
l PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)で溶出して2.0mlずつフラクションを集めた。
溶出によって得られる各フラクションについて前記の方
法でプロテインC活性化の促進作用を測定した。
2.5cmφ×10cmの大きさのカラムに充填してD
IP−トロンビン−アガロースカラムを作製して室温で
0.1M NaCl,0.5mM CaCl2 、1mM
ベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol
PX(半井化学薬品製、日本)を含む0.02Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)でカラムを平衡化した。次
いで、上記の上澄液をカラムに供した。カラムを0.3
M NaCl、0.5mM CaCl2 、1mMベンズ
アミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubrol PX
を含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗
浄した後、1M NaCl、0.1mMEDTA、1m
Mベンズアミジン塩酸、0.5%(v/v)Lubro
l PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
5)で溶出して2.0mlずつフラクションを集めた。
溶出によって得られる各フラクションについて前記の方
法でプロテインC活性化の促進作用を測定した。
【0184】同時に島津製作所(日本)製スペクトロフ
ォトメーターUV−240を用いて、各フラクションの
波長280nmにおける吸光度(A280)を測定した。
活性のある画分を回収し、0.1M NaCl、0.5
mM CaCl2 、0.5%(v/v)Lubrol
PX(半井化学薬品製、日本)を含む0.02Mトリス
塩酸緩衝液(pH7.5)で透析した。得られた透析液
を2回目のDIP−トロンビン−アガロースカラムクロ
マトグラフィーに供した。即ち、透析液を1.5cmφ
×10cmの大きさのDIP−トロンビン−アガロース
カラムに通し、0.4M NaCl、0.5mM Ca
Cl2 、0.1%(v/v)Lubrol PXを含む
0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄後、
さらに0.4M NaCl、0.1mM EDTA、
0.1%(v/v)LubrolPXを含む0.02M
トリス緩衝液(pH7.5)で洗浄し、次いで1M N
aCl、0.5mM EDTA、0.1%(v/v)L
ubrol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.5)で溶出した。
ォトメーターUV−240を用いて、各フラクションの
波長280nmにおける吸光度(A280)を測定した。
活性のある画分を回収し、0.1M NaCl、0.5
mM CaCl2 、0.5%(v/v)Lubrol
PX(半井化学薬品製、日本)を含む0.02Mトリス
塩酸緩衝液(pH7.5)で透析した。得られた透析液
を2回目のDIP−トロンビン−アガロースカラムクロ
マトグラフィーに供した。即ち、透析液を1.5cmφ
×10cmの大きさのDIP−トロンビン−アガロース
カラムに通し、0.4M NaCl、0.5mM Ca
Cl2 、0.1%(v/v)Lubrol PXを含む
0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄後、
さらに0.4M NaCl、0.1mM EDTA、
0.1%(v/v)LubrolPXを含む0.02M
トリス緩衝液(pH7.5)で洗浄し、次いで1M N
aCl、0.5mM EDTA、0.1%(v/v)L
ubrol PXを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.5)で溶出した。
【0185】活性画分を回収し、精製品を−80℃で凍
結保存した。この精製品の分子吸光係数を一般的な蛋白
質の分子吸光係数にならない10.0(E1% 1cm・28
0nm=10.0)と規定して、それに基づき精製品の
量を計算したところ約4.7μgであった。尚、この精
製品をポリアクリルアミドゲル濃度5−10%のグラジ
ェントを用いるSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳
動を行い、銀染色によってバンドを観察したところ単一
のバンドのみ確認された。
結保存した。この精製品の分子吸光係数を一般的な蛋白
質の分子吸光係数にならない10.0(E1% 1cm・28
0nm=10.0)と規定して、それに基づき精製品の
量を計算したところ約4.7μgであった。尚、この精
製品をポリアクリルアミドゲル濃度5−10%のグラジ
ェントを用いるSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳
動を行い、銀染色によってバンドを観察したところ単一
のバンドのみ確認された。
【0186】 実施例18 プラスミドpSV2TMD4を用いる以外は実施例17
と同様の操作を行い、本発明のペプチドの精製品を得、
波長280nmにおける吸光度を測定した。この精製品
の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子吸光係数になら
い10.0(E1% 1cm・280nm=10.0)と規定
して、それに基づき精製品の量を計算したところ約4.
5μgであった。尚、この精製品をポリアクリルアミド
ゲル濃度5−10%のグラジェントを用いるSDS−ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色によって
バンドを観察したところ単一のバンドのみ確認された。
と同様の操作を行い、本発明のペプチドの精製品を得、
波長280nmにおける吸光度を測定した。この精製品
の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子吸光係数になら
い10.0(E1% 1cm・280nm=10.0)と規定
して、それに基づき精製品の量を計算したところ約4.
5μgであった。尚、この精製品をポリアクリルアミド
ゲル濃度5−10%のグラジェントを用いるSDS−ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色によって
バンドを観察したところ単一のバンドのみ確認された。
【0187】 実施例19 プラスミドpSV2TMD2を用いる以外は実施例17
と同様の操作を行い、本発明のペプチドの精製品を得、
波長280nmにおける吸光度を測定した。この精製品
の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子吸光係数になら
い10.0(E1% 1cm・280nm=10.0)と規定
して、それに基づき精製品の量を計算したところ約4μ
gであった。尚、この精製品をポリアクリルアミドゲル
濃度5−10%のグラジェントを用いるSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色によってバン
ドを観察したところ単一のバンドのみ確認された。
と同様の操作を行い、本発明のペプチドの精製品を得、
波長280nmにおける吸光度を測定した。この精製品
の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子吸光係数になら
い10.0(E1% 1cm・280nm=10.0)と規定
して、それに基づき精製品の量を計算したところ約4μ
gであった。尚、この精製品をポリアクリルアミドゲル
濃度5−10%のグラジェントを用いるSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色によってバン
ドを観察したところ単一のバンドのみ確認された。
【0188】 実施例20 プラスミドpSV2TMD1を用いる以外は実施例17
と同様の操作を行い、本発明のペプチドの精製品を得、
波長280nmにおける吸光度を測定した。この精製品
の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子吸光係数になら
い10.0(E1% 1cm ・280nm=10.0)と規定
して、それに基づき精製品の量を計算したところ約3μ
gであった。尚、この精製品をポリアクリルアミド濃度
5−10%のグラジェントを用いるSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色によってバンドを
観察したところ単一のバンドのみ確認された。
と同様の操作を行い、本発明のペプチドの精製品を得、
波長280nmにおける吸光度を測定した。この精製品
の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子吸光係数になら
い10.0(E1% 1cm ・280nm=10.0)と規定
して、それに基づき精製品の量を計算したところ約3μ
gであった。尚、この精製品をポリアクリルアミド濃度
5−10%のグラジェントを用いるSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色によってバンドを
観察したところ単一のバンドのみ確認された。
【0189】 実施例21 実施例11に記載した方法で、プラスミドpSV2TM
J2及びプラスミドpSV2−neoで形質転換したC
HO細胞を直径10cmの組織培養用プレート25枚を
用いて培養した。培養後、培養上澄液を800rpmで
10分間遠心分離にかけて細胞を集めた。得られた細胞
ペレットに、0.5%(v/v)トリトンX−100、
0.25M庶糖、1mMベンズアミジン塩酸、0.5m
M CaCl2 を含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(p
H7.5)100mlに懸濁し、ワーリングブレンダー
を用いて4℃で5分間、5回ホモジナイズして細胞抽出
物を得た。得られた抽出物を35,000g、10℃で
60分間遠心分離にかけて上澄液を集めた。この上澄液
から、実施例17と同様の操作により本発明のペプチド
の精製品を得、波長280nmにおける吸光度を測定し
た。この精製品の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子
吸光係数にならない10.0(E1% 1cm・280nm=
10.0)と規定して、それに基づき精製品の量を計算
したところ約3μgであった。尚、この精製品をポリア
クリルアミド濃度5−10%のグラジェントを用いるS
DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色
によってバンドを観察したところ単一のバンドのみ確認
された。
J2及びプラスミドpSV2−neoで形質転換したC
HO細胞を直径10cmの組織培養用プレート25枚を
用いて培養した。培養後、培養上澄液を800rpmで
10分間遠心分離にかけて細胞を集めた。得られた細胞
ペレットに、0.5%(v/v)トリトンX−100、
0.25M庶糖、1mMベンズアミジン塩酸、0.5m
M CaCl2 を含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(p
H7.5)100mlに懸濁し、ワーリングブレンダー
を用いて4℃で5分間、5回ホモジナイズして細胞抽出
物を得た。得られた抽出物を35,000g、10℃で
60分間遠心分離にかけて上澄液を集めた。この上澄液
から、実施例17と同様の操作により本発明のペプチド
の精製品を得、波長280nmにおける吸光度を測定し
た。この精製品の分子吸光係数を一般的な蛋白質の分子
吸光係数にならない10.0(E1% 1cm・280nm=
10.0)と規定して、それに基づき精製品の量を計算
したところ約3μgであった。尚、この精製品をポリア
クリルアミド濃度5−10%のグラジェントを用いるS
DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、銀染色
によってバンドを観察したところ単一のバンドのみ確認
された。
【0190】実施例22 (トロンビンによるプロテインC活性化を促進する作用
の確認)精製した本発明のペプチドのプロテインC活性
化の促進作用を次の方法にて評価した。即ち、0.1M
NaCl、3.6mM CaCl2 、10mg/ml
ウシ血清アルブミンを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.5)に50μg/mlのプロテインC、5n
Mのトロンビン及び5nMの精製した本発明のペプチド
を加えて37℃で反応させた。反応物に300μg/m
lのアンチトロンビンIII (米国シグマ社製)および5
mM EDTAを加えて反応を停止して、生成した活性
型プロテインCの量を前述の合成基質を用いる方法で測
定した。結果を図30図〜図34に示すが、本発明のペ
プチドを無添加の場合(B)では活性化プロテインCの
生成は認められなかった(点線)が、本発明のペプチド
を添加した場合(A)には、反応時間と共に生成した活
性化プロテインCの量が増加した(実線)。
の確認)精製した本発明のペプチドのプロテインC活性
化の促進作用を次の方法にて評価した。即ち、0.1M
NaCl、3.6mM CaCl2 、10mg/ml
ウシ血清アルブミンを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.5)に50μg/mlのプロテインC、5n
Mのトロンビン及び5nMの精製した本発明のペプチド
を加えて37℃で反応させた。反応物に300μg/m
lのアンチトロンビンIII (米国シグマ社製)および5
mM EDTAを加えて反応を停止して、生成した活性
型プロテインCの量を前述の合成基質を用いる方法で測
定した。結果を図30図〜図34に示すが、本発明のペ
プチドを無添加の場合(B)では活性化プロテインCの
生成は認められなかった(点線)が、本発明のペプチド
を添加した場合(A)には、反応時間と共に生成した活
性化プロテインCの量が増加した(実線)。
【0191】実施例23 (抗血液凝固作用の確認)本発明のペプチドがトロンビ
ンによるフィブリノーゲンのフィブリンへの変換を阻害
し、血液凝固を実質的に阻害することはハインリッヒ
アメルング社(独国)製のコアギュロメーターKC−1
0を用いて血液凝固時間を測定することによって調べ
た。即ち、5mM CaCl2 、0.1M NaClを
含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に3.
0μgのフィブリノーゲン(米国シグマ社製、フラクシ
ョンI)を加え、これに0−50nMの精製した本発明
のペプチドを加え、次いで、全量が0.4mlになるよ
うに10nMのトロンビンを加えて凝固時間を測定し
た。結果を図35〜図39図に示す。トロンビンにくら
べ、添加した精製ペプチドの量が多くなるにしたがっ
て、血液凝固時間が延長されることが確認された。
ンによるフィブリノーゲンのフィブリンへの変換を阻害
し、血液凝固を実質的に阻害することはハインリッヒ
アメルング社(独国)製のコアギュロメーターKC−1
0を用いて血液凝固時間を測定することによって調べ
た。即ち、5mM CaCl2 、0.1M NaClを
含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に3.
0μgのフィブリノーゲン(米国シグマ社製、フラクシ
ョンI)を加え、これに0−50nMの精製した本発明
のペプチドを加え、次いで、全量が0.4mlになるよ
うに10nMのトロンビンを加えて凝固時間を測定し
た。結果を図35〜図39図に示す。トロンビンにくら
べ、添加した精製ペプチドの量が多くなるにしたがっ
て、血液凝固時間が延長されることが確認された。
【0192】実施例24 (血小板凝集抑制作用の確認)本発明のペプチドがトロ
ンビンの血小板凝集作用を実質的に阻害することはSI
ENCO社(米国)製のプレートレットアグリゴメータ
ーを用いて評価した。即ち、30万cells/μlの
血小板液(Platelet Rich Plasm
a、P.R.P.)250μlに1単位のトロンビン
(約0.4μg)を加えると血小板が凝集するが、トロ
ンビンを加える前にその加えるトロンビンと等モル以上
の精製した本発明のペプチドを加えておくと血小板の凝
集が起きなかった。
ンビンの血小板凝集作用を実質的に阻害することはSI
ENCO社(米国)製のプレートレットアグリゴメータ
ーを用いて評価した。即ち、30万cells/μlの
血小板液(Platelet Rich Plasm
a、P.R.P.)250μlに1単位のトロンビン
(約0.4μg)を加えると血小板が凝集するが、トロ
ンビンを加える前にその加えるトロンビンと等モル以上
の精製した本発明のペプチドを加えておくと血小板の凝
集が起きなかった。
【0193】
【発明の効果】本発明のペプチドは、抗血液凝固作用、
血小板凝集抑制作用、血栓溶解作用を併せ持ち副作用の
少ない循環器系疾患などの治療用薬として極めて有用な
物質である。また、本発明のペプチドは、このような医
薬用途以外に、たとえば、人工血管、人工臓器、カテー
テルなどの医用人工材料に結合させて、血栓の形成を防
止する薬剤として用いることができる。
血小板凝集抑制作用、血栓溶解作用を併せ持ち副作用の
少ない循環器系疾患などの治療用薬として極めて有用な
物質である。また、本発明のペプチドは、このような医
薬用途以外に、たとえば、人工血管、人工臓器、カテー
テルなどの医用人工材料に結合させて、血栓の形成を防
止する薬剤として用いることができる。
【0194】
配列番号:1 配列の長さ:118 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys 1 5 10 15 Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe 20 25 30 Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln 35 40 45 Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu 50 55 60 Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile 65 70 75 80 Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu 85 90 95 Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg 100 105 110 His Ile Gly Thr Asp Cys 115
【0195】配列番号:2 配列の長さ:59 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Leu Leu Ile Gly Ile Ser Ile Ala Ser Leu Cys Leu Val Val Ala Leu 1 5 10 15 Leu Ala Leu Leu Cys His Leu Arg Lys Lys Gln Gly Ala Ala Arg Ala 20 25 30 Lys Met Glu Tyr Lys Cys Ala Ala Pro Ser Lys Glu Val Val Leu Gln 35 40 45 His Val Arg Thr Glu Arg Thr Pro Gln Arg Leu 50 55
【0196】配列番号:3 配列の長さ:498 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp 1 5 10 15 Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln 20 25 30 Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val 35 40 45 Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly 50 55 60 Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp 65 70 75 80 Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp 85 90 95 Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala 100 105 110 Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr 115 120 125 Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala 130 135 140 Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu 145 150 155 160 Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly 165 170 175 Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly 180 185 190 Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala 195 200 205 Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala 210 215 220 Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala 225 230 235 240 Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln 245 250 255 Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp 260 265 270 Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr 275 280 285 Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg 290 295 300 Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln 305 310 315 320 Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn 325 330 335 Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe 340 345 350 Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr 355 360 365 Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His 370 375 380 Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp 385 390 395 400 Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp 405 410 415 Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe 420 425 430 Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys 435 440 445 Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys Asp Ser 450 455 460 Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser 465 470 475 480 Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His 485 490 495 Ser Gly
【0197】配列番号:4 配列の長さ:354 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 GTG GAG CCC GTG GAC CCG TGC TTC AGA GCC AAC TGC GAG TAC CAG TGC 48 CAG CCC CTG AAC CAA ACT AGC TAC CTC TGC GTC TGC GCC GAG GGC TTC 96 GCG CCC ATT CCC CAC GAG CCG CAC AGG TGC CAG ATG TTT TGC AAC CAG 144 ACT GCC TGT CCA GCC GAC TGC GAC CCC AAC ACC CAG GCT AGC TGT GAG 192 TGC CCT GAA GGC TAC ATC CTG GAC GAC GGT TTC ATC TGC ACG GAC ATC 240 GAC GAG TGC GAA AAC GGC GGC TTC TGC TCC GGG GTG TGC CAC AAC CTC 288 CCC GGT ACC TTC GAG TGC ATC TGC GGG CCC GAC TCG GCC CTT GTC CGC 336 CAC ATT GGC ACC GAC TGT 354
【0198】配列番号:5 配列の長さ:1494 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 GCA CCC GCA GAG CCG CAG CCG GGT GGC AGC CAG TGC GTC GAG CAC GAC 48 TGC TTC GCG CTC TAC CCG GGC CCC GCG ACC TTC CTC AAT GCC AGT CAG 96 ATC TGC GAC GGA CTG CGG GGC CAC CTA ATG ACA GTG CGC TCC TCG GTG 144 GCT GCC GAT GTC ATT TCC TTG CTA CTG AAC GGC GAC GGC GGC GTT GGC 192 CGC CGG CGC CTC TGG ATC GGC CTG CAG CTG CCA CCC GGC TGC GGC GAC 240 CCC AAG CGC CTC GGG CCC CTG CGC GGC TTC CAG TGG GTT ACG GGA GAC 288 AAC AAC ACC AGC TAT AGC AGG TGG GCA CGG CTC GAC CTC AAT GGG GCT 336 CCC CTC TGC GGC CCG TTG TGC GTC GCT GTC TCC GCT GCT GAG GCC ACT 384 GTG CCC AGC GAG CCG ATC TGG GAG GAG CAG CAG TGC GAA GTG AAG GCC 432 GAT GGC TTC CTC TGC GAG TTC CAC TTC CCA GCC ACC TGC AGG CCA CTG 480 GCT GTG GAG CCC GGC GCC GCG GCT GCC GCC GTC TCG ATC ACC TAC GGC 528 ACC CCG TTC GCG GCC CGC GGA GCG GAC TTC CAG GCG CTG CCG GTG GGC 576 AGC TCC GCC GCG GTG GCT CCC CTC GGC TTA CAG CTA ATG TGC ACC GCG 624 CCG CCC GGA GCG GTC CAG GGG CAC TGG GCC AGG GAG GCG CCG GGC GCT 672 TGG GAC TGC AGC GTG GAG AAC GGC GGC TGC GAG CAC GCG TGC AAT GCG 720 ATC CCT GGG GCT CCC CGC TGC CAG TGC CCA GCC GGC GCC GCC CTG CAG 768 GCA GAC GGG CGC TCC TGC ACC GCA TCC GCG ACG CAG TCC TGC AAC GAC 816 CTC TGC GAG CAC TTC TGC GTT CCC AAC CCC GAC CAG CCG GGC TCC TAC 864 TCG TGC ATG TGC GAG ACC GGC TAC CGG CTG GCG GCC GAC CAA CAC CGG 912 TGC GAG GAC GTG GAT GAC TGC ATA CTG GAG CCC AGT CCG TGT CCG CAG 960 CGC TGT GTC AAC ACA CAG GGT GGC TTC GAG TGC CAC TGC TAC CCT AAC 1008 TAC GAC CTG GTG GAC GGC GAG TGT GTG GAG CCC GTG GAC CCG TGC TTC 1056 AGA GCC AAC TGC GAG TAC CAG TGC CAG CCC CTG AAC CAA ACT AGC TAC 1104 CTC TGC GTC TGC GCC GAG GGC TTC GCG CCC ATT CCC CAC GAG CCG CAC 1152 AGG TGC CAG ATG TTT TGC AAC CAG ACT GCC TGT CCA GCC GAC TGC GAC 1200 CCC AAC ACC CAG GCT AGC TGT GAG TGC CCT GAA GGC TAC ATC CTG GAC 1248 GAC GGT TTC ATC TGC ACG GAC ATC GAC GAG TGC GAA AAC GGC GGC TTC 1296 TGC TCC GGG GTG TGC CAC AAC CTC CCC GGT ACC TTC GAG TGC ATC TGC 1344 GGG CCC GAC TCG GCC CTT GTC CGC CAC ATT GGC ACC GAC TGT GAC TCC 1392 GGC AAG GTG GAC GGT GGC GAC AGC GGC TCT GGC GAG CCC CCG CCC AGC 1440 CCG ACG CCC GGC TCC ACC TTG ACT CCT CCG GCC GTG GGG CTC GTG CAT 1488 TCG GGC 1494
【0199】配列番号:6 配列の長さ:236 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro 1 5 10 15 Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp 20 25 30 Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys 35 40 45 Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys 50 55 60 Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu 65 70 75 80 Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys 85 90 95 Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp 100 105 110 Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg Ala 115 120 125 Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys 130 135 140 Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His Arg Cys 145 150 155 160 Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn 165 170 175 Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp Asp Gly 180 185 190 Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys Ser 195 200 205 Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro 210 215 220 Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 225 230 235
【0200】配列番号:7 配列の長さ:575 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu 20 25 30 His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala 35 40 45 Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser 50 55 60 Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly 65 70 75 80 Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys 85 90 95 Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr 100 105 110 Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn 115 120 125 Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu 130 135 140 Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val 145 150 155 160 Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg 165 170 175 Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr 180 185 190 Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro 195 200 205 Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys 210 215 220 Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro 225 230 235 240 Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys 245 250 255 Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala 260 265 270 Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys 275 280 285 Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly 290 295 300 Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln 305 310 315 320 His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys 325 330 335 Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr 340 345 350 Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro 355 360 365 Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr 370 375 380 Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu 385 390 395 400 Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp 405 410 415 Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile 420 425 430 Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly 435 440 445 Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys 450 455 460 Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 465 470 475 480 Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro 485 490 495 Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu 500 505 510 Val His Ser Gly Leu Leu Ile Gly Ile Ser Ile Ala Ser Leu Cys Leu 515 520 525 Val Val Ala Leu Leu Ala Leu Leu Cys His Leu Arg Lys Lys Gln Gly 530 535 540 Ala Ala Arg Ala Lys Met Glu Tyr Lys Cys Ala Ala Pro Ser Lys Glu 545 550 555 560 Val Val Leu Gln His Val Arg Thr Glu Arg Thr Pro Gln Arg Leu 565 570 575
【0201】配列番号:8 配列の長さ:272 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro 1 5 10 15 Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln Ala Asp 20 25 30 Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu Cys 35 40 45 Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys 50 55 60 Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg Cys Glu 65 70 75 80 Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys 85 90 95 Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn Tyr Asp 100 105 110 Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg Ala 115 120 125 Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys 130 135 140 Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His Arg Cys 145 150 155 160 Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn 165 170 175 Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp Asp Gly 180 185 190 Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys Ser 195 200 205 Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro 210 215 220 Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys Asp Ser Gly Lys 225 230 235 240 Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser Pro Thr 245 250 255 Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His Ser Gly 260 265 270
【0202】配列番号:9 配列の長さ:708 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 TGC AGC GTG GAG AAC GGC GGC TGC GAG CAC GCG TGC AAT GCG ATC CCT 48 GGG GCT CCC CGC TGC CAG TGC CCA GCC GGC GCC GCC CTG CAG GCA GAC 96 GGG CGC TCC TGC ACC GCA TCC GCG ACG CAG TCC TGC AAC GAC CTC TGC 144 GAG CAC TTC TGC GTT CCC AAC CCC GAC CAG CCG GGC TCC TAC TCG TGC 192 ATG TGC GAG ACC GGC TAC CGG CTG GCG GCC GAC CAA CAC CGG TGC GAG 240 GAC GTG GAT GAC TGC ATA CTG GAG CCC AGT CCG TGT CCG CAG CGC TGT 288 GTC AAC ACA CAG GGT GGC TTC GAG TGC CAC TGC TAC CCT AAC TAC GAC 336 CTG GTG GAC GGC GAG TGT GTG GAG CCC GTG GAC CCG TGC TTC AGA GCC 384 AAC TGC GAG TAC CAG TGC CAG CCC CTG AAC CAA ACT AGC TAC CTC TGC 432 GTC TGC GCC GAG GGC TTC GCG CCC ATT CCC CAC GAG CCG CAC AGG TGC 480 CAG ATG TTT TGC AAC CAG ACT GCC TGT CCA GCC GAC TGC GAC CCC AAC 528 ACC CAG GCT AGC TGT GAG TGC CCT GAA GGC TAC ATC CTG GAC GAC GGT 576 TTC ATC TGC ACG GAC ATC GAC GAG TGC GAA AAC GGC GGC TTC TGC TCC 624 GGG GTG TGC CAC AAC CTC CCC GGT ACC TTC GAG TGC ATC TGC GGG CCC 672 GAC TCG GCC CTT GTC CGC CAC ATT GGC ACC GAC TGT 708
【0203】配列番号:10 配列の長さ:1725 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 ATG CTT GGG GTC CTG GTC CTT GGC GCG CTG GCC CTG GCC GGC CTG GGG 48 TTC CCC GCA CCC GCA GAG CCG CAG CCG GGT GGC AGC CAG TGC GTC GAG 96 CAC GAC TGC TTC GCG CTC TAC CCG GGC CCC GCG ACC TTC CTC AAT GCC 144 AGT CAG ATC TGC GAC GGA CTG CGG GGC CAC CTA ATG ACA GTG CGC TCC 192 TCG GTG GCT GCC GAT GTC ATT TCC TTG CTA CTG AAC GGC GAC GGC GGC 240 GTT GGC CGC CGG CGC CTC TGG ATC GGC CTG CAG CTG CCA CCC GGC TGC 288 GGC GAC CCC AAG CGC CTC GGG CCC CTG CGC GGC TTC CAG TGG GTT ACG 336 GGA GAC AAC AAC ACC AGC TAT AGC AGG TGG GCA CGG CTC GAC CTC AAT 384 GGG GCT CCC CTC TGC GGC CCG TTG TGC GTC GCT GTC TCC GCT GCT GAG 432 GCC ACT GTG CCC AGC GAG CCG ATC TGG GAG GAG CAG CAG TGC GAA GTG 480 AAG GCC GAT GGC TTC CTC TGC GAG TTC CAC TTC CCA GCC ACC TGC AGG 528 CCA CTG GCT GTG GAG CCC GGC GCC GCG GCT GCC GCC GTC TCG ATC ACC 576 TAC GGC ACC CCG TTC GCG GCC CGC GGA GCG GAC TTC CAG GCG CTG CCG 624 GTG GGC AGC TCC GCC GCG GTG GCT CCC CTC GGC TTA CAG CTA ATG TGC 672 ACC GCG CCG CCC GGA GCG GTC CAG GGG CAC TGG GCC AGG GAG GCG CCG 720 GGC GCT TGG GAC TGC AGC GTG GAG AAC GGC GGC TGC GAG CAC GCG TGC 768 AAT GCG ATC CCT GGG GCT CCC CGC TGC CAG TGC CCA GCC GGC GCC GCC 816 CTG CAG GCA GAC GGG CGC TCC TGC ACC GCA TCC GCG ACG CAG TCC TGC 864 AAC GAC CTC TGC GAG CAC TTC TGC GTT CCC AAC CCC GAC CAG CCG GGC 912 TCC TAC TCG TGC ATG TGC GAG ACC GGC TAC CGG CTG GCG GCC GAC CAA 960 CAC CGG TGC GAG GAC GTG GAT GAC TGC ATA CTG GAG CCC AGT CCG TGT 1008 CCG CAG CGC TGT GTC AAC ACA CAG GGT GGC TTC GAG TGC CAC TGC TAC 1056 CCT AAC TAC GAC CTG GTG GAC GGC GAG TGT GTG GAG CCC GTG GAC CCG 1104 TGC TTC AGA GCC AAC TGC GAG TAC CAG TGC CAG CCC CTG AAC CAA ACT 1152 AGC TAC CTC TGC GTC TGC GCC GAG GGC TTC GCG CCC ATT CCC CAC GAG 1200 CCG CAC AGG TGC CAG ATG TTT TGC AAC CAG ACT GCC TGT CCA GCC GAC 1248 TGC GAC CCC AAC ACC CAG GCT AGC TGT GAG TGC CCT GAA GGC TAC ATC 1296 CTG GAC GAC GGT TTC ATC TGC ACG GAC ATC GAC GAG TGC GAA AAC GGC 1344 GGC TTC TGC TCC GGG GTG TGC CAC AAC CTC CCC GGT ACC TTC GAG TGC 1392 ATC TGC GGG CCC GAC TCG GCC CTT GTC CGC CAC ATT GGC ACC GAC TGT 1440 GAC TCC GGC AAG GTG GAC GGT GGC GAC AGC GGC TCT GGC GAG CCC CCG 1488 CCC AGC CCG ACG CCC GGC TCC ACC TTG ACT CCT CCG GCC GTG GGG CTC 1536 GTG CAT TCG GGC TTG CTC ATA GGC ATC TCC ATC GCG AGC CTG TGC CTG 1584 GTG GTG GCG CTT TTG GCG CTC CTC TGC CAC CTG CGC AAG AAG CAG GGC 1632 GCC GCC AGG GCC AAG ATG GAG TAC AAG TGC GCG GCC CCT TCC AAG GAG 1680 GTA GTG CTG CAG CAC GTG CGG ACC GAG CGG ACG CCG CAG AGA CTC 1725
【0204】配列番号:11 配列の長さ:816 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 TGC AGC GTG GAG AAC GGC GGC TGC GAG CAC GCG TGC AAT GCG ATC CCT 48 GGG GCT CCC CGC TGC CAG TGC CCA GCC GGC GCC GCC CTG CAG GCA GAC 96 GGG CGC TCC TGC ACC GCA TCC GCG ACG CAG TCC TGC AAC GAC CTC TGC 144 GAG CAC TTC TGC GTT CCC AAC CCC GAC CAG CCG GGC TCC TAC TCG TGC 192 ATG TGC GAG ACC GGC TAC CGG CTG GCG GCC GAC CAA CAC CGG TGC GAG 240 GAC GTG GAT GAC TGC ATA CTG GAG CCC AGT CCG TGT CCG CAG CGC TGT 288 GTC AAC ACA CAG GGT GGC TTC GAG TGC CAC TGC TAC CCT AAC TAC GAC 336 CTG GTG GAC GGC GAG TGT GTG GAG CCC GTG GAC CCG TGC TTC AGA GCC 384 AAC TGC GAG TAC CAG TGC CAG CCC CTG AAC CAA ACT AGC TAC CTC TGC 432 GTC TGC GCC GAG GGC TTC GCG CCC ATT CCC CAC GAG CCG CAC AGG TGC 480 CAG ATG TTT TGC AAC CAG ACT GCC TGT CCA GCC GAC TGC GAC CCC AAC 528 ACC CAG GCT AGC TGT GAG TGC CCT GAA GGC TAC ATC CTG GAC GAC GGT 576 TTC ATC TGC ACG GAC ATC GAC GAG TGC GAA AAC GGC GGC TTC TGC TCC 624 GGG GTG TGC CAC AAC CTC CCC GGT ACC TTC GAG TGC ATC TGC GGG CCC 672 GAC TCG GCC CTT GTC CGC CAC ATT GGC ACC GAC TGT GAC TCC GGC AAG 720 GTG GAC GGT GGC GAC AGC GGC TCT GGC GAG CCC CCG CCC AGC CCG ACG 768 CCC GGC TCC ACC TTG ACT CCT CCG GCC GTG GGG CTC GTG CAT TCG GGC 816
【0205】配列番号:12 配列の長さ:1671 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 GCA CCC GCA GAG CCG CAG CCG GGT GGC AGC CAG TGC GTC GAG CAC GAC 48 TGC TTC GCG CTC TAC CCG GGC CCC GCG ACC TTC CTC AAT GCC AGT CAG 96 ATC TGC GAC GGA CTG CGG GGC CAC CTA ATG ACA GTG CGC TCC TCG GTG 144 GCT GCC GAT GTC ATT TCC TTG CTA CTG AAC GGC GAC GGC GGC GTT GGC 192 CGC CGG CGC CTC TGG ATC GGC CTG CAG CTG CCA CCC GGC TGC GGC GAC 240 CCC AAG CGC CTC GGG CCC CTG CGC GGC TTC CAG TGG GTT ACG GGA GAC 288 AAC AAC ACC AGC TAT AGC AGG TGG GCA CGG CTC GAC CTC AAT GGG GCT 336 CCC CTC TGC GGC CCG TTG TGC GTC GCT GTC TCC GCT GCT GAG GCC ACT 384 GTG CCC AGC GAG CCG ATC TGG GAG GAG CAG CAG TGC GAA GTG AAG GCC 432 GAT GGC TTC CTC TGC GAG TTC CAC TTC CCA GCC ACC TGC AGG CCA CTG 480 GCT GTG GAG CCC GGC GCC GCG GCT GCC GCC GTC TCG ATC ACC TAC GGC 528 ACC CCG TTC GCG GCC CGC GGA GCG GAC TTC CAG GCG CTG CCG GTG GGC 576 AGC TCC GCC GCG GTG GCT CCC CTC GGC TTA CAG CTA ATG TGC ACC GCG 624 CCG CCC GGA GCG GTC CAG GGG CAC TGG GCC AGG GAG GCG CCG GGC GCT 672 TGG GAC TGC AGC GTG GAG AAC GGC GGC TGC GAG CAC GCG TGC AAT GCG 720 ATC CCT GGG GCT CCC CGC TGC CAG TGC CCA GCC GGC GCC GCC CTG CAG 768 GCA GAC GGG CGC TCC TGC ACC GCA TCC GCG ACG CAG TCC TGC AAC GAC 816 CTC TGC GAG CAC TTC TGC GTT CCC AAC CCC GAC CAG CCG GGC TCC TAC 864 TCG TGC ATG TGC GAG ACC GGC TAC CGG CTG GCG GCC GAC CAA CAC CGG 912 TGC GAG GAC GTG GAT GAC TGC ATA CTG GAG CCC AGT CCG TGT CCG CAG 960 CGC TGT GTC AAC ACA CAG GGT GGC TTC GAG TGC CAC TGC TAC CCT AAC 1008 TAC GAC CTG GTG GAC GGC GAG TGT GTG GAG CCC GTG GAC CCG TGC TTC 1056 AGA GCC AAC TGC GAG TAC CAG TGC CAG CCC CTG AAC CAA ACT AGC TAC 1104 CTC TGC GTC TGC GCC GAG GGC TTC GCG CCC ATT CCC CAC GAG CCG CAC 1152 AGG TGC CAG ATG TTT TGC AAC CAG ACT GCC TGT CCA GCC GAC TGC GAC 1200 CCC AAC ACC CAG GCT AGC TGT GAG TGC CCT GAA GGC TAC ATC CTG GAC 1248 GAC GGT TTC ATC TGC ACG GAC ATC GAC GAG TGC GAA AAC GGC GGC TTC 1296 TGC TCC GGG GTG TGC CAC AAC CTC CCC GGT ACC TTC GAG TGC ATC TGC 1344 GGG CCC GAC TCG GCC CTT GTC CGC CAC ATT GGC ACC GAC TGT GAC TCC 1392 GGC AAG GTG GAC GGT GGC GAC AGC GGC TCT GGC GAG CCC CCG CCC AGC 1440 CCG ACG CCC GGC TCC ACC TTG ACT CCT CCG GCC GTG GGG CTC GTG CAT 1488 TCG GGC TTG CTC ATA GGC ATC TCC ATC GCG AGC CTG TGC CTG GTG GTG 1536 GCG CTT TTG GCG CTC CTC TGC CAC CTG CGC AAG AAG CAG GGC GCC GCC 1584 AGG GCC AAG ATG GAG TAC AAG TGC GCG GCC CCT TCC AAG GAG GTA GTG 1632 CTG CAG CAC GTG CGG ACC GAG CGG ACG CCG CAG AGA CTC 1671
【0206】配列番号:13 配列の長さ:557 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp 1 5 10 15 Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln 20 25 30 Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val 35 40 45 Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly 50 55 60 Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp 65 70 75 80 Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp 85 90 95 Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala 100 105 110 Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr 115 120 125 Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala 130 135 140 Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu 145 150 155 160 Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly 165 170 175 Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly 180 185 190 Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala 195 200 205 Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala 210 215 220 Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala 225 230 235 240 Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln 245 250 255 Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp 260 265 270 Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr 275 280 285 Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg 290 295 300 Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln 305 310 315 320 Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn 325 330 335 Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe 340 345 350 Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr 355 360 365 Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His 370 375 380 Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp 385 390 395 400 Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp 405 410 415 Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe 420 425 430 Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys 435 440 445 Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys Asp Ser 450 455 460 Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro Pro Ser 465 470 475 480 Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu Val His 485 490 495 Ser Gly Leu Leu Ile Gly Ile Ser Ile Ala Ser Leu Cys Leu Val Val 500 505 510 Ala Leu Leu Ala Leu Leu Cys His Leu Arg Lys Lys Gln Gly Ala Ala 515 520 525 Arg Ala Lys Met Glu Tyr Lys Cys Ala Ala Pro Ser Lys Glu Val Val 530 535 540 Leu Gln His Val Arg Thr Glu Arg Thr Pro Gln Arg Leu 545 550 555
【0207】配列番号:14 配列の長さ:18 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro
【0208】配列番号:15 配列の長さ:54 配列の型:塩基配列 配列の種類:DNA 配列 ATG CTT GGG GTC CTG GTC CTT GGC GCG CTG GCC CTG GCC GGC CTG GGG 48 TTC CCC 54
【0209】配列番号:16 配列の長さ:462 配列の型:アミノ酸 配列 Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu His Asp 1 5 10 15 Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala Ser Gln 20 25 30 Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser Ser Val 35 40 45 Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly Val Gly 50 55 60 Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys Gly Asp 65 70 75 80 Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr Gly Asp 85 90 95 Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn Gly Ala 100 105 110 Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu Ala Thr 115 120 125 Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val Lys Ala 130 135 140 Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg Pro Leu 145 150 155 160 Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr Tyr Gly 165 170 175 Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro Val Gly 180 185 190 Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys Thr Ala 195 200 205 Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly Ala 210 215 220 Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala 225 230 235 240 Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln 245 250 255 Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp 260 265 270 Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr 275 280 285 Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg 290 295 300 Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln 305 310 315 320 Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn 325 330 335 Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe 340 345 350 Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr 355 360 365 Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His 370 375 380 Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp 385 390 395 400 Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp 405 410 415 Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe 420 425 430 Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys 435 440 445 Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 450 455 460
【0210】配列番号:17 配列の長さ:1386 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列 GCACCCGCAG AGCCGCAGCC GGGTGGCAGC CAGTGCGTCG AGCACGACTG CTTCGCGCTC 60 TACCCGGGCC CCGCGACCTT CCTCAATGCC AGTCAGATCT GCGACGGACT GCGGGGCCAC 120 CTAATGACAG TGCGCTCCTC GGTGGCTGCC GATGTCATTT CCTTGCTACT GAACGGCGAC 180 GGCGGCGTTG GCCGCCGGCG CCTCTGGATC GGCCTGCAGC TGCCACCCGG CTGCGGCGAC 240 CCCAAGCGCC TCGGGCCCCT GCGCGGCTTC CAGTGGGTTA CGGGAGACAA CAACACCAGC 300 TATAGCAGGT GGGCACGGCT CGACCTCAAT GGGGCTCCCC TCTGCGGCCC GTTGTGCGTC 360 GCTGTCTCCG CTGCTGAGGC CACTGTGCCC AGCGAGCCGA TCTGGGAGGA GCAGCAGTGC 420 GAAGTGAAGG CCGATGGCTT CCTCTGCGAG TTCCACTTCC CAGCCACCTG CAGGCCACTG 480 GCTGTGGAGC CCGGCGCCGC GGCTGCCGCC GTCTCGATCA CCTACGGCAC CCCGTTCGCG 540 GCCCGCGGAG CGGACTTCCA GGCGCTGCCG GTGGGCAGCT CCGCCGCGGT GGCTCCCCTC 600 GGCTTACAGC TAATGTGCAC CGCGCCGCCC GGAGCGGTCC AGGGGCACTG GGCCAGGGAG 660 GCGCCGGGCG CTTGGGACTG CAGCGTGGAG AACGGCGGCT GCGAGCACGC GTGCAATGCG 720 ATCCCTGGGG CTCCCCGCTG CCAGTGCCCA GCCGGCGCCG CCCTGCAGGC AGACGGGCGC 780 TCCTGCACCG CATCCGCGAC GCAGTCCTGC AACGACCTCT GCGAGCACTT CTGCGTTCCC 840 AACCCCGACC AGCCGGGCTC CTACTCGTGC ATGTGCGAGA CCGGCTACCG GCTGGCGGCC 900 GACCAACACC GGTGCGAGGA CGTGGATGAC TGCATACTGG AGCCCAGTCC GTGTCCGCAG 960 CGCTGTGTCA ACACACAGGG TGGCTTCGAG TGCCACTGCT ACCCTAACTA CGACCTGGTG 1020 GACGGCGAGT GTGTGGAGCC CGTGGACCCG TGCTTCAGAG CCAACTGCGA GTACCAGTGC 1080 CAGCCCCTGA ACCAAACTAG CTACCTCTGC GTCTGCGCCG AGGGCTTCGC GCCCATTCCC 1140 CACGAGCCGC ACAGGTGCCA GATGTTTTGC AACCAGACTG CCTGTCCAGC CGACTGCGAC 1200 CCCAACACCC AGGCTAGCTG TGAGTGCCCT GAAGGCTACA TCCTGGACGA CGGTTTCATC 1260 TGCACGGACA TCGACGAGTG CGAAAACGGC GGCTTCTGCT CCGGGGTGTG CCACAACCTC 1320 CCCGGTACCT TCGAGTGCAT CTGCGGGCCC GACTCGGCCC TTGTCCGCCA CATTGGCACC 1380 GACTGT 1386
【図1】ヒト肺から精製して得られる、トロンビンによ
るプロテインC活性化を促進する作用を有するペプチド
を参考例2において4回目のDIP−トロンビン−アガ
ロ−スカラムクロマトグラフィーに供した結果を示すグ
ラフである。
るプロテインC活性化を促進する作用を有するペプチド
を参考例2において4回目のDIP−トロンビン−アガ
ロ−スカラムクロマトグラフィーに供した結果を示すグ
ラフである。
【図2】参考例3−(2)で得られる、DNA断片TM
13の塩基配列を示すものである。
13の塩基配列を示すものである。
【図3】図2に続くDNA断片TM13の塩基配列を示
すものである。
すものである。
【図4】参考例3−(5)で得られる、DNA断片TM
137の塩基配列を示すものである。
137の塩基配列を示すものである。
【図5】図4に続くDNA断片TM137の塩基配列を
示すものである。
示すものである。
【図6】図5に続くDNA断片TM137の塩基配列を
示すものである。
示すものである。
【図7】図6に続くDNA断片TM137の塩基配列を
示すものである。
示すものである。
【図8】参考例3−(7)で得られる、DNA断片TM
P5の塩基配列を示すものである。
P5の塩基配列を示すものである。
【図9】図8に続くDNA断片TPM5の塩基配列を示
すものである。
すものである。
【図10】参考例3−(10)で得られる、DNA断片
TMP26の塩基配列を示すものである。
TMP26の塩基配列を示すものである。
【図11】DNA断片TMP13、TM137、TMP
5およびTMP26と参考例3−(13−1)及び3−
(13−2)で得られるDNA断片TMJ1とTMJ2
の各制限酵素地図と、これらのDNA断片の有する塩基
配列における対応関係を示すものであり、縦方向にみて
各DNA断片の互いに重なる部分は共通の塩基配列を有
することを示す。
5およびTMP26と参考例3−(13−1)及び3−
(13−2)で得られるDNA断片TMJ1とTMJ2
の各制限酵素地図と、これらのDNA断片の有する塩基
配列における対応関係を示すものであり、縦方向にみて
各DNA断片の互いに重なる部分は共通の塩基配列を有
することを示す。
【図12】TMJ1とそれに結合したTMP5を含有す
るプラスミドpUC18TMJ1の構築を示すフローチ
ャートである。
るプラスミドpUC18TMJ1の構築を示すフローチ
ャートである。
【図13】TMJ1とそれに結合したTMP26を含有
するプラスミドpUC18TMJ2の構築を示すフロー
チャートである。
するプラスミドpUC18TMJ2の構築を示すフロー
チャートである。
【図14】TMJ2を動物細胞宿主用発現ベクターに挿
入することによりプラスミドpSV2TMJ2の構築を
示すフローチャートである。
入することによりプラスミドpSV2TMJ2の構築を
示すフローチャートである。
【図15】実施例1−(2)−(a)で得られた組換え
体プラスミドM−13mp19TMJ3にディリーター
TMDが相補的にハイブリダイズしたところを示すもの
であり、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズし
ている部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされ
ているアミノ酸配列を示すものである。
体プラスミドM−13mp19TMJ3にディリーター
TMDが相補的にハイブリダイズしたところを示すもの
であり、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズし
ている部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされ
ているアミノ酸配列を示すものである。
【図16】実施例1−(2)−(b)で得られた組換え
体プラスミドpSV2TMD1にディリーターTMd2
が相補的にハイブリダイズしたところを示すものであ
り、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズしてい
る部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされてい
るアミノ酸配列を示すものである。
体プラスミドpSV2TMD1にディリーターTMd2
が相補的にハイブリダイズしたところを示すものであ
り、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズしてい
る部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされてい
るアミノ酸配列を示すものである。
【図17】実施例1−(2)−(a)で得られた組換え
体プラスミドM−13mp19TMJ3にディリーター
TMd3が相補的にハイブリダイズしたところを示すも
のであり、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズ
している部分の周辺の塩基配列とそれによってコードさ
れているアミノ酸配列を示すものである。
体プラスミドM−13mp19TMJ3にディリーター
TMd3が相補的にハイブリダイズしたところを示すも
のであり、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズ
している部分の周辺の塩基配列とそれによってコードさ
れているアミノ酸配列を示すものである。
【図18】実施例1−(4)−(a)で得られた組換え
体プラスミドM13−TMD3にディリーターTMd2
が相補的にハイブリダイズしたところを示すものであ
り、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズしてい
る部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされてい
るアミノ酸配列を示すものである。
体プラスミドM13−TMD3にディリーターTMd2
が相補的にハイブリダイズしたところを示すものであ
り、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズしてい
る部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされてい
るアミノ酸配列を示すものである。
【図19】実施例1−(4)−(a)で得られた組換え
体プラスミドM13−TMD3にディリーターTMd4
が相補的にハイブリダイズしたところを示すものであ
り、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズしてい
る部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされてい
るアミノ酸配列を示すものである。
体プラスミドM13−TMD3にディリーターTMd4
が相補的にハイブリダイズしたところを示すものであ
り、ディリーターがプラスミドにハイブリダイズしてい
る部分の周辺の塩基配列とそれによってコードされてい
るアミノ酸配列を示すものである。
【図20】本発明の複製可能な組換え体DNAであるプ
ラスミドpdBPVTMD5−1の構築を示すフローチ
ャートである。
ラスミドpdBPVTMD5−1の構築を示すフローチ
ャートである。
【図21】図20に続く複製可能可能な組換え体DNA
であるプラスミドpdBPVTMD5−1の構築を示す
フローチャートである。
であるプラスミドpdBPVTMD5−1の構築を示す
フローチャートである。
【図22】本発明の複製可能な組換え体DNAであるプ
ラスミドpdBPVTMD4−1の構築を示すフローチ
ャートである。
ラスミドpdBPVTMD4−1の構築を示すフローチ
ャートである。
【図23】図22に続く複製可能な組換え体DNAであ
るプラスミドpdBPVTMD4−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
るプラスミドpdBPVTMD4−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
【図24】本発明の複製可能な組換え体DNAであるプ
ラスミドpdBPVTMD2−1の構築を示すフローチ
ャートである。
ラスミドpdBPVTMD2−1の構築を示すフローチ
ャートである。
【図25】図24に続く複製可能な組換え体DNAであ
るプラスミドpdBPVTMD2−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
るプラスミドpdBPVTMD2−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
【図26】本発明の複製可能な組換え体DNAであるプ
ラスミドpdBPVTMD1−1の構築を示すフローチ
ャートである。
ラスミドpdBPVTMD1−1の構築を示すフローチ
ャートである。
【図27】図26に続く複製可能な組換え体DNAであ
るプラスミドpdBPVTMD1−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
るプラスミドpdBPVTMD1−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
【図28】本発明の複製可能な組換え体DNAであるプ
ラスミドpdBPVTMJ2−1の構築を示すフローチ
ャートである。
ラスミドpdBPVTMJ2−1の構築を示すフローチ
ャートである。
【図29】図28に続く複製可能な組換え体DNAであ
るプラスミドpdBPVTMJ2−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
るプラスミドpdBPVTMJ2−1の構築を示すフロ
ーチャートである。
【図30】プラスミドpSV2TMD5でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
【図31】プラスミドpSV2TMD4でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
【図32】プラスミドpSV2TMD2でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
【図33】プラスミドpSV2TMD1でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
【図34】プラスミドpSV2TMJ2でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドの存在
下及び非存在下における、プロテインCとトロンビンと
の反応によって生成した活性化プロテインCの量と反応
時間との関係を示すグラフである。
【図35】プラスミドpSV2TMD5でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
【図36】プラスミドpSV2TMD4でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
【図37】プラスミドpSV2TMD2でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
【図38】プラスミドpSV2TMD1でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
【図39】プラスミドpSV2TMJ2でトランスフォ
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
ームした細胞を培養・精製し、得られたペプチドを添加
した血液の凝固時間と精製した本発明のペプチドの添加
量との関係を示すグラフである。
【図40】DNA断片TMJ2の制限酵素地図である。
図中、斜線部分と斜交線部分とを含む部分は考えられる
オープンリーディングフレームであり、斜交線部分に本
発明のペプチドをコードする塩基配列が存在するもので
ある。
図中、斜線部分と斜交線部分とを含む部分は考えられる
オープンリーディングフレームであり、斜交線部分に本
発明のペプチドをコードする塩基配列が存在するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12P 21/02 C12R 1:91) (31)優先権主張番号 特願昭62−305876 (32)優先日 昭62(1987)12月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願昭62−305877 (32)優先日 昭62(1987)12月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願昭62−305878 (32)優先日 昭62(1987)12月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 15/09 ZNA BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ(G ENETYX)
Claims (6)
- 【請求項1】 次式: Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proで表される
アミノ酸配列をコードする塩基配列からなるDNA。 - 【請求項2】 該塩基配列が、配列番号15の1−54
の塩基配列である請求項1に記載のDNA。 - 【請求項3】 該塩基配列が、トロンビンに結合し、ト
ロンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を
有するペプチドのシグナル配列用の塩基配列である請求
項1または2に記載のDNA。 - 【請求項4】 トロンビンに結合し、トロンビンによる
プロテインCの活性化を促進する作用を有するペプチド
の製造方法にして、 (a)トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有するペプチドをコード
する塩基配列の5’末端に、前記ペプチドを分泌し得る
シグナル配列をコードする塩基配列を配置せしめた構造
を含有するDNAを、複製可能な発現ベクターと結合し
て、該DNAと該複製可能な発現ベクターとを含有する
複製可能な組換え体DNAを得、但し、ここで、ペプチドを分泌し得るシグナル配列は 、 (i)次式: Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proで表される
アミノ酸配列をコードする塩基配列、又は、 (ii)前記(i)に記載のアミノ酸配列の1若しくは
数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ
酸配列からなり、後記のトロンビンに結合し、トロンビ
ンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有する
ペプチドを分泌し得るシグナル配列をコードする塩基配
列、のいずれかであり、またトロンビンに結合し、トロ
ンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用を有
するペプチドをコードする塩基配列は、 (iii)配列番号3の1−498のアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列、又 は、 (iv)前記配列番号3の1−498のアミノ酸配列の
アミノ酸残基の削除、付加、または置換を施すことによ
り得られるアミノ酸配列を有し、トロンビンに結合し、
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する作用
を有するペプチドをコードする塩基配列、のいずれかで
ある、 (b)該複製可能な組換え体DNAで微生物または細胞
を形質転換させて形質転換体を形成せしめ、 (c)該形質転換体を該微生物または細胞の親細胞から
選別し、 (d)該形質転換体を培養して、該形質転換体に該DN
Aを発現させて、該ペプチドを産生せしめ、そして (e)該ペプチドを培養した形質転換体から単離するこ
とを特徴とする該ペプチの製造方法。 - 【請求項5】 ペプチドを分泌し得るシグナル配列が、 (i)次式、Met Leu Gly Val Leu Val L
eu Gly AlaLeu Ala Leu Ala
Gly Leu Gly Phe Proで表される
アミノ酸配列をコードする塩基配列であり 、トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテインCの
活性化を促進する作用を有するペプチドをコードする塩
基配列が 、 (ii)配列番号3の1−498のアミノ酸配列をコー
ドする塩基配列である請求項4に記載の製造方法。 - 【請求項6】 複製可能な組換え体DNAで形質転換さ
せるに際して、COS−細胞、CHO細胞又はC 127
I細胞を用いること、および/またはトロンビンに結合
し、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する
作用を有するペプチドが、培養上澄液に溶解し得る性質
であることを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8138589A JP2899561B2 (ja) | 1987-01-08 | 1996-05-31 | トロンビンによるプロテインcの活性化を促進するペプチドのシグナル配列 |
Applications Claiming Priority (13)
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Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP63002027A Division JP2738428B2 (ja) | 1987-01-08 | 1988-01-08 | トロンビンによるプロテインcの活性化を促進する作用を有するペプチド |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
1996
- 1996-05-31 JP JP8138589A patent/JP2899561B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08275789A (ja) | 1996-10-22 |
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