JP2003092351A - 半導体装置及びヒューズ素子切断方法 - Google Patents

半導体装置及びヒューズ素子切断方法

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JP2003092351A
JP2003092351A JP2001283056A JP2001283056A JP2003092351A JP 2003092351 A JP2003092351 A JP 2003092351A JP 2001283056 A JP2001283056 A JP 2001283056A JP 2001283056 A JP2001283056 A JP 2001283056A JP 2003092351 A JP2003092351 A JP 2003092351A
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fuse element
electrode
monitor
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Kenji Fujitani
健児 藤谷
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接ダメージの程度を簡便に評価することが
できるトリミングモニタ回路を含む半導体装置及びこの
トリミングモニタ回路を含む半導体装置におけるヒュー
ズ素子の切断方法を提供する。 【解決手段】 HTM回路100は第2ヒューズブロッ
ク部101を備え、この第2ヒューズブロック部101
は第2ヒューズ素子であるヒューズCF1〜CF4と第1モ
ニタヒューズ素子であるヒューズMF1〜MF4を含んでい
る。ヒューズMF1〜MF4については、ヒューズMF1の一
端を電極3と、ヒューズMF1の他端とヒューズMF2の一
端を、ヒューズMF2の他端とヒューズMF3の一端を、ヒ
ューズMF3の他端とヒューズMF4の一端を、ヒューズMF
4の他端を電極5とそれぞれ接続する。又、ヒューズCF
1〜CF4とヒューズMF1〜MF4は交互に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特にレーザ照射等により溶断するヒューズ素子を有
する半導体装置及びそのヒューズ素子の切断方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体メモリ等の半導体装置は、
メモリセルブロックを冗長回路として内蔵し、不良のメ
モリセルを含むメモリセルブロックを冗長メモリセルブ
ロックに置き換えるために、レーザ照射により溶断する
ヒューズ素子を設けることが一般的に行われている。こ
のようなヒューズ素子を用いた半導体装置においては、
所望のヒューズ素子を確実に切断すると共にヒューズ素
子の下地部へ与えるダメージを最小限にとどめることが
肝要である。従来からこのようなヒューズ素子の切断状
態と下地部のダメージの検査には色々な工夫がされてい
る。
【0003】例えば、特開平3−222460号公報
(以下、公知例1とする)には、冗長回路用のヒューズ
と同一材質で線幅が高々ヒューズと同一の十字状配線の
先端に導通チェック用のパッドを有するレーザトリミン
グ用アライメントチェックパターンを備えた半導体集積
回路装置が開示されている。図14は、この公知例1に
開示された半導体集積回路装置が備えるアライメントチ
ェックパターンの平面図である。この公知例1のアライ
メントチェックパターンは、ヒューズと材質及び線幅が
同一の例えばポリシリコンからなる十字状配線1011
と、この十字状配線の各先端にAlもしくはAl系合金
からなる導通チェック用のパッド1012a〜1012
dを有している。十字状配線1011とパッド1012
a〜1012dとは、それぞれコンタクトホール101
3a〜1013dにより接続される。この十字状配線1
011の十字の中心をアライメント用の照準にすると共
に、一番最初に切断するファーストヒューズとして使用
し、実際のヒューズ切断後に各パッド1012a〜10
12d間の導通をチェックすることで正確なアライメン
トと同時に、アライメント後のヒューズカットチェック
を可能にしている。
【0004】特開平6−69444号公報(以下、公知
例2とする)には、レーザで溶断する第1導電膜からな
るヒューズ素子を有する冗長回路を備えた集積回路装置
で、ヒューズ素子に隣接して第2導電膜を設けると共に
この第2導電膜の両端に一対のプロービングパッドを有
する例が開示されている。図15は、この公知例2に開
示された半導体集積回路装置が備えるヒューズ素子部の
概略平面図である。この公知例2では、第1導電膜及び
第2導電膜としていずれも例えばポリシリコン膜を用
い、複数のヒューズ素子(厚さ0.3μm,幅1.0μ
m,長さ4.0μmのストライプ状のポリシリコン膜1
101,その両端に接続された金属配線層1104−
1,1104−2からできている。)が4.0μmのピ
ッチで設けられ、厚さ0.3μm,幅1.0μmのポリ
シコン膜1105がポリシリコン膜1101の間を通っ
て蛇行して設けられている。ポリシリコン膜1105の
両端にはプロービングパッド1106,1107が接続
されている。この構成により、所望のヒューズ素子を切
断後、プロービングパッド1106,1107間の導
通、非導通をモニタすることでヒューズ素子が正しく切
断できたか判定することを可能にしている。
【0005】特開平10−107110号公報(以下、
公知例3とする)には、半導体装置におけるレーザヒュ
ーズの確実な切断とヒューズ部の下地へのダメージの有
無等の切断処理異常を確認することを可能としたモニタ
パターンが開示されている。図16,17は、いずれも
この公知例3に開示されたレーザヒューズ切断状態モニ
タパターンの概略平面図である。
【0006】図16の例は、梯子型の形状の切断用パタ
ーンに、その脇を通る細い蛇行形状のパターン741,
751を設けるようにしたものである。脇を通る細い蛇
行形状のパターン741,751の幅gは0.5μm程
度とし、又、脇を通る細いパターン741,751の蛇
行形状部の最小間隔hは使用レーザ径(通常、2.7〜
6.0μm)以上となっている。この例では、図16で
×を付して示す切断箇所を全て切断する。そして、パッ
ド(Pad)1とパッド(Pad)2、パッド(Pa
d)1とパッド(Pad)3、パッド(Pad)4とパ
ッド(Pad)5の導通をチェックする。その導通チェ
ックの結果により、ヒューズが完全に切断されたか、他
に異常が無いかを判定する。一般にヒューズ切断の際に
一箇所でもレーザ径(通常2.7〜6.0μm)が大き
くなると、第1及び第2のヒューズ部701,702が
切断されるだけにとどまらず、その脇を通る細いパター
ン741,751も切断されてしまう。この場合、図1
6に示すパッド(Pad)4とパッド(Pad)5の導
通をチェックすることによって、レーザ径が大きくなり
過ぎる異常を検出することが可能となっている。
【0007】又、図17の例は、梯子型の形状の切断用
パターンに、その脇を通る細いパターン761〜77
5,781〜795を設けるようにしたものである。こ
の例の脇を通る細いパターン761〜775,781〜
795の幅iは、0.5μm程度であり、そのパターン
761〜775,781〜795のパターン間隔jは
0.3μm程度となっている。尚、パターン761〜7
75,781〜795には、それぞれパッド(Pad)
11〜パッド(Pad)25,パッド(Pad)31〜
パッド(Pad)45がそれぞれ設けられている。この
構成により、この例の場合も図16の例と同様に、図1
7で×を付して示す切断箇所を全て切断する。そして、
パッド(Pad)1とパッド(Pad)2、パッド(P
ad)1とパッド(Pad)3、パッド(Pad)4と
細いパターンから引き出された各パッド(Pad)11
〜25,31〜45の導通をチェックする。その導通チ
ェックの結果により、ヒューズが完全に切断されたか、
他に異常が無いかを判定する。この例によれば、ヒュー
ズ切断の際に一箇所でもレーザ径(通常2.7〜6.0
μm)が大きくなると、ヒューズが切断されるだけにと
どまらず、その脇を通る細いパターンも切断してしま
う。この場合、パッド(Pad)4と細いパターンから
引き出された各パッド(Pad)11〜25,31〜4
5の導通をチェックすることによって、レーザ径が大き
くなり過ぎる異常を定量的に検出することが可能となっ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年の半導体装置にお
ける素子の微細化、高集積度化、高密度化には著しいも
のがある。ヒューズ素子及びその配置間隔についても例
外ではなく、特に複数のヒューズ素子が互いに隣接して
配置された半導体装置で、切断対象であるヒューズ素子
(以下、被切断ヒューズ素子とする)の切断処理を施し
た際に、この被切断ヒューズ素子に隣接し且つ切断しな
いまま残す切断対象外のヒューズ素子(以下、非切断ヒ
ューズ素子とする)がその時点では断線には到らないダ
メージを受け、後に実使用状態でこの非切断ヒューズ素
子が断線し、当該半導体装置が機能不良になってしまう
という信頼性上の問題が生じてきている。従って、この
ように複数のヒューズ素子が互いに隣接して配置された
半導体装置においては、被切断ヒューズ素子を確実に切
断すること、被切断ヒューズ素子部の下地にダメージを
与えないことに加えて、切断されずに残る非切断ヒュー
ズ素子を含む他の周辺素子に与える損傷(以下、隣接ダ
メージとする)を最小限にとどめることが肝要である。
【0009】上述した各公知例に開示された技術では、
レーザ光を確実にヒューズ素子に照射せしめると共にヒ
ューズ素子を確実に切断すること、又ヒューズ素子部の
下地へのダメージの有無を検知すること等は可能になっ
ているが、隣接ダメージについてはほとんど考慮されて
いなかった。公知例2に開示された集積回路装置や公知
例3に開示されたレーザヒューズ切断状態モニタパター
ンのように被切断ヒューズ素子の間に切断処理異常を検
知する所定のパターンを形成することができれば、この
パターンの導通の有無を確認することで隣接ダメージの
有無を検知することができる。しかし、ヒューズ素子及
びその配置間隔が微細化しており、実際の機能回路に用
いられるヒューズ素子の間にこのような切断処理異常を
検知するパターンを配置しようとすると、ヒューズ素子
の配置間隔を広くする必要があり、チップサイズが大き
くなってコスト高になるという問題がある。
【0010】本発明は、レーザ光の照射により溶断して
切断するヒューズ素子を含む半導体装置において、被切
断ヒューズ素子に隣接し且つ切断されずに残る非切断ヒ
ューズ素子が当該被切断ヒューズ素子の切断時に受ける
隣接ダメージの程度を簡便に評価することができるトリ
ミングモニタ回路を含む半導体装置及びこのトリミング
モニタ回路を含む半導体装置におけるヒューズ素子の切
断方法を提供しようとするものである。これにより、複
数のヒューズ素子を含む半導体装置において、非切断ヒ
ューズ素子が劣化して断線に到る等の信頼性低下を抑制
できるという効果が得られる。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明による
半導体装置は、少なくとも複数の第1ヒューズ素子を有
する所定の機能回路とトリミングモニタ回路(以下、H
TM回路とする)と第1電極と第2電極とを含む半導体
チップを有し、前記HTM回路は第2ヒューズ素子及び
第1モニタヒューズ素子をそれぞれ複数個少なくとも備
え、前記第2ヒューズ素子と前記第1モニタヒューズ素
子とを交互に且つ前記第1ヒューズ素子の配置間隔と同
じ間隔で配置し、更に全ての前記第1モニタヒューズ素
子をいずれも前記第1電極と前記第2電極との間に直列
に接続したことを特徴とする。このとき、前記第1モニ
タヒューズ素子を、必要に応じて切断する被切断領域と
該被切断領域の両側に他の素子と接続するための接続領
域を備え且つ少なくとも前記被切断領域にスリットを有
する第2モニタヒューズ素子に置き換えることもでき
る。
【0012】又、本発明の他の半導体装置は、少なくと
も複数の第1ヒューズ素子を有する所定の機能回路とH
TM回路と第1電極と第2電極とを含む半導体チップを
有し、前記HTM回路は第2ヒューズ素子及び第1モニ
タヒューズ素子をそれぞれ複数個と容量素子とを少なく
とも備え、前記第2ヒューズ素子と前記第1モニタヒュ
ーズ素子とを交互に且つ前記第1ヒューズ素子の配置間
隔と同じ間隔で配置し、更に全ての前記第1モニタヒュ
ーズ素子をいずれも前記第1電極と前記第2電極との間
に直列に接続すると共に、前記第1モニタヒューズ素子
の共通接続点と共通電位配線との間に前記容量素子を接
続したことを特徴とする。
【0013】又、本発明の他の半導体装置は、少なくと
も複数の第1ヒューズ素子を有する所定の機能回路とH
TM回路と第1電極と第2電極とを含む半導体チップを
有し、前記HTM回路はそれぞれ複数個の第2ヒューズ
素子,第1モニタヒューズ素子及び容量素子を少なくと
も備え、前記第2ヒューズ素子と前記第1モニタヒュー
ズ素子とを交互に且つ前記第1ヒューズ素子の配置間隔
と同じ間隔で配置し、更に全ての前記容量素子を前記第
1電極と前記第2電極との間に直列に接続すると共に、
隣接する前記容量素子の共通接続点と共通電位配線との
間に前記第1モニタヒューズ素子を接続したことを特徴
とする。
【0014】このとき、前記容量素子は、電界効果トラ
ンジスタのゲートにより構成することができる。
【0015】又、前記第1モニタヒューズ素子及び前記
第2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と
同一形状、同一サイズであることが望ましい。
【0016】又、前記第1モニタヒューズ素子及び前記
第2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と
同一材料で構成され、更に前記第1モニタヒューズ素子
及び前記第2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒュー
ズ素子と同一工程で形成するのが望ましい。
【0017】又、本発明の半導体装置のヒューズ素子切
断方法は、少なくとも前記第2ヒューズ素子を切断する
前に前記第1電極と前記第2電極との間の抵抗値R0を
求める第1ステップと、所望の前記第1ヒューズ素子を
切断する所定の切断条件で前記第2ヒューズ素子を切断
する第2ステップと、前記第2ヒューズ素子を切断後
に、前記第1電極と前記第2電極との間の抵抗値R1を
求め、更にr=(R1−R0)/R0を算出する第3ス
テップと、このrを予め設定された所定の規格値と比較
し、rが該規格値よりも小さいとき前記第1ヒューズ素
子を切断する前記切断条件は正常であったと判定する第
4ステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0018】又、本発明の半導体装置の他のヒューズ素
子切断方法は、少なくとも前記第2ヒューズ素子を切断
する前に前記第1電極と前記第2電極との間の信号遅延
時間Td1を測定する第1ステップと、所望の前記第1ヒ
ューズ素子を切断する所定の切断条件で前記第2ヒュー
ズ素子を切断する第2ステップと、前記第2ヒューズ素
子を切断後に、前記第1電極と前記第2電極との間の信
号遅延時間Td2を測定し、更にrtd=(Td2−Td1)/
Td1を算出する第3ステップと、このrtdを予め設定さ
れた所定の規格値と比較し、rtdが該規格値よりも小さ
いとき前記第1ヒューズ素子を切断する切断条件は正常
であったと判定する第4ステップと、を少なくとも含む
ことを特徴とする。
【0019】このとき、少なくとも所望の前記第1ヒュ
ーズ素子の切断処理と前記第2ヒューズ素子の切断処理
は連続して実施するのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0021】図1は本発明の半導体装置が有する半導体
チップの模式的な概略平面ブロック図であり、図2は本
発明の半導体装置が含むHTM回路の第1の実施形態及
びその関連部分の模式的な回路図である。
【0022】図1を参照すると、本発明の半導体装置が
有するチップ1は、複数の第1ヒューズ素子を有する所
定の機能回路10を含む内部回路部6とこの内部回路部
6を外部と接続する図示されていない複数の電極とHT
M回路100とこのHTM回路100を外部と接続する
第1電極と第2電極である電極3と電極5とを含む。機
能回路10としては、特に限定されないが、冗長メモリ
セルブロック(図示せず)を有するメモリ半導体装置に
おいて不良メモリセルブロック(図示せず)を冗長メモ
リセルブロックに切り換えるための冗長アドレス判定回
路が代表的な例である。図2を参照すると、例えばアド
レスがn(n≧1の正整数)ビットの冗長アドレス判定
回路10aに第1ヒューズブロック部12が設けられて
いる。具体的には、例えばヒューズRFxは、共通接続線
COMORとNチャネル電界効果トランジスタ(以下、
NMOSとする)NMOSQAxのドレイン端子間に挿入
され、ヒューズRF0〜RFnは、共通接続線COMORと
NMOSQA0〜QAnのドレイン間にそれぞれ挿入されて
いる。又、NMOSQAxのゲート端子は高電位側電源
(以下、VCCとする)電位固定で、ソース端子は接地電
位(以下、GNDとする)に接続されている。NMOS
QA0〜QAnのゲート端子にはそれぞれ各アドレスビット
数に対応した信号で、外部アドレス信号又はその反転信
号のいずれかが入力され、ソース端子は全てGNDに接
続されている。更に、共通接続線COMORには、pチ
ャネル電界効果トランジスタ(以下、PMOSとする)
Q1及びPMOSQ2のドレイン端子と、インバ−タINV
の入力端が接続されている。又、PMOSQ1のソース端
子はVCCに接続され、ゲート端子にはPRED信号が入
力される。入力端を共通接続線COMORに接続したイ
ンバ−タINVは、RED信号を出力する。PMOSQ2
のソース端子はVCCに接続され、ゲート端子はインバー
タINVの出力端と接続し、RED信号が入力される。
【0023】この冗長アドレス判定回路10aの動作は
次のようになる。初期不良になっている不良メモリセル
ブロックを救済するには、冗長アドレス判定回路10a
内部にあるヒューズを、置換先となる冗長メモリセルブ
ロックを選択するための領域番号に対応させて切断す
る。尚、この領域番号は置換先となるアドレスと常に対
応することから、以後の説明では置換先アドレスと呼ぶ
ことにする。冗長アドレス判定回路10aはPRED信
号によって、共通接続線COMORのプリチャ−ジを行
い、後にアドレス信号A0〜アドレス信号Anを入力
し、置換先アドレスに対応させて切断されたヒューズと
の照合を行う。切断されたヒューズとハイレベルとなる
アドレスが不一致の場合は、共通接続線COMORのプ
リチャ−ジレベルがロウレベルに引き抜かれるため、判
定出力となるRED信号は置換先アドレスではないこと
を意味するハイレベルを出力する。一方、切断されたヒ
ューズとハイレベルとなるアドレスが一致の場合は、共
通接続線COMORのプリチャ−ジレベルが保持される
ため、判定出力となるRED信号は置換先アドレスであ
ることを意味するロウレベルを出力する。又、置換先ア
ドレスによって切断すべきヒューズは異なるため、切断
処理異常の影響を大きく受ける場合と、そうではない場
合が生じてくる。例えば、アドレス信号がハイレベルと
なるヒューズを切断する方式の場合、置換先アドレスが
0番地のときは、A0〜Anまで全てのアドレス信号が
ロウレベルのため、冗長判定回路10aを有効とするた
めのヒューズRFxだけを切断する。これに対して置換先
アドレスが10番地のときは、A1と図示されていない
A3がハイレベルで、その他のアドレス信号は全てロウ
レベルとなるので、切断すべきヒューズは、冗長判定回
路10aを有効とするためのヒューズRFxと、A1とA
3に対応しているヒューズRF1及び、図示されていない
ヒューズRF3の3本である。尚、図示されていない本体
メモリ回路部の不良メモリセルブロックを非活性化する
ため、図示されていない制御回路に含まれるヒューズ素
子も併せて切断されるの通常である。
【0024】次にHTM回路について説明する。第1の
実施形態のHTM回路100aは第2ヒューズブロック
部101を備え、この第2ヒューズブロック部101は
第2ヒューズ素子であるヒューズCF1〜CF4と、第1モ
ニタヒューズ素子であるヒューズMF1〜MF4を含んでい
る。尚、以下では分かり易くするため第2ヒューズブロ
ック部は、第2ヒューズ素子及び第1モニタヒューズ素
子をそれぞれ4個で構成した例で説明するが、これらの
個数はこれに限定されるものでなく、通常はそれぞれも
っと多数により構成される。ヒューズMF1〜MF4につい
ては、ヒューズMF1の一端を電極3と、ヒューズMF1の
他端とヒューズMF2の一端を、ヒューズMF2の他端とヒ
ューズMF3の一端を、ヒューズMF3の他端とヒューズMF
4の一端を、ヒューズMF4の他端を電極5とそれぞれ接
続して電極3と電極5との間でヒューズMF1〜MF4を全
て直列に接続している。又、ヒューズCF1〜CF4とヒュ
ーズMF1〜MF4は交互に配置される。図3は第1ヒュー
ズ素子、第2ヒューズ素子及び第1モニタヒューズ素子
の配置を説明するための図で、(a),(b),(c)
はそれぞれヒューズCF1〜CF4を切断する前の第2ヒュ
ーズブロック部101、ヒューズCF1〜CF4を切断した
後の第2ヒューズブロック部101及び第1ヒューズブ
ロック部12の模式的なパターン平面図である。ヒュー
ズCF1〜CF4及びヒューズMF1〜MF4は、ヒューズRFと
同一材料、同一形状且つ同一工程で形成されている。図
4は、同一材料、同一工程で同一形状に形成されている
第1ヒューズ素子、第2ヒューズ素子及び第1モニタヒ
ューズ素子のパターン構造を具体的に説明するための模
式的な平面図である。図4を参照すると、ヒューズ素子
11は例えばチップ1の図示されていない所定の層間絶
縁膜上に厚さtの第1導電膜で幅d、長さLのストライ
プ部13とこの両端に接続電極部16,17を備える。
尚、第1導電膜としては、必要に応じて所望の不純物を
所望の濃度で注入したポリシリコン膜やタングステン
(W)等の高融点金属のシリサイド膜等を用いることが
できる。又、ストライプ部13の長手方向を第1の方向
とすると、第1ヒューズブロック部12に含まれるヒュ
ーズRF並びに第2ヒューズブロック部101に含まれる
ヒューズCF1〜CF4及びヒューズMF1〜MF4は第1の方
向に平行に配置され、且つ第2ヒューズブロック部10
1における隣接ヒューズ素子のストライプ部の間隔は第
1ヒューズブロック部12における隣接ヒューズ素子の
ストライプ部の間隔sと同じ間隔で構成している。更
に、第2ヒューズブロック部101はヒューズCF1〜CF
4とヒューズMF1〜MF4を交互に、すなわち図3の例で
はヒューズMF1,ヒューズCF1,ヒューズMF2,ヒュー
ズCF2,ヒューズMF3,ヒューズCF3,ヒューズMF4,
ヒューズCF4の順に配置されている。ヒューズRF、ヒュ
ーズMF1〜MF4については、それぞれの接続電極部1
6,17において接続孔32を介して金属配線31に接
続し、それぞれ所定の端子或いは素子と接続している。
又、ヒューズRF、ヒューズCF1〜CF4及びヒューズMF1
〜MF4はいずれも表面を所定の層間絶縁膜(図示せず)
で被覆され、更に金属配線31も保護絶縁膜(図示せ
ず)で被覆されるが、ヒューズ素子を切断し易くするた
め各ヒューズ素子のストライプ部13の中央部の幅Wの
領域の層間絶縁膜及び保護絶縁膜を除去して開口15、
開口21を設け、各ヒューズ素子の表面を露出させてい
る。
【0025】次に、このHTM回路100aを有する半
導体装置におけるヒューズ素子の切断方法について説明
する。
【0026】先ず、第1ステップでヒューズ素子の切断
前に電極3と電極5の間の抵抗値R10を求め記録する。
次に、第2ステップでヒューズRFを切断する切断条件
(レーザ光の強度、照射スポット径、照射時間等)と同
一切断条件でヒューズCF1〜CF4を全て切断する。この
場合、出来るだけ所望のヒューズRFとヒューズCF1〜CF
4は連続して切断するのが好ましい。次に、第3ステッ
プで電極3と電極5の間の抵抗値R11を求め、更に例え
ば抵抗値変動率 r1=(R11−R10)/R10 を算出する。次に、第4ステップでこの算出した抵抗値
変動率r1を予め設定してある所定の規格値Rrと比較
し、例えばr1<Rrであれば、ヒューズ素子の切断条
件は正常であり、問題となる隣接ダメージは無かったと
判定する。尚、電極3と電極5の間の抵抗値は、具体的
には例えば電極3と電極5の間に所定の定電圧を印加し
たとき流れる電流,又は逆に電極3と電極5の間に所定
の定電流を印加したとき電極3と電極5の間の電位差を
測定し、測定した電流値又は電圧値から抵抗値が求めら
れる。
【0027】本実施形態のHTM回路100aの場合、
図3(a)のようにヒューズCF1〜CF4とヒューズMF1
〜MF4と交互に配置し、ヒューズCF1〜CF4を全て切断
しているので、レーザ光の強度、照射スポット径、照射
時間等の切断条件やレーザ光の照射位置の位置ズレ等に
より、図3(b)のヒューズCF1、CF3の切断跡L1,
L3ように隣接するヒューズMF1〜MF4に隣接ダメージ
を与えると、その抵抗値が変動(増大)する。従って、
ヒューズCF1〜CF4の切断前後に電極3と電極5の間の
抵抗値を測定し、その変化率を調べることで隣接ダメー
ジの有無を検出することができる。図5はこの測定をL
SIテスタ等により実施する場合の測定状態を示す模式
図である。LSIテスタを用いる場合は、電極3と電極
5の間に所定の定電圧を印加したときの電流値で測定す
るのが実際的である。すなわち、LSIテスタ300の
ドライバ301から所定の定電圧を例えば電極3に印加
し、電極5をテスタ300の電流測定手段302に接続
して電流値を検出する。以下、ヒューズMFの抵抗値変化
がどの程度まで検出可能かを電流値に置き換えて数値例
で検証する。例えば、ヒューズMFとヒューズCFをそれぞ
れ30個で第2ヒューズブロック部が構成され、ヒュー
ズMFの1個当たりの初期抵抗値が平均200Ωで、ヒュ
ーズCFを全て切断後に隣接ダメージにより抵抗値が10
%増大したヒューズMFが2個発生した場合を検出するこ
とを想定する。電極3と電極5の間に3Vの電圧を印加
したときの初期電流値は500μA、ヒューズCFを切断
後の電流値は496.7μAであり、その差は3.3μ
Aである。LSIテスタであっても、直流テスタを用い
れば電流測定誤差は0.1%以下であり、この程度の差
があれば変化を十分検出可能である。すなわち、本実施
形態のHTM回路を含む半導体装置及びヒューズ素子の
切断方法によれば、隣接ダメージによる第1モニタヒュ
ーズ素子の抵抗値変化をLSIテスタで検知でき、隣接
ダメージの有無に関する全数検査の実施、作業効率の向
上、判定基準の均一化等々が可能になる。
【0028】次に、第1の実施形態の変形例について説
明する。上述したHTM回路100aの第2ヒューズブ
ロック部101が含むヒューズCF1〜CF4とヒューズMF
1〜MF4は、ヒューズRFと同一材料、同一形状且つ同一
工程で形成されてたが、ヒューズMF1〜MF4を隣接ダメ
ージによる抵抗値変化がディジタル的になる形状の第2
モニタヒューズ素子に変更することもできる。図6は、
変形例の第2ヒューズブロック部103における第1ヒ
ューズ素子、第2ヒューズ素子及び第2モニタヒューズ
素子の配置を説明するための図で、(a)は第2ヒュー
ズ素子を切断する前の図3(a)に相当する模式的な平
面図であり、(b)は隣接ダメージによる抵抗値変化が
ディジタル的になる形状にした第2モニタヒューズ素子
であるヒューズMSF1〜MSF4の形状を説明するための模式
的な平面図である。尚、この変形例の場合も第1ヒュー
ズ素子、第2ヒューズ素子、第2モニタヒューズ素子を
同一材料、同一工程で形成する点は第1の実施形態と同
様であるので、以下は第2モニタヒューズ素子の平面形
状を中心に説明する。図6(b)を参照すると、第2モ
ニタヒューズ素子60は、第1の方向に長さLのストラ
イプ部63とこの両端に接続電極部66,67を備え
る。又、ストライプ部63は、第1の方向に幅がそれぞ
れhの二つのスリット61,62を設けてあり、導電膜
部がそれぞれ幅がd1,d2,d1のサブストライプ6
3a,63b,63cに分割されている。第2ヒューズ
ブロック部103は、この構成の第2モニタヒューズ素
子であるヒューズMSF1〜MSF4と第2ヒューズ素子である
ヒューズCF1〜CF4とをそれぞれのヒューズ素子の第1
の方向が平行になるように、且つ図6(a)に示すよう
に交互に、すなわちヒューズMSF1,ヒューズCF1,ヒュ
ーズMSF2,ヒューズCF2,ヒューズMSF3,ヒューズCF
3,ヒューズMSF4,ヒューズCF4の順に配置されてい
る。この変形例においてもヒューズMSF1〜MSF4について
は、それぞれの接続電極部66,67において接続孔3
2を介して金属配線31に接続し、それぞれ所定の端子
或いは素子と接続している。又、ヒューズMSF1〜MSF4に
ついても表面が所定の層間絶縁膜(図示せず)で被覆さ
れ、ヒューズ素子を切断し易くするためストライプ部6
3の中央部の幅Wの領域の層間絶縁膜及び保護絶縁膜を
除去して開口23を設け、ヒューズ素子の表面を露出さ
せている。又、ヒューズMSF1〜MSF4は電極3と電極5の
間で全て直列に接続してある。具体的にはヒューズMSF1
の一方の接続電極を電極3と、ヒューズMSF1の他方の接
続電極をヒューズMSF2の一方の電極と、ヒューズMSF2の
他方の接続電極をヒューズMSF3の一方の電極と、ヒュー
ズMSF3の他方の接続電極をヒューズMSF4の一方の電極
と、ヒューズMSF4の他方の接続電極を電極5と、それぞ
れ接続する。この第2ヒューズブロック部103を含む
変形例のHTM回路を有する半導体装置おけるヒューズ
素子の切断方法は第1の実施形態の場合と全く同様であ
るので詳細な説明は省略する。この変形例が含む第2ヒ
ューズブロック部103の第2モニタヒューズ素子であ
るヒューズMSF1〜MSF4は、上述のとおりストライプ部6
3にスリットを設けてあるので、隣接ダメージによりサ
ブストライプ63a,63cが切断されると当該ヒュー
ズ素子の抵抗値はディジタル的に変化する。従って、例
えばサブストライプ63a,63cの幅d1を適切に
(例えば検出したい隣接ダメージに相当する幅)定めて
おけば、問題となるような隣接ダメージの有無の判定が
より容易になる。
【0029】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0030】図7は本発明の半導体装置が含むHTM回
路の第2の実施形態及びその関連部分の模式的な回路図
である。尚、機能回路10は図2に示した第1の実施形
態における例と同じものであり説明は省略する。
【0031】図7を参照すると、本実施形態のHTM回
路100bは、第2ヒューズブロック部111とMOS
素子部113を含む。第2ヒューズブロック部111が
含むヒューズ素子の形状、配置等の構成は第1の実施形
態の第2ヒューズブロック部101が含むヒューズ素子
の形状、配置等と同じ構成となっている。具体的には、
の第2ヒューズブロック部101のヒューズCF1〜CF4
及びヒューズMF1〜MF4を、それぞれ第2ヒューズブロ
ック部111のヒューズCF11〜CF14及びヒューズMF11〜
MF14と読み替えればよいので詳細な説明は省略する。M
OS素子部113は、例えば第2ヒューズブロック部1
11に含まれる各ヒューズ素子に対応させてNMOSQ
11〜Q18を設けてある。これらの第2ヒューズブロック
部111とMOS素子部113は、例えば冗長アドレス
判定回路10aの第1ヒューズブロック部12とNMO
SQAx,NMOSQA0〜QAnの部分を流用すれば、少な
くとも素子単体部分はHTM回路のために新たに設計す
る必要はなくなりHTM回路を容易に設計できる構成に
なっている。第2ヒューズブロック部111の第1モニ
タヒューズ素子であるヒューズMF11〜MF14も電極3と電
極5との間で全て直列に接続してある。具体的にはヒュ
ーズMF11の一方の接続電極を電極3と、ヒューズMF11の
他方の接続電極をヒューズMF12の一方の電極と、ヒュー
ズMF12の他方の接続電極をヒューズMF13の一方の電極
と、ヒューズMF13の他方の接続電極をヒューズMF14の一
方の電極と、ヒューズMF14の他方の接続電極を電極5
と、それぞれ接続する。更に本実施形態のHTM回路1
00bでは、ヒューズMF11の他方の接続電極とヒューズ
MF12の一方の電極との共通接続点であるノードN1を例
えばソース電極及びドレイン電極をGNDに接続したN
MOSQ13のゲート電極と接続し、ヒューズMF13の他方
の接続電極とヒューズMF14の一方の電極との共通接続点
であるノードN2を例えばソース電極及びドレイン電極
をGNDに接続したNMOSQ17のゲート電極と接続す
る。尚、他のNMOSQ11,12,14,15,16,18につい
ては、それぞれのゲート電極,ソース電極及びドレイン
電極を全てGNDに接続してあるが、これらのNMOS
は無くてもよい。図8はこのHTM回路100bの電極
3と電極5の間の等価回路図である。図8から分かると
おり、HTM回路100bでは、ヒューズMF11〜MF14を
抵抗素子とし、NMOSQ13とNMOSQ17のゲート容
量をそれぞれ容量素子C1,C2とする一般的な受動型
低域通過フィルタによる時定数回路が構成されている。
この時定数回路による信号遅延時間、すなわち例えば電
極3から入力した信号S1を電極5から信号S4として
出力する迄の時間は抵抗素子の抵抗値が増大すれば大き
くなる。従って、第2ヒューズ素子であるヒューズCF11
〜CF14を所定の切断条件で切断する前後にHTM回路1
00bによる信号遅延時間の変化を検出すればヒューズ
MF11〜MF14に対する隣接ダメージの有無を検出すること
ができる。図9はHTM回路100bの遅延時間の測定
を、例えばメモリテスタを用いて実施する場合の測定状
態を示す模式図である。メモリテスタ500のドライバ
501の出力端とコンパレータ502の入力端をそれぞ
れチップ1の電極3,5と接続し、ドライバ501から
所定の周波数の例えば原クロック信号を出力して、コン
パレータ502に入力するクロック信号の原クロック信
号からの遅延時間すなわちHTM回路100bでの信号
遅延時間を容易に検出できる。
【0032】次に、このHTM回路100bを有する半
導体装置におけるヒューズ素子の切断方法について説明
する。
【0033】先ず、第1ステップでヒューズ素子の切断
前に電極3と電極5の間の信号遅延時間Td10を測定し
記録する。次に、第2ステップでヒューズRFを切断する
切断条件(レーザ光の強度、照射スポット径、照射時間
等)と同一切断条件でヒューズCF11〜CF14を全て切断す
る。この場合、出来るだけヒューズRFとヒューズCF11〜
CF14は連続して切断するのが好ましい。次に、第3ステ
ップで電極3と電極5の間の信号遅延時間Td11を測定
し、更に例えば遅延時間変動率 rtd1=(Td11−Td10)/Td10 を算出する。次に、第4ステップでこの算出した遅延時
間変動率rtd1を予め設定してある所定の規格値Rtdと
比較し、例えばrtd1<Rtdであれば、ヒューズ素子の
切断条件は正常であり、問題となる隣接ダメージは無か
ったと判定する。
【0034】本実施形態のHTM回路100bは上述の
とおりヒューズMF11〜MF14と例えばNMOSQ13及びN
MOSQ17のゲート容量によりRC低域通過フィルタに
よる時定数回路を形成し、ヒューズCF11〜CF14を切断し
たときヒューズMF11〜MF14に与えた隣接ダメージによる
抵抗値変化をこの時定数回路を通過する信号の遅延時間
の変化として検知している。
【0035】第1の実施形態のHTM回路100aは、
実質的に単なる抵抗回路の抵抗値変化を検知するだけで
構成は簡単であるが、測定手段として高精度の電流値等
の直流パラメータを測定できるテスタが必要である。し
かし、ヒューズ素子を含む冗長回路等を多数搭載する半
導体メモリ装置の検査・測定を行うメモリテスタにおい
ては、タイミング測定精度は高いが、電流値等の直流パ
ラメータの測定精度はあまり高くないのが通常である。
本実施形態のHTM回路100bは、上述のとおり隣接
ダメージによる抵抗値変化を遅延時間の変化として検知
できる構成にしたので、検査・測定にメモリテスタを適
用する冗長回路ブロックを有する半導体装置に搭載して
好適な構成となっている。すなわち、例えば半導体メモ
リ装置において冗長回路ブロックを使用する際のヒュー
ズ素子切断処理では、事前に各チップ毎の初期不良アド
レスの情報を収集し、切断処理後には置換確認を行うの
が一般的である。本実施形態のHTM回路100bを搭
載する半導体装置では、各チップ毎に収集される初期不
良アドレス情報と共に切断処理前のHTM回路100b
の遅延時間デ−タを同時採取する。又、ヒューズCF11〜
CF14を含むヒューズ素子の切断処理後は置換確認と共に
HTM回路100bの遅延時間データを採取する。遅延
時間の測定は一般的な半導体メモリにおける、アクセス
タイムを測定する方法を用いて行うことができるので、
HTM回路100bの遅延時間の測定に関しては特別な
回路や測定装置、技術を必要としない。このように、メ
モリテスタによる測定を可能としたことで、隣接ダメー
ジの検出を自動化することができ、全数検査の実施、作
業効率の向上、判定基準の均一化等々が可能になった。
【0036】ここで、HTM回路100bの構成による
遅延時間の変化について、シミュレーションによる数値
例を用いて検証する。図10は30個の第1モニタヒュ
ーズ素子を直列に接続した場合を想定したときのモデル
回路である。端子203,205の間に直列接続された
抵抗素子R1〜抵抗素子R30が、第1モニタヒューズ
素子であるHTM回路100bのヒューズMF11〜MF14に
相当する。又、容量素子C11〜容量素子C15が、HTM
回路100bの容量素子C1,C2に相当する。図11
は、抵抗素子R1〜抵抗素子R30の初期値をいずれも
実際のヒューズ素子の抵抗値例に近い例えば200Ω、
容量素子C11〜容量素子C15をいずれもNMOSのゲー
ト容量に近い1pFとし、例えば端子203から振幅が
1Vで4MHzの正弦波信号S0Aを入力したとき端子
205から出力する信号S4Aの波形、及び隣接ダメー
ジとして第1モニタヒューズ素子1本当たりの抵抗値の
10%に相当する隣接ダメージが30本中2本の第1モ
ニタヒューズ素子に存在した場合すなわち抵抗素子R1
〜抵抗素子R30の中で2個の抵抗素子例えばR4,R
5の抵抗値が10%増加した場合に端子203に信号S
0Aと同じ振幅が1Vで4MHzの正弦波信号S0Bを
入力したとき端子205から出力する信号S4Bの波形
を入力側信号S0A,S0Bの波形と共に示すシミュレ
ーション波形図で、(a)は全体波形図、(b)は
(a)の丸で囲まれた部分の拡大波形図である。
【0037】このシミュレーション結果から初期遅延時
間として32.0nSの時間差が、又隣接ダメージが3
0本中2本の第1モニタヒューズ素子に生じた場合の遅
延時間として34.2nSの時間差が得られた。従っ
て、抵抗値増大前後の遅延時間の差は、34.2nS−
32.0nS=2.2nSとなり、この値が例えば30
個中の2個の第1モニタヒューズ素子に10%の抵抗値
増大を生じる隣接ダメージの影響として検出される結果
である。メモリテスタのタイミング測定精度は±0.2
nSであり、10%の隣接ダメージとして得られた2.
2nSは十分判読可能である。
【0038】次に、本実施形態の変形例について説明す
る。第2の実施形態ではHTM回路100bがヒューズ
MF11〜MF14を抵抗素子とし、NMOSQ13とNMOSQ
17のゲート容量をそれぞれ容量素子C1,C2とするR
C低域通過フィルタによる時定数回路として構成された
が、RC広域通過フィルタによる時定数回路とすること
もできる。図12はこの変形例のHTM回路100cの
模式的な回路図であり、図13はその等価回路図であ
る。図12を参照すると、この変形例のHTM回路10
0cは、第2ヒューズブロック部121とMOS素子部
123を含む。第2ヒューズブロック部121が含むヒ
ューズ素子の形状、配置等の構成も第1の実施形態の第
2ヒューズブロック部101が含むヒューズ素子の形
状、配置等と同じ構成となっている。具体的には、の第
2ヒューズブロック部101のヒューズCF1〜CF4及び
ヒューズMF1〜MF4を、或いは第2ヒューズブロック部
111のヒューズCF11〜CF14及びヒューズMF11〜MF14
を、それぞれ第2ヒューズブロック部121のヒューズ
CF21〜CF24及びヒューズMF21〜MF24と読み替えればよい
ので詳細な説明は省略する。MOS素子部123は、H
TM回路100bの場合と同様、第2ヒューズブロック
部121に含まれる各ヒューズ素子に対応させてNMO
SQ21〜Q28を設けてある。従って、これらの第2ヒュ
ーズブロック部121とMOS素子部123も、HTM
回路100bの場合と同様、例えば冗長アドレス判定回
路10aの第1ヒューズブロック部12とNMOSQA
x,NMOSQA0〜QAnの部分を流用することができ、
HTM回路を容易に設計できる。HTM回路100cが
HTM回路100bと異なるのは第2ヒューズブロック
部121の第1モニタヒューズ素子であるヒューズMF21
〜MF24の接続であり、以下その点を中心に説明する。変
形例のHTM回路100cでは、第2ヒューズブロック
部121のヒューズMF21〜MF24の一端を全てGNDと接
続し、例えばNMOSQ21のゲート電極を電極3と、MF
21の他端をNMOSQ21のソース電極、ドレイン電極及
びNMOSQ23のゲート電極との共通接続点であるノー
ドN3と、MF22の他端をNMOSQ23のソース電極、ド
レイン電極及びNMOSQ25のゲート電極との共通接続
点であるノードN4と、MF23の他端をNMOSQ25のソ
ース電極、ドレイン電極及びNMOSQ27のゲート電極
との共通接続点であるノードN5と、MF24の他端をNM
OSQ27のソース電極、ドレイン電極及び電極5との共
通接続点であるノードN6と、それぞれ接続してある。
尚、他のNMOSQ22,24,26,28については、それぞ
れのゲート電極,ソース電極及びドレイン電極を全てG
NDに接続してあるが、これらのNMOSは無くてもよ
い。この構成により、図13から分かるとおり、HTM
回路100cでは、ヒューズMF21〜MF24を抵抗素子と
し、NMOSQ21、NMOSQ23、NMOSQ25及びN
MOSQ27のゲート容量をそれぞれ容量素子C6〜C9
とするRC高域通過フィルタによる時定数回路が構成さ
れている。この構成により、第2ヒューズ素子であるヒ
ューズCF21〜CF24を所定の切断条件で切断する前後にH
TM回路100cによる信号遅延時間の変化を検出すれ
ばヒューズMF21〜MF24に対する隣接ダメージの有無を検
出することができること、その測定方法及びそのメリッ
トはHTM回路100bの場合と同様であり、詳細な説
明省略する。
【0039】以上説明したとおり、本発明の半導体装置
及びヒューズ素子の切断方法は、機能回路で実際に用い
られている第1ヒューズ素子と形状,サイズ,材料,製
造工程等が同一の第1モニタヒューズ素子及び第2ヒュ
ーズ素子とを備えたHTM回路、或いは第1ヒューズ素
子と材料,製造工程等が同一の第2モニタヒューズ素子
と第1ヒューズ素子と形状,サイズ,材料,製造工程等
が同一の第2モニタヒューズ素子とを備えたHTM回路
のいずれかを搭載し、第1又は第2モニタヒューズ素子
のいずれかと第2ヒューズ素子とを交互に且つ第1ヒュ
ーズ素子の配置間隔と同じ間隔で配置し、所望の第1ヒ
ューズ素子を切断する際に同じ切断条件で同時に第2ヒ
ューズ素子も切断して、第1又は第2モニタヒューズ素
子の抵抗値変化をLSIテスタで検知できるようにした
ので、隣接ダメージの検出を自動化することができ、全
数検査の実施、作業効率の向上、判定基準の均一化等々
の効果が得られる。又、特に第2の実施形態及びその変
形例では、HTM回路を第1モニタヒューズ素子と例え
ばNMOSのゲート容量による時定数回路として構成す
ることで、隣接ダメージによる第1モニタヒューズ素子
の抵抗値変化を電流等の直流パラメータの測定精度が比
較的低いメモリテスタでも測定可能となったので、冗長
回路の使用が一般的な半導体メモリ装置においても隣接
ダメージの検出を自動化することができ、全数検査、作
業効率の向上、判定基準の均一化という効果が得られ
る。
【0040】尚、本発明は上記実施形態の説明に限定さ
れるものでなく、その要旨の範囲内で種々変更が可能で
ある。例えば第1又は第2モニタヒューズ素子の測定に
際しては、電極3を入力側、電極5を出力側として説明
したが、その逆であってもよい。又、第2の実施形態及
びその変形例でNMOSのゲート容量を容量素子として
用いたがこれはPMOSであってもよく、又複数のNM
OS又はPMOSを並列に接続した構成とすることもで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置及びヒューズ素子の切断方法は、メモリテスタを含む
LSIテスタを用いて隣接ダメージを検出することがで
き、ヒューズ素子の切断処理に伴う隣接ダメージの有無
に関する全数検査の実施、作業効率の向上、判定基準の
均一化という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置が有する半導体チップの模
式的な概略平面ブロック図である。
【図2】本発明の半導体装置が含むHTM回路の第1の
実施形態及びその関連部分の模式的な回路図である。
【図3】図2の第1ヒューズ素子、第2ヒューズ素子及
び第1モニタヒューズ素子の配置を説明するための図
で、(a),(b),(c)はそれぞれ第2ヒューズ素
子を切断する前の第2ヒューズブロック部、第2ヒュー
ズ素子を切断した後の第2ヒューズブロック部及び第1
ヒューズブロック部の模式的なパターン平面図である。
【図4】図2,3のヒューズ素子のパターン構造を説明
するための模式的な平面図である。
【図5】図1,2のHTM回路の測定をLSIテスタ等
により実施する場合の測定状態を示す模式図である。
【図6】第1の実施形態の変形例の第2ヒューズブロッ
ク部における第1ヒューズ素子、第2ヒューズ素子及び
第2モニタヒューズ素子の配置を説明するための図で、
(a)は第2ヒューズ素子を切断する前の図3(a)に
相当する模式的な平面図であり、(b)は隣接ダメージ
による抵抗値変化がディジタル的になる形状にした第2
モニタヒューズ素子を説明するための模式的な平面図で
ある。
【図7】本発明の半導体装置が含むHTM回路の第2の
実施形態及びその関連部分の模式的な回路図である。
【図8】図7のHTM回路の等価回路図である。
【図9】第2の実施形態のHTM回路の遅延時間の測定
を、メモリテスタを用いて実施する場合の測定状態を示
す模式図である。
【図10】図7のHTM回路を想定したときのシミュレ
ーション用のモデル回路である。
【図11】図10のモデル回路で抵抗素子の抵抗値が変
化する前後の出力側のシミュレーション結果波形を入力
波形と共に示す図で、(a)は全体波形図、(b)は
(a)の丸で囲まれた部分の拡大波形図である。
【図12】第2の実施形態の変形例のHTM回路の模式
的な回路図である。
【図13】図12のHTM回路の等価回路図である。
【図14】特開平3−222460号公報に開示された
半導体集積回路装置が備えるアライメントチェックパタ
ーンの平面図である。
【図15】特開平6−69444号公報に開示された半
導体集積回路装置が備えるヒューズ素子部の概略平面図
である。
【図16】特開平10−107110号公報に開示され
たレーザヒューズ切断状態モニタパターンの概略平面図
である。
【図17】特開平10−107110号公報に開示され
たレーザヒューズ切断状態モニタパターンの概略平面図
である。
【符号の説明】
1 チップ 3,5 電極 6 内部回路部 10 機能回路 10a 冗長アドレス判定回路 11 ヒューズ素子 12 第1ヒューズブロック部 13,63 ストライプ部 15,21,23 開口 16,17 接続電極部 31 金属配線 32 接続孔 60 第2モニタヒューズ素子 61,62 スリット 63a,63b,63c サブストライプ 100,100a,100b,100c HTM回路 101,111,121 第2ヒューズブロック部 113,123 MOS素子部 203,205 端子 300 LSIテスタ 301,501 ドライバ 302 電流測定手段 500 メモリテスタ 502 コンパレータ CF1〜CF4,CF11〜CF14,CF21〜CF24 ヒューズ MF1〜MF4,MF11〜MF14,MF21〜MF24,MSF1〜MSF4
ヒューズ N1,N2,N3,N4,N5,N6 ノード QAx,QA0〜QAn,Q11〜Q18,Q21〜Q28 NMO
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E068 AC00 5F038 AC03 AC05 AV03 AV06 AV15 DF05 DT14 EZ20 5F064 BB12 CC12 CC23 FF02 FF27 FF30 FF33 FF34 FF42 FF60

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも複数の第1ヒューズ素子を有
    する所定の機能回路とトリミングモニタ回路と第1電極
    と第2電極とを含む半導体チップを有し、前記トリミン
    グモニタ回路は第2ヒューズ素子及び第1モニタヒュー
    ズ素子をそれぞれ複数個少なくとも備え、前記第2ヒュ
    ーズ素子と前記第1モニタヒューズ素子とを交互に且つ
    前記第1ヒューズ素子の配置間隔と同じ間隔で配置し、
    更に全ての前記第1モニタヒューズ素子をいずれも前記
    第1電極と前記第2電極との間に直列に接続したことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも複数の第1ヒューズ素子を有
    する所定の機能回路とトリミングモニタ回路と第1電極
    と第2電極とを含む半導体チップを有し、前記トリミン
    グモニタ回路は第2ヒューズ素子及び第1モニタヒュー
    ズ素子をそれぞれ複数個と容量素子とを少なくとも備
    え、前記第2ヒューズ素子と前記第1モニタヒューズ素
    子とを交互に且つ前記第1ヒューズ素子の配置間隔と同
    じ間隔で配置し、更に全ての前記第1モニタヒューズ素
    子をいずれも前記第1電極と前記第2電極との間に直列
    に接続すると共に、前記第1モニタヒューズ素子の共通
    接続点と共通電位配線との間に前記容量素子を接続した
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも複数の第1ヒューズ素子を有
    する所定の機能回路とトリミングモニタ回路と第1電極
    と第2電極とを含む半導体チップを有し、前記トリミン
    グモニタ回路はそれぞれ複数個の第2ヒューズ素子,第
    1モニタヒューズ素子及び容量素子を少なくとも備え、
    前記第2ヒューズ素子と前記第1モニタヒューズ素子と
    を交互に且つ前記第1ヒューズ素子の配置間隔と同じ間
    隔で配置し、更に全ての前記容量素子を前記第1電極と
    前記第2電極との間に直列に接続すると共に、隣接する
    前記容量素子の共通接続点と共通電位配線との間に前記
    第1モニタヒューズ素子を接続したことを特徴とする半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記容量素子は、電界効果トランジスタ
    のゲートにより構成されている請求項2又は3に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1モニタヒューズ素子及び前記第
    2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と同
    一形状、同一サイズである請求項1乃至4いずれか1項
    に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1モニタヒューズ素子及び前記第
    2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と同
    一材料で構成されている請求項1乃至5いずれか1項に
    記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1モニタヒューズ素子及び前記第
    2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と同
    一工程で形成された請求項1乃至6いずれか1項に記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも複数の第1ヒューズ素子を有
    する所定の機能回路とトリミングモニタ回路と第1電極
    と第2電極とを含む半導体チップを有し、前記トリミン
    グモニタ回路は第2ヒューズ素子及び第2モニタヒュー
    ズ素子をそれぞれ複数個少なくとも備え、前記第2ヒュ
    ーズ素子と前記第2モニタヒューズ素子とを交互に且つ
    前記第1ヒューズ素子の配置間隔と同じ間隔で配置し、
    全ての前記第2モニタヒューズ素子をいずれも前記第1
    電極と前記第2電極との間に直列に接続し、且つ前記第
    2モニタヒューズ素子は必要に応じて切断する被切断領
    域と該被切断領域の両側に他の素子と接続するための接
    続領域を備え且つ少なくとも前記被切断領域にスリット
    を有することを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第2ヒューズ素子は、前記第1ヒュ
    ーズ素子と同一形状、同一サイズである請求項8に記載
    の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第2モニタヒューズ素子及び前記
    第2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と
    同一材料で構成されている請求項8又は9に記載の半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 前記第2モニタヒューズ素子及び前記
    第2ヒューズ素子は、いずれも前記第1ヒューズ素子と
    同一工程で形成された請求項8乃至10いずれか1項に
    記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項1又は8に記載の半導体装置の
    ヒューズ素子切断方法であって、少なくとも前記第2ヒ
    ューズ素子を切断する前に前記第1電極と前記第2電極
    との間の抵抗値R0を求める第1ステップと、所望の前
    記第1ヒューズ素子を切断する所定の切断条件で前記第
    2ヒューズ素子を切断する第2ステップと、前記第2ヒ
    ューズ素子を切断後に、前記第1電極と前記第2電極と
    の間の抵抗値R1を求め、更にr=(R1−R0)/R
    0を算出する第3ステップと、このrを予め設定された
    所定の規格値と比較し、rが該規格値よりも小さいとき
    前記第1ヒューズ素子を切断する前記切断条件は正常で
    あったと判定する第4ステップと、を少なくとも含むこ
    とを特徴とするヒューズ素子切断方法。
  13. 【請求項13】 請求項2乃至4いずれか1項に記載の
    半導体装置のヒューズ素子切断方法であって、少なくと
    も前記第2ヒューズ素子を切断する前に前記第1電極と
    前記第2電極との間の信号遅延時間Td1を測定する第1
    ステップと、所望の前記第1ヒューズ素子を切断する所
    定の切断条件で前記第2ヒューズ素子を切断する第2ス
    テップと、前記第2ヒューズ素子を切断後に、前記第1
    電極と前記第2電極との間の信号遅延時間Td2を測定
    し、更にrtd=(Td2−Td1)/Td1を算出する第3ス
    テップと、このrtdを予め設定された所定の規格値と比
    較し、rtdが該規格値よりも小さいとき前記第1ヒュー
    ズ素子を切断する切断条件は正常であったと判定する第
    4ステップと、を少なくとも含むことを特徴とするヒュ
    ーズ素子切断方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも所望の前記第1ヒューズ素
    子の切断処理と前記第2ヒューズ素子の切断処理は連続
    して実施される請求項12又は13記載のヒューズ素子
    切断方法。
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CN103493320A (zh) * 2011-04-21 2014-01-01 Abb有限公司 用于监视dc电路状态的装置

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