JP2003091804A - 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの加工装置及び加工方法並びに磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの加工装置及び加工方法並びに磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2003091804A JP2001283466A JP2001283466A JP2003091804A JP 2003091804 A JP2003091804 A JP 2003091804A JP 2001283466 A JP2001283466 A JP 2001283466A JP 2001283466 A JP2001283466 A JP 2001283466A JP 2003091804 A JP2003091804 A JP 2003091804A
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Yasutoshi Fujita
恭敏 藤田
Hiroaki Kasahara
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 正確なMRハイト制御を行うことができるM
R型薄膜磁気ヘッドの加工装置、MR型薄膜磁気ヘッド
の加工方法及びMR型薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供
する。 【解決手段】 複数のMR型薄膜磁気ヘッドが一体的に
配列されたバー54の研磨を、このバー54に設けられ
たMR膜をセンサ膜として有するELGセンサ55の出
力抵抗値に応じて制御するMR型薄膜磁気ヘッドの定盤
50が、MR膜をセンサ膜として有するELGセンサ5
5の出力抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領域と
なるような直流バイアス磁界をバー54に印加する直流
磁化用磁石53を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果(M
R)型薄膜磁気ヘッドの加工装置、MR型薄膜磁気ヘッ
ドの加工方法及びMR型薄膜磁気ヘッドの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。このため、読出し用の薄膜磁気ヘッドとして、
インダクティブ電磁変換素子に代えてMR素子を用いる
ことが一般的に行われている。その場合、読出し用のM
R素子と書込み用のインダクティブ電磁変換素子とを積
層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが用いられることが
多い。
【0003】この種のMR型薄膜磁気ヘッドを製造する
場合、MR素子の寸法出し(MRハイト調整)のための
研磨処理が必ず行われる。この研磨処理は、複数のMR
型薄膜磁気ヘッドが一列に一体的に配置されるようにウ
エハをシングルバー又はブロックバーと呼ばれる列毎に
切断して得たバーの一面(浮上面、ABS:AirBe
aring Surface)を研磨することにより行
われ、これによって、複数のMR型薄膜磁気ヘッドのM
Rハイトが一括して調整される。
【0004】1つのバー内の複数のMR型薄膜磁気ヘッ
ド相互のMRハイト及び複数のバーのMR型薄膜磁気ヘ
ッド相互のMRハイトを正確な値に調整するために、通
常は、研磨された高さを検出するELG(Electr
ic Lapping Guide)センサ等と称され
る研磨量センサが各バーに複数設けられており、これら
研磨量センサからの電気的信号に応じて、研磨が制御さ
れる。
【0005】ELGセンサは、例えば特開2000−6
129号公報に開示されているように、工程数を削減し
たり、製法上の簡便さ等の観点から、MR素子のMR膜
と同じ構造のMR膜を有しているのが一般的であり、研
磨されるべきABSに隣接しかつ平行に伸長するように
構成されている。MRハイトの研磨に応じてこのELG
センサのMR膜も研磨され、その高さが減少しこれによ
る素子抵抗の変化から研磨量を教えるように構成されて
いる。このようなELGセンサを用いたMRハイト制御
については、例えば、特開平9−93214号公報、特
開平10−269530号公報及び特開2001−61
28号公報等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ELGセンサは一般に
MR膜で構成されているため、外部磁界に対して磁気抵
抗効果、即ち抵抗変化を示す。一方、研磨装置の定盤自
体及びその周辺の部材は、磁化されていることが多い。
【0007】従って、このような状態の研磨装置でEL
Gセンサに基づいたMRハイトの制御を行うと、ELG
センサの抵抗値自体が周囲の磁界により変動して正確な
研磨量を把握できず、正しいMRハイト制御を行えない
場合がある。特に最近のように、MR膜が巨大磁気抵抗
効果(GMR)を利用した積層構造を有する場合には、
この傾向が顕著となってきている。
【0008】本発明の目的は、正確なMRハイト制御を
行うことができるMR型薄膜磁気ヘッドの加工装置、M
R型薄膜磁気ヘッドの加工方法及びMR型薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
MR型薄膜磁気ヘッドが一体的に配列されたバーの研磨
を、このバーに設けられたMR膜をセンサ膜として有す
るラッピングセンサの出力抵抗値に応じて制御するMR
型薄膜磁気ヘッドの加工装置であって、MR膜をセンサ
膜として有するラッピングセンサの出力抵抗値が外部磁
界の変化に対して安定な領域となるような直流バイアス
磁界をバーに印加する磁界印加手段を備えたMR型薄膜
磁気ヘッドの加工装置が提供される。
【0010】本発明によれば、さらに、複数のMR型薄
膜磁気ヘッドが一体的に配列されたバーに設けられたM
R膜をセンサ膜として有するラッピングセンサの出力抵
抗値が外部磁界の変化に対して安定な領域となるような
直流バイアス磁界をバーに印加しておき、磁気抵抗効果
膜をセンサ膜として有するラッピングセンサの出力抵抗
値に応じてバーの研磨を制御するMR型薄膜磁気ヘッド
の加工方法が提供される。
【0011】さらにまた、本発明によれば、ウエハ上に
複数のMR型薄膜磁気ヘッドをマトリクス状に形成し、
このウエハを切断して複数のMR型薄膜磁気ヘッドが一
体的に配列された複数のバーを得、得られた各バーにつ
いて、バーに設けられたMR膜をセンサ膜として有する
ラッピングセンサの出力抵抗値が外部磁界の変化に対し
て安定な領域となるような直流バイアス磁界をバーに印
加した状態で、MR膜をセンサ膜として有するラッピン
グセンサの出力抵抗値に応じてバーの研磨を制御し、そ
の後、バーを切断して個々のMR型薄膜磁気ヘッドを得
るMR型薄膜磁気ヘッドの製造方法が提供される。
【0012】MR膜をセンサ膜として有するラッピング
センサの出力抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領
域となるような直流バイアス磁界をバーに印加した状態
で、研磨量の検出を行っている。このように、研磨量セ
ンサの動作点が外部磁界の変化に対して安定な領域に固
定されているため、その出力は外部磁界の影響では変化
せず、研磨量のみに従って変化することとなる。従っ
て、研磨量を正しく把握できるので、MRハイトを正確
に制御することが可能となる。
【0013】直流バイアス磁界を、バーを研磨する定盤
に一体化されているか、又はバーを取り付ける研磨用治
具に一体化された磁界発生手段から印加することが好ま
しい。定盤に一体化されるとは、定盤自体が磁界発生手
段で構成されるか又は定盤に磁界発生手段が一体的に取
り付けられていることを表している。また、研磨用治具
に一体化されるとは、研磨用治具自体が磁界発生手段で
構成されるか又は研磨用治具に磁界発生手段が一体的に
取り付けられていることを表している。
【0014】この磁界発生手段が、永久磁石又は電磁石
であることが好ましい。
【0015】MR膜をセンサ膜として有するラッピング
センサが、MR型薄膜磁気ヘッドのMR素子とは別個に
設けられた専用の研磨量センサであるか、又はMR型薄
膜磁気ヘッドのMR素子自体であることも好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されるMR
型薄膜磁気ヘッドの一例の構造を概略的に示す断面図で
ある。
【0017】このMR型薄膜磁気ヘッドは、基板10上
にMR素子を有する読出しヘッド部とインダクティブ電
磁変換素子を有する書込みヘッド部とを積層した構造の
複合型薄膜磁気ヘッドである。
【0018】同図において、11はAl−TiC
等による基板10上に積層された例えばAl等に
よる絶縁膜、12は絶縁膜11の上に積層された例えば
NiFe等による下部シールド膜、13はその上に積層
された例えばAl等による下部シールドギャップ
膜、14はその上に積層されたMR膜、15はMR膜1
4を挟むように下部シールドギャップ膜13上に積層さ
れた例えばAl等による上部シールドギャップ
膜、16はその上に積層された例えばNiFe等による
上部シールド膜をそれぞれ示している。
【0019】下部シールド膜12及び上部シールド膜1
6は、MR膜15を磁気的にシールドするためのもので
あり、下部シールドギャップ膜13及び上部シールドギ
ャップ膜15を介してMR膜14を挟み互いに対向する
ように配置されている。上部シールド膜16は、書込み
ヘッド部における下部磁極としての機能も兼ね備えてい
る。
【0020】MR膜14は、ABS17の近傍に配置さ
れており、例えば異方性磁気抵抗効果(AMR)膜、例
えばスピンバルブ(Spin Valve)膜のごとき
GMR膜、又はトンネル磁気抵抗効果(TMR)膜等で
構成されている。
【0021】MR膜14のABS17側の端縁から反対
側の端縁までの長さが、MRハイトである。このMRハ
イトは、素子抵抗、再生出力をはじめ、多くのヘッド動
作特性値を制御する際に重要である。
【0022】下部磁極をも構成する上部シールド膜16
上には、例えばAl等による記録ギャップ膜18
が積層されており、その上には例えばフォトレジストに
よる絶縁層19、薄膜コイル20、例えばフォトレジス
トによる絶縁層21、薄膜コイル22、例えばフォトレ
ジストによる絶縁層23、例えばNiFe等による上部
磁極24が順次積層されており、その上には例えばAl
等による保護膜25が積層されている。
【0023】図2は、本発明におけるMR型薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法の一実施形態の流れを概略的に示すフロ
ーチャートである。以下、同図を参照してMR型薄膜磁
気ヘッドの製造工程を説明する。
【0024】まず、薄膜集積技術を用いて、ウエハ上に
多数の複合型薄膜磁気ヘッドをマトリクス状に形成する
と共に、MR素子の成膜プロセスにおいて、同時に複数
のMR膜をセンサ膜として有するラッピングセンサ(M
R型ELGセンサ)をも形成する(ステップS1)。
【0025】次いで、図3(A)及び(B)に示すよう
に、このウエハ(基板)30を複数のバー31に切り出
す(ステップS2)。この切断は、同図(B)に示すよ
うに、各バー31が少なくとも1列に配列された複数の
MR型薄膜磁気ヘッド32及び複数のMR型ELGセン
サを有するように行う。
【0026】次いで、バー31のABS(研磨面)31
aをある程度の深さまで粗研磨する(ステップS3)。
この粗研磨工程においては、ELGセンサを用いず、例
えば画像処理等を用いておおまかな量の研磨を行う。
【0027】次いで、ABSの本研磨を行ってMRハイ
トの調整を行う(ステップS4)。この研磨にはELG
センサからの検出出力を利用する。
【0028】図4はこの本研磨工程の流れを概略的に示
すフローチャートであり、図5はこの工程で使用される
研磨装置の構成を概略的に示す図である。以下これらの
図を用いてこの本研磨工程について説明する。
【0029】図5に示すように、研磨装置は、定盤50
と、この定盤50に同軸に連結された回転シャフト51
と、この回転シャフト51をベルト52aを介して駆動
し定盤50を回転させるモータ52bと、定盤50の全
面に渡って均一に一体的に取り付けられた永久磁石又は
直流電磁石による直流磁化用磁石53と、バー54に設
けられたELGセンサ55に一定の直流電流を流しその
出力抵抗値を検出する抵抗検出回路56と、抵抗検出回
路56が検出したELGセンサ55の出力に応じて、M
Rハイトを計算し、回転数検出器58などの信号から定
盤50の回転制御、研磨剤の制御及び研磨の終了制御等
を行うコントローラ57とを主に備えている。定盤50
自体を永久磁石又は直流電磁石による直流磁化用磁石で
構成しても良い。
【0030】まず、定盤50に取り付けられた直流磁化
用磁石53からの磁界方向を設定する(ステップS4
1)。その方向は、MR膜を構成する積層膜、例えばス
ピンバルブ膜(下部強磁性層/電気伝導層/上部磁性層
/ピン止め層)の上部磁性層がピン止めされている方向
に設定する。このように設定することで、ELGセンサ
に使われているMR膜の下部強磁性層(フリー層)の磁
化方向と上部磁性層(ピンド層)の磁化方向とがほぼ平
行となり、外部磁界に対して抵抗が安定な領域とするこ
とができる。
【0031】次いで、バー54をこの研磨装置に装着し
(ステップS42)、ELGセンサ55の端子電極55
aを抵抗検出回路56に電気的に接続する。
【0032】その後、バー54の研磨を行いながらEL
Gセンサ55からの検出出力を取り込み(ステップS4
3)、MRハイトの計算を行うと共に定盤50の回転速
度を制御して研磨量を制御する(ステップS44)。そ
の際、バー54には、従ってELGセンサ55には、直
流磁化用磁石53からELGセンサ55の出力抵抗値が
外部磁界の変化に対して安定な領域となるような直流バ
イアス磁界が印加される。
【0033】MRハイトの求め方は公知であるが、以下
にその一例を簡単に説明する。
【0034】図6に示すように、バー54上には、その
ABS側の面(研磨面)54aに沿って1列に配列され
た薄膜磁気ヘッドのMR膜60〜62が形成されてお
り、さらにこれらのMR膜の間には、ELGセンサのM
R膜(以下単にELGセンサと称する)63及び64が
それぞれ形成されているとする。
【0035】ELGセンサ63の集積時に測定された抵
抗値をRとすると、MRハイトH MRは次の(1)式
で与えられる、 HMR=R/(R−R)=C+RSH×W/(R−R) ( 1) ただし、RはMR膜の集積時の仮想抵抗、Rは集積
時のリード導体抵抗、CはMR膜及びリード導体の接続
部におけるクラウディング抵抗等のその他の抵抗分、R
SHはMR膜のシート抵抗、WはELGセンサ63の
幅をそれぞれ表している。
【0036】仮想抵抗R及びリード導体抵抗Rは、
以下のようにして求められる。ELGセンサ63及び6
4の各抵抗値をR及びR、幅をW及びW、高さ
をH 及びHとすると、次の(2)及び(3)式が成
り立つ。
【0037】 R=R+(C/H)+(RSH×W)/H (2 ) R=R+(C/H)+(RSH×W)/H (3 ) ここで、H=H−a、W=W を(2)及び
(3)式に代入すると、次の(4)及び(5)式を得
る。但し、aはHより小さい定数である。
【0038】 R=R+(C/H)+(RSH×W)/H ( 4) R=R+(C/(H−a))+(RSH×W1)/(H−a) (5) 従って、この連立方程式を解くことにより、次の(6)
及び(7)式で表される仮想抵抗R(=C+RSH×
)及びリード導体抵抗Rが得られる。
【0039】 R=R+(H−a)×(R−R)/a (6 ) R=−H×(H−a)×(R−R)/a (7 ) なお、これら仮想抵抗R及びリード導体抵抗Rの組
は、一組のELGセンサ63及び64ごとに得られる。
そして、研磨中のELGセンサの抵抗値RからH MR
/(R−R)を用いてMRハイトHMRが計算さ
れる。
【0040】次いで、計算されたMRハイトHMRが所
望値(終点)となったかどうかが判別される(ステップ
S45)。
【0041】計算されたMRハイトHMRが所望値に達
していない場合は、ステップS43に戻って研磨処理を
繰り返して続行し、MRハイトHMRが所望値となった
場合は研磨を終了し(ステップS46)、図2に示すス
テップS5へ進む。
【0042】このステップS5においては、バーのAB
S上に例えばDLC(ダイアモンドライクカーボン)膜
等の保護膜を形成する。
【0043】次いで、バーのABSにレールを形成した
(ステップS6)後、そのバーを切断して個々の磁気ヘ
ッドスライダを得る(ステップS7)。
【0044】その後、磁気ヘッドスライダをサスペンシ
ョンに搭載してヘッドジンバルアセンブリ(HGA)を
形成する(ステップS8)。
【0045】図7に示すように、本実施形態において
は、少なくともELGセンサ55が動作している際に
は、永久磁石又は直流電磁石による直流磁化用磁石53
からELGセンサ55に直流バイアス磁界が印加され
る。この直流バイアス磁界の方向及び値は、ELGセン
サ55の出力抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領
域となるように設定されている。
【0046】一般に、MR膜は、少量の正方向又は負方
向への磁界に対しても抵抗変化を生じる。図8は本実施
形態のごときELGセンサのMR膜に印加された外部磁
界に対するその抵抗値変化の一例を示す特性図である。
このELGセンサでは、例えば極度に大きい負方向(正
方向)への磁界を印加した場合、MR膜は最小の抵抗値
を示す。この状態から磁界を正方向に増やして(負方向
に減らして)行くと、磁界ゼロを経て最大抵抗値を迎
え、次いで抵抗値は下がりはじめ、図8には示してない
が、極度に大きい正方向(負方向)の磁界では、再び最
小の抵抗値となる。従って、通常の動作範囲ではMR膜
は最もMR変化を起こし易い状態にあり、定盤又はその
周辺が多少磁化されたのみでその抵抗値の読みが変って
しまう。そこで本実施形態では、本研磨中に、抵抗変化
を起こさない程度の、即ち、MR膜の出力抵抗値が外部
磁界の変化に対して安定な領域となるような直流磁界を
印加することによって、磁界によるELGセンサ55の
抵抗値変化を防止しているのである。その結果、研磨量
を正しく把握することができ、MRハイトを正確に制御
することが可能となる。
【0047】図8のELGセンサでは、約−20000
A/mより大きい負方向の磁界、例えば−40000A
/mの磁界を印加することにより、ELGセンサの出力
抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領域となって、
換言すれば、MR膜の下部強磁性層(フリー層)の磁化
方向と上部磁性層(ピンド層)の磁化方向とがほぼ平行
となって、磁界による抵抗変化が生じないことが分か
る。
【0048】以上述べた実施形態では、ELGセンサと
して、MR型磁気ヘッドのMR膜とは別個に設けた専用
のMR膜を用いているが、MR型磁気ヘッド自体のMR
膜をELGセンサとして流用することも可能である。た
だし、その場合、MR膜がシールド膜でカバーされてい
るため、MR膜の出力抵抗値が外部磁界の変化に対して
安定な領域となるような直流磁界をMR膜に与えるため
にはより大きな外部磁界が必要となる。
【0049】図9はこのようなELGセンサのMR膜に
印加された外部磁界に対するその抵抗値変化の一例を示
す特性図である。この実素子を流用したELGセンサで
は、外部印加磁界がゼロの付近では、MR変化がなく、
ある程度の大きさの外部磁界が印加されたところで、M
R特性を示している。このELGセンサにおいても、約
−20000A/mより大きい負方向の磁界、例えば−
40000A/mの磁界を印加することにより、ELG
センサの出力抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領
域となって、換言すれば、MR膜の下部強磁性層(フリ
ー層)の磁化方向と上部磁性層(ピンド層)の磁化方向
とがほぼ平行となって、磁界による抵抗変化が生じてい
ない。
【0050】図10は、本発明の製造方法の他の実施形
態における本研磨工程で直流磁界が印加される様子を説
明する図である。
【0051】この実施形態においては、永久磁石又は直
流電磁石による直流磁化用磁石103が、研磨装置の定
盤100には取り付けられておらず、バー104を装着
する研磨用治具108に一体的に取り付けられている
か、又は治具108自体が直流磁化用磁石103によっ
て形成されている。これによって、バー104の研磨中
は、直流磁化用磁石103からELGセンサにその出力
抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領域となるよう
な直流バイアス磁界が印加される。
【0052】本実施形態におけるその他の構成、変更態
様及び作用効果は、前述した実施形態の場合と同様であ
る。
【0053】以上述べた実施形態は全て本発明を例示的
に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明
は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することがで
きる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均
等範囲によってのみ規定されるものである。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、MR膜をセンサ膜として有するラッピングセンサの
出力抵抗値が外部磁界の変化に対して安定な領域となる
ような直流バイアス磁界をバーに印加した状態で、研磨
量の検出を行っている。このように、研磨量センサの動
作点が安定な領域に固定されているため、その出力は外
部磁界の変化によっては変化せず、研磨量のみに従って
変化することとなる。従って、研磨量を正しく把握でき
るので、MRハイトを正確に制御することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるMR型薄膜磁気ヘッドの一
例の構造を概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の製造方法の一実施形態の流れを概略的
に示すフローチャートである。
【図3】ウエハ及びこのウエハから切り出されるバーを
示す斜視図である。
【図4】本研磨工程の流れを概略的に示すフローチャー
トである。
【図5】図2の実施形態における本研磨工程で使用され
る研磨装置の構成を概略的に示す図である。
【図6】バー上に形成された薄膜磁気ヘッドのMR膜及
びELGセンサのMR膜の一例を示す平面図である。
【図7】図2の実施形態における本研磨工程で直流磁界
が印加される様子を説明する図である。
【図8】ELGセンサのMR膜に印加された外部磁界に
対するその抵抗値変化の一例を示す特性図である。
【図9】実素子を流用したELGセンサのMR膜に印加
された外部磁界に対するその抵抗値変化の一例を示す特
性図である。
【図10】本発明の製造方法の他の実施形態における本
研磨工程で直流磁界が印加される様子を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 基板 11 絶縁膜 12 下部シールド膜 13 下部シールドギャップ膜 14、60〜62 MR膜 15 上部シールドギャップ膜 16 上部シールド膜 17、31a ABS 18 記録ギャップ膜 19、21、23 絶縁層 20、22 薄膜コイル 24 上部磁極 25 保護膜 30 ウエハ 31、54、104 バー 32 MR型薄膜磁気ヘッド 50、100 定盤 51 回転シャフト 52a ベルト 52b モータ 53、103 直流磁化用磁石 55、63、64 ELGセンサ 56 抵抗検出回路 57 コントローラ 58 回転数検出器 108 研磨用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 寛顕 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA02 AA14 AA16 BA21 BC05 BC09 CA16 DA02 DA05 DA24 DD02 EB07 FA10 2G017 AC09 AD54 AD65 5D034 BA02 DA02 DA04 DA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドが
    一体的に配列されたバーの研磨を、該バーに設けられた
    磁気抵抗効果膜をセンサ膜として有するラッピングセン
    サの出力抵抗値に応じて制御する磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッドの加工装置であって、前記磁気抵抗効果膜をセ
    ンサ膜として有するラッピングセンサの出力抵抗値が外
    部磁界の変化に対して安定な領域となるような直流バイ
    アス磁界を該バーに印加する磁界印加手段を備えたこと
    を特徴とする磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの加工装
    置。
  2. 【請求項2】 前記磁界印加手段が、前記バーを研磨す
    る定盤に一体化された磁界発生手段であることを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界印加手段が、前記バーを取り付
    ける研磨用治具に一体化された磁界発生手段であること
    を特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記磁界発生手段が、永久磁石であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生手段が、電磁石であること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜として有
    するラッピングセンサが、前記磁気抵抗効果型薄膜磁気
    ヘッドの磁気抵抗効果素子とは別個に設けられた専用の
    研磨量センサであることを特徴とする請求項1から5の
    いずれか1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜として有
    するラッピングセンサが、前記磁気抵抗効果型薄膜磁気
    ヘッドの磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請求
    項1から5のいずれか1項に記載の装置。
  8. 【請求項8】 複数の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドが
    一体的に配列されたバーに設けられた磁気抵抗効果膜を
    センサ膜として有するラッピングセンサの出力抵抗値が
    外部磁界の変化に対して安定な領域となるような直流バ
    イアス磁界を該バーに印加しておき、前記磁気抵抗効果
    膜をセンサ膜として有するラッピングセンサの出力抵抗
    値に応じて該バーの研磨を制御することを特徴とする磁
    気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの加工方法。
  9. 【請求項9】 前記直流バイアス磁界を、前記バーを研
    磨する定盤に一体化された磁界発生手段から印加するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記直流バイアス磁界を、前記バーを
    取り付ける研磨用治具に一体化された磁界発生手段から
    印加することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記磁界発生手段が、永久磁石である
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記磁界発生手段が、電磁石であるこ
    とを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜として
    有するラッピングセンサが、前記磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッドの磁気抵抗効果素子とは別個に設けられた専用
    の研磨量センサであることを特徴とする請求項8から1
    2のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜として
    有するラッピングセンサが、前記磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッドの磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請
    求項8から12のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ウエハ上に複数の磁気抵抗効果型薄膜
    磁気ヘッドをマトリクス状に形成し、該ウエハを切断し
    て前記複数の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドが一体的に
    配列された複数のバーを得、得られた各バーについて、
    該バーに設けられた磁気抵抗効果膜をセンサ膜として有
    するラッピングセンサの出力抵抗値が外部磁界の変化に
    対して安定な領域となるような直流バイアス磁界を該バ
    ーに印加した状態で、前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜と
    して有するラッピングセンサの出力抵抗値に応じて該バ
    ーの研磨を制御し、該バーを切断して個々の磁気抵抗効
    果型薄膜磁気ヘッドを得ることを特徴とする磁気抵抗効
    果型薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記直流バイアス磁界を、前記バーを
    研磨する定盤に一体化された磁界発生手段から印加する
    ことを特徴とする請求項15に記載の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記直流バイアス磁界を、前記バーを
    取り付ける研磨用治具に一体化された磁界発生手段から
    印加することを特徴とする請求項15に記載の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記磁界発生手段が、永久磁石である
    ことを特徴とする請求項16又は17に記載の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記磁界発生手段が、電磁石であるこ
    とを特徴とする請求項16又は17に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜として
    有するラッピングセンサが、前記磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッドの磁気抵抗効果素子とは別個に設けられた専用
    の研磨量センサであることを特徴とする請求項15から
    19のいずれか1項に記載の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記磁気抵抗効果膜をセンサ膜として
    有するラッピングセンサが、前記磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッドの磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請
    求項15から19のいずれか1項に記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009119582A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Hitachi Computer Peripherals Co Ltd ラップ加工装置及びラップ加工方法
US7554769B2 (en) 2004-04-06 2009-06-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Thin film magnetic head and head gimbal assembly
US7631416B2 (en) * 2007-05-14 2009-12-15 Tdk Corporation Method of making thin film magnetic head using electric lapping guide
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