JP2003091176A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003091176A
JP2003091176A JP2001285380A JP2001285380A JP2003091176A JP 2003091176 A JP2003091176 A JP 2003091176A JP 2001285380 A JP2001285380 A JP 2001285380A JP 2001285380 A JP2001285380 A JP 2001285380A JP 2003091176 A JP2003091176 A JP 2003091176A
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Tsutomu Ando
力 安藤
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワックス含有トナーが高温度、あるいは長時間
加熱された場合においても、付着残留しているトナーを
粘着力を利用してクリーニングするクリーニング部材
が、良好なクリーニング性能を発揮することを可能にす
る。 【解決手段】ワックス含有トナーを用いて形成されたト
ナー像を溶融させる加熱手段と、トナー像を間に挟んだ
状態で記録媒体と像担持体とを加圧する加圧手段と、像
担持体表面に付着残留したトナー像をクリーニングする
クリーニング部材とを備える画像形成装置において、像
担持体が画像形成動作の実行中に移動を停止し再び移動
を開始した場合に、移動の停止前に既に担持されてい
た、像担持体表面に付着残留するトナーに、クリーニン
グ部材によりトナーがクリーニングされる前に、樹脂を
供給して樹脂でトナー表面を被う樹脂供給手段を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
ー等の電子写真方式の画像形成装置に関し、詳しくは、
感光体もしくは中間転写体上のトナー像を記録媒体に転
写するとともにその転写の際に定着することにより画像
を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体上に形成したトナー像を中
間転写体に1次転写し、中間転写体上のトナー像を記録
媒体に2次転写する場合には、バイアスされた転写ロー
ルなどを用い静電的に行う方法が多用されているが、近
年、加熱板等を用いてトナー像を溶融するとともに、圧
力を加えて転写と定着を一緒に行う方法が提案されてい
る。予めトナー像を加熱して転写と定着を一緒に行う方
法は、中間転写体から記録媒体にトナー像を転写した後
に、中間転写体表面に付着残留するトナーをいかに除去
し、次の画像形成サイクルに備えるかが重要であり、そ
のクリーニング技術をめぐって様々な提案がなされてい
る。
【0003】感光体上に形成したトナー像をフィルム状
の中間転写体に転写し、中間転写体上のトナー像を加熱
および加圧して、そのトナー像を記録媒体上に転写定着
する装置におけるクリーナとして、例えば特開昭63−
189878号公報、及び特公平4−31394号公
報、特公平4−45829号公報にトナーのクリーニン
グ技術が開示されている。
【0004】開示された技術によれば、中間転写体から
トナー像を用紙に転写した後に中間転写体上に残留して
いるトナーを回収するため、加熱することにより粘着力
が発生しているクリーニングローラーを中間転写体に押
し付け、残留トナーをそのクリーニングローラーに付着
させて除去する構成が用いられている。
【0005】この転写定着方法に用いる中間転写体は、
トナー像が離れるための離型性、更に、定着による熱に
耐えられる耐熱性、トナーと紙表面の双方又は一方の凹
凸に追従する変形性(柔らかさ)、感光体から転写を受
ける電気的特性(抵抗値の制御性)が必要となり、特開
昭59−50473号公報では、電気抵抗率制御を行っ
た耐熱性があるポリイミド等の表面に、離型性を向上さ
せるためのシリコーンゴムをコーティングすることによ
り、そのような要求を満足する中間転写体が提案されて
いる。
【0006】しかしながら、上記発明のクリーニング方
式は、クリーニング部材表面と中間転写体表面のトナー
付着力の差を利用してクリーニングを行っているので、
中間転写体とトナーとの間の付着力が相対的に大きくな
ったり、或いは、クリーニング部材とトナーとの間の付
着力が相対的に小さくなると、クリーニング不良が発生
するので、中間転写体とトナーとの間の付着力を大きく
するか、あるいはクリーニング部材とトナーとの付着力
を小さくす必要がある。
【0007】図1は、中間転写体の表面部材であるシリ
コーンゴムにトナーを付着させたまま加熱した場合にお
ける加熱時間と付着力との関係を示す図であり、図2
は、中間転写体の表面部材であるシリコーンゴムにトナ
ーを付着させたまま加熱した場合における加熱温度と付
着力との関係を示す図である。
【0008】図において、縦軸は、中間転写体とトナー
との間の付着力(N)、横軸は、それぞれ加熱時間、ま
たは加熱温度を表わしている。また、図3は、付着力を
測定する方法を示す模式図である。
【0009】図3に示すように、中間転写体110とト
ナー像115との間の付着力(N)は、加熱部材100
にトナー像115が形成された中間転写体110を載
せ、その上に用紙120を重ねると共に、加熱部材10
0を所定の温度で、所定時間加熱した後、用紙120を
中間転写体110から剥離するときの剥離力を測定する
ことにより測定した。
【0010】図1のグラフは、加熱部材の加熱温度を1
70℃に固定して、加熱時間を変化させた場合の付着量
を表わしている。また、図2のグラフは、加熱時間を2
0分に固定して、加熱温度を変化させた場合の付着量を
表わしている。図1及び図2からわかるように、加熱時
間が長い場合、或いは、加熱温度が高い場合には、中間
転写体とトナー像との付着性が高くなることがわかる。
【0011】通常時には、一般に、消費電力低減化の観
点から、トナー像115を溶融させるための熱量(加熱
温度および加熱時間に比例する)は、必要最小限度で済
むように制御されており、このように加熱時間が長くな
ったり、加熱温度が高くなったりする状態は、起こらな
い。
【0012】しかしながら、紙詰まりなどが発生し、中
間転写体110が回動を瞬間的に停止させたときには、
中間転写体110が加熱部材100(加熱ローラーや加
熱板など)に接触している部分は、再び中間転写体11
0が回動を開始するまで、或いは、加熱部材100の温
度が下がるまで、長時間にわたって加熱部材100の余
熱により加熱されたままの状態となる。加えて、加熱部
材100は、通常の画像形成動作においては、移動する
中間転写体110に供給する熱量(すなわち、加熱部材
から奪われる熱量)と加熱源(ランプや面状ヒーターな
ど)から供給される熱量とをバランスさせることによっ
て一定温度を保っている。このような状態で中間転写体
110が瞬間的に停止し、その瞬間に加熱源への電力供
給を止めたとしても、供給熱量が減少するため、加熱部
材100は、設定温度よりも高い温度にオーバーシュー
トする。したがって、中間転写体110が瞬間的に回動
を停止した場合には、中間転写体110とトナー像11
5とは長時間にわたって加熱され、高温度下に曝され
る。また、中間転写体110の回動が瞬間的に停止する
のは、紙詰まり時の他にも、ハード・シャットダウン
(停電やコンセントの抜け、故障など、画像形成装置の
中間転写体の回動がイレギュラーに停止される緊急停止
をいう。)時にも生じる。
【0013】一方、画像形成に用いるトナーには、定着
時の離型性確保、ドキュメントオフセット防止などを目
的として、通常ワックス成分が添加されている。
【0014】図4は、中間転写体上に形成されたワック
ス含有トナーを用いたトナー像を示す模式図である。
【0015】図4の上段は、通常状態のトナー像、下段
は、長時間にわたり加熱され、高温度下に曝された状態
のトナー像を表わしている。
【0016】図4において、中間転写体110上にトナ
ー像115が形成され、トナー像115中にはワックス
116が含有されている。図4の上段のトナー像115
中には、ワックス116がほぼ均等に分散されている
が、図4の下段のトナー像115中には、トナー像11
5が長時間にわたって加熱され、高温度下に曝されるた
ため、軟化したトナー像115表面にはワックス116
が染み出している。このワックス116は離型性付与剤
であり、中間転写体110表面の残留トナー像115を
クリーニングする場合におけるトナー像115とクリー
ニング部材との間の付着力を下げるので、クリーニング
不良が生じる原因となる。
【0017】図5は、加熱温度と加熱時間とを変化させ
た場合のトナーのクリーニング状態を示す図である。
【0018】図5において、縦軸は、加熱時間(分)、
横軸は、加熱温度(℃)を表わしている。また、図中の
○印は、トナーのクリーニングが可能な状態を、×印
は、トナーのクリーニングが不能な状態をそれぞれ表わ
している。
【0019】図からわかるように、トナーが高温度、あ
るいは長時間加熱されると、クリーニング不良が発生す
ることがわかる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、中間転写体が画像形成動作中に移動を停止し、ワ
ックス含有トナーが高温度、あるいは長時間加熱された
場合においても、付着残留しているトナーを粘着力を利
用してクリーニングするクリーニング部材が、良好なク
リーニング性能を発揮することが可能な画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の画像形成装置は、ワックス含有トナーを用いて形
成されたトナー像を担持して、所定の循環移動方向に移
動する像担持体と、上記像担持体が担持する上記トナー
像を溶融させる加熱手段と、上記加熱部により溶融され
た上記トナー像を間に挟んだ状態に記録媒体を上記像担
持体に重ね合わせ、重ね合わされた記録媒体と該像担持
体とを加圧する加圧手段と、上記像担持体表面に付着残
留したトナー像をクリーニングするクリーニング部材と
を備え、記録媒体上に定着されたトナー像からなる画像
を形成する画像形成装置において、上記像担持体が画像
形成動作の実行中に上記循環移動方向への移動を停止し
再び該循環移動方向への移動を開始した場合に、該像担
持体の移動の停止前に該像担持体上に既に担持されてい
た、該像担持体表面に付着残留するトナーに、上記クリ
ーニング部材により該トナーがクリーニングされる前
に、樹脂を供給して該樹脂で該トナー表面を被う樹脂供
給手段を備えたことを特徴とする。
【0022】ここで、上記樹脂供給手段により収容され
る上記樹脂は、上記ワックス含有トナーのトナーと主成
分が同一のものであってもよい。
【0023】また、相互に色が異なるワックス含有トナ
ーを収容し現像により各色のトナー像を形成する複数の
現像装置を備え、上記像担持体は、上記複数の現像装置
による現像により形成された複数色のトナー像からなる
トナー像を担持するものであって、さらに、上記複数の
現像装置各々に収容されたトナーの量を相互に比較する
とともに、該比較結果に基づいて現像装置を特定する現
像装置特定手段とを備え、上記現像装置特定手段により
特定された現像装置が該現像装置に収容されたトナーを
上記樹脂として供給することによって、該現像装置が上
記樹脂供給手段を兼ねるものであってもよい。
【0024】また、上記樹脂供給手段は、上記ワックス
含有トナーよりも、含有するワックスが少ない、該ワッ
クス含有トナーのトナーと主成分が同一の樹脂を収容す
るものであってもよい。
【0025】さらに、上記樹脂供給手段は、上記画像形
成動作の実行中に上記像担持体が移動を停止したときに
上記加熱部により加熱されていた該像担持体上のトナー
に、上記樹脂を供給するものであることも好ましい態様
である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像形成装置の
実施形態について説明する。
【0027】図6は、本発明の画像形成装置の第1の実
施形態を示す図である。
【0028】図6に示す画像形成装置は、ワックス含有
トナーによるトナー像が形成される、4つ直列に配列さ
れた感光体4と、それら4つの感光体それぞれに接触し
ながら矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト1とを
備えている。また、矢印B方向の、4つの感光体の下流
で、後述する加熱プレート8の上流には、中間転写ベル
ト1上のトナーに樹脂を供給してトナー表面を被う樹脂
供給装置14が設けられている。
【0029】中間転写ベルト1は、ベルト駆動ロール6
により駆動されて循環移動し、4つの感光体4と接触す
るエリアAにおいて、各感光体4上に形成されたトナー
像は各感光体4それぞれと対向する各転写ロール5によ
り順次多重転写され、その多重転写されたトナー像は、
熱源を有する加熱プレート8で予備的に加熱されて溶融
する。その溶融状態のトナー像には、そのトナー像の移
動に同期して搬送される用紙13が重ね合わされ、用紙
13と中間転写ベルトとを共に定着ロール9と加圧ロー
ル10に挟んで加熱、加圧され、中間転写ベルト1上の
トナー像は用紙13に転写および定着される。
【0030】なお、本実施形態においては、定着ロール
9と加圧ロール10は、ともにロール表面が所定の温度
になるよう、内部に加熱ヒーター11を備えており、加
熱プレート8とともに加熱手段を構成している。しか
し、必ずしも双方のロールに加熱ヒータ11を備える必
要はなく、一方のロールのみに備える構成としてもよ
く、あるいは、双方とも熱源を有さない構成にすること
もできる。
【0031】用紙13は、転写および定着後も中間転写
ベルト1に重ね合わされたままの状態で移動し、剥離ロ
ール12により、中間転写ベルト1から剥離され、画像
がプリントされた用紙13として排出される。また、中
間転写ベルト1の表面に残留したトナーは、中間転写ベ
ルト1の矢印B方向への循環移動に伴ってクリーニング
位置に移動し、クリーニングロール2の表面に圧接され
て除去される。なお、クリーニングロール2は、画像形
成装置が画像形成動作を停止中、および待機中は、表面
層のトナーが圧力により変形するのを防ぐため、中間転
写ベルト1と接触しない位置に回避しており、画像形成
装置が画像形成動作を開始し、中間転写ベルト1が回転
を始めた後に接触するように構成されている。
【0032】ここで、中間転写ベルト1は、表面層と基
材層の2層で構成されている。表面層には、トナーの離
型性と、弾性を確保するためにシリコーンゴムが、基材
層には、機械的強度と耐熱性、及び適度な電気抵抗率を
確保するためのカーボンブラックが配合されたポリイミ
ドフィルムを用いているが、これに限定されるものでは
ない。
【0033】また、クリーニングロール2は、表面に樹
脂層が設けられ、ロール内部に備える加熱ヒーター11
で樹脂層の温度が樹脂の軟化温度以上となるように加熱
制御されるので、その樹脂層には粘着性が発生する。さ
らに、クリーニングロール2表面の樹脂層は、クリーニ
ングされるトナーとの馴染みが良いことが望ましいこと
から、クリーニングされるトナーのバインダーと同種の
樹脂が用いられる。しかし、クリーニングロール2によ
るクリーニングを続けていると、クリーニングローラー
2表面にはクリーニングされるトナーで覆われるように
なるため、クリーニングロール2の表面層とクリーニン
グされるトナーとは、最終的に全く同じ樹脂になってし
まう。さらに、クリーニングされるトナーにも粘着性を
付与するため、クリーニングロール2に対向する対向ロ
ール3の内部にも加熱ヒータ11を設け、中間転写ベル
ト1上に付着残留するトナーの温度制御を行う。
【0034】ここで、画像形成動作の実行中に、例えば
紙詰まりによるジャムの発生や停電、コンセント外れ、
故障、などのハード・シャットダウンによって中間転写
ベルト1が緊急停止した場合であって、中間転写ベルト
1が再び循環移動方向への移動を開始した後には、用紙
への転写定着がうまくゆかなかったワックス含有トナー
が中間転写ベルト上に残留付着している場合が多く、そ
の残留付着トナーは、余熱などによって長時間高温度条
件下にさらされる。
【0035】このように長時間高温度条件下にさらされ
て、表面にワックスが染み出た状態のトナーに、樹脂供
給装置14から樹脂を供給して表面を被い、クリーニン
グロール2によるクリーニングを可能にしている。
【0036】本実施形態は、中間転写ベルトを用いる画
像形成装置について説明したが、画像形成装置は必ずし
も中間転写ベルトを用いるものに限らず、感光体ベルト
を用いる画像形成装置についても適用することができ
る。
【0037】図7は、中間転写ベルト上で長時間高温度
条件にさらされたトナー像を表わす模式図である。
【0038】図7の上段は、長時間高温度条件にさらさ
れ、表面にワックスが染み出た状態のトナー像をあらわ
し、図7の下段は、表面にワックスが染み出たトナー像
表面を樹脂で被った状態を表わす図である。
【0039】図7の上段のトナー像115中には、トナ
ー像115が長時間にわたって加熱され、高温度下に曝
されるたため、軟化したトナー像115表面にワックス
116が染み出している。このワックス116は離型性
付与剤であり、トナーとクリーニングロール2との間の
付着力を下げるので、クリーニング不良が生じる原因と
なる。
【0040】図7の下段は、軟化したトナー像115表
面にワックス116が染み出すことにより生じるクリー
ニング不良を解決するため、中間転写ベルト1上に付着
残留し、長時間高温度条件下で加熱されて溶融状態のト
ナー像115表面に、本実施形態の休止供給装置14か
ら樹脂16を供給し、樹脂によって表面を被った状態を
示している。これにより、クリーニングされるトナー像
表面は樹脂で被われ、表面に染み出したワックスの影響
はなくなるので、クリーニングロール2とトナー像との
間の付着カの低下を防ぐことが出来る。
【0041】再び図6に戻って説明する。
【0042】樹脂供給装置14は、クリーニングされる
トナーのバインダーやクリーニングロール2表面の樹脂
層と馴染みがよいことが望ましいことから、供給される
樹脂16は、それらと同種のものが用いられる。供給さ
れる樹脂16は、樹脂供給装置14でバイアス電圧が印
加され、樹脂16が静電的に転移して中間転写ベルト1
表面を被う。なお、樹脂供給装置14は、供給樹脂が加
熱されて軟化し、中間転写ベルト表面に固着するのを防
止するため、加熱プレート8よりも中間転写ベルトが移
動する矢印B方向の上流側で、さらに、樹脂により感光
体4が汚染されるのを防止するため、4つの感光体4よ
り下流側に配置する。
【0043】樹脂16を供給する範囲は、中間転写ベル
ト1が加熱パネル8によって加熱される領域Cであっ
て、かつクリーニングされるトナーが存在する位置に限
られる。領域Cの長さは、画像形成装置の構成により決
まるので、あらかじめ設定しておくことが可能である。
また、クリーニングされるトナーが存在する位置は、中
間転写ベルト1の循環移動が停止したときの中間転写ベ
ルト1の位置を中間転写ベルト位置検知センサ19で検
知することにより求めることができる。
【0044】本実施形態の、樹脂供給装置14による効
果を確認するため、クリーニングテストを行った結果に
ついて説明する。
【0045】図8は、本実施形態の画像形成装置による
クリーニングテストの結果を示す図である。
【0046】図8において、縦軸は、加熱時間(分)、
横軸は加熱温度(℃)を表わしている。図中の○印は、
クリーニングロールによるクリーニングが可能な状態、
×印は、クリーニングロールによるクリーニングが不能
な状態を表わしている。
【0047】本クリーニングテストにおける主要パラメ
ータは、以下の通りである。 クリーニングローラー温度:120[℃]、 クリーニ
ングローラー押付荷重:200[Nl、 クリーニング
時の中間転写ベルトの温度:100[℃]、中間転写ベ
ルトと被クリーニングトナーの加熱条件:170[℃]
×20[分]、 クリーニングロール表面の樹脂層/ク
リーニングされるトナーのバインダ樹脂/供給される樹
脂:ともにスチレン・アクリル、 供給される樹脂の
径:20[μm]、 供給量:10[g/m2] 以上の条件でクリーニングテストを行った結果、図8か
らわかるように、クリーニング不良は発生せず、クリー
ニングが良好に行われた。図5に示した従来のクリーニ
ング方法と較べれば、少なくとも中間転写ベルトが15
0℃以上の温度条件にさらされる場合には、本発明の効
果が大きいことがわかる。
【0048】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0049】図9は、本発明の第2の実施形態の画像形
成装置を示す図である。
【0050】第2の実施形態の画像形成装置は、第1の
実施形態の画像形成装置と較べて、各感光体毎に備え
る、トナー残量計を有する現像装置のうちの特定の現像
装置が樹脂供給装置を兼ねており、各現像装置が収容す
る各色トナーのうち、比較的残量が多い色トナーを用い
て、中間転写ベルト上に付着残留する溶融状態のトナー
に供給する点は相違するが、それ以外は共通するので、
同一の構成要素には同一の符号を付し、相違点について
説明する。
【0051】図9において、各感光体4は、相互に色が
異なるワックス含有トナーを収容する現像装置20を備
え、各感光体4は、現像装置20の各色のワックス含有
トナーにより各色トナー像を形成し、各感光体4上に形
成された各色トナー像は各感光体4それぞれと対向する
各転写ロール5により中間転写ベルト1に順次多重転写
され、中間転写ベルト1上には複数色のトナー像が形成
される。
【0052】現像装置20の内部には、収容されている
トナーの残量を検出する残量センサ21が取りつけられ
ている。また、残量センサ21の検出結果は、制御部2
2の現像装置特定手段23に送られ、現像装置特定手段
23は各検出結果を比較し、その比較結果に基づいて比
較的残量が多い現像装置を特定する。その特定された現
像装置は、画像形成動作の実行中に、例えば紙詰まりに
よるジャムの発生や停電、コンセント外れ、故障、など
のハード・シャットダウンによって中間転写ベルト1が
緊急停止した場合などで、中間転写ベルト1が再び循環
移動方向への移動を開始した後に、余熱などによって長
時間高温度条件下にさらされた中間転写ベルト1上の、
表面にワックスが染み出た状態の残留付着するトナー
に、その特定された現像装置からトナー17を供給して
その表面を被い、クリーニングロール2によるクリーニ
ングを可能にする。
【0053】ここで、残量センサ21は、現像装置20
の底部に圧電素子を設けたものを用いることも、また現
像装置20の上部に超音波センサを設けたものを用いる
こともできる。なお、本実施形態ではトナーの残量は、
残量センサ21を用いて検出しているが、必ずしも残量
センサ21を備える必要は無く、トナーボトルを交換し
てからの通紙枚数や、画像形成装置が備えるトナー容器
内のトナー量、現像装置20内のトナー濃度などからト
ナーの残量を検出してもよい。
【0054】図10は、残量センサの検出結果を基に、
現像装置を特定する手順を示す図である。
【0055】図10(a)は、残量センサによる検出の
結果に基づいて、現像装置特定手段が残量の最も多いト
ナーを使って付着残留トナーに、クリーニング用トナー
を供給する場合の手順を示している。
【0056】残量センサ21によりトナーの残量が検出
されると(S−1)、現像装置特定手段はその検出結果
に基づいて各現像装置のトナー量を比較する。そして、
トナー量が多いほうから少ない方に並べたときに、Y
(イエロ)、C(シアン)、K(ブラック)、M(マゼ
ンタ)色の順であるときには、最も残量が多いY色トナ
ーを収容する現像装置を特定する(S−2)。するとそ
の特定されたY色トナーを収容する現像装置が、中間転
写ベルト上の表面にワックスが染み出た状態の付着残留
トナーに、収容するY色トナーを供給して、付着残留ト
ナーの表面を被う。
【0057】図10(b)は、残量センサによる検出の
結果に基づいて、現像特定手段が比較的残量が多いトナ
ーを使って付着残留トナーに、クリーニング用トナーを
供給する場合の手順を示している。
【0058】残量センサ21によりトナーの残量が検出
されると(S−11)、現像装置特定手段はその検出結
果に基づいて各現像装置のトナー量を比較する。そし
て、トナー量が多いほうから少ない方に並べたときに、
Y(イエロ)、C(シアン)、K(ブラック)、M(マ
ゼンタ)色の順であるときには、最も残量が少ないM色
トナーを収容する現像装置以外の現像装置に何れかを特
定する(S−12)。するとその特定された、M色トナ
ーを収容する現像装置以外の現像装置が、中間転写ベル
ト上の表面にワックスが染み出た状態の付着残留トナー
に、収容するC、K、若しくはM色のトナーを供給し
て、付着残留トナーの表面を被う。
【0059】本実施形態は、樹脂供給装置を特別に設け
ることなく、高精度に樹脂の供給が行える。また、一般
に、複数色のトナーを用いる画像形成装置におけるトナ
ーの使用量は色トナー毎に差が生じるので、トナーの残
量を検知し、最も残量の多いトナーのみを供給する、或
いは、最も残量の少ないトナーの供給を行わないことに
より、各色のトナーの使用量を平均化し、ユーザーのト
ナー補給頻度を低くすることが出来る。
【0060】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0061】図11は、本発明の第3の実施形態の画像
形成装置を示す図である。
【0062】第3の実施形態の画像形成装置は、第1の
実施形態の画像形成装置と較べて、ユーザの好みに応じ
てYMCK色以外の色のトナー像を形成する、いわゆる
特色用の感光体を備え、その特色用感光体には、YMC
K色のトナーよりもワックスの含有量が少ない特色トナ
ーを収容する現像装置を有しており、その現像装置が樹
脂供給装置を兼ねている点は相違するが、それ以外は共
通するので、同一の構成要素には同一の符号を付し、相
違点について説明する。
【0063】図11において、ワックス含有トナーによ
るトナー像が形成される、4つ直列に配列された感光体
4と、1つの特色用感光体15と、それぞれに接触しな
がら矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト1とを備
えている。特色用感光体15は、ユーザの好みによる特
色のトナー像を形成するため、4つ配列された感光体4
に形成されるトナー像よりもワックスの含有量が少ない
特色トナー18を用いて特色のを形成する。
【0064】本実施形態において画像形成動作の実行中
に、例えば紙詰まりによるジャムの発生や停電、コンセ
ント外れ、故障、などのハード・シャットダウンによっ
て中間転写ベルト1が緊急停止した場合などに、中間転
写ベルト1が再び循環移動方向への移動を開始した後、
余熱などによって長時間高温度条件下にさらされていた
中間転写ベルト1上の、表面にワックスが染み出た状態
の残留付着するトナーに、その特色用の感光体が備える
特色トナー18を供給してその表面を被い、クリーニン
グロール2によるクリーニングを可能にする。
【0065】本実施形態では、ワックス配合量を減らし
た特色トナーを用いるので、付着残留トナーを被った特
色トナーの表面に染み出すワックスの量が減少するの
で、クリーニングロールとトナーとの付着力をより一層
たかめることが出来、クリーニング性能が向上する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、中間転写体が緊急停止し、中間転写体上
のワックス含有トナーが長時間にわたり高温度で加熱さ
れた場合でも、クリーニング部材と中間転写体上の残留
付着トナーたが良好な粘着性を確保し、その残留付着ト
ナーを良好にクリーニングすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写体の表面部材であるシリコーンゴムに
トナーを付着させたまま加熱した場合における加熱時間
と付着力との関係を示す図である。
【図2】中間転写体の表面部材であるシリコーンゴムに
トナーを付着させたまま加熱した場合における加熱温度
と付着力との関係を示す図である。
【図3】付着力を測定する方法を示す模式図である。
【図4】中間転写ベルト上に形成されたワックス含有ト
ナーを用いたトナー像を示す模式図である。
【図5】加熱温度と加熱時間とを変化させた場合のトナ
ーのクリーニング状態を示す図である。
【図6】本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す
図である。
【図7】中間転写ベルト上で長時間高温度条件にさらさ
れたトナー像を表わす模式図である。
【図8】本実施形態の画像形成装置によるクリーニング
テストの結果を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の画像形成装置を示す
図である。
【図10】残量センサの検出結果を基に、現像装置を特
定する手順を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の画像形成装置を示
す図である。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト 2 クリーニングロール 4 感光体 5 転写ローラー 6 ベルト駆動ロール 8 加熱プレート 9 定着ロール 10 加圧ロール 11 加熱ヒータ 12 剥離ロール 13,120 用紙 14 樹脂供給装置 15 特色用感光体 16 樹脂 17 トナー 18 特色トナー 19 位置検知センサ 20 現像装置 21 残量センサ 22 制御部 23 現像装置特定手段 100 加熱部材 110 中間転写体 115 トナー像 116 ワックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 15/20 102 15/20 102 15/24 15/24 9/08 361 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CA14 DA07 FB01 FC03 2H030 AA04 AB02 AD01 AD03 AD04 AD16 BB23 BB42 BB56 BB63 2H033 AA02 BA58 BB01 BE09 2H078 AA21 BB01 BB12 CC06 DD39 DD40 DD42 DD51 DD56 DD64 2H200 FA16 GA12 GA23 GA44 GA47 GB40 HA03 HB12 HB22 JC03 JC12 JC13 JC15 JC19 JC20 LB01 LB08 LB15 LB19 LB35 LB37 LB39 MA02 MA14 MA20 MC09 PA15 PA20 PA26 PB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワックス含有トナーを用いて形成されたト
    ナー像を担持して、所定の循環移動方向に移動する像担
    持体と、前記像担持体が担持する前記トナー像を溶融さ
    せる加熱手段と、前記加熱部により溶融された前記トナ
    ー像を間に挟んだ状態に記録媒体を前記像担持体に重ね
    合わせ、重ね合わされた記録媒体と該像担持体とを加圧
    する加圧手段と、前記像担持体表面に付着残留したトナ
    ー像をクリーニングするクリーニング部材とを備え、記
    録媒体上に定着されたトナー像からなる画像を形成する
    画像形成装置において、 前記像担持体が画像形成動作の実行中に前記循環移動方
    向への移動を停止し再び該循環移動方向への移動を開始
    した場合に、該像担持体の移動の停止前に該像担持体上
    に既に担持されていた、該像担持体表面に付着残留する
    トナーに、前記クリーニング部材により該トナーがクリ
    ーニングされる前に、樹脂を供給して該樹脂で該トナー
    表面を被う樹脂供給手段を備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】前記樹脂供給手段により収容される前記樹
    脂は、前記ワックス含有トナーのトナーと主成分が同一
    のものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】相互に色が異なるワックス含有トナーを収
    容し現像により各色のトナー像を形成する複数の現像装
    置を備え、前記像担持体は、前記複数の現像装置による
    現像により形成された複数色のトナー像からなるトナー
    像を担持するものであって、 さらに、前記複数の現像装置各々に収容されたトナーの
    量を相互に比較するとともに、該比較結果に基づいて現
    像装置を特定する現像装置特定手段とを備え、前記現像
    装置特定手段により特定された現像装置が該現像装置に
    収容されたトナーを前記樹脂として供給することによっ
    て、該現像装置が前記樹脂供給手段を兼ねるものである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記樹脂供給手段は、前記ワックス含有ト
    ナーよりも、含有するワックスが少ない、該ワックス含
    有トナーのトナーと主成分が同一の樹脂を収容するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記樹脂供給手段は、前記画像形成動作の
    実行中に前記像担持体が移動を停止したときに前記加熱
    部により加熱されていた該像担持体上のトナーに、前記
    樹脂を供給するものであることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033786A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2016109746A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 キヤノン株式会社 画像形成装置

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