JP2003091059A - 感光材料処理装置用溢液案内構造 - Google Patents

感光材料処理装置用溢液案内構造

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JP2003091059A
JP2003091059A JP2001285335A JP2001285335A JP2003091059A JP 2003091059 A JP2003091059 A JP 2003091059A JP 2001285335 A JP2001285335 A JP 2001285335A JP 2001285335 A JP2001285335 A JP 2001285335A JP 2003091059 A JP2003091059 A JP 2003091059A
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photosensitive material
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JP2001285335A
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Kenji Inoue
井上  健治
Kenichi Yamazaki
健一 山崎
Daisuke Nichibe
大輔 日部
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溢液を回収する樋の開口幅を拡大することな
く、かつ溢れ出る液の流量(流速)に拘らず、処理液槽
外に溢れ出た液を確実に樋へ案内する。 【解決手段】 水洗槽24Cに対応する処理ラック26
に逆U字型のガイド板80を取り付け、この処理ラック
26の勢いをつけての装着の際に生じる一時的な大流量
の水洗水の溢れ出しを、ガイド板80によって受け止
め、溢れ出す方向を溢液樋152で回収できる方向に方
向転換するようにした。このため、水洗水が溢液樋15
2を飛び越えて乾燥部22等へ至ることがなく、電装部
品を保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を処理液
に浸漬して処理する処理液処理部と、前記処理液処理部
で処理された感光材料を乾燥風の存在下で乾燥する乾燥
部と、を備えた感光材料処理装置において、前記処理液
処理部に設けられた処理液槽から溢れ出る処理液を案内
する溢液案内構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
感光材料自動現像装置において、感光材料を現像液等の
処理液に浸漬する処理液処理部には、現像槽、定着槽、
水洗槽で構成される処理液槽が設けられ、これら各処理
液槽には、感光材料を所定の搬送経路に沿って案内する
案内ガイドと、感光材料を挟持すると共に駆動力で感光
材料へ搬送力を付与する複数の搬送ローラ対とが設けら
れた処理ラックが配設されている。
【0003】この処理ラックにより、挿入口から略水平
状態で装置内に挿入された感光材料は、まず、現像槽の
入り口で案内ガイドに案内されて略垂直状態で現像槽へ
進入し、略U字型に搬送して、定着槽へ受け渡される。
感光材料は、この定着槽及び次の水洗槽において、前記
現像槽と同様に略U字型に搬送される。水洗槽から排出
された感光材料は、排出時の略垂直状態から略水平状態
に方向転換され、次工程の乾燥部へ送られる。
【0004】ここで、各処理液槽には、所定のレベルま
で処理液を貯留させている。この所定のレベルを超えて
供給された処理液は、処理液槽の側壁の上端を乗り越え
てオーバーフロー槽へ回収される構造となっており、通
常は前記所定のレベルに維持されることになる。
【0005】しかしながら、処理ラックを処理液槽から
取り外したり、装填したりする場合、処理ラックの体積
分処理液のレベルが変化する。前記オーバーフロー槽
は、このような、処理液の大幅なレベル変化には対応し
ておらず、流量が多いとオーバーフロー槽が許容する排
液性能では、オーバーフロー槽からも処理液が溢れる可
能性がある。特に、乾燥部に隣接する水洗槽から水洗水
が乾燥部側に溢れると、乾燥部の電装部品や制御機器に
かかる恐れがある。このため、水洗槽と乾燥部との間に
樋を設け、この樋によって乾燥部側に溢れる水洗水をオ
ーバーフロー槽へ案内している。
【0006】しかしながら、この樋は、装置の外形寸法
の制限、搬送パス長の制限等、様々な寸法的な制限があ
り、開口幅を大きくとることができない。
【0007】このような樋において、通常の溢液の回収
では問題ないが、処理液槽、特に水洗槽に処理ラックを
装着する際に、勢いよく装着したり、或いは水道水等の
流水を使用しているために水洗槽が満水の状態のときに
装着すると、液面レベルの変化量が増大し、樋を乗り越
えて溢れる可能性がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、溢液を回収す
る樋の開口幅を拡大することなく、かつ溢れ出る液の流
量(流速)に拘らず、に溢れ出た液を確実に樋へ案内す
ることができる感光材料処理装置用溢液案内構造を得る
ことが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料を処理液に浸漬して処理する処理液処理部
と、前記処理液処理部で処理された感光材料を乾燥風の
存在下で乾燥する乾燥部と、を備えた感光材料処理装置
において、前記処理液処理部に設けられた処理液槽から
溢れ出る処理液を案内する溢液案内構造であって、前記
処理液処理部と前記乾燥部との間に設けられられ、前記
処理液槽の側壁上端を越えて溢れる処理液を回収して、
オーバーフロー槽へ案内する箱状の溢液樋と、前記溢液
樋に対応して配置され、前記処理液槽から前記溢液樋へ
溢れ出る処理液の勢いを緩和する液勢緩和手段と、を有
している。
【0010】請求項1記載の発明によれば、通常は、処
理液槽の側壁上端を越えて溢れる処理液は、溢液樋に回
収され、オーバーフロー槽へ案内される。溢液樋はこの
溢れる液量に十分に対応する容積が確保されている。
【0011】ところが、溢れ出る処理液の流量が多い
と、その勢いで溢液樋を乗り越えて漏出恐れがある。そ
こで、この溢液樋に対応させて、処理液槽から前記溢液
樋へ溢れ出る処理液の勢いを緩和する液勢緩和手段を設
けることで、確実に溢液樋へ処理液を案内することがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記処理液槽には、処理ラックが
着脱可能に設けられており、前記液勢緩和手段が、当該
処理ラックの処理液槽への装着時に、この処理ラックの
体積に応じた処理液の液面レベル変化量が所定以上のと
き、溢れ出る処理液の方向を前記溢液樋内へ案内する庇
形状のガイド板とされていることを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、処理ラッ
クを勢いよく処理液槽に装着すると、一時的に液面レベ
ルが急激に上昇し、大量の処理液が溢れ出ることがあ
る。この場合、庇形状のガイド板によってこの勢いよく
溢れる液を溢液樋に案内することで、溢液樋へ確実に処
理液を案内することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記ガイド板は、前記処理液槽の
側壁を跨ぐように、逆U字型に屈曲されていることを特
徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、ガイド板
は逆U字型に屈曲され、処理液槽の側壁を跨ぐように配
置されており、溢液樋を飛び越えようとする処理液を受
け止め、下向きに方向転換させる。これにより、処理液
は確実に溢液樋へと案内される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る感
光材料自動現像装置10の概略構成が示されている。
【0017】ケーシング12の図1の左側面上部には、
感光材料14を挿入する挿入口16が設けられており、
オペレータが手動で感光材料14の先端を挿入するか、
あるいは図示しないフィーダやロール状に巻き取られた
感光材料を保持するストッカー等を装填し、自動的に挿
入することが可能となっている。
【0018】この挿入口16には、感光材料14の有無
を検出する先端検出センサ18が取り付けられ、この先
端検出センサ18により感光材料14を検出すること
で、装置内部の駆動系が稼動するようになっている。
【0019】ケーシング12内は、処理液処理部20と
乾燥部22とに分けられている。前記挿入口16から挿
入された感光材料14は、まず処理液処理部20へと送
り込まれる。
【0020】処理液処理部20には、処理液槽24が設
けられている。処理液槽24は、挿入口16側から現像
槽24A、定着槽24B、水洗槽24Cとされ、それぞ
れ現像槽24Aには現像液が貯留され、定着槽24Bに
は定着液が貯留され、水洗槽24Cには水洗水が貯留さ
れている。
【0021】処理液槽24の各槽には、処理ラック26
が配設されている。この処理ラック26は、一対の側板
28(図1では片側のみ図示)に複数の搬送ローラ対5
4等(詳細は図2参照)が掛け渡されており、感光材料
14を挟持して所定の搬送経路(略U字型)に沿って順
次送り出すようにしている。このときの搬送速度を制御
することで、感光材料14は、それぞれの槽内で所定時
間処理液に浸漬され、所定の処理がなされることにな
る。
【0022】図2に示される如く、現像槽24Aの処理
ラック26には、前記挿入口16から略水平状態で進入
してくる感光材料を受け取るための、上下方向に並べら
れた挿入搬送ローラ対50が設けられている。この挿入
搬送ローラ対50の下流側には、略水平状態の感光材料
14を下向きの略垂直状態の搬送方向に方向転換する挿
入ガイド板52が配設されている。
【0023】また、処理ラック26の図2の左側には、
前記挿入ガイド板52によって下向きの搬送方向に方向
転換された感光材料14を挟持する左右方向に配列され
た2対の搬送ローラ対54、56が配設されている。こ
の2対の搬送ローラ対54、56の間には、感光材料1
4の表裏面に対向するように一対のガイド板58が設け
られている。
【0024】この2対の搬送ローラ対54、56によっ
て液底まで搬送された感光材料14は、一対のガイド板
60とその間に上下方向に配列された一対の搬送ローラ
対62によって略U字型に方向転換(Uターン)され、
液面方向に搬送されるようになっている。
【0025】処理ラック26の図2の右側には、前記一
対のガイド板60と一対の搬送ローラ62によってUタ
ーンした感光材料を挟持する左右方向に配列された2対
の搬送ローラ対66、68が配設されている。この2対
の搬送ローラ対66、68の間には、感光材料14の表
裏面に対向するように一対のガイド板64が設けられて
いる。
【0026】この2対の搬送ローラ対66、68によっ
て液面まで搬送された感光材料14は、図2の右上方向
に搬送方向を転換する搬送ローラ対70に挟持され、現
像槽24Aの処理ラック26と定着槽24Bの処理ラッ
ク26とにまたがって配設されたクロスオーバーガイド
板72によって定着槽24Bへ送り出されるようになっ
ている。
【0027】また、処理ラック26の中央には液面蓋を
兼ね、図2の左右面が感光材料14の液面への進入、及
び液面からの排出を案内する液面ガイド板74が配設さ
れている。
【0028】なお、定着槽24Bの処理ラック26は、
前記現像槽24Aの処理ラック26に対して、前記挿入
搬送ローラ対50と挿入ガイド板52を除いた左右対称
形で、ほぼ同一構造とされている。
【0029】また、水洗槽24Cに配設された処理ラッ
ク26は、前記現像槽24Aの処理ラック26に対し
て、左右反転とされた構造とされ、前記挿入ガイド板5
2と挿入搬送ローラ対50の位置には、水洗処理が終了
した感光材料14を略水平状態に方向転換する排出ガイ
ド板74と、水平搬送状態となった感光材料14を挟持
した乾燥部22へ送り出す上下方向に配列された排出搬
送ローラ対76が設けられている。
【0030】これにより、挿入口16から挿入された感
光材料14はまず現像槽24Aに進入し、略U字型の搬
送路に沿って現像液中を通過することで現像処理され、
次いで、定着槽24Bの処理ラック26に受け渡され
て、定着槽24Bに進入し、略U字型の搬送路に沿って
定着液中を通過することで定着処理される。このように
現像、定着処理された感光材料14は顕像化される。
【0031】定着処理後の感光材料14は、水洗槽24
Cの処理ラック26に受け渡され、水洗槽24Cに進入
して、略U字型の搬送路に沿って水洗水中を通過するこ
とで洗浄される。
【0032】乾燥部22は、この水洗槽24Cに隣接し
て設けられており、水洗槽24Cから排出される感光材
料14は、直ちに乾燥部22へ挿入されるようになって
いる。この乾燥部22では、感光材料14は略水平搬送
されるように複数のローラ対32が配設されている。
【0033】また、複数のローラ対32の間には、それ
ぞれガイド板34を兼ねた乾燥風吹き出し口が設けられ
ており、ファン36及びヒータ38で構成される熱源ユ
ニットで生成される所定の処理温度に制御された乾燥風
が吹き付けられるようになっている。
【0034】この乾燥部22内の乾燥風温度は、温度セ
ンサ40が取付けられており、この温度センサ40によ
り検出した温度と、予め設定した温度(処理温度、スタ
ンバイ温度)とが比較され、基本的にはヒータ38のオ
ン・オフ制御により設定した温度に維持するようになっ
ている。
【0035】これにより、感光材料14は、乾燥部22
での水平搬送中に乾燥処理され、ケーシング12の右側
面上部に設けられた排出口42から排出され、細径のワ
イヤで構成されたカゴ44へ排出される。
【0036】図3に示される如く、各処理液槽24(現
像槽24A、定着槽24B、水洗槽24C)には、感光
材料14の幅方向一端部(図1の奥側)には、オーバー
フロー槽150が設けられており、各処理液槽24から
溢れ出た処理液を排出するようになっている。これによ
り、各処理液槽24内の処理液は一定のレベルに保たれ
るようになっている。
【0037】また、図3及び図4に示される如く、水洗
槽24Cと、乾燥部22との間には、溢液樋152が設
けられている。
【0038】この溢液樋152は、水洗槽24Cからの
溢液量の流量が多く、オーバーフロー槽150の排水性
能が不足したときに、乾燥部22側の側壁を乗り越えて
溢れる水洗水を受け止め、乾燥部22に設けられた電装
部品や制御機器に水洗水がかかるのを防止している。
【0039】図5に示される如く、水洗槽24Cには、
この水洗槽24Cの乾燥部22に隣接する側の側壁15
4に所定の間隔で対向するように壁体156が設けられ
ている。このため前記側壁154を内側面とし、壁体1
56を外側面とするスリット状の空間158が形成され
る。
【0040】この空間158は、前記溢液樋152の底
面と連通しており、さらに、この空間は前記オーバーフ
ロー槽150との間の仕切りがなく、溢液樋152と共
に水洗槽24Cから溢れる水洗水を受け止める補助樋1
60としての役目を有している。
【0041】このため、図5に示されるように、乾燥部
22に設けた電気部品や制御機器のボックス162等が
あっても、所望の容積を確保することができる。
【0042】また、図5に示される如く、前記溢液樋1
52の上部開口部には、液勢緩和手段としてのガイド板
80が配設されている。
【0043】図6に示される如く、このガイド板80
は、水洗槽24Cに装着される処理ラック26の側板2
8に掛け渡された搬送ローラ対76の下部に、前記側板
28に掛け渡されて取り付けられている。
【0044】ガイド板80は、長方形の薄肉平板を短辺
側に略U字型に屈曲することで形成されており、その長
手方向(感光材料14の幅方向)両端部には、ブラケッ
ト82が設けられている。ブラケット82は、前記側板
28との取り付けベースとされ、このブラケット82に
よって、ガイド板80は、逆U字型で側板28に固定さ
れている。
【0045】図7に示される如く、上記ガイド板80が
取り付けられた処理ラック26が水洗槽24Cに装着さ
れた状態では、当該ガイド板80は、水洗槽24Cの側
壁154を跨ぐように配置される。
【0046】このため、ガイド板80は、前記溢液樋1
52の庇となり、かつその庇形状の先端部は、溢液樋1
52の開口内とされている。
【0047】上記構成のガイド板80は、水洗槽24C
内に水洗水が適量以上貯留され、処理ラック26が勢い
よく装着されたときに生じる一時的な多量の水洗水の流
出時に、水洗水を受け止め、溢液樋152へ案内する役
目を有している。
【0048】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0049】感光材料14が挿入口16に挿入される
と、先端検出センサ18によってこれを検知する。この
検知により、装置内の駆動系等が稼動し始め、受け入れ
体制が整う。
【0050】感光材料14は、まず現像槽24Aに進入
し、処理ラック26によって略U字型に案内されて現像
処理される。現像処理された感光材料14は、定着槽2
4Bの処理ラック26に受け渡され、定着槽24B内を
略U字型に搬送され、定着処理される。これにより、感
光材料14は顕像化される。
【0051】次に、感光材料14は、水洗槽24Cの処
理ラック26に受け渡され、上記と同様に略U字型に案
内搬送され、水洗処理される。これにより、感光材料1
4に付着した現像液や定着液等の処理液が水洗水によっ
て洗浄され、続いて乾燥部22へ送り込まれる。
【0052】乾燥部22では、感光材料14が複数のロ
ーラ対32によって略水平搬送される。このとき、各ロ
ーラ対32の間からは、ガイド34を兼ねた吹き出し口
が配置されているため、感光材料14は乾燥風を直接受
け、迅速に乾燥され、排出口42から排出されて、カゴ
44へ送り出される。
【0053】ここで、例えば、水洗槽24Cに処理ラッ
ク26が配設されていない状態で、上記一定のレベルで
水洗水が貯留されおり、その後に処理ラック26を配設
すると、この処理ラック26の体積に相当する量の水洗
水が溢れ出ることになる。
【0054】基本的に、現像槽24A及び定着槽24B
では、薬剤が含まれるため、この処理ラック26の体積
分も考慮するが、水洗槽24Cの水洗水については、比
較的多めにしておくことがある。
【0055】このときの水洗水の溢液量は、通常の流量
に比べてはるかに多いため、オーバーフロー槽150の
排水性能が不足することがある。これにより、水洗水は
乾燥部22側の側壁154を超えて溢れるため、この部
分に溢液樋152を設けている。この溢液樋152によ
り、乾燥部22の電装部品や制御機器が装着されたボッ
クス162等へ水洗水がかかるのを防止することができ
る。
【0056】しかし、溢液樋152は、装置外形寸法の
制限は、搬送パスの短縮化により所望の容積をとること
ができない。このため、本実施の形態では、水洗槽24
Cの側壁154と、この側壁154と一定の間隔を置い
て壁体156を設け、空間158を持つ補助樋160を
形成した。この補助樋160は、上部が前記溢液樋15
2と連通し、かつオーバーフロー槽150とも連通して
いるため、実質的に溢液樋152の容積を拡大すること
ができる。
【0057】また、上記のように溢液樋152の、補助
樋160による実質的な拡大があっても、処理ラック2
6が勢いよく装着された場合、一時的に多量の水洗水が
溢れ出し、溢液樋152の開口を飛び越える可能性があ
る。このような飛び越えるような勢いは、容積の拡大で
はまかないきれるものではない。
【0058】そこで、本実施の形態では、水洗槽24C
の処理ラック26にガイド板80を設けた。このガイド
板80は、水洗槽24Cへの装着時に水洗槽24Cの側
壁154を跨ぐように逆U字型形状とされている。
【0059】処理ラック26を勢いよく装着し、これに
伴なって水洗槽24Cに貯留されている水洗水が勢いよ
く溢れ出ると、ガイド板80は、この水洗水を受け止め
て、溢液樋152へ方向転換させて、確実に溢液樋15
2に回収されるように案内する。
【0060】このため、処理ラック26が勢いよく装着
されても、乾燥部22までの水洗水が届かず、乾燥部2
2の電気部品は制御機器が設けられたボックス162等
に水洗水がかからず、電気的不良を起こすことを防止す
ることができる。
【0061】また、普段は起こり得ない水洗水の溢出流
量に対して、溢液樋152の開口幅の拡大するといった
処理液槽20側の構造の変更での対処が不要であり、装
置が拡大化することもない。
【0062】以上説明したように本実施の形態では、水
洗槽24Cに対応する処理ラック26に逆U字型のガイ
ド板80を取り付け、この処理ラック26の勢いをつけ
ての装着の際に生じる一時的な大流量の水洗水の溢れ出
しを、ガイド板80によって受け止め、溢れ出す方向を
溢液樋152で回収できる方向に方向転換するようにし
た。このため、水洗水が溢液樋152を飛び越えて乾燥
部22等へ至ることがなく、電装部品を保護することが
できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、溢液
を回収する樋の開口幅を拡大することなく、かつ溢れ出
る液の流量(流速)に拘らず、に溢れ出た液を確実に樋
へ案内することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る感光材料現像処理装置の概
略図である。
【図2】処理液処理部と乾燥部の詳細を示す拡大図であ
る。
【図3】水洗槽の斜視図である。
【図4】水洗槽における図2とは別の角度から見た斜視
図である。
【図5】水洗槽に設けた溢液樋と補助樋を示す正面拡大
図である。
【図6】処理ラックの一方の側板の斜視図である。
【図7】処理ラックを処理槽に装着したときの斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 感光材料自動現像装置(感光材料処理装置) 14 感光材料 18 先端検出センサ 20 処理液処理部 22 乾燥部 150 オーバーフロー槽 152 溢液樋 154 側壁 160 補助樋 80 ガイド板 82 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日部 大輔 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H098 AA03 BA05 BA28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液に浸漬して処理する処
    理液処理部と、前記処理液処理部で処理された感光材料
    を乾燥風の存在下で乾燥する乾燥部と、を備えた感光材
    料処理装置において、前記処理液処理部に設けられた処
    理液槽から溢れ出る処理液を案内する溢液案内構造であ
    って、 前記処理液処理部と前記乾燥部との間に設けられられ、
    前記処理液槽の側壁上端を越えて溢れる処理液を回収し
    て、オーバーフロー槽へ案内する箱状の溢液樋と、 前記溢液樋に対応して配置され、前記処理液槽から前記
    溢液樋へ溢れ出る処理液の勢いを緩和する液勢緩和手段
    と、を有する感光材料処理装置用溢液案内構造。
  2. 【請求項2】 前記処理液槽には、処理ラックが着脱可
    能に設けられており、前記液勢緩和手段が、当該処理ラ
    ックの処理液槽への装着時に、この処理ラックの体積に
    応じた処理液の液面レベル変化量が所定以上のとき、溢
    れ出る処理液の方向を前記溢液樋内へ案内する庇形状の
    ガイド板とされていることを特徴とする請求項1記載の
    感光材料処理装置用溢液案内構造。
  3. 【請求項3】 前記ガイド板は、前記処理液槽の側壁を
    跨ぐように、逆U字型に屈曲されていることを特徴とす
    る請求項2記載の感光材料処理装置用溢液案内構造。
JP2001285335A 2001-09-19 2001-09-19 感光材料処理装置用溢液案内構造 Pending JP2003091059A (ja)

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