JP2003090423A - 流体式トルクコンバータのタービントルク算出装置、車両の駆動トルク制御装置 - Google Patents

流体式トルクコンバータのタービントルク算出装置、車両の駆動トルク制御装置

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JP2003090423A
JP2003090423A JP2001283508A JP2001283508A JP2003090423A JP 2003090423 A JP2003090423 A JP 2003090423A JP 2001283508 A JP2001283508 A JP 2001283508A JP 2001283508 A JP2001283508 A JP 2001283508A JP 2003090423 A JP2003090423 A JP 2003090423A
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torque
turbine
estimated
turbine torque
capacity coefficient
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JP2001283508A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Hibino
良一 日比野
Hiroyuki Nishizawa
博幸 西澤
Masataka Osawa
正敬 大澤
Katsumi Kono
克己 河野
Noriki Asahara
則己 浅原
Takaaki Tokura
隆明 戸倉
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービントルクの推定演算の精度の向上によ
り、変速ショックの一層の低減を図る。 【解決手段】 トルコン特性利用方式による推定タービ
ントルクTtが、変速開始の直前におけるエンジン特性
利用方式による推定タービントルクTtと一致するよう
に、トルコン特性利用方式による演算に用いられるポン
プ容量係数Cpの値を補正する。トルコン特性利用方式
ではポンプ容量係数Cpのばらつきが大きいが、このば
らつきにはオフセット的な特性があるため、補正された
ポンプ容量係数Cpを用いてスリップ比−容量係数曲線
をオフセットさせることにより、トルコン特性利用方式
による推定タービントルクTtの演算を精度良く実行で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、流体式トルクコン
バータの出力軸のトルクを算出するタービントルク算出
装置、および該装置を含んで構成される車両の駆動トル
ク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体式トルクコンバータを備えた
車両において、変速時に生じるトルク変動(いわゆる変
速ショック)を低減する目的から、変速中のある期間に
ついて、エンジン出力低下制御を行う制御装置が各種提
案されている。
【0003】従来のこの種の装置におけるエンジン出力
低下制御は、特公平5−7213号に記載のように、制
御期間中、エンジン制御装置の通常の特性データメモリ
から、変速時特性データメモリへ切り換えて行うのが一
般的であり、その制御タイミング、制御量を変速段毎
に、また、エンジン負荷量別に、各々予め記憶させてお
いたマップより検索して制御していた。
【0004】図3は、上記した従来技術を用いた変速シ
ョック低減方法の一例を説明するタイミング図である。
ここではエンジン出力低下のための制御量として、点火
時期を用いている。制御タイミングt1,t2は、上記の
ようにして求めた入出力回転比が予め記憶させておいた
設定値S1,S2を横切った時点で決まる。このt1から
t2までの制御期間に、予め記憶させておいた制御量、
すなわち、点火時期リタード量Δθを読み出し、基本点
火時期にこれを加算して制御を実行する。この補正の制
御量は一定値である。
【0005】この構成によれば、t1からt2までの制御
期間における出力軸トルクが図示のごとくほぼフラット
な場合は、上記したリタード制御によって顕著なトルク
変動低減、すなわち変速ショック低減効果をあげること
ができる。しかし、実際のトルク波形は上記制御期間に
おいてかなり変動しており、一定の制御量では十分な補
正制御効果を上げることができないことが多い。
【0006】また、設定値S1,S2、点火時期リタード
量Δθは、開発段階で実機チューニングにより最適値に
適合させる必要があり、このために多大な時間を要して
いた。また、最適値に適合させたとしても経年変化や環
境変化により、上記して決めた設定値では不十分になる
場合があり、完全に変速ショックを低減することは困難
となっていた。
【0007】このような欠点を解消し、チューニングす
る部分を極力無くして開発工数を低減し、かつ経年変化
や環境変化にも自動的に追従して変速ショックを低減で
きる手段を提供すべく、従来、駆動軸の理想的な目標ト
ルクパターンを発生すると共に、実際の駆動軸トルクを
高精度に推定し、後者が前者に一致するようにフィード
バック制御を行う構成が提案されている(特開平8−1
21202号公報)。
【0008】この構成によれば、実際の駆動軸トルクが
目標トルクと等しくなるようにエンジンの出力軸トルク
をフィードバック制御するので、変速時の理想的なトル
ク制御が可能となり、チューニング等に要する開発工数
が大幅に低減でき、また経年変化や環境変化にも自動的
に追従できる利点がある。
【0009】ところで、この従来例では、駆動トルクの
推定演算は、予め記憶しておいたエンジントルク特性を
利用して駆動トルクを推定する第一の方式(以下適宜B
方式という)と、予め記憶しておいたトルクコンバータ
の特性を利用して駆動トルクを推定する第二の方式(以
下適宜A方式という)とを用意し、トルクコンバータの
滑り(スリップ比または速度比)が小の領域ではB方式
を用い、滑りが大の領域ではA方式を用いて駆動トルク
を推定するように、両方式を切り換えて利用している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし実際には、トル
クコンバータの滑りが小さい領域で、変速中の過渡状態
にある場合には、上記B方式を用いても、推定精度が悪
いという問題があった。例えば出願人の実験によれば、
図10に示すように、タービン回転速度(実測値)が減
少を開始する過渡状態のイナーシャ相の開始と同時に、
入力軸トルク(タービントルク)が立ち上がっていなけ
ればならないところ、上記B方式によってエンジン回転
速度および出力軸トルク(駆動軸トルク)から推定され
る推定入力軸トルクの立ち上がり点は、イナーシャ相の
開始から50ミリ秒程度の遅れを持ってしまう。
【0011】また、図11に示すように、B方式によっ
て得た推定入力軸トルクを用いて、変速機構の係合側ク
ラッチの伝達トルクの推定を行ったところ、伝達トルク
の実測値(センサー出力)との一致度が悪いという結果
を得た。なお、この試験は、図15に示される数式に従
い、計測可能なパラメータを使って行われたものであ
る。
【0012】この推定精度の悪化の原因は、B方式では
過渡的な特性がモデル化されていないことにある。一
方、トルクコンバータの特性を利用する場合(A方式)
についてみると、図12に示す式に従いトルクコンバー
タの滑りに対する容量係数を試験により求めてみると、
図13に示すとおりばらつきを生じ、1本の滑り−容量
係数曲線では近似できなくなる。よってB方式同様に、
過渡的な特性を正確に捉え高精度の推定を行うことは、
一般的には困難である。
【0013】しかし、このばらつきについて更に詳細に
分析したところ、出願人は、このトルクコンバータの特
性のばらつきがオフセット的なものであることを発見し
た。すなわち、図14に示すように、上記一本の滑り−
容量係数曲線をY軸方向にオフセットさせて適用する場
合、つまり、元の滑り−容量係数曲線に一定の容量係数
値を足し込んだものを適用する場合には、この補正後の
滑り−容量係数曲線が現実の滑りとポンプ容量係数との
関係を良く近似していることが判明したのである。
【0014】本発明は、かかる新知見に基づいてなされ
たものであって、その目的は、タービントルクの推定演
算の精度の向上により、変速ショックの一層の低減を図
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、原動機
に接続された流体式トルクコンバータの出力軸のトルク
を算出するタービントルク算出装置であって、予め記憶
された原動機トルク特性を利用して前記トルクコンバー
タのタービントルクを推定する第一のタービントルク演
算手段と、予め互いに関連づけて記憶されたトルクコン
バータの滑りとポンプ容量係数とを利用して前記トルク
コンバータのタービントルクを推定する第二のタービン
トルク演算手段と、前記第二のタービントルク演算手段
の推定値が、変速開始の直前における第一のタービント
ルク演算手段の推定値と一致するように、前記第二のタ
ービントルク演算手段の演算に用いられるポンプ容量係
数の値を補正する容量係数補正手段と、を備えることを
特徴とするタービントルク算出装置である。
【0016】第1の本発明は、予め記憶されたエンジン
トルク特性を利用してトルクコンバータのタービントル
クを推定する第一のタービントルク演算手段と、予め互
いに関連づけて記憶されたトルクコンバータの滑りとポ
ンプ容量係数とを利用してタービントルクを推定する第
二のタービントルク演算手段とをもつ。
【0017】ここで第1の本発明では、容量係数補正手
段が、第二のタービントルク演算手段の推定値が変速開
始の直前における第一のタービントルク演算手段の推定
値と一致するように、第二のタービントルク演算手段の
演算に用いられるポンプ容量係数の値を補正するので、
補正されたポンプ容量係数を用いて第二のタービントル
ク演算手段における演算を精度良く実行できる。
【0018】第2の本発明は、第1の本発明のタービン
トルク算出装置において、前記容量係数補正手段が、前
記補正に係る補正量を用いて前記滑りに対応する前記ポ
ンプ容量係数の値を前記滑りの全領域について補正する
ことを特徴とするタービントルク算出装置である。
【0019】第2の本発明では、容量係数補正手段が、
算出された補正量を用いて、トルクコンバータの滑りに
対応するポンプ容量係数の値を、滑りの全領域について
補正する。したがって第2の本発明では、滑りが変化す
る場合にもポンプ容量係数を精度良く算出できる。
【0020】第3の本発明は、第2の本発明のタービン
トルク算出装置において、前記補正量を記憶する記憶手
段を更に備え、前記容量係数補正手段が前記記憶した補
正量を用いて前記補正を行うことを特徴とするタービン
トルク算出装置である。
【0021】第3の本発明では、記憶手段に記憶された
補正量を参照して補正を行うこととしたので、第1およ
び第2の本発明の効果を簡易な構成で実現でき好適であ
る。
【0022】第4の本発明は、第1ないし第3のいずれ
かの本発明のタービントルク算出装置において、前記滑
りが小の領域では第一のタービントルク演算手段を用
い、前記滑りが大の領域では第二のタービントルク演算
手段を用いるように、第一および第二のタービントルク
演算手段を切り換える切り換え手段を更に備えたことを
特徴とするタービントルク算出装置である。
【0023】第4の本発明では、第一および第二のター
ビントルク演算手段の切り換えを行い、滑りが小の領域
では第一のタービントルク演算手段を用い、滑りが大の
領域では第二のタービントルク演算手段を用いて、自動
変速機の出力軸のトルクを推定する。元来、第一のター
ビントルク演算手段は定常時の推定精度が良いが過渡時
の推定精度が悪く、また第二のタービントルク演算手段
は過渡時の推定精度が良いが滑りが小の領域ではばらつ
きが大きいという特徴があるが、第4の本発明では第二
のタービントルク演算手段における従来の短所である推
定値のばらつきを解消しつつ、第一・第二のタービント
ルク演算手段を効果的に使い分けて精度の良い推定を実
行できる。
【0024】第5の本発明は、第1ないし第4のいずれ
かの本発明のタービントルク算出装置を含んで構成され
る車両の駆動トルク制御装置であって、前記流体式トル
クコンバータの出力軸に接続された変速機構の出力軸の
トルクを推定する駆動トルク演算手段と、前記変速機構
の出力軸の変速中の目標トルクを発生する目標トルク発
生手段と、前記駆動トルク演算手段で推定した駆動トル
クと前記目標トルク発生手段で発生した目標トルクとの
偏差を解消すべく前記原動機の出力トルクを制御する原
動機トルク制御手段と、を備えた車両の駆動トルク制御
装置である。第5の本発明では、第1ないし第4の本発
明を車両における変速ショックの低減に好適に利用でき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき図
面を用いて詳細に説明する。図1は本発明のシステム構
成図である。1はガソリン式の内燃機関であるエンジ
ン、2は自動変速機(AT)、3は駆動軸、4は終減速
機を兼ねる差動装置、5は駆動輪、6はATの油圧回路
である。
【0026】7はマイクロコンピュータ内蔵のATのコ
ントロールユニット(電子制御装置)であり、以下適宜
ATCU7という。8はマイクロコンピュータ内蔵のエ
ンジンのコントロールユニット(電子制御装置)であ
り、以下適宜ECU8という。
【0027】9はエアークリーナ、10はエアーフロー
センサ、11はスロットルチャンバ、12は吸入マニホ
ールド、13は燃料を噴射するインジェクタである。
【0028】AT2の内部はさらに、循環するオイルの
作用によりトルクを増幅して後方に伝達する周知の流体
式のトルクコンバータ14と、遊星歯車機構などからな
る有段式の変速機構であるギアトレイン15に分かれて
いる。トルクコンバータ14は、ポンプインペラに一体
化させたフロントカバーと、タービンライナを一体に取
り付けたハブと、ロックアップクラッチを有し、入力側
のポンプインペラの回転が流体エネルギに変換されてタ
ービンライナおよびこれと一体の出力軸に伝達されるも
のである。
【0029】AT2には、トルクコンバータ14の出力
軸回転数、すなわち、ミッション入力軸回転数を検出す
るタービンセンサ16、ミッション出力軸回転数を検出
するミッション出力軸回転センサ17が付設されてい
る。
【0030】ECU8はクランク角センサ、エアーフロ
ーセンサ10、スロットルセンサ18等の情報の入力を
受け、エンジン回転数信号他の諸演算を実行して、イン
ジェクタ13に開弁駆動信号を出力して燃料量を制御
し、アイドルスピードコントロールバルブISC19に
開弁駆動信号を出力して補正空気量を制御し、また、図
示していないが、点火プラグに点火信号を出力して点火
時期を制御する等、種々の制御を実行する。
【0031】一方、ATCU7はミッション出力軸回転
センサ17、AT油温センサ等からの信号、及びECU
8からのエンジン回転数、スロットル開度信号等の入力
を受け、諸演算を実行して、油圧回路6に装着された油
圧制御切り換え電磁弁20の開弁駆動信号、ISC19
の駆動信号、点火時期修正信号等を出力するようになっ
ている。
【0032】上記したATCU7,ECU8のごとき制
御装置の構成例を図2に示す。制御装置は少なくともC
PU33とROM35とRAM36と入出力インタフェ
ース回路38、これらを連絡するバス34から成り、図
1に示したようにATCU7とECU8をLANで結ぶ
場合はLAN制御回路37が必要である。上記したAT
CU7,ECU8を一体化し、1つのCPUで両者の機
能を実現するタイプのものでも、本実施形態と同様の効
果を発揮できる。
【0033】図4は、本実施形態によるアップシフトシ
ョックの低減法の説明用のタイミング図である。変速制
御は変速指令によって開始される。推定タービントルク
の演算は、変速指令とは無関係に所定の時間間隔で行わ
れる。この推定タービントルクの演算方法は後述する。
【0034】図示してないが、変速指令が立つと、その
変速段用の油圧切り換え電磁弁20が作動し、その変速
段用のクラッチ、ブレーキ等の締結摩擦要素の締結が開
始され、その結果、その変速段用のギアの締結が開始さ
れる。ギアの締結が開始されると推定タービントルクは
図示のごとくほぼステップ的に増大する。これはアップ
シフトに伴ってエンジン回転数、タービン回転数が急激
に低下することにより、エンジン等の慣性分が重畳する
ためである。
【0035】本実施形態では、この推定タービントルク
の立上り点をスライスレベルStで検出、識別し、この
時刻t0を推定出力軸トルクの演算に用いるギア比のス
テップ的切り換え点、及び目標トルクパターンの発生点
として用いる。推定出力軸トルクも推定タービントルク
と同様に、変速指令とは無関係に所定の時間間隔で演算
することで算出している。
【0036】推定出力軸トルクは、推定タービントルク
にそのときのギア比を乗じて出したミッションの出力軸
トルクである。時刻t0の情報が入った時点で、上記演
算に用いるギア比を、変速指令前のギア比から変速指令
後のギア比(締結後のギア比)にステップ的に切り換え
る。これは推定タービントルクの立上り点が、同時に変
速指令前のギアから変速指令後のギアへの切り換え開始
点であり、トルク伝達経路の切り換え点であることに起
因している。
【0037】このギア比のステップ的切り換えにより、
時刻t0で推定出力軸トルクは一旦ステップ的に小さく
なり、その後、推定タービントルクの立上り波形と比例
した波形を呈するようになる(図示の制御前トルク波形
参照)。推定タービントルクはギアの締結が終了する
と、図示のごとく、再び所定の低い値に戻る。
【0038】この推定タービントルクが台形波的に大き
くなっている期間が、実際のギア締結期間であり、エン
ジン回転数、タービン回転数が急激に低下している期間
である。そしてこの期間、慣性分のトルクが放出される
ことにより推定タービントルクが台形波的に大きくなっ
ている。ここで、推定出力軸トルクも推定タービントル
クの波形と比例した波形を呈するから、変速中の推定出
力軸トルクに基づいて、タービントルクを推定できるわ
けである。乗車している人はこの推定出力軸トルクの時
間的変化分を感知して、変速ショックと感じることにな
る。したがって、変速ショックを低減するには、この推
定出力軸トルクの時間的変化分を小さく抑える必要があ
る。
【0039】本実施形態では、次に示すようにしてこれ
を達成している。時刻t0で変速直前の推定出力軸トル
クの平均値Tobを求める。推定出力軸トルクは所定時間
ごと(例えば10msごと)に推定演算し、RAMに順
次格納していくようになっている。この場合、格納個数
は任意の複数個(例えば14個)用意しておき、最新の
推定演算値を格納すると、その前に格納されていた推定
演算値は順次となりの格納個所に移され、最も古い推定
演算値は消去されるようになっている。そして、時刻t
0でこの格納していた全ての、又は一部の推定演算値を
読み出し、変速直前の推定出力軸トルクの平均値Tobを
求めるようになっている。
【0040】つぎに、変速前後の出力軸トルクの比が、
変速前後のギア比の比の逆数になることを利用して、変
速直後の出力軸トルクToaをToa=(Tob/変速前のギ
ア比)×(変速後のギア比)の演算により求める。そし
てこの両者の差分より、変速前後の出力軸トルク落差Δ
Toを求める。次に、予め設定しておいた目標とする変
速時間Δtusと前記出力軸トルク落差ΔToより、変速
中の目標トルクパターンの時間的傾斜角度θtを求め、
図示のごとく時刻t0時点から時間的傾斜角度θtで所
定の時間間隔ごとに目標トルクを算出する。最終的には
図示のごとく、目標トルクパターンは変速中において斜
めに漸減する特性となる。
【0041】そしてこの目標トルクパターン発生期間
中、所定の時間間隔ごとに算出した推定出力軸トルクT
oと目標トルクの偏差δを求め、この偏差δを零とすべ
くエンジンの点火時期を補正制御し、エンジンの出力ト
ルクを制御するようになっている。
【0042】このトルクフィードバック制御は、図4に
おける時刻t0〜t3の間で行われる。時刻t0から斜め
に発生させた目標トルクパターン上の目標トルクtTon
と、推定出力軸トルクTonとの偏差δが、所定の時間間
隔Δtsごとに算出され、この偏差δを零とすべくエン
ジンの点火時期を補正制御し、エンジンの出力トルクを
制御するようになっている。
【0043】ここで、(推定出力軸トルクTon)−(目
標トルクtTon)=偏差δとして偏差δを求めるわけで
あるが、δが正のときは点火時期をリタード(遅角)さ
せ、δが負のときは点火時期をアドバンス(進角)させ
る。目標トルクパターンの終了点に達すると、以上のト
ルクフィードバック制御(点火時期補正量制御)は終了
する。
【0044】なお、図4の例では、時刻t0からの所定
経過時間の間(例えば50ms間)でδが負の場合、点
火時期はアドバンス(進角)させず、δが正になりだし
た時点から点火時期をリタード(遅角)させるようにし
ている。これは変速開始初期のトルクの落ちこみ分を補
正しようとすると、点火時期アドバンス量(進角量)を
ノッキングが発生する領域まで大きくしてしまう可能性
があるためである。この影響が無視できる場合にはこの
ような方法は用いなくてよい。
【0045】点火時期補正量Δθigは、前記して求め
た偏差δに所定の換算係数kcを乗じて、Δθig=k
c×δとして算出する。この算出方法は時刻t0〜t2の
間で行う。時刻t2〜t3では、上記して行ってきたトル
クフィードバック制御を滑らかに終了させるため、Δθ
ig=(kc/N)×δとして点火時期補正量Δθig
を算出する。
【0046】ここでNは、時刻t2以降の所定の演算周
期での点火時期補正量Δθigの演算回数又は時間の単
調増加関数で、1以上の値をとる。上記換算係数kc又
はkc/Nは一種のフィードバック制御ゲインであり、
時刻t0〜t2の間は一定値の制御ゲイン、時刻t2〜t3
の間では時間経過とともに制御ゲインを小さくしていく
ことになる。時刻t2は制御ゲインを変更するタイミン
グを表し、時刻t3は点火制御打ち切り、及びライン圧
復帰タイミングを表す。
【0047】次に、ライン圧の制御方法について述べ
る。変速指令前の通常時ライン圧PL0に対し、変速指令
直後の推定タービントルクから第一の変速時ライン圧P
L1を決め、さらに時刻t1時点でライン圧PL1より所定
の比率小さくなるように第二の変速時ライン圧PL2を決
め、時刻t3 時点で変速後の通常時ライン圧PL0'に復
帰させる。
【0048】ここで、変速指令直後に第一の変速時ライ
ン圧PL1にするとギアの締結開始時期(図示のt0)が
遅くなる恐れがある場合は、時刻t0あるいはこれより
多少前の時刻まで通常時ライン圧PL0を用い、そののち
第一の変速時ライン圧PL1にする方法を用いればよい。
【0049】以上の制御を実行することにより、推定出
力軸トルクToは図4の点線で示すように、ほぼ目標ト
ルクパターンに追従した形となり、変速ショックを低減
できる。
【0050】次に、タービントルクTtおよびトランス
ミッションの出力軸トルクT0を推定する方法について
詳述する。本実施形態では、エンジン特性から推定する
方法(B方式。以下適宜、エンジン特性利用方式とい
う)と、トルクコンバータの特性から推定する方法(A
方式。以下適宜、トルコン特性利用方式という)とが、
切り換えて用いられる。
【0051】図5は、エンジン特性からタービントルク
Ttおよびトランスミッションの出力軸トルクT0を求
める方法(B方式)の制御ブロック系統図である。
【0052】エンジントルクTeは、予めROMに記憶
しておいたマップから読み出して用いる。このマップは
エンジン回転数Neとスロットル開度TVOに対応した
エンジントルクTeが所定の大きさごとに記憶されてお
り、スロットル開度センサからの情報によりスロットル
開度TVOを、またクランク角センサからの情報(EC
Uを経由しても可)によりエンジン回転数Neをそれぞ
れ入力して、ブロック40でマップ検索し、補間計算を
実行してそのときのエンジントルクTeを算出する。ま
たブロック40'では、エンジン回転数Neを入力して
エンジン回転数の微分値を求め、エンジンの慣性トルク
を算出する。
【0053】ブロック41ではe=Nt/Neの演算を
実行してトルクコンバータ14のスリップ比eを算出す
る。ここでNtはトルクコンバータ14の出力回転数で
あり、通称、タービン回転数と云われている。このター
ビン回転数Ntは、タービンセンサ16から直接検出し
て利用する方法、あるいは、車速Vspにそのときのギ
ア比を乗じて間接的に求める方法のいずれで求めても良
い。
【0054】ブロック42では予めROMに記憶されて
いる、スリップ比eに対するトルク比tの特性マップよ
り、トルクコンバータのトルク比t(=トルクコンバー
タの出力トルクTt/トルクコンバータの入力トルクT
e)を検索、補間計算して求める。
【0055】ブロック43では、Tt=(Te−2πJ
・(dNe/dt))×tとしてトルクコンバータの出
力トルクTt、すなわち、タービントルクTtを算出す
る。ここでタービントルクTtは、スリップ比e、その
関数であるトルク比t(e)、推定エンジントルクT
e、エンジンの慣性J、エンジン回転数の微分値(dN
e/dt)、およびミッション内での摩擦損失分及びエ
アコン・パワーステアリング用油圧ポンプ・ヘッドラン
プ等の補機類によるエネルギ損失分であるフリクション
・補機類トルクTcalに基づいて、次の数式 Tt=t(e)・(Te−2πJ・(dNe/dt)−
Tcal) によって算出される。
【0056】そしてブロック44で、そのときのギア比
を乗ずることにより、トランスミッションの出力軸トル
クToが求まることになる。
【0057】なお、エンジン特性を利用してタービント
ルクTtおよびトランスミッションの出力軸トルクTo
を推定する方法(B方式)としては、本実施形態のよう
にエンジン回転数Neとスロットル開度TVOから推定
する方法のほか、計測可能な他の各種の情報によるもの
が適用でき、例えばエンジン回転数Neと空気質量流量
からエンジントルクを推定する方法、エンジン回転数N
eと吸気圧力・吸気温度からエンジントルクを推定する
方法、エンジン回転数Neとインジェクタパルス幅から
エンジントルクを推定する方法などのうち、いずれか一
つを用いれば良い。
【0058】次に、トルコン特性利用方式(A方式)に
つき、図6を用いて説明する。クランク角センサからの
情報(ECUを経由しても可)でエンジン回転数Neを
入力し、ブロック41ではe=Nt/Neの演算を実行
してトルクコンバータ14のスリップ比eを算出する。
ここでNtはトルクコンバータの出力回転数である。こ
のタービン回転数Ntは、タービンセンサ16から直接
検出して利用する方法、あるいは、車速Vspにそのと
きのギア比を乗じて間接的に求める方法のいずれで求め
ても良い。
【0059】このスリップ比eを入力し、ブロック47
では予めROMに記憶されているスリップ比eとトルク
コンバータ14のポンプ容量係数Cpの特性マップよ
り、そのときのポンプ容量係数Cpの値を検索、補間計
算して求める。
【0060】ブロック48でNe^2を算出し、ブロック
49で Tp=Cp×Ne^2 の計算を行い、トルクコンバータの入力トルクTp(=
Te)を求める。これ以降のルーチンは図5〜図9と同
様なので説明は省略する。
【0061】ここで本実施形態では、変速開始に伴うイ
ナーシャ相の開始を条件に、エンジン特性利用方式(B
方式)とトルコン特性利用方式(A方式)との切り換え
が行われるが、この切り換えの際に、本発明に係るポン
プ容量係数Cpの補正が行われる。
【0062】この補正は具体的には、B方式からA方式
への切り換えの際に、A方式による現在のトルク容量係
数Cの推定値が、切り換えの直前におけるB方式による
トルク容量係数Cpの推定値と一致するように、A方式
の演算に用いられるポンプ容量係数Cpの値を合わせ込
むことで実行される。
【0063】このB方式からA方式への切り換えの際の
処理について説明する。図7は、B方式による運転か
ら、A方式による運転に切り換える際の処理を示すフロ
ー図であり、本ルーチンに入る前提として、B方式によ
る推定タービントルクTtが所定時間ごとに算出されて
いるものとする。
【0064】まず、A方式への切り換え条件が成立した
かが判断される(S10)。この切り換え条件は、B方
式により検出される推定タービントルクTtが上記スラ
イスレベルStを超えたことであってもよいし、スライ
スレベルStと異なる閾値を用いてもよい。また、推定
タービントルクTt以外でイナーシャ相の開始を検出で
きる他の条件、例えばB方式による出力軸トルクT0が
所定の閾値を超えたことや、変速指令があったことを条
件として用いてもよい。切り換え条件が成立しない場合
には、ステップS10の判断が繰り返し実行される。
【0065】切り換え条件が成立した場合には、B方式
による推定タービントルクTtに基づいて、現在のトル
ク容量係数Cp(e)が、次式により算出される(S2
0)。 Cp(e)=Tt/t(e)・Ne^2
【0066】次に、すべり比−トルク容量係数マップか
ら、現在のすべり比eに対応するトルク容量係数C
(e)が読み出される(S30)。
【0067】次に、ステップS20で算出された現在の
トルク容量係数Cp(e)と、ステップS30で現在の
すべり比eに対応して読み出されたトルク容量係数C
(e)との差分の演算Cr=Cp(e)−C(e)によ
り、補正量Crが算出され、RAM36に記憶される
(S40)。
【0068】次に、すべり比−トルク容量係数マップ
を、補正量Crによりオフセットさせ、A方式で運転す
る(S50)。すなわち、図8に示すように、トルクコ
ンバータのスリップ比eに対応するポンプ容量係数Cの
値を、スリップ比eの全領域について補正、すなわちポ
ンプ容量係数Cに補正量Crを足し込むことでこれをオ
フセットさせ、この補正されたポンプ容量係数Cによっ
てA方式の演算を行うことにより、推定演算を行う。
【0069】このA方式による運転は、所定のB方式へ
の切り換え条件が成立するまでの間、繰り返し実行され
る(S60)。そしてB方式への切り換え条件が成立し
た場合には、B方式による運転に切り換えられて(S7
0)本ルーチンが終了する。
【0070】以上のとおり、本実施形態では、A方式に
よる推定タービントルクTtが、変速開始の直前におけ
るB方式による推定タービントルクTtと一致するよう
に、A方式による演算に用いられるポンプ容量係数Cの
値を補正する。したがって本実施形態では、補正された
ポンプ容量係数Cを用いてA方式による推定タービント
ルクTtの演算を精度良く実行できる。
【0071】また本実施形態では、算出された補正量C
rを用いて、トルクコンバータのスリップ比eに対応す
るポンプ容量係数Cの値を、スリップ比eの全領域につ
いて補正、すなわちポンプ容量係数Cに補正量Crを足
し込むことでこれをオフセットさせる。したがって本実
施形態では、スリップ比eが変化する場合にもポンプ容
量係数Cを精度良く算出でき好適である。
【0072】なお、上記図11に示される従来例につい
ての試験と同様の条件で、本実施形態について、B方式
によって得た推定入力軸トルクを用いた係合側クラッチ
の伝達トルクの推定を行ったところ、図9に示すよう
に、伝達トルクの実測値(センサー出力)との間で良い
一致が確認された。
【0073】また本実施形態では、RAM36に記憶さ
れた補正量Crを参照して補正を行うこととしたので、
本発明の効果を簡易な構成で実現できる。
【0074】また本実施形態では、A方式およびB方式
のタービントルク演算手段の切り換えを行い、スリップ
比eが小の領域ではA方式により推定タービントルクT
tの演算を行い、スリップ比eが大の領域ではB方式に
より推定タービントルクTtの演算を行って、ギアトレ
イン15の出力軸のトルクを推定する。元来、B方式に
よる推定タービントルクの演算は定常時の推定精度が良
いが過渡時の推定精度が悪く、またA方式による推定タ
ービントルクの演算は過渡時の推定精度が良いがスリッ
プ比eが小の領域ではばらつきが大きいという特徴があ
るが、本実施形態では補正量Crにより、A方式による
推定タービントルクの演算における従来の短所を解消し
つつ、両方式のタービントルク演算手段を効果的に使い
分けて精度の良い推定を実行できる。
【0075】なお、A方式であっても、スリップ比eが
小さい領域、例えばe<0.9の領域では、A方式でも
タービントルクの推定値のばらつきが小さく、実用上許
容できる。したがって、上記実施形態のようなタービン
トルク推定方式の切り換えを行う構成に代えて、A方式
による推定タービントルクのみを用いて駆動トルクの制
御を行い、変速時にのみB方式による推定タービントル
クを参照してポンプ容量係数の補正を行う構成としても
よい。
【0076】また、本実施形態では、トルクフィードバ
ック制御として、トランスミッションの出力軸の目標ト
ルクtTonと、推定したトランスミッションの出力軸ト
ルクTonとの偏差δを零とすべく、エンジンの点火時期
を制御することとしたが、このような構成に代えて、変
速中におけるタービントルクの目標トルクと、推定した
タービントルクとの偏差を零とすべく、エンジンの点火
時期を制御することとしてもよく、かかる構成によって
も上記実施形態と同様の効果を得ることができる。この
タービントルクの目標トルクは、例えば時刻t0時点か
ら時間的傾斜角度θtで所定の時間間隔ごとに算出され
るトランスミッション出力軸の目標トルク、および変速
前後のギヤ比の比に基づいて算出するのが好適である
が、他の方法により設定してもよい。
【0077】また、本実施形態ではエンジン出力低下の
ための制御を点火時期の調整によって行うこととした
が、他の方式によってもよい。また、本実施形態では原
動機として内燃機関であるエンジンを利用した車両に本
発明を適用した例について説明したが、本発明はモータ
を利用した電気自動車や、内燃機関とモータとを組み合
わせたハイブリッド車について適用することも可能であ
って、かかる構成も本発明の範疇に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の概略を示すブロック図で
ある。
【図2】 ATCU,ECU等の制御装置の構成例を示
すブロック図である。
【図3】 従来のアップシフトショック低減法の一例を
示すタイミング図である。
【図4】 実施形態に係るアップシフトショック低減法
を示すタイミング図である。
【図5】 エンジン特性から駆動トルクを推定する方法
のブロック図である。
【図6】 トルコン特性から駆動トルクを推定する方法
のブロック図である。
【図7】 B方式からA方式への切り換えの際の処理を
示すフロー図である。
【図8】 B方式からA方式への切り換えの際の補正処
理を示すスリップ比−容量係数グラフである。
【図9】 本実施形態につきB方式によって得た推定入
力軸トルクを用いて係合側クラッチの伝達トルクの推定
を行った結果を示すグラフである。
【図10】 従来例における入力軸トルクの推定値、お
よびその時の回転速度・入力軸トルクを示すタイミング
図である。
【図11】 従来例につきB方式によって得た推定入力
軸トルクを用いて係合側クラッチの伝達トルクの推定を
行った結果を示すグラフである。
【図12】 A方式に従ってトルクコンバータの容量係
数を導出する条件と数式を示す説明図である。
【図13】 スリップ比−ポンプ容量係数特性の変速中
におけるばらつきを示すグラフである。
【図14】 変速中におけるスリップ比−ポンプ容量係
数特性のオフセット的変化を示すグラフである。
【図15】 係合側クラッチの伝達トルクを推定する数
式を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン、2 AT、3 駆動軸、4 差動装置、
5 駆動輪、6 ATの油圧回路、7 ATCU、8
ECU、9 エアークリーナ、10 エアーフローセン
サ、11 スロットルチャンバ、12 吸入マニホール
ド、13 インジェクタ、14 トルクコンバータ、1
5 ギアトレイン、16 タービンセンサ、17 ミッ
ション出力軸回転センサ(車速センサ)、18 スロッ
トルセンサ、19 アイドルスピードコントロールバル
ブ(ISC)、20 油圧制御切り換え電磁弁、33
CPU、34 バス、35 ROM、36 RAM、3
7LAN制御回路、38 入出力インターフェース回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F02D 29/00 H 45/00 330 45/00 330 // F16H 59:16 F16H 59:16 59:40 59:40 59:42 59:42 (72)発明者 西澤 博幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大澤 正敬 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 河野 克己 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅原 則己 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 戸倉 隆明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA53 AB01 AC01 AC08 AC15 AC18 AD02 AD04 AD05 AD22 AD23 AD30 AD31 AD51 AE03 AE09 AE22 AE31 AE39 AF01 AF09 3G084 BA02 BA17 CA08 DA04 DA18 EA11 EB08 EB12 EC04 FA06 FA07 FA10 FA33 FA38 3G093 AA01 AA05 BA03 BA14 CB08 DA01 DA06 DA07 DA09 DB01 DB05 DB09 EA02 EA05 EA06 EA07 EA13 EB03 EC04 FA04 FA05 FA06 FA07 FA09 FB03 3J552 MA01 MA12 NA01 NB01 PA02 PA51 UA08 VA32Z VA34W VA37Z VA39W VA39Y VA42W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機に接続された流体式トルクコンバ
    ータの出力軸のトルクを算出するタービントルク算出装
    置であって、 予め記憶された原動機トルク特性を利用して前記トルク
    コンバータのタービントルクを推定する第一のタービン
    トルク演算手段と、 予め互いに関連づけて記憶されたトルクコンバータの滑
    りとポンプ容量係数とを利用して前記トルクコンバータ
    のタービントルクを推定する第二のタービントルク演算
    手段と、 前記第二のタービントルク演算手段の推定値が、変速開
    始の直前における第一のタービントルク演算手段の推定
    値と一致するように、前記第二のタービントルク演算手
    段の演算に用いられるポンプ容量係数の値を補正する容
    量係数補正手段と、 を備えることを特徴とするタービントルク算出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタービントルク算出装
    置において、 前記容量係数補正手段が、前記補正に係る補正量を用い
    て前記滑りに対応する前記ポンプ容量係数の値を前記滑
    りの全領域について補正することを特徴とするタービン
    トルク算出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のタービントルク算出装
    置において、 前記補正量を記憶する記憶手段を更に備え、前記容量係
    数補正手段が前記記憶した補正量を用いて前記補正を行
    うことを特徴とするタービントルク算出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のタ
    ービントルク算出装置において、 前記滑りが小の領域では第一のタービントルク演算手段
    を用い、前記滑りが大の領域では第二のタービントルク
    演算手段を用いるように、第一および第二のタービント
    ルク演算手段を切り換える切り換え手段を更に備えたこ
    とを特徴とするタービントルク算出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のタ
    ービントルク算出装置を含んで構成される車両の駆動ト
    ルク制御装置であって、 前記流体式トルクコンバータの出力軸に接続された変速
    機構の出力軸のトルクを推定する駆動トルク演算手段
    と、 前記変速機構の出力軸の変速中の目標トルクを発生する
    目標トルク発生手段と、 前記駆動トルク演算手段で推定した駆動トルクと前記目
    標トルク発生手段で発生した目標トルクとの偏差を解消
    すべく前記原動機の出力トルクを制御する原動機トルク
    制御手段と、 を備えた車両の駆動トルク制御装置。
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