JP2003090418A - インヒビタスイッチ - Google Patents

インヒビタスイッチ

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JP2003090418A
JP2003090418A JP2001283125A JP2001283125A JP2003090418A JP 2003090418 A JP2003090418 A JP 2003090418A JP 2001283125 A JP2001283125 A JP 2001283125A JP 2001283125 A JP2001283125 A JP 2001283125A JP 2003090418 A JP2003090418 A JP 2003090418A
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shaft
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Application number
JP2001283125A
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Inventor
Takashi Nakazawa
隆志 中沢
Tsutomu Watada
勉 綿田
Yukihiro Kakegawa
幸宏 掛川
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Niles Parts Co Ltd
Original Assignee
Niles Parts Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 治具による可動盤の位置合わせ作業を不要に
したインヒビタスイッチを提供すること。 【解決手段】 インヒビタスイッチSは、可動接点3を
有すると共に軸部2a,2bを中心として回動する可動
盤2と、前記可動接点3が接触する固定接点4を有する
第1カバー5、又は該第1カバー5に合致する第2カバ
ー6とのどちらか一方で成るケース体Cと、を具備して
いる。ケース本体Cは、可動盤2が所定位置にあるとき
に、該可動盤2の前記軸部2aに形成した位置決め部2
dに係合する保持部材8を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用自動変速
機の変速操作位置に応じて接点が切り替わるインヒビタ
スイッチに関する。特にインヒビタスイッチを自動変速
機のマニュアルシャフトに連結して組付ける際に、可動
盤をニュートラル位置に保持する位置合わせを容易にか
つ正確にするための軸部の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の技術としては、例え
ば特開平8−074978号公報に開示された発明があ
る。従来のインヒビタスイッチの可動盤は、不透明体で
成るケースと第1カバーとで成るケース体内に摺動自在
に内設されていて、ケース体の外側からは見えない状態
で配置されている。このため、従来からインヒビタスイ
ッチは、自動変速機のマニュアルシャフトの位置と、該
インヒビタスイッチの可動盤の位置を合わせるために、
治具を使用している。
【0003】該治具は、一端の挿入孔を所定位置である
ニュートラル位置の状態の自動変速機のマニュアルシャ
フトに挿入し、他端の位置決めピンをインヒビタスイッ
チのケースの位置決め部に挿入することで、インヒビタ
スイッチの可動盤と、自動変速機とを同じニュートラル
位置状態にセットするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
インヒビタスイッチは、治具により可動盤をニュートラ
ル位置に位置合わせして、その位置を確認する位置合わ
せ作業が必要で、組付け工数及び組付け時間がかかると
いう問題点がある。また、その位置合わせ作業には、必
ず治具が必要で、治具の管理・保管が面倒であるという
問題点がある。
【0005】本発明は、前記治具による可動盤の位置合
わせ作業を不要にしたインヒビタスイッチを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の技術の問題点を解消すべく発明したものであり、請求
項1の発明は、第1カバーと、該第1カバーに合致する
第2カバーと、前記第1カバー又は第2カバーに設置さ
れた固定接点と、該固定接点に接触する可動接点を有す
ると共に軸部を中心として回動自在に前記第1カバー及
び前記第2カバーに軸支された可動盤と、を具備したイ
ンヒビタスイッチにおいて、前記可動盤の軸部、前記第
1カバー、前記第2カバーの軸受部の少なくてもどれか
1つには、保持部材を配設し、前記可動盤の軸部、前記
第1カバー、前記第2カバーの軸受部の前記保持部材と
対向する他方の1つには、前記可動盤が所定位置にある
とき、前記保持部材に係合して、前記可動盤を保持する
位置決め部を形成したことで成る。
【0007】請求項2の発明は、前記請求項1記載の発
明において、前記保持部材は、前記可動盤の前記軸部が
軸挿される前記第1カバー又は第2カバーの軸穴に臨ま
せて形成したばね保持部に配設したばねで成り、前記位
置決め部は、前記保持部材が係合する溝で成る。
【0008】請求項3の発明は、前記請求項2記載の発
明において、前記保持部材は、両端を前記ばね保持部に
支持し、中央部分を前記位置決め部に係合するように山
状に形成した反転ばねで成る。
【0009】請求項4の発明は、前記請求項3記載の発
明において、前記保持部材は、前記可動盤が所定位置に
あり、かつ該保持部材が前記位置決め部側に反り返った
ときに、前記位置決め部に圧嵌する圧接部を形成し、前
記位置決め部の対向位置には、前記保持部材の圧接部が
反り返ったときに没入する反り返り空間を形成したこと
で成る。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、図1乃至図4に基づき本発
明の第1の実施の形態を詳述する。Sは、インヒビタス
イッチで、自動変速機(図示せず)のマニュアルシャフ
ト1に軸合する軸部2a,2bを有する可動盤2と、該
可動盤2を回動自在に軸止して表裏面から覆うケース体
Cとで成る。
【0011】該ケース体Cは、前記可動盤2に配設した
可動接点3に接触する固定接点4を備えた極盤で成る第
1カバー5と、該第1カバー5に合致する蓋体で成る第
2カバー6と、で構成される。該インヒビタスイッチS
のケース体Cは、可動盤2を所定位置である例えばニュ
ートラル位置Nにした状態で、マニュアルシャフト1に
軸合し、ネジ7により自動変速機の本体にネジ止めされ
る。
【0012】前記マニュアルシャフト1は、自動変速機
のシフトレバー(図示せず)の操作に連動して、回動す
る。前記可動盤2は、図1に示すように軸部2a,2b
と、可動接点設置部2cとで成る非導電性の耐熱樹脂体
である。前記軸部2aは、第1カバー5の軸穴5aに軸
合する筒状の軸である。該軸部2aは、先端側外周部の
所定位置に、可動盤2がニュートラル位置Nにあるとき
に保持部材8が係合することができる溝状の位置決め部
2dと、この位置決め部2dの基部側に防水用のOリン
グ9が嵌合する環状溝2eと、を形成している。
【0013】前記軸部2bは、前記軸部2aと同一軸線
状に連続的に形成した筒状の軸で、第2カバー6の軸穴
6aに軸合する。該軸部2bは、防水用のOリング10
が嵌合する環状溝2fを外周部に形成している。これに
より、インヒビタスイッチSは、前記Oリング9,10
より内側のケース体C内に水や油が浸入することを防止
できる。
【0014】前記可動接点設置部2cは、導電性金属板
等で成る可動接点3、及びコイルばねで成る接点ばね1
1を配設するための接点設置孔2gを穿設している。前
記可動盤2は、軸合したマニュアルシャフト1が回動す
ると、前記軸部2a,2bを中心として一緒に回動し、
可動接点3が第1カバー5の盤面上を摺動して、Pレン
ジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、1レンジ、及び2
レンジ等の各ポジションの固定接点4に順次に接触す
る。
【0015】前記位置決め部2dは、可動盤2の可動接
点設置部2cがニュートラル位置Nにあるとき、保持部
材8が係合して可動盤2の回動を阻止するために形成し
たV字状又はU字状の溝である。該位置決め部2dの両
縁には、角部2h,2iがある。該角部2h,2iは、
図4に示すように保持部材8が位置決め部2dに係合
し、可動盤2を回動させたときに、保持部材8に圧接し
て該保持部材8を極盤5の反り返り空間5g側に押し戻
して、図3に示す状態にするための押圧部である。
【0016】前記位置決め部2dは、保持部材8が反り
返り変形する方向に対して対向する位置に形成される。
例えば、該位置決め部2dの形状は、前記保持部材8の
形状に合わせて軸線O−Oに沿って形成した三角溝状を
している。また、該位置決め部2dは、軸線O−Oに沿
って形成した四角形の溝でも曲面形状の溝でもよく、保
持部材8が係止し、位置決め部2gの両側の角部2h,
2iで保持部材8を反対側に反るように押し返すことが
できるものであればその形状は特に限定しない。
【0017】前記第1カバー5は、固定接点4に導通し
た導電板12をインサート成形した耐熱性の非導電性の
樹脂で成る。該第1カバー5は、前記マニュアルシャフ
ト1が軸合する軸穴5aと、前記可動盤2の可動接点設
置部2cを可動可能に収納する凹陥5bと、固定接点4
及び導電板12に導通した端子12aを内設したコネク
タ部5cと、を一体形成している。
【0018】尚、第1カバー5は、固定接点4と、導電
板12と、端子12aと、コネクタ部5cを有する非導
電性樹脂体を設け、かつ該非導電性樹脂体をインサート
してアルミダイキャストで成形してもよい。
【0019】第1カバー5及び第2カバー6で成るケー
ス体Cは、略扇型をしており、互いに合致させて、その
外周部を超音波溶接等で溶接して密着させている。ま
た、該ケース体Cは、図1に示すように、周囲に該第1
カバー5及び第2カバー6を自動変速機本体に固定する
ためのねじ穴5h,6bを穿設した耳部5i,6cを突
出形成している。
【0020】前記凹陥5bは、略扇型の溝で成り、複数
の可動接点3に接触する固定接点4を底部に配設してい
る。前記軸穴5aは、前記第2カバー6の軸穴6aに合
致するように形成した円形の貫通孔で、軸部2aの軸受
と成る軸受部5jを形成している。前記軸穴5aは、該
軸穴5aの開口部に前記保持部材8を挿設するばね保持
部5dを形成している。
【0021】保持部材8は、例えば、図3及び図4に示
すように弓状に表面側及び裏面側の2つの位置に反り返
って反転可能な弾性を有する金属製板ばねで成る所謂ト
グルばねである。
【0022】前記ばね保持部5dは、前記保持部材8の
両端を支持する支持溝5e,5eと、該支持溝5e,5
eの外側に互いに向き合うように突出形成した凸部で成
る保持部材8の脱落防止部5f,5fと、前記支持溝5
e,5e間に形成して保持部材8の圧接部8aが図4に
示すように、軸穴5aの内壁面から可動盤2の軸部2a
側に弾出できるように切欠し、かつ軸部2aが回転でき
るように前記保持部材8の圧接部8aが第1カバー5側
に反り返れるようにした反り返り空間5gと、で成る。
【0023】前記第2カバー6は、前記可動盤2の可動
接点設置部2cを可動可能に収納する凹陥6dを形成し
た耐熱樹脂製の蓋部材で成る。該第2カバー6は、可動
盤2の軸部2bに軸合する軸穴6aを穿設して形成した
軸受部6fを有する。尚、第2カバー6は、第1カバー
5と同じ樹脂材料で成るがアルミニウム等の金属材料で
成形しても良く、その材質は特に限定しない。
【0024】また、位置決め部2dは、前述したのとは
反対に、第1カバー5の軸穴5a側に設置して、該位置
決め部2dに係合する保持部材8を軸部2aに設置して
もよい。あるいは、位置決め部2dは、軸部2b側に設
置して、該位置決め部2dに係合する保持部材8を第2
カバー6に設置してもよい。すなわち、可動盤2が、保
持部材8の弾性により圧接してニュートラル位置N等の
特定位置の状態を保持できればよい。
【0025】本発明の第1の実施の形態は、以上のよう
な構成であり、その作用を組付け手順と共に詳述する。
第1手順として、所定の形状にプレス加工した導電板1
2をインサート形成して第1カバー5を樹脂形成する。
【0026】第2手順として、図3に示すように該第1
カバー5のばね保持部5dに、保持部材8を挿着して、
圧接部8aが第1カバー5の軸穴5a内に出ないように
反り返り空間5g側に反り返らせて配設する。
【0027】第3手順として、まず樹脂形成した可動盤
2に可動接点3及び接点ばね11を挿入する。次に軸部
2a,2bの環状溝2e,2fにOリング9,10を係
合させる。
【0028】第4手順として、前記可動盤2の可動接点
設置部2cを第2カバー6の凹陥6dに挿入し、かつ軸
部2bを軸穴6aに軸合する。そして、軸部2aに第1
カバー5の軸穴5aに挿入して該第1カバー5を第2カ
バー6に合致させる。
【0029】第5手順として、可動盤2をニュートラル
位置Nに回動させ、前記保持部材8を図4に示すように
軸部2a側に反り返して、保持部材8の圧接部8aを軸
部2aの位置決め部2dに圧嵌させる。これにより、可
動盤2は、回動することが阻止され、ニュートラル位置
Nの状態に保持される。
【0030】第6手順として、この状態で、第1カバー
5を超音波溶接機の受部上に載置する。そして、該第1
カバー5に嵌合した第2カバー6の周囲に超音波溶接機
のホーンを当接させ、第2カバー6の周囲を第1カバー
5に超音波溶接する。すると、第1カバー5と第2カバ
ー6とが溶着される。
【0031】第7手順として、インヒビタスイッチS
は、可動盤2がニュートラル位置Nの状態で、保持部材
8に保持されて出荷される。このため、振動や衝撃で可
動盤2が揺れ動くことがない。
【0032】第8手順として、図2に示すようにインヒ
ビタスイッチSの可動盤2に、ニュートラル位置Nの状
態にあるマニュアルシャフト1を挿入して、インヒビタ
スイッチSをネジ7で自動変速機本体にネジ止めする。
以上で組付けが完了する。
【0033】インヒビタスイッチSの可動盤2の位置決
め部2dに、保持部材8が圧嵌していない場合は、軸部
2a,2bを回動させて、該位置決め部2dに保持部材
8を圧嵌させることで、可動盤2がニュートラル位置N
になったことを確認することができる。インヒビタスイ
ッチSを自動変速機に組付けるときに、インヒビタスイ
ッチSが保持部材8でニュートラル位置Nに保持されて
いるので、治具による位置決め作業が全く不要となる。
【0034】そして、シフトレバーにより自動変速機を
操作すると、自動変速機の操作ポジションに連動して、
マニュアルシャフト1と共に可動盤2が回動する。する
と、V字状の溝で成る位置決め部2dの角部2h,2i
が保持部材8を押圧して該保持部材8を極盤5の反り返
り空間5g側に反り返らせる。これにより、保持部材8
が位置決め部2gから自動的に離れて、反り返り空間5
g内に入り込み、可動盤2が自由に回動できるようにな
る。
【0035】次に図5に基づき本発明の第2の実施の形
態を説明する。13は、軸部13aに軸穴13cを有す
るインヒビタスイッチSの可動盤で、第1カバー又は第
2カバーで成るケース14の軸穴14aに回動自在に軸
挿されている。前記軸穴14aは、ケース14の外周部
の近傍に設置される。前記可動盤13aは、ケース14
の外側面から穴状の位置決め部13b,14bにピンで
成る保持部材15を嵌入して、前記可動盤13をニュー
トラル位置Nの状態に保持している。
【0036】前記ケース14の位置決め部14bは、ケ
ース14の外側面から軸穴14a内に向けて穿設した貫
通穴で、保持部材15が嵌合するように該保持部材15
の形状に合わせて穿設している。軸部13aの位置決め
部13bは、前記可動盤13がニュートラル位置Nにあ
るとき、ケース14の位置決め部14bに一致するよう
に穿設した盲孔で成る。前記保持部材15は、例えば金
属製で棒状のピンで成る。
【0037】前記保持部材15を挿入する位置決め部1
3b,14bは、前記可動盤13がニュートラル位置N
にあるときに、軸部13aの位置決め部13bがケース
14の位置決め部14bに一致するように穿設する。こ
れにより、前記可動盤13は、ニュートラル位置Nにあ
るとき、該可動盤13の位置決め部13bがケース14
の位置決め部14bに一致して直線状に並び、前記保持
部材15を軸部13aの位置決め部13bまで挿入する
ことが可能となる。
【0038】前記可動盤13がニュートラル位置N以外
にある場合、該可動盤13が回動して位置決め部13b
の位置が位置決め部14bからずれている。そして、保
持部材15を位置決め部13b,14bに挿入しようと
しても、該保持部材15の先端が軸部13aの外側面に
当接して、該保持部材15を可動盤13の位置決め部1
3bまで挿入することが不可能になる。保持部材15
は、可動盤13がニュートラル位置Nのときだけ可動盤
13の位置決め部13bまで挿入して、可動盤13を固
定することができる。
【0039】図5に示すように保持部材15で可動盤1
3をニュートラル位置N状態に保持して、インヒビタス
イッチSを出荷し、自動変速機に組付けてから保持部材
15を抜き取ることで、インヒビタスイッチSのニュー
トラル位置Nにするための位置合わせ作業を不要にする
ことができる。
【0040】尚、前記保持部材15及び位置決め部13
b,14bの形状は、テーパー状等に形成して、適宜に
脱落防止を図ってもよい。また、位置決め部13bは、
溝でもよい。
【0041】次に図6に基づき本発明の第3の実施の形
態を説明する。16は、軸部16aに軸穴16cを有す
るインヒビタスイッチSの可動盤で、第1カバー又は第
2カバーで成るケース17の軸穴17aに回動自在に軸
挿されている。前記軸穴17aは、ケース17の外周部
の近傍に設置される。前記軸部16a及びケース17
は、図6に示すように可動盤16がニュートラル位置の
状態のときに、直線状に一致するように形成した溝状の
位置決め部16b,17bを形成している。インヒビタ
スイッチSは、該位置決め部16b,17bが直線状に
一致したときに、保持部材18を矢印Bの位置決め部1
6b,17b方向に圧入して、可動盤16をニュートラ
ル位置N状態に保持している。
【0042】前記保持部材18は、板ばねを断面が略C
字型の筒状に曲げて形成し、矢印Aで示す位置決め部1
6b,17bの内壁方向に広がり、略U字状になろうと
する弾性を有する割りピン等で成る。該保持部材18
は、溝状の位置決め部16b,17bに圧入すると、該
保持部材18の前記弾性で位置決め部16b,17bの
内壁に圧接してそこに圧嵌される。
【0043】前記ケース17の位置決め部17bは、ケ
ース17の外側面から突出した突起17cの先端から軸
穴17a内に向けて貫通した溝で、保持部材18が圧接
するように該保持部材18の形状に合わせて穿設してい
る。軸部16aの位置決め部16bは、可動盤16がニ
ュートラル位置Nにあるときに、ケース14の位置決め
部17bに一致するように穿設した盲孔で成る。
【0044】直線状に一致させた位置決め部16b,1
7bの中央部分には、保持部材18を着脱するときに治
具の先端部分を挿入するための切欠溝状の治具挿入部1
7dを形成している。該保持部材18をインヒビタスイ
ッチSから抜き取るときは、インヒビタスイッチSから
突出した保持部材18の先端部分を掴み、矢印D方向に
引き上げることで、抜き取ることができる。
【0045】前記保持部材18を挿入する位置決め部1
6b,17bは、可動盤16がニュートラル位置Nにあ
るとき、軸部16aの位置決め部16bがケース17の
位置決め部17bに一致するように形成する。これによ
り、可動盤16は、ニュートラル位置Nにあるとき、該
可動盤16の位置決め部16bがケース17の位置決め
部17bに一致して直線状に成り、前記保持部材18を
1つの溝状に並んだ位置決め部16b,17bに圧入す
ることが可能となる。
【0046】図6に示すように保持部材18で可動盤1
6をニュートラル位置Nの状態に保持して、インヒビタ
スイッチSを出荷し、自動変速機に組付けてから治具を
治具挿入部17dに挿入して保持部材18を抜き取るこ
とで、インヒビタスイッチSのニュートラル位置Nにす
るための位置合わせ作業を不要にすることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、次のような効果がある。請求項1の発明は、第1
カバーと、該第1カバーに合致する第2カバーと、前記
第1カバー又は第2カバーに設置された固定接点と、該
固定接点に接触する可動接点を有すると共に軸部を中心
として回動自在に前記第1カバー及び前記第2カバーに
軸支された可動盤と、を具備したインヒビタスイッチに
おいて、前記可動盤の軸部、前記第1カバー、前記第2
カバーの軸受部の少なくてもどれか1つには、保持部材
を配設し、前記可動盤の軸部、前記第1カバー、前記第
2カバーの軸受部の前記保持部材と対向する他方の1つ
には、前記可動盤が所定位置にあるとき、前記保持部材
に係合して、前記可動盤を保持する位置決め部を形成し
たことで、該保持部材でインヒビタスイッチの可動盤を
ニュートラル位置等の所定位置に保持して納品すること
ができるので、自動変速機本体に組付けるときに、可動
盤をニュートラル位置に位置決めする位置決め作業が不
要となり、組付け時間を短縮することができると共に、
組付け作業を簡素化することができる。また、インヒビ
タスイッチの納品時に、運搬のときの衝撃や振動で可動
盤が動くことを、前記保持部材で阻止して固定すること
で、運搬時における衝撃や振動により可動盤が動くこと
を阻止することができる。
【0048】請求項2の発明は、前記請求項1記載の発
明において、前記保持部材は、前記可動盤の前記軸部が
軸挿される前記第1カバー又は第2カバーの軸穴に臨ま
せて形成したばね保持部に配設したばねで成り、前記位
置決め部は、前記保持部材が係合する溝で成るので、前
記可動盤をニュートラル位置等の所定位置に、ばねの弾
性を利用して弾性的に保持することができるので、該可
動盤をガタ付きなく保持することができる。
【0049】請求項3の発明は、前記請求項2記載の発
明において、前記保持部材は、両端を前記ばね保持部に
支持し、中央部分を前記位置決め部に係合するように山
状に形成した反転ばねで成るので、前記可動盤をニュー
トラル位置等の所定位置の近傍まで回動すれば、山状の
ばねの弾性で、可動盤の位置決め部が保持部材に自動的
に係合して保持されて、可動盤が自動的にニュートラル
位置に位置合わせされるので、可動盤の位置決め作業が
容易である。
【0050】請求項4の発明は、前記請求項3記載の発
明において、前記保持部材は、前記可動盤が所定位置に
あり、かつ該保持部材が前記位置決め部側に反り返った
ときに、前記位置決め部に圧嵌する圧接部を形成し、前
記位置決め部の対向位置には、前記保持部材の圧接部が
反り返ったときに没入する反り返り空間を形成したこと
で、保持部材を可動盤をニュートラル位置等の所定位置
に保持する保持状態と、可動盤が自由に回動できる開放
状態と、を保持部材を表側・裏側に反り返ることで容易
に変えることができるので、組付け作業に支障を来たす
ことがない。また、保持部材は、常時インヒビタスイッ
チに設置しておくので、点検・整備等でインヒビタスイ
ッチを自動変速機本体から離脱して取り付けるときに、
可動盤をニュートラル位置等の決められた任意の所定位
置に保持することができ、治具による位置合わせが不要
で簡単に可動盤をニュートラル位置等の所定位置にセッ
トすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図面で、分解
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図面で、縦断
面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図面で、保持
部材が軸穴側に反り返った時の状態を示す要部拡大平面
図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す図面で、保持部材が
可動盤の軸部側に反り返った時の状態を示す要部拡大平
面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図面で、要部
拡大斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す図面で、要部
拡大斜視図である。
【符号の説明】
2 可動盤 2a,2b 軸部 2d 位置決め部 3 可動接点 4 固定接点 5 第1カバー 5a,6a 軸穴 5d ばね保持部 5g 反り返り空間 5j,6f 軸受部 6 第2カバー 8 保持部材 8a 圧接部 C ケース体 S インヒビタスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA01 MA06 NA01 NB01 PA53 QC06 QC07 5G019 AG03 AM21 AN12 CY44 CY45 SK02 SY01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1カバー(5)と、該第1カバー
    (5)に合致する第2カバー(6)と、前記第1カバー
    (5)又は第2カバー(6)に設置された固定接点
    (4)と、該固定接点(4)に接触する可動接点(3)
    を有すると共に軸部(2a,2b)を中心として回動自
    在に前記第1カバー(5)及び前記第2カバー(6)に
    軸支された可動盤(2)と、を具備したインヒビタスイ
    ッチ(S)において、 前記可動盤(2)の軸部(2a,2b)、前記第1カバ
    ー(5)、前記第2カバー(6)の軸受部(5j,6
    f)の少なくてもどれか1つには、保持部材(8)を配
    設し、 前記可動盤(2)の軸部(2a,2b)、前記第1カバ
    ー(5)、前記第2カバー(6)の軸受部(5j,6
    f)の前記保持部材(8)と対向する他方の1つには、
    前記可動盤(2)が所定位置にあるとき、前記保持部材
    (8)に係合して、前記可動盤(2)を保持する位置決
    め部(2d)を形成したことを特徴とするインヒビタス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の発明において、 前記保持部材(8)は、前記可動盤(2)の前記軸部
    (2a,2b)が軸挿される前記第1カバー(5)又は
    第2カバー(6)の軸穴(5a,6a)に臨ませて形成
    したばね保持部(5d)に配設したばねで成り、 前記位置決め部(2d)は、前記保持部材(8)が係合
    する溝で成ることを特徴とするインヒビタスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の発明において、 前記保持部材(8)は、両端を前記ばね保持部(5d)
    に支持し、中央部分を前記位置決め部(2d)に係合す
    るように山状に形成した反転ばねで成ることを特徴とす
    るインヒビタスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記請求項3記載の発明において、 前記保持部材(8)は、前記可動盤(2)が所定位置に
    あり、かつ該保持部材(8)が前記位置決め部(2d)
    側に反り返ったときに、前記位置決め部(2d)に圧嵌
    する圧接部(8a)を形成し、 前記位置決め部(2d)の対向位置には、前記保持部材
    (8)の圧接部(8a)が反り返ったときに没入する反
    り返り空間(5g)を形成したことを特徴とするインヒ
    ビタスイッチ。
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KR200460895Y1 (ko) * 2010-08-09 2012-06-14 대성전기공업 주식회사 인히비터 스위치 장치 및 이를 구비하는 인히비터 스위치 장치 어셈블리

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JPH0874978A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Jatco Corp 同軸型インヒビタスイッチおよび位置合わせ治具

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