JP2003090337A - 軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置 - Google Patents

軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置

Info

Publication number
JP2003090337A
JP2003090337A JP2001280956A JP2001280956A JP2003090337A JP 2003090337 A JP2003090337 A JP 2003090337A JP 2001280956 A JP2001280956 A JP 2001280956A JP 2001280956 A JP2001280956 A JP 2001280956A JP 2003090337 A JP2003090337 A JP 2003090337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial direction
bearing
inner ring
drive
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001280956A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kondo
剛 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001280956A priority Critical patent/JP2003090337A/ja
Publication of JP2003090337A publication Critical patent/JP2003090337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向のガタ付きが少ない軸受機構にする。 【解決手段】 内輪220 、外輪230 の壁面の軸方向断面
形状を、円弧を呈しかつ小球242 が転動する部分の傾斜
面が軸方向において相反する方向を向くようにする。軸
受部202a,202bを回転軸203 の軸方向における異なる位
置に配置する。保持部250 で外輪230 を半径方向外側か
ら保持する。外輪230 の切欠部236 が保持部250 のコー
ナー252 に突き当たるようにして、軸受部202a,202bを
近づける方向に押し付けた状態で、各規制部材260a,26
0bを回転軸203 に固定する。保持部250 が1対の軸受部
202 を保持するときの、半径方向内側への内輪220aへの
分力Zaと内輪220bへの分力Zb(同方向)により内輪220
が回転軸203 を締め付けつつ、軸方向における内輪220a
への分力Yaと内輪220bへの分力Yb(逆方向)により、保
持部250 が、1対の軸受部202 を軸方向の相反する方向
に小球242 を詰めた状態で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を軸方向に
も移動可能にする駆動連結装置、用紙などの被搬送体を
搬送する搬送装置、および駆動連結装置や搬送装置に好
適な軸受機構に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機や印刷装置などの画像形成装置に
おいては、たとえば、感光体に対して帯電、露光、現像
の各処理をしてトナー像を形成し、トナー像が形成され
た感光体ドラムに対してシート状の用紙や原稿(以下単
にシートもいう)を供給することによりシート上にトナ
ー像を転写し、さらにトナー像が転写されたシートを加
熱加圧することによりシートに画像を形成している。こ
の過程でシートは、シートの搬送経路上に配設されて、
シートを挟持して搬送するロール対などによって搬送さ
れている。
【0003】ところで、このようにロール対でシートを
搬送すると、たとえば各種のロールの1つのみがシート
の搬送経路に対して斜めに配設されてしまったり、ある
いは、各種のロールの1つのみが不均一なロール径にて
形成されてしまったりした場合であっても、そのロール
によってシートは本来の搬送方向すなわちシートの搬送
経路に沿った方向からずれて斜行(斜め送りやスキュー
歪みともいう)したり、あるいは搬送方向と交わる方向
において位置ずれ(サイドレジストレーション、以下サ
イドレジともいう)を生じることがある。この場合、次
のロールからはシートの姿勢が搬送方向とずれた状態で
シートを搬送してしまうことになる。そして斜行やサイ
ドレジを有したままシートが転写位置に供給されてしま
うと、シートに対してトナー像が正規位置からずれて転
写されてしまい、シート上に形成された画像がずれた状
態で形成されてしまうことになる。また両面コピー機能
を持つ複写機などにおいては、第1面に画像を形成した
後、反転装置で用紙を反転してから第2面に画像を形成
するため、搬送中の用紙が斜行したりサイドレジがある
と、第1面と第2面の画像がずれてしまうことになる。
【0004】この問題を解消するために、搬送中のシー
トのスキュー歪みやサイドレジを修正するための機構
(整合機構)を備えた搬送装置が多数提案されている
(特開昭63−225052号、特公平3−53219
号、特開昭57−90344号、特開昭59−4552
号など)。
【0005】また本願出願人は、たとえば特開平11−
199100号や特開2000−185847号に示さ
れるように、2つの搬送ローラを搬送方向において異な
る位置に設け、これら各搬送ローラを移動駆動モータの
駆動により搬送方向と交わる方向(たとえば搬送ローラ
の回転軸方向)に移動可能にするとともに、搬送中のシ
ートの側端を検知し、この検知結果に基づいて搬送ロー
ラの移動方向を制御することでスキュー歪みとサイドレ
ジを同時に矯正するものを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−199100号や特開2000−185847号
に示される構造では、回転運動するロール要素(回転
体)を搬送方向と交わる方向にも移動可能に構成するた
めの駆動力伝達部分(ジョイント部)に歯車の噛み合わ
せを利用したラック&ピニオンやギアを用いている。具
体的には、回転軸にその軸方向に沿ってローラ移動用の
ラックを取り付け、同軸上に設けられたアイドルギヤと
一体的に回転するピニオンをラックに噛み合わせること
により軸受けを構成している。またアイドルギヤに移動
駆動モータのモータ軸ギヤを噛み合わせることで、移動
駆動モータの回転駆動を回転軸方向への移動駆動に変換
する構成にしている。このため、たとえバネ材による付
勢を施したとしてもガタやバックラッシュを完全に防止
することは難しく、軸方向の位置決め精度が不十分であ
り、十分なアライニング(用紙整合)精度が得られな
い。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、軸方向の位置決め精度を一定レベルに保持する
ことが可能な駆動連結装置、当該駆動連結装置を用いた
搬送装置、あるいは駆動連結装置や搬送装置に好適な軸
受機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
軸受機構は、回転軸と、当該回転軸を回転可能に保持す
る1対の軸受部とを備える。軸受部は、小球を挟んで対
向配置された内輪および外輪を有し、内輪および外輪の
うちの少なくとも一方の、小球に対向する壁面は、傾斜
面または曲面に形成されている。また本発明に係る軸受
機構は、1対の軸受部のうちの一方の外輪の、1対の軸
受部のうちの他方の外輪に対する、回転軸の軸方向位置
を規制する外輪用規制部材と、1対の軸受部のうちの一
方の内輪に作用する軸方向に沿った力の向きと、1対の
軸受部のうちの他方の内輪に作用する軸方向に沿った力
の向きとが、反対方向を向くように、2つの内輪の位置
を規制する内輪用規制部材とを備えた。
【0009】本発明に係る第1の駆動連結装置は、本発
明に係る軸受機構によって保持された回転軸を、回転軸
の軸方向に移動させる駆動連結装置であって、回転軸を
軸方向に移動させるための、回転運動を駆動力として出
力する駆動源と、ベルトおよびベルト車を具備する伝達
機構、またはボールネジを具備する伝達機構により、駆
動源による回転運動の駆動力を直線運動の駆動力に変換
して軸受機構に伝達する軸方向動力伝達部とを備える。
そして、駆動源の回転運動の駆動力に基づいて、回転軸
を軸受機構と一体的に軸方向に移動させる構成とした。
【0010】また本発明に係る第2の駆動連結装置は、
本発明に係る軸受機構によって保持された回転軸を、回
転軸の軸方向に移動させる駆動連結装置であって、回転
軸を軸方向に移動させるための、直線運動を駆動力とし
て出力する駆動源と、駆動源による直線運動の駆動力を
軸受機構に伝達する軸方向動力伝達部とを備える。そし
て、駆動源の直線運動の駆動力に基づいて、回転軸を軸
受機構と一体的に軸方向に移動させる構成とした。
【0011】本発明に係る第1の搬送装置は、駆動源の
駆動力に基づいて回転軸を軸方向に移動させる本発明に
係る駆動連結装置と、回転軸と同軸に設けられた回転体
を具備し、被搬送体を搬送方向に搬送する給送部とを備
える。
【0012】本発明に係る第2の搬送装置は、駆動源の
駆動力に基づいて回転軸を軸方向に移動させる本発明に
係る駆動連結装置と、回転軸と同軸に設けられた回転体
とを具備し、回転体が被搬送体の搬送方向において異な
る位置に設けられ、かつ駆動連結装置により駆動される
ことで、回転体が当該回転体の軸方向に移動され、これ
により被搬送体の搬送方向と交わる方向に回転体がそれ
ぞれ独立に移動可能な第1および第2の給送部を備え
る。また、駆動連結装置による駆動に基づいて、第1お
よび第2の給送部の少なくとも一方の回転体を当該回転
体の軸方向に移動させて、被搬送体の位置を補正する整
合部と、第1および第2の給送部による搬送中の被搬送
体の側端を検知する側端検知部と、側端検知部の検知結
果に基づいて整合部による回転体の移動方向を制御して
被搬送体の位置を補正させる制御部とを備える。
【0013】
【作用】上記構成の軸受機構では、内輪および外輪を有
する2つの軸受部を1対として、各軸受部を回転軸の軸
方向における異なる位置に配置されている。また、内輪
および外輪の小球を挟んで対向する壁面の軸方向切断面
の形状は、小球を介して内輪壁面に作用する力のうちの
軸方向への分力が、それぞれ反対方向を向くように、傾
斜面あるいは曲面を有する形状に設定されている。この
ため、保持部が1対の軸受部の外輪を半径方向外側で保
持したときには、1対の軸受部は、軸方向の相反する方
向に小球を詰めた状態で回転軸に固定される。
【0014】上記構成の第1の駆動連結装置では、ベル
トおよびベルト車を具備する伝達機構やボールネジを具
備する伝達機構により、駆動源による回転運動の駆動力
を直線運動の駆動力に変換して軸受機構に伝達すること
で、上記構造の軸受機構で保持された回転軸を、軸受機
構と一体的に軸方向に移動させる。
【0015】上記構成の第2の駆動連結装置では、駆動
源から直接出力される直線運動の駆動力に基づいて、上
記構造の軸受機構で保持された回転軸を、軸受機構と一
体的に軸方向に移動させる。
【0016】上記構成の第1の搬送装置では、上記構造
の駆動連結装置により軸方向移動が可能な回転軸に取り
付けられた回転体で、被搬送体を搬送方向に搬送する。
【0017】上記構成の第2の搬送装置では、側端検知
部により被搬送体の側端を検知しながら、制御部が、上
記構造の駆動連結装置により2つの給送部の少なくとも
一方の回転軸と同軸に設けられた回転体を被搬送体の搬
送方向と交わる方向に移動させることで、スキュー歪み
とサイドレジを同時に矯正する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る搬送装置の一例であ
る搬送部を備えた画像形成装置の一実施形態の全体構成
の概要を示す図である。この画像形成装置は、シート状
の被搬送体の一例である用紙(紙媒体)上にトナー像を
転写する画像形成部100および用紙上にトナー像を転
写する転写位置に対して用紙を供給する搬送部200を
有する複写装置である。画像形成装置に設けられた画像
形成部100は、回転可能に配設された感光体ドラム1
と、感光体ドラム1を一様な電位に帯電させる帯電コロ
トロン2と、帯電後の感光体ドラム1を画像情報に応じ
て露光する露光器3と、露光後の感光体ドラム1にトナ
ーを供給する現像器4と、感光体ドラム1との間の転写
位置に供給された用紙Pにトナーを転写させる転写コロ
トロン5とを備える。また画像形成部100は、転写後
の用紙Pおよび感光体ドラム1を除電する除電コロトロ
ン6と、除電後の感光体ドラム1から残留トナーなどの
汚れを取り除くクリーニング部材7と、転写位置よりも
用紙Pの搬送方向下流側の定着位置において互いに圧接
され、定着位置を通過する用紙Pを加熱加圧する加熱ロ
ール8aおよび加圧ロール8bを有する加熱ロール対8
とを備える。この構成により、画像形成装置は、帯電コ
ロトロン2および露光器3で感光体ドラム1上に静電潜
像を形成し、現像器4でその静電潜像を現像してトナー
像を形成し、転写位置に供給された用紙Pに転写コロト
ロン5でトナー像を転写し、除電コロトロン6により感
光体ドラム1から用紙Pを剥離し、さらにトナー像が転
写された用紙Pを加熱ロール8aおよび加圧ロール8b
で挟持かつ搬送してトナー像を用紙Pに溶融定着させる
ことにより、用紙P上に画像を形成する。また、クリー
ニング部材7は転写後の感光体ドラム1を清掃する。
【0020】画像形成装置に設けられた搬送部200
は、複数の用紙Pを収容する3つの用紙トレイ9と、画
像形成後の用紙Pを収容する排出トレイ10と、用紙P
の搬送方向を規制する各種の用紙ガイド11とを備え
る。各種の用紙ガイド11により、各用紙トレイ9から
転写位置までの用紙の供給経路L1、定着位置から排出
トレイ10までの用紙の排出経路L2、並びに排出経路
L2上の用紙Pを引き込みかつその表裏を反転した上で
供給経路に供給する用紙の反転経路L3が設定される。
【0021】また搬送部200は、各用紙トレイから用
紙Pを搬出する3つのピックアップロール12と、用紙
トレイ9から搬出された用紙Pを供給経路L1に対して
1枚ずつ供給する1対のフリクションロール対13と、
供給経路L1から転写位置に用紙Pを供給する1対の搬
送ロール対14と、定着後の用紙Pを搬出経路L2に供
給する1対のプレ排出ロール対15とを備える。また搬
送部200は、搬出経路L2から排出トレイ10に用紙
Pを排出する1対の排出ロール対16と、搬出経路L2
を通過する用紙Pを反転経路L3に引き込む1組の引込
ロール17と、反転経路L3の途中に配設され、用紙P
の搬送向きを反転する1対の反転ロール対18と、供給
経路L1あるいは反転経路L3に配設され、用紙Pを搬
送する複数組の搬送ロール対19(19a,19b)
と、搬送ロール対14と搬送ロール対19との間に配さ
れ、搬送ロール対19から給送された用紙Pを搬送ロー
ル対14に供給する1対の搬送ロール対20とを備え
る。各ロール対を構成するロール要素(回転体)の部材
は、どのようなものであってもよい。
【0022】反転ロール対18以外のロール対は、搬送
経路内側に位置する駆動ロールと搬送経路外側に位置す
る従動ロール(ピンチローラ)とが対をなし、回転軸が
用紙Pの搬送方向と垂直な方向となる向きで各組(対)
ごとに互いに圧接されるとともに、その圧接部が用紙P
の搬送経路上に位置するように配設されており、一方向
に回転した状態においてその圧接位置に供給された用紙
Pを挟持しながら搬送し、これにより用紙Pを搬送経路
の下流側に搬送する。従動ロールは、用紙Pの回転動作
や移動動作を容易にするために、駆動ロールに連動して
軸方向に移動可能な構成が採られる。ただし、必ずしも
軸方向に移動自在な構成である必要はなく、軸方向にお
いて固定とした構成を採る場合には、用紙Pが滑りやす
いような材質のローラ、たとえばプラスチック製のロー
ラを用いればよい。反転ロール対18は、用紙Pを圧接
部に引き込んだ後逆回転して用紙Pをその搬入方向に送
り返すように動作する点においてのみ他のロールと異な
っている。ロール部材は、それぞれ回転軸方向に分割さ
れた複数のロール要素からなるものあってもよいし、軸
方向に一体のものであってもよい。なお、2つのロール
対14,20の間の用紙搬送経路は、円弧形状に設定さ
れている。
【0023】このような構成の搬送部200において、
用紙トレイ9に収容された用紙Pは、ピックアップロー
ル12およびフリクションロール対13によって1枚ず
つ供給経路L1に供給され、複数の搬送ロール対19,
20によって供給経路L1中を移動し、搬送ロール対1
4によって転写位置に供給され、プレ排出ロール対15
により搬出経路L2に供給され、排出ロール対16によ
って排出トレイ10に排出されることにより、排出トレ
イ10まで搬送される。また、搬送部200は、搬出経
路L2上の用紙Pを1組の引込ロール17で反転経路L
3に引き込み、反転ロール対18でその用紙Pの搬送向
きを反転させ、複数の搬送ロール対19,20で用紙P
を供給経路L1に再供給することで、用紙Pを裏返して
再度転写位置および定着位置に供給する。
【0024】このように構成された画像形成装置におい
て用紙Pの片面に画像を形成する場合には、用紙トレイ
9から排出された用紙Pは、供給経路L1を介して転写
位置に供給され、転写位置において感光体ドラム1から
トナー像が転写され、定着位置においてトナー像が定着
され、さらに排出経路L2を介して排出トレイ10に排
出されることによりその片面に画像が形成される。また
用紙Pの両面に画像を形成する場合には、その片面に画
像が形成されたあと、排出経路L2、反転経路L3、お
よび供給経路L1を順に経由してかつその表裏を裏返さ
れて再度転写位置に供給され、転写位置において感光体
ドラム1からトナー像が転写され、定着位置においてト
ナー像が定着され、さらに排出経路L2を介して排出ト
レイ10に排出されることによりその両面に画像が形成
される。
【0025】図2は、回転運動する搬送ロール対19と
この搬送ロール対19の回転軸を回転可能に保持する軸
受機構およびその周辺部材の第1実施形態の概略構成を
示す図であって、図2(A)は全体図、図2(B)は回
転軸の中心(軸心)を含む切断面(軸方向切断面)の断
面図である。
【0026】軸受機構201は、回転軸203に固定さ
れる内輪220(220a,220b)、この内輪22
0の外周に対向配置される外輪230(230a,23
0b)、および内輪220と外輪230との間に形成さ
れる転動部(軸受け用転がり部)240(240a,2
40b)を有する軸受部202(202a,202b)
と、外輪230を回転軸203の半径方向外側から保持
する外輪用規制部材の一例である保持部(ホルダー)2
50と、内輪220の軸方向位置を規制する内輪用規制
部材の一例である規制部材260(260a,260
b)とを備え、回転軸203の一方の端部(図中右側)
に軸方向において線対称となるように設けられている。
軸受部202(内輪220、外輪230、および転動部
240)と規制部材260とは、回転軸203の軸方向
における相異なる位置に2つを1対として配される。そ
れぞれの参照番号に付与された記号a,bがそのことを
示す。なおその他の部材についても、対の一方を示すと
きは、部材を示す参照番号に加えて、それぞれ対応する
記号a,bを付与して示す。
【0027】1対の内輪220a,220bは、所定間
隔を隔てて、内径の面222にて回転軸203に固定さ
れている。規制部材260aは内輪220aを、規制部
材260bは内輪220bを、それぞれ軸方向の外側か
ら押し付ける。そして各規制部材260a,260b
は、この押し付けた状態で、回転軸203とネジ止めに
より固定されている。すなわち、軸受けの内輪220は
回転軸203を保持し、規制部材260a,260bで
内輪220a,220bが互いに遠ざかる方向の位置が
規制されている。
【0028】各内輪220a,220bは、回転軸20
3の半径方向外側(回転軸203と嵌着する面222と
は反対側)の面224の軸方向切断面の形状が、回転軸
203の軸方向に対して略凹状を呈するようにされてい
る。たとえば図示するように、湾曲(たとえば円弧)を
呈する断面形状に設定されている。
【0029】1対の外輪230a,230bは、回転軸
203の半径方向の内輪220のさらに外側において、
内輪220の面224と対向する半径方向内側の面23
4の軸方向切断面の形状が回転軸203の軸方向に対し
て傾斜面を有するようにされている。この傾斜面は、内
輪220の凹状部分の回転軸とは平行とならない内壁に
対向しかつ外輪230a,230bのそれぞれの傾斜面
が、軸方向において相反する方向を向くように設定され
る。たとえば、図示するように、内輪220a,220
bの軸方向切断面の形状が円弧を呈するように設定され
ているときには、外輪230a,230bの軸方向切断
面の形状も円弧を呈する断面形状に設定されるとよい。
これにより、内輪220aの面224aと小球242を
挟んで対向する外輪230aの面234aの円弧が呈す
る傾斜面と、内輪220bの面224bと対向する外輪
230aの面234bの円弧が呈する傾斜面とは、小球
242が転動する部分(力が作用する部分)では、軸方
向において相反する方向を向くようになる。なお、内輪
220の面224およびそれに対向する外輪230の面
234のそれぞれの円弧は、内輪220および外輪23
0に小球242を間装し締め付けたとき、内輪220お
よび外輪230の端部(図中のPで矢指した部分)から
小球242が抜け出すことがないような曲率にする。
【0030】外輪230aの半径方向外側の面232a
の、軸方向における保持部250の一方のコーナー25
2aと対峙するコーナーには切欠部236aが形成さ
れ、同様に、外輪230bの面232bの、保持部25
0の他方のコーナー252bと対峙するコーナーに切欠
部236bが形成されている。
【0031】内輪220と外輪230との間に形成され
る転動部240は、内輪220と外輪230との間で回
転軸203の円周方向に沿って間装された多数の小球
(ボール)242を有し、小球242が内輪220の凹
状(図では円弧)部分の壁面224と外輪230の凹状
(図では円弧)部分の壁面234とを転動面として転動
するボールベアリング構造を有する。
【0032】保持部250は、その軸方向のコーナー2
52aが外輪230aの切欠部236aに保持され、か
つ反対側のコーナー252bが外輪230bの切欠部2
36bに保持されることで、1対の外輪230a,23
0bにより両側から軸方向に挟み込まれるように構成さ
れている。すなわち、保持部250が、内輪220、外
輪230、および転動部240を主要部とする1対の軸
受部202を外側から挟み込むように構成されている。
この保持部250は、回転軸203の半径方向の一部に
切欠部254を有する。切欠部254の一方にはネジ山
のないネジ通し穴が設けられ、他方にはネジ山が切られ
たネジ穴が設けられている。この保持部250は、回転
軸203や軸受部202をその内径に通した状態すなわ
ち外輪230を軸心に向けて押し付けた状態で、切欠部
254の間隔を狭めるように締結ネジ252により回転
軸203と固定されている。
【0033】保持部250には、この保持部250を軸
方向に移動させる図示しない駆動源との伝達機構(軸方
向動力伝達部281)を構成する動力伝達板282が締
結され、さらに動力伝達板282には、保持部250
(すなわち軸受機構201)の軸方向への移動を検知す
る移動検知部270を構成する部材の一部または全てが
取り付けられている。すなわち、動力伝達板282が、
移動検知部270の取付部材として利用されている。な
お移動検知部270は、保持部250に取り付けられて
いてもよい。
【0034】移動検知部270は、回転軸203の軸方
向における、基準位置からの保持部250の現在位置の
ずれ(変位)を測定する形態のもの、図示しない筐体の
一面と保持部250との間の距離を測定する形態のもの
など、どのようなものであってもよい。前者の態様の場
合、たとえば加速度センサを利用して変位を求めるもの
であってもよい。また後者の態様の場合、発光素子と受
光素子との組み合わせからなる光学センサなどで構成さ
れるのがよい(後述する図3を参照)。
【0035】なお、軸受機構201側に載置する移動検
知部270の部材が大き過ぎたり重過ぎたりすると、軸
方向への移動性能を低下させるので、移動検知部270
(部材の一部の場合はその一部)は、小型かつ低重量の
ものであることが望ましい。
【0036】このような構成の軸受機構201を回転軸
203に取り付ける(組み立てる)際には、先ず、内輪
220と外輪230との間に小球242を間装して、内
輪220a、外輪230a、および転動部240aを有
する軸受部202aと、内輪220b、外輪230b、
および転動部240bを有する軸受部202bとを組み
立てる。なお、各軸受部202a,202bは、予め専
門の製造メーカにて組立て済のものを利用することもで
きる。また、保持部250に動力伝達板282を締結
し、移動検知部270の所定の部材を動力伝達板282
に取り付ける。移動検知部270の所定の部材を動力伝
達板282に取り付けた後に、この動力伝達板282を
保持部250に締結してもよい。
【0037】次に、軸受部202a(具体的には内輪2
20a)、保持部250、軸受部202b(具体的には
内輪220b)の順となるように、それぞれを回転軸2
03の一端や両端から通す。次に、規制部材260aが
内輪220aを、規制部材260bが内輪220bをそ
れぞれ軸方向の外側から押し付けるように、2つの規制
部材260を回転軸203の両端から通す。なお、回転
軸203の一端にロール部材が予め取り付けられている
ときには、軸受部202を回転軸203に通す前に、一
方の規制部材260(図の例では規制部材260a)を
予め回転軸203に通しておく。そして、各規制部材2
60a,260bが内輪220を押すことによる小球2
42を介した力により、外輪230の切欠部236が保
持部250のコーナー252に突き当たるようにして、
すなわち1対の軸受部202a,202bを近づける方
向に押し付けた状態で、各規制部材260a,260b
を回転軸203にネジ止めにより固定する。たとえば一
方の規制部材260を最初に所定位置に固定してから、
他方の規制部材260を前記一方の規制部材260側に
押しつけるようにして固定するとよい。ネジ止め以外の
方法により固定してもかまわない。これにより、外輪2
30aの切欠部236aが保持部250のコーナー25
2aにより保持されかつ外輪230bの切欠部236b
が保持部250のコーナー252bにより保持され、さ
らに外輪230が内輪220により小球242を介して
保持され、1対の内輪220a,220bが所定間隔A
を隔てるようにして、1対の軸受部202a,202b
(具体的には内輪220a,220b)が回転軸203
に固定される。
【0038】そして最後に、保持部250の切欠部25
4側の一方に設けられたネジ通し穴に締結ネジ252を
通して、他方に設けられたネジ穴でネジ止めする。これ
により、軸受機構201は、保持部250が1対の軸受
部202(具体的には外輪230)で軸方向に両側から
挟み込まれた状態で1対の軸受部202を半径方向内側
に保持し、その軸受部202の内輪220で回転軸20
3を保持し、かつ1対の内輪220を規制部材260で
外側から内側に押し付けた状態で、回転軸203と固定
される。また、保持部250の切欠部254をネジ25
2で締め付けることにより生じる半径方向内側への力に
よって、保持部250と外輪230とがより強固に締結
されるようになる。
【0039】このように、上記実施形態の軸受機構20
1は、ボールベアリング構造の軸受部202を基本要素
としているので構成が簡単であり、しかも組立て性が良
いので、軸受機構の製造コストを押さえることができ
る。
【0040】ここで、前述のように、内輪220の壁面
224および外輪230の壁面234の軸方向断面の形
状は円弧を呈するとともに、それぞれの円弧が呈する傾
斜面が、軸方向において相反する方向を向くようにされ
ている。このため、内輪220aの壁面224aおよび
内輪220bの壁面224bのうちの小球242が転動
する部分は軸方向において相反する方向を向き、同様
に、外輪230aの壁面234aおよび外輪230bの
壁面234bのうちの小球242が転動する部分も、軸
方向において相反する方向を向くようになる。したがっ
て、保持部250が1対の軸受部202の外輪230を
回転軸203の半径方向外側から保持するときには、内
輪220の小球242が転動する部分に、外輪230お
よび小球242を介して、回転軸203の軸方向への分
力Yと、半径方向内側への分力Zとが加わる。そして、
半径方向内側への分力Zは、内輪220aへの分力Za
と内輪220bへの分力Zbとが同じ方向を向く。この
ため、内輪220が回転軸203を締め付けるように軸
受部202が回転軸203と固定される。一方、軸方向
への分力Yは、内輪220aへの分力Yaと内輪220
bへの分力Ybとが逆方向を向く。このため、保持部2
50が外輪230を回転軸203の半径方向外側から保
持すると、1対の軸受部202が、軸方向の相反する方
向に小球242を詰めた状態で固定され、軸受部202
が保持部250と一体となって軸方向に動くときにはガ
タが生じない。また、軸受部202はボールベアリング
構造を有しているので、軸方向移動と回転運動とを同時
に実現することもできる。また、内輪220は規制部材
260により分力Yの向きとは逆方向(Xa,Xb)に
押さえ付けられているので、内輪220の回転軸203
への固定度合いが緩い場合でも、内輪220が分力Yに
より軸方向に移動する虞れはない。なお、内輪220自
体を所定位置で回転軸203に固定した際の回転軸20
3への固定度合いが十分であれば、規制部材260を設
ける必要はない。
【0041】回転軸203の軸受機構201が設けられ
た端部とは反対側(図中左側)には、回転軸203を回
転させる回転方向動力伝達部290が回転軸203にネ
ジ止めにより締結されている。回転方向動力伝達部29
0は、図示しない駆動モータと連結されている。また回
転方向動力伝達部290の軸方向のさらに外側には、僅
かの間隔を隔てて2枚の規制円盤292a,292bが
回転軸203に嵌着され、そのさらに外側に駆動ロール
294が回転軸203と同軸上に配されるように圧入さ
れ、規制円盤292a,292bおよび駆動ロール29
4が、回転軸203と一体的に回転するように取り付け
られている。また回転軸203と軸方向が平行となるよ
うに回転軸293が配され、従動ロール(ピンチロー
ラ)296が駆動ロール294に対向する位置で回転軸
293に圧入され、従動ロール296が回転軸293と
一体的に回転するように取り付けられている。さらに規
制円盤292a,292bの間に位置するように、規制
円盤292cが回転軸293に嵌着されている。従動ロ
ール296は、図示しないスプリング(バネ)などの弾
性部材により駆動ロール294側に圧接可能に構成され
ている。この構成により、駆動ロール294が回転する
と、駆動ロール294と従動ロール296が対をなして
回転する。また動力伝達板282による駆動により保持
部250が回転軸203と一体となって軸方向に移動す
ると、駆動ロール294も軸方向に移動する。このと
き、従動ロール296側の規制円盤292cが、駆動ロ
ール294側の規制円盤292a,292bに押される
ことにより、従動ロール296も軸方向に移動する。す
なわち、駆動ロール294および従動ロール296が一
体となって軸方向に移動する。
【0042】図3は、移動検知部270を光学センサで
構成した場合における、発光源および受光部の配置形態
の一例を示す図である。たとえば図3(A)は、発光源
272を動力伝達板282(保持部250でもよい;以
下図3において同様)に、受光部274を筐体側に配置
した形態であり、図3(B)は、受光部274を動力伝
達板282に、発光源272を筐体側に配置した形態で
ある。図3(A)および図3(B)の形態の場合、レー
ザ光源などの発光源272から発せられた光(たとえば
レーザ光)L1が受光部274の受光面に直接入射する
ように、両者の向きを合わせる。
【0043】また図3(C)は、発光源272および受
光部274の両者を内蔵したセンサ本体276を動力伝
達板282に配置して筐体の一面を光の反射面(検知対
象物)とする形態であり、図3(D)は、センサ本体2
76を筐体側に配置して動力伝達板282に設けた反射
部材278を光の反射面(検知対象物)とする形態であ
る。なお、動力伝達板282や保持部250の一面を鏡
面状に仕上げることで、この鏡面を反射部材278に代
用することができる。図3(C)および図3(D)の形
態の場合、発光源272から発せられ、反射面にて反射
した光L2が受光部274の受光面に入射するように、
両者の向きを合わせる。
【0044】ここで、回転する軸の軸方向の動きを検知
する場合、軸の端部を検知したのでは回転運動による振
れも検知してしまい、軸方向の動きを純粋に測定するこ
とができない。また、加速度センサなどは回転する軸に
直接取り付けるわけにはいかない。一方図3(A)〜図
3(D)に示したように、軸受機構201に加速度セン
サや変位センサなどを設置して軸方向の移動を測定すれ
ば、前記の問題が解決できる。たとえば図3(D)に示
したように、レーザ変位計をセンサ本体276としてフ
レームなどに固定し、軸受機構201の動力伝達板28
2や保持部250に設けたセンサ検知対象物(図の例で
は反射部材278)の変位を測定することで、回転運動
をする軸の振れの影響を受けずに、軸方向への移動状態
や絶対位置を特定することができる。
【0045】また、軸方向への移動性能を低下させない
ためには、移動検知部270(部材の一部の場合にはそ
の一部)は、小型かつ低重量のものであることが望まし
いので、図3(A)〜図3(C)の態様の場合には、軸
受機構201側に載置するセンサ部材の大きさや重量が
制限されるのに対して、図3(D)に示した形態の場
合、軸受機構201側にはセンサ検知対象物のみを設け
ればよく、使用するセンサ本体276の大きさや重量に
自由度があり、大型で高精度のものを使用することがで
き、図3(A)〜図3(C)の態様よりも測定精度が向
上する。
【0046】図4は、保持部250を回転軸203の軸
方向に移動させる機構である駆動連結装置の第1実施形
態を示した図である。第1実施形態の駆動連結装置28
0は、移動駆動源の一例である正転/逆転の切替えが可
能な移動駆動モータ211と、移動駆動モータ211に
よる駆動力を軸受機構201に伝達する軸方向動力伝達
部281とを備える。軸方向動力伝達部281は、軸受
機構201の保持部250に締結された動力伝達板28
2と、動力伝達板282の近傍に設けられたベルト車2
83aと、移動駆動モータ211の駆動出力である回転
運動の回転速度をより低速にする減速機284とを備え
る。減速機284の外周はベルト車として機能する。ま
た、軸方向動力伝達部281は、移動駆動モータ211
の回転力を減速機284に伝達するベルト285aと、
減速機284の回転力をベルト車283aに伝達するベ
ルト285bとを備える。移動駆動モータ211の回転
軸にはベルト車283bが取り付けられ、減速機284
の回転軸にはベルト車283cが取り付けられている。
ベルト車283bの径は、減速機284の外径よりも小
径である。ベルト285aは、移動駆動モータ211の
ベルト車283bと減速機284の外周との間に取り付
けられ、ベルト285bは、減速機284のベルト車2
83cとベルト車283aの間に取り付けられている。
ベルト285bの周縁の一部には、軸受機構201の保
持部250が、動力伝達板282を介して取り付けられ
ている。なお、動力伝達板282を介することなく、ベ
ルト285bの周縁の一部と保持部250とを直結して
もよい。
【0047】この構成により、移動駆動モータ211に
よってベルト車283bが回転駆動され、その回転力が
ベルト285aを介して減速機284に伝達される。こ
のとき、ベルト車283bの径は減速機284の外径よ
りも小径であるので、減速機284の回転速度は、移動
駆動モータ211の回転速度よりも低速に変換される。
この低速に変換された回転力は、ベルト285bを介し
てベルト車283aに伝達される。前述のように、減速
機284の回転速度が低速に変換されているので、ベル
ト285bは移動駆動モータ211の正転あるいは逆転
に伴って、ゆっくりと図中の左右方向に回転しようとす
る。つまり、移動駆動モータ211の回転運動が、ゆっ
くりとした直線運動に変換される。ベルト285b上に
は軸受機構201の保持部250が動力伝達板282を
介して取り付けられているので、移動駆動モータ211
の回転駆動に伴って、保持部250が回転軸203と一
体的に軸方向に移動する。ここで、移動駆動モータ21
1として、たとえばステッピングモータやDCモータな
どを用いて、ステップ数や回転数さらには回転方向を制
御することで、軸方向の移動距離や移動の向きを制御す
ることができる。また各ベルトはベルト車にしっかりと
噛み込むので、移動駆動モータ211の回転方向(正転
/逆転)を切り替えることで、回転軸203の軸方向移
動の向きを切り替えても、バックラッシュが生じない。
このように第1実施形態の軸方向動力伝達部281によ
れば、駆動源の回転動力を、ガタやバックラッシュを生
じさせることなく、軸方向移動の駆動源に変換すること
ができ、しかも、移動距離や移動の向きの制御が簡単で
ある。
【0048】図5は、図1に示した画像形成装置におけ
る駆動ロール19a,19bを備えた1組の給送部の概
略構成を示す図である。1組の給送部300を構成する
第1給送部300aおよび第2給送部300bのそれぞ
れは、駆動源の駆動力に基づいて回転軸を軸方向に移動
させることが可能な、上述した軸受部202と同様の軸
受機構(201a,201b)を有しかつ軸方向動力伝
達部281と同様の軸方向動力伝達機構(281a,2
81b)を備えた駆動連結装置(280a,280b)
が構成されている。
【0049】駆動ロール19a,19bすなわち搬送ロ
ール対19が用紙Pの搬送方向(図の矢印方向)におい
て異なる位置に設けられている。駆動ロール19aは回
転軸203aの一端に、駆動ロール19bは回転軸20
3bの一端に、それぞれの回転軸と同軸に固定されてい
る。回転軸203aは、その中間部においてフレーム2
04a,204bに対して回転自在にかつその軸方向、
すなわち搬送方向と交わる方向に移動可能に軸受205
a,205bで保持されるとともに、軸端において、上
記図2で示した軸受機構201と同様の軸受機構201
aによって保持され、かつ上記図4で示した軸方向動力
伝達部281と同様の軸方向動力伝達部281aで移動
駆動モータ211aと連結されている。同様に、回転軸
203bは、その中間部においてフレーム204a,2
04bに対して回転自在にかつその軸方向に移動可能に
軸受206a,206bによって保持されるとともに、
軸端において、軸受機構201aによって保持されかつ
軸方向動力伝達部281bで移動駆動モータ211bと
連結されている。
【0050】回転軸203aのフレーム204a,20
4b間の部位には、駆動ギヤ207aが取り付けられ、
同様に回転軸203bには、駆動ギヤ207bが取り付
けられている。また、駆動ギヤ207a,207bの中
間位置には、これら駆動ギヤ207a,207bの各々
に噛合した状態で中間ギヤ208が設けられている。こ
の中間ギヤ208は、フレーム204bに固定された回
転駆動モータ209の回転軸209aに取り付けられて
いる。回転駆動モータ209としては、サーボモータや
ステッピングモータなどが用いられる。回転駆動モータ
209は、駆動ロール19a,19bを回転駆動する駆
動源となる。すなわち回転駆動モータ209によって中
間ギヤ208が回転駆動され、その回転力が駆動ギヤ2
07a,207bに同じ回転方向の回転力として伝達さ
れ、さらに回転軸203a,203bを介して駆動ロー
ル19a,19bに用紙Pの搬送力として伝達される。
【0051】図中下部に示すように、制御回路215
a,215bおよびシステムコントローラ215cを有
する制御部215が設けられている。また、駆動ロール
19aの近傍の位置(図中用紙Pの左側)に用紙検知セ
ンサ213aが、同じく駆動ロール19bの近傍の位置
(図中用紙Pの左側)に用紙検知センサ213bが、搬
送方向において異なる位置に配されている。この2つの
用紙検知センサ213a,213bにより、用紙Pの側
端を検知する用紙側端検知部213が構成される。これ
らの用紙検知センサ213a,213bの配設位置が用
紙側端基準位置となる。用紙検知センサ213a,21
3bは、たとえば発光素子と受光素子との組み合わせか
らなる光学センサなどで構成されるのがよい。また用紙
Pの搬送路中には、用紙Pの先端/後端が搬送ローラ1
9bの位置を通過したことを検知する用紙パスセンサ2
14が設けられる。この用紙パスセンサ214は、用紙
検知センサ213a,213bと同様に、発光素子と受
光素子との組み合わせからなる光学センサなどで構成さ
れるのがよい。
【0052】用紙検知センサ213aの検知出力は制御
回路215aに、用紙検知センサ213bの検知出力は
制御回路215bに、それぞれ供給される。また、用紙
パスセンサ214の検知出力はシステムコントローラ2
15cに供給される。システムコントローラ215c
は、制御回路215a,215bに対して用紙整合の開
始/終了を指令する指令信号を与える。制御回路215
a,215bは、システムコントローラ215cから整
合開始の指令信号が与えられると、用紙検知センサ21
3aの検知結果に基づいて移動駆動モータ211aの回
転方向を制御して駆動ロール19aの移動方向を制御
し、用紙検知センサ213bの検知結果に基づいて移動
駆動モータ211bの回転方向を制御することにより駆
動ロール19bの移動方向を制御する。
【0053】すなわち、回転軸203a、駆動ギヤ20
7a、中間ギヤ208、回転駆動モータ209、制御回
路215aやシステムコントローラ215cなどの周辺
部品および駆動ロール19aにより、用紙Pに対して搬
送力を付与する第1給送部300aが構成される。同様
に、回転軸203b、駆動ギヤ207b、中間ギヤ20
8、回転駆動モータ209、制御回路215bなどの周
辺部品、および駆動ロール19bにより、用紙Pに対し
て搬送力を付与する第2給送部300bが構成される。
そして、2つの給送部300a,300bの駆動ロール
19a,19bをそれぞれ搬送方向と交わる方向(図の
左右方向)に、所定のルールに基づいて移動させること
で、用紙Pのスキュー歪みとサイドレジを同時に矯正す
る用紙整合部が構成される。すなわち、駆動ロール19
a,19bの一方のみを移動させるときや互いの移動方
向を異にするときは、用紙Pを回転させるように機能
し、駆動ロール19a,19bをともに同じ方向に移動
させるときは、搬送方向と交わる方向に用紙Pを平行移
動させることで、用紙Pの位置を補正する。
【0054】たとえば用紙検知センサ213aが用紙P
の側端を検知しないとき、つまり用紙無し(case
1)のときは、用紙検知センサ213aの検知出力を受
けて制御回路215aは移動駆動モータ211aをcc
w(反時計回り)方向に回転駆動する。これにより、駆
動ロール19a、は回転軸203aと一緒に図の左方向
に移動し、用紙Pを用紙検知センサ213aがその側端
を検知する位置まで移動させる。また、用紙検知センサ
213aが用紙Pの側端を検知したとき、つまり用紙有
り(case2)のときは、用紙検知センサ213aの
検知出力を受けて制御回路215aは移動駆動モータ2
11aをcw(時計回り)方向に回転駆動する。これに
より、駆動ロール19aは回転軸203aと一緒に図の
右方向に移動し、用紙Pを用紙検知センサ213aがそ
の側端を検知しない位置まで移動させる。また、用紙検
知センサ213bが用紙Pの側端を検知しないとき、つ
まり用紙無し(case1)のときは、用紙検知センサ
213bの検知出力を受けて制御回路215bは移動駆
動モータ211bをccw方向に回転駆動する。これに
より、搬送ローラ19bは回転軸203bと一緒に図の
左方向に移動し、用紙Pを用紙検知センサ213bがそ
の側端を検知する位置まで移動させる。さらに、用紙検
知センサ213bが用紙Pの側端を検知したとき、つま
り用紙有り(case2)のときは、用紙検知センサ2
13bの検知出力を受けて制御回路215bは移動駆動
モータ211bをcw方向に回転駆動する。これによ
り、搬送ローラ19bは回転軸203bと一緒に図の右
方向に移動し、用紙Pを用紙検知センサ213bがその
側端を検知しない位置まで移動させる。
【0055】このように本実施形態においては、回転駆
動モータ209を駆動源とする駆動ロール19a,19
bを搬送方向において異なる位置に設け、これらの駆動
ロール19a,19bを移動駆動モータ211a,21
1bを駆動源とする用紙整合装置によって搬送方向と交
わる方向に移動可能にするとともに、用紙側端基準位置
上に用紙検知センサ213a,213bを設け、用紙検
知センサ213a(213b)が用紙Pの側端を検知し
ていないときは、当該センサに対応する駆動ロール19
a(19b)を用紙側端基準位置に近づく方向に、また
用紙Pの側端を検知しているときは、離れる方向に移動
させるように移動駆動モータ211a,211bを制御
するようにしている。
【0056】これにより、搬送中の用紙Pの側端は、用
紙検知センサ213a,213bで検知される基準位
置、すなわち用紙検知センサ213a,213bの検知
ポイントを結んだライン上(図では一線鎖線で示す)を
境にして往復動しながら収束し、所望の基準位置へと合
わせ込まれるため、搬送中の用紙Pのスキューおよびサ
イドレジをともに矯正できる。
【0057】特に、駆動ロール19a,19bの双方を
搬送方向と交わる方向において移動可能とし、搬送中の
用紙Pを図の時計回りおよび反時計回りの両方向に回転
可能な構成としたことで、用紙Pのスキューおよびサイ
ドレジの矯正動作を素早くすることができる。また、駆
動ロール19a,19bを同時に同じ方向に移動させる
ことで、搬送中の用紙Pを平行移動させることができる
ので、用紙側端基準位置から極端に離れた状態で用紙P
が搬送されてきた場合には、この機能を使って用紙Pを
用紙側端基準位置まで平行移動させることにより、スキ
ューおよびサイドレジの矯正動作に素早く移行できる。
なお、用紙Pの通過後は、駆動ロール19a,19b
は、ホームポジション(たとえば、駆動ロール19a,
19bの可動範囲の中間位置)に戻される。
【0058】また、上記図2で示した軸受機構201と
同様の軸受機構201a,201bや、上記図4で示し
た軸方向動力伝達部281と同様の軸方向動力伝達部2
81a,281bを用いているので、ガタやバックラッ
シュを生じさせることなく、回転軸213aを軸受機構
201aと、回転軸213bを軸受機構201bと、そ
れぞれ一体的に軸方向に移動させることができるから、
軸方向の位置を高精度で制御することができ、搬送時に
おける被搬送体の姿勢を精度よく制御することができ
る。このため、アライニング(用紙整合)精度を特開平
11−199100号記載の構成よりも改善することが
できる。
【0059】また、先に示した軸受機構201と同様
に、軸受機構201a,201bの軸方向への移動を検
知する移動検知部270,270bを対応する軸受機構
201a,201bの保持部などに取り付け、用紙側端
検知部213の出力だけでなく、この移動検知部270
a,270bの出力にも基づいて、軸受機構201a,
201bの軸方向への移動を制御すれば、よりきめ細や
かな制御をすることができ、アライニング精度を一層改
善することができる。
【0060】図6は、第2実施形態の軸受機構の概略構
成を示す図であって、軸方向切断面を示す図(A)、保
持部250の一例を示す図(B)である。保持部250
は、内輪220、外輪230、および転動部240を主
要部とする1対の軸受けを外側から挟み込み、その軸受
けの内輪220で回転軸203を保持する点で第1実施
形態と共通する一方、内輪220を規制部材260で外
側に押し付けるように構成した点が第1実施形態と異な
る。すなわち、先ず規制部材260aは内輪220a
を、規制部材260bは内輪220bを、それぞれ軸方
向の内側から外側に、それぞれXa,Xbの方向に押し
付ける。そして各規制部材260a,260bは、この
押し付けた状態で、回転軸203と嵌着固定される。す
なわち、軸受けの内輪220は回転軸203を保持し、
規制部材260a,260bで内輪220a,220b
が互いに近づく方向の位置が規制される。
【0061】この第2実施形態の軸受機構201を回転
軸203に取り付ける際には、先ず、第1実施形態のも
のと同様に、軸受部202aと軸受部202bとを組み
立てまた、移動検知部270の所定の部材が取り付けら
れた動力伝達板282を保持部250と締結しておく。
【0062】次に、軸受部202a(具体的には内輪2
20a)、規制部材260a、規制部材260b、軸受
部202b(具体的には内輪220b)の順となるよう
に、それぞれを回転軸203に通す。このとき第1実施
形態のものと異なり、単純に、前述の順に回転軸203
に通したのでは、保持部250の凹状部分に収まるよう
に、軸受部202a(具体的には外輪230a)と軸受
部202b(具体的には外輪230b)とを配置させる
ことはできない。そこで第2実施形態の場合、たとえば
保持部250を略半円柱状の2つの保持部で構成し、先
ず軸受部202a、規制部材260a、規制部材260
b、軸受部202bの順となるように、それぞれを回転
軸203に通し、その状態で、半円形の2つの保持部の
うちの一方の凹状部分に外輪230を収容するとよい。
なお、一方の半円の円弧長は正確な半周よりも短いこと
が好ましい。
【0063】次に、各規制部材260a,260bが各
内輪220a,220bを軸方向の相反する方向にそれ
ぞれ押すことにより、小球242を介した力によって、
外輪230の側面233が保持部250の凹状部分の内
壁253に突き当たるようにして、すなわち1対の軸受
部202a,202bを遠ざかる方向に押し付けた状態
で、各規制部材260a,260bを回転軸203にネ
ジ止めにより固定する。たとえば一方の規制部材260
を最初に所定位置に固定してから、他方の規制部材26
0が前記一方の規制部材260から遠ざかる方向に押し
つけて固定するとよい。これにより、外輪230aの側
面233aが保持部250の凹部内壁に253aにより
保持されかつ外輪230bの側面233bが保持部25
0の凹部内壁に253bにより保持され、さらに外輪2
30が内輪220により小球242を介して保持され、
1対の内輪220a,220bが所定間隔Aを隔てるよ
うにして、1対の軸受部202a,202b(具体的に
は内輪220a,220b)が回転軸203に固定され
る。
【0064】最後に、半円形の2つの保持部のうちの他
方の凹状部分が、一方の保持部の凹状部分対向するよう
に被せ、2つの保持部をボルトなどで固定して一体化さ
せる。これにより、軸受機構201は、保持部250が
1対の軸受部202(具体的には外輪230)をその内
壁253で保持し、軸受部202の内輪220で回転軸
203を保持し、かつ1対の内輪220を規制部材26
0で内側から外側に押し付けた状態で、回転軸203と
固定される。前述のように半円形の2つの保持部を用い
かつ一方の半円の円弧長が正確な半周よりも短いときに
は、2つを一体化させることにより生じる半径方向内側
への力によって、保持部250と外輪230とがより強
固に締結されるようになる。
【0065】このように、第2実施形態の軸受機構20
1も、ボールベアリング構造の軸受部202を基本要素
としているので構成が簡単で、組立て性が良く、軸受機
構の製造コストを押さえることができる。
【0066】ここで、内輪220の壁面224および外
輪230の壁面234の軸方向断面の形状や向きは第1
実施形態のものと同様であり、保持部250が1対の軸
受部202を保持するときには、第1実施形態と同様
に、内輪220の小球242が転動する部分に、外輪2
30および小球242を介して、回転軸203の軸方向
への分力Yと、半径方向内側への分力Zとが加わる。そ
して、半径方向内側への分力Za,Zbにより、内輪2
20が回転軸203を締め付けるように軸受部202が
回転軸203と固定される。一方、内輪220aおよび
内輪220bの軸方向への分力Yは、その向きが第1実
施形態とは逆になるが、内輪220aへの分力Yaと内
輪220bへの分力Ybとが逆方向を向くことは第1実
施形態と同様であり、保持部250が1対の軸受部20
2を相反する方向に詰めた状態で固定するようになり、
軸受部202が保持部250と一体となって軸方向に動
くときにはガタが生じない。また、第1実施形態と同様
に、内輪220は規制部材260により分力Yの向きと
は逆方向(Xa,Xb)に押さえ付けられているので、
内輪220の回転軸203への固定度合いが緩い場合で
も、内輪220が分力Yにより軸方向に移動する虞れは
ない。
【0067】なお、保持部250は、前述のように、そ
れぞれ略半円柱状を呈する2つの保持部で構成すること
に限らず、たとえば図6(B)に示すように、一側面に
開口部が設けられた構成であってもよい。またさらに、
上下で2分割された構成であってもよい。上下で2分割
する場合、図示するように、両者をネジ止めする。この
ような構成の場合、側面に設けられた開口部を利用して
軸受部202を回転軸203に取り付けることができ
る。
【0068】図7は、第3実施形態の駆動連結装置の概
略構成を示す図であって、軸方向切断面を示す。保持部
250は、1対の軸受けを外側から挟み込み、その軸受
けの内輪220で回転軸203を保持する点で第1およ
び第2実施形態と共通し、かつ内輪220を規制部材2
60で外側に押し付ける点で第2実施形態と共通する。
一方、保持部250として、軸受部202a用の保持部
250aと軸受部202b用の保持部250aとに分割
し(それぞれは略円盤状)、1対の軸受けの外輪230
を軸方向に外側から挟み込むように複数本の締付部材2
58で1対の保持部250を軸方向に締め付ける点が第
1および第2実施形態と異なる。締付部材258として
は、回転軸203の回転方向と同方向(または逆方向で
も可)に回転させることで、1対の保持部250a,2
50bを近づける方向の力を発生するものを用いる。な
お、保持部250は、図6(B)に示した構造のものと
してもよい。
【0069】たとえば保持部250aは、回転軸203
の軸方向と並行するネジ山のないボルト通し穴を、周縁
に沿って(たとえば4つのコーナーに)複数有する。保
持部250bは、回転軸203の軸方向と並行するよう
に、保持部250a側にネジ山のないボルト通し穴とそ
れに続くネジ山が切られたネジ穴を、周縁に沿って保持
部250aのボルト通し穴と対向する位置に複数有す
る。保持部250aに設けられたボルト通し穴に締結部
材の一例であるボルトを通して、さらに保持部250b
に設けられたボルト通し穴を介してネジ穴でネジ止めす
ることで、保持部250a,250bが近づく方向に締
め付ける。これにより、第2実施形態と同様に、軸受け
の内輪220は回転軸203を保持し、規制部材260
a,260bで内輪220a,220bが互いに近づく
方向の位置が規制される。
【0070】この第3実施形態の軸受機構201を回転
軸203に取り付ける際には、たとえば第1の方法とし
て、2つの保持部250a,250bを、たとえば略半
円柱状あるいは軸受側に凹状を呈する(軸方向から見る
と略4角形になる)2つの保持部で構成し、対応する部
分を締結部材258で一体化させる。以下、上記第2実
施形態と同様の手順で組み立てる。最後に、締結部材2
58で2つの保持部250a,250bが回転軸203
の軸方向に近づくように締め付ける。あるいは第2の方
法として、保持部250a、軸受部202a、規制部材
260a、規制部材260b、軸受部202b、保持部
250bの順に回転軸203に通し、1対の軸受部20
2が締結部材258による締付け可能範囲に収まるよう
に、規制部材260a、規制部材260bを適当な位置
に固定する。その後、締結部材258で2つの保持部2
50a,250bが回転軸203の軸方向に近づくよう
に締め付ける。これにより、保持部250と外輪230
とがより強固に締結されるようになる。このように、第
3実施形態の軸受機構201も、ボールベアリング構造
の軸受部202を基本要素としているので構成が簡単
で、組立て性が良く、軸受機構の製造コストを押さえる
ことができる。特に第2の方法を用いて組み立てる場
合、保持部を分割しておく必要がないので、第2実施形
態のものよりも、組み立てが簡単で、しかも部品管理の
煩雑さが生じない。
【0071】ここで、保持部250が1対の軸受部20
2を保持するときに生じる、内輪220への軸方向への
分力Yおよび半径方向内側への分力Zの向きは、第2実
施形態のものと同じである。一方締結部材258により
1対の保持部250を軸方向でそれぞれが近づくように
締め付けているので、内輪220への軸方向への分力Y
および半径方向内側への分力Zとが第2実施形態のもの
よりも大きくなる。このため、保持部250が1対の軸
受部202を回転軸203に固定する力が第1および第
2実施形態のものよりも強固になる。したがって、第1
および第2実施形態のものよりも、より強固な力で1対
の軸受部202を相反する方向に詰めた状態で固定する
ことができ、軸受部202が保持部250と一体となっ
て軸方向に動くときのガタ付きをより確実に防止するこ
とができる。
【0072】図8は、第4実施形態の駆動連結装置の概
略構成を示す図であって、軸方向切断面を示す。保持部
250は、1対の軸受けを外側から挟み込み、その軸受
けの内輪220で回転軸203を保持する点で第1〜第
3実施形態と共通し、かつ内輪220を規制部材260
で内側に押し付ける点で第1実施形態と共通する。ま
た、保持部250を1対の保持部250a,250bに
分割した点で第3実施形態と共通する。一方、保持部2
50は1対の軸受けの外輪230を引離部材259で外
側に引き離そうとしている点が第3実施形態と異なる。
引離部材259としては、回転軸203の回転方向と同
方向(または逆方向でも可)に回転させることで、1対
の保持部250a,250bを引き離す方向の力を発生
するものを用いる。たとえば、それぞれの端部に逆方向
のネジ山が切られたボルトを用いるとよい。
【0073】そして、たとえば保持部250a,250
bは、回転軸203の軸方向と並行するネジ山が切られ
たネジ穴を、周縁に沿ってそれぞれのネジ穴が対向する
ような位置に複数有する。保持部250a,250bに
設けられたネジ穴に引離部材259を取り付け、保持部
250a,250bが遠ざかる方向に回転させる。これ
により、第1実施形態と同様に、軸受けの内輪220は
回転軸203を保持し、規制部材260a,260bで
内輪220a,220bが互いに遠ざかる方向の位置が
規制される。
【0074】この第4実施形態の軸受機構201を回転
軸203に取り付ける際には、たとえば第1の方法とし
て、2つの保持部250a,250bを引離部材259
で一体化させる。以下、上記第1実施形態と同様の手順
で組み立てる。最後に、引離部材259で2つの保持部
250a,250bが回転軸203の軸方向に遠ざかる
ようにする。あるいは第2の方法として、規制部材26
0a、軸受部202a、保持部250a、保持部250
b、軸受部202b、規制部材260bの順に回転軸2
03に通し、1対の軸受部202が引離部材259によ
る引離し可能範囲に収まるように、規制部材260a、
規制部材260bを適当な位置に固定する。その後、引
離部材259で2つの保持部250a,250bが回転
軸203の軸方向に遠ざかるように調整する。これによ
り、保持部250と外輪230とがより強固に締結され
るようになる。このように、第4実施形態の軸受機構2
01も、ボールベアリング構造の軸受部202を基本要
素としているので構成が簡単で、組立て性が良く、軸受
機構の製造コストを押さえることができる。
【0075】ここで、保持部250が1対の軸受部20
2を保持するときに生じる、内輪220への軸方向への
分力Yおよび半径方向内側への分力Zの向きは、第1実
施形態のものと同じである。一方引離部材259により
1対の保持部250を軸方向でそれぞれが遠ざかるよう
にしているので、内輪220への軸方向への分力Yおよ
び半径方向内側への分力Zとが第1実施形態のものより
も大きくなる。このため第3実施形態と同様に、保持部
250が1対の軸受部202を回転軸203に固定する
力が、第1および第2実施形態のものよりも強固にな
る。したがって、第3実施形態と同様に、強固な力で1
対の軸受部202を相反する方向に詰めた状態で固定す
ることができ、軸受部202が保持部250と一体とな
って軸方向に動くときのガタ付きをより確実に防止する
ことができる。
【0076】以上のように、第2〜第4実施形態の軸受
部202によっても、ガタを生じることがないので、上
述した画像形成装置の給送部に第2〜第4実施形態の軸
受部202と同様の軸受機構を用いれば、上記実施形態
と同様に、軸方向の位置を高精度で制御することがで
き、アライニング(用紙整合)精度を特開平11−19
9100号記載の構成よりも改善することができる。
【0077】図9は、駆動連結装置280の第2実施形
態を示す図である。軸方向動力伝達部281を、駆動源
からボールネジを介して保持部250を軸方向に動かす
ようにした点で、ベルトおよび減速機を介して保持部2
50を軸方向に動かす第1実施形態のもの(図4参照)
と異なる。すなわち、この第2実施形態の軸方向動力伝
達部281では、ボールネジを利用して、モータの回転
運動を直線運動に変換し、この直線運動により、軸受機
構201を回転軸203の軸方向に移動させる構成であ
る。
【0078】たとえば第2実施形態の駆動連結装置28
0における軸方向動力伝達部281は、保持部250に
締結された動力伝達板282に取り付けられたボールネ
ジ本体303と、ボールネジ本体303のネジ部を貫通
したボールネジシャフト304とを有するボールネジ3
02を備える。なお、動力伝達板282を介することな
く、保持部250を直接にボールネジ本体303と連結
してもよい。ボールネジ本体303およびボールネジシ
ャフト304は、ボールネジシャフト304の軸方向が
回転軸203と平行となるように動力伝達板282に取
り付けられている。また、ボールネジシャフト304の
一端は、移動駆動源の一例である正転/逆転の切替えが
可能な移動駆動モータ211の回転軸と連結されてい
る。ボールネジ本体303のネジ山とボールネジシャフ
ト304のネジ山の間(雄ネジと雌ネジの間)には、極
小径の剛球306が多数間装されている。
【0079】ボールネジは、ボールネジ本体303およ
びボールネジシャフト304を相対的に回転させること
で、両者の少なくとも一方を、ボールネジシャフト30
4の軸方向に低速で直進させることができる。すなわ
ち、移動駆動モータ211の駆動出力である回転運動の
回転速度を低速の直線運動に変換することができる。ま
た回転運動を直線運動に変換する際には殆どガタやバッ
クラッシュを生じない。ここで移動駆動モータ211
は、図示しない筐体に固定されている。このため、ボー
ルネジシャフト304が移動駆動モータ211により回
転駆動されても、ボールネジシャフト304はその場で
回転するだけで、その軸方向へは移動しない。これによ
り、ボールネジシャフト304が移動駆動モータ211
により回転駆動されると、その回転力により、ボールネ
ジ本体303がボールネジシャフト304の軸方向に直
進する。したがって第2実施形態の軸方向動力伝達部2
81によれば、ボールネジ本体303に取り付けられた
保持部250すなわち軸受機構201を、ガタやバック
ラッシュを生じることなく、回転軸203の軸方向に移
動させることができる。移動距離や移動の向きの制御が
簡単であるのは勿論である。
【0080】図10は、駆動連結装置280の第3実施
形態を示す図である。軸方向動力伝達部281を、駆動
源からリニアモータを介して保持部250を軸方向に動
かすようにした点で、第1および第2実施形態のものと
異なる。すなわち第3実施形態の駆動連結装置280に
おける軸方向動力伝達部281は、保持部250を動力
伝達板282を介して、移動方向の切替えが可能な移動
駆動モータ211の出力軸310と連結した構成をして
いる。なお、動力伝達板282を介することなく、保持
部250を直接に出力軸310と連結してもよい。第3
実施形態の移動駆動モータ211は、モータの駆動力を
回転方向ではなく直線方向に発生するもの(リニアモー
タ)である。出力軸310は、その長手方向が回転軸2
03と平行となるように動力伝達板282に取り付けら
れている。
【0081】この構成により、出力軸310が移動駆動
モータ211により直線方向(たとえば図中の左右方
向)に駆動されると、その駆動力により、動力伝達板2
52や保持部250が回転軸203の軸方向に直進す
る。したがって第3実施形態の軸方向動力伝達部281
によれば、出力軸310に取り付けられた保持部250
すなわち軸受機構201を、回転軸203の軸方向に移
動させることができる。移動距離や移動の向きの制御が
簡単であるのは勿論である。また、ギア、ベルト、ある
いはボールネジなどの機械的な伝達機構を介さなくても
直接直線運動を軸受機構201に伝達することができる
ため、機構の簡易化や騒音の低減を図りつつ、軸受機構
201を、ガタやバックラッシュを生じることなく、回
転軸203の軸方向に移動させることができる。
【0082】以上のように、第2あるいは第3実施形態
の駆動連結装置280によっても、ガタやバックラッシ
ュを生じることなく、回転軸203を軸方向に移動させ
ることができるので、上述した画像形成装置の給送部に
第2あるいは第3実施形態の駆動連結装置280と同様
の軸方向動力伝達機構を用いれば、上記実施形態と同様
に、軸方向の位置を高精度で制御することができ、アラ
イニング(用紙整合)精度を特開平11−199100
号記載の構成よりも改善することができる。
【0083】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【0084】たとえば、上記実施形態の軸受部202に
用いられた内輪220および外輪230の小球を挟んで
対向する壁面の軸方向切断面の形状を、円弧状にしてい
たが、保持部250により外輪230を保持したときの
保持力により小球242を介して各内輪220a,22
0bの壁面に作用する力のうちの、回転軸203の軸方
向への分力が、互いに反対方向を向くように、回転軸2
03の軸方向に対して傾斜を有する形状に設定されてい
る限り(壁面条件という)、その他の形状を呈したもの
であってもよい。また、内輪220および外輪230の
転動部240側の壁面は、前記壁面条件を満たす限り、
それぞれ異なっていてもよい。すなわち、内輪220お
よび外輪230のうちの少なくとも一方の壁面の軸方向
切断面の形状が、軸方向に対して傾斜を有する形状に設
定されることで、前記壁面条件を満たすものであっても
よい。
【0085】図11は、内輪220および外輪230の
うちの少なくとも一方の壁面の軸方向切断面の形状を、
軸方向に対して傾斜を有する形状に設定した場合におけ
る、軸受機構の概略構成を示す図であって、軸方向切断
面を示す。以下この形態を第5実施形態の軸受機構とい
う。
【0086】図示するように、第5実施形態の軸受機構
201は、内輪220がL字状壁面を有し、外輪230
は内輪220のL字状壁面に対向して配置可能な傾斜面
を有する。この場合、それぞれ回転軸203の軸方向に
対して傾斜面を呈している、外輪230aの壁面253
aと外輪230bの壁面253bとが、軸方向において
相反する方向を向くようにされている。そして、外輪2
30が保持部250により保持されたとき、外輪230
aの壁面253aが転動部240aの小球242を内輪
220aのL字コーナーの方向に押さえ、外輪230b
の壁面253bが転動部240bの小球242を内輪2
20bのL字コーナーの方向に押さえ、小球242が内
輪220の壁面226と227とを転動面として転動す
る。このとき、外輪230および小球242を介して内
輪220に作用する力は、回転軸203の軸方向への分
力Yが壁面226に加わり、半径方向内側への分力Zが
壁面227に加わる。そして、半径方向内側への分力Z
は、内輪220aへの分力Zaと内輪220bへの分力
Zbとが同じ方向を向く。このため、内輪220が回転
軸203を締め付けるように軸受部202が回転軸20
3と固定される。一方、軸方向への分力Yは、内輪22
0aへの分力Yaと内輪220bへの分力Ybとが逆方
向を向く。このため、上述した第1〜第4実施形態の軸
受部202と同様に、保持部250が、1対の軸受部2
02を軸方向の相反する方向に詰めた状態で固定するよ
うになり、軸受部202が保持部250と一体となって
軸方向に動くときにはガタが生じない。また、第1〜第
4実施形態の軸受部202と同様に、軸受部202はボ
ールベアリング構造を有しているので、軸方向移動と回
転運動とを同時に実現することもできる。
【0087】この第5実施形態の軸受機構201を回転
軸203に取り付ける手順は、上記第1実施形態の軸受
部と略同様であるので、説明を割愛する。なお、上記第
1〜第4実施形態の軸受部202では、内輪220と外
輪230との間に小球242を間装するのに多少の工夫
を要するのに対して、この第5実施形態の軸受機構20
1では、内輪220のL字コーナー部分に転動部240
を形成する小球242を配し、内輪220のL字コーナ
ー部分に向けて外輪230を軸方向(横方向)からスラ
イドさせて嵌め込むだけで軸受部202を組み上げるこ
とができるので、軸受部202の組上工程が極めて簡易
である。
【0088】また上記各実施形態では、内輪220、外
輪230、および転動部240からなる軸受部202
を、それぞれ各別の部材を用いて構成することで、1対
の軸受部を構成していたが、回転軸203の軸方向にお
ける異なる位置に内輪220、外輪230、および転動
部240が実質的に配置されていればよく、必ずしも、
それぞれ各別の部材を用いて構成されていなくてもよ
い。さらに、1対の軸受部は、回転軸203の軸方向に
おいて線対称となるものであったが、必ずしも対称でな
くてもよい。たとえば上記第1〜第5実施形態で示した
各軸受部202を任意に組み合わせて、1対の軸受部の
一方と他方とを構成してもよい。なお対称性を有する方
が、回転軸203が回転する際の軸バランスがよく、ま
た一方と他方とに同一部材を使用できるので部品管理が
楽である。
【0089】また、上記説明では画像形成装置に使用さ
れる転写部分の搬送装置を例に説明したが、本発明の搬
送装置は、これに限らず、たとえば画像読取用の自動原
稿給送装置(Auto Document Feeder:ADF)などに利
用されてもよい。また複写機や印刷装置などの画像形成
装置に限らず、その他のものに利用されてもよい。また
上記実施形態では、スキュー歪みとサイドレジを同時に
矯正する整合機構を有する搬送部200において、上記
実施形態の軸受部202や駆動連結装置280を利用し
た構成の給送部を例を説明したが、上記実施形態の軸受
部202や駆動連結装置280は、上述した例に限ら
ず、回転軸を軸方向に移動させることを要する搬送装置
である限り、どのようなものにでも適用することができ
る。たとえば、スキュー歪みの補正のみを目的として搬
送ローラーを軸方向に移動可能に構成する装置に適用し
てもよい。勿論、回転軸を軸方向に移動させることを要
しない場合においても、上記実施形態の軸受部202や
駆動連結装置280の構造を適用してもよい。何れのも
のに適用しても、ガタやバックラッシュを生じさせるこ
となく、回転軸を軸受機構と一体的に軸方向に移動させ
ることができるから、搬送時における被搬送体の姿勢を
精度よく制御することができる。
【0090】また上記説明では、シート状の用紙(紙媒
体)を被搬送体の一例として説明したが、被搬送体はこ
れに限らず、たとえばプラスチックフィルムなど、その
材質は何であってもよい。また、その形状はシート状の
ものに限らない。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明による軸受機構に
おいては、内輪、外輪、および転動部を有する2つの軸
受部を1対として、各軸受部を回転軸の軸方向における
異なる位置に配置した。また、内輪および外輪の小球を
挟んで対向する壁面の軸方向切断面の形状を、保持部に
より外輪を保持したときの保持力により小球が転動する
内輪壁面に作用する力のうちの回転軸の軸方向への分力
が、各軸受部でそれぞれ反対方向を向くように、傾斜面
を有する形状に設定した。これにより、保持部が1対の
軸受部を保持する際、軸方向の相反する方向に詰めた状
態で1対の軸受部を回転軸に固定することができ、軸受
部が保持部と一体となって軸方向に動くときにガタを生
じさせないようにすることができる。
【0092】また、このような構造の軸受機構を、ベル
トおよびベルト車を具備する伝達機構またはボールネジ
を具備する伝達機構により駆動源の回転運動出力を直線
運動に変換して軸受機構に伝達する駆動連結装置とすれ
ば、ガタやバックラッシュを生じさせることなく、駆動
源の回転運動の駆動力に基づいて、回転軸を軸受機構と
一体的に軸方向に移動させることができる。
【0093】また前述のような構造の軸受機構を、駆動
源から直接出力された直線運動を軸受機構に伝達する駆
動連結装置とすれば、機構の簡易化や騒音の低減を図り
つつ、ガタやバックラッシュを生じさせることなく、回
転軸を軸受機構と一体的に軸方向に移動させることがで
きる。
【0094】さらに前述のような構造の駆動連結装置を
利用して搬送装置を構成すれば、搬送時における被搬送
体の姿勢を精度よく制御することができる。たとえば、
側端検知部により被搬送体の側端を検知しながら、2つ
の給送部の少なくとも一方の回転軸と同軸に設けられた
回転体を被搬送体の搬送方向と交わる方向に移動させる
ことでスキュー歪みとサイドレジを同時に矯正する整合
機構を有する搬送装置に適用すれば、軸方向の位置を高
精度で制御することができ、搬送時における被搬送体の
姿勢を精度よく制御することで、アライニング(用紙整
合)精度を従来装置よりも改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る搬送装置を備えた画像形成装置
の一実施形態の全体構成の概要を示す図である。
【図2】 軸受機構およびその周辺部材の第1実施形態
の概略構成を示す図である。
【図3】 移動検知部を光学センサで構成した場合にお
ける、発光源および受光部の配置形態の一例を示す図で
ある。
【図4】 駆動連結装置の第1実施形態を示す図であ
る。
【図5】 1組の給送部の概略構成を示す図である。
【図6】 第2実施形態の軸受機構の概略構成を示す図
である。
【図7】 第3実施形態の軸受機構の概略構成を示す図
である。
【図8】 第4実施形態の軸受機構の概略構成を示す図
である。
【図9】 第2実施形態の駆動連結装置を示す図であ
る。
【図10】 第3実施形態の駆動連結装置を示す図であ
る。
【図11】 第5実施形態の軸受機構の概略構成を示す
図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電コロトロン、3…露光器、
4…現像器、5…転写コロトロン、6…除電コロトロ
ン、7…クリーニング部材、8…加熱ロール対、9…用
紙トレイ、10…排出トレイ、12…ピックアップロー
ル、13…フリクションロール対、14…搬送ロール
対、15…プレ排出ロール対、16…排出ロール対、1
7…引込ロール、18…反転ロール対、19,20…搬
送ロール対、100…画像形成部、200…搬送部、2
01…軸受機構、202…軸受部、203…回転軸、2
11…移動駆動モータ、213…用紙側端検知部、21
5…制御部、220…内輪、230…外輪、240…転
動部、242…小球、250…保持部、260…規制部
材、270…移動検知部、280…駆動連結装置、28
1…軸方向動力伝達部、282…動力伝達板、283
a,283b,283c…ベルト車、284…減速機、
285a,285b…ベルト、302…ボールネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 35/07 F16C 35/07 3J062 F16H 19/02 F16H 19/02 A 3J101 25/20 25/20 B 3J103 25/22 25/22 A 5H605 G01B 21/00 G01B 21/00 C H02K 5/173 H02K 5/173 A Fターム(参考) 2F069 AA06 AA15 BB40 GG04 GG07 HH09 3F049 AA02 CA21 DA12 LA01 LB03 3F102 AA07 AB01 BB04 EA03 EC03 3J012 AB02 CB02 CB10 EB01 FB07 3J017 AA02 DA01 DB01 3J062 AA35 AB12 AB21 AB22 AC07 CD02 CD04 CD22 3J101 AA02 AA43 AA62 BA53 BA54 FA02 FA41 GA42 3J103 AA02 DA07 FA26 GA02 GA57 GA58 5H605 AA04 BB05 CC04 EA02 EB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、当該回転軸を回転可能に保持
    する1対の軸受部とを備え、 前記軸受部は、小球を挟んで対向配置された内輪および
    外輪を有し、 前記内輪および前記外輪のうちの少なくとも一方の、前
    記小球に対向する壁面は、傾斜面または曲面に形成され
    ており、 さらに、 前記1対の軸受部のうちの一方の前記外輪の、前記1対
    の軸受部のうちの他方の前記外輪に対する、前記回転軸
    の軸方向位置を規制する外輪用規制部材と、 前記1対の軸受部のうちの一方の前記内輪に作用する前
    記軸方向に沿った力の向きと、前記1対の軸受部のうち
    の他方の前記内輪に作用する前記軸方向に沿った力の向
    きとが、反対方向を向くように、2つの前記内輪の位置
    を規制する内輪用規制部材とを備えたことを特徴とする
    軸受機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の軸受機構によって保持
    された回転軸を、当該回転軸の軸方向に移動させる駆動
    連結装置であって、 前記回転軸を、前記軸方向に移動させるための、回転運
    動を駆動力として出力する駆動源と、 ベルトおよびベルト車を具備する伝達機構、またはボー
    ルネジを具備する伝達機構により、前記駆動源による前
    記回転運動の駆動力を直線運動の駆動力に変換して前記
    軸受機構に伝達する軸方向動力伝達部とを備え、 前記駆動源の回転運動の駆動力に基づいて、前記回転軸
    を前記軸受機構と一体的に前記軸方向に移動させること
    を特徴とする駆動連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の軸受機構によって保持
    された回転軸を、当該回転軸の軸方向に移動させる駆動
    連結装置であって、 前記回転軸を、前記軸方向に移動させるための、直線運
    動を駆動力として出力する駆動源と、 前記駆動源による前記直線運動の駆動力を前記軸受機構
    に伝達する軸方向動力伝達部とを備え、 前記駆動源の直線運動の駆動力に基づいて、前記回転軸
    を前記軸受機構と一体的に前記軸方向に移動させること
    を特徴とする駆動連結装置。
  4. 【請求項4】 前記軸受機構に取り付けられた、前記回
    転軸の軸方向の移動を検知する移動検知部をさらに備え
    たことを特徴とする請求項2または3記載の駆動連結装
    置。
  5. 【請求項5】 前記軸受機構に取り付けられた、前記回
    転軸の軸方向の移動を検知するための検知装置用の被検
    知物体をさらに備えたことを特徴とする請求項2または
    3記載の駆動連結装置。
  6. 【請求項6】 駆動源の駆動力に基づいて回転軸を軸方
    向に移動させることが可能な、請求項2から5のうちの
    いずれか1項に記載の駆動連結装置と、前記回転軸と同
    軸に設けられた回転体とを備え、 被搬送体を搬送方向に搬送することを特徴とする搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 駆動源の駆動力に基づいて回転軸を軸方
    向に移動させることが可能な、請求項2から5のうちの
    いずれか1項に記載の駆動連結装置と、前記回転軸と同
    軸に設けられた回転体とを具備し、前記回転体が被搬送
    体の搬送方向において異なる位置に設けられ、かつ前記
    駆動連結装置により駆動されることで、前記回転体が当
    該回転体の軸方向に移動され、これにより前記被搬送体
    の搬送方向と交わる方向に前記回転体がそれぞれ独立に
    移動可能な第1および第2の給送部と、 前記駆動連結装置による駆動に基づいて、前記第1およ
    び第2の給送部の少なくとも一方の前記回転体を、当該
    回転体の軸方向に移動させて、前記被搬送体の位置を補
    正する整合部と、 前記第1および第2の給送部による搬送中の前記被搬送
    体の側端を検知する側端検知部と、 前記側端検知部の検知結果に基づいて前記整合部による
    前記回転体の移動方向を制御して前記被搬送体の位置を
    補正させる制御部とを備えたことを特徴とする搬送装
    置。
JP2001280956A 2001-09-17 2001-09-17 軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置 Pending JP2003090337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001280956A JP2003090337A (ja) 2001-09-17 2001-09-17 軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001280956A JP2003090337A (ja) 2001-09-17 2001-09-17 軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003090337A true JP2003090337A (ja) 2003-03-28

Family

ID=19104868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001280956A Pending JP2003090337A (ja) 2001-09-17 2001-09-17 軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003090337A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8152379B2 (en) 2006-05-01 2012-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Bearing device having backlash reducer for reducing play of bearing, and image recording apparatus including the bearing device
CN107121048A (zh) * 2017-05-23 2017-09-01 深圳怡化电脑股份有限公司 换向叶片定位检查治具
CN116336982A (zh) * 2023-03-13 2023-06-27 临沭县金易达机械配件有限公司 一种轴承外圈的外径卡环槽检测机构
CN116499409A (zh) * 2023-06-28 2023-07-28 济宁精益轴承有限公司 一种易携带的轴承尺寸检测装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8152379B2 (en) 2006-05-01 2012-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Bearing device having backlash reducer for reducing play of bearing, and image recording apparatus including the bearing device
CN107121048A (zh) * 2017-05-23 2017-09-01 深圳怡化电脑股份有限公司 换向叶片定位检查治具
CN116336982A (zh) * 2023-03-13 2023-06-27 临沭县金易达机械配件有限公司 一种轴承外圈的外径卡环槽检测机构
CN116336982B (zh) * 2023-03-13 2023-12-12 宁波卓普轴承有限公司 一种轴承外圈的外径卡环槽检测机构
CN116499409A (zh) * 2023-06-28 2023-07-28 济宁精益轴承有限公司 一种易携带的轴承尺寸检测装置
CN116499409B (zh) * 2023-06-28 2023-09-22 济宁精益轴承有限公司 一种易携带的轴承尺寸检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8523730B2 (en) Planetary gear unit and image forming apparatus including same
JP2008151868A (ja) 表面移動体駆動装置、ベルト装置、及び画像形成装置
US8747276B2 (en) Drive device and image forming apparatus including same
JP2019027486A (ja) 軸受装置及び画像形成装置
JP6398956B2 (ja) 駆動伝達機構及びそれを備えた画像形成装置
JP2011196525A (ja) 駆動伝達装置
JP2003090337A (ja) 軸受機構、駆動連結装置、および搬送装置
JP4051173B2 (ja) ベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置
JP4988245B2 (ja) ローラ装置、ベルト装置、及び画像形成装置
CN105607447B (zh) 转印装置及图像形成装置
JP2002340005A (ja) 駆動力伝達装置、画像形成装置および現像装置
US9121477B2 (en) Driving device and image forming apparatus including the driving device
US8200124B2 (en) Belt unit and image forming device
US11022921B2 (en) Image forming apparatus
JP5264207B2 (ja) 感光ドラム及び画像形成装置
JP3918481B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JPH11303883A (ja) 軸継手、感光体ドラム用動力伝達ユニット及び画像形成装置
JP3956720B2 (ja) エンコーダを備える画像形成装置およびエンコーダの組立方法
JP4964548B2 (ja) 駆動装置、クリーニング装置及び作像装置
JP3925128B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
KR100230335B1 (ko) 인쇄장치
JP2013096476A (ja) 遊星歯車装置、及び画像形成装置
JP2004219657A (ja) 画像形成装置
EP0272517A2 (en) Device for driving a photoconductive element of an electrophotographic copier
JP5773256B2 (ja) 駆動伝達装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318