JP2003090335A - センサ付転がり軸受装置及びセンサ付回転支持装置 - Google Patents

センサ付転がり軸受装置及びセンサ付回転支持装置

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JP2003090335A JP2001235172A JP2001235172A JP2003090335A JP 2003090335 A JP2003090335 A JP 2003090335A JP 2001235172 A JP2001235172 A JP 2001235172A JP 2001235172 A JP2001235172 A JP 2001235172A JP 2003090335 A JP2003090335 A JP 2003090335A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転速度センサ27aと、複列円すいころ軸
受3等の転がり軸受の温度を検出する為の温度センサ2
9aとを一体化する。そして、小型・軽量化を図ると共
に、組立作業の簡易化、部品点数削減、ケーブル本数削
減により、コストダウンを図る。 【解決手段】 上記回転速度センサ27aと温度センサ
29aとを一体化して、センサユニット35とする。そ
して、このセンサユニット35を、軸受箱2又はこの軸
受箱2の開口部を覆うカバー22aに取り付ける。これ
らの構成により、上記課題を解決する。又、上記センサ
ユニット35を上記複列円すいころ軸受3等の転がり軸
受の近傍に配置して、この転がり軸受の温度の検出性能
向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るセンサ付転が
り軸受装置及びセンサ付回転支持装置は、例えば、鉄道
車両或は自動車の車輪、或は金属加工用の圧延機の回転
軸を、使用時にも回転しないハウジング或は懸架装置に
対して回転自在に支持すると共に、上記転がり軸受或は
回転支持装置部分の状態を検出する為に利用する。この
様なセンサ付転がり軸受装置及びセンサ付回転支持装置
は、例えば、上記車輪、或は回転軸等の回転速度並びに
転がり軸受部分の状態(温度或は振動等)を検出して、
この転がり軸受部分の異常の有無を判定する為に有効で
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば 鉄道車両の車輪をこの鉄道車両
に固定したハウジング対し回転自在に支持する為に、転
がり軸受ユニットを使用する。又、鉄道車両の走行速度
を求めたり、或は上記車輪が偏摩耗するのを防止する為
の滑走制御を行なう為には、上記車輪の回転速度を検出
する必要がある。更には、上記転がり軸受ユニット部分
で異常が発生してこの転がり軸受ユニットが焼き付くの
を防止する為には、この転がり軸受ユニットの温度を検
出する必要がある。この為、上記転がり軸受ユニットに
回転速度センサ及び温度センサを組み込んだ、センサ付
回転支持装置により、上記車輪を上記ハウジングに対し
回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度並びに
上記転がり軸受ユニットの温度を検出する事が、近年行
なわれる様になっている。
【0003】図20〜21は、この様な鉄道車両用のセ
ンサ付回転支持装置の従来構造の1例を示している。図
示しない車輪を支持固定した状態で、使用時に回転する
回転軸であり、軽量化の為に中空円筒状に構成した車軸
1は、使用時にも回転しないハウジングである軸受箱2
の内径側に、転がり軸受である複列円すいころ軸受3に
より、回転自在に支持している。この複列円すいころ軸
受3は、互いに同心に配置した外輪4及び1対の内輪5
と、複数個の円すいころ6、6とを備える。このうちの
外輪4は、全体を円筒状に造っており、内周面に複列の
外輪軌道7を有する。これら各外輪軌道7は、それぞれ
が円すい凹面状で、上記外輪4の軸方向端部に向かう程
内径が大きくなる方向に傾斜している。
【0004】又、上記1対の内輪5は、それぞれ略短円
筒状に造っており、それぞれの外周面に、円すい凸面状
の内輪軌道8を形成している。これら各内輪5は、互い
の小径側の端面同士を対向させた状態で、上記外輪4の
内径側に、この外輪4と同心に配置している。更に、上
記各円すいころ6、6は、上記各外輪軌道7と上記各内
輪軌道8との間に、それぞれ複数個ずつ、保持器9によ
り保持した状態で転動自在に設けている。
【0005】上述の様な複列円すいころ軸受3のうち、
上記外輪4は、上記軸受箱2に内嵌保持されている。図
示の例では、この軸受箱2の内周面の一端(図20の左
端)寄り部分に形成した段部10と、この軸受箱2の他
端部(図20の右端部)に内嵌固定した図示しない抑え
環との間で、上記外輪4を軸方向両側から挟持してい
る。一方、上記各内輪5は、これら両内輪5同士の間に
間座11を挟持した状態で、上記車軸1の一端(図20
の左端)寄り部分に外嵌している。又、上記車軸1の端
部で軸方向外側の内輪5よりも突出した部分には、油切
りと称される環状部材12を外嵌している。又、内側の
内輪の内端面は、別の環状部材を介して、上記車軸1の
中間部に形成した段差面に突き当てている。従って、上
記1対の内輪5が図20の状態よりも上記車軸1の中央
寄り(図20の右寄り)に変位する事はない。そして、
上記車軸1の外端部に形成した雄ねじ部13に螺合した
ナット14により、上記環状部材12を上記外側の内輪
4の外端面に向け抑え付けている。更に、上記ナット1
4の外端面に、ボルト15、15により固定した回り止
めリング16の内周に設けた突起部を上記車軸1の外端
部外周面に設けた溝部に係合させて、上記ナット14の
緩み止めを図っている。
【0006】一方、上記外輪4の両端部には、それぞれ
軟鋼板等の金属板を断面クランク形で全体を略円筒状に
形成して成るシールケース17を内嵌固定している。そ
して、これら両シールケース17の内周面と上記各環状
部材12の外周面との間に、それぞれシールリング18
を設ける事により、前記複数個の円すいころ6、6を設
置した空間の両端開口部を塞いでいる。この構成によ
り、この空間内に封入した潤滑用のグリースが外部に漏
洩するのを防止すると共に、外部からこの空間内に雨水
や塵芥等の異物が進入するのを防止している。
【0007】又、上記車軸1の一端面には、鋼材等の磁
性金属材料により、断面L字形で全体を円輪状に形成し
たエンコーダ19を、複数本のボルト20、20によ
り、上記車軸1と同心に結合固定している。上記エンコ
ーダ19に設けた外向フランジ状の円輪部21の外周縁
には、凹部と凸部とを、円周方向に関して交互に且つ等
間隔で形成して、この外周縁部分の磁気特性を円周方向
に関して交互に且つ等間隔で変化させている。
【0008】又、前記軸受箱2の一端開口は、この軸受
箱2の一端部に固定したカバー22により塞いでいる。
このカバー22は、合成樹脂若しくは金属材料により全
体を有底円筒状に形成しており、円筒部23と、この円
筒部23の一端(図20の左端)開口を塞ぐ底板部24
と、この円筒部23の他端(図20の右端)寄り部分の
外周面に設けた外向フランジ状の取付部25とを備え
る。この様なカバー22は、上記円筒部23の他端部を
上記軸受箱2の一端部に内嵌すると共に、上記取付部2
5をこの軸受箱2の一端面に突き当てた状態で、この取
付部25を上記軸受箱2の一端面に図示しないボルトに
より固定する事により、上記軸受箱2の一端開口部を塞
ぐ。
【0009】又、上記円筒部23の一部で、上記エンコ
ーダ19の円輪部21の外周縁に直径方向に関して対向
する部分に、上記円筒部23の内外両周面を直径方向に
貫通するセンサ取付孔26を形成している。そして、こ
のセンサ取付孔26に回転速度センサ27を挿入し、こ
の回転速度センサ27の先端面(図20の下端面)に設
けた検出部を、上記円輪部21の外周縁に設けた被検出
部に、微小隙間を介して対向させている。一方、上記軸
受箱2の中間部で前記外輪4の周囲に位置する部分に
は、センサ取り付け用凹孔28を形成している。そし
て、このセンサ取り付け用凹孔28に、温度センサ29
を装着している。
【0010】上述の様に構成するセンサ付回転支持装置
の場合、運転時に車輪を支持固定した車軸1と共にエン
コーダ19が回転すると、このエンコーダ19の被検出
部を構成する凹部と凸部とが、上記回転速度センサ27
の先端面に設けた検出部の近傍を交互に通過する。この
結果、この回転速度センサ27内を流れる磁束の密度が
変化し、この回転速度センサ27の出力が変化する。こ
の様にして回転速度センサ27の出力が変化する周波数
は、上記車輪の回転速度に比例する。従って、上記回転
速度センサ27の出力を図示しない制御器に送れば、上
記車輪の回転速度を検出でき、更には鉄道車両の滑走制
御を適切に行なえる。
【0011】又、前記複列円すいころ軸受3の回転抵抗
が、前記各円すいころ6、6のスキュー等、何らかの原
因で異常に上昇し、上記複列円すいころ3の温度が上昇
すると、上記温度センサ29が、この温度を検知する。
この様にしてこの温度センサ29が検知した温度信号
は、やはり図示しない制御器に送り、この制御器が、運
転席に設置した警告灯を点灯させる等の警報を発する。
この様な警報が出された場合に、運転手が緊急停止等の
措置を講ずる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成し作用
する従来構造の場合、回転速度センサ27及び温度セン
サ29を、カバー22或は軸受箱2に対し互いに独立し
て支持固定している為、これら各センサ27、29の装
着作業が面倒なだけでなく、これら各センサ27、29
からの信号取り出しも面倒になる。即ち、上記回転速度
センサ27は取付フランジ30aを挿通した複数本のボ
ルト31a、31aにより上記カバー22に固定し、上
記回転速度センサ27の出力信号を取り出す為の導線で
あるハーネス32aにより信号を取り出す様にしている
のに対して、上記温度センサ29は別の取付フランジ3
0bを挿通した複数本のボルト31b、31bにより上
記軸受箱2に固定し、ハーネス32bにより信号を取り
出す様にしている。
【0013】この為、上記各センサ27、29の取り付
けスペースが嵩む他、取り付け作業が面倒になり、上記
各ハーネス32a、32bの取り回しも面倒になる。鉄
道車両用の回転支持装置には、上記回転速度センサ27
及び温度センサ29の他、振動を検知する為の加速度セ
ンサを組み付ける事も考えられており、上記回転支持装
置に組み込むセンサの数が増える傾向にある。そして、
センサの数が増えれば、上述した様な問題が一層顕著に
なる。本発明のセンサ付転がり軸受装置及びセンサ付回
転支持装置は、この様な事情に鑑みて発明したものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のセンサ付転がり
軸受装置及びセンサ付回転支持装置のうち、請求項1に
記載したセンサ付転がり軸受装置は、外輪と、内輪と、
複数個の転動体と、センサユニットとから成る。このう
ちの外輪は内周面に外輪軌道を、内輪は外周面に内輪軌
道を、それぞれ有する。又、上記各転動体は、上記外輪
軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられている。更
に、上記センサユニットは、上記外輪と上記内輪とのう
ちで回転しない軌道輪である静止輪若しくはこの静止輪
に固定した部材に支持した、単一のホルダ内に、それぞ
れが転がり軸受の状態を検出する為の複数種類のセンサ
を保持して成る。
【0015】これら複数種類のセンサとして好ましく
は、請求項2に記載した様に、回転速度センサと温度セ
ンサと振動センサとのうちから選択される2種類以上の
センサを使用する。そして、回転速度センサを選択した
場合には、上記外輪と上記内輪とのうちで回転して軌道
輪である回転輪若しくはこの回転輪を固定した部分に、
円周方向に関する特性を交互に変化させた被検出部を、
上記回転輪と同心に配置すると共に、上記回転速度セン
サの検出部をこの被検出部に対向させる。
【0016】一方、請求項5に記載したセンサ付回転支
持装置は、ハウジングと、回転軸と、転がり軸受と、回
転部材と、被検出部と、センサ取付孔と、センサユニッ
トとを備える。このうちのハウジングは、固定の部分に
支持された状態で使用時にも回転しない。又、上記回転
軸は、上記ハウジングの内径側に配置されて、使用時に
回転する。又、上記転がり軸受は、上記回転軸を上記ハ
ウジングの内径側に回転自在に支持すべく、その内輪を
この回転軸の外周面に外嵌支持すると共にその外輪を上
記ハウジングの内周面に内嵌支持している。又、上記回
転部材は、上記回転軸の一端部で上記内輪よりも軸方向
に突出した部分に固定されて、上記回転軸と共に回転す
る。又、上記被検出部は、上記回転部材の一部に上記回
転軸と同心に配置されており、円周方向に関して特性を
交互に変化させている。又、上記センサ取付孔は、上記
ハウジング又はこのハウジングの開口部を塞ぐカバーの
一部でこの被検出部に対向し、且つ上記外輪の温度上昇
に応じて温度上昇する程度にこの外輪に隣接する部分に
設けられている。更に、上記センサユニットは、少なく
とも回転速度センサと温度センサとを含む複数種類のセ
ンサを単一のセンサホルダに保持して成る。そして、こ
のうちの回転速度センサの検出部を上記被検出部に対向
させた状態で、上記センサ取付孔に挿入されている。
尚、車軸等の上記回転軸の外側端部にナットを設けて、
上記内輪をこの回転軸に固定している方式の場合に、好
ましくは、上記センサユニットを対向させるエンコーダ
の位置を、上記ナットよりも軸方向内側とする事によ
り、上記センサユニットの取付位置を上記外輪に近づけ
る。そして、上記センサユニットに設けた上記温度セン
サにより、この外輪の温度を効率的に検出できる様にす
る。
【0017】又、好ましくは、請求項3、6に記載した
様に、センサユニットを構成するホルダ内に、温度セン
サと振動センサとのうちの少なくとも一方のセンサに供
給する基準電圧を発生する為の基準電圧発生回路を保持
したり、更には請求項4、7に記載した様に、センサユ
ニットを構成するホルダ内に、少なくとも1個のセンサ
の出力信号を増幅する為の増幅回路を保持し、当該セン
サの出力信号を増幅してから上記センサユニット外に送
り出す様に構成する。
【0018】
【作用】上述の様に本発明のセンサ付転がり軸受装置及
びセンサ付回転支持装置の場合には、単一のセンサホル
ダに複数種類のセンサ(特に、請求項5に記載したセン
サ付回転支持装置の場合には少なくとも回転速度センサ
と温度センサとを含む複数種類のセンサ)を保持してい
る為、これら各センサの取り付けスペースを小さくでき
るだけでなく、取り付け作業が容易になり、これら各セ
ンサの信号を取り出す為のハーネスの取り回しも容易に
なる。
【0019】又、請求3、6に記載した様に、センサユ
ニットを構成するホルダ内に基準電圧発生回路を保持す
れば、このセンサユニット内に保持したセンサにより、
正しい測定値を得られる。更には、請求項4、7に記載
した様に、センサユニット内に保持したセンサの出力信
号を、このを構成するホルダ内に保持した増幅回路によ
り増幅してから送り出せば、上記出力信号中のノイズの
割合(S/N比)を低くできる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、請求項5
に記載した回転軸である車軸1の回転速度を検出する為
の回転速度センサ27aと、この車軸1を回転自在に支
持する転がり軸受の温度を検出する為の温度センサ29
aとを単一のセンサホルダ33(センサ外囲器)に保持
する事で、前述した従来構造が有する問題を解消する点
にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図20
〜21に示した従来構造の場合と同様であるから、同等
部分には同一符号を付して、重複する部分の説明は省略
若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説
明する。
【0021】本例の場合、ナット14よりも軸方向内側
に設けた、油切りと称される環状部材12aの外端部外
周面に、外向フランジ状の鍔部34を、全周に亙って形
成している。そしてこの鍔部34の外周縁部に凹部と凸
部とを、円周方向に関して交互に且つ等間隔で形成し
て、この外周縁部の磁気特性を、円周方向に関して交互
に且つ等間隔で変化させている。そして、上記鍔部34
に、回転速度検出の為のエンコーダとしての機能を持た
せている。この様な本例の構造の場合、前述の図20に
示した従来構造の様に、ナット14の軸方向外側にエン
コーダ19を設けた場合と比較すると、次述するセンサ
ユニット35の軸方向に関する設置位置を、外輪4寄り
にする事が可能になり、後述する温度センサ29aによ
る温度検出性能の向上を図る事ができる。又、上記環状
部材12aの外周面に形成した鍔部34の外周縁部に凹
部と凸部とを形成して、この環状部材12aにエンコー
ダとしての機能を持たせている為、上記従来構造と比べ
て、部品点数の削減、軸方向寸法の短縮、軽量化、コス
トダウンと言った効果を得られる。
【0022】又、上記軸受箱2の端部開口を塞いでい
る、鋼、アルミニウム等の金属製のカバー22aを構成
する円筒部23aの基端寄り(図1の右端寄り)部分
に、センサ取付孔26aを、この円筒部23aの内外両
周面同士を連通させる状態で形成している。そして、上
記センサ取付孔26a内にセンサユニット35を、上記
円筒部23aの径方向外方から内方に挿通している。
【0023】上記センサユニット35は、前記単一のセ
ンサホルダ33内に、前記回転速度センサ27aと前記
温度センサ29aとを保持して成る。このうちの回転速
度センサ27aは、従来と同様に、磁気抵抗素子、ホー
ル素子、永久磁石と磁気コイルとの組み合わせ等、磁束
の密度或は方向の変化に対応して出力を変化させるもの
を使用する。この様な回転速度センサ27aは、上記セ
ンサホルダ33の先端部に包埋して、その検出面を上記
鍔部34の外周縁に近接対向させている。これに対して
上記温度センサ29aは、上記センサホルダ33の一部
外周面寄り部分に支持している。この温度センサ29a
を支持する位置は、極力上記カバー22aに近く、外輪
4からこのカバー22aに伝わる熱の影響を受け易い部
分としている。
【0024】尚、上記温度センサ29aの温度検出性能
を向上させる為には、上記センサホルダ33の熱伝導率
が良い事、及び、このセンサホルダ33の温度が短時間
で周囲温度に達する様にする為に、このセンサホルダ3
3の熱容量が小さい事が必要である。従って、このセン
サホルダ33の材質としては、熱伝導率が大きく、単位
体積当たり熱容量(=密度×比熱)が小さいものが適し
ている。具体的には、上記センサホルダ33の材質とし
て、強度及びコスト上の問題がなければ、上記各特性を
有する、アルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛等や、
これらの合金を使用する事が望ましい。又、上記外輪4
から上記温度センサ29aにまで熱が伝わり易くする為
に、軸受箱2、カバー22aに就いても、強度及びコス
ト上の問題がなければ、これらの材質を使用する事が望
ましい。強度上の問題がある場合は、ステンレス鋼製と
しても良いが、上記センサホルダ33に関しては、ステ
ンレス鋼製とする場合でも、非磁性を有するものを使用
する。この理由は、上記センサホルダ33を磁性材製と
すると、このセンサホルダ33の磁性が前記回転速度セ
ンサ27aにより回転速度を測定する事に対する妨げと
なり、この回転速度を正確に測定する事が難しくなる為
である。この為、上記センサホルダ33の材質として
は、非磁性材が好ましい。
【0025】上述の様なセンサユニット35は、上記セ
ンサ取付孔26a内に上記円筒部23aの径方向外方か
ら内方に挿通した状態で、外周面に設けた取付フランジ
30cを上記円筒部23aの外周面に、ボルト31c、
31cにより結合固定する。この状態で、上記センサユ
ニット35の先端面に存在する上記回転速度センサ27
aの検出部が、上記鍔部34の外周縁に設けた被検出部
に、微小隙間を介して近接対向する。又、上記温度セン
サ29aは、上記カバー22aの円筒部23aに、上記
センサホルダ33の一部を介して近接対向する。上記回
転速度センサ27aの出力信号を取り出す為の導線であ
るハーネス(以下単に「ハーネス」とする)と上記温度
センサ29aの出力を取り出す為のハーネスとは、一緒
に束ねて1本のケーブル36とし、図示しない制御器に
接続する。又、上記センサホルダ33の一部外周面と上
記センサ取付孔26aの内周面との間にOリング42を
装着して、これら両周面の間部分を通じて泥水等の異物
が外部から進入するのを防止している。
【0026】上述の様に本発明のセンサ付回転支持装置
の場合には、単一のセンサホルダ33に上記回転速度セ
ンサ27aと上記温度センサ29aとを保持している
為、これら両センサ27a、29aの取り付けスペース
を小さくできる。しかも、これら両センサ27a、29
aの取り付け作業が容易になる。又、これら両センサ2
7a、29aの出力信号を取り出す為のハーネスを一緒
に束ねて1本のケーブル36としている為、上記両セン
サ27a、29aの信号を取り出す為のハーネスの取り
回しも容易になる。更に、本例の場合には、上記センサ
ユニット35を、軸受箱2の開口部に着脱自在に設ける
カバー22aに支持している為、保守・点検作業等の為
に、このセンサユニット35を着脱する作業を容易に行
なえる。
【0027】尚、上記1本のケーブル36内には、上記
回転速度センサ27aの出力信号を取り出す為のハーネ
スと、上記温度センサ29aの出力信号を取り出す為の
ハーネスとを納めているが、これら各ハーネスは個別に
シールドしている。この様に複数本のハーネスを束ねて
1本のケーブル36とする場合でも、それぞれのハーネ
スを個別にシールドする事により、各ハーネスを流れる
信号電流同士が干渉する事を防止できる。特に、上記回
転速度センサ27aから送り出される、回転速度を表す
信号の様なパルス状の信号を送るハーネスと、上記温度
センサ29aから送り出される温度を表す信号の様なア
ナログ信号を送るハーネスとを一緒に束ねると、パルス
状信号の電圧や電流の変動時に電磁結合(静電結合、電
磁誘導、電磁波による結合)によってアナログ信号にノ
イズが載ってしまう。これに対して、個々のハーネスを
個別にシールドする事により、上述の様にして発生する
ノイズを防止する事ができる。
【0028】又、個々のセンサ27a、29aの出力信
号を取り出す為のハーネスと接地用のグランド線とを撚
り合わせる(ツイストする)と、電磁結合によるノイズ
の影響を更に軽減できるのでより好ましい。又、互いに
撚り合わせた状態で対となったハーネスとグランド線と
から成るツイストペアを個別にシールドしたり、或は総
てのツイストペアを一括してシールドする事により、ノ
イズの影響軽減効果を更に増大できる。特に、上記回転
速度センサ27aの出力信号がディジタル信号である場
合には、この回転速度センサ27aの出力信号を送る為
のハーネスと、アナログ信号である温度センサ29a
(更には後述の図6に示す実施の形態の第5例に組み込
む、加速度センサ40等の振動センサ)の出力信号を送
る為のハーネスとを1本のケーブル36にまとめる場合
に、上記各出力信号を送る為のハーネスとグランド線と
を撚り合わせる効果は大きい。
【0029】尚、図示の例では、環状部材12aに一体
に形成した鍔部34の外周縁を凹凸形状とする事によ
り、この環状部材12aとエンコーダとを一体としてい
る。これに対して、独立して円輪状としたエンコーダを
環状部材とナット14との間に挟持したり、或は、この
ナット14の内端部外周面に一体に形成した外向フラン
ジ状の鍔部の外周縁を凹凸形状として、上記ナット14
とエンコーダとを一体とする事もできる。更には、エン
コーダとして、磁性金属板を曲げ形成してその一部に複
数の透孔を円周方向に関して多数形成した円環状のもの
や、円周方向に関してS極とN極とを交互に配置した円
環状の永久磁石を使用する事もできる。これらの場合に
就いても、上記センサユニット35の軸方向に関する設
置位置を外輪寄りにする事が可能となり、前述した従来
構造の様に、ナットの軸方向外側にエンコーダがある場
合と比較すると、温度センサ29aの温度検出性能の向
上を図る事ができる。又、上記温度センサ29aによ
り、複列円すいころ軸受3の温度上昇をより確実に検出
できる様にすべく、上記センサユニット35の一部で上
記カバー22aの外周面から突出した部分を覆う防風板
を設け、このセンサユニット35が外気により冷却され
るのを防止する事もできる。尚、上記ケーブル36を上
記センサユニット35から取り出す方向は、図示の様な
直径方向に限らず、接線方向、その中間方向等、設置場
所に応じて適宜の方向とする事ができる。この場合に、
上記ケーブル36の根元部分に、このケーブル36の導
出方向を案内する為の、L字形等の部品を設ける事もで
きる。
【0030】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、軸受箱2aを環状部
材12aの周囲にまで延長し、センサ取付孔26bを、
この軸受箱2aの端部に設けている。この様な本例の場
合、上述した第1例の場合に比べて、センサ取付座面や
センサ取付孔26bの加工が面倒になったり、軸受箱2
aの軸方向寸法が大きくなって重くなったり(軸受箱の
寸法が大きくなる方が、カバーの軸方向寸法が大きくな
るよりも、設計上重くなりがちである)、保守・点検作
業等の為に上記センサ取付孔26bにセンサユニット3
5を着脱する作業が多少面倒になったりする。但し、複
列円すいころ軸受3を構成する外輪4から温度センサ2
9aへの熱伝達は、上述した第1例の場合よりも良好に
なる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合
と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
【0031】次に、図4は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、内輪5及び環状部材
12を軸方向に抑え付ける為に、車軸1の端面に、断面
クランク形で全体を円輪状に形成した抑え板38を、複
数本のボルト39により結合固定している。そして、こ
の抑え板38の外周縁部分に凹部と凸部とを、円周方向
に関して交互に且つ等間隔で形成して、この外周縁部分
の磁気特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化
させている。そして、上記抑え板38に、回転速度検出
の為のエンコーダとしての機能を持たせている。その他
の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である
から、同等部分に関する説明は省略する。
【0032】次に、図5は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、軸受箱2aを抑え板
38の周囲にまで延長し、センサ取付孔26bを、この
軸受箱2aの端部に設けている。この様な本例の場合、
上述した第3例の場合に比べて、センサ取付座面やセン
サ取付孔26bの加工が面倒になったり、軸受箱2aの
軸方向寸法が大きくなって重くなったり、保守・点検作
業等の為に上記センサ取付孔26bにセンサユニット3
5を着脱する作業は多少面倒になったりする。但し、複
列円すいころ軸受3を構成する外輪4から温度センサ2
9aへの熱伝達は上述した第3例の場合よりも良好にな
る。その他の構成及び作用は、上述した第3例の場合と
同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
【0033】次に、図6は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の場合には、センサホルダ33a
の先端部の径よりも中間部の径を大きくして、このセン
サホルダ33aの外周面を段付形状としている。そし
て、このセンサホルダ33aの先端寄り部分に存在する
段部に近接する部分に温度センサ29aを設置し、更
に、この温度センサ29aへの熱伝達を良好とする為
に、上記センサホルダ33aの先端部及び段部を、カバ
ー22aと同じ素材(例えば鉄)で覆っている。更に、
本例の場合には、上記センサホルダ33a内に、回転速
度センサ27a、温度センサ29aに加えて、振動検出
の為の加速度センサ40を組み込んで、センサユニット
35aを構成している。そして、この加速度センサ40
の信号を取り出す為のハーネスも、上記回転速度センサ
27a及び温度センサ29aの信号を取り出す為のハー
ネスと一緒に束ねて、1本のケーブル36aとしてい
る。
【0034】尚、本例の場合も、上記1本のケーブル3
6a内に、上記回転速度センサ27aの出力信号を取り
出す為のハーネスと、上記温度センサ29aの出力信号
を取り出す為のハーネスと、上記加速度センサ40の信
号を取り出す為のハーネスとを納めており、これら各ハ
ーネスは、前述した第1例の場合と同様に、グランド線
と撚り合わせたり、個別にシールドしたり、グランド線
と撚り合わせたツイストペアをシールドしたりしてい
る。そして、各ハーネスを流れる信号電流同士が干渉す
る事を防止している。特に、上記回転速度センサ27a
から送り出される、回転速度を表す信号の様なパルス状
の信号を送るハーネスと、上記温度センサ29a及び加
速度センサ40から送り出される温度或は振動を表す信
号の様なアナログ信号を送るハーネスとを一緒に束ねる
と、パルス状信号の電圧や電流の変動時に電磁結合によ
ってアナログ信号にノイズが載ってしまう。これに対し
て、個々のハーネスをグランド線と撚り合わせたり、個
別にシールドしたり、グランド線と撚り合わせたツイス
トペアをシールドする事により、上述の様にして発生す
るノイズを防止する事ができる。特に、上記加速度セン
サ40から送り出される振動を表す信号の様な、出力が
小さい信号を送るハーネスの場合には、シールドしたり
撚り合わせる事によるノイズ防止効果が大きいので、シ
ールドや撚り合わせを行なう事が好ましい。シールドや
グランド線との撚り合わせは、それぞれ単独で行なう事
によっても効果を得られるが、両方を合わせて行なう事
により、より優れたノイズ防止効果を得られる。この場
合に、出力信号を送る為のハーネスとグランド線とを撚
り合わせたツイストペアの周囲を一括してシールドする
事が、ノイズ防止効果の面からは最も好ましい。尚、上
記各センサ27a、29a、40の回路部分や計測器側
にローパスフィルタを設ける事によっても、或る程度ノ
イズを除去する事は可能である。
【0035】又、本例の場合には、温度センサ29aだ
けでなく、振動検出の為の振動センサとして機能する加
速度センサ40を設置している為、複列円すいころ軸受
3等の転がり軸受に剥離等の異常が発生した場合に、そ
の剥離の状態を速やかに検出する事ができる。従って、
上記温度センサ29aのみを設置した場合に比べて、転
がり軸受の異常監視に適した構造を実現できる。尚、転
がり軸受の異常監視と回転速度の監視との双方を目的と
する場合は、本例の様に、上記回転速度センサ27a
と、上記温度センサ29a及び加速度センサ40等の振
動センサとの3種類のセンサを組み合わせる事が最も好
ましい。但し、上記回転速度センサ29aと上記加速度
センサ40等の振動センサとの組み合せ、又は、この回
転速度センサ29aと上記温度センサ20aとの組み合
せによっても、転がり軸受の異常監視と回転速度の監視
との双方を行なえる。これに対して、転がり軸受の異常
監視のみが目的の場合は、上記温度センサ29aと上記
加速度センサ40等の振動センサとを組み合せ、上記回
転速度センサ27aを省略する事もできる。この場合に
は、鍔部34の外周縁部に凹凸を形成する必要はない。
又、温度センサ29aの出力信号を送る為のハーネスと
加速度センサ40等の振動センサの出力信号を送る為の
ハーネスとを組み合わせる場合でも、この振動センサが
検出する振動の値(振動を表す出力信号の振幅)が大き
い場合には、前述した様な、個々のハーネスをグランド
線と撚り合わせたり、個別にシールドしたり、グランド
線と撚り合わせたツイストペアをシールドする事が好ま
しい。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合
と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
【0036】次に、図7は、本発明の実施の形態の第6
例を示している。本例の場合には、軸受箱2aを環状部
材12aの周囲にまで延長し、センサ取付孔26bを、
この軸受箱2aの端部に設けている。この様な本例の場
合、上述した第5例の場合に比べて、センサ取付座面や
センサ取付孔26bの加工が面倒になったり、軸受箱2
aの軸方向寸法が大きくなって重くなったり、保守・点
検作業等の為に上記センサ取付孔26bにセンサユニッ
ト35aを着脱する作業が多少面倒になったりする。但
し、複列円すいころ軸受3を構成する外輪4から温度セ
ンサ29aへの熱伝達は、上述した第5例の場合よりも
良好になる。その他の構成及び作用は、上述した第5例
の場合と同様であるから、同等部分に関する説明は省略
する。
【0037】次に、図8は、本発明の実施の形態の第7
例を示している。本例の場合には、回転速度センサ27
bと温度センサ29bとを、合成樹脂製で単一の保持ブ
ロック41内に包埋している。そして、この保持ブロッ
ク41をセンサホルダ33bの先端部に保持する事によ
り、センサユニット35bを構成している。或は、合成
樹脂製のセンサホルダ33bの先端部に、回転速度セン
サ27bと温度センサ29bとを、このセンサホルダ3
3bの成形と同時にモールドする事もできる。この様に
構成する本例の構造の場合、上記温度センサ29bがカ
バー22a内に位置する為、この温度センサ29bによ
る複列円すいころ軸受3の温度検出を、外気による影響
を受ける事なく、より確実に行なえる。その他の構成及
び作用は、前述した第1例の場合と同様であるから、同
等部分に関する説明は省略する。
【0038】次に、図9は、本発明の実施の形態の第8
例を示している。本例の場合には、軸受箱2aを環状部
材12aの周囲にまで延長し、センサ取付孔26bを、
この軸受箱2aの端部に設けている。この様な本例の場
合、上述した第7例の場合に比べて、センサ取付座面や
センサ取付孔26bの加工が面倒になったり、軸受箱2
aの軸方向寸法が大きくなって重くなったり、保守・点
検作業等の為に上記センサ取付孔26bにセンサユニッ
ト35bを着脱する作業が多少面倒になったりはする。
但し、本発明の作用・効果は十分に得られる。その他の
構成及び作用は、上述した第7例の場合と同様であるか
ら、同等部分に関する説明は省略する。
【0039】次に、図10〜11は、本発明の実施の形
態の第9例を示している。本例の構造では、センサユニ
ット35cを構成するセンサホルダ33a内に、回転速
度センサ27aと、温度センサ29aと、振動センサで
ある加速度センサ40とに加えて、基準電圧発生回路5
2を保持している。この基準電圧発生回路52は、上記
温度センサ29aと加速度センサ40とのうちの少なく
とも一方のセンサ(本例の場合には温度センサ29a)
に供給する基準電圧を発生する為のもので、例えば、定
電圧レギュレータ、DC−DCコンバータ、基準電圧I
C、定電圧ダイオード等が使用可能である。本例の場
合、この様な基準電圧発生回路52を、図11に示す様
に、上記温度センサ29aの電力供給回路中に接続し
て、この温度センサ29aに所定の(変動する事のない
正確な値の)基準電圧を供給する様にしている。尚、図
11は、上記基準電圧発生回路52として、定電圧レギ
ュレータを使用して、供給電圧であるDC12Vから基
準電圧であるDC5Vを造り出し、温度センサ29aで
あるサーミスタに供給する場合に就いて示している。
尚、この温度センサ29aを構成するサーミスタとして
は、NTCサーミスタ、PTCサーミスタ、CTRサー
ミスタの他、シリコンをベースとしたサーミスタ(シリ
コンサーミスタ)等が使用可能である。尚、サーミスタ
以外にも、測温抵抗体(RTD)や温度IC等も、上記
温度センサ29aとして使用可能である。
【0040】本例の場合、この様な温度センサ29aに
上記基準電圧発生回路52で造った基準電圧を供給する
事により、正確な温度測定を行なえる。即ち、上記供給
電圧(DC12V)は、電源の周囲温度やこの電源に対
する負荷の変動等、外部環境の変化によって変化する。
この為、上記供給電圧をそのまま上記サーミスタ等の温
度センサ29aに供給すると、この温度センサ29aに
よる測定値を表す、この温度センサ29aの出力電圧も
変動し、正確な測定を行なえなくなってしまう。これに
対して本例の場合には、上記基準電圧発生回路52によ
り上記温度センサ29aに、上記外部環境の変化に関係
なく、一定の基準電圧を送り込む為、正確な温度測定を
行なえる。尚、上記供給電圧及び基準電圧の値は、上記
のものに限定されず、電源や温度センサ29aの特性に
応じて適宜選定できる事は勿論である。
【0041】次に、図12〜13は、本発明の実施の形
態の第10例を示している。本例の場合には、センサユ
ニット35dを構成するセンサホルダ33a内に、回転
速度センサ27aと、温度センサ29aと、振動センサ
である加速度センサ40とに加えて、基準電圧発生回路
52及び増幅回路(アンプ)53を保持している。この
様に加速度センサ40に基準電圧発生回路52と増幅回
路53とを組み合わせる事により、特にコストが嵩む回
路を使用しなくても、上記加速度センサ40により、複
列円すいころ軸受3に加わる振動を正確に測定できる様
にしている。この理由に就いて、以下に説明する。
【0042】上述の様な構成を有する本例に組み込む加
速度センサ40(振動センサ)としては、圧電素子を使
用した両持ち梁型でバイモルフ型のものを使用してい
る。この型式の加速度センサ40は、振動の加速度によ
って、両持ち梁式に支持した圧電素子であるバイモルフ
が変形し、この変形に伴って発生する電荷に基づき、振
動量を測定するものである。尚、上記加速度センサ40
(振動センサ)としては、上記両持ち梁型でバイモルフ
型のものに限らず、圧電素子を片持ち梁式に支持したも
のや、円環状の圧電素子を使用した振動センサ等を使用
する事ができる。更には、圧電素子の代わりに歪みゲー
ジを使用した加速度センサ(振動センサ)を使用する事
もできる。そして、何れの型式のものを使用した場合で
も、上記加速度センサ40(振動センサ)の出力端子か
らは一般的に、この加速度センサ40に作用する加速度
の大きさに比例した電荷が、この加速度の方向に応じて
発生する。従って、上記加速度センサ40の出力端子に
は、見掛け上、「+」と「−」との電圧が発生する事に
なる。
【0043】この様に±がある出力電圧をそのまま増幅
すると、+側の電源だけでなく、−側の電源も準備する
必要があり、電源回路がその分だけ複雑になり、コスト
が嵩む。これに対して本例の場合には、前記基準電圧発
生回路52で造り出す基準電圧を基準とし、上記加速度
センサ40の出力信号電圧をこの基準電圧分オフセット
し(出力信号電圧に基準電圧を加え)、この出力信号電
圧を「+」領域のみで変化させる様にして、「−」側の
電源を準備する必要をなくしている。尚、本例の場合に
は、図13に示す様な回路により、上記基準電圧発生回
路52が造り出す基準電圧(5V)を基準として上記加
速度センサ40の出力信号電圧を処理している。即ち、
この基準電圧に対するこの加速度センサ40の出力信号
電圧の変化を、前記増幅回路53として使用するオペア
ンプで増幅する事により、上記加速度センサ40の出力
信号として送り出す(出力する)様に構成している。
【0044】この様に、上記加速度センサ40の出力信
号を増幅してから送り出す様にしている為、この加速度
センサ40の出力信号にノイズが入りにくくなって、図
示しない制御器に送り込まれる出力信号のS/N比が向
上する。即ち、上記加速度センサ40の出力信号は高イ
ンピーダンスである為、この加速度センサ40の出力信
号をそのままこの加速度センサ40の本体から外部に取
り出すと、この出力信号にノイズが入り込み易くなる。
これに対して本例の場合には、上記加速度センサ40の
出力信号を、オペアンプ等の増幅回路53により増幅
し、この出力信号の電圧を増幅すると共に、出力インピ
ーダンスを低くしている。この様にして、前記センサユ
ニット35d外に出力信号を取り出しても、出力信号に
ノイズが入り込みにくくなる(S/N比を悪化させにく
くなる)ので好ましい。
【0045】尚、上述の例では、上記加速度センサ40
の出力を増幅する為の増幅回路53として、電圧を増幅
するオペアンプを使用する場合に就いて説明した。但
し、本発明を実施する場合に上記増幅回路53として
は、電圧を増幅するオペアンプ以外に、出力信号を電流
として出力するアンプを使用する事もできる。この場合
には、図14に示す様な回路により、上記加速度センサ
40の出力信号を、電流として出力する増幅回路(アン
プ)53aに入力し、この増幅回路53aから、上記加
速度センサ40の出力信号を、振動値の変化を電流の変
化とした信号として出力する。この様にすれば、この出
力信号に対しノイズがより入り込みにくくなったり、信
号伝送ケーブルの配線インピーダンス(配線抵抗)の影
響を受けにくくなるので、より好ましい。
【0046】尚、上述の第10例の場合には、増幅回路
53、53aにより増幅する信号が、加速度センサ40
から出力される振動を表す信号である場合に就いて説明
した。これに対して、前述の図10に示した実施の形態
の第9例に示した、温度センサ29aの出力信号に関し
ても、オペアンプ等の増幅回路53により電圧を増幅し
たり、増幅回路53aにより電流値を増幅して出力する
事により、加速度センサ40の出力信号を増幅する場合
と同様に、S/N比を増大させる効果を得られる。
【0047】又、何れの例(第1〜10例)の場合で
も、前記センサユニット35dを構成するセンサホルダ
33aから外部に出力信号を取り出す為のハーネスは、
出力信号が電圧の変化である場合には、この出力信号を
送る為のハーネスと接地線(グランド線)とを1対のペ
アとして撚り合わせ(ツイストする)てツイストペアと
する事が、電磁結合(静電結合、電磁誘導、電磁波によ
る結合)によるノイズの影響を更に低減する面から好ま
しい。これに対して、出力信号が、信号を電流として出
力する電流出力である場合には、この出力信号を送る為
のハーネスと電源線とを1対のペアとして撚り合わせる
てツイストペアとする。何れにしても、1対のハーネス
を撚り合わせてツイストペアを構成する事は、主に電磁
誘導と電磁波とによるノイズを低減する効果がある。
又、上記ツイストペアをシールドすれば、静電結合によ
るノイズの低減に大きな効果を得られる。尚、この様に
ツイストペアをシールドする場合に、それぞれが各セン
サから出力信号を取り出す為のハーネスを含んで構成す
る複数のツイストペアを束ねて、この複数のツイストペ
ア全体をシールドすれば、外部からのノイズの影響を低
減する事ができる。更には、個々のツイストペアを個別
にシールドすれば、個々のツイストペアの間で、上記各
センサの出力信号を送る為のハーネス同士の間の相互干
渉を防止できるので、更に好ましい。
【0048】尚、何れの例の場合でも、各センサの出力
信号を送る為のハーネスとしては、耐候性や強度を考慮
し、クロロプレンゴム、テフロン(登録商標)樹脂、シ
リコンゴム、ポリエチレン等の樹脂やゴムで被覆したも
のを使用する事が好ましい。又、ノイズ除去の為に、外
部から印加されるサージ電圧を吸収して回路を保護する
サージアブソーバ或はツェナーダイオードや、高周波の
ノイズを除去するノイズフィルタであるEMIフィルタ
等を、回路上に設けるのが好ましい。又、図10〜11
に示した第9例や図12〜14に示した第10例の回路
構造は、他の例(実施の形態の第1〜8例)にも適用可
能である。又、基準電圧発生回路52で造った基準電圧
は、温度センサや加速度センサでの測定値検出に使用す
るだけでなく、その他のセンサにも使用可能である。更
には、電圧増幅用のアンプや電流値増幅用の増幅回路5
3、53aに関しても、温度センサや振動センサの出力
を増幅するのに利用するだけでなく、その他のセンサの
出力を増幅するのに使用する事もできる。
【0049】本発明のセンサ付転がり軸受装置及びセン
サ付回転支持装置の構造は上述の通りであるが、本発明
ではセンサとして、回転速度センサ27(27a、27
b)だけでなく、温度センサ29(29a、29b)及
び加速度センサ40等の振動センサも設けている為、本
発明のセンサ付転がり軸受装置及びセンサ付回転支持装
置とコンパレータ(比較手段)及び閾値設定回路(閾値
設定手段)とを組み合わせる事により、運転速度が低速
から高速まで頻繁に変化する、前記複列円すいころ軸受
3等の転がり軸受の異常検出を、高い信頼性で行なえ
る。次に、この異常検出の有無を判定する為の判定回路
の5例に就いて説明する。
【0050】先ず、図15に示す判定回路の第1例は、
回転速度センサ27の検出信号により得られる、複列円
すいころ軸受3に支持された車軸1(図1、3〜10、
12)の回転速度と、温度センサ29の検出信号により
得られる上記複列円すいころ軸受3の温度とから、この
複列円すいころ軸受3の異常の有無を判定するものであ
る。この第1例では、上記回転速度センサ27の検出信
号を処理する回転速度検出回路43で得られた、上記車
軸1の回転速度に関する値を表す速度信号によって、閾
値設定回路44により異常検出用の閾値を決定する。そ
して、この閾値と、上記温度センサ29から送られてく
る温度信号とをコンパレータ45により比較し、この比
較の結果を表す信号を軸受異常判定回路46により判定
して、上記複列円すいころ軸受3の異常の有無を判定す
る。そして、異常がある場合には、ブザー、警告灯等の
警報器47に信号を送って、この警報器47を作動さ
せ、運転者や作業者等に異常発生を知らせる警報を発す
る。この様な第1例の判定回路の場合には、上記回転速
度センサ27の検出信号により求められる、上記車軸1
の回転速度の変化に従って、異常検出用の温度の閾値を
順次変更できる事により、高速回転時だけでなく、低速
回転時に発生する複列円すいころ軸受3の異常を検出す
る事が可能となる。
【0051】即ち、一般に複列円すいころ軸受3その他
の転がり軸受ユニットの運転時の温度は、回転速度が高
い程上昇する。この為、温度センサの検出信号のみで上
記複列円すいころ軸受3等の転がり軸受ユニットの異常
の有無を判定しようとした場合には、予想される最高回
転数時での温度に合わせて、異常検出用の閾値を設定す
る必要がある。この為、低速回転時に於ける上記複列円
すいころ軸受3等の転がり軸受ユニットの異常の検知が
難しかった。これに対して本例の判定回路を使用すれ
ば、その時の回転速度に合わせて異常検出用の閾値を順
次変更する事ができるので、温度による異常検出を高い
信頼性で行なえる。尚、上述の図15に示した様な判定
回路に於いて、上記回転速度検出回路43、閾値設定回
路44、コンパレータ45、軸受異常判定回路46等
は、A/Dコンバータやマイクロプロセッサ、DSP
(デジタルシグナルプロセッサ)等を使用した回路によ
り、ソフトウェア処理する事も可能である。
【0052】次に、図16に示す判定回路の第2例は、
回転速度センサ27の検出信号により得られる、複列円
すいころ軸受3に支持された車軸1の回転速度と、加速
度センサ40等の振動センサの検出信号により得られる
この複列円すいころ軸受3の振動とから、この複列円す
いころ軸受3の異常の有無を判定するものである。この
第2例の判定回路の場合には、上記振動に関する異常検
出用の閾値を、上記回転速度センサ27の検出信号に基
づいて得られる速度信号に応じて設定し、この閾値と上
記加速度センサ40からの信号をコンパレータ45aで
比較して、上記複列円すいころ軸受3の異常の有無を判
定する様に構成している。この様な本例の判定回路の場
合には、上記車軸1の回転速度の変化に伴って、上記振
動に関する異常検出の閾値を順次変更する事により、低
速回転時に於ける上記複列円すいころ軸受3の異常振動
を検出する事が可能となり、この複列円すいころ軸受3
内部の転がり接触面に生じた僅かな剥離も早期に検出す
る事ができる。
【0053】即ち、一般に複列円すいころ軸受3を含む
転がり軸受ユニットの運転時に発生する振動の大きさ
は、回転速度が速い程大きくなる。この為、加速度セン
サ40の検出信号のみで上記複列円すいころ軸受3等の
転がり軸受ユニットの異常の有無を判定しようとした場
合には、予想される最高回転数時に発生する振動値に合
わせて、異常検出用の閾値を設定する必要がある。この
為、低速回転時に於ける上記複列円すいころ軸受3等の
転がり軸受ユニットの異常の検知が難しかった。これに
対して本例の判定回路を使用すれば、その時の回転速度
に合わせて異常検出用の閾値を順次変更する事ができる
ので、振動の大きさに基づいて、剥離等の異常検出を高
い信頼性で行なえる。尚、上述の図16に示した様な判
定回路に於いても、上記回転速度検出回路43、閾値設
定回路44、コンパレータ45a、軸受異常判定回路4
6等は、A/Dコンバータやマイクロプロセッサ、DS
P(デジタルシグナルプロセッサ)等を使用した回路に
より、ソフトウェア処理する事も可能である。
【0054】次に、図17に示す判定回路の第3例は、
回転速度センサ27の検出信号により得られる、複列円
すいころ軸受3に支持された車軸1の回転速度と、加速
度センサ40等の振動センサの検出信号により得られる
この複列円すいころ軸受3の振動とから、この複列円す
いころ軸受3の異常の有無を判定するものである。特
に、本例の場合には、加速度センサ40から送り出され
る、上記複列円すいころ軸受3の振動を表す信号を、可
変フィルタ48に通す。この可変フィルタ48は、上記
回転速度センサ27の検出信号から求められる、上記複
列円すいころ軸受3の回転速度を表す信号に基づいて、
除去又は減衰させる周波数を変化させる。そして、この
可変フィルタ48によって、上記複列円すいころ軸受3
の回転数成分を除去又は減衰させた後の振動値と、上述
した第2例と同様にして得た異常検出用の閾値とを、コ
ンパレータ45aにより比較して、上記複列円すいころ
軸受3の異常の有無を判定する様にしている。
【0055】複列円すいころ軸受3等の転がり軸受ユニ
ットの回転時に発生する振動は一般的に、回転数に同期
した回転数成分の振動の値が最も大きいが、上記複列円
すいころ軸受3等の転がり軸受ユニットの内部に剥離等
の損傷が発生した場合は、上記回転数に同期しない周波
数成分の振動値が大きくなる。そこで本例の場合は、上
記回転速度センサ27の信号を基にして除去又は減衰さ
せる周波数を変化させる、上記可変フィルタ48に加速
度センサ40から送り出される信号を通す事により、回
転数成分に対応する周波数の振動値を除去又は減衰させ
る。従って、上記可変フィルタ48を通過後の信号が表
す振動には、通常時でも現れる周波数成分がないか、あ
っても僅かであり、その分だけ、異常に伴って発生する
振動の成分が顕在化するので、複列円すいころ軸受3等
の転がり軸受ユニットの異常の有無に関する検出精度を
高める事ができる。この為、この複列円すいころ軸受3
の内部の転がり接触部分で剥離が発生し始めた初期段階
で、この複列円すいころ軸受3の異常を検出する事がで
き、この複列円すいころ軸受3に焼き付き等の重大な損
傷が発生する事を未然に防止する事ができる。尚、上述
の図17に示した様な判定回路に於いても、上記回転速
度検出回路43、可変フィルタ48、閾値設定回路4
4、コンパレータ45a、軸受異常判定回路46等は、
A/Dコンバータやマイクロプロセッサ、DSP(デジ
タルシグナルプロセッサ)等を使用した回路により、ソ
フトウェア処理する事も可能である。
【0056】次に、図18に示す判定回路の第4例は、
回転速度センサ27の検出信号により得られる、複列円
すいころ軸受3に支持された車軸1の回転速度と、加速
度センサ40等の振動センサの検出信号により得られる
この複列円すいころ軸受3の振動とから、この複列円す
いころ軸受3の異常の有無を判定するものである。特
に、本例の場合には、上記加速度センサ40等の振動セ
ンサが検出した振動の波形を、周期分析回路49で分析
してから、上記複列円すいころ軸受3の異常の有無を判
定する様にしている。この為に本例の場合には軸受異常
判定回路46aで、上記回転速度センサ27の検出信号
から求められる、上記複列円すいころ軸受3の速度を表
す速度信号に基づいて、この複列円すいころ軸受3から
発生する各種振動の周期T1 、T2 、T3 の計算と、こ
の複列円すいころ軸受3の異常の有無の判定とを行なっ
ている。尚、これら各周期T1 、T2 、T3 とは、上記
複列円すいころ軸受3が内輪回転の場合で、T1 は外輪
4の内周面に形成した外輪軌道7に剥離が生じた場合の
振動周期を、T2 は、内輪5の外周面に形成した内輪軌
道8に剥離が発生した場合の振動周期を、T3 は、転動
体である円すいころ6の転動面に剥離が発生した場合の
振動周期を、それぞれ表している。上記回転速度信号を
利用して、上記加速度センサ40からの信号の周期を分
析する事により、上記複列円すいころ軸受3に剥離に基
づく損傷が発生しているか否かの判定を行なえるだけで
なく、この複列円すいころ軸受3の何れの部分に剥離が
発生しているかを特定する事もできる。
【0057】例えば、上記複列円すいころ軸受3が内輪
回転で使用される場合は、静止側である外輪4の内周面
に形成した外輪軌道7に剥離が生じた場合、下記の式で
表される周波数の振動が発生する。 f1 =z・fc 但し、z:転動体数、fc:保持器回転周波数 そして、この振動の周期T1 は、次式で表される。 T1 =1/f1 =1/(z・fc) これに対して、回転側である内輪5の外周面に形成した
内輪軌道8に剥離が発生した場合には、下記の式で表さ
れる周波数の振動が発生する。 f2 =z・(fr−fc) 但し、z:転動体数、fr:内輪回転周波数、fc:保
持器回転周波数 そして、この振動の周期T2 は、次式で表される。 T2 =1/f2 =1/{z・(fr−fc)} 更に、転動体である円すいころ6の転動面に剥離が発生
した場合には、次の式で表される周波数の振動が発生す
る。 f3 =2・fb 但し、fb:転動体の自転周波数 そして、この振動の周期T3 は、次式で表される。 T3 =1/f3 =1/(2・fb) これらの場合に、fc、fr、fb等の周波数は、複列
円すいころ軸受3等の転がり軸受ユニットの諸元及びそ
の回転数が分かれば計算できるので、振動波形の周期を
分析する事により、上記複列円すいころ軸受3の何れの
部位に剥離が発生したかを特定できる。
【0058】例えば、上記各周期T1 、T2 、T3 以外
の周期を有する振動成分が増加している場合は、複列円
すいころ軸受3の転がり接触面以外の部位に異常が発生
している事になる。従って、本例の様に、周期分析回路
49により加速度センサ40の検出信号の周期分析を行
なう場合には、上記複列円すいころ軸受3及びその周囲
部分を含めた、回転支持部及びその周辺部分を含む部分
の異常を検知する事ができる。この場合に、例えば、回
転数の1次成分に相当する周期が特に大きくなっていれ
ば、車輪の1個所に滑走による偏摩耗が発生している事
が推定される。尚、上述の図18に示した様な判定回路
に於いても、上記回転速度検出回路43、周期分析回路
49、軸受異常判定回路46a等は、A/Dコンバータ
やマイクロプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロ
セッサ)等を使用した回路により、ソフトウェア処理す
る事も可能である。
【0059】次に、図19に示す判定回路の第5例は、
回転速度センサ27の検出信号により得られる複列円す
いころ軸受3に支持された車軸1の回転速度と、加速度
センサ40等の振動センサの検出信号により得られるこ
の複列円すいころ軸受3の振動とから、この複列円すい
ころ軸受3の異常の有無を判定するものである。特に、
本例の場合には、振動信号を、包絡線処理を施す為の包
絡線処理回路50に通し、その処理波形を使用して周波
数分析をしている。上記加速度センサ40等の振動セン
サが検出した振動の波形そのもの(生波形)を周波数分
析すると上記複列円すいころ軸受3の異常を分析できな
いが、この振動の生波形を包絡線処理し、その処理波形
を使用して周波数分析回路51により周波数分析を行な
うと、上記複列円すいころ軸受3等の転がり軸受ユニッ
トの異常を分析する事が可能となり、転がり接触部分の
剥離に基づいて発生する振動の周波数f1 、f2 、f3
を検知する事ができる。尚、上述の図19に示した様な
判定回路に於いても、上記回転速度検出回路43、包絡
線処理回路50、周波数分析回路51、軸受異常判定回
路46b等は、A/Dコンバータやマイクロプロセッ
サ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)等を使用し
た回路により、ソフトウェア処理する事も可能である。
【0060】何れにしても、図15〜19にその5例を
示した判定回路で、複列円すいころ軸受3等の転がり軸
受部分の異常検出用の閾値の設定を回転速度の変化に伴
って順次変更したり分析する事により、従来は難しかっ
た、刻々と変化する複列円すいころ軸受3等の転がり軸
受の状態に応じた最適な閾値の設定が可能になる。そし
て、この複列円すいころ軸受3等の転がり軸受の異常の
有無の判定精度を飛躍的に向上させる事ができる。尚、
前述の図6〜7に示した第5〜6例並びに図10〜14
に示した第9〜10例の回転支持装置の場合、回転速度
センサ27a、温度センサ29a、加速度センサ40の
総てを設けているが、このうちの回転速度センサ27a
及び温度センサ29aのみの組み合わせを使用して、複
列円すいころ軸受3等の転がり軸受の異常検出を、高い
信頼性で行なう事もできる。又、上記回転速度センサ2
7a及び加速度センサ40のみの組み合わせを使用し
て、上記転がり軸受の異常検出を高い信頼性で行なう事
もできる。又、図15〜19に示した判定回路を前述し
た実施の形態の第1〜10例に適用する事により、軸受
の異常を精度良く検出する事ができる。
【0061】尚、回転速度センサ27、27a以外に、
温度センサ29a及び加速度センサ40等の振動センサ
を両方組み合わせた構成に於いては、温度及び振動の両
方の信号から複列円すいころ軸受3の異常を検知できる
事になり、グリースの劣化による潤滑不良や異物噛み込
み等による転がり接触面の剥離等の異常を、幅広く検知
する事が可能となる。以上に述べた様な判定回路と組み
合わせたセンサ付回転支持装置によれば、上記複列円す
いころ軸受3等の転がり軸受の異常を早期に検知する事
を可能にして、この複列円すいころ軸受3等の転がり軸
受に焼き付き等の重大な損傷が発生する事を有効に防止
する事が可能になる。
【0062】尚、前述の図1〜14に示した各例のセン
サ付転がり軸受装置及びセンサ付回転支持装置に於いて
は、回転輪を内輪5、5とし、静止輪を外輪4としてい
る。但し、本発明は、この様な構造に限定するものでは
なく、回転輪を外輪とし、静止輪を内輪とした構造でも
実施できる。又、上述した各例のセンサ付転がり軸受装
置及びセンサ付回転支持装置は、複数個の転動体を円す
いころ6とした複列円すいころ軸受3を使用した場合に
就いて説明した。但し、本発明は、この様な構造に限定
するものではなく、複数個の転動体を円筒ころとした円
筒ころ軸受、或は複数個の転動体を玉とした玉軸受等、
各種の転がり軸受を使用したものに就いても実施する事
ができる。更に、上記各例の場合、回転速度を検出する
為に回転速度センサ27の検出面と被検出部とを、セン
サ付転がり軸受装置及びセンサ付回転支持装置の直径方
向に対向させているが、本発明では、これら検出面と被
検出部とを、センサ付転がり軸受装置及びセンサ付回転
支持装置の軸方向に対向させる事もできる。
【0063】
【発明の効果】本発明のセンサ付転がり軸受装置及びセ
ンサ付回転支持装置は、以上に述べた様に構成され作用
する為、回転速度センサと温度センサとを含む複数種類
のセンサの取り付けスペースを小さくできるだけでな
く、取り付け作業が容易になり、これら各センサの信号
を取り出す為のハーネスの取り回しも容易になる。この
為、鉄道車両の車軸の回転支持部等、各種機械装置の回
転支持部の小型化及び低廉化と、設計の自由度の向上と
を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す図2のA−
A断面図。
【図2】図1の左側から見た図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す要部断面
図。
【図4】同第3例を示す要部断面図。
【図5】同第4例を示す要部断面図。
【図6】同第5例を示す要部断面図。
【図7】同第6例を示す要部断面図。
【図8】同第7例を示す要部断面図。
【図9】同第8例を示す要部断面図。
【図10】同第9例を示す要部断面図。
【図11】第9例を構成するセンサユニット内に組み込
む基準電圧発生回路部分の回路図。
【図12】本発明の実施の形態の第10例を示す要部断
面図。
【図13】第10例を構成するセンサユニット内に組み
込む増幅回路部分の回路図。
【図14】この部分の別例を示す回路図。
【図15】転がり軸受ユニットの異常検出を行なう為の
判定回路の第1例を示すブロック図。
【図16】同第2例を示すブロック図。
【図17】同第3例を示すブロック図。
【図18】同第4例を示すブロック図。
【図19】同第5例を示すブロック図。
【図20】従来構造の1例を示す、図21のB−O−C
断面図。
【図21】図20の左側から見た図。
【符号の説明】
1 車軸 2、2a 軸受箱 3 複列円すいころ軸受 4 外輪 5 内輪 6 円すいころ 7 外輪軌道 8 内輪軌道 9 保持器 10 段部 11 間座 12、12a 環状部材 13 雄ねじ部 14 ナット 15 ボルト 16 回り止めリング 17 シールケース 18 シールリング 19 エンコーダ 20 ボルト 21 円輪部 22、22a カバー 23、23a 円筒部 24 底板部 25 取付部 26、26a、26b センサ取付孔 27、27a、27b 回転速度センサ 28 センサ取り付け用凹孔 29、29a、29b 温度センサ 30a、30b、30c 取付フランジ 31a、31b、31c ボルト 32a、32b ハーネス 33、33a、33b センサホルダ 34 鍔部 35、35a、35b、35c、35d センサユニッ
ト 36、36a ケーブル 38 抑え板 39 ボルト 40 加速度センサ 41 保持ブロック 42 Oリング 43 回転速度検出回路 44 閾値設定回路 45、45a コンパレータ 46、46a、46b 軸受異常判定回路 47 警報器 48 可変フィルタ 49 周期分析回路 50 包絡線処理回路 51 周波数分析回路 52 基準電圧発生回路 53、53a 増幅回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂谷 郁紀 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA16 AA25 AA32 AA42 AA54 AA62 BA77 FA22 FA23 FA26 GA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
    面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
    道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、上
    記外輪と上記内輪とのうちで回転しない軌道輪である静
    止輪若しくはこの静止輪に固定した部材に支持した、単
    一のホルダ内にそれぞれが転がり軸受の状態を検出する
    為の複数種類のセンサを保持したセンサユニットとから
    成るセンサ付転がり軸受装置。
  2. 【請求項2】 センサユニットを構成する複数種類のセ
    ンサが、回転速度センサと温度センサと振動センサとの
    うちから選択される2種類以上のセンサである、請求項
    1に記載したセンサ付転がり軸受装置。
  3. 【請求項3】 センサユニットを構成するホルダ内に、
    温度センサと振動センサとのうちの少なくとも一方のセ
    ンサに供給する基準電圧を発生する為の基準電圧発生回
    路を保持した、請求項1〜2の何れかに記載したセンサ
    付転がり軸受装置。
  4. 【請求項4】 センサユニットを構成するホルダ内に、
    少なくとも1個のセンサの出力信号を増幅する為の増幅
    回路を保持し、当該センサの出力信号を増幅してから上
    記センサユニット外に送り出す、請求項1〜3の何れか
    に記載したセンサ付転がり軸受装置。
  5. 【請求項5】 使用時にも回転しないハウジングと、こ
    のハウジングの内径側に配置されて、使用時に回転する
    回転軸と、この回転軸を上記ハウジングの内径側に回転
    自在に支持すべく、その内輪をこの回転軸の外周面に外
    嵌支持すると共にその外輪を上記ハウジングの内周面に
    内嵌支持した転がり軸受と、上記回転軸の一端部で上記
    内輪よりも突出した部分に固定されて、上記回転軸と共
    に回転する回転部材と、この回転部材の一部にこの回転
    軸と同心に配置され、円周方向に関して特性を交互に変
    化させた被検出部と、上記ハウジング又はこのハウジン
    グの開口部を塞ぐカバーの一部でこの被検出部に対向
    し、且つ上記外輪の温度上昇に応じて温度上昇する程度
    にこの外輪に隣接する部分に設けられたセンサ取付孔
    と、回転速度センサを含む複数種類のセンサを単一のセ
    ンサホルダに保持して成り、このうちの回転速度センサ
    の検出部を上記被検出部に対向させた状態で、上記セン
    サ取付孔に挿入されたセンサユニットとを備えたセンサ
    付回転支持装置。
  6. 【請求項6】 センサユニットを構成するホルダ内に保
    持した複数種類のセンサに、温度センサと振動センサと
    のうちの少なくとも一方のセンサが含まれており、この
    温度センサと振動センサとのうちの少なくとも一方のセ
    ンサに供給する基準電圧を発生する為の基準電圧発生回
    路を上記ホルダ内に保持した、請求項5に記載したセン
    サ付回転支持装置。
  7. 【請求項7】 センサユニットを構成するホルダ内に、
    少なくとも1個のセンサの出力信号を増幅する為の増幅
    回路を保持し、当該センサの出力信号を増幅してから上
    記センサユニット外に送り出す、請求項5〜6の何れか
    に記載したセンサ付回転支持装置。
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