JP2003090237A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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JP2003090237A
JP2003090237A JP2001281623A JP2001281623A JP2003090237A JP 2003090237 A JP2003090237 A JP 2003090237A JP 2001281623 A JP2001281623 A JP 2001281623A JP 2001281623 A JP2001281623 A JP 2001281623A JP 2003090237 A JP2003090237 A JP 2003090237A
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fuel
injection mechanism
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fuel injection
internal combustion
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Takao Komoda
孝夫 菰田
Toru Sato
佐藤  亨
Jun Yamada
潤 山田
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Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Soken Inc
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Aisan Industry Co Ltd
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の組成や状態が変化する場合であれ、そ
れに見合ったより適切な燃料噴射を行うことのできる内
燃機関の燃料供給装置を提供する。 【解決手段】 この内燃機関の燃料供給装置では、燃料
タンク21内の液化石油ガスの燃料温度(タンク燃温T
T)及び燃料圧力(タンク燃圧TP)に基づき燃料組成
(プロパン比率R)を推定して液化石油ガスの飽和蒸気
圧曲線を算出する。そして、この飽和蒸気圧曲線とタン
ク燃温TTとから燃料噴射機構26での液化石油ガスの
飽和蒸気圧ESPを求め、この飽和蒸気圧ESPとタン
ク燃圧TPとに基づいて燃料噴射機構26での液化石油
ガスの状態を推定する。燃料噴射機構26での液化石油
ガスの状態が液相状態にない旨が推定されるときには、
燃料噴射弁20の開弁時間T0が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料供給
装置に関し、より詳しくは、燃料として例えば液化石油
ガス(LPG)等、組成や状態が変化する燃料を用いる
内燃機関に採用して好適な燃料供給装置の具現に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記液化石油ガスを燃料とする内燃機関
を搭載した車両が実用化されている。このような車両
は、スモッグのもととなる黒煙等の排出がなく、またN
Ox(窒素酸化物)の排出も少量であるため環境に対す
る負荷が少ない。また、こうした車両に搭載された内燃
機関にあっても、同機関に対する燃料供給構造自体は、
基本的にガソリンを燃料とする内燃機関とほぼ同等とな
っている。
【0003】ところで液化石油ガスは、プロパン及びブ
タン等から構成され、常温、常圧では気相の状態で存在
するが、比較的低い圧力でも液化するため、通常は圧縮
されて液相の状態で燃料として用いられる。しかしなが
ら、燃料として燃料タンク内に貯留されている液化石油
ガスは非常に気化しやすい環境にさらされている。この
ため、例えば内燃機関等からの受熱により液化石油ガス
が気相となった状態で、即ち、密度が低下した状態で同
燃料が燃料噴射弁から噴射されるおそれがある。そし
て、このような状態で液化石油ガスが噴射される場合に
は、吸入空気量に応じた量の燃料が内燃機関に供給され
ず、排気エミッションを悪化させるおそれもあった。
【0004】そこで従来、例えば、特開平11−210
557号公報に記載された内燃機関の燃料供給装置で
は、燃料噴射弁近傍における燃料の温度及び圧力を検出
するとともに、それら検出値と飽和蒸気圧曲線とから燃
料噴射弁近傍における液化石油ガスの状態を予め推定す
るようにしている。そして、この推定される液化石油ガ
スの状態に応じて、燃料噴射弁の駆動態様を制御するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように燃料噴射弁
近傍における液化石油ガスの状態を予め推定することに
より、その状態に応じて、機関に対する燃料噴射供給量
を調量することはできる。しかしながら、上記従来の装
置では、一義的に定められた飽和蒸気圧曲線に基づいて
燃料噴射弁近傍における液化石油ガスの状態を推定して
いるため、同液化石油ガスの状態が必ずしも厳密に把握
されているとは限らない。即ち、液化石油ガスの燃料組
成は、地域あるいは季節といった要因により変化するも
のであり、燃料組成に応じて決定される飽和蒸気圧曲線
も当然、これらの要因の影響を受けている。換言すれ
ば、所定の燃料組成に基づいて一義的に定められた飽和
蒸気圧曲線は、同曲線の算出の基礎とした燃料組成と、
実際に使用されている液化石油ガスの燃料組成とが異な
る場合、実際の液化石油ガスの飽和蒸気圧曲線とはそぐ
わないものとなってしまう。そして、このような飽和蒸
気圧曲線に基づいて燃料噴射弁近傍の液化石油ガスの状
態が推定された場合には、例えば、実際には液化石油ガ
スは液相であるにもかかわらず気相であると推定される
こともあり、それにともない必要以上に燃料が噴射され
るといった事態なども招きかねない。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、燃料の組成や状態が変化す
る場合であれ、それに見合ったより適切な燃料噴射を行
うことのできる内燃機関の燃料供給装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、燃料タンクに液相状態で貯留される
燃料を燃料噴射機構に送りつつ、該燃料噴射機構での燃
料状態を推定し、この推定した燃料状態に応じて同燃料
噴射機構から内燃機関に噴射供給する燃料量を制御する
内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料タンク内の
燃料温度及び燃料圧力に基づき燃料組成を推定して該燃
料の飽和蒸気特性を求めるとともに、この求めた飽和蒸
気特性と前記燃料噴射機構の燃料温度及び燃料圧力の一
方とから該燃料噴射機構での燃料の飽和蒸気圧及び飽和
蒸気温度の一方を求め、該求めた飽和蒸気圧と前記燃料
噴射機構の燃料圧力との関係、及び飽和蒸気温度と前記
燃料噴射機構の燃料温度との関係の一方に基づいて前記
燃料噴射機構での燃料状態を推定する推定手段を備える
ことを要旨としている。
【0008】請求項1記載の発明によれば、燃料タンク
内の燃料組成が同燃料タンク内の燃料温度及び燃料圧力
に基づいて推定され、この推定された燃料組成から燃料
の飽和蒸気特性が決定される。そして、上記飽和蒸気特
性と燃料噴射機構の燃料温度とから同燃料噴射機構での
燃料の飽和蒸気圧が求められ、この飽和蒸気圧と上記燃
料噴射機構の燃料圧力との関係に基づいて同燃料噴射機
構での上記燃料の状態が推定される。あるいは、上記飽
和蒸気特性と燃料噴射機構の燃料圧力とから同燃料噴射
機構での燃料の飽和蒸気温度が求められ、この飽和蒸気
温度と上記燃料噴射機構の燃料温度との関係に基づいて
同燃料噴射機構での上記燃料の状態が推定される。ここ
で、例えば液化石油ガスなど、燃料組成が様々な因子の
影響を受けて変化する燃料にあっては、同燃料の飽和蒸
気特性も当然のごとく上記燃料組成の変化に応じた様相
を示す。この点上記のように、燃料組成の変化に追従し
た飽和蒸気圧特性に基づいて燃料噴射機構での燃料状態
が推定されることにより、上記燃料組成が各種因子の影
響を受けて変化するような場合であっても上記燃料状態
を的確に把握することができるようになる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の燃料供給装置において、前記推定手段は、前記
求めた飽和蒸気圧と前記燃料噴射機構の燃料圧力とを比
較し、前記燃料噴射機構の燃料圧力が前記飽和蒸気圧未
満であることに基づいて前記燃料噴射機構での燃料状態
が液相状態にない旨を推定することを要旨としている。
【0010】請求項2記載の発明によれば、飽和蒸気特
性から求められた飽和蒸気圧と燃料噴射機構の燃料圧力
とを比較し、同燃料噴射機構の燃料圧力が上記飽和蒸気
圧未満である場合は上記燃料噴射機構での燃料の状態が
液相状態にないと推定される。このように、燃料組成の
変化に追従した飽和蒸気特性から求められた飽和蒸気圧
に基づいて燃料噴射機構での燃料の状態が推定されるた
め、同燃料噴射機構での燃料の状態が液相状態にないこ
とを的確に把握することができるようになる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の燃料供給装置において、前記推定手段は、前記
求めた飽和蒸気温度と前記燃料噴射機構の燃料温度とを
比較し、前記燃料噴射機構の燃料温度が前記飽和蒸気温
度以上であることに基づいて前記燃料噴射機構での燃料
状態が液相状態にない旨を推定することを要旨としてい
る。
【0012】請求項3記載の発明によれば、飽和蒸気特
性から求められた飽和蒸気温度と燃料噴射機構の燃料温
度とを比較し、同燃料噴射機構の燃料温度が上記飽和蒸
気温度以上である場合は上記燃料噴射機構での燃料の状
態が液相状態にないと推定される。このように、燃料組
成の変化に追従した飽和蒸気特性から求められた飽和蒸
気温度に基づいて燃料噴射機構での燃料の状態が推定さ
れるため、同燃料噴射機構での燃料の状態が液相状態に
ないことを的確に把握することができるようになる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記推定手段
により前記燃料噴射機構での燃料状態が液相状態にない
旨が推定されるとき、前記噴射供給する燃料量を増量補
正すべく前記燃料噴射機構を制御する制御手段をさらに
備えることを要旨としている。
【0014】請求項4記載の発明によれば、推定手段に
より燃料噴射機構での燃料状態が液相状態にない旨が推
定されるときには、内燃機関に噴射供給される燃料量が
制御手段により増量補正される。上記燃料噴射機構での
上記燃料状態が液相状態にない場合は、液相状態にある
燃料に比して燃料密度が低い燃料が噴射供給されるた
め、目標とする燃料量が噴射供給されず排気エミッショ
ンの悪化をまねくおそれがある。そこで上記のような構
成を採用することにより、燃料噴射機構での燃料状態が
液相状態にない場合であっても、噴射供給される燃料量
が適量となるように増量補正されるため、液相状態にな
い燃料が噴射されることに起因する排気エミッションの
悪化を好適に抑制することができるようになる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記
機関の始動時、前記推定手段により、前記燃料タンクに
貯留される燃料の前記燃料噴射機構への送出に伴って該
燃料噴射機構での燃料状態が液相状態となった旨が推定
された後、当該機関のスタータ及び前記燃料噴射機構の
駆動を許可する始動制御手段をさらに備えることを要旨
としている。
【0016】請求項5記載の発明によれば、内燃機関の
始動時において燃料噴射機構での燃料状態が液相状態で
ある旨推定された後、同機関のスタータ及び上記燃料噴
射機構の駆動が許可される。液化石油ガスは物性上の飽
和状態で燃料タンク内に貯留されているため、上記内燃
機関の始動前における燃料噴射機構での燃料状態は、燃
料圧力が低いあるいは燃料温度が高い等の理由により液
相状態にない場合がある。このような燃料状態で上記燃
料噴射機構が駆動されると、液相状態にない燃料が噴射
されることにより上記内燃機関の始動性が悪化するおそ
れがある。そこで上記のように、燃料噴射機構での燃料
状態が液相状態である旨推定された後に内燃機関の始動
を許可する、即ち燃料状態が液相状態にない場合は同機
関の始動が禁止されることにより、液相状態にない燃料
が噴射されることに起因する同機関の始動性の悪化を的
確に回避することができるようになる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の内
燃機関の燃料供給装置において、前記始動制御手段は、
前記機関の始動時、前記推定手段によって前記燃料噴射
機構での燃料状態が液相状態となった旨が推定されるま
での期間、当該機関が始動準備中である旨を案内する案
内手段をさらに備えることを要旨としている。
【0018】請求項6記載の発明によれば、内燃機関の
始動時には、推定手段により燃料噴射機構での燃料の状
態が液相状態である旨推定されるまでの期間は、上記内
燃機関が始動準備中である旨が案内手段により案内され
る。このような構成を採用することにより、運転者によ
り内燃機関の始動操作が行われたが同機関が始動準備中
にあるため始動しないような場合であっても、同機関が
始動準備中である旨が上記運転者へ的確に案内されるた
め、同運転者に心理的な負担を与えることを回避するこ
とができる。またあるいは、始動操作の開始時期を運転
者に的確に知らしめることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明を具
体化した第1の実施の形態を図1〜図5に示す。
【0020】まず、図1を参照して、同実施の形態にか
かる内燃機関の燃料供給装置についてその概要を説明す
る。なお、図1は、液化石油ガス(LGP)を燃料とす
る内燃機関及びその燃料供給装置の全体構成についてそ
の概略を模式的に示している。また、本実施の形態で
は、上記液化石油ガスとしてプロパンとブタンとを構成
成分とするものを使用している。
【0021】図1に示される内燃機関10は、吸気通路
11を通じて導入される吸入空気と燃料噴射弁20から
噴射される燃料との混合気の燃焼室12内での爆発、燃
焼に基づいてその出力軸であるクランクシャフト13の
回転を得る。なお、燃焼後の排出ガスは排気通路14を
通じて外部に排出される。
【0022】ここで吸気通路11には、上記吸入空気の
調量機構であるスロットルバルブ15が備えられ、図示
しないアクセルペダルの踏み込み量等に応じて同スロッ
トルバルブ15の開度が調整され、吸入空気量が調量さ
れる。また、この調量される吸入空気量がエアフローメ
ータ16を通じて検出される。
【0023】一方、燃料である液化石油ガスは、燃料タ
ンク21に物性上の飽和状態(液相及び気相共存状態)
で貯留されている。この貯留された液化石油ガスはその
液相部が燃料ポンプ22によって燃料経路23へ圧送さ
れつつ、フィルタ24を介してデリバリパイプ25と上
記燃料噴射弁20とにより構成される燃料噴射機構26
へ供給される。そして、この燃料噴射機構26に供給さ
れた液化石油ガスは、電子制御装置(ECU)30によ
る燃料噴射弁20の開弁制御を通じて同燃料噴射弁20
から上記吸気通路11へ噴射される。なお、このとき上
記燃料噴射弁20から噴射される燃料量は、上記エアフ
ローメータ16による吸入空気量の検出値や、上記クラ
ンクシャフト13の回転速度を検出する回転速度(N
e)センサ13aによる検出値に基づき、ECU30に
よって決定される。即ちECU30は、上記各検出値に
応じた基本燃料噴射時間を算出し、さらに内燃機関10
の運転状態等に応じてこの噴射時間に後述する補正を加
えた時間を最終的に燃料噴射時間として上記燃料噴射弁
20の開弁時間を制御する。そして、このときの燃料噴
射弁20の開弁時間に応じた量の液化石油ガスが上記吸
気通路11へ噴射供給される。
【0024】また、本実施の形態では、上記燃料タンク
21内の液化石油ガスの温度であるタンク燃温TT及び
圧力であるタンク燃圧TPを、それぞれタンク燃温セン
サ21a及びタンク燃圧センサ21bにより検出する。
また、上記デリバリパイプ25内の液化石油ガスの温度
である噴射機構燃温VT及び圧力である噴射機構燃圧V
Pについてもこれを、それぞれ噴射機構燃温センサ26
a及び噴射機構燃圧センサ26bにより検出する。そし
て、これら各検出値をECU30に取り込む。同ECU
30では、それら値に基づき上記燃料噴射機構26での
液化石油ガスの状態を推定し、この推定した状態に応じ
て上記燃料噴射弁20による液化石油ガスの噴射時間を
補正する。
【0025】次に、上記燃料噴射機構26での液化石油
ガスの状態推定手段について、図2〜図4を参照して説
明する。なお、図2は液化石油ガスの状態推定処理を示
し、図3は液化石油ガス中のプロパン比率Rの算出に用
いられるプロパン比率R算出マップを示し、図4は液化
石油ガス中のプロパン比率Rに対応した各飽和蒸気圧曲
線を示している。また、図2に示す燃料状態推定処理
は、例えば8〜16msといった周期で繰り返し実行さ
れる。
【0026】まず、図2に示される燃料状態推定処理に
ついて説明する。ステップS101では、上述したよう
に各センサ31,32,33,34により検出された各
温度(TT,VT)及び圧力(TP,VP)がECU3
0へ入力される。
【0027】次にステップS102では、タンク燃温T
T及びタンク燃圧TPと、ECU30に記憶されている
温度と圧力の2次元マップであるプロパン比率算出マッ
プ(図3)とにより、現在の液化石油ガスの燃料組成を
表すプロパン比率PXが算出される。
【0028】次にステップS103では、上記ステップ
S102により得られたプロパン比率PXを下記飽和蒸
気圧計算式 P=(4*10-6R+5*10-6)T3+ (0.001R+0.0007)T2+ (0.102R+0.0447)T+ (3.6098R+1.2419)…(1) へ適用し、図4に示すプロパン比率PXに対応した推定
飽和蒸気圧曲線を算出する。なお、上記飽和蒸気圧計算
式(1)のPは液化石油ガスの飽和蒸気圧(kg/cm
2)、TはLPGの温度(℃)、Rは液化石油ガス中の
プロパン比率を示している。
【0029】上述したようにステップS101〜S10
3においては、タンク燃温TT及びタンク燃圧TPに基
づいて現在の液化石油ガスの燃料組成(プロパン比率P
X)が算出され(ステップS101及びS102)、同
燃料組成に対応した推定飽和蒸気圧曲線が求められる
(ステップS103)。
【0030】従って、例えば、液化石油ガスの燃料組成
が ・内燃機関10の外部から燃料タンク21へ供給される
液化石油ガスの燃料組成が地域によって異なる。 ・燃料タンク21内に貯留される液化石油ガスの残量に
よりその燃料組成が変化する。 等々の要因により変化する場合であっても、常に、そう
した変化に追従した飽和蒸気圧曲線、即ち現在の液化石
油ガスの温度と飽和蒸気圧との関係を的確に示す飽和蒸
気圧曲線が算出されることとなる。
【0031】次にステップS104では、上記ステップ
S103において算出された推定飽和蒸気圧曲線に、上
記噴射機構燃温センサ26aにより検出された上記デリ
バリパイプ25内の液化石油ガスの温度、即ち噴射機構
燃温VTを適用することにより、上記燃料噴射機構26
における液化石油ガスの推定飽和蒸気圧ESPが算出さ
れる。
【0032】次にステップS105では、上記ステップ
S104において算出された推定飽和蒸気圧ESPに対
して、上記噴射機構燃圧センサ26bにより検出された
上記デリバリパイプ25内の液化石油ガスの圧力、即ち
噴射機構燃圧VPが上回るか否かが推定される。
【0033】ところで、飽和蒸気圧とは、ある温度の流
体が液相あるいは気相(気液2相を含む)であるかの臨
界点を示し、同流体の圧力が飽和蒸気圧以上である場合
は同流体は液相であり、一方、同流体の圧力が飽和蒸気
圧よりも低い場合は同流体は気相(気液2相を含む)で
ある。
【0034】従って、上記ステップS105において、
噴射機構燃圧VPが推定飽和蒸気圧ESP以上(ESP
≦VP)であった場合は、上記燃料噴射機構26での液
化石油ガスの状態は液相である旨推定される。そして、
ステップS106に移って、上記液化石油ガスが液相状
態であることを示す「液相フラグLPH」がセットされ
る、あるいは既に同フラグがセットされている場合には
同フラグがそのまま継続される。
【0035】一方、上記ステップS105において、噴
射機構燃圧VPが推定飽和蒸気圧ESP未満(ESP>
VP)であった場合には、上記燃料噴射機構26での液
化石油ガスの状態は液相以外、即ち気相あるいは気液2
相である旨推定される。そして、ステップS107に移
って、上記「液相フラグLPH」がクリアされる。
【0036】なお、上述したようにこの燃料状態推定処
理(図2)は、8〜16msといった非常に短い周期で
繰り返し行われる。従って、例えば、デリバリパイプ2
5にある液化石油ガスが燃焼により発生する熱等を受
け、それにより燃料状態が液相状態から気相状態となっ
てしまうような状況でも、ECU30はこういった液化
石油ガスの状態変化に対して時間的にほぼ遅れをもた
ず、常に現在の液化石油ガスの状態を的確に推定するこ
とができる。
【0037】次に、燃料噴射弁20の開弁時間(噴射時
間)T0の補正について、図5を併せ参照して説明す
る。なお、図5は燃料噴射量補正処理を示す。まずステ
ップS201では、上記燃料状態推定処理(図2)によ
り燃料噴射機構26での液化石油ガスの状態が液相状態
である旨推定された場合にセットされる「液相フラグL
PH」がオンであるか否かが判断される。この「液相フ
ラグLPH」がオンである旨判断された場合には本処理
を一旦終了し、一方、「液相フラグLPH」がオフであ
る旨判断された場合にはステップS202へ移って、適
切な燃料量が噴射供給されるように燃料噴射弁20の開
弁時間T0が補正される。
【0038】ところで、液化石油ガスを燃料とする内燃
機関において、液化石油ガスは基本的には液相状態で燃
料として用いられるため、燃料噴射弁からの燃料噴射は
燃料が液相状態であることを前提に行われる。しかしな
がら、先にも述べたように液化石油ガスが燃焼室等から
の受熱によりその状態が液相状態から気相状態へと変化
する場合がある。こうした状況で、上記のように液化石
油ガスが液相状態である場合と同様に燃料噴射が行われ
ると、実際には液相状態よりも密度の低い気相状態の液
化石油ガスが噴射供給されるため、予測した燃料量が吸
気通路中へ供給されないこととなってしまう。
【0039】そこで、上記のようにステップS201で
「液相フラグLPH」がオフである旨判断された場合、
即ち燃料噴射機構26での液化石油ガスの状態が液相状
態にない旨推定された場合には、次のステップS202
で燃料噴射弁20の開弁時間T0が補正(増加補正)さ
れることにより、噴射される燃料量が不足するといった
事態が的確に回避される。
【0040】このように、現在の液化石油ガスの燃料組
成(プロパン比率PX)に対応した推定飽和蒸気圧曲線
により同液化石油ガスの状態が的確に推定される(図
2)とともに、その状態に応じた燃料噴射が行われる
(図5)。従って、液化石油ガスを燃料とする内燃機関
10において、上記液化石油ガスがその燃料組成を左右
する各種要因の影響を受けた場合、さらには同液化石油
ガスの状態が変化した場合にあっても安定した燃焼が得
られるようになる。
【0041】以上詳述したように、この第1の実施の形
態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下に列
記するような優れた効果が得られるようになる。 (1)燃料タンク21内の現在の液化石油ガスの燃料組
成(プロパン比率PX)が同燃料タンク21内の燃料温
度(タンク燃温TT)及び燃料圧力(タンク燃圧TP)
に基づいて推定され、この推定された燃料組成から上記
液化石油ガスの飽和蒸気圧曲線が決定される。そして、
上記飽和蒸気圧曲線と噴射機構燃温VTとから燃料噴射
機構26での上記液化石油ガスの推定飽和蒸気圧ESP
が求められる。この推定飽和蒸気圧ESPと噴射機構燃
圧VPとの比較により、同噴射機構燃圧VPが上記推定
飽和蒸気圧ESP未満である場合は上記燃料噴射機構2
6での液化石油ガスの状態が液相状態にないと推定され
る。従って、液化石油ガスを燃料とする内燃機関10に
おいて、上記液化石油ガスがその燃料組成を左右する各
種要因の影響を受けた場合、さらには同液化石油ガスの
状態が変化した場合にあっても、その状態を的確に推
定、把握することができるようになる。
【0042】(2)燃料状態推定処理(図2)により燃
料噴射機構26での液化石油ガスの状態が液相状態にな
い旨推定されたときには、燃料経路23へ噴射供給され
る上記液化石油ガスの量が適量となるように、燃料噴射
量補正処理(図5)により燃料噴射弁20の開弁時間T
0が補正される。従って、上記燃料噴射機構26での液
化石油ガスの状態が液相状態にない場合、即ち液相状態
に比して燃料密度が低い液相状態の上記液化石油ガスが
噴射供給されることに起因する排気エミッションの悪化
等を好適に抑制することができるようになる。
【0043】なお、上記第1の実施の形態は、これを適
宜変更した、例えば次のような形態として実現すること
もできる。 ・上記実施の形態では、燃料噴射機構26での液化石油
ガスの状態が液相状態でない旨推定された場合は、燃料
噴射弁20の開弁時間T0を補正することで燃料噴射量
を調量したが、例えば、次のような構成とすることもで
きる。即ち、吸気通路11の適宜の位置に補助燃料噴射
弁を備え、同噴射弁により燃料噴射量を調量するように
してもよい。
【0044】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態について説明する。一般に、液
化石油ガスを燃料とする内燃機関の機関始動時において
は、以下のことが懸念される。
【0045】ガソリン等を燃料とする内燃機関は、通
常、イグニッションスイッチが「スタート」にされると
同時にスタータモータを駆動し、燃料噴射弁からの燃料
噴射を開始する。そして、液化石油ガスを燃料とする内
燃機関にあっても、従来は同等の構成が採用されてい
る。しかしながら、液化石油ガスは燃料タンク内に物性
上の飽和状態で貯留されているため、イグニッションス
イッチが「オン」にされる前の燃料噴射機構での上記液
化石油ガスは、燃料ポンプで加圧されていないため燃量
圧力が低い、あるいは内燃機関等からの受熱により燃料
温度が高いなどの理由により気相状態となっている場合
がある。こうした状況で、ガソリン等を燃料とする内燃
機関と同様に、イグニッションスイッチが「スタート」
にされると同時に燃料噴射弁から燃料噴射を開始する
と、気相燃料が噴射されることに起因して機関始動性の
悪化を招くおそれがある。
【0046】そこで、こうした懸念を解消するために、
本実施の形態では、先の第1の実施の形態にかかる燃料
状態推定処理(図2)にあわせて、さらに以下に示すよ
うな構成を採用することで、液化石油ガスを燃料とする
内燃機関10の機関始動性の向上を図るようにしてい
る。
【0047】以下、本発明を具体化した第2の実施の形
態について、先の第1の実施の形態との相違点を中心に
図1及び図6〜図8に従って説明する。まず、図1参照
して、本実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置に
ついてその概要を説明する。なお、図中の点線で示され
る部分が本実施の形態で新たに監視対象、あるいは制御
対象となる部分である。
【0048】内燃機関10を搭載する車両には、運転者
により「オフ(OFF)」、「アクセサリ(AC
C)」、「オン(ON)」、「スタート(STAR
T)」の4つの位置に切り替え可能なイグニッションス
イッチ40(図1の破線部)が備えられている。上記イ
グニッションスイッチ40が「オフ」のときは、上記内
燃機関10あるいはこれを搭載する車両のあらゆる機能
は停止状態にあり、「アクセサリ」のときはエアコン、
ステレオ等の一部の電気系統が駆動される。また、「オ
ン」にされると上記イグニッションスイッチ40が「オ
ン」にされたことを示す「イグニッション信号IG」が
ECU30へ入力され、上記内燃機関10が始動準備中
であることを示す始動準備ランプ41(図2の破線部)
が点灯されるとともに燃料ポンプ22も駆動される。な
お、内燃機関10の始動完了後、即ち同機関10の駆動
中は上記イグニッションスイッチ40は「オン」の位置
に保持される。また、上記イグニッションスイッチ40
が「スタート」にされると、その旨を知らせる「スター
タ信号STA」がECU30へ入力されスタータリレー
42がオンとなる。そして、クランクシャフト13が自
力で回転するために必要となる外力を発生させるスター
タモータ43の駆動が開始され、同スタータモータ43
の回転がクランクシャフト13に設けられたリングギア
44へ伝達されることにより、上記クランクシャフト1
3が回転し内燃機関10が始動する。
【0049】次に、図2及び図6と図7をあわせ参照し
て、内燃機関10の始動性の向上を図るために行われる
各処理について説明する。なお、図6は上記内燃機関1
0の始動準備を行う機関始動準備処理を示し、図7は同
内燃機関10の始動を開始するための機関始動処理を示
す。
【0050】まず、機関始動準備処理(図6)について
説明する。ステップS301では、上記イグニッション
スイッチ40が「オン」にされたことを示す「イグニッ
ション信号IG」がオンであるか否かが判断される。
「イグニッション信号IG」がオンである旨判断された
場合はステップS302へ移り、一方、「イグニッショ
ン信号IG」がオフである旨判断された場合は本処理を
一旦終了する。
【0051】次にステップS302では、燃料ポンプ2
2を駆動しステップS303へ移る。上記処理におい
て、燃料ポンプ22が駆動されることにより、前記燃料
経路23及び前記デリバリパイプ25等に残留していた
液化石油ガスは、燃料タンク21内に貯留されている液
相状態の液化石油ガスと入れ替わることとなる。このよ
うに、比較的温度の低い液相状態の液化石油ガスが前記
燃料噴射機構26に供給されることにより、同燃料噴射
機構26の冷却が図られるとともに気相状態にある液化
石油ガス中が上記燃料タンク21へ戻される。
【0052】次にステップS303では、前記燃料状態
推定処理(図2)により前記燃料噴射機構26での液化
石油ガスの状態が液相状態である旨推定された場合にセ
ットされる「液相フラグLPH」がオンであるか否かが
判断される。「液相フラグLPH」がオフである旨判断
された場合はステップS304へ移り、一方、「液相フ
ラグLPH」がオンである旨判断された場合はステップ
S305へ移る。
【0053】まずステップS304では、上記内燃機関
10が始動準備中であることを示す始動準備ランプ41
が点灯され、その後、本処理を一旦終了する。一方、ス
テップS305では、上記内燃機関10の始動準備が完
了しているため始動準備ランプ41が消灯され、その
後、ステップS306へ移って、上記内燃機関10が始
動可能な状態にあることを示す「始動許可フラグSO」
がセットされる。
【0054】上記のように、「液相フラグLPH」がオ
ンであるか否かが判断される(ステップS303)とい
うことは、上記燃料噴射機構26での液化石油ガスの状
態が液相状態となっており前記燃料噴射弁20からの燃
料噴射を行っても問題がない状態であることが的確に推
定されていることにほかならない。そして、「液相フラ
グLPH」がオフである場合、即ち上記燃料噴射機構2
6での液化石油ガスの状態が液相状態にない場合は上記
始動準備ランプ41が点灯されるため(ステップS30
4)、運転者へその旨が的確に案内される。また、「液
相フラグLPH」がオンとなった場合は上記始動準備ラ
ンプ41が消灯されるため(ステップS305)、上記
内燃機関10の始動準備が完了した旨が運転者に案内さ
れる。なお、上記ステップS303で「液相フラグLP
H」がオフである旨判断された場合には、上記燃料状態
推定処理(図2)により、上記燃料噴射機構26での液
化石油ガスの状態が液相状態であるとして「液相フラグ
LPH」がセットされるまで、上記機関始動準備処理
(図6)が繰り返されることとなる。
【0055】次に、機関始動処理(図7)について説明
する。まずステップS501では、上記イグニッション
スイッチ40が「スタート」とされたことを示す「スタ
ータ信号STA」がオンであるか否かが判断される。
「スタータ信号STA」がオンである旨判断された場合
はステップS502へ移り、一方、「スタータ信号ST
A」がオフである旨判断された場合は本処理を一旦終了
する。
【0056】次にステップS502では、上記機関始動
準備処理(図6)でセットされる「始動許可フラグS
O」がオンであるか否かが判断される。「始動許可フラ
グSO」がオンである旨判断された場合はステップS5
02へ移り、一方、「始動許可フラグSO」がオフであ
る旨判断された場合は本処理を一旦終了する。
【0057】次にステップS503では、前記スタータ
モータ43を駆動されるとともに上記燃料噴射弁20か
らの燃料噴射が開始され、本処理が終了する。なお、上
記「始動許可フラグSO」は、機関回転速度が所定以上
となり内燃機関10が自立運転可能な状態、且つ「スタ
ータ信号STA」がオフである旨判断された場合にクリ
アされる。
【0058】ところで前述のように、従来の内燃機関に
おいては、イグニッションスイッチが「スタート」にさ
れるとすぐにスタータモータ及び燃料噴射弁が駆動され
る。即ち上記機関始動処理(図7)においては、上記ス
テップS501で「スタータ信号STA」がオンである
旨判断された場合に、その後上記ステップS502の処
理を省略してスタータモータ43及び燃料噴射弁20が
駆動される(ステップS503)ことに相当する。
【0059】しかしながら、本実施の形態においては、
上述のように「スタータ信号STA」がオンである旨判
断された場合であってもすぐにはスタータモータ43及
び燃料噴射弁20が駆動されず、「始動許可フラグS
O」がオンであるか否かが判断される。そして「始動許
可フラグSO」がオンである旨判断されるまで、即ち上
記燃料噴射機構26での液化石油ガスの状態が液相状態
となるまではスタータモータ43及び燃料噴射弁20の
駆動が禁止される。このように、内燃機関10の始動時
において、燃料噴射機構26での液化石油ガスの状態が
液相状態にない場合は燃料噴射弁20からの燃料噴射が
行われないため、気相状態にある液化石油ガスが噴射さ
れることが的確に回避されるようになる。
【0060】次に、図8をあわせ参照して、図6及び図
7に示す各処理にともなう機関始動までの流れについて
説明する。なお、図8は、図6及び図7に示す各処理に
ともなう各フラグ及び装置の動作態様((a)〜
(h))、並びに燃料噴射機構26における液化石油ガ
スの温度(噴射機構燃温VT)及び圧力(噴射機構燃圧
VP)と推定飽和蒸気圧ESPとの関係((i)〜
(k))をそれぞれ示している。
【0061】いま、上記イグニッションスイッチ40が
「オン」にされたとすると、時刻t1において同イグニ
ッションスイッチ40が「オン」にされた旨が検出さ
れ、「イグニッション信号IG」がオンとなる(図8
(a))。そして、これにともなって燃料ポンプ22が
駆動されるとともに(図8(c))、始動準備ランプ4
1が点灯される(図8(d))。ここで、上記燃料ポン
プ22が駆動されることにより、燃料タンク21内の比
較的温度の低い液相状態の液化石油ガスが加圧されて燃
料噴射機構26へ供給されるため、噴射機構燃温VTが
下降するとともに(図8(i))、噴射機構燃圧VPが
上昇する(図8(k))。
【0062】その後、上記イグニッションスイッチ40
が例えば時刻t2において「スタート」とされ、その旨
が検出されると、「スタータ信号STA」はオンとなる
(図8(b))。しかし、この時刻t2においては上記
噴射機構燃圧VPが推定飽和蒸気圧ESPに達していな
い、即ち燃料噴射機構26での液化石油ガスが液相状態
でない旨推定されるため(図8(k),(j))、「液
相フラグLPH」はセットされておらず、かつ上記「始
動許可フラグSO」もセットされていない(図8
(h),(e))。このため、本実施の形態では、同時
刻t2において上記「スタータ信号STA」がオンであ
る旨判断された場合であっても、上記スタータモータ4
3及び燃料噴射弁20は駆動されない(図8(f),
(g))。
【0063】その後、上記燃料ポンプ22の駆動にとも
なって噴射機構燃圧VPが推定飽和蒸気圧ESPに達す
ると(図8(k),(j))、時刻t3において、燃料
噴射機構26での液化石油ガスの状態が液相状態である
旨推定され、「液相フラグLPH」がセットされる(図
8(h))。そして、上記始動準備ランプ41が消灯さ
れ、運転者に内燃機関10が始動可能な状態にある旨が
案内されるとともに「始動許可フラグSO」がセットさ
れる(図8(e))。
【0064】その後、上記イグニッションスイッチ40
が「スタート」とされると、時刻t4においてその旨が
検出され、「スタータ信号STA」がオンになる。そし
て、このときの「スタータ信号STA」のオンにともな
ってスタータモータ43及び燃料噴射弁20の駆動が開
始される(図8(f),(g))。
【0065】その後、内燃機関10の始動が完了し、上
記「スタータ信号STA」がオフである旨が時刻t5に
おいて検出されると、上記「始動許可フラグSO」がク
リアされる(図8(b),(e))。
【0066】このように、本実施の形態にあっては、燃
料噴射機構26での液化石油ガスの状態を的確に推定す
ることが可能な前記燃料状態推定処理(図2)により、
内燃機関10の始動時における液化石油ガスの状態が液
相状態である旨推定されるまでは、同内燃機関10が始
動されることはない。従って、気相状態にある液化石油
ガスが噴射されることに起因する機関始動性の悪化を的
確に回避することができるようになる。
【0067】以上詳述したように、この第2の実施の形
態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、先の第1
の実施の形態による前記(1)及び(2)の効果に加え
て、さらに以下に列記するような効果が得られるように
なる。
【0068】(3)内燃機関10の始動時において燃料
噴射機構26での液化石油ガスの状態が液相状態である
旨推定された後、同機関10のスタータモータ43及び
燃料噴射弁20の駆動が許可される。液化石油ガスは物
性上の飽和状態で燃料タンク21内に貯留されているた
め、上記内燃機関10の始動前における燃料噴射機構2
6での液化石油ガスの状態は、燃料圧力が低いあるいは
燃料温度が高い等の理由により液相状態にない場合があ
る。このような燃料状態で上記燃料噴射弁20が駆動さ
れると、液相状態にない液化石油ガスが噴射されること
により上記内燃機関10の始動性が悪化するおそれがあ
る。そこで上記のように、燃料噴射機構26での液化石
油ガスの状態が液相状態である旨推定された後に内燃機
関10の始動を許可する、即ち液化石油ガスの状態が液
相状態にない場合は同機関10の始動が禁止されること
により液相状態にない燃料が噴射されることに起因する
同機関10の始動性の悪化を的確に回避することができ
るようになる。
【0069】(4)内燃機関10の始動時には、燃料状
態推定手段(図2)により燃料噴射機構26での液化石
油ガスの状態が液相状態である旨推定されるまでの期間
は、上記内燃機関10が始動準備中である旨が始動準備
ランプ41により案内される。このような構成を採用す
ることにより、運転者により内燃機関10の始動操作が
行われたが同機関10が始動準備中にあるため始動しな
いような場合であっても、同機関10が始動準備中であ
る旨が上記運転者へ的確に案内されるため、同運転者に
心理的な負担を与えることを回避することができる。ま
たあるいは、始動操作の開始時期を運転者に的確に知ら
しめることもできる。
【0070】なお、上記第2の実施の形態は、これを適
宜変更した、例えば次のような形態として実現すること
もできる。 ・上記実施の形態では、内燃機関10始動時において燃
料噴射機構26の液化石油ガスの状態が液相状態である
旨推定されるまでは、イグニッションスイッチ40が
「スタート」にされてもスタータモータ43及び燃料噴
射弁20を駆動しないといった構成を採用したが、例え
ば次のような構成とすることもできる。上記燃料噴射機
構26での液化石油ガスの状態が液相状態である旨推定
されるまではイグニッションスイッチ40の「スター
ト」への切り替えを禁止することができる適宜の機械的
な機構を設けてもよい。
【0071】・エンジンストールが起こった後に内燃機
関10を再始動させる場合は、機関始動準備処理(図
6)を再度行うようにすることもできる。例えば、内燃
機関10が一度始動完了した後にエンジンストールが起
こった場合には、燃焼室12からの受熱により燃料噴射
機構26での液化石油ガスの状態が液相状態にないこと
も想定される。これにより機関再始動時の始動性の悪化
を招くおそれもあるが、上記構成を採用することにより
こうした問題を回避することができるようになる。
【0072】・上記実施の形態では、燃料状態推定処理
(図2)により燃料噴射機構26での液化石油ガスの状
態が液相状態である旨推定されるまでは、内燃機関10
の始動を許可しないとしたが、例えば次のような構成と
することもできる。即ち、燃料噴射機構26での液化石
油ガスの燃料圧力(噴射機構燃圧VP)が、燃料タンク
21内におけ液化石油ガスの燃料圧力(タンク燃圧T
P)と燃料経路23に設けられるプレッシャレギュレー
タの設定圧力とから求められる圧力の近傍となった時点
で上記内燃機関10の始動を許可するとしてもよい。こ
のような構成を採用した場合には、燃料噴射機構26で
の液化石油ガスの状態の推定精度は劣るものの、飽和蒸
気圧を算出する処理(燃料状態推定処理)等は不要とな
るため装置全体の簡略化が図られる。
【0073】その他、上記各実施の形態に共通に変更可
能な要素としては、次のようなものがある。 ・上記各実施の形態では、推定飽和蒸気圧ESPを噴射
機構燃温VTと推定飽和蒸気圧曲線とにより算出し、同
推定飽和蒸気圧ESPと噴射機構燃圧VPとに基づいて
燃料噴射機構26での液化石油ガスの状態を推定した
が、例えば、次のような構成とすることもできる。即
ち、推定飽和蒸気温度を噴射機構燃圧VPと推定飽和蒸
気圧曲線とにより算出し、同推定飽和蒸気温度と噴射機
構燃温VTとに基づいて燃料噴射機構26での液化石油
ガスの状態を推定するとしてもよい。こうした構成を採
用した場合にも、上記各実施の形態と同様に、燃料噴射
機構における液化石油ガスの状態を的確に推定すること
ができる。
【0074】・上記各実施の形態では、飽和蒸気圧曲線
に基づいて燃料噴射機構26での液化石油ガスの状態が
液相状態あるいは気相状態(気液2相状態を含む)であ
るかを推定したが、さらに次に示すような構成を採用す
ることもできる。気相状態と気液2相状態との臨界を示
す飽和蒸気圧曲線を用いて、液化石油ガスの状態を液相
状態と、気相状態と、気液2相状態との3種のいずれか
であるかを推定するようにしてもよい。こうした構成を
採用した場合には、燃料噴射機構26での液化石油ガス
の状態をより高い精度をもって推定することができるよ
うになる。
【0075】・上記各実施の形態では、ECU30に記
憶された飽和蒸気圧計算式(1)を用いて推定飽和蒸気
圧曲線を算出したが、上記飽和蒸気圧計算式(1)は実
験等により得られたデータや使用する燃料の種類などに
基づいて適宜の飽和蒸気圧計算式に変更することも可能
である。また、機関運転状態等に応じて飽和蒸気圧計算
式を適宜補正することも可能である。
【0076】・上記各実施の形態では、ECU30に記
憶された温度と圧力の2次元マップより現在の液化石油
ガスのプロパン比率Rを算出したが、上記2次元マップ
は実験等により得られたデータや使用する燃料の種類な
ど基づいて適宜の2次元マップに変更することも可能で
ある。また、機関運転状態に応じて2次元マップを適宜
補正することも可能である。
【0077】・上記各実施の形態では、液化石油ガスの
プロパン比率Rを算出したが、例えばブタン比率を算出
するようにしてもよい。要するに、液化石油ガスの現在
の燃料組成に応じた飽和蒸気圧曲線の推定に必要となる
成分の比率が算出されればよく、算出の対象とする成分
は使用燃料に含まれるものであれば任意である。
【0078】・上記各実施の形態では、構成成分がプロ
パン及びブタンである液化石油ガスを燃料とする内燃機
関10を想定したが、内燃機関の構造及び使用する燃料
は上記各実施の形態に限られず任意である。要するに、
燃料組成あるいは燃料状態の少なくとも一方が変化する
燃料、例えば、LNG(液化天然ガス)等を燃料とする
内燃機関であれば本発明の適用は可能であり、そうした
場合にも上記各実施の形態に準ずる効果を奏することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の一実
施の形態についてその全体構成を模式的に示す概略図。
【図2】同実施の形態で行われる燃料状態推定処理を示
すフローチャート。
【図3】同実施の形態で行われる燃料組成の算出に用い
られる温度と圧力との2次元マップの一部を示す図。
【図4】同実施の形態における燃料組成に対応した飽和
蒸気圧曲線の一部を示す飽和蒸気圧曲線図。
【図5】同実施の形態で行われる燃料噴射量補正処理を
示すフローチャート。
【図6】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第2
の実施の形態で行われる内燃機関の機関始動準備処理を
示すフローチャート。
【図7】同実施の形態で行われる内燃機関の機関始動処
理を示すフローチャート。
【図8】同実施の形態における内燃機関の始動時の態様
を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
10…内燃機関、11…吸気通路、20…燃料噴射弁、
21…燃料タンク、21a…タンク燃温センサ、21b
…タンク燃圧センサ、22…燃料ポンプ、25…デリバ
リパイプ、26…燃料噴射機構、26a…噴射機構燃温
センサ、26b…噴射機構燃圧センサ、30…ECU、
41…始動準備ランプ、43…スタータモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 21/02 F02M 21/02 L 301 301L 301Q (72)発明者 菰田 孝夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 佐藤 亨 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業 株式会社内 (72)発明者 山田 潤 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3G084 AA05 BA13 CA01 DA04 EB08 EB12 EC04 FA14 3G092 AA05 AB07 BB01 DE01S EA01 FA06 FA31 GA01 HB01X HB04Z HB05Z 3G301 HA22 KA01 LB02 MA11 NC02 NE01 PB01Z PB03A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクに液相状態で貯留される燃料を
    燃料噴射機構に送りつつ、該燃料噴射機構での燃料状態
    を推定し、この推定した燃料状態に応じて同燃料噴射機
    構から内燃機関に噴射供給する燃料量を制御する内燃機
    関の燃料供給装置において、 前記燃料タンク内の燃料温度及び燃料圧力に基づき燃料
    組成を推定して該燃料の飽和蒸気特性を求めるととも
    に、この求めた飽和蒸気特性と前記燃料噴射機構の燃料
    温度及び燃料圧力の一方とから該燃料噴射機構での燃料
    の飽和蒸気圧及び飽和蒸気温度の一方を求め、該求めた
    飽和蒸気圧と前記燃料噴射機構の燃料圧力との関係、及
    び飽和蒸気温度と前記燃料噴射機構の燃料温度との関係
    の一方に基づいて前記燃料噴射機構での燃料状態を推定
    する推定手段を備えることを特徴とする内燃機関の燃料
    供給装置。
  2. 【請求項2】前記推定手段は、前記求めた飽和蒸気圧と
    前記燃料噴射機構の燃料圧力とを比較し、前記燃料噴射
    機構の燃料圧力が前記飽和蒸気圧未満であることに基づ
    いて前記燃料噴射機構での燃料状態が液相状態にない旨
    を推定する請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】前記推定手段は、前記求めた飽和蒸気温度
    と前記燃料噴射機構の燃料温度とを比較し、前記燃料噴
    射機構の燃料温度が前記飽和蒸気温度以上であることに
    基づいて前記燃料噴射機構での燃料状態が液相状態にな
    い旨を推定する請求項1記載の内燃機関の燃料供給装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の内燃機関の燃料供
    給装置において、 前記推定手段により前記燃料噴射機構での燃料状態が液
    相状態にない旨が推定されるとき、前記噴射供給する燃
    料量を増量補正すべく前記燃料噴射機構を制御する制御
    手段をさらに備えることを特徴とする内燃機関の燃料供
    給装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関
    の燃料供給装置において、 前記機関の始動時、前記推定手段により、前記燃料タン
    クに貯留される燃料の前記燃料噴射機構への送出に伴っ
    て該燃料噴射機構での燃料状態が液相状態となった旨が
    推定された後、当該機関のスタータ及び前記燃料噴射機
    構の駆動を許可する始動制御手段をさらに備えることを
    特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の内燃機関の燃料供給装置に
    おいて、 前記始動制御手段は、前記機関の始動時、前記推定手段
    によって前記燃料噴射機構での燃料状態が液相状態とな
    った旨が推定されるまでの期間、当該機関が始動準備中
    である旨を案内する案内手段をさらに備えることを特徴
    とする内燃機関の燃料供給装置。
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