JP2003090054A - 鋼管矢板基礎構造及び継手構造 - Google Patents

鋼管矢板基礎構造及び継手構造

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JP2003090054A JP2001283323A JP2001283323A JP2003090054A JP 2003090054 A JP2003090054 A JP 2003090054A JP 2001283323 A JP2001283323 A JP 2001283323A JP 2001283323 A JP2001283323 A JP 2001283323A JP 2003090054 A JP2003090054 A JP 2003090054A
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浩弥 大久保
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慎吾 水谷
Toshihiko Nanbu
俊彦 南部
Mineo Sato
峰生 佐藤
Kenji Tomoishi
研二 友石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模な鋼管矢板基礎において、鋼管矢板部
分の被覆工の施工時での継手の水密性を確保する。 【解決手段】 複数の鋼管矢板2を連結して鋼管矢板基
礎外郭1を形成し、基礎外郭1上にコンクリート躯体6
を構築する際に、鋼管矢板2の外側面の水底から水面ま
での範囲にコンクリート被覆板12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼管矢板基礎構造に
係り、鋼管矢板基礎構造を構築する際に、連結された鋼
管矢板の外側面に被覆工を施すとともに、施工時に鋼管
矢板同士を連結するために用いられるパイプ型継手構造
を持つ鋼管矢板基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋梁基礎等に多く用いられる鋼管
矢板基礎では、たとえば隣接する鋼管矢板の継手同士を
互いに連結して複数本の鋼管矢板を、円形、小判形、矩
形などの断面形状の基礎外郭を構成するように地盤中に
打設し、この閉鎖形状の内部空間を掘削し、基礎フーチ
ングに相当する所定厚の頂版コンクリートを施工し、そ
の上に鉄筋コンクリート製の橋脚を構築する構造形式の
ものが多く施工されている。これに対して、図9に示し
たような構造形式の鋼管矢板基礎構造が提案されてい
る。この基礎構造形式の橋脚は、たとえば円形断面の基
礎外郭形状をなすように、鋼管矢板50を連結して構築
した下部の鋼管矢板基礎51上に、この鋼管矢板基礎5
1とほぼ同径からなる上部の橋脚コンクリート52を連
続して打設して構築される。このとき橋脚コンクリート
52は鋼管矢板基礎51の上部の外周を覆うように打設
されるため、従来のような鋼管矢板基礎51の上部の内
部空間に打設される頂版コンクリート(図示せず)を設
ける必要がないか、必要な場合でも版厚を薄くすること
が可能で、平面形状を小さくできる。このため、鋼管矢
板の本数を削減でき、鋼管矢板基礎内側の掘削工が不要
で、コンクリート工も不要か、縮小できるため大幅なコ
スト縮減につながるという利点がある。また、水中掘削
工事を行わないため、流域の水質汚染を最小限にするこ
とができる。
【0003】上述の鋼管矢板基礎同士を連結する継手構
造としては、図10,図11に示したようなP−P型
(パイプ型)が一般に使用されている。このP−P型継
手は、鋼管矢板50の側面に、管軸方向に沿ってスリッ
ト53aが形成された小径の円形鋼管(以下、継手管)
53を取り付けた鋼管矢板50の継手構造からなる。そ
して、鋼管矢板の施工にあたっては、隣接する鋼管矢板
50の継手管53のスリット53a部分をはめ合わせる
ようにして嵌合して順次鋼管矢板50を所定形状の基礎
形状を画成するように地盤中に打設した後、その継手管
53内の土砂を掘削、排土し、継手管53内の清掃を行
い、継手管内にモルタル54を充填して鋼管矢板50の
連結を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水中(河川
湖沼、海中)に構築された鋼管矢板基礎では河床、湖
底、海底面から立設された部分の鋼管矢板部分はコンク
リート等で覆われた被覆工が施されることが多い。この
被覆工により鋼管腐食や、船舶や流木の衝突による橋脚
躯体コンクリートの損傷を防止することができ、加えて
景観上の向上も期待されている。このため、鋼管矢板の
外側面に被覆工を構成する構造物を一体的に構築する必
要がある。この被覆工としては、通常鋼管矢板を取り囲
むように、鋼板を張ったり、コンクリートで覆う方法が
とられている。この場合、作業用の外側足場を設け、鋼
板取り付け作業を行ったり、コンクリート型枠の組み立
て、コンクリート打設を行う必要がある。
【0005】また、図10に示したように、鋼管矢板同
士を連結する継手管53の内部にはモルタル54が充填
されるが、河床、湖底、海底面55から立設された部分
の鋼管矢板50、継手管53は水中あるいは気中に位置
する。この状態で継手管53内にモルタル54を打設す
ると、継手管53のスリット53aを組み合わせた部分
の隙間から充填直後のモルタル54が外部に漏出するお
それがある。このため継手管53部分に十分な強度を持
たせることができなくなる。また外部に漏出したモルタ
ル54が周辺環境を汚染するおそれもある。反対に、被
覆工として鋼管矢板50の外側にコンクリートを打設す
るような構造において、上述の充填モルタルより先に被
覆コンクリートを施工する工程の場合、継手管53の外
側で打設された被覆コンクリートのモルタル分がスリッ
ト53aの隙間を通じて継手管53内に流入し、泥水と
混じった状態で固化してしまうおそれがある。このた
め、継手管53内の清掃ができなかったり、継手管53
内にモルタルを確実に充填することができない場合も生
じ、継手構造の強度が確保できなくなると言う問題が生
じる。
【0006】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、鋼管矢板の外側面を覆う十
分な強度と外観を備えた被覆工を効率よく施工でき、そ
の際に鋼管矢板同士を連結する継手管部分の施工に影響
を及ぼさないようにした鋼管矢板基礎構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は複数の鋼管矢板を連結して基礎外郭を形成
し、該基礎外郭上に躯体コンクリートを構築するように
した鋼管矢板基礎において、前記鋼管矢板の地上露出部
分の外側面に被覆工を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】前記被覆工は、前記鋼管矢板の外側面に設
けられた被覆板支持手段に支持された被覆板と、該被覆
板と前記鋼管矢板の外側面とで囲まれた閉鎖空間に打設
された充填コンクリート部とで構成することが好まし
い。
【0009】前記被覆板支持手段は、支持フランジが両
側に向けて延在する形鋼からなり、前記鋼管矢板の外側
面に固着されたものであることが好ましい。
【0010】鋼管矢板の外側面の反対側位置に、該鋼管
矢板の管軸方向に沿って、スリットが管軸方向に形成さ
れた円形鋼管からなる一対の継手構造であって、前記ス
リットを介して前記継手構造の一部が互いに嵌合され前
記鋼管矢板が連結される際に前記スリットに沿って生じ
る隙間を塞ぐ閉塞板が、前記一対の継手構造のうち嵌合
される際に後行となる側に設けられたことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鋼管矢板基礎構造
の一実施の形態について、添付図面を参照して説明す
る。図1は、橋脚基礎として適用された鋼管矢板基礎1
の一部を切り欠いて示した斜視図である。同図に示した
ように、所定深さの支持層(図示せず)まで到達する鋼
管矢板2を連結して構築された鋼管矢板基礎1の水底か
ら水面までの範囲1aには被覆工10が施工されてい
る。本実施の形態では、隣接する鋼管矢板2の外側面が
被覆板としてのコンクリート被覆板11で覆われて被覆
工10が構成されている。コンクリート被覆板11は細
長形状のプレキャストコンクリート板からなり、板の両
側端が各鋼管矢板2の外側面に取り付けられた被覆板支
持金物12に係止され支持されている。さらに鋼管矢板
基礎1で囲まれた閉鎖空間(図1では内部コンクリート
あるいは埋砂は図示されていない。)と、被覆工10の
外側の上端10aを覆うように円形断面の橋脚コンクリ
ート6が打設されている。なお、この鋼管矢板基礎構造
1は、各種の水上構造物基礎、護岸工等の締切工を伴う
構造物の基礎として種々適用できるものであることは言
うまでもない。被覆板としてはプレキャストコンクリー
ト板の他、鋼製躯体等、強度、形状が適合する各種の部
材を採用することができる。
【0012】鋼管矢板2の外側面に設けられた被覆工1
0の詳細構成について図2,図3を参照して説明する。
図2に示したように、継手管3を介して連結された隣接
する各鋼管矢板2の外側面の最外端に被覆板支持金物1
2が固着されている。さらに隣接する鋼管矢板2の被覆
板支持金物12のフランジ12a間にコンクリート被覆
板11が継手管3と鋼管矢板2の外側面を覆うように係
止されている(図3)。このとき鋼管矢板2の外側面と
コンクリート被覆板11の内面側には所定本数の頭付き
のスタッド13が植設されている(図3)。各スタッド
13は鋼管表面には直接溶接で取り付けられ、コンクリ
ート被覆板11には内部鉄筋(図示せず)に定着するこ
とで取り付けられている。スタッド13に代えて長手方
向にジグザグに折り曲げた鉄筋を鋼管表面に溶接した
り、コンクリート板の内部鉄筋に定着させるようにして
もよい。この隣接した鋼管矢板2の外側面とコンクリー
ト被覆板11とで囲まれた閉鎖空間に充填コンクリート
5が打設される。
【0013】コンクリート被覆板11としては、本実施
の形態では、幅が隣接する鋼管矢板間距離にほぼ等し
く、板厚100mmのプレキャストコンクリート板が用い
られている。板全長は水深Dw(水底から水面までの範
囲)と水底以深の地中根入れ部分Dpの合計(Dw
p)とすればよい。根入れ長Dpは土質によって変化す
るが、1〜2m程度とすることが好ましい。鋼管矢板基
礎の構築場所の水深Dwが深い場合には複数枚のコンク
リート被覆板11を高さ方向に積み重ねることが好まし
い。その際、接合部での水密性を確保するために、部材
端に合成ゴム製等のシール材を取り付けることが好まし
い。
【0014】被覆板支持金物12としては、本実施の形
態では、図3に示したようなCT形鋼が、ウェブ端を鋼
管矢板2の最外縁に溶接して固着されている。この被覆
板支持金物12は、隣接するコンクリート被覆板11に
所定の折れ角が生じるような場合(図2参照)には、コ
ンクリート被覆板11の取り付け角度に合わせて両側の
フランジ12aをわずかに折り曲げ加工することが好ま
しい。また、図5(a),(b)に示したように、被覆
板支持金物12を位置調整部材を介して取り付けること
も好ましい。図5(a)は鋼管矢板2の外側面に長孔2
1が形成された固定プレート20を取り付け、この固定
プレート20に調整ボルト22を介して被覆板支持金物
12が取り付けられる。したがって、長孔方向のボルト
位置とボルト長の調整とにより、被覆板支持金物12を
適正位置に取り付けられる。図5(b)は長孔が形成さ
れた2枚のプレート20,23を連結ボルト24で連結
して同様の位置調整を行えるようにした変形例である。
2枚のプレート20,23の重なり量を調整することで
同様の位置調整を行うことができる。
【0015】閉塞板30の構成について、図4,図6を
参照して説明する。鋼管矢板2(以下、鋼管矢板の施工
順を先行、後行で区別する場合、符号A,Bを付す。)
は図4に示したように、継手管3の管軸方向に形成され
たスリット3aに他方の継手管3の一部が嵌合するよう
にして連結される。そのとき継手管3の板厚とスリット
幅との関係でスリット位置には10mm程度の隙間が生じ
る(図6(a))。この隙間を塞ぐために、深度方向に
細長い形状の閉塞板30が後行鋼管矢板2B側に取り付
けられている。閉塞板30は継手管3の一部に押さえプ
レート31を介して固定ボルト32で固定されている。
この閉塞板30の長さは、後述する充填コンクリート5
の打設高さに所定の根入れ長Dを加えた長さに設定され
ている。根入れ長DはD=0.3〜1.0m程度が好ま
しい。また閉塞板30としては厚さ0.5〜1.0mm程
度の薄鋼板が使用されている。この薄鋼板は弾力性があ
るため、わずかに継手管3のスリット3aの隙間を閉塞
する際にわずかに撓んで板端30aが先行鋼管矢板2の
継手管3の外側面に密着し、十分な水密性を確保できる
(図6(b))。また閉塞板30の幅は図6(a)で示
したように、先行鋼管矢板2A側の継手管3のスリット
3aを閉塞する側(図中上側)の方が大きく設定されて
いる。これにより、鋼管矢板2の打設誤差により生じた
隙間のばらつきを吸収できるようになっている。なお、
閉塞板30としては硬質合成ゴム板等も使用することが
できる。この場合、板厚5〜10mmの合成ゴム板が好適
である。材質としてはクロロプレンゴム、ブチルゴム等
が好適である。
【0016】閉塞板30の変形例について図7を参照し
て説明する。後行鋼管矢板2Bの継手管3に取り付けら
れた閉塞板30は、後行鋼管矢板2Bの打設時に既に打
設された先行鋼管矢板2A側の継手管3の外側面及びス
リット3aに摺接しながら隙間を閉塞する。したがっ
て、打設誤差等によって隙間量に変動がある場合にも確
実に隙間を閉塞できるように十分な弾力性を有すること
が好ましい。図7(a)は摺接部分に所定間隔で切れ目
33を形成した鋼板製閉塞板30Aを示した斜視図であ
る。この切れ目33が設けられた個々の閉塞片30aが
後行鋼管矢板2Bの打設時に先行鋼管矢板2A側の継手
管の外側面に独立して摺接するので、隙間量の変動に対
して確実に対処することができる。図7(b)は短冊状
の鋼板30Bを、その一部を重ねながら配置した形状か
らなる。この変形例においても個々の短冊状の鋼板30
Bが隙間の変動に追従して弾性変形することができるの
で、隙間を確実に閉塞させることができる。
【0017】次に、上述した鋼管矢板基礎の施工手順に
ついて図8を参照して説明する。 (1)鋼管矢板打設(図8(a)) スタッドと被覆板支持金物12が外側面に取り付けられ
た鋼管矢板2を、継手管3位置で連結して所定の基礎断
面形状となるように打設する。このとき隣接する後行鋼
管矢板2側の継手管3には閉塞板30が装着されてお
り、この閉塞板30によってスリットが係止された際に
生じる隙間を確実に覆うことができる。このとき打設さ
れる鋼管矢板2の打設誤差を確認しながら被覆板支持金
物12のフランジ位置を、次工程で取り付けられるコン
クリート被覆板11が確実に係止できるように調整す
る。 (2)コンクリート被覆板取付(図8(b)) 打設完了した鋼管矢板2の外側面に取り付けられた被覆
板支持金物12のフランジをガイドとしてコンクリート
被覆板11を吊り込んで、鋼管矢板2の長手方向に沿っ
て沈降させて鋼管矢板2の外側面に取り付ける。このと
きコンクリート被覆板11の先端は所定の根入れ長Dp
を確保するように底部地盤に埋設させる。この埋設作業
では地盤の固さに応じて打ち込み、埋め込み等の適正な
施工を行うことが好ましい。 (3)充填コンクリート打設(図8(c)) 隣接する鋼管矢板2の外側面とコンクリート被覆板11
とで囲まれた略三角柱形状の閉鎖空間に充填コンクリー
ト5を打設する。水中コンクリートとなる場合には、水
中不分離性能を有するコンクリートを使用することが好
ましい。このとき図示したように、各部材に取り付けら
れたスタッド13により充填コンクリート5と各部材と
の一体化が図られる。また、この閉鎖空間内に鉄筋かご
(図示せず)を配置して充填コンクリート5を打設する
ことにより、この部分の部材強度をさらに高めることが
できる。 (4)基礎内側の施工 上述の被覆工10が完成すると、連結して施工された鋼
管矢板2が締切工として機能するため、内部の水を排水
することで基礎内側(鋼管矢板2で囲まれた基礎1の内
側空間)にはドライの状態が実現する。この状態で各継
手管3のスリットの隙間を閉塞する作業を行うこともで
きる。その後、基礎内部に砂充填したり、貧配合コンク
リートを充填したりして後工程における橋脚コンクリー
ト打設の基礎部分を構築する。 (5)継手管処理 継手管3の内部は基礎内側がドライになった状態になっ
た後も地盤面以深には土砂や安定泥水が残っている。そ
こで管内にモルタルを充填前に管内面の清掃を行う。こ
の清掃にはジェット水等を用いた公知の清掃方法を採用
すればよい。そして清掃後に継手管3の内部にモルタル
を充填する。このときすでに基礎外側には被覆工10が
施工され、基礎内側からも閉塞板30等による隙間処理
が為されているため充填モルタルの漏出を確実に防止す
ることができる。これにより継手構造の強度を確実に確
保することができる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
鋼管矢板の外側面を覆う十分な強度と外観を備えた被覆
工を効率よく施工でき、その際に鋼管矢板同士を連結す
る継手管部分の品質を確保するように施工することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋼管矢板基礎構造の一実施の形態
を示した斜視図。
【図2】鋼管矢板基礎構造の被覆工部分を拡大して示し
た部分斜視図。
【図3】被覆工部分を拡大して示した部分平面図。
【図4】継手管部分を拡大して示した部分斜視図。
【図5】被覆板支持金物の取付状態を拡大して示した部
分平面図。
【図6】閉塞板の継手管への取付状態を拡大して示した
部分平面図。
【図7】閉塞板の変形例の形状を拡大して示した部分斜
視図。
【図8】鋼管矢板基礎構造の被覆工の施工順序を示した
施工順序図。
【図9】従来の鋼管矢板基礎の一例を示した斜視図。
【図10】従来の鋼管矢板の継手管の一例を示した平面
図。
【図11】図10に示した継手管のスリットの隙間から
のモルタルの漏出状態を模式的に示した説明図。
【符号の説明】
1 鋼管矢板基礎 2 鋼管矢板 3 継手管 5 充填コンクリート 6 躯体コンクリート 10 被覆工 11 コンクリート被覆板 12 被覆板支持金物 13 スタッド 30,30A,30B 閉塞板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000000549 株式会社大林組 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 (72)発明者 風間 広志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 脇 登志夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 大久保 浩弥 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 三谷 靖 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 水谷 慎吾 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 南部 俊彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐藤 峰生 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 友石 研二 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D049 EA08 FB03 FB14 FC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鋼管矢板を連結して基礎外郭を形成
    し、該基礎外郭上にコンクリート躯体を構築するように
    した鋼管矢板基礎において、前記鋼管矢板の地上露出部
    分の外側面に被覆工を設けたことを特徴とする鋼管矢板
    基礎構造。
  2. 【請求項2】前記被覆工は、前記鋼管矢板の外側面に設
    けられた被覆板支持手段に支持された被覆板と、該被覆
    板と前記鋼管矢板の外側面とで囲まれた閉鎖空間に打設
    された充填コンクリート部とで構成されたことを特徴と
    する請求項1に記載の鋼管矢板基礎構造。
  3. 【請求項3】前記被覆板支持手段は、支持フランジが両
    側に向けて延在する形鋼からなり、前記鋼管矢板の外側
    面に固着されたことを特徴とする請求項2記載の鋼管矢
    板基礎。
  4. 【請求項4】鋼管矢板の外側面の反対側位置に、該鋼管
    矢板の管軸方向に沿って、スリットが管軸方向に形成さ
    れた円形鋼管からなる一対の継手構造であって、前記ス
    リットを介して前記継手構造の一部が互いに嵌合され前
    記鋼管矢板が連結される際に前記スリットに沿って生じ
    る隙間を塞ぐ閉塞板が、前記一対の継手構造のうち嵌合
    される際に後行となる側に設けられたことを特徴とする
    継手構造。
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