JP2003089737A - 塩化ビニル系樹脂組成物及び塩化ビニル系樹脂更生管 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物及び塩化ビニル系樹脂更生管

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Toshifumi Sanji
敏文 三二
Yoshiaki Okusako
芳明 奥迫
Yoshinobu Suenaga
義伸 末永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物及び
その塩化ビニル系樹脂組成物を用いた塩化ビニル系樹脂
更生管の提供。 【解決手段】 平均重合度が600〜3000である塩
化ビニル系樹脂に、塩化ビニル系樹脂と相溶可能で、且
つガラス転移温度が塩化ビニル系樹脂のガラス転移温度
よりも高い化合物(塩素化塩化ビニル樹脂を除く)(化合
物A)が添加されてなることを特徴とする塩化ビニル系
樹脂組成物及び上記塩化ビニル系樹脂組成物からなる更
生管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂
組成物及びその塩化ビニル系樹脂組成物を用いた塩化ビ
ニル系樹脂更生管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、老朽化した既設管が増加してお
り、この様な老朽化した既設管を修復する方法の一つと
して、機械的強度や耐薬品性等に優れた塩化ビニル系樹
脂管を用いる方法がある。例えば、特表平6−5086
47号公報には、塩化ビニル樹脂に混合しうる熱可塑性
エラストマーを加えた樹脂管により修復する方法が開示
されている。しかし、この方法の場合、耐熱性を必要と
する用途に使用しようとすると、熱変形等がおこる問題
点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、耐熱性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物
及びその塩化ビニル系樹脂組成物を用いた塩化ビニル系
樹脂更生管を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「本発明1」と記す)による塩化ビニル系樹脂
組成物は、平均重合度が600〜3000である塩化ビ
ニル系樹脂に、塩化ビニル系樹脂と相溶可能で、且つガ
ラス転移温度が塩化ビニル系樹脂のガラス転移温度より
も高い化合物(塩素化塩化ビニル樹脂を除く)(化合物A)
が添加されてなることを特徴とする。尚、ここで言う相
溶とは、2つを混練した成形体の損失弾性率が、室温以
上の温度域で一つのピークとして現れることを意味す
る。
【0005】又、請求項2に記載の発明(以下、「本発
明2」と記す)による塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して、化合物Aが2〜6
0重量部であることを特徴とする。
【0006】又、請求項3に記載の発明(以下、「本発
明3」と記す)による塩化ビニル系樹脂組成物は、化合
物Aが添加されることにより、成形体のビカット軟化温
度が化合物Aを添加する前の塩化ビニル系樹脂成形体の
ビカット軟化温度よりも高くなることを特徴とする。
【0007】又、請求項4に記載の発明(以下、「本発
明4」と記す)による塩化ビニル系樹脂組成物は、化合
物Aがα-メチルスチレン系重合体、イミド系重合体、
ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)系重
合体、(メタ)アクリル酸エステル系重合体のうちの1
種もしくは2種以上であることを特徴とする。
【0008】又、請求項5に記載の発明(以下、「本発
明5」と記す)による塩化ビニル系樹脂更生管(以下、
単に「更生管」と略記する)は、上記本発明1〜4のい
ずれかに記載の塩化ビニル系樹脂組成物からなることを
特徴とする。
【0009】又、請求項6に記載の発明(以下、「本発
明6」と記す)による塩化ビニル系樹脂更生管(以下、
単に「更生管」と略記する)は、上記本発明1〜4のい
ずれかに記載の塩化ビニル系樹脂組成物よりなり、更生
管が既設管中に挿入された後、加熱され又は加熱され且
つ内圧をかけられることにより既設管の内面に密着する
ことを特徴とする。
【0010】本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂の平
均重合度は600〜3000に限定され、好ましくは8
00〜2000である。平均重合度が600未満である
と、得られる塩化ビニル系樹脂組成物及び塩化ビニル系
樹脂更生管の機械的強度が不十分となり、逆に平均重合
度が3000を超えると、得られる塩化ビニル系樹脂組
成物の成形性が損なわれる。尚、上記平均重合度とは、
塩化ビニル系樹脂をテトラヒドロフラン(THF)に溶解
させ、濾過により不溶成分を除去した後、濾液中のTH
Fを除去して得られた樹脂を試料とし、JIS K−6
721「塩化ビニル樹脂試験方法」に準拠して測定した
平均重合度を意味する。
【0011】本発明で用いられる塩化ビニル系樹脂とし
ては、塩化ビニル単独重合体、塩化ビニルモノマーと共
重合可能な不飽和結合を有するモノマーと塩化ビニルモ
ノマーとの共重合体、重合体に塩化ビニルモノマーをグ
ラフト共重合したグラフト共重合体等が挙げられる。本
発明においては、これらの重合体が単独で用いられても
よいし、また2種以上が併用されてもよい。
【0012】上記塩化ビニルモノマーと共重合可能な不
飽和結合を有するモノマーとしては、例えば、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフィン類;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;ブ
チルビニルエーテル、セチルビニルエーテル等のビニル
エーテル類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチルアクリレート、フェニルメタ
クリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;塩化ビニ
リデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;N
−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド
等のN−置換マレイミド類等が挙げられ、これらの1種
もしくは2種以上が使用される。
【0013】上記塩化ビニルをグラフト共重合する重合
体としては、塩化ビニルをグラフト重合させるものであ
れば特に限定されず、例えば、エチレン−酢酸ビニル共
重合体;エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体;
エチレン−エチルアクリレート共重合体;エチレン−ブ
チルアクリレート−一酸化炭素共重合体;エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体;エチレン−プロピレン共
重合体;アクリロニトリル−ブタジエン共重合体;ポリ
ウレタン;塩素化ポリエチレン;塩素化ポリプロピレン
等が挙げられ、これらは単独で用いられても、2種以上
が併用されても良い。
【0014】上記塩化ビニルの重合方法は特に限定され
ず、従来公知の塊状重合、溶液重合、乳化重合などが用
いられる。
【0015】上記化合物Aとしては、塩化ビニル系樹脂
に相溶し、且つガラス転移温度が塩化ビニル系樹脂より
も高ければ特に限定されず、例えば、α-メチルスチレ
ン系重合体、イミド系重合体、ABS系重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体等が好適に用いられ
る。
【0016】上記化合物Aの添加量は、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して2〜60重量部であることが好
ましい。化合物Aの添加部数が2重量部未満の場合は、
十分な耐熱性が得られず、逆に60重量部を超えると耐
衝撃性が低下する。
【0017】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、本
発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、熱可
塑性エラストマー、充填剤、顔料、滑剤、加工助剤、安
定剤、安定化助剤、衝撃改質剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤(老化防止剤)、帯電防止剤、難燃剤等
の各種添加剤の1種もしくは2種以上が添加されていて
も良い。これらの添加剤の添加方法や添加順序は、特に
限定されるものではなく、任意の方法や任意の順序であ
って良い。
【0018】上記熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NB
R)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチ
レン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体(EVAC
O)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体等の塩化ビニル系熱可塑性エラ
ストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ウレ
タン系エラストマー等が挙げられる。これらの熱可塑性
エラストマーは、単独で用いられても良いし、2種類以
上が併用されても良い。
【0019】充填剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、シリカ等の無機充填剤が挙げられ
る。これらの充填剤は、単独で用いられても良いし、2
種類以上が併用されても良い。
【0020】顔料としては、例えば、アゾ系、フタロシ
アニン系、スレン系、染料レーキ系等の有機顔料;クロ
ム酸モリブデン系、フェロシアン化物系等の無機顔料等
が挙げられる。これらの顔料は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0021】滑剤としては、例えば、ステアリン酸等の
脂肪酸類;脂肪酸エステル類;オレフィンワックス類等
が挙げられる。これらの滑剤は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0022】加工助剤としては、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート系モ
ノマーの単独重合体もしくは共重合体;上記(メタ)ア
クリレート系モノマーとスチレン、ビニルトルエン、ア
クリロニトリル等のビニル系モノマーとの共重合体等が
挙げられる。これらの加工助剤は、単独で用いられても
良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0023】安定剤としては、例えば、ジブチル錫マレ
ート、ジオクチル錫ラウレート等の有機錫系安定剤;鉛
白、塩基性亜硫酸鉛、二塩基性亜硫酸鉛、三塩基性硫酸
鉛、二塩基性亜燐酸鉛、シリカゲル共沈硅酸鉛、ステア
リン酸鉛、安息香酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ナフ
テン酸鉛等の鉛系安定剤;ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸系
安定剤;ハイドロタルサイト、ゼオライト等の無機系安
定剤等が挙げられる。これらの安定剤は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0024】安定化助剤としては、例えば、エポキシ化
大豆油、エポキシ化アマニ油、燐酸エステル等が挙げら
れる。これらの安定化助剤は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0025】衝撃改質剤としては、例えば、メタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレングラフト共重合体(M
BS)、塩素化ポリエチレン(CPE)、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、アク
リル系改質剤等が挙げられる。これらの衝撃改質剤は、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。
【0026】光安定剤としては、例えば、ヒンダードア
ミン系光安定剤等が挙げられる。これらの光安定剤は、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。
【0027】紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル
酸エステル系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤が挙げられ
る。これらの紫外線吸収剤は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0028】酸化防止剤(老化防止剤)としては特に限定
されず、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
ミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジ
プロピオネート、2,6−ジ−tert−ブチル−P−
クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチ
ルフェノール、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート等が挙げられる。これら酸化防止剤(老化防止剤)
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
【0029】本発明5による更生管は、上述した本発明
1〜4のいずれかの塩化ビニル系樹脂組成物を用いて、
押出機により押出し成形を行うことにより作製される。
【0030】さらに、本発明6による更生管は、既設管
に挿入後、加熱する又は加熱し且つ内圧をかけることに
より、既設管の内面に密着することを特徴とする。
【0031】上記更生管の断面形状は、更生(修復)し
ようとする既設管中に挿入可能であって、既設管に挿入
後、加熱する又は加熱し且つ内圧をかけることにより、
既設管の内面に密着し得る形状であれば良く、特に限定
されるものではない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限
定されるものではない。
【0033】実施例1、2、5〜7及び比較例 〔塩化ビニル系樹脂組成物の作製〕表1の配合組成に従
って各材料を200Lスーパーミキサー(カワタ社製)
にて撹拌混合し、塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0034】〔更生管の作製〕上記方法で得られた塩化
ビニル系樹脂組成物を直径50mmの二軸異方向回転押
出機(SLM−50、長田製作所社製)に供し、外径5
0mmの管状成形体を得た。この管状体を110℃に加
熱されたギアオーブン内に20分間静置した後、管状体
断面が4つ折りの形状になるようにし、この形状を維持
したまま、成形体の温度が20℃以下になるまで冷却し
更生管を得た。
【0035】実施例3、4 [アクリルグラフト塩化ビニル樹脂の作製]アクリル系
モノマー成分としてn−ブチルアクリレート(単独重合
体のTg:−54℃)95重量%及び多官能性モノマー
成分としてトリメチロールプロパントリアクリレート5
重量%を含有してなるアクリル系混合モノマー2.36
kg、乳化分散剤(商品名「ハイテノールN−08」、
第一工業製薬社製)の10%水溶液50g及び純水1.
5kgからなる乳化モノマー液を予め調製した。
【0036】攪拌機及び温度調整機を備えた重合反応器
(内容積10リットル)内に、純水4kg、重合開始剤
(過硫酸アンモニウム)の10%水溶液24gを仕込
み、重合容器内を窒素ガスで置換した後、攪拌下、重合
反応器内を75℃に昇温した。次いで、予め調製した上
記乳化モノマー液を昇温後の重合反応器内に一定の滴下
速度で滴下した。乳化モノマー液の全量の滴下を3時間
で終了し、その後、1時間攪拌を続けた後、重合反応を
終了し、固形分の濃度が30重量%のアクリル系共重合
体エマルジョンを作製した。
【0037】攪拌機及び温度調整機を備えた重合反応器
(内容積15リットル)内に、純水7.5kg、上記で
得られたアクリル系共重合体エマルジョン0.5kg
(固形分0.15kg)、乳化分散剤として部分鹸化ポ
リビニルアルコール(商品名「クラレポバールL−
8」、クラレ社製)の3%水溶液330g、重合開始剤
としてt−ブチルパーオキシデカネート及びα−クミル
パーオキシネオデカネートそれぞれ1.1gを仕込み、
重合反応器内の空気を真空ポンプで排出した後、攪拌
下、塩化ビニルモノマー3.0kgを添加した。次い
で、重合反応器内を50℃に昇温して、グラフト重合反
応を開始した。重合反応器内の圧力の低下でグラフト重
合反応の終了を確認した後、未反応の塩化ビニルモノマ
ーを排出して、アクリルグラフト塩化ビニル樹脂を作製
した。得られたアクリルグラフト塩化ビニル樹脂の塩化
ビニルのグラフト量は94重量%であり、アクリル系共
重合体の含有量は6重量%であった。又、得られたアク
リルグラフト塩化ビニル樹脂の平均重合度をJIS K
−6721に準拠して測定したところ、平均重合度は1
400であった。
【0038】〔塩化ビニル系樹脂組成物の作製〕次に、
表1の配合組成に従って各材料を200Lスーパーミキ
サー(カワタ社製)にて撹拌混合し、塩化ビニル系樹脂
組成物を得た。
【0039】〔更生管の作製〕上記方法で得られた塩化
ビニル系樹脂組成物を直径50mmの二軸異方向回転押
出機(SLM−50、長田製作所社製)に供し、外径5
0mmの管状成形体を得た。この管状体を110℃に加
熱されたギアオーブン内に20分間静置した後、管状体
断面が4つ折りの形状になるようにし、この形状を維持
したまま、成形体の温度が20℃以下になるまで冷却し
更生管を得た。
【0040】〔評価〕得られた8種類の更生管について
下記に記載の方法でビカット軟化温度(耐熱性)、施工
性を評価し、その結果を表1に示した。 (ビカット軟化温度)JIS K 7026に準拠し、
得られた更生管のビカット軟化温度を測定した。尚、測
定には5kg錘を用いた。 (施工性)更生管を内径50mmの鋼管内に挿入した
後、更生管の一方の端部から更生管の内部に110℃の
蒸気を10分間供給し、鋼管の内面に更生管を密着させ
た。ついで、20℃の空気を30分間送風して冷却を行
った後、鋼管と更生管の密着状態を目視にて観察し、下
記の判定基準により施工性の評価を行った。 ○ … 鋼管に対し更生管が全面的に密着していた。 × … 更生管が鋼管に一部または全体が密着していなか
った。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、上
記説明の如く特定の塩化ビニル系樹脂に特定の化合物が
添加されてなるので、耐熱性に優れ、且つ、更生管とさ
れた時の施工性にも優れるので、更生管作製用の樹脂と
して好適に用いられる。また、本発明の更生管は、上記
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物からなるので、優れた
耐熱性を有すると共に、施工性にも優れるものであり、
既設管の更生(修復)用として好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 55/02 C08L 55/02 101/12 101/12 F16L 1/00 F16L 1/00 J 11/06 11/06 55/16 55/16 Fターム(参考) 3H025 EA01 EB23 EC03 ED02 3H111 BA15 BA34 CB02 4F071 AA22 AA24 AA31 AA36 AA77 AA81 AA86 AH19 BA01 BC05 4J002 BC092 BD041 BD051 BG022 BH022 BN152

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均重合度が600〜3000である塩
    化ビニル系樹脂に、塩化ビニル系樹脂と相溶可能で、且
    つガラス転移温度が塩化ビニル系樹脂のガラス転移温度
    よりも高い化合物(塩素化塩化ビニル樹脂を除く)(化合
    物A)が添加されてなることを特徴とする塩化ビニル系
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
    て、化合物Aが2〜60重量部であることを特徴とする
    請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 化合物Aが添加されることにより、成形
    体のビカット軟化温度が化合物Aを添加する前の塩化ビ
    ニル系樹脂成形体のビカット軟化温度よりも高くなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の塩化ビニル系樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 化合物Aがα-メチルスチレン系重合
    体、イミド系重合体、ABS(アクリロニトリル−ブタ
    ジエン−スチレン)系重合体、(メタ)アクリル酸エス
    テル系重合体のうちの1種もしくは2種以上であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塩化ビニ
    ル系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の塩化ビ
    ニル系樹脂組成物よりなることを特徴とする塩化ビニル
    系樹脂更生管。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の塩化ビ
    ニル系樹脂組成物よりなり、更生管が既設管中に挿入さ
    れた後、加熱され又は加熱され且つ内圧をかけられるこ
    とにより既設管の内面に密着することを特徴とする塩化
    ビニル系樹脂更生管。
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