JP2003089322A - 運輸手段の表示装置 - Google Patents

運輸手段の表示装置

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JP2003089322A JP2001283563A JP2001283563A JP2003089322A JP 2003089322 A JP2003089322 A JP 2003089322A JP 2001283563 A JP2001283563 A JP 2001283563A JP 2001283563 A JP2001283563 A JP 2001283563A JP 2003089322 A JP2003089322 A JP 2003089322A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 運転情報や各種警告を表示する多機能表
示部78と、この多機能表示部78の表示内容を操作す
る操作スイッチ73と、駆動源に燃料を噴射する燃料噴
射装置61と、を備えた運輸手段(ジェット推進艇1
0)において、多機能表示部78に、燃料噴射装置61
に異常が生じたことを警告するの警告灯72を設け、こ
の警告灯72を点灯若しくは点滅させるようにするとと
もに、この警告灯72が点灯若しくは点滅したときに操
作スイッチ73を操作することで異常の症状を点滅パタ
ーン(例えば、1回点滅、2回点滅又は3回点滅等)に
て表示する機能を備えた。 【効果】 燃料噴射装置のトラブルに対して迅速な処置
をすることができる。この結果、燃料噴射装置のトラブ
ル解決の利便性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源に燃料を噴
射する燃料噴射装置を有する運輸手段の表示装置に関す
る。なお、運輸手段とは、船舶、航空機、鉄道又は車両
などを含む運輸全般的な手段を言う。 【0002】 【従来の技術】運輸手段の表示装置として、例えば特開
平9−169298号公報「小型船舶の始動装置」が知
られている。上記技術は、同公報の図2及び図3によれ
ば、ゲージパネル6に制御手段Eをを設け、ゲージパネ
ル6に速度計や回転計などのメータ61を設け、ストッ
プウォッチや航走時間などを表示する表示部620を設
け、ゲージパネル6にオン・オフスイッチ66を介して
電源を接続するとともにリレー67を介してスタータモ
ータ68を接続し、暗証番号を入力することでスタータ
モータ68を回転させエンジン5を始動する操作手段6
2をゲージパネル6に設け、表示部620を切換えるモ
ード切換えボタン610をゲージパネル6に設けたもの
である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】小型船舶の始動装置で
は、メータ61で艇速を表示し、表示部620で航走時
間などを表示できる。また、モード切換えボタン610
で表示部620を切換えたり、操作手段62で暗証番号
などを入力することもできる。これらの表示機能や操作
機能を利用して補機類などの異常などを警告できるとと
もに異常の症状までを判別できるとすれば便利である。
すなわち、運輸手段の運行状況のみならず運輸手段の異
常を警告するとともに異常の症状までを判別できる表示
装置が望まれる。 【0004】そこで、本発明の目的は、運輸手段の運行
状況のみならず運輸手段の異常を表示するとともに異常
の症状までを判別できる表示装置を提供することにあ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の運輸手段の表示装置は、運転情報や各種警
告を表示する多機能表示部と、この多機能表示部の表示
内容を操作する操作スイッチと、駆動源に燃料を噴射す
る燃料噴射装置と、を備えた運輸手段において、多機能
表示部に、燃料噴射装置に異常が生じたことを警告する
の警告灯を設け、この警告灯を点灯若しくは点滅させる
ようにするとともに、この警告灯が点灯若しくは点滅し
たときに操作スイッチを操作することで異常の症状を点
滅パターンにて表示する機能を備えたことを特徴とす
る。 【0006】一般的に、燃料噴射装置は空気と燃料とを
混合し気化させた混合気をエンジンに送る装置であり、
例えば、燃料噴射装置に異常が発生した場合には、吸気
系統の異常なのか、燃料供給系統の異常なのか又はこれ
ら以外の異常なのか判別するのが困難である。 【0007】そこで、燃料噴射装置に異常が生じたこと
を警告するの警告灯を設け、燃料噴射装置の異常を知ら
せる。また、この警告灯を点灯若しくは点滅させるよう
にすることで、燃料噴射装置の異常であることを強調す
る。さらに、警告灯が点灯若しくは点滅したときに操作
スイッチを操作することで異常の症状を点滅パターンに
て表示する機能を備えることで、燃料噴射装置のトラブ
ルに対して迅速な処置をする。すなわち、警告灯が点灯
若しくは点滅したときに操作スイッチを操作することで
異常の症状を点滅パターンにて表示する機能を備えるこ
とで、燃料噴射装置のトラブル解決の利便性の向上を図
る。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段の側面図であり、本発明に係る運輸手段としての
ジェット推進艇10は、艇体11の前部11aに取付け
た燃料タンク14と、この燃料タンク14の後方に設け
たエンジン15と、このエンジン15の後方に設けたポ
ンプ室16と、このポンプ室16に設けたジェット推進
機17と、エンジン15に吸気側を取付けるとともに排
気側をポンプ室16に取付けた排気ユニット18と、燃
料タンク14の上方に取付けたステアリング28と、こ
のステアリング28の後方に取付けたシート29とから
なる。 【0009】ジェット推進機17は、艇底12の開口1
3から後方へ延びたハウジング21を有し、このハウジ
ング21内にインペラ22を回転自在に取り付け、イン
ペラ22をエンジン15の駆動軸23に連結したもので
ある。ジェット推進機17によれば、エンジン15を駆
動してインペラ22を回転させることにより、艇底12
の開口13から吸引した水をハウジング21の後端開口
を介してノズルとしての操舵管25から艇体11の後方
へ噴射することができる。 【0010】操舵管25は、ハウジング21の後端に左
右方向にスイング自在に取付けた部材であり、ステアリ
ング28の操作で左右方向にスイングすることにより艇
体11の操舵方向をコントロールする操舵用のノズルで
ある。 【0011】このジェット推進艇10によれば、燃料タ
ンク14からエンジン15に燃料を供給してエンジン1
5を駆動し、このエンジン15の駆動力を駆動軸23を
介してインペラ22に伝え、インペラ22を回転するこ
とにより艇底12の開口13から水を吸引し、吸引した
水をハウジング21の後端を通して操舵管25から噴射
して推進することができる。また、後述するように、ジ
ェット推進艇10は、ジェット水流の量又はジェット水
流の噴射できる時間を精度よく制御するために制御部を
備えた船艇である。さらに、エンジン出力を所定の出力
を超えないように制限する制限運転モードに切換えでき
る船艇でもある。 【0012】図中、26は艇艇をバックさせるときに操
舵管25に被せてジェット水流を前方斜め下方に流すた
めのリバースバケット、33はリバースバケット26を
操作する操作ノブ、34はエキゾーストパイプ、35は
エキゾーストボディ、27は艇体11の電源であるバッ
テリ、36はウォータマフラ、37はウォータロックパ
イプ、38はテールパイプ、39はレゾネータ、45は
ランヤードスイッチ付きメインスイッチを示す。 【0013】図2は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段の平面図であり、ステアリング28は、艇体に回
転自在に取付けるステアリングシャフト41と、このス
テアリングシャフト41の上端に取付けるハンドルバー
43と、このハンドルバー43の左右端部に取付けた左
右のハンドルグリップ44L,44Rと、左のハンドル
グリップ44Lの根元に設けたランヤードスイッチ付き
メインスイッチ45と、右のハンドルグリップ44Rの
根元にスイング自在に取付けたスロットルレバー46
と、このスロットルレバー46からスッロトルに延ばし
たスロットルケーブル47と、このステアリングシャフ
ト41の下端に設けた転舵検出機構48と、からなる。 【0014】図3は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段の転舵機構の平面図であり、転舵検出機構48
は、艇体11(図1参照)に取付けたブラケット51
と、ステアリングシャフト41の下端に取付けたスイッ
チカム52と、このスイッチカム52でON/OFFす
る転舵スイッチ53と、ステアリングシャフト41の下
端に取付けたカムプレート54とからなる。なお、55
は、カムプレート54の端部に回転自在に取付けること
で操舵管25(図1参照)を駆動する駆動リンク、53
aは転舵スイッチ53のスイッチレバー、53bは転舵
スイッチ53の本体部を示す。 【0015】図4は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段のOTS制御装置のブロック図である。ここで、
OTSとは Off Throttle Steering System の略であ
り、スロットル34を戻したときでも所定のジェット水
流を少しの間維持できるようにする装置である。ジェッ
ト推進艇のOTS制御装置60は、艇体11(図1参
照)の操舵をする前記ステアリング28と、エンジン1
5(図1参照)に燃料を供給する燃料噴射装置61と、
艇体11を制御する制御部(ECU)101と、艇体1
1の状況を表示するコントロールユニットとしての表示
制御部74を備えた表示装置70と、から構成するシス
テムであり、所定回転数以上で所定時間以上エンジン1
5が回転し、且つ所定開度以上で所定時間以上スロット
ル64が開いることを条件として、スロットル64を閉
じるとともにステアリング28を所定角度以上に左又は
右に切ったときに、スロットル64に関係なくエンジン
15の回転数を予め定めた回転数に上げるためのシステ
ムである。 【0016】燃料噴射装置61は、制御部(ECU)1
01からの情報で負圧を制御するソレノイド62と、吸
気通路63に設けることでエンジン15(図1参照)に
供給する混合気の量を調整するスロットル64と、これ
らのソレノイド62及びスロットル64の間に設けるこ
とでスロットル開度を調整するダイヤフラム65と、ス
ロットル開度を検出するスロットルセンサ66と、ソレ
ノイド62及び吸気通路63の間に設けることで負圧の
逆流防止及び加圧の侵入防止をするワンウェイバルブ6
7と、このワンウェイバルブ67及びソレノイド62の
間に設けることで負圧変動を緩和するサージタンク68
と、燃料を細かい噴霧状にして吸気通路63に供給する
インジェクタ69、とから構成する。図中、θはスロッ
トル開度を示す。 【0017】図5は図1の5矢視図であり、ジェット推
進艇の表示装置70(以下、表示装置70」と略記す
る)の正面を示す。表示装置70は、運転情報を表示す
る液晶表示部としての液晶ディバイス71と、各種警告
の必要なときに点灯又は点滅させる警告灯72と、切換
え操作や入力操作をする操作スイッチ73と、液晶ディ
バイス71及び警告灯72を駆動するとともに艇体11
を制御する表示制御部74と、これらの液晶ディバイス
71、警告灯72及び表示制御部74を一括して覆うハ
ウジング75と、警告灯72を点灯又は点滅させるとき
に警告音を発するブザー79とからなる。 【0018】液晶ディバイス71は、エンジン15(図
1参照)の回転数を表示するタコメータ76と、艇速を
表示するスピードメータ77と、運転情報や各種警告を
表示する多機能表示部78と、を形成したものである。 【0019】多機能表示部78は、バッテリ27(図1
参照)が所定の電圧を下回ったときに点滅させる充電マ
ーク78aと、冷却水の温度が所定の温度を超えた時に
点滅させる水温警告マーク78bと、エンジンオイルの
量が所定の量を下回ったとき若しくはエンジンオイルの
圧力が所定値以下になった時に点滅させるオイル警告マ
ーク78cと、燃料噴射装置61(図3参照)に異常が
発生したときに点滅させる燃料噴射装置警告マーク78
d(以下[FI警告マーク78d」と略記する)と、エ
ンジン出力を所定の出力を超えないように制限する制限
運転モードに設定したことを表示する表示灯としてのリ
ミットモード表示マーク78eと、燃料の残量を表示す
る残量表示計78fと、燃料の残量が少ないときに給油
を促す給油警告マーク78gと、盗難防止のための暗証
番号としてのID(Identification)ナンバーがセット
され施錠されているときに点滅させるIDナンバマーク
78hと、盗難防止機能を解除したときに点灯させるキ
ーマーク78iと、時刻表示、航行時間表示、エンジン
回転数(以下「Neタコ表示」と略記する)、航行距離
表示、若しくは積算航行時間表示に切換えて表示する切
換え表示部78jと、から構成する。 【0020】すなわち、ジェット推進艇10(図1参
照)は、IDナンバを入力することで電源をON若しく
はOFFすることのできる盗難防止機能を備えた推進艇
でもある。 【0021】操作スイッチ73は、時刻などを設定する
ときに使用するセットスイッチ73aと、切換え表示部
の切換えや前記制限運転モードを設定するときに使用す
るモードスイッチ73bと、IDナンバを打込み決定す
るときにに使用するIDセットスイッチ73c及びID
ナンバスイッチ73dと、からなる。 【0022】図6は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段の表示装置の平面断面図であり、ハウジング75
は、表示制御部74を取付けるロアケース81と、この
ロアケース81にパッキン82を介して取付けたアッパ
ケース83と、このアッパケース83の開口83aに取
付けた表示窓84と、ロアケース81の底81aから束
ねたハーネス85を引出すために設けたブッシュ86
と、からなる。81bはロアケース81に立てることで
表示制御部74を支持するボス、81cはロアケース8
1に立てることで表示制御部74を止める止めボス、8
7a,87bは表示制御部74に接続したコネクタ、8
8a,88bは表示制御部74から延出した複数のハー
ネスである。 【0023】図7は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段の電源システムのブロック図であり、電源システ
ム90は、バッテリ27電源に並列に接続したランヤー
ドスイッチ付きメインスイッチ45と、このメインスイ
ッチ45にコイル部91aを直列に接続するとともにバ
ッテリ27にスイッチ部91bを直列に接続することで
燃料噴射装置61やその他補機類92(後述するヒュエ
ールポンプ)へ供給するバッテリ27電源をON/OF
Fするメインリレー91と、このメインリレー91を制
御するためにメインスイッチ45に並列に接続する表示
制御部74と、燃料噴射装置61などを有するエンジン
15(図1参照)を制御する制御部(ECU)101
と、からなる。制御部(ECU)101は、エンジン1
5を制御するとともに燃料噴射装置61やその他補機類
92を制御するジェット推進艇10(図1参照)をコン
トロールする部分である。 【0024】表示制御部74は、中核をなすマイクロコ
ンピュータ74Aと、ランヤードスイッチ付きメインス
イッチ45の情報及び所定のIDナンバを入力すること
で表示制御部74自身の電源をON/OFFするスイッ
チ回路93と、このスイッチ回路93の動作を所定の時
間遅延させる遅延手段94とを備え、盗難防止のための
ID情報、ランヤードスイッチ付きメインスイッチ情
報、艇体の速度情報、燃料の残量を表示するための燃料
情報、エンジン回転数情報、図5に示す多機能表示部7
8や警告灯72を点灯するための警告灯表示情報などを
入力し、燃料噴射装置61(図4参照)を制御して制限
運転したときの制限運転情報やメインリレー91をOF
Fしているロック情報などを出力するものである。な
お、92はその他補機類を示す。 【0025】すなわち、電源システム90は、ワイヤで
乗員に連結することで非常時に電源をオフすることので
きるランヤードスイッチ付きメインスイッチ45を備
え、燃料噴射装置61を含む補機類などに電源を供給
し、エンジンを制御する制御部を備えた小型艇の電源シ
ステムにおいて、補機類へ供給する電源をオン・オフす
るメインリレー91と、このメインリレー91を制御す
るためにメインスイッチ45に並列に接続するコントロ
ールユニット(表示制御部74)とを備え、メインスイ
ッチ45のオン・オフ状態をコントロールユニット(表
示制御部74)で監視し、オン・オフ状態に基づいてメ
インリレー91をオン・オフ制御するものであると言え
る。 【0026】燃料噴射装置61を含む補機類へ供給する
電源をオン・オフするためにメインリレー91を設け、
このメインリレー91を制御するためにメインスイッチ
45に並列に接続するコントロールユニット(表示制御
部74)とを設け、メインスイッチ45のオン・オフ状
態をコントロールユニット(表示制御部74)で監視
し、前記オン・オフ状態に基づいてメインリレー91を
オン・オフするようにするようにしたので、燃料噴射装
置61を含む補機類へ供給する電源のON/OFFを一
括して管理することができる。この結果、電源システム
90の簡素化を図ることができる。 【0027】また、表示制御部74は、制御部(EC
U)101にメインリレー91がOFFのときのロック
情報を出力する。従って、制御部(ECU)101にロ
ック情報があるので、メインリレー91を直結してもエ
ンジン15(図1参照)は始動することはできない。 【0028】すなわち、電源システム90は、コントロ
ールユニット(表示制御部74)に盗難防止機能を備え
ており、制御部(ECU)101が、コントロールユニ
ット(表示制御部74)からメインリレー91をオフす
る情報を出力したときは、このオフ情報に基いてエンジ
ン15を停止させる停止信号を出力するようにしたこと
を特徴とする。コントロールユニット(表示制御部7
4)からメインリレー91をオフする情報を出力したと
きは、このオフ情報に基いてエンジン15を停止させる
停止信号を出力することで、例えば、メインリレー91
を直結されたときであってもエンジン15は始動するこ
とはない。従って、小型艇(ジェット推進艇10)の盗
難防止を図ることができる。 【0029】図8は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段のランヤードスイッチ付きメインスイッチの側面
図であり、ランヤードスイッチ付きメインスイッチ45
は、航行時に乗員に連結するランヤードスイッチ部(ス
イッチ操作ストラップ)57と、このランヤードスイッ
チでON/OFF操作をすることのできるメインスイッ
チ本体部58とからなる。ランヤードスイッチ部57
は、メインスイッチ本体部58に挟む若しくは外すこと
で電源をON/OFFするクリプ部57aと、このクリ
ップ57aから延出した伸び縮み可能なワイヤ57b
と、このワイヤ57bの先端に取付けることで乗員の腕
部にはめるハンドストラップ57cとからなる。 【0030】メインスイッチ部58は、艇体11(図1
参照)側に取付けるハウジング58aと、このハウジン
グ58aに収納したスイッチ58bと、このスイッチ5
8bを操作するアウタノブ58cと、このアウタノブ5
8cの内側に設けたストップボタン58dと、エンジン
15(図1参照)を始動するスタートスイッチ58e
と、からなる。 【0031】アウタノブ58cを外方に引張ったときに
スイッチ58bをON、ランヤードスイッチ部57のク
リップ57aを挟んだときにONを維持し、クリップ5
7dが外れた時は自動的に初期位置に復帰してOFF、
又クリップ57aを挟んだ状態でストップボタン58d
を押すことで電源をOFFできるスイッチである。以
下、ランヤードスイッチ付きメインスイッチ45の作用
を詳細に説明する。 【0032】図9(a)〜(c)は本発明に係る表示装
置を搭載した運輸手段のランヤードスイッチ付きメイン
スイッチの作用図である。(a)において、メインスイ
ッチ本体部58のハウジング58aとアウタノブ58c
との間にランヤードスイッチ部57のクリップ57aを
矢印の如く押し込むことで、アウタノブ58cは矢印
の如く移動し、スイッチ58bをON状態にできる。 【0033】(b)において、メインスイッチ本体部5
8にランヤードスイッチ部57を嵌合させた状態で、ス
トップボタン58dを矢印の如く押すことでスイッチ
58bをOFF状態にすることができる。 【0034】(c)において、メインスイッチ本体部5
8のハウジング58aとアウタノブ58cとの間にラン
ヤードスイッチ部57のクリップ57aを矢印の如く
抜くと、アウタノブ58cストップボタン58dととも
に自動で矢印の如く戻りメインスイッチ本体部58は
OFFになる。 【0035】図10(a)〜(c)は本発明に係る表示
装置を搭載した運輸手段の電源システムの作用説明図で
あり、メインリレー、表示装置、スタートスイッチ及び
エンジンの動作状態の関係を示す(符号は図8参照)。
(a)において、ランヤードスイッチ57を抜いた場
合、即ち、航行終了時又は落水時の動作関係を示す。先
ず、図9(a)〜(c)にて説明したように、メインス
イッチ本体部58にランヤードスイッチ部57を嵌合さ
せることで、メインスイッチ45、メインリレー91
(図7参照)及び表示装置70は同期してON状態にな
る。スタートスイッチ58e(図4参照)を押すことで
エンジン15(図1参照)は始動する。次に、メインス
イッチ本体部58からランヤードスイッチ57を抜く
と、メインスイッチ45、メインリレー91及びエンジ
ン15は同期したOFF状態になる。表示装置70は所
定の時間t1後にOFF状態(図7に示すように表示制
御部74に備えた遅延手段94で制御する)になる。こ
こでは、所定の時間t1は10secに設定した。 【0036】(b)において、ランヤードスイッチ部5
7を抜かずにエンジン15を停止した場合、即ち、着座
待機の場合などにストップボタン58eを押してメイン
スイッチ45をOFFし、時間t2内にメインスイッチ
45をONした場合の動作関係を示す(t2<t1)。
(a)に示したようにメインスイッチ45をOFFして
から時間t1の間は表示装置70はON状態を維持でき
るようにしたので、上記操作でエンジン15だけを止
め、表示装置70をONのまま待機する。これは、表示
装置70に備えた表示制御部74は表示装置70をON
したときには故障点検モードに入る。従って、表示装置
70の立上げには時間を要する。よって、エンジン15
を止めて待機し、スタートスイッチ58eを押してすぐ
に航行できるようにした。 【0037】(c)において、ランヤードスイッチ57
を抜かずに放置した場合の動作関係を示す。エンジン1
5をOFF、且つメインスイッチ45、メインリレー9
1及び表示装置70がON状態で所定の時間t3が経過
したときは、表示制御部74で自動的にメインリレー9
1及び表示装置70をOFF(図7に示す表示制御部7
4に備えたスイッチ回路93で制御)にするようにし
て、バッテリ27(図1参照)のいたずらな電力消費を
抑えるようにした。 【0038】電源システム90(図4参照)は、メイン
スイッチ45がオン状態からオフ状態に変ったときに、
メインリレー91は瞬時にオンからオフに切り換え、コ
ントロールユニット(表示制御部74)はメインスイッ
チ45の所定時間のオフ状態ではオン状態を維持するも
のであると言える。 【0039】例えば、電源立上げ時にコントロールユニ
ットでは表示装置や補機類の故障診断などを行なわせる
ことが多い。従って、不用意にコントロールユニットの
電源を落とすとコントロールユニットを立上げるために
時間がかかる。そこで、所定時間のメインスイッチのオ
フ状態ではコントロールユニットはオン状態を維持する
ことで、メインスイッチ45(図4参照)をオフ状態に
切換え、メインリレー91を瞬時にオフに切り換えて、
燃料噴射装置61を含む補機類などに電源の供給を停止
させ、ジェット推進艇10(図1参照)を一時停止させ
る。この一時停止させた状態ではコントロールユニット
(表示制御部74)は立上げた状態を維持できるので、
一時停止の状態から航行可能状態に短時間で移行するこ
とができる。この結果、ジェット推進艇10の利便性の
向上を図ることができる。 【0040】図11は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の制限運転設定のフロー図である。なお、ST
×××はステップ番号を示す。 ST101:エンジン15(図1参照)の出力を低く制
限する制限運転のモードに設定する。具体的には、表示
装置70のセットスイッチ73aを長押しする。長押し
とは、セットスイッチ73aを連続して5sec以上押
し続けることを言う。なお、セットスイッチ73aは、
現在時刻設定などの他の機能設定スイッチでもある。す
なわち、制限運転に設定することで、リミットモード表
示マーク78eを点灯させて表示する。 ST102:制限運転中は、制限運転でエンジン15の
出力が制限されていることをリミットモード表示マーク
78eを点滅させて表示する。 ST103:制限運転のモードを解除する。具体的に
は、表示装置70のセットスイッチ73aを長押しす
る。リミットモード表示マーク78eは消灯する。 【0041】表示装置70は、運転情報を表示する表示
パネル(液晶ディバイス71)と、エンジン15(図1
参照)の出力を制限しない通常運転からエンジン15の
出力を低く制限する制限運転へ切り換えることのできる
切換えスイッチ(セットスイッチ73a)とを備えた小
型艇(ジェット推進艇10)において、表示パネル(液
晶ディバイス71)は、制限運転に切り換えたときに点
灯させる表示灯(リミットモード表示マーク78e)を
備えたものであると言える。 【0042】例えば、エンジン15(図1参照)の出力
を制限しない通常運転からエンジン15の出力を低く制
限する制限運転に切換えることのできる小型艇(ジェッ
ト推進艇10)を、制限運転にて操縦しているときに、
艇速をあげるためにストットル64(図4参照)を開け
たとする。この時に、操縦者が制限運転中であるとの認
識が薄れたとすると小型艇(ジェット推進艇10)は故
障であると勘違いすることがある。そこで、エンジン1
5の出力を制限しない通常運転からエンジン15の出力
を低く制限する制限運転に切換えたことを表示する表示
灯(リミットモード表示マーク78e)を設けること
で、操縦者の利便性を図ることができる。 【0043】また、表示装置70は、表示灯(リミット
モード表示マーク78e)を制限運転時、すなわち、エ
ンジン15回転数が所定回転以上に達してエンジン15
出力を制限している時に点滅させるものであるとも言え
る。表示灯(リミットモード表示マーク78e)を制限
運転時に点滅させることで、操縦者に運輸手段が制限運
転時にであることを強く印象づけることができる。 【0044】さらに、表示装置70は、切換えスイッチ
(セットスイッチ73a)が、表示パネル(液晶ディバ
イス71)の機能切換えスイッチを兼ねるようにしたも
のであるとも言える。切換えスイッチ(セットスイッチ
73a)が、表示パネル(液晶ディバイス71)の機能
切換えスイッチを兼ねることで、操作機能の多機能化を
図ることができる。これにより、表示装置70の小型化
を実現することができる。 【0045】図12は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の故障診断の手順を示すフロー図である。な
お、ST×××はステップ番号を示す。 ST201:FI警告マーク78dが点灯することで、
燃料噴射装置61(図3参照)に異常が発生したことを
知ることができる。 ST202:故障診断を行なう。具体的には、表示装置
70のセットスイッチ73aとモードスイッチ73bと
を同時に長押しする。 【0046】例えば、この時に警告灯72が1回点滅す
ることで吸気通路63(図4参照)の負圧に異常がある
ことを示し、警告灯72が3回点滅することで燃料ポン
プ(不図示)に異常があることを示し、警告灯72が2
回点滅することでスロットルリンク47(図3参照)に
異常があることを示すようにすれば、これらの故障箇所
を迅速に知ることができる。 ST203:上記故障診断モードを解除する。具体的に
は、モードスイッチ73bを押す。又は、無信号にて3
0sec経過することで自動的に解除される。 【0047】表示装置70は、運転情報や各種警告を表
示する多機能表示部78と、この多機能表示部78の表
示内容を操作する操作スイッチ73と、駆動源に燃料を
噴射する燃料噴射装置61(図4参照)と、を備えた運
輸手段(ジェット推進艇10)において、多機能表示部
78に、燃料噴射装置61に異常が生じたことを警告す
るの警告灯72を設け、この警告灯72を点灯若しくは
点滅させるようにするとともに、この警告灯72が点灯
若しくは点滅したときに操作スイッチ73を操作するこ
とで異常の症状を点滅パターン(例えば、1回点滅、2
回点滅又は3回点滅等)にて表示する機能を備えたもの
であると言える。 【0048】一般的に、燃料噴射装置は空気と燃料とを
混合し気化させた混合気をエンジンに送る装置であり、
例えば、燃料噴射装置に異常が発生した場合には、吸気
系統の異常なのか、燃料供給系統の異常なのか又はこれ
ら以外の異常なのか判別するのが困難である。 【0049】そこで、燃料噴射装置61(図4参照)に
異常が生じたことを警告するの警告灯72を設け、燃料
噴射装置61の異常を知らせる。また、この警告灯72
を点灯若しくは点滅させるようにすることで、燃料噴射
装置61の異常であることを強調する。さらに、警告灯
72が点灯若しくは点滅したときに操作スイッチ73を
操作することで異常の症状を点滅パターンにて表示する
機能を備えることで、燃料噴射装置61のトラブルに対
して迅速な処置をすることができる。すなわち、警告灯
72が点灯若しくは点滅したときに操作スイッチ73を
操作することで異常の症状を点滅パターンにて表示する
機能を備えるたので、燃料噴射装置61のトラブル解決
の利便性の向上させることができる。 【0050】図13は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の盗難防止機能の施錠/解除の手順を示すフロ
ー図である(符号は図7参照)。なお、ST×××はス
テップ番号を示す。 ST301:メインスイッチ45をONする。 ST302:IDロック(盗難防止機能)はONしたか
否かを判断する。YESなえらばST303に進み、N
OならばST307に進む。 ST303:IDナンバスイッチ73dを用いてIDナ
ンバを入力する。このIDナンバの入力の許容回数は3
回までに設定した。すなわち、3回間違うと表示装置7
0(図4参照)の電源が落ちる。 ST304:IDナンバは正しいか否かを判断する。Y
ESならばST306に進み、NOならばST305、
ST306を経由してST302に戻る。 【0051】ST305:ブザー警告をする。 ST306:照合の結果、IDナンバが違うことの表示
(照合NG表示)をディスプレイする。すなわち、ID
マーク78h(図5参照)、キーマーク78i及び入力
下数字を点滅表示する。 ST306:IDロックを解除する。 ST308:制御部(ECU)101のロックを解除す
る。 ST309:メインリレー91をONする。この状態で
表示装置70(図4参照)の立上げを終了する。以下、
IDロック施錠手順を示す。 【0052】ST310:IDセットスイッチ73cを
長押しする。ここでは、長押しする時間は2sec以上
に設定する。 ST311:表示装置70にIDロックの設定待ち表示
が表示される。 ST312:IDセットスイッチ73cを押す。 ST313:IDロックが施錠となる。 ST314:制御部(ECU)101がロックされ、表
示装置70(図4参照)の操作がきかなくなる。 ST315:メインリレー91がOFFとなる。 【0053】図14(a),(b)は本発明に係る表示
装置を搭載した運輸手段の盗難防止機能のID新規登録
/ID強制解除の手順を示すフロー図である(符号は図
5参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す。
(a)において、IDロック(盗難防止機能)のID新
規登録の手順を示す。 ST401:メインスイッチ45(図7参照)をONに
する。 ST402:IDナンバスイッチ73dを長押しする。
ここでの長押し時間は2sec以上に設定する。 ST403:IDナンバスイッチ73dでIDナンバを
入力する。 ST404:IDセットスイッチ73cを長押しするこ
とで、新規にIDナンバが登録できる。ここでの長押し
時間は2sec以上に設定する。この後、図13に示す
ST309〜ST312のステップを経由して終了す
る。 【0054】(b)において、IDロック(盗難防止機
能)のID強制解除の手順を示す。 ST501:フューエル信号をオープン状態にする。す
なわち、燃料噴射装置61の燃料センサ(不図示)から
のハーネスを外した状態にする。例えば、図6に示すハ
ーネス87a,87bの一本を外す。 ST502:メインスイッチ45(図7参照)をONに
する。 ST503:セットスイッチ73a、モードスイッチ7
3bを同時に長押しする。ここでは、長押し時間を5s
ecに設定する。 ST504:IDナンバスイッチ73dで所定番号とし
ての解除用ナンバを入力する。ここで、解除用ナンバと
は、艇体ナンバ等の艇体生産時に予め決まったナンバで
ある。 【0055】ST505:IDナンバがリセットされ
る。なお、IDナンバがリセットされると初期値「00
0」になるとIDロックはかけられなくなり、再度ID
ナンバを入力する。 ST506:メインスイッチ45をOFFにする。 ST507:フューエル信号をクローズにする。すなわ
ち、外したハーネスをもとに戻す。すなわち、ST50
1〜ST505の操作でIDナンバを強制解除し、ID
ナンバをリセットすることができる。新たに使用すると
きには、IDナンバの新規登録から再度行なう。 【0056】運輸手段(ジェット推進艇10)における
盗難防止機能の暗証番号解除方法は、乗員が暗証番号を
入力することにより、電源をオンすることのできる盗難
防止機能を備えた運輸手段において、盗難防止機能に接
続してある複数のハーネス87a,87b(図6参照)
の内の少なくとも一本を外し、この状態で所定番号(解
除用ナンバ)を入力することにより、暗証番号を解除で
きるようにしたものであると言える。 【0057】例えば、操縦者又はオーナが暗証番号を忘
れたという不測の事態に盗難防止機能全体を取替えて対
処するのでは修理費用の高騰を招く。一方、簡単に暗証
番号をリセットできるのでは盗難防止機能を維持するこ
とはできない。そこで、盗難防止機能に接続してある複
数のハーネス87a,87b(図6参照)の内の少なく
とも一本を外し、この状態で所定番号を入力すること
で、暗証番号を解除できるようにしたので、不測の事態
への対処、及び盗難防止機能を維持の両立を図ることが
できる。 【0058】図15は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の盗難防止機能の登録IDナンバ変更の手順を
示すフロー図である(符号は図5参照)。なお、ST×
××はステップ番号を示す。 ST601:IDナンバスイッチ73dを長押しする。
ここでは、長押しする時間は2sec以上に設定する。 ST602:登録済みのIDナンバを入力する。 ST603:入力したIDナンバが点滅する。 ST604:ナンバスイッチ73dを長押しする。ここ
では、長押しする時間は2sec以上に設定する。 【0059】ST605:IDナンバは正しいか否かを
判断する。YESならばST506に進み、NOならば
ST607、ST608を経由してST602に戻る。
なお、このIDナンバの入力の許容回数は3回までに設
定した。すなわち、3回間違うと表示装置70(図4参
照)の電源が落ちる。 ST606:新規IDナンバを入力する。 ST607:ブザー警告をする。 ST608:照合の結果、IDナンバが違うことの表示
(照合NG表示)をディスプレイする。すなわち、ID
マーク78h(図5参照)、キーマーク78i及び入力
下数字を点滅表示する。 【0060】ST609:新規IDナンバを点滅させ
る。 ST610:IDセットスイッチ73cを長押しする。
ここでは、長押しする時間は2sec以上に設定する。 ST611:新IDナンバを点灯することでの登録の完
了表示をする。 【0061】図16は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の制御システム図である。小型艇の制御システ
ム100は、電源供給源であるバッテリ27と、燃料噴
射装置61(図4参照)のインジェクタ69(ここで
は、「インジェクタ69A〜69D」と表示する)メイ
ンリレー91と、表示装置70(図5参照)に搭載した
表示制御部74と、エンジン15(図1参照)の制御を
する制御部(ECU)101と、を主要構成とするシス
テムである。 【0062】図中、102はスタータ、103はスター
タ102をON/OFFするスタータ用リレー、104
は発電機、105は発電機で発電した電圧を調整するレ
ギュレータ、107は表示制御部74に接続したブザ
ー、108は表示制御部74に接続した速度センサ、1
09は表示制御部74に接続したフューエルセンサ、1
11は制御部(ECU)101に接続した温度センサ、
112は制御部(ECU)101に接続した水温セン
サ、113は制御部(ECU)101に接続した排気温
度検出センサ、114は制御部(ECU)101に接続
することでエンジンオイルの温度を検出するオイル温度
センサ、116A〜116Dは点火系部材(点火プラグ
及びイグニションコイル)、117はオイル圧力セン
サ、118はエンジン15のノッキンングを検出するノ
ックセンサ、121はフューエルポンプ、122はフュ
ーエルポンプをON/OFFするリレーを示す。 【0063】矢印Aで示す流れは、制御部(ECU)1
01から表示制御部74に送るエンジンオイル情報、温
度情報、フューエル情報、エンジン回転数情報、警告灯
表示情報、OTS(Off Throttle Steering System)情
報を示す。また、矢印Bで示す流れは、表示制御部74
から制御部(ECU)10に送るロック情報、制限運転
情報を示す。 【0064】尚、実施の形態では図12に示すように、
症状を表示灯の点滅パターン(例えば、1回点滅、2回
点滅又は3回点滅等)で表示するようにしたが、これに
限るものではなく、例えば、表示灯の点灯とともにブザ
ーを鳴らすようにしたもの若しくはブザーのみを鳴らす
ようにしたものであってもよい。 【0065】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。一般的に、燃料噴射装置は空気と燃料とを混合し
気化させた混合気をエンジンに送る装置であり、例え
ば、燃料噴射装置に異常が発生した場合には、吸気系統
の異常なのか、燃料供給系統の異常なのか又はこれら以
外の異常なのか判別するのが困難である。請求項1で
は、多機能表示部に、燃料噴射装置に異常が生じたこと
を警告するの警告灯を設け、この警告灯を点灯若しくは
点滅させるようにするとともに、この警告灯が点灯若し
くは点滅したときに操作スイッチを操作することで異常
の症状を点滅パターンにて表示する機能を備えたので、
燃料噴射装置のトラブルに対して迅速な処置をすること
ができる。この結果、燃料噴射装置のトラブル解決の利
便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の側
面図 【図2】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の平
面図 【図3】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の転
舵機構の平面図 【図4】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段のO
TS制御装置のブロック図 【図5】図1の5矢視図 【図6】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の表
示装置の平面断面図 【図7】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の電
源システムのブロック図 【図8】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段のラ
ンヤードスイッチ付きメインスイッチの側面図 【図9】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段のラ
ンヤードスイッチ付きメインスイッチの作用図 【図10】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
電源システムの作用説明図 【図11】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
制限運転設定のフロー図 【図12】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
故障診断の手順を示すフロー図 【図13】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
盗難防止機能の施錠/解除の手順を示すフロー図 【図14】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
盗難防止機能のID新規登録/ID強制解除の手順を示
すフロー図 【図15】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
盗難防止機能の登録IDナンバ変更の手順を示すフロー
図 【図16】本発明に係る表示装置を搭載した運輸手段の
制御システム図 【符号の説明】 10…運輸手段(ジェット推進艇)、61…燃料噴射装
置、70…表示装置、72…警告灯、73…操作スイッ
チ、78…多機能表示部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成14年7月24日(2002.7.2
4) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0015 【補正方法】変更 【補正内容】 【0015】図4は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段のOTS制御装置のブロック図である。ここで、
OTSとは Off Throttle Steering System の略であ
り、スロットル64を戻したときでも所定のジェット水
流を少しの間維持できるようにする装置である。ジェッ
ト推進艇のOTS制御装置60は、艇体11(図1参
照)の操舵をする前記ステアリング28と、エンジン1
5(図1参照)に燃料を供給する燃料噴射装置61と、
艇体11を制御する制御部(ECU)101と、艇体1
1の状況を表示するコントロールユニットとしての表示
制御部74を備えた表示装置70と、から構成するシス
テムであり、所定回転数以上で所定時間以上エンジン1
5が回転し、且つ所定開度以上で所定時間以上スロット
ル64が開いることを条件として、スロットル64を閉
じるとともにステアリング28を所定角度以上に左又は
右に切ったときに、スロットル64に関係なくエンジン
15の回転数を予め定めた回転数に上げるためのシステ
ムである。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0029 【補正方法】変更 【補正内容】 【0029】図8は本発明に係る表示装置を搭載した運
輸手段のランヤードスイッチ付きメインスイッチの側面
図であり、ランヤードスイッチ付きメインスイッチ45
は、航行時に乗員に連結するランヤードスイッチ部(ス
イッチ操作ストラップ)57と、このランヤードスイッ
チでON/OFF操作をすることのできるメインスイッ
チ本体部58とからなる。ランヤードスイッチ部57
は、メインスイッチ本体部58に挟む若しくは外すこと
で電源をON/OFFするクリップ57aと、このクリ
ップ57aから延出した伸び縮み可能なワイヤ57b
と、このワイヤ57bの先端に取付けることで乗員の腕
部にはめるハンドストラップ57cとからなる。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0034 【補正方法】変更 【補正内容】 【0034】(c)において、メインスイッチ本体部5
8のハウジング58aとアウタノブ58cとの間のラン
ヤードスイッチ部57のクリップ57aを矢印の如く
抜くと、アウタノブ58cは、ストップボタン58dと
ともに自動で矢印の如く戻りメインスイッチ本体部5
8はOFFになる。 【手続補正4】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0035 【補正方法】変更 【補正内容】 【0035】図10(a)〜(c)は本発明に係る表示
装置を搭載した運輸手段の電源システムの作用説明図で
あり、メインリレー、表示装置、スタートスイッチ及び
エンジンの動作状態の関係を示す(符号は図8参照)。
(a)において、ランヤードスイッチ57を抜いた場
合、即ち、航行終了時又は落水時の動作関係を示す。先
ず、図9(a)〜(c)にて説明したように、メインス
イッチ本体部58にランヤードスイッチ部57を嵌合さ
せることで、メインスイッチ45、メインリレー91
(図7参照)及び表示装置70は同期してON状態にな
る。スタートスイッチ58e(図8参照)を押すことで
エンジン15(図1参照)は始動する。次に、メインス
イッチ本体部58からランヤードスイッチ57を抜く
と、メインスイッチ45、メインリレー91及びエンジ
ン15は同期したOFF状態になる。表示装置70は所
定の時間t1後にOFF状態(図7に示すように表示制
御部74に備えた遅延手段94で制御する)になる。こ
こでは、所定の時間t1は10secに設定した。 【手続補正5】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0036 【補正方法】変更 【補正内容】 【0036】(b)において、ランヤードスイッチ部5
7を抜かずにエンジン15を停止した場合、即ち、着座
待機の場合などにストップボタン58dを押してメイン
スイッチ45をOFFし、時間t2内にメインスイッチ
45をONした場合の動作関係を示す(t2<t1)。
(a)に示したようにメインスイッチ45をOFFして
から時間t1の間は表示装置70はON状態を維持でき
るようにしたので、上記操作でエンジン15だけを止
め、表示装置70をONのまま待機する。これは、表示
装置70に備えた表示制御部74は表示装置70をON
したときには故障点検モードに入る。従って、表示装置
70の立上げには時間を要する。よって、エンジン15
を止めて待機し、スタートスイッチ58eを押してすぐ
に航行できるようにした。 【手続補正6】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0038 【補正方法】変更 【補正内容】 【0038】電源システム90(図7参照)は、メイン
スイッチ45がオン状態からオフ状態に変ったときに、
メインリレー91は瞬時にオンからオフに切り換え、コ
ントロールユニット(表示制御部74)はメインスイッ
チ45の所定時間のオフ状態ではオン状態を維持するも
のであると言える。 【手続補正7】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0039 【補正方法】変更 【補正内容】 【0039】例えば、電源立上げ時にコントロールユニ
ットでは表示装置や補機類の故障診断などを行なわせる
ことが多い。従って、不用意にコントロールユニットの
電源を落とすとコントロールユニットを立上げるために
時間がかかる。そこで、所定時間のメインスイッチのオ
フ状態ではコントロールユニットはオン状態を維持する
ことで、メインスイッチ45(図7参照)をオフ状態に
切換え、メインリレー91を瞬時にオフに切り換えて、
燃料噴射装置61を含む補機類などに電源の供給を停止
させ、ジェット推進艇10(図1参照)を一時停止させ
る。この一時停止させた状態ではコントロールユニット
(表示制御部74)は立上げた状態を維持できるので、
一時停止の状態から航行可能状態に短時間で移行するこ
とができる。この結果、ジェット推進艇10の利便性の
向上を図ることができる。 【手続補正8】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0042 【補正方法】変更 【補正内容】 【0042】例えば、エンジン15(図1参照)の出力
を制限しない通常運転からエンジン15の出力を低く制
限する制限運転に切換えることのできる小型艇(ジェッ
ト推進艇10)を、制限運転にて操縦しているときに、
艇速をあげるためにスロットル64(図4参照)を開け
たとする。この時に、操縦者が制限運転中であるとの認
識が薄れたとすると小型艇(ジェット推進艇10)は故
障であると勘違いすることがある。そこで、エンジン1
5の出力を制限しない通常運転からエンジン15の出力
を低く制限する制限運転に切換えたことを表示する表示
灯(リミットモード表示マーク78e)を設けること
で、操縦者の利便性を図ることができる。 【手続補正9】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0045 【補正方法】変更 【補正内容】 【0045】図12は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の故障診断の手順を示すフロー図である。な
お、ST×××はステップ番号を示す。 ST201:FI警告マーク78dが点灯することで、
燃料噴射装置61(図4参照)に異常が発生したことを
知ることができる。 ST202:故障診断を行なう。具体的には、表示装置
70のセットスイッチ73aとモードスイッチ73bと
を同時に長押しする。 【手続補正10】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0046 【補正方法】変更 【補正内容】 【0046】例えば、この時に警告灯72が1回点滅す
ることで吸気通路63(図4参照)の負圧に異常がある
ことを示し、警告灯72が3回点滅することで燃料ポン
プ(不図示)に異常があることを示し、警告灯72が2
回点滅することでスロットルケーブル47(図2参照)
に異常があることを示すようにすれば、これらの故障箇
所を迅速に知ることができる。 ST203:上記故障診断モードを解除する。具体的に
は、モードスイッチ73bを押す。又は、無信号にて3
0sec経過することで自動的に解除される。 【手続補正11】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0047 【補正方法】変更 【補正内容】 【0047】表示装置70は、運転情報や各種警告を表
示する多機能表示部78と、この多機能表示部78の表
示内容を操作する操作スイッチ73と、駆動源に燃料を
噴射する燃料噴射装置61(図4参照)と、を備えた運
輸手段(ジェット推進艇10)において、多機能表示部
78に、燃料噴射装置61に異常が生じたことを警告す
ための警告灯72を設け、この警告灯72を点灯若し
くは点滅させるようにするとともに、この警告灯72が
点灯若しくは点滅したときに操作スイッチ73を操作す
ることで異常の症状を点滅パターン(例えば、1回点
滅、2回点滅又は3回点滅等)にて表示する機能を備え
たものであると言える。 【手続補正12】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0049 【補正方法】変更 【補正内容】 【0049】そこで、燃料噴射装置61(図4参照)に
異常が生じたことを警告するための警告灯72を設け、
燃料噴射装置61の異常を知らせる。また、この警告灯
72を点灯若しくは点滅させるようにすることで、燃料
噴射装置61の異常であることを強調する。さらに、警
告灯72が点灯若しくは点滅したときに操作スイッチ7
3を操作することで異常の症状を点滅パターンにて表示
する機能を備えることで、燃料噴射装置61のトラブル
に対して迅速な処置をすることができる。すなわち、警
告灯72が点灯若しくは点滅したときに操作スイッチ7
3を操作することで異常の症状を点滅パターンにて表示
する機能を備えたので、燃料噴射装置61のトラブル解
決の利便性向上させることができる。 【手続補正13】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0050 【補正方法】変更 【補正内容】 【0050】図13は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の盗難防止機能の施錠/解除の手順を示すフロ
ー図である(符号は図7参照)。なお、ST×××はス
テップ番号を示す。 ST301:メインスイッチ45をONする。 ST302:IDロック(盗難防止機能)はONしたか
否かを判断する。YESなえらばST303に進み、N
OならばST308に進む。 ST303:IDナンバスイッチ73dを用いてIDナ
ンバを入力する。このIDナンバの入力の許容回数は3
回までに設定した。すなわち、3回間違うと表示装置7
0(図4参照)の電源が落ちる。 ST304:IDナンバは正しいか否かを判断する。Y
ESならばST307に進み、NOならばST305、
ST306を経由してST302に戻る。 【手続補正14】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0051 【補正方法】変更 【補正内容】 【0051】ST305:ブザー警告をする。 ST306:照合の結果、IDナンバが違うことの表示
(照合NG表示)をディスプレイする。すなわち、ID
マーク78h(図5参照)、キーマーク78i及び入力
した数字を点滅表示する。 ST307:IDロックを解除する。 ST308:制御部(ECU)101のロックを解除す
る。 ST309:メインリレー91をONする。この状態で
表示装置70(図4参照)の立上げを終了する。以下、
IDロック施錠手順を示す。 【手続補正15】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0055 【補正方法】変更 【補正内容】 【0055】ST505:IDナンバがリセットされ
る。なお、IDナンバがリセットされ、初期値「00
0」になるとIDロックはかけられなくなり、再度ID
ナンバを入力する。 ST506:メインスイッチ45をOFFにする。 ST507:フューエル信号をクローズにする。すなわ
ち、外したハーネスをもとに戻す。すなわち、ST50
1〜ST505の操作でIDナンバを強制解除し、ID
ナンバをリセットすることができる。新たに使用すると
きには、IDナンバの新規登録から再度行なう。 【手続補正16】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0058 【補正方法】変更 【補正内容】 【0058】図15は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の盗難防止機能の登録IDナンバ変更の手順を
示すフロー図である(符号は図5参照)。なお、ST×
××はステップ番号を示す。 ST601:IDナンバスイッチ73dを長押しする。
ここでは、長押しする時間は2sec以上に設定する。 ST602:登録済みのIDナンバを入力する。 ST603:入力したIDナンバが点滅する。 ST604:IDセットスイッチ73cを長押しする。
ここでは、長押しする時間は2sec以上に設定する。 【手続補正17】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0059 【補正方法】変更 【補正内容】 【0059】ST605:IDナンバは正しいか否かを
判断する。YESならばST506に進み、NOならば
ST607、ST608を経由してST602に戻る。
なお、このIDナンバの入力の許容回数は3回までに設
定した。すなわち、3回間違うと表示装置70(図4参
照)の電源が落ちる。 ST606:新規IDナンバを入力する。 ST607:ブザー警告をする。 ST608:照合の結果、IDナンバが違うことの表示
(照合NG表示)をディスプレイする。すなわち、ID
マーク78h(図5参照)、キーマーク78i及び入力
した数字を点滅表示する。 【手続補正18】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0061 【補正方法】変更 【補正内容】 【0061】図16は本発明に係る表示装置を搭載した
運輸手段の制御システム図である。小型艇の制御システ
ム100は、電源供給源であるバッテリ27と、燃料噴
射装置61(図4参照)のインジェクタ69(ここで
は、「インジェクタ69A〜69D」と表示する)と、
メインリレー91と、表示装置70(図5参照)に搭載
した表示制御部74と、エンジン15(図1参照)の制
御をする制御部(ECU)101と、を主要構成とする
システムである。 【手続補正19】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0063 【補正方法】変更 【補正内容】 【0063】矢印Aで示す流れは、制御部(ECU)1
01から表示制御部74に送るエンジンオイル情報、温
度情報、フューエル情報、エンジン回転数情報、警告灯
表示情報、OTS(Off Throttle Steering System)情
報を示す。また、矢印Bで示す流れは、表示制御部74
から制御部(ECU)101に送るロック情報、制限運
転情報を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B63H 11/08 B63H 11/08 A 21/12 21/12 (72)発明者 屋代 知彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D044 BA04 BA20 BA26 BD02 BD05 BD13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 運転情報や各種警告を表示する多機能表
    示部と、この多機能表示部の表示内容を操作する操作ス
    イッチと、駆動源に燃料を噴射する燃料噴射装置と、を
    備えた運輸手段において、 前記多機能表示部に、前記燃料噴射装置に異常が生じた
    ことを警告するの警告灯を設け、この警告灯を点灯若し
    くは点滅させるようにするとともに、この警告灯が点灯
    若しくは点滅したときに前記操作スイッチを操作するこ
    とで前記異常の症状を点滅パターンにて表示する機能を
    備えたことを特徴とする運輸手段の表示装置。
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