JP2003089067A - カップ型回転ブラシ - Google Patents
カップ型回転ブラシInfo
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- JP2003089067A JP2003089067A JP2001282309A JP2001282309A JP2003089067A JP 2003089067 A JP2003089067 A JP 2003089067A JP 2001282309 A JP2001282309 A JP 2001282309A JP 2001282309 A JP2001282309 A JP 2001282309A JP 2003089067 A JP2003089067 A JP 2003089067A
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ブラシ束の基端部まで研磨できることから、経
済的であり、廃棄するにしても、その量は僅かであり、資
源の無駄及び廃棄物を削減することができるカップ型回
転ブラシを提供することにある。 【解決手段】カップ型のベース２と、所定の長さに切断
され、前記ベース２の内周面に沿って引き揃えた状態で、
その基端部のみが前記ベース２に固定されたブラシ束４
と、前記ベース２に固定され、前記ブラシ束４が遠心力に
よって外周に拡開するのを防止するゴム又は合成樹脂材
料のスカート３とからなるカップ型回転ブラシにおい
て、前記スカート３に、研磨力を有する砥粒１０を混入
したことを特徴とする。
済的であり、廃棄するにしても、その量は僅かであり、資
源の無駄及び廃棄物を削減することができるカップ型回
転ブラシを提供することにある。 【解決手段】カップ型のベース２と、所定の長さに切断
され、前記ベース２の内周面に沿って引き揃えた状態で、
その基端部のみが前記ベース２に固定されたブラシ束４
と、前記ベース２に固定され、前記ブラシ束４が遠心力に
よって外周に拡開するのを防止するゴム又は合成樹脂材
料のスカート３とからなるカップ型回転ブラシにおい
て、前記スカート３に、研磨力を有する砥粒１０を混入
したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動工具、エア
ーツール等に装着して高速回転させ、金属、非鉄金属等
の表面を研磨するカップ型回転ブラシに関する。
ーツール等に装着して高速回転させ、金属、非鉄金属等
の表面を研磨するカップ型回転ブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】金属の加工表面や溶接部を研磨して仕上
げ加工したり、金属表面に発生したバリや錆を研磨して
除去する工具として、優れた研磨能力と良好な仕上げ面
が得られるカップ型回転ブラシが多く使用されている。
げ加工したり、金属表面に発生したバリや錆を研磨して
除去する工具として、優れた研磨能力と良好な仕上げ面
が得られるカップ型回転ブラシが多く使用されている。
【０００３】一般に、カップ型回転ブラシのブラシ束を
形成するワイヤは、ばね鋼線が用いられている。すなわ
ち、所定の長さに切断して引き揃えたワイヤを二つ折り
し、その屈曲部をカップ型のベースとしての外椀と内椀
との間に介在したリングに引っ掛け、これらを加締めリ
ングによって加締め固定することにより構成されてい
る。
形成するワイヤは、ばね鋼線が用いられている。すなわ
ち、所定の長さに切断して引き揃えたワイヤを二つ折り
し、その屈曲部をカップ型のベースとしての外椀と内椀
との間に介在したリングに引っ掛け、これらを加締めリ
ングによって加締め固定することにより構成されてい
る。
【０００４】また、所定の長さに切断された砥粒入りの
化学繊維束を円錐筒状に引き揃えた状態で、その基端部
のみを溶着して一体に形成したブラシ束とし、このブラ
シ束を熱硬化性樹脂によってカップ型のベースに固着し
たカップ型回転ブラシも知られている。
化学繊維束を円錐筒状に引き揃えた状態で、その基端部
のみを溶着して一体に形成したブラシ束とし、このブラ
シ束を熱硬化性樹脂によってカップ型のベースに固着し
たカップ型回転ブラシも知られている。
【０００５】前記何れのカップ型回転ブラシにおいて
も、カップ型のベースに円筒状もしくは円錐筒状のスカ
ートが固着され、ブラシ束の基端側における外周を覆い、
ブラシ束が遠心力によって外周に拡開するのを防止して
いる。すなわち、ブラシ束が遠心力によって拡開する
と、ブラシ束の先端部が被研磨面に接触せず、ブラシ束の
腹の部分が被研磨面に接触するため、研磨力が落ちると
いう問題がある。
も、カップ型のベースに円筒状もしくは円錐筒状のスカ
ートが固着され、ブラシ束の基端側における外周を覆い、
ブラシ束が遠心力によって外周に拡開するのを防止して
いる。すなわち、ブラシ束が遠心力によって拡開する
と、ブラシ束の先端部が被研磨面に接触せず、ブラシ束の
腹の部分が被研磨面に接触するため、研磨力が落ちると
いう問題がある。
【０００６】そこで、前記スカートによってブラシ束が
遠心力によって外周に拡開するのを防止しているが、ス
カートが金属であると、ブラシ束を構成するブラシ毛が
スカートのエッジ部に接触して折損する原因となるた
め、スカートはゴム又は合成樹脂等の柔軟性を有する材
料によって形成されているのが一般的である。
遠心力によって外周に拡開するのを防止しているが、ス
カートが金属であると、ブラシ束を構成するブラシ毛が
スカートのエッジ部に接触して折損する原因となるた
め、スカートはゴム又は合成樹脂等の柔軟性を有する材
料によって形成されているのが一般的である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カップ型回転ブラシのスカートは、ブラシ束が遠心力に
よって外周に拡開するのを防止する目的のために設けら
れるもので、ブラシ束の基端側で、しかもブラシ毛の毛先
の長さの略半分を覆った状態に設けられ、ブラシ束の先
端側の略半分がスカートから露出した状態にある。
カップ型回転ブラシのスカートは、ブラシ束が遠心力に
よって外周に拡開するのを防止する目的のために設けら
れるもので、ブラシ束の基端側で、しかもブラシ毛の毛先
の長さの略半分を覆った状態に設けられ、ブラシ束の先
端側の略半分がスカートから露出した状態にある。
【０００８】従って、カップ型回転ブラシをエヤーツー
ルや電動工具のスピンドルに装着して金属表面を研磨加
工すると、ブラシ束は当然のことながらその先端側から
徐々に摩耗して短くなる。そして、ブラシ束の先端がス
カートの下端面に接近もしくは到達すると、カップ型回
転ブラシをエヤーツールや電動工具のスピンドルから取
り外して廃棄し、新しいカップ型回転ブラシを装着して
研磨加工を継続するようにしている。
ルや電動工具のスピンドルに装着して金属表面を研磨加
工すると、ブラシ束は当然のことながらその先端側から
徐々に摩耗して短くなる。そして、ブラシ束の先端がス
カートの下端面に接近もしくは到達すると、カップ型回
転ブラシをエヤーツールや電動工具のスピンドルから取
り外して廃棄し、新しいカップ型回転ブラシを装着して
研磨加工を継続するようにしている。
【０００９】しかし、ブラシ束が砥粒入りの化学繊維束
は、高価であるにも拘らず、前述のようにブラシ束の略半
分が摩耗しただけで廃棄するのは不経済である。また、
資源の無駄になり、廃棄物の増加につながっている。
は、高価であるにも拘らず、前述のようにブラシ束の略半
分が摩耗しただけで廃棄するのは不経済である。また、
資源の無駄になり、廃棄物の増加につながっている。
【００１０】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、ブラシ束を無駄なく
最大限使用でき、経済的で、また資源の無駄及び廃棄物
を削減することができるカップ型回転ブラシを提供する
ことにある。
もので、その目的とするところは、ブラシ束を無駄なく
最大限使用でき、経済的で、また資源の無駄及び廃棄物
を削減することができるカップ型回転ブラシを提供する
ことにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項１は、カップ型のベース
と、所定の長さに切断され、前記ベースの内周面に沿って
引き揃えた状態で、その基端部のみが前記ベースに固定
されたブラシ束と、前記ベースに固定され、前記ブラシ束
が遠心力によって外周に拡開するのを防止するゴム又は
合成樹脂材料のスカートとからなるカップ型回転ブラシ
において、前記スカートに、研磨力を有する砥粒を混入
したことを特徴とする。
的を達成するために、請求項１は、カップ型のベース
と、所定の長さに切断され、前記ベースの内周面に沿って
引き揃えた状態で、その基端部のみが前記ベースに固定
されたブラシ束と、前記ベースに固定され、前記ブラシ束
が遠心力によって外周に拡開するのを防止するゴム又は
合成樹脂材料のスカートとからなるカップ型回転ブラシ
において、前記スカートに、研磨力を有する砥粒を混入
したことを特徴とする。
【００１２】前記砥粒は、好ましくは、研削力を有する炭
化珪素または研磨力を有するアルミナもしくはこれらの
混合であることを特徴とする。
化珪素または研磨力を有するアルミナもしくはこれらの
混合であることを特徴とする。
【００１３】前記ブラシ束は、好ましくは、化学繊維束
又は砥粒入り化学繊維束であることを特徴とする。
又は砥粒入り化学繊維束であることを特徴とする。
【００１４】前記ブラシ束は、好ましくは、ストレートば
ね鋼線束、波状ばね鋼線束またはステンレス線束である
ことを特徴とする。
ね鋼線束、波状ばね鋼線束またはステンレス線束である
ことを特徴とする。
【００１５】前記構成によれば、研磨加工によってブラ
シ束が摩耗し、そのブラシ束の先端がスカートに到達す
るまで短くなると、スカートが被研磨面に接触するが、
スカートには研磨力を有する砥粒が混入されているた
め、スカート部分においても研磨力を発揮し、実質的に
研磨作用面が拡張されることになる。しかも、ブラシ束
の基端部まで研磨できることから、経済的であり、資源の
無駄及び廃棄物を削減することができる。
シ束が摩耗し、そのブラシ束の先端がスカートに到達す
るまで短くなると、スカートが被研磨面に接触するが、
スカートには研磨力を有する砥粒が混入されているた
め、スカート部分においても研磨力を発揮し、実質的に
研磨作用面が拡張されることになる。しかも、ブラシ束
の基端部まで研磨できることから、経済的であり、資源の
無駄及び廃棄物を削減することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【００１７】図１はカップ型回転ブラシの第１の実施形
態を示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図であ
る。図1に示すように、カップ型回転ブラシ１は、カッ
プ型に形成されたベース２と、このベース２に一体的に
固定され、ベース２の裾部２ａから下方に突出するスカ
ート３と、このスカート３の内周面に沿って引き揃えた
状態に設けられ、基端部がベース２に固定されたブラシ
束４とから構成されている。
態を示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図であ
る。図1に示すように、カップ型回転ブラシ１は、カッ
プ型に形成されたベース２と、このベース２に一体的に
固定され、ベース２の裾部２ａから下方に突出するスカ
ート３と、このスカート３の内周面に沿って引き揃えた
状態に設けられ、基端部がベース２に固定されたブラシ
束４とから構成されている。
【００１８】前記ベース２は、金属材料によって椀状に
プレス成形され、その上面中央部には開口部５が設けら
れている。この開口部５にはベース２の上方からナット
部６を有する円筒部７が挿入されている。また、ベース
２の下方からリング８が円筒部７に嵌合され、この円筒
部７を拡開するように加締めることにより、リング８と
ともにナット部６がベース２に一体的に固着されてい
る。従って、ベース２の内部に環状溝９が形成されてい
る。
プレス成形され、その上面中央部には開口部５が設けら
れている。この開口部５にはベース２の上方からナット
部６を有する円筒部７が挿入されている。また、ベース
２の下方からリング８が円筒部７に嵌合され、この円筒
部７を拡開するように加締めることにより、リング８と
ともにナット部６がベース２に一体的に固着されてい
る。従って、ベース２の内部に環状溝９が形成されてい
る。
【００１９】前記スカート３は、円筒状又は円錐筒状の
ゴム又は合成樹脂材料によって成形され、この成形時に
研削力を有する炭化珪素または研磨力を有するアルミナ
もしくはこれらの混合からなる砥粒１０が混入されてい
る。この砥粒１０は、例えば６０＃〜６００＃であり、
また、ゴム又は合成樹脂材料に対して２０重量％〜４０
重量％であり、スカート３自体に研磨力を有するように
成形されている。
ゴム又は合成樹脂材料によって成形され、この成形時に
研削力を有する炭化珪素または研磨力を有するアルミナ
もしくはこれらの混合からなる砥粒１０が混入されてい
る。この砥粒１０は、例えば６０＃〜６００＃であり、
また、ゴム又は合成樹脂材料に対して２０重量％〜４０
重量％であり、スカート３自体に研磨力を有するように
成形されている。
【００２０】さらに、前記ブラシ束４は、ナイロンフィラ
メントあるいはポリアミド系、ポリエステル系の化学繊
維に砥粒を混入した砥粒入りブラシ毛４ａを多数本引き
揃えた化学繊維束であり、両端を揃えて所定の長さに切
断されている。さらに、ブラシ束４の基端部４ｂは熱溶
着されており、ブラシ毛４ａの脱毛を防止すると同時に
ブラシ製作時におけるブラシ毛のばらつき、飛散を防止
している。
メントあるいはポリアミド系、ポリエステル系の化学繊
維に砥粒を混入した砥粒入りブラシ毛４ａを多数本引き
揃えた化学繊維束であり、両端を揃えて所定の長さに切
断されている。さらに、ブラシ束４の基端部４ｂは熱溶
着されており、ブラシ毛４ａの脱毛を防止すると同時に
ブラシ製作時におけるブラシ毛のばらつき、飛散を防止
している。
【００２１】前述のように構成されたカップ型回転ブラ
シ１は、ブラシ束４の基端側における略半分がスカート
３によって覆われており、スカート３によってブラシ束
４が遠心力によって外周に拡開するのを防止している。
シ１は、ブラシ束４の基端側における略半分がスカート
３によって覆われており、スカート３によってブラシ束
４が遠心力によって外周に拡開するのを防止している。
【００２２】そして、ベース２の環状溝９にブラシ束４
の基端部４ｂが接着剤１１等によって固着されている。
接着剤１１としては、エポキシ系接着剤が製作面で好適
であるが、接着剤に限定されず、溶着してもよい。
の基端部４ｂが接着剤１１等によって固着されている。
接着剤１１としては、エポキシ系接着剤が製作面で好適
であるが、接着剤に限定されず、溶着してもよい。
【００２３】なお、ベース２の中心部にはエヤーツール
や電動工具のスピンドルに螺合固定するためのナット部
６を設けているが、ナット部６は必ずしも設ける必要は
なく、エアーツールに装着する場合には単なる孔でもよ
い。
や電動工具のスピンドルに螺合固定するためのナット部
６を設けているが、ナット部６は必ずしも設ける必要は
なく、エアーツールに装着する場合には単なる孔でもよ
い。
【００２４】このように構成されたカップ型回転ブラシ
１は、エヤーツールや電動工具のスピンドルをベース２
のナット部６に螺合することにより簡単に取付けられ
る。そして、電動工具によって回転ブラシ１を高速回転
させ、ブラシ束４の先端部もしくは側部を被研磨面に対
して接触することにより、砥粒入りの化学繊維ブラシ毛
によって被研磨面を研磨することができる。
１は、エヤーツールや電動工具のスピンドルをベース２
のナット部６に螺合することにより簡単に取付けられ
る。そして、電動工具によって回転ブラシ１を高速回転
させ、ブラシ束４の先端部もしくは側部を被研磨面に対
して接触することにより、砥粒入りの化学繊維ブラシ毛
によって被研磨面を研磨することができる。
【００２５】回転ブラシ１の回転中にブラシ束４には遠
心力が働くが、スカート３によって拡開するのを防止で
き、しかもブラシ束４の基端部４ｂは熱溶着されて一体
に固められているため、ブラシ毛４ａの脱毛を防止で
き、また、ブラシ束４の基端部４ｂにはベース２の環状
溝９に嵌合された状態で接着剤１１等によって固着され
ているためブラシ束４がベース２から抜けることはな
く、安全性に優れている。
心力が働くが、スカート３によって拡開するのを防止で
き、しかもブラシ束４の基端部４ｂは熱溶着されて一体
に固められているため、ブラシ毛４ａの脱毛を防止で
き、また、ブラシ束４の基端部４ｂにはベース２の環状
溝９に嵌合された状態で接着剤１１等によって固着され
ているためブラシ束４がベース２から抜けることはな
く、安全性に優れている。
【００２６】また、カップ型回転ブラシ１は、研磨作業
によって徐々に磨耗し、ブラシ束４が短くなる。通常、
ブラシ束４が摩耗してその先端がスカート３の下端面に
近接すると、カップ型回転ブラシ１の全体を廃棄してい
たが、この発明のカップ型回転ブラシ１は、スカート３に
砥粒１０が混入されているため、スカート３が被研磨面
に接触すると、スカート３の部分においても研磨力を発
揮し、実質的に研磨作用面が拡張されることになる。し
かも、ブラシ束４の基端部まで研磨できることから、経
済的であり、資源の無駄及び廃棄物を削減することがで
きる。
によって徐々に磨耗し、ブラシ束４が短くなる。通常、
ブラシ束４が摩耗してその先端がスカート３の下端面に
近接すると、カップ型回転ブラシ１の全体を廃棄してい
たが、この発明のカップ型回転ブラシ１は、スカート３に
砥粒１０が混入されているため、スカート３が被研磨面
に接触すると、スカート３の部分においても研磨力を発
揮し、実質的に研磨作用面が拡張されることになる。し
かも、ブラシ束４の基端部まで研磨できることから、経
済的であり、資源の無駄及び廃棄物を削減することがで
きる。
【００２７】図２はカップ型回転ブラシの第２の実施形
態を示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図であ
り、第１の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。図２に示すように、カップ型回転ブラ
シ２１は、カップ型に形成されたベース２と、このベー
ス２に一体的に固定され、ベース２の裾部２ａから下方
に突出するスカート３と、このスカート３の内周面に沿
って引き揃えた状態に設けられ、基端部がベース２に固
定されたブラシ束２２とから構成されている。
態を示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図であ
り、第１の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。図２に示すように、カップ型回転ブラ
シ２１は、カップ型に形成されたベース２と、このベー
ス２に一体的に固定され、ベース２の裾部２ａから下方
に突出するスカート３と、このスカート３の内周面に沿
って引き揃えた状態に設けられ、基端部がベース２に固
定されたブラシ束２２とから構成されている。
【００２８】ブラシ束２２は、ストレートばね鋼線、波
状ばね鋼線またはステンレス線束を所定の長さに切断し
て引き揃えた状態で、二つ折りし、その折曲部をリング
２３に引っ掛けてベース２に公知の加締め手段によって
固着したものである。
状ばね鋼線またはステンレス線束を所定の長さに切断し
て引き揃えた状態で、二つ折りし、その折曲部をリング
２３に引っ掛けてベース２に公知の加締め手段によって
固着したものである。
【００２９】このようにブラシ束２２がストレートばね
鋼線又は波状ばね鋼線においても、研磨作業によって徐
々に磨耗し、ブラシ束２２が短くなる。通常、ブラシ束
２２が摩耗してその先端がスカート３の下端面に近接す
ると、カップ型回転ブラシ２１の全体を廃棄していたが、
この発明のカップ型回転ブラシ２１は、スカート３に砥
粒１０が混入されているため、スカート３が被研磨面に
接触すると、スカート３の部分においても研磨力を発揮
し、実質的に研磨作用面が拡張されることになる。しか
も、ブラシ束２２の基端部まで研磨できることから、経
済的であり、資源の無駄及び廃棄物を削減することがで
きる。
鋼線又は波状ばね鋼線においても、研磨作業によって徐
々に磨耗し、ブラシ束２２が短くなる。通常、ブラシ束
２２が摩耗してその先端がスカート３の下端面に近接す
ると、カップ型回転ブラシ２１の全体を廃棄していたが、
この発明のカップ型回転ブラシ２１は、スカート３に砥
粒１０が混入されているため、スカート３が被研磨面に
接触すると、スカート３の部分においても研磨力を発揮
し、実質的に研磨作用面が拡張されることになる。しか
も、ブラシ束２２の基端部まで研磨できることから、経
済的であり、資源の無駄及び廃棄物を削減することがで
きる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、研磨加工によってブラシ束が摩耗し、そのブラシ束
の先端がスカートに到達するまで短くなると、スカート
が被研磨面に接触するが、スカートには研磨力を有する
砥粒が混入されているため、スカート部分においても研
磨力を発揮し、実質的に研磨作用面が拡張されることに
なる。しかも、ブラシ束の基端部まで研磨できることか
ら、経済的であり、廃棄するにしても、その量は僅かであ
り、資源の無駄及び廃棄物を削減することができる。
ば、研磨加工によってブラシ束が摩耗し、そのブラシ束
の先端がスカートに到達するまで短くなると、スカート
が被研磨面に接触するが、スカートには研磨力を有する
砥粒が混入されているため、スカート部分においても研
磨力を発揮し、実質的に研磨作用面が拡張されることに
なる。しかも、ブラシ束の基端部まで研磨できることか
ら、経済的であり、廃棄するにしても、その量は僅かであ
り、資源の無駄及び廃棄物を削減することができる。
【図１】この発明の第１の実施形態のカップ型回転ブラ
シを示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図。
シを示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図。
【図２】この発明の第２の実施形態のカップ型回転ブラ
シを示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図。
シを示し、（ａ）は縦断側面図、（ｂ）は側面図。
１…カップ型回転ブラシ
２…ベース
３…スカート
４…ブラシ束
１０…砥粒
Claims (4)
- 【請求項１】 カップ型のベースと、所定の長さに切断
され、前記ベースの内周面に沿って引き揃えた状態で、そ
の基端部のみが前記ベースに固定されたブラシ束と、前
記ベースに固定され、前記ブラシ束が遠心力によって外
周に拡開するのを防止するゴム又は合成樹脂材料のスカ
ートとからなるカップ型回転ブラシにおいて、前記スカ
ートに、研磨力を有する砥粒を混入したことを特徴とす
るカップ型回転ブラシ。 - 【請求項２】 前記砥粒は、研削力を有する炭化珪素ま
たは研磨力を有するアルミナもしくはこれらの混合であ
ることを特徴とする請求項１記載のカップ型回転ブラ
シ。 - 【請求項３】 前記ブラシ束は、化学繊維束又は砥粒入
り化学繊維束であることを特徴とする請求項１又は２記
載のカップ型回転ブラシ。 - 【請求項４】 前記ブラシ束は、ストレートばね鋼線
束、波状ばね鋼線束またはステンレス線束であることを
特徴とする請求項１又は２記載のカップ型回転ブラシ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001282309A JP2003089067A (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | カップ型回転ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001282309A JP2003089067A (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | カップ型回転ブラシ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003089067A true JP2003089067A (ja) | 2003-03-25 |
Family
ID=19105974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001282309A Pending JP2003089067A (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | カップ型回転ブラシ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003089067A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007015049A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Jfe Koken Corp | 内面研磨治具 |
| JP2011115905A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Kowa Co Ltd | バリ取りブラシ |
| JP2015070872A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-16 | 株式会社橋本ブラシ製作所 | ブラシ |
| CN107073691A (zh) * | 2014-10-27 | 2017-08-18 | 大明化学工业株式会社 | 研磨刷 |
| JPWO2017203657A1 (ja) * | 2016-05-26 | 2018-12-13 | 三菱電機株式会社 | バリ取り工具 |
-
2001
- 2001-09-17 JP JP2001282309A patent/JP2003089067A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007015049A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Jfe Koken Corp | 内面研磨治具 |
| JP4640957B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2011-03-02 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | 内面研磨治具 |
| JP2011115905A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Kowa Co Ltd | バリ取りブラシ |
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