JP2003088936A - 歯車成形方法および装置 - Google Patents
歯車成形方法および装置Info
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Abstract
リの離脱による型部材の損傷を有効に阻止することを可
能にする。 【解決手段】互いに対向して配置されるセンタガイド1
8およびマンドレル34と、前記センタガイド18に進
退可能に外挿される内管部材20、および外歯22を有
する外管部材24を設ける下パンチ26と、前記外歯2
2に噛合する歯形成形部28を設けるダイ30と、前記
内管部材20を前記外管部材24に対して移動させるノ
ックアウトパンチ32とを備える。
Description
間鍛造により歯車を成形するための歯車成形方法および
装置に関する。
リカル歯車の製造方法の1つとして、熱間鍛造された予
備成形体に対してカッタで切削加工を施し、前記ヘリカ
ル歯車を製造する方法がある。この場合、ヘリカル歯車
の側周壁部には、軸方向に対して所定角度で傾斜したヘ
リカル歯形部が形成されている。
形部を成形する際に、該予備成形体に生成される鍛流線
(塑性変形による繊維組織の流れ)がカッタによって切
断されてしまう場合がある。これにより、製造されたヘ
リカル歯車の強度が著しく低下してしまうとともに、切
削時に発生する切粉により材料歩留まりが悪化するとい
う不具合がある。
型1内でヘリカル歯形部に対応する歯形形状を有する下
型2上にリング状の素材3をセットし、この素材3に前
記下型2、ダイ4および上型5等を介して鍛造成形処理
を施した後、前記下型2を上昇させることにより、鍛造
成形された素材3(鍛造素材6)を前記鍛造型1外に排
出する作業が行われている。
技術では、下型2とダイ4との間に隙間7が存在してい
るため、鍛造素材6には、前記隙間7に対応してバリ8
が形成されてしまう。従って、鍛造成形処理後に下型2
を上昇させる際、バリ8を増大させてしまうという問題
が指摘されている。
鍛造素材6から離脱したバリ8が鍛造型1内に進入する
おそれがある。これにより、鍛造型1の構成要素にかじ
り等の損傷が惹起されるという問題がある。
り、バリの発生を最小限に抑えるとともに、前記バリの
離脱による型部材の損傷を有効に阻止することが可能な
歯車成形方法および装置を提供することを目的とする。
法および装置では、外歯を有する外管部材と該外管部材
内に摺動自在に嵌合する内管部材とを備えた第1パンチ
の一端部に歯車素材が載置され、マンドレルに外装され
るインサートパンチスリーブおよび第2パンチによって
該歯車素材が押圧される。
歯車素材に対する押圧力が解除され、前記インサートパ
ンチスリーブを前記歯車素材から離間させるとともに、
第2パンチによって該歯車素材をさらに押圧することに
より、ダイに設けられかつ外歯が噛合する歯形成形部内
に該歯車素材が流動され、歯車の歯形部が成形される。
その後、ノックアウトパンチを介し内管部材を外管部材
に対して移動させることにより、前記内管部材の押圧作
用下に歯車がダイから離型される。
とにより歯車が鍛造成形された後、前記第1パンチ全体
を前記ダイに対して移動させることがない。従って、第
1パンチとダイとの間隙にバリが発生していても、外歯
を有する外管部材がダイに対して移動しないため、歯車
の離型時にこのバリが増大することを確実に阻止するこ
とができる。しかも、歯車からバリが離脱することがな
く、このバリにより歯車成形装置が損傷することを有効
に阻止することが可能になり、前記歯車成形装置の耐用
性が有効に向上する。
斜させてもよく、さらに前記歯形成形部の歯を軸方向に
対して平行に形成してもよい。
歯車成形方法を実施するための歯車成形装置10の一部
省略縦断面説明図を示す。
グ状の予備成形体(以下、歯車素材ともいう)12に鍛
造成形処理を施して、外周部にヘリカル歯形部13aを
有するヘリカル歯車13(図3参照)を得るためのもの
であり、固定部14と可動部16とを有する(図1参
照)。
記センタガイド18に進退可能に外挿される内管部材2
0、およびヘリカル状の外歯22を有し前記内管部材2
0を摺動自在に内挿する外管部材24を設ける下パンチ
(第1パンチ)26と、前記外歯22に噛合する歯形成
形部28を設けるダイ30と、前記内管部材20を前記
外管部材24に対して移動させるノックアウトパンチ3
2とが設けられる。
して同軸的に配置されるマンドレル34と、前記マンド
レル34に嵌着されるインサートパンチスリーブ36
と、前記インサートパンチスリーブ36の外周面を摺動
自在な上パンチ(第2パンチ)38とが設けられる。
ンダ42が装着されており、このシリンダ42にノック
アウトパンチ32の一端部(下端部)が連結されてい
る。ノックアウトパンチ32の他端部(上端部)は、基
台40の端面に配置可能であり、この基台40上には、
第1ホルダ部材44を介して凹部46が形成される。こ
の凹部46には、ノックアウトプレート48が昇降可能
に配置されており、前記ノックアウトプレート48の中
央部にセンタガイド18がねじ止めされるとともに、こ
のセンタガイド18を内挿した内管部材20が、前記ノ
ックアウトプレート48上に載置される。
サ50を介して外管部材24が配置される。外管部材2
4は、底部側から上部側に向かって縮径するテーパ部5
2を設けており、その上部側外周部に外歯22が形成さ
れている。
3が形成され、前記開口部53の4つの角部には、図4
に示すように、センタガイド18の軸から所定間隔離間
してガスダンパ54がそれぞれ配設される。このガスダ
ンパ54のロッド56には、ディスク状のセットプレー
ト58が固定される(図1参照)。開口部53には、第
1ホルダ部材44を囲繞するように、コイルスプリング
60が介装される。
ホルダ部材62を介して昇降自在にガイドされており、
このセットプレート58上には、リング状のガイド部材
64が取着されるとともに、前記ガイド部材64上に、
下パンチ26を囲繞するスペーサ66が回動自在に載置
される。スペーサ66の上部にはダイ30が固着され、
このダイ30の中央上部には、段状部68を有する凹部
70が形成される。このダイ30には、凹部70に連通
してヘリカル歯車13のヘリカル歯形部13aを成形す
るための歯形成形部28が形成されている。
3ホルダ部材72が固着されるとともに、ダイ30の半
径方向外方に指向してこのダイ30に設けられるストッ
パ部74は、前記第3ホルダ部材72の上部に半径方向
内方に指向して設けられる係止部76に係合自在であ
る。
昇降可能な可動基台80を設け、この可動基台80に
は、外側ホルダ部材82と内側ホルダ部材84とが同軸
的に支持されるとともに、前記内側ホルダ部材84に上
パンチ38が装着される。上パンチ38の中央部には、
直線部とテーパ部とを有する多段状孔部86が形成さ
れ、前記上パンチ38の下端部側には、ダイ30の凹部
70に形成される段状部68の形状に合致する突状部8
8が形成される。
ンジ部90が形成される。このフランジ部90は、内側
ホルダ部材84の内周面92に嵌合しており、前記内側
ホルダ部材84に前記内周面92から一体的に形成され
る段部94には、前記フランジ部90が抜け止め支持さ
れている。インサートパンチスリーブ36は、略円柱状
のマンドレル34に嵌着されるとともに、前記マンドレ
ル34が図示しない駆動機構から延在するロッド96に
固着される。
動作について、本実施形態に係る歯車成形方法との関連
で以下に説明する。
定部14に対して鉛直上方向に離間した位置に配置され
る。そこで、下パンチ26を構成する内管部材20およ
び外管部材24の上部にリング状の歯車素材12が載置
される。その際、外管部材24の上端外周部に形成され
た外歯22の一部が、ダイ30の内周部に形成された歯
形成形部28に噛合している。
基台80が鉛直下方向(矢印A方向)に移動し、可動部
16が固定部14に係合する。その際、図5に示すよう
に、ダイ30の凹部70に形成された段状部68には、
上パンチ38に形成された突状部88が当接するととも
に、マンドレル34が歯車素材12の内部に挿通され
る。そして、歯車素材12は、インサートパンチスリー
ブ36および上パンチ38により鉛直下方向に押圧され
る。
して、セットプレート58、スペーサ66およびダイ3
0が鉛直下方向に押圧され、前記ダイ30に設けられて
いるストッパ部74が第3ホルダ部材72に設けられて
いる係止部76から離間する。
4は回動自在である。このため、外管部材24が回動し
て外歯22とダイ30の歯形成形部28とは、さらに軸
方向に深く噛合することになり、歯車素材12の一部が
前記歯形成形部28内に流動する。
ロッド96を介して鉛直上方向に移動される一方、上パ
ンチ38がさらに鉛直下方向に移動する。従って、歯車
素材12に対するインサートパンチスリーブ36の押圧
作用が解除され、前記歯車素材12と前記インサートパ
ンチスリーブ36との間に間隙が形成される。同時に、
ガスダンパ54の弾発力に抗して、セットプレート5
8、スペーサ66およびダイ30がさらに鉛直下方向に
押圧され、歯車素材12がさらに歯形成形部28内に流
動する。
の外周面を所定方向に所定角度だけ回転するとともに、
歯形成形部28がヘリカル状に形成されているため、前
記歯車素材12の一部が前記歯形成形部28内を螺旋的
に流動しながら該歯形成形部28を押圧することにな
る。これにより、ダイ30とこのダイ30の底面に固着
されたスペーサ66が、軸を中心にして一体的にガイド
部材64上を歯車素材12の回転方向に所定角度だけ回
転し、前記歯車素材12からヘリカル歯形部13aを有
するヘリカル歯車13が成形されることになる。
され、マンドレル34、インサートパンチスリーブ36
および上パンチ38が、ヘリカル歯車13から一体的に
離間する。このため、ガスダンパ54の弾発力に抗して
セットプレート58、スペーサ66およびダイ30に付
与された鉛直下方向の押圧力が解除され、これらが鉛直
上方向に移動して前記ダイ30のストッパ部74が第3
ホルダ部材72の係止部76に係合する。
の駆動作用下に、ノックアウトパンチ32が鉛直上方向
(矢印B方向)に移動されると、このノックアウトパン
チ32の上端部がノックアウトプレート48に当接して
このノックアウトプレート48を矢印B方向に押圧す
る。ノックアウトプレート48には、センタガイド18
がねじ止めされるとともに、下パンチ26を構成する内
管部材20が載置されており、前記ノックアウトプレー
ト48と一体的に前記センタガイド18および前記内管
部材20が矢印B方向に移動する。
3の一部が載置されており、前記内管部材20は外管部
材24内を矢印B方向に移動して前記ヘリカル歯車13
を矢印B方向に押圧する。これにより、ヘリカル歯車1
3は、ヘリカル歯形部13aと歯形成形部28との噛み
合いにより回転しながら矢印B方向に移動し、前記ヘリ
カル歯車13がダイ30から離型される。
せず)によって次工程に搬送され、最終的に所定の寸法
および形状に機械加工が施され、製品として完成され
る。
が外歯22を有する外管部材24と、この外管部材24
内に摺動自在に嵌合する内管部材20とにより構成され
ており、歯車素材12を鍛造してヘリカル歯車13が成
形された後、前記外管部材24を固定部14内に保持し
た状態で、前記内管部材20を該外管部材24に対して
矢印B方向に移動させている。従って、ヘリカル歯車1
3をダイ30から離型させる際に、外管部材24が前記
ダイ30に対して移動することがなく、前記外管部材2
4の外周と前記ダイ30の内周との間隙にバリが発生し
ていても、前記ヘリカル歯車13の離型時に前記バリが
増大することを確実に阻止することができる。
のヘリカル歯車13からバリが離脱することがない。こ
のため、バリの進入による固定部14内の構成要素の損
傷を有効に阻止することが可能になり、歯車成形装置1
0全体としての耐用性が有効に向上するという効果が得
られる。
車13を成形する場合を例示して説明したが、その他の
歯車、例えば、図7に示すような平歯形部140を有す
る平歯車142を成形することもできる。この場合、図
8に示すように、ダイ30には、軸方向に対して平行に
形成された歯150を有する歯形成形部152を使用す
ればよい。
は、第1および第2パンチとダイとにより歯車が鍛造成
形された後、前記第1パンチを構成する内管部材が、外
歯を有する外管部材内で移動することにより、前記内管
部材の押圧作用下に前記歯車が前記ダイから離型され
る。このため、第1パンチとダイとの間隙にバリが発生
していても、歯車の離型時にこのバリが増大することを
確実に阻止することができる。しかも、歯車からバリが
離脱することがなく、このバリにより歯車成形装置が損
傷することを有効に阻止することが可能になり、前記歯
車成形装置の耐用性が有効に向上する。
部省略縦断面説明図である。
る。
である。
チスリーブと上パンチにより歯車素材を押圧した状態を
示す一部省略縦断面説明図である。
後のヘリカル歯車がダイから離型した状態を示す一部省
略縦断面説明図である。
形部を示す一部省略拡大縦断面説明図である。
る。
体 13…ヘリカル歯車 13a…ヘリカ
ル歯形部 14…固定部 16…可動部 18…センタガイド 20…内管部材 22…外歯 24…外管部材 26…下パンチ 28…歯形成形
部 30…ダイ 32…ノックア
ウトパンチ 34…マンドレル 36…インサー
トパンチスリーブ 38…上パンチ 42…シリンダ 44、62、72…ホルダ部材 48…ノックア
ウトプレート 54…ガスダンパ 66…スペーサ 80…可動基台 82…外側ホル
ダ部材 84…内側ホルダ部材
Claims (4)
- 【請求項1】外歯を有する外管部材と該外管部材内に摺
動自在に嵌合する内管部材とを備えた第1パンチの一端
部に歯車素材を載置し、該歯車素材の内部にマンドレル
を挿通させるとともに、前記マンドレルに外装されるイ
ンサートパンチスリーブおよび第2パンチによって該歯
車素材を押圧する工程と、 前記インサートパンチスリーブによる前記歯車素材に対
する押圧力を解除して該インサートパンチスリーブを該
歯車素材から離間させるとともに、前記第2パンチによ
って該歯車素材をさらに押圧することにより、ダイに設
けられかつ前記外歯が噛合する歯形成形部内に該歯車素
材を流動させ、歯車の歯形部を成形する工程と、 ノックアウトパンチを介し前記内管部材を前記外管部材
に対して移動させることにより、該内管部材の押圧作用
下に前記歯車を前記ダイから離型させる工程と、 を有することを特徴とする歯車成形方法。 - 【請求項2】互いに対向して同軸的に配置されるセンタ
ガイドおよびマンドレルと、 前記センタガイドに進退可能に外挿される内管部材、お
よび外歯を有し前記内管部材を摺動自在に内挿する外管
部材を設ける第1パンチと、 前記外歯に噛合する歯形成形部を設けるダイと、 前記内管部材を前記外管部材に対して移動させるノック
アウトパンチと、 前記マンドレルに嵌着されるインサートパンチスリーブ
と、 前記インサートパンチスリーブの外周面を摺動自在な第
2パンチと、 を備えることを特徴とする歯車成形装置。 - 【請求項3】請求項2記載の歯車成形装置において、前
記歯形成形部の歯が軸方向に対して傾斜して形成されて
いることを特徴とする歯車成形装置。 - 【請求項4】請求項2記載の歯車成形装置において、前
記歯形成形部の歯が軸方向に対して平行に形成されてい
ることを特徴とする歯車成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001280321A JP4641686B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 歯車成形方法および装置 |
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JP2001280321A JP4641686B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 歯車成形方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003088936A true JP2003088936A (ja) | 2003-03-25 |
JP4641686B2 JP4641686B2 (ja) | 2011-03-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001280321A Expired - Lifetime JP4641686B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 歯車成形方法および装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4641686B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315081A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-11-24 | Cleartec:Kk | ギヤ類の鍛造装置 |
Citations (3)
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JPS4837544B1 (ja) * | 1969-12-01 | 1973-11-12 | ||
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JPH10296382A (ja) * | 1997-04-22 | 1998-11-10 | Komatsu Sanki Kk | 据込み鍛造方法 |
-
2001
- 2001-09-14 JP JP2001280321A patent/JP4641686B2/ja not_active Expired - Lifetime
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