JP2003088542A - 携帯型保水パッド - Google Patents

携帯型保水パッド

Info

Publication number
JP2003088542A
JP2003088542A JP2001283729A JP2001283729A JP2003088542A JP 2003088542 A JP2003088542 A JP 2003088542A JP 2001283729 A JP2001283729 A JP 2001283729A JP 2001283729 A JP2001283729 A JP 2001283729A JP 2003088542 A JP2003088542 A JP 2003088542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
water retention
portable water
adhesive
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001283729A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Morikane
真滋 守金
Daizo Morikane
大蔵 守金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIA Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
DIA Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIA Pharmaceutical Co Ltd filed Critical DIA Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2001283729A priority Critical patent/JP2003088542A/ja
Publication of JP2003088542A publication Critical patent/JP2003088542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造、流通及び使用が簡単かつ簡便で、身体
の曲率の大きい部分や伸縮・屈曲等の運動を頻繁に行う
部位にも違和感を生ずることなくかつ確実に貼付でき、
さらに貼付されたパッド本体を直接にの観察ざきる携帯
型保水パッドを提供する。 【解決手段】 凹部11及びこの凹部の開口周囲に張り出
して設けられた鍔部12を有する容器体10と、容器体の凹
部に収容されるパッド本体20と、パッド本体を容器体の
凹部に収容させた状態で凹部の開口を被覆密閉する気密
性フィルム30又は袋体40を有する携帯型保水パッドにお
いて、上記のパッド本体が水溶性高分子及び水を含んで
ゲル化するゲル組成物で構成すると共に、パッド本体に
おける粘着性の貼付面21と反対側の面22を非粘着性に構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造、流通及び使
用が簡単かつ簡便で、保冷・保湿作用を奏し、また有効
成分の徐放的補給媒体として機能する携帯型保水パッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人体の発熱に対する氷嚢や氷枕の
代わりに、携帯性・貼付性に優れている保冷材として、
水溶性高分子及び水を含んでゲル化したいわゆる保水ゲ
ルを用いた保冷・保湿用貼付材が汎用されている。
【0003】ここで、上記の保冷・保湿用貼付材は、水
溶性高分子及び水を含んでゲル化するゲル組成物を不織
布等の支持体上に塗布して保水ゲル層を構成し、この保
水ゲル層の表面に剥離用フィルムを貼付し、その後、適
当な大きさにカッティングして袋体内に密封して製品と
されている。
【0004】しかし、上記のように製造される保冷・保
湿用貼付材では、支持体上に塗布できる保水ゲルの量が
限られ、さらに携帯性を優先させた場合には、保水ゲル
の塗布量が少なくなり、これに伴って保水量も限られて
くるため、保冷・保湿作用の持続時間が短くならざるを
得ない。
【0005】また、上記の保冷・保湿用貼付材では、保
水ゲル層と支持体とが一体となっているので、保水ゲル
層を貼付部位に貼り付けたとき、表面は支持体で覆われ
ているので保水ゲル層の状態を直接に観察できないこと
となる。
【0006】その上、支持体の剛性が保水ゲル層の柔軟
性を阻害し、身体の曲率の大きい部分や伸縮・屈曲等の
運動を頻繁に行う部位に貼付したときには、これらの部
位に違和感を与えることにもなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造、流
通、使用が簡単かつ簡便で、しかも違和感を生ずること
なく確実に貼付でき、さらに貼付したパッド本体の状態
を直接に観察できる携帯型保水パッドを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る発
明は、凹部11及びこの凹部11の開口周囲に張り出し
て設けられた鍔部12を有する容器体10と、上記の容
器体10の凹部11に収容されるパッド本体20と、上
記のパッド本体20を容器体10の凹部11に収容させ
た状態で凹部11の開口を被覆密閉するように上記の鍔
部12に剥離可能に取り付けられる気密性フィルム30
とを有し、上記のパッド本体20が水溶性高分子及び水
を含んでゲル化するゲル組成物で構成されると共に、こ
のパッド本体20における粘着性の貼付面21と反対側
の面22が非粘着性に構成されていることを特徴とする
携帯型保水パッドである。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明は、凹部
11及びこの凹部11の開口周囲に張り出して設けられ
た鍔部12を有する容器体10と、上記の容器体10の
凹部11に収容されるパッド本体20と、上記のパッド
本体20を容器体10の凹部11に収容させた状態でこ
れを開封可能に密封する袋体40とを有し、上記のパッ
ド本体20が水溶性高分子及び水を含んでゲル化するゲ
ル組成物で構成されると共に、このパッド本体20にお
ける粘着性の貼付面21と反対側の面22が非粘着性に
構成されていることを特徴とする携帯型保水パッドであ
る。
【0010】本願の請求項1又は請求項2に係る携帯型
保水パッドにおいては、容器体10の凹部11に収容さ
れてゲル化したパッド本体20における粘着性の貼付面
21と反対側の面が非粘着性に構成されているので、気
密性フィルム30を剥離させ若しくは袋体40を開封さ
せて、容器体10の凹部11から取り出したパッド本体
20における粘着性の貼付面21を貼付対象部位に押し
付けると、パッド本体20が簡単に貼付されるようにな
ると共に、貼付されたパッド本体20の表面は非粘着性
の面22となり、パッド本体20の表面に塵や埃等が付
着せず、また衣服や掛け布団等が接触しても、これらに
接着して貼付対象部位から剥がれるのも防止される。
【0011】さらに、パッド本体20には従来の不織布
のような支持体が無いので、貼付しているパッド本体2
0の状態を直接観察することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、容器体10は、
少なくとも、ゲル組成物を収容しうる凹部11とこの凹
部11の開口周囲に張り出した鍔部12とを有するもの
であればどのような形状であっても良く、成形性・携帯
性・流通性・意匠性・経済性等の諸点から適宜選択され
る。
【0013】また、容器体10を構成する材質として
は、射出成形、真空成形、圧空成形等が可能な熱可塑性
樹脂を用いることが好ましいが、別段これに限定される
ものではない。また、収容させるパッド本体20の性質
及びこのパッド本体20に混入される各種の物質を考慮
して、透光性又は遮光性等の特性をもつ材質を適宜選択
して用いるようにする。
【0014】さらに、上記の容器体10は、単一の樹脂
で構成されたものであっても、また複数の樹脂層のラミ
ネート体や、樹脂層と金属層その他の層とのラミネート
体であっても良い。
【0015】ここで、上記の容器体10が、単一の樹脂
から形成されかつ透光性を要する場合には、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等の
熱可塑性樹脂が好ましいものとして挙げられる。一方、
遮光性を要する場合には、上記樹脂層にアルミ箔をラミ
ネートしたラミネート体が好ましいものとして挙げられ
る。しかし、これらに限定されるものでもない。
【0016】また、容器体10の肉厚は、携帯時、流通
時、保存時等に加わる力に耐える機械的強度を有するよ
うに設定され、例えば、射出成形による場合には、30
〜1000μmが好ましく、100〜500μmがさら
に好ましい範囲として挙げられるが、これも限定される
ものではない。
【0017】また、上記の容器体10に設けられる凹部
11は、パッド本体20を収容できる形状であればどの
ような形状であっても良いが、一般的には、パッド本体
20を平坦な状態で収容できるものが好ましい。また、
この凹部11の平面形状もどのようなものであってもよ
く、例えば、一般的な矩形の他、ある種の形象やキャラ
クタを象ったもの等が挙げられる。さらに異なる形象を
多段に重ねたものであってもよい。
【0018】さらに、本願の請求項7に示すように、上
記の容器体10における凹部11の底面に、この凹部1
1の深さ以下で開口側に突出する外部凹所13を形成す
ることもできる。また、この外部凹所13の形状も、一
般的な矩形の他、ある種の形象やキャラクタを象ったも
の等であっても良い。
【0019】また、本発明におけるパッド本体20は、
水溶性高分子及び水を含んでゲル化するゲル組成物で構
成されるが、このゲル組成物には、架橋剤、増粘剤、ゲ
ル化剤等の添加物を必要としてゲル化するものであって
も、このような添加物を用いなくてゲル化するものも含
まれる。
【0020】そして、上記のパッド本体20は、身体の
貼付対象部位に貼付させる粘着性の貼付面21と反対側
が非粘着性の面22になるようにしている。
【0021】ここで、粘着性の貼付面21と反対側が非
粘着性の面22になるように構成するにあたっては、例
えば、本願の請求項3に示すように、ゲル化したときに
粘着性を有するゲル組成物でパッド本体20を構成し、
粘着性の貼付面21と反対側の面22の架橋度を高くし
て非粘着性に構成したり、本願の請求項4に示すよう
に、パッド本体20を複数のゲル分層20a,20bの
積層体で構成し、粘着性の貼付面に粘着性のゲル分層2
0aを用いる一方、反対側の面に非粘着性のゲル分層2
0bを用いるようにしたり、本願の請求項5に示すよう
に、パッド本体20における粘着性の貼付面21と反対
側の面22を、ゲル化したときに非粘着性の被膜23を
形成する被膜形成性ゲル組成物を用いる等の方法を使用
することができる。
【0022】また、本発明のパッド本体2を、容器体1
0の凹部11から容易に取り出せるようにするため、本
願の請求項6に示すように、一部がヘッダ24aとして
このパッド本体20の外に露出すると共に残部24bが
パッド本体20と係着するパッド取出部材24を設ける
ことが好ましい。ここで、このパッド取出部材24とし
ては、例えばパッド本体20と係着する残部24bをパ
ッド本体20内に網状にして埋設させたものが好適なも
のとして挙げられるが、別段これに限定されるものでは
ない。
【0023】また、パッド本体20に用いる水溶性高分
子としては、本願の請求項9に示すように、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリル酸の塩類、ポリアクリル酸の部分中
和物、ポリグルタミン酸、ポリグルタミン酸の塩類、ポ
リグルタミン酸の部分中和物、ポリビニルアルコール、
ゼラチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ラギーナン、アルギン酸、アルギン酸の塩類、カルボキ
シビニルポリマ、グラフト澱粉からなる群から選択され
る1つ又は2つ以上の混合物を用いることができるが、
特に、これらに限定されるものではない。
【0024】ここで、上記の水溶性高分子は1種で用い
られてもよいが、数種混合して用いる方が、保水・粘着
力等の点から好ましく、例えば、本願の請求項10に示
すように、ポリアクリル酸とポリアクリル酸ナトリウム
とから選択される少なくとも1種と、カルボキシビニル
ポリマーとの混合物を用いることが好ましく、より好ま
しくは、本願の請求項11に示すように、ポリアクリル
酸の部分中和物と、カルボキシビニルポリマーとの混合
物を用いるようにする。
【0025】また、本発明においては、上記のパッド本
体20に、本願の請求項8に示すように、アロマオイル
と薬理活性物質との少なくとも1種を含有させることが
できる。
【0026】そして、このようにパッド本体20にアロ
マオイルや薬理活性物質を含有させると、パッド本体2
0からこれらの物質が身体の対象部位に徐々に伝わり、
保冷・保湿効果と共に、これらの物質による効果も得ら
れるようになる。
【0027】ここで、上記のアロマオイルとしては、一
般にアロマテラピーに用いられる精油成分(精油類)を
そのまま用いることができる。この精油成分としては、
例えばワンダー・セラー著「アロマテラピーのための8
4の精油成分」、フレグランスジャーナル社に記載され
ているものが挙げられる。具体的には、アニス、アンジ
ェリカ、安息香、イモーテル、カモミール、ガーリッ
ク、カルダモン、ガルバナム、キャラウェイ、キャロッ
トシード、グアヤックウッド、グレープフルーツ、サイ
ブレス、シダーウッド、スターアニス、セージ、ゼラニ
ウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレピン、乳香、バ
イオレット、パイン、パセリ、フェンネル、ブラックペ
ッパ、ボダイジュ花、レモン、レモングラス、ローズマ
リー、ローレル、シモツケギク、シモツケソウ、ヤグル
マギク、アーモンド、アルニカ、ウイキョウ、エニシ
ダ、クレソン、ゲンチアナ、ショウノウ、スモモ、セイ
ヨウナシ、タイソウ、タンポポ、チモ、チョレイ、トウ
ガシ、ノイバラ、ハッカ、トネリコ、ブクリョウ、メリ
ッサ、モモ、ヤドリギ、ユーカリ、ヨクイニン、ラベン
ダ、レンギョウ等からの抽出物を挙げることができる
が、別段これらに限定されない。
【0028】また、薬理活性物質としては、上記のアロ
マオイルと重なってもよく、例えばメントール、カンフ
ル、インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナッ
ク、オオバクエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、ヒ
アルロン酸、アルブチン、酢酸トコフェロール、アラン
トイン、ビタミンC類、水溶性アズレン、アクリノール
等が挙げられる。
【0029】なお、パッド本体20には、その内部での
液体の移動が容易に行われるようにするため、例えば、
少なくとも表面が親水性を有する繊維群を内部に分散さ
せるようにしても良い。この繊維群としては、例えば、
パルプ、木綿糸、レーヨン、その他の各種親水性樹脂繊
維のほか、表面が親水性処理された各種の疎水性樹脂繊
維や、ガラス繊維・セラミックス繊維等が挙げられる
が、これらに限定されない。また、上記繊維群は、パッ
ド本体20の内部で三次元的に絡み合うように分散され
ることが好ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る携帯型保水パッ
ドを添付図面に基づいて具体的に説明する。但し、本発
明の携帯型保水パッドは、特に下記の実施例に示したも
のに限定されず、その要旨を変更しない範囲において、
適宜変更して実施できるものである。
【0031】[実施例1]図1に実施例1の携帯型保水
パッドA1の概略断面図を示す。
【0032】この実施例1の携帯型保水パッドA1は、
容器体10と、これに充填・収容されるパッド本体20
と、上記のパッド本体20を容器体10に収容させた状
態で密閉する気密性フィルム30とを有している。
【0033】ここで、容器体10は、パッド本体20を
収容させる凹部11と、この凹部11の開口周囲に張り
出した鍔部12とを有しており、ポリスチレン製の透明
な材料で構成され、肉厚は0.4mmになっている。な
お、この実施例のものにおいては、上記の凹部11の大
きさは、縦140mm、横100mm、深さ7mmに設
定されているが、これに限定されるものではない。
【0034】また、上記のパッド本体20は保冷・保湿
用として構成されており、ゲル組成物として、ポリアク
リル酸ナトリウムが5重量%、カルボキシビニルポリマ
ーが3重量%、ゲル化剤が0.2重量%、グリセリンが
7.6重量%、プロピレングリコールが6重量%、酒石
酸が0.15重量%、パラベンが0.1重量%、1−メ
ントールが0.05重量%、エタノールが0.2重量
%、水が80重量%になったものを用いている。
【0035】また、気密性フィルム30としては、アル
ミニウム製のフィルムがラミネートされたポリエチレン
フィルムを用い、この気密性フィルム30におけるアル
ミニウム製のフィルムがパッド本体20側に位置するよ
うにして、容器体10の鍔部12に剥離可能に接着させ
るようにする。なお、気密性フィルム30は上記のよう
なものに限られず、アルミニウム製のフィルムがラミネ
ートされた紙製のものや、アルミニウム製のフィルムの
みからなるものであっても良く、当該分野で公知のもの
をそのまま用いることができる。
【0036】そして、この実施例1の携帯型保水パッド
A1を製造するに当たっては、上記の容器体10の凹部
11の少なくとも底面全体にゲル化剤のみを溶解した水
溶液を予め薄く塗布した後、その上に上記のゲル組成物
をこの凹部11内がほぼ一杯となるように充填してゲル
化させ、凹部11の開口側が粘着性の貼付面21とな
り、反対の凹部11の底面側が架橋度の高い非粘着性の
面22になったパッド本体20を形成する。
【0037】次いで、このようにしてパッド本体20が
形成された容器体10の凹部11の開口を閉塞するよう
に上記の気密性フィルム30を被せ、この気密性フィル
ム30を容器体10の鍔部12に剥離可能に接着する。
【0038】また、この実施例1の携帯型保水パッドA
1を使用するにあたっては、上記の気密性フィルム30
の端部をつかんで引っ張り、この気密性フィルム30を
容器体10の鍔部12から剥離させて、容器体10の凹
部11を開口させる。
【0039】次いで、上記のパッド本体20を容器体1
0に収容したままの状態で、凹部11の開口側に位置す
るパッド本体20における粘着性の貼付面21を貼付対
象部位に押圧して、このパッド本体20における粘着性
の貼付面21を貼付対象部位に接着させる。そして、こ
の状態で容器体10を引っ張ると、容器体10が容易に
パッド本体20から離れ、パッド本体20が貼付対象部
位に貼付される。
【0040】このようにパッド本体20を貼付すると、
露出しているパッド本体20の上面には、上記の容器体
10の凹部11の底面側に位置していた非粘着性の面2
2が現れるようになり、パッド本体20の上面に塵や埃
等が付着するのが防止されると共に、衣服や掛け布団等
が接触した場合において、パッド本体20がこれらに接
着されて貼付対象部位から剥がれるのも防止される。
【0041】さらに、パッド本体20には従来の不織布
のような支持体が無いので、貼付しているパッド本体2
0の状態を直接観察することができる。
【0042】なお、この実施例1においては、容器体1
0の凹部11の開口側が粘着性の貼付面21となり、反
対の凹部11の底面側が架橋度の高い非粘着性の面22
になったパッド本体20を形成するようにしたが、上記
の場合とは逆に、図2に示すように、容器体10の凹部
11内に上記のゲル組成物を充填させた後、その上にゲ
ル化剤を溶解した水溶液を薄く塗布してゲル化させ、容
器体10の凹部11の開口側が架橋度の高い非粘着性の
面22となり、凹部11の底面側が粘着性の貼付面21
となったパッド本体20を形成することも可能である。
なお、この場合においても、架橋度の高い非粘着性の面
22を持って容器体10の凹部11からパッド本体20
を取り出すことができる。
【0043】また、図3(A),(B)に示すように、
上記のパッド本体20に、一部がヘッダ24aとしてこ
のパッド本体20の外に露出すると共に残部24bがパ
ッド本体20と係着するパッド取出部材24を設けるこ
とができる。この場合、上記のヘッダ24aを持ってパ
ッド本体20を容器体10の凹部11から容易に取り出
すことができるようになる。そして、このように取り出
したパッド本体20における粘着性の貼付面21を貼付
対象部位に接着させて、パッド本体20を貼付対象部位
に貼付させるようにする。
【0044】また、パッド本体20を構成する上記のゲ
ル組成物にさらにアロマオイルや薬理活性物質を含有さ
せると、パッド本体20からこれらの物質が身体の対象
部位に徐々に伝わり、保冷・保湿効果と共に、これらの
物質による効果も得られるようになる。
【0045】[実施例2]図4に実施例2の携帯型保水
パッドA2の概略断面図を示す。
【0046】ここで、この実施例2の携帯型保水パッド
A2においても、上記の実施例1の携帯型保水パッドA
1と同様に、上記の容器体10の凹部11内に、この凹
部11の開口側が粘着性の貼付面21で、反対の凹部1
1の底面側が架橋度の高い非粘着性の面22になったパ
ッド本体20を収容させるようにしている。
【0047】そして、この実施例2の携帯型保水パッド
A2においては、このように容器体10の凹部11内に
パッド本体20を収容させた状態で袋体40内に入れ、
この袋体40内の空気を排気して、この袋体40を密封
させる。
【0048】また、この実施例2の携帯型保水パッドA
2を使用するにあたっては、上記の袋体40を開封し、
この袋体40内からパッド本体20を収容させた容器体
10を取り出し、その後は、上記の実施例1の場合と同
様にして、パッド本体20を貼付対象部位に貼付させ
る。
【0049】このようにすると、この実施例2の携帯型
保水パッドA2においても、上記の実施例1の携帯型保
水パッドA1と同様の効果が得られる。
【0050】なお、この実施例2の携帯型保水パッドA
2においても、上記の実施例1の携帯型保水パッドA1
の場合と同様に、容器体10の凹部11の開口側が非粘
着性の面22で、凹部11の底面側が粘着性の貼付面2
1になるようにしてパッド本体20を凹部11内に収容
させたり、パッド本体20に、一部がヘッダ24aとし
てこのパッド本体20の外に露出すると共に残部24b
がパッド本体20と係着するパッド取出部材24を設け
るようにしたり、パッド本体20を構成する上記のゲル
組成物にさらにアロマオイルや薬理活性物質を含有させ
ることも可能である。
【0051】[実施例3]図5に実施例3の携帯型保水
パッドA3の概略断面図を示す。なお、この実施例3の
携帯型保水パッドA3については、上記の実施例1の携
帯型保水パッドA1と相違する点について説明し、同様
の構成については説明を省略する。
【0052】ここで、この実施例3の携帯型保水パッド
A3においては、パッド本体20が2つの異なる組成の
ゲル分層20a,20bの積層体で構成されており、厚
い第1のゲル分層20aは、前記の実施例1で用いた粘
着性を有するゲル組成物で構成されている一方、薄い第
2のゲル分層20bは、例えば、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等の非粘着
性の水溶性高分子の1種又は2種以上の混合物を主とし
たゲル組成物で構成されている。
【0053】そして、この実施例3の携帯型保水パッド
A3を製造するに当たっては、上記の容器体10の凹部
11の少なくとも底面全体に、上記の第2のゲル分層2
0bに用いるゲル組成物を比較的薄く塗布して若干時間
をおいた後、この第2のゲル分層20bの上に第1のゲ
ル分層20aに用いる上記のゲル組成物を充填してゲル
化させ、凹部11の開口側が粘着性の貼付面21とな
り、反対の凹部11の底面側が非粘着性の面22になっ
たパッド本体20を形成する。
【0054】次いで、このようにしてパッド本体20が
形成された容器体10の凹部11の開口を閉塞するよう
に気密性フィルム30を被せ、この気密性フィルム30
を容器体10の鍔部12に剥離可能に接着する。
【0055】また、この実施例3の携帯型保水パッドA
3を使用するにあたっては、上記の気密性フィルム30
の端部をつかんで引っ張り、この気密性フィルム30を
容器体10の鍔部12から剥離させて、容器体10の凹
部11を開口させる。
【0056】次いで、上記のパッド本体20を容器体1
0に収容したままの状態で、凹部11の開口側に位置す
るパッド本体20における粘着性の貼付面21を貼付対
象部位に押圧して、このパッド本体20における粘着性
の貼付面21を貼付対象部位に接着させる。そして、こ
の状態で容器体10を引っ張ると、容器体10が容易に
パッド本体20から離れ、パッド本体20が貼付対象部
位に貼付される。
【0057】このようにすると、この実施例3の携帯型
保水パッドA3においても、上記の実施例1の携帯型保
水パッドA1と同様の効果が得られる。
【0058】なお、この実施例3の携帯型保水パッドA
3においても、上記の実施例1の携帯型保水パッドA1
の場合と同様に、容器体10の凹部11の開口側が非粘
着性の面22で、反対の凹部11の底面側が粘着性の貼
付面21になるようにしてパッド本体20を凹部11内
に収容させたり、パッド本体20に、一部がヘッダ24
aとしてこのパッド本体20の外に露出すると共に残部
24bがパッド本体20と係着するパッド取出部材24
を設けるようにしたり、パッド本体20を構成する上記
のゲル組成物にさらにアロマオイルや薬理活性物質を含
有させることも可能である。さらに、上記の実施例2の
携帯型保水パッドA2のように、容器体10の凹部11
内にパッド本体20を収容させた状態で袋体40内に入
れて、密封させることも可能である。
【0059】[実施例4]図6に実施例4の携帯型保水
パッドA4の概略断面図を示す。なお、この実施例4の
携帯型保水パッドA4については、上記の実施例1の携
帯型保水パッドA1と相違する点について説明し、同様
の構成については説明を省略する。
【0060】この実施例4の携帯型保水パッドA4にお
いては、パッド本体20に、前記の実施例1で用いた粘
着性を有するゲル組成物と、ゲル化したときに非粘着性
の被膜23を形成する被膜形成性ゲル組成物とを用いて
いる。
【0061】ここで、上記の被膜形成性ゲル組成物とし
ては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリル酸等の被膜成形性の水溶性高分子
の1種又は2種以上の混合物を主とし、これに揮発性の
微小な油滴を略均一に分散させたものを用いることがで
きる。
【0062】そして、この実施例4の携帯型保水パッド
A4を製造するに当たっては、上記の容器体10の凹部
11の少なくとも底面全体に、上記の被膜形成性ゲル組
成物を薄く塗布して非粘着性の被膜23を形成すると共
に油滴を揮発させた後、この被膜23の上に、上記の実
施例1で用いた粘着性を有するゲル組成物を充填してゲ
ル化させ、凹部11の開口側が粘着性の貼付面21とな
り、反対の凹部11の底面側が非粘着性の面22になっ
たパッド本体20を形成する。
【0063】次いで、このようにしてパッド本体20が
形成された容器体10の凹部11の開口を閉塞するよう
に気密性フィルム30を被せ、この気密性フィルム30
を容器体10の鍔部12に剥離可能に接着する。
【0064】また、この実施例4の携帯型保水パッドA
4を使用するにあたっては、上記の気密性フィルム30
の端部をつかんで引っ張り、この気密性フィルム30を
容器体10の鍔部12から剥離させて、容器体10の凹
部11を開口させる。
【0065】次いで、上記のパッド本体20を容器体1
0に収容したままの状態で、凹部11の開口側に位置す
るパッド本体20における粘着性の貼付面21を貼付対
象部位に押圧して、このパッド本体20における粘着性
の貼付面21を貼付対象部位に接着させる。そして、こ
の状態で容器体10を引っ張ると、容器体10が容易に
パッド本体20から離れ、パッド本体20が貼付対象部
位に貼付される。
【0066】このようにすると、この実施例4の携帯型
保水パッドA4においても、上記の実施例1の携帯型保
水パッドA1と同様の効果が得られる。
【0067】なお、この実施例4の携帯型保水パッドA
4においても、上記の実施例1の携帯型保水パッドA1
の場合と同様に、容器体10の凹部11の開口側が非粘
着性の面22で、反対の凹部11の底面側が粘着性の貼
付面21になるようにしてパッド本体20を凹部11内
に収容させたり、パッド本体20に、一部がヘッダ24
aとしてこのパッド本体20の外に露出すると共に残部
24bがパッド本体20と係着するパッド取出部材24
を設けるようにしたり、パッド本体20を構成する上記
のゲル組成物にさらにアロマオイルや薬理活性物質を含
有させることも可能である。さらに、上記の実施例2の
携帯型保水パッドA2のように、容器体10の凹部11
内にパッド本体20を収容させた状態で袋体40内に入
れて、密封させることも可能である。
【0068】[実施例5]図7に実施例5の携帯型保水
パッドA5を製造する状態の概略断面図を、図8に実施
例5の携帯型保水パッドA5を使用する状態の概略断面
図を示す。
【0069】この実施例5の携帯型保水パッドA5にお
いては、図7に示すように、容器体10が、パッド本体
20を収容させる凹部11とこの凹部11の開口周囲に
張り出した鍔部12とを有すると共に、上記の凹部11
の底面に、この凹部11の深さ以下で開口側に突出する
ようにして平面四角形状になった外部凹所13を形成し
ている。
【0070】ここで、この実施例5の携帯型保水パッド
A5を製造するに当たっては、上記の外部凹所13を除
く容器体10の凹部11の底面にゲル化剤のみを溶解し
た水溶液を予め薄く塗布した後、その上に実施例1で用
いた粘着性を有するゲル組成物を充填してゲル化させ、
凹部11の開口側が粘着性の貼付面21となり、反対の
凹部11の底面側が非粘着性の面22になると共に、こ
の非粘着性の面22に外部凹所13に対応した凹部25
を有するパッド本体20を形成する。
【0071】次いで、このようにしてパッド本体20が
形成された容器体10の凹部11の開口を閉塞するよう
に気密性フィルム30を被せ、この気密性フィルム30
を容器体10の鍔部12に剥離可能に接着する。
【0072】また、容器体10における上記の外部凹所
13内に、第2気密性フィルム60に保持された保水ゲ
ル小体50を収容させると共に、この第2気密性フィル
ム60を外部凹所13の開口の周囲に剥離可能に接着さ
せて、外部凹所13の開口を被覆密閉させる。
【0073】ここで、上記の保水ゲル小体50において
は、アロマオイルや薬理活性物質を含有させたゲル組成
物を用いるようにすると共に、この保水ゲル小体50に
おける第2気密性フィルム60側の面51を非粘着性に
形成している。
【0074】そして、この実施例5の携帯型保水パッド
A5を使用するにあたっては、上記の気密性フィルム3
0を容器体10の鍔部12から剥離させて、容器体10
の凹部11を開口させて、上記のパッド本体20を容器
体10の凹部11内から取り出すと共に、上記の外部凹
所13の開口の周囲に接着させた第2気密性フィルム6
0に剥離させて、上記の保水ゲル小体50を第2気密性
フィルム60を介して外部凹所13から取り出す。
【0075】次いで、このように取り出した保水ゲル小
体50を、図8に示すように、上記のパッド本体20に
おける非粘着性の面22に形成された凹部25内に収容
させて、この保水ゲル小体50から第2気密性フィルム
60に剥離させる。このようにすると、保水ゲル小体5
0における非粘着性の面51が、パッド本体20におけ
る非粘着性の面22と同じ面に位置するようになる。
【0076】この状態で、上記のパッド本体20におけ
る粘着性の貼付面21を貼付対象部位に接着させて、保
水ゲル小体50を収容したパッド本体20を貼付対象部
位に貼付する。
【0077】このようにすると、この実施例5の携帯型
保水パッドA5においても、上記の実施例1の携帯型保
水パッドA1と同様の効果が得られると共に、上記の保
水ゲル小体50に含有されたアロマオイルや薬理活性物
質が身体の対象部位に徐々に伝わって、保冷・保湿効果
と共に、これらの物質による効果も得られるようにな
る。
【0078】なお、上記の外部凹所13、パッド本体2
0の凹部25及び保水ゲル小体50の平面形状等は特に
限定されず、様々な形状に変更することができる。ま
た、上記の外部凹所13をその開口部分よりも内部に向
かって広がるように形成すると共に、パッド本体20の
凹部25及び保水ゲル小体50をこれに対応するように
形成すると、パッド本体20の凹部25内に保水ゲル小
体50が確実に保持されるようになる。
【0079】また、この実施例5の携帯型保水パッドA
5においても、上記の実施例1の携帯型保水パッドA1
の場合と同様に、容器体10の凹部11の開口側が非粘
着性の面22で、反対の凹部11の底面側が粘着性の貼
付面21になるようにしてパッド本体20を凹部11内
に収容させたり、パッド本体20に、一部がヘッダ24
aとしてこのパッド本体20の外に露出すると共に残部
24bがパッド本体20と係着するパッド取出部材24
を設けるようにしたり、パッド本体20を構成するゲル
組成物に上記の保水ゲル小体50とは異なるアロマオイ
ルや薬理活性物質を含有させることも可能である。さら
に、容器体10の凹部11内にパッド本体20を収容さ
せると共に外部凹所13に保水ゲル小体50を収容させ
た状態で袋体40内に入れて、密封させることも可能で
ある。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
携帯型保水パッドにおいては、パッド本体を容器体の凹
部内に収容させた状態で、この凹部の開口を気密性フィ
ルムや袋体により被覆密閉しているため、この状態で
は、パッド本体に含まれる水分等が揮散するのが防止さ
れ、携帯用等として好適に利用できると共に長期にわた
って保管することもできる。
【0081】そして、上記の気密性フィルムを剥離させ
たり、袋体を開封して、容器体の凹部からパッド本体を
取り出して、パッド本体における粘着性の貼付面を貼付
対象部位に押し付けると、パッド本体が簡単に貼付対象
部位に貼付されるようになると共に、貼付されたパッド
本体の表面は非粘着性の面となり、パッド本体の表面に
塵や埃等が接着せず、また衣服や掛け布団等が接触して
も、これらに接着して貼付対象部位から剥がれるという
ことも殆どない。
【0082】さらに、パッド本体には従来の不織布のよ
うな支持体が無いので、貼付しているパッド本体の状態
を直接観察することができると共に、貼付部位が相当の
曲率を有していてもその形状に沿って貼付することがで
き、またその部位が伸縮・屈曲等の運動を頻繁に生じて
もそれに追従することができ、パッド本体を様々な部位
に安定して貼付することができる。
【0083】また、一部がヘッダ部としてパッド本体の
外に露出すると共に残部がパッド本体と係着するゲル取
出部材を設けると、このヘッダ部を掴んでパッド本体を
容器体の凹部から簡単に取り出すことができると共に、
ヘッダ部をもって吊り下げながら貼付対象部位に簡単に
貼付することができて衛生的である。
【0084】また、前記のパッド本体に、アロマオイル
や薬理活性物質を含有させると、パッド本体から水分と
共にこれらの物質が身体の対象部位に徐々に伝わり、保
冷・保湿効果と共に、これらの物質による効果も得られ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の携帯型保水パッドの概略
断面図である。
【図2】上記の実施例1の携帯型保水パッドにおいて、
容器体の凹部内にパッド本体を形成する手順を変更させ
て、パッド本体における粘着性の貼付面と非粘着性の面
とを逆にした状態を示した概略断面図である。
【図3】上記の実施例1の携帯型保水パッドにおいて、
パッド本体に一部がヘッダとしてこのパッド本体の外に
露出すると共に残部がパッド本体と係着するパッド取出
部材を設けた変更例の概略断面図及び上記のパッド本体
を取り出す状態を示した概略断面図である。
【図4】この発明の実施例2の携帯型保水パッドの概略
断面図である。
【図5】この発明の実施例3の携帯型保水パッドの概略
断面図である。
【図6】この発明の実施例4の携帯型保水パッドの概略
断面図である。
【図7】この発明の実施例5の携帯型保水パッドの概略
断面図である。
【図8】上記の実施例5の携帯型保水パッドにおいて、
パッド本体の凹部内に保水ゲル小体を収容させた状態を
示した概略断面図である。
【符号の説明】
A1〜A5 携帯型保水パッド 10 容器本体 11 凹所 12 鍔部 13 外部凹所 20 パッド本体 20a,20b ゲル分層 21 粘着性の貼付面 22 非粘着性の面 23 非粘着性の被膜 24 パッド取出部材 24a ヘッダ部 24b 残部 25 凹部 30 気密性フィルム 40 袋体 50 保水ゲル小体 60 第2気密性フィルム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部及びこの凹部の開口周囲に張り出し
    て設けられた鍔部を有する容器体と、上記の容器体の凹
    部に収容されるパッド本体と、上記のパッド本体を容器
    体の凹部に収容させた状態で凹部の開口を被覆密閉する
    ように上記の鍔部に剥離可能に取り付けられる気密性フ
    ィルムとを有し、上記のパッド本体が水溶性高分子及び
    水を含んでゲル化するゲル組成物で構成されると共に、
    このパッド本体における粘着性の貼付面と反対側の面が
    非粘着性に構成されていることを特徴とする携帯型保水
    パッド。
  2. 【請求項2】 凹部及びこの凹部の開口周囲に張り出し
    て設けられた鍔部を有する容器体と、上記の容器体の凹
    部に収容されるパッド本体と、上記のパッド本体を容器
    体の凹部に収容させた状態でこれを開封可能に密封する
    袋体とを有し、上記のパッド本体が水溶性高分子及び水
    を含んでゲル化するゲル組成物で構成されると共に、こ
    のパッド本体における粘着性の貼付面と反対側の面が非
    粘着性に構成されていることを特徴とする携帯型保水パ
    ッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した携帯型保水パ
    ッドにおいて、前記のパッド本体における粘着性の貼付
    面と反対側の面の架橋度が高くなって非粘着性に構成さ
    れていることを特徴とする携帯型保水パッド。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載した携帯型保水パ
    ッドにおいて、前記のパッド本体が複数のゲル分層の積
    層体からなり、前記の粘着性の貼付面に粘着性のゲル分
    層を用いる一方、反対側の面に非粘着性のゲル分層を用
    いていることを特徴とする携帯型保水パッド。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載した携帯型保水パ
    ッドにおいて、前記のパッド本体における粘着性の貼付
    面と反対側の面に、ゲル化したときに非粘着性の被膜を
    形成する被膜形成性ゲル組成物を用いたことを特徴とす
    る携帯型保水パッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載した携
    帯型保水パッドにおいて、前記のパッド本体に、一部が
    ヘッダとしてこのパッド本体の外に露出すると共に、残
    部がパッド本体と係着するパッド取出部材を設けたこと
    を特徴とする携帯型保水パッド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項に記載した携
    帯型保水パッドにおいて、前記の容器体における凹部の
    底面に、この凹部の深さ以下で開口側に突出する外部凹
    所が形成されていることを特徴とする携帯型保水パッ
    ド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項に記載した携
    帯型保水パッドにおいて、前記のパッド本体に、アロマ
    オイルと薬理活性物質との少なくとも1種が含まれてい
    ることを特徴とする携帯型保水パッド。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項に記載した携
    帯型保水パッドにおいて、前記のパッド本体に用いる水
    溶性高分子が、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の塩
    類、ポリアクリル酸の部分中和物、ポリグルタミン酸、
    ポリグルタミン酸の塩類、ポリグルタミン酸の部分中和
    物、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カルボキシメチ
    ルセルロースナトリウム、カラギーナン、アルギン酸、
    アルギン酸の塩類、カルボキシビニルポリマー、グラフ
    ト澱粉からなる群から選択される1つ又は2つ以上の混
    合物からなることを特徴とする携帯型保水パッド。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載した携帯型保水パッド
    において、前記のパッド本体に用いる水溶性高分子が、
    ポリアクリル酸とポリアクリル酸ナトリウムとから選択
    される少なくとも1種と、カルボキシビニルポリマーと
    の混合物からなることを特徴とする携帯型保水パッド。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載した携帯型保水パッド
    において、前記のパッド本体に用いる水溶性高分子が、
    ポリアクリル酸の部分中和物と、カルボキシビニルポリ
    マーとの混合物からなることを特徴とする携帯型保水パ
    ッド。
JP2001283729A 2001-09-18 2001-09-18 携帯型保水パッド Pending JP2003088542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001283729A JP2003088542A (ja) 2001-09-18 2001-09-18 携帯型保水パッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001283729A JP2003088542A (ja) 2001-09-18 2001-09-18 携帯型保水パッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003088542A true JP2003088542A (ja) 2003-03-25

Family

ID=19107178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001283729A Pending JP2003088542A (ja) 2001-09-18 2001-09-18 携帯型保水パッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003088542A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029638A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Daiya Seiyaku Kk 冷却シート及び携帯用冷却シート
JP2018083069A (ja) * 2016-11-11 2018-05-31 小林製薬株式会社 身体貼付用冷却組成物、及びそれを使用した身体冷却用貼付剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029638A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Daiya Seiyaku Kk 冷却シート及び携帯用冷却シート
JP2018083069A (ja) * 2016-11-11 2018-05-31 小林製薬株式会社 身体貼付用冷却組成物、及びそれを使用した身体冷却用貼付剤
JP7090414B2 (ja) 2016-11-11 2022-06-24 小林製薬株式会社 身体貼付用冷却組成物、及びそれを使用した身体冷却用貼付剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BR112019022277B1 (pt) Tampa compostável compreendendo uma camada de barreira de oxigênio para selagem de uma cápsula, seu uso e cápsula de café selada pela tampa
US20160121092A1 (en) Microneedle unit
KR101567471B1 (ko) 시트 형태의 팩 기재 및 시트 형태의 팩
JPH01159082A (ja) 液体物質の携帯可能なアプリケーター装置
JPWO2016114307A1 (ja) 経皮投与デバイス収容体
JP5947873B2 (ja) マイクロニードルパッチ収納容器2
KR20190037437A (ko) 마스크 팩 및 그 제조방법
WO2003053421A1 (fr) Compositions de gel a usage externe, compresses et compresses destinees a etre emballees dans des recipients de type blister
JPWO2013108918A1 (ja) パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法
JP2004231516A (ja) 外用ゲル状組成物、パッド材、ブリスタ容器充填型パッド材
US10596040B2 (en) Transdermal administration device
JP2003199781A (ja) パッド材及び携帯用パッド材
JP4054204B2 (ja) 携帯型パッド材
JP2003088542A (ja) 携帯型保水パッド
TW201043545A (en) Pinch top closure system
JP2004231577A (ja) パッド材及び携帯用パッド材
JP2004057430A (ja) パッド材及び携帯用パッド材
JP2003135509A (ja) 携帯型温熱パッド
CN1626049B (zh) 吸收性粘贴片
JP2002253596A (ja) 携帯型保水ゲル材
JP3102443U (ja) パッド材収容容器及び携帯用パッド材
WO2020170633A1 (ja) 化粧用積層シートおよびその製造方法、化粧用セット、ならびに薄膜シートの貼付方法
CN207258392U (zh) 一种改性膜布的包装装置
JPWO2016017439A1 (ja) マイクロニードルユニット
EP4205961A1 (en) Cosmetic laminate sheet