JP2003088351A - 包あん機における固形物供給装置 - Google Patents
包あん機における固形物供給装置Info
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Abstract
される固形物と内包材の間に空気が残留して食品内に空
洞が生じてしまい、包被食品の商品価値を低下させてし
まう。 【解決手段】固形物を内包した棒状生地を包被切断する
にあたり、包被切断される袋状をした棒状生地の固形物
が通る通路に圧縮空気を供給し、この圧縮空気を外気側
に排出することにより、固形物が通る通路内の空気を外
気側に排出し、通路内の気圧を低くしながら包被切断を
行なう。
Description
又は茹で卵等の固形物を饅頭などの菓子やハンバーグ等
の調理食品の内部に供給して包あんする装置に関するも
のであり、さらに詳しくは固形物とそれを被覆する食品
材料とを密着させて品質の安定した形状の食品を包あん
できる装置に関するものであり、饅頭等の多種の菓子や
調理食品の生産に用いて、産業上の効果は大きいもので
ある。
5号(従来例1)、実用新案登録2559142号(従
来例2)の如く、外筒、内筒及び中心筒を同芯円状に構
成した複合ノズルを設け、該複合ノズルに隣設する固形
物供給装置により該中心筒を通して固形物を内包材の内
側に供給し、該複合ノズルより吐出された固形物を有す
る棒状の食品から、該複合ノズルの下方に設けた包被切
断装置により固形物を有する包被食品を製造する装置が
ある。
(従来例3)の如く、中心筒を用いず、内筒を固形物の
通路として固形物を外皮材だけで被うように構成した複
合ノズルを設けた装置がある。
の外に露出させないで包被切断することが可能である
が、固形物とそれを被覆する食品材料の間に空気が残留
してすきまが生ずる場合が有り、形状が不安定となり商
品としての価値を低下させてしまうという問題があっ
た。
4)のごとく固形物とそれを被覆する食品材料の間の空
気を吸気する団塊状被覆食品の製造方法及びその装置が
開示されている。
は、その構成が複雑である。したがって、清掃作業に手
間がかかるなどの問題がある。
構造が複雑であり、発明が解決しようとする課題は、構
造を複雑化せず、清掃作業に時間をかけないような構造
を提供する必要がある。
題に鑑みてなされたもので、固形物の投入通路に圧縮空
気を供給するとともに、該圧縮空気を固形物の通路にお
いて、外気方向に向けて噴射する構成としたものであ
る。
が、外筒の下端より突出している構成である。
機1は、図1に概略的に示すように、架台3を備えてお
り、この架台3の上部には、食品材料としての内包材5
を供給するための内包材用ホッパー7が設けてあると共
に、食品材料としての外皮材9を供給するための外皮材
用ホッパー11が設けてある。上記内包材用ホッパー7
の下側には、内包材5を重合ノズル13へ供給するため
の内包材供給装置15が設けてあり、外皮材用ホッパー
11の下側には外皮材9を上記重合ノズル13へ供給す
る外皮材供給装置17が設けてある。そして、内包材供
給装置15と外皮材供給装置17との間に前記重合ノズ
ル13が設けてある。
を重合ノズル13内に間欠的に投入する固形物投入部2
7を設けてある。
被切断装置21を設けており、該重合ノズル13におい
て内包材5の外側に外皮材9を重合した棒状生地19を
包被切断する。さらに、前記包被切断装置21の下方に
は、前記棒状生地19から包被切断された固形物Aを有
する包被食品23を次工程へ送るためのコンベヤ装置2
5が設けてある。
給装置17、包被切断装置21及びコンベヤ装置25は
公知の構成でよいものであるから、その構成、作用につ
いての詳細な説明は省略する。上記したように本発明実
施例の包あん機における固形物供給装置の主たる構成は
重合ノズル13、重合ノズル13内に固形物Aを投入す
る固形物投入部27と後述する噴射装置57よりなるも
のである。
は、上部ケーシング31と下部ケーシング47からなっ
ている。上部ケーシング31は前記内包材供給装置15
に接続した接続口31A及び前記外皮材供給装置17に
接続した接続口31Bを各々側部に備えている。また、
この上部ケーシング31には、内包材5が通過自在の中
空の内筒31Cが前記接続口31Aに連通して設けら
れ、前記内筒31Cの外方に内筒31Cとほぼ同芯状に
外皮材9が通過自在の外筒31Dが前記接続口31Bに
連接して設けられている。
物Aの通路Sを形成する中心筒33がほぼ同芯状に設け
られている。
状生地19の吐出部である。下部ケーシング47は、内
筒31Cの内包材用ノズル53と内筒31Cの内側にあ
って固形物Aが通過する中心筒33を囲繞する外皮材用
ノズル55が着脱可能に嵌入されている。
方には、固形物Aを中心筒33の内側の通路Sに間欠的
に投入するための回転板59が回転自在に設けられてい
る。この回転板59には所定の間隔で固形物を収容する
収容孔59Aが設けられており、回転板59の回動によ
って各々の収容孔59Aの固形物が前記通路S内に投入
落下するようにしてある。
61を設けている。押し込み装置61は、空気圧シリン
ダー61Aのロッド先端にプッシャ61Bを螺合固定す
ることにより構成され、所要のタイミングで前記収容孔
59A及び通路S内をプッシャ61Bが上下動する。こ
うすることで、固形物Aを前記重合ノズル13より吐出
成形された中空の棒状生地19の所要の位置に押し込
む。
する噴射装置57について図5、図6を参照し説明す
る。噴射装置57は、筒状の部材として中空の円筒部材
57Aを備えている。この円筒部材57Aは、前記円筒
部材33の上部に設けられており、前記固形物投入部2
7のベース27Aに下方より嵌入している。さらに円筒
部材57Aは同芯状に円環状の空間Qを設けている。こ
の空間Qの上部に小径の空気吹き出しノズル57Bを等
間隔に複数個設けている。この空気吹き出しノズル57
Bは、上方位置に向けて中心軸O側へ傾斜した通気孔と
なっており、且つ、円周方向にも傾斜してる。
Bの上部は、中心軸O側に傾斜(テーパ形状)した内壁
面が形成されており、前記円筒部57Aの上方の孔に連
接している。
7Aの側方より螺子穴57Dを貫通させ、前記螺子穴5
7Dに圧縮空気を供給するチューブ63を配管した管継
ぎ手65を螺合している。
空気Pを供給すると前記空気吹き出しノズル57Bより
空気が勢いよく吹き出し、前記通路S内側の空気を吸い
上げる。前記空気吹き出しノズル57Bの向きを内側か
つ円周方向に傾斜させると吹き出される空気は渦流とな
る。このように渦流にすると吸引効果が増すものである
ので、前記したような渦流を発生する噴射装置が好まし
い。渦流の発生によって、円筒部材57Aの上方に略円
錐状の渦流が発生させることができる。
について図3乃至図5を参照しながら説明する。製品
は、外皮材に栗万生地、内包材に白並餡、固形物に栗を
用いた一粒栗入り栗万頭である。
切断装置21の包被切断により形成された状態を示して
いる。この状態の時から固形物投入部27の回転板59
が回動し、収容孔59Aが噴射装置57の円筒部材57
Aとほぼ同じの位置で停止し、収容孔59A内の固形物
Aが前記通路Sを通り前記棒状生地19の袋状部へ落下
する。この時落下する固形物Aの上方から前記プッシャ
ー61Bが下降する。
Bは固形物Aを棒状生地19の底部に押しつけ、直ちに
上昇する。
ッター体21Aが固形物Aの直ぐ上の部分をその外方よ
り絞り、固形物Aを食品材で被覆しようとしている。こ
の工程の時、前記噴射装置57に圧縮空気Pを供給する
と通路S内の空気が上方に吸い上げられ、棒状生地19
内の気圧も低下して通路Sに吸引力が生ずることにな
る。通路S中の吸引力は、圧縮空気Pの圧力を食品材料
の硬さや生産する包被食品の大きさなどに合わせ適宜に
設定することが可能である。
で上述の吸引を継続することにより、中空部内は減圧さ
れ、固形物Aとそれを被覆する食品材料は密着し、包被
食品23の内部に空気が残溜することがなくなった。
述のような形状として説明したがそれに限定されるもの
ではなく、空気吹き出しノズルより吹き出した空気が通
路S及び棒状生地19の内部の空気を吸い上げることが
可能であれば、如何なる形状でもよい。
時間は上述の実施例に限らず、固形物Aが棒状生地19
の内部に落下してから、包被切断の工程が終了する間に
おいて適宜設定することができる。
気を吹き出している時に、前記プッシャー61Bを図6
に点線で示すように円筒部材57Aの内側に位置させる
ことにより、棒状生地19内の空気を効率よく吸引する
ことができる。これは、プッシャー61Bにより空気吹
き出しノズル57Bから吹き出した空気の通路が狭くな
り、この位置の空気の吹き出し速度が増加し、棒状生地
19内の空気の吸引力が増加するからである。また、前
記円筒部材57Aの上端より適正な隙間を設けて平板を
覆う(図示省略)ことにより吸引力を増加することも可
能である。
食品材料とを密着させるために、棒状生地19内の空気
の吸引を強くする必要がある。しかしながら、単に空気
の吸引を強くしてしまうと、図7に示すように必要のな
いところまで、棒状生地19内の中空部分が萎んでしま
う。このよう場合には、図8に示すように中心筒33の
パイプ33Aの下端の位置をカッター体21Aに干渉し
ない範囲で外皮材用ノズル55の下端の位置より下方に
突出させるようにすると、棒状生地19内の中空部分の
萎む位置をカッター体21Aが棒状生地19を切断する
部分付近に限定することができる。これにより包被食品
内に残留しようとする空気を効率よく排除することがで
き、また次の固形物が供給されるとき、途中で固形物が
つまり停滞するようなことがない。
たので、確実に所要の位置に栗を供給するために押し込
み装置61を用いた。しかし、略球形状の梅などを固形
物として用いる場合には、通路S内の途中での停滞がな
く、確実に袋状の棒状生地19の底部に落下するので、
押し込み装置61を用いなくともよく、すこぶる構造を
簡単にすることができる。
る。よって、従来例1乃至3に示されるような装置にお
いても本発明実施例の噴射装置を使用することが可能で
ある。
縮空気を供給するとともに該圧縮空気を固形物の通路に
おいて外気方向へ向けた噴射するので、包被切断時に、
固形物と食品材料との間に残留する空気を減少すること
ができるものである。
外筒の下端より突出させたので、棒状生地の中空部を必
要以上に萎ませることがなく、固形物のつまりを抑える
ことができる。また、包被切断時の中空部の絞りと減圧
による萎みを所定の位置だけ行えるように作用させるこ
とができ、包被切断を効率的に行うことができる。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 1種類あるいは2種類以上の食品材料が
中空の棒状生地の連続体で吐出され、その棒状生地の連
続体の中空部に筒状の部材を介して固形物を投入した
後、該固形物を被うように該棒状生地を切断して行う包
あん機における固形物供給装置において、圧縮空気を前
記筒状の部材の内壁より、外気方向に噴射されるように
して前記棒状生地の中空部を負圧にすることを特徴とす
る該装置 - 【請求項2】 複数の食品材料を同芯の棒状生地の連続
体で吐出するように、外皮材の通路となる外筒と外筒の
内側に内包材の通路となる内筒を設け、前記内筒の内側
に中心筒を挿入し、該中心筒の上方より中心筒内に固形
物を投入する固形物投入部を設け、固形物が投入された
該棒状生地を、所定の大きさに包被切断する切断装置を
備えた包あん機における固形物供給装置において、前記
中心筒に圧縮空気の噴射装置を設け、中心筒の壁面から
外気側へ圧縮空気を噴射することを特徴とする包あん機
における固形物供給装置 - 【請求項3】 前記噴射装置は外気側に向け渦流を発生
させることを特徴とする請求項2に記載の包あん機にお
ける固形物供給装置。 - 【請求項4】 前記中心筒は下端部位置が前記外筒より
下方に出ていることを特徴とする請求項2記載の包あん
機における固形物供給装置 - 【請求項5】 複数の食品材料を同芯の棒状生地の連続
体で吐出するように、外皮材の通路となる外筒と外筒の
内側に内包材の通路となる内筒を設け、前記内筒内に中
心筒を挿入設置し、該中心筒の上方より中心筒内に固形
物を投入する固形物投入部を設け、中空の棒状生地内に
固形物が供給されて該棒状生地を所定の大きさに包被切
断する切断装置を備え、前記中空の棒状生地内の空気を
吸引する装置を備えた包あん機における固形物供給装置
において、前記中心筒の下端部が前記外筒の下端より下
方に出ていることを特徴とする包あん機における固形物
供給装置。
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