JP2003087963A - 方向地絡継電器の試験方式 - Google Patents

方向地絡継電器の試験方式

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JP2003087963A
JP2003087963A JP2001280853A JP2001280853A JP2003087963A JP 2003087963 A JP2003087963 A JP 2003087963A JP 2001280853 A JP2001280853 A JP 2001280853A JP 2001280853 A JP2001280853 A JP 2001280853A JP 2003087963 A JP2003087963 A JP 2003087963A
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phase
test
voltage
directional ground
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JP2001280853A
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Nobuhiro Sasaki
信博 佐々木
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 零相蓄電器から取り込む零相電圧と零相変流
器から取り込む零相電流から各負荷系統の地絡保護を行
う方向地絡継電器の動作特性試験では、零相蓄電器が固
定形の場合受電遮断器を開放する必要があり、受電設備
全体が停電となる。零相蓄電器が母線から切り離し可能
な場合、他の母線の方向地絡継電器が誤動作する恐れが
ある。 【解決手段】 試験装置7Aには零相蓄電器4と同等の
零相電圧信号を発生できる電圧発振器9を設け、零相蓄
電器から各方向地絡継電器6への零相電圧印加を個別に
接・断可能にするテスト端子8を設け、試験に際して、
試験対象となる方向地絡継電器のテスト端子を開放して
電圧発振器から零相電圧信号を印加すると共に、フィー
ダ遮断器3を開放して零相変流器5に零相電流を供給し
て動作特性試験を行い、他の方向地絡継電器には零相蓄
電器から系統の零相電圧を印加しておく。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、配電系統の負荷系
統の地絡保護を行う方向地絡継電器の動作特性を試験す
る試験方式に関する。 【0002】 【従来の技術】方向地絡継電器は、保護対象系統に地絡
事故が発生したとき、系統の零相電圧を基準とした零相
電流の向きから地絡方向を判定する。零相電圧は零相蓄
電器(ZPD)から取り込み、零相電流は零相変流器
(ZCT)から取り込み、系統に地絡電流が流れたとき
に零相変流器に流れる電流が自回線故障時と他回線故障
時とでは方向が違うことを利用する。 【0003】図2は、方向地絡継電器の従来の試験方式
を示す。受電遮断器1(52R)等を通して母線2に受
電し、複数のフィーダ遮断器3(52F)等を通して複
数の負荷に配電する配電系統において、母線2に零相蓄
電器4(ZPD)を設置し、フィーダ遮断器3の負荷側
にそれぞれ零相変流器5(ZCT)を介挿し、これらで
検出する零相電圧と零相電流から方向地絡継電器6が負
荷側の地絡を検出したときに当該フィーダ遮断器3のト
リップを行う。 【0004】ここで、試験装置7を使用した方向地絡継
電器6の動作特性試験には、零相蓄電器4と母線2との
間の断路部等を開放して試験装置7から零相蓄電器4の
一次側に試験電圧Vを印加し、またフィーダ遮断器3を
遮断して零相変流器5の二次側に電流と位相を調節した
試験電流Iを流し、方向地絡継電器6からのトリップ信
号の有無および発生タイミングを読み取って動作の正常
/異常のチェックを行う。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】零相蓄電器4には、母
線に直結した固定形と、母線から切り離し可能にした引
き出し形または一次開閉器付きのものがあるが、1母線
分のみの試験においても下記の不都合がある。 【0006】(1)零相蓄電器4が固定形の場合、試験
に際して受電遮断器1を開放する必要があり、受電設備
全体が停電となる。 【0007】(2)零相蓄電器4が母線から切り離し可
能な場合、試験に際して母線からの切り離しによって受
電設備全体の停電を回避できる。しかし、他の母線の方
向地絡継電器への零相電圧の位相が母線のそれとは異な
るため、当該方向地絡継電器が誤動作する恐れがあり、
その開放指令をロックする必要がある。これでは、試験
対象の方向地絡継電器とは別の方向地絡継電器が機能せ
ず、それにつながる負荷に対して無保護状態になってし
まう。 【0008】本発明の目的は、上記の不都合を解消した
方向地絡継電器の試験方式を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、方向地絡継電
器の試験装置には、零相蓄電器と同等の零相電圧信号を
発生できる電圧発振器を設け、零相蓄電器から各方向地
絡継電器への零相電圧印加を個別に接・断可能にするテ
スト端子を設け、試験に際して、試験対象となる方向地
絡継電器のテスト端子を開放して電圧発振器から零相電
圧信号を印加すると共に、フィーダ遮断器を開放して零
相変流器に零相電流を供給して動作特性試験を行い、他
の方向地絡継電器には零相蓄電器から系統の零相電圧を
印加しておくようにしたもので、以下の構成を特徴とす
る。 【0010】母線から複数のフィーダ遮断器を通してそ
れぞれの負荷に配電する配電系統に設けられ、零相蓄電
器から取り込む前記母線の零相電圧と前記フィーダ遮断
器の負荷側に介挿した零相変流器から取り込む零相電流
から各負荷系統の地絡保護を行う方向地絡継電器の試験
方式であって、動作特性試験装置は、前記零相蓄電器と
同等の零相電圧信号を発生できる電圧発振器を設け、前
記零相蓄電器から各方向地絡継電器への零相電圧印加を
個別に接・断可能にするテスト端子を設け、試験に際し
て、試験対象となる方向地絡継電器の前記テスト端子を
開放し、該方向地絡継電器には前記電圧発振器から零相
電圧信号を印加すると共に、前記フィーダ遮断器を開放
して前記零相変流器に零相電流を供給して動作特性試験
を行い、他の方向地絡継電器には前記零相蓄電器から系
統の零相電圧を印加しておくことを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
試験装置の構成図であり、図2と異なる部分は方向地絡
継電器6の零相電圧入力部に、零相蓄電器4との接・断
ができるテスト端子(または断路端子)8を設け、さら
に試験装置7Aに電圧発振器9を設けた点にある。 【0012】電圧発振器9は、零相蓄電器4から取り込
む零相電圧と同等の正弦波電圧と系統周波数にした試験
電圧を発生する。試験装置7Aは、電圧発振器9が発生
する電圧信号を基準位相として系統周波数と同じ周波数
で位相を試験位相に調整した試験電流を発生する。 【0013】零相蓄電器4は、固定形または引き出し形
もしくは一次開閉器付きのものなど、いずれの形式のも
のでもよい。 【0014】以上の構成において、方向地絡継電器6の
試験には、まず、受電遮断器1を投入したまま系統の運
用を継続しておき、零相蓄電器4は母線2に接続したま
まにして各方向地絡継電器6に零相電圧を印加してお
く。 【0015】この状態で、試験対象とする方向地絡継電
器6が接続される零相変流器5とフィーダ2の間のフィ
ーダしゃ断器3を開放・ロックし、試験装置7Aから当
該方向地絡継電器6には零相電流Iを供給し、当該方向
地絡継電器6のテスト端子8を開放し、この開放した端
子に試験装置7Aから当該方向地絡継電器6に零相電圧
Vを印加し、当該方向地絡継電器6からのトリップ信号
を試験装置7Aに取り込んでその動作特性試験を行う。 【0016】したがって、方向地絡継電器6の試験を行
っていても、試験対象となる方向地絡継電器6とは別の
方向地絡継電器6には系統の零相電圧と零相電流が印加
されたままになってその地絡保護ができると共に、それ
につながる負荷系統の運転・運用を継続できる。 【0017】また、試験対象となる方向地絡継電器6が
保護対象とする負荷系統では停電になるが、試験操作に
はフィーダ遮断器3の開放・ロック操作とテスト端子8
の開放操作のみで済み、従来方式に比べて試験操作を簡
単にすると共に、短時間の試験になってその負荷系統の
停電時間を短縮することができる。 【0018】 【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、試験装
置には零相蓄電器と同等の零相電圧信号を発生できる電
圧発振器を設け、零相蓄電器から各方向地絡継電器への
零相電圧印加を個別に接・断可能にするテスト端子を設
け、試験に際して試験対象となる方向地絡継電器のテス
ト端子を開放して電圧発振器から零相電圧信号を印加す
ると共に、フィーダ遮断器を開放して零相変流器に零相
電流を供給して動作特性試験を行うようにしたため、以
下の効果がある。 【0019】(1)零相蓄電器が固定形であっても、試
験に際して受電遮断器の開放を不要にして、受電設備全
体の停電を回避できる。 【0020】(2)零相蓄電器が固定形または母線から
切り離し可能な形にかかわらず、試験中には他の方向地
絡継電器には零相蓄電器から系統の零相電圧を印加し続
けることで他の負荷系統の保護機能をもたせることがで
きる。 【0021】(3)試験操作を簡単にすると共に、短時
間の試験になってその負荷系統の停電時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態を示す試験装置の構成図。 【図2】従来の試験装置の構成図。 【符号の説明】 1…受電遮断器 2…母線 3…フィーダ遮断器 4…零相蓄電器 5…零相変流器 6…方向地絡継電器 7、7A…動作特性試験装置 8…テスト端子 9…電圧発振器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 母線から複数のフィーダ遮断器を通して
    それぞれの負荷に配電する配電系統に設けられ、零相蓄
    電器から取り込む前記母線の零相電圧と前記フィーダ遮
    断器の負荷側に介挿した零相変流器から取り込む零相電
    流から各負荷系統の地絡保護を行う方向地絡継電器の試
    験方式であって、 動作特性試験装置は、前記零相蓄電器と同等の零相電圧
    信号を発生できる電圧発振器を設け、 前記零相蓄電器から各方向地絡継電器への零相電圧印加
    を個別に接・断可能にするテスト端子を設け、 試験に際して、試験対象となる方向地絡継電器の前記テ
    スト端子を開放し、該方向地絡継電器には前記電圧発振
    器から零相電圧信号を印加すると共に、前記フィーダ遮
    断器を開放して前記零相変流器に零相電流を供給して動
    作特性試験を行い、他の方向地絡継電器には前記零相蓄
    電器から系統の零相電圧を印加しておくことを特徴とす
    る方向地絡継電器の試験方式。
JP2001280853A 2001-09-17 2001-09-17 方向地絡継電器の試験方式 Pending JP2003087963A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132665A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Meidensha Corp 地絡方向継電器の動作試験方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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