JP2003087357A - コードレス電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 親機側のベルの鳴動音を適度な音量に抑制す
るコードレス電話装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 子機３ａ〜３ｃと双方向に無線で通信す
るための無線通信部と、自己に搭載された子機の充電時
間を検知する充電検知部２２とを備えた親機２と、親機
２と双方向に無線で通信するための無線通信部と、自己
の充電時間を検知する充電検知部２３とを備えた子機と
で構成したコードレス電話装置１であって、親機２は自
己が検知している子機の充電時間と、全ての子機３ａ〜
３ｃから通知された充電時間とを照合し、親機２が検知
している子機の充電時間と一致した子機３ａは親機２に
搭載されている子機と特定し、特定した子機のベルの鳴
動を停止させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、親機側のベルの鳴
動音を喧しくない程度に抑制するコードレス電話装置に
関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来より、親機側で通話を行わず子機側
でのみ通話を行う利用者のために、親機からカールコー
ド付のハンドセットを省き、代わりに親機に子機を充電
するための充電機能を持たせたコードレス電話装置が製
品化されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来のコードレス電話装置では、回線からベルが
着信した際に親機及び子機の双方でベルが鳴動するよう
になっている。子機が親機に搭載されていなければ親機
側は親機単独のベルの鳴動に留まるが、子機が親機に搭
載されていれば親機側は親機のベルの鳴動と搭載されて
いる子機のベルの鳴動というベルの二重奏が引き起こさ
れるので、周囲が静かな場所等では親機側のベルの音が
喧しいという課題を有していた。 【０００４】本発明は以上の課題を解決し、親機側のベ
ルの鳴動音を適度な音量に抑制するコードレス電話装置
を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のコードレス電話装置は、子機と双方向に無線
で通信するための無線通信部と、自己に搭載された子機
の充電時間を検知する充電検知部とを備えた親機と、親
機と双方向に無線で通信するための無線通信部と、自己
の充電時間を検知する充電検知部とを備えた子機と、で
構成したコードレス電話装置であって、親機は自己が検
知している子機の充電時間と、全ての子機から通知され
た充電時間とを照合し、親機が検知している子機の充電
時間と一致した子機は親機に搭載されている子機と特定
し、特定した子機のベルの鳴動を停止させる構成とした
ものである。 【０００６】この発明によれば、親機側のベルの鳴動音
を適度な音量に抑制するコードレス電話装置を提供する
ことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、子機と双方向に無線で通信するための無線通信部
と、自己に搭載された子機の充電時間を検知する充電検
知部とを備えた親機と、親機と双方向に無線で通信する
ための無線通信部と、自己の充電時間を検知する充電検
知部とを備えた子機と、で構成したコードレス電話装置
であって、親機は自己が検知している子機の充電時間
と、全ての子機から通知された充電時間とを照合し、親
機が検知している子機の充電時間と一致した子機は親機
に搭載されている子機と特定し、特定した子機のベルの
鳴動を停止させる構成としたものであり、親機側は自己
への子機の搭載の如何に拘らず常に親機自身のベルの鳴
動に止めるので、親機と子機のベルの二重奏という騒が
しすぎるベルの鳴動を回避し、ベルの鳴動を適度な音量
に維持できるという作用を有する。 【０００８】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 【０００９】（実施の形態１）本発明の一実施の形態の
大要は、充電のために親機に子機が搭載されている場合
には、搭載されている子機のベルを鳴動させずに親機の
ベルの鳴動のみに止めるために、複数の子機を使用して
いる場合には、現在親機に搭載されている子機への充電
時間を親機の充電検知部で検知すると共に、各々の子機
の充電検知部で検知した各々の子機の充電時間を親機へ
通知し、親機が把握している子機の充電時間と一致した
子機を親機に搭載中の子機と判断して親機に搭載中の子
機のベルの鳴動を停止するように工夫したことである。 【００１０】以下、本発明の一実施の形態の詳細を図１
〜図６を参照しながら説明する。 【００１１】図１は本発明の一実施の形態によるコード
レス電話装置の親機の構成を示すブロック図である。図
２は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の
子機の構成を示すブロック図である。図３は本発明の一
実施の形態によるコードレス電話装置の親機における充
電状態を示す模式図であり、図４は本発明の一実施の形
態によるコードレス電話装置の子機の充電器における充
電状態を示す模式図である。図５は本発明の一実施の形
態によるコードレス電話装置の子機の充電時間を示す模
式図であり、図６は本発明の一実施の形態によるコード
レス電話装置の親機に搭載された子機を特定するための
フローチャートである。 【００１２】図１において、コードレス電話装置１は回
線に接続された親機２と少なくとも１台の子機３とで構
成されており、親機２と子機３とはそれぞれ一定の距離
内（１００〜１５０ｍ）で双方向に無線で通信可能であ
る。親機２は子機３が通信可能な範囲にあるか否かを確
認するために、子機３とは１秒間に数回自動的に交信し
ている。子機３が通信範囲外に移動して親機２との通信
が途絶えると、子機３は自己が親機２との通信範囲外に
ある旨を表示して使用者に警告する。 【００１３】親機２は制御部４の制御の下に電話の相手
側と音声信号の送受信を行うと共に、無線送信部や無線
受信部からなる無線通信部５を通じて子機３側と双方向
に無線通信を行う。制御部４はＣＰＵやＲＡＭやＲＯＭ
等で構成されており、親機２の制御全般を担っている。
この親機２にはコードで接続された受話器はなく、受話
器の代わりに子機３を搭載して充電するための充電部６
が備わっている。つまり、常時子機３を親機２の充電部
６に搭載しておくことで、事実上子機３が親機２の受話
器代わりになるのである。 【００１４】親機２にはスピーカーホン通話部７が備わ
っているので、スピーカーホン通話部７のスイッチを押
してオフフックすると親機２単独でも通話を行うことが
できる。この際の音声出力はスピーカーホン通話部７の
スピーカー部７ａを通じて行う。この親機２には留守番
電話部８が備わっているので、回線からベルが入来して
も親機２側や子機３側で共にオフフックしない場合に
は、留守番電話部８が作動して入来したメッセージの録
音ができるようになっている。この際には、ベルが所定
回数（例えば６回）鳴動してもオフフックされないと、
制御部４は切り替えスイッチ９を通話回路部１０から留
守番電話部８側に切り替えるようになっている。 【００１５】親機２から電話をする場合は操作部１１を
操作してダイヤルするのであるが、その際は表示部１２
にダイヤルした電話番号を表示して確認することができ
るようになっている。使用頻度の高い相手方の電話番号
及び名前を電子電話帳１３に登録しておけば、操作部１
１を操作して電子電話帳１３で相手方の名前を検索する
だけで相手側の電話番号を探し出し表示部１２に表示す
ることができる。 【００１６】さて、図２に示すように、子機３は制御部
１４の制御の下に無線送信部や無線受信部からなる無線
通信部１５を通じて親機２側と双方向に無線通信を行
う。制御部１４はＣＰＵやＲＡＭやＲＯＭ等で構成され
ており、子機３の制御全般を担っている。この子機３に
は通話部１６が備わっているので、親機２を経由しての
回線との通話や子機３間同士の通話を行うことができ
る。操作部１７は発呼操作に関しては親機２の操作部１
１とほぼ同様の操作が行えるだけの機能が備わってい
る。表示部１８は親機２の表示部１２よりは小さいが、
必要にしてかつ十分な情報を表示するだけの面積は確保
している。子機３側にも音声出力部としてのスピーカー
部１９が備わっているので、スピーカー部１９からベル
音を音声出力することができる。 【００１７】子機３から電話をする場合は操作部１７を
操作してダイヤルするのであるが、その際は表示部１８
にダイヤルした電話番号を表示して確認することができ
るようになっている。使用頻度の高い相手方の電話番号
及び名前を電子電話帳２０に登録しておけば、操作部１
７を操作して電子電話帳２０で相手方の名前を検索する
だけで相手側の電話番号を探し出し表示部１８に表示す
ることができる。 【００１８】さて、前述したように、親機２には子機３
を搭載して充電するための充電部６が設けられており、
充電部６には搭載された子機３を充電するための充電端
子が一対設けられている。同様に、子機３にも親機２に
搭載して充電するための充電部２１が設けられており、
充電部２１には親機２の充電部６に対応する充電端子が
一対設けられている。図３に示すように、親機２の充電
部６に子機３が搭載されると、親機２は充電部６の充電
端子を通じて子機３へ充電を開始する。子機３の底部に
設けられた充電部２１を通じて子機３への充電が開始さ
れると、親機２側では充電検知部２２が充電部６に搭載
されている子機３の充電時間の計測を開始する。子機３
側では充電部２１の充電端子を通じて親機２の充電部６
から充電を受けると、充電検知部２３が子機３自身の充
電時間の計測を開始する。つまり、親機２に搭載されて
いる子機３であれば、親機２の充電検知部２２が計測中
の充電時間と子機３の充電検知部２３が計測中の充電時
間とは一致する訳である。 【００１９】しかし図４に示すように、子機３の充電検
知部２３は親機２の充電部６から充電を受ける場合のみ
ならず、親機２以外の充電器２４から充電されても作動
して充電時間の計測を開始する。つまり、子機３を複数
台使用し各々の子機３を親機２の充電部６あるいは別の
充電器２４において充電している場合には、各々の子機
３において各々の充電検知部２３で充電時間の計測を行
っているので、親機２の充電部６以外の充電器２４で充
電中の子機３においては、充電検知部２３が計測中の充
電時間は親機２の充電検知部２２が計測中の充電時間と
一致しない訳である。充電中でない子機３においては、
充電検知部２３は充電時間の計測を停止しているので充
電時間はゼロである。 【００２０】以下の説明においては、親機２には複数の
子機３が登録されているものとする。要約すると、本発
明のコードレス電話装置１では、親機２に子機３が搭載
されていると親機２に搭載された子機３のみはベルの鳴
動を停止し、ベルの鳴動は親機２あるいは親機２に搭載
されていない子機３のみに止めている。このようにする
と、親機２側における親機２と子機３とで引き起こすベ
ルの二重奏を回避して、親機２側におけるベルの鳴動の
音量を適度なものに保つことができるからである。しか
し、親機２に搭載された子機３のベルの鳴動を停止させ
るには、親機２に搭載された子機３を登録された複数の
子機３の中から特定しなければならない。そこで、図５
に示すように、親機２の充電検知部２２が計測した充電
時間と、登録された複数の子機３ａ〜３ｃの各々から通
知された各々の子機３ａ〜３ｃの充電検知部２３が計測
した充電時間とを照合し、親機２の充電検知部２２が計
測した充電時間と一致した子機３ａを親機２に搭載され
た子機３と特定するようにしている。 【００２１】以下、親機２に搭載された子機３の特定方
法を詳細に説明する。説明の簡略化を図るために親機２
に登録されているのは子機３ａ〜３ｃの３台とするが、
本発明においては子機３の台数は３台に制約されるもの
ではない。 【００２２】親機２側では充電部６に子機３ａが搭載さ
れると充電部６から子機３ａへの充電が開始されるの
で、搭載された子機３ａへの充電を直ちに充電検知部２
３が検知して充電時間の計測を開始する。親機２は無線
により直ちに全ての子機３ａ〜３ｃを呼び出し、各々の
子機３ａ〜３ｃの充電時間を親機２に無線で通知させ
る。子機３ａは親機２の充電部６に搭載されているの
で、充電検知部２３が計測した充電時間を「充電時間
Ａ」と無線により親機２に通知する。子機３ｂは充電器
２４で充電中であるので、充電検知部２３が計測した充
電時間を「充電時間Ｂ」と無線により親機２に通知す
る。子機３ｃは充電中ではないので充電検知部２３は作
動しておらず、「充電時間ゼロ」と無線により親機２に
通知する。 【００２３】親機２の制御部４は充電検知部２２が計測
した子機３の充電時間が「充電時間Ａ」であるので、子
機３ａ〜３ｃの充電検知部２３が計測した充電時間と照
合し、充電時間が一致する子機３ａを親機２に搭載され
た子機３であると特定する。親機２の制御部４は搭載さ
れた子機３ａのベルの鳴動を停止させるために、子機３
ａに対してベルの鳴動を停止するためのデータを無線で
送信する。ベルの鳴動を停止された子機３ａが充電部６
から離隔すると、換言すると子機３ａへの充電が中止さ
れると、親機２の充電検知部２２は作動を停止する。す
ると、親機２の制御部４は子機３ａに対して、ベルの鳴
動の停止を解除するデータを無線で送信する。子機３ａ
側ではベルの鳴動の停止を解除するデータを受信する
と、子機３ａの制御部１４は直ちにベルの鳴動の停止を
解除する。これ以降は、親機２にベルが着信すると、親
機２及び子機３ａ〜３ｃの全てのベルが鳴動する。 【００２４】図６のフローチャートを参照して全体の流
れを再度説明しておく。ステップ１では、親機２の充電
部６に子機３が載置されると充電が開始される。充電が
開始されると充電検知部２２が作動して充電時間の計測
を開始してステップ２に進むが、充電が開始されるまで
はステップ１に留まる。ステップ２では、親機２に登録
済みの全ての子機３を呼び出してステップ３へ進む。 【００２５】ステップ３では、呼び出した子機３からの
応答があればステップ４へ進むが、応答があるまではス
テップ３に留まる。ステップ４では、応答した子機３の
充電検知部２３が計測した充電時間と親機２の充電検知
部２２が計測した充電時間とを照合する。応答した子機
３が把握している充電時間が親機２が把握している充電
時間に一致すればステップ５へ進むが、不一致であれば
ステップ３に戻る。 【００２６】ステップ５では、充電時間が一致した子機
３が親機２に搭載されていると特定し、特定した子機３
へ親機２からベルの鳴動停止のデータを無線で送信し、
特定した子機３のベルの鳴動を停止させる。 【００２７】以上に述べたように本発明では、親機に子
機が搭載されている場合にはベルの鳴動を親機のみに限
定して親機と子機のベルの鳴動の二重奏を回避するため
に、親機に搭載されている子機を特定して特定した子機
のベルの鳴動を停止した。 【００２８】このため、親機側ではベルの鳴動は親機の
みとなり、親機側のベルの鳴動を喧しくない程度に抑制
できる。 【００２９】 【発明の効果】以上のように本発明のコードレス電話装
置によれば、子機と双方向に無線で通信するための無線
通信部と、自己に搭載された子機の充電時間を検知する
充電検知部とを備えた親機と、親機と双方向に無線で通
信するための無線通信部と、自己の充電時間を検知する
充電検知部とを備えた子機と、で構成したコードレス電
話装置であって、親機は自己が検知している子機の充電
時間と、全ての子機から通知された充電時間とを照合
し、親機が検知している子機の充電時間と一致した子機
は親機に搭載されている子機と特定し、特定した子機の
ベルの鳴動を停止させる構成としたものである。 【００３０】このことにより、親機側のベルの鳴動は親
機のみのベルの鳴動に留まるので、親機側のベルの鳴動
音を適度な音量に抑制できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装
置の親機の構成を示すブロック図 【図２】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装
置の子機の構成を示すブロック図 【図３】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装
置の親機における充電状態を示す模式図 【図４】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装
置の子機の充電器における充電状態を示す模式図 【図５】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装
置の子機の充電時間を示す模式図 【図６】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装
置の親機に搭載された子機を特定するためのフローチャ
ート 【符号の説明】 １ コードレス電話装置 ２ 親機 ３ 子機 ４ 制御部 ５ 無線通信部 ６ 充電部 ７ スピーカーホン通話部 ８ 留守番電話部 ９ 切り替えスイッチ １０ 通話回路部 １１ 操作部 １２ 表示部 １３ 電子電話帳 １４ 制御部 １５ 無線通信部 １６ 通話部 １７ 操作部 １８ 表示部 １９ スピーカー部 ２０ 電子電話帳 ２１ 充電部 ２２ 充電検知部 ２３ 充電検知部 ２４ 充電器

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】子機と双方向に無線で通信するための無線
   通信部と、自己に搭載された子機の充電時間を検知する
   充電検知部とを備えた親機と、親機と双方向に無線で通
   信するための無線通信部と、自己の充電時間を検知する
   充電検知部とを備えた子機と、で構成したコードレス電
   話装置であって、 親機は自己が検知している子機の充電時間と、全ての子
   機から通知された充電時間とを照合し、親機が検知して
   いる子機の充電時間と一致した子機は親機に搭載されて
   いる子機と特定し、特定した子機のベルの鳴動を停止さ
   せることを特徴とするコードレス電話装置。