JP2003087313A - 多重化装置および帯域制御装置およびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
多重化装置および帯域制御装置およびプログラムおよび記録媒体Info
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Abstract
されている各コネクションに対し、輻輳時においても契
約している最低帯域を保証しつつ、通常時(非輻輳
時)、余剰帯域をコネクション間で公平に分配し、より
効率的な網資源の利用を可能にする。高速回線において
も経済的に実現する。ノード内に設置することにより、
簡単なハードウェア構成を実現し、効率の良いノード内
の輻輳回避を実現する。 【解決手段】 あらかじめセルの最大到着レートが設定
され、当該最大到着レートを超えるとほぼゼロになる到
着レートRの連続関数をβ(R)とし、読出しを待つバ
ッファに1以上のセルが蓄積されているコネクションi
の重みの和をWactとし、許可到着レートACRiを
ACRi=β(R)・Wi/Wactとして計算し、コ
ネクションi毎の到着レートRiが当該許可到着レート
ACRi以下のコネクションに属するセルについてはこ
れを受付許可と判定する。
Description
各コネクションの最低帯域の保証を行う装置に関する。
本発明は、固定長パケットであるセルを扱うATM(Asy
nchronous Transfer Mode)通信網に利用する。
普及から、IPトラヒック等のデータ系トラヒックが指
数関数的に増加している。これにともないネットワーク
上で輻輳発生頻度が増加しており、ユーザに対するサー
ビス品質の低下が問題となっている。例えば、従来のイ
ンターネットでは転送品質を保証しないベストエフォー
トサービスが主流であったが、ベストエフォートサービ
スのみでは十分なスループットが得られないケースが増
えており、ISP(Internet Service Provider)間や企
業間を高速回線で接続する場合に回線毎に最低帯域や遅
延品質を保証するようなサービスの要求が今後ますます
増加すると考えられる。
るサービスとしてはGFR(Guaranteed Frame Rate)サ
ービスがある。非輻輳時には各ユーザは互いに利用可能
帯域(残余帯域)を共有して利用できる。
数多くの提案がなされているが、その一つにWRR(Wei
ghted Round Robin)方式がある。図23はWRR方式の
概略を表す図である。WRR方式はコネクション毎にキ
ューを持ち、コネクション毎に重みが付けられており、
重みに応じた読出制御を各キューに対して行うことでコ
ネクション間に帯域を分配する。
ョンを収容することによって、収容コネクションの重み
に応じて帯域を分配することができる。WRR方式によ
り、最低帯域を保証しつつ、余剰帯域をある規則にした
がってコネクション間に公平に分配することが可能であ
る。
さは収容するコネクション数に比例し、高速化のボトル
ネックとなる。また、コネクション毎にキューを持つ必
要があるため、バッファ部のハード量も問題となる。つ
まり、WRR方式は高速になり、収容されるコネクショ
ン数が増加すると、経済的にGFRサービスを実現する
ことが困難である。したがって、簡易なハードウェア構
成でGFRサービスを実現する方式が求められている。
を実現する方式として、FIFO−Tagging方式
が知られている。この方式では、バッファはコネクショ
ン毎に持つ必要はなく、回線毎に一つあればよい。FI
FO−Tagging方式ではコネクション毎に網の入
り口で網への入力レートを観測し、計測されたレートが
MCR(Minimum Cell Rate)以下であれば、そのコネク
ションのセルはそのまま通過し、MCRを超えていれば
セルのヘッダ部にタグ(以下、Tag)が付けられる。
ここで、MCRとは網がコネクションに対して転送を保
証する帯域のことである。
り、キュー長が閾値を超えているか否か常に観測してい
る。仮にキュー長が設定された閾値を超えている場合に
は、ヘッダ部にTagが付けられているセルはFIFO
バッファに入る前に廃棄され、FIFOバッファにはT
agが付いていないセル、つまり網への入力レートがM
CR以下のコネクションのセルのみ通過する。
FOバッファの出力速度を収容するコネクションのMC
Rの合計以上にすることで、輻輳時におけるMCRの保
証が可能である。また、非輻輳時、各コネクションのM
CRの和を超えた部分の帯域、余剰帯域がある場合に
は、その帯域は複数コネクションでシェアされる。
複数コネクションでバッファを共用するので、各コネク
ションのMCRの和を超えた部分の帯域、余剰帯域に関
しては、FIFOバッファへの入力レートに比例するか
たちで各コネクション間に分配されるため、「公平性」
という面で問題があった。FIFO−Tagging方
式では余剰帯域が生じた場合にその帯域をどのようにコ
ネクション間で分配するかという規定がないため、極端
な場合では余剰帯域を一つのコネクションが占有してし
まうという不公平な状況が生じるという問題があった。
であって、通信網に収容されている各コネクションに対
し、輻輳時においても契約している最低帯域を保証しつ
つ、通常時(非輻輳時)には、余剰帯域をコネクション
間で公平に分配し、より効率的な網資源の利用を可能に
することができ、また、高速回線においても経済的に実
現可能な多重化装置および帯域制御装置およびプログラ
ムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
到着する固定長パケットであるセルの属するコネクショ
ン1〜kを識別する手段と、当該セルの受付可否を判定
する手段と、この判定する手段の判定結果にしたがって
セルを多重化する手段とを備えた多重化装置である。
ネクションi(iは1〜kのいずれか)毎にセルの到着
レートRiを検出する手段と、コネクションi毎にあら
かじめ定められた重みWiの値を保持する手段とを備
え、セルの到着レートRiにはあらかじめ閾値となる最
大レートが設定され、当該最大レートを超えるとほぼゼ
ロになる前記セルの到着レートRiの総和ΣRiの連続
関数をβ(ΣRi)とし、前記多重化する手段に1以上
のセルが蓄積されているコネクションiの前記重みの和
をWactとし、前記判定する手段は、許可到着レート
ACRiを ACRi=β(ΣRi)・Wi/Wact として計算する手段と、コネクションi毎のセルの到着
レートRiが当該許可到着レートACRi以下のコネク
ションに属するセルについてはこれを受付許可と判定す
る手段とを備えたところにある。
ネクションの最低帯域を保証しつつ、余剰帯域を契約し
ているMCRと網資源の使用状況とを考慮して、コネク
ション間で分配するため、通信網を有効に使用すること
ができる。また、本発明ではハードウェア構成が簡易な
FIFOを採用しているため、高速回線においても経済
的に実現可能である。
ョンj(jは1〜kのいずれか)の到着レートRjが前
記許可到着レートACRjを超えている割合を算出する
手段と、この算出する手段により算出された割合に応じ
た確率で前記判定する手段が受付拒否と判定したコネク
ションjのセルについてもその一部を受付許可と判定さ
れたセルとみなして前記多重化する手段に蓄積する手段
とを備えることができる。
ネクションのセルを急峻に受付拒否する場合と比較する
と、ゆるやかなトラヒック制御を行うことができるた
め、安定したトラヒック制御を実現することができる。
ョンj(1〜kのいずれか)の到着レートRjが前記許
可到着レートACRjを超えている割合を算出する手段
を備え、前記判定する手段は、この算出する手段の算出
結果にしたがって少なくとも2個連続して前記コネクシ
ョンjのセルを受付拒否する手段を備えることができ
る。
がって受付拒否したコネクションjのセルについて連続
した受付拒否を禁止する手段を備えることもできる。
ョンjのセルを受付拒否する手段と前記連続した受付拒
否を禁止する手段とを切替選択する手段を備えることが
望ましい。
レートACRjを超えたときには、輻輳発生を回避する
ために急激なトラヒック制御を行う必要がある。そのよ
うな事態が発生したときには、セルを連続して廃棄する
ことにより対処することができる。反対に、緩やかに到
着レートRjが許可到着レートACRjを超えたときに
は、緩やかなトラヒック制御を行って安定したトラヒッ
ク制御を実現することができる。このような相反する制
御形態は、状況に応じて切替えて用いることが望まし
い。このような切替制御は、前記判定する手段の付加機
能として備えることが望ましい。
ョンjの到着レートRjが前記許可到着レートACRj
を超えている割合を算出する手段を備え、前記判定する
手段が受付拒否と判定したコネクションjのセルに前記
算出する手段により算出された割合に応じて一定時間の
遅延を与えた後に前記多重化する手段に蓄積する手段を
備えることができる。
TT(Round Trip Time)が大きくなり、セル送出元に対
して送出レートを下げさせる効果が期待できるため、セ
ルを廃棄してしまう場合と比較してトラヒックを有効に
利用することができる。
きコネクションjのセルが前記多重化する手段に存在し
ないときにはこの受付拒否と判定すべきセルを受付許可
と判定する手段を含むことができる。
ョンjのセルが存在しないということは、コネクション
jのセルは散発的であることを示している。このような
散発的なセルを受付拒否して廃棄しても連続的なセルを
廃棄する場合と比較して輻輳回避の効果はきわめて低
い。したがって、このような散発的なセルを無意味に廃
棄しないようにすることが望ましい。
するセルについてはこれにタグが付与され、前記判定す
る手段は、受付拒否と判定すべきセルに前記タグが付与
されているときにはこの受付拒否と判定すべきセルを受
付許可と判定する手段を含むことができる。これによ
り、最低帯域を保証したセル転送サービスを実現するこ
とができる。
グループに分類され、前記判定する手段は、受付拒否と
判定すべきセルのコネクション識別番号が所定の前記グ
ループに属するセルについてはこの受付拒否と判定すべ
きセルを受付許可と判定する手段を含むことができる。
これにより、緩やかなトラヒック制御を行い安定したト
ラヒック制御を実現することができる。
毎に計算された許可到着レートACRiに基づき受付可
否判定を行う手段と、受付許可したコネクションiの到
着レートRiが許可到着レートACRiよりも小さいと
きにはその差分を次周期の許可到着レートに加算した値
を次周期の許可到着レートとする手段とを備えることが
できる。
いる場合に、トラヒックが小さい時間帯の余剰分をトラ
ヒックが大きい時間帯に振り分けることができ、コネク
ションのスループットを向上させることができる。
ションiの到着レートRiが許可到着レートACRiよ
りも小さいときにその差分を他の受付拒否したコネクシ
ョンjの許可到着レートACRjに加算することにより
そのコネクションjが受付許可となるときにはその差分
をコネクションjの許可到着レートACRjに加算して
コネクションjのセルを受付許可と判定する手段を備え
ることができる。
ックが偏った場合に、トラヒックが小さいコネクション
から許可到着レートを譲り受けることができ、ネットワ
ーク全体としてスループットを向上させることができ
る。
毎に計算された許可到着レートACRiに基づき受付可
否判定を行う手段を備え、この所定周期は、許可到着レ
ートACRiの大きさに反比例した長さに設定されるこ
とができる。
い場合には、輻輳発生等の悪影響を及ぼす事態が発生す
る確率が低いため、きめ細かな制御をしなくともよいの
で、比較的長い許可到着レートACRiの変更を行い、
反対に、許可到着レートACRiが大きい場合には、輻
輳発生等の悪影響を及ぼす事態が発生する確率が高いた
め、きめ細かな制御を必要とするため、比較的短い周期
で許可到着レートACRiの変更を行う。これにより、
常時、きめ細かな制御を実施する場合と比較して制御を
簡素化することができる。
毎に計算された許可到着レートACRiに基づき受付可
否判定を行う手段を備え、この所定周期は、異なるコネ
クション毎に位相が異なるように設定されることができ
る。
輻輳制御されたり、解除されたりせず、安定化した制御
を行うことができる。
記判定する手段は、乱数を発生させる手段と、この乱数
に対応して複数のコネクションのうちのいずれかを選択
する手段と、この選択する手段により選択されたコネク
ションについて所定周期毎に各周期毎に計算された許可
到着レートACRiに基づき受付可否判定を行う手段と
を備えることができる。
ては、コネクション識別番号があらかじめ複数のグルー
プに分類され、前記判定する手段は、複数の前記グルー
プのいずれかを順次選択する手段と、この選択する手段
により選択されたグループのコネクション識別番号に相
当するコネクションについて所定周期毎に各周期毎に計
算された許可到着レートACRiに基づき受付可否判定
を行う手段とを備えることもできる。
着レートRiの所定の変化周期以下の変化周期について
到着レートRiを検出する手段を含むことができる。こ
れにより、瞬間的な到着レートRiの変化を吸収し、外
乱によるトラヒック制御の誤動作を回避することができ
る。
る手段は、所定の時間間隔をおいて到着レートRiを検
出する手段を備えてもよい。これにより、さらに到着レ
ートRiの変化を緩やかに検出することができるため、
外乱によるトラヒック制御の誤動作を回避することがで
きる。
記到着レートRiを検出する手段は、単位時間内の到着
レートRiの最大値を到着レートRiの検出結果として
当該単位時間毎に出力する手段を含むことができる。
低帯域が保証されたAF(Assured Forwarding)クラスの
セルの到着レートから最大帯域から高速転送を行うEF
(Expedited Forwarding)クラスのセルの到着レートを減
算した値を減算するカウンタを備えることができる。
の到着レートを減算することにより、AFクラスのセル
に許容される帯域が残る。この帯域に応じた読出レート
でAFクラスのセルの到着レートを減算したときに、カ
ウンタ値が増加する傾向にあれば、到着レートが読出レ
ートよりも大きいことを示す。また、カウンタ値が変化
しないか減少する傾向にあれば、到着レートが読出レー
トと等しいか小さいことを示す。このようにしてカウン
タ値の増減を観測することにより、到着レートRiを検
出することができる。
着セルを多重化する手段と、この到着セルを多重化する
手段から前記許可到着レートACRiに基づき仮想的に
セルを読出す手段と、前記到着セルを多重化する手段の
セル蓄積数にしたがって到着レートRを検出する手段と
を備えることができる。
iでセルを読出し続けているところへ、到着セルを入れ
ると、許可到着レートACRiよりも到着レートが大き
い場合には、セル蓄積数が増加する。反対に、許可到着
レートACRiよりも到着レートが小さい場合には、セ
ル蓄積数が減少する。このセル蓄積数の増減を検出する
ことにより到着レートRiの大小を推定することができ
る。
記多重化する手段に蓄積されたコネクション毎のセル数
を計数する手段と、このセル数に基づいて到着レートR
iを検出する手段とを備えることができる。
出しを待つコネクション毎のセル数を検出することによ
り、到着レートRiの大小を推定することができる。多
重化する手段に蓄積された読出しを待つコネクション毎
のセルは、実際のネットワークの負荷となるセルである
から、確度の高い到着レートRiの検出を行うことがで
きる。
ル到着間隔の逆数によりレートを検出する手段を備える
ことができる。すなわち、到着間隔が小さい場合には、
頻繁にセルが到着しているので到着レートRiが大きい
ことを示し、到着間隔が大きい場合には、セルが疎らに
到着しているので到着レートRiが小さいことを示す。
これにより、複雑な演算を必要とせず、簡単に到着レー
トRiを推定することができる。
ートACRiにより減算されるカウンタと、このカウン
タの計数値が閾値を超えた到着セルについてはこれを廃
棄する手段とを備えることができる。
とにより、判定する手段が受付拒否したセルを廃棄する
ための構成を実現することができる。
出する手段を備え、前記閾値はこのキュー長を検出する
手段により検出されたキュー長に比例して設定されるこ
とができる。
は、セルが頻繁に到着しているのであるから、閾値を大
きくすることによりセル廃棄率を大きくして輻輳発生を
回避することができる。
到着するセルが属する前記サービスクラスを識別する手
段と、コネクションi毎にセルの到着レートRiを前記
サービスクラス毎に検出する手段と、コネクションi毎
にあらかじめ定められた前記サービスクラス毎の重みW
iの値を保持する手段とを備え、前記判定する手段は、
前記サービスクラス毎の許可到着レートACRiを ACRi=β(Ri)・Wi/Wact として計算する手段と、コネクションi毎の前記サービ
スクラス毎のセルの到着レートRiが前記サービスクラ
ス毎の当該許可到着レートACRi以下のコネクション
に属するセルについてはこれを受付許可と判定する手段
とを備えることもできる。
をさらにリアルタイム性が重要なセルと、その他のセル
とにサービスクラスを分類し、リアルタイム性が重要な
セルの方に、その他のセルよりも重み付けの割合を大き
くすれば、リアルタイム性が重要なセルの読出しをスム
ースに行うことができるため、ユーザに対するQoS(Q
uality of Service)を向上させることができる。
置を備えたことを特徴とする帯域制御装置である。
ンストールすることにより、その情報処理装置に、本発
明の多重化装置の機能を実現させることを特徴とするプ
ログラムである。あるいは、情報処理装置にインストー
ルすることにより、その情報処理装置に、本発明の帯域
制御装置の機能を実現させることを特徴とするプログラ
ムである。
ムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒
体である。
を参照して説明する。図1は本発明実施例の多重化装置
のブロック構成図である。
定長パケットであるセルの属するコネクション1〜kを
識別するコネクション識別部1と、当該セルの受付可否
を判定する受付判定部5と、この受付判定部5の判定結
果にしたがってセルを一時蓄積するFIFO型のバッフ
ァ6とを備えた多重化装置である。
ネクションi毎にセルの到着レートRiを検出するレー
ト検出部8と、コネクションi毎にあらかじめ定められ
た重みWiの値を保持するコネクション情報格納部2と
を備え、セルの到着レートRiにはあらかじめ閾値とな
る最大レートが設定され、当該最大レートを超えるとほ
ぼゼロになる前記セルの到着レートRiの総和ΣRiの
連続関数をβ(ΣRi)とし、バッファ部11のバッフ
ァ6に1以上のセルが蓄積されているコネクションiの
前記重みの和をWactとし、許可到着レート計算部4
は、許可到着レートACRiを ACRi=β(ΣRi)・Wi/Wact として計算し、受付判定部5は、コネクションi毎のセ
ルの到着レートRiが当該許可到着レートACRi以下
のコネクションに属するセルについてはこれを受付許可
と判定するところにある。
て一つのバッファ6に蓄積されている状況下における実
際のバッファ6のキュー長に対してキュー長監視部7お
よび仮想キュー管理部3によりコネクションi毎にバッ
ファ6のキュー長Xiを検出したものを仮想キュー長と
いう。
ービスの提供を行うネットワークの構成図である。発側
ユーザは着側ユーザへとネットワークを通してセルを送
出する。ネットワークはユーザに対して契約している最
低帯域までの転送レートの保証を行う。ネットワークの
各リンクには複数ユーザが収容されており、余剰帯域に
関しては料金や最低保証帯域などに基づいて決められる
重みにしたがってユーザ間に分配される。
送出すると、ネットワークの入側エッジに位置するレー
ト観測装置でユーザのネットワークへのセル送出レート
が計測される。セルの送出レートが最低保証帯域を超え
ていれば、セルのヘッダにTagが付けられ、最低保証
帯域以下で送出されるセルに関してはそのままネットワ
ークへと送出される。Tagが付けられていないセルを
ネットワーク内で廃棄することなく着側ユーザまで転送
することで最低帯域の保証を行う。本発明の多重化装置
は中継ノード内に位置し、複数ユーザで共用しているリ
ンク帯域を各ユーザに重みにしたがって分配するという
処理を行う。
明する。
いし図11を参照して説明する。本発明の多重化装置
は、図1に示すように、コネクション識別部1、帯域制
御部10、バッファ部11から構成されている。コネク
ション識別部1では到着したセルのヘッダからコネクシ
ョンを識別する。帯域制御部10では、そのコネクショ
ン情報をもとに帯域制御に関する処理を行う。バッファ
部11は単純なFIFO型のバッファ6でリンクに収容
されている全ユーザ間で共用されている。
れており、バッファ6のキュー長とセル入出力時に入出
力セルに関する情報を前段の仮想キュー管理部3に伝達
する。ここで、入出力セルに関する情報とは、バッファ
6に入力またはバッファ6から出力されるセルのセル長
およびそのセルが属しているコネクションの識別番号を
含む。なお、セル長は一定であるので、セル長の情報は
含まず、単に、バッファ6に対するセルの入出力情報を
含むこともできる。
ション識別部1でセルのコネクション識別が行われ、後
段の帯域制御部10に送られ、バッファ6に入力するか
否かの判定を行い、廃棄と判定されたセルはその場で廃
棄され、廃棄と判定されなかったセルは後段のバッファ
部11へと入力されFIFO規範にしたがって出力回線
へと出力される。
基づく帯域制御が重要な役割を果たす。したがって、帯
域制御部10の処理について詳細に説明する。帯域制御
部10は、レート検出部8、仮想キュー管理部3、許可
到着レート計算部4、コネクション情報格納部2、受付
判定部5により構成されている。
7からの情報をもとにバッファ6のキュー長とコネクシ
ョン毎のキュー長とを算出する。仮想キュー管理部3は
コネクション情報格納部2と接続されており、算出され
たコネクション毎の仮想的なキュー長はコネクション情
報格納部2に記録される。
まず、バッファ6のキュー長の算出に関しては、キュー
長監視部7から伝達されるキュー長情報をそのまま仮想
キュー管理部3に保持するだけである。次にコネクショ
ン毎の仮想キュー長の算出方法であるが、初期状態では
バッファ6は空であるため、各コネクションの仮想キュ
ー長はゼロである。バッファ6にセルが入力されると、
そのセルのセル長とコネクション識別番号とがキュー長
監視部7を通して伝達される。その情報をもとに仮想キ
ュー管理部3はコネクション識別部1にアクセスし、該
当コネクションの仮想キュー長に送られてきたセル長を
足し込むという処理を行う。セル出力時にはこれとは逆
に仮想キュー長から伝達されたセル長を減算するという
処理を行う。なお、セル長は一定であるから、キュー長
監視部7は、バッファ6にセルが入出力されたときにそ
のセル長を伝達しなくても、単に、バッファ6にセルが
入出力された旨を伝達してもよい。
で、仮想キュー管理部3で算出されたコネクション毎の
仮想キュー長に関する情報、コネクションの重みに関す
る情報が格納されている。
検出部8およびコネクション情報格納部2からセルの到
着レートRiに関する情報と、コネクション毎の仮想キ
ュー長、重みに関する情報を受け取り、それらをもとに
許可到着レートACRiを計算する機能を持つ。ここで
コネクションiの許可到着レートACRiとはセル到着
が認められる最大到着レートを表す。
の計算方法について具体的に説明する。コネクションの
重みをWi、現在の到着レートをΣRiとすると、 ACRi=β(ΣRi)・Wi/Wact で計算される。β(ΣRi)はある連続関数で、図3な
いし図9のグラフは到着レートRiの関数β(ΣRi)
の一例である。横軸に到着レートΣRiをとり、縦軸に
関数β(ΣRi)の値をとる。Wactはアクティブな
コネクションの重みの和である。ここでアクティブなコ
ネクションとは仮想キュー長がゼロより大きなコネクシ
ョン、つまり少なくとも一つ以上のセルがバッファ6に
入っているコネクションのことである。
閾値(図ではRmax)を超えるとゼロとなる。つまり
到着レートRiがある閾値を超えた場合には、輻輳であ
ると判定され、各コネクションの許可到着レートACR
iはゼロとなる。
ない範囲では、関数β(ΣRi)は一定の値をとり、閾
値Rmaxを超えたときには関数β(ΣRi)はゼロと
なる。すなわち、閾値Rmaxを超えない範囲で許可到
着レートACRiはコネクションの重みに比例して分配
される。
閾値Rmax未満の所定の値までの間で、途中までは関
数β(ΣRi)は緩やかに減少し、閾値Rmaxに近付
くにつれて急に減少し、閾値Rmaxではゼロとなる。
すなわち、許可到着レートACRiは到着レートRiが
小さいときには、コネクションiの重み以上に分配され
るが、到着レートRiが所定の値を超えると急峻に許可
到着レートACRiの分配率が低下する。
(ΣRi)の値とがリニアに反比例する。すなわち、許
可到着レートACRiは到着レートRiにリニアに反比
例する。最も単純かつ基本的な制御例である。
(ΣRi)の値とが二次関数にしたがって反比例する。
すなわち、許可到着レートACRiは到着レートRiが
小さいときには大きいが、到着レートRiが増加すると
ともに急に減少を始め、到着レートRiが閾値Rmax
に近付くにつれて減少が緩やかになる。これにより、到
着レートRiが増え始めた時点でトラヒックの増加を強
く抑えることができる。
(ΣRi)の値とが図6に示す二次関数とは逆転した二
次関数にしたがって反比例する。すなわち、許可到着レ
ートACRiは到着レートRiが小さいときには大きい
が、到着レートRiが増加するとともに徐々に減り始
め、到着レートRiが閾値Rmaxに近付くにつれて減
少が急になる。これにより、到着レートRiが閾値Rm
axに近付くにつれてトラヒックの増加を強く抑えるこ
とができる。
(ΣRi)の値とが段階的に反比例する。すなわち、許
可到着レートACRiは到着レートRiが小さいときに
は大きいが、到着レートRiが増加するとともに徐々に
減り始め、所定の到着レートRiから急に減り始め、到
着レートRiが閾値Rmaxに近付くにつれて再び減少
が緩やかになる。これにより、到着レートRiがゼロと
閾値Rmaxとの中間付近にあるときにトラヒックの増
加を強く抑えることができる。
(ΣRi)の値とが図8の例とは逆転して段階的に反比
例する。すなわち、許可到着レートACRiは到着レー
トRiが小さいときには大きいが、到着レートRiが増
加するとともに急に減り始め、所定の到着レートRiか
ら緩やかに減り始め、到着レートRiが閾値Rmaxに
近付くにつれて再び急に減り始める。これにより、到着
レートRiがゼロから増え始めた時点と閾値Rmaxに
近付いた時点とでトラヒックの増加を強く抑えることが
できる。
レート(瞬間値)を用いるとしているが、到着レートR
iとして一定時間内の到着レートの平均値を採用しても
よい。
コネクション毎の到着レートRiから到着したセルをバ
ッファ6へ入力するか廃棄するかの判定をする。図10
は確定的な廃棄処理を行うセル到着時の処理フローを示
すフローチャートであるが、図10に示すように、到着
レートRiが許可到着レートACRi以下であればバッ
ファ6に入力し、許可到着レートACRiを超えていれ
ば、Tagが付けられているセルは廃棄し、Tagが付
けられていないセルはバッファ6へ入力することによ
り、常に各コネクションの最低帯域は保証しつつ、バッ
ファ6の占有率が公平になるように制御する。
CRiを超えていた場合には、上記のように確定的にセ
ル廃棄するのではなく、確率的にセル廃棄することも可
能である。図11は確率的な廃棄処理を行うセル到着時
の処理フローを示すフローチャートであるが、図11に
示すように、許可到着レートACRi、到着レートをR
iとすると、廃棄確率Pは、 P=(Ri−ACRi)/Ri で与えられる。つまり、到着レートRiが許可到着レー
トACRiを超えた場合には、超えた割合だけ落すとい
うものである。確率的な廃棄によって帯域制御すること
で、一つのコネクションに注目した場合には、到着レー
トRiが許可到着レートACRiを超えたときでも、連
続してセルが廃棄される現象が、確定的にセル廃棄する
場合よりも減少するため、TCPのレート制御との親和
性が高くなるといえる。バッファ6へと入力されたセル
はFIFO規範にしたがって出力回線へと出力される。
は、セル到着毎に行われ、廃棄確率Pと擬似乱数Ran
dとを比較した結果に基づき廃棄を実行することによ
り、実際に廃棄確率Pによる廃棄を実現することができ
る。例えば、廃棄確率Pが0.5であるときに、擬似乱
数Randが0.5よりも大きい値をとる確率もまた
0.5であり、擬似乱数Randが0.5よりも大きい
場合に廃棄を実行することにより、廃棄確率Pにしたが
った廃棄が行われる。
とに網の輻輳状態を推定し、輻輳であると判定されれば
許可到着レートACRiはゼロに等しくなり、最低保証
帯域以下のレートで網に送出されているパケットのみを
網は転送する。到着レートRiがある閾値以下のとき
は、余剰帯域が存在すると判断され、各コネクションは
重みに比例した許可到着レートACRiによって、帯域
をコネクション間に公平に配分することができる。
ア構成が簡易なFIFOバッファでGFRサービスを実
現しつつ、WRR方式等のようなコネクション毎に個別
にバッファを持ってセルの読出制御を行う方法と同様に
余剰帯域を公平にコネクション間の分配することが可能
である。また、一つのバッファを多数のコネクションで
共用するため、コネクション毎に個別にバッファを持つ
方式に比べて、統計多重効果により必要なバッファ量を
削減できるという利点もある。
示す受付判定部5の機能として、受付判定部5が受付拒
否したコネクションjの到着レートRjが許可到着レー
トACRjを超えている割合を算出し、この算出された
割合が所定の値を超えているときには少なくとも2個連
続してコネクションjのセルを受付拒否し、この算出さ
れた割合が所定の値以下であるときには受付拒否したコ
ネクションjのセルについて連続した受付拒否を禁止す
る。
着レートACRjを超えたときには、輻輳発生を回避す
るために急激なトラヒック制御を行う必要がある。その
ような事態が発生したときには、セルを連続して廃棄す
ることにより対処することができる。反対に、緩やかに
到着レートRjが許可到着レートACRjを超えたとき
には、緩やかなトラヒック制御を行って安定したトラヒ
ック制御を実現することができる。
示す受付判定部5の機能として、受付拒否と判定すべき
コネクションjのセルがバッファ6に存在しないときに
はこの受付拒否と判定すべきセルを受付許可と判定す
る。
セルが存在しないということは、コネクションjのセル
は散発的であることを示している。このような散発的な
セルを受付拒否して廃棄しても連続的なセルを廃棄する
場合と比較して輻輳回避の効果はきわめて低い。したが
って、このような散発的なセルを無意味に廃棄しないよ
うにする。
示す受付判定部5の機能として、受付拒否と判定したコ
ネクションjのセルに一定時間の遅延を与えた後にバッ
ファ6に蓄積する。この一定時間は、到着レートRjが
許可到着レートACRjを超えた割合に応じて可変す
る。
TT(Round Trip Time)が大きくなり、セル送出元に対
して送出レートを下げさせる効果が期待できるため、セ
ルを廃棄してしまう場合と比較してトラヒックを有効に
利用することができる。
示す受付判定部5の機能として、コネクション識別番号
があらかじめ複数のグループに分類され、受付拒否と判
定すべきセルのコネクション識別番号が所定の前記グル
ープに属するときにはこの受付拒否と判定すべきセルを
受付許可と判定する。例えば、コネクション識別番号が
偶数または奇数のいずれか一方のセルについてはこの受
付拒否と判定すべきセルを受付許可と判定する。これに
より、緩やかなトラヒック制御を行い安定したトラヒッ
ク制御を実現することができる。
示す受付判定部5の機能として、受付判定部5は所定周
期毎に各周期毎に計算された許可到着レートACRiに
基づき受付可否判定を行い、この所定周期は、許可到着
レートACRiの大きさに反比例した長さに設定され
る。
い場合には、輻輳発生等の悪影響を及ぼす事態が発生す
る確率が低いため、きめ細かな制御をしなくともよいの
で、比較的長い許可到着レートACRiの変更を行い、
反対に、許可到着レートACRiが大きい場合には、輻
輳発生等の悪影響を及ぼす事態が発生する確率が高いた
め、きめ細かな制御を必要とするため、比較的短い周期
で許可到着レートACRiの変更を行う。これにより、
常時、きめ細かな制御を実施する場合と比較して制御を
簡素化することができる。
示す受付判定部5の具体的構成例の実施例であり、受付
判定部5は、図12に示すように、到着レートRiによ
り加算され許可到着レートACRiにより減算されるカ
ウンタを備え、このカウンタの計数値が閾値を超えた到
着セルについてはこれを廃棄する。
と、閾値を可変して用いる場合とがある。閾値を可変し
て用いる場合には、図2に示すコネクション情報管理部
2の仮想キュー長を参照し、図13に示すように、前記
閾値はこの仮想キュー長に比例して設定することによ
り、仮想キュー長が大きくなる場合には、セルが頻繁に
到着しているのであるから、閾値を大きくすることによ
りセル廃棄率を大きくして輻輳発生を回避することがで
きる。
述したように、許可到着レートACRiが到着レートR
iにほぼ反比例して変化するので、多数のセルが到着し
ている場合には、許可到着レートACRiは低い値をと
り、カウンタの減算率が小さくなり、計数値はすぐに閾
値を超えるのでセルの廃棄率も大きくなることから輻輳
発生を回避することができる。
示すレート検出部8の機能として、到着レートRiの所
定の変化周期以下の変化周期について到着レートRiを
検出する。これにより、瞬間的な到着レートRiの変化
を吸収し、外乱によるトラヒック制御の誤動作を回避す
ることができる。
に区切り、単位時間の区切りの一つおき、あるいは二つ
おき、といったように検出タイミングを疎らに設定する
こともできる。これにより、緩やかな到着レートRiの
検出結果を出力することができる。
示すレート検出部8の機能として、単位時間内の到着レ
ートRiの最大値を到着レートRiの検出結果として当
該単位時間毎に出力する。これにより、第六実施例と同
様に、瞬間的な到着レートRiの変化を吸収し、外乱に
よるトラヒック制御の誤動作を回避することができる。
iの検出を単位時間毎に区切り、単位時間の区切りの一
つおき、あるいは二つおき、といったように検出タイミ
ングを疎らに設定することもできる。これにより、緩や
かな到着レートRiの検出結果を出力することができ
る。
示すレート検出部8の具体的構成例を図14を参照して
説明する。レート検出部8は、図14に示すように、最
低帯域が保証されたAF(Assured Forwarding)クラスの
セルの到着レートから最大帯域から高速転送を行うEF
(Expedited Forwarding)クラスのセルの到着レートを減
算した値を減算するカウンタを備えることにより実現で
きる。
の到着レートを減算することにより、AFクラスのセル
に許容される帯域が残る。この帯域に応じた読出レート
でAFクラスのセルの到着レートを減算したときに、カ
ウンタ値が増加する傾向にあれば、到着レートが読出レ
ートよりも大きいことを示す。また、カウンタ値が変化
しないか減少する傾向にあれば、到着レートが読出レー
トと等しいか小さいことを示す。このようにしてカウン
タ値の増減を観測することにより、到着レートRiを検
出することができる。
1に示すレート検出部8の具体的構成例の実施例であ
り、レート検出部8は、図15に示すように、到着セル
を一時蓄積するFIFO型バッファを備え、この一時蓄
積した到着セルを許可到着レートACRiに基づき仮想
的にセルを読出し、セル蓄積数にしたがって到着レート
Riを検出する。
iでセルを読出し続けているところへ、到着セルを入れ
ると、許可到着レートACRiよりも到着レートが大き
い場合には、セル蓄積数が増加する。反対に、許可到着
レートACRiよりも到着レートが小さい場合には、セ
ル蓄積数が減少する。このセル蓄積数の増減を検出する
ことにより到着レートRiの大小を推定することができ
る。
1に示すレート検出部8の具体的構成例の実施例であ
り、レート検出部8は、図16に示すように、バッファ
6に一時蓄積されたコネクション毎のセル数を計数し、
このセル数に基づいて到着レートRiを検出する。
を待つコネクション毎のセル数を検出することにより、
到着レートRiの大小を推定することができる。バッフ
ァ6に蓄積された読出しを待つコネクション毎のセル
は、実際のネットワークの負荷となるセルであるから、
確度の高い到着レートRiの検出を行うことができる。
ョンi毎に到着するセルによって加算され、コネクショ
ン情報格納部2の仮想キュー長に基づき読出されたコネ
クションi毎のセルによって減算されるカウンタを設け
る。セル数検出部はこのカウンタの値を監視してバッフ
ァ6におけるコネクション毎のセル数を検出する。到着
レート推定部では、このセル数を基づき到着レートRi
を推定する。
コネクションiは、到着レートRiも大きいと推定し、
バッファ6のセル数が小さいコネクションiは、到着レ
ートRiも小さいと推定する。したがって、到着レート
Riが大きいときには、許可到着レートACRiが小さ
くなるように制御され、到着レートRiが小さいときに
は、許可到着レートACRiが大きくなるように制御さ
れるのであるから、仮想キュー長に基づき許可到着レー
トACRiを制御する構成を実現することができる。例
えば、仮想キュー長に反比例して許可到着レートACR
iが制御される。
1に示すレート検出部8の具体的構成例の実施例であ
り、レート検出部8は、セル到着間隔の逆数によりレー
トを検出する。すなわち、到着間隔が小さい場合には、
頻繁にセルが到着しているので到着レートRiが大きい
ことを示し、到着間隔が大きい場合には、セルが疎らに
到着しているので到着レートRiが小さいことを示す。
これにより、複雑な演算を必要とせず、簡単に到着レー
トRiを推定することができる。
域制御方法についての実施例であり、図1に示す受付判
定部5は、所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着
レートACRiに基づき受付可否判定を行い、受付許可
したコネクションiの到着レートRiが許可到着レート
ACRiよりも小さいときにはその差分を次周期の許可
到着レートに加算した値を次周期の許可到着レートとす
る。
示す。到着レートRiと許可到着レートACRiとを比
較し(S1)、到着レートRiが許可到着レートACR
i以下であれば(S2)、コネクションiの到着セルは
受付許可となる(S3)。また、到着レートRiが許可
到着レートACRiよりも大きければ(S2)、コネク
ションiの到着セルは受付拒否となる(S6)。コネク
ションiの到着セルが受付許可であるときに、到着レー
トRiと許可到着レートACRiとの差分ΔACRをと
り(S4)、この差分ΔACRを次回の許可到着レート
に加算する(S5)。
いる場合に、トラヒックが小さい時間帯の余剰分をトラ
ヒックが大きい時間帯に振り分けることができ、コネク
ションのスループットを向上させることができる。
域制御方法についての実施例であり、図1に示す受付判
定部5は、受付許可したコネクションiの到着レートR
iが許可到着レートACRiよりも小さいときにその差
分を他の受付拒否したコネクションjの許可到着レート
ACRjに加算することによりそのコネクションjが受
付許可となるときにはその差分をコネクションjの許可
到着レートACRjに加算してコネクションjのセルを
受付許可と判定する。
示す。到着レートRiと許可到着レートACRiとを比
較し(S10)、到着レートRiが許可到着レートAC
Ri以下であれば(S11)、コネクションiの到着セ
ルは受付許可となる(S12)。また、到着レートRi
が許可到着レートACRiよりも大きければ(S1
1)、コネクションiの到着セルは受付拒否となる(S
17)。コネクションiの到着セルが受付許可であると
きに、到着レートRiと許可到着レートACRiとの差
分ΔACRをとる(S13)。
Rjが許可到着レートACRjよりも大きいために到着
セルが受付拒否となるが(S14)、許可到着レートA
CRjに差分ΔACRを加算することにより、コネクシ
ョンjの到着セルが受付許可となる場合には(S1
5)、コネクションjの許可到着レートACRjに差分
ΔACRを加算してこれをコネクションjの許可到着レ
ートとする(S16)。
拒否となったときに、他のコネクションの余剰許可到着
レートACRが有り(S18)、この余剰許可到着レー
トACRをコネクションiの許可到着レートACRiに
加算することにより、コネクションiの到着セルが受付
許可となる場合には、コネクションiの許可到着レート
Riに余剰許可到着レートACRを加算してこれをコネ
クションiの許可到着レートとする(S20)。
ックが偏った場合に、トラヒックが小さいコネクション
から許可到着レートを譲り受けることができ、ネットワ
ーク全体としてスループットを向上させることができ
る。
域制御方法についての実施例であり、図1に示す受付判
定部5は、所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着
レートACRiに基づき受付可否判定を行い、この所定
周期は、図19に示すように、異なるコネクション毎に
位相が異なるように設定される。これにより、全てのコ
ネクションが同時に輻輳制御されたり、解除されたりせ
ず、安定化した制御を行うことができる。
域制御方法についての実施例であり、図1に示す受付判
定部5は、乱数を発生させ、この乱数に対応して複数の
コネクションのうちのいずれかを選択し、この選択され
たコネクションについて所定周期毎に各周期毎に計算さ
れた許可到着レートACRiに基づき受付可否判定を行
う。これにより、第十二実施例と同様に、全てのコネク
ションが同時に輻輳制御されたり、解除されたりせず、
安定化した制御を行うことができる。
域制御方法についての実施例であり、コネクション識別
番号があらかじめ複数のグループに分類され、図1に示
す受付判定部5は、図20に示すように、前記グループ
のいずれかを順次選択し、この選択されたコネクション
について所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着レ
ートACRiに基づき受付可否判定を行う。例えば、偶
数のコネクションまたは奇数のコネクションを交互に選
択し、この選択されたコネクションについて所定周期毎
に各周期毎に計算された許可到着レートACRiに基づ
き受付可否判定を行う。これにより、第十二および第十
三実施例と同様に、全てのコネクションが同時に輻輳制
御されたり、解除されたりせず、安定化した制御を行う
ことができる。
21を参照して説明する。第十九実施例は、一つのコネ
クションに属するセルをさらに二つのサービスクラスに
分類して取り扱う例である。一つのサービスクラスは、
リアルタイム性を重要視するセルに対するリアルタイム
(R)クラスであり、もう一つのサービスクラスは、リ
アルタイム性を重要視しないセルに対するノンリアルタ
イム(NR)クラスである。
示すコネクション識別部1において、到着するセルのコ
ネクションを識別すると共にそのセルのサービスクラス
を識別する。また、仮想キュー管理部3では、バッファ
6に蓄積されたセルのコネクションの情報と共にサービ
スクラスの情報も取得する。これにより、コネクション
情報格納部2には、図21に示すようなテーブルを設け
ることができる。
と、仮想キュー長としてリアルタイムクラスに属するX
1(R)およびノンリアルタイムクラスに属するX1
(NR)が記録されている。また、重みとしてリアルタ
イムクラスの重みW1(R)およびノンリアルタイムク
ラスの重みW1(NR)が記録されている。重みW1
(R)はW1(NR)よりも重く設定されており、リア
ルタイムクラスに属するセルをノンリアルタイムクラス
に属するセルに優先して読出すことができる。
セルの遅延を少なくすることができるため、ユーザに対
するQoSを向上させることができる。
は、図22に示すように、ネットワークに設けることに
より、帯域制御装置(UPC:Usage Parameter Contro
l)として用いることができる。また、セル交換スイッ
チ内に設けることにより、当該スイッチ内のバッファの
輻輳の回避にも利用できる。
は、情報処理装置であるコンピュータ装置にインストー
ルすることにより、そのコンピュータ装置に、本発明の
多重化装置または帯域制御装置の機能を実現させるプロ
グラムをコンピュータ装置にインストールすることによ
り実現できる。このプログラムは記録媒体に記録され、
コンピュータ装置はこの記録媒体の記録内容を読み取る
ことにより本発明のプログラムをインストールしたり、
あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネ
ットワークを介して直接本発明のプログラムをインスト
ールする。
通信網に収容されている各コネクションに対し、輻輳時
においても契約している最低帯域を保証しつつ、通常時
(非輻輳時)には、余剰帯域をコネクション間で公平に
分配し、より効率的な網資源の利用を可能にすることが
できる。また、高速回線においても経済的に実現可能な
多重化装置および帯域制御装置を実現することができ
る。
図。
ローを示すフローチャート。
ローを示すフローチャート。
す図。
具体的構成例を示す図。
示す図。
を示す図。
を示す図。
チャート。
チャート。
の図。
の図。
ーブル例を示す図。
示す図。
図。
Claims (29)
- 【請求項1】 到着するセルの属するコネクション1〜
kを識別する手段と、 当該セルの受付可否を判定する手段と、 この判定する手段の判定結果にしたがってセルを多重化
する手段とを備えた多重化装置において、 コネクションi(iは1〜kのいずれか)毎にセルの到
着レートRiを検出する手段と、 コネクションi毎にあらかじめ定められた重みWiの値
を保持する手段とを備え、 セルの到着レートRiにはあらかじめ閾値となる最大レ
ートが設定され、当該最大レートを超えるとほぼゼロに
なる前記セルの到着レートRiの総和ΣRiの連続関数
をβ(ΣRi)とし、前記多重化する手段に1以上のセ
ルが蓄積されているコネクションiの前記重みの和をW
actとし、 前記判定する手段は、許可到着レートACRiを ACRi=β(ΣRi)・Wi/Wact として計算する手段と、 コネクションi毎のセルの到着レートRiが当該許可到
着レートACRi以下のコネクションに属するセルにつ
いてはこれを受付許可と判定する手段とを備えたことを
特徴とする多重化装置。 - 【請求項2】 前記判定する手段が受付拒否したコネク
ションj(jは1〜kのいずれか)の到着レートRjが
許可到着レートACRjを超えている割合を算出する手
段と、 この算出する手段により算出された割合に応じた確率で
前記判定する手段が受付拒否と判定したコネクションj
のセルについてもその一部を受付許可と判定されたセル
とみなして前記多重化する手段に蓄積する手段とを備え
た請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項3】 前記判定する手段が受付拒否したコネク
ションj(1〜kのいずれか)の到着レートRjが前記
許可到着レートACRjを超えている割合を算出する手
段を備え、 前記判定する手段は、この算出する手段の算出結果にし
たがって少なくとも2個連続して前記コネクションjの
セルを受付拒否する手段を備えた請求項1記載の多重化
装置。 - 【請求項4】 前記算出する手段の算出結果にしたがっ
て受付拒否したコネクションjのセルについて連続した
受付拒否を禁止する手段を備えた請求項3記載の多重化
装置。 - 【請求項5】 前記連続して前記コネクションjのセル
を受付拒否する手段と前記連続した受付拒否を禁止する
手段とを切替選択する手段を備えた請求項3または4記
載の多重化装置。 - 【請求項6】 前記判定する手段が受付拒否したコネク
ションjの到着レートRjが許可到着レートACRjを
超えている割合を算出する手段を備え、 前記判定する手段が受付拒否と判定したコネクションj
のセルに前記算出する手段により算出された割合に応じ
て一定時間の遅延を与えた後に前記多重化する手段に蓄
積する手段を備えた請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項7】 前記判定する手段は、受付拒否と判定す
べきコネクションjのセルが前記多重化する手段に存在
しないときにはこの受付拒否と判定すべきセルを受付許
可と判定する手段を含む請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項8】 最低保証帯域を超えてネットワークに到
着するセルについてはこれにタグが付与され、 前記判定する手段は、受付拒否と判定すべきセルに前記
タグが付与されているときにはこの受付拒否と判定すべ
きセルを受付許可と判定する手段を含む請求項1記載の
多重化装置。 - 【請求項9】 コネクション識別番号があらかじめ複数
のグループに分類され、 前記判定する手段は、受付拒否と判定すべきセルのコネ
クション識別番号が所定の前記グループに属するセルに
ついてはこの受付拒否と判定すべきセルを受付許可と判
定する手段を含む請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項10】 前記判定する手段は、 所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着レートAC
Riに基づき受付可否判定を行う手段と、 受付許可したコネクションiの到着レートRiが許可到
着レートACRiよりも小さいときにはその差分を次周
期の許可到着レートに加算した値を次周期の許可到着レ
ートとする手段とを備えた請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項11】 前記判定する手段は、 受付許可したコネクションiの到着レートRiが許可到
着レートACRiよりも小さいときにその差分を他の受
付拒否したコネクションjの許可到着レートACRjに
加算することによりそのコネクションjが受付許可とな
るときにはその差分をコネクションjの許可到着レート
ACRjに加算してコネクションjのセルを受付許可と
判定する手段を備えた請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項12】 前記判定する手段は、 所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着レートAC
Riに基づき受付可否判定を行う手段を備え、 この所定周期は、許可到着レートACRiの大きさに反
比例した長さに設定された請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項13】 前記判定する手段は、 所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着レートAC
Riに基づき受付可否判定を行う手段を備え、 この所定周期は、異なるコネクション毎に位相が異なる
ように設定された請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項14】 前記判定する手段は、 乱数を発生させる手段と、 この乱数に対応して複数のコネクションのうちのいずれ
かを選択する手段と、 この選択する手段により選択されたコネクションについ
て所定周期毎に各周期毎に計算された許可到着レートA
CRiに基づき受付可否判定を行う手段とを備えた請求
項1記載の多重化装置。 - 【請求項15】 コネクション識別番号があらかじめ複
数のグループに分類され、 前記判定する手段は、 複数の前記グループのいずれかを順次選択する手段と、 この選択する手段により選択されたグループのコネクシ
ョン識別番号に相当するコネクションについて所定周期
毎に各周期毎に計算された許可到着レートACRiに基
づき受付可否判定を行う手段とを備えた請求項1記載の
多重化装置。 - 【請求項16】 前記到着レートRiを検出する手段
は、到着レートRiの所定の変化周期以下の変化周期に
ついて到着レートRiを検出する手段を含む請求項1記
載の多重化装置。 - 【請求項17】 前記到着レートRiを検出する手段
は、単位時間内の到着レートRiの最大値を到着レート
Riの検出結果として当該単位時間毎に出力する手段を
含む請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項18】 前記到着レートRiを検出する手段
は、所定の時間間隔をおいて到着レートRiを検出する
手段を備えた請求項16または17記載の多重化装置。 - 【請求項19】 前記到着レートRiを検出する手段
は、 最低帯域が保証されたAF(Assured Forwarding)クラス
のセルの到着レートから最大帯域から高速転送を行うE
F(Expedited Forwarding)クラスのセルの到着レートを
減算した値を減算するカウンタを備えた請求項1記載の
多重化装置。 - 【請求項20】 前記到着レートRiを検出する手段
は、 到着セルを多重化する手段と、 この到着セルを多重化する手段から前記許可到着レート
ACRiに基づき仮想的にセルを読出す手段と、 前記到着セルを多重化する手段のセル蓄積数にしたがっ
て到着レートRiを検出する手段とを備えた請求項1記
載の多重化装置。 - 【請求項21】 前記到着レートRiを検出する手段
は、 前記多重化する手段に蓄積されたコネクション毎のセル
数を計数する手段と、 このセル数に基づいて到着レートRiを検出する手段と
を備えた請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項22】 前記到着レートRiを検出する手段
は、 セル到着間隔の逆数によりレートを検出する手段を備え
た請求項1記載の多重化装置。 - 【請求項23】 到着レートRiにより加算され許可到
着レートACRiにより減算されるカウンタと、 このカウンタの計数値が閾値を超えた到着セルについて
はこれを廃棄する手段とを備えた請求項1記載の多重化
装置。 - 【請求項24】 前記多重化する手段のキュー長を検出
する手段を備え、 前記閾値はこのキュー長を検出する手段により検出され
たキュー長に比例して設定された請求項23記載の多重
化装置。 - 【請求項25】 複数のサービスクラスが設けられ、 到着するセルが属する前記サービスクラスを識別する手
段と、 コネクションi毎にセルの到着レートRiを前記サービ
スクラス毎に検出する手段と、 コネクションi毎にあらかじめ定められた前記サービス
クラス毎の重みWiの値を保持する手段とを備え、 前記判定する手段は、前記サービスクラス毎の許可到着
レートACRiを ACRi=β(Ri)・Wi/Wact として計算する手段と、 コネクションi毎の前記サービスクラス毎のセルの到着
レートRiが前記サービスクラス毎の当該許可到着レー
トACRi以下のコネクションに属するセルについては
これを受付許可と判定する手段とを備えた請求項1記載
の多重化装置。 - 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれかに記載
の多重化装置を備えたことを特徴とする帯域制御装置。 - 【請求項27】 情報処理装置にインストールすること
により、その情報処理装置に、請求項1ないし25のい
ずれかに記載の多重化装置の機能を実現させることを特
徴とするプログラム。 - 【請求項28】 情報処理装置にインストールすること
により、その情報処理装置に、請求項26記載の帯域制
御装置の機能を実現させることを特徴とするプログラ
ム。 - 【請求項29】 請求項27または28記載のプログラ
ムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒
体。
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JP2008085692A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Fujitsu Ltd | ベストエフォート帯域の割り当て方法及び装置 |
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JP2008085692A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Fujitsu Ltd | ベストエフォート帯域の割り当て方法及び装置 |
JP4705542B2 (ja) * | 2006-09-28 | 2011-06-22 | 富士通株式会社 | ベストエフォート帯域の割り当て方法及び装置 |
JP2009188542A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Fujitsu Ltd | 帯域制御装置および帯域制御方法 |
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