JP2003023451A - 到着レート検出装置 - Google Patents

到着レート検出装置

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JP2003023451A
JP2003023451A JP2001205966A JP2001205966A JP2003023451A JP 2003023451 A JP2003023451 A JP 2003023451A JP 2001205966 A JP2001205966 A JP 2001205966A JP 2001205966 A JP2001205966 A JP 2001205966A JP 2003023451 A JP2003023451 A JP 2003023451A
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Takashi Kurimoto
崇 栗本
Naoaki Yamanaka
直明 山中
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信網に設置することにより、通信網に収容
されている各コネクションに対し、輻輳時においても契
約している最低帯域を保証しつつ、通常時(非輻輳
時)、余剰帯域をコネクション間で公平に分配し、より
効率的な網資源の利用を可能にする。高速回線において
も経済的に実現する。ノード内に設置することにより、
簡単なハードウェア構成を実現し、効率の良いノード内
の輻輳回避を実現する。 【解決手段】 最低帯域が保証されたAFクラスのセル
の到着レートから最大帯域から高速転送を行うEFクラ
スのセルの到着レートを減算した値を減算するカウンタ
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は通信網に収容される
各コネクションの最低帯域の保証を行う装置に関する。
本発明は、固定長パケットであるセルを扱うATM(Asy
nchronous Transfer Mode)通信網に利用する。 【0002】 【従来の技術】近年、インターネットやLANの急速な
普及から、IPトラヒック等のデータ系トラヒックが指
数関数的に増加している。これにともないネットワーク
上で輻輳発生頻度が増加しており、ユーザに対するサー
ビス品質の低下が問題となっている。例えば、従来のイ
ンターネットでは転送品質を保証しないベストエフォー
トサービスが主流であったが、ベストエフォートサービ
スのみでは十分なスループットが得られないケースが増
えており、ISP(Internet Service Provider)間や企
業間を高速回線で接続する場合に回線毎に最低帯域や遅
延品質を保証するようなサービスの要求が今後ますます
増加すると考えられる。 【0003】ユーザ毎に契約している最低帯域を保証す
るサービスとしてはGFR(Guaranteed Frame Rate)サ
ービスがある。非輻輳時には各ユーザは互いに利用可能
帯域(残余帯域)を共有して利用できる。 【0004】GFRサービスを実現する方式に関しては
数多くの提案がなされているが、その一つにWRR(Wei
ghted Round Robin)方式がある。図14WRR方式の概
略を表す図である。WRR方式はコネクション毎にキュ
ーを持ち、コネクション毎に重みが付けられており、重
みに応じた読出制御を各キューに対して行うことでコネ
クション間に帯域を分配する。 【0005】WRRに、帯域を共有する全てのコネクシ
ョンを収容することによって、収容コネクションの重み
に応じて帯域を分配することができる。WRR方式によ
り、最低帯域を保証しつつ、余剰帯域をある規則にした
がってコネクション間に公平に分配することが可能であ
る。 【0006】しかし、WRR方式のハードウェアの複雑
さは収容するコネクション数に比例し、高速化のボトル
ネックとなる。また、コネクション毎にキューを持つ必
要があるため、バッファ部のハード量も問題となる。つ
まり、WRR方式は高速になり、収容されるコネクショ
ン数が増加すると、経済的にGFRサービスを実現する
ことが困難である。したがって、簡易なハードウェア構
成でGFRサービスを実現する方式が求められている。 【0007】簡易なハードウェア構成でGFRサービス
を実現する方式として、FIFO−Tagging方式
が知られている。この方式では、バッファはコネクショ
ン毎に持つ必要はなく、回線毎に一つあればよい。FI
FO−Tagging方式ではコネクション毎に網の入
り口で網への入力レートを観測し、計測されたレートが
MCR(Minimum Cell Rate)以下であれば、そのコネク
ションのセルはそのまま通過し、MCRを超えていれば
セルのヘッダ部にTagが付けられる。ここで、MCR
とは網がコネクションに対して転送を保証する帯域のこ
とである。 【0008】FIFOバッファには閾値が設けられてお
り、キュー長が閾値を超えているか否か常に観測してい
る。仮にキュー長が設定された閾値を超えている場合に
は、ヘッダ部にTagが付けられているセルはFIFO
バッファに入る前に廃棄され、FIFOバッファにはT
agが付いていないセル、つまり網への入力レートがM
CR以下のコネクションのセルのみ通過する。 【0009】FIFO−Tagging方式では、FI
FOバッファの出力速度を収容するコネクションのMC
Rの合計以上にすることで、輻輳時におけるMCRの保
証が可能である。また、非輻輳時、各コネクションのM
CRの和を超えた部分の帯域、余剰帯域がある場合に
は、その帯域は複数コネクションでシェアされる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式では
複数コネクションでバッファを共用するので、各コネク
ションのMCRの和を超えた部分の帯域、余剰帯域に関
しては、FIFOバッファへの入力レートに比例するか
たちで各コネクション間に分配されるため、「公平性」
という面で問題があった。FIFO−Tagging方
式では余剰帯域が生じた場合にその帯域をどのようにコ
ネクション間で分配するかという規定がないため、極端
な場合では余剰帯域を一つのコネクションが占有してし
まうという不公平な状況が生じるという問題があった。 【0011】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、通信網内に設置することにより、通信網に収
容されている各コネクションに対し、輻輳時においても
契約している最低帯域を保証しつつ、通常時(非輻輳
時)には、余剰帯域をコネクション間で公平に分配し、
より効率的な網資源の利用を可能にすることができ、ま
た、高速回線においても経済的に実現可能な到着レート
検出装置を提供することを目的とする。さらに、セル交
換スイッチ等のノード内に設置することにより、簡単な
ハードウェア構成を実現し、効率の良いノード内の輻輳
回避を実現することができる到着レート検出装置を提供
することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、コネクション
i(iは1〜kのいずれか)毎にセルの到着レートRi
を検出する手段を備えた到着レート検出装置であって、
本発明の特徴とするところは、前記到着レートRiを検
出する手段は、最低帯域が保証されたAF(Assured For
warding)クラスのセルの到着レートから最大帯域から高
速転送を行うEF(Expedited Forwarding)クラスのセル
の到着レートを減算した値を減算するカウンタを備えた
ところにある。 【0013】すなわち、最大帯域からEFクラスのセル
の到着レートを減算することにより、AFクラスのセル
に許容される帯域が残る。この帯域に応じた読出レート
でAFクラスのセルの到着レートを減算したときに、カ
ウンタ値が増加する傾向にあれば、到着レートが読出レ
ートよりも大きいことを示す。また、カウンタ値が変化
しないか減少する傾向にあれば、到着レートが読出レー
トと等しいか小さいことを示す。このようにしてカウン
タ値の増減を観測することにより、到着レートRiを検
出することができる。 【0014】これにより、通信網内に設置することによ
り、通信網に収容されている各コネクションに対し、輻
輳時においても契約している最低帯域を保証しつつ、通
常時(非輻輳時)には、余剰帯域をコネクション間で公
平に分配し、より効率的な網資源の利用を可能にするこ
とができ、また、高速回線においても経済的に実現可能
な到着レート検出装置を実現することができる。さら
に、セル交換スイッチ等のノード内に設置することによ
り、簡単なハードウェア構成を実現し、効率の良いノー
ド内の輻輳回避を実現することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の到着レート検出装置とし
てのレート検出部を適用する多重化装置を図1を参照し
て説明する。図1は本発明実施例の多重化装置のブロッ
ク構成図である。 【0016】多重化装置は、図1に示すように、到着す
る固定長パケットであるセルの属するコネクション1〜
kを識別するコネクション識別部1と、当該セルの受付
可否を判定する受付判定部5と、この受付判定部5の判
定結果にしたがってセルを一時蓄積するFIFO型のバ
ッファ6と、コネクションi毎にセルの到着レートRi
を検出するレート検出部8と、コネクションi毎にあら
かじめ定められた重みWiの値を保持するコネクション
情報格納部2とを備え、セルの到着レートRiにはあら
かじめ閾値となる最大レートが設定され、当該最大レー
トを超えるとほぼゼロになる前記セルの到着レートRi
の総和ΣRiの連続関数をβ(ΣRi)とし、バッファ
部11のバッファ6に1以上のセルが蓄積されているコ
ネクションiの前記重みの和をWactとし、許可到着
レート計算部4は、許可到着レートACRiを ACRi=β(ΣRi)・Wi/Wact として計算し、受付判定部5は、コネクションi毎のセ
ルの到着レートRiが当該許可到着レートACRi以下
のコネクションに属するセルについてはこれを受付許可
と判定する。 【0017】本実施例では、複数コネクションが混在し
て一つのバッファ6に蓄積されている状況下における実
際のバッファ6のキュー長に対してキュー長監視部7お
よび仮想キュー管理部3によりコネクションi毎にバッ
ファ6のキュー長Xiを検出したものを仮想キュー長と
いう。 【0018】図13は本発明を適用して最低帯域保証サ
ービスの提供を行うネットワークの構成図である。発側
ユーザは着側ユーザへとネットワークを通してセルを送
出する。ネットワークはユーザに対して契約している最
低帯域までの転送レートの保証を行う。ネットワークの
各リンクには複数ユーザが収容されており、余剰帯域に
関しては料金や最低保証帯域などに基づいて決められる
重みにしたがってユーザ間に分配される。 【0019】このように、本発明の到着レート検出装置
を備えた多重化装置は、図13に示すように、ネットワ
ークに設けることにより、帯域制御装置(UPC:Usag
e Parameter Control)として用いることができる。ま
た、セル交換スイッチ内に設けることにより、当該スイ
ッチ内のバッファの輻輳の回避にも利用できる。 【0020】まず、発側ユーザがネットワークにセルを
送出すると、ネットワークの入側エッジに位置するレー
ト観測装置でユーザのネットワークへのセル送出レート
が計測される。セルの送出レートが最低保証帯域を超え
ていれば、セルのヘッダにTagが付けられ、最低保証
帯域以下で送出されるセルに関してはそのままネットワ
ークへと送出される。Tagが付けられていないセルを
ネットワーク内で廃棄することなく着側ユーザまで転送
することで最低帯域の保証を行う。本発明の多重化装置
は中継ノード内に位置し、複数ユーザで共用しているリ
ンク帯域を各ユーザに重みにしたがって分配するという
処理を行う。 【0021】多重化装置は、図1に示すように、コネク
ション識別部1、帯域制御部10、バッファ部11から
構成されている。コネクション識別部1では到着したセ
ルのヘッダからコネクションを識別する。帯域制御部1
0では、そのコネクション情報をもとに帯域制御に関す
る処理を行う。バッファ部11は単純なFIFO型のバ
ッファ6でリンクに収容されている全ユーザ間で共用さ
れている。 【0022】バッファ6にはキュー長監視部7が接続さ
れており、バッファ6のキュー長とセル入出力時に入出
力セルに関する情報を前段の仮想キュー管理部3に伝達
する。ここで、入出力セルに関する情報とは、バッファ
6に入力またはバッファ6から出力されるセルのセル長
およびそのセルが属しているコネクションの識別番号を
含む。なお、セル長は一定であるので、セル長の情報は
含まず、単に、バッファ6に対するセルの入出力情報を
含むこともできる。 【0023】入力回線側からセルが到着すると、コネク
ション識別部1でセルのコネクション識別が行われ、後
段の帯域制御部10に送られ、バッファ6に入力するか
否かの判定を行い、廃棄と判定されたセルはその場で廃
棄され、廃棄と判定されなかったセルは後段のバッファ
部11へと入力されFIFO規範にしたがって出力回線
へと出力される。 【0024】本発明では帯域制御部10でのセル廃棄に
基づく帯域制御が重要な役割を果たす。したがって、帯
域制御部10の処理について詳細に説明する。帯域制御
部10は、レート検出部8、仮想キュー管理部3、許可
到着レート計算部4、コネクション情報格納部2、受付
判定部5により構成されている。 【0025】仮想キュー管理部3では、キュー長監視部
7からの情報をもとにバッファ6のキュー長とコネクシ
ョン毎のキュー長とを算出する。仮想キュー管理部3は
コネクション情報格納部2と接続されており、算出され
たコネクション毎の仮想的なキュー長はコネクション情
報格納部2に記録される。 【0026】各キュー長の算出方法について説明する。
まず、バッファ6のキュー長の算出に関しては、キュー
長監視部7から伝達されるキュー長情報をそのまま仮想
キュー管理部3に保持するだけである。次にコネクショ
ン毎の仮想キュー長の算出方法であるが、初期状態では
バッファ6は空であるため、各コネクションの仮想キュ
ー長はゼロである。バッファ6にセルが入力されると、
そのセルのセル長とコネクション識別番号とがキュー長
監視部7を通して伝達される。その情報をもとに仮想キ
ュー管理部3はコネクション識別部1にアクセスし、該
当コネクションの仮想キュー長に送られてきたセル長を
足し込むという処理を行う。セル出力時にはこれとは逆
に仮想キュー長から伝達されたセル長を減算するという
処理を行う。なお、セル長は一定であるので、キュー長
監視部7は、バッファ6にセルが入出力されたときにそ
のセル長を伝達するのではなく、単に、バッファ6にセ
ルが入出力された旨を伝達してもよい。 【0027】図2はコネクション情報格納部2の一例
で、仮想キュー管理部3で算出されたコネクション毎の
仮想キュー長に関する情報、コネクションの重みに関す
る情報が格納されている。 【0028】次に、許可到着レート計算部4は、レート
検出部8およびコネクション情報格納部2から、セルの
到着レートRiに関する情報と、コネクション毎の仮想
キュー長、重みに関する情報を受け取り、それらをもと
に許可到着レートACRiを計算する機能を持つ。ここ
でコネクションiの許可到着レートACRiとはセル到
着が認められる最大到着レートを表す。 【0029】コネクションiの許可到着レートACRi
の計算方法について具体的に説明する。コネクションの
重みをWi、現在の到着レートをΣRiとすると、 ACRi=β(ΣRi)・Wi/Wact で計算される。β(ΣRi)はある連続関数で、図3な
いし図9のグラフは到着レートRiの関数β(ΣRi)
の一例である。横軸に到着レートΣRiをとり、縦軸に
関数β(ΣRi)の値をとる。Wactはアクティブな
コネクションの重みの和である。ここでアクティブなコ
ネクションとは仮想キュー長がゼロより大きなコネクシ
ョン、つまり少なくとも一つ以上のセルがバッファ6に
入っているコネクションのことである。 【0030】関数β(ΣRi)は到着レートRiがある
閾値(図ではRmax)を超えるとゼロとなる。つまり
到着レートRiがある閾値を超えた場合には、輻輳であ
ると判定され、各コネクションの許可到着レートACR
iはゼロとなる。 【0031】例えば、図3の例では閾値Rmaxを超え
ない範囲では、関数β(ΣRi)は一定の値をとり、閾
値Rmaxを超えたときには関数β(ΣRi)はゼロと
なる。すなわち、閾値Rmaxを超えない範囲で許可到
着レートACRiはコネクションの重みに比例して分配
される。 【0032】図4の例では、到着レートRiがゼロから
閾値Rmax未満の所定の値までの間で、途中までは関
数β(ΣRi)は緩やかに減少し、閾値Rmaxに近付
くにつれて急に減少し、閾値Rmaxではゼロとなる。
すなわち、許可到着レートACRiは到着レートRiが
小さいときには、コネクションiの重み以上に分配され
るが、到着レートRiが所定の値を超えると急峻に許可
到着レートACRiの分配率が低下する。 【0033】図5の例では、到着レートRiと関数β
(ΣRi)の値とがリニアに反比例する。すなわち、許
可到着レートACRiは到着レートRiにリニアに反比
例する。最も単純かつ基本的な制御例である。 【0034】図6の例では、到着レートRiと関数β
(ΣRi)の値とが二次関数にしたがって反比例する。
すなわち、許可到着レートACRiは到着レートRiが
小さいときには大きいが、到着レートRiが増加すると
ともに急に減少を始め、到着レートRiが閾値Rmax
に近付くにつれて減少が緩やかになる。これにより、到
着レートRiが増え始めた時点でトラヒックの増加を強
く抑えることができる。 【0035】図7の例では、到着レートRiと関数β
(ΣRi)の値とが図6に示す二次関数とは逆転した二
次関数にしたがって反比例する。すなわち、許可到着レ
ートACRiは到着レートRiが小さいときには大きい
が、到着レートRiが増加するとともに徐々に減り始
め、到着レートRiが閾値Rmaxに近付くにつれて減
少が急になる。これにより、到着レートRiが閾値Rm
axに近付くにつれてトラヒックの増加を強く抑えるこ
とができる。 【0036】図8の例では、到着レートRiと関数β
(ΣRi)の値とが段階的に反比例する。すなわち、許
可到着レートACRiは到着レートRiが小さいときに
は大きいが、到着レートRiが増加するとともに徐々に
減り始め、所定の到着レートRiから急に減り始め、到
着レートRiが閾値Rmaxに近付くにつれて再び減少
が緩やかになる。これにより、到着レートRiがゼロと
閾値Rmaxとの中間付近にあるときにトラヒックの増
加を強く抑えることができる。 【0037】図9の例では、到着レートRiと関数β
(ΣRi)の値とが図8の例とは逆転して段階的に反比
例する。すなわち、許可到着レートACRiは到着レー
トRiが小さいときには大きいが、到着レートRiが増
加するとともに急に減り始め、所定の到着レートRiか
ら緩やかに減り始め、到着レートRiが閾値Rmaxに
近付くにつれて再び急に減り始める。これにより、到着
レートRiがゼロから増え始めた時点と閾値Rmaxに
近付いた時点とでトラヒックの増加を強く抑えることが
できる。 【0038】また、到着レートRiとしては現在の到着
レート(瞬間値)を用いるとしているが、到着レートR
iとして一定時間内の到着レートの平均値を採用しても
よい。 【0039】受付判定部5は許可到着レートACRiと
コネクション毎の到着レートRiから到着したセルをバ
ッファ6へ入力するか廃棄するかの判定をする。図10
は確定的な廃棄処理を行うセル到着時の処理フローを示
すフローチャートであるが、図10に示すように、到着
レートRiが許可到着レートACRi以下であればバッ
ファ6に入力し、許可到着レートACRiを超えていれ
ば、Tagが付けられているセルは廃棄し、Tagが付
けられていないセルはバッファ6へ入力することによ
り、常に各コネクションの最低帯域は保証しつつ、バッ
ファ6の占有率が公平になるように制御する。 【0040】また、到着レートRiが許可到着レートA
CRiを超えていた場合には、上記のように確定的にセ
ル廃棄するのではなく、確率的にセル廃棄することも可
能である。図11は確率的な廃棄処理を行うセル到着時
の処理フローを示すフローチャートであるが、図11に
示すように、許可到着レートACRi、到着レートをR
iとすると、廃棄確率Pは、 P=(Ri−ACRi)/Ri で与えられる。つまり、到着レートRiが許可到着レー
トACRiを超えた場合には、超えた割合だけ落すとい
うものである。確率的な廃棄によって帯域制御すること
で、一つのコネクションに注目した場合には、到着レー
トRiが許可到着レートACRiを超えたときでも、連
続してセルが廃棄される現象が、確定的にセル廃棄する
場合よりも減少するため、TCPのレート制御との親和
性が高くなるといえる。バッファ6へと入力されたセル
はFIFO規範にしたがって出力回線へと出力される。 【0041】図11における擬似乱数Randの生成
は、セル到着毎に行われ、廃棄確率Pと擬似乱数Ran
dとを比較した結果に基づき廃棄を実行することによ
り、実際に廃棄確率Pによる廃棄を実現することができ
る。例えば、廃棄確率Pが0.5であるときに、擬似乱
数Randが0.5よりも大きい値をとる確率もまた
0.5であり、擬似乱数Randが0.5よりも大きい
場合に廃棄を実行することにより、廃棄確率Pにしたが
った廃棄が行われる。 【0042】本発明の多重化装置は到着レートRiをも
とに網の輻輳状態を推定し、輻輳であると判定されれば
許可到着レートACRiはゼロに等しくなり、最低保証
帯域以下のレートで網に送出されているセルのみを網は
転送する。到着レートRiがある閾値以下のときは、余
剰帯域が存在すると判断され、各コネクションは重みに
比例した許可到着レートACRiによって、帯域をコネ
クション間に公平に配分することができる。 【0043】また、前述の実施例によれば、ハードウェ
ア構成が簡易なFIFOバッファでGFRサービスを実
現しつつ、WRR方式等のようなコネクション毎に個別
にバッファを持ってセルの読出制御を行う方法と同様に
余剰帯域を公平にコネクション間の分配することが可能
である。また、一つのバッファを多数のコネクションで
共用するため、コネクション毎に個別にバッファを持つ
方式に比べて、統計多重効果により必要なバッファ量を
削減できるという利点もある。 【0044】受付判定部5の機能として、受付拒否と判
定すべきコネクションjのセルがバッファ6に存在しな
いときにはこの受付拒否と判定すべきセルを受付許可と
判定する。 【0045】すなわち、バッファ6にコネクションjの
セルが存在しないということは、コネクションjのセル
は散発的であることを示している。このような散発的な
セルを受付拒否して廃棄しても連続的なセルを廃棄する
場合と比較して輻輳回避の効果はきわめて低い。したが
って、このような散発的なセルを無意味に廃棄しないよ
うにする。 【0046】レート検出部8の機能として、到着レート
Riの所定の変化周期以下の変化周期について到着レー
トRiを検出する。これにより、瞬間的な到着レートR
iの変化を吸収し、外乱によるトラヒック制御の誤動作
を回避することができる。 【0047】また、到着レートRiの検出を単位時間毎
に区切り、単位時間の区切りの一つおき、あるいは二つ
おき、といったように検出タイミングを疎らに設定する
こともできる。これにより、緩やかな到着レートRiの
検出結果を出力することができる。 【0048】あるいは、レート検出部8の機能として、
単位時間内の到着レートRiの最大値を到着レートRi
の検出結果として当該単位時間毎に出力する。これによ
り、瞬間的な到着レートRiの変化を吸収し、外乱によ
るトラヒック制御の誤動作を回避することができる。 【0049】また、到着レートRiの検出を単位時間毎
に区切り、単位時間の区切りの一つおき、あるいは二つ
おき、といったように検出タイミングを疎らに設定する
こともできる。これにより、緩やかな到着レートRiの
検出結果を出力することができる。 【0050】本発明の到着レート検出装置の特徴である
レート検出部8の具体的構成例を図12を参照して説明
する。レート検出部8は、図12に示すように、最低帯
域が保証されたAF(Assured Forwarding)クラスのセル
の到着レートから最大帯域から高速転送を行うEF(Exp
edited Forwarding)クラスのセルの到着レートを減算し
た値を減算するカウンタを備えることにより実現でき
る。 【0051】すなわち、最大帯域からEFクラスのセル
の到着レートを減算することにより、AFクラスのセル
に許容される帯域が残る。この帯域に応じた読出レート
でAFクラスのセルの到着レートを減算したときに、カ
ウンタ値が増加する傾向にあれば、到着レートが読出レ
ートよりも大きいことを示す。また、カウンタ値が変化
しないか減少する傾向にあれば、到着レートが読出レー
トと等しいか小さいことを示す。このようにしてカウン
タ値の増減を観測することにより、到着レートRiを検
出することができる。 【0052】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信網内に設置することにより、通信網に収容されてい
る各コネクションに対し、輻輳時においても契約してい
る最低帯域を保証しつつ、通常時(非輻輳時)には、余
剰帯域をコネクション間で公平に分配し、より効率的な
網資源の利用を可能にすることができる。また、高速回
線においても経済的に実現可能な到着レート検出装置を
実現することができる。さらに、セル交換スイッチ等の
ノード内に設置することにより、簡単なハードウェア構
成を実現し、効率の良いノード内の輻輳回避を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例の多重化装置のブロック構成図。 【図2】コネクション情報格納部のテーブル例を示す
図。 【図3】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図4】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図5】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図6】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図7】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図8】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図9】関数β(ΣRi)の例を示す図。 【図10】確定的な廃棄処理を行うセル到着時の処理フ
ローを示すフローチャート。 【図11】確率的な廃棄処理を行うセル到着時の処理フ
ローを示すフローチャート。 【図12】本発明のレート検出部の具体的構成例を示す
図。 【図13】本発明を適用したネットワーク構成の一例を
示す図。 【図14】従来のWRR方式の概要を説明するための
図。 【符号の説明】 1 コネクション識別部 2 コネクション情報格納部 3 仮想キュー管理部 4 許可到着レート計算部 5 受付判定部 6 バッファ 7 キュー長監視部 8 レート検出部 10 帯域制御部 11 バッファ部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 コネクションi(iは1〜kのいずれ
    か)毎にセルの到着レートRiを検出する手段を備えた
    到着レート検出装置において、 前記到着レートRiを検出する手段は、 最低帯域が保証されたAF(Assured Forwarding)クラス
    のセルの到着レートから最大帯域から高速転送を行うE
    F(Expedited Forwarding)クラスのセルの到着レートを
    減算した値を減算するカウンタを備えたことを特徴とす
    る到着レート検出装置。
JP2001205966A 2001-07-06 2001-07-06 到着レート検出装置 Pending JP2003023451A (ja)

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JP2001205966A JP2003023451A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 到着レート検出装置

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