JP2002208937A - フロー制御装置およびノード装置 - Google Patents
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Abstract
与えられたパケットのレート制御とバッファのバッファ
管理とを行うフロー制御装置およびノード装置に関し、
これらのパケットがフロー毎に公平に廃棄されることを
目的とする。 【解決手段】 入力されたパケットの列のレートをこれ
らのパケットが個別に属するフロー毎に規定の上限値以
下に調整するレート制御手段と、これらのパケットが属
し得る個々のクラスに対応して備えられ、これらのクラ
スのパケットの先入れ先出し方式に基づく蓄積および送
出に供されるキューの内、蓄積されているパケットの情
報量が規定の閾値を超えるキューを識別するキュー監視
手段と、キュー監視手段によって識別されたキューに格
納されるべき新たなパケットが属するフロー毎にその新
たなパケットを所定の頻度で廃棄するバッファ管理手段
を備えて構成される。
Description
他のパケットルーティング網にアクセスするノードにお
いて、そのノードに収容された端末によって与えられ、
あるいは入り線を介して与えられたパケットのレート制
御と、これらのパケットのクラスに個別に対応したバッ
ファのバッファ管理とを行うフロー制御装置と、そのフ
ロー制御装置が搭載されてなるノード装置とに関する。
は、伝送遅延時間や伝送域が何ら保証されないベストエ
フォート型のサービスが多くの利用者に提供されてい
る。さらに、このようなインタネットに関しては、例え
ば、VoIP(Voice overIP)の適用による音声通信サ
ービスの実現と、私設網(VPN: Virtual PrivateNetw
ork) としての活用とが積極的に図られている。
図8に示すように、種々のサービスの形態に適合した下
記のサービスクラスをエンド・ツー・エンドで保証する
技術が適用されつつある。 ・ 伝送帯域が予め予約され、その伝送帯域を超えるレ
ートで与えられたパケットが廃棄されることによって、
伝送帯域と伝送遅延時間との双方が保証される「DS(D
elay Sensitive) 型」のサービスクラス(以下、単に
「DSクラス」という。) ・ 規定の最低の伝送帯域が保証され、かつ余剰の伝送
帯域が適宜割り付けられる「TS(Throughput Sensitiv
e)型」のサービスクラス(以下、単に「TSクラス」と
いう。) ・ 余剰の伝送帯域がある限りにおいてサービスが提供
され、伝送帯域、伝送遅延時間および伝送品質の何れも
が保証されない「BE(Best Effort) 型」のサービスク
ラス(以下、単に「BEクラス」という。) 図9は、ノードの入り線においてフロー制御を行う装置
の構成例を示す図である。
自局に収容された端末によって送出されたパケット(あ
るいは先行する伝送区間から受信されたパケット)の列
が与えられ、その帯域監視部51の出力は輻輳制御部5
2の入力に直結される。輻輳制御部52は上述したパケ
ットが属し得るサービスクラス(ここでは、簡単のた
め、既述の「DS(Delay Sensitive)型」、「TS(T
hroughputSensitive)型」および「BE(Best Effort)
型」の各サービスクラスであると仮定する。)に個別に
対応した出力を有する。これらの出力は上述したサービ
スクラスに個別に対応したキュー53-1〜53-3の入力
にそれぞれ直結され、これらのキュー53-1〜53-3の
各出力は図示されないパケットスイッチ(あるいは回線
インタフェース部)の対応するポートに接続される。さ
らに、キュー53-1〜53-3の読み出し制御端子には、
先入れ先出し方式に基づくこれらのキュー53-1〜53
-3の読み出しを主導的に達成するスケジューラ54の制
御端子に直結される。
51は、例えば、上述した端末のユーザが契約時に申告
した伝送帯域(以下、「契約帯域」という。)が既知の
情報として予め与えられる。さらに、帯域監視部51
は、個々の端末からパケット(以下、「新たなパケッ
ト」という。)が与えられる度に下記の一連の処理を行
うことによって、レート制御(ミーンポリシング)を行
う。
ドを参照することによって、この新たなパケットが属す
るフロー(送信元の識別子を含む。)を識別する。 (2) その送信元である端末の契約帯域を取得する。 (3) リーキバケット・アルゴリズムその他の規定のアル
ゴリズムに基づいて、該当するフローに属するパケット
のレート(平均速度)がその契約帯域を超えるか否かを
判別する。
該当する新たなパケットを廃棄する。 (5) この判別の結果が偽である場合には、該当する新た
なパケットを輻輳制御部52に引き渡す。なお、このよ
うなレート制御の過程では、実際には、既述の契約帯域
に併せて、網や該当する新たなパケットの宛先の状況
(輻輳の程度等を含む。)が勘案されつつ上述した判別
が行われる。しかし、これらの状況については、本発明
の特徴に関係がないので、ここでは、詳細な説明を省略
する。
によって新たなパケットが引き渡される度に、例えば、
RED(Random Early Discard)アルゴリズムやWRD
(Weighted Random Early Discard)アルゴリズムに基づ
いて下記の処理を行う。 (1) この新たなパケットの所定のフィールドを参照する
ことによってこのパケットが属するサービスクラスを特
定する。
にして特定されたサービスクラスに対応するキュー(以
下、「対象キュー」という。)に先行して蓄積されてい
るパケットの情報量(キュー長またはそのキュー長の平
均値であってもよい。)が規定の上限値THmin(図10
(1))を上回るか否かを判別する。
ファーストインファーストアウト方式に基づいてその新
たなパケットを対象キューに蓄積する(図10(2))。 (4) この判別の結果が真であるときには、この情報量が
大きいほど高い確率でランダムに該当する新たなパケッ
トを廃棄する(図10(3))。なお、既述の「DSクラ
ス」の伝送帯域と「TSクラス」の最低の伝送帯域と
は、共にキュー53-1〜53-3の内、対応するキューの
サイズの範囲で保証されるべき帯域である。したがっ
て、上述した処理の過程で輻輳制御部52によって廃棄
され得るパケットのサービスクラスについては、そのパ
ケットに割り付けられ得る余剰の伝送帯域がある「TS
クラス」と「BEクラス」との何れかに限定される。
積されたパケットがスケジューラ54によって行われる
スケジューリングの下で読み出される過程では、これら
のスケジューラ54とキュー53-1〜53-3とが連係す
ることによって所定の処理を行う。しかし、これらの処
理の手順については、本発明の特徴に関係がないので、
ここでは、その説明を省略する。
述の契約帯域を超過しない限りにおいて帯域監視部51
によって有効なパケットとして取り込まれ、キュー53
-1〜53-3の内、そのパケットが属するサービスクラス
に対応したキューに先行して過剰な情報量(数)のパケ
ットが蓄積されていない限り、そのキューに順次蓄積さ
れると共に、所定のバッファ管理の下で順次読み出され
る。
たノードでは、既述のレート制御およびバッファ管理の
下でデッドロックの発生が回避され、かつフロー制御が
安定に行われると共に、網の利用効率が高く維持され
る。
来例では、輻輳制御部52によって廃棄されるべきパケ
ットは、既述のアルゴリズムの下でランダムに選択さ
れ、その過程では、個々のパケットが属するフローは何
ら識別されていなかった。したがって、例えば、「TS
クラス」と「BEクラス」との何れか一方に属するパケ
ットの列によって多数のフローが並行して形成されてい
る期間には、これらのフローにそれぞれ属するパケット
が廃棄される確率は必ずしも同じ値とはならず、かつ同
じサービスクラスに属するパケットであるにもかかわら
ず、特定のフローに属するパケットが他のフローに属す
るパケットに比べて著しく高い確率で廃棄される可能性
があった。
ケットがバッファ管理の過程で公平に廃棄されるフロー
制御装置およびノード装置を提供することを目的とす
る。
るフロー制御装置の原理ブロック図である。
段11は、入力されたパケットの列のレートをこれらの
パケットが個別に属するフロー毎に規定の上限値以下に
調整する。キュー12-1〜12-Nは、入力されたパケッ
トが属し得る個々のクラスに対応して備えられ、これら
のクラスのパケットの先入れ先出し方式に基づく蓄積お
よび送出に供される。キュー監視手段13は、キュー1
2-1〜12-Nの内、蓄積されているパケットの情報量が
規定の閾値を超えるキューを識別する。バッファ管理手
段14は、レート制御手段11によってレートが調整さ
れ、かつキュー監視手段13によって識別されたキュー
に格納されるべき新たなパケットが属するフロー毎に、
その新たなパケットを所定の頻度で廃棄する。
2-1〜12-Nの内、上述した閾値を超える情報量のパケ
ットが蓄積されることによって輻輳状態に陥ったキュー
に引き続いて格納されるべきパケットは、そのパケット
が個別に属するフロー毎に既述の頻度で廃棄される。請
求項2に記載の発明では、バッファ管理手段14は、レ
ート制御手段11と一体化され、そのレート制御手段1
1に備えられ、かつ入力された個々のパケットが属する
フローを識別する手段を共用する。
に陥ったキューに蓄積されるべきパケットが属するフロ
ーを識別する手段がバッファ管理手段14にも重複して
備えられる場合に比べて、構成の簡略化と縮小化とが図
られる。請求項3に記載の発明では、レート監視手段1
5は、入力されたパケットの列のレートをフロー毎に監
視する。バッファ管理手段14は、レート監視手段15
によって監視されたレートのクラス毎の比率、またはそ
の比率の単調増加関数として与えられる比率に等しい頻
度で、キュー12-1〜12-Nの内、レート制御手段11
によってレートが調整されたパケットのクラスに対応す
るキューに、そのパケットを蓄積する。
2-1〜12-Nの余剰の領域のサイズの範囲で確保され得
る余剰の伝送帯域は、入力されたパケットの列によって
形成されるフローの内、レートが高いフローほど大きな
割合で割り付けられる。請求項4に記載の発明では、バ
ッファ管理手段14は、フロー毎にパケットを廃棄した
実績を記録し、その実績があるフローに属する新たなパ
ケットを廃棄の対象から除外し、またはこの実績がない
フローに属する新たなパケットが廃棄されるべき頻度よ
り小さな頻度で廃棄する。
に陥ったキューに引き続いて蓄積されるべきパケットの
内、その輻輳状態の解消を目的として廃棄されるべきパ
ケットは、何れのフローに属する場合であっても、先行
して廃棄されたパケットの数や情報量が積算されること
なく、フロー毎に簡便に識別される。
位概念の発明では、バッファ管理手段14は、フロー毎
にパケットを廃棄した回数を計数し、その回数が規定の
値以上であるフローに属するパケットを廃棄の対象から
除外し、またはこの回数がその規定の値未満であるフロ
ーに属する新たなパケットが廃棄されるべき頻度より小
さな頻度で廃棄する。
に陥ったキューに引き続いて蓄積されるべきパケットの
内、その輻輳状態の解消を目的として廃棄されるパケッ
トは、この輻輳状態が解消されるために何れかのフロー
に属するパケットが廃棄される回数が複数となる場合で
あっても、フロー毎に確度高く識別される。請求項4に
記載の下位概念の発明では、バッファ管理手段14は、
パケットが廃棄された実績をそのパケットが属するフロ
ーに対応付けて保持し、かつキュー監視手段13によっ
て識別されたキューに蓄積されるべきパケットの内、個
別に属するフローに対応した実績が保持されているパケ
ットを廃棄の対象から除外し、またはこの実績がないフ
ローに属する新たなパケットが廃棄されるべき頻度より
小さな頻度で廃棄する。
管理手段14によって保持された実績は、キュー11-1
〜11-Nの内、その実績で示されるように先行して廃棄
されたパケットのクラスに対応したキューが上述した輻
輳状態から復旧した後に再び輻輳状態に陥ったときに
も、そのバッファ管理手段14によって有効に識別され
る。
の発明では、バッファ管理手段14は、パケットが廃棄
された回数をそのパケットが属するフローに対応付けて
保持し、かつキュー監視手段13によって識別されたキ
ューに蓄積されるべきパケットの内、個別に属するフロ
ーに対応した回数が所定の値を上回るパケットを廃棄の
対象から除外し、またはこの回数がその所定の値未満で
あるフローに属するパケットが廃棄されるべき頻度より
小さな頻度で廃棄する。
管理手段14によって保持された回数は、キュー11-1
〜11-Nの内、先行して廃棄され、その回数に等しい数
のパケットのクラスに対応したキューが上述した輻輳状
態から復旧した後に再び輻輳状態に陥ったときにも、そ
のバッファ管理手段14によって有効に識別される。請
求項1〜4に記載の発明に関連した第二の発明では、バ
ッファ管理手段14は、パケットが廃棄された回数を時
間の経過に応じて小さく重み付けしつつそのパケットが
属するフローに対応付けて保持し、かつキュー監視手段
13によって識別されたキューに蓄積されるべきパケッ
トの内、個別に属するフローに対応した回数が保持され
ているパケットを廃棄の対象から除外し、またはこの回
数が少ないほど小さな頻度でそのパケットを廃棄する。
に陥ったキューの大半に対応するサービスクラスのパケ
ットがフロー毎に所望の数に亘って廃棄されたにもかか
わらず、これらのフローに比べてレートが大幅に小さい
特定のフローに属するパケットの廃棄が著しく遅れるこ
とが回避される。請求項1〜4に記載の発明に関連した
第三の発明では、キュー監視手段13は、キュー12-1
〜12-Nに個別に蓄積されているパケットの情報量が規
定の閾値を超える程度を識別する。バッファ管理手段1
4は、キュー監視手段13によって識別された程度が大
きいキューほど、大きな頻度でそのキューに格納される
べき新たなパケットを廃棄する。
2-1〜12-Nの何れについても、輻輳の度合いが大きい
ほど、継続して書き込まれるべき新たなパケットの内、
廃棄されるパケットの比率が大きな値となる。請求項1
〜4に記載の発明に関連した第四の発明では、バッファ
管理手段14は、キュー12-1〜12-Nに個別に対応す
るクラスに適応した最大値が予め与えられ、その最大値
以下の頻度でそのクラスの新たなパケットを廃棄する。
最大値が適正な値に設定される限り、個々のクラスで確
保されるべき最低の伝送帯域が確保される。請求項1〜
4に記載の発明に関連した第五の発明では、バッファ管
理手段14は、入力されたパケットが属し得る個々のク
ラスに確保されるべき伝送帯域の幅に適応し、かつ共通
のフローに属して廃棄が許容されるべき新たなパケット
の最大の数が個々のフローについて与えられ、これらの
フロー毎にその最大の数の新たなパケットを廃棄した後
に後続する新たなパケットの廃棄を差し控える。
ラスにおいて実際に確保されるべき最大の伝送帯域が小
さいにもかかわらず、輻輳状態の解消を目的として廃棄
されるべきパケットの数が過大となることが回避され
る。請求項1〜4に記載の発明に関連した第六の発明で
は、伝送帯域監視手段16は、キュー12-1〜12-Nに
個別に対応したクラス毎に確保されるべき最大の伝送帯
域の幅を把握する。バッファ管理手段14は、キュー1
2-1〜12-Nに対応したクラス毎に、伝送帯域監視手段
16によって把握された伝送帯域の幅に適応し、かつ共
通のフローに属して廃棄が許容されるべき新たなパケッ
トの最大の数が個々のフローについて与えられ、これら
のフロー毎にその最大の数以上の新たなパケットを廃棄
した後に後続する新たなパケットの廃棄を差し控える。
ラスにおいて実際に確保される最大の伝送帯域が広範に
変化し得る場合であっても、その伝送帯域が小さい期間
に輻輳状態の解消を目的として廃棄されるべきパケット
の数が過大となることが回避される。請求項1〜4に記
載の発明に関連した第七の発明では、バッファ管理手段
14は、キュー監視手段13によって識別されたキュー
に格納されるべきパケットが属し得るフロー毎に、その
キューに対応したクラスに確保されるべき伝送帯域の幅
に適応する基準値が与えられ、先行して廃棄されたパケ
ットと廃棄されなかったパケットと数もしくは情報量の
総和の差または比がその基準値以上となった後に後続す
る新たなパケットの廃棄を差し控える。
2-1〜12-Nの何れについても、輻輳状態の解消を目的
として廃棄されるパケットの数は、そのパケットが属す
るフロー毎に達成されるべき伝送速度が小さいほど小さ
な値に設定される。請求項1〜4に記載の発明に関連し
た第八の発明では、バッファ管理手段14は、フロー毎
に時系列の順に小さな頻度で、新たなパケットを廃棄す
る。
に陥ったキューがその輻輳状態から脱却するために要す
る時間が長くなった場合であっても、そのキューに引き
続いて蓄積されるパケットの増加が規制される。請求項
1〜4に記載の発明に関連した第九の発明では、バッフ
ァ管理手段14は、キュー12-1〜12-Nに個別に対応
するクラスの新たなパケットが廃棄された比率の分散が
所定の閾値を下回ったときに、これらの比率の内、その
クラスの新たなパケットに個別に対応する比率が大きい
ほど大きな頻度でその新たなパケットを廃棄する。
に陥ったキューに蓄積されるべきパケットの内、廃棄さ
れるべき数のパケットの大半が廃棄されたときには、フ
ロー毎に引き続いて廃棄されるべきパケットの数が有効
に引き渡されつつ、これらのフローの全てに属するパケ
ットが暫定的に廃棄の対象となる。すなわち、輻輳状態
に陥ったキューに蓄積されるべきパケットとしては、実
効的なレートが他のフローに比べて小さい特定のフロー
に属するパケットは長時間に渡って生起しない。
理ブロック図である。請求項5に記載の発明では、フロ
ー制御装置21は、入力されたパケットの列のレート制
御に併せて、これらのパケットのクラスに個別に対応し
たキューのバッファ管理を請求の範囲1に記載の発明の
適用の下でフロー毎に行う。通信インタフェース手段2
2は、所定のリンクまたは端末に、フロー制御装置21
によって行われたレート制御およびバッファ管理の下で
与えられたパケットを送出する。
送品質が均一に保たれる。
施形態について詳細に説明する。図3は、本発明の第一
ないし第八の実施形態を示す図である。
構成が同じものについては、同じ符号を付与して示し、
ここでは、その説明を省略する。本実施形態と図9に示
す従来例との構成の相違点は、下記の点にある。 ・ 帯域監視部51に代えて帯域監視部31が備えられ
る。 ・ その帯域監視部31の前段にクラス識別部32が配
置される。
33が備えられる。 図4は、本発明の第一ないし第五の実施形態における帯
域監視部の動作フローチャートである。図5は、本発明
の第一ないし第四の実施形態におけるキュー管理部の動
作フローチャートである。
の実施形態の動作を説明する。クラス識別部32は、個
々の端末から新たなパケットが与えられる度にそのパケ
ットの所定のフィールドを参照することによって、この
パケットが属するサービスクラスを識別する。さらに、
クラス識別部32は、このようにして識別されたサービ
スクラスの識別子(以下、「クラス識別子」という。)
とこのサービスクラスに属する新たなパケットとの対を
帯域監視部31に逐次引き渡す。
に、上述した新たなパケットのサービスクラスを示す
「クラス識別子」と、その新たなパケットが属するフロ
ーを示す「フロー識別子」とに対応し、そのフローに属
するパケットが先行して廃棄されたか否かを示す「廃棄
フラグ」が保持されるべき廃棄制御レジスタ31Raを
有する。
末のユーザの契約帯域が既知の情報として予め与えられ
る。また、帯域監視部31は、クラス識別部32によっ
て上述した新たなパケットとクラス識別子との対が引き
渡される度に、下記の点で従来例と異なる手順に基づい
てレート制御を行う。
のレートが契約帯域を下回る場合には、その新たなパケ
ットを含む対を保持し、この対をキュー管理部33に引
き渡す(図4(1))。 ・ 反対に、この新たなパケットのレートが契約帯域を
超える場合には、その新たなパケットを含む対を廃棄す
る(図4(2))。
1によって上述した対が引き渡される度に、下記の処理
を行う。 (1) キュー53-1〜53-3の内、引き渡された対に含ま
れるクラス識別子に対応したキュー(以下、「対象キュ
ー」という。)を特定し、その対象キューに先行して蓄
積されているパケットの情報量(キュー長またはそのキ
ュー長の平均値であってもよい。)が既述の上限値TH
min(図10(1)) を上回るか否かを判別する(図5
(1))。
知する(図5(2))。 (3) この判別の結果が偽である場合には、該当する対に
含まれる新たなパケットをファーストインファーストア
ウト方式に基づいて対象キューに蓄積する(図5(3)、図
10(2))。 (4) 反対に、その判別の結果が真である場合には、該当
する対を暫定的に保持し(図5(4))、かつ後述するよう
に帯域監視部31によって与えられる「フロー検定通
知」を待ち受ける。
結果がキュー管理部33によって通知されると、下記の
処理を行う。 (1) 該当する判別の結果が偽である場合には、下記の処
理(a)〜(c)を行う。 (a) 先行して保持された対を廃棄する(図4(3))。 (b) この対に含まれる新たなパケットの所定のフィール
ドを参照することによって、その新たなパケットが属す
るフローを識別する(図4(4))。
の内、上述した対に含まれるクラス識別子に対応する全
てのレコード(全てのフロー識別子に対応する)の「廃
棄フラグ」フィールドの値を初期値「0」に設定する
(図4(5))。 (2) 反対に、上述した判別の結果が真である場合には、
次の一連の処理(a)〜(f)を行う。
なパケットの所定のフィールドを参照することによっ
て、その新たなパケットが属するフローを識別する(図
4(6))。 (b) 廃棄制御レジスタ31Raのレコードの内、上述し
た対に含まれるクラス識別子に対応した全てのレコード
(全てのフロー識別子に対応する。)の「廃棄フラグ」
フィールドの値が初期値「0」であるか否かを判別する
(図4(7))。
て、これらの全てのレコードの「廃棄フラグ」フィール
ドの値を「1」に設定する(図4(8))。 (d) 廃棄制御レジスタ31Raのレコードの内、上述し
たフローを示すフロー識別子と該当するクラス識別子と
に対応するレコード(以下、「目的レコード」とい
う。)の「廃棄フラグ」フィールドの値が「0」である
か否かを判別する(図4(9))。
該当する対を廃棄し、かつ目的レコードの「廃棄フラ
グ」フィールドの値を「0」に設定する(図4(10)) 。 (f) 反対にこの判別の結果が真である場合には、キュー
管理部33宛に、その旨を示す「フロー検定通知」を与
える(図4(11)) 。 キュー管理部33は、この「フロー検定通知」が与えら
れると、先行して保持した対に含まれる新たなパケット
とクラス識別子とを取得し、キュー53-1〜53-3の
内、そのクラス識別子に対応するキューに、この新たな
パケットを蓄積する(図5(5))。
「フロー検定通知」が与えられることなく、帯域監視部
31によって他の新たな対が与えられると、先行して保
持した対を廃棄した(図5(6))後に既述の処理を起動す
る。すなわち、帯域監視部31が行うレート制御の下で
キュー管理部33に順次引き渡される新たなパケット
は、キュー53-1〜53-3の内、これらのパケットが個
別に蓄積されるべきキューに先行して過剰な情報量
(数)のパケットが蓄積されている輻輳状態であって
も、そのキューに対応するサービスクラス毎に特定のフ
ロー毎に属するパケットに偏ることなく、ほぼ同じ確率
で廃棄される。
に陥ったキューに格納されるべき新たなパケットの内、
廃棄されるべきパケットがそのパケットが属するフロー
が何ら識別されることなく決定されていた従来例に比べ
て、何れのフローによって達成される伝送品質も等しい
値に維持される。したがって、本実施形態が適用された
ノードでは、従来例に比べてデッドロックの発生が確度
高く回避され、かつフロー制御の安定性と、網の利用効
率とが高められる。
明する。本実施形態と上述した第一の実施形態との構成
の相違点は、図6に示すように、下記の点で既述の廃棄
制御レジスタ31Raと構成が異なる廃棄制御レジスタ
31Rbがその廃棄制御レジスタ31Raに代えて備え
られた点にある。 ・ フロー毎に引き続いて廃棄が許容されるべき新たな
パケットの残数を示す「廃棄パケット数」フィールドを
「廃棄フラグ」フィールドに代えて有する。
語長の総和を示す「廃棄パケット総語長」フィールドを
有する。図7は、本発明の第二および第四の実施形態に
おける帯域監視部の動作フローチャートである。以下、
図3〜図7を参照して本発明の第二の実施形態の動作を
説明する。
う下記の処理の手順にある。帯域監視部31は、クラス
識別部32によって何らかの対が引き渡される度に、下
記の処理を行う。 (1) 該当する対に含まれる新たなパケットの所定のフィ
ールドを参照することによって、その新たなパケットが
属するフローを識別すると共に、このフローを示すフロ
ー識別子fを求める。
述したように識別されたフロー毎に時系列の順に対応し
た履歴として、その語長を所定の時間に亘って記録す
る。また、帯域監視部31は、規定の単位時間毎に下記
の処理を行う。 ・ 上述した単位時間に亘って先行する期間内に既述の
履歴として記録され、かつクラス識別部32によって引
き渡される対に含まれ得る全てのクラス識別子cと、そ
の対に含まれる新たなパケットが属し得るフローを示す
フロー識別子fとの全ての組み合わせに対応した個々の
語長の総和Lcfを求める。
応する廃棄制御レジスタ31Rbのレコードの「廃棄パ
ケット総語長」フィールドに、上述した語長の総和の
内、該当する組み合わせに対応した語長の総和Lcfを
格納する。さらに、帯域監視部31には、クラス識別部
32によって新たな対が引き渡される度に、下記の手順
に基づいてレート制御を行う。
のレートが契約帯域を下回る場合には、その新たなパケ
ットを含む対を保持し、この対をキュー管理部33に引
き渡す(図4(1))。 ・ 反対に、この新たなパケットのレートが契約帯域を
超える場合には、その新たなパケットを含む対を廃棄す
る(図4(2))。
1によって上述した対が引き渡される度に、下記の処理
を行う。 (1) キュー53-1〜53-3の内、引き渡された対に含ま
れるクラス識別子に対応した対象キューを特定し、その
対象キューに先行して蓄積されているパケットの情報量
(キュー長またはそのキュー長の平均値であってもよ
い。)が既述の上限値THminを上回るか否かを判別す
る(図5(1))。
知する(図5(2))。 (3) この判別の結果が偽である場合には、該当する対に
含まれる新たなパケットをファーストインファーストア
ウト方式に基づいて対象キューに蓄積する(図5(3))。 (4) 反対に、その判別の結果が真である場合には、該当
する対を暫定的に保持し(図5(4))、かつ後述するよう
に帯域監視部31によって与えられる「フロー検定通
知」を待ち受ける。
結果がキュー管理部33によって通知されると、下記の
処理を行う。 (1) 該当する判別の結果が偽である場合には、下記の処
理(a)〜(c)を行う。 (a) 先行して保持された対を廃棄する(図4(3))。 (b) この対に含まれる新たなパケットの所定のフィール
ドを参照することによって、その新たなパケットが属す
るフローを識別する(図4(4))。
の内、上述した対に含まれるクラス識別子cに対応する
全てのレコード(全てのフロー識別子に対応する)の
「廃棄パケット数」フィールドの値を初期値「0」に設
定する(図4(5))。 (2) 反対に、上述した判別の結果が真である場合には、
次の一連の処理(a)〜(f)を行う。
なパケットの所定のフィールドを参照することによっ
て、その新たなパケットが属するフローを識別する(図
4(6))。 (b) 廃棄制御レジスタ31Rbのレコードの内、上述し
た対に含まれるクラス識別子cに対応した全てのレコー
ド(全てのフロー識別子に対応する。)の「廃棄パケッ
ト数」フィールドの値が初期値「0」であるか否かを判
別する(図7(1))。
て、これらの全てのレコードの「廃棄パケット数」フィ
ールドの値を下記の初期値Ncfに設定する(図7
(2))。ここに、初期値Ncfは、廃棄制御レジスタ31
Rbのレコードの内、クラス識別子cに対応した全ての
レコードの「廃棄パケット総語長」フィールドの値の総
和と、そのクラス識別子cに対応した個々のレコードの
「廃棄パケット総語長」フィールドの値との比以上であ
る整数、またはその比が大きいほど大きい整数としてN
cfとして与えられる。
の内、上述したフローを示すフロー識別子と該当するク
ラス識別子とに対応するレコード(以下、「目的レコー
ド」という。)の「廃棄パケット数」フィールドの値が
「0」であるか否かを判別する(図7(3))。 (e) その判別の結果が偽である場合には、該当する対を
廃棄し、かつ目的レコードの「廃棄パケット数」フィー
ルドの値をデクリメントする(図7(4))。
合には、キュー管理部33宛に、その旨を示す「フロー
検定通知」を与える(図7(5))。 キュー管理部33は、この「フロー検定通知」が与えら
れると、先行して保持した対に含まれる新たなパケット
とクラス識別子とを取得し、キュー53-1〜53-3の
内、そのクラス識別子に対応するキューに、この新たな
パケットを蓄積する(図5(5))。
「フロー検定通知」が与えられることなく、帯域監視部
31によって他の新たな対が与えられる(図5(6))と、
先行して保持した対を廃棄した後に、既述の処理を起動
する。すなわち、帯域監視部31が行うレート制御の下
でキュー管理部33に順次引き渡される新たなパケット
は、キュー53-1〜53-3の内、これらのパケットが個
別に蓄積されるべきキューに先行して過剰な情報量
(数)のパケットが蓄積されている輻輳状態であって
も、その新たなパケットが属するフロー毎のレートの如
何にかかわらず一定の頻度で廃棄される。
た輻輳状態に陥ったキューに格納されるべき新たなパケ
ットの内、廃棄されるべきパケットがこれらのパケット
が属するフロー毎のレートの如何にかかわらず決定され
る場合に比べて、何れのフローによって達成される伝送
品質もほぼ均一に維持される。以下、本発明の第三の実
施形態について説明する。
構成の相違点は、図6に示すように、廃棄制御レジスタ
31Rbに代えて、レコード毎に既述の「廃棄パケット
数」フィールドの値の退避先となるべき「先行廃棄パケ
ット数」フィールドを有する点で、その廃棄制御レジス
タ31Rbと異なる廃棄制御レジスタ31Rcが備えら
れた点にある。
の実施形態の動作を説明する。本実施形態と既述の第二
の実施形態との相違点は、帯域監視部31とキュー管理
部31とが行う下記の処理の手順にある。キュー管理部
33は、キュー53-1〜53-3に蓄積されているパケッ
トの情報量を個別に所定の頻度で監視し(図5(a))、
これらの情報量の何れかが所定の下限値を下回ると、該
当するキューの識別子を含む「輻輳状態解消通知」を帯
域監視部31に与える(図5(b))。
の第二の実施形態と異なる手順に基づく処理を行う。帯
域監視部31は、キュー53-1〜53-3の何れかの識別
子(ここでは、簡単のため、既述のクラス識別子cに等
しいと仮定する。)を含む「輻輳状態解消通知」がキュ
ー管理部33によって与えられると、廃棄制御レジスタ
31Rcのレコードの内、この「輻輳状態解消通知」に
含まれるクラス識別子cに対応する全てのレコードにつ
いて、それぞれ「廃棄パケット数」フィールドの値を
「先行廃棄パケット数」フィールドに退避する(図4
(a))。
をキュー管理部33に引き渡すために行う処理(図4
(1)、(2))の手順については、既述の第二の実施形態に
おいて行われる処理と同じであるので、ここではその説
明を省略する。また、帯域監視部31は、キュー管理部
33によって既述の判別の結果が通知されると、下記の
処理を行う。
には、下記の処理(a)〜(c)を行う。 (a) 先行して保持された対を廃棄する(図4(3))。 (b) この対に含まれる新たなパケットの所定のフィール
ドを参照することによって、その新たなパケットが属す
るフローを識別する(図4(4))。 (c) 廃棄制御レジスタ31Rcのレコードの内、上述し
た対に含まれるクラス識別子cに対応する全てのレコー
ド(全てのフロー識別子に対応する)についてそれぞれ
「廃棄パケット数」フィールドの値を「先行廃棄パケッ
ト数」フィールドに退避し(図4(b))、さらに、これら
の「廃棄パケット数」フィールドの値を初期値「0」に
設定する(図4(c))。
る場合には、次の一連の処理(a)〜(g)を行う。 (a) 先行して保持された対に含まれる新たなパケットの
所定のフィールドを参照することによって、その新たな
パケットが属するフローを識別する(図4(6))。
の内、上述した対に含まれるクラス識別子cに対応した
全てのレコード(全てのフロー識別子に対応する。)の
「先行廃棄パケット数」フィールドの値が初期値「0」
であるか否かを判別する(図4(d))。 (c) その判別の結果が真である場合には、これらの全て
のレコードについて、それぞれ「廃棄パケット数」フィ
ールドの値を既述の初期値Ncfに設定する(図4
(e))。
合には、上述した全てのレコードについて、それぞれ
「先行廃棄パケット数」フィールドの値を「廃棄パケッ
ト数」フィールドに複写する(図4(f))。 (e) 廃棄制御レジスタ31Rcのレコードの内、上述し
たフローを示すフロー識別子と該当するクラス識別子と
に対応する目的レコードの「廃棄パケット数」フィール
ドの値が「0」であるか否かを判別する(図4(g))。
該当する対を廃棄し、かつ目的レコードの「廃棄パケッ
ト数」フィールドの値をデクリメントする(図4(h))。 (g) 反対に、この判別の結果が真である場合には、キュ
ー管理部33宛に、その旨を示す「フロー検定通知」を
与える(図4(11)) 。 なお、キュー管理部33がこのような「フロー検定通
知」に応じて行う処理の手順については、既述の第二の
実施形態と同じであるので、ここではその説明を省略す
る。
輳状態に陥ったキューに蓄積されるべき新たなパケット
の内、その輻輳状態からの脱却を目的として廃棄される
べきパケットの数のセル毎の残数は、この輻輳状態が解
消された後であっても、後続して発生する輻輳状態にお
いて廃棄されるべきパケットの数として確実に引き継が
れる。
かが間欠的に輻輳状態に陥る場合であっても、個々のフ
ローに属するパケットが廃棄されるべき頻度は、精度よ
く、かつ適正に保たれる。なお、本実施形態では、廃棄
制御レジスタ31Rcの何れのレコードについても、
「廃棄パケット数」フィールドの値は、対応するサービ
スクラスおよびフローに属する新たなパケットが廃棄さ
れない限りデクリメントされない。
ルドについても、値が更新された時点から経過した時間
に応じて小さな値となる重みによる重み付けが施される
ことによって、該当するサービスクラスにおいて形成さ
れる大半のフローに属する所望の数のパケットが廃棄さ
れたにもかかわらず、これらのフローに比べてレートが
著しく小さいフローに属するパケットの廃棄が著しく遅
れ、そのために輻輳状態が解消された時点の識別が無用
に遅れることが回避されてもよい。
明する。本実施形態のハードウエアの構成は、既述の第
二の実施形態の構成と基本的に同じであるので、ここで
はその説明を省略する。以下、図3〜図7を参照して本
発明の第四の実施形態の動作を説明する。本実施形態と
既述の第二の実施形態との相違点は、帯域監視部31お
よびキュー管理部33が連係して行う下記の処理の手順
にある。
って何らかの対が引き渡されるたびに、キュー53-1〜
53-3の内、その対に含まれるクラス識別子に対応した
対象キューを特定し、その対象キューに先行して蓄積さ
れているパケットの情報量が規定の上限値THmin を上
回るか否かを判別する(図5(1))。さらに、キュー管
理部33は、その判別の結果が偽である場合には、帯域
監視部31に通知すべきこの判別の結果として、対象キ
ューに実際に蓄積されているパケットの情報量と上述し
た上限値THmin との比(または差)(以下、「輻輳係
数」という。)を付加する(図5(A))。
結果がキュー管理部33によって通知されると、下記の
処理を行う。 (1) 該当する判別の結果が偽である場合には、第二の実
施形態と同様の手順に基づいて先行して保持された対を
廃棄し、かつ廃棄制御レジスタ31Rbのレコードの
内、上述した対に含まれるクラス識別子cに対応する全
てのレコードの「廃棄パケット数」フィールドの値を初
期値「0」に設定する(図4(3)、(4)、(A))。
る場合には、次の一連の処理(a)〜(e)を行う。 (a) その判別の結果に含まれる「輻輳係数」を取得する
(図4(B))。
なパケットの所定のフィールドを参照することによっ
て、その新たなパケットが属するフローを識別する(図
4(6))。 (c) 廃棄制御レジスタ31Rbのレコードの内、上述し
た対に含まれるクラス識別子cに対応した全てのレコー
ドの「廃棄パケット数」フィールドの値が初期値「0」
であるか否かを判別する(図7(1))。
て、これらの全てのレコードの「廃棄パケット数」フィ
ールドの値を既述の初期値Ncfと上述した「輻輳係
数」との積に設定する(図7(A))。 (e) 以下、第二の実施形態と同様の手順に基づく処理
(ここでは、詳細な説明を省略する。)を続行する。
31によって与えられた「フロー検定通知」に応じてキ
ュー管理部33によって行われる処理の手順について
は、第二の実施形態と同じであるので、ここではその説
明を省略する。すなわち、帯域監視部31が行うレート
制御の下でキュー管理部33に順次引き渡される新たな
パケットは、キュー53-1〜53-3の内、そのパケット
が個別に蓄積されるべきキューに先行して過剰な情報量
(数)のパケットが蓄積されている輻輳状態には、この
新たなパケットが属するフロー毎のレートの如何にかか
わらず、その情報量の過剰な程度(既述の「輻輳係
数」)に比例した頻度で廃棄される。
53-1〜53-3で並行して生じ得る輻輳状態の程度の如
何にかかわらず、その輻輳状態の解消を目的としてフロ
ー毎に廃棄されるべきパケットの頻度が決定される第二
の実施形態に比べて、このような輻輳状態の解消が効率
的に、かつ速やかに図られる。なお、本実施形態では、
「輻輳係数」として適用されるべき好適な値やその値の
値域が何ら示されていない。
いては、所望の形態によるフロー制御の実現、もしくは
そのフロー制御にかかわる制約の回避が達成される値、
または予め決められ離散的な値の何れかに設定されても
よい。以下、本発明の第五の実施形態について説明す
る。本実施形態のハードウエアの構成については、既述
の第三の実施形態と基本的に同じであるので、ここで
は、その説明を省略する。
第五の実施形態の動作を説明する。本実施形態と既述の
第三の実施形態との相違点は、帯域監視部31によって
行われる下記の処理の手順にある。帯域監視部31は、
キュー53-1〜53-3の何れかの識別子(ここでは、簡
単のため、既述のクラス識別子cに等しいと仮定す
る。)を含む「輻輳状態解消通知」がキュー管理部33
によって与えられると、廃棄制御レジスタ31Rcのレ
コードの内、このクラス識別子cに対応する全てのレコ
ードについて、それぞれ「廃棄パケット数」フィールド
の値を「先行廃棄パケット数」フィールドに退避する
(図4(a))。
をキュー管理部33に引き渡すために行う処理の手順に
ついては、既述の第二の実施形態において行われる処理
と同じであるので、ここではその説明を省略する。ま
た、帯域監視部31は、キュー管理部33によって既述
の判別の結果が通知されると、下記の処理を行う。
は、第三の実施形態と同様の手順に基づいて、先行して
保持された対を廃棄し、かつ廃棄制御レジスタ31Rc
のレコードの内、上述した対に含まれるクラス識別子c
に対応する全てのレートについて「廃棄パケット数」フ
ィールドの値を「先行廃棄パケット数」フィールドに退
避し、さらに、これらの「廃棄パケット数」フィールド
の値を初期値「0」に設定する(図4(3)、(4)、(A))。
る場合には、次の一連の処理(a)〜(e)を行う。 (a) 先行して保持された対に含まれる新たなパケットの
所定のフィールドを参照することによって、その新たな
パケットが属するフローを識別する(図4(6))。
の内、上述した対に含まれるクラス識別子cに対応した
全てのレコード(全てのフロー識別子に対応する。)の
「先行廃棄パケット数」フィールドの値が初期値「0」
であるか否かを判別する(図4(d))。 (c) その判別の結果の如何にかかわらず、これらの全て
のレコードについて、「廃棄パケット数」フィールドの
値を既述の初期値Ncfに設定する(図4(e))。
る場合には、上述した全てのレコードについて、それぞ
れ「廃棄パケット数」フィールドの値に「先行廃棄パケ
ット数」フィールドの値を加算する(図4(i))。 (e) 以下、第三の実施形態と同様の手順に基づいて処理
を続行する。また、このような処理の過程で帯域監視部
31が与える「フロー検定通知」に応じてキュー管理部
33によって行われる処理の手順については、第三の実
施形態と同じであるので、ここではその説明を省略す
る。
輳状態に陥ったキューに蓄積されるべき新たなパケット
の内、その輻輳状態からの脱却を目的として廃棄される
べきパケットの数のセル毎の残数は、この輻輳状態が解
消された後であっても、後続して発生する輻輳状態にお
いて本来的に廃棄されるべきパケットの数に加算されて
確実に引き継がれる。
かが間欠的に輻輳状態に陥る場合であっても、個々のフ
ローに属するパケットが廃棄されるべき頻度は、第三の
実施形態に比べてさらに精度よく、かつ適正に保たれ
る。なお、既述の第三および第五の実施形態は、それぞ
れ第二および第三の実施形態2に既述の改良が加えられ
ることによって構成されている。
態は、既述の第一の実施形態に同様の改良が加えられる
ことによって構成されてもよい。以下、本発明の第六の
実施形態について説明する。本実施形態の構成は、既述
の第二の実施形態と基本的に同じであるので、ここでは
その説明を省略する。
第六の実施形態の動作を説明する。本実施形態の特徴
は、帯域監視部31が行う下記の処理の手順にある。帯
域監視部31は、下記の全てまたは一部を勘案すること
によって、キュー53-1〜53-3に対応する個々のサー
ビスクラスのパケットによって実現され得る最大の伝送
速度(伝送帯域)(以下、「最大有能速度」という。)を
求める。
ケットが与えられ、あるいは送出されるべきスイッチ、
後続する伝送区間の状況(輻輳の程度、障害の有無等を
含む。) なお、上述した最大有能速度については、「全てのサー
ビスクラスに共通である規定の標準的な伝送速度に対す
る比率」として与えられると仮定する。
ために行われるべき処理の手順については、本発明の特
徴ではなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可
能であるので、ここではその説明を省略する。
実施形態と同じ手順に基づいて、クラス識別部32によ
って引き渡された対に含まれるパケットのフロー毎に、
その単位時間当たりの語長の総和Lcfを求め、かつ廃
棄制御レジスタ31Rbのレコードの「廃棄パケット総
語長」フィールドに、この語長の総和Lcfと「上述し
た最大有能速度として求められた比率」との積をその語
長の総和Lcfに代えて格納する。
に生じた輻輳状態において、帯域監視部31が行うレー
ト制御の下でキュー管理部33に順次引き渡された新た
なパケットが廃棄される頻度は、フロー毎のレートが大
きいほど大きく、かつ該当するキューに対応したサービ
スクラスにおいて実際に確保され得る最大有能速度が小
さいほど小さな頻度で廃棄される。
ービスクラスにおいて実際に確保され得る最大有能速度
が小さい状態であるにもかかわらず、キュー53-1〜5
3-3に生じた輻輳状態の解消を目的として廃棄されるべ
きパケットの数が過大となることが回避される。したが
って、キュー53-1〜53-3の何れについても、発生し
た輻輳状態は、伝送品質が過度に劣化することなく解消
される。
明する。本実施形態のハードウエアの構成については、
上述した第六の実施形態の構成と基本的に同じであるの
で、ここではその説明を省略する。以下、図3を参照し
て本発明の第七の実施形態の動作を説明する。本実施形
態と上述した第二の実施形態との相違点は、帯域監視部
31が行う下記の処理の手順にある。
と同じ手順に基づいて、キュー53-1〜53-3に対応す
る個々のサービスクラスのパケットによって実現され得
る最大の伝送速度(伝送帯域)(以下、「最大有能速
度」という。)を求める。なお、本実施形態では、この
最大有能速度は、単位時間当たりに伝送されるべきパケ
ットの数として与えられると仮定する。
ービスクラス毎に求められた最大有能速度の単調増加関
数の値として与えられ、かつキュー53-1〜53-3に生
じた輻輳状態の解消を目的として廃棄されるべきパケッ
トの数と、その廃棄の対象とならないパケットの数との
フロー毎の差または比がとるべき標準的な値である標準
値を求める。
ス毎の最大有能速度に適応した値がフロー毎の伝送帯域
で比例案分されることによって求められ、これらのフロ
ー毎の伝送帯域は実測によって求められ、あるいは予め
定数として与えられてもよい。また、帯域監視部31
は、キュー53-1〜53-3の何れかが陥った輻輳状態の
解消を目的として廃棄されるべき新たなパケットを確定
する処理(この処理の手順については、後述する点を除
いて第二の実施形態と同じであるので、ここではその説
明を省略する。)の過程において、下記の処理を併せて
行う。
トを確定する度に、そのパケットの数Dcfを該当するパ
ケットのサービスクラス(クラス識別子c)とフロー
(フロー識別子f)との組み合わせ毎に計数する。 (b) 反対に廃棄の対象とならない新たなパケットを確定
する確定する度に、そのパケットの数dcfを該当するパ
ケットのサービスクラス(クラス識別子c)とフロー
(フロー識別子f)との組み合わせ毎に計数する。
33によって通知された既述の判別の結果が真である場
合には、下記の点を除いて第二の実施形態と同じ手順に
基づく処理を行う。 (1) 廃棄制御レジスタ31Rbのレコードの内、先行し
て識別されたフローを示すフロー識別子とクラス識別子
とに対応する目的レコードの「廃棄パケット数」フィー
ルドの値が「0」でない場合には、上述したパケットの
数Dcf、dcfに対して下記の何れかの判別式の値(以
下、「判別値」という。)jが上述した標準値以上であ
るか否かを判別する。
廃棄に併せて、目的レコードの「廃棄パケット数」フィ
ールドの値のデクリメントを差し控える。したがって、
本実施形態によれば、キュー53-1〜53-3の輻輳状態
の解消を目的として行われるべき新たなパケットの廃棄
は、その新たなパケットが属するフローについて求めら
れた最大有能速度が小さいほど少ない回数で打ち切られ
る。
形態では、キュー53-1〜53-3の内、輻輳状態に陥っ
たキューに対応するサービスクラスで実際に確保され得
る最大有能速度が所定の通信制御の下で監視されてい
る。しかし、このような最大有能速度は、例えば、キュ
ー53-1〜53-3のサイズと、これらのキュー53-1〜
53-3に個別に対応するサービスクラスのパケットによ
ってフロー毎に達成されるべき伝送速度との双方もしく
は何れか一方が予め精度よく与えられ、かつ既述の伝送
区間の障害に起因して生じ得る低下分が適正なマージン
として与えられる場合には、局情報その他の情報として
予め与えられてもよい。
施形態では、キュー53-1〜53-3に生じた輻輳状態の
解消を目的としてフロー毎に廃棄されるべきパケットの
頻度が一定に保たれている。
れず、例えば、フロー毎に下記の双方もしくは何れか一
方が大きいほど、廃棄されるべきパケットの頻度が段階
的に小さな値に設定されることによって、該当するキュ
ーに蓄積されるパケットの数の増加が積極的に規制さ
れ、そのキューに過剰に蓄積されたパケットの大半が速
やかに読み出される環境が確保されてもよい。
点から経過した時間 ・ 先行して廃棄されたパケットの数 以下、本発明の第八の実施形態について説明する。本実
施形態のハードウエアの構成は、既述の第二の実施形態
と基本的に同じであるので、ここではその説明を省略す
る。
形態の動作を説明する。帯域監視部31は、既述の第七
の実施形態と同じ手順に基づいて、「最大有能速度」、
標準値、廃棄されたパケットの数Dcf、廃棄の対象とな
らなかったパケットの数dcfを求める。また、帯域監視
部31は、キュー53-1〜53-3の何れかの輻輳状態が
継続している期間には、下記の処理を行う。
識別子cのパケットが属し得るフローのフロー識別子f
との全ての組み合わせについて、上述したパケットの数
Dcfの総和ΣDと、廃棄の対象とならなかったパケット
の数dcfの総和Σdとを算出し、かつ下式で示される判
別値Jを算出する。 J=ΣD/(ΣD+Σd) (2) その判別値Jが規定の下限値を下回るか否かを判別
する。
て、下記の処理(a)、(b) の何れかを行う。 (a) 該当するサービスクラスに関する限り、全てのフロ
ーに個別に対応したパケットの数Dcf、パケットの数d
cfを下式に基づいて更新する。 Dcf=−Dcf dcf=0 (b) 上述した処理(a) に併せて、下記の処理を行う。
るフローに対応したパケットの数Dcfについては、予め
与えられ、あるいはフロー制御の方式に適応した値とし
て算出された正数αに対して下式で示される値に更新す
る。 Dcf=−Dcf−α すなわち、輻輳状態に陥ったキューに蓄積され得るパケ
ットの内、廃棄されるべき数のパケットの大半が廃棄さ
れたときには、フロー毎に引き続いて廃棄されるべきパ
ケットの残数が有効に引き渡されつつ、これらのフロー
の全てに属するパケットが廃棄の対象となる。
に一端陥ったキューには、そのキューに蓄積され得るパ
ケットの内、実効的なレートが他のフローに比べて小さ
い特定のフローに属するパケットが長時間に渡って生起
しない場合であっても、多くの新たなパケットがさらに
蓄積され、そのためにこの輻輳状態が無用に続き、ある
いは再発することが回避される。
は、全てのフローに属する新たなパケットの内、廃棄さ
れたパケットの数の総和ΣDと、廃棄されなかったパケ
ットの数との総和Σdとに基づいて算出されている。し
かし、本発明はこのような構成に限定されず、「輻輳状
態に陥ったキューに蓄積されることなく廃棄されるべき
パケットの内、大半のフローに属する全てのパケットが
廃棄された」ことが所望の確度で識別されるならば、例
えば、個々のフローに対応した比(=Dcf/(Dcf+dc
f)) の統計的な分散が判別値Jに代えて適用されてもよ
い。
3-1〜53-3の何れかが輻輳状態に陥っているときに、
該当するキューに蓄積されることなく廃棄されるべきパ
ケットを選択する処理が帯域監視部31によって行われ
ている。しかし、このような処理の全てまたは一部は、
廃棄の対象となり得る新たなパケットのサービスクラス
とそのパケットが属するフローとの識別が確実に行われ
るならば、キュー管理部33によって行われ、あるいは
そのキュー管理部33および帯域管理部31とは別体に
備えられた構成要素によって行われてもよい。
定されるものではなく、本発明の範囲において、多様な
形態による実施形態が可能であり、かつ構成装置の一部
もしくは全てに如何なる改良が施されてもよい。以下、
上述した各実施形態に開示された発明の構成を階層的・
多面的に整理し、かつ付記項として順次列記する。
ートをこれらのパケットが個別に属するフロー毎に規定
の上限値以下に調整するレート制御手段11と、前記入
力されたパケットが属し得る個々のクラスに対応して備
えられ、これらのクラスのパケットの先入れ先出し方式
に基づく蓄積および送出に供されるキュー12-1〜12
-Nと、前記キュー12-1〜12-Nの内、蓄積されている
パケットの情報量が規定の閾値を超えるキューを識別す
るキュー監視手段13と、前記レート制御手段11によ
ってレートが調整され、かつ前記キュー監視手段13に
よって識別されたキューに格納されるべき新たなパケッ
トが属するフロー毎に、その新たなパケットを所定の頻
度で廃棄するバッファ管理手段14とを備えたことを特
徴とするフロー制御装置。(1) (付記2) 付記1に記載のフロー制御装置において、
バッファ管理手段14は、レート制御手段11と一体化
され、そのレート制御手段11に備えられ、かつ入力さ
れた個々のパケットが属するフローを識別する手段を共
用することを特徴とするフロー制御装置。(2) (付記3) 付記1または付記2に記載のフロー制御装
置において、入力されたパケットの列のレートをフロー
毎に監視するレート監視手段15を備え、バッファ管理
手段14は、前記レート監視手段15によって監視され
たレートのクラス毎の比率、またはその比率の単調増加
関数として与えられる比率に等しい頻度で、キュー12
-1〜12-Nの内、レート制御手段11によってレートが
調整されたパケットのクラスに対応するキューにそのパ
ケットを蓄積することを特徴とするフロー制御装置。
(3) (付記4) 付記1〜3に記載のフロー制御装置におい
て、バッファ管理手段14は、フロー毎にパケットを廃
棄した実績を記録し、その実績があるフローに属する新
たなパケットを廃棄の対象から除外し、またはこの実績
がないフローに属する新たなパケットが廃棄されるべき
頻度より小さな頻度で廃棄することを特徴とするフロー
制御装置。(4) (付記5) 付記1〜3に記載のフロー制御装置におい
て、バッファ管理手段14は、フロー毎にパケットを廃
棄した回数を計数し、その回数が規定の値以上であるフ
ローに属するパケットを廃棄の対象から除外し、または
この回数がその規定の値未満であるフローに属する新た
なパケットが廃棄されるべき頻度より小さな頻度で廃棄
することを特徴とするフロー制御装置。
置において、バッファ管理手段14は、パケットが廃棄
された実績をそのパケットが属するフローに対応付けて
保持し、かつキュー監視手段13によって識別されたキ
ューに蓄積されるべきパケットの内、個別に属するフロ
ーに対応した実績が保持されているパケットを廃棄の対
象から除外し、またはこの実績がないフローに属する新
たなパケットが廃棄されるべき頻度より小さな頻度で廃
棄することを特徴とするフロー制御装置。
置において、バッファ管理手段14は、パケットが廃棄
された回数をそのパケットが属するフローに対応付けて
保持し、かつキュー監視手段13によって識別されたキ
ューに蓄積されるべきパケットの内、個別に属するフロ
ーに対応した回数が所定の値を上回るパケットを廃棄の
対象から除外し、またはこの回数がその所定の値未満で
あるフローに属する新たなパケットが廃棄されるべき頻
度より小さな頻度で廃棄することを特徴とするフロー制
御装置。
置において、バッファ管理手段14は、パケットが廃棄
された回数を時間の経過に応じて小さく重み付けしつつ
そのパケットが属するフローに対応付けて保持し、かつ
キュー監視手段13によって識別されたキューに蓄積さ
れるべきパケットの内、個別に属するフローに対応した
回数が保持されているパケットを廃棄の対象から除外
し、またはこの回数が少ないほど小さな頻度でそのパケ
ットを廃棄することを特徴とするフロー制御装置。
御装置において、キュー監視手段13は、キュー12-1
〜12-Nに個別に蓄積されているパケットの情報量が規
定の閾値を超える程度を識別し、バッファ管理手段14
は、前記キュー監視手段13によって識別された程度が
大きいキューほど大きな頻度で、そのキューに格納され
るべき新たなパケットを廃棄することを特徴とするフロ
ー制御装置。
において、バッファ管理手段14は、キュー12-1〜1
2-Nに個別に対応するクラスに適応した最大値が予め与
えられ、その最大値以下の頻度でそのクラスの新たなパ
ケットを廃棄することを特徴とするフロー制御装置。
制御装置において、バッファ管理手段14は、入力され
たパケットが属し得る個々のクラスに確保されるべき伝
送帯域の幅に適応し、かつ共通のフローに属して廃棄が
許容されるべき新たなパケットの最大の数が個々のフロ
ーについて与えられ、これらのフロー毎にその最大の数
の新たなパケットを廃棄した後に後続する新たなパケッ
トの廃棄を差し控えることを特徴とするフロー制御装
置。
制御装置において、キュー12-1〜12-Nに個別に対応
したクラス毎に確保されるべき最大の伝送帯域の幅を把
握する伝送帯域監視手段16を備え、バッファ管理手段
14は、前記キュー12-1〜12-Nに対応したクラス毎
に、前記伝送帯域監視手段16によって把握された伝送
帯域の幅に適応し、かつ共通のフローに属して廃棄が許
容されるべき新たなパケットの最大の数が個々のフロー
について与えられ、これらのフロー毎にその最大の数以
上の新たなパケットを廃棄した後に後続する新たなパケ
ットの廃棄を差し控えることを特徴とするフロー制御装
置。
制御装置において、バッファ管理手段14は、キュー監
視手段13によって識別されたキューに格納されるべき
パケットが属し得るフロー毎に、そのキューに対応した
クラスに確保されるべき伝送帯域の幅に適応する基準値
が与えられ、先行して廃棄されたパケットと廃棄されな
かったパケットとの数もしくは情報量の総和の差または
比がその基準値以上となった後に後続する新たなパケッ
トの廃棄を差し控えることを特徴とするフロー制御装
置。
制御装置において、バッファ管理手段14は、フロー毎
に時系列の順に小さな頻度で新たなパケットを廃棄する
ことを特徴とするフロー制御装置。 (付記15)付記1〜14に記載のフロー制御装置にお
いて、バッファ管理手段14は、キュー12-1〜12-N
に個別に対応するクラスの新たなパケットが廃棄された
比率の分散が所定の閾値を下回ったときに、これらの比
率の内、そのクラスの新たなパケットに対応する比率が
大きいほど大きな頻度でその新たなパケットを廃棄する
ことを特徴とするフロー制御装置。
か1項に記載され、かつ入力されたパケットの列のレー
ト制御に併せて、これらのパケットのクラスに個別に対
応したキューのバッファ管理をフロー毎に行うフロー制
御装置21と、所定のリンクまたは端末に、前記フロー
制御装置21によって行われたレート制御およびバッフ
ァ管理の下で与えられたパケットを送出する通信インタ
フェース手段22とを備えたことを特徴とするノード装
置。(5)
制御装置では、輻輳状態の解消を目的として該当するキ
ューに対する蓄積が見合わされ、かつ廃棄されるべきパ
ケットがそのフローが属するフローの如何にかかわらず
選択される従来例に比べて、特定のフローに属するパケ
ットが他のフローに属するパケットより著しく大きな頻
度で廃棄されることが回避される。
は、コストの削減と信頼性の向上とが図られる。さら
に、請求項3に記載の第三のフロー制御装置では、余剰
の伝送帯域がフロー毎のレートの如何にかかわらず各フ
ローに一律に割り付けられる場合に比べて、そのレート
が低い特定のフローの伝送品質が他のフローの伝送品質
に比べて大幅に劣化することが回避される。
は、ランニングコストの削減に併せて応答性の向上が図
られる。さらに、請求項1ないし請求項3に記載記載の
発明の下位概念の発明では、個々のフローのレートが多
様に異なり、あるいは刻々と変化し得る場合であって
も、上述したパケットの廃棄に伴って特定のフローの伝
送品質が他のフローの伝送品質に比べて大幅に劣化する
ことが回避される。
発明では、何れかのキューが間欠的に輻輳状態に陥る場
合であっても、ランニングコストの削減に併せて応答性
の向上が図られる。さらに、請求項1ないし請求項4に
記載の発明に関連した第一の発明では、各フローのレー
トの組み合わせの如何にかかわらず、輻輳状態が解消さ
れた時点が無用に遅れることなく識別される。
明に関連した第二の発明では、輻輳の度合いがキュー毎
に何ら識別されない場合に比べて、その輻輳の無用な加
速が規制され、この輻輳の解消が効率的に達成される。
さらに、請求項1ないし請求項4に記載の発明に関連し
た第三の発明では、所望の形態によるフロー制御が確度
高く実現され、そのフロー制御の過程でフローおよびサ
ービスクラスの単位に所望の伝送容量が確保される。
明に関連した第四の発明では、伝送品質が無用に劣化す
ることなく輻輳状態が解消される。さらに、請求項1な
いし請求項4に記載の発明に関連した第五の発明では、
伝送品質が無用に劣化することなく、その輻輳状態の緩
和や加速の度合い、後続する伝送区間その他の稼働状況
に対して柔軟に適応した形態で輻輳状態が解消される。
明に関連した第六の発明では、伝送速度が小さいフロー
に属するパケットが不適正に多数に亘って廃棄されるこ
とが条件となることなく、輻輳状態の解消が達成され、
あるいは識別される。さらに、請求項1ないし請求項4
に記載の発明に関連した第七の発明では、輻輳状態に陥
ったキューに蓄積されたパケットの大半は、そのキュー
がこの輻輳状態に陥った直後に速やかに、かつ確度高く
読み出される。
明に関連した第八の発明では、輻輳状態に陥ったキュー
に多くの新たなパケットがさらに蓄積され、この輻輳状
態が無用に加速されることが回避される。さらに、請求
項5に記載の発明では、フロー毎の伝送品質が均一に保
たれ、かつサービス品質が高く維持される。
送系では、トラヒックの分布、キューならびにパケット
のサイズその他の構成の如何にかかわらず、伝送品質が
適正に、かつ安定に保たれると共に、サービス品質と総
合的な信頼性とが高められる。
ク図である。
である。
ある。
域監視部の動作フローチャートである。
ュー管理部の動作背フローチャートである。
域監視部の動作フローチャートである。
保証されるべきサービスクラスの一例を示す図である。
の構成例を示す図である。
れるべき確率の一例を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 入力されたパケットの列のレートをこれ
らのパケットが個別に属するフロー毎に規定の上限値以
下に調整するレート制御手段と、 前記入力されたパケットが属し得る個々のクラスに対応
して備えられ、これらのクラスのパケットの先入れ先出
し方式に基づく蓄積および送出に供されるキューと、 前記キューの内、蓄積されているパケットの情報量が規
定の閾値を超えるキューを識別するキュー監視手段と、 前記レート制御手段によってレートが調整され、かつ前
記キュー監視手段によって識別されたキューに格納され
るべき新たなパケットが属するフロー毎に、その新たな
パケットを所定の頻度で廃棄するバッファ管理手段とを
備えたことを特徴とするフロー制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のフロー制御装置におい
て、 バッファ管理手段は、 レート制御手段と一体化され、そのレート制御手段に備
えられ、かつ入力された個々のパケットが属するフロー
を識別する手段を共用することを特徴とするフロー制御
装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のフロー
制御装置において、 入力されたパケットの列のレートをフロー毎に監視する
レート監視手段を備え、 バッファ管理手段は、 前記レート監視手段によって監視されたレートのクラス
毎の比率、またはその比率の単調増加関数として与えら
れる比率に等しい頻度で、キューの内、レート制御手段
によってレートが調整されたパケットのクラスに対応す
るキューにそのパケットを蓄積することを特徴とするフ
ロー制御装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
記載のフロー制御装置において、 バッファ管理手段は、 フロー毎にパケットを廃棄した実績を記録し、その実績
があるフローに属する新たなパケットを廃棄の対象から
除外し、またはこの実績がないフローに属する新たなパ
ケットが廃棄されるべき頻度より小さな頻度で廃棄する
ことを特徴とするフロー制御装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
記載され、かつ入力されたパケットの列のレート制御に
併せて、これらのパケットのクラスに個別に対応したキ
ューのバッファ管理をフロー毎に行うフロー制御装置
と、 所定のリンクまたは端末に、前記フロー制御装置によっ
て行われたレート制御およびバッファ管理の下で与えら
れたパケットを送出する通信インタフェース手段とを備
えたことを特徴とするノード装置。
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