JP2003086837A - 窒化物半導体素子とその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体素子とその製造方法

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JP2003086837A
JP2003086837A JP2001279338A JP2001279338A JP2003086837A JP 2003086837 A JP2003086837 A JP 2003086837A JP 2001279338 A JP2001279338 A JP 2001279338A JP 2001279338 A JP2001279338 A JP 2001279338A JP 2003086837 A JP2003086837 A JP 2003086837A
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substrate
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semiconductor device
light emitting
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Norikatsu Koide
典克 小出
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si基板上に成長させられる窒化物半導体膜
の結晶性を改善し、ひいては低コストで高性能の窒化物
半導体素子を提供する。 【解決手段】 窒化物半導体素子は、立方晶のシリコン
単結晶の111面から任意の方向に0.1度以上
1.6度以下の範囲内のオフ角で傾斜した主面を有する
シリコン基板(1)と、その傾斜主面上において六方晶
のAlxInyGa1- x-yN(0≦x≦1;0≦y≦1)
層の<0001>方向がシリコン基板の<111>方向
と実質的に平行になるようにエピタキシャル成長させら
れた窒化物半導体層の1以上(10,2,3,4,5)
を含むことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化物半導体素子と
その製造方法に関し、特に、シリコン基板上に形成され
る窒化物半導体素子とその製造方法の改善に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年では、基板上にエピタキシャル成長
させられたGaN、InN、AlN、またはこれらの混
晶からなる窒化物層を利用した窒化物半導体素子が作製
されている。このような窒化物半導体素子には、発光素
子、HEMT(高電子移動度トランジスタ)、パワー素
子などが含まれる。そして、そのような窒化物半導体素
子用の基板として、従来は主にサファイア基板が用いら
れているが、Si基板を利用し得ることも知られてい
る。
【0003】窒化物半導体素子用基板としてSi基板を
用いる場合、Si基板はサファイア基板に比べて安価で
大面積のものが市場に供給されており、窒化物半導体素
子の製造コストを低減させることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Si基板上へ六方晶の
窒化物半導体膜をエピタキシャル成長させる方法とし
て、結晶学的な[111]面に平行な主面を有するSi基
板の使用が試みられている。この場合、[111]面から
傾斜していない主面を有するジャスト[111]Si基板
が用いられている。そして、立方晶のSi基板の[11
1]主面に垂直な結晶軸方向<111>と六方晶の窒化
物半導体膜の[0001]面に垂直な結晶軸方向<000
1>とが整合するように、窒化物半導体膜が成長する傾
向がある。
【0005】しかし、ジャスト[111]Si基板を用い
た場合、その基板主面において原子レベルのステップが
存在しないか少ないので、窒化物半導体膜を構成する原
子がそのようなステップサイトに取り込まれにくい。し
たがって、図5の模式的な斜視図に示されているよう
に、基板主面に平行な面内で各結晶核から成長する結晶
粒が合体して形成される窒化物半導体膜中で結晶方位の
揺らぎが見られる。
【0006】すなわち、ジャスト[111]Si基板上に
成長させられた窒化物半導体膜は、結晶方位が不安定に
揺らいだ小傾角結晶粒を含み、良質の結晶性を有してい
るとはいえない。したがって、たとへばダブルヘテロ構
造を含む窒化物半導体発光素子をジャスト[111]Si
基板上に作製した場合、発光効率の低い発光素子しか得
られない。
【0007】また場合によっては、窒化物半導体膜に含
まれる結晶方位の揺らぎから、小傾角結晶粒同士が合体
する際に、その窒化物半導体膜を貫通する微小なピット
が形成される。そのようなピットを含む窒化物半導体膜
を利用して発光素子を作製した場合、その素子に電圧を
印加した時に発光に寄与しない無効なリーク電流が増大
し、高輝度の発光素子を得ることが困難である。
【0008】すなわち、Si基板を用いて窒化物半導体
素子を作製する場合、Si基板上に成長させられる窒化
物半導体膜の結晶性を改善することが望まれている。
【0009】そこで、本発明はSi基板上に成長させら
れる窒化物半導体膜の結晶性を改善し、ひいては低コス
トで高性能の窒化物半導体素子を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様によ
る窒化物半導体素子は、立方晶のシリコン単結晶の[1
11]面から任意の方向に0.1度以上1.6度以下の
範囲内で傾斜した主面を有するシリコン基板と、その傾
斜主面上において六方晶のAlxInyGa1-x- yN(0
≦x≦1;0≦y≦1)層の<0001>方向がシリコ
ン基板の<111>方向と実質的に平行になるようにエ
ピタキシャル成長させられた窒化物半導体層の1以上を
含むことを特徴としている。なお、その傾斜主面は、
[111]面から0.2度以上1.2度以下の範囲内で傾
斜していることがより好ましい。
【0011】また、その傾斜主面に接して、AlxIny
Ga1-x-yN(0.5≦x≦1;0≦y≦1)中間層が
形成されていることが好ましい。その中間層は、Alx
InyGa1-x-yN(0.9≦x≦1;0≦y≦1)の組
成を有することがより好ましい。さらに、中間層の厚さ
方向において、Al濃度はSi基板の傾斜主面に近いほ
うで高められていることが好ましい。
【0012】中間層は、25nm〜1μmの範囲内の厚
さを有することが好ましく、150nm〜300μmの
範囲内の厚さを有することがより好ましい。
【0013】窒化物半導体素子は発光層を含む発光素子
であり得て、その発光層は2nm〜6nmの範囲内の極
めて小さな厚さの量子井戸層を含み得る。また、その発
光素子は、15nm〜250nmの範囲内の小さな厚さ
のキャリアブロック層をも含み得る。
【0014】本発明のもう一つ態様による窒化物半導体
素子の製造方法は、立方晶のシリコン単結晶の[111]
面から任意の方向に0.1度以上1.6度以下の範囲内
で傾斜した主面を有するシリコン基板を準備し、その傾
斜主面上において六方晶のAlxInyGa1-x-yN(0
≦x≦1;0≦y≦1)層の<0001>方向がシリコ
ン基板の<111>方向と実質的に平行になるように窒
化物半導体層の1以上をエピタキシャル成長させる工程
を含むことを特徴としている。
【0015】なお、そのSi基板の傾斜主面に接してA
xInyGa1-x-yN(0.5≦x≦1;0≦y≦1)
中間層を成長させ、その上に1以上のAlxInyGa
1-x-yN(0≦x≦1;0≦y≦1)層がさらに成長さ
せられることが好ましい。
【0016】また、その中間層はシリコン基板が配置さ
れたMOCVD反応室内へIII族元素用原料の有機金
属材料とV族元素用原料のNH3とを導入することによ
って成長させられ、その成長開始時においてNH3に先
立って有機金属材料が反応室内に導入されることが好ま
しい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者は、多くの実験に基づい
て以下のような知見を得た。すなわち、ジャスト[11
1]面から任意の方向にわずかなオフ角で傾斜させた主
面を有するオフ[111]Si基板を窒化物半導体素子用
の基板として用いる場合、その基板主面上に原子レベル
のステップが形成される。そして、窒化物半導体膜を構
成する原子がそれらのステップサイトに取り込まれやす
くなることで、各結晶成長領域の結晶粒の方位がそろい
易くなる。したがって、図6の模式的な斜視図に示され
ているように、基板主面に平行な面内方向においても結
晶軸の揺らぎが少なくて結晶性の高い窒化物半導体膜を
Si基板上に成長させることが可能になる。
【0018】また、単結晶Si基板の主面上のステップ
サイトを基礎とする結晶成長においては、各結晶核から
成長した成長結晶粒同士がそれらの結晶軸を一致させて
合体し易くてピットの生成も減少し、この点からも結晶
性が改善される。
【0019】なお、Siと窒化物半導体との間には熱膨
張係数の違いがあり、ジャスト[111]Si基板上に窒
化物半導体膜を成長させた後にその基板を室温まで冷却
する際に、熱歪の影響から窒化物半導体膜にクラックが
生じることがある。しかし、オフ[111]Si基板の主
面上では原子レベルのステップが形成されるので、窒化
物半導体膜の表面も完全には平坦な面ではなくなり、部
分的にストレスの発生を緩和することができて、クラッ
クの発生が低減され得る。
【0020】このように、ジャスト[111]面からわず
かに傾斜した主面を有するオフ[111]Si基板を用い
ることによって高品質の結晶性を有する窒化物半導体膜
を成長させることができ、高性能の窒化物半導体素子を
低コストで提供することが可能となる。特に、そのよう
に成長させられた窒化物半導体膜を利用することによっ
て、長寿命で高輝度の発光素子を提供することができ
る。
【0021】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる窒化物半導体発光素子の積層構造を模式的な断面図
で示している。この窒化物半導体発光素子では、[11
1]面から任意の方向にわずかに傾斜させられた主面を
有するSi基板1上において、Siド−プされたn−A
lInN中間(バッファ)層10、n−GaInNの第
1クラッド層2、InxGa1-xNの発光層3、p−Al
GaInNのキャリアブロック層4、およびp−GaN
の第2クラッド層5が順に積層されている。そして、S
i基板1の下面上には電極15が形成されている。ま
た、第2クラッド層5上面上には透明電極層16が形成
され、その一部領域上にボンデイング電極17が設けら
れている。
【0022】ここで、InxGa1-xN発光層の組成比x
を調整することによってバンド間発光の波長を紫外から
赤色まで変化させることができるが、本実施例では青色
で発光する窒化物半導体素子を対象とした。なお、In
GaNのみならず、InGaAlN、GaAsN、Ga
InAsN、GaPN、GaInPN等のようにV族元
素として主にNを含むIII−V族窒化物系半導体を利
用して発光層を形成しても、本発明の効果が同様に得ら
れる。
【0023】また、n導電型のSi基板1上に形成され
る電極15としては金属を用いればよく、Al、Ti、
Zr、Hf、V、またはNbを含むことが望ましい。他
方、p導電型GaNの第2クラッド層5上に形成される
透明電極層16には20nm以下の膜厚の金属を用いれ
ばよく、Ta、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Cu、
Ag、またはAuを含むことが望ましい。
【0024】図1の発光素子の製造においては、ジャス
ト[111]面から任意の方向に0.5度程度のオフ角で
わずかに傾斜した主面を有するオフ[111]Si基板1
を有機洗浄してから5%HF水溶液で1分間洗浄した後
にMOCVD(有機金属化学気相堆積)装置内に導入
し、H2雰囲気中で約900℃の高温でその基板のクリ
ーニングを行う。
【0025】その後、反応室内へキャリアガスとしてN
2を10l/minの流量率で流しながら、800℃の
基板温度のもとでNH3、トリメチルアルミニウム(T
MA)、およびトリメチルインジウム(TMI)をそれ
ぞれ5l/min、20μmol/min、および13
7μmol/minの割合で導入するとともにSiH 4
ドーパントガスを導入し、SiドープされたAl0.85
0.15N中間層10を約30nmの厚さに成長させる。
【0026】ただし、本実施例のMOVPE(有機金属
気相エピタキシ)法による窒化物半導体結晶成長におい
ては、V族元素用原料のNH3ガスより数秒先にIII
族元素用原料ガスである有機金属を反応室内に導入する
ことによって、より平坦な成長膜が得られる結果になっ
た。これは、おそらくNH3ガスを先に導入することで
Si表面が窒化されてしまうこと未然に防止できるから
であり、Siと窒化物半導体との界面においてはIII
族原子が配列されていると考えられる。
【0027】また、図1のAlInN中間層10は厚さ
方向に同じIn組成比を保ちつつ成長させられたが、S
i基板との界面近傍においてAl0.85In0.15N中間層
の下部にAlの組成比がより高い厚さ20nmのAl
0.95In0.05N層を設けた場合には、さらに表面状態の
良好な中間層が得られた。
【0028】続いて、同じ基板温度において、TMAの
供給を停止し、トリメチルガリウム(TMG)とTMI
をそれぞれ約20μmol/minと100μmol/
min割合で導入し、Siドープされたn型Ga0.92
0.08Nの第1クラッド層2を約1μmの厚さに成長さ
せる。
【0029】AlInN中間層10上のSiドープされ
たn型の第1クラッド層2としてはGaN膜が用いられ
てもよいが、Inを含みかつAlを含まないGaInN
膜を用いることによって、基板温度を高くすることなく
クラッド層の低温成長が可能となり、またクラッド層の
クラック発生を低減させることが可能となる。
【0030】その後、TMA、TMI、TMGの供給を
停止して基板を780℃まで降温し、TMIとTMGを
それぞれ6.5μmol/minと2.8μmol/m
inの割合で導入し、In0.18Ga0.82Nの量子井戸層
を3nmの厚さに成長させる。その後再び基板を850
℃まで昇温し、TMGを14μmol/minの割合で
導入してGaNの障壁層を成長させる。同様にこれらの
井戸層と障壁層の成長を繰り返し、4周期の多重量子井
戸(MQW)を含むの発光層3を成長させる。
【0031】発光層3の成長が終了した後、最後の障壁
層の成長のときと同じ基板温度のもとで、TMGを11
μmol/min、TMAを1.1μmol/min、
TMIを40μmol/min、そしてp型ドーピンク
ガスであるビスシクロペンタジエニルマグネシウム(C
p2Mg)を10nmol/minのそれぞれの割合で
導入し、Mgドープされたp型Al0.20Ga0.75In
0.05Nのキャリアブロック層4を50nmの厚さに成長
させる。
【0032】p型キャリアブロック層4の成長後に、同
じ基板温度のもとでTMAの供給を停止し、Mgドープ
されたp型GaNの第2クラッド層5を100nmの厚
さに成長させる。
【0033】以上のようにして窒化物半導体膜の成長が
終了すれば、TMG、TMI及びCp2Mgの供給を停
止した後に、得られたウエハを室温まで冷却してMOC
VD装置から取り出す。
【0034】そして、p型GaNの第2クラッド層5上
に透明電極層16を形成するとともに、その一部領域上
ににボンデイング電極17を形成する。さらに、Si基
板1の裏面上に電極15を形成し、これによって図1の
窒化物半導体発光素子が完成する。
【0035】ここで、オフ[111]Si基板1の主面が
ジャスト[111]面から傾斜しているオフ角度に関して
は、0.1度以上1.6度以下の範囲で任意の方向に傾
斜させた場合にその基板上に成長する窒化物半導体膜の
結晶性が良くなり、それによって顕著に発光効率が改善
された窒化物半導体発光素子を得ることができた。
【0036】この理由に関して、オフ角度が小さい場合
については既に上述された。他方、オフ角が2度より大
きい場合、図7の模式的な斜視図で仮想的に示されてい
るように基板主面上に形成されるステップの段差が大き
くなり、その上に成長させられる窒化物半導体層の段切
れが生じることがある。したがって、得られた発光素子
構造上に電極を形成して電圧を印加した場合に、そのス
テップの段差部でリーク電流が生じやすくて時には短絡
を生じることもあり、輝度の高い発光素子が得られにく
くなる。
【0037】オフ角度としては、図2のグラフからわか
るように、0.1度以上1.6度以下の範囲内にあるこ
とが好ましく、0.2度以上1.2度以下の範囲内にあ
ることがより好ましい。すなわち、図2のグラフの横軸
はSi基板の主面が[111]面から傾斜させられたオフ
角(度)を表し、縦軸はそのSi基板上に作製された窒
化物半導体発光素子の発光強度を任意単位(a.u.)
で表している。なお、ジャスト[111]Si基板を用い
た場合の発光強度は、0.5度のオフ[111]Si基板
の場合に比べて約1/10である。
【0038】発光素子構造に関しては、量子井戸層の厚
さが2nmから6nmの範囲内にある場合に発光効率が
高い。また、p−AlGaNキャリアブロック層4の厚
さが15nmから25nmの範囲にある場合に、発光層
からの電子の漏れを少なくさせる良好なキャリアブロッ
ク作用が生じる。したがって、これらの条件を満たす発
光素子構造によって、輝度の高い窒化物半導体発光素子
が得られる。ここで、小さなオフ角を有するオフ{11
1}Si基板上に成長させられる窒化物半導体膜は良好
な表面状態を有しているので、極めて薄い量子井戸層や
キャリアブロック層も良好に形成され得る。
【0039】ところで、窒化物半導体膜を成長させるた
めにSi基板を用いる場合、窒化物半導体の熱膨張係数
がSiに比べて大きいので、成長膜と基板を室温に冷却
するときに、その窒化物半導体膜には引っ張り応力が発
生してクラックが発生しやすい。しかし、オフ[111]
Si基板を用いた場合、その主面上にステップが形成さ
れているので、窒化物半導体膜中の引っ張り応力が周期
的に緩和され、クラック発生の抑制に関してもよい結果
が得られる。
【0040】さらには、オフ角のないジャスト[111]
Si基板を用いた場合、上述のように窒化物半導体膜を
貫通するピットが形成されやすく、それらのピットを介
してGaが異常拡散してSi基板と反応することによっ
て膜の表面状態を悪化させることがある。また、高い基
板温度下でピットを介してSiが拡散することによって
p−AlGaInN層4やp−GaN層5がSiでオー
トドープされ、そのSiドナーによって生成される電子
が正孔を補償するように作用するので、p型層のキャリ
ア濃度の制御を行うことが困難になる。
【0041】以上のことから明らかなように、窒化物半
導体素子をSi基板上に作製する場合、ジャスト[11
1]面から任意の方向にわずかなオフ角で傾斜させられ
た主面を有するオフ[111]Si基板を用いることが、
その素子特性を改善するためにも作製上の制御を容易に
するためにも有効である。
【0042】(実施例2)図3は、本発明の実施例2に
よる窒化物半導体発光素子の積層構造を模式的な断面図
で示している。本実施例の窒化物半導体発光素子では、
オフ[111]Si基板1上において、AlN中間層11
0、Siドープされたn−GaNの第1クラッド層11
2、InxGa1-xNの発光層113、p−AlGaNの
キャリアブロック層114、およびp−GaNの第2ク
ラッド層115が順に積層されている。
【0043】本実施例の場合はAlN中間層110の導
電率が低いので、Si基板1の下面側から電流を流すこ
とは困難である。したがって、成長させられた窒化物半
導体膜上側から部分的に反応性イオンエッチング(RI
E)を行って、n側の導電コンタクトを形成する。
【0044】すなわち、p型GaNの第2クラツド層1
15の上に透明電極層216を形成し、続いてその一部
領域上にボンデイング電極217を形成する。そして、
RIE技術を用いて部分的にエッチングを行い、部分的
に露出されたn−GaNコンタクト層112上に電極層
215を形成し、その一部領域上にn側のボンデイング
電極218を形成する。これによって、図3の窒化物半
導体発光素子が完成する。
【0045】図3の発光素子の製造においても、0.5
度程度のオフ角を有するオフ[111]Si基板1を有機
洗浄してから5%HF水溶液で1分間洗浄した後にMO
CVD装置内に導入し、H2雰囲気中で約1000℃の
高温でその基板のクリーニングを行う。
【0046】その後、反応室内へキャリアガスとしてH
2を10l/minの流量で導入しながら、1200℃
の基板温度のもとでNH3とTMAをそれぞれ5l/m
inと20μmol/minの割合で導入して、AlN
中間層110を約200nmの厚さに成長させる。
【0047】続いて、基板温度を1150℃にした後、
TMGを約20μmol/minの割合で導入し、Si
ドープされたn型GaNの第1クラッド層112を約1
μmの厚さに成長させる。
【0048】その後、TMA、TMI、TMGの供給を
停止して、基板を760℃まで降温し、TMIとTMG
をそれぞれ6.5μmol/minと2.8μmol/
minの割合で導入し、In0.18Ga0.82Nの量子井戸
層を3nmの厚さに成長させる。その後再び、基板を8
50℃まで昇温し、TMGを14μmol/minの割
合で導入し、GaN障壁層を成長させる。同様にこれら
の井戸層と障壁層の成長を繰り返し、4周期の多重量子
井戸(MQW)を含む発光層113を形成する。
【0049】発光層113の形成後、基板を1050℃
に昇温し、TMGを11μmol/min、TMAを
1.1μmol/min、そしてp型ドーピングガスで
あるビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2M
g)を10nmol/minのそれぞれの割合で導入
し、Mgドープされたp型Al0.12Ga0.88Nのキャリ
アブロック層114を20nmの厚さに成長させる。
【0050】このp型キャリアブロック層114の成長
終了後、同じ基板温度においてTMAの供給を停止し、
Mgドープされたp型GaNの第2クラツド層115を
100nmの厚さに成長させる。
【0051】以上のようにして窒化物半導体膜の成長が
終了すれば、TMGとCp2Mgの供給を停止した後、
得られたウエハを室温まで冷却してMOCVD装置から
取り出す。
【0052】p型GaNの第2クラツド層115上に透
明電極層216を形成し、続いてその一部領域上にボン
デイング電極217を形成する。また、RIE技術を用
いて部分的にエッチングを行い、部分的に露出されたn
−GaNコンタクト層112上に電極層215を形成
し、その一部領域上にn側のボンデイング電極218を
形成しする。こうして、図3の窒化物半導体発光素子が
完成する。
【0053】(実施例3)実施例3においては、実施例
2でSi基板1上に作製された窒化物半導体膜を用い、
その膜上にp型用電極層316がEB(電子ビーム)蒸
着によって200nmの厚さに形成される。続いて、メ
ッキ技術を用いて、このp型用電極316上に、Niメ
ッキ膜301を300μmの厚さに形成する。
【0054】Niメッキ膜301が形成されたウエハか
らSi基板1をフツ酸系エッチャントで除去した後、高
抵抗のAlN中間層110をRIE技術でエッチング除
去する。そしてn型クラッド層112上に透明電極層3
15を形成し、その一部領域上にボンデイング電極31
8を形成する。その後にダイシング装置で、ウエハを2
50μm角に分割することによって、図4の窒化物半導
体発光素子が得られる。
【0055】なお、以上の実施例は窒化物半導体発光素
子を例にして説明されたが、本発明はSi基板上に成長
させられる窒化物半導体膜の結晶性を顕著に改善するこ
とができ、窒化物半導体膜を利用するHEMTやパワー
素子などにも好ましく適用され得るものである。
【0056】
【発明の効果】本発明におけるように、窒化物半導体膜
成長用基板としてジャスト[111]面から任意の方向に
わずかなオフ角で傾斜させられた主面を有するオフ[1
11]Si基板を用いれば、原子レベルのステップがそ
の主面上に形成される。そして、このステップサイトに
窒化物半導体構成原子が取りこまれやすくなるので、各
結晶核から成長する結晶粒の方位がそろい、基板主面に
平行な面内方向にも結晶軸の揺らぎの少なく高い結晶性
の窒化物半導体膜をSi基板上に成長させることが可能
になる。
【0057】また、ステップサイトを基礎とした膜成長
においては、各結晶核から成長する結晶粒同士がそれら
の結晶軸を一致させて合体しやすい。したがって、窒化
物半導体膜を貫通するピットの生成も減少し、その点か
らも膜結晶の質が向上し、さらには部分的に膜中のスト
レス発生を緩和することができ、クラックの発生を低減
することができる。
【0058】特に、窒化物系半導体発光素子にオフ[1
11]Si基板を利用した場合には、窒化物半導体膜の
結晶品質が高くてリーク電流の低減を図ることができ、
長寿命で高輝度の窒化物系半導体発光素子を提供するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による窒化物半導体発光素
子の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図2】 Si基板主面が[111]面から傾斜させられ
たオフ角度とその基板上に作製された窒化物半導体発光
素子の発光強度との関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の他の実施例による窒化物半導体発光
素子の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図4】 本発明のさらに他の実施例による窒化物半導
体発光素子の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図5】 ジャスト[111]Si基板を用いて窒化物半
導体膜を成長させた場合に各結晶核から成長する結晶粒
が合体する様子を示す模式的な斜視図である。
【図6】 オフ[111]Si基板を用いて窒化物半導体
膜を成長させた場合に各結晶核から成長する結晶粒が合
体する様子を示す模式的な斜視図である。
【図7】 比較的大きなオフ角を有するSi基板を用い
て窒化物半導体膜を成長させた場合の大きなステップの
様子を示す仮想的な斜視図である。
【符号の説明】
1 オフ[111]Si基板、2 n型の第1クラッド
層、3 ノンドープInGaN発光層、4 Inを含む
p型キャリアブロック層、5 p型の第2クラッド層、
10 AlInN中間層、15 電極、16 透明電
極、17 ボンデイング電極、110 AlN中間層、
112 n型の第1クラッド層、113 ノンドープI
nGaN発光層、114 p型のキャリアブロック層、
115 p型の第2クラッド層、215 電極、216
透明電極、217 ボンデイング電極、218 ボン
デイング電極、301 Niメッキ層、315 透明電
極、316 電極、318 ボンデイング電極。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月26日(2001.9.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 窒化物半導体素子とその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化物半導体素子と
その製造方法に関し、特に、シリコン基板上に形成され
る窒化物半導体素子とその製造方法の改善に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年では、基板上にエピタキシャル成長
させられたGaN、InN、AlN、またはこれらの混
晶からなる窒化物層を利用した窒化物半導体素子が作製
されている。このような窒化物半導体素子には、発光素
子、HEMT(高電子移動度トランジスタ)、パワー素
子などが含まれる。そして、そのような窒化物半導体素
子用の基板として、従来は主にサファイア基板が用いら
れているが、Si基板を利用し得ることも知られてい
る。
【0003】窒化物半導体素子用基板としてSi基板を
用いる場合、Si基板はサファイア基板に比べて安価で
大面積のものが市場に供給されており、窒化物半導体素
子の製造コストを低減させることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Si基板上へ六方晶の
窒化物半導体膜をエピタキシャル成長させる方法とし
て、結晶学的な111面に平行な主面を有するSi
基板の使用が試みられている。この場合、111
から傾斜していない主面を有するジャスト111
i基板が用いられている。そして、立方晶のSi基板の
111主面に垂直な結晶軸方向<111>と六方晶
の窒化物半導体膜の0001面に垂直な結晶軸方向
<0001>とが整合するように、窒化物半導体膜が成
長する傾向がある。
【0005】しかし、ジャスト111Si基板を用
いた場合、その基板主面において原子レベルのステップ
が存在しないか少ないので、窒化物半導体膜を構成する
原子がそのようなステップサイトに取り込まれにくい。
したがって、図5の模式的な斜視図に示されているよう
に、基板主面に平行な面内で各結晶核から成長する結晶
粒が合体して形成される窒化物半導体膜中で結晶方位の
揺らぎが見られる。
【0006】すなわち、ジャスト111Si基板上
に成長させられた窒化物半導体膜は、結晶方位が不安定
に揺らいだ小傾角結晶粒を含み、良質の結晶性を有して
いるとはいえない。したがって、たとへばダブルヘテロ
構造を含む窒化物半導体発光素子をジャスト111
Si基板上に作製した場合、発光効率の低い発光素子し
か得られない。
【0007】また場合によっては、窒化物半導体膜に含
まれる結晶方位の揺らぎから、小傾角結晶粒同士が合体
する際に、その窒化物半導体膜を貫通する微小なピット
が形成される。そのようなピットを含む窒化物半導体膜
を利用して発光素子を作製した場合、その素子に電圧を
印加した時に発光に寄与しない無効なリーク電流が増大
し、高輝度の発光素子を得ることが困難である。
【0008】すなわち、Si基板を用いて窒化物半導体
素子を作製する場合、Si基板上に成長させられる窒化
物半導体膜の結晶性を改善することが望まれている。
【0009】そこで、本発明はSi基板上に成長させら
れる窒化物半導体膜の結晶性を改善し、ひいては低コス
トで高性能の窒化物半導体素子を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様によ
る窒化物半導体素子は、立方晶のシリコン単結晶の
11面から任意の方向に0.1度以上1.6度以下の
範囲内で傾斜した主面を有するシリコン基板と、その傾
斜主面上において六方晶のAlxInyGa1-x- yN(0
≦x≦1;0≦y≦1)層の<0001>方向がシリコ
ン基板の<111>方向と実質的に平行になるようにエ
ピタキシャル成長させられた窒化物半導体層の1以上を
含むことを特徴としている。なお、その傾斜主面は、
111面から0.2度以上1.2度以下の範囲内で
傾斜していることがより好ましい。
【0011】また、その傾斜主面に接して、AlxIny
Ga1-x-yN(0.5≦x≦1;0≦y≦1)中間層が
形成されていることが好ましい。その中間層は、Alx
InyGa1-x-yN(0.9≦x≦1;0≦y≦1)の組
成を有することがより好ましい。さらに、中間層の厚さ
方向において、Al濃度はSi基板の傾斜主面に近いほ
うで高められていることが好ましい。
【0012】中間層は、25nm〜1μmの範囲内の厚
さを有することが好ましく、150nm〜300μmの
範囲内の厚さを有することがより好ましい。
【0013】窒化物半導体素子は発光層を含む発光素子
であり得て、その発光層は2nm〜6nmの範囲内の極
めて小さな厚さの量子井戸層を含み得る。また、その発
光素子は、15nm〜250nmの範囲内の小さな厚さ
のキャリアブロック層をも含み得る。
【0014】本発明のもう一つ態様による窒化物半導体
素子の製造方法は、立方晶のシリコン単結晶の11
面から任意の方向に0.1度以上1.6度以下の範
囲内で傾斜した主面を有するシリコン基板を準備し、そ
の傾斜主面上において六方晶のAlxInyGa1-x-y
(0≦x≦1;0≦y≦1)層の<0001>方向がシ
リコン基板の<111>方向と実質的に平行になるよう
に窒化物半導体層の1以上をエピタキシャル成長させる
工程を含むことを特徴としている。
【0015】なお、そのSi基板の傾斜主面に接してA
xInyGa1-x-yN(0.5≦x≦1;0≦y≦1)
中間層を成長させ、その上に1以上のAlxInyGa
1-x-yN(0≦x≦1;0≦y≦1)層がさらに成長さ
せられることが好ましい。
【0016】また、その中間層はシリコン基板が配置さ
れたMOCVD反応室内へIII族元素用原料の有機金
属材料とV族元素用原料のNH3とを導入することによ
って成長させられ、その成長開始時においてNH3に先
立って有機金属材料が反応室内に導入されることが好ま
しい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者は、多くの実験に基づい
て以下のような知見を得た。すなわち、ジャスト11
面から任意の方向にわずかなオフ角で傾斜させた主
面を有するオフ111Si基板を窒化物半導体素子
用の基板として用いる場合、その基板主面上に原子レベ
ルのステップが形成される。そして、窒化物半導体膜を
構成する原子がそれらのステップサイトに取り込まれや
すくなることで、各結晶成長領域の結晶粒の方位がそろ
い易くなる。したがって、図6の模式的な斜視図に示さ
れているように、基板主面に平行な面内方向においても
結晶軸の揺らぎが少なくて結晶性の高い窒化物半導体膜
をSi基板上に成長させることが可能になる。
【0018】また、単結晶Si基板の主面上のステップ
サイトを基礎とする結晶成長においては、各結晶核から
成長した成長結晶粒同士がそれらの結晶軸を一致させて
合体し易くてピットの生成も減少し、この点からも結晶
性が改善される。
【0019】なお、Siと窒化物半導体との間には熱膨
張係数の違いがあり、ジャスト111Si基板上に
窒化物半導体膜を成長させた後にその基板を室温まで冷
却する際に、熱歪の影響から窒化物半導体膜にクラック
が生じることがある。しかし、オフ111Si基板
の主面上では原子レベルのステップが形成されるので、
窒化物半導体膜の表面も完全には平坦な面ではなくな
り、部分的にストレスの発生を緩和することができて、
クラックの発生が低減され得る。
【0020】このように、ジャスト111面からわ
ずかに傾斜した主面を有するオフ111Si基板を
用いることによって高品質の結晶性を有する窒化物半導
体膜を成長させることができ、高性能の窒化物半導体素
子を低コストで提供することが可能となる。特に、その
ように成長させられた窒化物半導体膜を利用することに
よって、長寿命で高輝度の発光素子を提供することがで
きる。
【0021】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる窒化物半導体発光素子の積層構造を模式的な断面図
で示している。この窒化物半導体発光素子では、11
面から任意の方向にわずかに傾斜させられた主面を
有するSi基板1上において、Siド−プされたn−A
lInN中間(バッファ)層10、n−GaInNの第
1クラッド層2、InxGa1-xNの発光層3、p−Al
GaInNのキャリアブロック層4、およびp−GaN
の第2クラッド層5が順に積層されている。そして、S
i基板1の下面上には電極15が形成されている。ま
た、第2クラッド層5上面上には透明電極層16が形成
され、その一部領域上にボンデイング電極17が設けら
れている。
【0022】ここで、InxGa1-xN発光層の組成比x
を調整することによってバンド間発光の波長を紫外から
赤色まで変化させることができるが、本実施例では青色
で発光する窒化物半導体素子を対象とした。なお、In
GaNのみならず、InGaAlN、GaAsN、Ga
InAsN、GaPN、GaInPN等のようにV族元
素として主にNを含むIII−V族窒化物系半導体を利
用して発光層を形成しても、本発明の効果が同様に得ら
れる。
【0023】また、n導電型のSi基板1上に形成され
る電極15としては金属を用いればよく、Al、Ti、
Zr、Hf、V、またはNbを含むことが望ましい。他
方、p導電型GaNの第2クラッド層5上に形成される
透明電極層16には20nm以下の膜厚の金属を用いれ
ばよく、Ta、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Cu、
Ag、またはAuを含むことが望ましい。
【0024】図1の発光素子の製造においては、ジャス
111面から任意の方向に0.5度程度のオフ角
でわずかに傾斜した主面を有するオフ111Si基
板1を有機洗浄してから5%HF水溶液で1分間洗浄し
た後にMOCVD(有機金属化学気相堆積)装置内に導
入し、H2雰囲気中で約900℃の高温でその基板のク
リーニングを行う。
【0025】その後、反応室内へキャリアガスとしてN
2を10l/minの流量率で流しながら、800℃の
基板温度のもとでNH3、トリメチルアルミニウム(T
MA)、およびトリメチルインジウム(TMI)をそれ
ぞれ5l/min、20μmol/min、および13
7μmol/minの割合で導入するとともにSiH 4
ドーパントガスを導入し、SiドープされたAl0.85
0.15N中間層10を約30nmの厚さに成長させる。
【0026】ただし、本実施例のMOVPE(有機金属
気相エピタキシ)法による窒化物半導体結晶成長におい
ては、V族元素用原料のNH3ガスより数秒先にIII
族元素用原料ガスである有機金属を反応室内に導入する
ことによって、より平坦な成長膜が得られる結果になっ
た。これは、おそらくNH3ガスを先に導入することで
Si表面が窒化されてしまうこと未然に防止できるから
であり、Siと窒化物半導体との界面においてはIII
族原子が配列されていると考えられる。
【0027】また、図1のAlInN中間層10は厚さ
方向に同じIn組成比を保ちつつ成長させられたが、S
i基板との界面近傍においてAl0.85In0.15N中間層
の下部にAlの組成比がより高い厚さ20nmのAl
0.95In0.05N層を設けた場合には、さらに表面状態の
良好な中間層が得られた。
【0028】続いて、同じ基板温度において、TMAの
供給を停止し、トリメチルガリウム(TMG)とTMI
をそれぞれ約20μmol/minと100μmol/
min割合で導入し、Siドープされたn型Ga0.92
0.08Nの第1クラッド層2を約1μmの厚さに成長さ
せる。
【0029】AlInN中間層10上のSiドープされ
たn型の第1クラッド層2としてはGaN膜が用いられ
てもよいが、Inを含みかつAlを含まないGaInN
膜を用いることによって、基板温度を高くすることなく
クラッド層の低温成長が可能となり、またクラッド層の
クラック発生を低減させることが可能となる。
【0030】その後、TMA、TMI、TMGの供給を
停止して基板を780℃まで降温し、TMIとTMGを
それぞれ6.5μmol/minと2.8μmol/m
inの割合で導入し、In0.18Ga0.82Nの量子井戸層
を3nmの厚さに成長させる。その後再び基板を850
℃まで昇温し、TMGを14μmol/minの割合で
導入してGaNの障壁層を成長させる。同様にこれらの
井戸層と障壁層の成長を繰り返し、4周期の多重量子井
戸(MQW)を含むの発光層3を成長させる。
【0031】発光層3の成長が終了した後、最後の障壁
層の成長のときと同じ基板温度のもとで、TMGを11
μmol/min、TMAを1.1μmol/min、
TMIを40μmol/min、そしてp型ドーピンク
ガスであるビスシクロペンタジエニルマグネシウム(C
p2Mg)を10nmol/minのそれぞれの割合で
導入し、Mgドープされたp型Al0.20Ga0.75In
0.05Nのキャリアブロック層4を50nmの厚さに成長
させる。
【0032】p型キャリアブロック層4の成長後に、同
じ基板温度のもとでTMAの供給を停止し、Mgドープ
されたp型GaNの第2クラッド層5を100nmの厚
さに成長させる。
【0033】以上のようにして窒化物半導体膜の成長が
終了すれば、TMG、TMI及びCp2Mgの供給を停
止した後に、得られたウエハを室温まで冷却してMOC
VD装置から取り出す。
【0034】そして、p型GaNの第2クラッド層5上
に透明電極層16を形成するとともに、その一部領域上
ににボンデイング電極17を形成する。さらに、Si基
板1の裏面上に電極15を形成し、これによって図1の
窒化物半導体発光素子が完成する。
【0035】ここで、オフ111Si基板1の主面
がジャスト111面から傾斜しているオフ角度に関
しては、0.1度以上1.6度以下の範囲で任意の方向
に傾斜させた場合にその基板上に成長する窒化物半導体
膜の結晶性が良くなり、それによって顕著に発光効率が
改善された窒化物半導体発光素子を得ることができた。
【0036】この理由に関して、オフ角度が小さい場合
については既に上述された。他方、オフ角が2度より大
きい場合、図7の模式的な斜視図で仮想的に示されてい
るように基板主面上に形成されるステップの段差が大き
くなり、その上に成長させられる窒化物半導体層の段切
れが生じることがある。したがって、得られた発光素子
構造上に電極を形成して電圧を印加した場合に、そのス
テップの段差部でリーク電流が生じやすくて時には短絡
を生じることもあり、輝度の高い発光素子が得られにく
くなる。
【0037】オフ角度としては、図2のグラフからわか
るように、0.1度以上1.6度以下の範囲内にあるこ
とが好ましく、0.2度以上1.2度以下の範囲内にあ
ることがより好ましい。すなわち、図2のグラフの横軸
はSi基板の主面が111面から傾斜させられたオ
フ角(度)を表し、縦軸はそのSi基板上に作製された
窒化物半導体発光素子の発光強度を任意単位(a.
u.)で表している。なお、ジャスト111Si基
板を用いた場合の発光強度は、0.5度のオフ11
Si基板の場合に比べて約1/10である。
【0038】発光素子構造に関しては、量子井戸層の厚
さが2nmから6nmの範囲内にある場合に発光効率が
高い。また、p−AlGaNキャリアブロック層4の厚
さが15nmから25nmの範囲にある場合に、発光層
からの電子の漏れを少なくさせる良好なキャリアブロッ
ク作用が生じる。したがって、これらの条件を満たす発
光素子構造によって、輝度の高い窒化物半導体発光素子
が得られる。ここで、小さなオフ角を有するオフ{11
1}Si基板上に成長させられる窒化物半導体膜は良好
な表面状態を有しているので、極めて薄い量子井戸層や
キャリアブロック層も良好に形成され得る。
【0039】ところで、窒化物半導体膜を成長させるた
めにSi基板を用いる場合、窒化物半導体の熱膨張係数
がSiに比べて大きいので、成長膜と基板を室温に冷却
するときに、その窒化物半導体膜には引っ張り応力が発
生してクラックが発生しやすい。しかし、オフ11
Si基板を用いた場合、その主面上にステップが形
成されているので、窒化物半導体膜中の引っ張り応力が
周期的に緩和され、クラック発生の抑制に関してもよい
結果が得られる。
【0040】さらには、オフ角のないジャスト11
Si基板を用いた場合、上述のように窒化物半導体
膜を貫通するピットが形成されやすく、それらのピット
を介してGaが異常拡散してSi基板と反応することに
よって膜の表面状態を悪化させることがある。また、高
い基板温度下でピットを介してSiが拡散することによ
ってp−AlGaInN層4やp−GaN層5がSiで
オートドープされ、そのSiドナーによって生成される
電子が正孔を補償するように作用するので、p型層のキ
ャリア濃度の制御を行うことが困難になる。
【0041】以上のことから明らかなように、窒化物半
導体素子をSi基板上に作製する場合、ジャスト11
面から任意の方向にわずかなオフ角で傾斜させられ
た主面を有するオフ111Si基板を用いること
が、その素子特性を改善するためにも作製上の制御を容
易にするためにも有効である。
【0042】(実施例2)図3は、本発明の実施例2に
よる窒化物半導体発光素子の積層構造を模式的な断面図
で示している。本実施例の窒化物半導体発光素子では、
オフ111Si基板1上において、AlN中間層1
10、Siドープされたn−GaNの第1クラッド層1
12、InxGa1-xNの発光層113、p−AlGaN
のキャリアブロック層114、およびp−GaNの第2
クラッド層115が順に積層されている。
【0043】本実施例の場合はAlN中間層110の導
電率が低いので、Si基板1の下面側から電流を流すこ
とは困難である。したがって、成長させられた窒化物半
導体膜上側から部分的に反応性イオンエッチング(RI
E)を行って、n側の導電コンタクトを形成する。
【0044】すなわち、p型GaNの第2クラツド層1
15の上に透明電極層216を形成し、続いてその一部
領域上にボンデイング電極217を形成する。そして、
RIE技術を用いて部分的にエッチングを行い、部分的
に露出されたn−GaNコンタクト層112上に電極層
215を形成し、その一部領域上にn側のボンデイング
電極218を形成する。これによって、図3の窒化物半
導体発光素子が完成する。
【0045】図3の発光素子の製造においても、0.5
度程度のオフ角を有するオフ111Si基板1を有
機洗浄してから5%HF水溶液で1分間洗浄した後にM
OCVD装置内に導入し、H2雰囲気中で約1000℃
の高温でその基板のクリーニングを行う。
【0046】その後、反応室内へキャリアガスとしてH
2を10l/minの流量で導入しながら、1200℃
の基板温度のもとでNH3とTMAをそれぞれ5l/m
inと20μmol/minの割合で導入して、AlN
中間層110を約200nmの厚さに成長させる。
【0047】続いて、基板温度を1150℃にした後、
TMGを約20μmol/minの割合で導入し、Si
ドープされたn型GaNの第1クラッド層112を約1
μmの厚さに成長させる。
【0048】その後、TMA、TMI、TMGの供給を
停止して、基板を760℃まで降温し、TMIとTMG
をそれぞれ6.5μmol/minと2.8μmol/
minの割合で導入し、In0.18Ga0.82Nの量子井戸
層を3nmの厚さに成長させる。その後再び、基板を8
50℃まで昇温し、TMGを14μmol/minの割
合で導入し、GaN障壁層を成長させる。同様にこれら
の井戸層と障壁層の成長を繰り返し、4周期の多重量子
井戸(MQW)を含む発光層113を形成する。
【0049】発光層113の形成後、基板を1050℃
に昇温し、TMGを11μmol/min、TMAを
1.1μmol/min、そしてp型ドーピングガスで
あるビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2M
g)を10nmol/minのそれぞれの割合で導入
し、Mgドープされたp型Al0.12Ga0.88Nのキャリ
アブロック層114を20nmの厚さに成長させる。
【0050】このp型キャリアブロック層114の成長
終了後、同じ基板温度においてTMAの供給を停止し、
Mgドープされたp型GaNの第2クラツド層115を
100nmの厚さに成長させる。
【0051】以上のようにして窒化物半導体膜の成長が
終了すれば、TMGとCp2Mgの供給を停止した後、
得られたウエハを室温まで冷却してMOCVD装置から
取り出す。
【0052】p型GaNの第2クラツド層115上に透
明電極層216を形成し、続いてその一部領域上にボン
デイング電極217を形成する。また、RIE技術を用
いて部分的にエッチングを行い、部分的に露出されたn
−GaNコンタクト層112上に電極層215を形成
し、その一部領域上にn側のボンデイング電極218を
形成しする。こうして、図3の窒化物半導体発光素子が
完成する。
【0053】(実施例3)実施例3においては、実施例
2でSi基板1上に作製された窒化物半導体膜を用い、
その膜上にp型用電極層316がEB(電子ビーム)蒸
着によって200nmの厚さに形成される。続いて、メ
ッキ技術を用いて、このp型用電極316上に、Niメ
ッキ膜301を300μmの厚さに形成する。
【0054】Niメッキ膜301が形成されたウエハか
らSi基板1をフツ酸系エッチャントで除去した後、高
抵抗のAlN中間層110をRIE技術でエッチング除
去する。そしてn型クラッド層112上に透明電極層3
15を形成し、その一部領域上にボンデイング電極31
8を形成する。その後にダイシング装置で、ウエハを2
50μm角に分割することによって、図4の窒化物半導
体発光素子が得られる。
【0055】なお、以上の実施例は窒化物半導体発光素
子を例にして説明されたが、本発明はSi基板上に成長
させられる窒化物半導体膜の結晶性を顕著に改善するこ
とができ、窒化物半導体膜を利用するHEMTやパワー
素子などにも好ましく適用され得るものである。
【0056】
【発明の効果】本発明におけるように、窒化物半導体膜
成長用基板としてジャスト111面から任意の方向
にわずかなオフ角で傾斜させられた主面を有するオフ
111Si基板を用いれば、原子レベルのステップ
がその主面上に形成される。そして、このステップサイ
トに窒化物半導体構成原子が取りこまれやすくなるの
で、各結晶核から成長する結晶粒の方位がそろい、基板
主面に平行な面内方向にも結晶軸の揺らぎの少なく高い
結晶性の窒化物半導体膜をSi基板上に成長させること
が可能になる。
【0057】また、ステップサイトを基礎とした膜成長
においては、各結晶核から成長する結晶粒同士がそれら
の結晶軸を一致させて合体しやすい。したがって、窒化
物半導体膜を貫通するピットの生成も減少し、その点か
らも膜結晶の質が向上し、さらには部分的に膜中のスト
レス発生を緩和することができ、クラックの発生を低減
することができる。
【0058】特に、窒化物系半導体発光素子にオフ
11Si基板を利用した場合には、窒化物半導体膜の
結晶品質が高くてリーク電流の低減を図ることができ、
長寿命で高輝度の窒化物系半導体発光素子を提供するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による窒化物半導体発光素
子の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図2】 Si基板主面が111面から傾斜させら
れたオフ角度とその基板上に作製された窒化物半導体発
光素子の発光強度との関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の他の実施例による窒化物半導体発光
素子の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図4】 本発明のさらに他の実施例による窒化物半導
体発光素子の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図5】 ジャスト111Si基板を用いて窒化物
半導体膜を成長させた場合に各結晶核から成長する結晶
粒が合体する様子を示す模式的な斜視図である。
【図6】 オフ111Si基板を用いて窒化物半導
体膜を成長させた場合に各結晶核から成長する結晶粒が
合体する様子を示す模式的な斜視図である。
【図7】 比較的大きなオフ角を有するSi基板を用い
て窒化物半導体膜を成長させた場合の大きなステップの
様子を示す仮想的な斜視図である。
【符号の説明】 1 オフ111Si基板、2 n型の第1クラッド
層、3 ノンドープInGaN発光層、4 Inを含む
p型キャリアブロック層、5 p型の第2クラッド層、
10 AlInN中間層、15 電極、16 透明電
極、17 ボンデイング電極、110 AlN中間層、
112 n型の第1クラッド層、113ノンドープIn
GaN発光層、114 p型のキャリアブロック層、1
15 p型の第2クラッド層、215 電極、216
透明電極、217 ボンデイング電極、218 ボンデ
イング電極、301 Niメッキ層、315 透明電
極、316 電極、318 ボンデイング電極。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立方晶のシリコン単結晶の[111]面か
    ら任意の方向に0.1度以上1.6度以下の範囲内で傾
    斜した主面を有するシリコン基板と、 前記傾斜主面上において六方晶のAlxInyGa1-x-y
    N(0≦x≦1;0≦y≦1)層の<0001>方向が
    前記シリコン基板の<111>方向と実質的に平行にな
    るようにエピタキシャル成長させられた窒化物半導体層
    の1以上を含むことを特徴とする窒化物半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記傾斜主面は[111]面から0.2度
    以上1.2度以下の範囲内のオフ角度で傾斜しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記傾斜主面に接してAlxInyGa
    1-x-yN(0.5≦x≦1;0≦y≦1)中間層が形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    窒化物半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記中間層はAlxInyGa1-x-y
    (0.9≦x≦1;0≦y≦1)の組成を有することを
    特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記中間層の厚さ方向において、Al濃
    度は前記傾斜主面に近いほうで高められていることを特
    徴とする請求項3または4に記載の窒化物半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記中間層は25nm〜1μmの範囲内
    の厚さを有することを特徴とする請求項3から5のいず
    れかの項に記載の窒化物半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記中間層は150nm〜300μmの
    範囲内の厚さを有することを特徴とする請求項6に記載
    の窒化物半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記窒化物半導体素子は発光層を含む発
    光素子であり、その発光層は2nm〜6nmの範囲内の
    極めて小さな厚さの量子井戸層を含むことを特徴とする
    請求項1から7のいずれかの項に記載の窒化物半導体素
    子。
  9. 【請求項9】 前記発光素子は15nm〜250nmの
    範囲内の小さな厚さのキャリアブロック層を含むことを
    特徴とする請求項8に記載の窒化物半導体素子。
  10. 【請求項10】 立方晶のシリコン単結晶の[111]面
    から任意の方向に0.1度以上1.6度以下の範囲内で
    傾斜した主面を有するシリコン基板を準備し、 前記傾斜主面上において六方晶のAlxInyGa1-x-y
    N(0≦x≦1;0≦y≦1)層の<0001>方向が
    前記シリコン基板の<111>方向と実質的に平行にな
    るように窒化物半導体層の1以上をエピタキシャル成長
    させる工程を含むことを特徴とする窒化物半導体素子の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 前記傾斜主面に接してAlxInyGa
    1-x-yN(0.5≦x≦1;0≦y≦1)中間層を成長
    させ、その上に1以上のAlxInyGa1-x- yN(0≦
    x≦1;0≦y≦1)層がさらに成長させられることを
    特徴とする請求項10に記載の窒化物半導体素子の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記中間層は前記シリコン基板が配置
    されたMOCVD反応室内へIII族元素用原料の有機
    金属材料とV族元素用原料のNH3とを導入することに
    よって成長させられ、その成長開始時において前記NH
    3に先立って前記有機金属材料が前記反応室内に導入さ
    れることを特徴とする請求項11に記載の窒化物半導体
    素子の製造方法。
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