JP2003086709A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2003086709A
JP2003086709A JP2001279066A JP2001279066A JP2003086709A JP 2003086709 A JP2003086709 A JP 2003086709A JP 2001279066 A JP2001279066 A JP 2001279066A JP 2001279066 A JP2001279066 A JP 2001279066A JP 2003086709 A JP2003086709 A JP 2003086709A
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film
polycrystalline silicon
memory cell
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JP2001279066A
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Takashi Okawa
貴司 大川
Takashi Furukawa
貴史 古川
Koji Matsuyama
浩治 松山
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長回路を備えた半導体集積回路装置のヒ
ューズの切断マージンを確保する。 【解決手段】 半導体基板1上の周辺回路形成領域に形
成されたヒューズFを、メモリセル形成領域に形成され
た情報転送用MISFETQsのゲート電極Gを構成す
る多結晶シリコン膜Faと、このMISFETQsと情
報蓄積用容量素子Cとを接続するプラグ22を構成する
多結晶シリコン膜Fbとの2層で構成する。その結果、
レーザによって溶断される導電性膜の量(レーザとの反
応層)を確保でき、レーザによる起爆力を大きくするこ
とができる。また、ヒューズF上の絶縁膜のエッチング
量を減らすことができ、かかる絶縁膜のエッチングに要
する時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特に、ヒューズの切断によって不良メモリセ
ル等の救済を行なう冗長回路を備えた半導体集積回路装
置に適用して有効な技術に関する。 【0002】 【従来の技術】DRAM(Dynamic Random Access Memo
ry)等のメモリLSIは、製造工程で生じた欠陥を救済
するための冗長機能を備えることによって、製造歩留ま
りの向上を図っている。 【0003】これは、半導体集積回路装置内にあらかじ
め冗長救済用のメモリセル列やメモリセル行(冗長回
路)を用意しておき、メモリアレイ内に欠陥メモリセル
(不良ビット)が生じた場合には、かかる欠陥メモリセ
ルに入るアドレス信号を、冗長救済用のメモリセル列に
入力することによって所望のメモリ動作を行わせるとい
う不良救済機能である。 【0004】前記欠陥メモリセルと冗長救済用のメモリ
セルとの切り換えは、アドレス切り換え回路に接続され
たヒューズを切断することによって行なわれる。ヒュー
ズの切断には、電流溶断方式やレーザ溶断方式などが採
用されているが、プログラムの自由度が高く、面積効率
上も有利なレーザ溶断方式が主に採用されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような欠陥救済用
のヒューズは、電極や配線等を構成するメタルや多結晶
シリコンなどの導電性膜で構成され、例えば、半導体基
板上に形成されるDRAMメモリセル等の半導体素子や
配線を形成する工程中に形成される。そして、半導体集
積回路を構成するこれらの半導体素子や配線が形成され
た最終工程で、いわゆるプローブ検査を行い、これによ
って欠陥セルが見出された場合は、前記ヒューズを切断
することによって、欠陥メモリセルに対応するアドレス
を冗長救済用欠陥セルに割り付けする。 【0006】ここで、ヒューズの切断に、前述のレーザ
溶断方式を採用する場合、ヒューズを覆っている絶縁膜
が厚いと、照射するレーザのエネルギーがヒューズに到
達せず、ヒューズが切断できないので、ヒューズを覆う
絶縁膜をエッチングしてその膜厚を約0.7μm 程度ま
で薄くしておく必要がある。 【0007】一方、半導体集積回路装置の微細化、高集
積化により、半導体素子(MISFET、容量素子等)
や配線の積層化が進んでいる。従って、ヒューズを覆う
絶縁膜は、厚くなる傾向にある。 【0008】また、DRAM等の容量素子を有するメモ
リセルにおいては、小面積で高容量を得るため、厚い絶
縁膜に溝を形成し、その溝の側壁に沿って容量素子を形
成することで、容量絶縁膜の表面積の増加を図ってい
る。その結果、ヒューズを覆う絶縁膜は、益々厚くなっ
てしまう。 【0009】逆に、半導体集積回路装置の微細化、高集
積化により、電極や配線等を構成するメタルや多結晶シ
リコンなどの導電性膜は、細幅化し、また、薄膜化する
傾向にある。その結果、例えばヒューズを構成するメタ
ルや多結晶シリコンなどの導電性膜も、細幅化し、ま
た、薄膜化する。このように、溶断される材料が少なく
なるとレーザによる起爆力が小さくなり、ヒューズを覆
う絶縁膜をさらに薄くしないと、的確な切断ができな
い。また、レーザのエネルギーを大きくすることによっ
て、未切断を低減することも考え得るが、高エネルギー
のレーザを照射するとヒューズ下の半導体基板中にまで
影響を与え、却って不良を増加させてしまう。 【0010】本発明の目的は、冗長回路を備えた半導体
集積回路装置のヒューズの切断マージンを確保すること
にある。 【0011】本発明の他の目的は、冗長回路を備えた半
導体集積回路装置のヒューズの切断マージンを確保する
ことにより、半導体集積回路装置の特性を向上させるこ
とにある。 【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。 【0013】 【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。 【0014】本発明の半導体集積回路装置は、半導体基
板上のメモリセル形成領域に形成された情報転送用MI
SFETと容量素子から成るメモリセルおよび周辺回路
形成領域に形成されたヒューズとを有する半導体集積回
路装置であって、(a)前記情報転送用MISFET
は、前記半導体基板中に形成されたソースおよびドレイ
ンと、前記ソースとドレインとの間の半導体基板上にゲ
ート絶縁膜を介して形成された第1の導電性膜からなる
ゲート電極とを有し、(b)前記情報転送用MISFE
Tのソースおよびドレイン上には、前記情報転送用MI
SFETと容量素子とを接続する接続部であって、第2
の導電性膜よりなる接続部が形成され、(c)前記ヒュ
ーズは、前記第1および第2の導電性膜よりなる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。 【0016】本発明の実施の形態であるDRAMの製造
方法を図1〜図11を用いて工程順に説明する。なお、
基板の断面を示す各図の左側部分はDRAMのメモリセ
ルが形成される領域(メモリセルアレイ部)を示し、右
側部分は周辺回路形成領域を示している。この周辺回路
形成領域には、論理回路を構成するMISFETやヒュ
ーズFが形成される。 【0017】まず、図1に示すように、例えば1〜10
Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからな
る半導体基板1をエッチングし、酸化シリコン膜5を埋
め込むことにより素子分離2を形成する。 【0018】次に、半導体基板1にp型不純物(ホウ
素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込み
し、熱処理を施すことにより、メモリセルアレイ部の半
導体基板1にp型ウエル3を形成し、周辺回路形成領域
の半導体基板1にp型ウエル3を形成する。 【0019】次に、半導体基板1(p型ウエル3)の表
面をウェット洗浄した後、熱酸化を施すことによりp型
ウエル3の表面に、ゲート酸化膜8を形成する。 【0020】次に、ゲート酸化膜8の上部にリン(P)
をドープした低抵抗多結晶シリコン膜9をCVD(Chem
ical Vapor deposition)法で堆積する。続いて、その
上部に窒化シリコン膜10を堆積し、ドライエッチング
することにより、ゲート電極GおよびフューズFを形成
する領域に窒化シリコン膜10を残す。次に、窒化シリ
コン膜10をマスクにして多結晶シリコン膜9をドライ
エッチングすることにより、メモリセルアレイ部および
周辺回路形成領域に多結晶シリコン膜9からなるゲート
電極G(ゲート長:0.15μm)およびフューズFの
一部となる多結晶シリコン膜Faを形成する。なお、メ
モリセルアレイ部に形成されたゲート電極Gは、ワード
線WLとして機能する。図2は、図1のメモリセルアレ
イ部の半導体基板の要部平面図、図3は、周辺回路形成
領域のうち、ヒューズF形成領域の半導体基板の要部平
面図である。例えば、図1のメモリセルアレイ部は、図
2のA−A断面に、図1の周辺回路形成領域のうち、ヒ
ューズF形成領域は、図3のB−B断面に対応する。図
2のLは、p型ウエル3が半導体基板1から露出してい
る領域を示す。 【0021】次に、図4に示すように、ゲート電極Gの
両側のメモリセルアレイ部のp型ウエル3にn型不純物
(リン)を注入することによってn-型半導体領域13
を形成し、また、周辺回路形成領域のp型ウエル3にn
型不純物(ヒ素)を注入することによってn-型半導体
領域14を形成する。次いで、半導体基板1上にCVD
法で窒化シリコン膜を堆積した後、異方的にエッチング
することによって、ゲート電極Gの側壁にサイドウォー
ルスペーサ16を形成する。この際、フューズFの一部
となる多結晶シリコン膜Faおよびその上部の窒化シリ
コン膜10の側壁にもサイドウォールスペーサ16が残
存する。 【0022】次に、周辺回路形成領域のp型ウエル3に
n型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みするこ
とによってn+型半導体領域17(ソース、ドレイン)
を形成する。 【0023】ここまでの工程で、周辺回路形成領域にL
DD(Lightly Doped Drain)構造のソース、ドレインを
備えたnチャネル型MISFETQnが形成される。な
お、本実施の形態においては、周辺回路領域のnチャネ
ル型MISFETQnの形成工程を説明したが、pチャ
ネルMISFETを類似の工程で形成することができ
る。この場合、nチャネル型MISFETQnの形成工
程と不純物の導電型が逆になる。 【0024】続いて、図5に示すように、半導体基板1
の上部にCVD法で酸化シリコン膜19を堆積した後、
酸化シリコン膜19を化学的機械研磨(CMP;Chemic
al Mechanical Polishing)法で研磨してその表面を平
坦化する。 【0025】次に、メモリセルアレイ部のn-型半導体
領域13の上部にコンタクトホール20、21を形成
し、半導体基板1(n-型半導体領域13)の表面を露
出させる。また、周辺回路形成領域のヒューズFの一部
となる多結晶シリコンFa上の酸化シリコン膜19を除
去する。 【0026】次に、コンタクトホール20、21を通じ
てメモリセルアレイ部のp型ウエル3(n-型半導体領
域13)にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち
込みすることによって、n+型半導体領域17を形成す
る。ここまでの工程で、メモリセルアレイ部にnチャネ
ル型で構成されるメモリセル選択用MISFETQsが
形成される。 【0027】次に、図6に示すように、半導体基板1上
にリン(P)などのn型不純物をドープした低抵抗多結
晶シリコン膜をCVD法で堆積し、続いてこの多結晶シ
リコン膜をCMP法により研磨してコンタクトホール2
0、21の内部のみに残すことによって、コンタクトホ
ール20、21の内部にプラグ22を形成する。この
際、ヒューズ形成領域には、多結晶シリコン膜が残存す
る。続いて、この多結晶シリコン膜をエッチングするこ
とにより、窒化シリコン膜10の上部に、ヒューズFを
構成する多結晶シリコン膜Fbを形成する。ここまでの
工程で、周辺回路形成領域に、多結晶シリコンFaおよ
びFbよりなるヒューズFが形成される。図7は、図6
のメモリセルアレイ部の半導体基板の要部平面図、図8
は、周辺回路形成領域のうち、ヒューズF形成領域の半
導体基板の要部平面図である。例えば、図6のメモリセ
ルアレイ部は、図7のA−A断面に、図6の周辺回路形
成領域のうち、ヒューズF形成領域は、図8のB−B断
面に対応する。なお、窒化シリコン膜10の上部の酸化
シリコン膜19を除去することによりスルーホール22
0を形成し、このスルーホール220内に、プラグ22
と同様に、多結晶シリコン膜を埋め込むことにより多結
晶シリコン膜Fbを形成してもよい。図9以降は、スル
ーホール220内に、多結晶シリコン膜を埋め込むこと
により多結晶シリコン膜Fbを形成した場合を図示す
る。 【0028】このように、本実施の形態によれば、ヒュ
ーズFを多結晶シリコンFaおよびFbにより構成した
ので、溶断される多結晶シリコンの量(多結晶シリコン
の厚さ)を確保することができる。即ち、レーザとの反
応層を確保でき、その結果、レーザによる起爆力が大き
くなり、ヒューズの的確な切断が可能となる。また、レ
ーザによる起爆力が大きくなり、後述する工程で形成さ
れるヒューズF上の絶縁膜(23、34、40、41、
50等)のエッチング量を減らすことができる。その結
果、かかる絶縁膜のエッチングに要する時間を短縮する
ことができる。 【0029】この後、メモリセルアレイ部においては、
プラグ22上に、ビット線BLや情報蓄積用容量素子
(キャパシタ)Cが形成され、周辺回路形成領域のMI
SFET上には、第1層配線30等が形成される。これ
らの形成工程について以下説明する。 【0030】まず、図9に示すように、酸化シリコン膜
19の上部にCVD法で酸化シリコン膜23を堆積した
後、周辺回路形成領域の酸化シリコン膜23およびその
下層の酸化シリコン膜19をドライエッチングすること
によって、nチャネル型MISFETQnのソース、ド
レイン(n+型半導体領域17)の上部にコンタクトホ
ール24を形成する。また、メモリセルアレイ部のプラ
グ22の上部にスルーホール25を形成する。 【0031】次いで、コンタクトホール24およびスル
ーホール25の内部を含む酸化シリコン膜23の上部に
CVD法で薄いWN(窒化タングステン)膜を形成した
後、W(タングステン)膜を堆積する。次いで、酸化シ
リコン膜23の上部のW膜等をCMP法で研磨し、これ
らの膜をコンタクトホール24およびスルーホール25
の内部のみに残すことによってプラグ26を形成する。 【0032】次に、メモリセルアレイ部のプラグ26の
上部にビット線BLを形成し、周辺回路形成領域のプラ
グ26の上部に第1層目の配線30、31を形成する。
ビット線BLおよび第1層目の配線30、31は、例え
ばプラグ26上を含む酸化シリコン膜23の上部にCV
D法により薄いWN膜を形成した後、スパッタリング法
でW膜を堆積した後、これらの積層膜を所望の形状に、
ドライエッチングすることによって形成する。 【0033】次に、ビット線BLおよび第1層目の配線
30、31の上部に酸化シリコン膜34をCVD法で堆
積する。 【0034】次に、メモリセルアレイ部の酸化シリコン
膜34およびその下層の酸化シリコン膜23をドライエ
ッチングしスルーホール38を形成する。次に、酸化シ
リコン膜34の上部にリンをドープしたn型多結晶シリ
コン膜をCVD法で堆積することによってスルーホール
38の内部にn型多結晶シリコン膜を埋め込んだ後、ス
ルーホール38の外部のn型多結晶シリコン膜を化学機
械研磨法(またはエッチバック)で除去することによっ
て、プラグ39を形成する。 【0035】次に、酸化シリコン膜34の上部にCVD
法で窒化シリコン膜40を堆積し、続いて窒化シリコン
膜40の上部にCVD法で厚い酸化シリコン膜41を堆
積した後、メモリアレイ部の酸化シリコン膜41および
窒化シリコン膜40をドライエッチングすることによ
り、スルーホール38の上部に溝42を形成する。 【0036】次に、上記溝42の内部を含む酸化シリコ
ン膜41の上部にリン(P)などのn型不純物をドープ
した低抵抗多結晶シリコン膜をCVD法で堆積した後、
溝42の内部にフォトレジスト膜などを埋め込み、酸化
シリコン膜41の上部の多結晶シリコン膜をエッチバッ
クすることによって、溝42の内壁のみに残す。これに
より、溝42の内壁に沿って情報蓄積用容量素子Cの下
部電極43が形成される。 【0037】次に、下部電極43の上部に酸化タンタル
膜などで構成された容量絶縁膜44とTiN膜などで構
成された上部電極45とを形成する。ここまでの工程に
より、メモリセル選択用MISFETQsとこれに直列
に接続された情報蓄積用容量素子Cとで構成されるDR
AMのメモリセルが完成する。 【0038】次いで、半導体基板1の上部にCVD法で
酸化シリコン膜50を堆積し、周辺回路形成領域の第1
層配線30の上部の酸化シリコン膜50、41、窒化シ
リコン膜40および酸化シリコン膜34をドライエッチ
ングすることによってスルーホール51を形成する。そ
の後、スルーホール51の内部に導電性膜を埋め込むこ
とによりプラグ52を形成した後、プラグ52および酸
化シリコン膜50の上部に第2層目の配線53、55を
形成する。次いで、この第2層目配線53、55の上部
に酸化シリコン膜および窒化シリコン膜等からなるパッ
シベーション膜PVを形成する。なお、第2層目の配線
53、55の上部に酸化シリコン膜を介して第3層配線
を形成した後、パッシベーション膜PVを形成してもよ
い。図10に、情報蓄積用容量素子C形成後のメモリセ
ルアレイ部の半導体基板の要部平面図を示す。図9のメ
モリセルアレイ部は、図10のA−A断面に対応する。
但し、図9のビット線BLおよびその下層のプラグ26
については、A−A断面より後方に位置するビット線B
L等の一部を示してある。 【0039】この後、図11に示すように、ヒューズF
上のパッシベーション膜PVおよび酸化シリコン膜5
0、41をエッチングすることによりヒューズF上に残
存する絶縁膜(酸化シリコン膜や窒化シリコン膜)の膜
厚が例えば1μm程度になるまでエッチングする。この
絶縁膜のエッチングは、前述したように、ヒューズの切
断に用いられるレーザのエネルギーをヒューズFまで到
達させ、ヒューズを的確に切断するために行う。 【0040】ここで、本実施の形態によれば、ヒューズ
Fを情報転送用MISFETQsのゲート電極Gを構成
する多結晶シリコン膜Faと、この情報転送用MISF
ETQsのソースおよびドレイン上のプラグ22を構成
する多結晶シリコン膜Fbとにより構成したので、溶断
される多結晶シリコンの量(多結晶シリコンの厚さ)を
確保され、レーザによる起爆力が大きくなっている。従
って、ヒューズ上の絶縁膜の膜厚を大きくすることがで
きる。その結果、ヒューズF上の絶縁膜のエッチング時
間を短縮することができる。 【0041】即ち、図12の左側の図に示すように、多
結晶シリコンFaのみでヒューズFを構成した場合に
は、溶断される多結晶シリコン膜Faが少ないため、レ
ーザによる起爆力が小さくなり、ヒューズF上に残存す
る絶縁膜(酸化シリコン膜や窒化シリコン膜)の膜厚が
0.7μm程度になるまでエッチングする必要がある。
この際、厚さD1の絶縁膜をエッチングしなければなら
ない。これに対して、本実施の形態のように、ヒューズ
Fを2層の多結晶シリコンFaおよびFbで構成した場
合には、溶断される多結晶シリコンの量(多結晶シリコ
ンの厚さ)を確保でき、レーザによる起爆力が大きくな
るので、図12の右側の図に示すように、ヒューズF上
の絶縁膜をD2(<D1)の厚さ分だけエッチングすれ
ばよい。 【0042】この後、ウエハ(半導体基板)上の電極、
例えば、最上層配線55と電気的に接続されるバンプ電
極(図示せず)に、プローブ針をあてて、半導体集積回
路装置の電気的試験(プローブテスト)を行う。その結
果、メモリセル等の不良が見つかった場合は、ヒューズ
Fをレーザにより溶断することにより、欠陥メモリセル
を含むメモリセル列に入るアドレス信号が、冗長救済用
のメモリセル列に入力されるようにする。 【0043】ここで、本実施の形態によれば、ヒューズ
Fを、2層の導電性膜(多結晶シリコンFaおよびF
b)により構成したので、レーザによる起爆力が大きく
なっており、ヒューズFの未切断を低減することができ
る。また、レーザのエネルギーを大きくしなくても的確
なヒューズFの切断が行える。 【0044】このように、ヒューズの切断マージンを確
保することができ、かかるヒューズを有する半導体集積
回路装置の特性を向上させることができる。 【0045】なお、本実施の形態においては、ヒューズ
Fをゲート電極Gを構成する多結晶シリコンFaとプラ
グ22を構成する多結晶シリコンFbの2層で構成した
が、メモリセル、周辺回路形成領域のMISFETや配
線を構成する他の導電性膜(例えば、W膜等)を用いて
もよい。但し、本発明者らの試験によれば、金属膜を用
いた場合より、多結晶シリコン膜をヒューズとして用い
た方が、歩留まりが高いという結果を得ている。 【0046】また、本実施の形態においては、ヒューズ
Fをゲート電極Gを構成する多結晶シリコンFaとプラ
グ22を構成する多結晶シリコンFbの2層で構成し、
比較的、下層の導電性膜を用いてヒューズFを形成した
が、かかる部位より上層の導電性膜(例えば、キャパシ
タCの下部電極や上部電極を構成する多結晶シリコン膜
等)を用いてヒューズを形成してもよい。但し、本発明
者らの試験によれば、上層の導電性膜を用いた場合よ
り、比較的下層の導電性膜を利用してヒューズを形成し
た方が、歩留まりが高いという結果を得ている。 【0047】また、本実施の形態においては、ヒューズ
Fを2層の多結晶シリコンで構成したが、異なる導電性
膜(金属膜とシリコン膜等)によりヒューズを構成して
もよい。 【0048】また、ヒューズFを構成する2層の導電性
膜の間には、薄い絶縁膜(例えば、窒化シリコン膜1
0)が残存していても、溶断可能である。 【0049】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 【0050】 【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 【0051】周辺回路形成領域のヒューズを2層の導電
性膜で構成したので、溶断される導電性膜の量(レーザ
との反応層)を確保でき、レーザによる起爆力を大きく
することができる。 【0052】その結果、ヒューズの的確な切断が可能と
なり、半導体集積回路装置の特性を向上させることがで
きる。 【0053】また、ヒューズ上の絶縁膜のエッチング量
を減らすことができ、かかる絶縁膜のエッチングに要す
る時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部断面図である。 【図2】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部平面図である。 【図3】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部平面図である。 【図4】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部断面図である。 【図5】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部断面図である。 【図6】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部断面図である。 【図7】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部平面図である。 【図8】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部平面図である。 【図9】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示す基板の要部断面図である。 【図10】本発明の実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 【図11】本発明の実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 【図12】本発明の実施の形態の効果を説明するための
半導体集積回路装置の基板の要部断面図である。 【符号の説明】 1 半導体基板 2 素子分離溝 3 p型ウエル 5 酸化シリコン膜 8 ゲート酸化膜 G ゲート電極 9 多結晶シリコン膜 10 窒化シリコン膜 13 n-型半導体領域 14 n-型半導体領域 16 サイドウォールスペーサ 17 n+型半導体領域 19 酸化シリコン膜 20、21 コンタクトホール 22 プラグ 23 酸化シリコン膜 24 コンタクトホール 220 スルーホール 25 スルーホール 26 プラグ 30、31 配線 34 酸化シリコン膜 38 スルーホール 39 プラグ 40 窒化シリコン膜 41 酸化シリコン膜 42 溝 43 下部電極 44 容量絶縁膜 45 上部電極 50 酸化シリコン膜 51 スルーホール 52 プラグ 53、55 配線 PV パッシベーション膜 BL ビット線 WL ワード線 F ヒューズ Fa 多結晶シリコン膜 Fb 多結晶シリコン膜 C 情報蓄積用容量素子 Qn nチャネル型MISFET Qs 情報転送用MISFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 貴史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 松山 浩治 茨城県ひたちなか市堀口730番地 日立エ ル・エス・アイ・テクノロジーズ株式会社 内 Fターム(参考) 5F064 BB14 CC09 CC23 DD01 EE22 EE27 FF02 FF27 FF30 FF42 GG03 5F083 AD31 AD48 AD49 AD62 JA06 JA39 JA40 MA03 MA06 MA17 MA20 PR40 PR43 PR44 PR46 PR53 PR54 PR56 ZA06 ZA10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体基板上のメモリセル形成領域に形
    成された情報転送用MISFETと容量素子から成るメ
    モリセルおよび周辺回路形成領域に形成されたヒューズ
    とを有する半導体集積回路装置であって、 (a)前記情報転送用MISFETは、前記半導体基板
    中に形成されたソースおよびドレインと、前記ソースと
    ドレインとの間の半導体基板上にゲート絶縁膜を介して
    形成された第1の導電性膜からなるゲート電極とを有
    し、 (b)前記情報転送用MISFETのソースおよびドレ
    イン上には、前記情報転送用MISFETと容量素子と
    を接続する接続部であって、第2の導電性膜よりなる接
    続部が形成され、 (c)前記ヒューズは、前記第1および第2の導電性膜
    よりなること、を特徴とする半導体集積回路装置。
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