JP2003086476A - 化合物半導体ウェハ及びその加工方法 - Google Patents

化合物半導体ウェハ及びその加工方法

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JP2003086476A JP2001278301A JP2001278301A JP2003086476A JP 2003086476 A JP2003086476 A JP 2003086476A JP 2001278301 A JP2001278301 A JP 2001278301A JP 2001278301 A JP2001278301 A JP 2001278301A JP 2003086476 A JP2003086476 A JP 2003086476A
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Takashi Suzuki
隆 鈴木
Takao Murakami
孝夫 村上
Akira Suzuki
晃 鈴木
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリエンテーションフラット又はインデック
スフラットが劈開面の位置に形成されるウェハであっ
て、従来と比較して製品信頼性が良好な化合物半導体ウ
ェハ、及び面取り加工以降の工程での加工歩留りが良好
な化合物半導体ウェハの加工方法を提供するものであ
る。 【解決手段】 本発明に係る化合物半導体ウェハ11
は、化合物半導体の単結晶体を切断して得られるウェハ
41を構成する結晶固有の劈開面の位置48に、オリエ
ンテーションフラット15又はインデックスフラット1
6を形成し、それらのオリエンテーションフラット15
又はインデックスフラット16を含むウェハ41の外周
面44、オモテ面42及びウラ面43の周縁部45,4
5を面取り部21,24,31に形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体ウェ
ハ及びその加工方法に係り、特に、オリエンテーション
フラット又はインデックスフラットを有する化合物半導
体ウェハ及びその加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体ウェハの1つであるGaA
sウェハは、受光・発光素子、高周波素子等の基板とし
て幅広く使われている。このGaAsウェハは、イオン
インプラ装置を用いてウェハに直接イオンを打ち込んだ
り、ウェハ表面にエピタキシャル層を形成すること等に
より形成される。一般に、半導体レーザやLEDなどの
発光素子の基板として使用されるGaAsウェハのサイ
ズは、φ2インチ、φ3インチ、φ4インチのものが多
い。
【0003】このようなGaAsウェハを構成するウェ
ハは、GaAs単結晶体を所定の径で円筒状に研削した
後、所定の厚さにスライスして得られる。その後、図4
(a)、図4(b)に示すように、ウェハ41の外周面
44をR状に形成し、かつ、オモテ面42及びウラ面4
3の周縁部45,45を面取り形成した後、ラッピング
加工でウェハ厚を調整し、ポリッシャーで鏡面に研磨す
ることでGaAsウェハが得られる。一連の製造工程に
おいて、ウェハ41の外周面44及び周縁部45,45
を、R状に形成又は面取り形成する工程は、面取り加工
機によってなされる。面取り工程では、軸周りに回転す
る砥石で、スライスされたウェハ41の外周面44及び
周縁部45,45に面取り加工を施し、ウェハの外周部
に、ウェハの方向又は表裏を識別するための直線状の加
工部(それぞれ、オリエンテーションフラット(以下、
O・Fと示す)、インデックスフラット(以下、I・F
と示す)と呼ばれる)を形成する。
【0004】例えば、100mm径のGaAsウェハを
形成する場合、図5、図6に示すように、ステージ53
に真空吸着されたウェハ41をゆっくり、例えば1〜3
rpmで回転させながら、その外周面44及び周縁部4
5,45を、高速で回転する砥石51の溝61の溝底部
62、上面部分63、及び下面部分64に順次当接させ
る。これによって、外周面44がR状に形成され、か
つ、オモテ面42及びウラ面43の周縁部45,45が
面取り形成されたウェハが得られる。この時、ウェハ4
1を載せているステージ53の軸と砥石51の軸の軸間
距離をNC制御により調節することで、ウェハの径を1
00mmに調節する。
【0005】また、ウェハにO・FやI・Fを形成する
時は、ウェハ41の外周面44及び周縁部45,45の
加工を行う時に比べて、ステージ53の軸と砥石51の
軸の軸間距離を短くする。これらO・FやI・Fの長さ
は、予め数値を入力しておけば、それに応じて軸間距離
が調節されるようになっている。
【0006】O・FやI・Fも、ウェハのその他の部分
と同様に面取り加工されている場合が殆どである。この
ようにウェハの外周面、周縁部、O・F、及びI・Fに
面取り加工を施すことで、面取り以降の加工工程や、素
子を製作する工程におけるウェハの搬送中の割れ、一部
破損を防止することができる。
【0007】ところで、単結晶はある一定の結晶方向と
なるように成長されることから、単結晶体をスライス、
研磨して得られるウェハの面もある一定の方向を有して
いる。GaAsウェハを始めとする半導体ウェハのウェ
ハ面は、<100>方向(〔100〕方向及びこれと等
価な方向)、又はこれら2方向から若干傾いている場合
が殆どである。例えば、面方位(100)のウェハを例
に挙げると、O・Fの形成位置は、<011>方向
(〔011〕方向及びこれと等価な方向)のいずれか
で、I・Fの形成位置は、これらと90°又は270°
の角をなす方向である場合が多い。
【0008】面方位(100)のGaAsウェハを用い
て半導体レーザ用基板などを製作する場合、GaAsウ
ェハ上にエピタキシャル層などを形成した後、O・Fや
I・Fを基準として、これに平行又は垂直にチップの切
り出しを行っている。ここで、面取り加工機でこれらの
O・FやI・Fを面取り加工した場合、砥石で研削を行
うため、砥石を回転させるモータ軸の偏心など機械的な
精度により、<011>方向に対して数秒から数分“ず
れる”ことがある。このようにずれたO・FやI・Fを
基準にした場合、チップを正確に切り出せないおそれが
ある。
【0009】よって、このずれを避けるべく、図3に示
したウェハ31を構成する結晶に固有の劈開面の位置
に、O・FやI・Fを形成する方法がある。この方法に
よれば、理論上、<011>方向とのずれが生じるおそ
れがなくなり、チップを正確に切り出すことが可能とな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(a)、図7(b)、及び図8に示すように、劈開面の
位置にO・F75(又はI・F76)を形成したウェハ
71の場合、ウェハ71のオモテ面42と劈開面のなす
角、及びウェハ71のウラ面43と劈開面のなす角が9
0°(直角)となってしまう。この場合、面取り工程後
のラッピング工程及び研磨工程において、O・F75又
はI・F76の直角部77,77が、ラップ機の定盤や
研磨機の研磨布に直接接触する。このため、各工程にお
いて、摩擦などにより、これらの直角部77,77の一
部が欠損したり、これらの直角部77,77を起点とし
てウェハ71が破損するおそれがあり、O・F75やI
・F76の部分を面取りしているウェハと比較して、加
工歩留りが低いという問題があった。その結果、化合物
半導体ウェハの製造コストの上昇を招いていた。
【0011】以上の事情を考慮して創案された本発明の
一の目的は、オリエンテーションフラット又はインデッ
クスフラットが劈開面の位置に形成されるウェハで、従
来と比較して製品信頼性が良好な化合物半導体ウェハを
提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、オリエンテー
ションフラット又はインデックスフラットが劈開面の位
置に形成されるウェハで、面取り加工以降の工程での加
工歩留りが良好な化合物半導体ウェハの加工方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る化合物半導体ウェハは、化合物半導体の単結
晶体を切断して得られるウェハに、ウェハの方位又は表
裏を識別するためのオリエンテーションフラット又はイ
ンデックスフラットを形成してなる化合物半導体ウェハ
において、上記ウェハを構成する結晶固有の劈開面の位
置に、上記オリエンテーションフラット又はインデック
スフラットを形成し、それらのオリエンテーションフラ
ット又はインデックスフラットを含むウェハの外周面、
オモテ面及びウラ面の周縁部を面取り部に形成したもの
である。
【0014】以上の構成によれば、面取り工程以降の化
合物半導体ウェハの製造工程における加工歩留りが良好
となり、その結果、化合物半導体ウェハの製品信頼性が
良好となる。
【0015】また、本発明に係る化合物半導体ウェハの
加工方法は、化合物半導体の単結晶体を切断して得られ
るウェハに、ウェハの方位又は表裏を識別するためのオ
リエンテーションフラット又はインデックスフラットを
形成してなる化合物半導体ウェハの加工方法において、
上記ウェハを構成する結晶固有の劈開面の位置に、上記
オリエンテーションフラット又はインデックスフラット
を形成し、それらのオリエンテーションフラット又はイ
ンデックスフラットを含むウェハの外周面、オモテ面及
びウラ面の周縁部を面取り加工機で研削して面取り形成
するものである。
【0016】以上の方法によれば、面取り工程以降の化
合物半導体ウェハの製造工程において、欠損や破損の発
生割合が低下し、その結果、化合物半導体ウェハの加工
歩留りが良好となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基いて説明する。
【0018】本実施の形態に係る化合物半導体ウェハの
平面図を図1(a)に、図1(a)の正面図を図1
(b)に、図1(a)の2方向矢視拡大図を図2に、図
1(b)の3方向矢視拡大図を図3に示す。尚、図4〜
図8と同様の部材には同じ符号を付している。
【0019】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
係る化合物半導体ウェハ11は、化合物半導体の単結晶
体を切断して得られるウェハ41(図4参照)を構成す
る結晶固有の劈開面の位置48に、O・F(オリエンテ
ーションフラット)15又はI・F(インデックスフラ
ット)16のいずれか一方(図1中ではO・F15)を
形成し、また、O・F15の形成位置と90°又は27
0°の角をなす方向にI・F16を形成し、これらのO
・F15及びI・F16を含むウェハの外周面44、オ
モテ面42及びウラ面43の周縁部45,45を面取り
部21,24,31に形成したものである。
【0020】より詳細には、ウェハ11の外周部におけ
るO・F15(又はI・F16)の部分においては、図
3に示すように、外周面34はオモテ面42及びウラ面
43と垂直であり、面取り部31の幅がL2、面取り角
度がθに形成されている。また、ウェハ11の外周部に
おけるO・F15及びI・F16以外の部分において
は、図2に示すように、外周面(面取り部)24はR状
に形成されており、面取り部21の幅がL1、面取り角
度がθに形成されている。
【0021】ウェハ11を構成する化合物半導体として
は、GaAs、InP、InSb、InAs、又はGa
Pが挙げられる。
【0022】ウェハ11の板厚は特に限定するものでは
なく、慣用の化合物半導体ウェハと同等の板厚を有する
ものであればよい。
【0023】次に、本実施の形態に係る化合物半導体ウ
ェハの加工方法を説明する。
【0024】本実施の形態に係る化合物半導体ウェハ1
1の加工方法は、先ず、化合物半導体の単結晶体を切断
して得られるウェハ41(図4参照)を構成する結晶固
有の劈開面の位置48に、O・F(オリエンテーション
フラット)15又はI・F(インデックスフラット)1
6のいずれか一方(図1中ではO・F15)を形成す
る。また、O・F15の形成位置と90°又は270°
の角をなす方向にI・F16を形成する。
【0025】その後、面取り加工機を用いて、O・F1
5及びI・F16を形成したウェハ41の外周面44、
オモテ面42及びウラ面43の周縁部45,45に面取
り加工を施す。
【0026】面取り加工機の研削部分は、図5、図6に
示すように、砥石51と、砥石51を5000〜600
0rpmと高速で回転させるスピンドル52と、ウェハ
41を真空吸着するステージ53で基本的に構成され
る。また、面取り加工機は、砥石51を軸方向(垂直方
向(図6中では上下方向))に移動させる砥石移動機構
(図示せず)と、ステージ53を径方向(水平方向(図
5中では矢印A,B方向))に移動させるステージ移動
機構(図示せず)を有している。これらの移動機構の制
御は、殆どの場合、NC制御によりなされている。ま
た、砥石は、図6に示すように、その外周部51aに断
面アーチ状の溝(図6中では2本図示)61が形成され
ている。ここで、溝61の本数が増える程、同時に面取
り可能なウェハ41の枚数は多くなる。
【0027】この砥石51の溝61内にウェハ41を挿
入することで、ウェハ41の外周面44、オモテ面42
及びウラ面43の周縁部45,45の面取りがなされ、
面取り部の形状が決定される。
【0028】具体的には、最初に、ウェハ41における
O・F15及びI・F16以外の部分の外周部の面取り
を行う。
【0029】先ず、砥石移動機構を用いて、砥石51の
溝61の高さ(位置)がステージ53上のウェハ41の
高さ(位置)と同じになるように調節した後、ステージ
移動機構を用いてゆっくり回転するウェハ41を高速回
転する砥石51の溝61内に挿入する。これによって、
ウェハ41の外周面44を溝61の溝底部62に当接さ
せ、ウェハ41の外周面44を面取りし、R状の外周面
24を形成する。次に、砥石移動機構を用いて、砥石5
1を軸方向下側に移動させ、溝61の上面部分63をウ
ェハ41のオモテ面42の周縁部45に当接させ、オモ
テ面42の周縁部45を面取りし、面取り部21を形成
する。次に、砥石移動機構を用いて、砥石51を軸方向
上側に移動させ、溝61の下面部分64をウェハ41の
ウラ面43の周縁部45に当接させ、ウラ面43の周縁
部45を面取りし、面取り部21を形成する。
【0030】この面取り部21の形成時、砥石51の軸
とステージ53の軸との軸間距離を調節することによ
り、溝61とウェハ41の各周縁部45,45が当接す
る位置が変化し、これに応じて面取り部21の幅L1及
び面取り角度θが変化する。
【0031】次に、ウェハ41におけるO・F15及び
I・F16の部分の外周部の面取りを行う。
【0032】先ず、砥石移動機構を用いて、砥石51の
溝61の高さ(位置)がステージ53上のウェハ41の
高さ(位置)と同じになるように調節した後、ステージ
移動機構を用いてウェハ41のO・F15(又はI・F
16)の部分を高速回転する砥石51の溝61内に挿入
する。この時、ウェハ41は回転させない。次に、砥石
移動機構を用いて、砥石51を軸方向下側に移動させ、
溝61の上面部分63をウェハ41のO・F15の部分
におけるオモテ面42の周縁部45に当接させ、オモテ
面42の周縁部45を面取りし、面取り部31を形成す
る。次に、砥石移動機構を用いて、砥石51を軸方向上
側に移動させ、溝61の下面部分64をウェハ41のO
・F15の部分におけるウラ面43の周縁部45に当接
させ、ウラ面43の周縁部45を面取りし、面取り部3
1を形成する。
【0033】この面取り部31,31の形成時、ステー
ジ移動機構を用いてステージ53を砥石51の接線方向
に移動させることで、O・F15と溝61の上面部分6
3及び下面部分64の当接位置が変わり、O・F15の
全体の面取りを行うことができる。また、砥石51の軸
とステージ53の軸との軸間距離を調節することによ
り、溝61とウェハ41のO・F15の部分における各
周縁部45,45が当接する位置が変化し、これに応じ
て面取り部31の幅L2及び面取り角度θが変化する。
【0034】以上、本実施の形態に係る化合物半導体ウ
ェハ11の加工方法によれば、ウェハ41を構成する結
晶固有の劈開面の位置48にO・F15又はI・F16
を形成したウェハ41の、外周面44、オモテ面42及
びウラ面43の周縁部45,45に面取り加工を施すこ
とで、面取り工程後のラッピング工程及び研磨工程にお
いて、O・F15の面取り部31(又はI・F16の面
取り部)が、ラップ機の定盤や研磨機の研磨布に直接接
触することがなくなる。このため、各工程において、摩
擦などにより、これらの面取り部の一部が欠損したり、
これらの面取り部を起点としてウェハ11が破損するお
それがなくなる。これによって、ウェハ11の製品信頼
性が良好となると共に、化合物半導体ウェハ11の加工
歩留りが著しく向上する。その結果、化合物半導体ウェ
ハの製造コストの低減を図ることができる。
【0035】
【実施例】(実施例)直径78mm、厚さ600μm、
面方位(100)のGaAsウェハを1000枚準備
し、各ウェハの劈開面の位置(図4参照)にO・Fを形
成した。
【0036】次に、面取り加工機を用いて各ウェハに対
して面取り加工を施し、図1〜図3に示した化合物半導
体ウェハを作製した。ここで、I・Fの外周部は、ウェ
ハにおけるO・F及びI・F以外の部分の外周部と同じ
形状となるように、面取り加工を行った。
【0037】(従来例)直径78mm、厚さ600μ
m、面方位(100)のGaAsウェハを1000枚準
備し、各ウェハの劈開面の位置(図4参照)にO・Fを
形成した。
【0038】次に、面取り加工機を用いて各ウェハに対
して面取り加工を施し、図7、図8に示した化合物半導
体ウェハを作製した。ここで、I・Fの外周部は、ウェ
ハにおけるO・F及びI・F以外の部分の外周部と同じ
形状となるように、面取り加工を行った。
【0039】実施例及び従来例のそれぞれ1000枚の
ウェハを、順次、ラッピング工程及び研磨工程に送給
し、厚さ480μmで、両面が鏡面加工されたウェハを
得た。
【0040】従来例の各ウェハにおいては、面取り工程
以降の工程において、ウェハのO・Fの部分に欠損・破
損が生じたウェハ枚数は20枚であった。これに対し
て、実施例の各ウェハにおいては、ウェハのO・Fの部
分に欠損・破損が生じたウェハ枚数は僅か2枚であっ
た。つまり、実施例においては、従来例と比較して欠損
・破損の発生割合が1/10に減少しており、このこと
から、化合物半導体ウェハの加工歩留りが著しく向上す
ることが確認できた。
【0041】以上、本発明の実施の形態は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。 (1) 面取り工程以降の化合物半導体ウェハの製造工
程における加工歩留りが良好となり、その結果、化合物
半導体ウェハの製品信頼性が良好となる。 (2) 面取り工程以降の化合物半導体ウェハの製造工
程において、欠損や破損の発生割合が低下し、その結
果、化合物半導体ウェハの加工歩留りが良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本実施の形態に係る化合物半導体
ウェハの平面図、図1(b)は、図1(a)の正面図で
ある。
【図2】図1(a)の2方向矢視拡大図である。
【図3】図1(b)の3方向矢視拡大図である。
【図4】図4(a)はスライスした直後のウェハの平面
図、図4(b)は、図4(a)の正面図である。
【図5】面取り加工機における研削部分の斜視図であ
る。
【図6】図5における砥石の縦断面図である。
【図7】図7(a)は面取り加工を施したウェハの平面
図、図7(b)は、図7(a)の正面図である。
【図8】図7の8方向矢視拡大図である。
【符号の説明】
11 化合物半導体ウェハ 15 O・F(オリエンテーションフラット) 16 I・F(インデックスフラット) 21 面取り部 24 ウェハの外周面(面取り部) 31 面取り部 41 ウェハ 42 ウェハのオモテ面 43 ウェハのウラ面 44 ウェハの外周面 45,45 ウェハの周縁部 48 劈開面の位置 51 砥石(面取り加工機) 52 スピンドル(面取り加工機) 53 ステージ(面取り加工機)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 晃 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 3C049 AA03 AA09 CB03 CB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体の単結晶体を切断して得ら
    れるウェハに、ウェハの方位又は表裏を識別するための
    オリエンテーションフラット又はインデックスフラット
    を形成してなる化合物半導体ウェハにおいて、上記ウェ
    ハを構成する結晶固有の劈開面の位置に、上記オリエン
    テーションフラット又はインデックスフラットを形成
    し、それらのオリエンテーションフラット又はインデッ
    クスフラットを含むウェハの外周面、オモテ面及びウラ
    面の周縁部を面取り部に形成したことを特徴とする化合
    物半導体ウェハ。
  2. 【請求項2】 化合物半導体の単結晶体を切断して得ら
    れるウェハに、ウェハの方位又は表裏を識別するための
    オリエンテーションフラット又はインデックスフラット
    を形成してなる化合物半導体ウェハの加工方法におい
    て、上記ウェハを構成する結晶固有の劈開面の位置に、
    上記オリエンテーションフラット又はインデックスフラ
    ットを形成し、それらのオリエンテーションフラット又
    はインデックスフラットを含むウェハの外周面、オモテ
    面及びウラ面の周縁部を面取り加工機で研削して面取り
    形成することを特徴とする化合物半導体ウェハの加工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020047946A (ja) * 2019-12-13 2020-03-26 株式会社東京精密 ウェーハの面取り方法

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JP2020047946A (ja) * 2019-12-13 2020-03-26 株式会社東京精密 ウェーハの面取り方法

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