JP2003086050A - 押釦スイッチ - Google Patents

押釦スイッチ

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JP2003086050A
JP2003086050A JP2001278324A JP2001278324A JP2003086050A JP 2003086050 A JP2003086050 A JP 2003086050A JP 2001278324 A JP2001278324 A JP 2001278324A JP 2001278324 A JP2001278324 A JP 2001278324A JP 2003086050 A JP2003086050 A JP 2003086050A
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switch
push button
lever
link mechanism
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Pending
Application number
JP2001278324A
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English (en)
Inventor
Shunkichi Sasaki
俊吉 佐々木
Yasuhiro Takebayashi
泰弘 武林
Satoru Takahashi
知 高橋
Takakazu Hirai
孝和 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ部の接点開閉に必要な接点ギャッ
プ、すなわち、スイッチ部が安全に切れるための接点間
の開離距離と同じかそれ以上の移動ストロークが押釦部
に必要になっており、スイッチ全体が厚くなっていた。 【解決手段】 押釦部5を押すことにより、復帰ばね部
材32L、32Rを圧縮させてレバーリンク機構Fによ
り押釦部5を、その押込方向に平行移動させ、レバーリ
ンク機構Fが押釦部5の押込みにより作動した際に、こ
のレバーリンク機構Fを構成するレバー部材30L、3
0Rを揺動支点Qを中心にして揺動させてスイッチ作動
部材31を介して内蔵スイッチ組立体2を作動するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータスイッ
チ等に用いられる押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の押釦スイッチとしては、図15及
び図16に示すものがある。この押釦スイッチS−1は
ケース90を備えており、このケース90には取付部1
00が設けてあり、また、ケース90には、互いに対向
する側面部のそれぞれの裏側にそれぞれ2個の固定端子
91が取付けてあり、これらの固定端子91は、その上
面部に固定接点91aを備えている。
【0003】また、ケース90には操作軸92が移動可
能に設けてあり、この操作軸92の固定端子91に対向
する内端部には可動片93が取付けてあり、この可動片
93には、固定接点91aに対向する可動接点93aを
備えている。また、操作軸92には拡散板95と文字板
94とキートップ96とが重ねた状態で取付けてある。
【0004】そして、操作軸92は復帰ばね部材97に
より持ち上げられていて、可動接点93aが固定接点9
1aから開離している。
【0005】ランプ98はランプホルダ99に装着して
ある。そして、ケース90内に、ランプ98及びランプ
ホルダ99を収容した状態で、ケース90を取付相手部
材(図示せず)に取付けることにより押釦スイッチS−
1が構成され、この押釦スイッチS−1は、拡散板95
と文字板94とキートップ96とからなる押釦部の直下
にランプ98を配置した直下照光方式である。
【0006】そして、押釦部のキートップ96を指で押
し込むことにより、復帰ばね部材97に抗して操作軸9
2を押し込むと、可動片93の可動接点93aが固定端
子91の固定接点91aに接触して、接点部が閉じてス
イッチオンの状態になる。
【0007】ランプ98が点灯すると、拡散板95を裏
面側から照光する。したがって、文字板94上の文字が
拡散板95を透した光によりキートップ96の外側から
視認される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の押釦スイッチS−1にあっては、キートップ9
6を押すことで直接に、可動接点93aと固定接点91
aとから構成される接点部を閉じてスイッチオンの状態
に作動させる構成になっているために、接点部の接点開
閉に必要な接点ギャップ、すなわち、接点部が安全に切
れるための接点91a、93a間の開離距離と同じかそ
れ以上の移動ストロークがキートップ96に必要になっ
ており、スイッチ全体が厚くなるという問題点があっ
た。
【0009】本発明は上記の問題点に着目して成された
ものであって、その目的とするところは、厚さを薄くす
ることが可能になる押釦スイッチを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る押釦スイッチは、押釦部を押すこと
でスイッチ駆動部を介してスイッチ部を開閉作動させる
ようにケースに収容された押釦スイッチであって、スイ
ッチ駆動部は、押釦部が押されたときに押釦部に連動し
て揺動支点を中心にして揺動可能に互いに対向配置され
た一対のレバー部材を有し且つ両レバー部材が、その互
いに対向する端部で折曲可能に連ねて構成されるレバー
リンク機構と、レバーリンク機構が押釦部の押込みによ
り揺動した際にスイッチ部が開閉作動を行うように構成
したものである。
【0011】かかる構成により、押釦部を押すことによ
り、レバーリンク機構により押釦部を、その押込方向に
平行移動させ、レバーリンク機構が押釦部の押込みによ
り作動した際に、このレバーリンク機構を構成するレバ
ー部材を揺動支点を中心にして揺動させてスイッチ部を
作動することができる。
【0012】スイッチ部の接点開閉に必要な接点ギャッ
プ、すなわち、スイッチ部が安全に切れるための接点間
の開離距離と、押釦部の移動ストロークとは異なるもの
であり、従来は、接点部が安全に切れるための接点間の
開離距離と同じかそれ以上の移動ストロークが押釦部
(キートップ)に必要になっているのに対し、押釦部の
所要の移動ストロークとスイッチ部の接点開閉に必要な
ストローク(接点ギャップ)との差をレバー部材のレバ
ー比を選択することで調整することができるために、押
釦部の小さい移動ストロークでもってスイッチ部を確実
に作動させることができる。
【0013】すなわち、スイッチ部の接点開閉に必要な
ストローク(接点ギャップ)より押釦部の移動ストロー
クを小さくしてスイッチ部を確実に作動させる場合に
は、レバー比の異なるレバー部材を使用すればよい。
【0014】このように、スイッチ部の接点開閉に必要
なストローク(接点ギャップ)より押釦部の移動ストロ
ークを小さくしてスイッチ部を確実に作動させることが
できるために、押釦スイッチの厚さを薄くすることが可
能になる。
【0015】特に、レバーリンク機構が、揺動支点を中
心にして揺動する一対のレバー部材を有し且つ両レバー
部材が、その互いに対向する端部で折曲可能に連ねて構
成されているために、従来一般に使用されている2本の
リンクをそれぞれの中間部で互いに揺動可能に連結した
昇降リンクを使用する必要がなく、押釦スイッチの厚さ
を薄くすることが可能になる。
【0016】ここで、押釦部とは、例えば、操作軸に拡
散板と文字板とキートップとを重ねた状態で嵌め込み、
拡散板と文字板とキートップとを操作軸に固着した構成
のものである。また、スイッチ部とは、例えば内蔵スイ
ッチ組立体としてのメカニカルスイッチが該当する。ま
た、両レバー部材を、その互いに対向する端部で折曲可
能に連ねるとは、例えば一方のレバー部材の対向端部に
一方の当接部である凹部を設け、他方のレバー部材の対
向端部に他方の当接部である凸部を設けて、この凹部に
凸部を着脱可能に且つ回転可能に嵌める等することで、
一方のレバー部材と他方のレバー部材とを折曲可能に連
ねることである。
【0017】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、レバーリンク
機構に、このレバーリンク機構が押釦部の押込みにより
揺動した際に移動するスイッチ作動部材を設け、スイッ
チ作動部材の移動によりスイッチ部が開閉作動を行うよ
うに構成したものである。
【0018】かかる構成により、押釦部を押すことによ
り、レバーリンク機構により押釦部を、その押込方向に
平行移動させ、レバーリンク機構が押釦部の押込みによ
り作動した際に、このレバーリンク機構を構成するレバ
ー部材を揺動支点を中心にして揺動させてスイッチ作動
部材を介してスイッチ部を作動することができる。
【0019】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、両レバー部材
が、対向端部を形成する内縁部の両側部に当接部を、且
つ内縁部とは反対側の外縁部の両側部に連結用軸部をそ
れぞれ有し、且つ内、外縁部間の中間部に揺動支点を配
置するように構成してあり、一方のレバー部材と他方の
レバー部材とを当接部で互いに当接することで折曲可能
にしてレバーリンク機構を構成するようにしたものであ
る。
【0020】かかる構成により、レバーリンク機構を簡
素な構成で、しかも、丈の低い構成にすることができ
て、押釦スイッチの厚さを薄くすることに寄与すること
ができる。
【0021】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、両レバー部材
の連結用軸部に押釦部のレバー連結部を回転可能に連結
してレバーリンク機構を押釦部に連動可能にするように
したものである。
【0022】かかる構成により、両レバー部材の連結用
軸部に押釦部のレバー連結部を回転可能に連結してレバ
ーリンク機構を押釦部に連動可能にしているために、ス
イッチ作動部材を確実に作動させることができる。この
ために、押釦部を偏った押し方で押しても、押圧点を押
し方に関係なく移動させることができて、スイッチ作動
部材を確実に作動させてスイッチ部を確実に作動させる
ことができる。
【0023】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、両レバー部材
の内縁部にスイッチ作動部材の片側を保持する片側保持
部を設け、両片側保持部を突合せてスイッチ作動部材保
持部を形成するようにしたものである。
【0024】かかる構成により、レバーリンク機構がス
イッチ作動部材を保持することが可能になり、レバーリ
ンク機構の作動でスイッチ作動部材がスイッチ部を確実
に作動させることができる。
【0025】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、スイッチ作動
部材保持部でスイッチ作動部材を保持して、スイッチ作
動部材をスイッチ部に対向させるように構成したもので
ある。
【0026】かかる構成により、押釦部を押すことによ
りレバーリンク機構により押釦部を、その押込方向に平
行移動させ、レバーリンク機構が押釦部の押込みにより
作動した際に、このレバーリンク機構を構成するレバー
部材を揺動支点を中心にして揺動させてスイッチ作動部
材を介してスイッチ部を作動することができる。
【0027】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、ケースに、両
レバー部材を、それぞれの揺動支点で揺動するように設
置すると共に、ケースに、押釦部の押込み作動により揺
動した両レバー部材を復帰させる復帰ばね部材を設置
し、且つケースにスイッチ部を設け、レバーリンク機構
が押釦部の押込みにより揺動した際に、両レバー部材で
復帰ばね部材を圧縮すると共に、スイッチ作動部材でス
イッチ部を開閉作動するようにしたものである。
【0028】かかる構成により、押釦部を押すことによ
り、復帰ばね部材を圧縮させてレバーリンク機構により
押釦部を、その押込方向に平行移動させ、レバーリンク
機構が押釦部の押込みにより作動した際に、このレバー
リンク機構を構成するレバー部材を揺動支点を中心にし
て揺動させてスイッチ作動部材を介してスイッチ部を作
動することができる。
【0029】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、スイッチ部
が、プリント基板の面部に固定電極を実装し、この固定
電極に位置決めプレート及びドーム形状の可動電極を重
ねて、位置決めプレートで可動電極を位置決めすると共
に、固定電極に可動電極を導通させ、可動電極が離接す
る固定接点をプリント基板の面部に設けた導電パターン
で形成して構成されるようにしたものである。
【0030】かかる構成により、固定接点はプリント基
板の面部に形成された導電パターンで形成してあり、こ
の固定接点と可動電極とが接点部を構成している。この
場合、固定電極はプリント基板の面部に設けてあり、ま
た、固定接点はプリント基板の面部に形成された導電パ
ターンで形成してあるために、可動電極のストローク
は、従来の導電パターンで形成された固定電極を有する
スイッチに比べて、固定電極の厚さ分大きくなってい
る。
【0031】このために、可動電極の押込みストローク
量が増加して、可動電極が固定接点に接触する際のクリ
ック感を確実に発生させることができる。
【0032】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、スイッチ作動
部材を弾性材で形成し、スイッチ作動部材におけるスイ
ッチ部への作動点と、スイッチ作動部材が両レバー部材
に押される押圧点とを互いに離間させたものである。
【0033】かかる構成により、スイッチ作動部材が、
その押圧点で両レバー部材に押された場合に、スイッチ
作動部材は作動点を支点として撓み、この撓みでオーバ
ートラベルを作り、押釦部の押込みストロークを大きく
することができる。このように、オーバートラベルによ
り押釦部の押込みストロークを大きくすることで、厚さ
の薄い押釦スイッチにおいてスイッチ部を確実に作動さ
せることができる。
【0034】また、本発明に係る押釦スイッチは、上記
した本発明に係る押釦スイッチにおいて、押釦部を照明
する照光部を有し、照光部が、光源部と、この光源部か
らの光を導き拡散させる導光部材と、この拡散された光
を反射させて押釦部への照明光にする反射部材とで構成
してあり、光源部を導光部材の側面に配置して、光源部
からの光を横方向から導光部材に入射させるようにした
ものである。
【0035】かかる構成により、光源部からの光を導光
部材に横方向から入射して、この入射光を拡散し、この
拡散された光を反射部材で反射させて押釦部への照明光
にすることができる。このために、従来の直下型の照光
方式と比較して、同じ輝度レベルで厚さの薄い照光部を
構成することが可能になり、この照光部を使用すること
で、押釦スイッチの厚さを薄くすることが可能になる。
【0036】ここで、光源部とは、例えばLEDモジュ
ールが該当し、導光部材とは、例えば導光板が該当し、
反射部材とは、例えば反射ケースが該当する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る押釦スイッチ
(実施の形態)を図面を参照して説明する。
【0038】図1は本発明に係る押釦スイッチの実施の
形態の斜視図、図2は同押釦スイッチの分解状態の斜視
図、図3は図1のX−X線に沿う断面図、図4は図1の
Y−Y線に沿う断面図である。尚、説明の便宜上、前後
方向、左右方向及び上下方向を図示のように設定する。
【0039】本発明に係る押釦スイッチの実施の形態
は、図2に示すように、ケース1と、このケース1に収
容するスイッチ部である内蔵スイッチ組立体2と、ケー
ス1に設けられて内蔵スイッチ組立体2を作動するスイ
ッチ駆動部3と、照光部4と、押釦部5とを備えてい
る。
【0040】図5に示すように、ケース1はケース本体
1Fを有しており、このケース本体1Fは、底面部(下
面部)1Aと、前、後面部1B、1Cと、左、右面部1
D、1Eとを有するボックス形状をしていて上面が開放
している。また、前、後面部1B、1Cには係止突起部
1aが設けてある。
【0041】そして、ケース本体1Fの底面部1Aに
は、図5に示すように反射ケース取付部6と、レバー部
材設置部8と、復帰ばね部材設置部9とが設けてある。
【0042】反射ケース取付部6は、ケース本体1Fの
底面部1Aの左右に互いに対向するようにして立設され
た左右の取付部10L、10Rを有しており、これらの
取付部10L、10Rは前後方向に長い立壁部17の
前、後端部に、この立壁部17に対して直角を成す屈曲
壁部18を設けた構成であり、これら立壁部17の内面
部には係止爪部11が設けてある。
【0043】また、レバー部材設置部8は、左の前後一
対のレバー支点支承部12Lと、右の前後一対のレバー
支点支承部12Rとを有している。左の前後一対のレバ
ー支点支承部12Lは、側面倒立L形状の支点支承体1
3と、ケース本体1Fの底面部1Aに切り込み14を設
けることにより形成された舌片部15との組み合わせで
あり、舌片部15の先端部には、後述する左のレバー部
材の支軸部を支点支承体13側に案内するガイド部15
Aが形成してある。
【0044】また、右の前後一対のレバー支点支承部1
2Rは、左の前後一対のレバー支点支承部12Lと同構
成であるが、支点支承体13及び舌片部15は逆向きに
してある。
【0045】また、復帰ばね部材設置部9は取付部10
L、10Rの外方に位置する凹部16で構成してあり、
前後方向に長い長方形状である。そして、凹部16の前
後の角部には、角部に沿うようにしてストッパ部16a
が形成してある。
【0046】また、ケース本体1Fには、その底面部1
Aから後面部1Cにかけて長方形状のコネクタ用孔部1
9が設けてある。
【0047】内蔵スイッチ組立体2は、図6の(1)、
(2)に示すように、一対の取付部20aを有する固定
電極20と、ドーム形状の可動電極21と、一対の取付
部22aを有する位置決めプレート22と、一対の取付
部23aを有する弾性部材(ゴム)製のカバー23と、
一対の取付部24aを有する押えプレート24とを有し
ている。
【0048】そして、後述するプリント基板55の面部
に固定電極20を実装して導電パターンに接続し、この
固定電極20に位置決めプレート22及び可動電極21
を重ねて、この位置決めプレート22で可動電極21が
面方向に動かないように位置決めすると共に、固定電極
20に可動電極21を接触させ、可動電極21をカバー
23で覆い、押えプレート24でカバー23を押える。
【0049】そして、固定電極20と位置決めプレート
22とカバー23と押えプレート24とを、それぞれの
重なり合った取付部20a、22a、23a、24aの
部分を取付用ボス(熱かしめボス)25でプリント基板
55に固着して内蔵スイッチ組立体2が構成してある。
【0050】この場合、固定接点20Aはプリント基板
55の面部に形成された導電パターンで形成してあり、
この固定接点20Aと可動電極21とが接点部を構成し
ている。固定電極20はプリント基板55の面部に設け
てあり、また、固定接点20Aはプリント基板55の面
部に形成された導電パターンで形成してあるために、可
動電極21のストロークは、従来の導電パターンで形成
された固定電極を有するスイッチに比べて、固定電極2
0の厚さt分大きくなっている。
【0051】スイッチ駆動部3は、図2に示すように、
左右(一方及び他方)のレバー部材30L、30Rと、
弾性材(ばね板材)よりなるスイッチ作動部材31と、
板ばねよりなる左右の復帰ばね部材32L、32Rとを
備えている。
【0052】図7の(1)、(2)に示すように、左
(一方)のレバー部材30Lは略長方形状のレバー本体
34を有しており、このレバー本体34の左縁部(外縁
部)34aの前、後端部には連結用軸部35が設けてあ
り、また、レバー本体34の右縁部(内縁部)34bに
は、その中央に位置させて左側の片側保持部36Lが設
けてある。また、レバー本体34の左縁部(外縁部)3
4aの前後及び中央には切欠部47が設けてある。
【0053】片側保持部36Lは、レバー本体34の右
縁部(内縁部)34bの中央に設けた切欠部36Aの
前、後部に、レバー本体34の面部より一段低くした低
面部37、38を設け、これらの低面部37、38にガ
イドピン部39と突起部40とを設けて構成してある。
【0054】また、レバー本体34の右縁部(内縁部)
34bの前部には当接部である凹部41が前後方向に形
成してあり、また、後部には当接部である凸部42が前
後方向に形成してある。
【0055】また、レバー本体34の面部34cには、
その中間部において前後方向に長い長方形状の開口部4
8が形成してある。また、レバー本体34の面部34c
には、その前後に位置させて左右方向に長い長方形状の
開口部43が形成してあり、これらの開口部43内には
それぞれ揺動支点Qとなる支軸部44が配置してある。
すなわち、支軸部44は開口部43内の中央にあって、
その両端部が開口部43の前、後面部43a、43bに
連なっている。
【0056】また、レバー本体34の面部34cには、
開口部48と切欠部36Aとの間に位置させて、面部3
4cより一段低くした低面部45が設けてあり、この低
面部45には凹部46が形成してある。
【0057】また、右(他方)のレバー部材30Rは左
のレバー部材30Lと同構成である。そして、右のレバ
ー部材30Rは、左のレバー部材30Lと同じレバー部
材を水平方向に180度回転させることで、左のレバー
部材30Lとに対向させられるものであり、左のレバー
部材30Lと同じ符号を付して説明を省略する。
【0058】スイッチ作動部材31は、図2及び図8に
示すように、短冊形状のプレート部31Aの前、後端部
に、プレート部31Aとは直角を成す突出部31Bを左
右に突出させた構成であって、突出部31Bには孔部3
1Cが設けてある。
【0059】照光部4は、図2及び図9に示すように、
反射部材である反射ケース50と、導光部材である導光
板51と、光源部であるLEDモジュール52とで構成
してあり、反射ケース50の右側部にLEDモジュール
52が装着してある。このLEDモジュール52は取付
基板52Aに複数のLED52Bを横に並べて実装して
構成してあり、各LED52Bは導光板51の右側部に
対向している。
【0060】反射ケース50の裏面部には、図10に示
すように、左右に係止脚部53L、53Rが突設してあ
り、これらの係止脚部53L、53Rには、ケース本体
1F底面部1Aの反射ケース取付部6に設けられた係止
爪部11に係脱可能に係止される係止孔部54が設けて
ある。
【0061】そして、反射ケース50内には導光板51
が収容してあり、反射ケース50の裏面部に、内蔵スイ
ッチ組立体2を搭載したプリント基板55が、熱かしめ
ボス25Aを介して取付けてあってユニット化されてい
る。この場合、反射ケース50の係止脚部53L、53
Rはプリント基板55に設けた開口部55Aを貫通して
おり、また、LEDモジュール52は、その取付基板5
2Aでプリント基板55に接続してある。また、プリン
ト基板55には、その後側に寄せてコネクタ73が固着
してある。
【0062】押釦部5は、図2に示すように透明樹脂で
製作されたキートップ61と、文字板62と、拡散板6
3と、操作軸64とで構成してある。キートップ61の
左右の縁部にはそれぞれ一対の係止部61a、61bが
形成してある。
【0063】操作軸64は、図2に示すように四角枠状
の軸本体64Aを備えており、この軸本体64Aの前、
後面部64a、64bの左、右端部にはレバー連結部6
5が設けてある。これらのレバー連結部65は、図10
に示すように軸本体64Aに突設された突出部66と、
軸本体64Aに切り溝67を設けることにより形成され
た舌片部67とを有しており、突出部66には切欠部6
8が形成してあり、また、舌片部67の先端部には爪部
67Aが形成してあって、切欠部68と舌片部67とで
軸嵌合部69を構成している。
【0064】また、図11の(1)、(2)に示すよう
に軸本体64Aの左、右面部64c、64dの上縁部の
前後には係止片部70が、下縁部には受け部71がそれ
ぞれに軸本体64Aの内方に突入するようにして設けて
ある。また、左面部64cには、右面部64dに比べて
薄肉の撓み部64Bが形成してあり、この撓み部64B
の内面中央には突起部64Cが設けてある。
【0065】そして、操作軸64内に拡散板63と文字
板62とを重ねて収容し、文字板62と拡散板63と文
字板62とを受け部71で受ける。そして、キートップ
61は、図11の(1)に示すように操作軸64の右側
からこの操作軸64内に挿入して、このキートップ61
の左の係止部61aに操作軸64の左の係止片部70を
係止した状態で、キートップ61の左面部で操作軸64
の左面部64cの突起部64Cを押すことでこの左面部
64cの撓み部64Bを外方に撓ませ、次に、図11の
(2)に示すようにキートップ61の右面部を操作軸6
4内に挿入して、このキートップ61を右に移動するこ
とで、キートップ61の右の係止部61bに操作軸64
の右の係止片部70を係止することで、キートップ61
と文字板62と拡散板63とが操作軸64とがユニット
化されている。
【0066】次に、押釦スイッチSの組立を説明する。
【0067】ケース1の底面部1Aの復帰ばね部材設置
部9である左右の凹部16には左右の復帰ばね部材32
L、32Rが設置してある。また、ケース1の底面部1
Aのレバー部材設置部8には左右のレバー部材30L、
30Rが配置してある。
【0068】すなわち、図12に示すように、左のレバ
ー部材30Lは、その前後の支軸部44をケース1の底
面部1Aに設けた左の前後一対のレバー支点支承部12
Lに回転可能に支承されている。この場合、支軸部44
が支点支承体13と舌片部15のガイド部15Aとの間
に入り込むと、舌片部15が撓んで開き、支点支承体1
3と舌片部15との間に支軸部44が入り込んだ時点
で、舌片部15が閉じで支軸部44を支承しており、左
のレバー部材30Lの揺動支点Qを構成している。
【0069】また、右のレバー部材30Rは、左のレバ
ー部材30Lと同様にして、その前後の支軸部44をケ
ース1の底面部1Aに設けた右の前後一対のレバー支点
支承部12Rに回転可能に支承されていて、右のレバー
部材30Rの揺動支点Qを構成している。
【0070】そして、左のレバー部材30Lの凹部41
に右のレバー部材30Rの凸部42を回転可能に嵌合さ
せ、また、右のレバー部材30Rの凹部41に左のレバ
ー部材30Lの凸部42を回転可能に嵌合させて、左の
レバー部材30Lと右のレバー部材30Rとが折曲可能
に連ねてあり、これらの左右のレバー部材30L、30
Rはレバーリンク機構Fを構成している。
【0071】この場合、左のレバー部材30Lの下面部
に左の復帰ばね部材32Lが当接しており、また、右の
レバー部材30Rの下面部に右の復帰ばね部材32Rが
当接している。
【0072】そして、左のレバー部材30Lの左側の片
側保持部36Lと右のレバー部材30Rの右側の片側保
持部36Rとはそれぞれに対向していてスイッチ作動部
材保持部36を形成している。そして、このスイッチ作
動部材保持部36にスイッチ作動部材31が設置されて
いる。
【0073】この場合、左、右側の片側保持部36L、
36Rに設けたガイドピン部39がスイッチ作動部材3
1に設けた孔部31Cを摺動可能に貫通していて、左、
右側の片側保持部36L、36Rに設けた突起部40が
スイッチ作動部材31の下面に当接している。このよう
に、突起部40がスイッチ作動部材31の下面に当接す
ることで、図3及び図8に示すように、押圧点イを構成
している。また、取付部10L、10Rは左右のレバー
部材30L、30Rの開口部48を貫通している。
【0074】そして、照光部4は、反射ケース50の裏
面部に設けた左右に係止脚部53L、53Rを、ケース
本体1Fの底面部1Aに立設された左右の取付部10
L、10Rに嵌合して、これら取付部10L、10Rの
係止爪部11を係止孔部54を係止してケース1に取付
けてある。
【0075】この場合、反射ケース50の裏面部のプリ
ント基板55に搭載された内蔵スイッチ組立体2の可動
電極21がカバー23を介してスイッチ作動部材31の
上面中央に当接するようになる。この当接点が、図3及
び図8に示すように、スイッチ作動部材31におけるカ
バー23(可動電極21)への作動点ニである。そし
て、この作動点ニと押圧点イとは互いに離間している。
【0076】キートップ61を取付けた操作軸64は、
照光部4の上からケース1内に挿入されていて、この操
作軸64に設けたレバー連結部65が左右のレバー部材
30L、30Rの連結用軸部35に回転可能に連結され
ている。
【0077】すなわち、操作軸64に設けられた左の前
後のレバー連結部65は左のレバー部材30Lの連結用
軸部35に回転可能に連結されており、右の前後のレバ
ー連結部65は右のレバー部材30Rの連結用軸部35
に回転可能に連結されている。レバー連結部65と連結
用軸部35との連結は、レバー連結部65の突出部66
の切欠部68と舌片部67とで成す軸嵌合部69に連結
用軸部35を回転可能に嵌合して行われている。
【0078】次に、上記のように構成された押釦スイッ
チSの作動を説明する。
【0079】コネクタ73を電源側に接続することによ
り、プリント基板55に搭載された内蔵スイッチ組立体
2に電源が供給される。
【0080】押釦部5のキートップ61を指で押し込む
ことにより操作軸64が押し込こまれると、操作軸64
の左の前後のレバー連結部65に連結用軸部35で回転
可能に連結された左のレバー部材30Lは、その揺動支
点Qである支軸部44を中心に反時計回り方向に回動
し、また、操作軸64の右の前後のレバー連結部65に
連結用軸部35で回転可能に連結された右のレバー部材
30Rは、その揺動支点Qである支軸部44を中心に時
計回り方向に回動して、左右のレバー部材30L、30
Rの折曲部のスイッチ作動部材保持部36において突起
部40に当接した状態で保持されているスイッチ作動部
材31が上昇する。
【0081】この場合、左の復帰ばね部材32Lは左の
レバー部材30Lの左部位で押されて圧縮されるし、右
の復帰ばね部材32Rは右のレバー部材30Rの右部位
で押されて圧縮される。
【0082】上記のように左右のレバー部材30L、3
0Rで保持されたスイッチ作動部材31が上昇すると、
このスイッチ作動部材31が内蔵スイッチ組立体2の可
動電極21をカバー23を介して押す。
【0083】このために、可動電極21が押し込まれて
反転し、この可動電極21がプリント基板55に設けた
固定接点20Aに接触してスイッチオンの状態になる。
【0084】また、LEDモジュール60のLED52
Bが発光して、光が導光板59によって拡散されて全体
に広がり、反射ケース50により反射されて拡散板62
を裏面側から照光する。したがって、文字板上63の文
字が拡散板62を透した光によりキートップ61の外側
から視認される。
【0085】また、押釦部5のキートップ61の押圧を
解除すると、左の復帰ばね部材32Lのばね力が左のレ
バー部材30Lの左部位を押し上げ、また、右の復帰ば
ね部材32Rのばね力が右のレバー部材30Rの右部位
を押し上げる。
【0086】このために、左のレバー部材30Lは、そ
の支軸部44を中心に時計回り方向に回動し、また、右
のレバー部材30Rは、その支軸部44を中心に反時計
回り方向に回動して、左右のレバー部材30L、30R
が保持しているスイッチ作動部材31が下降する。
【0087】上記のように左右のレバー部材30L、3
0Rで保持されたスイッチ作動部材31が下降すると、
このスイッチ作動部材31による内蔵スイッチ組立体2
の可動電極21への押圧が解除される。
【0088】このために、可動電極21が反転して元の
状態に戻り固定接点20Aから離れてスイッチオフの状
態になる。
【0089】上記したように可動電極21のストローク
は、従来の導電パターンで形成された固定電極を有する
スイッチに比べて、固定電極20の厚さt分大きくなっ
ている。このために、可動電極21の押込みストローク
量が増加して、可動電極21が固定接点20Aに接触す
る際のクリック感を確実に発生させる。
【0090】また、図8に示すように、スイッチ作動部
材31における内蔵スイッチ組立体2のカバー23(可
動電極21)への作動点ニと、スイッチ作動部材31が
左右のレバー部材30L、30Rにおける突起部40に
押される押圧点イとが離間しているために、スイッチ作
動部材31が、その押圧点イで左右のレバー部材30
L、30Rに突起部40を介して押された場合に、スイ
ッチ作動部材31は作動点ニを支点として撓み、この撓
みでオーバートラベルを作り、押釦部5の押込みストロ
ークが大きくなる。
【0091】上記した本実施の形態によれば、内蔵スイ
ッチ組立体2の接点開閉に必要な接点ギャップ、すなわ
ち、内蔵スイッチ組立体2が安全に切れるための接点間
の開離距離と、押釦部5の移動ストロークとは異なるも
のであり、従来は、接点部が安全に切れるための接点間
の開離距離と同じかそれ以上の移動ストロークが押釦部
(キートップ)に必要になっていたが、押釦部5の所要
の移動ストロークと内蔵スイッチ組立体2の接点開閉に
必要なストローク(接点ギャップ)との差をレバー部材
30L、30Rのレバー比を選択することで調整するこ
とができるために、押釦部5の所要の移動ストロークで
もって内蔵スイッチ組立体2を確実に作動させることが
できる。
【0092】例えば、内蔵スイッチ組立体2の接点開閉
に必要なストローク(接点ギャップ)より押釦部5の移
動ストロークを小さくして内蔵スイッチ組立体2を確実
に作動させるような場合には、図7の(1)に示すよう
に、連結軸部35上に位置する一方の力の作用点ロと揺
動支点Qとの間の距離L1と、突起部40上に位置する
他方の力の作用点ハと揺動支点Qとの間の距離L2とを
変えたレバー比の異なるレバー部材30L、30Rを使
用すればよい。
【0093】このように、内蔵スイッチ組立体2の接点
開閉に必要なストローク(接点ギャップ)より押釦部5
の移動ストロークを小さくして内蔵スイッチ組立体2を
確実に作動させることができるために、押釦スイッチS
の厚さを薄くすることが可能になる。
【0094】また、押釦部5は、レバーリンク機構Fに
より、その押込方向に平行に移動するために、押釦部5
を偏った押し方で押しても、レバー部材30L、30R
の一方の力の作用点ロを押して、これらのレバー部材3
0L、30Rを作動させ、スイッチ作動部材31を介し
て内蔵スイッチ組立体2を確実に作動させることができ
る。
【0095】特に、レバーリンク機構Fが、揺動支点Q
を中心にして揺動する左右一対のレバー部材30L、3
0Rを有し且つ両レバー部材30L、30Rが、その互
いに対向する端部で折曲可能に連らねて構成されている
ために、従来一般に使用されている2本のリンクをそれ
ぞれの中間部で互いに揺動可能に連結した昇降リンクを
使用する必要がなく、押釦スイッチSの厚さを薄くする
ことが可能になる。
【0096】また、上記した本実施の形態によれば、左
右のレバー部材30L、30Rが、その外縁部の両端部
に連結用軸部35を有し、且つその内縁部の端部に当接
部としての凹部41及び凸部43とを有し、且つその中
間部に揺動支点Qとしての支軸部44を配置し、且つ内
縁部の中間部にスイッチ作動部材31の片側を保持する
片側保持部36L、36Rを設けて構成してあり、左の
レバー部材30Lと右のレバー部材30Rとを当接部で
互いに折曲可能に連らねることで両片側保持部36L、
36Rを突合せてスイッチ作動部材保持部36を形成し
てレバーリンク機構Fを構成するようにしたことによ
り、レバーリンク機構Fを簡素な構成で、しかも、丈の
低い構成にすることができて、押釦スイッチSの厚さを
薄くすることに寄与することができる。
【0097】また、上記した本実施の形態によれば、ケ
ース1に、左右のレバー部材30L、30Rを、それぞ
れの揺動支点Qで揺動可能に設置すると共に、ケース1
に、押釦部5の押込み作動により揺動した左右のレバー
部材30L、30Rを復帰させる復帰ばね部材32L、
32Rを設置し、且つケース1に内蔵スイッチ組立体2
を配置し、左右のレバー部材30L、30Rの連結用軸
部35に押釦部5における操作軸64のレバー連結部6
5を回転可能に連結してレバーリンク機構Fを押釦部5
に連動可能にすると共に、スイッチ作動部材保持部36
でスイッチ作動部材31を保持して、スイッチ作動部材
31を内蔵スイッチ組立体2に対向させるように構成し
たことにより、押釦部5を押すことにより、復帰ばね部
材32L、32Rを圧縮させてレバーリンク機構Fによ
り押釦部5を、その押込方向に平行移動させ、レバーリ
ンク機構Fが押釦部5の押込みにより作動した際に、こ
のレバーリンク機構Fを構成するレバー部材30L、3
0Rを揺動支点Qを中心にして揺動させてスイッチ作動
部材31を介して内蔵スイッチ組立体2を確実に作動す
ることができる。
【0098】また、左右のレバー部材30L、30Rの
連結用軸部35に押釦部5における操作軸64のレバー
連結部65を回転可能に連結してレバーリンク機構Fを
押釦部5に連動可能にしているために、スイッチ作動部
材31を確実に作動させることができる。このために、
押釦部5を偏った押し方で押しても、スイッチ作動部材
31を確実に作動させて内蔵スイッチ組立体2を確実に
作動させることができる。
【0099】また、上記した本実施の形態によれば、内
蔵スイッチ組立体2が、プリント基板55の面部に固定
電極20を実装し、この固定電極20に位置決めプレー
ト22及びドーム形状の可動電極21を重ねて、位置決
めプレート22で可動電極21を位置決めすると共に、
固定電極20に可動電極21を導通させ、可動電極21
が離接する固定接点20Aをプリント基板55の面部に
設けた導電パターンで形成して構成されるために、可動
電極21のストロークは、従来の導電パターンで形成さ
れた固定電極を有するスイッチに比べて、固定電極20
の厚さt分大きくなっている。このために、可動電極2
1の押込みストローク量が増加して、可動電極21が固
定接点20Aに接触する際のクリック感を確実に発生さ
せる。
【0100】また、上記した本実施の形態によれば、ス
イッチ作動部材31を弾性材で形成し、スイッチ作動部
材31における内蔵スイッチ組立体2のカバー23(可
動電極21)への作動点ニと、スイッチ作動部材31が
左右のレバー部材30L、30Rの突起部40で押され
る押圧点イとを互いに離間させるようにしたことによ
り、スイッチ作動部材31が、その押圧点イで左右のレ
バー部材30L、30Rの突起部40に押された場合
に、スイッチ作動部材31は、作動点ニを支点として撓
み、この撓みでオーバートラベルを作り、押釦部5の押
込みストロークを大きくすることができる。このように
オーバートラベルにより押釦部5の押込みストロークを
大きくすることで、厚さを薄い押釦スイッチSにおいて
内蔵スイッチ組立体2を確実に作動させることができ
る。
【0101】また、本実施の形態によれば、LEDモジ
ュール60のLED52Bからの光を導光板59に横方
向から入射して、この入射光を拡散し、この拡散された
光を反射ケース58で反射させて押釦部5への照明光に
することができる。このために、従来の直下型の照光方
式と比較して、同じ輝度レベルで厚さの薄い照光部を構
成することが可能になり、この照光部を使用すること
で、押釦スイッチSの厚さを薄くすることが可能にな
る。
【0102】次に、上記のように構成された押釦スイッ
チSをエレベータスイッチとして用いた場合、押釦スイ
ッチSをエレベータの籠(図示せず)の取付相手部材で
あるパネルに取付ける取付構造を説明する。
【0103】この取付構造は取付部材である取付金具K
を備えており、この取付金具Kは、図2及び図14に示
すように底面部80a、端面部80b、80cを有する
金具本体80を有しており、この金具本体80の端面部
80b、80cに係止孔部80dを設けると共に、端面
部80b、80cに取付部81を設けた構成である。ま
た、パネルYには複数の開口部84が縦方向(上下方
向)に形成してある。
【0104】そして、押釦スイッチSのケース1の係止
突起部1aを取付金具Kの係止孔部80dに係止して、
取付金具Kに押釦スイッチSを取り付け、パネルYの開
口部84にそれぞれキートップ61を挿入して外方に突
出させた状態で押釦スイッチSをパネルYの裏側に沿わ
せ、取付金具Kの底面部80aを押釦スイッチSのケー
ス1の裏面側で当接させて、この取付金具KをパネルY
の裏側に当てて、取付金具Kを、その取付部81でねじ
部材(図示せず)によりパネルYに取付けて押釦スイッ
チSがパネルYに取付けられている。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る押釦
スイッチによれば、押釦部を押すことにより、レバーリ
ンク機構により押釦部を、その押込方向に平行移動さ
せ、レバーリンク機構が押釦部の押込みにより作動した
際に、このレバーリンク機構を構成するレバー部材を揺
動支点を中心にして揺動させてスイッチ部を作動するこ
とができる。
【0106】スイッチ部の接点開閉に必要な接点ギャッ
プ、すなわち、スイッチ部が安全に切れるための接点間
の開離距離と、押釦部の移動ストロークとは異なるもの
であり、従来は、接点部が安全に切れるための接点間の
開離距離と同じかそれ以上の移動ストロークが押釦部
(キートップ)に必要になっているのに対し、押釦部の
所要の移動ストロークとスイッチ部の接点開閉に必要な
ストローク(接点ギャップ)との差をレバー部材のレバ
ー比を選択することで調整することができるために、押
釦部の小さい移動ストロークでもってスイッチ部を確実
に作動させることができる。
【0107】すなわち、スイッチ部の接点開閉に必要な
ストローク(接点ギャップ)より押釦部の移動ストロー
クを小さくしてスイッチ部を確実に作動させる場合に
は、レバー比の異なるレバー部材を使用すればよい。
【0108】このように、スイッチ部の接点開閉に必要
なストローク(接点ギャップ)より押釦部の移動ストロ
ークを小さくしてスイッチ部を確実に作動させることが
できるために、押釦スイッチの厚さを薄くすることが可
能になる。
【0109】特に、レバーリンク機構が、揺動支点を中
心にして揺動する一対のレバー部材を有し且つ両レバー
部材が、その互いに対向する端部で折曲可能に連ねて構
成されているために、従来一般に使用されている2本の
リンクをそれぞれの中間部で互いに揺動可能に連結した
昇降リンクを使用する必要がなく、押釦スイッチの厚さ
を薄くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押釦スイッチの実施の形態の斜視
図である。
【図2】同押釦スイッチの分解状態の斜視図である。
【図3】図1のX−X線に沿う縦断面図である。
【図4】図1のY−Y線に沿う縦断面図である。
【図5】同押釦スイッチにおけるケースの斜視図であ
る。
【図6】(1)は同押釦スイッチにおける内蔵スイッチ
組立体の下側から見た分解状態の斜視図である。(2)
は内蔵スイッチ組立体の断面図である。
【図7】(1)は同押釦スイッチにおけるレバー部材の
斜視図である。(2)はレバーリンク機構の斜視図であ
る。
【図8】スイッチ作動部材の斜視図である。
【図9】同押釦スイッチにおける照光部の斜視図であ
る。
【図10】押釦部を下側から見た斜視図である。
【図11】(1)、(2)はキートップを操作軸に取付
ける手順の説明図である。
【図12】ケースにレバー部材を装着した状態の斜視図
である。
【図13】ケースにレバー部材を装着しさらに操作軸を
組み込んだ状態の斜視図である。
【図14】本発明に係る押釦スイッチを取付金具に取付
けた状態の斜視図である。
【図15】従来の押釦スイッチの斜視図である。
【図16】同押釦スイッチの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 内蔵スイッチ組立体(スイッチ部) 3 スイッチ駆動部 4 照光部 5 押釦部 20 固定電極 20A 固定接点 21 可動電極 22 位置決めプレート 23 カバー 24 押えプレート 30L 左(一方)のレバー部材 30R 右(他方)のレバー部材 31 スイッチ作動部材 32L 左の復帰ばね部材 32R 右の復帰ばね部材 35 連結用軸部 36 スイッチ作動部材保持部 36L 左側の片側保持部 36R 右側の片側保持部 39 ガイドピン 40 突起部 41 凹部(当接部) 42 凸部(当接部) 44 支軸部 50 反射ケース(反射部材) 51 導光板(導光部材) 52 LEDモジュール(光源部) 55 プリント基板 61 キートップ 62 文字板 63 拡散板 64 操作軸 65 レバー連結部 イ 押圧点 ロ 作用点 ハ 作用点 ニ 作動点 F レバーリンク機構 Q 揺動支点 S 押釦スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 高橋 知 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 平井 孝和 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA01 AB25 AC07 BA01 BC07 CB05 DD13 FB04 JA01 JB06 JC01 JD01 JF21 JF27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押釦部を押すことでスイッチ駆動部を介
    してスイッチ部を開閉作動させるようにケースに収容さ
    れた押釦スイッチであって、 前記スイッチ駆動部は、 前記押釦部が押されたときに前記押釦部に連動して揺動
    支点を中心にして揺動可能に互いに対向配置された一対
    のレバー部材を有し且つ前記両レバー部材が、その互い
    に対向する端部で折曲可能に連ねて構成されるレバーリ
    ンク機構と、 前記レバーリンク機構が前記押釦部の押込みにより揺動
    した際に前記スイッチ部が開閉作動を行うように構成し
    たことを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記レバーリンク機構に、このレバーリ
    ンク機構が前記押釦部の押込みにより揺動した際に移動
    するスイッチ作動部材を設け、前記スイッチ作動部材の
    移動により前記スイッチ部が開閉作動を行うように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の押釦スイッチ
  3. 【請求項3】 前記両レバー部材が、前記対向端部を形
    成する内縁部の両側部に当接部を、且つ前記内縁部とは
    反対側の外縁部の両側部に連結用軸部をそれぞれ有し、
    且つ前記内、外縁部間の中間部に前記揺動支点を配置す
    るように構成してあり、 前記一方のレバー部材と前記他方のレバー部材とを前記
    当接部で互いに当接することで折曲げ可能にして前記レ
    バーリンク機構を構成するようにしたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の押釦スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記両レバー部材の前記連結用軸部に前
    記押釦部のレバー連結部を回転可能に連結して前記レバ
    ーリンク機構を前記押釦部に連動可能にするようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載の押釦スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記両レバー部材の前記内縁部に前記ス
    イッチ作動部材の片側を保持する片側保持部を設け、前
    記両片側保持部を突合せてスイッチ作動部材保持部を形
    成するようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載の押釦スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ作動部材保持部で前記スイ
    ッチ作動部材を保持して、前記スイッチ作動部材を前記
    スイッチ部に対向させるように構成したことを特徴とす
    る請求項5に記載の押釦スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記ケースに、前記両レバー部材を、そ
    れぞれの前記揺動支点で揺動するように設置すると共
    に、前記ケースに、前記押釦部の押込み作動により揺動
    した前記両レバー部材を復帰させる復帰ばね部材を設置
    し、且つ前記ケースに前記スイッチ部を設け、 前記レバーリンク機構が前記押釦部の押込みにより揺動
    した際に、前記両レバー部材で前記復帰ばね部材を圧縮
    すると共に、前記スイッチ作動部材で前記スイッチ部を
    開閉作動するようにしたことを特徴とする請求項6に記
    載の押釦スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ部が、プリント基板の面部
    に固定電極を実装し、この固定電極に位置決めプレート
    及びドーム形状の可動電極を重ねて、前記位置決めプレ
    ートで前記可動電極を位置決めすると共に、前記固定電
    極に前記可動電極を導通させ、前記可動電極が離接する
    固定接点を前記プリント基板の面部に設けた導電パター
    ンで形成して構成されるようにしたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかの一に記載の押釦スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 前記スイッチ作動部材を弾性材で形成
    し、前記スイッチ作動部材における前記スイッチ部への
    作動点と、前記スイッチ作動部材が前記両レバー部材に
    押される押圧点とを互いに離間させたことを特徴とする
    請求項2乃至請求項8のいずれかの一に記載の押釦スイ
    ッチ。
  10. 【請求項10】 前記押釦部を照明する照光部を有し、 前記照光部が、光源部と、この光源部からの光を導き拡
    散させる導光部材と、この拡散された光を反射させて前
    記押釦部への照明光にする反射部材とで構成してあり、
    前記光源部を前記導光部材の側面に配置して、前記光源
    部からの光を横方向から前記導光部材に入射させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれ
    かの一に記載の押釦スイッチ。
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