JP2003085769A - 光記録媒体、光記録媒体記録装置、光記録媒体再生装置 - Google Patents

光記録媒体、光記録媒体記録装置、光記録媒体再生装置

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JP2003085769A
JP2003085769A JP2001271523A JP2001271523A JP2003085769A JP 2003085769 A JP2003085769 A JP 2003085769A JP 2001271523 A JP2001271523 A JP 2001271523A JP 2001271523 A JP2001271523 A JP 2001271523A JP 2003085769 A JP2003085769 A JP 2003085769A
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Masaki Mochizuki
聖樹 望月
Tetsuya Kondo
哲也 近藤
Atsushi Hayamizu
淳 速水
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体上のどの位置においても信号品質よく情
報信号を記録再生できる光記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体と記録層と透光層とから少なくと
もなる光記録媒体であって、同心円状または螺旋状に形
成されているグルーブ溝とランド部とを備え、ランド部
にはグルーブ溝にランドプリピットとして予め記録され
ている情報記録部を有し、情報記録部は媒体の半径方向
にゾーン分割されると共に、グルーブ溝の片側または両
側が各ゾーン内でCAVにより連続ウォブルされてお
り、各ゾーン内では媒体の半径方向に隣接するグルーブ
溝の各ウォブルの位相が常に同位相となるように形成さ
れており、複数のゾーンは媒体の外周方向に1ゾーン進
む毎にウォブルの数が所定の自然数増加して、グルーブ
溝に記録する記録情報が所定の記録単位毎に増加するよ
うに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に薄型透光層入
射タイプの光記録媒体にディジタル情報信号を記録する
ための光記録媒体、この光記録媒体に情報を記録する光
記録媒体記録装置、この光記録媒体から情報を再生する
光記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体に構成されたうねり(以降ウォ
ブルと称する)を持ったグルーブ溝に記録再生が可能
で、グルーブ溝間に存在するランド部に補助情報(以降
ランドプリピットと称する)が予め記録がなされている
光記録媒体が、DVD−RW(デジタルバーサタイルデ
ィスク・リリコーダブル)として知られている。
【0003】また、従来より、特開平9−326138
号公報(発明の名称「光記録媒体及びその記録再生方
法、記録再生装置」)により、DVD−RWと同様な光
記録媒体が開示されている。すなわち、上記の特開平9
−326138号公報には、高密度記録を目的とし、ウ
ォブルしたグルーブを有すると共に、これらグルーブ間
の領域に所定間隔でピットが記録されている光記録媒
体、及びその光記録媒体のグルーブから検出したウォブ
ル信号により光記録媒体の回転制御を行うと共に、ピッ
トから検出したピット信号により記録信号の光記録媒体
上での位置を検出する記録再生方法及び記録再生装置が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のDV
D−RW及び上記公開公報記載の従来の光記録媒体並び
にその記録装置及び再生装置では、線速度一定(CL
V)で記録再生を行うため、以下の問題を有している。
【0005】(1) 隣接するウォブルが逆位相になる
箇所が存在するために、隣接トラックからのクロストー
クが大きくなり、信号品質が劣化するために記録に使え
ない領域が記録媒体面上に複数存在する。また、逆位相
になるためにランドプリピット信号が、劣化する等の問
題が生じる。
【0006】例えば、図11は従来の光記録媒体におけ
る隣接するウォブル位相が逆の位相を持つ箇所を概念的
に示す。同図において、記録媒体半径方向に隣接する3
本のグルーブG21、G22、G23のうち、間のグル
ーブG22と隣接するグルーブG21に形成されている
ウォブルの位相が、Iで示すように反転しており、同様
に、グルーブG22とグルーブG23のウォブルの位相
も反転している。
【0007】このような場合、隣接するグルーブとの距
離が短くなる部分について、隣接するグルーブに記録し
てある信号からのクロストークが大きくなり、信号劣化
からデータ誤りを生じたり、記録時に既に記録してある
隣接トラックの誤消去などが発生する。また、このよう
な部分ではランドプリピット信号の出力が十分に得られ
なかったり、読みとりに影響が出てくる。このため、こ
のように、隣接するグルーブ間で、ウォブル位相が互い
に逆になる部分については、ディジタル情報信号の記録
を行わない、ランドプリピットを記録しない等の対策が
必要であった。
【0008】(2) 光記録媒体の半径方向に大きな距
離のデータシークを行う場合、光ディスク回転用スピン
ドルモータの回転数がデータ記録あるいは再生可能な範
囲に落ち着くまで長時間を要するために、データシーク
に時間がかかる。
【0009】(3) ランドプリピットが、隣接トラッ
クで同じ位相に存在してしまう場合、再生ができないた
めに、位相を変える処理が必要である。
【0010】そこで、上記の(1)のウォブルが逆位相に
なり、データの品位が低下するという問題を解決するた
めに、ヘッダ領域及びデータ記録領域に周期的にうねら
せて形成されたトラッキング用のグルーブを有する記録
再生可能な光記録媒体において、グルーブのうねりの位
相を隣接するグルーブ間で一致させた光記録媒体が従来
より提案されている(特開平10−255330号公
報:発明の名称「光ディスク及びその製造装置」)。
【0011】しかしながら、上記の特開平10−255
330号公報記載の従来の光ディスクでは、上記(1)
の問題は解決がなされるものの、上記の(2)及び(3)
の問題の解決については明確に言及されていない。
【0012】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
ゾーン毎に隣接するウォブル位相が常に一定で、また常
に良好なランドプリピット信号の再生を行うことができ
る光記録媒体、光記録媒体記録装置、光記録媒体再生装
置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明の他の目的は、上記の(1)〜
(3)の問題を解決し得る光記録媒体、光記録媒体記録装
置、光記録媒体再生装置を提供することにある。特に光
記録媒体を高密度化するために近年開発された、薄型透
光層入射タイプの光記録媒体への適応を考慮し、設計し
た光記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記の構成の光記録媒体、光記録媒体
記録装置、光記録媒体再生装置を提供する。 (1) 支持体と、記録層と、透光層とから少なくとも
なる光記録媒体であって、前記光記録媒体の最内周から
最外周に亘って同心円状または螺旋状に形成されている
グルーブ溝と、このグルーブ溝間にそれぞれ連続形成さ
れているランド部とを備え、前記ランド部には、前記グ
ルーブ溝に情報信号を記録及び再生する際に用いられる
補助情報がランドプリピットとして予め記録されている
情報記録部を有し、前記情報記録部は、前記光記録媒体
の半径方向に複数のゾーンに分割されると共に、前記グ
ルーブ溝の片側または両側が、前記複数のゾーンの各ゾ
ーン内で等角速度方式により一定周波数を持って連続し
てウォブルされており、前記各ゾーン内では、前記光記
録媒体の半径方向に隣接する前記グルーブ溝の各ウォブ
ルの位相が常に同位相となるように形成されており、前
記複数のゾーンは、前記光記録媒体の外周方向に1ゾー
ン進む毎に、前記ウォブルの数が所定の自然数増加し、
前記グルーブ溝に記録する記録情報が所定の記録単位毎
に増加するように設定されていることを特徴とする光記
録媒体。 (2) 前記ランドプリピットは、前記ウォブルの周期の
略一定位置 に配置されると共に、連続する所定の数の
前記ランドプリピットからなるプリピットグループによ
り、前記ゾーンのアドレスを少なくとも含むビットデー
タ値を示すことを特徴とする請求項1記載の光記録媒
体。 (3) 前記プリピットグループは、前記光記録媒体の半
径方向に相隣る2つの前記ランド部の間において、前記
光記録媒体の円周方向に位相が異なる位置に予め記録さ
れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
光記録媒体。 (4) 前記プリピットグループは、前記ビットデータ値
が1であることを示すときの前記ランドプリピットの数
と、前記ビットデータ値が0であることを示すときの前
記ランドプリピットの数とが同じであり、かつ、前記ラ
ンドプリピットの前記プリピットグループ内での配列順
の相違により前記ビットデータ値の1又は0を示すこと
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1記載の
光記録媒体。 (5) 前記ウォブルは、その周波数fwが記録又は再生
される情報 信号のチャネルビットクロック周波数fp
との間で、fp=N×fw(ただし、Nは自然数)なる
関係を満足するように形成されていることを特徴とする
請求項1乃至請求項4のいずれか1記載の光記録媒体。 (6) 情報記録領域を等角度間隔で放射線状に複数のセ
グメントで分割すると共に、前記光記録媒体の外周方向
に1ゾーン進む毎に、前記セグメント内の前記ウォブル
の数が所定の自然数毎に増加し、前記セグメント内の記
録情報は所定の記録単位毎に増加することを特徴とする
請求項1記載の光記録媒体。 (7) 前記記録層は、相変化材料、光磁気材料、色素材
料の少なくとも1つを含み、かつ前記透光層は、20〜
120μmの範囲内であることを特徴とする請求項1乃
至請求項6のいずれか1記載の光記録媒体。 (8) 請求項1乃至請求項7のいずれか1記載の光記録
媒体へ情報を記録するための記録装置であって、入力さ
れた記録すべき情報を前記グルーブ溝に所定の記録フォ
ーマットで記録する手段を有することを特徴とする光記
録媒体記録装置。 (9) 請求項1乃至請求項7のいずれか1記載の光記録
媒体に記録された情報の再生を行う再生装置であって、
前記グルーブ溝に記録された記録情報を読み出してデコ
ードするデコード手段を有することを特徴とする光記録
媒体再生装置。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図10は本発明になる光記録
媒体の一実施の形態のおける記録媒体断面図を示す。本
発明になる光記録媒体10は、透光層入射型光記録媒体
であり、支持体51、記録層52,透光層53とから少
なくともなる。そして支持体51の記録層52と接する
側に、グルーブGまたはランドLからなる微細パターン
が形成されている。そして記録または再生を担うレーザ
光60は、光ピックアップ11を介して、透光層53側
から入射される。透光層53を通過した光は、記録層1
2に照射され、再生または記録・再生が行われる。そし
て特に、透光層53を厚さ20〜120μm(ミクロ
ン)前後と非常に薄くすることによって、光ピックアッ
プ11に高い開口数NAのレンズ(NA0.7以上)を
用いることができるようになり、スポット径を絞れるの
で、記録密度が上げられる。なお支持体51、記録層5
2,透光層53については後に詳述する。
【0016】CD(コンパクトディスク)やDVD(デ
ジタルバーサタイルディスク)に代表される従来の情報
記録担体は、支持体51側から光が照射されていたが、
透光層入射型光記録媒体では逆の入射方向になってい
る。グルーブGとランドLの名称は、JIS(日本工業
規格)の定義によれば、グルーブLは入射面に近い方の
溝、ランドLは入射面から遠い方の溝となっている(例
えばJIS−X6271−1991)。図10ではこの
定義に従って、グルーブGとランドLの位置を図示して
おり、レーザ光60はグルーブG側に照射される。
【0017】また 図1は本発明になる光記録媒体10
の一実施の形態における微細パターンの模式図を平面図
で示す。ここで光記録媒体10はディスク状に形成され
た光記録媒体として説明する。本実施の形態の光記録媒
体10は、最内周から最外周に亘って同心円状又は螺旋
(渦巻)状に形成されているグルーブGと、このグルー
ブGの間にそれぞれ連続形成されているランドLとを備
え、ランドLにはグルーブに情報信号を記録/再生する
際に用いられる補助情報がランドプリピットpとして予
め記録されている光記録媒体で、後述するように、情報
記録部が記録媒体半径方向に予め複数のゾーンに分割さ
れており、ウォブルは各ゾーン毎に、角速度一定(CA
V)で記録がなされ、結果としてZCLV(Zone Consta
nt Linear Velocity)あるいはZCAV(Zone Constant
Angler Velocity)の光記録媒体である。
【0018】また、本実施の形態では、図1に示すよう
に、記録媒体半径方向に隣接する3本のグルーブG1、
G2及びG3の位相は、各ゾーン内では常に等しく構成
される。すなわち、図1に示すように、ランドL1に記
録されているp11、p12及びp13からなるウォブ
ル周期の3ビットのプリピットを一つのプリピットグル
ープとし、同様に、ランドL2に記録されているp2
1、p22及びp23からなるウォブル周期の3ビット
のプリピットを一つのプリピットグループとしたとき、
ランドL1のプリピットグループと、ランドL2のプリ
ピットグループとは、記録媒体円周方向の異なる位相に
(ここではプリピットグループ毎に交互に)配置されて
いる。
【0019】図1では上記のプリピットはウォブル振幅
の略ピーク位置に配置がなされている。また、図1では
3ビットのプリピットがすべて存在するように図示して
いるが、プリピットが存在するときには、ビットの値が
“1”とし、プリピットが存在しない時には、ビットの
値が“0”とされ、3ビットの組合せでデータの1か0
かを表現する。上記のプリピットグループの位相関係は
光記録媒体の他の位置でも同様であり、記録媒体半径方
向に相隣る2つのランド間において、プリピットグルー
プは互いに記録媒体円周方向に交互に配置されるように
なされている。
【0020】この実施の形態では、隣接するウォブルが
ゾーン内で同位相であるため、ウォブル位相が逆位相に
なり、グルーブ間隔が小さくなることにより生ずる隣接
トラックからのクロストークは発生しない。また、記録
媒体半径方向に隣接するプリピット位置が隣接ランド間
で重なることはなく、良好なプリピット検出が可能であ
る。
【0021】図2は本発明になる光記録媒体の一実施の
形態におけるゾーン配置の模式図を示す。本実施の形態
の光記録媒体は、図2に示すように、記録領域が記録媒
体の同心円状に、ゾーン0からゾーンZ-1までZ個のゾ
ーンに分割がされ、ゾーン毎のウォブル、プリピットの
位相については図1に述べた通りに形成される。一例と
して、半径12cmの光記録媒体の場合、各ゾーンは1
024トラックから構成される。また、ゾーン数Zは例
えば、83である。
【0022】図3は本発明になる光記録媒体の一実施の
形態におけるセグメント構成の模式図を示す。本実施の
形態の光記録媒体は、図3に示すように、セグメントは
ディスク半径方向に等角度間隔で放射状に、全部でS個
形成される。一例として、半径12cmの光記録媒体に
用いた場合、最内周記録領域を半径24mm、グルーブ
間のトラックピッチを約0.4μmとしたとき、セグメ
ント数Sは13とする。
【0023】ここで、本発明の光記録媒体では、記録さ
れる情報信号のチャネルビットクロック周波数fpとウ
ォブル周波数fwとは、ZCLV方式及びZCAV方式
のいずれであっても、記録媒体全面にわたって次式 fp=N×fw (1) の関係に設定されている。ただし、(1)式中、Nは自
然数である。
【0024】いま、光記録媒体の最内周ゾーンにおける
チャネルビットクロック周波数fpを73.05MHz
とし、自然数Nを279とすると、ウォブル周波数fw
は(1)式より約262kHzとなる。このとき、1セ
クタを36270チャネルビットから構成して、最短マ
ーク当たり3チャネルビットのランレングス制限符号RL
L(2,k)を用いた場合、記録媒体回転数nを最内周で
略34.73rpsとすれば、半径rが24mmの最内
周記録領域における最短記録波長は約0.215μmで
あるとすると、1トラック当たりのチャネルビットは、
2πr/{(最短記録波長)÷3}で表されるので、1
トラック当たりのセクタ数は次式で表される。
【0025】 1トラック当たりのセクタ数 =(1トラック当たりのチャネルヒ゛ット)/(1セクタのチャネルヒ゛ット) =[2πr/{(最短記録波長)÷3}]/(1セクタのチャネルヒ゛ット) =[2π・24・10-3・3/(0.215・10-6)]/36270 =58
【0026】ここで1セクタが26記録ブロックから構
成されるとすると、1セグメント当たり116(=26
×58/13)記録ブロックの情報記録がなされる。ま
た、ウォブル周波数fwが約262kHzであり、記録
媒体1回転期間1/34.73秒で13セグメントが記
録されるから、1セグメントあたりのウォブル数は58
0(=262×103/(34.73×13))となる。
すなわち、1セクタ当たりのウォブル数は10となる。
【0027】また、ゾーン内では半径が大きくなるほど
記録媒体一周の長さが長くなるので、それに伴って最短
マーク長は長くなるが、本実施の形態では、ゾーン最内
周での最短マーク長が略等しくなるように留意して、1
ゾーン外周に進む毎にディスク一周当たり(1トラック
当たり)の情報量が1セクタ分増加する構成としてい
る。このため、最内周ゾーンの一つ外周側のゾーンでは
同様に、1トラック当たり59セクタの情報が記録で
き、1セグメント当たり118(=59×26/13)
記録ブロックの情報記録がなされ、ウォブル数は590
となる。
【0028】このように、本実施の形態によれば、チャ
ネルビットクロック周波数fpとウォブル周波数fwと
が、自然数Nの比例関係を持ち、さらにゾーンの切り替
えでセグメントあたりのウォブル数が10ずつ増加し、
かつ、ゾーンの切り替わりでセグメント内の情報は記録
ブロック単位で増加することとなる。
【0029】また、本発明になる光記録媒体の一実施の
形態における最短記録波長とゾーンとの関係は、図4に
示すように、0ゾーン〜Z-1ゾーンまでの計Zゾーン
のそれぞれにおいて、内周と外周で最短記録波長が図に
示す如く短から長へ鋸波状に変化をする。各ゾーンでは
CAV方式による記録がなされるからである。なお、本
発明では、前記のように、各ゾーンでCAV方式による
記録が行われるが、ディスク全体では各ゾーンすべて同
一回転数のZCAVか、異なるゾーン間では回転数が異
なるZCLVのいずれかの記録がなされる。
【0030】次に、本発明の光記録媒体に記録されるラ
ンドプリピット信号について説明する。図5は本発明に
なる光記録媒体に記録されるランドプリピット信号の一
例のフォーマット構成図を示す。前記の図1に示したよ
うに、記録媒体半径方向に相隣る2つのグルーブの間の
ランドに記録されるランドプリピットp11〜p13、
p21〜p23は、それぞれデータとしての1ビットを
構成し、3ビットのプリピットを一つのプリピットグル
ープとして、図5のフォーマットのランドプリピット信
号がランドに記録される。
【0031】図5に示すように、ランドプリピット信号
は、プリピット同期信号1、ゾーンアドレス2、ブロッ
クアドレス3、付加情報信号4及び誤り訂正符号5が時
系列的に合成された構成で、所定の変調方式で変調され
て、メーカ側において予め記録される。プリピット同期
信号1は、プリピット信号の記録位置を記録装置や再生
装置に識別させるための信号である。
【0032】ゾーンアドレス2は前記ゾーン0〜Z-1
のいずれのゾーンであるかを示すアドレスであり、ブロ
ックアドレス3は各セグメントにおける記録ブロック位
置を識別させるアドレス信号である。付加情報4はレー
ザパワーを駆動するのに必要な情報や、製造番号その他
各種の補助情報である。誤り訂正符号5は、このランド
プリピット信号の誤り訂正用の符号である。
【0033】上記のプリピット同期信号1は、例えば
“111”の3ビットのランドプリピットで表され、デ
ータビットの値「1」は“110” の3ビットのラン
ドプリピットで表され、データビットの値「0」は“1
01”の3ビットのランドプリピットで表される。前述
したように、ランドプリピットの各ビットの“1”はプ
リピット有り、“0”がプリピット無しを意味する。
【0034】このように、データビット1ビットの表す
値「1」に対するプリピットグループの1、0の数と、
データビット1ビットの表す値「0」に対するプリピッ
トグループの1、0の数は等しいから、プッシュプル方
式のトラッキングサーボによって再生をした場合、左右
のプリピットの個数の違いによるサーボオフセットの発
生を抑圧できる。
【0035】次に支持体51、記録層52及び透光層5
3について詳細に説明する。支持体51は、この上に形
成されている記録層52及び透光層53を機械的に保持
する機能を有するベースである。この材料としては、合
成樹脂、セラミック、金属のいずれかが用いられる。合
成樹脂の代表例としては、ポリカーボネートやポリメチ
ルメタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート・
ポリスチレン共重合体、ポリビニルクロライド、脂環式
ポリオレフィン、ポリメチルペンテンなどの各種熱可塑
性樹脂や熱硬化樹脂、各種エネルギー線硬化樹脂(紫外
線硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子線硬化樹脂の例を含
む)を好適に用いることができる。なお、これらは金属
粉またはセラミック粉などを配合した合成樹脂であって
もよい。
【0036】また、セラミックの代表例としてはソーダ
ライムガラス、ソーダアルミノ珪酸ガラス、ホウ珪酸ガ
ラス、石英ガラスなどを用いることができる。また、金
属の代表例としてはアルミニウムのような透光性を有し
ない金属板も用いることもできる。なお機械的に保持す
る必要性から支持体51の厚みは0.3〜3mm、望ま
しくは0.5〜2mmが好適に用いられる。情報記録担
体1が円盤状である場合には、従来の光記録媒体との互
換性から、支持体51、記録層52,透光層53等の合
計厚みが1.2mmとなるように、支持体51の厚みを
設計するのが望ましい。
【0037】記録層52は、情報を読み出し、あるいは
情報を記録ないしは書き換える機能を有した薄膜層であ
る。この記録層52には、ランド部L又はグルーブ部G
のいずれか一方に情報が記録される。この記録層52の
材料としては、相変化材料に代表される記録前後におい
て反射率変化や屈折率変化を起こす材料、あるいは光磁
気材料に代表される記録前後においてカー回転角変化を
起こす材料、あるいは色素材料に代表される記録前後に
おいて屈折率変化や深さ変化を起こす材料が用いられ
る。
【0038】相変化材料の具体例としては、インジウ
ム、アンチモン、テルル、セレン、ゲルマニウム、ビス
マス、バナジウム、ガリウム、白金、金、銀、銅、アル
ミニウム、シリコン、パラジウム、錫、砒素などの合金
(合金とは酸化物、窒化物、炭化物、硫化物、フッ化物
の例を含む)を用いることができ、特にGeSbTe
系、AgInTeSb系、CuAlSbTe系、AgA
lSbTe系などの合金が好適である。これらの合金に
微量添加元素としてCu、Ba,Co,Cr,Ni,P
t,Si,Sr,Au,Cd,Li,Mo,Mn,Z
n,Fe,Pb,Na,Cs,Ga,Pd,Bi,S
n,Ti、V、Ge、Se、S、As、Tl、In、P
d、Pt、Niの群から選ばれる少なくとも1種以上の
元素を合計で0.01原子%以上10原子%未満含有す
ることもできる。
【0039】また、光磁気材料の具体例としては、テル
ビウム、コバルト、鉄、ガドリニウム、クロム、ネオジ
ム、ジスプロシウム、ビスマス、パラジウム、サマリウ
ム、ホルミウム、プロセオジム、マンガン、チタン、パ
ラジウム、エルビウム、イッテルビウム、ルテチウム、
錫などの合金(合金とは酸化物、窒化物、炭化物、硫化
物、フッ化物の例を含む)を用いることができ、特にT
bFeCo、GdFeCo、DyFeCoなどに代表さ
れるように遷移金属と希土類の合金で構成するのが好適
である。更に、コバルトと白金の交互積層膜を用いて記
録層12としてもよい。
【0040】また、色素材料の具体例としては、ポルフ
ィリン色素、シアニン色素、フタロシアニン色素、ナフ
タロシアニン色素、アゾ色素、ナフトキノン色素、フル
ギド色素、ポリメチン色素、アクリジン色素、などを用
いることができる。
【0041】これら記録層52の形成方法としては、気
相成膜法または液層成膜法を用いることができる。気相
成膜法の代表例としては抵抗加熱型や電子ビーム型の真
空蒸着、直流スパッタリングや高周波スパッタリング、
反応性スパッタリング、 イオンビームスパッタリン
グ、イオンプレーティング、CVD法等を用いることが
できる。また液層成膜法の代表例としては、スピンコー
ト法や浸漬引き上げ法等を用いることができる。また記
録層52には、これら記録を担う材料以外に、記録性能
または再生性能を増強する目的で、補助材料を内蔵、ま
たは積層をしてもよい。例えばZnS、SiO2、Mg
F2、ZrO2などの誘電体材料を先述の記録材料に積
層することによって、再生光量の増大や、書き換え回数
の向上をすることができる。
【0042】透光層53は,収束した再生光を光学的歪
みの少ない状態で記録層52に導く機能を有する。例え
ば、再生波長λにおいて透過率を70%以上、望ましく
は80%以上有した材料を好適に用いることができる。
この透光層53は、光学的な異方性が少なく、具体的に
は複屈折が90度(垂直)入射ダブルパスにて±100
nm以下、望ましくは±50nm以下、更に望ましくは
±30nm以下とした材料が用いられる。このような特
性を有する材料としてポリカーボネートやポリメチルメ
タクリレート、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、
ポリスチレン、ポリカーボネート・ポリスチレン共重合
体、ポリビニルクロライド、脂環式ポリオレフィン、ポ
リメチルペンテンなどを用いることができる。
【0043】なお、透光層53は、記録層52を機械
的、化学的に保護する機能を有するようにしても良い。
このような機能を有する材料として、剛性の高い材料を
用いることができ、例えば透明セラミック(例えばソー
ダライムガラス、ソーダアルミノ珪酸ガラス、ホウ珪酸
ガラス、石英ガラス)や熱硬化性樹脂、エネルギー線硬
化樹脂(例えば紫外線硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子
線硬化樹脂)が好適に用いられる。なお透光層53の厚
みは、光記録媒体10が傾斜した場合の収差を抑える観
点から120ミクロン以下が望ましく、また記録層52
へのスクラッチ傷を防止する観点から20ミクロン以上
が望ましい。すなわち20〜120ミクロンの範囲であ
る。より望ましくは25〜100ミクロンの範囲であ
る。また厚みの一面中でのバラツキは最大で±3ミクロ
ン、望ましくは±2ミクロン以下とする。更に望ましく
は±1ミクロン以下とする。なお透光層53は、図10
に記したような単層構造に限らず、機能が同様な複数の
層の積層であってもよい。
【0044】次に、本発明の記録装置について説明す
る。図6は本発明になる光記録媒体記録装置の一実施の
形態のブロック図を示す。同図中、光記録媒体10には
図1乃至図5と共に説明したように、記録媒体半径方向
に相隣る2つのランド間において、プリピットグループ
は互いに記録媒体円周方向に交互に配置されてランドプ
リピット信号が予め記録されており、かつ、隣接するグ
ルーブのウォブルがゾーン内で同位相であるようになさ
れている。
【0045】記録時には光ピックアップ11から光記録
媒体10へ照射したレーザ光により記録が行われるので
あるが、光ピックアップは、このレーザ光の光記録媒体
10からの反射光を光電変換して再生信号を生成し、そ
の再生信号をプリピット再生回路12及びウォブル検出
回路13にそれぞれ供給する。図6における再生信号は
記録信号と周波数帯域が異なり、プリピット再生回路1
2は、再生信号中のプリピット位相と、図5に示した付
加情報4とゾーンアドレス2などを検出する。ウォブル
検出回路13は、再生信号中のウォブル信号を検出す
る。
【0046】クロック生成装置14は、例えば位相同期
ループ(PLL)回路から構成されており、ウォブル検
出回路13から出力されたウォブル信号を入力として受
け、このウォブル信号の周波数fwに基づいて、前記
(1)式に示したチャネルビットクロック周波数fp
(=N×fw)を生成し、更に、その生成したチャネル
ビットクロック周波数信号を、プリピット再生回路12
から出力されたプリピット位相情報に基づいて位相同期
をかけることにより、記録のためのビットクロックを生
成して記録処理装置15へ出力する。
【0047】記録処理装置15は、所望の記録信号を、
プリピット再生回路12で得られた付加情報とクロック
生成装置14で生成されたビットクロックに基づき、記
録情報に変換生成する。この記録情報は、例えば、前述
したRLL(2,k)符号で、NRZIの表現で“1”
と“1”の間にある“0”の数が最小で2個、最大でk
個であるブロック符号化されたものであり、記録回路1
6に入力される。記録回路16は、入力された記録情報
を、例えば図7に示すような所定の記録フォーマットに
変換した後、光ピックアップ11に供給し、光ピックア
ップ11から発生させたレーザ光により所定の記録波形
で光記録媒体10に記録情報を記録させる。
【0048】一方、モータ制御回路18は、プリピット
再生回路12により再生信号から得られたゾーン情報
と、基準クロック発生回路17から入力された基準クロ
ックと、外部から入力されたZCLV/ZCAV切り替
え信号とに基づき生成したモータ駆動信号により、光記
録媒体回転用スピンドルモータ19を回転させる。
【0049】図8は上記のモータ制御回路18の要部の
一例のブロック図を示す。モータ制御回路18は、図8
に示すように、279分周器21、(58+M)/58分周器2
2及び周波数/位相比較器23から構成されたZCLV
/ZCAV切替回路20を有している。図8において、
279分周器21は、基準クロック発生回路17から出
力された周波数fpに等しい基準クロックの周波数を1
/279倍に分周して、ウォブル周波数fwに等しい信
号を生成して(58+M)/58分周器22に供給する。
【0050】(58+M)/58分周器22は、ZCLV/Z
CAV切り替え信号に基づき、光ディスク10に対して
ZCLV方式で信号記録を行うように指示されたときに
は、上記のMの値が0に設定され、入力された基準クロ
ックを分周することなく、入力と同じ周波数で周波数/
位相比較器23に供給し、ここでウォブル検出回路13
からの再生されたウォブル信号と周波数及び位相比較す
る。この周波数/位相比較器23の2つの入力信号の周
波数及び位相誤差は、回転誤差信号としてモータ制御回
路18内の駆動回路部(図示せず)などを通して図6の
スピンドルモータ19に供給され、ここで再生ウォブル
信号の周波数及び位相が基準クロックと常に一定の関係
を保つように、回転制御する。これにより、ZCLV方
式の記録が行われる。
【0051】一方、(58+M)/58分周器22は、ZCL
V/ZCAV切り替え信号に基づき、光記録媒体10に
対してZCAV方式で信号記録を行うように指示された
ときには、上記のMがゾーンアドレスで更新される(M
は最内周ゾーンでは0、以外周側のゾーン毎に1ずつ増
加する)。前述したように、本実施の形態の光ディスク
では、1ゾーン外周側にいく毎にそのゾーン内の各トラ
ック当たりのセクタ数が1ずつ増加するようにされてい
るので、(58+M)/58分周器22は、279分周器21
から取り出されたウォブル周波数fwを、各ゾーンの1
トラック当たりのウォブル数と最内周ゾーンの1トラッ
ク当たりのウォブル数との比(すなわち、各ゾーンの1
トラック当たりのセクタ数「58+M」と最内周ゾーン
の1トラック当たりのセクタ数「58」との比)で分周
した信号を生成して、周波数/位相比較器23に供給
し、ここでウォブル検出回路13からの再生されたウォ
ブル信号と周波数及び位相比較する。
【0052】この周波数/位相比較器23の2つの入力
信号の周波数及び位相誤差は、回転誤差信号としてモー
タ制御回路18内の駆動回路部(図示せず)などを通し
て図6のスピンドルモータ19に供給され、ここで再生
ウォブル信号の周波数及び位相が各ゾーンの1トラック
当たりのウォブル数(セクタ数)に応じて変化され、常
に一定回転数となるように回転制御する。これにより、
ZCAV方式の記録が行われる。
【0053】次に、本発明になる光記録媒体再生装置の
一実施の形態について説明する。図9は本発明になる光
記録媒体再生装置の一実施の形態のブロック図を示す。
同図中、図6と同一構成部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。図9において、光記録媒体30は、図
1乃至図5と共に説明した光記録媒体であり、各グルー
ブにディジタル情報が前述したフォーマットで記録され
ている記録済み記録媒体である。
【0054】光ピックアップ11から光記録媒体30に
照射されたレーザ光は、光記録媒体30で反射され、そ
の反射光が光ピックアップ11で受光され、所定の信号
処理を受けて再生信号とされて再生回路31に供給され
る。この再生回路31は公知の回路であり、入力された
再生信号の特性補正を行い、また、再生信号からクロッ
クを抽出した後、データ復号等の処理を行い、得られた
再生情報とビットクロックを再生処理装置32に供給
し、公知の再生処理を行わせる。
【0055】ここで、光記録媒体30がZCLV方式で
あるかZCAV方式であるかに応じて、モータ制御回路
18にZCLV/ZCAV切り替え信号が入力される。
光ディスク30がZCAV方式であるときには、ビット
クロックの引き込みに有利なように、プリピット再生回
路12で再生信号から得られたゾーン情報を再生回路3
1に送り、再生回路31内のPLL回路の引き込みを早
くすることも可能である。これにより、半径方向に大き
な距離のデータシークを行う場合でも、スピンドルモー
タ19の回転数を迅速に所要の回転数にすることができ
る。
【0056】この実施の形態では、光記録媒体30に予
め記録されているグルーブの各ウォブルが、同じゾーン
内では記録媒体円周方向に常に同位相とされているの
で、隣接トラックからのクロストークを最小にでき、再
生信号品質を高品質にでき、また、ランドプリピット信
号も高品質で再生できる。更に、相隣る2本のランドに
記録されているランドプリピットグループは、記録媒体
円周方向に互い違いに形成されているので、再生ができ
ないために位相を変えるという処理を不要にできる。
【0057】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、用途に応じた種々変形が可能であ
る。例えば本発明なる光記録媒体10、30は、図10
では1つの平面にトラックを形成したいわゆる単層記録
媒体として示したが、これに限るものではなく、複数の
トラック平面を平行に配置した多層記録媒体としてもよ
い。
【0058】また実施例ではグルーブの両側が、一定周
波数をもって連続してウォブルされているが、グルーブ
の片側だけをウォブルするようにしてもよい。また、3
つのランドプリピットで1つのプリピットグループを構
成するように説明したが、1つのプリピットグループを
構成するランドプリピットの数は3以外の数でもよいこ
とは勿論である。また、プリピットグループは、記録媒
体半径方向に相隣る2つのランド部の間において記録媒
体円周方向に交互に配置されるとしたが、複数のプリピ
ットグループを1つのまとまりとして交互に配置しても
よい。
【0059】また本発明なる光記録媒体10に記録する
信号はRLL(2,k)として説明したが、これに限る
ものではなく、いわゆる(d、k)符号と呼ばれるすべ
ての信号変調コードに適応が可能である。具体的にはR
LL(2,k)の例としては、k=10としたEFM、
EFMプラス(8-16変調)や特開2000−286
709記載の変調信号(D8−15変調)などがある。
また(d、k)符号のうち、d=1,k=7とした特開
平11-346154記載の変調信号(1,7PP変
調)、d=1,k=10とした特開2000−3326
13記載の変調信号(D4、6変調)なども好適に用い
ることができる。
【0060】またトラックピッチを0.4μm、最短マ
ーク長を0.215μmとしたが、これに限るものでは
なく、種々選択が可能である。例えば先述のD8−15
変調を用いた場合、記録再生レーザー60の波長を40
5nm、ピックアップ11の対物レンズのNAを0.8
5を用いれば、実用的なトラックピッチとして0.32
μm、最短マーク長0.185μmまで短縮化すること
ができる。また例えば先述のD4,6変調を用いた場
合、記録再生レーザー60の波長を405nm、ピック
アップ11の対物レンズのNAを0.85を用いれば、
実用的なトラックピッチとして0.32μm、最短マー
ク長0.154μmまで短縮化することができる。
【0061】また例えば先述の1,7PP変調を用いた
場合、記録再生レーザー60の波長を405nm、ピッ
クアップ11の対物レンズのNAを0.85を用いれ
ば、実用的なトラックピッチとして0.32μm、最短
マーク長0.149μmまで短縮化することができる。
なおこれら波長とNAの選択は、直径120ミリ記録媒
体において、25GBもの記録容量を実現するものであ
り、HDTV画像を2時間以上記録するのに適してい
る。
【0062】また図6の記録装置、図9の再生装置では
光記録媒体10,30をレーザーパワー変調によって記
録し、反射率、屈折率変化により再生する記録媒体とい
う前提で説明した。光磁気材料を記録層52に用いた光
記録媒体10,30の場合には、図6の記録装置、図9
の再生装置に磁気ヘッド及び磁気ヘッド駆動回路を追加
することにより、良好な記録再生を行うことができる。
【0063】また光記録媒体10の一例として、ディス
ク状の光記録媒体で説明したが、これに限るものではな
く、例えばディスク形状の一部をカットしたものを内部
に含み、カード状に形成された光記録媒体10であって
もよい。図12にその例を示すようにゾーン0からゾー
ンZ’-1までが記録再生に使用され、ゾーンZからゾ
ーンZ+nまでは使用されない形態であってもよいもの
である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各ゾーン内では記録媒体半径方向に隣接するグルーブ溝
の各ウォブルの位相が常に同位相となるように形成さ
れ、隣接するグルーブからのクロストークを最小にした
ため、光記録媒体上のどの位置においても信号品質よく
情報信号を記録し再生でき、またランドプリピット信号
も高品質で再生することができる。また、本発明によれ
ば、プリピットグループが、記録媒体半径方向に隣接す
るランド部において、記録媒体円周方向の位相が異なる
位置に予め記録されることで、隣接するランド部からの
プリピットのクロストークを最小としてランドプリピッ
トを再生できるようにしたため、従来隣接トラックで同
じ位相に存在するために再生できないことがあったラン
ドプリピットを、常に良好に再生することができる。ま
た、本発明によれば、記録時及び再生時のいずれの場合
も、ウォブル周波数fwと各ゾーンにおける基準クロッ
クを比較し、その比較結果に基づいて光ディスクの回転
制御ができ、再生信号から検出したウォブル周波数fw
が常に基準クロック周波数となるように回転制御するこ
とによりZCLV方式の回転制御ができ、また、全ゾー
ンで常に一定回転数となるように回転制御することによ
り、ZCAV方式の回転制御ができるため、ZCLV方
式及びZCAV方式のいずれでも記録や再生が可能な記
録装置、再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光記録媒体の一実施の形態のウォブル構
成を示す図である。
【図2】本発明光記録媒体の一実施の形態のゾーン構成
を示す図である。
【図3】本発明光記録媒体の一実施の形態の記録セグメ
ントの構成を示す図である。
【図4】本発明光記録媒体の一実施の形態の各ゾーンで
の最短記録波長の変化を模式的に示す図である。
【図5】本発明光記録媒体に記録されるランドプリピッ
ト信号の一例の信号フォーマットを示す図である。
【図6】本発明になる光記録媒体記録装置の一実施の形
態のブロック図である。
【図7】本発明光記録媒体の記録信号の一例の信号フォ
ーマットを示す図である。
【図8】図6中のモータ制御回路内のZCLV/ZCA
V切替回路の一実施の形態のブロック図である。
【図9】本発明になる光記録媒体再生装置の一実施の形
態のブロック図である。
【図10】本発明になる光記録媒体一実施の形態の断面
構造を示す図である。
【図11】従来の光記録媒体の一例のウォブル構成を示
す図である。
【図12】光記録媒体の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10、30 光記録媒体 11 光ピックアップ 12 プリピット再生回路 13 ウォブル検出回路 14 クロック生成装置 15 記録処理装置 16 記録回路 17 基準クロック発生回路 18 モータ制御回路 20 ZCLV/ZCAV切替回路 21 279分周器 22 (58+M)/58分周器 23 周波数/位相比較器 51 支持体 52 記録層 53 透光層 60 レーザ光 G1、G2、G3、G21、G22、G23 グルーブ L1、L2、L21、L22、L23 ランド p11、p12、p13、p21、p22、p23 ラ
ンドプリピット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 521 G11B 11/105 521E 521J 531 531E (72)発明者 速水 淳 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5D029 LB01 LB07 WA02 WA27 WD11 WD16 5D075 DD01 DD05 DD06 DD09 FG18 5D090 AA01 BB03 BB05 BB10 CC01 CC14 GG03 GG22 GG26 GG28

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、記録層と、透光層とから少な
    くともなる光記録媒体であって、前記光記録媒体の最内
    周から最外周に亘って同心円状または螺旋状に形成され
    ているグルーブ溝と、このグルーブ溝間にそれぞれ連続
    形成されているランド部とを備え、 前記ランド部には、前記グルーブ溝に情報信号を記録及
    び再生する際に用いられる補助情報がランドプリピット
    として予め記録されている情報記録部を有し、 前記情報記録部は、前記光記録媒体の半径方向に複数の
    ゾーンに分割されると共に、前記グルーブ溝の片側また
    は両側が、前記複数のゾーンの各ゾーン内で等角速度方
    式により一定周波数を持って連続してウォブルされてお
    り、 前記各ゾーン内では、前記光記録媒体の半径方向に隣接
    する前記グルーブ溝の各ウォブルの位相が常に同位相と
    なるように形成されており、 前記複数のゾーンは、前記光記録媒体の外周方向に1ゾ
    ーン進む毎に、前記ウォブルの数が所定の自然数増加
    し、前記グルーブ溝に記録する記録情報が所定の記録単
    位毎に増加するように設定されていることを特徴とする
    光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ランドプリピットは、前記ウォブル
    の周期の略一定位置に配置されると共に、連続する所定
    の数の前記ランドプリピットからなるプリピットグルー
    プにより、前記ゾーンのアドレスを少なくとも含むビッ
    トデータ値を示すことを特徴とする請求項1記載の光記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 前記プリピットグループは、前記光記録
    媒体の半径方向に相隣る2つの前記ランド部の間におい
    て、前記光記録媒体の円周方向に位相が異なる位置に予
    め記録されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記プリピットグループは、前記ビット
    データ値が1であることを示すときの前記ランドプリピ
    ットの数と、前記ビットデータ値が0であることを示す
    ときの前記ランドプリピットの数とが同じであり、か
    つ、前記ランドプリピットの前記プリピットグループ内
    での配列順の相違により前記ビットデータ値の1又は0
    を示すことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記ウォブルは、その周波数fwが記録
    又は再生される情報信号のチャネルビットクロック周波
    数fpとの間で、 fp=N×fw(ただし、Nは自然数) なる関係を満足するように形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれか1記載の光記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 情報記録領域を等角度間隔で放射線状に
    複数のセグメントで分割すると共に、前記光記録媒体の
    外周方向に1ゾーン進む毎に、前記セグメント内の前記
    ウォブルの数が所定の自然数毎に増加し、前記セグメン
    ト内の記録情報は所定の記録単位毎に増加することを特
    徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記記録層は、相変化材料、光磁気材
    料、色素材料の少なくとも1つを含み、かつ前記透光層
    は、20〜120μmの範囲内であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれか1記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1記載
    の光記録媒体へ情報を記録するための記録装置であっ
    て、 入力された記録すべき情報を前記グルーブ溝に所定の記
    録フォーマットで記録する手段を有することを特徴とす
    る光記録媒体記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれか1記載
    の光記録媒体に記録された情報の再生を行う再生装置で
    あって、 前記グルーブ溝に記録された記録情報を読み出してデコ
    ードするデコード手段を有することを特徴とする光記録
    媒体再生装置。
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