JP2003085344A - 経営改革のための対策案立案支援方法およびそのためのシステム - Google Patents

経営改革のための対策案立案支援方法およびそのためのシステム

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JP2003085344A JP2001277440A JP2001277440A JP2003085344A JP 2003085344 A JP2003085344 A JP 2003085344A JP 2001277440 A JP2001277440 A JP 2001277440A JP 2001277440 A JP2001277440 A JP 2001277440A JP 2003085344 A JP2003085344 A JP 2003085344A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個別企業ごとの具体的な経営改革のための対
策案を立案することの支援、および、対策案について検
証することについての支援を行う技術を提供。 【解決手段】 業務の状態を表す複数の指標を含む一般
的業務指標ベクトルfと、一般的業務指標ベクトルfに
おける解決すべき場合における対処方法を示す対策案を
複数含む一般的対策案ベクトルxと、課題を示す課題指
標ベクトルf’とに基づいて、課題指標ベクトルf’と
対策案ベクトルx’との対応関係を規定する課題指標−
対策案マトリクスMm’を作成する(ステップ322
1)。一般的対策案ベクトルxから、マトリクスMm’
の列に存在する対策案を抜粋して、候補対策案ベクトル
x’を選択する(ステップ3222)。対策案の実施に
必要な投資総額行列Miを作成する(ステップ322
3)。課題指標と対策案の関係式(f’=Mm’・
x’)を作成する(ステップ3224)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業における経営
改革のための対策案の立案を支援する技術に係り、特
に、熟練した経営者でなくとも、企業の経営状態を表す
指標を用いて経営改革のための対策案を得ることができ
る対策案の立案を支援する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】株式会社等の営利を求める企業では、売
上を向上し、経費を削減して、利益を上げるために、効
率的な経営が求められる。このため、経営者は、自企業
の経営上の問題を把握し、何をどのように改善すれば目
的を達成することができるかを考える必要に迫られる。
しかも、その場合に、経営者は、限られた資金で、最大
の効果を得ることが期待できる対策案を採用する必要が
ある。
【0003】しかし、企業の経営者のすべてが、経営上
の問題を解決するための適切な対策案を立案することが
できるとは限らない。例えば、経験の浅い経営者も多数
存在する。また、企業によっては、当該企業を構成する
複数の部門について、それぞれを独立の会社と見立て
て、それぞれの部門の長に、その部門の経営を委任する
経営形態を採ることが行われている。場合によっては、
部門を独立させて、別の会社とすることも行われてい
る。このような場合に、部門の長は、任された部門につ
いての経営者として行動することとなる。しかし、それ
まで、企業の一員であった部門の長は、一般に、経営者
としての経験に乏しいため、経営改革のための対策案を
立案することについて、支援が必要な場合が多いといえ
る。
【0004】経験浅いこれらの経営者は、経営改革のた
めの知識を得るべく、種々の文献を参考にすることが考
えられる。現実に、経営に関し、多くの書籍が発行され
ている。例えば、経営について学問的に説明している経
営学の書籍、特定のモデルを設定して、そのモデルに基
づいて、経営改革の手法を紹介する書籍、財務分析等を
主体とする書籍、サプライチェーン等の手法を紹介する
書籍等がある。
【0005】例えば、財務については、財務諸表等によ
り、経営状態を分析して、対策案を示す手法が紹介され
ている。すなわち、財務については、企業の形態にかか
わらず、経営状態を財務諸表の形で一般的に表すことが
できる。そのため、財務管理の仕方については、多くの
企業で、書籍の知識に基づいて対応が可能といえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、製造業におけ
る製造プロセス等の、業務のプロセスに関しては、財務
分析のような一般的な手法が確立していない。そのた
め、各企業に適した、経営改革のための対策案を立案す
ることについて直接的に参考になる書籍を見つけること
は困難である。ある書籍において設定されているモデル
に、運良く合致する企業の場合には、それを参考にする
ことができる。しかし、多くの企業の場合、書籍に記載
されているモデルと一致することは少ない。従って、書
籍に頼ることのみでは、現実に対処することは困難とい
える。
【0007】ところで、経営者の中には、企業経営の経
験が長く、種々の企業の経営に携わって、経営改革を実
際に行って、成功させた人々がいる。これらの成功者
も、最初からすべて成功したわけではなく、種々の失敗
を重ねる経験を積んで、多くの状況に対する対策案を学
習した結果、それが、現在の成功につながっているとい
える。すなわち、経営改革のための対策案を立案するに
は、現在の経営状態に基づいてどのような対策案を選択
すべきかの判断について多くの経験が必要といえる。し
かし、経験の浅い経営者に、対策案の立案についての経
験を求めることはできない。そこで、経営改革を必要と
している企業において、前述した経験を積んだ、優れた
経営者を招いて経営陣に加わってもらうことが好ましい
と考えられる。また、このような経営者の助言を仰ぐこ
とにより、経験の浅い経営者の経営改革を助けることが
好ましいと考えられる。
【0008】しかし、優れた経営者は、一般に、特定の
企業の経営携わっていることが多い。また、それらの経
営者は、非常に多忙である。このため、他企業に移籍す
ることが可能な人、および、他企業に助言可能な人は、
非常に少ない。このため、改革が必要なすべての企業に
ついて、この方法を採ることは、現実的には困難であ
る。これは、優れた経営コンサルタントを招く場合も同
様である。さらに、優れた人材を招くには、コストもか
かり、中小企業では、費用の点でも困難といえる。
【0009】なお、経験豊富な経営者、および、コンサ
ルタントであっても、判断を誤ることはあり得る。その
ため、経営改革のために自らが考えた対策案について、
その妥当性を検証することが好ましい。しかし、従来、
そのような検証を支援する技術は存在していなかった。
【0010】営利を目的としない事業を営む、公益法人
等の各種法人、国、地方公共団体等の団体の場合におい
ても、限られた予算の範囲内で、効率よく事業を進める
ことが求められる。従って、これらの非営利の団体によ
る事業の経営改革についても、営利法人の場合と同様の
問題があるといえる。そこで、本明細書では、営利法人
に限らず、個人企業、非営利法人等を含めて事業を営む
者を企業と称することとする。
【0011】本発明の目的は、個別企業ごとの具体的な
経営改革のための対策案を、立案者の経験に依存せずに
立案することができるように支援することができる技術
を提供することにある。また、立案された対策案につい
て検証することができるように支援する技術を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明によれば、情報処理装置により実行される、
経営改革のための対策案立案支援方法であって、企業に
おける業務の状態を表す複数の指標を含む一般的業務指
標群と、前記一般的業務指標群のそれぞれの指標が示す
状態を改善しようとする場合にどのように対処すべきか
を示す情報である対策案を複数含む一般的対策案群と、
前記一般的業務指標群と一般的対策案群との対応関係を
規定する第1の対応関係情報群とをデータ保持装置に記
憶し、前記一般的業務指標群から、業務を改善すべき指
標として選択された1以上の業務指標を課題指標として
含む課題指標群を取得して、前記データ保持装置に記憶
し、前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前
記課題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情
報を取り出して第2の対応関係情報群を作成し、前記記
憶されている一般的対策案群に含まれる複数の対策案か
ら、前記第2の対応関係情報群と関係する対策案を1以
上含む候補対策案群を選択し、得られた候補対策案群に
含まれる候補対策案を出力することを特徴とする、経営
改革のための対策案立案支援方法が提供される。
【0013】また、本発明の他の態様によれば、情報処
理装置により実行される、経営改革のための対策案立案
支援システムであって、入力装置、データ保持装置、中
央処理装置および出力装置を含む情報処理装置を有し、
前記データ保持装置は、企業における業務の状態を表す
複数の指標を含む一般的業務指標群と、前記一般的業務
指標群のそれぞれの指標が示す状態を改善しようとする
場合にどのように対処すべきかを示す情報である対策案
を複数含む一般的対策案群と、前記一般的業務指標群と
一般的対策案群との対応関係を規定する第1の対応関係
情報群と、前記一般的業務指標群から、業務を改善すべ
き指標として選択された1以上の業務指標を課題指標と
して含む課題指標群とを記憶し、前記中央処理装置は、
前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前記課
題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情報を
取り出して第2の対応関係情報群の作成と、前記記憶さ
れている一般的対策案群に含まれる複数の対策案から、
前記第2の対応関係情報群と関係する対策案を1以上含
む候補対策案群の選択と、得られた候補対策案群に含ま
れる候補対策案を、前記出力装置を介して出力すること
を実行すること特徴とする、経営改革のための対策案立
案支援システムが提供される。
【0014】さらに、本発明の他の態様によれば、記憶
装置を有するコンピュータに読み取られて実行され、コ
ンピュータに経営改革のための対策案立案支援処理を行
わせるプログラム製品(JP用は単にプログラムとしま
す)であって、企業における業務の状態を表す複数の指
標を含む一般的業務指標群と、前記一般的業務指標群の
それぞれの指標が示す状態を改善しようとする場合にど
のように対処すべきかを示す情報である対策案を複数含
む一般的対策案群と、前記一般的業務指標群と一般的対
策案群との対応関係を規定する第1の対応関係情報群と
を前記記憶装置により保持する処理と、前記一般的業務
指標群から、業務を改善すべき指標として選択された1
以上の業務指標を課題指標として含む課題指標群を取得
して、前記記憶装置により保持する処理と、前記記憶さ
れている第1の対応関係情報群から、前記課題指標群に
含まれる課題指標と関係する対応関係情報を取り出して
第2の対応関係情報群を作成する処理と、前記記憶され
ている一般的対策案群に含まれる複数の対策案から、前
記第2の対応関係情報群と関係する対策案を1以上含む
候補対策案群を選択する処理と、得られた候補対策案群
に含まれる候補対策案を出力する処理とを、コンピュー
タに実行させる、経営改革のための対策案立案支援プロ
グラム製品が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。本発明は、企業における
経営改革のための対策案の立案を支援することに適用さ
れる。例えば、企業内で、経営者、または、経営改革担
当者が自社の経営改革のための対策案の立案を支援する
ことに適用される。また、経営改革を行おうとする企業
に対して、対策案を提供するサービスをビジネスとして
行うことについても適用することができる。さらに、他
の方法により立案された対策案についての検証を行うこ
とにも利用することができる。
【0016】本発明は、情報処理装置による、経営改革
のための対策案の立案を支援するものである。すなわ
ち、情報処理装置を用いて対策案立案支援システムが構
築される。なお、以下の実施形態では、本発明を製造業
に適用した場合を例として説明する。しかし、本発明
は、基本的には業種によらず適用可能である。
【0017】図1に、本発明が適用される経営改革のた
めの対策案立案支援サービスの概要を示す。図1におい
て、経営改革のための対策案立案支援サービスは、対策
案立案支援システム10を構築する情報処理装置100
により、経営改革のための対策案立案支援プログラムP
を実行することにより実現される。すなわち、対策案立
案支援システム10は、改革対象企業の経営状態の現状
を示す現状データAと、当該改革対象企業以外の他の企
業について市場に表れるデータである比較対照用データ
Bとを取り込んで、予め用意されている対策案立案支援
プログラムPを用いて、経営状態の分析と、対策案の立
案とを行い、それらの結果C1、C2を出力する。分析
と対策案とは、別個に出力することができる。結果C
1、C2は、ユーザU、および、経営改革のための対策
案立案支援サービスを行うサービス提供業者SRに提供
される。また、サービス提供業者SRは、結果C1、C
2に基づいて、コンピュータにより、さらに、提案リポ
ートDを作成して、ネットワークを介してユーザUに提
供することもできる。
【0018】ここで、経営改革のための対策案立案支援
サービスを提供すべき対象者は、経営改革対象企業のみ
ならず、当該企業に対して経営改革を進言するコンサル
タント、コンサルティング会社等であってもよい。実際
には、経営改革対象企業の経営者、経営改革推進担当
者、コンサルタントに提供される。そこで、以下では、
それらを総称して、ユーザと称することとする。
【0019】次に、本発明の経営改革のための対策案立
案支援サービスの種々の提供態様について、図2Aから
図2Fに示す例を参照して説明する。図2Aから図2F
に示す各例は、基本的には、図1に示す対策案立案支援
サービスの考え方に基づくものである。なお、改革対象
企業の現状分析、および、対策案の立案の詳細について
は後述する。
【0020】図2Aに示す例は、情報処理装置100に
より、図1に示す経営改革のための対策案立案支援シス
テム10を構築する例である。すなわち、情報処理装置
100は、改革対象企業の現状データAと、比較対照用
データBとを取り込み、予めインストールしてある対策
案立案支援プログラムPを実行することにより、分析、
改革案立案を行って、結果C1、C2を出力する。サー
ビス提供業者SRは、比較対照用データBと、対策案立
案支援プログラムPとを記録した記録媒体200をユー
ザUに提供する。この際、サービス提供業者SRは、記
録媒体200を販売すること、貸し渡すこと、ソフトウ
エアおよびデータの使用料を徴収すること等により、収
益を上げることができる。サービス提供業者SRは、収
益確保のための課金処理を行う。なお、この課金処理に
は、他のシステムを用いることもできる。
【0021】記録媒体200としては、例えば、CD−
ROM等が用いられる。対策案立案支援プログラム、デ
ータ等を新しいものに更新するごとに、更新されたプロ
グラムおよびデータを記録した記録媒体200がユーザ
Uに提供される。なお、更新されたプログラムおよびデ
ータを、ネットワークNWを介してダウンロードするこ
とで、情報処理装置100のプログラムおよびデータを
更新するようにしてもよい。更新の際に、新たなデータ
の使用について、使用料として課金することにより、収
益を確保することができる。
【0022】対策案立案支援システム10は、例えば、
図3に示す情報処理装置100により構成される。図3
に示す情報処理装置100は、各種演算処理を実行する
コンピュータ110と、コンピュータ110が実行する
各種プログラムおよびデータを格納する外部記憶装置1
50と、キーボード121およびマウス122を含む入
力装置120と、液晶表示装置、CRT等の表示装置1
30と、プリンタ140と、CD−ROMに記録されて
いるプログラム、データ等を読み取るCD−ROM読取
装置160と、ネットワークを介して通信を行う通信制
御装置170とを有する。
【0023】情報処理装置100において、記録媒体2
00に記録されている対策案立案支援プログラムPは、
CD−ROM読取装置160を介して読み出され、外部
記憶装置150にインストールされる。コンピュータ1
10は、CD−ROM読取装置160を介して記録媒体
200から比較対照用データBを読み出すと共に、改革
対象企業の現状の状態を表す情報である現状データAの
入力を、入力装置120を介して受け付ける。また、入
力された現状データAと、比較対照用データBとを用い
て、図4に示すように、対策案立案支援プログラムPに
より、改革対象企業の業務の現状についての分析を、例
えば、ベンチマーキング等により行う。そして、分析結
果C1を、表示装置130またはプリンタ140に出力
する(ステップ1000)。また、分析結果を利用して
課題指標を選択する処理を行う(ステップ2000)。
ついで、予め用意された複数種の対策案の中から、選択
された課題指標を改善するための対策案を選択する。そ
して、その選択された結果C2を出力する。得られた対
策案を、表示装置130またはプリンタ140に出力す
る(ステップ3000)。また、結果C1、C2を、図
示していない他のコンピュータに送信することもでき
る。なお、課題指標を選択するために必要なデータが既
に得られている場合には、ステップ1000は、省略し
てもよい。さらに、課題が既に特定されている場合に
は、ステップ2000を省略してもよい。
【0024】本実施形態では、前述したように、複数種
の対策案が予め用意される。課題指標に対して、現状の
データに基づいて予め定めたアルゴリズムにより、複数
種の対策案から目的の対策案を抽出する。ここで、用意
される複数種の対策案は、経験のある経営者等の専門家
の知識に基づいて予め定められたものである。一方、情
報処理装置により目的の対策案を選択するアルゴリズム
は、本発明者らによって考えられたものである。
【0025】図2Bに示す例は、情報処理装置100
に、改革対象企業の現状データAと、比較対照用データ
Bとを取り込んで、対策案立案支援プログラムPによ
り、分析、対策案立案を行って、結果C1、C2を出力
する、対策案立案支援システムを構築する例である。本
実施形態では、比較対照用データBを蓄積するサーバ3
00を設けている。このサーバ300は、比較対照用デ
ータBを、情報処理装置100からの要求に応じて送信
する。このサーバ300では、比較対照用データBを常
に最新のデータに更新している。従って、情報処理装置
100は、最新の比較対照用データBを用いることがで
きる。対策案立案支援プログラムPは、記録媒体200
により提供される。情報処理装置100における処理
は、比較対照用データをサーバ300からダウンロード
することを除き、図2Aにおいて説明した実施形態と同
様である。従って、重複した説明は省略する。図2Bの
例では、記録媒体200の提供時に課金処理すること、
および、データBのダウンロード時に課金処理すること
が考えられる。その他の課金の可能性は、前述した図2
Aに示す例の場合と同様である。
【0026】図2Cに示す例は、サービス提供業者SR
において、対策案立案支援プログラムPを蓄積したサー
バ300aと、比較対照用データBを蓄積するサーバ3
00bとを有し、ユーザUからの要求に応じて、対策案
立案支援プログラムPをサーバ300aから、および、
比較対象用データBをサーバ300bから、それぞれネ
ットワークNWを介して送信する例である。この例で
は、情報処理装置100は、対策案立案支援プログラム
Pおよび比較対象用データBを、対策案立案処理を行う
ときのみ、サーバ300aおよび300bからダウンロ
ードする。従って、対策案立案支援プログラムPおよび
比較対象用データBを、情報処理装置100において、
常時、蓄積しておく必要はない。情報処理装置100に
おける処理は、図2Aに示す例と同じである。
【0027】なお、図2Cに示す例では、対策案立案プ
ログラムPおよびデータBをダウンロードするごとに課
金することで、使用料を徴収するシステムとすることが
できる。
【0028】また、図2Cに示す例において、サーバ3
00aと300bとを一つのサーバ300とする構成と
してもよい。
【0029】さらに、図2Cの場合において、情報処理
装置100から対象企業の現状データAをサーバ300
aに送り、サーバ300aにおいて、対策案立案処理を
行って、結果C2を情報処理装置100に返す構成とす
ることもできる。これは、例えば、複数の事業所を持つ
企業の場合において、本社に、サーバ300を設置し、
各事業所に情報処理装置100を設置して、これらをネ
ットワークNWで接続する構成とすることに適してい
る。この場合、各事業所の情報処理装置100からデー
タAを受信すると、サーバ300は、そのデータAとデ
ータBとに基づいて、対策案立案処理して、結果C1、
C2を、データAの送信元に返す。
【0030】図2Dに示す例は、情報処理装置100a
により、図1に示す経営改革のための対策案立案支援シ
ステム10を構築する例である。すなわち、情報処理装
置100aは、当該情報処理装置aにおいて他のアプリ
ケーションプログラムにより稼働する業務システム20
から改革対象企業の現状データAを読み込む。業務シス
テム20としては、例えば、財務管理システム、生産管
理システム等が挙げられる。一方、比較対照用データB
と、対策案立案支援プログラムPとを、記録媒体200
から読み込む。そして、このデータAと比較対照用デー
タBとに基づいて、対策案立案支援プログラムPによ
り、分析、対策案立案を行って、結果C1、C2を出力
する。ただし、この例では、情報処理装置100aは、
結果C1、C2を情報処理装置100bからの要求に応
じて出力する。情報処理装置100bは、ユーザUの求
めに応じて、得られた結果C1、C2を、表示装置13
0またはプリンタ140に出力する。ここで、情報処理
装置100aおよび100bは、例えば、図3に示す情
報処理装置100と同様の構成を有するものを用いるこ
とができる。
【0031】なお、図2Dに示す例では、データAをす
べて業務システム20から読み込んでいる。しかし、本
発明は、それに限られない。例えば、データAの一部に
ついて、ある業務システム20から読み込み、他の業務
システムから読み込むことができる。また、データAの
一部について、情報処理装置100bの入力装置120
を介して入力する構成とすることもできる。
【0032】図2Eに示す例は、図2Dに示す例と同様
に、情報処理装置100aを用いて、分析および対策案
の立案を支援する。ただし、図2Eに示す例では、比較
対照用データBを、ネットワークNWを介して取得する
点において、図2Dの場合と相違している。機能および
動作については、既に、説明した図2Dに示す例の場合
と基本的には同じである。重複した説明は省く。
【0033】図2Fに示す例は、図2Dに示す例と同様
に、情報処理装置100aを用いて、分析および対策案
の立案を支援する。ただし、図2Fに示す例では、対策
案立案支援プログラムPをサーバ300aから、また、
比較対照用データBをサーバ300bから、それぞれネ
ットワークNWを介して取得する点において、図2Dの
場合と相違している。機能および動作については、既
に、説明した図2Dに示す例の場合と基本的には同じで
ある。重複した説明は省く。
【0034】次に、前述した各種例において行われる対
策案立案支援について説明する。ここでは、前述した図
2Aに示す例に基づいて説明する。もちろん、前述した
図2Bから図2Fの例についても適用可能である。ま
た、例示していない態様についても適用可能である。
【0035】まず、具体的な説明に先立ち、図5を参照
して、本発明の基本的な考え方について説明する。図5
は、利益の減少に関係する課題と、対策案との関係をツ
リー構造で示す。この関係は、本発明者が、経営改革に
充分な経験のある経営者から、対策案を考える際の手順
をインタビューし、その結果を整理し、情報処理装置で
取り扱えるよう定式化するために考え出したものであ
る。
【0036】企業では、商品を販売して得られる売上S
と、その商品を販売するために必要な費用C、すなわ
ち、製造原価、販売管理費等を含む費用Cを売上Sから
差し引いて得られる利益Pとを、適正に確保していくこ
とで、事業を継続することができる。ここで、商品は、
製品に限らず、サービスも含む概念である。ただし、こ
こでの説明は、製造業についてのものであるため、製品
を例とする。
【0037】事業の業績悪化は、適正な利益が確保でき
ない状態に陥ることである。その原因は、充分な売上が
確保できない一方、費用が増大してしまったことにあ
る。本発明では、利益の前期比Δ利益(ΔP)につい
て、これを増減させる要素として、総売上の前期比であ
るΔ総売上(ΔS)と、総原価の前期比であるΔ総原価
(ΔC)と、特別損失の前期比であるΔ総特損(ΔL)
とを対応させている。そして、Δ総売上(ΔS)を増減
させる原因として、売価トレンドt0から求められる製
品の売価の前期比Δ売価t1と、売上を確保できなかっ
た理由を示すツリーとを対応付けている。図5では、そ
の典型的な例として注文を逃してしまった要因を示す失
注要因ツリーt2が挙げられている。また、Δ総原価
(ΔC)を増減させる原因として、原価構成を示す原価
構成ツリーt3と、生産が目標を達成できなかったこと
の要因を示す生産未達要因ツリーt4とを対応付けてい
る。さらに、Δ総特損(ΔL)を増減させる原因とし
て、生産未達要因ツリーt4と、特別損失要因を示す特
損要因ツリーt5と、その他の要因t6とを対応付けて
いる。
【0038】ここで、改革すべき業務プロセスにおける
要素である業務指標の集合である業務指標群を考える。
この業務指標群をベクトルで表して業務指標ベクトルf
とする。この業務指標ベクトルfは、Δ利益(ΔP)
と、それを増減させる要因ツリーにより関係付けられ
る。すなわち、要因ツリーの各要素で構成される、利益
−業務指標との対応関係情報群を含むマトリクスMpを
用いて、ΔPとfとの関係は、次式によって表現でき
る。
【0039】ΔP=Mp・f ……(1) 一方、業務プロセスにおいて解決すべき課題は、利益を
減少させる要因との関係で、業務指標群から解決すべき
課題となる業務指標を含む課題指標群が選択される。こ
の課題指標群をベクトルで表して課題指標ベクトルf’
とする。この選択を、現状データAと比較対照用データ
Bとを対比して行われるベンチマーキングの結果を参照
して行うことができる。ここで、業務指標は、その業種
について一般的に考え得る指標を含むものである。そこ
で、業務指標について、必要に応じて、一般的業務指標
ベクトルfまたは一般的業務指標群と称する場合があ
る。
【0040】ここで、課題指標に対応して増減する利益
を、Δ利益(ΔP’)とする。前述したツリーから、利
益を増減する要素として選ばれたツリーを構成する事項
を要素とするマトリクスMp’、一般的業務指標ベクト
ルfから課題として選ばれた指標からなるベクトルを課
題指標ベクトルf’とすると、Δ利益(ΔP’)は、次
式で表される。すなわち、ΔP’は、課題指標ベクトル
f’と対応関係を有する。
【0041】ΔP’=Mp’・f’……(2) 一方、一般的業務指標ベクトルfは、それに対応して、
一般的に考え得る対策案の群を構成する一般的対策案ベ
クトルxと対応付けられる。一般的対策案群Xに属する
各対策案は、それぞれ経験により予め与えられる。一般
的業務指標ベクトルfと一般的対策案ベクトルxとは、
業務指標−対策案を関係付けるマトリクスをMmとし
て、次式の関係がある。
【0042】f=Mm・x ……(3) 予定されているすべての対策案ベクトルxから実行すべ
き対策案ベクトルx’を抽出する際には、一般的業務指
標ベクトルfから課題指標ベクトルf’が選ばれている
ため、これに基づいて、業務指標−対策案マトリクスM
mから、関係する要素を抜粋したマトリクスMm’を得
る。したがって、対策案ベクトルx’は、次式で与えら
れる。
【0043】f’=Mm’・x’ ……(4) 本発明では、前述した図4のステップ2000およびス
テップ3000に示すように、現状データAと比較対象
用データBとを用いて、課題指標ベクトルf’を選択
し、選択された課題指標ベクトルf’に基づいて、予め
用意されている一般的対策案群Xの中から、課題指標ベ
クトルf’に対応する対策案ベクトルx’を選択する処
理を行う。また、その対策案ベクトルx’について、投
資額との関係を検証する処理を行う。図23に、対策案
選択の手順を示す。手順の説明に先立ち、改革対象企業
の大まかな業務プロセスと、対策案の選択に用いる各種
データの例について説明する。
【0044】図7に、改革対象企業の改革対象となる業
務プロセスの概要を示す。図7では、メーカ3における
生産業務を例として示している。メーカ3は、製品を供
給する複数の顧客1と、部品等を調達する複数の取引先
2との間で、種々の業務を行っている。
【0045】受注・出荷業務31は、顧客1との間で、
見積もり要求受け付け、見積書発行、受注および注文受
諾の各処理を行う。また、受注・出荷業務31は、製品
倉庫37との間で、在庫確認および出庫指示の各処理を
行う。さらに、受注・出荷業務31は、計画業務32と
の間で、受注製品についての生産計画依頼、および、生
産計画情報受領の各処理を行う。
【0046】計画業務32は、受注した製品について、
納期、品質、数量等に基づいて、生産計画を立てる。そ
して、部品、材料等が新たに必要な場合、当該部品、材
料等の必要数を調達業務33に送る。また、生産計画に
基づいて、製品生産の必要数を作業割当業務34に通知
する。
【0047】調達業務33は、調達を要する部品につい
て、取引先2との間で、見積もり要求、見積もり受領、
発注、および、注文受諾の各処理を行う。また、調達業
務33は、部品、材料の納入予定を計画業務32に通知
する。さらに、調達業務33は、材料倉庫35との間
で、材料等の入荷の確認、材料の出庫指示の各処理を行
う。
【0048】作業割当業務34は、計画業務32から、
生産すべき製品の必要数を受ける。そして、製造業務3
6に対して、必要な作業を割り当てて、作業指示を行
う。また、製造業務36から受けた製造実績を計画業務
32に通知する。
【0049】材料倉庫35は、取引先2から納入される
部品、材料等を保管する。また、材料倉庫35は、入庫
した部品、材料等について、調達業務33に報告する。
【0050】製造業務36では、作業割り当て業務によ
り割り当てられた作業指示に基づいて製造管理を行う。
また、実績を作業割り当て34に報告する。一方、材料
倉庫35から材料、部品等を受け取って、製造を行うよ
う管理する。そして、製造された製品について、製品倉
庫37に入庫する処理を行う。
【0051】製品倉庫37は、受注・出荷業務31から
の指示に応じて製品を顧客1に発送する。そして、入庫
した製品について、また、発送した製品について、それ
ぞれ受注・出荷業務31に通知する。
【0052】次に、この実施形態において用いられる対
策案立案支援システムの機能構成について図6を参照し
て説明する。図6に示すシステムは、例えば、前述した
図3に示すハードウェアシステムにより実現することが
できる。図6に示すシステムでは、入力されたデータ等
の確認を行うための入力データ確認モジュール1101
と、一般的業務指標fから課題指標ベクトルf’の選択
を処理する課題指標選択モジュール1102と、課題指
標ベクトルf’と利益とを関係付ける、課題指標−利益
マトリクスMpを作成する処理を行う、課題指標−利益
マトリクス作成モジュール1103と、課題指標を対策
案とを関係付ける、業務指標−対策案マトリクスMmを
作成する処理を行う、課題指標−対応策マトリクス作成
モジュール1104と、得られた対応策について、投資
額に対する利益を算出して、算出利益が目標利益より大
きくなる対策案を選択する処理を行う線形計画法処理エ
ンジン1105と、外部からのデータの入力を受け付け
ると共に、入力画面、処理結果等を出力する処理を行う
外部入出力装置1106とを有する。また、これらの各
処理モジュールの制御処理、データの入出力処理、デー
タの記憶処理等等を行う制御装置1111と、各種デー
タを記憶保持するデータ保持装置1500とを有する。
【0053】本実施形態では、入力データ確認モジュー
ル1101から外部入出力モジュール1106の各モジ
ュール、および、線形計画法処理エンジン1105を、
情報処理装置100のコンピュータ110がプログラム
に従って実現する機能として実現される。しかし、本発
明は、これに限られない。これらのモジュール、エンジ
ンのうち、いずれか、または、すべてについて、コンピ
ュータ110とは独立のハードウエア資源により実現す
るようにしてもよい。
【0054】データ保持装置1500は、論理的なデー
タ保持空間を示すものである。実際のデータは、物理的
なデータ保持空間を構成する外部記憶装置150とRA
M113により記憶される。データ保持装置1500に
は、分析対象データを格納する分析対象データエリア1
501と、分析、対策案立案等の各種作業を行うに当た
り使用するデータを格納する作業データエリア1502
と、経営改革に用いる基本的なデータを格納する経営改
革用基本データエリア1503とを有する。
【0055】次に、この実施形態における製造業につい
て対策案を立案するために必要な各種データについて説
明する。データとして、ユーザUが数値等を入力する必
要がある現状データAに相当するデータと、比較対照用
データBに相当するデータと、システムが用意している
データとがある。
【0056】現状データAは、予めデータを蓄積するた
めの構造が用意してある。後述する入力画面を用いて、
入力を受け付ける。また、業務システム20からデータ
を取り込む場合に、業務システム20でのデータ構造
と、本実施形態のシステムが用意しているデータ構造と
が異なる場合、データを変換して取り込む。データAに
相当するデータとしては、図8に示す、業種を示す業種
データA10と、図9に示す、注文の機会喪失の要因を
示す失注要因データA20と、図10に示す、特別損失
の要因を示す特損要因データA30と、図11に示す原
価構成データA40と、図12に示す指標データA50
とがある。これらのデータA10からデータA50は、
図6に示すデータ保持装置1500の分析対象データエ
リア1501に格納される。なお、図8から後述する図
16は、それぞれデータが格納される構造を模式的に示
すものである。また、図8から図16は、それぞれ、デ
ータを表示する場合の形態を示しているということもで
きる。
【0057】ここで、図8に示す業種データA10は、
対策案立案支援サービスを受ける際に、設定しておく。
ここでは、対象は1業種であるため、1行のみである。
複数業種ある場合には、複数行となる。また、業種デー
タA10の入力は、立案処理を行うたびに入力してもよ
い。業種データA10は、大分類と小分類とで構成され
る。図8の例では、製造業であって、ハイテクノロジー
製品組み立てを行う業種であることが記録されている。
【0058】図9に示す失注要因データA20は、ここ
では、失注要因として、見積もり回答遅れの1種類のみ
が示されている。しかし、ベンチマーキング等によって
複数の問題点が抽出された場合、それらの問題点に対応
して複数の要因が存在することもあり得る。失注要因と
それによる、販売機会を喪失して、売れるべきであった
個数に相当するΔVへの影響を示す関係式が定義されて
いる。この関係式は、前期比で表される販売量(例え
ば、販売個数)をΔVとし、見積もり回答期間をΔLT
q、両者の変換係数をβとして、次式で定義される。
【0059】ΔV=β・ΔLTq ……(5) この関係式において、見積もり回答期間は、図17に示
すように、業務指標fの受注業務リードタイムΔLTo
と関係付けられている。従って、注文喪失要因が見積も
り回答期間を介して、業務指標fと関係付けられること
になる。
【0060】図10に示す特別損失要因データA30
は、特別損失の要因である、計画業務に関する総リード
タイムである計画総リードタイムLTが長いことと、そ
れに対応して、前期比で表される特別損失ΔLへの影響
を示す関係式が定義されている。この関係式は、特別損
失ΔLについて、リードタイムをΔLTtとし、これら
の間の変換要素をαとして、次式で定義される。
【0061】ΔL=α・ΔLTt ……(6) この関係式において、計画総リードタイムが長いこと
は、図17に示すように、業務指標fの受注業務リード
タイムΔLToと、計画業務リードタイムΔLTpと、
調達業務リードタイムΔLTsとそれぞれ関係付けられ
ている。
【0062】図11に示す原価構成データA40は、当
該企業の製品の原価を構成する各種費目を含む。例えば
図11の例では、大項目として、間接費、発送費、直接
労働費、直接材料費、原価合計、営業利益、特別損失、
および、当期利益が含まれる。また、小項目として、受
注出荷業務費、計画業務費、調達業務費、製品発送費、
作業割当業務費、製造業務費等が含まれる。これらは、
図5において示される原価構成要素ツリーのツリー構成
要素に相当する。
【0063】図12に示す指標データA50は、当該企
業の業務プロセスにおいて業務の効率等を示す各種指標
を業務指標として含む。例えば、図12に示す例では、
大項目として、間接労働効率(出荷個数/人)と、直接
労働効率(出荷個数/人)と、間接労働リードタイム
(日数/回)とを含む。また、小項目として、受注・出
荷業務労働効率ΔFo、計画業務労働効率ΔFq、調達
業務労働効率ΔFs、作業割当業務労働効率ΔFd、製
造業務労働効率ΔFdd、受注・出荷業務リードタイム
ΔLTo、計画業務リードタイムΔLTp、調達業務リ
ードタイムΔLTs等が含まれる。これらは、図5に示
す業務指標群Fのベクトルfの構成要素である。
【0064】次に、比較対照用データBに相当するデー
タとして、図14に示す原価項目ベンチマークデータB
10と、図15に示す指標ベンチマークデータB20と
がある。これらのデータには、対応する行についての、
他社の、または、市場でのベストプラクティスのデータ
が記録されている。なお、原価項目ベンチマークデータ
B10は、図11に示す原価構成データA40に対応
し、指標ベンチマークデータB20は、図12に示す指
標データA50に対応する。
【0065】図13に示す売価トレンドデータS10
は、当期の売価を1とした場合の先期の相対売価、先々
期の相対売価を記録している。これらは、システム側、
当期を基準として計算して値を決める。なお、入力装置
120により入力してもよい。
【0066】図16に示す対策案データS20は、対象
企業に適用可能な対策案S21を複数用意して記録した
ものである。この例では、各対策案S21について、そ
れぞれ投資費用S22と、そのリスクレベルS23とが
情報として記録されている。
【0067】前述したデータB10、B20、S10お
よびS20は、いずれも、図6に示すデータ保持装置1
500の経営改革用基本データエリア1503に格納さ
れる。この経営改革用基本データエリア1503に格納
される。この経営改革用基本データエリア1503に
は、この他に、業務指標ベクトル(一般的業務指標群)
f、対策案ベクトル(一般的対策案群)X、業務指標−
利益マトリクスMp、および、業務指標−対策案のマト
リクスMmが格納される。なお、本明細書では、取り扱
う量がベクトル量である場合に、それを明確にする場合
には、例えば、業務指標ベクトルfのように表記するこ
とがある。
【0068】ここで、一般業務指標fは、図24に示す
ように、受注・出荷業務労働効率ΔFo、計画業務労働
効率ΔFp、……、調達業務リードタイムΔLTs…等
の、業務処理についてのパフォーマンスの程度(効率)
を示す指標群により構成される。これらは、業界に応じ
た経験則に従って得られた指標を情報処理装置100に
おいて用意する。
【0069】一般業務指標ベクトルfは、次のような構
成となっている。
【0070】 ΔP=Mp・f ……(7) ΔS=Ms・f ……(8) ΔC=(Mc+Mr)・f ……(9) ΔL=MI・f ……(10) ΔP=(Ms+Mc+Mr+MI)・f …(11) ここで、Ms:注文機会喪失要因ツリーの行列 Mc:原価構成要素ツリーの行列 Mr:生産未達成要因ツリーの行列 MI:特別損失要因ツリーの行列 課題指標選択処理(図23ステップ2000)におい
て、一般業務指標ベクトルfから対策案を立案すべき課
題指標ベクトルf’を選択する。すなわち、前述した図
14に示す原価項目ベンチマークデータB10と、図1
1に示す原価構成データA40との比較により、また、
図15に示す指標ベンチマークデータB20と、図12
に示す指標データA50との比により、この業務使用f
から課題指標ベクトルf’が選択される。
【0071】図17に、前述した(2)式に示される ΔP’=Mp’・f’ の関係をツリー構造で示す。これは、(2)式の関係を
模式的に示すものであるが、このような構造で表示装置
に表示することができる。ここで、t0からt51は、
ツリーの要素を示す。ツリーの下層には、t311から
t315の要素が示される。また、ツリーの下層の要素
と、課題指標ベクトルf’との関係付けを線により接続
することで可視化している。図17のツリーは、図5に
示す一般的なツリーと比べると、要素が絞り込まれてい
ることがわかる。
【0072】図18に、業務指標と対策案との関係を模
式的に示す。図18では、前述した課題指標ベクトル
f’とこれに対応する対策案ベクトルx’とが、前述し
た(4)式に示す業務指標−対策案マトリクスMmによ
り関係付けられる。すなわち、課題指標ベクトルf’
が、 f’=Mm’・x’ ……(4) という関係式により対策案ベクトルx’と対応する。図
18に示す接続関係は、表示装置130において、対応
関係を画面131に表示することもできる。図17につ
いても、同様に、ツリー構造を画面131に表示するこ
とができる。
【0073】前述した課題指標ベクトルf’、課題指標
−利益マトリクスMp’、および、課題指標−対策案マ
トリクスMm’は、いずれも、図6に示すデータ保持装
置1500の作業データエリア1502に格納される。
この作業データエリア1502には、この他に、入力デ
ータチェック表、対策案一覧表、推定売価、目標利益、
許容リスクレベル、投資総額等のデータが格納される。
【0074】ここで、入力データチェック表は、入力を
要するデータの範囲、すなわち、入力項目を予め定めた
チェックリストである。この入力データチェック表は、
入力すべき項目と、それに対応するフラグ領域とを有す
る。後述する図19に示すように、分析・対策案につい
て、複数のレベルを設定している場合には、入力すべき
分析・対策案入力項目の詳細度が異なっている。従っ
て、後述する図19に示す入力画面において指定された
レベルに対応した入力項目を含む入力データチェック表
を予め用意しておく。既に入力されている場合には、該
当するフラグを“1”とする。
【0075】次に、外部入出力モジュール1106によ
り処理される、ユーザUが入力を行う場合の画面、およ
び、出力画面例について、図19、図20、図21を参
照して説明する。
【0076】図19に、表示装置130に表示される画
面の内の一つとして、対策案立案支援サービスを受ける
場合における各種指定を行うための入力画面の一例を示
す。図19に示す入力画面2001では、どのような対
策案立案支援サービスを受けるかを特定するために必要
な事項を入力するためのサービス特定フィールド210
0と、サービスを受けるために必要なデータの入力を行
うためのデータ入力フィールド2200とが表示されて
いる。図19の例では、サービス特定フィールド210
0とデータ入力フィールド2200とが同一の画面に表
示されている。しかし、本発明は、これに限定されな
い。サービス特定フィールド2100とデータ入力フィ
ールド2200とを異なる画面において表示するように
してもよい。また、各領域をさらに細分化して、それぞ
れ異なる画面に表示するようにしてもよい。
【0077】サービス特定フィールド2100では、本
実施形態の場合、分析のレベル、および、対策案のレベ
ルの指定を行う分析・対策案レベルフィールド2110
と、対策案を求める対象業務を指定する対象業務フィー
ルド2120と、対策案を求める対象とする製品を指定
する対象製品指定フィールド2130とが表示される。
なお、本実施形態では、対策案を提供すべき業種が予め
製造業に特定されているため、業種を選択する領域が表
示されていない。複数の業種を対象とする場合には、さ
らに、業種選択のための領域が表示される。
【0078】分析・対策案レベルフィールド2110で
は、三種類のレベルを選択するためのボタンが表示され
る。すなわち、簡易な対策案を提案する簡易版ボタン2
111、通常の対策案を提案するレギュラー版ボタン2
112と、詳細な対策案を提案する詳細版ボタン211
3とがオプションボタンとして表示される。各オプショ
ンボタンのうち、いずれかをマウス122によりクリッ
クすることで、当該選択肢が選択される。ここでは、デ
フォルトとしてレギュラー版ボタン2112が選択され
ている。これらの対策案のレベルは、例えば、使用する
情報量によって異なるものである。すなわち、限られた
情報量に基づいて分析し、対策案を提案する場合には、
迅速に結果を出すことができる。しかし、精度は必ずし
も十分とはいえない。時間がかかってもよい場合には、
詳細版ボタン2113を選択することで、精度のよい対
策案が得られる。
【0079】対象業務フィールド2120では、対象業
務全般について対策案を求める指定を行う全般ボタン2
121と、特定の業務について選択する領域を表示させ
ることを選択するための業務領域選択ボタン2122と
が選択肢として表示される。これらのうち、いずれかを
マウス122でクリックすることにより、当該選択肢が
選択される。ここでは、業務領域選択ボタン2122が
デフォルトで選択されている。
【0080】対象製品指定フィールド2130では、対
象となる製造プロセスが、複数の製品を製造しているの
か、または、特定の製品(または製品群)を生産してい
るのかの区別を指定するフィールドである。そのため、
複数であることを指定する複数ボタン2131と、特定
の製品または製品群であることを指定する特定製品
(群)ボタン2132とが選択肢として表示される。
【0081】データ入力フィールド2200では、サー
ビスを受ける企業について予め用意されている業務につ
いて、それぞれ入力領域が用意される。図19の例で
は、販売業務2210,生産業務2220、調達業務2
230および設計業務2240が業務として用意されて
いる。そして、業務ごとにタブ2210a、2220
a、2230a、2240aが設けられ、各タブ221
0a、2220a、2230a、2240aに対応する
業務名称が表示されている。そして、コンピュータ11
0は、選択されたタブに示される業務について、入力が
可能となるように、他の業務についての入力領域より前
面に表示する。図19では、生産業務2220が選択さ
れている。
【0082】図19に示す例では、対象業務フィールド
2120において、業務領域選択ボタン2122が選択
されているため、データ入力領域において、いずれかの
業務が選択可能に表示されている。そして、いずれかの
業務を選択して、入力が終わると、この画面2001の
表示は終了する。一方、対象業務フィールド2120に
おいて、全般ボタン2121が選択されている場合に
は、データ入力フィールド2200に表示されるすべて
の業務についての入力を受け付ける。そして、すべての
業務についての入力が終了したとき、この画面2001
の表示が終了する。
【0083】データ入力フィールド2200には、入力
のための枠、例えば、表のような書式が予め用意され
る。図19に示す例では、生産業務2220についての
入力を受け付ける状態が示されている。この例では、番
号2221、大分類2222、指標名称2223、単位
2224、入力エリア2225、精度2226および入
力手段2227がそれぞれ表示される。ここで、ユーザ
Uが入力を要するのは、入力エリア2225である。こ
の入力エリア2225に対する、指標名称に示される指
標に関するデータ、例えば、数値等についての入力を、
入力装置120を介して受け付ける。
【0084】ここで、入力手段2227の表記について
説明する。入力手段2227において、“M”とあるの
は、入力装置120を介してデータの手入力が必要な項
目を示している。図19では図示していないが、この入
力手段のコラムにおいて、“S”の表示がある場合に
は、入力エリア2225には、情報処理装置100によ
って、データが自動入力されている場合を示す。この場
合には、入力を要しない。
【0085】情報処理装置100は、例えば、生産管理
システム、経理システム等とリンクすることができる。
この場合、指標に対応するデータを、それらのシステム
が保持するとき、情報処理装置100は、そのデータを
取り込む処理を行う。従って、入力エリア2225に
は、自動的に対応するデータが表示される。また、入力
手段2227のコラムに、“S”の表示を行う。
【0086】なお、情報処理装置100は、入力エリア
2225に、必要なデータが入力されたか、入力された
データの型式が正しいか、数値の大きさが妥当か等のデ
ータ入力の確認を行う機能として、前述した入力データ
確認モジュール1101を有する。従って、データ入力
されると、入力データ確認モジュール1101は、デー
タの確認処理を行う。
【0087】図20および図21に、課題指標について
の分析結果の表示画面例を示す。図20は、レーダーチ
ャートと称されるグラフを示す出力画面2002の例で
ある。図21は、各指標についての値を示す棒グラフを
表示する出力画面2003の例である。
【0088】図20のレーダーチャートでは、円231
0と、それぞれに指標が割り当てられた、円2310の
中心から半径方向に延びる複数の線分2320と、各軸
の値を結んだ線分で囲まれる図形パターン2330と、
各指標の表示2340とが表示されている。このレーダ
ーチャートを表示することで、ユーザUに、改革すべき
事項、すなわち、その改革対象企業の弱い部分を知らし
めることができる。図21では、棒グラフ2350が表
示される。例えば、仕掛かり数、新製品立ち上げ準備時
間等が示される。
【0089】次に、本実施形態における処理手順につい
て、図面を参照して説明する。ここでは、対策案立案支
援プログラムAがコンピュータ110にインストールさ
れているものとする。また、図6に示す、比較対照用デ
ータBを含む経営改革基本データエリア1503内の各
種データ、作業データエリア1502内において予め必
要な各種データは、すでにデータ保持装置1500に保
持されているものとする。
【0090】図4に示すように、本実施形態では、経営
分析(ステップ1000)と、課題指標の選択(ステッ
プ2000)と、対策案立案(ステップ3000)とを
行う。より具体的には、経営分析1000は、図22に
示す手順に従って処理される。また、ステップ2000
およびステップ3000は、図23に示す手順に従って
処理される。なお、ここで、分析を要しなければステッ
プ2000以降の処理を、また、課題指標が既知の場合
には、ステップ3000以降の処理を行えばよい。
【0091】経営分析の処理は、図22に示すフローに
したがって行われる。コンピュータ110は、図6に示
す外部入出力モジュール1106により、前述した図1
9に示す画面を表示して(ステップ1100)、課題指
標の選択のためのデータ、指示等の入力を受け付ける
(ステップ1200)。また、必要データ入力されたか
を確認する(ステップ1300)。
【0092】本実施形態の場合、比較対照用データBを
含む経営改革用基本データは、予め記憶されていること
が前提となっている。しかし、例えば、比較対照用デー
タBが未だ取り込まれていない場合には、ステップ13
00では、当該対象企業についてのデータを取り込むよ
う、表示装置にメッセージを出力する。また、業務シス
テム20が利用できる場合、および、既に、データが入
力されている場合には、データの入力は必要としない。
業務システムのデータが取り込まれている場合には、図
19に示す入力手段2227のコラムにおいて、“M”
に代えて“S”の表示を行う。なお、既に入力されてい
る値を変更することは可能である。
【0093】必要なデータが入力された状態で、ベンチ
マーキングにより分析を行う(ステップ1400)。す
なわち、例えば、図11に示す原価構成データA40
と、図14に示す原価項目ベンチマーキング表との対応
する項目の数値、ここでは、売上高比を、比較する。そ
して、ベストプラクティスに比べて劣っている項目を抽
出する。この場合、各項目ごとに、判断のための許容幅
を予め設定しておく。これらの許容幅を表す値は、図示
していないが、許容幅を表す値を格納するファイルを設
けておく。同様に、図12に示す指標データと、図15
に示す指標ベンチマークデータとの対応する項目の数
値、ここでは、指標値を、比較する。そして、ベストプ
ラクティスに比べて劣っている項目を抽出する。この場
合にも、各項目ごとに、判断のための許容幅を予め設定
しておく。また、これらの許容幅を表す値を、許容幅を
表す値を格納するファイルを設けておく。
【0094】抽出した結果を、作業用データエリアに、
分析結果として記憶しておく。また、前述した比較した
結果を、出力処理する(ステップ1500)。例えば、
図20に示すように、レーダーチャートの型式で、表示
装置130に表示する。また、図21に示すような、棒
グラフの型式で表示する。これにより、ユーザUは、自
社の経営上の問題点を、視覚的に知ることが可能とな
る。
【0095】次に、課題指標の選択以降の処理について
説明する。これらの手順は、図23−図26Bに示され
る。
【0096】課題指標の選択は、図24に示すように、
一般的業務指標fから課題指標ベクトルf’をコンピュ
ータ110により選択することにより行う。課題指標の
選択は、課題指標選択モジュール1102により処理さ
れる。この選択に際しては、前述した分析において抽出
された項目に関係する課題指標ベクトルf’が選ばれ
る。この選択は、課題指標分析結果に基づいて自動的に
行うことができる。もちろん、ユーザUにおいて、前述
した図21、図22の結果を参照して、入力装置120
を介して選択することができる。
【0097】次に、課題指標ベクトルf’と利益ΔP’
との関係式 ΔP’=Mp’・f’ を作成する(図23:ステップ3100)。すなわち、
利益−課題指標マトリクスMp’を作成する(図25:
ステップ3110−3130)。このマトリクスMp’
は、前述した(7)式から(10)式の関係式の行列に
ついて、それぞれ課題指標ベクトルf’に関係する要素
を抜粋した行列を作成する。一例として、マトリクスM
sについて、図25、図26Aおよび図26Bを参照し
て説明する。この処理は、課題指標−利益マトリクス決
定モジュール1103により実行される。
【0098】前述した分析結果において、課題指標ベク
トルf’として選択された指標の一つに、受注・出荷業
務リードタイムLTが含まれているため、これと、マト
リクスMsが関係する注文喪失要因ツリーに相当する部
分を、図26Aに示す。図26Aに示すように、ツリー
要素t1、t21、t22が関係する。
【0099】そこで図26Bに示すように、図13に示
す売上トレンド表S10より算出されるΔ売価(Δ@
p)とツリーt21の内容である販売量ΔVとの積で表
される総売上ΔS、すなわち、注文喪失に対応する総売
上ΔS(前期比)について検討する。ここで、ΔVは、
前述した(5)式の関係を有するので、さらに、ΔV
に、(5)式を代入する。そして、Δ売価(Δ@p)と
(5)式の計数βとの積をaqと表すものとする。ま
た、見積もり回答リードタイムΔLTqは、係数をaq 0
として、関係する受注・出荷業務リードタイムΔLTo
により、次式のように表される。
【0100】 ΔS=aq×aq0×ΔLTo ……(12) さらに、前述したaqとaq0との積a0をとして、 ΔS=a0×ΔLTo ……(13) を得る。
【0101】ところで、 ΔS=Ms’・f’ の関係がある。また、Ms’については、図17に示す
ように、課題指標ベクトルf’と一つの要素のみが関係
しているものとすると、Ms’は、次のように表すこと
ができる。
【0102】Ms’={0000a000} 同様にして、Mp’、(Mc’ r’)およびMI’に
ついても同様に求めることができる。
【0103】次に、このようにして求めたMp’、M
s’、(Mc’+Mr’)およびMI’を用いて、利益
−課題指標のマトリクス、すなわち、損益計算ツリーの
マトリクスMp’を作成する(ステップ3120)。こ
のマトリクスMp’は、 Mp’={Mp’ Ms’ (Mc’+Mr’) MI’} ……(14) となる。
【0104】次に、課題指標ベクトルf’と利益ΔP’
との関係式 ΔP’=Mp’・f’ を作成する(ステップ3130)。
【0105】次に、対策案立案処理に移る。この処理
は、図6に示す、課題指標−対策案マトリクス作成モジ
ュール1104により実行される。まず、図23におい
て、リスクレベルの入力を受け付ける(ステップ321
0)。このリスクレベルは、図16に示す対策案データ
S20から個別の対策案を選択するキーの一つとなる。
ここでは、例えば、リスクレベル2以下と入力するもの
とする。
【0106】次に、課題指標と対策案の関係式を作成す
る(ステップ3220)。具体的には、図27の手順に
従って処理する。まず、業務指標−対策案マトリクスM
mに基づいて、課題指標−対策案マトリクスMm‘を作
成する。まず、前述のようにして選択された課題指標ベ
クトルf’に関係する行を、マトリクスMmから取り出
す。取り出した各行に0でない要素を有し、かつ、リス
クレベルが指定されたレベル以内である列を抜粋する。
抜粋された列により、マトリクスMm’を構成する。図
28に、この処理を模式的に示す。図28に示すよう
に、この処理により、一般的業務指標fと一般的対策案
Xとを関係付けるマトリクスMmから、課題指標ベクト
ルf’と対策案ベクトルx’とを関係付けるマトリクス
Mm’が作成される。
【0107】次に、一般的対策案Xから、作成されたマ
トリクスMm’の列に存在する対策案を抜粋して、候補
対策案ベクトルx’を選択する(ステップ3222)。
具体的には、図16に示す対策案データS20に格納さ
れる対策案から、マトリクスMm’の列に対応する1以
上の対策案を候補として選択する。この場合、ステップ
3210で、リスクレベル2以下と入力されているた
め、対策案データ表の1から9までが選択される。すな
わち、次式に示す、x1からx9の要素を持つ9行1列
の候補対策案ベクトルx’が得られる。
【0108】
【数1】
【0109】次に、図16に示す対策案データS20の
記録される投資費用に基づいて、投資総額行列Miを作
成する(ステップ3223)。すなわち、対策案データ
から、候補対策案ベクトルx’に含まれる各対策案につ
いての投資費用を対策案の配列順に取り出して、次式を
得る。
【0110】Mi={m1 m2 m3 m4 m5 m6
m7 m8 m9} 図16の投資費用の数値を用いると、 Mi={5 7 3 10 10 10 3 10 10} となる。
【0111】次に、課題指標と対策案の関係式を作成す
る(ステップ3224)。ここでは、選択された課題指
標ベクトルf’と、作成されたマトリクスMm’と、候
補対策案ベクトルx’とを用いて、 f’=Mm’・x’ ……(4) を得る。ここで、Mm’は、 Mm’={mij} 0≦i≦7 0≦j≦9 で表される。すなわち、Mm’は、mijを要素とする7
行9列のマトリクスである。
【0112】図16に示す対策案データS20を用い
て、(4)式の関係を図示すると、図29に示すように
なる。図29では、1から7の課題指標と1から9の対
策案との対応関係がマトリクスの要素により示される。
また、x1からx9に対応する作業変数{0,1}が定
義される。なお、選択されている対策案候補は、例え
ば、“受注管理サブシステム1導入”、“受注管理サブ
システム2導入”、……、“生産管理サブシステム1導
入”、……、“調達管理サブシステム2導入”、“生産
設備1導入”である。
【0113】以上の処理により、対策案ベクトルx’が
立案されたことになる。課題指標−対策案マトリクス決
定モジュールは、外部入出力モジュール1106により
に、得られた対策案を表示装置130により表示させ
る。また、外部より指示があれば、プリンタ140によ
り印刷出力する。
【0114】なお、この段階では、複数の対策案が選択
されていることが想定される。すなわち、候補対策案が
選択されているということになる。この候補対策案の中
から、実行すべき対策案を選択する。本実施形態では、
後述するように、投資総額の範囲内において最適な対策
案を選択することを支援する機能を有する。ただし、こ
の選択は、対象者ST自身が判断して行うこともでき
る。
【0115】次に、複数の候補対策案から実行すべき対
策案、すなわち、最適な対策案を選択する処理を行う。
【0116】図23において、コンピュータ110は、
投資総額の入力を受け付ける(ステップ3310)。こ
れは、経営改革のために投じる費用の総額である。ま
た、目標利益の入力を受け付ける。入力された投資総額
および目標利益は、図6に示すデータ保持装置1500
の作業データエリア1502に格納される。ここでの処
理は、外部入出力モジュール1106により行われる。
【0117】次に、候補対策案ベクトルx’から実行す
べき最終対策案を選択する(ステップ3320)。この
選択のための処理は、図6に示す、外部入出力モジュー
ル1106と、線形計画法処理エンジン1105とによ
り、図30に示す手順に従って実行される。
【0118】まず、制約条件を設定する(ステップ33
21)。制約条件は、次の二つである。 (1)投資総額Invが入力された投資総額Iよりも低く
なる (2)各対策案は、(するか/しないか)のいずれか一
方である この条件を式により表現すると次の通りである。
【0119】I>Inv Inv=Mi・X’ ……(16) I>Mi・X’ xj={0,1} 次に、目的関数を設定する(ステップ3322)。ま
ず、 ΔP’=Mp’・f’ ……(2) f’=Mm’・x’……(4) を考慮して、 ΔP’=Mp’・Mm’・x’ ……(17) を得る。そして、この(17)式を、ΔP’を最大化す
る対策案を求める目的関数に設定する。
【0120】次に、線形計画処理エンジンによる線形計
画処理を実行する。すなわち、制約条件を守り、目的関
数を最大化する対策案を求める(ステップ3323)。
ここで、得られた対策案を採った場合の利益が(17)
式により算出される。
【0121】この算出利益が、データ保持装置1500
の作業データエリア1502に格納されている目標利益
をより大きいかを調べる(ステップ3410)。算出利
益が目標利益より大きい場合には、それを対策案として
出力する(ステップ3420)。なお、目標利益を設定
しないことができる。この場合には、すべての対策案を
出力することとなる。また、目標利益を0に設定するこ
ともできる。この場合には、算出された利益が0より大
きければ、すべて出力されることとなる。
【0122】一方、算出利益が目標利益以下の場合に
は、前述したステップの条件を満たしていない対策案を
表示装置130に表示する(ステップ3430)。それ
と共に、投資総額を変更するか、リスクレベルを変更す
るか、処理を終了するかについての指示の入力を求める
メッセージを表示装置130に表示する。ここで、終了
の指示があるときには、処理を終了する(ステップ34
40)。一方、投資総額の変更することについての指示
を入力装置120を介して受け付けると(ステップ34
50)、ステップ3310からの処理を行う。また、リ
スクレベルを上げることについての指示を入力装置12
0を介して受け付けると(ステップ3460)、ステッ
プ3210からの処理を行う。これらの処理を、条件を
満たした対策案が決定されるか、終了が指示されるまで
繰り返す。ここで、対策案の出力、処理結果の出力、メ
ッセージの出力、指示の受け付け等は、外部入出力モジ
ュール1106により行われる。
【0123】次に、上述した経営改革のための対策案立
案について、具体的な例を示す。
【0124】総売上(前期比)ΔSに関係する係数とし
て、次のa1,a2,a3が与えられている。また、総
原価(前期比)ΔCに関係する係数として、次のb1,
b2,b3が与えられている。さらに、総特損(前期
比)ΔLに関係する係数として、次のc1,c2,c3
が与えられている。
【0125】 a1:仕掛かり数低減による売上増大係数 a2:新製品立ち上げ期間低減による売上増大係数 a3:計画業務工数低減による売上増大係数 b1:仕掛かり数低減によるコスト低減係数 b2:新製品立ち上げ期間低減によるコスト低減係数 b3:計画業務工数低減によるコスト低減係数 c1:仕掛かり数低減による特別損失係数 c2:新製品立ち上げ期間低減による特別損失低減係数 c3:計画業務工数低減によるコスト低減係数 また、課題指標ベクトルf’に含まれる個別課題指標と
して、“仕掛かり数低減 比率”,“新製品立ち上げ期
間低減 比率”,“計画業務工数低減 比率”が決定さ
れているものとする。
【0126】これらを用いると、 ΔP’=Mp’・f’ は、次のように与えられる。
【0127】
【数2】
【0128】次に、予め与えられている業務指標−対策
案マトリクスMmから、前述した課題指標ベクトルf’
に基づいてマトリクスMm’の要素が次のように決定さ
れたものとする。
【0129】 m11:セル生産による仕掛かり低減係数(80%) m12:生産管理システムによる仕掛かり低減係数(5
%) m21:セル生産による新製品立ち上げ期間低減係数
(80%) m22:生産管理システムによる新製品立ち上げ期間低
減係数(5%) m31:セル生産による計画業務工数低減係数(−5
%) m32:生産管理システムによる計画業務工数低減係数
(50%) また、マトリクスMm’によって課題指標ベクトルf’
に対応する対策案ベクトルx’として、x1,x2が決
まる。ここでは、次の対策案が決まったものとする。
【0130】 x1:セル生産方式の採用(採用する場合x1=1、採
用しない場合x1=0) x2:生産管理システムの導入(導入する場合x2=
1、導入しない場合x2=0) これらを用いると、 f’=Mm’・x’ は、次のように与えられる。
【0131】
【数3】
【0132】次に、前述した二つの対策案x1およびx
2のうち最適な対策案を選択する。そのため、制約条件
を設定する。まず、投資総額Iの入力を求める。そし
て、次の制約条件(1)、(2)を設定する。 (1)I>Mi・x’ ここで、 セル生産方式を採用する場合における投資額:500万
円 生産管理システムを導入する場合における投資額:70
0万円 とする。制約条件(1)は、 I>{5M¥ 7M¥}・x’ となる。 (2)x1、x2は、その対策案を採用する場合
“1”、採用しない場合“0”とする 次に、目的関数を設定する。目的関数は、(18)式と
(19)式とから次式で表される。
【0133】
【数4】
【0134】(19)式について、x1、x2のいずれ
かを採用した場合、両者を採用した場合について、ΔP
が最大になる解を探す。この後、得られた解について、
利益を算出し、投資総額を計算し、その投資総額が、予
め入力してある投資総額より小さいかを調べる。
【0135】例示しているケースでは、規模が小さく、
単純であるため、すべての組み合わせについて、ΔPを
求めることで最適解を得ることができる。しかし、組み
合わせの数が多くなると、解を求めることに時間がかか
るため、適当なアルゴリズムを用いて解を求める必要が
ある。例えば、前述した線形計画法のアルゴリムを用い
ることができる。
【0136】このように、経営改革においては、採り得
る対策案は、一つとは限らないため、可能な組み合わせ
をすべて考慮して、最適な解を決定することは、容易で
はない。前述の例は、きわめて単純なものであるが、現
実には、多くの事項が複雑に関連するため、複数の候補
対策案が生じることが考えられる。この場合、人の判断
により、複数の対策案の中から実行すべき対策案を決定
することは容易なことではない。そこで、本実施形態で
は、前述したように、例えば、線形計画法処理エンジン
を用いて、人が判断することについて支援を行ってい
る。
【0137】本実施形態では、投資総額を変えることも
できる。従って、投資総額を種々の金額に設定して、投
資総額の違いにより、実行すべき対策案がどのように変
わるかを知ることができる。すなわち、どの程度の投資
をすることでどの程度の改革ができるかをシミュレーシ
ョンすることができる。
【0138】また、本実施形態では、リスクレベルの変
更が可能である(図23:ステップ3210)。従っ
て、リスクレベルを変えることで、課題指標と対策案の
関係式を変更して、採り得る候補対策案ベクトルx’を
変えることができる。すなわち、リスクレベルを上げる
ことにより、許容するリスクの範囲が広がるため、候補
対策案が増えることとなる。これは、投資総額に制約が
ある場合に、より効果的と思われる対策案を見つけよう
とする場合に有効といえる。
【0139】なお、リスクレベルがすべて等しい場合に
は、これについての判断は不要である。同様に、リスク
レベルを考慮せずに、対策案を決定する構成とすること
も可能である。
【0140】前述した実施形態では、課題指標−利益マ
トリクスMp’と課題指標−対策案マトリクスMm’と
を用いて対策案を決定している。このようにすることに
より、対策案を決定する際の組み合わせ演算の負荷を減
少させることができる。そのため、一般的なコンピュー
タにおいても処理ができ、しかも、処理の高速化を図る
ことが期待できる。
【0141】また、マトリクスMpは、マーケットの状
況によって変化する要素を含む。マトリクスMmは、対
策案の進化に応じて代わる要素を含む。上述した実施形
態では、それぞれ独立してデータを有するため、それぞ
れの内容について、必要なメンテナンスを施すことがで
きる。そして、メンテナンスを施すことで、より新しい
市場環境、対策案等に対応することを可能とする。
【0142】以上のように、本発明によれば、企業にお
ける経営改革のための対策案の立案を支援することがで
きる。すなわち、必要なデータの入力と、指示とを行う
ことで、熟練した経営者でなくとも、企業の経営状態を
表す指標を用いて経営改革のための対策案を得ることが
できる。
【0143】また、本発明では、対象企業についての現
状データ以外のデータについて予め用意したデータを用
いることができるため、対象企業についての現状データ
を入力することで、対策案を得ることができる。このた
め、本発明の経営改革のための対策案コンサルタント等
の、企業に対して経営改革のための対策案を提言するサ
ービスを行う業者が使用することにも適している。
【0144】また、以上の例では、対策案を提案してい
るが、このシステムとは別個に、対策案を作成し、作成
された対策案の妥当性を検証することに、以上に述べた
システムを用いることができる。すなわち、これまでに
述べた方法と同じ手順で、対策案を求める。そして、得
られた候補対策案に、別途作成された対策案が含まれる
かにより、作成された対策案の妥当性を検証することが
できる。
【0145】
【発明の効果】本発明によれば、個別企業ごとの具体的
な経営改革のための対策案を、立案者の経験に依存せず
に立案することができる。また、立案された対策案につ
いて検証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る経営改革のための対策
案立案支援サービスの提供の概要を示す説明図。
【図2】 図2Aから図2Fは、経営改革のための対策
案立案支援サービスの提供に用いられる対策案立案支援
システムの概要を示す説明図である。
【図3】 図3は、対策案立案支援システムを構成する
情報処理装置のハードウェアシステム構成の一例を示す
ブロック図である。
【図4】 図4は、対策案立案支援プログラムによる課
題指標の設定および対策案立案支援処理の概要を示すフ
ローチャートである。
【図5】 図5は、利益と対策案とがツリー構造で関係
付けられることを示す説明図である。
【図6】 図6は、この実施形態において用いられる対
策案立案支援システムの機能構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 図7は、改革対象企業の改革対象となる業務
プロセスの概要を示すブロック図である。
【図8】 図8は、業種を示す業種データが記録される
構造を模式的に示す説明図である。
【図9】 図9は、注文の機会喪失の要因を示す失注要
因データが記録される構造を模式的に示す説明図であ
る。
【図10】 図10は、特別損失の要因を示す特損要因
データが記録される構造を模式的に示す説明図である。
【図11】 図11は、原価構成データが記録される構
造を模式的に示す説明図である。
【図12】 図12は、指標データが記録される構造を
模式的に示す説明図である。
【図13】 図13は、売価トレンドデータが記録され
る構造を模式的に示す説明図である。
【図14】 図14は、原価項目ベンチマークデータが
記録される構造を模式的に示す説明図である。
【図15】 図15は、指標ベンチマークデータが記録
される構造を模式的に示す説明図である。
【図16】 図16は、対策案データが記録される構造
を模式的に示す説明図である。
【図17】 図17は、図5に示す利益と対策案との関
係から、利益と業務指標との関係をより具体的に示す説
明図である。
【図18】 図18は、業務指標と対策案との関係を模
式的に示す説明図である。
【図19】 図19は、対策案立案支援サービスを受け
る場合における各種指定を行うための入力画面の一例を
示す説明図である。
【図20】 図20は、課題指標についての分析結果の
表示画面例を示す説明図である。
【図21】 図21は、課題指標についての分析結果の
表示画面例を示す説明図である。
【図22】 図22は、経営分析を行う場合の処理手順
を示すフローチャートである。
【図23】 図23は、課題指標の選択および対策案の
選択を行う場合の手順を示すフローチャートである。
【図24】 図24は、一般的業務指標fから課題指標
ベクトルf’が選択された状態を示す説明図である。
【図25】 図25は、利益−課題指標マトリクスM
p’を作成する処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図26】 図26Aは、Δ総売上(ΔS)に関連する
ツリー部分と、これに関係する課題指標とを抜き出して
示す説明図、図26Bは、抜き出されたツリー部分と、
課題指標との関係から、注文機会喪失要因ツリーに関す
る行列Msを作成する手順を示す説明図である。
【図27】 図27は、課題指標と対策案の関係式を作
成する処理手順を示すフローチャートである。
【図28】 図28は、業務指標−対策案マトリクスM
mから課題指標−対策案マトリクスMm’を作成するこ
とについて模式的に示す説明図。
【図29】 図29は、課題指標と対策案との関係をM
m’の要素と共に模式的に示す説明図である。
【図30】 図30は、候補対策案ベクトルx’から実
行すべき最終対策案を選択する処理の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…顧客、2…取引先、3…メーカ、10…対策案立案
支援システム、20…業務システム、100…情報処理
装置、110…コンピュータ、120…入力装置、13
0…表示装置、140…プリンタ、150…外部記憶装
置、160…CD−ROM読取装置、170…通信制御
装置、1101…入力データ確認モジュール、1102
…課題指標選択モジュール、1103…課題指標−利益
マトリクスモジュール、1104…課題指標−対策案マ
トリクス作成モジュール、1105…線形計画法処理エ
ンジン、1106…外部入出力モジュール、1111…
制御装置、1500…データ保持装置、1501…分析
対象データエリア、1502…作業データエリア、15
03…経営改革用基本データエリア。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置により実行される、経営改
    革のための対策案立案支援方法であって、 企業における業務の状態を表す複数の指標を含む一般的
    業務指標群と、前記一般的業務指標群のそれぞれの指標
    が示す状態を改善しようとする場合にどのように対処す
    べきかを示す情報である対策案を複数含む一般的対策案
    群と、前記一般的業務指標群と一般的対策案群との対応
    関係を規定する第1の対応関係情報群とをデータ保持装
    置に記憶し、 前記一般的業務指標群から、業務を改善すべき指標とし
    て選択された1以上の業務指標を課題指標として含む課
    題指標群を取得して、前記データ保持装置に記憶し、 前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前記課
    題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情報を
    取り出して第2の対応関係情報群を作成し、 前記記憶されている一般的対策案群に含まれる複数の対
    策案から、前記第2の対応関係情報群と関係する対策案
    を1以上含む候補対策案群を選択し、 得られた候補対策案群に含まれる候補対策案を出力する
    ことを特徴とする、経営改革のための対策案立案支援方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記一般的対策案群の各対策案対応に、当該対策案を採
    用した場合のリスクのレベルを示すリスクレベル情報を
    前記データ保持装置にさらに記憶し、 許容するリスクレベルを指定する情報の入力を受け付
    け、 前記記憶されている第1の対応関係情報群について、前
    記課題指標と関係し、かつ、入力されたリスクレベルよ
    り低いリスクレベルに対応する対策案と関係する対応関
    係を規定する情報を取り出して、前記第2の対応関係情
    報群を作成することを特徴とする経営改革のための対策
    案立案方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、 前記記憶されている一般的対策案群の各対策案に対応し
    て定められている、それぞれを実行するために必要な投
    資額を示す情報と、当該企業の利益および前記一般的業
    務指標を関係付ける業務指標−利益対応関係情報とをデ
    ータ保持装置にさらに記憶し、 前記業務指標−利益対応関係情報から、前記選択された
    課題指標に関係する対応関係を記述する情報を取り出し
    て、取り出した対応関係を記述する情報を含む課題指標
    −利益対応関係情報を作成し、 経営改革に投資する投資総額の入力を受け付け、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記入力さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案から企業の利益を最
    大にする最終対策案を求め、 得られた最終対策案を出力することを特徴とする経営改
    革のための対策案立案支援方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法において、 前記目標利益の入力を受け付け、 前記最終対策案によって得られる企業の利益が、前記目
    標利益より大きいかを判定して、大きい場合に、当該最
    終対策案を出力することを特徴とする経営改革のための
    対策案立案支援方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、 前記求められた対策案によって得られる企業の利益が、
    前記目標利益以下である場合に、前記リスクレベルの変
    更を受け付け、 リスクレベルが変更された場合、前記記憶されている第
    1の対応関係情報群について、前記課題指標と関係し、
    かつ、変更されたリスクレベルより低いリスクレベルに
    対応する対策案と関係する対応関係を規定する情報を取
    り出して、前記第2の対応関係情報群を作成することを
    特徴とする経営改革のための対策案立案支援方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の方法において、 前記求められた対策案によって得られる企業の利益が、
    前記目標利益以下である場合に、前記総投資額の変更を
    受け付け、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記変更さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案から企業の利益を最
    大にする最終対策案を求め、 得られた最終対策案を出力することを特徴とする経営改
    革のための対策案立案支援方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の経営改革のための対策
    案立案支援方法において、 前記一般的業務指標群として一般的業務指標ベクトルf
    を、前記一般的対策案群として一般的対策案ベクトルx
    を、前記第1の対応関係情報群として業務指標−対策案
    マトリクスMmを、それぞれ前記データ保持装置に記憶
    し、 前記一般的業務指標ベクトルfから、業務を改善すべき
    指標として選択された1以上の業務指標を課題指標とし
    て含む課題指標ベクトルf’を取得して、前記データ保
    持装置に記憶し、 前記記憶されている業務指標−対策案マトリクスMmか
    ら、前記課題指標ベクトルf’に含まれる課題指標と関
    係する第2の対応関係情報群として、課題指標−対策案
    マトリクスMm’を作成し、 前記一般的対策案ベクトルfから、前記課題指標−対策
    案マトリクスMm’と関係する対策案を1以上含む候補
    対策案ベクトルx’を選択することを特徴とする経営改
    革のための対策案立案支援方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、 前記一般的対策案ベクトルxの各対策案対応に、当該対
    策案を採用した場合のリスクのレベルを示すリスクレベ
    ル情報を前記データ保持装置にさらに記憶し、 許容するリスクレベルを指定する情報の入力を受け付
    け、 前記記憶されている業務指標−対策案マトリクスMmに
    ついて、前記課題指標と関係し、かつ、入力されたリス
    クレベルより低いリスクレベルに対応する対策案と関係
    する対応関係を規定する情報を取り出して、前記課題指
    標−対策案マトリクスMm’を作成することを特徴とす
    る経営改革のための対策案立案支援方法。
  9. 【請求項9】請求項7および8にずれか一項に記載の経
    営改革のための対策案立案支援方法において、 前記記憶されている一般的対策案と共に、各対策案対応
    に、それぞれを実行するために必要な投資額を示す情報
    と、当該企業の利益と前記一般的業務指標とを関係付け
    る業務指標−利益マトリクスMpとをさらに記憶し、 前記業務指標−利益マトリクスから、前記選択された課
    題指標ベクトルf’に関係する要素を有する業務指標−
    利益マトリクスMp’を作成し、 経営改革に投資する投資総額の入力を受け付け、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記入力さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案ベクトルx’から企
    業の利益を最大にする最終対策案を求め、 得られた最終対策案を出力することを特徴とする経営改
    革のための対策案立案支援方法。
  10. 【請求項10】 情報処理装置により実行される、経営
    改革のための対策案立案支援方法であって、 企業における業務の状態を表す複数の指標を含む一般的
    業務指標群と、前記一般的業務指標群のそれぞれの指標
    が示す状態を改善しようとする場合にどのように対処す
    べきかを示す情報である対策案を複数含む一般的対策案
    群と、前記一般的業務指標群と一般的対策案群との対応
    関係を規定する第1の対応関係情報群と、前記記憶され
    ている一般的対策案群の各対策案に対応して定められて
    いる、それぞれを実行するために必要な投資額を示す情
    報と、当該企業の利益および前記一般的業務指標を関係
    付ける業務指標−利益対応関係情報とがデータ保持装置
    に記憶され、 前記一般的業務指標群から、業務を改善すべき指標とし
    て選択された1以上の業務指標を課題指標として含む課
    題指標群を取得して、前記データ保持装置に記憶し、 前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前記課
    題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情報を
    取り出して第2の対応関係情報群を作成し、 前記記憶されている一般的対策案群に含まれる複数の対
    策案から、前記第2の対応関係情報群と関係する対策案
    を1以上含む候補対策案群を選択し、 前記業務指標−利益対応関係情報から、前記選択された
    課題指標に関係する対応関係を記述する情報を取り出し
    て、取り出した対応関係を記述する情報を含む課題指標
    −利益対応関係情報を作成し、 経営改革に投資する投資総額の入力を受け付け、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記入力さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案群から企業の利益を
    最大にする最終対策案を求め、 得られた最終対策案を出力することを特徴とする経営改
    革のための対策案立案支援方法。
  11. 【請求項11】 情報処理装置により実行される、経営
    改革のための対策案立案支援システムであって、 入力装置、データ保持装置、中央処理装置および出力装
    置を含む情報処理装置を有し、 前記データ保持装置は、企業における業務の状態を表す
    複数の指標を含む一般的業務指標群と、前記一般的業務
    指標群のそれぞれの指標が示す状態を改善しようとする
    場合にどのように対処すべきかを示す情報である対策案
    を複数含む一般的対策案群と、前記一般的業務指標群と
    一般的対策案群との対応関係を規定する第1の対応関係
    情報群と、前記一般的業務指標群から、業務を改善すべ
    き指標として選択された1以上の業務指標を課題指標と
    して含む課題指標群とを記憶し、 前記中央処理装置は、 前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前記課
    題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情報を
    取り出して第2の対応関係情報群の作成と、 前記記憶されている一般的対策案群に含まれる複数の対
    策案から、前記第2の対応関係情報群と関係する対策案
    を1以上含む候補対策案群の選択と、 得られた候補対策案群に含まれる候補対策案を、前記出
    力装置を介して出力することを実行すること特徴とす
    る、経営改革のための対策案立案支援システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のシステムにおい
    て、 前記データ保持装置は、前記一般的対策案群の各対策案
    対応に、当該対策案を採用した場合のリスクのレベルを
    示すリスクレベル情報をさらに記憶し、 前記中央処理装置は、 前記入力装置を介して、許容するリスクレベルを指定す
    る情報の入力を受け付け、 前記記憶されている第1の対応関係情報群について、前
    記課題指標と関係し、かつ、入力されたリスクレベルよ
    り低いリスクレベルに対応する対策案と関係する対応関
    係を規定する情報を取り出して、前記第2の対応関係情
    報群を作成することを特徴とする経営改革のための対策
    案立案支援システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のシステムにおい
    て、 前記データ保持装置は、前記記憶されている一般的対策
    案群の各対策案に対応して定められている、それぞれを
    実行するために必要な投資額を示す情報と、当該企業の
    利益および前記一般的業務指標を関係付ける業務指標−
    利益対応関係情報とをさらに記憶し、 前記中央処理装置は、 前記業務指標−利益対応関係情報から、前記選択された
    課題指標に関係する対応関係を記述する情報を取り出し
    て、取り出した対応関係を記述する情報を含む課題指標
    −利益対応関係情報を作成し、 経営改革に投資する投資総額の入力を受け付け、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記入力さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案から企業の利益を最
    大にする最終対策案を求め、 得られた最終対策案を、前記出力装置を介して出力する
    ことを特徴とする経営改革のための対策案立案支援シス
    テム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のシステムにおい
    て、 前記中央処理装置は、 前記入力装置を介して、前記最大にすべき企業の目標利
    益の入力を受け付け、 求められた対策案によって得られる企業の利益が、前記
    目標利益より大きいかを判定して、大きい場合に、当該
    対策案を、前記出力装置を介して出力することを特徴と
    する経営改革のための対策案立案支援システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のシステムにおい
    て、 前記中央処理装置は、 前記求められた対策案によって得られる企業の利益が、
    前記目標利益以下である場合に、前記リスクレベルの変
    更を、前記入力装置を介して受け付け、 リスクレベルが変更された場合、前記記憶されている第
    1の対応関係情報群について、前記課題指標と関係し、
    かつ、変更されたリスクレベルより低いリスクレベルに
    対応する対策案と関係する対応関係を規定する情報を取
    り出して、前記第2の対応関係情報群を作成することを
    特徴とする経営改革のための対策案立案支援システム。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載のシステムにおい
    て、 前記中央処理装置は、 前記求められた対策案によって得られる企業の利益が、
    前記目標利益以下である場合に、前記総投資額の変更
    を、前記入力装置を介して受け付け、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記変更さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案から企業の利益を最
    大にする最終対策案を求め、 得られた最終対策案を出力することを特徴とする経営改
    革のための対策案立案支援システム。
  17. 【請求項17】 記憶装置を有するコンピュータに読み
    取られて実行され、コンピュータに経営改革のための対
    策案立案支援処理を行わせるプログラムであって、 企業における業務の状態を表す複数の指標を含む一般的
    業務指標群と、前記一般的業務指標群のそれぞれの指標
    が示す状態を改善しようとする場合にどのように対処す
    べきかを示す情報である対策案を複数含む一般的対策案
    群と、前記一般的業務指標群と一般的対策案群との対応
    関係を規定する第1の対応関係情報群とを前記記憶装置
    により保持する処理と、 前記一般的業務指標群から、業務を改善すべき指標とし
    て選択された1以上の業務指標を課題指標として含む課
    題指標群を取得して、前記記憶装置により保持する処理
    と、 前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前記課
    題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情報を
    取り出して第2の対応関係情報群を作成する処理と、 前記記憶されている一般的対策案群に含まれる複数の対
    策案から、前記第2の対応関係情報群と関係する対策案
    を1以上含む候補対策案群を選択する処理と、 得られた候補対策案群に含まれる候補対策案を出力する
    処理とを、コンピュータに実行させる、経営改革のため
    の対策案立案支援プログラム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載プログラムにおい
    て、 前記一般的対策案群の各対策案対応に、当該対策案を採
    用した場合のリスクのレベルを示すリスクレベル情報を
    前記記憶装置にさらに記憶させる処理と、 許容するリスクレベルを指定する情報の入力を受け付け
    る処理と、 前記記憶されている第1の対応関係情報群について、前
    記課題指標と関係し、かつ、入力されたリスクレベルよ
    り低いリスクレベルに対応する対策案と関係する対応関
    係を規定する情報を取り出して、前記第2の対応関係情
    報群を作成する処理とを、前記コンピュータにさらに実
    行させる、経営改革のための対策案立案支援プログラ
    ム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のプログラムにおい
    て、 前記記憶されている一般的対策案群の各対策案に対応し
    て定められている、それぞれを実行するために必要な投
    資額を示す情報と、当該企業の利益および前記一般的業
    務指標を関係付ける業務指標−利益対応関係情報とを、
    前記記憶装置にさらに記憶させる処理と、 前記業務指標−利益対応関係情報から、前記選択された
    課題指標に関係する対応関係を記述する情報を取り出し
    て、取り出した対応関係を記述する情報を含む課題指標
    −利益対応関係情報を作成する処理と、 経営改革に投資する投資総額の入力を受け付ける処理
    と、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記入力さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案から企業の利益を最
    大にする最終対策案を求める処理と、 得られた最終対策案を出力する処理とを、前記コンピュ
    ータに実行させる、経営改革のための対策案立案支援プ
    ログラム。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のプログラムにおい
    て、 前記最大にすべき企業の目標利益の入力を受け付ける処
    理と、 前記最終対策案によって得られる企業の利益が、前記目
    標利益より大きいかを判定して、大きい場合に、当該最
    終対策案を出力する処理とを、前記コンピュータに実行
    させる、経営改革のための対策案立案支援プログラム。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のプログラムにおい
    て、 前記求められた対策案によって得られる企業の利益が、
    前記目標利益以下である場合に、前記リスクレベルの変
    更を受け付ける処理と、 リスクレベルが変更された場合、前記記憶されている第
    1の対応関係情報群について、前記課題指標と関係し、
    かつ、変更されたリスクレベルより低いリスクレベルに
    対応する対策案と関係する対応関係を規定する情報を取
    り出して、前記第2の対応関係情報群を作成する処理と
    を、前記コンピュータに実行させる、経営改革のための
    対策案立案支援プログラム。
  22. 【請求項22】 請求20に記載のプログラムにおい
    て、 前記求められた対策案によって得られる企業の利益が、
    前記目標利益以下である場合に、前記総投資額の変更を
    受け付ける処理と、 選択された対策案の実行に必要な投資総額が前記変更さ
    れた投資総額より小さいこと、および、各対策案は、採
    用するかしないかのいずれかであることを制約条件とし
    て、前記選択されている候補対策案から企業の利益を最
    大にする最終対策案を求める処理と、 得られた最終対策案を出力する処理とを、コンピュータ
    に実行させる、経営改革のための対策案立案支援プログ
    ラム。
  23. 【請求項23】 情報処理装置により実行される、経営
    改革のための対策案立案支援方法であって、 企業における業務の状態を表す複数の指標を含む一般的
    業務指標群と、前記一般的業務指標群のそれぞれの指標
    が示す状態を改善しようとする場合にどのように対処す
    べきかを示す情報である対策案を複数含む一般的対策案
    群と、前記一般的業務指標群と一般的対策案群との対応
    関係を規定する第1の対応関係情報群と、企業の経営状
    態を比較対照するための比較対照用データとをデータ保
    持装置に記憶し、 企業の現状の経営状態を表す情報の入力を受け付け、 入力された経営状態の現状を示す情報と、前記比較対照
    用データとを比較し、比較結果に基づいて、前記一般的
    業務指標群から、業務を改善すべき1以上の業務指標を
    課題指標として抽出して課題指標群を生成して、前記デ
    ータ保持装置に記憶し、 前記記憶されている第1の対応関係情報群から、前記課
    題指標群に含まれる課題指標と関係する対応関係情報を
    取り出して第2の対応関係情報群を作成し、 前記記憶されている一般的対策案群に含まれる複数の対
    策案から、前記第2の対応関係情報群と関係する対策案
    を1以上含む候補対策案群を選択し、 得られた候補対策案群に含まれる候補対策案を出力する
    ことを特徴とする、経営改革のための対策案立案支援方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の方法において、 比較対照用データを蓄積するサーバからネットワークを
    介して当該企業の業種に対応する比較対照用データをダ
    ウンロードし、ダウンロードした比較対照用データを用
    いて、課題指標群の生成を行うことを特徴とする対策案
    立案支援方法。
  25. 【請求項25】 請求項23の方法において、 比較対照用データを蓄積するサーバネットワークを介し
    て当該企業の業種に対応する比較対照用データをダウン
    ロードし、かつ、対策案立案支援プログラムを蓄積する
    サーバから対策案立案支援プログラムをダウンロード
    し、ダウンロードした前記プログラムを事項刷ることに
    より、比較対照用データを用いて、企業の現状を示す情
    報の入力、課題指標群の生成、第2の対応関係情報群の
    作成、候補対策案群の選択、候補対策案の出力の各処理
    を行うことを特徴とする対策案立案支援方法。
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