JP2001243344A - 医療機関向けの経営支援システム及びその方法 - Google Patents

医療機関向けの経営支援システム及びその方法

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JP2001243344A
JP2001243344A JP2000057447A JP2000057447A JP2001243344A JP 2001243344 A JP2001243344 A JP 2001243344A JP 2000057447 A JP2000057447 A JP 2000057447A JP 2000057447 A JP2000057447 A JP 2000057447A JP 2001243344 A JP2001243344 A JP 2001243344A
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medical
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JP2000057447A
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Hiroyuki Kuriyama
博之 栗山
Katsunori Kikuta
勝則 菊田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明によれば、医療機関経営状況の分析及
び改善すべき問題箇所の把握を行う際に、他の医療機関
の実績に関する情報を利用することが出来るようにする
ことで、ベンチマーク分析の手法を使ってより的確な分
析を行うことができるシステムおよびその方法を提供す
る 【解決手段】 各医療機関はレセプトコンピュータ1か
らインターネット回線2上のWWWサーバ3に医療機関
の実績情報をアップロードし、ベンチマーク分析を行う
ための分析条件をWWWサーバ3に設定する。WWWサ
ーバ3では、前記分析条件により、ベンチマーク分析を
行うことで他の医療機関の実績情報との比較を行ない、
比較結果に基いて改善すべき問題箇所情報を作成して、
当該要求を行った医療機関に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診療報酬明細書
(レセプト)に記載される前月1ヶ月間に患者に施した
処理や処方等の診療内容(以下、レセプト情報と称す
る)や,その他医療機関の実績に関する情報(レセプト
情報,退院サマリー,給与データ,損益計算データ、オ
ーダリングデータ、電子カルテデータなど)を複数の医
療機関から集め、特定の医療機関からの要求に基づい
て、他の医療機関とのベンチマーク分析を行ない、該ベ
ンチマーク分析による分析情報を作成して、要求を行な
った医療機関に該分析情報を提供する医療機関向けの経
営支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】病院、診療所、介護施設などの多くの医
療機関に於いてはレセプトコンピュータと呼ばれる事務
処理装置を導入し、医師が記入したカルテに基づいて診
療行為や病名のデータを該レセプトコンピュータに入力
し、記憶させておき、翌月に前月分の診療データを所定
の書式でまとめたレセプトを打ち出すのに利用してい
る。
【0003】そして、医療機関は、レセプトを各都道府
県単位の社会保険診療報酬支払基金に提出し、精算を受
け、社会保険診療報酬支払基金は、レセプトを取りまと
め、政府管掌や組合管掌、共済会等の保険者毎に振り分
けて、各保険者毎に医療費の請求を行なうようなしくみ
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】病院、診療所、介護施
設などの医療機関の経営において当該医療機関の経営者
が取り組むべき課題としては、医療の質や運営効率の向
上及び維持、財務状況の安定化が挙げられる。医療の質
としては、高レベルで且つ同一品質の治療の実現(EB
M:Evidence Based Medicine "科学的根拠に基づく医
療")や最新技術を用いた診断の提供があり、運営効率
としては、高レベルで一貫した医療サービスと患者の満
足度の向上や運営コストの削減などがあり、財務状況と
しては、収入の最大化とコストの最小化及び資金調達方
法などがある。
【0005】そして、健全な医療機関の運営には、これ
らの課題に対して、迅速かつ、具体的なアクションをお
こす必要性がある。
【0006】アクションをおこすためには、まず現状の
経営状況を分析し、問題を見極めて、目標を設定する必
要がある。医療機関向けの問題点を的確に見極めるため
には、他の医療機関との比較が有効と思われるが、医療
機関の実績に関する情報(レセプト情報,退院サマリ
ー,給与データ,損益計算データ、オーダリングデー
タ、電子カルテデータなど)は、秘密情報であるため、
他の医療機関の実績に関する情報との比較をすることは
できなかった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、医療機関の経営状況の分析・把握を行う際
に、他の医療機関の実績に関する情報を利用することが
出来るようにすることで、ベンチマーク分析の手法を使
って、より的確な分析を行うことができるシステムおよ
びその方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る医療機
関向けの経営支援システムは、ネットワーク(インター
ネット回線2)に接続された複数の医療機関コンピュー
タ(レセプトコンピュータ1)から該医療機関の実績情
報(レセプト情報,退院サマリー,給与データ,損益計
算データ、オーダリングデータ、電子カルテデータな
ど)を収集して、前記医療機関の実績情報に基づいてベ
ンチマーク分析を行う経営支援コンピュータ(WWWサ
ーバ3、RDBMS4)からなる医療機関向けの経営支
援システムにおいて、前記医療機関コンピュータは、医
療機関のレセプト情報,退院サマリー,給与データ,損
益計算データ、オーダリングデータ、電子カルテデータ
などの医療機関の実績情報を前記経営支援コンピュータ
に送信する実績情報送信手段(モデム17)と、前記送
信した実績情報の分析条件を設定する分析条件設定手段
(比較要求処理部13e)と、前記分析条件によるベン
チマーク分析の結果に基いて、改善すべき問題箇所情報
の作成を前記経営支援コンピュータに指示する指示手段
と(経営支援情報要求処理部13e)と、前記経営支援
コンピュータから入手した比較情報を表示する表示手段
(表示装置14)を備え、前記経営支援コンピュータ
は、前記複数の医療機関の実績情報を受信する実績受信
手段(モデム37)と、受信した医療機関の実績情報を
蓄積する実績情報蓄積手段(RDBMS4)と、前記医
療機関コンピュータからの分析条件に基づいてベンチマ
ーク分析を行ない、該分析結果に基いて、改善すべき問
題箇所情報を作成する問題箇所情報作成手段(比較処理
部33e、問題箇所抽出部33f)と、前記問題箇所情
報を医療機関コンピュータに送信する問題箇所情報送信
手段(モデム37)と備えたことを特徴とする。
【0009】第2の発明に係る医療機関向けの経営支援
システムは、第1の発明の医療機関向けの経営支援シス
テムにおいて、前記医療機関コンピュータの分析条件設
定手段は、少なくとも医療機関全体,診療科別などの比
較を行なう実績情報の適用範囲と、再入院率,収益率,
平均在院日数などの比較を行なう実績情報の比較項目と
を設定するものであり、前記経営支援コンピュータの問
題箇所情報作成手段は、前記設定された適用範囲と比較
項目に基づいて他の医療機関の実績情報との比較を行な
い、該比較結果に基いて他の医療機関に劣る箇所を問題
箇所として抽出することを特徴とする。
【0010】第3の発明に係る医療機関向けの経営支援
システムは、第1の発明の医療機関向けの経営支援シス
テムにおいて、前記改善すべき問題箇所において最も優
れた成績の医療機関のデータを目標ターゲットとする目
標抽出手段(目標抽出部33g)を更に備えたことを特
徴とする。
【0011】第4の発明に係る医療機関向けの経営支援
システムは、第1の発明の医療機関向けの経営支援シス
テムにおいて、前記経営支援コンピュータは、実績情報
を蓄積した医療機関の規模などの医療機関固有情報を記
憶する医療機関固有情報記憶手段(RDBMS4)と、
前記医療機関固有情報が近似する医療機関を比較対象と
して抽出する比較対象抽出手段(比較対象抽出部33
f)を更に備えたことを特徴とする。
【0012】第5の発明に係る医療機関向けの経営支援
方法は、ネットワークに接続された複数の医療機関コン
ピュータから該医療機関の実績情報を経営支援コンピュ
ータに収集し、前記医療機関の実績情報に基づいてベン
チマーク分析を行う医療機関向けの経営支援システムの
経営支援を行う方法において、前記医療機関コンピュー
タから医療機関のレセプト情報,退院サマリー,給与デ
ータ,損益計算データ、オーダリングデータ、電子カル
テデータなどの医療機関の実績情報を前記経営支援コン
ピュータに送信する手順(S632)と、前記経営支援
コンピュータにおいて前記医療機関の実績情報を受信し
蓄積する手順(S82)と、前記医療機関コンピュータ
から前記送信した実績情報によりベンチマーク分析を行
なうための分析条件を前記経営支援コンピュータに設定
する手順と(S6332)と、前記比較による比較結果
に基いて、改善すべき問題箇所を抽出し、該抽出した問
題箇所情報を医療機関コンピュータに送信する手順と
(S838、S839)、前記経営支援コンピュータか
ら受信した問題箇所情報を表示する手順(S6338)
とからなることを特徴とする。
【0013】第6の発明に係る医療機関向けの経営支援
方法は、第5の発明に係る医療機関向けの経営支援方法
において、該問題箇所情報を識別可能に表示する手順
(S8396)を更に含むことを特徴とする。
【0014】第7の発明に係る医療機関向けの経営支援
方法は、第5の発明に係る医療機関向けの経営支援方法
において、前記医療機関の実績情報を前記経営支援コン
ピュータに送信する手順に先だって前記経営支援コンピ
ュータの認証を行う手順(S630)とを更に含むこと
を特徴とする。
【0015】第8の発明に係る医療機関向けの経営支援
方法は、第5の発明に係る医療機関向けの経営支援方法
において、前記分析条件を前記経営支援コンピュータに
設定する手順は、少なくとも医療機関全体,診療科別な
どの比較を行なう実績情報の適用範囲と再入院率,収益
率,平均在院日数などの比較を行なう実績情報の比較項
目とを設定する手順を含み、前記他の医療機関の実績情
報との比較を行なう手順は、前記設定された適用範囲と
比較項目に基づいて実績情報を比較する手順を含むこと
を特徴とする。
【0016】第9の発明に係る医療機関向けの経営支援
システムに用いられる医療機関コンピュータは、ネット
ワークに接続された経営支援コンピュータに医療機関の
実績情報を収集して、前記実績情報をベンチマーク分析
して分析情報を前記医療機関コンピュータに提供する医
療機関向けの経営支援システムに用いられる医療機関コ
ンピュータにおいて、前記医療機関コンピュータは、医
療機関のレセプト情報,退院サマリー,給与データ,損
益計算データ、オーダリングデータ、電子カルテデータ
などの医療機関の実績情報を前記経営支援コンピュータ
に送信する実績情報送信手段と、前記送信した実績情報
に基づくベンチマーク分析を行う際の分析条件を前記経
営支援コンピュータに設定する分析条件設定手段(経営
支援情報要求処理部13e)と、前記経営支援コンピュ
ータから受信したベンチマーク分析の分析情報を表示す
る際に、改善すべき問題箇所を識別可能に表示する表示
手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】第10の発明に係る医療機関向けの経営支
援システムに用いられる経営支援コンピュータは、ネッ
トワークに接続された医療機関コンピュータから医療機
関の実績情報を収集し、前記実績情報をベンチマーク分
析して医療機関コンピュータに提供する医療機関向けの
経営支援システムに用いられる経営支援コンピュータに
おいて、前記経営支援コンピュータは、医療機関のレセ
プト情報,退院サマリー,給与データ,損益計算デー
タ、オーダリングデータ、電子カルテデータなどの医療
機関の実績情報を受信する実績情報受信手段と、受信し
た医療機関の実績情報を蓄積する実績情報蓄積手段と、
前記医療機関コンピュータから指示されたベンチマーク
分析の分析条件に基づいて、前記医療機関の実績情報の
ベンチマーク分析を行なうベンチマーク分析手段と、前
記ベンチマーク分析の分析結果に基づいて、改善すべき
問題箇所を抽出する問題箇所抽出手段(問題箇所抽出部
33f)と、前記問題箇所情報を前記医療機関コンピュ
ータに送信する情報送信手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】上記第1の発明乃至第8の発明によれば、
他の医療機関の実績に関する情報を利用して、ベンチマ
ーク分析の手法により医療機関の経営状況の分析及び改
善すべき問題箇所の把握を行うことができるので、改善
に向けたより的確な分析を行うことができるシステム及
び方法とすることができる。
【0019】又、第2の発明及び第8の発明によれば、
上記第1の発明又は第5の発明において更に実績情報を
ベンチマーク分析する際の分析条件として実績情報の適
用範囲(医療機関全体や科別など)と比較項目(再入院
率,収益率,平均在院日数など)を細かく設定すること
ができるので、様々な比較を行なうことができ、他の医
療機関に対して劣っている箇所,問題のある箇所を明確
にすることができるシステム及び方法を提供することが
できる。
【0020】又、第3の発明によれば、上記第1の発明
において更に改善すべき問題箇所の目標ターゲットを自
動的に抽出することができるシステムを提供することが
できる。
【0021】又、第4の発明によれば、上記第1の発明
において更に比較対象に適する医療機関を自動的に抽出
することができるシステムを提供することができる。
【0022】又、第6の発明によれば、上記第5の発明
において、改善すべき問題箇所が識別可能に表示される
ので、問題箇所の把握を容易に行なうことができる。
【0023】又、第7の発明によれば、上記第5の発明
において認証を行うことで、医療機関がこのシステムへ
当該医療機関の実績に関する情報を安心して公開できる
ように、セキュリティの確保を行うことができる方法を
提供することができる。
【0024】上記第9の発明又は第10の発明によれ
ば、他の医療機関の実績に関する情報を利用して、ベン
チマーク分析の手法により医療機関の経営状況の分析及
び改善すべき問題箇所の把握を行うことができるので、
改善に向けたより的確な分析を行なうことができる医療
機関向けの経営支援システムに用いられる医療機関コン
ピュータ又は経営支援コンピュータとすることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一形態を図1乃
至図24に基づいて説明する。
【0026】図24は、この発明の医療機関向けの経営
支援システムが適用される医療機関経営改善の継続的マ
ネージメントサイクルの概念図を示している。図にある
ように、医療機関の改善サイクルは、先ず病院、診療
所、介護施設などの医療機関の実績に関する情報(レセ
プト情報,退院サマリー,給与データ,損益計算デー
タ、、オーダリングデータ、電子カルテデータなど)を
蓄積し(1)、そのデータをベンチマーク分析により分
析し(2)、目標を設定し(3)、行動計画を立て
(4)、実行する(5)。そして、またデータを蓄積し
て(1)、そのデータを分析し(2)→(3)→(4)
→(5)というサイクルを繰り返すことで、医療機関の
改善を図るのである。
【0027】本発明の医療機関向けの経営支援システム
は、この医療機関の改善サイクルを支援するものであ
り、特に、病院、診療所、介護施設などの医療機関で蓄
積した実績に関する情報の分析し、改善すべき問題箇所
の抽出を行うものである。本発明システムでは、この分
析にベンチマーク分析を採用している。ベンチマーク分
析とは、合理的、効率的経営改革手法であり、組織が改
善活動を行う際に、世界で最も優れた方法(プロセス)
を実行している組織からその実践方法(プラクティス)
を学び、自組織に適した形で導入して大きな改善に結び
付けるためのプロセスであり、このプロセスは、激動す
る外部環境に適応し、成功していくためにかかせないマ
ネジメントプロセスである。
【0028】この発明の医療機関向けの経営支援システ
ムのシステム構成を図1に示す。本実施例では、ネット
ワークとしてインターネットを使用した構成を示してい
る。1はレセプトコンピュータを示し、1a、1b、1
c、…は、病院A、B、C、…の各々に設置されたレセ
プトコンピュータを示している。該レセプトコンピュー
タ1にはWWW(world wide web)ブラウザがインスト
ールされており、インターネット回線2を介して、WW
Wサーバ3に接続されている。3は医療機関向けの経営
支援サービスを行なうWWWサーバで、該WWWサーバ
3上には、HTML(hyper text markup language)形
式またはXML(extensible markup language)形式で
作成された医療機関向けの経営支援サービスを行なうホ
ームページと、該ホームページに連動して、リレーショ
ナル・データベースシステム(relational database ma
nagement system、以下RDBMSと称する)4へのデ
ータの登録、登録されたデータの検索及び読み出したデ
ータに基づいて複数の医療機関の間での比較情報の作
成,比較結果に基く改善すべき問題箇所の抽出,問題箇
所についての改善目標の設定,目標達成のための行動計
画の作成などの経営支援サービスを実行する経営支援プ
ログラムがストアされている。
【0029】WWWサーバ3とレセプトコンピュータ1
間の通信プロトコルにはHTTP(hypertext transfer
protocol)が用いられている。RDBMS4には、レ
セプトコンピュータ1からWWWサーバ3に送られるデ
ータ(レセプトデータ(レセプト情報)、医療機関の固
有情報(病院名、病床数など、詳細は後述する)、等
々)が前記経営支援プログラムの制御により所定の形式
でRDBMS4に記憶される。RDBMS4はWWWサ
ーバ3と一体構成であってもよいが、別構成となる場合
は、本実施例の如く通信線5を介して接続される。6
は、通信相手の身元を証明し、通信元のなりすましを防
止するための電子証明書100(公開鍵証明書)を発行
する認証局サーバであり、インターネット回線2に接続
されて、前記病院A、B、C、…の各々に設置されたレ
セプトコンピュータ1,1a,1b,1c,…とWWW
サーバ3からの電子証明書100の発行要求により、電
子証明書100a,100b,100c,100d…1
00×と個人確認番号(personal identification numb
er、以下PINと称する)101,101a,101
b,101c,101d…101×と秘密鍵102,1
02a,102b,102c,102d…102×と、
公開鍵103,103a,103b,103c,103
d…103×を発行する。
【0030】このような構成により、医療機関向けの経
営支援システムのセキュリティを強化することができ
る。即ち、医療機関向けの経営支援システムのサービス
を受けるために会員となった医療機関が、経営支援サー
ビスを受けるために、WWWサーバ3にレセプト情報等
の実績情報をインターネット回線2を介してアップロー
ドする際や医療機関間の比較情報を入手する際などにお
いて、第三者のなりすましによるデータの漏洩や不正入
手を防止し、データの受け渡しを安全に行うことが可能
となる。
【0031】図2は病院、診療所、介護施設などの医療
機関に配されたレセプトコンピュータ1の構成を示す図
であり、11はハードディスク装置などの外部記憶装
置、12は電子証明書100,PIN101,秘密鍵1
02並びに通信プログラムやレセプト処理プログラムな
どの各種プログラムや各種診療データを一時記憶するた
めのメモリ、13はメモリ12のプログラムを実行して
各種動作を制御する制御装置(CPU)、14はCRT
やLCDなどの表示装置、15はデータの入力を受け付
けるためのキーボード、16はレセプトを印刷発行する
ためのプリンタ、17はインターネット回線2を介し
て、WWWサーバ3との間で通信を行うためのモデムで
あり、これらはバス18によって相互に接続されてい
る。
【0032】外部記憶装置11はファイル形式で大量の
データを記憶しており、患者のID番号,氏名,住所,
保険種別,保険者番号,性別などの患者固有の情報であ
る患者固有データ11aと、患者毎の診療科別,処方,
処置や検査などの患者が受けた診療内容およびそれに対
応する保険点数データを主治医師情報と共に月別にまと
めた診療データ11bと、患者別の病名データ11c
と、前記データ11a,11b及び11cより作られた
患者毎且つ月毎のレセプトデータ11dと、退院サマリ
ー(患者毎の入院時から退院時までの情報)11eと、
前記患者のID番号に対応した番号であって、WWWサ
ーバ6に送信されるデータに付加される送信用ID番号
との対応付けを管理する管理テーブル11fと、経理用
コンピュータからロードされた賃金データや損益計算デ
ータ等の経理データ11gを記憶している。この送信用
ID番号は、WWWサーバ6に公開したID番号から病
院Aのレセプトコンピュータ1aに記憶された患者のレ
セプトデータにたどり着けないように付けられる番号で
ある。
【0033】メモリ12は、認証局サーバ6から受け取
った自局1aを証明する電子証明書100a及び前記電
子証明書100aを暗号化するための秘密鍵102a及
び受け取った自局1aのPIN101aを記憶する自局
の認証情報記憶部12aと、WWWサーバ3から受け取
った電子証明書100dとWWWサーバ3のPIN10
1dと前記電子証明書100dを復号するために認証局
サーバ6から受け取った公開鍵103dを記憶する通信
先の認証情報記憶部12bと、経営支援サービスを受け
る際の登録番号とID番号を記憶する記憶部12cを備
える。
【0034】処理装置13は、認証局サーバ6に自局1
aの電子証明書100の発行を要求し、WWWサーバ3
に電子証明書100dの提出を要求するための認証要求
部13aと、前記認証局サーバ6から受け取った秘密鍵
102aに基づいて自局の電子証明書100aを暗号化
し、前記認証局サーバ6から受け取った公開鍵103d
に基づいて前記WWWサーバ3の電子証明書100dを
復号するための暗号化/復号化部13cと、復号された
電子証明書100dの正当性を確認する検証部13b
と、WWWサーバ3の間で通信を行う通信処理部13d
と、WWWサーバ3にベンチマーク分析による経営支援
情報の提供サービスを要求すると共にベンチマーク分析
等を行なう際の条件を設定するための経営支援情報要求
処理部13eを備える。
【0035】図3は、認証局サーバ6から発行される電
子証明書100のフォーマットを示した図である。図に
おいて、電子証明書100は、該認証局サーバ6のホス
ト名及び認証局サーバ6の位置を示すアドレスの他、被
証明先のコンピュータのユーザ名(医療機関名又はWW
Wサーバ名)、ユーザのPIN101、電子証明書の有
効期限等の情報が記載されている。
【0036】図4はWWWサーバ3の構成を示す図であ
り、32は、電子証明書100とPIN101と秘密鍵
102並びに通信プログラムや経営支援プログラムなど
の各種プログラムやこの経営支援サービスに参加するユ
ーザのパスワードを管理する管理テーブル情報やベンチ
マーク分析により抽出された問題箇所についての改善目
標に対する行動計画を提示するための行動計画情報を記
憶するためのメモリ、33はメモリ32のプログラムを
実行して装置の動作を制御する制御装置(CPU)、3
4はCRTやLCDなどの表示装置、35はデータの入
力を受け付けるためのキーボード、36はプリンタ、3
7はインターネット回線2を介して、病院A,B,C…
側のコンピュータ1a,1b,1c…との間で通信を行
うためのモデムであり、これらはバス38によって相互
に接続されている。RDBMS4は、通信線5を介して
WWWサーバ3のI/F39に接続されており、病院側
1a,1b,1c…から送られてくるデータをファイル
形式で大量のデータが記憶されている。
【0037】メモリ32は、自局の電子証明書100d
とPIN101dと秘密鍵102dを記憶するメモリ3
2aと、インターネット2を介して接続される他局(レ
セプトコンピュータ1)の電子証明書100×とPIN
101×と公開鍵103×とを記憶するメモリ32b
と、パスワード(Passwd)と登録番号及びID番号等の
医療機関の情報とを対応付けて管理する管理テーブル3
2cと、ベンチマーク分析により抽出された問題箇所に
ついての改善目標に対する行動計画を提示するための行
動計画データベース32dとを備える。
【0038】図25は前記行動計画データベース32d
の記憶内容を視覚的に表した図であり、図に示すよう
に、改善目標と、該改善目標を達成するするための行動
計画がツリー構造で対応付けられているため、医療機関
側の要求または必要の応じてより具体的な行動計画を医
療機関に対して提示することができる。例えば、外科の
収益率を改善するための行動計画として、外科手術の手
術時間の短縮、外科治療に要するコストの削減および外
科の患者増加を提示でき、更に、外科手術の手術時間の
短縮の具体的行動計画として、医者のスキルアップの為
のトレーニングの実施や手術一連のスループットを改善
するためにクリティカルパスの導入を提示できる。同じ
ように外科治療に要するコストの削減の具体的行動計画
として、手術材料、道具、消耗品等の購入先の見直しや
材料の使用料の削減または再生を提示でき、外科の患者
増加の具体的行動計画として、手術成功率・再入院率等
の継続的低減によりreputationを向上させるやホームペ
ージなどでの紹介・広告を行うなどを提示することがで
きる。
【0039】処理装置33は、認証局サーバ6に自局3
の電子証明書100dの発行を要求し、被認証側のコン
ピュータ(例えば、病院Aのコンピュータ1a)に電子
証明書100aの提出を要求するための認証要求部33
aと、前記認証局サーバ6から受け取った秘密鍵102
dに基づいて自局の電子証明書100dを暗号化し、前
記認証局サーバ6から受け取った公開鍵103aに基づ
いて被認証側コンピュータ1aの電子証明書100aを
復号するための暗号化/復号化部33cと、復号された
電子証明書100aの正当性を確認する検証部33b
と、病院側のコンピュータ1a,1b,1c,…と通信
を行う通信処理部33dと、医療機関側の比較要求に基
づいてベンチマーク分析に基づいて他の医療機関との比
較を行なう比較処理部33eと、前記比較結果に基いて
改善が必要な問題箇所を抽出する問題箇所抽出部33f
と、前記問題箇所について改善の目標ターゲットを抽出
する目標抽出部33gと、前記目標に対する行動計画を
抽出する計画抽出部33hと、RDBMS4に記憶され
た比較を行なう医療機関の医療機関の固有情報に基づい
て当該医療機関固有情報が近似する医療機関を比較対象
として抽出する比較対象抽出部33iとを備える。
【0040】RDBMS4には、医療機関側のコンピュ
ータ1a,1b,1c…から送られてくる医療機関の実
績情報や医療機関固有情報などのデータをファイル形式
で大量のデータが記憶されており、医療機関側の比較要
求に基づいて、比較処理部33eの制御のもと呼び出さ
れる。
【0041】図5は、認証局サーバ6の内部構成を示す
ブロック図である。認証局サーバ6は、秘密鍵102と
公開鍵103を作成する鍵作成部61と、前記公開鍵1
03に対するPIN101を作成するPIN作成部62
と、電子証明書100を作成する証明書作成部63と、
前記作成した電子証明書100と秘密鍵102と公開鍵
103とPIN101とを対応付けて記憶する記憶部
と、これら電子証明書100や公開鍵103をインター
ネット2を介して送信するモデム65とから構成され
る。
【0042】図6はレセプトコンピュータ1で行われる
業務処理フローを示している。ステップ61(以下、ス
テップをSと略記する。図面においても同じ)は、診療
データ入力処理を示しており、患者の保険証やカルテな
どからレセプト発行に必要なデータを入力する処理であ
る。尚、この入力は、患者の所持する診療カードや電子
カルテシステムからデータを取り込む構成であってもよ
い。
【0043】S62は診療データの集計処理であり、レ
セプト発行の際に使用される他、経営分析に利用するた
めに診療科別、保険別、ドクター(主治医師)別など
で、受付患者数、実日数、平均点、保険点数、負担額、
自費、入金額などの集計を行う処理である。
【0044】S63はWWWサーバ3上の経営支援サー
ビスのホームページにアクセスして、他の医療機関とさ
まざまな比較を行うための処理を示しており、経営支援
処理S63には、通信相手(WWWサーバ3)の間で認
証を行う認証処理S630と、WWWサーバ3にアクセ
スして経営支援サービスの申し込みや医療機関の規模
(病床数など)などの医療機関固有の情報の登録・変更
などを行う登録・変更処理S631と、レセプトデータ
11dをWWWサーバ3へアップロードするためのデー
タアップロード処理S632と、WWWサーバ3から経
営支援情報を得るための経営支援処理S633がある。
【0045】S64は自局の電子証明書の発行を受ける
ための電子証明書取得処理であり、認証局サーバ6に対
して電子証明書の発行を要求する処理S641と、認証
局サーバ6から送られてきた証明書を記憶する処理S6
42がある。
【0046】図7は、認証局サーバ6の証明書発行処理
を示したフローチャートである。尚、他のレセプトコン
ピュータ1×やWWWサーバ3が電子証明書を取得する
際にも同様に処理が行われる。
【0047】レセプトコンピュータ1aから認証局サー
バ6に電子証明書100の発行要求が行われると(S6
41)、認証局サーバ6では、レセプトコンピュータ1
aのPIN101aをPIN作成部62により作成し
(S71)、鍵作成部61により公開鍵103aと秘密
鍵102aを作成する(S72)。
【0048】次に、前記PINを用いて電子証明書10
0aを証明書作成部63により作成し(S73)、作成
したPIN101aと公開鍵103aと秘密鍵102a
と証明書100aとを記憶部64に記憶させる(S7
4)。そして、モデム65,インターネット2を経由し
て、レセプトコンピュータ1aのPIN101aに作成
したPIN101aと秘密鍵102aと証明書100a
を送付する(S75)。尚、フロッピー(登録商標)デ
ィスクやスマートメディアなどの記録媒体を用いて郵送
する方法もあり、特に秘密鍵は、インターネット上での
情報漏れを防止するために郵送することが望ましい。
【0049】レセプトコンピュータ1aでは、受信した
PIN101aと秘密鍵102aと電子証明書100a
を自局の認証情報記憶部12aに記憶する(S64
2)。
【0050】図8は、医療機関向けの経営支援システム
におけるWWWサーバ3側の処理フローを示している。
【0051】S80は、医療機関側のレセプトコンピュ
ータ1との間で認証を行う認証処理を示しており、レセ
プトコンピュータ1から医療機関間比較による経営支援
サービスのサービス要求がなされた際に実行される。S
81は、各医療機関からの新規登録の申し込みや、既登
録情報の変更を行なう登録・変更処理であり、S82は
各医療機関のレセプトコンピュータ1からアップロード
されるレセプトデータの処理であり、S83は各医療機
関からの要求に基づいて実行されるベンチマーク分析に
より要求医療機関に経営支援情報を提供する経営支援情
報の提供処理を示している。
【0052】次に、レセプトコンピュータ1とWWWサ
ーバ3との間で行なわれる認証処理について説明する。
病院Aのレセプトコンピュータ1aから経営支援サービ
スを利用する際には、先ずWWWサーバ3にアクセスし
て、WWWサーバ3との間で、身元の確認が行なわれ
る。
【0053】図9は、S630のレセプトコンピュータ
1の認証処理の詳細フローチャートを示しており、図1
0は、S80のWWWサーバ3の認証処理の詳細フロー
チャートを示している。
【0054】病院Aのオペレータがレセプトコンピュー
タ1aのWWWブラウザを使用してWWWサーバ33上
の経営支援サービスのホームページにアクセスすると
(S6301)、WWWサーバ3側ではそれを検出して
(S801)、通信元(レセプトコンピュータ1a)に
WWWサーバ3のPIN101dと暗号化した電子証明
書100dを送付する(S802)。レセプトコンピュ
ータ1aは、PIN101dと電子証明書100dを受
信すると(S6302)、認証サーバ6に対して、前記
受信したPIN101dを送付して、電子証明書100
dを復号するための公開鍵103dの要求する(S63
03)。認証サーバ6は、PIN101dに対応付けら
れた公開鍵103dを記憶部64から取り出し、レセプ
トコンピュータ1aに送付する。レセプトコンピュータ
1aは、入手した公開鍵103dによりWWWサーバ3
の電子証明書100dを復号して、復号結果が正常であ
るか否かを判断することで、WWWサーバ3の認証を行
う(S6304)。WWWサーバ3の証明書100dが
正当であれば(S6305)、WWWサーバ3に対し
て、自局のPIN101aと暗号化した電子証明書10
0aを送付し(S6306)、証明書100dが不当で
あれば、処理を中断する。
【0055】WWWサーバ3では、通信元(レセプトコ
ンピュータ1a)からPIN101aと暗号化した電子
証明書100aを受信すると(S803)、認証サーバ
6に前記PIN101aを送付して、証明書100aを
復号するための公開鍵103aの送付を要求する(S8
04)。認証サーバ6より入手した公開鍵103dによ
り電子証明書100aを復号して、電子証明書を検証す
る(S805)。電子証明書100aが正当であれば
(S806)、医療機関に対する経営支援サービスの経
営支援情報提供処理へ移行し、電子証明書が不当であれ
ば、中断メッセージを通信元(レセプトコンピュータ1
a)に返す(S807)。レセプトコンピュータ1a
は、前記中断メッセージを受け取った場合を除き、経営
支援サービスの経営支援情報の受領処理へ移行する(S
6307)。
【0056】WWWサーバ3の認証をパスすることで、
経営支援サービスを受けることができるようになる。
【0057】図11は経営支援サービスの経営支援情報
の受領処理における登録・変更処理S631の詳細フロ
ーチャートを示している。WWWサーバ3上の経営支援
サービスのホームページ上で、新規会員登録又は登録情
報の変更をクリックにより選択すると、WWWサーバ3
からHTML形式の登録・変更画面が読み出され、レセ
プトコンピュータ1a上に開かれる(S631)。
【0058】ここで、新規登録を選択すると、更に、新
規登録画面が開かれ、ここにパスワード(Passwd)及び
医療機関の固有情報(医療機関種別(病院、診療所、介
護施設など)、名称、住所、規模(病床数)、診療科
(内科、外科、循環器科、産婦人科、眼科、救急、臓器
移植など)、職員数(医者、看護婦、技師、事務員、薬
剤師、、助産婦、ヘルパーなど)、看護体系、地区人口
(診療圏人口)、高額医療機器の導入状況(CT、MR
Iなど)、経営理念など)を選択乃至直接テキスト入力
し(S6311)、データの登録をクリック操作により
選択すると、前記登録情報は、TXT(テキスト)形式
のデータに変換され、WWWサーバ3に送信される。W
WWサーバ3では、新規登録情報を受信すると、HTM
L形式の登録メッセージ画面をレセプトコンピュータ1
aに送信し、該登録メッセージ画面がレセプトコンピュ
ータ1aに表示される(S6312)。又、受信した登
録番号とID番号は記憶部12cに記憶される(S63
13)。前記レセプトコンピュータ1aから送信された
登録情報は、WWWサーバ3の医療機関向けの経営支援
システムプログラムの制御を受けてRDBMS4に新規
な医療機関の固有情報として登録される。
【0059】S631で登録番号、ID番号、パスワー
ドを入力し、既存の登録情報の変更又は削除を選択する
と、WWWサーバ3上で、ID番号とパスワードが判定
される(S6314又はS6317)。OKの場合で、
且つ、既存の登録情報の変更の場合は、現在の登録情報
がRDBMS4から読み出され、HTML形式のファイ
ルに編集された後、レセプトコンピュータ1aに送信さ
れる。病院Aのオペレータが表示された登録情報の中で
所望の箇所を訂正した上で、表示画面上から登録指示を
行なうと(S6315)、該訂正された登録情報が、W
WWサーバ3に送信され、WWWサーバ3は、修正メッ
セージ画面をレセプトコンピュータ1aに送信し、該修
正メッセージ画面はレセプトコンピュータ1a上に表示
される(S6316)。そして、WWWサーバ3上の医
療機関向けの経営支援システムプログラムの制御を受け
てWWWサーバ3に送信された訂正登録情報はRDBM
S4上の現在の登録情報と置き換えられる。
【0060】他方S6317でOKの場合は、現在の登
録情報がRDBMS4から読み出され、HTML形式の
ファイルが作成されて、レセプトコンピュータ1aに送
信され、該コンピュータ1a上に表示される(S631
8)。オペレータが表示画面上から登録情報の削除を指
示すると、WWWサーバ3は、削除指示を受信して、削
除の確認メッセージ画面がレセプトコンピュータ1aに
送信され、該コンピュータ1a上に表示される。レセプ
トコンピュータ1aからの削除確認の指示をWWWサー
バ3が受け取ると(S6319)、医療機関向けの経営
支援システムプログラムの制御によりRDBMS4から
病院Aの現在の登録情報が削除されて、その旨のメッセ
ージが表示される(S63110)。尚、S6314、
S6317で、NGになった場合は、エラーメッセージ
がレセプトコンピュータ1aに表示される(S6311
1)。
【0061】図12はデータアップロード処理S632
の詳細フローチャートを示している。
【0062】経営支援サービスのホームページから、デ
ータアップロード処理を選択すると、データアップロー
ド画面がWWWサーバ3からレセプトコンピュータ1a
に送信され、表示される(S632)。WWWサーバ3
はレセプトコンピュータ1aから送られたID番号とパ
スワード(passwd)を比較し(S6321)、合ってい
る場合は、WWWサーバ3からアップロードデータの入
力画面をレセプトコンピュータ1a上に開き(S632
2)、他方違っている場合はエラーメッセージ画面をレ
セプトコンピュータ1aに開く(S6323)。オペレ
ータは、この入力画面にアップロードするレセプトデー
タの年月と、当該年月のレセプトデータを入力する。こ
のレセプトデータの入力は、キー入力で行なうこともで
きるが、前もってレセプトコンピュータ1aにインスト
ールされた送信用レセプトデータ作成プログラムを使っ
て、レセプトデータ11dを所定フォーマット(TXT
形式のデータであって、WWWサーバがデータを解釈で
きるフォーマット)のデータに変換した上で、貼り付け
操作などで入力画面上に入力する構成であってもよい。
そして、入力画面上からアップロードを選択すると(S
6322)、レセプトコンピュータ1aから所定のフォ
ーマットのレセプトデータがWWWサーバ3に転送され
る(S6324)。WWWサーバ3はデータの受信が終
了すると、終了メッセージ画面をレセプトコンピュータ
1aに送信し、レセプトコンピュータ1aは、そのメッ
セージを表示する(S6325)。WWWサーバ3は受
信したデータを病院Aの○年×月度のレセプトデータと
して、RDBMS4に登録する。
【0063】尚、レセプトデータのアップロードはE−M
AILを使ってWWWサーバ3に送信する構成であっても
よい。又、前記所定フォーマットへの変換は、WWWサ
ーバ3側で行なってもよく、この場合には、レセプトコ
ンピュータ1aに、レセプトデータをファイルとしてE
−MAILを使って送信する機能があればよく、レセプトコ
ンピュータ1aに前記送信用レセプトデータ作成プログ
ラムをインストールする必要はない。WWWサーバ3側
では、病院Aのレセプトコンピュータ1aの形式情報に
基づいて、送信されたレセプトデータを所定フォーマッ
トに変換してRDBMS4に蓄積する。
【0064】図13は、S633の各医療機関のレセプ
トコンピュータ1から行う医療機関の経営支援情報の入
手処理の詳細フローチャートを示し、図14は、S83
のWWWサーバ3で行なわれる医療機関への経営支援情
報の提供処理の詳細フローチャートを示している。
【0065】経営支援サービスのホームページから、経
営支援情報の入手処理を選択すると、経営支援処理画面
がWWWサーバ3からレセプトコンピュータ1aに送信
され、表示される(S633)。WWWサーバ3はレセ
プトコンピュータ1aから送られたID番号とパスワー
ド(passwd)を比較・検証し(S831)、合っている
場合は、医療機関間比較の画面をレセプトコンピュータ
1aに送信し(S832)、S6332へ移行する(S
6331)。他方、違っている場合はエラーメッセージ
がレセプトコンピュータ1aに送信され(S831
0)、表示される(S6333)。
【0066】S6332では、ベンチマーク分析の条件
を設定する。分析メニューには、経営指標時系列分析、
経営指標ベンチマーク分析、科別ベンチマーク分析など
があり、更に、分析の対象の適用範囲の選択メニューが
あり、大分類から小分類の順に、医療機関全体、診
療科別、ICD(International Classification of
Diseases "国際疾病分類")別、手術別、医師別、
年齢別、性別等の他、比較期間(○年○月度、○年
度など)を選択することができる。このような大分類で
の比較から小分類での比較を行っていくことで、他の医
療機関よりも劣っている箇所がより明確にできる。
は、医療機関全体の分析を示しており、この分析により
医療機関の置かれているポジションを大まかに把握す
る。は診療科別毎の分析を示しており、この分析によ
り医療機関に対する貢献度を科別に把握することができ
る。はICD別の分析を示しており、この分析により
疾病毎に分析しの医療機関の特性を把握することができ
る。は手術別の分析を示しており、この分析により病
名と手術を対比してその技術を把握することができる。
は医師別の分析を示しており、この分析により、医者
のパフォーマンスを把握し院内のベストプラクティス
(あるべき姿)を知ることができる。
【0067】そして、分析の比較項目メニューとして
は、再入院率、収益率、平均在院日数、病床利用率、1
00床換算やレセプト1枚あたりの診療行為別点数比
較、外来患者季節変動状況,死亡率,患者紹介率,新患
者率,初来院率,室料差額,入院患者の年齢プロフィー
ル比較(年齢階層構成比,平均年齢等),高額医療機器
稼動数(CT,MRI等の設置台数と稼動回数等),一
般病棟平均在院日数と病床利用率,入院・外来患者比,
入院収入(患者1人1日あたり等),一般病棟在院日数
別プロフィール比較,付加価値比較など)などの中から
比較項目を選択することができる。更に、分析の結果の
表示方法(表、グラフ(棒グラム、円グラフ、折れ線グ
ラフなど))等を選択する(S6332)。
【0068】分析条件の入力が終わると、WWWサーバ
3は、比較対象となる他の医療機関の選択処理に移る。
選択は、自動的に選択するか、又は、手動で選択する
か、又は、他の医療機関との比較を行なわず自己の医療
機関内のみの比較(月別、年別等)を行うかのメニュー
があり(S833)、レセプトコンピュータ1から自動
選択が選択された場合には、WWWサーバ3は経営支援
プログラムにより病院Aの固有情報(医療機関種別、病
床数、診療科、地区人口など)を読み出し、設定された
分析の適用範囲に関する病院Aの固有情報と近似する固
有情報が登録されている医療機関をRDBMS4から検
索し(例えば、外科についてのICD別であれば、病院
全体の固有情報が近似するだけではなく、外科の規模
(病床数、スタッフ数(医者、看護婦など))が近似す
る医療機関を検索する)、該当する医療機関を比較対象
として相応しい医療機関として選択し(S835)、リ
ストアップ画面を作成して、レセプトコンピュータ1a
に送信する(S836)、レセプトコンピュータ1aは
受信したリストを表示する。(S6333)。このとき
のリストアップ画面には、他の医療機関との近似度(固
有情報の比較情報)が合わせて表示される。他方、手動
選択を行う場合は、比較対象となる医療機関の検索条件
を入力する画面が、WWWサーバ3からレセプトコンピ
ュータ1aに表示され、オペレータが所望の検索条件
(医療機関種別、固有情報、名称(病院名など)、特定
医療行為指定病院、成績情報(財務状況優良病院、運営
効率優良病院など))等を入力することで、WWWサー
バ3はその条件に合った医療機関をRDBMS4から検
索し(S834)、リストアップ画面を作成して、レセ
プトコンピュータ1aに送信する(S836)。レセプ
トコンピュータ1aは受信したリストを表示する(S6
333)。尚、他の医療機関との比較を行なわずに、自
己の医療機関内のデータのみでベンチマーク分析を行う
ことを選択した場合には、分析条件の設定処理S837
へ処理が移る。
【0069】オペレータが表示された医療機関リストか
ら所望の医療機関を1乃至複数選択し(S6334)
(自己の医療機関内のデータのみの分析の場合は選択の
他の医療機関を選択する必要はない)を設定した上で、
WWWサーバ3にベンチマーク分析による医療機関間の
比較処理の実行を指示すると(S6335、S83
7)、WWWサーバ3は、医療機関間比較処理の実行指
示を受けて設定された条件で病院Aと選択された医療機
関の実績情報をRDBMS4から読み出し、ベンチマー
ク分析を行う(S838)。
【0070】図16は、ベンチマーク分析(S838)
の詳細フローチャートを示しており、指定されたベンチ
マーク分析の適用範囲の指定された分析項目について、
他の医療機関の対応データと比較を行なう(S838
1)。そして、比較結果に基いて、他の医療機関との相
対評価を行なって成績ランク付けを行ない(S838
2)、前記比較結果と共に前記成績ランク情報をHTM
L形式のデータ形式でレセプトコンピュータ1aに送信
し、レセプトコンピュータ1aはこの比較結果と共に前
記成績ランク情報を識別可能に表示する(S8383、
S6336)。成績ランクは、例えば、ベスト1、良、
平均、平均以下、ワースト1のようにランク付けを行な
い、それら成績ランクを識別できるように、グラフの色
や模様を変えたり、グラフにマークを付けて表示する。
【0071】ベンチマーク分析による比較結果は、病院
Aのレセプトコンピュータ1に表示される。例えば、分
析の適用範囲を「医療機関全体」とし、ベンチマーク分
析の分析項目を「収益率」とした場合には、他の医療機
関と収益率の優劣を比較することができる。ここで、成
績が芳しくない場合には、どこに問題があるのを明らか
にすべきである。改善すべき問題箇所の抽出を指示する
と(S6337)、WWWサーバ3は問題箇所の抽出処
理を実行する(S839)。
【0072】図17は、WWWサーバ3で実行される問
題箇所の抽出処理の詳細フローチャートを示した図であ
る。問題箇所の抽出処理(S839)の実行が指示され
ると、指定された適用範囲について、更に小分類となる
適用範囲があるか否かがチェックされる(S839
1)。例えば、指定された分析の適用範囲が「医療機関
全体」の場合は、「診療科別」が小分類となるので、当
該「診療科別」が次の分析対象の適用範囲として設定さ
れる(S8392)。もし、小分類となる適用範囲がな
い場合は、これ以上のベンチマーク分析が困難なため、
処理を抜ける(S8391)。
【0073】次に、前記小分類となる各適用範囲につい
て選択されている他の医療機関が、比較対象として適当
が否かが判断される(S8393)。例えば、外科のI
CD別を分析対象の適用範囲として分析を行なう場合に
おいて、比較対象の他の医療機関の中に外科がない医療
機関やあっても規模が大きく違う医療機関が含まれてい
る場合は、正確な分析が得られない可能性があるので、
S8394に移り、医療機関の固有情報に基いて、次の
分析対象の適用範囲(例えば、外科のICD別)に適し
た医療機関を比較対象候補として、ピックアップし、比
較対象の他の医療機関を再設定する(S8394)。そ
して、小分類の適用範囲について、他の医療機関の対応
データとの比較を行なう(S8395)。そして、比較
結果に基いて、他の医療機関との相対評価を行なって成
績ランク付けを行ない(S8396)、前記比較結果と
共に前記成績ランクを識別可能に表示する(S839
7、S6338)。ここでの成績ランクも、上述と同様
に、例えば、ベスト1、良、平均、平均以下、ワースト
1(問題箇所)のようにランク付けを行ない、それら成
績ランクを識別できるように、グラフの色や模様を変え
て成績ランクを表示したり、グラフにマーク(例えば、
◎(ベスト1)、○(良)、□(平均)、△(平均以
下)、×(ワースト1))を付けて表示する。
【0074】病院Aのレセプトコンピュータ1aに表示
された比較結果には、成績ランクが識別可能に表示され
るので、医療機関側では、改善すべき問題箇所を用意に
把握することができる。そして、改善に向けた目標ター
ゲットの設定を指示すると(S6340、S840)、
WWWサーバ3では、目標ターゲットの設定処理が実行
される(S841)。図18は、WWWサーバ3で実行
される目標ターゲットの設定処理(S841)の詳細フ
ローチャートを示しており、まず、改善すべき問題箇所
として抽出、又は選択された小分類の適用範囲(例え
ば、診療科別の外科)について、比較対象となった他の
医療機関の中で、改善すべき問題箇所(例えば、診療科
別の外科)の成績が最も優秀な医療機関を検索する(S
8411)。次に、抽出した最優秀成績の医療機関の該
当データに目標ターゲットを示す表示識別情報(例え
ば、☆印のマーク)を付加すると共に、当該目標ターゲ
ットの比較情報を改善対象の医療機関のデータに隣接し
た位置に表示する(S8412)。
【0075】そして、目標を達成するための行動計画の
提示指示(S6341)に基いて、WWWサーバ3は、
行動計画の設定処理を実行する(S842)。図19
は、行動計画の設定処理(S842)の詳細フローチャ
ートを示しており、問題箇所と目標ターゲット情報に基
いて、行動計画データベース32dより行動計画を検索
し(S8421)、検索した行動計画(例えば、外科の
収益率を改善するための行動計画として、外科手術の手
術時間の短縮、外科治療に要するコストの削減および外
科の患者増加)を病院Aのレセプトコンピュータ1aに
表示する(S8422)。尚、病院Aに提示する行動計
画は、要求に応じ又は必要に応じて、更に具体的な行動
計画を提示する構成とすることもできる。例えば、外科
手術の手術時間の短縮の具体的行動計画として、医者の
スキルアップの為のトレーニングの実施や手術一連のス
ループットを改善するためにクリティカルパスの導入を
提示し、外科治療に要するコストの削減の具体的行動計
画として、手術材料、道具、消耗品等の購入先の見直し
や材料の使用料の削減または再生を提示し、外科の患者
増加の具体的行動計画として、手術成功率・再入院率等
の継続的低減によりreputationを向上させるやホームペ
ージなどでの紹介・広告を行うなどを提示することがで
きる。
【0076】尚、S840で、再分析の実行指示した場
合には、S843に移り、分析条件の設定が行なわれ
る。図15はWWWサーバ3で実行される分析条件の設
定処理(S843)の詳細フローチャートを示してお
り、まず、分析条件の設定が、再分析指示によるものか
否かがチェックされる(S8431)。再分析指示によ
る場合には、分析条件の設定を自動で行なうか否かが判
断され(S8342)、自動で設定する場合には、問題
箇所を次の分析対象の適用範囲として設定する(S84
33)。又、手動設定の場合は、又は、再分析処理でな
い場合には、分析対象の適用範囲メニューの中から、レ
セプトコンピュータ1a側で選択された適用範囲を設定
する(S8434、又は、S8435)。
【0077】従って、病院Aでは、表示された比較情報
を見ることで医療機関間比較を行なうことができ、医療
機関の経営状況を分析し、医療機関の問題点を把握する
ことができることとなる。
【0078】このようにベンチマーク分析を行うこと
で、医療機関の問題箇所を明確にすることができ、問題
箇所に対する目標ターゲットを設定し、その目標を実現
するために行動計画を策定し、提示することができの
で、病院側では、改善の実行を容易に行なうことができ
る。そして、達成のレベルを把握するために、再度、デ
ータを蓄積してベンチマーク分析を行い、継続的にこの
サイクルを繰り返していくことで、ベストプラクティス
へ近づき、その取組みへの姿勢が維持されるのである。
【0079】図20は平均在院日数と病床利用率の比較
情報の表示画面例を示しており、A病院と選択された
B、C、D、E、F、GおよびH病院のデータを比較す
ることができる。
【0080】図21は患者一人一日あたりの入院収入の
比較情報の表示画面例を示しており、A病院と選択され
たB、C、D、E、F、GおよびH病院と全国平均のデ
ータを比較することができる。
【0081】図22は内科におけるレセプト1枚あたり
に対する診療行為別料(診察料、投薬料、注射料、処置
料、手術料、検査料、画像診断料など)の比較情報の表
示画面例を示しており、A病院と選択されたB、C、
D、E、F、GおよびH病院のデータを比較してみるこ
とができる。
【0082】図23は在院日数別プロフィールの比較情
報の表示画面例を示しており、A病院と選択されたB、
C、D、E、F、GおよびH病院のデータを比較してみ
ることができる。
【0083】この他にも、いろいろな観点からの比較情
報を作成することで、同じような規模の医療機関の運営
効率や財務状況などを比較することできるので、当該医
療機関が抱える問題を明らかにすることができ、経営情
報として有効に活用することができる。
【0084】又、財務状況や運営効率の比較だけでな
く、疾病別の原価や医療の質(死亡率、再入院率、感染
症率など)などについても他の医療機関との間で比較を
行なうことも可能である。
【0085】又、上記実施例では、レセプトデータのみ
で比較を行なうように構成しているが、退院サマリー
(患者毎の入院時から退院時までの情報)、職員の給与
データ、損益計算データをWWWサーバ3にアップロー
ドすることで、この情報に基づいた他の医療機関との比
較を行なうこともできるように構成できる。
【0086】又、WWWサーバ3へのアップロード及び
経営支援情報の表示用のコンピュータを別に設けて、該
アップロード用コンピュータにレセプトコンピュータ1
やその他の事務処理用コンピュータ(例えば、給与計算
などを行なう経理用コンピュータなど)を接続して、該
コンピュータからレセプトデータ,給与データなどの医
療機関の実績情報を収集し、(送信用データを作成した
上で、)WWWサーバ3にアップロードする構成とする
ことも可能である。
【0087】又、上記実施例では、医療機関コンピュー
タとしてレセプトコンピュータ1を例に説明したが、こ
れに限定するものではなく、医療機関コンピュータとし
て使用されるものであれば、主として他の用途に使われ
るものであっても、所有者が医療機関でなくても、又、
医療機関の敷地内に設置されていなくてもよく、又、第
三者に分析を代行させる場合などは、医療機関のために
使用される当該第三者のコンピュータが医療機関コンピ
ュータに相当するものとなることはいうまでもない。
【0088】又、上記実施例では、レセプトコンピュー
タ1やWWWサーバ3の認証をデータのアップロード処
理やベンチマーク分析処理に先だって行っているが、こ
れに限らず、データを送信する毎に行うようにしてもよ
い。
【0089】また、上記実施例では、PIN番号により
認証をおこなっているが、指紋や声紋などのバイオメト
リクスによる個人レベルでの認証を行うように構成する
ことも可能である。
【0090】また、上記実施例では、PIN101に基
づいて公開鍵103を認証局サーバ6から入手し、電子
証明書100を復号することで認証を行うように構成し
ているが、PIN101として指紋、網膜、掌紋、虹
彩、サイン・署名・筆跡、声紋、などの個人に特有な生
体特徴データを利用するバイオメトリクス技術を利用す
ることもできる。これによれば、本システムの利用者を
個人レベルで認証することができるので、不正使用され
る可能性を極めて小さくすることができる。この場合、
バイオメトリクス個人識別を行うために、レセプトコン
ピュータ1に利用者の指紋などを入力するために入力セ
ンサを用意しておき、且つ、認証サーバ6に、PIN1
01として指紋などの生体特徴データを記憶するように
構成する。そして、本システムによりWWWサーバ3か
ら比較処理データを入手する際には、利用者がレセプト
コンピュータ1の入力センサより自己の生体特徴データ
を入力して、当該生体特徴データを電子証明書100と
共にWWWサーバ3に送信し、WWWサーバ3は当該生
体特徴データに基づいて対応する公開鍵103を認証局
サーバ6より受け取り、公開鍵103により電子証明書
100を復号することで認証を行うことができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、医療機関の経営状況の分析及び改善すべき問題箇所
の把握を行う際に、他の医療機関の実績に関する情報を
利用することが出来るようにすることで、ベンチマーク
分析の手法を使ってより的確な分析を行うことができる
システムおよびその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の医療機関向けの経営支援システムの
システム構成を示した図である。
【図2】レセプトコンピュータ1の構成を示す図であ
る。
【図3】認証局サーバ6から発行される電子証明書のフ
ォーマットを示した図である。
【図4】WWWサーバ3の構成を示す図である。
【図5】認証局サーバ6の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図6】レセプトコンピュータ1で行われる業務処理フ
ローを示した図である。
【図7】認証局サーバ6の証明書発行処理を示したフロ
ーチャートである。
【図8】医療機関向けの経営支援システムにおけるWW
Wサーバ3側の処理フローを示した図である。
【図9】S630のレセプトコンピュータ1の認証処理
の詳細フローチャートである。
【図10】S80のWWWサーバ3の認証処理の詳細フ
ローチャートである。
【図11】医療機関の経営支援サービスの経営情報提供
処理における登録・変更処理S631の詳細フローチャ
ートである。
【図12】データアップロード処理S632の詳細フロ
ーチャートである。
【図13】S633の各医療機関のレセプトコンピュー
タ1から行う医療機関の経営支援情報の入手処理の詳細
フローチャートである。
【図14】S83のWWWサーバ3で行なわれる医療機
関への経営支援情報の提供処理の詳細フローチャートを
示している。
【図15】WWWサーバ3で実行される分析条件の設定
処理(S843)の詳細フローチャートである。
【図16】ベンチマーク分析(S838)の詳細フロー
チャートである。
【図17】WWWサーバ3で実行される問題箇所の抽出
処理(S839)の詳細フローチャートを示した図であ
る。
【図18】WWWサーバ3で実行される目標ターゲット
の設定処理(S841)の詳細フローチャートである。
【図19】行動計画の設定処理(S842)の詳細フロ
ーチャートである。
【図20】平均在院日数と病床利用率の比較情報の表示
画面例を示した図である。
【図21】患者一人一日あたりの入院収入の比較情報の
表示画面例を示した図である。
【図22】レセプト1枚あたりに対する診療行為別料
(診察料、投薬料、注射料、処置料、手術料、検査料、
画像診断料など)の比較情報の表示画面例を示した図で
ある。
【図23】在院日数別プロフィールの比較情報の表示画
面例を示した図である。
【図24】医療機関経営改善の継続的マネージメントサ
イクルの概念図である。
【図25】行動計画データベース32dの記憶内容を視
覚的に表した図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c レセプトコンピュータ 2 インターネット回線 3 WWWサーバ 4 RDBMS 5 通信線 6 認証局サーバ 11 外部記憶装置 12 メモリ 13 制御装置 14 表示装置 15 キーボード 16 プリンタ 17 モデム 18 バス 100 電子証明書 101 PIN 102 秘密鍵 103 公開鍵
フロントページの続き Fターム(参考) 5B049 AA05 BB41 CC02 DD01 DD05 EE03 EE05 EE10 EE23 FF02 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07 GG09 GG10 5J104 AA07 KA02 KA05 PA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークに接続された医療機関コンピ
    ュータと経営支援コンピュータとよりなり、医療機関コ
    ンピュータから提供された医療機関の実績情報をベンチ
    マーク分析の手法に基づいて分析して、該分析情報を前
    記医療機関に提供する医療機関向けの経営支援システム
    において、 前記医療機関コンピュータは、医療機関のレセプト情
    報,退院サマリー,給与データ,損益計算データ、オー
    ダリングデータ、電子カルテデータなどの医療機関の実
    績情報を前記経営支援コンピュータに送信する実績情報
    送信手段と、前記送信した実績情報の分析条件を設定す
    る分析条件設定手段と、前記分析条件によるベンチマー
    ク分析の結果に基いて、改善すべき問題箇所情報の作成
    を前記経営支援コンピュータに指示する指示手段と、前
    記経営支援コンピュータから入手した問題箇所情報を表
    示する表示手段を備え、 前記経営支援コンピュータは、前記複数の医療機関の実
    績情報を受信する実績受信手段と、受信した医療機関の
    実績情報を蓄積する実績情報蓄積手段と、前記医療機関
    コンピュータからの分析条件に基づいてベンチマーク分
    析を行ない、該分析結果に基いて、改善すべき問題箇所
    情報を作成する問題箇所情報作成手段と、前記問題箇所
    情報を医療機関コンピュータに送信する問題箇所情報送
    信手段とを備えたことを特徴とする医療機関向けの経営
    支援システム。
  2. 【請求項2】前記医療機関コンピュータの分析条件設定
    手段は、少なくとも医療機関全体,診療科別などの比較
    を行なう実績情報の適用範囲と、再入院率,収益率,平
    均在院日数などの比較を行なう実績情報の比較項目とを
    設定するものであり、 前記経営支援コンピュータの問題箇所情報作成手段は、
    前記設定された適用範囲と比較項目に基づいて他の医療
    機関の実績情報との比較を行ない、該比較結果に基いて
    他の医療機関に劣る箇所を問題箇所として抽出すること
    を特徴とする請求項1記載の医療機関向けの経営支援シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記経営支援コンピュータの問題箇所情報
    作成手段は、前記改善すべき問題箇所において最も優れ
    た成績の医療機関のデータを目標ターゲットとする目標
    抽出手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の
    医療機関向けの経営支援システム。
  4. 【請求項4】前記経営支援コンピュータは、実績情報を
    蓄積した医療機関の規模などの医療機関固有情報を記憶
    する医療機関固有情報記憶手段と、前記医療機関固有情
    報が近似する医療機関を比較対象として抽出する比較対
    象抽出手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載
    の医療機関向けの経営支援システム。
  5. 【請求項5】ネットワークに接続された複数の医療機関
    コンピュータから該医療機関の実績情報を経営支援コン
    ピュータに収集し、前記医療機関の実績情報に基づいて
    ベンチマーク分析を行う医療機関向けの経営支援方法に
    おいて、 前記医療機関コンピュータから医療機関のレセプト情
    報,退院サマリー,給与データ,損益計算データ、オー
    ダリングデータ、電子カルテデータなどの医療機関の実
    績情報を前記経営支援コンピュータに送信し、 前記経営支援コンピュータにおいて前記医療機関の実績
    情報を受信し蓄積し、 前記医療機関コンピュータから前記送信した実績情報の
    ベンチマーク分析を行なうための分析条件を前記経営支
    援コンピュータに設定し、 前記医療機関コンピュータからの分析条件に基づいて他
    の医療機関の実績情報との比較を行ない、 前記比較結果に基いて、改善すべき問題箇所を抽出し、
    該抽出した問題箇所情報を医療機関コンピュータに送信
    し、 前記経営支援コンピュータから受信した問題箇所情報を
    表示することを特徴とする医療機関向けの経営支援方
    法。
  6. 【請求項6】前記問題箇所情報を表示する際に、該問題
    箇所情報を識別可能に表示することを更に含む請求項5
    記載の医療機関向けの経営支援方法。
  7. 【請求項7】前記医療機関の実績情報を前記経営支援コ
    ンピュータに送信する前に前記経営支援コンピュータの
    認証を行うことを更に含む請求項5記載の医療機関向け
    の経営支援方法。
  8. 【請求項8】前記分析条件を前記経営支援コンピュータ
    に設定する際には、少なくとも医療機関全体,診療科別
    などの比較を行なう実績情報の適用範囲と再入院率,収
    益率,平均在院日数などの比較を行なう実績情報の比較
    項目とを設定し、 前記他の医療機関の実績情報との比較を行なう際には、
    前記設定された適用範囲と比較項目に基づいて実績情報
    を比較することを特徴とする請求項5記載の経営支援を
    行う方法。
  9. 【請求項9】ネットワークに接続された経営支援コンピ
    ュータに医療機関の実績情報を収集して、前記実績情報
    をベンチマーク分析して分析情報を前記医療機関コンピ
    ュータに提供する医療機関向けの経営支援システムに用
    いられる医療機関コンピュータにおいて、 前記医療機関コンピュータは、医療機関のレセプト情
    報,退院サマリー,給与データ,損益計算データ、オー
    ダリングデータ、電子カルテデータなどの医療機関の実
    績情報を前記経営支援コンピュータに送信する実績情報
    送信手段と、 前記送信した実績情報に基づくベンチマーク分析を行う
    際の分析条件を前記経営支援コンピュータに設定する分
    析条件設定手段と、 前記経営支援コンピュータから受信したベンチマーク分
    析の分析情報を表示する際に、改善すべき問題箇所を識
    別可能に表示する表示手段とを備えたことを特徴とする
    医療機関向けの経営支援システムに用いられる医療機関
    コンピュータ。
  10. 【請求項10】ネットワークに接続された医療機関コン
    ピュータから医療機関の実績情報を収集し、前記実績情
    報をベンチマーク分析して医療機関コンピュータに提供
    する医療機関向けの経営支援システムに用いられる経営
    支援コンピュータにおいて、 前記経営支援コンピュータは、医療機関のレセプト情
    報,退院サマリー,給与データ,損益計算データ、オー
    ダリングデータ、電子カルテデータなどの医療機関の実
    績情報を受信する実績情報受信手段と、 受信した医療機関の実績情報を蓄積する実績情報蓄積手
    段と、 前記医療機関コンピュータから指示されたベンチマーク
    分析の分析条件に基づいて、前記医療機関の実績情報の
    ベンチマーク分析を行なうベンチマーク分析手段と、 前記ベンチマーク分析の分析結果に基づいて、改善すべ
    き問題箇所を抽出する問題箇所抽出手段と、 前記問題箇所情報を前記医療機関コンピュータに送信す
    る情報送信手段とを備えたことを特徴とする医療機関向
    けの経営支援システムに用いられる経営支援コンピュー
    タ。
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