JP2020160567A - 提示装置、提示方法および提示プログラム - Google Patents

提示装置、提示方法および提示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インシデント発生時の対応策を適切に選択可能とする。【解決手段】記憶部14が、事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、業務支援システムの障害時における事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する。判定部15cが、業務支援システムの障害情報を用いて、業務支援システムが正常に機能しているか否かを判定し、正常に機能していないと判定された場合に、特定部15dが、記憶部14を参照し、事業の目標復旧レベルのうち、障害情報の対象の業務機能に対応する達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する。選定部15eが、記憶部14を参照し、特定された目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する。【選択図】図1

Description

本発明は、提示装置、提示方法および提示プログラムに関する。
企業や官公庁等の組織では、業務効率化のために1つまたは複数のITシステムを利用している。プログラムのバグや機器故障、サイバー攻撃等によるITシステム障害のインシデントが発生すると、このITシステムを利用している業務は遅延や停止を余儀なくされ、事業全体にも影響が及ぶ。そのような事態に備え、インシデントが発生した場合の影響を分析・評価し、インシデントの予防策やインシデント発生時の対応策を事前に準備する、事業継続計画の策定が推奨されている(非特許文献1参照)。
従来、事業継続計画の策定は、基本方針を策定し、事業影響度とリスクとを分析・評価し、事業継続戦略と対策とを検討する、という手順で行われている。事業影響度の分析は、事業中断による影響度を評価し、その結果を踏まえて優先的に継続・復旧すべき重要業務を絞り込み、目標復旧時間と目標復旧レベルとを設定し、それぞれの重要業務の実施に不可欠となる重要な要素を把握してボトルネックを抽出する、という手順で行われている。
また、リスクの分析は、事業中断を引き起こす可能性がある発生事象を洗い出し、それらの事象の発生の可能性および発生した場合の影響度を評価し、優先的に対応すべき発生事象を絞り込み、事業影響度の分析で絞り込まれた重要業務に対し、発生事象による被害を検討し、目標復旧時間と目標復旧レベルとを推定する、という手順で行われている。
このような手順に従って、インシデント発生時の対応策を効果的に策定するためには、インシデント発生時に、インシデントによる被害の状況を的確に把握して、被害状況に対する対応策を適切に選択することが必要である。
"事業継続ガイドライン−あらゆる危機的事象を乗り越えるための戦略と対応−"、[online]、平成25年8月、内閣府防災担当、[2019年2月27日検索]、インターネット<URL:http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/pdf/guideline03.pdf>
しかしながら、従来技術の手順によれば、インシデント発生時の対応策を適切に選択することが困難な場合がある。例えば、インシデントによる被害は複数箇所で同時に発生し、また、被害状況は時間経過等により変化する。そのため、インシデントによる被害の情報を収集し、その情報を基にインシデントによる被害の全体像を網羅的に把握して、適切な対応策を選択するという高度な情報処理を、人手により正確に実施することは容易ではない。人手によれば、仮にインシデントによる被害の全体像を網羅的に把握できたとしても、誤った対応策を選択するというミスが発生するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インシデント発生時の対応策を適切に選択可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る提示装置は、事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、前記業務支援システムの障害時における前記事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために前記業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する記憶部と、業務支援システムの障害情報を用いて、前記業務支援システムが正常に機能しているか否かを判定する判定部と、前記業務支援システムが正常に機能していないと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記目標復旧レベルと前記達成判断基準とを参照し、該目標復旧レベルのうち、前記障害情報の対象の業務機能に対応する前記達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する特定部と、前記記憶部を参照し、特定された前記目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する選定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、インシデント発生時の対応策を適切に選択することが可能となる。
図1は、本実施形態の提示装置を含むシステムの概略構成を例示する模式図である。 図2は、事業関連情報を説明するための図である。 図3は、業務支援システム関連情報を説明するための図である。 図4は、事業継続計画を説明するための図である。 図5は、緊急時対応関連情報を説明するための図である。 図6は、選定結果の画面表示例を示す図である。 図7は、提示処理手順を示すフローチャートである。 図8は、提示プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
[システム構成]
図1は、本実施形態の提示装置を含むシステムの概略構成を例示する模式図である。図1に例示するように、本実施形態の提示装置10は、複数の業務支援システムN(N=1,…,m)と複数の異常検知システムN(N=1,…,l)との情報を用いて、後述する提示処理を行う。ここで、mとlとは必ずしも同一でなくてもよい。
業務支援システムNは、事業を遂行する組織において、業務を実施するために利用されるITシステムである。各業務支援システムNは、システムログやエラーログを記憶している。システムログは、当該業務支援システムNの動作履歴である。システムログには、エラーログが含まれる。エラーログには、異常が発生した場合に、当該業務支援システムNの業務機能のいずれの異常状態かを示す障害情報が含まれる。後述する提示処理において、エラーログのかわりに、障害情報を含むシステムログが用いられてもよい。
異常検知システムNは、業務支援システムNの異常を検知するためのシステムである。それぞれあるいは複数の業務支援システムNに対応して、1以上の異常検知システムNが存在する。各異常検知システムNは、それぞれの対象の業務支援システムNの異常を検知した場合の履歴である異常検知ログを記憶している。異常検知ログには、対象の業務支援システムNの業務機能のいずれの異常状態かを示す障害情報が含まれる。後述する提示処理において、提示装置10は、障害情報を用いて業務支援システムNの正常性を判定する。
[提示装置の構成]
図1に例示するように、提示装置10は、パソコン等の汎用コンピュータで実現され、入力部11、出力部12、通信制御部13、記憶部14、および制御部15を備える。
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部15に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。例えば、出力部12には、後述する提示処理の結果が表示される。
通信制御部13は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの電気通信回線を介した外部の装置と制御部15との通信を制御する。例えば、通信制御部13は、業務支援システムN、異常検知システムN、あるいは後述する提示処理に用いられる事業、業務、業務支援システムN等に関する各種情報を管理する管理装置等と制御部15との通信を制御する。
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。なお、記憶部14は、通信制御部13を介して制御部15と通信する構成でもよい。
本実施形態において、記憶部14は、事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、業務支援システムの障害時における事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する。また、記憶部14は、実施事項と、該実施事項を構成する実施手順とを対応付けて記憶する。この実施手順には、付随手順と代替手順とが含まれる。
具体的には、記憶部14は、実施事項算出式14a、事業リスト14b、業務プロセスリスト14c、業務フローチャート14d、業務支援システムリスト14e、業務支援システムフローチャート14f、業務支援システム復旧手順14g、復旧対応付随手順14h、業務継続代替手順14i、および事業継続計画14j等を記憶する。これらの情報は、後述する提示処理に先立って、事業、業務、業務支援システムN等に関する各種情報を管理する管理装置等から収集され、記憶部14に記憶される。なお、これらの各種情報は、提示装置10の記憶部14に記憶される場合に限定されず、例えば、後述する提示処理が実行される際に収集されてもよい。
実施事項算出式14aは、後述する提示処理に用いられる、各種情報間の関係を規定する所定の関係式を含む。各関係式は、適用される関数や関数の係数が規定されたものである。
事業リスト14bは、後述する提示処理の対象の事業の一覧である。また、業務プロセスリスト14cは、事業とこの事業を構成する業務プロセスとの対応付けを示す情報である。具体的には、業務プロセスリスト14cは、事業と、各事業を構成する業務プロセス群との対応付けと、各業務プロセス群を構成する各業務プロセスの順序関係を示す情報である。
業務フローチャート14dは、業務プロセスとこの業務プロセスを構成する業務手順との対応付けを示す情報である。具体的には、業務フローチャート14dは、業務プロセスと、各業務プロセスを構成する業務手順群との対応付けと、各業務手順群を構成する各業務手順の順序関係を示す情報である。
ここで、図2は、事業関連情報を説明するための図である。事業関連情報とは、上記の事業リスト14b、業務プロセスリスト14c、および業務フローチャート14dのことである。図2に示すように、後述する制御部15が、これらの事業関連情報を用いて、事業、業務プロセス群、業務プロセス、業務手順群および業務手順を対応付けることができる。
また、図3は、業務支援システム関連情報を説明するための図である。業務支援システム関連情報とは、業務支援システムリスト14e、および業務支援システムフローチャート14fのことである。
業務支援システムリスト14eは、業務に利用される業務支援システムを示す情報である。具体的には、業務支援システムリスト14eは、各業務手順で利用される業務支援システムと、各業務支援システムが提供する業務機能との対応付けを示す情報である。
業務支援システムフローチャート14fは、業務手順とこの業務手順で利用される業務支援システムおよび各業務支援システムの業務機能の対応付けを示す情報である。具体的には、業務支援システムフローチャート14fは、業務手順と、各業務手順で利用される業務支援システムおよび各業務支援システムとの業務機能の対応付けの一覧を示す情報である。すなわち、図3に示すように、業務支援システムフローチャート14fは、上述した業務フローチャート14dの各業務機能と業務支援システムリスト14eとが対応付けられた情報である。
次に、図4および図5を用いて、緊急時対応関連情報について説明する。緊急時対応関連情報とは、業務支援システム復旧手順14g、復旧対応付随手順14h、業務継続代替手順14i、および事業継続計画14jのことである。図4は、事業継続計画14jを説明するための図である。また、図5は、緊急時対応関連情報を説明するための図である。
まず、事業継続計画14jは、各事業について、インシデント発生時の目標復旧レベルと目標復旧時間、目標復旧レベルに達するための対応策、担当部署等の対応体制と対応手順とを示す情報である。具体的には、事業継続計画14jは、事業と各事業の目標復旧レベルおよび目標復旧時間との対応付けと、目標復旧レベルと各目標復旧レベルの達成判断基準との対応付けと、目標復旧レベルと各目標復旧レベルを実現するための対応策との対応付けとを含む。
すなわち、図4に示すように、事業継続計画14jは、事業と、各事業の目標復旧時間を含む目標復旧レベルとの対応付けを含む。各事業の目標復旧レベルは、緊急時の対応策の選択基準であり、各事業について複数の目標復旧レベルが対応付けられていてもよい。図4に示す例では、例えば事業0001について、目標復旧レベル5001、目標復旧レベル5002、・・・等の複数の目標復旧レベルが対応付けられている。また、各目標復旧レベルには、各事業の重要度に応じて、絶対的あるいは相対的な優先度が規定されている。
また、事業継続計画14jは、各事業の目標復旧レベルと、各目標復旧レベルに達していることを判断するための達成判断基準との対応付けを含む。この達成判断基準は、業務支援システムの業務機能を用いて規定される。例えば、達成判断基準は、業務支援システムの業務機能に対応する業務プロセスあるいは業務手順等を用いて規定される。各目標復旧レベルについて、複数の達成判断基準が含まれていてもよい。例えば、目標復旧レベルが高くなるにつれ達成判断基準の項目を追加して、段階的に複数の目標復旧レベルを設定することができる。
図4に示す例では、例えば事業0001の目標復旧レベル5001について、「業務プロセス1001を実施できること」という達成判断基準が対応付けられている。また、目標復旧レベル5002について、「業務プロセス1001を実施できること」、「業務プロセス1002を実施できること」の2つの達成判断基準が対応付けられている。これにより、例えば、業務プロセス1001を実施できるが、業務プロセス1002を実施できない場合には、目標復旧レベル5001は達成しているが、目標復旧レベル5002は達成していないことになる。
また、図5に示すように、事業継続計画14jは、各事業の目標復旧レベルと、各目標レベルに達するための対応策との対応付けを含む。さらに、事業継続計画14jは、各対応策について、対応策の詳細として、対応策を構成する実施事項が対応付けられている。各対応策には、複数の実施事項が対応付けられていてもよい。図5に示す例では、例えば対応策6001について、実施事項7001、実施事項7002、実施事項7003、・・・等の複数の実施事項が対応付けられている。また、各実施事項には、担当部署等の対応体制を示す情報が含まれていてもよい。
業務支援システム復旧手順14gは、各業務支援システムの業務機能ごとに、異常から復旧するための実施事項を構成する作業の順序関係を示す実施手順を含む。業務支援システム復旧手順14gは、暫定復旧のための実施手順と完全復旧のための実施手順とを含む。業務支援システム復旧手順14gは、各実施手順の所要時間目安を含む。
復旧対応付随手順14hは、各業務支援システムの各業務機能が動作しない場合に、この業務機能の復旧作業に付随する実施事項を構成する作業の順序関係を示す付随手順を含む。復旧対応付随手順14hは、複数の付随手順を含んでいてもよく、各付随手順の所要時間目安を含む。
業務継続代替手順14iは、各業務支援システムの各業務機能が動作しない場合に、この業務機能を継続するための実施事項を構成する、各業務機能の代替手段となる作業の順序関係を示す代替手順を含む。業務継続代替手順14iは、複数の代替手順を含んでいてもよく、各代替手順の所要時間目安を含む。
図4および図5に示すように、後述する制御部15が、これらの緊急時対応関連情報を用いて、事業、目標復旧レベル、業務プロセス、対応策、実施事項、実施手順、付随手順および代替手順を対応付けることができる。
また、上記の事業リスト14b、業務プロセスリスト14c、業務フローチャート14d、業務支援システムリスト14e、業務支援システムリスト14e、業務支援システムフローチャート14f、業務支援システム復旧手順14g、復旧対応付随手順14h、業務継続代替手順14i、および事業継続計画14jの各要素には、一意に識別可能な要素名あるいは要素IDが定義されている。
これにより、制御部15は、図2〜図5に示したようにして、事業、業務プロセス、業務手順、業務支援システム、業務機能、目標復旧レベル、対応策、実施事項、実施手順、付随手順および代替手順の各要素を対応付けることが可能となる。したがって、制御部15は、これらのリストまたはフローチャートをまたいで、いずれかのリストまたはフローチャートの要素に関連する他のリストまたはフローチャートの要素を特定することが可能である。例えば、制御部15は、ある業務機能を利用する全ての事業を特定することが可能である。なお、各事業を構成する業務プロセス群および各業務プロセスを構成する業務手順群に対しても同様に、一意に識別可能な要素名あるいは要素IDが定義されてもよい。
図1の説明に戻る。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部15は、図1に例示するように、システム関連部15a、目標関連部15b、判定部15c、特定部15dおよび選定部15eとして機能する。なお、これらの機能部は、それぞれ、あるいは一部が異なるハードウェアに実装されてもよい。
システム関連部15aは、記憶部14を参照し、事業と、該事業に対応する業務支援システム、業務機能のうちの少なくともいずれか1つとを関連付ける。すなわち、システム関連部15aは、図2〜図3に示したようにして、事業、業務プロセス、業務手順、業務支援システム、業務機能の各要素を相互に対応付ける。なお、本実施形態は、業務支援システム、業務機能のすべてが事業と対応付けられる場合に限定されず、一部が事業と対応付けられる場合も含む。
また、実施事項算出式14a、事業リスト14b、業務プロセスリスト14c、業務フローチャート14d、業務支援システムリスト14e、業務支援システムフローチャート14f、業務支援システム復旧手順14g、復旧対応付随手順14h、業務継続代替手順14i、および事業継続計画14j等の各種情報は、記憶部14に記憶される場合に限定されない。例えば、制御部15が、システム関連部15aの処理に先立って、これらの情報を収集する収集部を備えてもよい。
目標関連部15bは、システム関連部15aによる関連付けと記憶部14とを参照し、事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに対応する実施事項と、該目標復旧レベルに関連する業務支援システム、業務機能のうちの少なくともいずれか1つとの関連付けを行う。また、目標関連部15bは、目標復旧レベルに関連する実施手順との関連付けをさらに行う。ここでいう実施手順には、付随手順と代替手順とが含まれる。
具体的には、目標関連部15bは、図4に示したように、各事業の目標復旧レベルと、各目標復旧レベルの達成判断基準との対応付けを行う。目標復旧レベルには、目標復旧時間が含まれる。
また、目標関連部15bは、図5に示したように、各事業の目標復旧レベルと、各目標レベルへの対応策、各対応策を構成する実施事項、各実施事項を構成する実施手順、付随手順、および代替手順との対応付けを行う。
このようにして、目標関連部15bは、目標復旧レベル、対応策、実施事項、実施手順・付随手順・代替手順の各要素を対応付けることができる。さらに、目標関連部15bは、システム関連部15aにより対応付けされた事業、業務プロセス、業務手順、業務支援システム、業務機能を参照し、業務機能、業務支援システム、業務手順、業務プロセス、目標復旧レベルの達成判断基準、目標復旧レベル・目標復旧時間の各要素を対応付けることができる。
判定部15cは、業務支援システムNの障害情報を用いて、業務支援システムNが正常に機能しているか否かを判定する。具体的には、判定部15cは、まず、通信制御部13を介して、業務支援システムNまたは異常検知システムNから、業務支援システムNの障害情報を取得する。
例えば、判定部15cは、インシデント発生時、業務支援システムNにエラーログが発生した場合、あるいは異常検知システムNが業務支援システムNの異常を検知した場合等に、業務支援システムNの障害情報を取得する。なお、判定部15cは、定期的に業務支援システムNの障害情報を取得してもよい。または、判定部15cは、インシデント発生時等に、入力部11を介して、手動で入力された業務支援システムNの障害情報を取得してもよい。
そして、判定部15cは、目標関連部15bの処理結果と、取得した障害情報とを、実施事項算出式14aの所定の関係式に代入することにより、業務支援システムNが正常に機能しているか否かを判定する。ここで、判定部15cが用いる所定の関係式の関数および関数の係数は、任意に規定される。そして、例えば、業務支援システム3001の障害情報に業務機能4001で障害が発生している旨の情報が含まれていた場合に、判定部15cは、この業務支援システム3001は異常すなわち正常に機能していないと判定する。
なお、判定部15cは、業務支援システムNが正常に機能していると判定した場合には、ここで提示処理を終了する。一方、判定部15cが、業務支援システムNが正常に機能していないと判定した場合には、以下に説明する特定部15dに処理を委ねる。
特定部15dは、業務支援システムNが正常に機能していないと判定された場合に、記憶部14に記憶された事業の目標復旧レベルと達成判断基準とを参照し、事業の復旧レベルのうち、障害情報の対象の業務機能に対応する達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する。
具体的には、特定部15dは、目標関連部15bの処理結果と、判定部15cによる判定結果とを、実施事項算出式14aの所定の関係式に代入することにより、障害情報に対応する業務機能に起因して達成判断基準を達成できない目標復旧レベルを特定する。ここで、特定部15dが用いる所定の関係式の関数および関数の係数は、任意に規定される。
例えば、特定部15dは、図2〜図5に示した例において、業務支援システム3001の業務機能4001で障害が発生している旨の障害情報を用いて、図3に示したように、業務手順2001を実施できないことを特定する。この場合に、特定部15dは、図2に示したように、業務プロセス1001を実施できないことを特定する。また、特定部15dは、図4に示したように、「業務プロセス1001を実施できること」という目標復旧レベル5001の達成判断基準を達成できないことを特定する。このようにして、特定部15dは、業務支援システム3001の業務機能4001の障害に起因して達成できない目標復旧レベル5001を特定する。
なお、事業継続計画14jに複数の目標復旧レベルが段階的に設定されている場合には、目標復旧レベルが低いほど、目標復旧レベルの達成判断基準の項目数が少なくなり達成判断基準が低くなる。例えば、図4に示す例では、事業0001の目標復旧レベル5001について、「業務プロセス1001を実施できること」との達成判断基準が対応付けられている。また、目標復旧レベル5002について、「業務プロセス1001を実施できること」、「業務プロセス1002を実施できること」の2つの達成判断基準が対応付けられている。
これにより、例えば、業務プロセス1001を実施できるが、業務プロセス1002を実施できない場合には、目標復旧レベル5001は達成しているが、目標復旧レベル5002は達成していないことになる。したがって、特定部15dは、目標復旧レベル5002を特定する。このように、特定部15dは、達成している達成判断基準の項目数により、適切に目標復旧レベルを特定することが可能となる。
選定部15eは、記憶部14を参照し、特定された目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する。また、選定部15eは、特定された目標復旧レベルに対応する実施手順、付随手順、または代替手順をさらに選定する。また、選定部15eは、特定部15dが特定した目標復旧レベルに含まれる目標復旧時間と、実施手順、付随手順、代替手順の所要時間目安とをさらに用いて、実施事項、実施手順、付随手順または代替手順の少なくともいずれかを選定する。
具体的には、選定部15eは、目標関連部15bの処理結果と、特定部15dが特定した目標復旧レベルとを、実施事項算出式14aの所定の関係式に代入することにより、目標復旧レベルに対応する対応策の実施事項を選定する。ここで、選定部15eが用いる所定の関係式の関数および関数の係数は、任意に規定される。
ここで、選定部15eは、目標復旧レベルに含まれる目標復旧時間と、各実施事項を構成する実施手順、付随手順、代替手順のそれぞれの所要時間目安を用いて、複数の実施事項の中から適切な実施事項を選定する。
例えば、選定部15eは、対応する実施手順、付随手順、または代替手順の所要時間目安が目標復旧時間以内である実施事項を選定する。選定部15eは、複数の実施事項を選定してもよい。また、選定部15eは、暫定復旧の実施手順の所有時間目安と完全復旧の実施手順の所有時間目安との双方がともに目標復旧時間を超える場合には、所要時間目安がより短い実施手順を選定する。
そして、選定部15eは、選定結果をグラフ形式等で出力部12を介して出力する。ここで、図6は、選定結果の画面表示例を示す図である。図6に示す例では、障害情報として、障害箇所「業務支援システム3001−業務機能4001」と障害内容「業務機能4001の停止」とが表示されている。また、障害箇所により影響を受ける業務手順2001、業務プロセス1001、事業0001が表示されている。また、特定された目標復旧レベル「目標復旧レベル5001−業務プロセス1001が実施できること」と、目標復旧時間「障害発生から2時間以内」とが表示されている。
また、選定結果として、目標復旧レベルを達成するための対応策の詳細である複数の実施事項として、「業務支援システム対応」、「業務支援システム障害に伴う付随作業」、「業務プロセス1001の暫定対応」が表示されている。また、各実施事項の詳細である実施手順、付随手順、または代替手順と、各実施事項の所要時間目安とが表示されている。例えば、実施事項「業務支援システム対応」の所要時間目安が1.5時間であり、実施手順8001等であることが表示されている。
なお、各実施事項は、各担当部署で分担したりして並行して実行できる。したがって、図6に示す例において、3つの実施事項を並行して実行することにより、所要時間目安の合計が3.5時間になる実施事項の全てを、目標復旧時間である2時間以内に実施することが可能となる。
このように、提示装置10のユーザは、インシデント発生時の対応策と実施事項と実施手順とを効率よく把握することが可能となる。すなわち、提示装置10は、業務支援システムや異常検知システムから取得、あるいは手動で入力された障害情報に基づいて、精度高く目標復旧レベルを特定し、目標復旧レベルを実現するための実施事項の詳細を収集し、漏れなくユーザに提示できる。これにより、ユーザは、インシデント発生時に目標復旧レベルを誤判断することなく対応案の誤った選択を抑止して、実施事項を漏れなく把握することが可能となる。
また、複数のインシデントが同時多発的に発生した場合にも、ユーザがインシデント発生時の対応策を構成する実施事項とその実施事項の詳細とを把握することが可能となる。つまり、1つの事業の構成要素である業務機能の1つまたは複数の箇所で障害が発生し、1つまたは複数の業務プロセスや業務手順が実施できない場合にも、提示装置10は、目標復旧レベルの達成判断基準に基づいて、提示処理を行う。これにより、提示装置10は、目標復旧レベルを達成するための対応策、対応策の詳細である実施事項、実施事項の詳細である業務支援システム復旧のための実施手順、復旧対応に付随する付随手順、または業務継続のための代替手順を提示できる。
また、複数の事業において、各事業の構成要素である業務機能の1つまたは複数の箇所で障害が発生し、1つまたは複数の業務プロセスや業務手順が実施できない場合にも、同様である。すなわち、提示装置10は、目標復旧レベルの達成判断基準に基づいて、目標復旧レベルを達成するための対応策、実施事項、業務支援システム復旧のための実施手順、復旧対応に付随する付随手順、または業務継続のための代替手順を提示できる。
例えば、事業0001の異なる業務プロセスに用いられる業務機能4001と業務機能4101とで同時に障害が発生した場合には、提示装置10は、業務機能4001と業務機能4101のそれぞれに関連する業務プロセスの優先度に基づいて、提示処理を行う。すなわち、提示装置10は、業務機能4001と業務機能4101のそれぞれの目標復旧レベルおよび目標復旧時間と、業務支援システム復旧のための実施手順、復旧対応に付随する付随手順、または業務継続のための代替手順とを提示できる。
これにより、各業務機能の目標復旧レベルおよび目標復旧時間が入り組んでいる場合にも、例えば、目標復旧時間が短く先に実施するべき実施事項から順に提示することができる。
また、複数のインシデントが同時多発的に発生し、時間経過とともに被害状況が変化する場合にも、同様に、提示装置10は、各目標復旧レベルの優先度と目標復旧レベルの達成判断基準とに基づいて、提示処理を行う。そして、提示装置10は、目標復旧レベルを達成するための対応策とその優先度、実施事項、業務支援システム復旧のための実施手順、復旧対応に付随する付随手順、または業務継続のための代替手順を、リスト形式等でユーザにわかりやすく整理して提示できる。
なお、業務支援システムが冗長構成をとっており、あるマシンで故障が発生しても他のマシンで業務機能の提供を継続可能であり、事業や業務プロセス、業務手順に影響がない場合にも、提示装置10によれば、故障という障害情報をトリガとして、目標復旧レベルを達成するための対応策、対応策の詳細である実施事項、実施事項の詳細である業務支援システム復旧のための実施手順や、復旧対応に付随する付随手順を提示できる。
例えば、業務支援システム3001と業務支援システム3101とが冗長構成をとっていて、ホットである業務支援システム3001で障害が発生した場合に、スタンバイである業務支援システム3101に切り替わる。その場合に、提示装置10は、業務支援システム3001を使用する事業や業務プロセス、業務手順には影響がない旨を表示する。また、提示装置10は、業務支援システム3001で障害が発生したという異常事態への対処を行うために、業務支援システム3001を復旧するための実施手順と、目標復旧レベルと目標復旧時間とを提示できる。なお、この場合の目標復旧レベルおよび目標復旧時間は、事業継続計画もしくは業務支援システムのSLA(サービス・レベル・アグリーメント)や運用手順書に規定されているものが用いられればよい。
また、提示装置10によれば、ユーザは、インシデント発生時の段階的な目標復旧レベルに対応する各実施事項とその詳細とをシミュレーションすることができる。例えば、直近の目標復旧レベルが「目標復旧レベル5001」であり、これを達成した場合の次の目標復旧レベルが「目標復旧レベル5002」である場合に、「目標復旧レベル5002」の円滑な実施に必要なリソースを事前に把握して調達することができる。つまり、「目標復旧レベル5002」での実施事項とその実施事項の詳細である業務支援システム復旧のための実施手順、復旧対応に付随する付随手順、または業務継続のための代替手順を確認できる。
[提示処理]
次に、図7を参照して、本実施形態に係る提示装置10による提示処理について説明する。図7は、提示処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、例えば、ユーザが開始を指示する操作入力を行ったタイミングで開始される。
まず、システム関連部15aが、記憶部14を参照し、事業と、該事業に対応する業務支援システム、業務機能のうちの少なくともいずれかとを関連付ける。すなわち、システム関連部15aは、図2〜図3に示したようにして、事業、業務プロセス、業務手順、業務支援システム、業務機能の各要素を相互に対応付ける(ステップS1)。
また、目標関連部15bが、システム関連部15aによる関連付けと記憶部14とを参照し、業務支援システムの動作状況と緊急時の対応とを関連付ける。すなわち、目標関連部15bは、事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに対応する実施事項と、該目標復旧レベルに関連する業務支援システムまたは業務機能との関連付けを行う。また、目標関連部15bは、目標復旧レベルに関連する実施手順、付随手順または代替手順との関連付けを行う(ステップS2)。
次に、判定部15cが、業務支援システムの障害情報を用いて、業務支援システムNが正常に機能しているか否かを判定する(ステップS3)。判定部15cは、業務支援システムが正常に機能していると判定した場合には(ステップS3、Yes)、一連の提示処理を終了する。一方、判定部15cは、業務支援システムNが正常に機能していないと判定した場合には(ステップS3、No)、ステップS4に処理を進める。
ステップS4の処理では、特定部15dが、記憶部14に記憶されている事業の目標復旧レベルと達成判断基準とを参照し、目標復旧レベルのうち、障害情報の対象の業務機能に対応する達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する。
次に、選定部15eが、記憶部14を参照し、特定された目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する。また、選定部15eは、特定された目標復旧レベルに対応する実施手順、付随手順、または代替手順を選定する。その際、選定部15eは、特定部15dが特定した目標復旧レベルに含まれる目標復旧時間と、実施手順、付随手順、代替手順の所要時間目安とを用いて、実施事項、実施手順、付随手順または代替手順を選定する(ステップS5)。
また、選定部15eは、選定結果を出力部12にグラフ形式等で表示出力する。これにより、一連の提示処理が終了する。
なお、上記各ステップは、インシデント発生時等に連続して実行されてもよいし、異なる時間帯にばらばらに実行されてもよい。例えば、ステップS1〜S2は平常時に任意のタイミングで実行され、ステップS3〜S5はインシデント発生時等に実行されてもよい。その場合には、提示装置10は、ステップS1〜S2の結果を記憶部14に格納しておき、ステップS3〜S5の実行時に記憶部14から結果を読み出せばよい。
また、上記の提示装置10による提示処理は、インシデント発生時の対応策の検討のために実行されてもよいし、事業継続計画の策定や修正のために実行されてもよい。
以上、説明したように、本実施形態の提示装置10において、記憶部14が、事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、業務支援システムの障害時における事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する。また、判定部15cが、業務支援システムの障害情報を用いて、業務支援システムが正常に機能しているか否かを判定する。また、業務支援システムが正常に機能していないと判定された場合に、特定部15dが、記憶部14に記憶された事業の目標復旧レベルと達成判断基準とを参照し、目標復旧レベルのうち、障害情報の対象の業務機能に対応する達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する。また、選定部15eが、記憶部14を参照し、特定された目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する。
これにより、提示装置10は、インシデント発生時の障害情報に基づいて、精度高く目標復旧レベルを特定し、目標復旧レベルを実現する対応策の実施事項を漏れなくユーザに提示できる。したがって、ユーザは、インシデント発生時に目標復旧レベルを誤判断することなく対応案の誤った選択を抑止して、実施事項を漏れなく把握することが可能となる。このように、提示装置10によれば、複数のインシデントが同時多発的に発生した場合にも、インシデント発生時の対応策を被害状況と目標復旧レベルに応じて適切に選択することが可能となる。
また、記憶部14が、実施事項と、該実施事項を構成する実施手順とをさらに対応付けて記憶し、選定部15eが、特定された目標復旧レベルに対応する実施手順をさらに選定する。具体的には、また、記憶部14に記憶される、目標復旧レベルに目標復旧時間が含まれ、実施手順に該実施手順の所要時間が含まれ、選定部15eは、特定部15dが特定した目標復旧レベルに含まれる目標復旧時間と、実施手順の所要時間とをさらに用いて、実施事項または実施手順の少なくともいずれかを選定する。これにより、提示装置10は、実施事項の詳細を提示することが可能となる。
また、実施手順には、付随手順または代替手順が含まれる。これにより、提示装置10は、より具体的に多様な実施事項を提示できる。
[プログラム]
上記実施形態に係る提示装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。一実施形態として、提示装置10は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の提示処理を実行する提示プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、上記の提示プログラムを情報処理装置に実行させることにより、情報処理装置を提示装置10として機能させることができる。ここで言う情報処理装置には、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータが含まれる。また、その他にも、情報処理装置にはスマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistant)などのスレート端末などがその範疇に含まれる。また、提示装置10の機能を、クラウドサーバに実装してもよい。
図8は、提示プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。ディスクドライブ1100には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1110およびキーボード1120が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1130が接続される。
ここで、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各情報は、例えばハードディスクドライブ1090やメモリ1010に記憶される。
また、提示プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1090に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した提示装置10が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。
また、提示プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
なお、提示プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、提示プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LANやWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
10 提示装置
11 入力部
12 出力部
13 通信制御部
14 記憶部
14a 実施事項算出式
14b 事業リスト
14c 業務プロセスリスト
14d 業務フローチャート
14e 業務支援システムリスト
14f 業務支援システムフローチャート
14g 業務支援システム復旧手順
14h 復旧対応付随手順
14i 業務継続代替手順
14j 事業継続計画
15 制御部
15a システム関連部
15b 目標関連部
15c 判定部
15d 特定部
15e 選定部

Claims (6)

  1. 事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、前記業務支援システムの障害時における前記事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために前記業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する記憶部と、
    業務支援システムの障害情報を用いて、前記業務支援システムが正常に機能しているか否かを判定する判定部と、
    前記業務支援システムが正常に機能していないと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記目標復旧レベルと前記達成判断基準とを参照し、該目標復旧レベルのうち、前記障害情報の対象の業務機能に対応する前記達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する特定部と、
    前記記憶部を参照し、特定された前記目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する選定部と、
    を備えることを特徴とする提示装置。
  2. 前記記憶部は、前記実施事項と、該実施事項を構成する実施手順とをさらに対応付けて記憶し、
    前記選定部は、特定された前記目標復旧レベルに対応する実施手順をさらに選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の提示装置。
  3. 前記記憶部に記憶される、前記目標復旧レベルに目標復旧時間が含まれ、前記実施手順に該実施手順の所要時間が含まれ、
    前記選定部は、前記特定部が特定した目標復旧レベルに含まれる目標復旧時間と、前記実施手順の所要時間とをさらに用いて、前記実施事項または前記実施手順の少なくともいずれかを選定することを特徴とする請求項2に記載の提示装置。
  4. 前記実施手順には、付随手順または代替手順が含まれることを特徴とする請求項2に記載の提示装置。
  5. 提示装置で実行される提示方法であって、
    前記提示装置は、事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、前記業務支援システムの障害時における前記事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために前記業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
    業務支援システムの障害情報を用いて、前記業務支援システムが正常に機能しているか否かを判定する判定工程と、
    前記業務支援システムが正常に機能していないと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記目標復旧レベルと前記達成判断基準とを参照し、該目標復旧レベルのうち、前記障害情報の対象の業務機能に対応する前記達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する特定工程と、
    前記記憶部を参照し、特定された前記目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する選定工程と、
    を含んだことを特徴とする提示方法。
  6. 事業で利用される業務支援システムと、該業務支援システムを構成する業務機能とを対応付けて記憶し、前記業務支援システムの障害時における前記事業の目標復旧レベルと、該目標復旧レベルに達したことを判断するために前記業務機能を用いて規定された達成判断基準と、該目標復旧レベルを実現するための対応策を構成する実施事項とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、業務支援システムの障害情報を用いて、前記業務支援システムが正常に機能しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記業務支援システムが正常に機能していないと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記目標復旧レベルと前記達成判断基準とを参照し、該目標復旧レベルのうち、前記障害情報の対象の業務機能に対応する前記達成判断基準に対応する目標復旧レベルを特定する特定ステップと、
    前記記憶部を参照し、特定された前記目標復旧レベルに対応する実施事項を選定する選定ステップと、
    をコンピュータに実行させるための提示プログラム。
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