JP2003084521A

JP2003084521A - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2003084521A
Application number: JP2001279351A
Authority: JP
Inventors: Junya Takigawa; 潤也瀧川
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2001-09-14
Filing date: 2001-09-14
Publication date: 2003-03-19

Abstract

(57)【要約】【課題】回転ムラに伴う画像品質の低下を防止すると
共に、コストを低減させて、高精度かつ安価な駆動ユニ
ットを有する画像形成装置を提供する。【解決手段】駆動ユニットは駆動モータと、この駆動
モータの駆動力を伝達する少なくとも１つ以上の中間ギ
ヤを有する駆動伝達手段と、この駆動伝達手段及び駆動
モータを支持するモータブラケット及び押えブラケット
と、駆動モータのモータ軸、中間ギヤを介して出力され
る出力軸となる少なくとも１つ以上の回転軸とを有し、
モータブラケット及び押えブラケットとは複数のスタッ
ドにより結合されると共に、モータ軸及び回転軸の回転
中心が複数のスタッドの取り付け位置の中心点をそれぞ
れ結んだ多角形内に入るように構成され、複数のスタッ
ドのうちの１本が中間ギヤの固定軸を兼用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、フ
ァクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、特に画
像形成装置における駆動部の回転を伝達する駆動ユニッ
トに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、複写機などの画像形成装置に
は画像を形成する像担持体や定着装置など回転駆動する
部品や各種装置が多く、これら回転を必要とする装置に
駆動力を伝達する駆動伝達手段として駆動ユニットが設
けられている。そして、従来の駆動ユニットは駆動モー
タの駆動力を伝達する中間ギヤなどの駆動伝達手段を介
在すると共に、この駆動伝達手段及び駆動モータを支持
するモータブラケット及び押えブラケットとを有するも
のが採用されている。すなわち、駆動モータによる駆動
力はモータ軸から中間ギヤ、出力軸としての回転軸に伝
達され、通常はこの回転軸に連結された定着装置などの
回転ギヤにその回転駆動力が伝達されるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来から採用されている駆動ユニットの場合には、以下の
ような問題がある。すなわち、前記駆動伝達手段及び駆
動モータを支持するモータブラケット及び押えブラケッ
トとは互いのブラケットにおける４角を取り付け板など
により、それぞれ位置決め及び固定することが行われて
いる。しかし、取り付け板を使用する場合にはモータブ
ラケット及び押えブラケットに対して駆動モータによる
大きな回転負荷（振動）が作用することになる。このた
め、取り付け板が変形する恐れがあり、取り付け板が変
形した場合にはモータブラケット及び押えブラケットの
平行度のズレが生じたり、回転軸の回転ムラに伴う転写
ブレなど画像品質の低下が生じてしまうという問題があ
る。このような、回転ムラを防止すべく、例えば「特開
2000-194245号」公報には駆動ユニットとして回転軸の
平行度を特に確立することなく駆動力の出力先に合わせ
て平行度を合わせる技術が開示されている。ところが、
この場合においてもブラケット同士の組み付け固定には
取り付け板が使用されているため、組付け誤差による入
力軸と出力軸及びその中間の駆動伝達軸の平行度のズレ
が発生する恐れが有り、依然として前述した回転ムラに
伴う画像品質の低下が発生するという問題がある。

【０００４】そこで、この発明の目的は、前記のような
従来の画像形成装置のもつ問題を解決し、回転ムラに伴
う画像品質の低下を防止すると共に、コスト的に割高と
なるスタッドの本数を低減させ、高精度かつ安価な駆動
ユニットを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、本発明は駆動力を伝達自在な
駆動ユニットを有する画像形成装置において、前記駆動
ユニットは駆動モータと、この駆動モータの駆動力を伝
達する少なくとも１つ以上の中間ギヤを有する駆動伝達
手段と、この駆動伝達手段及び駆動モータを支持するモ
ータブラケット及び押えブラケットと、駆動モータのモ
ータ軸、中間ギヤを介して出力される出力軸となる少な
くとも１つ以上の回転軸とを有し、前記モータブラケッ
ト及び押えブラケットとは複数のスタッドにより結合さ
れると共に、前記駆動伝達手段はこれらモータブラケッ
ト及び押えブラケットとの間に介在し、前記モータ軸及
び前記回転軸の回転中心が前記複数のスタッドの取り付
け位置の中心点をそれぞれ結んだ多角形内に入るように
構成されると共に、前記複数のスタッドのうちの１本が
前記中間ギヤを摺動回転自在な固定軸を兼用することを
特徴とするものである。また、前記中間ギヤを摺動性を
有する樹脂材料で作る場合には潤滑性を有した樹脂材を
用いることでより一層の駆動伝達効率の向上を図ること
が可能となる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施形態である
画像形成装置１の全体概略構成を示している。すなわ
ち、図１に示すように画像形成装置１の内部ほぼ中央位
置には時計方向に回転する感光体20が設けられると共
に、その回転方向から順に帯電装置21、露光装置22、現
像装置23、転写装置24、クリーニング装置25、除電装置
26がそれぞれ所定位置に配置されている。また、装置本
体１ａの右側には転写紙（用紙）が収納される上下２段
の給紙カセット27，27が着脱自在に設けられている。28
は給紙ローラで、この給紙ローラ28の回転により給紙カ
セット27内の用紙Ｐ（最上紙）が給紙され、一対のレジ
ストローラ29，29にまで搬送される。

【０００７】感光体20は回転駆動している際、帯電装置
21によってその表面が一様に帯電され、この帯電区域は
露光装置22によるレーザ照射で露光され、これにより感
光体20上に画像に応じた静電潜像が形成される。次い
で、この静電潜像は転写装置24によって用紙Ｐに転写さ
れ、現像装置23を通過するとき現像剤（トナー）によっ
て可視像化される。一方、前述したように給紙ローラ28
によって給送された用紙Ｐは、一対のレジストローラ29
によって感光体20上の画像（静電潜像）と同期するよう
にタイミングを合わせて搬送される。そして、この用紙
は搬送装置30から定着装置31まで搬送され定着された
後、排紙路32を介して最上部の排紙スタック部33に排紙
される。複写工程終了後、感光体20の表面はクリーニン
グ装置25によりクリーニングされると共に、除電装置26
により除電される。

【０００８】ここで、本発明の特徴は駆動伝達手段を構
成する中間ギヤの回転軸として必要不可欠なスタッドを
ブラケット同士の支持及び位置決めとしても兼用できる
駆動ユニットを構成したことにある。すなわち、入力軸
から出力軸の駆動伝達手段の間に１つ以上の中間軸を有
し、回転軸同士の平行度を出す２枚のブラケットの結合
及び位置決め部材として高精度且つ剛性の高いスタッド
を用いて結合する構成において、モータによる入力軸及
び出力軸となる回転軸の回転中心をスタッドの中心点を
結んだ多角形内に収めることで回転軸支持部の面倒れを
防止しつつ、中間ギヤの摺動する固定軸として、ブラケ
ット同士を支持するいずれか１本のスタッドを用いるこ
とにより、スタッドの本数を最低限とし、コストを低減
すると共に、高精度な駆動ユニットを提供するものであ
る。

【０００９】以下、本発明の詳細について図２〜４を参
照して説明する。ここで、図２は本発明の画像形成装置
に適用する駆動ユニットを示す斜視図であり、図３は同
分解図であり、図４は図２の裏面から見た平面図であ
る。すなわち、図２〜４に示すように駆動ユニット40は
駆動源としての駆動モータ41と、ほぼ同形状であると共
に、互いに対向するように設けられたモータブラケット
42及び押えブラケット43とを有している。また、これら
モータブラケット42及び押えブラケット43は後述する複
数（図で３本）のスタッド50，51，52により支持され、
その間には駆動伝達手段54を構成している。ここで、駆
動モータ41の出力軸はモータ出力軸46、中間ギヤ47、タ
イミングベルト48、回転軸60の順に駆動力が伝達され
る。同様にモータ出力軸46、従動ギヤ61、回転軸62の順
にも駆動力が伝達される。つまり、モータブラケット42
には剛性の高い３本のスタッド50，51，52がカシメ固定
されており、これら３本のスタッド50，51，52によって
押えブラケット43の位置決めが行われると共に、固定さ
れている。

【００１０】そして、本発明では駆動ユニット40外への
出力軸となる回転軸60及び回転軸62の回転中心は３本の
スタッド50，51，52のカシメ点ａ，ｂ，ｃ（図４）の３
箇所を結んだ「三角形内」に配置するようにそれぞれの
「スタッド位置」が設計されている。これによって、モ
ータブラケット42及び押えブラケット43が片持ち支持と
なることを防止すると共に、面倒れの発生を防止するこ
とができる。さらに、中間ギヤ47はモータブラケット42
と押えブラケット43の支持に用いられている１本のスタ
ッド51に組付けられているため、駆動ユニットの製造時
にスタッドの本数を最低限としながら、高精度な位置決
めを行え、且つ駆動ムラの低減を図ることができる。70
はカップリングで、このカップリング70が画像形成装置
を構成する、例えば像担持体である感光体20或は転写駆
動などの駆動側と連結され、これによリ駆動ユニット40
による駆動が回転ムラなく良好に伝達されるものとな
る。

【００１１】また、前記中間ギヤ47を構成する材質とし
て摺動性を有した樹脂材、例えばポリアミド樹脂（Ｐ
Ａ）、ポリアセタール樹脂（ＰＯＭ）、または含油タイ
プの樹脂材を採用することにより、さらに駆動伝達効率
を向上させることのできる駆動ユニットを実現すること
ができる。

【００１２】そして、中間ギヤ47を取付けるスタッド51
がモータブラケット42にカシメられていることにより駆
動ユニット40組付けの際にモータブラケット42を上向き
にし、そこに中間ギヤ47及び回転軸60を取付け、その上
から押えブラケット43を取付けることができ、この場
合、部品の落下等も低減することができることから組付
け性の向上を図ることができる。

【００１３】

【発明の効果】この発明は、上記のようであって、請求
項１に記載の発明は駆動力を伝達自在な駆動ユニットを
有する画像形成装置において、前記駆動ユニットは駆動
モータと、この駆動モータの駆動力を伝達する少なくと
も１つ以上の中間ギヤを有する駆動伝達手段と、この駆
動伝達手段及び駆動モータを支持するモータブラケット
及び押えブラケットと、駆動モータのモータ軸、中間ギ
ヤを介して出力される出力軸となる少なくとも１つ以上
の回転軸とを有し、前記モータブラケット及び押えブラ
ケットとは複数のスタッドにより結合されると共に、前
記駆動伝達手段はこれらモータブラケット及び押えブラ
ケットとの間に介在し、前記モータ軸及び前記回転軸の
回転中心が前記複数のスタッドの取り付け位置の中心点
をそれぞれ結んだ多角形内に入るように構成されると共
に、前記複数のスタッドのうちの１本が前記中間ギヤを
摺動回転自在な固定軸を兼用するので、中間ギヤを組付
けるスタッドとしてブラケット支持のスタッドを用いる
ことにより、最低限のスタッド本数にすることができ、
高精度、高剛性且つコストダウンを実現できるという効
果がある。

【００１４】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、前記中間ギヤは摺動性を有する樹脂材
料で作られるので、潤滑性を有した樹脂材を用いること
でより駆動伝達効率の向上を図ることができるという効
果がある。

【００１５】請求項３に記載の発明は、請求項１，２の
いずれかに記載の発明において、前記中間ギヤを摺動す
るスタッドは前記モータブラケットに対して取付け固定
されているので、中間ギヤを組付けるスタッドをモータ
が取付けられたブラケット側に構成することにより、駆
動ユニットの組付け時モータブラケットを上向きにし、
そこにアイドラギヤを装着することが可能となり、特別
な支持具を用いることなく組付けが可能となり、この結
果、組付け性を向上させることができるという効果があ
る。

【００１６】請求項４に記載の発明は、請求項１〜３の
いずれかに記載の発明において、画像形成装置を構成す
る像担持体及び転写駆動の駆動源として前記駆動ユニッ
トを用いるので、この駆動ユニットを画像形成装置に搭
載することにより、駆動伝達ムラが少ない画像形成装置
を構成することが可能となり、画像品質の向上を図るこ
とができるうえ、高剛性且つコストを抑えた画像形成装
置を提供できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明が適用される画像形成装置を示す概略
縦断面図である。

【図２】本発明の駆動ユニットを示す斜視図である。

【図３】同分解図である。

【図４】図２の裏面から見た平面図である。

【符号の説明】

１画像形成装置 20 感光体 21 帯電装置 22 露光装置 23 現像装置 24 転写装置 25 クリーニング装置 26 除電装置 28 給紙ローラ 27 給紙カセット 29 レジストローラ 40 駆動ユニット 41 駆動モータ 42 モータブラケット 43 押えブラケット 46 モータ出力軸 47 中間ギヤ 50，51，52 スタッド 54 駆動伝達手段 60，62 回転軸

フロントページの続きＦターム(参考） 2H035 CA07 CB01 CD07 CG03 2H071 BA20 CA01 CA02 CA05 DA09 DA15 DA27 2H200 FA04 FA12 GA23 GA34 GA44 GB02 GB12 GB22 GB25 HA12 HA28 JA02 LA12 LA27 LA29 LA38 3J009 DA13 DA16 EA04 EA05 EA11 EA21 EA32 EB06 EC06 FA17 FA18 3J063 AA29 AB02 AC01 BA01 BA05 BB11 CA01 CB14 CB57 CD46

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】駆動力を伝達自在な駆動ユニットを有す
る画像形成装置において、前記駆動ユニットは駆動モー
タと、この駆動モータの駆動力を伝達する少なくとも１
つ以上の中間ギヤを有する駆動伝達手段と、この駆動伝
達手段及び駆動モータを支持するモータブラケット及び
押えブラケットと、駆動モータのモータ軸、中間ギヤを
介して出力される出力軸となる少なくとも１つ以上の回
転軸とを有し、前記モータブラケット及び押えブラケッ
トとは複数のスタッドにより結合されると共に、前記駆
動伝達手段はこれらモータブラケット及び押えブラケッ
トとの間に介在し、前記モータ軸及び前記回転軸の回転
中心が前記複数のスタッドの取り付け位置の中心点をそ
れぞれ結んだ多角形内に入るように構成されると共に、
前記複数のスタッドのうちの１本が前記中間ギヤを摺動
回転自在な固定軸を兼用することを特徴とする画像形成
装置。
【請求項２】前記中間ギヤは摺動性を有する樹脂材料
で作られることを特徴とする請求項１に記載の画像形成
装置。
【請求項３】前記中間ギヤを摺動するスタッドは前記
モータブラケットに対して取付け固定されていることを
特徴とする請求項１，２のいずれかに記載の画像形成装
置。
【請求項４】画像形成装置を構成する像担持体及び転
写駆動の駆動源として前記駆動ユニットを用いることを
特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の画像形成装
置。