JP2003084154A - マルチビーム光源ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
マルチビーム光源ユニットおよび画像形成装置Info
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- JP2003084154A JP2003084154A JP2001275208A JP2001275208A JP2003084154A JP 2003084154 A JP2003084154 A JP 2003084154A JP 2001275208 A JP2001275208 A JP 2001275208A JP 2001275208 A JP2001275208 A JP 2001275208A JP 2003084154 A JP2003084154 A JP 2003084154A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光導波路の作製が容易で、かつ光導波路と光
源との位置合わせが容易なマルチビーム光源ユニットを
実現する。 【解決手段】 光導波路基板18上に複数本形成された
伝送用光導波路20は、入射端においてレーザアレイ3
2の一つの半導体レーザ30と接合されており、光導波
路アレイ42の入射端から入射した光ビームを伝送し、
出射端より出射する。そして、2本の位置調整用光導波
路22から出射する光量をモニタして、光導波路アレイ
42とレーザアレイ32の位置合わせを調整する。光導
波路を作成する際には、プラスチック材料を用いて射出
成形によりクラッド部を形成し、次にコアを形成するた
めにクラッドよりも屈折率の高い材料をクラッド部に埋
め込んで、導波路20,22を作成する。
源との位置合わせが容易なマルチビーム光源ユニットを
実現する。 【解決手段】 光導波路基板18上に複数本形成された
伝送用光導波路20は、入射端においてレーザアレイ3
2の一つの半導体レーザ30と接合されており、光導波
路アレイ42の入射端から入射した光ビームを伝送し、
出射端より出射する。そして、2本の位置調整用光導波
路22から出射する光量をモニタして、光導波路アレイ
42とレーザアレイ32の位置合わせを調整する。光導
波路を作成する際には、プラスチック材料を用いて射出
成形によりクラッド部を形成し、次にコアを形成するた
めにクラッドよりも屈折率の高い材料をクラッド部に埋
め込んで、導波路20,22を作成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の光ビームを発
生する光学デバイスに係り、特に光導波路を用いたマル
チビーム光源ユニット、およびそのマルチビーム光源ユ
ニットを搭載したマルチビーム画像形成装置に関する。
生する光学デバイスに係り、特に光導波路を用いたマル
チビーム光源ユニット、およびそのマルチビーム光源ユ
ニットを搭載したマルチビーム画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチビーム光源ユニットに関する従来
技術として、例えば特開平11―271652号公報に
は、複数の半導体レーザと、光ファイバと、単一基板上
に複数の光導波路を設けた光導波素子からなるマルチビ
ーム発生部を有し、半導体レーザからのレーザ光を光フ
ァイバを介して光導波路に入射して、発生させたマルチ
ビームを用いる光記録装置が開示されている。
技術として、例えば特開平11―271652号公報に
は、複数の半導体レーザと、光ファイバと、単一基板上
に複数の光導波路を設けた光導波素子からなるマルチビ
ーム発生部を有し、半導体レーザからのレーザ光を光フ
ァイバを介して光導波路に入射して、発生させたマルチ
ビームを用いる光記録装置が開示されている。
【0003】また、特開2000−275449号公報
には、複数の層にそれぞれ複数本形成され、光入射端の
ピッチよりも光出射端でのピッチの方が狭小化され、光
出射端でのコア列が千鳥状に配置された光導波路が開示
されている。
には、複数の層にそれぞれ複数本形成され、光入射端の
ピッチよりも光出射端でのピッチの方が狭小化され、光
出射端でのコア列が千鳥状に配置された光導波路が開示
されている。
【0004】さらに、特開2000−329956号公
報には、各コアの入射端から出射端までの曲げ部分での
導波モードがシングルモードであり、中心軸に垂直な断
面の入射端での面積が、曲げの部分での面積より大きな
マルチ光源ユニットを構成した光導波路が開示されてい
る。
報には、各コアの入射端から出射端までの曲げ部分での
導波モードがシングルモードであり、中心軸に垂直な断
面の入射端での面積が、曲げの部分での面積より大きな
マルチ光源ユニットを構成した光導波路が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、ガラス、シリコン等の基板上に導波路材料と
して石英、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等を用い、ド
ライエッチングを用いてコア層をエッチングするという
作製法を用いている。しかし、ドライエッチングを用い
た光導波路作成法は、真空装置を必要とし、エッチング
レートも小さいといった点から、生産性が悪いという問
題点がある。
技術では、ガラス、シリコン等の基板上に導波路材料と
して石英、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等を用い、ド
ライエッチングを用いてコア層をエッチングするという
作製法を用いている。しかし、ドライエッチングを用い
た光導波路作成法は、真空装置を必要とし、エッチング
レートも小さいといった点から、生産性が悪いという問
題点がある。
【0006】特開2000−275449号公報には、
複数の層にそれぞれ複数本形成され、光出射端でのコア
列が千鳥状に配置された光導波路が開示されているが、
この場合は、一層毎に光導波路を形成し、これを繰り返
して複数の層を作成しなければならず、生産性が更に低
下するという問題点がある。
複数の層にそれぞれ複数本形成され、光出射端でのコア
列が千鳥状に配置された光導波路が開示されているが、
この場合は、一層毎に光導波路を形成し、これを繰り返
して複数の層を作成しなければならず、生産性が更に低
下するという問題点がある。
【0007】また、これら従来のマルチビームを発生す
る光導波路を画像形成装置に用いる場合、光導波路はシ
ングルモードであることが望ましいが、光導波路をシン
グルモードとするためにはコアを数μm程度とする必要
がある。このため、光導波路と光源とを接合する際に位
置合わせが難しくなるという問題点がある。特開200
0−329956号公報においては、このような問題点
を解決するために、各コアの入射端から出射端までの曲
げ部分での導波モードはシングルモードで、中心軸に垂
直な断面の入射端での面積が曲げの部分での面積より大
きい光導波路が開示されている。しかし、この公報で
は、入射端においてはコアの断面積が大きいためマルチ
モードとなっており、曲げ部分のシングルモード光導波
路との結合において光損失が生じ、最終的に出射端から
出射される光量は低減してしまうという問題点がある。
る光導波路を画像形成装置に用いる場合、光導波路はシ
ングルモードであることが望ましいが、光導波路をシン
グルモードとするためにはコアを数μm程度とする必要
がある。このため、光導波路と光源とを接合する際に位
置合わせが難しくなるという問題点がある。特開200
0−329956号公報においては、このような問題点
を解決するために、各コアの入射端から出射端までの曲
げ部分での導波モードはシングルモードで、中心軸に垂
直な断面の入射端での面積が曲げの部分での面積より大
きい光導波路が開示されている。しかし、この公報で
は、入射端においてはコアの断面積が大きいためマルチ
モードとなっており、曲げ部分のシングルモード光導波
路との結合において光損失が生じ、最終的に出射端から
出射される光量は低減してしまうという問題点がある。
【0008】本発明の課題は、光導波路の作製が容易
で、かつ光導波路と光源との位置合わせが容易なマルチ
ビーム光源ユニット、およびこのマルチビーム光源ユニ
ットを搭載したマルチビーム画像形成装置を提供するこ
とである。
で、かつ光導波路と光源との位置合わせが容易なマルチ
ビーム光源ユニット、およびこのマルチビーム光源ユニ
ットを搭載したマルチビーム画像形成装置を提供するこ
とである。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光ビームを発する複数の光源と、前記光
ビームを一端から入射し他端から出射する複数の光導波
路が形成された光導波路部とを備え、前記光導波路部は
溝部が形成されたクラッド部を有し、かつ前記溝部はコ
ア材が埋められて前記光導波路を形成する一方、前記光
源と前記光導波路との相対位置を検出するための位置検
出手段が設けられたことを特徴としている。
に、本発明は、光ビームを発する複数の光源と、前記光
ビームを一端から入射し他端から出射する複数の光導波
路が形成された光導波路部とを備え、前記光導波路部は
溝部が形成されたクラッド部を有し、かつ前記溝部はコ
ア材が埋められて前記光導波路を形成する一方、前記光
源と前記光導波路との相対位置を検出するための位置検
出手段が設けられたことを特徴としている。
【0009】上記構成によれば、クラッド部に溝部を形
成し、その溝部にコア材を埋め込むことにより光導波路
を形成しているので、光導波路の作製が容易となる。ま
た、光源と光導波路との相対位置を位置検出手段で検出
することにより、光導波路と光源との位置合わせを容易
に行うことができる。
成し、その溝部にコア材を埋め込むことにより光導波路
を形成しているので、光導波路の作製が容易となる。ま
た、光源と光導波路との相対位置を位置検出手段で検出
することにより、光導波路と光源との位置合わせを容易
に行うことができる。
【0010】上記のマルチビーム光源ユニットにおい
て、クラッド部にポリマを用い、射出成形で形成するこ
とが望ましい。この場合、ポリマの流入方向は溝の方向
と略平行であることが望ましい。またクラッド部には、
光源を取り付けるための段差部を設けることができる。
光源としては、面発光型の半導体レーザを用いるのがよ
い。
て、クラッド部にポリマを用い、射出成形で形成するこ
とが望ましい。この場合、ポリマの流入方向は溝の方向
と略平行であることが望ましい。またクラッド部には、
光源を取り付けるための段差部を設けることができる。
光源としては、面発光型の半導体レーザを用いるのがよ
い。
【0011】また、複数の光導波路の隣り合った間隔
を、光源との接合面に接近するにつれて広げて形成して
もよい。導波路部は、光導波路を有する複数のクラッド
部が互いに貼り合わされて積層構造をなしたものでもよ
い。また、複数の光源を、少なくとも2つの波長を発振
する光源で構成することもできる。さらに、複数の光導
波路の少なくとも一つに光導波路を横切って、光源の波
長λにおけるλ/2板を挿入することもできる。
を、光源との接合面に接近するにつれて広げて形成して
もよい。導波路部は、光導波路を有する複数のクラッド
部が互いに貼り合わされて積層構造をなしたものでもよ
い。また、複数の光源を、少なくとも2つの波長を発振
する光源で構成することもできる。さらに、複数の光導
波路の少なくとも一つに光導波路を横切って、光源の波
長λにおけるλ/2板を挿入することもできる。
【0012】また、本発明は、マルチビーム光源ユニッ
トと、感光体と、前記マルチビーム光源ユニットからの
光ビームを前記感光体上に集光する光学系と、前記光学
系によって前記感光体上に集光する光ビームを走査する
走査光学系とを備えたマルチビーム画像形成装置におい
て、前記マルチビーム光源ユニットとして、上記のマル
チビーム光源ユニットを搭載したことを特徴としてい
る。
トと、感光体と、前記マルチビーム光源ユニットからの
光ビームを前記感光体上に集光する光学系と、前記光学
系によって前記感光体上に集光する光ビームを走査する
走査光学系とを備えたマルチビーム画像形成装置におい
て、前記マルチビーム光源ユニットとして、上記のマル
チビーム光源ユニットを搭載したことを特徴としてい
る。
【0013】また、本発明は、マルチビーム光源ユニッ
トと、複数の感光体と、前記マルチビーム光源ユニット
からの光ビームを前記感光体上に集光する光学系と、前
記光学系によって前記感光体上に集光する光ビームを走
査する走査光学系とを備えたマルチビーム画像形成装置
において、前記マルチビーム光源ユニットとして、上記
のマルチビーム光源ユニットを搭載するとともに、その
マルチビーム光源ユニットからの光ビームを波長または
偏光の違いにより分離し、前記複数の感光体上に照射す
る手段を設けたことを特徴としている。
トと、複数の感光体と、前記マルチビーム光源ユニット
からの光ビームを前記感光体上に集光する光学系と、前
記光学系によって前記感光体上に集光する光ビームを走
査する走査光学系とを備えたマルチビーム画像形成装置
において、前記マルチビーム光源ユニットとして、上記
のマルチビーム光源ユニットを搭載するとともに、その
マルチビーム光源ユニットからの光ビームを波長または
偏光の違いにより分離し、前記複数の感光体上に照射す
る手段を設けたことを特徴としている。
【0014】上記のマルチビーム画像形成装置におい
て、複数の感光体をそれぞれ異なる色のトナーで現像す
ることで、カラー画像を得るのが望ましい。
て、複数の感光体をそれぞれ異なる色のトナーで現像す
ることで、カラー画像を得るのが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1によるマルチビ
ーム光源ユニットの斜視図であり、図2はその横断面図
である。光導波路基板18には、複数本の伝送用光導波
路20と位置調整用光導波路22が形成されている。伝
送用光導波路20は、入射端においてレーザアレイ32
の一つの半導体レーザ30と接合されており、入射端か
ら入射した光ビームを伝送し、出射端より出射する。位
置調整用光導波路22は両端側の伝送用光導波路20に
設けられ、光導波路基板18上に途中まで形成されてい
る。この位置調整用光導波路22は、光導波路アレイ4
2とレーザアレイ32との位置合わせ調整に使用され、
入射端より入射した光ビームを光導波路基板18の途中
から出射する。
に従って説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1によるマルチビ
ーム光源ユニットの斜視図であり、図2はその横断面図
である。光導波路基板18には、複数本の伝送用光導波
路20と位置調整用光導波路22が形成されている。伝
送用光導波路20は、入射端においてレーザアレイ32
の一つの半導体レーザ30と接合されており、入射端か
ら入射した光ビームを伝送し、出射端より出射する。位
置調整用光導波路22は両端側の伝送用光導波路20に
設けられ、光導波路基板18上に途中まで形成されてい
る。この位置調整用光導波路22は、光導波路アレイ4
2とレーザアレイ32との位置合わせ調整に使用され、
入射端より入射した光ビームを光導波路基板18の途中
から出射する。
【0016】伝送用光導波路20の出射端において、光
ビームが近接して出射されるように、伝送用光導波路2
0の間隔は、入射端から出射端に向かって狭くなってい
る。このため、光導波路アレイ42からは、各伝送用光
導波路20に対応して半導体レーザ30が配されたレー
ザアレイ32の出射ビームピッチよりも、狭いピッチで
マルチビームが出射される。レーザアレイ32および光
導波路アレイ42は、ベース基板36上に固定されてい
る。半導体レーザ30に電流を供給する少なくとも一方
の極性の電極がベース基板36に設けられており、電極
を通して半導体レーザ30に電力を供給するとともに、
ベース基板36は半導体レーザ30のヒートシンクの役
割も果たしている。
ビームが近接して出射されるように、伝送用光導波路2
0の間隔は、入射端から出射端に向かって狭くなってい
る。このため、光導波路アレイ42からは、各伝送用光
導波路20に対応して半導体レーザ30が配されたレー
ザアレイ32の出射ビームピッチよりも、狭いピッチで
マルチビームが出射される。レーザアレイ32および光
導波路アレイ42は、ベース基板36上に固定されてい
る。半導体レーザ30に電流を供給する少なくとも一方
の極性の電極がベース基板36に設けられており、電極
を通して半導体レーザ30に電力を供給するとともに、
ベース基板36は半導体レーザ30のヒートシンクの役
割も果たしている。
【0017】伝送用光導波路20列は、入射端から出射
端に向かって間隔が狭くなるように途中に曲率を有して
形成されているが、この曲率は光損失が問題にならない
程度の大きさとし、導波路の長さによって増加する伝送
損失との兼ね合いにおいて、全体として損失が最小にな
るように定めることが望ましい。
端に向かって間隔が狭くなるように途中に曲率を有して
形成されているが、この曲率は光損失が問題にならない
程度の大きさとし、導波路の長さによって増加する伝送
損失との兼ね合いにおいて、全体として損失が最小にな
るように定めることが望ましい。
【0018】ここで、光導波路アレイ42とレーザアレ
イ32との位置合わせ調整の方法について説明する。図
3は、マルチビーム光導波路と光源素子との接合部の拡
大図である。両端側の伝送用光導波路20の入射端両側
には位置調整用光導波路22a,22bが設けられてい
る。位置調整用光導波路22a,22bは、入射端では
伝送用光導波路20に近接し、入射端から出射端側に向
かって伝送用光導波路20から離れるように配置されて
いる。位置調整用光導波路22a,22bは光導波路基
板18上に途中まで形成され、出射端側にはそれぞれ反
射面24a,24bが設けられている。そして、入射端
から位置調整用光導波路22a,22bに入射した光ビ
ームは、反射面24a,24bで反射して光導波路アレ
イ42の外に出射される。
イ32との位置合わせ調整の方法について説明する。図
3は、マルチビーム光導波路と光源素子との接合部の拡
大図である。両端側の伝送用光導波路20の入射端両側
には位置調整用光導波路22a,22bが設けられてい
る。位置調整用光導波路22a,22bは、入射端では
伝送用光導波路20に近接し、入射端から出射端側に向
かって伝送用光導波路20から離れるように配置されて
いる。位置調整用光導波路22a,22bは光導波路基
板18上に途中まで形成され、出射端側にはそれぞれ反
射面24a,24bが設けられている。そして、入射端
から位置調整用光導波路22a,22bに入射した光ビ
ームは、反射面24a,24bで反射して光導波路アレ
イ42の外に出射される。
【0019】位置調整用光導波路22a,22bは伝送
用光導波路20に対して対称に形成されており、反射面
24a,24bからの光量をモニタすることにより、伝
送用光導波路20と半導体レーザ30との位置ずれを検
出できる。半導体レーザ30を点灯し、光導波路アレイ
42の上方より反射面24a,24bからの光量を検出
して、両方が等しくなるように光導波路アレイ42を動
かしてレーザアレイ32のレーザ列方向に関して位置調
整を行う。光導波路基板18の厚さ方向については、光
導波路基板18とレーザアレイ32の厚さをそろえてお
くことにより、調整なしで光路を合わせることができ
る。厚さ方向の調整が必要な場合は、横方向の位置を調
整した後、伝送用光導波路20より出射される光量を最
大にするように厚さ方向の位置を調整すればよい。従来
の位置調整では、導波路からの出射光量を最大にするよ
うに2次元的に移動して調整を行っていたが、本実施の
形態においては、光導波路基板18の面内方向について
は位置調整用光導波路22a,22bにより位置ずれを
検出できるため、短時間に位置を決めることができる。
用光導波路20に対して対称に形成されており、反射面
24a,24bからの光量をモニタすることにより、伝
送用光導波路20と半導体レーザ30との位置ずれを検
出できる。半導体レーザ30を点灯し、光導波路アレイ
42の上方より反射面24a,24bからの光量を検出
して、両方が等しくなるように光導波路アレイ42を動
かしてレーザアレイ32のレーザ列方向に関して位置調
整を行う。光導波路基板18の厚さ方向については、光
導波路基板18とレーザアレイ32の厚さをそろえてお
くことにより、調整なしで光路を合わせることができ
る。厚さ方向の調整が必要な場合は、横方向の位置を調
整した後、伝送用光導波路20より出射される光量を最
大にするように厚さ方向の位置を調整すればよい。従来
の位置調整では、導波路からの出射光量を最大にするよ
うに2次元的に移動して調整を行っていたが、本実施の
形態においては、光導波路基板18の面内方向について
は位置調整用光導波路22a,22bにより位置ずれを
検出できるため、短時間に位置を決めることができる。
【0020】位置調整後、位置調整用光導波路22a,
22bからの光量をモニタすることにより、半導体レー
ザ20の発振光量をモニタすることもできる。
22bからの光量をモニタすることにより、半導体レー
ザ20の発振光量をモニタすることもできる。
【0021】端面発光の半導体レーザでは、発光層に平
行な方向と垂直な方向で、出射ビームの拡がり角が異な
るが、拡がり角の大きい方向を位置調整用光導波路22
a,22b側にすると、位置検出の感度が高くなり望ま
しい。
行な方向と垂直な方向で、出射ビームの拡がり角が異な
るが、拡がり角の大きい方向を位置調整用光導波路22
a,22b側にすると、位置検出の感度が高くなり望ま
しい。
【0022】図4は、マルチビーム光導波路の作製手順
を示す説明図である。本実施の形態においては、プラス
チック材料を用いて射出成形により溝構造となるクラッ
ド部を形成し、次にコアを形成するためにクラッドより
も屈折率の高い材料をクラッド部に埋め込み、導波路構
造としている。まず、射出成形に用いる型の作製手順を
説明する。ガラス基板72上に塗布したレジスト70に
マスク68を用いて露光する。レジスト70を現像し、
露光部分のレジスト70を取り除く。レジスト70上に
ニッケル(Ni)めっき74を行い、Niの型76を作
製する。次に、この型を用いて射出成形を行い、コアと
するための溝部10を形成した光導波路基板18を形成
する。続いて、溝部10を埋めるように、コア材78を
塗布し、上部クラッド80を押し付け、加熱または紫外
線照射によりコア材78を硬化させてコア12を形成す
る。
を示す説明図である。本実施の形態においては、プラス
チック材料を用いて射出成形により溝構造となるクラッ
ド部を形成し、次にコアを形成するためにクラッドより
も屈折率の高い材料をクラッド部に埋め込み、導波路構
造としている。まず、射出成形に用いる型の作製手順を
説明する。ガラス基板72上に塗布したレジスト70に
マスク68を用いて露光する。レジスト70を現像し、
露光部分のレジスト70を取り除く。レジスト70上に
ニッケル(Ni)めっき74を行い、Niの型76を作
製する。次に、この型を用いて射出成形を行い、コアと
するための溝部10を形成した光導波路基板18を形成
する。続いて、溝部10を埋めるように、コア材78を
塗布し、上部クラッド80を押し付け、加熱または紫外
線照射によりコア材78を硬化させてコア12を形成す
る。
【0023】コアの形成においては、上部クラッド80
の代わりにガラス・金属等の板を用い、圧力をかけて加
熱または紫外線照射によりコアを硬化させ、硬化後ガラ
ス・金属等の板を外し、コア材78を研磨して平坦に
し、その後で上部クラッド80を塗布あるいは、板状の
上部クラッド80を貼り付けてもよい。
の代わりにガラス・金属等の板を用い、圧力をかけて加
熱または紫外線照射によりコアを硬化させ、硬化後ガラ
ス・金属等の板を外し、コア材78を研磨して平坦に
し、その後で上部クラッド80を塗布あるいは、板状の
上部クラッド80を貼り付けてもよい。
【0024】クラッド材には、成形可能な透明ポリマを
用いればよく、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、サイ
クリックポリオレフィン等を用いればよい。コア材に
は、クラッド材よりもわずかに屈折率の高い材料を用い
て形成し、たとえば、BMA−MMA共重合体において
混合比を調整して屈折率を調整したもの、あるいは屈折
率調整紫外線硬化樹脂等を用いればよい。
用いればよく、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、サイ
クリックポリオレフィン等を用いればよい。コア材に
は、クラッド材よりもわずかに屈折率の高い材料を用い
て形成し、たとえば、BMA−MMA共重合体において
混合比を調整して屈折率を調整したもの、あるいは屈折
率調整紫外線硬化樹脂等を用いればよい。
【0025】これまでに説明したように、半導体レーザ
と光導波路との位置調整、特にシングルモード光導波路
を用いた場合、半導体レーザとの位置合わせ調整が難し
い点が問題であった。特に、マルチビーム光導波路の場
合、光導波路と光源との接合個所が多くなり調整がさら
に難しかった。本実施の形態においては、位置調整用光
導波路24を設けることにより、伝送用光導波路20と
半導体レーザ30との位置ずれを検出することができ、
調整が容易となる。また、射出成形により光導波路のク
ラッド12を形成しているため、光導波路の形成には所
望の形状の型を予め作成しておけばよく、伝送用光導波
路20に加えて位置調整用光導波路22を作り込むこと
は特に光導波路の生産性を低下させる要因とはならな
い。
と光導波路との位置調整、特にシングルモード光導波路
を用いた場合、半導体レーザとの位置合わせ調整が難し
い点が問題であった。特に、マルチビーム光導波路の場
合、光導波路と光源との接合個所が多くなり調整がさら
に難しかった。本実施の形態においては、位置調整用光
導波路24を設けることにより、伝送用光導波路20と
半導体レーザ30との位置ずれを検出することができ、
調整が容易となる。また、射出成形により光導波路のク
ラッド12を形成しているため、光導波路の形成には所
望の形状の型を予め作成しておけばよく、伝送用光導波
路20に加えて位置調整用光導波路22を作り込むこと
は特に光導波路の生産性を低下させる要因とはならな
い。
【0026】図5は、マルチビーム光導波路を作製する
際の導波路配置の説明図である。本実施の形態において
は、射出成形により光導波路基板18を作成しているた
め、同時に複数の光導波路基板18を作成できる。本実
施の形態においては、中心部の注入口88より外周に向
かって溶融した樹脂を型に流し込み、光導波路基板18
を形成した。そのため、精密に型形状を樹脂に転写でき
るように、光導波路基板18の溝方向は、樹脂の流れに
沿う方向に同心円状に配置した。成形した後、各光導波
路基板18を切り出し、光導波路を形成してマルチビー
ム光源ユニットを作成した。
際の導波路配置の説明図である。本実施の形態において
は、射出成形により光導波路基板18を作成しているた
め、同時に複数の光導波路基板18を作成できる。本実
施の形態においては、中心部の注入口88より外周に向
かって溶融した樹脂を型に流し込み、光導波路基板18
を形成した。そのため、精密に型形状を樹脂に転写でき
るように、光導波路基板18の溝方向は、樹脂の流れに
沿う方向に同心円状に配置した。成形した後、各光導波
路基板18を切り出し、光導波路を形成してマルチビー
ム光源ユニットを作成した。
【0027】本実施の形態に用いた射出成形法は、光デ
ィスク基板の作成に用いられている方式とほぼ同様の方
法であり、短時間で大量に光導波路基板を作成できる。
ィスク基板の作成に用いられている方式とほぼ同様の方
法であり、短時間で大量に光導波路基板を作成できる。
【0028】但し、光導波路の作成方法は本実施の形態
の射出成形に限るものではなく、金型を用いてプレスに
よりコア用の溝を形成してもよい。型を用いて成形する
ことにより、光導波路用の溝以外にも光導波路基板18
に構造体を一度に作製することもできる。したがって、
本実施の形態においては、位置調整用光導波路22を用
い、半導体レーザ20を発振させながら位置調整を行っ
たが、光導波路基板にガイドを形成しレーザをガイドに
合わせて位置調整してもよく、また、位置合わせマーカ
を用いてパッシブアライメントにより位置調整をしても
よい。
の射出成形に限るものではなく、金型を用いてプレスに
よりコア用の溝を形成してもよい。型を用いて成形する
ことにより、光導波路用の溝以外にも光導波路基板18
に構造体を一度に作製することもできる。したがって、
本実施の形態においては、位置調整用光導波路22を用
い、半導体レーザ20を発振させながら位置調整を行っ
たが、光導波路基板にガイドを形成しレーザをガイドに
合わせて位置調整してもよく、また、位置合わせマーカ
を用いてパッシブアライメントにより位置調整をしても
よい。
【0029】図6は、マルチビーム光導波路における光
入射端の加工について説明する図である。本実施の形態
においては、光導波路形成後、入射端面側を加熱してコ
アとクラッドを固溶させることにより、入射端に向かっ
てコアを拡大させている。コア径が広がるとともに、コ
アとクラッドの屈折率差が小さくなるため、シングルモ
ードのまま、光導波路のモードフィールド径を拡大でき
る。このため、本実施の形態によれば、入射端での半導
体レーザとの位置合わせ裕度が大きくなるとともに、光
導波路のすべての領域でシングルモードであるため光損
失を抑えることができる。熱以外にも、光、放射線、電
磁波等を照射することにより、コアを拡大してもよい。
本実施の形態においては、光導波路をポリマ材料を用い
ているために、比較的低温において軟化し、コア径拡大
の加工が容易となる。また、光等に対して屈折率が変化
しやすくなるよう特性を改質することもできる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2を図7を用いて
説明する。図7は、本実施の形態によるマルチビーム画
像形成装置の光学系構成図である。マルチビーム光源ユ
ニット56には、実施の形態1に示したものを用いてお
り、複数本の伝送用光導波路が形成されている。個々の
半導体レーザに対応した駆動回路(図示せず)により半
導体レーザは変調され、マルチビーム光源ユニット56
の光導波路を通って出射する。マルチビーム光源ユニッ
ト56からの光ビームは、コリメートレンズ52により
略平行光となり、シリンドリカルレンズ50により一方
向のみポリゴンミラー48上で焦点を結ぶように集光さ
れる。ポリゴンミラー48で走査された光ビームは、f
−θレンズ46で集光され、感光体44上に照射され
る。感光体44を一回走査する間に、走査ビームはミラ
ー58に当り、光検出器60で検出され、感光体への書
出しの同期信号を生成する。本実施の形態のように、マ
ルチビームを走査方向とは垂直の方向に並べた場合に
は、1個の光検出器60で検出した信号を基に、すべて
のビームの変調タイミングを調整すればよい。マルチビ
ームを走査方向に対して寝かせて配置する場合には、各
ビームに対応した複数の光検出器を用いてもよいし、1
個の光検出器で各ビームの時間差から変調タイミングを
定めてもよい。
入射端の加工について説明する図である。本実施の形態
においては、光導波路形成後、入射端面側を加熱してコ
アとクラッドを固溶させることにより、入射端に向かっ
てコアを拡大させている。コア径が広がるとともに、コ
アとクラッドの屈折率差が小さくなるため、シングルモ
ードのまま、光導波路のモードフィールド径を拡大でき
る。このため、本実施の形態によれば、入射端での半導
体レーザとの位置合わせ裕度が大きくなるとともに、光
導波路のすべての領域でシングルモードであるため光損
失を抑えることができる。熱以外にも、光、放射線、電
磁波等を照射することにより、コアを拡大してもよい。
本実施の形態においては、光導波路をポリマ材料を用い
ているために、比較的低温において軟化し、コア径拡大
の加工が容易となる。また、光等に対して屈折率が変化
しやすくなるよう特性を改質することもできる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2を図7を用いて
説明する。図7は、本実施の形態によるマルチビーム画
像形成装置の光学系構成図である。マルチビーム光源ユ
ニット56には、実施の形態1に示したものを用いてお
り、複数本の伝送用光導波路が形成されている。個々の
半導体レーザに対応した駆動回路(図示せず)により半
導体レーザは変調され、マルチビーム光源ユニット56
の光導波路を通って出射する。マルチビーム光源ユニッ
ト56からの光ビームは、コリメートレンズ52により
略平行光となり、シリンドリカルレンズ50により一方
向のみポリゴンミラー48上で焦点を結ぶように集光さ
れる。ポリゴンミラー48で走査された光ビームは、f
−θレンズ46で集光され、感光体44上に照射され
る。感光体44を一回走査する間に、走査ビームはミラ
ー58に当り、光検出器60で検出され、感光体への書
出しの同期信号を生成する。本実施の形態のように、マ
ルチビームを走査方向とは垂直の方向に並べた場合に
は、1個の光検出器60で検出した信号を基に、すべて
のビームの変調タイミングを調整すればよい。マルチビ
ームを走査方向に対して寝かせて配置する場合には、各
ビームに対応した複数の光検出器を用いてもよいし、1
個の光検出器で各ビームの時間差から変調タイミングを
定めてもよい。
【0030】マルチビーム光源ユニット56により出射
ビームの間隔が狭くなっているため、感光体上における
スポット列を走査方向と垂直となるように配置すること
が可能となる。このため、マルチビーム光源ユニット5
6の位置調整が容易であり、また各ビームの同期を取る
ことも容易である。マルチビームを用いているため、高
速な画像形成装置を構成できる。
ビームの間隔が狭くなっているため、感光体上における
スポット列を走査方向と垂直となるように配置すること
が可能となる。このため、マルチビーム光源ユニット5
6の位置調整が容易であり、また各ビームの同期を取る
ことも容易である。マルチビームを用いているため、高
速な画像形成装置を構成できる。
【0031】感光体上において、スポット間が所望の間
隔となるように調整できるよう、マルチビーム光源56
とコリメートレンズ52の間にリレーレンズを設け、光
学系の倍率を調整してもよい。
隔となるように調整できるよう、マルチビーム光源56
とコリメートレンズ52の間にリレーレンズを設け、光
学系の倍率を調整してもよい。
【0032】画像形成装置を構成する場合、感光体上に
高解像な画像を形成するためにマルチビーム光源ユニッ
ト56に用いる光導波路は、シングルモードであること
が望ましい。感光体を用いた画像形成装置においては、
感光体の感度に合わせて光源の波長を選ぶ必要があり、
通常可視光から近赤外の波長が用いられる。感光体の感
度がある波長範囲内において短い波長の半導体レーザを
用いることは、感光体にスポットを小さく集光すること
ができ、高精細な画像を得るのに有効である。しかし、
波長が短くなると、光導波路をシングルモードとするた
めには、コアを小さくする必要があり光導波路とレーザ
との位置合わせが難しくなる。したがって、本発明のマ
ルチビーム光源ユニットを画像形成装置に適用する場
合、位置合わせ用の位置検出手段を設けたり、入射端に
おいてコア径を拡大した光導波路を用いたりすることが
特に有効である。
高解像な画像を形成するためにマルチビーム光源ユニッ
ト56に用いる光導波路は、シングルモードであること
が望ましい。感光体を用いた画像形成装置においては、
感光体の感度に合わせて光源の波長を選ぶ必要があり、
通常可視光から近赤外の波長が用いられる。感光体の感
度がある波長範囲内において短い波長の半導体レーザを
用いることは、感光体にスポットを小さく集光すること
ができ、高精細な画像を得るのに有効である。しかし、
波長が短くなると、光導波路をシングルモードとするた
めには、コアを小さくする必要があり光導波路とレーザ
との位置合わせが難しくなる。したがって、本発明のマ
ルチビーム光源ユニットを画像形成装置に適用する場
合、位置合わせ用の位置検出手段を設けたり、入射端に
おいてコア径を拡大した光導波路を用いたりすることが
特に有効である。
【0033】位置調整用光導波路については、シングル
モードである必要はなく、入射する光量を多くするため
に、径を大きくしマルチモードとしてもよい。
モードである必要はなく、入射する光量を多くするため
に、径を大きくしマルチモードとしてもよい。
【0034】マルチビーム光源ユニット56の出射端に
おいて、各ビームを分離するためにクラッド部があるた
め、感光体44上で各ビームが離れて集光されるが、マ
ルチビームを用いた画像形成装置において通常用いられ
ているように、いわゆる飛び越し走査を用いることによ
り、感光体を隙間なく走査することができる。あるい
は、光学系の開口数を小さくして、感光体上におけるビ
ームを隙間ができないように広げて走査してもよい。
おいて、各ビームを分離するためにクラッド部があるた
め、感光体44上で各ビームが離れて集光されるが、マ
ルチビームを用いた画像形成装置において通常用いられ
ているように、いわゆる飛び越し走査を用いることによ
り、感光体を隙間なく走査することができる。あるい
は、光学系の開口数を小さくして、感光体上におけるビ
ームを隙間ができないように広げて走査してもよい。
【0035】本実施の形態において、光源に波長650
nmのレーザアレイを用い、5本のビームを有するマル
チビーム光源ユニットを用いた。波長に合わせ、コアを
5×5μmの矩形とし、光導波路の開口数を0.1とし
た。ビームスポットは、感光体上で1200dpi(d
ot per inch)となるようにした。5本のマ
ルチビームを用いることにより、プロセス速度は160
mm/sとした。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3を図8を用いて
説明する。図8は、本実施の形態によるマルチビーム光
源ユニットの横断面図であり、マルチビーム光導波路と
光源素子である半導体レーザとの接合部を拡大した図で
ある。半導体レーザ30、光導波路アレイ42は、ベー
ス基板36上に固定されている。半導体レーザ30の光
出射側の面と光導波路アレイ42の光導波路の形成面を
ベース基板36側となるように配置しており、光導波路
アレイ42はクラッド層を介してベース基板36に接し
ている。位置調整用光導波路22に入射した光ビーム
は、反射面24で反射し、さらにベース基板36に予め
設けた基板反射面28で反射した後、光導波路基板18
を通って出射される。この光ビームの光量をモニタし
て、光導波路アレイを動かして位置調整することで、半
導体レーザ30と光導波路アレイ42との位置調整を行
うことができる。
nmのレーザアレイを用い、5本のビームを有するマル
チビーム光源ユニットを用いた。波長に合わせ、コアを
5×5μmの矩形とし、光導波路の開口数を0.1とし
た。ビームスポットは、感光体上で1200dpi(d
ot per inch)となるようにした。5本のマ
ルチビームを用いることにより、プロセス速度は160
mm/sとした。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3を図8を用いて
説明する。図8は、本実施の形態によるマルチビーム光
源ユニットの横断面図であり、マルチビーム光導波路と
光源素子である半導体レーザとの接合部を拡大した図で
ある。半導体レーザ30、光導波路アレイ42は、ベー
ス基板36上に固定されている。半導体レーザ30の光
出射側の面と光導波路アレイ42の光導波路の形成面を
ベース基板36側となるように配置しており、光導波路
アレイ42はクラッド層を介してベース基板36に接し
ている。位置調整用光導波路22に入射した光ビーム
は、反射面24で反射し、さらにベース基板36に予め
設けた基板反射面28で反射した後、光導波路基板18
を通って出射される。この光ビームの光量をモニタし
て、光導波路アレイを動かして位置調整することで、半
導体レーザ30と光導波路アレイ42との位置調整を行
うことができる。
【0036】本実施の形態においては、半導体レーザ3
0の発光側の面と光導波路アレイ42の光導波路形成面
をベース基板36の同一面上にあるようにしたため、ベ
ース基板36面に対して垂直方向の位置調整は必要な
く、高精度に位置合わせができる。 (実施の形態4)本発明の実施の形態4を図9および図
10を用いて説明する。図9は、本実施の形態によるマ
ルチビーム光源ユニットに用いた光導波路アレイの光入
射端側を拡大した斜視図であり、図10はマルチビーム
光源ユニットの横断面図である。光導波路基板18は射
出成形で形成し、基板の形成と同時に光導波路コアとな
る伝送用光導波路20用の溝と位置検出用光導波路22
a,22b用の溝に加えて、半導体レーザ30をガイド
し固定するための段差部82を形成する。段差部82、
および位置検出用光導波路22a,22bに形成された
反射面24a,24bには、それぞれ金属膜40c,4
0a,40bが形成されている。金属膜40cは、段差
部82において半導体レーザ30の電極となり、金属膜
40a,40bは、位置検出用光導波路22a,22b
の反射面におけるミラーとなる。金属膜40c,40
a,40bは同時に形成することができる。光導波路基
板18には、コアおよびクラッド16を形成後、半導体
レーザ30を固定し、その後さらに、電極とヒートシン
クを兼ねた上部基板38を半導体レーザ30に固定す
る。
0の発光側の面と光導波路アレイ42の光導波路形成面
をベース基板36の同一面上にあるようにしたため、ベ
ース基板36面に対して垂直方向の位置調整は必要な
く、高精度に位置合わせができる。 (実施の形態4)本発明の実施の形態4を図9および図
10を用いて説明する。図9は、本実施の形態によるマ
ルチビーム光源ユニットに用いた光導波路アレイの光入
射端側を拡大した斜視図であり、図10はマルチビーム
光源ユニットの横断面図である。光導波路基板18は射
出成形で形成し、基板の形成と同時に光導波路コアとな
る伝送用光導波路20用の溝と位置検出用光導波路22
a,22b用の溝に加えて、半導体レーザ30をガイド
し固定するための段差部82を形成する。段差部82、
および位置検出用光導波路22a,22bに形成された
反射面24a,24bには、それぞれ金属膜40c,4
0a,40bが形成されている。金属膜40cは、段差
部82において半導体レーザ30の電極となり、金属膜
40a,40bは、位置検出用光導波路22a,22b
の反射面におけるミラーとなる。金属膜40c,40
a,40bは同時に形成することができる。光導波路基
板18には、コアおよびクラッド16を形成後、半導体
レーザ30を固定し、その後さらに、電極とヒートシン
クを兼ねた上部基板38を半導体レーザ30に固定す
る。
【0037】本実施の形態においては、射出成形を用い
て光導波路基板を形成しているため、あらかじめ必要な
構造体を型に形成しておけば、深さ、幅等形状が大きく
異なる構造体であっても、射出成形時に同時に作製する
ことができる。
て光導波路基板を形成しているため、あらかじめ必要な
構造体を型に形成しておけば、深さ、幅等形状が大きく
異なる構造体であっても、射出成形時に同時に作製する
ことができる。
【0038】半導体レーザ30の位置調整後は、位置調
整用光導波路22a,22bからの光量をモニタするこ
とにより、各LDの発振光量をモニタすることもでき
る。 (実施の形態5)本発明の実施の形態5を図11を用い
て説明する。図11は、本実施の形態によるマルチビー
ム光源の横断面図である。本実施の形態では、光源のレ
ーザアレイに面発光レーザアレイ34を用いている。面
発光レーザ35からの光ビームは、クラッド16、コア
12を通り、反射面29で反射して、コア12に入射す
る。このように構成すれば、平坦なクラッド16表面に
面発光レーザアレイを取り付けているために、光導波路
アレイ42を動かしやすく、調整しやすい。 (実施の形態6)本発明の実施の形態6を図12を用い
て説明する。図12は、本実施の形態によるマルチビー
ム光源の作成法を説明する図である。光導波路アレイに
おいては、伝送用光導波路20のピッチと、レーザアレ
イ32の半導体レーザ30とのピッチは厳密に合ってい
ないと、すべての伝送用光導波路20と半導体レーザ3
0で効率よく光結合することができない。これまでの実
施の形態で示したようにポリマを用いて作成した場合、
ピッチのずれが生じることがある。
整用光導波路22a,22bからの光量をモニタするこ
とにより、各LDの発振光量をモニタすることもでき
る。 (実施の形態5)本発明の実施の形態5を図11を用い
て説明する。図11は、本実施の形態によるマルチビー
ム光源の横断面図である。本実施の形態では、光源のレ
ーザアレイに面発光レーザアレイ34を用いている。面
発光レーザ35からの光ビームは、クラッド16、コア
12を通り、反射面29で反射して、コア12に入射す
る。このように構成すれば、平坦なクラッド16表面に
面発光レーザアレイを取り付けているために、光導波路
アレイ42を動かしやすく、調整しやすい。 (実施の形態6)本発明の実施の形態6を図12を用い
て説明する。図12は、本実施の形態によるマルチビー
ム光源の作成法を説明する図である。光導波路アレイに
おいては、伝送用光導波路20のピッチと、レーザアレ
イ32の半導体レーザ30とのピッチは厳密に合ってい
ないと、すべての伝送用光導波路20と半導体レーザ3
0で効率よく光結合することができない。これまでの実
施の形態で示したようにポリマを用いて作成した場合、
ピッチのずれが生じることがある。
【0039】その場合でも、伝送用光導波路20と半導
体レーザ30とを精度良く位置あわせできるように、本
実施の形態では、光入射端側で伝送用光導波路20列を
平行とはせずに、入射端側に向かって伝送用光導波路2
0ピッチが少しずつ広がるようにわずかに角度を付けて
形成してある。光導波路アレイ42形成後、光入射端を
研磨、または切断し、切断面においてレーザアレイ32
のピッチの等しくなるように調整する。
体レーザ30とを精度良く位置あわせできるように、本
実施の形態では、光入射端側で伝送用光導波路20列を
平行とはせずに、入射端側に向かって伝送用光導波路2
0ピッチが少しずつ広がるようにわずかに角度を付けて
形成してある。光導波路アレイ42形成後、光入射端を
研磨、または切断し、切断面においてレーザアレイ32
のピッチの等しくなるように調整する。
【0040】本実施の形態のようにポリマーを用いて光
導波路を作成することにより、加工がしやすくなり、容
易にピッチの調整を行うことが可能となる。 (実施の形態7)本発明の実施の形態7を図13乃至図
15を用いて説明する。図13は本実施の形態によるマ
ルチビーム光源の作成法を説明する図であり、図14は
光出射端側からみた光導波路アレイの端面図である。本
実施の形態においては、同一の形状に形成した光導波路
アレイ42aと42bを張り合わせて2層構造としてい
る。光導波路アレイ42aの入射端には、レーザアレイ
32aが取り付けられており、伝送用光導波路20aを
通して出射端より出射される。同様に、光導波路アレイ
42bの入射端には、レーザアレイ32bが取り付けら
れており、伝送用光導波路20bを通して出射端より出
射される。この光導波路アレイ42aと42bとは上部
クラッド側を合わせて張り合わされている。
導波路を作成することにより、加工がしやすくなり、容
易にピッチの調整を行うことが可能となる。 (実施の形態7)本発明の実施の形態7を図13乃至図
15を用いて説明する。図13は本実施の形態によるマ
ルチビーム光源の作成法を説明する図であり、図14は
光出射端側からみた光導波路アレイの端面図である。本
実施の形態においては、同一の形状に形成した光導波路
アレイ42aと42bを張り合わせて2層構造としてい
る。光導波路アレイ42aの入射端には、レーザアレイ
32aが取り付けられており、伝送用光導波路20aを
通して出射端より出射される。同様に、光導波路アレイ
42bの入射端には、レーザアレイ32bが取り付けら
れており、伝送用光導波路20bを通して出射端より出
射される。この光導波路アレイ42aと42bとは上部
クラッド側を合わせて張り合わされている。
【0041】光導波路アレイ42aと42bを張り合わ
せる際に、レーザアレイ32a,32bが干渉せず配置
できるように、伝送用光導波路アレイ20a,20bは
片側に寄せるように曲率をつけて作成した。光導波路ア
レイ42a,42bを作成後、コア12aと12bが千
鳥に並ぶように光導波路アレイ42a,42bの相対位
置を調整し、上部クラッド80a,80b側を合わせて
接着した。接着においては、上部クラッドの間を接着し
てもよいし、あるいは、接着時に接着層により上部クラ
ッドを形成することもできる。
せる際に、レーザアレイ32a,32bが干渉せず配置
できるように、伝送用光導波路アレイ20a,20bは
片側に寄せるように曲率をつけて作成した。光導波路ア
レイ42a,42bを作成後、コア12aと12bが千
鳥に並ぶように光導波路アレイ42a,42bの相対位
置を調整し、上部クラッド80a,80b側を合わせて
接着した。接着においては、上部クラッドの間を接着し
てもよいし、あるいは、接着時に接着層により上部クラ
ッドを形成することもできる。
【0042】本実施の形態においては、同一形状に形成
した光導波路アレイを上下逆にして張り合わせればよ
く、2層構造のマルチビーム光源ユニットを容易に作成
できる。
した光導波路アレイを上下逆にして張り合わせればよ
く、2層構造のマルチビーム光源ユニットを容易に作成
できる。
【0043】図15に本実施の形態のマルチビーム光源
ユニットを画像形成装置に適用した際の、感光体上での
ビームの走査の様子を示す。2層の光導波路を千鳥状に
配置することにより、感光体上におけるビームスポット
90が互いに隙間を埋めるように走査できる。マルチビ
ーム光源ユニットは、高速で高解像度な画像形成装置に
適用した場合にその効果が大きく、1200,240
0,4800dpi以上といった高解像度な画像形成装
置に用いると効果が大きい。また、ビームの本数を多く
することにより、高速化を実現でき、10本以上のマル
チビーム化も可能である。 (実施の形態8)本発明の実施の形態8を図16を用い
て説明する。図16は、本実施の形態によるマルチビー
ム光源ユニットの上面図である。光導波路アレイ42に
は、4本の伝送用光導波路20a〜20dが形成されて
いる。伝送用光導波路アレイ20a,20bには、レー
ザアレイ32aが、伝送用光導波路アレイ20c,20
dには、レーザアレイ32bが接合されている。レーザ
アレイ32aと32bとは、発振する波長の異なる半導
体レーザを用いている。また、伝送用光導波路20aと
20dには、光路途中に溝を形成し、溝にλ/2板66
a,66bが挿入され、固定されている。
ユニットを画像形成装置に適用した際の、感光体上での
ビームの走査の様子を示す。2層の光導波路を千鳥状に
配置することにより、感光体上におけるビームスポット
90が互いに隙間を埋めるように走査できる。マルチビ
ーム光源ユニットは、高速で高解像度な画像形成装置に
適用した場合にその効果が大きく、1200,240
0,4800dpi以上といった高解像度な画像形成装
置に用いると効果が大きい。また、ビームの本数を多く
することにより、高速化を実現でき、10本以上のマル
チビーム化も可能である。 (実施の形態8)本発明の実施の形態8を図16を用い
て説明する。図16は、本実施の形態によるマルチビー
ム光源ユニットの上面図である。光導波路アレイ42に
は、4本の伝送用光導波路20a〜20dが形成されて
いる。伝送用光導波路アレイ20a,20bには、レー
ザアレイ32aが、伝送用光導波路アレイ20c,20
dには、レーザアレイ32bが接合されている。レーザ
アレイ32aと32bとは、発振する波長の異なる半導
体レーザを用いている。また、伝送用光導波路20aと
20dには、光路途中に溝を形成し、溝にλ/2板66
a,66bが挿入され、固定されている。
【0044】本実施の形態においては、伝送用光導波路
20a〜20dにシングルモードの光導波路を用いてお
り、コアに複屈折率性が生じないように作成しているた
め、入射した光線の偏光方向はほとんど変化することな
く伝送し、出射される。したがって、伝送用光導波路2
0a〜20dからは、それぞれ波長・偏光方向の異なる
光ビームが出射されることになる。
20a〜20dにシングルモードの光導波路を用いてお
り、コアに複屈折率性が生じないように作成しているた
め、入射した光線の偏光方向はほとんど変化することな
く伝送し、出射される。したがって、伝送用光導波路2
0a〜20dからは、それぞれ波長・偏光方向の異なる
光ビームが出射されることになる。
【0045】レーザアレイ32a,32bに、偏光方向
が互いに垂直に発振するように制御して作成したVCS
ELアレイを用いてもよく、その場合は、λ/2板66
a,66bは必要ない。あるいは、個々のレーザの発振
波長が異なるように作成された多波長レーザアレイを用
いることもできる。
が互いに垂直に発振するように制御して作成したVCS
ELアレイを用いてもよく、その場合は、λ/2板66
a,66bは必要ない。あるいは、個々のレーザの発振
波長が異なるように作成された多波長レーザアレイを用
いることもできる。
【0046】本実施の形態では、レーザアレイ32aに
波長650nm、レーザアレイ32bに波長780nm
の半導体レーザを用いた。それぞれの波長に合わせて、
コア断面形状は、それぞれ5×5μm、5.5×5.5μ
mとした。 (実施の形態9)本発明の実施の形態9を図17を用い
て説明する。図17は、本実施の形態によるマルチビー
ム画像形成装置の光学系の構成図である。光源として
は、実施の形態8に示したマルチビーム光源ユニット5
6が用いられている。マルチビーム光源56からの4本
の光ビームは、コリメートレンズ52により略平行光と
なり、シリンドリカルレンズ50により一方向のみポリ
ゴンミラー48上で焦点を結ぶように集光される。ポリ
ゴンミラー48で走査された光ビームは、ミラー59で
反射し、偏光ビームスプリッタ(以下、PBS)64で
偏光方向によって分離される。PBSで反射した光ビー
ムは、感光体44a,44b上に焦点を結ぶようにf−
θレンズ46aで集光され、ダイクロイックミラー62
aで波長ごとに分離されて、透過した光ビームは感光体
44a上に、反射した光ビームは感光体44b上に照射
される。同様に、PBS64を透過した光ビームは、f
−θレンズ46bで集光され、ダイクロイックミラー6
2bで波長ごとに分離されて、透過した光ビームは感光
体44d上に、反射した光ビームは感光体44c上に照
射される。感光体44a〜44dを異なる色のトナーを
用いて現像して画像を形成することで、いわゆるタンデ
ム型の高速なカラー画像形成装置を構成できる。
波長650nm、レーザアレイ32bに波長780nm
の半導体レーザを用いた。それぞれの波長に合わせて、
コア断面形状は、それぞれ5×5μm、5.5×5.5μ
mとした。 (実施の形態9)本発明の実施の形態9を図17を用い
て説明する。図17は、本実施の形態によるマルチビー
ム画像形成装置の光学系の構成図である。光源として
は、実施の形態8に示したマルチビーム光源ユニット5
6が用いられている。マルチビーム光源56からの4本
の光ビームは、コリメートレンズ52により略平行光と
なり、シリンドリカルレンズ50により一方向のみポリ
ゴンミラー48上で焦点を結ぶように集光される。ポリ
ゴンミラー48で走査された光ビームは、ミラー59で
反射し、偏光ビームスプリッタ(以下、PBS)64で
偏光方向によって分離される。PBSで反射した光ビー
ムは、感光体44a,44b上に焦点を結ぶようにf−
θレンズ46aで集光され、ダイクロイックミラー62
aで波長ごとに分離されて、透過した光ビームは感光体
44a上に、反射した光ビームは感光体44b上に照射
される。同様に、PBS64を透過した光ビームは、f
−θレンズ46bで集光され、ダイクロイックミラー6
2bで波長ごとに分離されて、透過した光ビームは感光
体44d上に、反射した光ビームは感光体44c上に照
射される。感光体44a〜44dを異なる色のトナーを
用いて現像して画像を形成することで、いわゆるタンデ
ム型の高速なカラー画像形成装置を構成できる。
【0047】本実施の形態においては、1個のポリゴン
ミラーを用いて4本の光ビームを走査できるため、画像
形成装置を小型化・省エネ化できる。また、小型で、簡
易なマルチビーム光源56を用いて、簡単な構成で光学
系を実現できる。さらに、光導波路アレイ42を用い
て、マルチビーム光源56からの出射ビームのピッチを
小さくしているため、小型のレンズを用いても光学系に
よって生じる収差が少なく、また、薄いポリゴンミラー
を用いることができる。
ミラーを用いて4本の光ビームを走査できるため、画像
形成装置を小型化・省エネ化できる。また、小型で、簡
易なマルチビーム光源56を用いて、簡単な構成で光学
系を実現できる。さらに、光導波路アレイ42を用い
て、マルチビーム光源56からの出射ビームのピッチを
小さくしているため、小型のレンズを用いても光学系に
よって生じる収差が少なく、また、薄いポリゴンミラー
を用いることができる。
【0048】ダイクロイックミラーの波長分離特性が良
くない場合には、ダイクロイックミラーの後、特に、ダ
イクロイックミラーの透過側の光路に不要な波長をカッ
トする波長カットフィルタを設けてもよい。また、PB
Sとダイクロイックミラの配置を交換してもよい。ま
た、4本のビームで波長が異なるマルチビーム光源を用
いる場合には、PBSの代わりに、ダイクロイックミラ
ー、ハイパスまたはローパスフィルタを用いればよい。
くない場合には、ダイクロイックミラーの後、特に、ダ
イクロイックミラーの透過側の光路に不要な波長をカッ
トする波長カットフィルタを設けてもよい。また、PB
Sとダイクロイックミラの配置を交換してもよい。ま
た、4本のビームで波長が異なるマルチビーム光源を用
いる場合には、PBSの代わりに、ダイクロイックミラ
ー、ハイパスまたはローパスフィルタを用いればよい。
【0049】本実施の形態に用いたマルチビーム光源ユ
ニットのように異なる波長を用いた場合、コア形状が同
じであり各波長で導波路出射端でのモードフィールド径
が略同じであれば、波長の短いほうが感光体上に集光さ
れるスポット径が小さくなり、したがって、波長によっ
て解像度が変化することになる。そのため、本実施の形
態では、波長ごとにモードフィールド径が変わるように
コアの深さ・幅を調整して作製した。本発明では、射出
成形を用いて光導波路を作製しているため、コアの形状
は、金型形状により定めることができ、導波路ごとにコ
ア形状を変えることができる。特に、コアの深さも調整
でき、異なる形状を同時に安定して作製できるところに
特徴がある。金型のコアの深さの調整は、レジストへの
露光量、レジスト厚さを調整してもよく、あるいは金型
を合わせ型として深さを変えて別々に作製した金型を組
み合わせて使用してもよい。
ニットのように異なる波長を用いた場合、コア形状が同
じであり各波長で導波路出射端でのモードフィールド径
が略同じであれば、波長の短いほうが感光体上に集光さ
れるスポット径が小さくなり、したがって、波長によっ
て解像度が変化することになる。そのため、本実施の形
態では、波長ごとにモードフィールド径が変わるように
コアの深さ・幅を調整して作製した。本発明では、射出
成形を用いて光導波路を作製しているため、コアの形状
は、金型形状により定めることができ、導波路ごとにコ
ア形状を変えることができる。特に、コアの深さも調整
でき、異なる形状を同時に安定して作製できるところに
特徴がある。金型のコアの深さの調整は、レジストへの
露光量、レジスト厚さを調整してもよく、あるいは金型
を合わせ型として深さを変えて別々に作製した金型を組
み合わせて使用してもよい。
【0050】偏波面を保持して伝送するように、伝送用
光導波路20aと20b,20cと20dで、縦横比を
変えて形成してもよく、これも上記と同様に容易に対応
できる。
光導波路20aと20b,20cと20dで、縦横比を
変えて形成してもよく、これも上記と同様に容易に対応
できる。
【0051】λ/2板を挿入するための溝も、金型に形
成しておけば、射出成形によるクラッド形成時に形成す
ることができる。あるいは、光導波路を形成後、ダイシ
ング等により加工してもよく、ポリマを用いているた
め、容易に溝加工ができる。
成しておけば、射出成形によるクラッド形成時に形成す
ることができる。あるいは、光導波路を形成後、ダイシ
ング等により加工してもよく、ポリマを用いているた
め、容易に溝加工ができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光導波路の作製が容易で、また光導波路と光源との位置
合わせも容易なマルチビーム光源ユニット、およびこの
マルチビーム光源ユニットを用いたマルチビーム画像形
成装置を実現することができる。
光導波路の作製が容易で、また光導波路と光源との位置
合わせも容易なマルチビーム光源ユニット、およびこの
マルチビーム光源ユニットを用いたマルチビーム画像形
成装置を実現することができる。
【図1】本発明の実施の形態1によるマルチビーム光源
ユニットの斜視図である。
ユニットの斜視図である。
【図2】図1に示したマルチビーム光源ユニットの横断
面図である。
面図である。
【図3】マルチビーム光導波路と光源素子との接合部の
拡大図である。
拡大図である。
【図4】マルチビーム光導波路の作製手順を示す説明図
である。
である。
【図5】マルチビーム光導波路を作製する際の導波路配
置の説明図である。
置の説明図である。
【図6】マルチビーム光導波路における光入射端の加工
について説明する図である。
について説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態2によるマルチビーム画像
形成装置の光学系の構成図である。
形成装置の光学系の構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3によるマルチビーム光源
ユニットの横断面図である。
ユニットの横断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4によるマルチビーム光源
ユニットに用いた光導波路アレイの光入射端側を拡大し
た斜視図である。
ユニットに用いた光導波路アレイの光入射端側を拡大し
た斜視図である。
【図10】図9に示したマルチビーム光源ユニットの横
断面図である。
断面図である。
【図11】本発明の実施の形態5によるマルチビーム光
源ユニットの横断面図ある。
源ユニットの横断面図ある。
【図12】本発明の実施の形態6によるマルチビーム光
源ユニットの作成法を説明する図である。
源ユニットの作成法を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態7によるマルチビーム光
源ユニットの作成法を説明する図である。
源ユニットの作成法を説明する図である。
【図14】図13に示したマルチビーム光源ユニットに
用いた光導波路アレイを光出射端側から見た端面図であ
る。
用いた光導波路アレイを光出射端側から見た端面図であ
る。
【図15】図13に示したマルチビーム光源ユニットを
画像形成装置に適用した際の感光体上でのビームの走査
を説明する図である。
画像形成装置に適用した際の感光体上でのビームの走査
を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態8によるマルチビーム光
源ユニットの上面図である。
源ユニットの上面図である。
【図17】本発明の実施の形態9によるマルチビーム画
像形成装置の光学系の構成図である。
像形成装置の光学系の構成図である。
10 溝部
12,12a,12b コア
14 拡大コア
16 クラッド
18 光導波路基板
20,20a,20b,20c,20d 伝送用光導波
路 22,22a,22b 位置調整用光導波路 24,24a,24b 反射面 26 反射面(VCSEL用) 28 反射面(基板) 29 反射面 30 半導体レーザ 32,32a,32b レーザアレイ 34 面発光レーザアレイ 35 面発光レーザ 36 ベース基板 38 上部基板 40,40a,40b,40c 金属膜 42,42a,42b 光導波路アレイ 44a,44b,44c,44d 感光体 46,46a,46b f−θレンズ 48 ポリゴンミー 50,50a,50b シリンドリカルレンズ 52 コリメートレンズ 56 マルチビーム光源ユニット 58 ミラー 59 ミラー 60 光検出器 62a,62b ダイクロイックミラ 64 PBS 66a,66b λ/2板 68 マスク 70 レジスト 72 ガラス基板 74 Niめっき 76 型 78 コア材 80a,80b 上部クラッド 82 段差部 84 切断面 86 照射部 88 注入口 90 ビームスポット
路 22,22a,22b 位置調整用光導波路 24,24a,24b 反射面 26 反射面(VCSEL用) 28 反射面(基板) 29 反射面 30 半導体レーザ 32,32a,32b レーザアレイ 34 面発光レーザアレイ 35 面発光レーザ 36 ベース基板 38 上部基板 40,40a,40b,40c 金属膜 42,42a,42b 光導波路アレイ 44a,44b,44c,44d 感光体 46,46a,46b f−θレンズ 48 ポリゴンミー 50,50a,50b シリンドリカルレンズ 52 コリメートレンズ 56 マルチビーム光源ユニット 58 ミラー 59 ミラー 60 光検出器 62a,62b ダイクロイックミラ 64 PBS 66a,66b λ/2板 68 マスク 70 レジスト 72 ガラス基板 74 Niめっき 76 型 78 コア材 80a,80b 上部クラッド 82 段差部 84 切断面 86 照射部 88 注入口 90 ビームスポット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01S 5/42 G02B 6/12 B 5F073
H04N 1/036 B41J 3/00 D
1/113 H04N 1/04 104A
Fターム(参考) 2C362 AA07 AA13 AA43 AA48
2H045 BA22 BA33 BA34 DA02
2H047 KA03 PA02 PA28 QA05 TA05
TA43 TA44
5C051 AA02 CA07 DA02 DB02 DB22
DB24 DB25 DB30 DC04 DC07
DD00 EA01
5C072 AA03 BA02 HA02 HA06 HA09
HA13 HA20 HB08 QA14 XA05
5F073 AB06 AB16 AB25 BA09
Claims (12)
- 【請求項1】 光ビームを発する複数の光源と、前記光
ビームを一端から入射し他端から出射する複数の光導波
路が形成された光導波路部とを備え、 前記光導波路部は溝部が形成されたクラッド部を有し、
かつ前記溝部はコア材が埋められて前記光導波路を形成
する一方、前記光源と前記光導波路との相対位置を検出
するための位置検出手段が設けられたことを特徴とする
マルチビーム光源ユニット。 - 【請求項2】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記クラッド部はポリマで形成され、かつ射出成形で形
成されたものであることを特徴とするマルチビーム光源
ユニット。 - 【請求項3】 請求項2に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記クラッド部は、前記ポリマの流入方向が前記溝の方
向と略平行であることを特徴とするマルチビーム光源ユ
ニット。 - 【請求項4】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記クラッド部には、前記光源を取り付けるための段差
部が設けられていることを特徴とするマルチビーム光源
ユニット。 - 【請求項5】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記光源は、面発光型の半導体レーザであることを特徴
とするマルチビーム光源ユニット。 - 【請求項6】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記複数の光導波路は、隣り合った間隔が前記光源との
接合面に接近するつれて広がって形成されていることを
特徴とするマルチビーム光源ユニット。 - 【請求項7】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記光導波路部は、光導波路を有する複数のクラッド部
が互いに貼り合わされて積層構造をなしていることを特
徴とするマルチビーム光源ユニット。 - 【請求項8】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記複数の光源は、少なくとも2つの波長を発振する光
源よりなることを特徴とするマルチビーム光源ユニッ
ト。 - 【請求項9】 請求項1に記載のマルチビーム光源ユニ
ットにおいて、 前記複数の光導波路の少なくとも一つに前記光導波路を
横切って、前記光源の波長λにおけるλ/2板が挿入さ
れていることを特徴とするマルチビーム光源ユニット。 - 【請求項10】 マルチビーム光源ユニットと、感光体
と、前記マルチビーム光源ユニットからの光ビームを前
記感光体上に集光する光学系と、前記光学系によって前
記感光体上に集光する光ビームを走査する走査光学系と
を備えたマルチビーム画像形成装置において、 前記マルチビーム光源ユニットとして、請求項1〜9の
いずれか1項に記載のマルチビーム光源ユニットを搭載
したことを特徴とするマルチビーム画像形成装置。 - 【請求項11】 マルチビーム光源ユニットと、複数の
感光体と、前記マルチビーム光源ユニットからの光ビー
ムを前記感光体上に集光する光学系と、前記光学系によ
って前記感光体上に集光する光ビームを走査する走査光
学系とを備えたマルチビーム画像形成装置において、 前記マルチビーム光源ユニットとして、請求項1〜9の
いずれか1項に記載のマルチビーム光源ユニットを搭載
するとともに、そのマルチビーム光源ユニットからの光
ビームを波長または偏光の違いにより分離し、前記複数
の感光体上に照射する手段を設けたことを特徴とするマ
ルチビーム画像形成装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載のマルチビーム画像
形成装置において、 前記複数の感光体をそれぞれ異なる色のトナーで現像
し、カラー画像を得ることを特徴とするマルチビーム画
像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001275208A JP2003084154A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | マルチビーム光源ユニットおよび画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001275208A JP2003084154A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | マルチビーム光源ユニットおよび画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003084154A true JP2003084154A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19100115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001275208A Pending JP2003084154A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | マルチビーム光源ユニットおよび画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003084154A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006222281A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 面発光デバイス |
JP2008091493A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電気変換装置 |
JP2009116084A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Fujitsu Ltd | 光導波路構造体の製造方法 |
JP2010008542A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Hitachi Cable Ltd | 光伝送モジュール |
JP2011039150A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Fujitsu Component Ltd | 光電気複合型コネクタ及び電気複合型コネクタの製造方法 |
JP2017187719A (ja) * | 2016-04-08 | 2017-10-12 | シャープ株式会社 | 光源モジュール |
-
2001
- 2001-09-11 JP JP2001275208A patent/JP2003084154A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006222281A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 面発光デバイス |
JP2008091493A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電気変換装置 |
JP2009116084A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Fujitsu Ltd | 光導波路構造体の製造方法 |
JP2010008542A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Hitachi Cable Ltd | 光伝送モジュール |
JP2011039150A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Fujitsu Component Ltd | 光電気複合型コネクタ及び電気複合型コネクタの製造方法 |
JP2017187719A (ja) * | 2016-04-08 | 2017-10-12 | シャープ株式会社 | 光源モジュール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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