JP2003083457A - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2003083457A JP2001272249A JP2001272249A JP2003083457A JP 2003083457 A JP2003083457 A JP 2003083457A JP 2001272249 A JP2001272249 A JP 2001272249A JP 2001272249 A JP2001272249 A JP 2001272249A JP 2003083457 A JP2003083457 A JP 2003083457A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールバルブにおいて、ボールシートの偏摩
耗を防止しつつ安定したシール性を得る。 【解決手段】 ハウジング10内に形成された流路11
上に回動自在に配置され、流路11と連通する貫通孔1
2aが形成されてこの貫通孔12aにより流路11を開
閉するボール12と、このボール12に当接して設けら
れ、突起部16aが外周の周方向に形成された環状のボ
ールシート16と、突起部16aと嵌合する溝部17a
が開口部の内周の周方向に形成され、溝部17aが突起
部16aと嵌合してボールシート16を回転自在に保持
するシートリテーナ17とを有するボールバルブとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールバルブに関
し、特に、ボールバルブを高温下で使用した場合におけ
るシール性の向上に適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今日においては、プラント配管など様々
な配管が普及しており、これらの配管内の流体を制御す
るために種々のバルブが使用されている。
【0003】ここで、配管を流れる流体の流量を指数関
数的に制御するバルブとして、V字形の貫通孔を有する
ボールを備えたボールバルブがある。
【0004】V字形の貫通孔を有するボールを備えた従
来のボールバルブについて説明する。
【0005】このボールバルブは、前述したV字形の貫
通孔の形成されたボールをハウジング内に形成された流
路上に回動自在に配置し、このボールを回動して貫通孔
と流路とを連通したり遮断したりすることにより流路を
開閉するものである。ボールの外周面に接触して環状の
ボールシートが設けられており、このボールシートはシ
ートリテーナに保持されている。シートリテーナはスプ
リングによりボール側に付勢されて流路の軸方向に変位
可能に配置されている。
【0006】このようなボールでは、ボールの回転によ
りV字形の貫通孔がボールシートを貫通孔から掻き出そ
うとする現象、つまり掻き出し現象によりボールシート
がシートリテーナから浮き上がるように変形するため、
円形形状の貫通孔を有するボールと比較して弁操作トル
クが大きくなる。すると、ボールを回転させるためのア
クチュエータが大きくなり、製品コストが高くなってし
まう。
【0007】また、ボールシートの変形により、変形部
分から流体が漏れだし、ボールバルブのシール性が大幅
に低下してしまう。
【0008】さらに、ボールシートの変形により、ボー
ルシートには芯ずれや偏摩耗などが生じて、ボールバル
ブのシール性を安定して維持することができない。
【0009】そして、蒸気等の高温流体によりボールシ
ートが軟化した場合にはボールシートの変形量が大きく
なり、より一層大きな問題となる。
【0010】このようなボールシートの変形を防止する
ためには、ボールシートを接着剤によりシートリテーナ
に固定することが考えられるが、たとえば使用する流体
が蒸気の場合などを考慮すると、安易に接着剤を使用す
ることはできない。
【0011】このような問題点を解決するために、特開
平9−210224号公報には、トラニオン形の蒸気用
ボールバルブについて、シートホルダの先端を内側に屈
曲してかしめることによりボールシートを押圧保持する
技術が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術によれば、かしめによりボールシートに歪みが発生す
るおそれがあり、なお安定したシール性を得られない。
【0013】また、ボールシートがシートホルダに固定
されていることから、ボールシートの一定個所だけがボ
ールの貫通孔と擦れ合うことになり、依然としてボール
シートの偏摩耗が発生してしまう。
【0014】さらに、かしめを行うためのプレス機が必
要になって製造単価が高くなってしまう。
【0015】そして、かしめによる方法では、ボールシ
ートの交換が必要となった場合、ボールシートのみを取
り外すことができず、シートホルダごと交換しなければ
ならないので、交換費用が割高となる。
【0016】そこで、本発明は、ボールシートによる安
定したシール性を得ることのできるボールバルブを提供
することを目的とする。
【0017】また、本発明は、ボールシートの偏摩耗を
防止することのできるボールバルブを提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るボールバルブは、ハウジング内に形成
された流路上に回動自在に配置され、流路と連通する貫
通孔が形成されて当該貫通孔により流路を開閉するボー
ルと、このボールに当接して設けられ、第1の係止部が
外周の周方向に形成された環状のボールシートと、第1
の係止部と嵌合する第2の係止部が開口部の内周の周方
向に形成され、第2の係止部が第1の係止部と嵌合して
ボールシートを回転自在に保持するシート保持部とを有
することを特徴とする。
【0019】このような発明によれば、ボールシートは
シート保持部にはめ込まれて保持されているので、ボー
ルシートに歪みが発生するおそれはなく、安定したシー
ル性を得ることが可能になる。
【0020】また、ボールの回転によりボールシートが
その周方向に回転するので、ボールシートのボールとの
接触位置が変動してボールシートの局部的な変形や偏摩
耗が防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付
図面において同一の部材には同一の符号を付しており、
また、重複した説明は省略されている。なお、発明の実
施の形態は、本発明が実施される特に有用な形態として
のものであり、本発明がその実施の形態に限定されるも
のではない。
【0022】図1は本発明の一実施の形態であるボール
バルブを示す断面図、図2は図1のボールバルブの要部
を示す断面図、図3は図1のボールバルブにおいてシー
トリテーナにはめ込まれるボールシートを連続的に示す
断面図、図4は図1のボールバルブにおいてボールを回
転した場合のボールシートの動きを示す説明図、図5は
本発明の他の実施の形態であるボールバルブの要部を示
す断面図、図6は本発明のさらに他の実施の形態である
ボールバルブの要部を示す断面図、図7は本発明のさら
に他の実施の形態であるボールバルブの要部を示す断面
図、図8は本発明のさらに他の実施の形態であるボール
バルブの要部を示す断面図である。
【0023】図1および図2に示す本実施の形態のボー
ルバルブにおいて、ハウジング10はボディー10aと
ボンネット10bとで構成されており、内部に円筒状の
流路11が形成されたトップエントリ形の構造となって
いる。但し、サイドエントリ形など、他の構造であって
もよい。
【0024】ハウジング10の内部には、流路11と連
通するV字形の貫通孔12a(図4参照)が形成された
ボール12が流路11上に配置されている。このボール
12は流路11と直交する方向に配置されて図示しない
電動アクチュエータにより回転される一対のステム13
a,13bに支持されており、ステム13a,13bを
回動支点として貫通孔12aにより流路11を開閉する
方向に回動自在に装着されている。そして、V字形の貫
通孔12aにより、流体の流量は指数関数的に制御され
る。
【0025】ここで、ボール12は金属製または樹脂
製、あるいはセラミック製であり、金属製の場合には、
たとえばステンレス鋼、炭素鋼、ダクタイル、鋳鉄、青
銅、黄銅、ステライトなどが、樹脂製の場合には、たと
えばフッ素樹脂やナイロン樹脂などが用いられる。
【0026】なお、ステム13a,13bの周辺には、
ハウジング10とボール12とで一部が囲まれた空間で
あるボディーキャビティ14が形成されている。また、
ステム13aとボンネット10bとの間は、Oリング1
5でシールされている。
【0027】図2に詳しく示すように、流路11とボデ
ィーキャビティ14との間をシールして、流体が流路1
1から漏出するのを防止するため、環状のボールシート
16が、ボール12の外周面に当接して設けられてい
る。したがって、ボール12はこのボールシート16と
摺動しながら回動する。なお、ボールシート16は、フ
ッ素樹脂などの樹脂製、または合成ゴムなどのゴム製の
材料で成形されているが、金属製であってもよい。ま
た、本実施の形態では、ボールシート16はボール12
の一方側にしか設けられていないが、両側に設けてもよ
い。
【0028】ボールシート16は環状のシートリテーナ
(シート保持部)17に保持されている。このシートリ
テーナ17は流路11の軸方向に変位可能に設けられて
おり、シートリテーナ17のボール12と反対側には、
インサート18が配置されている。そして、シートリテ
ーナ17とインサート18との間にはシートスプリング
19がはめ込まれており、ボールシート16はシートリ
テーナ17を介してこのシートスプリング19により略
一定の力でボール12に圧接されている。
【0029】なお、シートリテーナ17とボディー10
aとの間、インサート18とボディー10aとの間、お
よびシートリテーナ17とインサート18との間は、O
リング20,21,22によってシールされている。
【0030】ここで、ボールシート16は回転自在にシ
ートリテーナ17に保持されている。つまり、図2に示
すように、ボールシート16には、突起部(第1の係止
部)16aが外周の周方向に形成されている。また、シ
ートリテーナ17には、この突起部16aと嵌合する溝
部(第2の係止部)17aが開口部の内周の周方向に形
成されている。そして、ボールシート16とシートリテ
ーナ17との間には隙間を確保した状態で溝部17aが
突起部16aと嵌合することにより、ボールシート16
は回転自在にシートリテーナ17に保持される。
【0031】なお、突起部16aおよび溝部17aは、
必ずしも全周に設ける必要はないが、たとえばボールシ
ート16の突起部16aを部分的に設けた場合、シート
リテーナ17の溝部17aは全周に渡って形成する。
【0032】また、ボールシート16のシートリテーナ
17に対する挿入側には、シートリテーナ17の開口部
の先端内径よりも小さな先端径の導入部23aと、この
導入部23aから後端に向かってシートリテーナ17の
開口部の先端内径よりも徐々に大きな径となるテーパ部
23bとからなる挿入ガイド部23が形成されており、
ボールシート16をシートリテーナ17にスムーズには
め込むことができる配慮がなされている。
【0033】すなわち、ボールシート16をシートリテ
ーナ17にはめ込む際には、図3(a)に示すように、
先ず導入部23aをシートリテーナ17の開口部に合わ
せる。このような状態からボールシート16をシートリ
テーナ17に挿入していくと、図3(b)に示すよう
に、テーパ部23bに案内されるので、ボールシート1
6が調芯されるとともに、シートリテーナ17によって
押圧されることによる突起部16aの縮径が円滑に行わ
れて、ボールシート16がスムーズにシートリテーナ1
7に入り込んで行く。そして、さらにボールシート16
を挿入すると、図3(c)に示すように、突起部16a
がシートリテーナ17による押圧縮径から解放されて元
の寸法に拡径するとボールシート16の突起部16aと
シートリテーナ17の溝部17aとが嵌合して、ボール
シート16が完全にシートリテーナ17に装着保持され
る。
【0034】このようにして、ボールシート16の弾性
(ボールシート16が樹脂製であればその材質に起因す
る弾性、ボールシート16が金属製やセラミック製であ
ればその形状に起因する弾性)を利用して、ボールシー
ト16の突起部16aが拡縮することにより、ボールシ
ート16はワンタッチでシートリテーナ17に装着保持
される。
【0035】ここで、ボールシート16が金属製やセラ
ミック製の場合には、たとえば図8に示すように、径方
向の断面が略J字形となって径方向に弾性変形可能な係
止部16d(第1の係止部)を形成する。
【0036】なお、導入部23aの幅はボールシート1
6の厚さの60%以下が適当である。また、テーパ部2
3bの挿入角θは20〜40°が適当であり、望ましく
は30°がよい。
【0037】ここで、隙間は、ボールシート16の挿入
側にはなく、ボールシート16の外周、特にシートリテ
ーナ17との係止部周辺に確保される。
【0038】ボールシート16とシートリテーナ17と
の間には、ボールシート16の熱膨張代以上の隙間が形
成されている。このような隙間により、熱膨張してもボ
ールシート16はシートリテーナ17に押さえ付けられ
ることがないので、ボールバルブを常温流体のみならず
高温流体に適用してもボールシート16はシートリテー
ナ17に回転自在に保持され、また歪みの発生も防止さ
れる。
【0039】さらに、ボールシート16は、その挿入側
と反対面16cが、シートリテーナ17の開口部の先端
面17cと同一面となってシートリテーナ17に保持さ
れている。したがって、ボールシート16が正しく挿入
されるとボールシート16とシートリテーナ17とが同
一面となるので、同一面になっているかどうかをチェッ
クするだけで装着の確実性が図れるようになっている。
【0040】ここで、突起部16aの外径はボールシー
ト16の口径の110〜160%程度とすることができ
る。あるいは、呼び径125Aまでのボールシート16
の場合における突起部16aの張り出し寸法を0.2〜
3mm、呼び径125Aを超えるボールシート16の場
合における突起部16aの張り出し寸法を0.8〜6m
mとすることができる。なお、本実施の形態における呼
び径15Aのボールシート16の場合、突起部16aの
張り出し寸法は0.3mmとなっており、前述の隙間を
考慮してシートリテーナ17に係止される寸法としてい
る。
【0041】このような構造を有するボールバルブにお
いて、ステム13a,13bによりボール12を所定量
回動して貫通孔12aを流路11と連通させて流路11
を開放し、所望量の流体が管路を流れるように制御す
る。
【0042】このとき、シートスプリング19によりボ
ールシート16とシートリテーナ17との間の押圧力が
自動調整されるので、液状ガスケットのようなシール部
材を用いることなく、ボールシート16とシートリテー
ナ17との接触面のシール性が確保される。
【0043】なお、ボールシート16の接触面をテーパ
状としたり、接触面に凹凸を設けるなどして、さらにシ
ール性を上げてもよい。
【0044】ここで、本発明者は、本願のボールバルブ
と従来のボールバルブとの比較試験を行った。
【0045】使用流体には、絶対圧力1MPa、飽和温
度180℃の飽和蒸気を用いた。また、何れのボールバ
ルブも、シートリテーナの材質はCAC406(JI
S)、ボールシートの材質はたとえばカーボンファイバ
やグラファイト入りのPTFEなどのフッ素樹脂系部材
とし、ボールはV字形の貫通孔を有するボールとした。
【0046】2,000回の耐久試験後の弁操作トルク
は、従来のボールバルブでは、常温において4N・m、
飽和温度において12.16N・mであった。これは、
前述した掻き出し現象によりボールシートが変形して弁
操作トルクが次第に上昇したためと考えられる。
【0047】これに対し、本願のボールバルブの弁操作
トルクは、常温において3.4N・m、飽和温度におい
ても3.4N・mであった。これは、従来のボールバル
ブに比べて、常温で約15%、飽和温度で約72%、弁
操作トルクが低減したことになる。
【0048】このように、本実施の形態によれば、ボー
ルシート16はシートリテーナ17にはめ込まれて保持
されているので、シートリテーナ17にかしめたときの
ようにボールシート16に歪みが発生するおそれはな
く、安定したシール性が得られる。
【0049】また、図4に示すように、ボール12の回
転によりボールシート16がその周方向に回転するの
で、ボールシート16のボールとの接触位置が変動して
ボールシート16の局部的な変形や偏摩耗が防止され、
安定したシール性を得ることができる。
【0050】さらに、ボールシート16はシートリテー
ナ17にはめ込まれて保持されているので、ボール12
を回転したときのボールシート16の浮き上がりが防止
されて、ボールシート16とボールとの接触面圧の上
昇、すなわち弁操作トルクの上昇が抑制される。
【0051】さらに、シートリテーナ17にボールシー
ト16をはめ込むだけでボールシート16がシートリテ
ーナ17に保持されので、ボールシート16の組み込み
を容易に行うことが可能になる。
【0052】シートリテーナ17にボールシート16を
保持させた状態でボールバルブの組み立てを行うことが
できるので、ボールシート16がシートリテーナ17か
ら離脱しないような特別な配慮は不要になり、組み立て
作業を容易に行うことが可能になる。
【0053】そして、ボールシート16をシートリテー
ナ17にかしめるとボールシート16の取り外しが困難
になるが、本願によればボールシート16とシートリテ
ーナ17との嵌合を解除することによって容易にボール
シート16をシートリテーナ17から取り外すことがで
きるので、ボールバルブのメンテナンスの際にボールシ
ート16のみを交換することが可能になる。
【0054】なお、シートリテーナ17に形成された溝
部17aの幅は、図5に示すように、ボールシート16
の突起部16aの幅と略等しく形成してもよい。
【0055】この場合、シートリテーナ17の開口部内
周奥部に段部が形成され、この段部によってもボールシ
ート16の浮き上がりを抑えることができる。
【0056】また、以上の説明においては、ボールシー
ト16の挿入側と反対面16cがシートリテーナ17の
開口部の先端面17cと同一面となってシートリテーナ
17に保持されるようになっているが、図6に示すよう
に、ボールシート16の挿入側と反対面がシートリテー
ナ17の開口部の先端面よりも内側に位置した状態でシ
ートリテーナ17に保持されるようになっていても、あ
るいは、逆に、ボールシート16の挿入側と反対面がシ
ートリテーナ17の開口部の先端面よりも外側に位置し
た状態でシートリテーナ17に保持されるようになって
いてもよい。
【0057】さらに、図7に示すように、ボールシート
16に第1の係止部として溝部16bを形成し、シート
リテーナ17に第2の係止部として突起部17bを形成
してもよい。
【0058】さらに、本実施の形態では、シートリテー
ナ17がボールシート16を保持するシート保持部とな
っているが、ボディー10aやボンネット10b、ある
いはボールバルブの構造によってはキャップ等、様々な
部材がボールシート16を保持するシート保持部となる
ことができる。
【0059】なお、本発明は、トラニオン形のみなら
ず、フローティング形など、種々の形態のボールバルブ
に適用することができる。
【0060】そして、本実施の形態のボールバルブは、
ボール12に形成された貫通孔12aの形状がV字形で
あるが、たとえば円形など、V字形以外の形状の貫通孔
を有するボールを備えたボールバルブに適用することも
できる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下の効果を奏することができる。
【0062】(1).ボールシートはシート保持部にはめ込
まれて保持されているので、シート保持部にかしめたと
きのようにボールシートに歪みが発生するおそれはな
く、安定したシール性を得ることが可能になる。
【0063】(2).ボールの回転によりボールシートがそ
の周方向に回転するので、ボールシートのボールとの接
触位置が変動してボールシートの局部的な変形や偏摩耗
が防止され、安定したシール性を得ることができる。
【0064】(3).ボールシートはシート保持部にはめ込
まれて保持されているので、ボールを回転したときのボ
ールシートの浮き上がりが防止されて、ボールシートと
ボールとの接触面圧の上昇、すなわち弁操作トルクの上
昇が抑制される。
【0065】(4).シート保持部にボールシートをはめ込
むだけでボールシートがシート保持部に保持されので、
かしめやボルト留めといった工数のかかる作業をするこ
となく、ボールシートの組み込みを容易に行うことが可
能になる。
【0066】(5).シート保持部にボールシートを保持さ
せた状態でボールバルブの組み立てを行うことができる
ので、ボールシートがシート保持部から離脱しないよう
な特別な配慮は不要になり、組み立て作業を容易に行う
ことが可能になる。
【0067】(6).ボールシートをシート保持部にかしめ
るとボールシートの取り外しが困難になるが、本願によ
ればボールシートとシート保持部との嵌合を解除するこ
とによって容易にボールシートをシート保持部から取り
外すことができるので、ボールバルブのメンテナンスの
際にボールシートのみを交換することが可能になる。
【0068】(7).ボールシートに挿入ガイド部を形成す
れば、ボールシートをシート保持部にスムーズにはめ込
むことができる。
【0069】(8).ボールシートとシート保持部との間に
ボールシートの熱膨張代以上の隙間を形成すれば、熱膨
張してもボールシートはシート保持部に押さえ付けられ
ることがないので、ボールバルブを常温流体のみならず
高温流体に適用してもボールシートはシート保持部に回
転自在に保持され、また歪みの発生も防止される。
【0070】(9).さらに、ボールシートの挿入側と反対
面がシート保持部の開口部の先端面と同一面となってシ
ート保持部に保持されるようにすれば、両者が同一面に
なっているかどうかをチェックすることにより装着の確
実性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるボールバルブを示
す断面図である。
【図2】図1のボールバルブの要部を示す断面図であ
る。
【図3】図1のボールバルブにおいてシートリテーナに
はめ込まれるボールシートを連続的に示す断面図であ
る。
【図4】図1のボールバルブにおいてボールを回転した
場合のボールシートの動きを示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるボールバルブの
要部を示す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態であるボールバ
ルブの要部を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態であるボールバ
ルブの要部を示す断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態であるボールバ
ルブの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 10a ボディー 10b ボンネット 11 流路 12 ボール 12a 貫通孔 13a,13b ステム 14 ボディーキャビティ 15 Oリング 16 ボールシート 16a 突起部(第1の係止部) 16b 溝部(第1の係止部) 16c 反対面 16d 係止部(第1の係止部) 17 シートリテーナ(シート保持部) 17a 溝部(第2の係止部) 17b 突起部(第2の係止部) 17c 先端面 18 インサート 19 シートスプリング 20,21,22 Oリング 23 挿入ガイド部 23a 導入部 23b テーパ部 θ 挿入角

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に形成された流路上に回動
    自在に配置され、前記流路と連通する貫通孔が形成され
    て当該貫通孔により前記流路を開閉するボールと、 前記ボールに当接して設けられた環状のボールシート
    と、 前記ボールシートを回転自在に保持するシート保持部と
    を有することを特徴とするボールバルブ。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に形成された流路上に回動
    自在に配置され、前記流路と連通する貫通孔が形成され
    て当該貫通孔により前記流路を開閉するボールと、 前記ボールに当接して設けられ、第1の係止部が外周の
    周方向に形成された環状のボールシートと、 前記第1の係止部と嵌合する第2の係止部が開口部の内
    周の周方向に形成され、前記第2の係止部が前記第1の
    係止部と嵌合して前記ボールシートを保持するシート保
    持部とを有することを特徴とするボールバルブ。
  3. 【請求項3】 前記ボールシートの前記シート保持部に
    対する挿入側には、前記シート保持部の前記開口部の先
    端内径よりも小さな先端径の導入部と、当該導入部から
    後端に向かって前記シート保持部の前記開口部の先端内
    径よりも徐々に大きな径となるテーパ部とからなる挿入
    ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項2記
    載のボールバルブ。
  4. 【請求項4】 前記ボールシートは前記シート保持部に
    回転自在に保持されていることを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のボールバルブ。
  5. 【請求項5】 前記ボールシートと前記シート保持部と
    の間には、当該ボールシートの熱膨張代以上の隙間が形
    成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一
    項に記載のボールバルブ。
  6. 【請求項6】 前記ボールシートは、その挿入側と反対
    面が、前記シート保持部の前記開口部の先端面と同一面
    となって前記シート保持部に保持されることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか一項に記載のボールバルブ。
  7. 【請求項7】 前記第1の係止部は突起部であり、前記
    第2の係止部は溝部であることを特徴とする請求項2〜
    6の何れか一項に記載のボールバルブ。
  8. 【請求項8】 前記第1の係止部は溝部であり、前記第
    2の係止部は突起部であることを特徴とする請求項2〜
    6の何れか一項に記載のボールバルブ。
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