JP2003083151A - 内燃機関の吸気圧検出方法 - Google Patents

内燃機関の吸気圧検出方法

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JP2003083151A JP2001277499A JP2001277499A JP2003083151A JP 2003083151 A JP2003083151 A JP 2003083151A JP 2001277499 A JP2001277499 A JP 2001277499A JP 2001277499 A JP2001277499 A JP 2001277499A JP 2003083151 A JP2003083151 A JP 2003083151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定性と応答性に優れ、実際の吸気量との相関
性の高い吸気圧の検出を可能にし、エンジン吹き返しな
どによる誤検出を防止すること。 【解決手段】吸気圧センサ21は、エンジン3の運転時に
吸気通路6における吸気脈動の影響を受けた吸気圧を検
出する。電子制御装置(ECU)20は、脈動を伴う吸気
圧の下限値と吸気圧のなまし値を算出し、下限値がなま
し値より小さくなるとき下限値を吸気圧の検出値として
決定してエンジン3の各種制御に取り込む。ECU20
は、下限値より得られた吸気圧の値と、回転速度センサ
23で検出されるエンジン回転速度の値とに基づき燃焼室
8に吸入される吸気量を算出し、その吸気量に基づき燃
料噴射量及び点火時期の値を算出する。ECU20は、こ
れら算出値に基づきインジェクタ4及びイグニションコ
イル13等を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の制御
に必要な運転パラメータとして使用される吸気圧を検出
するための吸気圧検出方法、並びにその吸気圧検出方法
の実施に直接使用する吸気圧検出装置及び内燃機関の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸気圧は、燃料噴
射制御、点火時期制御又は排気還流制御等の種々の内燃
機関の制御に運転パラメータの一つとして使用されてい
る。例えば、いわゆる「D−Jシステム」(吸気通路の
吸気圧を測定して燃料噴射を行うシステム)のエンジン
では、エンジンの燃焼室に吸入される吸気量を、吸気圧
とエンジン回転速度から算出し、算出された吸気量に基
づいて燃料噴射量を求めている。しかし、レシプロエン
ジンでは、ピストンの往復運動に伴い吸気に脈動が発生
することから、吸気圧もそれに伴って変動することにな
る。このため、吸気圧センサで検出される吸気圧の値を
そのまま運転パラメータとして使用することは、内燃機
関の制御が不安定となるためできなかった。
【0003】そこで、吸気脈動の影響を排除した吸気圧
を検出して内燃機関の制御に使用するために、種々の技
術がこれまで提案されている。
【0004】一般的な技術としては、吸気圧センサによ
る検出値を「なまし処理」することにより、吸気の脈動
に伴う吸気圧の変動を平滑化することが考えられる。
「なまし処理」とは、所定の周期でサンプリングされる
検出値を平均化処理することであり、その平均化の度合
いを「なまし係数」として任意に設定することができ
る。
【0005】この他、特開平1−318938号公報に
も同様の技術の一例が開示されている。即ち、この公報
の吸気管圧力計測装置では、吸気圧センサにより検出さ
れる吸気圧を所定の駆動周期毎にサンプリングし、その
サンプリングで得られる吸気圧の検出値を相加平均処理
して平均値を演算する。そして、内燃機関の過渡運転時
には、この平均値をそのまま吸気圧の計算値として燃料
噴射量の制御に使用する。一方で、内燃機関の定常運転
時には、上記の相加平均処理により得られた平均値を更
に平均化し、その平均化で得られる平均値をそのまま吸
気圧の計算値として燃料噴射量の制御に使用するように
している。即ち、この計測装置では、過渡運転時には、
吸気圧センサの検出値を「1回なまし処理」することに
より得られる計算値を吸気圧とし、定常運転時には、吸
気圧センサの検出値を「2回なまし処理」することによ
り得られる計算値を吸気圧として、それぞれ燃料噴射量
制御に使用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の一般
的な「なまし処理」による計測方法では、なまし係数を
大きくすると、吸気圧の計算値は、定常運転時には安定
するものの、過渡運転時には応答遅れが生じる傾向があ
った。逆に、なまし係数を小さくすると、吸気圧の計算
値は、過渡運転時の応答遅れは改善されるものの、定常
運転時にかえって不安定になる傾向があった。
【0007】一方、前記従来公報の計測装置では、図1
4に示すように、吸気圧の計算値は、定常運転時に安定
し、過渡運転時の応答性も前記一般的なまし処理に比べ
て改善されることになる。しかしながら、計算値の精度
としては、実際に燃焼室に取り込まれる吸気量との相関
性が充分ではなく、内燃機関の負荷に対する吸気圧計算
値の関係では、リニアリティのある特性が得られなかっ
た。
【0008】ここで、本願出願人は、4サイクルのレシ
プロエンジンで、吸気の脈動に伴う吸気圧の変動におい
て、その吸気圧の下限値、即ち、吸気行程の下死点付近
での検出値が、実際の吸気量を最も良く反映した吸気圧
となることを発見し、これを吸気圧の計算値として使用
することを考え出し、特願2000−293439の出
願で既に提案している。即ち、内燃機関の運転時に、図
15に示すように、脈動を伴って変化する吸気圧のAD
値pmadの下限値pmloを算出し、その下限値pm
loを吸気圧の検出値としての最終的な吸気圧PMとす
る内燃機関の吸気圧検出方法を提案している。
【0009】この提案技術につき、本出願人が更に検討
を重ねた結果、運転中のエンジンで吹き返しなどが発生
し、図15に時刻t1,t2で示すように、AD値pm
adの波形が乱れた場合、その乱れによる変則的な下限
値を吸気圧脈動の下限値pmloとして誤検出してしま
うおそれがあることが分かった。このような誤検出が起
きた場合、エンジンの吸入空気量は実際よりも多い値と
して算出され、それに応じて燃料噴射量が過剰に算出さ
れることから、空燃比がリッチ化して、ドライバビリテ
ィや排気エミッションを悪化させるなどの不具合を発生
させるおそれがある。
【0010】そこで、この発明は上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、安定性と応答性に優
れ、実際の吸気量との相関性の高い吸気圧の検出を可能
にすると共に、エンジン吹き返しなどによる誤検出を防
止することを可能にした内燃機関の吸気圧検出方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の内燃機関の吸気圧検出方法
は、内燃機関の運転時に吸気圧脈動の下限値を算出する
と共に、吸気圧脈動のなまし値を算出し、下限値がなま
し値より小さくなるとき下限値を吸気圧の検出値として
決定することを趣旨とする。
【0012】内燃機関の運転時には、吸気に脈動が発生
して吸気圧も脈動を伴うことから、この吸気圧を内燃機
関の制御のためにそのまま使用したのでは、その制御が
不安定になる。ここで、吸気圧脈動の検出値において、
その下限値が実際の吸気量を最も良く反映した吸気圧と
なることが既に発見されている。従って、上記発明の構
成によれば、吸気圧脈動の下限値が算出され、その下限
値が吸気圧の検出値として決定されることから、脈動を
伴う吸気圧にも拘わらず、吸気圧として吸気量に相関し
た適正な値と挙動が得られる。又、上記下限値がその下
限値と共に算出されるなまし値より小さくなるとき下限
値が吸気圧の検出値として決定されるので、例えば、内
燃機関の吹き返しなどにより、吸気圧脈動の波形が乱れ
て変則的な下限値が現れても、その変則的な下限値が除
外されて吸気圧の検出値として決定されることがない。
【0013】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明の内燃機関の吸気圧
検出方法において、なまし値の算出は、吸気圧脈動につ
き所定の周期でサンプリングされる値を平均化処理する
ものであり、異なるなまし係数で同時に複数のなまし値
を算出し、その中で下限値との比較に参照されるなまし
値を内燃機関の運転状態に応じて選択することを趣旨と
する。
【0014】上記発明の構成によれば、なまし値算出の
ためのなまし係数を変えることにより、異なる大きさの
なまし値が得られる。従って、下限値との比較に参照さ
れるなまし値を、内燃機関の運転状態に応じて選択する
ことにより、運転状態により異なる吸気圧脈動の特性に
合わせて、変則的な下限値が除外されて吸気圧の検出値
として決定されることがない。
【0015】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明の内燃機関の吸気圧検出装置は、内燃機関の吸
気圧を検出するための吸気圧検出手段と、吸気圧検出手
段による検出値に基づいて内燃機関の運転時における吸
気圧脈動の下限値を算出するための下限値算出手段と、
吸気圧検出手段による検出値に基づいて内燃機関の運転
時における吸気圧脈動のなまし値を算出するためのなま
し値算出手段と、下限値がなまし値より小さくなるとき
下限値を吸気圧の検出値として決定するための吸気圧決
定手段とを備えことを趣旨とする。
【0016】上記発明の構成によれば、内燃機関の運転
時に吸気圧検出手段による検出値に基づいて、下限値算
出手段により吸気圧脈動の下限値が算出されると共に、
なまし値算出手段により吸気圧脈動のなまし値が算出さ
れる。そして、下限値がなまし値より小さくなるとき、
吸気圧決定手段により下限値が吸気圧の検出値として決
定されることから、脈動を伴う吸気圧にも拘わらず吸気
圧として吸気量に相関した適正な値と挙動が得られる。
又、例えば、内燃機関の吹き返しなどにより吸気圧脈動
の波形が乱れて、変則的な下限値が現れても、その変則
的な下限値が除外されて吸気圧の検出値として決定され
ることがない。
【0017】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項3に記載の発明の内燃機関の吸気圧
検出装置において、なまし値算出手段は、吸気圧脈動に
つき所定の周期でサンプリングされる値を平均化処理す
るものであり、異なるなまし係数で同時に複数のなまし
値を算出することと、算出される複数のなまし値の中か
ら下限値との比較に参照されるなまし値を内燃機関の運
転状態に応じて選択するためのなまし値選択手段とを備
えたことを趣旨とする。
【0018】上記発明の構成によれば、なまし値算出の
ためのなまし係数が変えられることにより、異なる大き
さのなまし値が得られる。従って、下限値との比較に参
照されるなまし値が、なまし値選択手段により内燃機関
の運転状態に応じて選択されることにより、運転状態に
より異なる吸気圧脈動の特性に合わせて、変則的な下限
値が除外されて吸気圧の検出値として決定されることが
ない。
【0019】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、内燃機関の運転に関わる制御対象を制御す
るようにした制御装置において、内燃機関の回転速度を
検出するための回転速度検出手段と、内燃機関の吸気圧
を検出するための吸気圧検出手段と、吸気圧検出手段に
よる検出値に基づいて内燃機関の運転時における吸気圧
脈動の下限値を算出するための下限値算出手段と、吸気
圧検出手段による検出値に基づいて内燃機関の運転時に
おける吸気圧脈動のなまし値を算出するためのなまし値
算出手段と、下限値がなまし値より小さくなるとき下限
値を吸気圧の検出値として決定するための吸気圧決定手
段と、決定される吸気圧の検出値と回転速度の検出値と
に基づいて所要の制御量を得るための操作量を算出する
操作量算出手段と、算出される操作量に基づいて制御対
象を操作することにより制御量を制御するための制御手
段とを備えたことを趣旨とする。
【0020】上記発明の構成によれば、内燃機関の運転
時の回転速度が回転速度検出手段により検出される。同
じく、運転時の吸気圧が吸気圧検出手段により検出さ
れ、その検出値から、吸気圧脈動の下限値が下限値算出
手段により算出されると共に、吸気圧脈動のなまし値が
なまし値算出手段により算出される。更に、下限値がな
まし値より小さくなるとき、吸気圧決定手段により下限
値が吸気圧の検出値として決定される。そして、その決
定される吸気圧の検出値と回転速度の検出値とに基づい
て、操作量算出手段により所要の制御量を得るための操
作量が算出され、その操作量に基づき制御手段により制
御対象が操作されることにより制御量が制御される。従
って、吸気圧脈動の乱れによる変則的な下限値が除外さ
れて吸気圧の検出値として決定されることがなく、適正
な吸気圧脈動の下限値のみが吸気圧の検出値として制御
対象の制御に取り込まれる。このことから、脈動を伴う
吸気圧にも拘わらず制御量が不安定な値となることがな
く、制御対象が吸気圧の挙動に応じて適正に制御され
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関の吸気圧
検出方法及びその検出方法を使用した吸気圧検出装置、
その吸気圧検出装置を使用した内燃機関の制御装置を具
体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0022】図1に、本実施の形態のエンジンシステム
の概略構成を示す。車両に搭載されたエンジンシステム
は燃料を貯留する燃料タンク1を備える。燃料タンク1
に内蔵された燃料ポンプ2は、タンク1に貯留された燃
料を吐出する。内燃機関であるレシプロタイプの単気筒
エンジン3には、燃料噴射弁(インジェクタ)4が設け
られる。燃料ポンプ2から吐出された燃料は、燃料通路
5を通じてインジェクタ4に供給される。供給された燃
料は、インジェクタ4が作動することにより、吸気通路
6へ噴射される。吸気通路6には、エアクリーナ7を通
じて外部から空気が取り込まれる。吸気通路6に取り込
まれた空気とインジェクタ4から噴射された燃料は、可
燃混合気を形成して燃焼室8に吸入される。
【0023】吸気通路6には、所定のアクセル装置(図
示略)により操作されるスロットルバルブ9が設けられ
る。スロットルバルブ9が開閉されることにより、吸気
通路6から燃焼室8に吸入される空気量(吸気量)が調
節される。吸気通路6には、スロットルバルブ9を迂回
してバイパス通路10が設けられる。バイパス通路10
には、アイドル・スピード・コントロール・バルブ(I
SCバルブ)11が設けられる。ISCバルブ11は、
アイドル運転時、即ち、スロットルバルブ9の全閉時
に、エンジン3のアイドル回転速度を調節するために作
動させるものである。
【0024】燃焼室8に設けられた点火プラグ12は、
イグニッションコイル13から出力される点火信号を受
けてスパーク動作する。両部品12,13は、燃焼室8
に供給される可燃混合気に点火するための点火装置を構
成する。燃焼室8に吸入された可燃混合気は、点火プラ
グ12のスパーク動作により爆発・燃焼する。燃焼後の
排気ガスは、燃焼室8から排気通路14を通じて外部へ
排出される。排気通路14を流れる排気ガスは、三元触
媒15により浄化される。そして、燃焼室8における可
燃混合気の燃焼に伴い、ピストン16が運動してクラン
クシャフト17が回転することにより、車両を走行させ
る駆動力がエンジン3で得られる。
【0025】車両には、エンジン3を始動させるための
イグニションスイッチ18が設けられる。車両には、エ
ンジン3の各種制御を司る電子制御装置(ECU)20
が設けられる。車両用電源としてのバッテリ19は、イ
グニションスイッチ18を介してECU20に接続され
る。イグニションスイッチ18がオンされることによ
り、バッテリ19からECU20に電力が供給される。
【0026】エンジン3に設けられる各種センサ21,
22,23,24は、エンジン3の運転状態に関する各
種運転パラメータを検出するためのものであり、それぞ
れECU20に接続される。即ち、吸気通路6に設けら
れた吸気圧検出手段である吸気圧センサ21は、スロッ
トルバルブ9より下流側の吸気通路6における吸気圧p
mを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
エンジン3に設けられた水温センサ22は、エンジン3
の内部を流れる冷却水の温度(冷却水温)THWを検出
し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン
3に設けられた回転速度検出手段である回転速度センサ
23は、クランクシャフト17の回転速度(エンジン回
転速度)NEを検出し、その検出値に応じた電気信号を
出力する。排気通路14に設けられた酸素センサ24
は、排気通路14へ排出される排気ガス中の酸素濃度
(出力電圧)Oxを検出し、その検出値に応じた電気信
号を出力する。この酸素センサ24は、エンジン3の燃
焼室8に供給される可燃混合気の空燃比A/Fを得るた
めに使用される。
【0027】この実施の形態で、ECU20は、前述し
た各種センサ21〜24から出力される各種信号を入力
する。ECU20は、これらの入力信号に基づき、吸気
圧検出制御、燃料噴射制御及び点火時期制御等をそれぞ
れ実行するために、燃料ポンプ2、インジェクタ4、I
SCバルブ11及びイグニションコイル13等をそれぞ
れ制御する。この実施の形態で、ECU20は、本発明
の下限値算出手段、なまし値算出手段、吸気圧決定手
段、なまし値選択手段、操作量算出手段及び制御手段を
構成する。
【0028】ここで、吸気圧検出制御とは、吸気圧セン
サ21で検出される吸気圧pmに基づいて吸気脈動の影
響を排除した吸気圧の検出値を得るための制御である。
燃料噴射制御とは、エンジン3の運転状態に応じてイン
ジェクタ4による燃料噴射量及びその噴射タイミングを
制御することである。点火時期制御とは、エンジン3の
運転状態に応じてイグニションコイル13を制御するこ
とにより、各点火プラグ12による点火時期を制御する
ことである。
【0029】周知のように、ECU20は中央処理装置
(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム
アクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、外部
入力回路及び外部出力回路等を備える。ECU20は、
CPU、ROM、RAM及びバックアップRAMと、外
部入力回路及び外部出力回路等とをバスにより接続して
なる論理演算回路を構成する。ROMは、エンジン3の
各種制御に関する所定の制御プログラムを予め記憶した
ものである。RAMは、CPUの演算結果を一時記憶す
るものである。バックアップRAMは、予め記憶したデ
ータを保存するものである。CPUは、入力回路を介し
て入力される各種センサ21〜24の検出信号に基づ
き、所定の制御プログラムに従って前述した各種制御等
を実行する。
【0030】次に、ECU20が実行する各種制御のう
ち、吸気圧検出制御のための処理内容について説明す
る。図2に吸気圧検出制御プログラムをフローチャート
に示す。ECU20は、図2に示すルーチンを所定期間
毎に周期的に実行する。この実施の形態では、ECU2
0は「1ms」の周期でこのルーチンを実行する。
【0031】先ず、ステップ100で、ECU20は、
吸気圧センサ21で検出される吸気圧pmについて今回
のAD値pmadを読み込む。
【0032】次に、ステップ101で、ECU20は、
1/4なまし値pmsm4を算出する。ECU20は、こ
の算出を、以下の計算式(1)に従って行う。 pmsm4=(3/4)pmsm4o+(1/4)pmad …(1) ここで、「pmsm4o」は、前回の1/4なまし値pm
sm4を意味する。この計算式(1)は、毎回サンプリン
グされるAD値pmadを平均化処理することを示して
いる。
【0033】次に、ステップ102で、ECU20は、
1/32なまし値pmsm32を算出する。ECU20は、
この算出を、以下の計算式(2)に従って行う。 pmsm32=(31/32)pmsm32o+(1/32)pmad …(2) ここで、「pmsm32o」は、前回の1/32なまし値p
msm32を意味する。この計算式(2)は、毎回サンプ
リングされるAD値pmadを平均化処理することを示
している。
【0034】最後に、ステップ103で、ECU20
は、1/128なまし値pmsm128を算出する。ECU
20は、この算出を、以下の計算式(3)に従って行う。 pmsm128=(127/128)pmsm128o+(1/128)pma d …(3) ここで、「pmsm128o」は、前回の1/128なまし
値pmsm128を意味する。この計算式(3)は、毎回
サンプリングされるAD値pmadを平均化処理するこ
とを示している。
【0035】次に、ステップ104で、ECU20は、
今回のAD値pmadが前回のAD値pmadoより大
きいか否かを判断する。この判断結果が肯定である場
合、吸気圧pmが上昇しているものとして、ステップ1
05で、ECU20は、今回の圧力上昇フラグXPMU
Pを「1」に設定する。この判断結果が否定である場
合、ステップ120で、ECU20は、今回のAD値p
madが前回のAD値pmadoより小さいか否かを判
断する。この判断結果が否定である場合、吸気圧pmが
変化しなかったとして、今回の圧力上昇フラグXPMU
Pの設定を前回と同じとして、処理をステップ116へ
移行する。この判断結果が肯定である場合、吸気圧pm
が下降しているものとして、ステップ121で、ECU
20は、今回の圧力上昇フラグXPMUPを「0」に設
定して、処理をステップ116へ移行する。
【0036】ステップ105から移行してステップ10
6で、ECU20は、前回の圧力上昇フラグXPMUP
Oが「0」であるか否かを判断する。この判断結果が否
定である場合、前回に引き続いて吸気圧pmが上昇中で
あることから、ECU20は処理をステップ116へ移
行する。上記判断結果が肯定である場合、吸気圧pmが
下降から上昇に転じたものとして、処理をステップ10
7へ移行する。
【0037】ステップ107で、ECU20は、始動判
定フラグXSIDOUが「0」であるか否かを判断す
る。この始動判定フラグXSIDOUは、クランキング
によりエンジン3が始動される始動時に「1」に設定さ
れ、それ以外は「0」に設定されるものである。この実
施の形態では、回転速度センサ23で検出されるエンジ
ン回転速度NEの値が所定値(例えば「1150rp
m」)以下のときに、ECU20は、エンジン3の始動
時であると判断するようになっている。この判断結果が
否定である場合、即ち、エンジン3の始動時である場合
には、ECU20は、ステップ112で、吸気圧pmの
AD値pmadの1/128なまし値pmsm128をガー
ド値pmsmとして設定し、処理をステップ113へ移
行する。
【0038】ステップ107の判断結果が肯定である場
合、エンジン3の始動時でないものとし、ステップ10
8で、ECU20は、過渡判定フラグXKATOが
「1」であるか否かを判断する。この過渡判定フラグX
KATOは、エンジン1の過渡運転時、即ち、加速運転
が行われるときに「1」に設定され、それ以外は「0」
に設定されるものである。この判断結果が否定である場
合、即ち、エンジン3の過渡運転時ではないとき、EC
U20は、ステップ111で、吸気圧pmのAD値pm
adの1/32なまし値pmsm32をガード値pmsmと
して設定し、処理をステップ113へ移行する。
【0039】ステップ108の判断結果が肯定である場
合、エンジン3の過渡運転時であるものとして、ステッ
プ109で、ECU20は、過渡タイミングTKATO
(過渡判定フラグXKATOが「1」に設定されたと
き)からクランク角度で「1440°」だけ経過する前
であるか否かを判断する。この判断結果が肯定である場
合、過渡運転から定常運転への移行前であるものとし
て、ECU20は、ステップ110で、吸気圧pmのA
D値pmadの1/4なまし値pmsm4をガード値pm
smとして設定し、処理をステップ113へ移行する。
この判断結果が否定である場合、過渡運転から定常運転
への移行後であるものとして、ECU20は、ステップ
111で、1/32なまし値pmsm32をガード値pms
mとして設定し、処理をステップ113へ移行する。
【0040】ステップ110〜112から移行してステ
ップ113で、ECU20は、下降から上昇へ転じた吸
気圧pmの前回のAD値pmadoがガード値pmsm
より小さいか否かを判断する。この判断結果が否定であ
る場合、ECU20は、そのまま処理をステップ116
へ移行する。この判断結果が肯定である場合、ステップ
114で、ECU20は、前回のAD値pmadoを吸
気圧pmの下限値pmloとして設定する。即ち、脈動
を伴う吸気圧pmより連続して得られる多数のAD値p
madの中から脈動の谷に位置する下限値pmloを算
出する。
【0041】そして、ステップ115で、ECU20
は、今回得られた下限値pmloを、最終的に求めるべ
き吸気圧PMとして設定する。
【0042】その後、ステップ120,121,10
6,113,115から移行してステップ116で、E
CU20は、今回のAD値pmadを前回のAD値pm
adoとして設定する。
【0043】次に、ステップ117で、ECU20は、
今回の圧力上昇フラグXPMUPが「1」であるか否か
を判断する。この判断結果が肯定である場合、ステップ
118で、ECU20は、前回の上昇判定フラグXPM
UPOを「1」に設定する。この判断結果が否定である
場合、ステップ119で、ECU20は、前回の上昇判
定フラグXPMUPOを「0」に設定する。
【0044】このように、ECU20は、本ルーチンの
処理を一旦終了し、次の演算周期のタイミングを待って
ステップ100からの処理を再開する。
【0045】ここで、吸気圧脈動における吸気圧pmの
AD値pmadの挙動と、そのAD値pmadに基づき
上記ステップ117〜119で算出される各なまし値p
msm4,pmsm32,pmsm128の挙動を図3
のタイミングチャートに部分的に示す。このタイミング
チャートから明らかなように、各なまし値pmsm4,
pmsm32,pmsm128の絶対値は、ベースとな
るAD値pmadのそれよりも低く、各なまし値pms
m4,pmsm32,pmsm128の絶対値のピーク
は、ベースとなるAD値pmadのそれよりも遅れて現
れることが分かる。
【0046】そして、上記ルーチンでは、エンジン3の
運転時に吸気圧pmの脈動の下限値pmloを算出し、
その下限値pmloを吸気圧pmの検出値としての最終
的な吸気圧PMとして決定するようにしている。そのた
めに、図4に示すように、脈動を伴う吸気圧pmにつ
き、サンプリングされる前回のAD値pmadoと今回
のAD値pmadとを比較して、吸気圧pmの下降又は
上昇を判断すると共に、下降から上昇への転換を判断す
る。そして、下降から上昇への転換時における前回のA
D値pmadoを下限値pmloとして算出し、その下
限値pmloを最終的な吸気圧PMの値として決定する
ようにしている。
【0047】ここで、上記ルーチンでは、下限値pml
oが各なまし値pmsm4,pmsm32,pmsm1
28より小さくなるとき、その下限値pmloを吸気圧
pmの検出値である最終的な吸気圧PMとして決定する
ようにしている。従って、図3において時刻t1に示す
ように、AD値pmadに変則的な下限値が現れても、
その変則的な下限値が1/32なまし値pmsm32又は1/
128なまし値pmsm128より大きい場合には、その
変則的な下限値が下限値pmloの設定から除外されて
最終的な吸気圧PMとして決定されることがない。
【0048】この実施の形態のエンジンシステムでは、
上記のように検出される最終的な吸気圧PMを使用して
燃料噴射制御が行われる。そこで、次に、この燃料噴射
制御の処理内容について説明する。図5に燃料噴射制御
のプログラムをフローチャートに示す。ECU20は、
このルーチンを所定期間毎に周期的に実行する。
【0049】先ず、ステップ200で、ECU20は回
転速度センサ23の検出値に基づきエンジン回転速度N
Eの値を読み込む。
【0050】ステップ210で、ECU20は、最終的
な吸気圧PMの値を読み込む。即ち、脈動を伴う吸気圧
pmの下限値pmloを最終的な吸気圧PMの値として
読み込む。
【0051】ステップ220で、ECU20は、読み込
まれたエンジン回転速度NEの値と吸気圧PMの値とに
基づいて基本燃料噴射量TAUBSEを算出する。EC
U20は、この基本燃料噴射量TAUBSEの算出を、
予め定められた関数データ(噴射量マップ)を参照する
ことにより行う。この関数データでは、エンジン3の燃
焼室8に吸入される吸気量が、吸気圧PMの値とエンジ
ン回転速度NEの値から決定され、その吸気量に応じた
基本燃料噴射量TAUBSEが決定されるようになって
いる。
【0052】ステップ230で、ECU20は、水温セ
ンサ22の検出値に基づき冷却水温THWの値を読み込
む。そして、ステップ240で、ECU20は、読み込
まれた冷却水温THWの値に基づき、エンジン3の暖機
状態に応じて基本燃料噴射量TAUBSEを補正するた
めの暖機補正係数KTHWを算出する。
【0053】ステップ250で、ECU20は、燃焼室
8に供給される空気と燃料との可燃混合気の空燃比A/
Fを補正するための空燃比補正係数FAFの値を読み込
む。この空燃比補正係数FAFは、酸素センサ24の検
出値から読み込まれる酸素濃度Oxの値に基づいて算出
されるものである。
【0054】ステップ260で、ECU20は、上記の
ように算出された基本燃料噴射量TAUBSEを、暖機
補正係数KTHW及び空燃比補正係数FAF等に基づい
て補正することにより最終燃料噴射量TAUの値を算出
する。
【0055】その後、ステップ270で、ECU20
は、算出された最終燃料噴射量TAUの値に基づいてイ
ンジェクタ4を制御することにより、インジェクタ4か
ら噴射される燃料量を制御するのである。
【0056】この実施の形態のエンジンシステムでは、
上記のように検出される最終的な吸気圧PMを使用して
点火時期制御が行われる。そこで、この点火時期制御の
処理内容について説明する。図6に点火時期制御のプロ
グラムをフローチャートに示す。ECU20は、このル
ーチンを所定期間毎に周期的に実行する。
【0057】先ず、ステップ300で、ECU20は回
転速度センサ23の検出値に基づきエンジン回転速度N
Eの値を読み込む。
【0058】ステップ310で、ECU20は、最終的
な吸気圧PMの値を読み込む。即ち、脈動を伴う吸気圧
pmの下限値pmloを最終的な吸気圧PMの値として
読み込む。
【0059】ステップ320で、ECU20は、読み込
まれたエンジン回転速度NEの値と吸気圧PMの値とに
基づいて基本点火時期ITBSEを算出する。ECU2
0は、この基本点火時期ITBSEの算出を、予め定め
られた関数データ(点火時期マップ)を参照することに
より行う。この関数データでは、エンジン3の燃焼室8
に吸入される吸気量が、吸気圧PMの値とエンジン回転
速度NEの値から決定され、その吸気量に応じた基本点
火時期ITBSEが決定されるようになっている。
【0060】ステップ330で、ECU20は、水温セ
ンサ22の検出値に基づき冷却水温THWの値を読み込
む。そして、ステップ340で、ECU20は、読み込
まれた冷却水温THWの値に基づき、エンジン3の暖機
状態に応じて基本点火時期ITBSEを補正するための
暖機補正係数K1を算出する。
【0061】ステップ350で、ECU20は、上記の
ように算出された基本点火時期ITBSEを、暖機補正
係数K1等に基づき補正することにより、最終点火時期
ITの値を算出する。
【0062】その後、ステップ360で、ECU20
は、算出された最終点火時期ITの値に基づいてイグニ
ションコイル13を制御することにより、点火プラグ1
2による点火時期を制御する。
【0063】以上説明した本実施の形態のエンジンシス
テムにおいて、エンジン3の運転時には吸気通路6で吸
気の脈動が発生して、吸気圧センサ21で検出される吸
気圧pmは脈動を伴ったものとなる。このため、脈動を
伴った吸気圧pmを、エンジン3の各種制御を実行する
ための運転パラメータの一つとしてそのまま使用したの
では、各種制御が不安定となる。
【0064】ここで、本願出願人は、脈動を伴う吸気圧
pmの検出値において、その下限値pmloが実際に燃
焼室8に吸入される吸気量を最も良く反映した吸気圧と
なることを発見した。そこで、このエンジンシステムが
実行する吸気圧検出方法では、吸気圧脈動、即ち、脈動
を伴う吸気圧pmについてその下限値pmloを算出
し、その下限値pmloを最終的な吸気圧PMとして決
定するようにしている。このことから、脈動を伴う吸気
圧pmにも拘わらず、最終的な吸気圧PMとして吸気量
に相関した適正な値と挙動が得られる。これによって、
安定性と応答性に優れ、実際の吸気量との相関性の高い
吸気圧PMを検出することができるようになる。
【0065】図7(a),(b)には、アクセル開度の
変化に対する吸気圧の挙動をタイムチャートに示す。図
7(b)において、破線は吸気圧pmのAD値pmad
を示し、実線は本実施の形態の検出により得られる最終
的な吸気圧PMを示し、2点鎖線は従来のなまし処理に
よるなまし吸気圧を示す。
【0066】このチャートからも明らかなように、加速
開始前と加速終了後では、変化のないアクセル開度の挙
動に合わせて吸気圧PMも安定することが分かる。又、
加速開始から加速終了までの間の過渡運転時では、吸気
圧PMも段階的に速やかに上昇することが分かる。これ
を、2点鎖線で示す従来のなまし吸気圧の挙動と比較す
ると、本実施の形態の吸気圧PMは、加速終了後の時刻
t1に安定するのに対し、従来のなまし吸気圧は、かな
り遅れた時刻t2に安定することになる。従って、本実
施の形態の吸気圧検出方法によれば、両時刻t1,t2
の間の時間だけ応答性を改善した吸気圧PMを検出でき
ることが分かる。
【0067】図8に、エンジン負荷に対する吸気圧の算
出特性をグラフに示す。このグラフから明らかなよう
に、従来のなまし吸気圧は、エンジン負荷の増加に対し
て曲線的に増加するのに対し、本実施の形態の吸気圧P
Mでは、直線的に増加することが分かる。即ち、本実施
の形態の吸気圧PMの方がエンジン負荷に対してリニア
リティがあることが分かる。このことは、アクセル装置
によるスロットルバルブ9の動きに対して吸気圧PMが
リニアに反応することを意味し、過渡時に検出される吸
気圧PMの応答性が向上していることを示している。こ
れによって、吸気圧PMから換算される吸気量が、従来
のなまし吸気圧により換算される吸気量に対して、より
正確なものになることが分かる。
【0068】ところで、この実施の形態のエンジン3で
は、運転中に吹き返しなどが発生すると、吸気通路6で
の吸気圧脈動の波形が乱れ、その乱れによる変則的な下
限値が吸気圧脈動の下限値に混じって現れることがあ
る。
【0069】これに対して、この実施の形態では、脈動
を伴う吸気圧pmのAD値pmadの下限値と共に算出
されるAD値pmadの各種なまし値pmsm4,pm
sm32,pmsm128をガード値pmsmとして使
用する。そして、計算上は下限値となるAD値pmad
が、上記ガード値pmsmより小さくなるとき、その下
限値となるAD値pmadを吸気圧pmの検出値である
最終的な吸気圧PMとして決定するようにしている。従
って、例えば、エンジン3の吹き返しなどにより、脈動
を伴う吸気圧pmの波形が乱れて変則的な下限値が現れ
ても、その変則的な下限値が正規の下限値から除外され
るので、変則的な下限値が最終的な吸気圧PMの値とし
て決定されることがない。このため、エンジン3の吹き
返しなどにより脈動を伴う吸気圧pmが乱れても、最終
的な吸気圧PMの誤検出を防止することができる。
【0070】しかも、この実施の形態では、各なまし値
pmsm4,pmsm32,pmsm128を、エンジ
ン3の運転状態に応じて選択的にガード値pmsmとし
て使用するようにしている。
【0071】即ち、エンジン3の定常運転時には、1/32
なまし値pmsm32をガード値pmsmとして使用
し、計算上は下限値となるAD値pmadが、上記ガー
ド値pmsmより小さくなるとき、その下限値となるA
D値pmadを最終的な吸気圧PMとして決定するよう
にしている。例えば、定常運転時としてのアイドル運転
時には、脈動を伴う吸気圧pmのAD値pmadは、図
9に実線で示すように変化し、そのAD値pmadの1/
32なまし値pmsm32は、図9に2点鎖線で示すよう
に変化する。ここで、AD値pmadの波形に乱れがな
ければ、その下限値pmloが、図9に細線で示すよう
に、最終的な吸気圧PMとして正常に決定される。そし
て、図9の時刻t1,t2に示すように、吹き返しなど
によりAD値pmadの波形が乱れて変則的な下限値が
現れても、その下限値がガード値pmsmとなる1/32な
まし値pmsm32より大きいことから、図9に破線で
示すように、変則的な下限値が最終的な吸気圧PMとし
て誤検出されることがない。そして、この実施の形態で
は、正常に検出された最終的な吸気圧PMを、燃料噴射
量制御と点火時期制御に取り込んでいることから、正常
な吸気量を算出することができ、定常運転に見合った適
正な燃料噴射制御と適正な点火時期制御を実行すること
ができる。この結果、吹き返しなどによる乱れの影響を
受けることのない安定した定常運転をエンジン3で実現
することができる。
【0072】又、エンジン3の始動時には、1/128なま
し値pmsm128をガード値pmsmとして使用し、
計算上は下限値となるAD値pmadが、上記ガード値
pmsmより小さくなるとき、その下限値となるAD値
pmadを最終的な吸気圧PMとして決定するようにし
ている。例えば、クランキングによりエンジン3の始動
が開始されてからアイドル運転へ移行するまでの間は、
脈動を伴う吸気圧pmのAD値pmadは、図10に実
線で示すように変化し、そのAD値pmadの1/128な
まし値pmsm128は、図10に2点鎖線で示すよう
に変化する。ここで、始動時には、1/32なまし値pms
m32ではなく1/128なまし値pmsm128をガード
値pmsmとして使用するのは、変則的な下限値を最終
的な吸気圧PMとして誤検出するのを防止するためであ
る。即ち、1/32なまし値pmsp32の振幅は、1/128
なまし値128のそれより大きいことから、始動時に1/
32なまし値pmsp32をガード値pmsmとして使用
すると、図10の時刻t1に示すように、ガード値pm
smが吹き返しなどによる変則的な下限値より大きくな
り、その下限値を最終的な吸気圧PMとして誤検出する
おそれがある。そこで、始動時には、1/32なまし値pm
sm32よりも振幅の小さい1/128なまし値pmsm1
28をガード値pmsmとして使用することにより、変
則的な下限値を最終的な吸気圧PMとして誤検出しない
ようにしている。この実施の形態では、エンジン回転速
度NEが所定値(例えば「1150rpm」)以下の場
合に1/128なまし値pmsm128を、エンジン回転速
度NEが所定値(例えば「1150rpm」)より高い
場合に1/32なまし値pmsm32を、それぞれガード値
pmsmとして使用することになる。そして、この実施
の形態では、正常に検出された最終的な吸気圧PMを、
燃料噴射量制御と点火時期制御に取り込んでいることか
ら、正常な吸気量を算出することができ、始動時に見合
った適正な燃料噴射制御と適正な点火時期制御を実行す
ることができる。この結果、吹き返しなどによる乱れの
影響を受けることのない安定した始動をエンジン3で実
現することができる。
【0073】一方、エンジン3の過渡運転時には、1/4
なまし値pmsm4をガード値pmsmとして使用し、
計算上は下限値となるAD値pmadが、上記ガード値
pmsmより小さくなるとき、その下限値となるAD値
pmadを最終的な吸気圧PMとして決定するようにし
ている。エンジン3が定常状態から加速する過渡時に
は、脈動を伴う吸気圧pmのAD値pmadは、図11
に実線で示すように変化し、そのAD値pmadの1/4
なまし値pmsm4は、図11に2点鎖線で示すように
変化する。ここで、過渡時に、1/32なまし値pmsm3
2ではなく1/4なまし値pmsm4をガード値pmsm
として使用するのは、過渡時には、AD値pmadの挙
動に対して図11に1点鎖線で示すように、1/32なまし
値pmsm32の挙動が遅れるためであり、1/32なまし
値pmsm32よりも1/4なまし値pmsm4をガード
値pmsmとして使用した方が、最終的な吸気圧PMと
すべき適正な下限値pmloが得られるからである。こ
の実施の形態のエンジン3では、エンジン行程の2サイ
クル後には1/32なまし値pmsm32がAD値pmad
に追いつくことから、その移行期間は720℃A前の吸
気圧pmとの変化量を比較して過渡判定フラグXKAT
Oが「1」になってからエンジン行程で「1440℃A
(エンジン行程2サイクル)」としている。そして、こ
の実施の形態では、適正に検出された最終的な吸気圧P
Mを、燃料噴射量制御と点火時期制御に取り込んでいる
ことから、適正な吸気量を算出することができ、過渡時
に見合った適正な燃料噴射制御と適正な点火時期制御を
実行することができる。この結果、応答性に優れた過渡
運転をエンジン3で実現することができる。又、例え
ば、加速時に応答遅れがあって、吸入空気量に対して最
終燃料噴射量TAUが少なくなり空燃比A/Fがリーン
化するのとは異なり、この実施の形態では、加速時に、
吸入空気量に対して適正な最終燃料噴射量TAUが得ら
れ、空燃比A/Fが適正化するので、エンジン回転速度
NEを順調に高めることができ、適正なドライバビリテ
ィを確保することができる。
【0074】図12には、エンジン3の過渡運転時(加
速時)におけるAD値pmad、1/4なまし値pmsm
4、下限値pmlo(=最終的な吸気圧PM)、空燃比
A/F及びエンジン回転速度NEの挙動をタイミングチ
ャートに示す。図13には、同じく過渡運転時(加速
時)におけるAD値pmad、1/32なまし値pmsm3
2、下限値pmlo(=最終的な吸気圧PM)、空燃比
A/F及びエンジン回転速度NEの挙動をタイミングチ
ャートに示す。
【0075】図12から明らかなように、AD値pma
dとの比較に1/4なまし値pmsm4を使用した場合
は、時刻t0で加速を開始した直後の時刻t1にAD値
pmadの変化がとらえられて下限値pmlo(=最終
的な吸気圧PM)が決定され、空燃比A/Fが適正化さ
れることから、その後のエンジン回転速度NEは順調に
上昇することが分かる。これに対して、図13では、A
D値pmadとの比較に1/32なまし値pmsm32を使
用していることから、時刻t0で加速を開始してから少
し遅れた時刻t2にAD値pmadの変化がとらえられ
て下限値pmlo(=最終的な吸気圧PM)が決定され
る。このため、加速開始後に空燃比A/Fがリーン化し
て、その後のエンジン回転速度NEの上昇が遅れること
が分かる。両図12,13の比較から、過渡運転時に
は、AD値pmadとの比較に、1/32なまし値pmsm
32ではなく、1/4なまし値pmsm4を使用すること
のメリットが明らかである。
【0076】上記のようにこの実施の形態の吸気圧検出
方法及び吸気圧検出装置によれば、なまし値算出のため
のなまし係数を変えることにより、異なる大きさの3つ
のなまし値pmsm4,pmsm32,pmsm128
が得られる。従って、AD値pmadの下限値との比較
に参照されるなまし値としてのガード値pmsmを、エ
ンジン3の運転状態に応じて、3つのなまし値pmsm
4,pmsm32,pmsm128の中から選択するこ
とにより、運転状態により異なる吸気圧脈動の特性に合
わせて、エンジン吹き返しなどによる変則的な下限値が
除外されて最終的な吸気圧PMとして決定されることが
ない。このため、エンジン3の各種運転状態に応じてA
D値pmadに係る下限値pmloを適正に算出するこ
とができ、最終的な吸気圧PMの検出を運転状態に応じ
て適正に行うことができる。
【0077】この実施の形態のエンジンシステムによれ
ば、エンジン3の運転時にエンジン回転速度NEが回転
速度センサ23により検出される。同じく、運転時に吸
気圧pmが吸気圧センサ21により検出され、その検出
値のAD値pmadから吸気圧脈動の下限値pmloが
ECU20により算出される。同じく、運転時に吸気圧
pmが吸気圧センサ21により検出され、その検出値の
AD値pmadから吸気圧脈動の各種なまし値pmsm
4,pmsm32,pmsm128がECU20により
算出される。それら3つのなまし値pmsm4,pms
m32,pmsm128の一つがエンジン3の運転状態
に応じて選択され、ガード値pmsmとして使用され
る。上記算出された下限値pmloがこのガード値pm
smより小さくなるとき、その下限値pmloが最終的
な吸気圧PMとして決定される。そして、決定された最
終的な吸気圧PMの値とエンジン回転速度NEの検出値
とに基づいて、最終燃料噴射量TAU及び最終点火時期
ITがECU20により操作量としてそれぞれ算出され
る。そして、それら操作量TAU,ITに基づいてイン
ジェクタ4及びイグニションコイル13等がECU20
によりそれぞれ制御されることにより、燃料噴射制御及
び点火時期制御が実行される。従って、脈動を伴う吸気
圧pmのAD値pmadの中から、エンジン3の吹き返
しなどに起因するAD値pmadの乱れによる変則的な
下限値が除外され、適正な下限値pmloのみが最終的
な吸気圧PMの値としてインジェクタ4及びイグニショ
ンコイル13等の制御に取り込まれる。このことから、
吸気圧pmが脈動を伴い、その脈動に乱れが生じること
があるにも拘わらず、操作量としての最終燃料噴射量T
AU及び最終点火時期ITの値が適正に求められ、イン
ジェクタ4及びイグニションコイル13等が吸気圧pm
の挙動に応じて適正に制御されるようになる。この結
果、安定性と応答性に優れた燃料噴射制御及び点火時期
制御を実行することができ、実際の吸気量との相関性が
高く、吸気圧脈動の乱れの影響の少ない正確な燃料噴射
制御及び点火時期制御を実行することができる。併せ
て、エンジン3の吹き返しなどに影響を受けることのな
い安定した制御を実行することができる。
【0078】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0079】(1)前記実施の形態では、本発明の吸気
圧検出方法、吸気圧検出装置、内燃機関の制御装置等を
単気筒のエンジン3を含むエンジンシステムに具体化し
たが、2気筒や3気筒、或いはそれ以上の気筒数のエン
ジンを含むエンジンシステムに具体化することもでき
る。但し、気筒数が多ければ吸気脈動の振幅も小さくな
ることから、本発明の効果は1〜3の気筒数のエンジン
で特に有効と言える。
【0080】(2)前記実施の形態では、本発明を燃料
噴射制御及び点火時期制御に具体化したが、それらの制
御に限られるものではなく、吸気圧を運転パラメータの
一つとして使用する排気還流制御等のその他の制御に使
用してもよい。
【0081】(3)前記実施の形態では、エンジン3の
定常運転時には、1/32なまし値pmsm32をAD値p
madとの比較に使用し、エンジン3の始動時には、1/
128なまし値pmsm128をAD値pmadとの比較
に使用し、エンジン3の過渡運転時には、1/4なまし値
pmsm4をAD値pmadとの比較に使用した。これ
に対して、AD値pmadとの比較に使用されるなまし
値のなまし係数を、対象となるエンジンの形式や排気量
に応じ適宜変更してもよい。即ち、1/4なまし値pms
m4、1/32なまし値pmsm32及び1/128なまし値p
msm128以外に、例えば、1/8なまし値pmsm
8、1/16なまし値pmsm16及び1/64なまし値pms
m64を使用することもできる。
【0082】(4)前記実施の形態では、1/32なまし値
pmsm32から1/4なまし値pmsm4への移行期間
を過渡判定フラグXKATOが「1」になってから、エ
ンジン行程で「1440°CA(エンジン行程2サイク
ル)」とした。これに対し、移行期間を対象となるエン
ジンの形式や排気量に応じ適宜変更してもよい。即ち、
「1440°CA」以外に「1080°CA(エンジン
行程1.5サイクル)」や「2160°CA(エンジン
行程3サイクル)」を使用することもできる。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
安定性と応答性に優れ、実際の吸気量との相関性の高い
吸気圧の検出を行うことができると共に、エンジン吹き
返しなどによる吸気圧の誤検出を防止することができ
る。
【0084】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、内燃機関の各種運転
状態に応じて吸気圧脈動に係る下限値を適正に算出する
ことができ、吸気圧の検出を運転状態に応じて適正に行
うことができる。
【0085】請求項3に記載の発明の構成によれば、安
定性と応答性に優れ、実際の吸気量との相関性の高い吸
気圧の検出を行うことができると共に、エンジン吹き返
しなどによる吸気圧の誤検出を防止することができる。
【0086】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項3に記載の発明の効果に加え、内燃機関の各種運転
状態に応じて吸気圧脈動に係る下限値を適正に算出する
ことができ、吸気圧の検出を運転状態に応じて適正に行
うことができる。
【0087】請求項5に記載の発明の構成によれば、安
定性と応答性に優れ、実際の吸気量との相関性の高い正
確な内燃機関制御を実行することができ、併せて、内燃
機関の吹き返しなどに影響を受けることのない安定した
制御を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、エンジンシステムを示す
概略構成図である。
【図2】吸気圧検出制御のプログラムを示すフローチャ
ートである。
【図3】脈動を伴う吸気圧のAD値とそのなまし値を示
す説明図である。
【図4】脈動を伴う吸気圧のAD値等を示す説明図であ
る。
【図5】燃料噴射制御のプログラムを示すフローチャー
トである。
【図6】点火時期制御のプログラムを示すフローチャー
トである。
【図7】(a),(b)はアクセル開度の変化に対する
吸気圧の挙動を示すタイムチャートである。
【図8】エンジン負荷に対する吸気圧の算出特性を示す
グラフである。
【図9】定常運転時の吸気圧のAD値とその1/32なまし
値の挙動を示すタイムチャートである。
【図10】(a),(b)は始動運転時のエンジン回転
速度、吸気圧のAD値とその1/32なまし値及び1/128な
まし値の挙動を示すタイムチャートである。
【図11】(a),(b)は過渡運転時の過渡判定フラ
グ、吸気圧のAD値とその1/4なまし値及び1/32なまし
値の挙動を示すタイムチャートである。
【図12】(a)〜(c)は過渡運転時の吸気圧、空燃
比及びエンジン回転速度の挙動を示すタイムチャートで
ある。
【図13】(a)〜(c)は、同じく過渡運転時の吸気
圧、空燃比及びエンジン回転速度の挙動を示すタイムチ
ャートである。
【図14】従来の吸気圧の検出値と計算値の挙動を示す
タイムチャートである。
【図15】従来の吸気圧検出方法を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
3 エンジン(内燃機関) 4 インジェクタ(燃料噴射弁、制御対象) 6 吸気通路 12 点火プラグ(制御対象) 13 イグニションコイル(制御対象) 20 ECU(下限値算出手段、なまし値算出手段、吸
気圧決定手段、なまし値選択手段、操作量算出手段及び
制御手段) 21 吸気圧センサ(吸気圧検出手段) 23 回転速度センサ(回転速度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 AA03 BA04 CA09 DA04 DA31 EA01 EA04 EA11 EB01 EB25 EB26 FA11 FA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転時に吸気圧脈動の下限値
    を算出すると共に、前記吸気圧脈動のなまし値を算出
    し、前記下限値が前記なまし値より小さくなるとき前記
    下限値を吸気圧の検出値として決定することを特徴とす
    る内燃機関の吸気圧検出方法。
  2. 【請求項2】 前記なまし値の算出は、前記吸気圧脈動
    につき所定の周期でサンプリングされる値を平均化処理
    するものであり、異なるなまし係数で同時に複数のなま
    し値を算出し、その中で前記下限値との比較に参照され
    るなまし値を前記内燃機関の運転状態に応じて選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気圧検
    出方法。
  3. 【請求項3】 内燃機関の吸気圧を検出するための吸気
    圧検出手段と、 前記吸気圧検出手段による検出値に基づいて前記内燃機
    関の運転時における吸気圧脈動の下限値を算出するため
    の下限値算出手段と、 前記吸気圧検出手段による検出値に基づいて前記内燃機
    関の運転時における吸気圧脈動のなまし値を算出するた
    めのなまし値算出手段と、 前記下限値が前記なまし値より小さくなるとき前記下限
    値を吸気圧の検出値として決定するための吸気圧決定手
    段とを備えたことを特徴とする内燃機関の吸気圧検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記なまし値算出手段は、吸気圧脈動に
    つき所定の周期でサンプリングされる値を平均化処理す
    るものであり、異なるなまし係数で同時に複数のなまし
    値を算出することと、 前記算出される複数のなまし値の中から前記下限値との
    比較に参照されるなまし値を前記内燃機関の運転状態に
    応じて選択するためのなまし値選択手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気圧検出装
    置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の運転に関わる制御対象を制御
    するようにした制御装置において、 前記内燃機関の回転速度を検出するための回転速度検出
    手段と、 前記内燃機関の吸気圧を検出するための吸気圧検出手段
    と、 前記吸気圧検出手段による検出値に基づいて前記内燃機
    関の運転時における吸気圧脈動の下限値を算出するため
    の下限値算出手段と、 前記吸気圧検出手段による検出値に基づいて前記内燃機
    関の運転時における吸気圧脈動のなまし値を算出するた
    めのなまし値算出手段と、 前記下限値が前記なまし値より小さくなるとき前記下限
    値を吸気圧の検出値として決定するための吸気圧決定手
    段と、 前記決定される吸気圧の検出値と前記回転速度の検出値
    とに基づいて所要の制御量を得るための操作量を算出す
    る操作量算出手段と、 前記算出される操作量に基づいて前記制御対象を操作す
    ることにより前記制御量を制御するための制御手段とを
    備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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