JP2003082838A - 建物付設物の床構造及びその床施工方法 - Google Patents

建物付設物の床構造及びその床施工方法

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JP2003082838A
JP2003082838A JP2001279445A JP2001279445A JP2003082838A JP 2003082838 A JP2003082838 A JP 2003082838A JP 2001279445 A JP2001279445 A JP 2001279445A JP 2001279445 A JP2001279445 A JP 2001279445A JP 2003082838 A JP2003082838 A JP 2003082838A
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floor
building
waterproof pan
mounting
draining
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JP2001279445A
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Kozo Okada
耕造 岡田
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床部材を床受け部材に取り付ける作業を床部
材の上面などの床部材の上側から行うことが可能で、作
業性の向上を図ることができる建物付設物の床構造及び
その床施工方法を提供すること。 【解決手段】 建物付設物であるバルコニ2の床2A
は、床受け部材である根太8の上に床部材である防水パ
ン10を載せることにより形成され、防水パン10を根
太8に取り付けるための取付部材11,12は、止着具
で根太8の上面に止着されるとともに、上部の下向きに
開口した係止部11A,12Aの内部に防水パン10の
端部の立上部を挿入させることによって上から防水パン
10に係止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に付設される
建物付設物の床構造及びその床を施工する方法に係り、
例えば、バルコニ、ベランダ、テラス、集合住宅用外階
段、集合住宅用外廊下等の建物付設物に利用できるもの
である。
【0002】
【背景技術】建物付設物であるバルコニの床を施工する
ため、建物の外面に固定した根太受け部材とバルコニの
構造材である桁梁との間に複数の根太を架設し、床受け
部材となっているこれらの根太の上にバルコニの床部材
である防水パンを載せてバルコニの床を形成する場合が
ある。このようにバルコニの床を施工する場合、従来で
は、防水パンを根太に取り付けるために、根太と、防水
パンの下面から下向きに突出する脚部とを取付部材で連
結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これによると、取付部
材によって防水パンを根太に取り付ける作業は防水パン
の下面側で行わなければならないため、防水パンを根太
の上に載せた後、作業者は、バルコニの下に一旦降りて
から脚立や梯子等を用いて防水パンの下面まで登らなけ
ればならず、このため、防水パンの根太への取付作業に
多くの手間がかかり、作業を効率的に実施できないおそ
れがある。
【0004】本発明の目的は、床部材を床受け部材に取
り付ける作業を床部材の上面などの床部材の上側から行
うことが可能となり、作業性の向上を図ることができる
ようになる建物付設物の床構造及びその床施工方法を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物付設物
の床構造は、建物付設物の床受け部材の上に載せられる
床部材と、この床部材を前記床受け部材に取り付けるた
めの取付部材とを有して構成される建物付設物の床構造
において、前記取付部材は、前記床受け部材の上面に止
着されるとともに、前記床部材に上から係止されること
を特徴とするものである。
【0006】また、本発明に係る建物付設物の床施工方
法は、建物付設物の床受け部材の上に床部材を載せ、次
いで、前記床受け部材の上面に取付部材を止着するとと
もに、この取付部材を前記床部材に上から係止させるこ
とにより、前記床部材を前記床受け部材に前記取付部材
によって取り付けることを特徴とするものである。
【0007】以上の本発明によると、床受け部材に床部
材を取り付けるための取付部材は、床受け部材の上面に
止着されて床部材に上から係止されるため、取付部材を
床受け部材に止着するための作業と、取付部材を床部材
に係止させてこの床部材を床受け部材に取付部材を介し
て取り付けるための作業とを、作業者が床部材の上面に
乗るなどして床部材の上側から行えることになり、床部
材を床受け部材に取り付けるために作業者は建物付設物
の下に一旦降りる必要はないため、これらの作業を効率
的に行える。
【0008】以上において、取付部材を床受け部材の上
面に止着することは、ビス、リベット、ステープル等の
止着具を用いて行ってもよく、また、取付部材と床受け
部材に形成した凹凸や孔と突起等による係合、係止、嵌
合、引っ掛け等により行ってもよく、さらに、接着、粘
着、溶接等で行ってもよく、取付部材を床受け部材に止
着するための手段は任意である。
【0009】また、取付部材を床部材に上から係止させ
るためには、床部材に上方に向かって開口した孔や溝、
凹部等の陥落部を設けるとともに、取付部材にはこの陥
落部に挿入可能な突部を下向きに形成し、この突部を陥
落部に上から挿入するようにしてもよく、あるいは、取
付部材に下方に向かって開口した孔や溝、凹部等の陥落
部を設けるとともに、床部材にはこの陥落部に挿入可能
な突部を上向きに形成し、陥落部への突部の挿入を上か
ら行うようにしてもよい。
【0010】また、床部材の外周部に立上部が設けられ
ている場合には、取付部材に下向きに開口したコ字状や
略コ字状等の係止部を形成し、取付部材を床部材に上か
ら係止させることを、係止部の内部に前記立上部を挿入
することとしてもよい。
【0011】これによると、床部材の立上部は下向きに
開口した係止部の内部に入り込むことになり、このた
め、取付部材の床部材に対する係止はより確実なものと
なって、取付部材によって床部材を床受け部材に一層確
実に取り付けることができるようになる。
【0012】また、本発明に係る建物付設物の床構造に
おいて、床部材の縁部に水切り部材が配置される場合に
は、この水切り部材を取付部材の上から床部材に被せる
構造とすることが好ましい。
【0013】すなわち、本発明に係る建物付設物の床施
工方法においては、前述のように、取付部材を床部材に
上から係止させることにより取付部材で床部材を床受け
部材に取り付けた後、床部材の縁部に配置される水切り
部材を取付部材の上から床部材に被せる作業を行うこと
が好ましい。
【0014】これによると、取付部材が床部材に上から
係止されていても、床部材の縁部に配置される水切り部
材は取付部材の上において床部材に被せられるため、雨
水等の水を床部材へ導くための水切り部材を取付部材が
障害とならずに床部材の上に被せた構造とすることがで
き、取付部材を床部材に上から係止しているにもかかわ
らず、床部材と水切り部材とを所定の上下関係にするこ
とができる。
【0015】また、以上において、床部材が平面四角形
の形状を有する場合には、取付部材をこの床部材のそれ
ぞれの辺に配置してもよく、また、互いに対向する2辺
のみに配置し、これら2辺の長さ方向へ床部材を取付部
材及び床受け部材に対してスライド自在としてもよい。
【0016】後者によると、スライド方向に床部材の配
置位置を調整できるため、スライド方向両側に配置され
る2個の水切り部材に対して床部材の配置位置を、例え
ば、これらの水切り部材の幅寸法を同じにできるなどの
適正位置とすることが可能になる。
【0017】以上の本発明は任意な建物付設物に適用で
き、建物付設物は、例えば、バルコニでもよく、ベラン
ダでもよく、テラスでもよく、集合住宅用外階段でもよ
く、集合住宅用外廊下等でもよい。
【0018】また、これらの建物付設物は柱付きのもの
でもよく、柱なしのものでもよい。
【0019】また、床部材は、それ1個で建物付設物の
床全体又は床略全体を形成するものでもよく、この場合
における床部材の具体例の一つは防水パンであり、ま
た、床部材は、デッキ材等のように、複数個並設される
ことにより床全体又は床略全体を形成するものでもよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態に係る建物付設物はバ
ルコニであり、図1は、建物1に付設されたこのバルコ
ニ2の全体を示す斜視図であり、バルコニ2は、床2A
と、床2Aの外輪郭部に立設された手摺り2Bとからな
る。バルコニ2の平面図である図8に示すとおり、床2
Aの外輪郭は、バルコニ2が付設されている建物1のサ
イディング等の外面部材1Aと、建物1から平行に延設
され、バルコニ2の構造材となっている左右の妻梁3,
4と、これらの妻梁3,4の先端間に架設され、バルコ
ニ2の構造材となっている桁梁5とによって平面四角形
に形成され、左右の妻梁3,4は、床2Aの外輪郭のう
ちの左右の側部外輪郭を形成する側部外輪郭部材となっ
ており、桁梁5は、床2Aの外輪郭のうちの前部外輪郭
を形成する前部外輪郭部材となっている。妻梁3,4と
桁梁5は、引き抜き成形又は押し出し成形によるアルミ
合金製である。
【0021】また、図8で示すように、建物1には左右
2本のアーム部材6が設けられ、これらのアーム部材6
の基端部材6Aは、外面部材1Aの背後に配置されてい
る建物1の構造材である柱1Bに止着具7で連結され、
外面部材1Aを貫通したアーム部材6の本体6Bに妻梁
3,4が結合されている。このため、左右の妻梁3,4
はアーム部材6を介して建物1に結合されている。
【0022】また、図8で示されているとおり、床2A
の内側には、床受け部材である複数本の根太8が桁梁5
の長手方向に並設され、これらの根太8は、図1のS2
−S2線断面図である図2に示されているように、一方
の端部が建物1に取り付けられたアングル材による根太
受け部材9に、他方の端部が桁梁5に形成されている突
条5Aにそれぞれ載せられてこれらの根太受け部材9、
突条5Aに止着具で結合されることにより、建物1と桁
梁5との間に架設配置されている。
【0023】図2、及び図1のS5−S5線断面図であ
る図5にも示されているとおり、それぞれの根太8の上
には床部材である防水パン10が載せられ、図8で示さ
れているように平面四角形となっているこの防水パン1
0は、建物1の外面部材1Aと左右の妻梁3,4と桁梁
5とで形成される床2Aの外輪郭の内側において、図2
及び図8で示されている前後の取付部材11,12によ
り建物の外面部材1Aと桁梁5との間の所定位置に位置
決めされて配置されている。
【0024】これを具体的に説明すると、図2における
桁梁5の周辺部分の拡大図である図3に示すように、前
側の取付部材11の上部の係止部11Aによって防水パ
ン10の前側立上部10Aが係止されているとともに、
この取付部材11の下端平坦部は止着具13で根太8の
上面に止着され、また、図2における前記根太受け部材
9の周辺部分の拡大図である図4に示されているよう
に、後側の取付部材12の上部の係止部12Aによって
防水パン10の後側立上部10Bが係止されているとと
もに、この取付部材12の下端平坦部は止着具13で根
太8の上面に止着されている。
【0025】すなわち、平面四角形の防水パン10は、
建物の外面部材1Aと平行をなす建物前後方向の2辺に
おいて、取付部材11,12により根太8に取り付けら
れている。
【0026】このため、建物1の外面部材1Aと桁梁5
との間における防水パン10の配置位置は変更不能とな
っており、これに対して、取付部材11,12の係止部
11A,12Aと防水パン10の立上部10A,10B
とはスライド自在であるため、左右の妻梁3と4の間に
おける防水パン10の配置位置は変更可能になってい
る。すなわち、防水パン10の配置位置は、桁梁5の長
手方向へ調整自在である。
【0027】そして、板金の折り曲げ品からなる取付部
材11,12を根太8の上面に止着する止着具13は、
上から取付部材11,12と根太8に挿入されるもので
あり、したがって、取付部材11,12を根太8に止着
する作業は、防水パン10の上側から行われるようにな
っている。
【0028】また、取付部材11,12の上部に形成さ
れている係止部11A,12Aは、図3及び図4に示さ
れているとおり、下向きに開口した略コ字形状となって
おり、このため、取付部材11,12を上から降ろすこ
とにより、係止部11A,12Aの内部に防水パン10
の立上部10A,10Bが挿入され、これにより、取付
部材11,12が防水パン10に上から係止されるよう
になっている。係止部11A,12Aの内部に防水パン
10の立上部10A,10Bが挿入されたとき、図3及
び図4で示されているように、立上部10A,10Bの
上端に形成されている水平突辺部が下向きに開口してい
る係止部11A,12Aの内部に密に嵌入する。
【0029】図8で示されているように、防水パン10
には複数個の排水口14が設けられ、これらの排水口1
4には、図2で示すように、根太8と軒天部材15との
間に配管された排水管16の一端が接続され、この排水
管16の他端には軒天部材15を貫通した縦樋17が接
続されている。
【0030】また、図8で示されているように、防水パ
ン10と左側の妻梁3との間には第1水切り部材21が
配置され、防水パン10と右側の妻梁4との間には第2
水切り部材22が配置され、防水パン10と桁梁5との
間には第3水切り部材23が配置され、防水パン10と
建物1の外面部材1Aとの間には第4水切り部材24が
配置されている。これらの水切り部材21〜24同士の
接続箇所には、接続用水切り部材25が配置され、これ
らの接続用水切り部材25によって水切り部材21〜2
4の連続性が確保されている。
【0031】平面四角形となっている防水パン10のそ
れぞれの縁部に配置される水切り部材21〜24の形状
や、水切り部材21〜24と防水パン10との関係等
は、図3、図4、図6、図7に示され、これらの図のう
ち、図6と図7は、図5における左右の妻梁3,4の周
辺部分の拡大図である。図6で示されている第1水切り
部材21、図7で示されている第2水切り部材22、図
3で示されている第3水切り部材23、図4で示されて
いる第4水切り部材24のそれぞれは、防水パン10側
へ下り勾配で傾斜した本体部21A,22A,23A,
24Aと、本体部21A,22A,23A,24Aの防
水パン10側における端部の垂下部21B、22B、2
3B、24Bと、本体部21A,22A,23A,24
Aの防水パン10側とは反対側における端部の起立部2
1C,22C,23C,24Cとからなる。
【0032】図3、図6、図7で示す第1〜第3水切り
部材21〜23の垂下部21B,22B,23Bは、防
水パン10の左側立上部10C、右側立上部10D、前
側立上部10Aのそれぞれの内側に防水部材26を介し
て係止され、第1〜第3水切り部材21〜23の起立部
21C,22C,23Cは、左右の妻梁3,4の上部に
おけるバルコニ内側の面と、桁梁5の上部におけるバル
コニ内側の面とに形成されている凹部3B,4B,5B
に挿入されているとともに、これらの起立部21C,2
2C,23Cは止着具27で左右の妻梁3,4、桁梁5
に止着されている。そして、起立部21C,22C,2
3Cは凹部3B,4B,5Bに充填されたシーリング材
28で隠され、これらのシーリング材28により、第1
〜第3水切り部材21〜23と左右の妻梁3,4、桁梁
5との間の水密性が確保されている。
【0033】なお、シーリング材28は、不定形シーリ
ング材でもよく、防水テープ等の定形シーリング材でも
よい。シーリング材28を定形シーリング材とする場合
には、この定形シーリング材は、起立部21C,22
C,23Cと凹部3B,4B,5Bとの間に介入させて
もよい。
【0034】また、図4で示す第4水切り部材24の垂
下部24Bは、防水パン10の後側立上部10Bの内側
に係止されているとともに、第4水切り部材24の起立
部24Cは建物1の外面部材1Aに当接され、本体部2
4Aと起立部24Cとの間の部分に打ち込まれた止着具
29により第4水切り部材24は建物1に固定されてい
る。この第4水切り部材24の起立部24Cの上面に
は、外面部材1Aとの間で凹部を形成する段部24Dが
設けられており、この凹部にシーリング材30が充填さ
れることによって第4水切り部材24と外面部材1Aと
の間の水密性が確保されている。また、止着具29の頭
部にもシーリング材が塗布されている。
【0035】以上において、第3及び第4水切り部材2
3,24は、防水パン10を根太8に取り付けるための
前記取付部材11,12の上から防水パン10に被せら
れるものとなっており、防水パン10と取付部材11,
12と第1〜第4水切り部材21〜24を分離させて示
す図9には、これらの取付部材11,12と第3及び第
4水切り部材23,24との上下関係が示されている。
【0036】以上の本実施形態に係るバルコニ2の床構
造において、建物1の外面部材1Aと左右の妻梁3,4
と桁梁5とにより形成される床2Aの外輪郭の内側に防
水パン10を配置し、第1〜第4水切り部材21〜24
を施工して床2Aを組み立てる作業は、次ぎのように行
われる。
【0037】先ず、床2Aの外輪郭の内側において、複
数本の根太8を前記根太受け部材9と桁梁5の突条5A
との間に架設し、これらの根太8を根太受け部材9と突
条5Aとに止着具で固定する。そして、根太8の上に防
水パン10を載せ、この防水パン10を前述した前後の
取付部材11,12によって根太8に取り付ける作業を
行う。
【0038】この防水パン10の根太8への取付作業
は、防水パン10に上面に作業者が乗り、この作業者が
取付部材11,12を上から降ろすることにより、取付
部材11,12の下向きに開口している略コ字形状の係
止部11A,12Aの内部に防水パン10の立上部10
A,10Bを挿入し、これにより取付部材11,12の
係止部11A,12Aを防水パン10の立上部10A,
10Bに係止させるとともに、取付部材11,12の下
端平坦部を根太8の上面に当て、この下端平坦部を上か
らの止着具13により根太8に止着することによって行
う。
【0039】これによって防水パン10を建物1の外面
部材1Aと桁梁5との間の所定位置に配置する。このと
きにおける防水パン10の配置位置は、防水パン10と
桁梁5との間隔が、左側の妻梁3と右側の妻梁4との間
に配置されている防水パン10と妻梁3との間隔(第1
間隔)と、防水パン10と妻梁4との間隔(第2間隔)
とを同じにしたときにおけるこれらの第1及び第2間隔
と同じ大きさとなる位置である。
【0040】なお、このように取付部材11,12で防
水パン10を根太8に取り付ける作業を行う際、図2で
示すように、建物1側の取付部材12を外面部材1Aに
当接させてこの取付部材12を根太8に止着具13で固
定することにより、防水パン10と桁梁5との間隔が第
1及び第2間隔と同じ大きさとなるように、取付部材1
2の寸法を設定しておくことにより、取付部材12は防
水パン10の前後方向の位置を定める位置決め部材とし
ても使用できるようになり、防水パン10を建物1の外
面部材1Aと桁梁5との間の所定位置に容易に配置でき
ることになる。
【0041】以上により、防水パン10は、建物1の外
面部材1Aと桁梁5との間における位置が取付部材1
1,12で変更不能に、かつ左右の妻梁3と4の間にお
ける位置が変更可能になって配置される。
【0042】この後、防水パン10を取付部材11,1
2に対して左右方向へスライドさせ、これにより左右の
妻梁3と4の間における防水パン10の位置を調整し、
防水パン10と妻梁3との第1間隔と、防水パン10と
妻梁4との第2間隔とを同じ大きさにする。
【0043】次いで、第1〜第4水切り部材21〜24
を防水パン10の4つの縁部に配置する作業、すなわ
ち、第1〜第3水切り部材21〜23の垂下部21B,
22B,23Bを防水部材26を介して防水パン10の
立上部10A,10C,10Dの内側に入れること、第
4水切り部材24の垂下部24Bを防水パン10の立上
部10Bの内側に入れること、第1〜第3水切り部材2
1〜23の起立部21C,22C,23Cを妻梁3,4
と桁梁5の凹部3B,4B,5Bに挿入して止着具27
で止着具すること、第4水切り部材24の起立部24C
を建物1の外面部材1Aに当てて止着具29で止着する
ことをそれぞれ行い、凹部3B,4B,5Bと第4水切
り部材24の凹部24Dにシーリング材28,30を充
填し、また、止着具29の頭部にシーリング材を塗布
し、それぞれの水切り部材21〜24の接続箇所に接続
用水切り部材25を配置する。
【0044】第1〜第4水切り部材21〜24について
の以上の配置作業を行う際、取付部材11,12が配置
されている防水パン10の建物前後方向の2つの辺に配
置される第3及び第4水切り部材23,24は、取付部
材11,12の上から防水パン10に被せられる。
【0045】以上において、前述したとおり、第1間隔
と、第2間隔と、防水パン10と桁梁5との間隔(第3
間隔)とが同じ大きさになっているため、第1〜第4水
切り部材21〜24のうち、これらの間隔箇所が配置箇
所となっている第1〜第3水切り部材21〜23は、幅
寸法が同じになっていて同一断面が連続している水切り
部材用材料を所定寸法に切断することにより形成でき、
これらの水切り部材21〜23についての材料の共通化
を図ることができる。
【0046】なお、根太8の下方に配設される軒天部材
15や排水管16縦樋17の施工作業は、取付部材1
1,12で防水パン10を根太8に取り付けた後に行っ
てもよく、取り付ける前に行ってもよい。
【0047】以上説明した本実施形態によると、根太8
に防水パン10を取り付けるための取付部材11,12
は、根太10の上面に止着具13で止着されるととも
に、防水パン10の立上部10A,10Bに上から係止
されるため、取付部材11,12による防水パン10の
取付作業は、バルコニ2の床2Aに手摺り2Bを立設す
るために防水パン10の上面に乗っている作業者がその
まま防水パン10の上面に乗って行え、作業者は防水パ
ン10からバルコニ2の下へ一旦降りる必要がないた
め、防水パン10の根太8への取付作業を効率的に行
え、作業性を向上させることができる。
【0048】また、防水パン10の立上部10A,10
Bに係止される取付部材11,12の係止部11A,1
2Aは下向きに開口した略コ字形状となっているため、
立上部10A,10Bはこれらの係止部11A,12A
の内部に入り込むことになり、これにより、取付部材1
1,12の防止パン10に対する係止はより確実なもの
となり、取付部材11,12によって防水パン10を根
太8に一層確実に取り付けることができる。
【0049】さらに、取付部材11,12が配置される
防水パン10の縁部に設けられる水切り部材23,24
は、取付部材11,12の上から防水パン10の立上部
10A,10Bに被せられるため、雨水等の水を防水パ
ン10へ導くための水切り部材23,24を取付部材1
1,12が障害とならずに防水パン10の上に被せた構
造とすることができ、取付部材11,12の係止部11
A,12Aを防水パン10の立上部10A,10Bに上
から係止しているにもかかわらず、防水パン10と水切
り部材23,24とを所定の上下関係にすることができ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、床部材を床受け部材に
取り付ける作業を床部材の上面などの床部材の上側から
行うことが可能となり、作業性の向上を図ることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物付設物の一実施形態であるバ
ルコニの全体を示す斜視図である。
【図2】図1のS2−S2線断面図である。
【図3】図2における桁梁の周辺部分の拡大図である。
【図4】図2における根太を受ける根太受け部材の周辺
部分の拡大図である。
【図5】図1のS5−S5線断面図である。
【図6】図5における左側の妻梁の周辺部分の拡大図で
ある。
【図7】図5における右側の妻梁の周辺部分の拡大図で
ある。
【図8】バルコニの平面図である。
【図9】床部材である防水パンと取付部材と水切り部材
との分離状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建物 2 建物付設物であるバルコニ 2A バルコニの床 8 床受け部材である根太 10 床部材である防水パン 10A,10B 防水パンの立上部 11,12 取付部材 11A,12A 取付部材の係止部 21〜24 水切り部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物付設物の床受け部材の上に載せられ
    る床部材と、この床部材を前記床受け部材に取り付ける
    ための取付部材とを有して構成される建物付設物の床構
    造において、前記取付部材は、前記床受け部材の上面に
    止着されるとともに、前記床部材に上から係止されるこ
    とを特徴とする建物付設物の床構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物付設物の床構造に
    おいて、前記床部材の外周部には立上部が設けられてい
    るとともに、前記取付部材には下向きに開口した係止部
    が形成され、前記取付部材が前記床部材に上から係止さ
    れることは、前記係止部の内部に前記立上部を挿入する
    ことであることを特徴とする建物付設物の床構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の建物付設物の床
    構造において、前記床部材の縁部には水切り部材が配置
    され、この水切り部材は前記取付部材の上から前記床部
    材に被せられることを特徴とする建物付設物の床構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の建物付
    設物の床構造において、前記建物付設物はバルコニであ
    って、前記床部材は防水パンであることを特徴とする建
    物付設物の床構造。
  5. 【請求項5】 建物付設物の床受け部材の上に床部材を
    載せ、次いで、前記床受け部材の上面に取付部材を止着
    するとともに、この取付部材を前記床部材に上から係止
    させることにより、前記床部材を前記床受け部材に前記
    取付部材によって取り付けることを特徴とする建物付設
    物の床施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の建物付設物の床施工方
    法において、前記取付部材を前記床部材に係止させた
    後、前記床部材の縁部に配置される水切り部材を前記取
    付部材の上から前記床部材に被せる作業を行うことを特
    徴とする建物付設物の床施工方法。
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