JP2003082483A - 耐候性鋼の防食法 - Google Patents

耐候性鋼の防食法

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JP2003082483A
JP2003082483A JP2001278641A JP2001278641A JP2003082483A JP 2003082483 A JP2003082483 A JP 2003082483A JP 2001278641 A JP2001278641 A JP 2001278641A JP 2001278641 A JP2001278641 A JP 2001278641A JP 2003082483 A JP2003082483 A JP 2003082483A
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Yoshinori Nagai
昌憲 永井
Takayuki Sato
隆幸 里
Toru Taki
徹 多記
Akira Yamazaki
曜 山崎
Hironari Tanabe
弘往 田辺
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Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防錆性及び耐候性を長期間保持し、任意の着
色を可能にした、省工程の耐候性鋼の防食方法を提供す
る。 【解決手段】 耐候性鋼表面に、(a)湿気硬化型樹脂、
(b)防錆顔料、(c)腐食イオン固定化剤、及び(d)カップ
リング剤を含有する付着性付与塗膜(A)を、乾燥塗布量
0.03〜2.00Kg/m2で形成し、次いで、防錆剤
を含有する防食塗膜(B)を、乾燥膜厚30〜60μmと
なるよう形成し、更に促進耐候性試験サンシャインウェ
ザーメーター照射300時間後の光沢保持率が85%以
上の塗膜を形成する着色上塗塗膜(C)を、乾燥膜厚20
〜40μmで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性鋼の新規な
塗装方法に関し、更に詳しくは、耐候性鋼の流れ錆(赤
錆)を防止し、環境に調和した様々な着色の付与を可能
にし、更に省工程で長期耐候性及び防錆性を付与する耐
候性鋼の防食方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼構造物は、そのコストが安いと
いうこともあって炭素鋼を使用する場合が多い。しかし
ながら、炭素鋼は、空気中の水分(降雨、湿気等)や、
酸素が鋼材表面に接触して、短期間で赤錆が発生する。
この赤錆発生を防止する方法としては、塗料を塗装する
方法が一般的である。この方法は、塗装の塗替を極力減
らすため、耐久性の良好な塗装を施すことが一般的であ
る。例えば、無機ジンクリッチペイント塗装→エポキシ
樹脂塗料ミストコート→エポキシ樹脂塗料下塗塗装(2
回)→エポキシ樹脂塗料中塗塗装→ポリウレタン樹脂塗
料上塗塗装は、耐久性15年以上有する代表的な鋼材の
塗装システムである。
【0003】この塗装システムは、環境と調和した色彩
を付与した美観及び長期の防錆性が維持できる長所があ
るが、一方では、この塗装システムは膜厚が厚く、更に
6回塗りが必要なので、完成までに時間とコストがかか
る。そこで、最近では鋼構造物に耐食性の良い耐候性鋼
を使用する場合が増加してきている。耐候性鋼は、一般
的にP、Cu、Cr、Ni等の元素を添加した低合金鋼
である。この鋼材は、屋外に於て十数年で腐食に対して
保護作用のある錆(以下、「保護錆」という)を形成
し、以後防錆処理作業を不要とする、いわゆるメンテナ
ンスフリーになるといった特性を有している。この腐食
に対して保護作用は、いわゆる錆をもって錆を制すもの
であって、保護錆は、結晶水を多量に含む無定型オキシ
水酸化鉄が主体であり、これが緻密で密着性の良い保護
錆の形成に寄与するものと考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐候性
鋼の鋼材を無処理のままで使用すると、保護錆が形成さ
れるまでの期間中に、赤錆や黄錆等の浮き錆や、流れ錆
を生じてしまい、外見的に好ましくないばかりでなく、
周囲環境の汚染原因にもなると云う問題点を有してい
た。また、従来例において、耐候性鋼の表面に保護錆を
得るための塗装による表面処理法があるが、それでも保
護錆が形成されるまでに数年間の長い期間を要し、この
間に塗膜自体の白化、ふくれ、剥離といった問題点を引
き起こしている。また、発生した錆を目立たなくするた
め、色調はさび色に統一されており、炭素鋼への塗装の
ように環境と調和した様々な色彩を付与する配慮が全く
なされていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、耐候性鋼表面に、付
着性付与塗膜と、防食塗膜とを形成することにより、防
錆性を長期維持し、更に、耐候性の良好な樹脂と着色剤
とを含む着色上塗塗料を塗装することにより、耐候性を
長期間維持し、更に任意の着色を可能にした、省工程の
耐候性鋼の防食方法を完成したものである。即ち、本発
明は、耐候性鋼表面に、(a)湿気硬化型樹脂、(b)防錆顔
料、(c)腐食イオン固定化剤、及び(d)カップリング剤を
含有する付着性付与塗膜(A)を乾燥塗布量0.03〜
2.00Kg/m2で形成し、次いで、防錆剤を含有する
防食塗膜(B)を、乾燥膜厚が30〜60μmとで形成
し、更に、促進耐候性試験サンシャインウェザーメータ
ー照射300時間後の光沢保持率が85%以上の塗膜を
形成する着色上塗塗料(C)を、乾燥膜厚20〜40μm
となるように塗装し、乾燥することを特徴とする耐候性
鋼の防食法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いる耐候性鋼は、SPA材、SMA材
と言われ、JISに規定されているものであり、錆等が
付着している場合は、前処理としてブラストや酸洗を行
なったものが好ましい。次に、本発明で使用する付着性
付与塗膜及びそれを形成するための付着性付与組成物に
ついて説明する。(a)成分について (a)成分は、鋼材表面の水分や、大気中の水分により反
応硬化し、耐候性鋼材との付着性を強化させるととも
に、後述する防錆顔料や、腐食性イオン固定化剤、カッ
プリング剤等を固着化させるための結合剤である。この
ような機能を有するものであれば、従来から塗料用に使
用されている各種湿気硬化型樹脂が使用可能であり、具
体的には、例えば、ウレタン樹脂(ポリイソシアネート
ポリマー)系や、エポキシ樹脂−ケチミン硬化系、アル
キルシリケート樹脂系、アルキルアルコキシシラン樹脂
系等が代表的なものとして挙げられる。特に、耐水性に
優れた湿気硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
【0007】湿気硬化型ウレタン樹脂は、例えば、ポリ
オールとポリイソシアネートとを反応させて得られる遊
離イソシアネート基を有するウレタンポリマーを好適に
用いることが出来る。ポリオールとしては、ポリエーテ
ルポリオール、ポリオレフィンポリオール等を用いるこ
とが出来る。ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコールやプロピレングリコール、ブタ
ンジオールジエチレングリコール、グリセリン、ヘキサ
ンジオールヘキサントリオール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール等の水酸基を2個以上、好ま
しくは、2〜6個有する炭素数2〜8個のポリオール
に、エチレンオキサイドや、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、テトラヒドロフラン等の、好ましく
は、炭素数2〜8のアルキレンオキサイドをアルカリ触
媒等の存在下で付加重合して得た分子中に2〜4個の水
酸基を持つポリアルキレンポリオールなどを用いること
が適当である。
【0008】ポリオレフィンポリオ−ルとしては、例え
ば、ブタジエンやイソプレンなどのジエン系化合物に、
例えば、エチレンオキサイドや、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン等のアル
キレンオキサイドを付加重合して得た分子量中に、2〜
4個の水酸基を持つポリジエンポリオールを用いること
が適当である。ポリイソシアネートとしては、1分子中
に2個以上、好ましくは、2〜3個のイソシアネート基
を有する化合物が適当である。
【0009】具体的には、例えば、2,4−トルエンジ
イソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、
2,4−フェニルメタンジフェニルジイソシアネート、
カルボジイミド変性ジフェニルジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、メタキシレンジイソシアネート、1,5−ナフタ
レンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソ
シアネート、水素化トルイレンジイソシアネート、水素
化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート等のイソシアネート化合物、ビュレットポリイソ
シアネート化合物、イソシアネート環を有するポリイソ
シアネート化合物、アダクトポリイソシアネート化合物
を挙げることが出来る。これらのポリイソシアネート
は、単独で、又は2種以上の混合物として使用できる。
【0010】湿気硬化型ウレタン樹脂の製造方法は、特
に限定されることなく、従来公知の各種の方法を利用で
きる。具体的には、湿気硬化型ウレタン樹脂は、例え
ば、ポリオールと過剰のポリイソシアネートを重合させ
る事により製造することができる。過剰のポリイソシア
ネートは、ポリオールの水酸基当量よりもイソシアネー
ト当量が過剰であることを意味し、その当量関係を、NC
O/OHで表すことが出来る。特に、液状で低粘度の湿気
硬化型ウレタン樹脂を形成するためには、ポリオールの
種類や、官能基数、分子量等を考慮するとともに、NCO
/OHを、例えば、2〜10、好ましくは、5〜10に調
整することが好ましい。重合温度、重合時間も特に制限
されないが、通常水分の影響を避けるために、窒素気流
下でポリオールとイソシアネートを混合した後、例え
ば、50〜100℃にて3〜8時間反応させるのが適当
である。反応前、反応途中及び反応終了後有機金属塩系
ウレタン重合触媒や安定剤、脱水剤、重合調整剤等を適
量随時添加しても良い。
【0011】(b)成分について (b)成分は、鋼材の腐食を防止するための防錆顔料であ
る。防錆顔料としては、従来から防食塗料に利用されて
いるものが特に制限なく使用可能である。このような防
錆顔料としては、代表的には、例えば、リン酸アルミニ
ウム、縮合リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、亜リン酸
アルミニウム、亜リン酸亜鉛、亜リン酸カルシウム等の
(亜)リン酸塩、モリブデン酸亜鉛やモリブデン酸カル
シウム、モリブデン酸マンガン等のモリブデン酸塩、そ
の他ステアリン酸やタンニン酸、クエン酸、イタコン
酸、硼酸、タングステン酸等の各種酸の金属塩やポリア
ニリン等が好適に挙げられる。
【0012】(c)成分について (c)成分は、塗膜中に透過したCl-やSO4 2-等の腐食性イ
オン物質を捕集するとともに、化学反応し、水不溶性の
複塩を形成し、腐食性イオンを固定化し、不活性化する
ための腐食性イオン固定化剤である。このような固定化
剤の例としては、代表的には、ハイドロカルマイトや、
ハイドロタルサイト等が好適に挙げられる。 ハイドロカルマイトは、式、 3CaO・Al2O3・CaX2/m・nH2O (式中、Xは、1価又は2価のアニオンであり、mは、ア
ニオンの価数を表し、nは、20以下を示す。)で示さ
れる層状構造を持つ含水結晶性粉末である。アニオン
(X)としては、NO3 -や、NO2 -、OH-、CH3COO-、CO3 2-
が代表的なものとして挙げられる。
【0013】これらアニオンは、塩素イオンや、硫酸イ
オン等と接触すると、アニオン交換し、XであるNO3 -やN
O2 -等を遊離するとともに、腐食性イオン物質をハイド
ロカルマイト中に固定化し、不活性化する。また、遊離
した上記アニオンは、耐候性鋼材表面に不働態皮膜を形
成し、防食性を更に向上させる効果を有する。ハイドロ
タルサイトは、式、 Mg4.5Al2(OH)13CO3・nH2O (式中、nは、4以下、好ましくは、3.5を示す。)で示
される層状構造を持つ含水結晶性粉末である。これらア
ニオンは、塩素イオンや、硫酸イオン等と接触すると、
アニオン交換し、XであるNO3 -やNO2 -等を遊離するとと
もに、腐食性イオン物質をハイドロタルサイト中に固定
化し、不活性化する。
【0014】(d)カップリング剤 (d)成分は、耐候性鋼材との付着性を向上させ、ま
た、その上に塗装する付着性付与塗膜との密着性を向上
させるためのものである。具体的には、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−メタクリロキシトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、等
のシランカップリング剤、イソプロピルトリイソステア
ロイルチタネート、テトラオクチルビス(ジドデシル)
ホスファイトチタネート、イソプロピルトリオクタノイ
ルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスル
ホニルチタネート等のチタンカップリング剤、その他ア
ルミニウム系カップリング剤、ジルコニウム系カップリ
ング剤などが代表的なものとして挙げられる。
【0015】本発明の付着性付与塗膜は、以上説明した
(a)成分〜(d)成分を必須成分として含む付着性付与組成
物から形成される。付着性付与組成物は、必要に応じ
て、活性水素を含まない炭化水素系や、エステル系、ケ
トン系等の各種塗料用有機溶剤、消泡剤や分散剤、脱水
剤等の各種添加剤を配合されたものから構成される。付
着性付与組成物において、各成分の配合割合は、(a)成
分である湿気硬化型樹脂100質量部に対して、(b)成
分である防錆顔料は、例えば、1〜95質量部、好まし
くは、10〜50質量部、(c)成分である腐食性イオン
固定化剤は、例えば、1〜95質量部、好ましくは、1
0〜50質量部、(d)成分であるカップリング剤は、例
えば、0.1〜10質量部、好ましくは、1〜5質量部
であり、(b)成分と(c)成分の合計が、例えば、5〜10
0質量部、好ましくは、15〜70質量部が適当であ
る。
【0016】使用される有機溶剤の量は、付着性付与組
成物の固形分が、例えば、20〜80質量%、好ましく
は、30〜70質量%になる程度が適当である。また、
各種添加剤は、付着性付与組成物の固形分中、例えば、
0.1〜10質量%、好ましくは、1〜5質量%配合す
るのが適当である。なお、(b)成分が、前記範囲より
少ないと、十分な防錆力を発揮できず、逆に多すぎると
相対的に(a)成分の量が少なくなり、塗膜の凝集力が
不十分となりやすい。また、(c)成分の量が前記範囲
より少ないと、腐食性イオン物質の捕集、固定化が不十
分となり、逆に多すぎると、相対的に(a)成分の量が
少なくなり、塗膜の強化が不十分となりやすい。また、
(d)成分の量が前記範囲より少ないと、鋼材表面の付
着性や、その上に形成する防食塗膜(B)との密着性が不
十分となり、逆に多すぎても前記効果の向上は認められ
ず、経済的にも不利である。
【0017】本発明においては、付着性付与組成物は、
例えば、刷毛や、ローラー、スプレー等の手段で、耐候
性鋼の表面に、塗布量(固形分換算)0.03〜2.0
0Kg/m2、好ましくは、0.5〜1.5Kg/m2
度塗布し、乾燥させる。乾燥は、自然乾燥でも、強制的
な乾燥でもよい。耐候性鋼の表面は、予め、ブラスト処
理してもよい。付着性付与塗膜を形成した耐候性鋼表面
に着色上塗塗料を塗装すると、長期間フクレや、剥離し
にくい塗膜が得られ、そのため耐候性鋼は、長期防食性
に優れたものとなる。
【0018】次に、本発明の防食塗膜及びそれを形成す
るための防食塗料について説明する。防食塗膜(B)を形
成するための防食塗料は、樹脂、防錆剤、必要に応じて
配合されるシランカップリング剤、溶媒、分散剤、抗菌
剤、ハジキ防止剤などの各種添加剤から構成される。防
食塗料の形態は、溶剤系、水系、無溶剤系を問わない。
防食塗料を構成する樹脂は、密着性が良く、また腐食原
因となる水や酸素を透過しにくい樹脂を使用することが
必要である。このような樹脂の具体例としては、例え
ば、エポキシ樹脂や、変性エポキシ樹脂、タールエポキ
シ樹脂、塩化ゴム系樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリルシリコン樹脂エポキシ
シリコン樹脂及びこれら樹脂に硬化剤を併用したものが
挙げられる。
【0019】防食塗料を構成する防錆剤は、有機系、無
機系のどちらでも良い。有機系防錆剤の具体例として
は、鋼材表面を不働態化し、電位を均一にする作用のあ
る導電性ポリアニリン、塗膜と鋼材の付着性を強固にす
る2−ベンゾチアゾコハク酸やジフェニルチオカルバゾ
ン、N,N−ジフェニルエチレンジアミン、S−ジフェ
ニルカルバジド、フェノシアゾリン、1,5−ジフェニ
ル−3−チオカルボヒドラジド、1,4−ジフェニル−
3−チオセミカルバジド、チオカルボアニライド、チオ
ベンズアニライド、チオアセトアニライド、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、1−ヒド
ロキシ−ベンゾトリアゾール、2−メルカプトベンズイ
ミダゾール、2−メルカプトベンゾセレナゾール、
【0020】2−メルカプトベンゾキサゾール、5−メ
ルカプト−3−フェニルチアジアゾール−2−チオン、
2−(o−ヒドロキシフェノール)ベンゾチアゾール、
2,2’−ジチオビズ−(ベンゾチアゾール)、ジメチ
ルヒダントイン、ピロール−2−カルボキシアルデヒ
ド、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアゾール、
5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオー
ル、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、4−アミ
ノ−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−メル
カプト−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−
1−メチルイミダゾール、2−メルカプトチアゾリン、
2−アミノチアゾール、3,5−ジメチルピラゾール、
ヒスチジン、1,10−フェナントロリン、1,8−ジ
アザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等が代表的
なものとして挙げられる。
【0021】これらは一種もしくは二種以上の混合物と
して用いられる。これら有機系防錆剤は、樹脂(及び硬
化剤)100質量部に対して、例えば、0.5〜40質
量部、好ましくは、2〜10質量部で添加することが適
当である。0.5質量部未満では、防錆効果が少なく、
一方、40質量部より多く添加しても、その効果は変わ
らない。また、無機系防錆剤としては、アルミニウム粉
末、亜鉛粉末の他、リン酸アルミニウムや、リン酸亜
鉛、亜リン酸亜鉛、亜リン酸カリウム、亜リン酸カルシ
ウム、亜リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛カルシウム、
【0022】リン酸亜鉛アルミニウム、モリブデン酸亜
鉛、リンモリブデン酸亜鉛、リンモリブデン酸アルミニ
ウム、モリブデン酸カルシウム、ハイドロカルマイト等
の防錆顔料が挙げられ、これらは、単独で、又は二種以
上の混合物として使用することができる。但し、クロム
系、鉛系は毒性の観点から好ましくない。
【0023】これら無機系防錆剤は、樹脂(及び硬化
剤)100質量部に対して、例えば、1〜80質量部、
好ましくは、5〜60質量部添加するのが良い。1質量
部未満では、防錆性が不充分で、一方、80質量部超え
る場合、塗料安定性が悪くなる傾向にある。なお、有機
系防錆剤と無機系防錆剤を併用しても良い。更に、防食
塗料においては、塗料構成成分として、樹脂−防錆剤−
耐候性鋼素材を複合化し、密着性を向上させるためにシ
ランカップリング剤を配合するのが好ましい。該シラン
カップリング剤の具体例を挙げると、γ−クロロプロピ
ルトリメトキシシランや、ビニルトリクロルシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−
(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
【0024】γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルシラン、γ−グリ
シドキシプロピルジメチルエトキシシラン等が代表的な
ものとして挙げられる。シランカップリング剤は、樹脂
(及び硬化剤)100質量部に対して、例えば、0.1
〜20質量部、好ましくは1〜5質量部で添加すること
が適当である。0.1質量部未満の場合、複合化の効果
は小さく、一方、20質量部超えると、塗料安定性が低
下する傾向にある。防食塗料の一回で塗装する膜厚は、
乾燥膜厚30〜60μm、好ましくは35〜50μmが
適当である。なお、30μm未満であると、防食性が不
充分であり、一方、60μm超えると、垂直面に塗装し
た場合、塗料がタレやすく、また乾燥が遅くなりやすい
等の不具合が生じる。防食塗膜(B)を形成するための防
食塗料は、付着性付与塗膜の上に、刷毛やローラ、スプ
レー等の手段で、乾燥膜厚が30〜60μmとなるよう
に塗装し、自然乾燥又は80℃以下の温度で強制的に乾
燥する。
【0025】次に本発明で使用する着色上塗塗膜及びそ
れを形成するための着色上塗塗料について説明する。着
色上塗塗料は、樹脂、着色剤、ハジキ防止剤などの各種
添加剤から構成される。着色上塗塗料の形態は、溶剤系
や、水系、無溶剤系を問わない。着色上塗塗料を形成す
る結合剤としての樹脂は、耐候性の良好な樹脂を使用す
ることが必要である。
【0026】即ち、着色上塗塗料に使用される樹脂は、
促進耐候性試験、サンシャインウェザーメーター照射3
00時間後の光沢保持率が85%以上、好ましくは、9
0%以上有する塗膜を形成する樹脂である。光沢保持率
が85%未満であると、塗膜に白化や、フクレ、剥離等
が生じるので好ましくない。耐候性の良い樹脂として
は、例えば、有機樹脂や、有機無機複合樹脂、無機樹脂
等が好適に挙げられる。
【0027】有機樹脂の具体例としては、塩化ゴム樹脂
や、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、
フッ素樹脂及びこれら樹脂に硬化剤を併用したものであ
り、更に好ましくは、湿気硬化型ウレタン樹脂、フッ素
樹脂である。着色上塗塗料に使用される有機無機複合樹
脂の例として、加水分解性シリル基を有する有機樹脂
と、一般式、 R1 nSi(OR24-n 〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、
炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2であ
る。〕で示されるオルガノシラン又はその部分加水分解
物とを有するものが好適に挙げられる。
【0028】加水分解性シリル基を有する有機樹脂の例
としては、例えば、フッ素樹脂、エポキシ樹脂及びアク
リル樹脂である。フッ素樹脂や、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂等に加水分解性シリル基を導入するオルガノシラ
ンとしては、一般式、 R1 nSi(OR24-n 〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、
炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2であ
る。〕で示されるオルガノシランである。
【0029】上記式において、R1としての有機基とし
ては、例えばアルキル基や、シクロアルキル基、アリー
ル基、ビニル基等が挙げられる。ここで、アルキル基
は、直鎖でも分岐したものでもよい。アルキル基として
は、例えば、メチル基や、エチル基、n−プロピル基、
i-プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブ
チル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基等のアルキル基が挙げられる。好ま
しいアルキル基は、炭素数が、1〜4個のものである。
【0030】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロヘキシル基や、シクロヘプチル基、シクロオクチル基
等が好適に挙げられる。アリール基としては、例えば、
フェニル基等が挙げられる。上記各官能基は、任意に置
換基を有してもよい。このような置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子や、臭素原子、フ
ッ素原子等)や、(メタ)アクリロイル基、メルカプト
基、脂環式基等が挙げられる。
【0031】R2としてのアルキル基は、直鎖でも分岐
したものでもよい。このようなアルキル基としては、例
えば、メチル基や、エチル基、n−プロピル基、i-プ
ロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基等が挙げられ、好ましい
アルキル基は、炭素数が、1〜2個のものである。
【0032】上記式で示されるオルガノシランの具体例
としては、例えば、メチルトリメトキシシランや、メチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エ
チルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシ
ラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピル
トリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフ
ルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリ
フルオロプロピルトリエトキシシラン、シクロヘキシル
トリメトキシシラン、
【0033】γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジ
メチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシランなどが挙げられる。好ましくは、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
フェニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ンである。
【0034】本発明の着色上塗塗料に使用される有機無
機複合樹脂においては、加水分解性シリル基を有するフ
ッ素樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が使用され、
塗膜形成過程において反応するオルガノシランとして
は、式、 R1 nSi(OR24-n 〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、
炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2であ
る。〕で示されるオルガノシラン又はその部分加水分解
縮合物が好適に挙げられる。
【0035】オルガノシランは、単独で使用してもよ
く、又は2種以上の混合物として使用することができ
る。オルガノシランの部分加水分解縮合物としては、ポ
リスチレン換算重量平均分子量(Mn)が、例えば、3
00〜5000、好ましくは、500〜4200のもの
が適当である。このような部分加水分解縮合物を使用す
ることにより、貯蔵安定性がよく、密着性のよい塗膜が
得られる。このような部分加水分解縮合物の具体例とし
ては、市販品として東レ・ダウコーニング社製のSR2
402や、DC3037、DC3074;信越化学工業
社製のKR−211や、KR−212、KR−213、
KR−214、KR−216、KR−218;東芝シリ
コーン社製のTSR−145や、TSR−160、TS
R−165、YR−3187等が挙げられる。有機無機
複合樹脂における加水分解縮合反応は、上記成分の混合
物を、水、場合によれば、触媒の存在下で、例えば、4
0〜80℃、好ましくは、45〜65℃で、例えば、2
〜10時間撹拌しながら反応させる方法が適当である
が、この方法に限定されるものではない。
【0036】上記加水分解縮合反応に使用さるれる反応
触媒としては、例えば、トリメトキシボランや、トリエ
トキシボラン等のトリアルコキシボラン;トリ−n−ブ
トキシエチルアセトアセテートジルコニウム、ジ−n−
ブトキシジ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、
テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム等
のジルコニウムキレート化合物、ジイソプロポキシビス
(アセチルアセテート)チタン、ジイソプロポキシビス
(エチルアセトアセテート)チタン等のチタンキレート
化合物、モノアセチルアセテートビス(エチルアセトア
セテート)アルミニウム、ジイソプロポキシエチルアセ
トアセテートアルミニウム等のアルミニウムキレート化
合物などの有機金属化合物が挙げられる。
【0037】なお、加水分解縮合反応物は、その反応で
生成するアルコール分により、又はそのアルコール分と
必要に応じて添加される、後記する有機溶媒とにより、
溶液状態のメルカプト基を持つポリオルガノシロキサン
樹脂溶液を合成することができる。着色上塗塗料に使用
される無機樹脂としては、一般式、 R1 nSi(OR24-n 〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、
炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2であ
る。〕で示されるアルキルシリケートの加水分解縮合物
である。
【0038】前記一般式中のR1としての有機基として
は、例えば、アルキル基や、シクロアルキル基、アリー
ル基、ビニル基等が挙げられる。ここで、アルキル基
は、直鎖でも分岐したものでもよい。アルキル基として
は、例えば、メチル基や、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブ
チル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基等のアルキル基が挙げられる。好ま
しいアルキル基は、炭素数が、1〜4個のものである。
【0039】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロヘキシル基や、シクロヘプチル基、シクロオクチル基
等が好適に挙げられる。アリール基としては、例えば、
フェニル基等が挙げられる。上記各官能基は、任意に置
換基を有してもよい。このような置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子や、臭素原子、フ
ッ素原子等)や、アミノ基、(メタ)アクリロイル基、
メルカプト基、グリシジル基、脂環式基等が挙げられ
る。
【0040】また、一般式中のR2は、炭素数1〜5の
アルキル基であり、例えば、メチル基や、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブ
チル基、t−ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基
などが挙げられる。また、nは、0又は1である。
【0041】このようなアルキルシリケートの具体例と
しては、例えば、テトラメチルシリケート、テトラエチ
ルシリケート、テトラ−n−プロピルシリケート、テト
ラ−i−プロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリ
ケートなどのnが0の場合のアルキルシリケート;メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエ
トキシシラン、i−プロピルトリメトキシシラン、i−
プロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、
【0042】γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシ
クロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポ
キシシクロヘキシルエチルトリエトキシシランなどのn
が1の場合のアルキルシリケート等が挙げられる。これ
らアルキルシリケートの部分加水分解縮合物は、塗装作
業性等の観点から縮合度が、例えば、30以下、好まし
くは、10以下のものが好ましい。
【0043】なお、オルガノシランの加水分解を促進さ
せ、シロキサン結合で硬化させるのに使用される硬化触
媒の具体例として、例えば、ジブチルスズジラウレート
や、ジブチルスズジマレエート、ジオクチルスズジラウ
レート、ジオクチルスズジマレエート、ジオクチルスズ
マレエート、オクチル酸スズなどの有機スズ化合物;リ
ン酸、モノメチルホスフェート、モノエチルホスフェー
ト、モノブチルホスフェート、モノオクチルホスフェー
ト、モノデシルホスフェート、ジメチルホスフェート、
ジエチルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオク
チルホスフェート、ジデシルホスフェートなどのリン酸
又はリン酸エステル;ジイソプロポキシビス(アセチル
アセテート)チタニウム、
【0044】ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセ
テート)チタニウムなどの有機チタネート化合物;トリ
ス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、トリス
(アセチルアセトナート)アルミニウムなどの有機アル
ミニウム化合物;テトラブチルジルコネート、テトラキ
ス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトライソ
ブチルジルコネート、ブトキシトリス(アセチルアセト
ナート)ジルコニウムなどの有機ジルコニウム化合物等
が代表的なものとして挙げられる。
【0045】促進耐候性試験サンシャインウェザーメー
ターは、JIS K5400で規定されるサンシャインカー
ボンアーク灯式の、実際の屋外暴露と相関のある促進耐
候性試験機であり、光沢保持率は、JIS K5400で規
定される60度鏡面光沢度から下記の式で計算された、
光沢の残存の程度をいう。 光沢保持率=(サンシャインウェザーメーター照射30
0時間後の光沢)×100/初期光沢 (%)
【0046】着色上塗塗料に配合される、要望に合致し
た着色を施すための着色顔料としては、具体的には、二
酸化チタンや、酸化亜鉛等の白色顔料、カーボンブラッ
ク、黒鉛等の黒色顔料、モリブデートオレンジ、パーマ
ネントカーミン、キナクリドンレッド等の赤色顔料、キ
ノフタレンイエロー、パーマネントイエロー等の黄色顔
料、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー等
の緑、青顔料等の、通常塗料用に使用されている各色の
顔料が代表的なものとして挙げられる。更に、体質顔料
も併用してもよい。着色顔料は、その種類によっても異
なるが、樹脂100質量部に対して、例えば、0.1〜
70質量部、好ましくは、0.8〜50質量部で添加す
るのが適当である。
【0047】着色上塗塗料は、防食塗膜(B)の上に、乾
燥膜厚20〜40μm、好ましくは、25〜35μmが
塗布することが適当である。20μm未満であると、隠
蔽性や耐候性が不充分となる。一方、40μm越える
と、発泡や硬化不良が生じやすくなり、また垂直面に塗
装した場合、塗料がたれる等の不具合が生じる。着色上
塗塗料は、例えば、ハケや、スプレー、ローラー等の手
段で乾燥膜厚が50〜90μmとなるように塗装し、自
然乾燥もしくは100℃以下の温度で強制乾燥させる。
【0048】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例に
より、更に詳細に説明する。なお、実施例中「部」、
「%」は、質量基準で示す。 (イ)付着性付与組成物の調製 以下の表1に示す成分を混合分散し、付着性付与組成物
を調製し、密閉容器に貯蔵した。
【0049】
【表1】表1(単位:部)
【0050】注1)芳香族ポリイソシアネートプレポリ
マー;「スミジュールE21-1」(住友バイエルウレタン
社製商品名) 注2)リン酸アルミニウム系防錆顔料;「Kホワイト#
94」(テイカ社製商品名) 注3)実施例1〜3、比較例3では、ハイドロタルサイ
ト;「DHT−4A」(協和化学社製商品名) 実施例4〜6では、亜硝酸型ハイドロカルマイト;「ソ
ルカット」(日本化学工業社製商品名) 注4)「KBM403」(信越シリコン社製商品名)
(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン) 注5)「アディティブTI」(住友バイエルウレタン社
製商品名) 注6)「BYK354」(BYKケミー社製商品名)
【0051】(ロ)有機無機複合樹脂の合成合成例1 還流冷却器及び撹拌器を備えた反応器に、フッ素樹脂
(ダイキン工業社製商品名ゼッフルGK550、固形分
60%)190gを仕込み、撹拌しながらγ−イソシア
ネートプロピルメチルジメトキシシラン42gとジブチ
ルスズジラウレート0.05gとを加え、40℃で4時
間撹拌し、固形分67%の加水分解性シリル基を有する
フッ素樹脂(v)を合成した。
【0052】合成例2 還流冷却器及び撹拌器を備えた反応器に、キシレン55
部、及びイソブタノール40部を加え、混合した後、撹
拌しながら85℃に加熱した。次に、イソブチルメタク
リレート50部、2−エチルヘキシルメタクリレート3
5部、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシ
ラン15部及びアゾビスイソバレロニトリル1.5部の
混合溶液を85℃で3時間かけて滴下し、その後90℃
に昇温し、2時間維持して反応を終了させた。固形分5
0%の加水分解性シリル基を有するアクリル樹脂(vi)
を合成した。
【0053】(ハ)無機樹脂の合成例合成例3 還流冷却器及び撹拌器を備えた反応器に、下記シリコー
ン中間体を添加し、60℃で3時間撹拌してアルコキシ
シリケート加水分解物(vii)(ポリスチレン換算質量平
均分子量(Mn)1500)を得た。 信越シリコン社製 KBM13 45.0部 信越シリコン社製 KBM103 25.0部 東芝ダウコーニング社製 SH6018 25.0部
【0054】合成例4 還流冷却器及び撹拌器を備えた反応器に、下記シリコー
ン中間体を添加し、60℃で3時間撹拌してアルコキシ
シリケート加水分解物(iv)(Mn1800)を得た。 信越シリコン社製 KBM14 13.5部 信越シリコン社製 KBM103 11.5部 東芝ダウコーニング社製SR2402 75.0部
【0055】実施例1 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に表1に示す付着性付与組
成物(i)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう塗
装し、乾燥して、付着性付与塗膜を形成し、その上に、
下記組成を有する防食塗料を、乾燥膜厚が60μmとな
るよう塗装し、乾燥し、次いで、以下の組成を有するフ
ッ素樹脂上塗塗料を乾燥膜厚35μmになるよう一回塗
装し、乾燥した後、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料で
シールし、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性
及び防食性を評価した結果を以下の表2に示す。
【0056】 「防食塗料」 〔主剤成分〕 エポキシ樹脂溶液注7) 200.0部 リンモリブデン酸アルミニウム 29.6部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 6.4部 メチルエチルケトン 26.0部 注7)エポキシ当量450のビスフェノールA型エポキシ樹脂、固形分50%
【0057】 〔硬化剤成分〕 ポリアミドアミン樹脂溶液注8) 101.6部 キシレン 172.4部 注8)アミン価75mgKOH/g、固形分65% 「上塗塗料」 〔主剤成分〕 フッ素樹脂溶液注9) 154.0部 二酸化チタン 55.4部 キシレン 61.6部 注9)樹脂の水酸基価45mgKOH/g、数平均分子量7000、 固形分65% 〔硬化剤成分〕 ヘキサメチレンジイソシアネート 17.6部 酢酸ブチル 53.6部
【0058】実施例2 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に、表1に示す付着性付与
組成物(i)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう
塗装し、乾燥して、付着性付与塗膜を形成し、その上
に、下記組成の防食塗料を、乾燥膜厚が60μmとなる
よう塗装し、乾燥した後、下記組成のウレタン素樹脂上
塗塗料を、乾燥膜厚35μmになるよう一回塗装し、乾
燥した後、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシール
し、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性及び防
食性を評価した結果を以下の表2に示す。
【0059】 「防食塗料」 〔主剤成分〕 エポキシ樹脂溶液注10) 200.0部 リンモリブデン酸アルミニウム 29.6部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 6.4部 メチルエチルケトン 26.0部 注10)エポキシ当量450のビスフェノールA型エポキシ樹脂、 固形分50%
【0060】 〔硬化剤成分〕 ポリアミドアミン樹脂溶液注11) 101.6部 キシレン 172.4部 注11)アミン価75mgKOH/g、固形分65%
【0061】 「上塗塗料」 〔主剤成分〕 アクリル樹脂溶液注12) 154.0部 キナクリドンレッド 30.8部 キシレン 43.1部 注12)樹脂の水酸基価80mgKOH/g、数平均分子量12000、固形分 65%
【0062】 〔硬化剤成分〕 ヘキサメチレンジイソシアネート 27.7部 酢酸ブチル 75.8部
【0063】実施例3 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に、表1に示す付着性付与塗膜
(ii)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう塗装
し、乾燥して付着性付与塗膜を形成し、その上に、下記
組成の防食塗料を、乾燥膜厚が60μmとなるよう塗装
し、乾燥し、更に、合成例1で作製した加水分解性シリ
ル基を有するフッ素樹脂(v)及び合成例3で作製した
アルコキシシリケート加水分解物(vii)を、下記組成の
着色上塗塗料を、乾燥膜厚が35μmになるよう一回塗
装し、乾燥した後、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料で
シールし、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性
及び防食性を評価した結果を以下の表2に示す。
【0064】 「防食塗料」 〔主剤成分〕 キシレン樹脂注13) 100.0部 芳香族ポリイソシアネート注14) 310.0部 亜リン酸亜鉛 210.0部 脱水剤注15) 16.0部 キシレン 43.1部 注13)三菱瓦斯化学工業(株)社製商品名; ニカノール3L(キシレン/ホルムアルデヒド樹脂) 注14)住友バイエルウレタン(株)社製商品名 スミジュールE21−1 注15)住友バイエルウレタン(株)社製商品名 アディティブT1(トシルイソシアネート)
【0065】 「上塗塗料」 加水分解性シリル基を有するフッ素樹脂(v) 130.0部 アルコキシシリケート加水分解物(vii) 40.0部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 2.5部 キナクリドンレッド 32.3部
【0066】実施例4 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に、表1に示す付着性付与組成物
(ii)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう塗装
し、乾燥して、付着性付与塗膜を形成し、その上に、下
記組成の防食塗料を、乾燥膜厚が60μmとなるよう塗
装し、乾燥し、更に、合成例2で作製した加水分解性シ
リル基を有するアクリル樹脂(vi)及び合成例3で作製
したアルコキシシリケート加水分解物(vii)をを含有し
かつ下記組成の着色上塗塗料を、乾燥膜厚が35μmに
なるよう一回塗装し、乾燥した後、裏面及び側面をエポ
キシ樹脂塗料でシールし、7日間自然乾燥させた。その
塗装鋼の耐候性及び防食性を評価した結果を以下の表2
に示す。
【0067】 「防食塗料」 〔主剤成分〕 キシレン樹脂注16) 100.0部 芳香族ポリイソシアネート注17) 310.0部 亜リン酸亜鉛 210.0部 脱水剤注18) 16.0部 キシレン 43.1部 注16)三菱瓦斯化学工業(株)社製商品名; ニカノール3L(キシレン/ホルムアルデヒド樹脂) 注17)住友バイエルウレタン(株)社製商品名 スミジュールE21−1 注18)住友バイエルウレタン(株)社製商品名 アディティブT1(トシルイソシアネート)
【0068】 「上塗塗料」 加水分解性シリル基を有するアクリル樹脂(vi) 125.0部 アルコキシシリケート加水分解物(vii) 30.0部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 1.8部 キナクリドンレッド 32.3部
【0069】実施例5 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に、表1に示す付着性付与組成物
(iii)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう塗装
し、乾燥して、付着性付与塗膜を形成し、その上に、下
記組成の防食塗料を、乾燥膜厚が60μmとなるよう塗
装し、乾燥し、次いで、合成例3で作製したアルコキシ
シリケート加水分解物(vii)を含有しかつ下記組成の
着色上塗塗料を、乾燥膜厚が40μmになるよう一回塗
装し、乾燥した後、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料で
シールし、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性
及び防食性を評価した結果を以下の表2に示す。
【0070】 「防食塗料」 〔主剤成分〕 エポキシ樹脂溶液注19) 200.0部 アルミニウムペースト注20) 35.6部 ミネラルスピリット 200.0部 注19)エポキシ当量210のビスフェノールA型エポキシ樹脂、 固形分100% 注20)アルミニウム粒子の平均粒径12μm、固形分75%
【0071】 〔硬化剤成分〕 ポリアミドアミン樹脂溶液注21) 102.8部 キシレン 69.6部 注21)アミン価255mgKOH/g、固形分76% 「上塗塗料」 アルコキシシリケート加水分解物(vii) 125.0部 キノフタレンイエロー 32.0部
【0072】実施例6 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に、表1に示す付着性付与組成物
(iii)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう塗装
し、乾燥して、付着性付与塗膜を形成し、その上に、下
記組成の防食塗料を、乾燥膜厚が60μmとなるよう塗
装し、乾燥し、次いで、合成例4で作製したアルコキシ
シリケート加水分解物(viii)を含有しかつ下記組成の
着色上塗塗料を、乾燥膜厚が35μmになるよう一回塗
装し、乾燥した後、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料で
シールし、7日間自然乾燥させた。その塗装鋼の耐候性
及び防食性を評価した結果を以下の表2に示す。
【0073】 「防食塗料」 〔主剤成分〕 エポキシ樹脂溶液注22) 200.0部 アルミニウムペースト注23) 35.6部 ミネラルスピリット 200.0部 注22)エポキシ当量210のビスフェノールA型エポキシ樹脂、 固形分100% 注23)アルミニウム粒子の平均粒径12μm、固形分75%
【0074】 〔硬化剤成分〕 ポリアミドアミン樹脂溶液注24) 102.8部 キシレン 69.6部 注24)アミン価255mgKOH/g、固形分76% 「上塗塗料」 アルコキシシリケート加水分解物(viii) 125.0部 二酸化チタン 32.0部
【0075】比較例1 実施例1と同じブラスト処理した耐候性鋼を、全く塗装
しないで、耐候性及び防食性を評価した結果を以下の表
2に示す。
【0076】比較例2 実施例1において、付着性付与塗膜を塗装しないで、着
色フッ素樹脂系上塗塗料を塗装し、その塗装鋼の耐候性
及び防食性を評価した結果を以下の表2に示す。
【0077】比較例3 平均表面粗さ30μmのアルミナブラスト処理をした3
×100×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)表面に、表1に示す付着性付与組成物
(iv)を、乾燥塗布量0.1Kg/m2となるよう塗装
し、乾燥して、付着性付与塗膜を形成し、その上に、防
食塗料及び着色上塗塗料を塗装しないで、裏面及び側面
をエポキシ樹脂塗料でシールし、7日間自然乾燥させ
た。その塗装鋼の耐候性及び防食性を評価した結果を以
下の表2に示す。比較例4 実施例1において、付着性付与塗膜を形成した後、防食
塗料を塗装しないで、着色フッ素樹脂系上塗塗料を塗装
し、その塗装鋼の耐候性及び防食性を評価した結果を以
下の表2に示す。
【0078】
【表2】表2
【0079】注17)サンシャインウェザーメーター3
00時間後の光沢保持率(%) 注18)屋外暴露2年 注19)複合サイクル試験1200C 注20)複合サイクル試験1200C後の2mm碁盤目
試験
【0080】表2からも明らかな通り、本発明の実施例
においては、塗装鋼に対して、任意の色に着色でき、ま
た塗装鋼に、優れた耐候性及び防食性を付与することが
できる。一方、無塗装の比較例1、付着性付与塗膜を形
成していない比較例2、付着性付与塗膜のみを形成した
比較例3、及び防食塗膜のみ形成しない比較例4では、
いずれも赤錆が発生した。
【0081】
【発明の効果】本発明の方法により、防錆性及び耐候性
を長期間保持し、更に任意の着色を可能にした、省工程
の耐候性鋼の防食方法が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/04 C09D 175/04 201/00 201/00 (72)発明者 多記 徹 栃木県那須郡西那須野町下永田7−1414− 34 (72)発明者 山崎 曜 京都府相楽郡加茂町南加茂台9−8−4 (72)発明者 田辺 弘往 栃木県那須郡西那須野町朝日町8−15 Fターム(参考) 4D075 CA32 DB02 EA25 EB38 EC15 EC45 4J038 DG131 DG191 DG261 HA276 HA406 HA426 JC38 KA08 NA03 PC02 4K062 AA01 BA14 BA20 BC14 BC15 CA02 CA05 DA05 FA12 FA16 GA01 GA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐候性鋼表面に、(a)湿気硬化型樹脂、
    (b)防錆顔料、(c)腐食イオン固定化剤、及び(d)カップ
    リング剤を含有する付着性付与塗膜(A)を乾燥塗布量
    0.03〜2.00Kg/m2で形成し、次いで、防錆剤
    を含有する防食塗膜(B)を乾燥膜厚30〜60μmで形
    成し、更に、促進耐候性試験サンシャインウェザーメー
    ター照射300時間後の光沢保持率が85%以上の着色
    上塗塗膜(C)を、乾燥膜厚20〜40μmで形成するこ
    とを特徴とする耐候性鋼の防食法。
  2. 【請求項2】 前記(a)成分100質量部に対して、(b)
    成分を1〜95質量部、(c)成分を1〜95質量部、(d)
    成分を0.1〜10質量部含有し、かつ(b)成分と(c)成
    分の合計が、5〜100質量部である請求項1記載の防
    食法。
  3. 【請求項3】 上記(a)成分が、湿気硬化型ウレタン樹
    脂である請求項1記載の防食法。
  4. 【請求項4】 上記(c)成分が、ハイドロカルマイト及
    び/又はハイドロタルサイトである請求項1又は請求項
    2記載の防食法。
  5. 【請求項5】 前記防食塗膜(B)が、シランカップリン
    グ剤を含有する請求項1又は請求項2記載の防食法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284600A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Nippon Steel Corp 高防食性亜鉛末含有塗料組成物

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JP2007284600A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Nippon Steel Corp 高防食性亜鉛末含有塗料組成物

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