JP2003082281A - 自動車用クリア塗料組成物 - Google Patents

自動車用クリア塗料組成物

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JP2003082281A
JP2003082281A JP2002189679A JP2002189679A JP2003082281A JP 2003082281 A JP2003082281 A JP 2003082281A JP 2002189679 A JP2002189679 A JP 2002189679A JP 2002189679 A JP2002189679 A JP 2002189679A JP 2003082281 A JP2003082281 A JP 2003082281A
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clear coating
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acid
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JP2002189679A
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Yoshizumi Matsuno
吉純 松野
Kazuhiro Kato
一裕 加藤
Kazuaki Kitazono
和明 北園
Hiroshi Igarashi
浩史 五十嵐
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐洗車擦り傷性及び耐引っ掻き傷性に優れた
塗膜を形成しうる自動車用クリア塗料組成物を提供する
こと。 【解決手段】 脂環式多塩基酸及び/又は脂環式多価ア
ルコールから誘導される単位を含有するポリエステル樹
脂10〜80重量%、ポリイソシアネート化合物5〜5
0重量%及びアクリル樹脂0〜50重量%を含有し、且
つユニバーサル硬さ値(HU)が500N/mm2以下
である塗膜を形成する自動車用クリア塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐洗車擦り傷性及
び耐引っ掻き傷性に優れた塗膜を形成しうる自動車用ク
リア塗料組成物に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来から、自動車の洗車機に
よる擦り傷や鍵穴の周りの引っ掻き傷の防止対策が望ま
れてきたが、最近、外観を重視する自動車のユーザーか
らこれらの傷に対する改善の要求が高まっている。そこ
で、自動車メーカーにとって自動車の商品力を高めるた
めに、「耐洗車擦り傷性」及び「耐引っ掻き傷性」に優
れた塗膜をもつ自動車の開発が重要課題となってきた。
【0003】しかし、自動車塗膜は、耐洗車擦り傷性や
鍵穴の周りの耐引っ掻き傷性にとどまらず、耐衝撃性、
耐候性、仕上がり性、付着性などの多くの塗膜性能を兼
ね備えなければならず、塗膜を単に軟らかくするか硬く
するかというだけの技術では、これら全てを満足する塗
膜は得られず、自動車用塗料メーカーは多性能を同時に
満足するバランスのとれた自動車クリア用塗料組成物の
開発に苦慮している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、「耐洗車
擦り傷性」及び「耐引っ掻き傷性」が向上し、しかも仕
上がり性、塗料の貯蔵安定性などの性能も兼ね備えたバ
ランスのとれた自動車用クリア塗料組成物を開発すべく
鋭意検討した結果、今回、脂環式多塩基酸及び/又は脂
環式多価アルコールから誘導される単位を含有するポリ
エステル樹脂、ポリイソシアネート化合物及びレオロジ
ーコントロール剤を含有し、且つユニバーサル硬さ値
(HU)が500N/mm2以下であり、そしてさらに
好ましくは、塗膜に後述の方法で測定した時の押し込み
深さの戻り値(I)が0.5μm以上である塗膜を形成
する自動車用クリア塗料組成物により、上記の目的を達
成できることを見い出し本発明を完成するに至った。
【0005】なお、特開平5−263044号公報に
は、脂環構造を有する多塩基酸及び/又は脂環構造を有
する多価アルコールを用いて形成されたポリエステル樹
脂及びポリイソシアネート化合物を含有する、塗膜の耐
衝撃性、耐屈曲性などの性能を低下させることなく耐汚
染性が向上した塗膜を形成する自動車プラスチック部用
塗料が開示されているが、形成塗膜のユニバーサル硬さ
値(HU)については何ら言及されていない。
【0006】かくして、本発明は、 (A) 脂環式多塩基酸(a)及び/又は脂環式多価アルコール(b)から誘導 される単位を含有するポリエステル樹脂 10〜80重量%、 (B) ポリイソシアネート化合物 5〜50重量%、 及び (C) アクリル樹脂 0〜50重量% を含有し、且つユニバーサル硬さ値(HU)が500N
/mm2以下である塗膜を形成することを特徴とする自
動車用クリア塗料組成物を提供するものである。
【0007】以下、本発明の自動車用クリア塗料組成物
(以下、「本塗料組成物」という)についてさらに詳細
に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】ポリエステル樹脂(A) 本塗料組成物において基体樹脂として使用されるポリエ
ステル樹脂(A)は、脂環式多塩基酸(a)及び/又は
脂環式多価アルコール(b)を必須のモノマー成分とし
て用い、且つさらに必要に応じて、他の多塩基酸(c)
及び/又は他の多価アルコール(d)を用いて製造され
るものであり、特に水酸基含有ポリエステル樹脂が好適
である。
【0009】脂環式多塩基酸(a)は、1分子中に少な
くとも1個の脂環式環、好ましくは4〜6員の脂環式環
と少なくとも2個、好ましくは2〜3個のカルボキシル
基を含有する化合物であり、具体的には、例えば、シク
ロヘキサン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサン−
1,4−ジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキ
サヒドロトリメリット酸、テトラヒドロフタル酸、メチ
ルヘキサヒドロフタル酸及びこれらの無水物などが挙げ
られる。
【0010】また、他の多塩基酸(c)には、ポリエス
テルの製造に際して酸成分として通常使用される、1分
子中に少なくとも2個のカルボキシル基を有する化合物
が包含され、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ヘット酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸及びこれらの無水物な
どが挙げられる。
【0011】脂環式多価アルコール(b)は、1分子中
に少なくとも1個の脂環式環、好ましくは4〜6員の脂
環式環と少なくとも2個、好ましくは2〜3個の水酸基
を有する化合物であり、具体的には、例えば、シクロヘ
キサン−1,4−ジメチロール、水添ビスフェノール
A、スピログリコール、ジヒドロキシメチルトリシクロ
デカンなどが挙げられる。
【0012】また、他の多価アルコール(d)には、ポ
リエステルの製造に際してアルコール成分として通常使
用される、1分子中に少なくとも2個の水酸基を有する
化合物が包含され、例えば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジ
オール、1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,2−
ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペ
ンタンジオール、2,3−ジメチルトリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、3−メチル−4,5
−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−
ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ヒドロキ
シピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルなどのグ
リコール類;これらのグリコール類にε−カプロラクト
ンなどのラクトン類を付加したポリラクトンジオール;
ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレートなどのポリエ
ステルジオール類;グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ジグリセリン、トリグリセ
リン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリ
トール、ソルビトール、マンニトール1分子中に3個以
上の水酸基を有する多価アルコールなどが挙げられる。
【0013】ポリエステル樹脂(A)の製造における脂
環式多塩基酸(a)及び/又は脂環式多価アルコール
(b)の使用量[(a)と(b)の合計]は、通常、ポ
リエステル樹脂(A)の製造に用いるモノマーの合計量
を基準にして20〜70重量%、好ましくは30〜60
重量%、さらに好ましくは35〜55重量%の範囲内と
することができる。
【0014】以上に述べた脂環式多塩基酸(a)及び/
又は脂環式多価アルコールならびにさらに場合により、
他の多塩基酸(c)及び/又は他の多価アルコール
(d)からのポリエステル樹脂(A)の製造はそれ自体
既知の方法で行うことができ、得られるポリエステル樹
脂(A)は、一般に、1,000〜1,000,000、
好ましくは10,000〜100,000、さらに好まし
くは30,000〜80,000の範囲内の重量平均分子
量、及び一般に50〜200mgKOH/g、好ましく
は80〜150mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有
することができる。 ポリイソシアネート化合物(B) 本塗料組成物において架橋剤として使用されるポリイソ
シアネート化合物(B)は、1分子中に少なくとも2個
のイソシアネート基を有する化合物であり、該イソシア
ネートが遊離の形態にある(非ブロック)ポリイソシア
ネート化合物及び該イソシアネート基がブロックされた
状態にあるブロック化ポリイソシアネート化合物の両者
が包含される。
【0015】(非ブロック)ポリイソシアネート化合物
としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー
酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの脂
肪族ポリイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソ
シアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロ
ンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネート
類;トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートな
どの芳香族ポリイソシアネート類;2−イソシアナトエ
チル−2,6−ジイソシアナトカプロエート、3−イソ
シアナトメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、4−イソシアナトメチル−1,8−オクタメチレ
ンジイソシアネート(通称、トリアミノノナントリイソ
シアネート)などの3価以上の有機ポリイソシアネート
化合物;これらの1分子中に2個以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネート化合物の2量体又は3量
体;これらの1分子中に2個以上のイソシアネート基を
有するポリイソシアネート化合物と多価アルコール、低
分子量ポリエステル樹脂又は水などとイソシアネート基
過剰の条件でウレタン化反応させてなるプレポリマーな
どが挙げられ、特に、脂肪族ポリイソシアネート類及び
脂環式ポリイソシアネート類が好適である。
【0016】ブロック化ポリイソシアネート化合物は、
上記の如きポリイソシアネート化合物中のイソシアネー
ト基をブロック剤と反応させることによってブロックし
たものであって、所定温度(通常、100℃以上)に加
熱するとブロック剤が解離して遊離のイソシアネート基
が生ずる化合物である。
【0017】そのようなブロック化ポリイソシアネート
化合物の製造に用いられるブロック剤としては、例え
ば、フェノール類、オキシム類、ラクタム類、アルコー
ル類、メルカプタン類、マロン酸ジエチル等の活性メチ
レン含有化合物が挙げられる。
【0018】以上に述べた(非ブロック)ポリイソシア
ネート化合物及びブロック化ポリイソシアネート化合物
はそれぞれ単独で使用することができ、又は両者を併用
してもよい。アクリル樹脂(C) 本塗料組成物には、基体樹脂として、前述したポリエス
テル樹脂(A)に加え、用途等に応じてさらに、アクリ
ル樹脂(C)を配合することができる。
【0019】アクリル樹脂(C)としては、好適には、
カルボキシル基含有不飽和モノマー、水酸基不飽和含有
モノマー及びさらに必要に応じて、その他の重合性不飽
和モノマーを、それ自体既知の方法、例えば溶液重合法
でラジカル重合させることにより得られる共重合体を使
用することができる。
【0020】上記カルボキシル基含有不飽和モノマー
は、1分子中にカルボキシル基と重合性不飽和結合をそ
れぞれ1個以上有する化合物であり、例えば、(メタ)
アクリル酸、マレイン酸、カプロラクトン変性カルボキ
シル基含有(メタ)アクリル系単量体(例えば、ダイセ
ル化学社製、商品名、プラクセルFM1A、プラクセル
FM4A、プラクセルFM10A)などが挙げられる。
【0021】上記水酸基含有不飽和モノマーは、1分子
中に水酸基と重合性不飽和結合をそれぞれ1個以上有す
る化合物であり、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−ト、(ポリ)
エチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、(ポ
リ)プロピレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、
これらの水酸基含有不飽和モノマーと、β−プロピオラ
クトン、ジメチルプロピオラクトン、ブチロラクトン、
γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−カプリ
ロラクトン、γ−ラウリロラクトン、ε−カプロラクト
ン、δ−カプロラクトンなどのラクトン化合物との反応
物[例えば、ダイエル化学社製、商品名、プラクセルF
M1、プラクセルFM2、プラクセルFM3、プラクセ
ルFA1、プラクセルFA2、プラクセルFA3(以上
いずれもカプロラクトン変性(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエステル類)]などがあげられる。
【0022】上記その他の重合性不飽和モノマーは、上
記のカルボキシル基含有不飽和モノマー及び水酸基含有
不飽和モノマー以外の、1分子中に重合性不飽和結合を
1個以上有する化合物であり、例えば、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シク
ロヘキシルなどの(メタ)アクリル酸のC1〜C1 8のア
ルキル又はシクロアルキルエステル;スチレン、α−メ
チルスチレンなどの芳香族重合性モノマー;(メタ)ア
クリル酸アミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリア
ミド、N−メチロ−ル(メタ)アクリアミドなどの(メ
タ)アクリルアミド及びその誘導体;(メタ)アクリロ
ニトリル;γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどの
アルコキシシリル基含有重合性モノマーなどが挙げら
れ、特に、(メタ)アクリル酸のC1〜C18のアルキル
又はシクロアルキルエステル及びスチレンなどの芳香族
単量体を使用することが好ましい。
【0023】これらのモノマー成分は、一般に、モノマ
ーの合計重量を基準にして、カルボキシル基含有不飽和
モノマーは3〜30重量%、特に4〜20重量%の範囲
内;水酸基含有不飽和モノマーは3〜40重量%、特に
5〜30重量%の範囲内;そしてその他の重合性不飽和
モノマーは37〜95重量%、特に60〜91重量%の
範囲内で使用するのが好適である。
【0024】本塗料組成物において適宜使用されるアク
リル樹脂(C)は、一般に、500〜6,000、好ま
しくは500〜3,000の範囲内の重量平均分子量、
及び一般に50〜600mgKOH/g、好ましくは6
0〜250mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有する
ことができる。レオロジーコントロール剤(D) 本塗料組成物には、以上に述べた(A)、(B)、
(C)の3成分に加え、塗料組成物にチキソトロピー性
を付与することを目的として、場合により、レオロジー
コントロール剤(D)を配合することができる。
【0025】かかるレオロジーコントロール剤(D)を
含む塗料組成物は、例えばスプレー塗装時などのように
塗料組成物に高剪断応力が加わるような場合には、十分
に粘度が下がって容易にスプレー塗装作業を行うことが
できるようになり、他方、例えば被塗面に塗着した後の
ように塗料組成物に殆んど剪断応力が加わらないような
場合には、見かけ上の粘度を高くすることが可能とな
る。その結果、垂直の被塗面に塗装する場合や垂直の被
塗面に塗装した後の焼き付け時において、タレ、ハジキ
等の塗膜欠陥の発生を防止することができ、仕上り外観
の良好な塗膜を形成できるという効果が得られる。さら
に、本発明において、本塗料組成物にレオロジーコント
ロール剤(D)を配合することにより、形成塗膜の硬さ
値(HU)及び荷重0.4mNをかけた時の押し込み深
さの戻り値(I)を所期の範囲内に調整するのにも役立
つことが判明した。
【0026】このような効果を奏するレオロジーコント
ロール剤(D)としては、例えば、架橋重合体微粒子や
ポリウレア化合物などが挙げられる。
【0027】架橋重合体微粒子としては、水性エマルジ
ョンないしは水性サスペンジョン重合法又は非水分散重
合方法によって得られるそれ自体既知の分子内架橋され
た微粒子状重合体が使用可能である。
【0028】このうち水性エマルジョンないしは水性サ
スペンジョン重合法によって得られる分子内架橋構造を
有する微粒子状重合体は、水の蒸発もしくは共沸又は重
合体(粒子)の沈殿もしくは凝集等の物理的ないしは化
学的手段によって分離することにより固形物の形とする
ことができ、あるいは、かかる物理的ないしは化学的手
段を施すに際して、目的とする架橋重合体微粒子の媒体
を、直接、水から他の樹脂や有機溶剤等に置き換えるよ
うにしてもよい。
【0029】架橋重合体微粒子としては、例えば、特開
平3−66770号公報に開示されているような、分子
内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不飽和基を有
する重合性モノマー及びその他のラジカル重合性不飽和
モノマーを、分子内にアリル基を含有する反応性乳化剤
の存在下で乳化重合せしめて得られる架橋重合体微粒子
を好適に使用することができる。
【0030】これらの架橋性重合体微粒子は、架橋密度
が高く、トルエンや酢酸エチルなどのポリマー溶解力の
大きい有機溶剤中においても、実質的に非膨潤性でかつ
非融着性であり、有機溶剤を含む本塗料組成物に添加す
ると、本塗料組成物の粘度を殆ど上昇させることなく、
樹脂含有率の高い、つまり高固形分の溶液(分散液)を
得ることができる。
【0031】架橋重合体微粒子は一般に約0.01〜約
2μm、特に0.05〜0.5μmの範囲内の平均粒子径
を有しているのが好ましく、粒径がこの範囲内にある微
粒子はタレ防止効果及び仕上り外観に優れた塗膜を提供
する。
【0032】また、レオロジーコントロール剤(D)と
して、例えば、特公平7−81099号公報に記載され
ているような、3〜20個、好ましくは5〜14個、さ
らに好ましくは8〜12個の炭素原子を有するジイソシ
アネ−ト化合物から得られるイソシアヌレ−ト3量体
と、少なくとも1個の1級アミノ基を有するアミン化合
物との反応生成物からなる固体粒子状のポリウレア化合
物を使用することもできる。
【0033】上記ジイソシアネート化合物としては、例
えば、メチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ω,ω'−ジプロピルエー
テルジイソシアネート、チオジプロピルジイソシアネー
ト、シクロヘキシル−1,4−ジイソシアネート、ジシ
クロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、1,
5−ジメチルー2,4−ビス(イソシアナトメチル)ベ
ンゼン、1,5−ジメチルー2,4−ビス(ω−イソシア
ナトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリメチルー2,4
−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,3,5−ト
リエチルー2,4−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼ
ン、バイエル社のデスモジュール(Desmodur)
TTの商標で販売されている複素環ジイソシアネート、
ジシクロヘキシルジメチルメタン−4,4'−ジイソシア
ネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−
トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4'
−ジイソシアネートなどが挙げられ、特に、ヘキサメチ
レンジイソシアネートが好適である。これらのジイソシ
アネート化合物はそれぞれ単独で使用することができ、
或いは2種もしくはそれ以上のジイソシアネート化合物
を併用して異なったジイソシアネート化合物から構成さ
れる3量体を作製するようにすることもできる。
【0034】他方、ポリウレア化合物の製造に際して、
イソシアヌレート3量体と反応せしめられるアミン化合
物は、1分子中に少なくとも1個の1級アミノ基を有す
る炭素数が55以下、好ましくは1〜24、さらに好ま
しくは1〜12の化合物であることができ、具体的に
は、例えば、エチルアミン、n−プロピルアミン、se
c−プロピルアミン、n−ブチルアミン、sec−ブチ
ルアミン、tert−ブチルアミン、n−ペンチルアミ
ン、α−メチルブチルアミン、α−エチルプロピルアミ
ン、β−エチルブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチ
ルアミン、デシルアミン、ステアリルアミンなどのアル
キルアミン;シクロヘキシルアミンなどのシクロアルキ
ルアミン;アニリンなどのアリールアミン;ベンジルア
ミン、フェネチルアミンなどのアラルキルアミン;ヘキ
サメチレンジアミンなどのアルキレンジアミンが挙げら
れる。
【0035】また、アミン化合物として、1分子中に少
なくとも1個の1級アミノ基と少なくとも1個のエーテ
ル結合(−O−)及び/又はヒドロキシル基を有する化
合物を使用することもでき、そのような化合物の具体例
としては、例えば、エタノールアミン、6−アミノヘキ
サノール、p−メトキシベンジルアミン、メトキシプロ
ピルアミン、3,4−ジメトキシフェニルエチルアミ
ン、2,5−ジメトキシアニリン、フルフリルアミン、
テトラヒドロフルフリルアミン、ビス(3−アミノプロ
ピル)ポリテトラヒドロフラン(約750の分子量を有
するもの)などが挙げられる。
【0036】以上に述べたアミン化合物は、それぞれ単
独で使用することができ又は2種以上組み合わせて使用
することもできる。
【0037】イソシアヌレート3量体とアミン化合物と
の反応においては、いずれか一方を化学量論量よりも過
剰に使用することができるが、一般には、イソシアヌレ
ート3量体1モルあたり、アミン化合物の1級アミノ基
0.7〜1.5個、特に0.9〜1.1個の範囲内の割合で
用いるのが好適である。
【0038】イソシアヌレート3量体とアミン化合物と
の反応は、通常、適当な溶媒の存在下に、約10〜約1
50℃、好ましくは約20〜約80℃の温度で行うこと
ができる。その際、イソシアヌレート3量体の溶媒中の
溶液に対してアミン化合物を添加しながら反応を行うこ
とが好ましく、場合により、アミン化合物は数段階に分
けて添加してもよい。使用する溶媒としては、例えば、
アセトン、メチルイソブチルケトン、1―メトキシープ
ロパノールー2、ベンゼン、トルエン、キシレン、又は
石油エーテルのような脂肪族炭化水素などが挙げられ
る。
【0039】このようにして製造される固体粒子状のポ
リウレア化合物は、一般に、約0.01〜約50μm、
特に0.1〜20μmの範囲内の平均粒子径を有してい
ることが好ましい。本塗料組成物 本発明により提供される自動車用クリア塗料組成物は、
以上に述べたポリエステル樹脂(A)、ポリイソシアネ
ート化合物(B)及びアクリル樹脂(C)を、これら
(A)、(B)及び(C)の3成分の合計量を基準にし
て、下記の割合で含有することができる。
【0040】ポリエステル樹脂(A):10〜80重量
%、好ましくは20〜70重量%、さらに好ましくは3
0〜60重量%、 ポリイソシアネート化合物(B):5〜50重量%、好
ましくは10〜50重量%、さらに好ましくは20〜4
0重量%、 アクリル樹脂(C):0〜50重量%、好ましくは0〜
40重量%、さらに好ましくは5〜30重量%。
【0041】ここでポリエステル樹脂(A)の割合が1
0重量%未満であると、一般に、形成される塗膜の押し
込み深さの戻り値(I)が0.5μm未満となり、塗膜
の耐引っ掻き傷性が低下する。また、ポリエステル樹脂
(A)の割合が80重量%を越えると、一般に、形成さ
れる塗膜のユニバーサル硬さ値(HU)が500N/m
2を越え、ポリエステル樹脂(A)が10重量%未満
の場合と同様に、塗膜の耐引っ掻き傷性が低下する。他
方、ポリイソシアネート化合物(B)の割合が5重量%
未満であると、十分に硬化した塗膜が得られずまた、5
0重量%を越えると塗料組成物の安定性が低下する可能
性がある。さらに、アクリル樹脂(C)の割合が50重
量%を越えると、形成される塗膜のユニバーサル硬さ値
(HU)が500N/mm2を越えたり、押し込み深さ
の戻り値(I)が0.5μm未満となり、塗膜の耐引っ
掻き傷性が不十分となる。
【0042】前述したレオロジーコントロール剤(D)
を使用する場合には、塗膜のタレ防止性や塗料組成物の
安定性などの観点から、一般には、ポリエステル樹脂
(A)、ポリイソシアネート化合物(B)及びアクリル
樹脂(C)の合計量(固形分として)を基準にして、1
〜30重量%、特に1〜20重量%、さらに特に3〜1
5重量%の範囲内で使用することが好ましい。
【0043】本発明の自動車用クリア塗料組成物は、ポ
リエステル樹脂(A)成分、ポリイソシアネート化合物
(B)、アクリル樹脂(C)及びレオロジーコントロー
ル剤(D)のほかに、必要に応じて、紫外線吸収剤、光
安定剤、塗面調整剤、その他の塗料用添加剤、有機溶剤
などを含有することも可能であり、顔料を実質的に含ま
ないクリアの自動車用塗料組成物として用いることがで
きる。
【0044】本塗料組成物は、例えば、以上に述べた各
成分を有機溶剤中で均一に混合することにより調製する
ことができる。有機溶剤としては、例えば、トルエン、
キシレン、高沸点石油系炭化水素などの炭化水素系溶
剤;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロ
ンなどのケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエ
ステル系溶剤;メタノール、エタノール、ブタノールな
どのアルコール系溶剤;エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエーテル
系溶剤などを挙げることができ、これらはそれぞれ単独
で又は2種以上を混合して使用することができる。
【0045】さらに、本塗料組成物には、塗膜の架橋反
応を促進することを目的として、硬化触媒を加えること
もできる。該硬化触媒としては、例えば;オクチル酸
錫、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオ
クチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオクチル
錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
オキサイド、モノブチル錫トリオクテート、2−エチル
ヘキサン酸鉛、オクチル酸亜鉛などの有機金属化合物を
挙げることできる。硬化触媒の使用量は、特に制限され
るものではないが、一般には、ポリエステル樹脂
(A)、ポリイソシアネート化合物(B)、アクリル樹
脂(C)及びレオロジーコントロール剤(D)の合計量
(固形分として)を基準にして、0.005〜5重量
%、特に0.01〜3重量%の範囲内が適している。
【0046】本塗料組成物は、それ自体既知の塗装法、
例えば、エアレススプレー、エアスプレー、回転霧化式
塗装、静電塗装などの方式で基材表面に塗装することが
できる。その際の塗装膜厚は、硬化膜厚として、通常1
0〜70μm、特に20〜60μmの範囲内が好適であ
る。ポリイソシアネート化合物(B)として非ブロック
ポリイソシアネート化合物を用いた本塗料組成物の場合
には、塗膜は場合によっては常温で硬化させることがで
きるが、塗膜は、通常、約60〜約160℃、特に約8
0〜約140℃の温度で、10〜90分間、特に20〜
60分間程度加熱することによって硬化させることが好
ましい。
【0047】本塗料組成物は、前記のポリエステル樹脂
(A)、ポリイソシアネート化合物(B)、アクリル樹
脂(C)及びレオロジーコントロール剤(D)の配合割
合を上記の範囲内で適当に調節することによって、形成
される塗膜のユニバーサル硬さ値(HU)が500N/
mm2以下、好ましくは50〜150N/mm2、さらに
好ましくは80〜140N/mm2の範囲内に入り、且
つさらに望ましくは、塗膜に後述の方法で測定した時の
押し込み深さの戻り値(I)が0.5μm以上、好まし
くは0.5〜1.0μm、さらに好ましくは0.5〜
0.7μmの範囲内に入るようにする。
【0048】本塗料組成物により形成される、ユニバー
サル硬さ値(HU)及びさらに望ましくは押し込み深さ
の戻り値(I)が上記の範囲内にある塗膜は、適度の硬
さと弾性とをバランスよく兼備しており、塗膜を引っ掻
いた時に、傷痕が回復してもとの塗膜状態に戻り易く、
耐引っ掻傷性及び耐洗車擦り傷性が極めて優れている。
【0049】本塗料組成物から形成される塗膜のユニバ
ーサル硬さ値(HU)及び押し込み深さの戻り値(I)
は、フィッシャー・インストルメンツ社製の超微小硬さ
試験機「フィッシャースコープH−100」(商品名)
を用いて測定される物性値であり、ユニバーサル硬さ値
(HU)は、ビッカース四角錐ダイヤモンド圧子に荷重
をかけ、そのときの圧子の押し込み(侵入)深さ(h)
を測定し、当該荷重と、当該押し込み深さ(h)から求
められる押し込み表面積とから算出されるものであり、
具体的には、下記式に試験荷重と押し込み深さの値を代
入することにより算出される値である。
【0050】HU=F/(26.43×h2) F:試験荷重(mN) h:押し込み深さ(μm) 他方、塗膜硬度を「フィッシャースコープH−100」
により測定した場合の荷重(横軸)と押し込み深さ(縦
軸)の関係をプロットした場合の典型的なグラフを図1
に示す。
【0051】本発明における「押し込み深さの戻り値
(I)」は、塗膜に0.4mNから10mNまで荷重を
かけ、次いで徐々に荷重を減らして0.4mNになった
とき、荷重を解放して100秒後に凹んだ塗膜がどの程
度戻るかを数値的に表わしたものであり、図1において
は、“1”として観察される。押し込み戻り値(I)が
大きい塗膜は弾性があり、耐引っ掻き傷性が良好であ
る。
【0052】以上述べたとおり、本塗料組成物を用いれ
ば、耐洗車擦り傷性及び耐引っ掻き傷性に極めて優れた
クリア塗膜を形成せしめることができる。
【0053】したがって、本塗料組成物は、少なくとも
1層の着色ベース塗膜と少なくとも1層のクリア塗膜か
らなる複層塗膜における最上層のクリア塗膜の形成のた
めに有利に使用することができる。
【0054】以下、この複層塗膜の形成方法についてさ
らに詳しく述べる。複層塗膜の形成方法 本塗料組成物を用いる複層塗膜の形成は、例えば、以下
に述べる方法(a)〜(c)を用いて行うことができ
る。方法(a): 本方法は、自動車車体用などの金属製もし
くはプラスチック製の被塗物に直接、又はカチオン電着
塗料などの下塗塗料及び必要に応じて中塗り塗料を塗装
し、硬化させた後、通常の自動車用着色ベース塗料を、
エアレススプレー、エアスプレー、回転霧化塗装(これ
らは静電印加して行ってもよい)などの方法によって膜
厚が硬化膜厚で約10〜約50μmとなるように塗装
し、約100〜約180℃、好ましくは約120〜約1
60℃で約10〜約40分間加熱して硬化させてから、
又は硬化させずに室温で数分間放置もしくはプレヒート
してから、本発明に従う自動車用クリア塗料組成物を同
様の塗装方法によって膜厚が硬化膜厚で約10〜約70
μmになるように塗装し、約60〜約160℃、好まし
くは約80〜約140℃で約10〜約90分間加熱して
架橋硬化させることからなる、2コート1ベーク方式
(2C1B)又は2コート2ベーク方式(2C2B)に
より行うことができる。方法(b): 本方法は、上記方法(a)と同様の工程に
て、通常の自動車用着色ベース塗料を塗装し硬化させて
から、又は硬化させずに室温で数分間放置もしくはプレ
ヒートしてから、着色ベース塗膜上に、第1回目の自動
車用クリア塗料組成物を同様の塗装方法により膜厚が硬
化膜厚で約10〜約50μmになるように塗装し、約6
0〜約160℃、好ましくは約80〜約140℃で、約
10〜約90分間加熱して硬化させてから、又は硬化さ
せずに室温で数分間放置もしくはプレヒートしてから、
次に、本発明に従う自動車用クリア塗料組成物を同様の
塗装方法によって膜厚が硬化膜厚で約10〜約70μm
になるように塗装し、約60〜約180℃、好ましくは
約80〜約140℃で約10〜約90分間加熱して硬化
させることからなる、3コート1ベーク方式(3C1
B)、3コート2ベーク方式(3C2B)、又は3コー
ト3ベーク方式(3C3B)により行うことができる。
【0055】ここで、第1回目の自動車用クリア塗料組
成物としては、自動車の塗装に通常使用される透明塗膜
を形成することのできる上塗り塗料又は本発明に従うク
リア塗料組成物を使用することができる。方法(c): 本方法は、上記方法(a)と同様の工程に
て、第1の着色ベース塗料を塗装し硬化させてから、又
は硬化させずに室温で数分間放置もしくはプレヒートし
てから、第1回目の着色ベース塗膜を形成せしめ、その
着色ベース塗膜上に第2の着色ベース塗料を膜厚が硬化
膜厚で約10〜約50μmになるように塗装し、約10
0〜約180℃、好ましくは約120〜約160℃で約
10〜約40分間加熱して硬化させてから、又は硬化さ
せずに室温で数分間放置もしくはプレヒートしてから、
本発明に従う自動車用クリア塗料組成物を同様の塗装方
法によって膜厚が硬化膜厚で約10〜約70μmになる
ように塗装し、約60〜約160、好ましくは約80〜
約140℃で、約10〜約90分間加熱して硬化させる
ことからなる、3コート1ベーク方式(3C1B)、3
コート2ベーク方式(3C2B)又は3コート3ベーク
方式(3C3B)により行うことができる。
【0056】ここで、第1の着色ベース塗料としては、
通常の自動車用着色ベース塗料を使用することができ、
また、第2の着色ベース塗料としては、その形成塗膜を
通してその下層の第1の着色ベース塗膜面の色調(ソリ
ッドカラー、メタリック色、干渉色)が視認できる程度
の小さい隠蔽性を有する着色透明塗料が使用される。し
たがって、一般に、第2の着色ベース塗膜の隠蔽性は第
1の着色ベース塗膜の隠蔽性より小さい。
【0057】かくして、以上に述べた方法により、少な
くとも1層の着色ベース塗膜と少なくとも1層のクリア
塗膜からなる複層塗膜であって、その最上層のクリア塗
膜が本発明の塗料組成物から形成された、耐洗車擦り傷
性及び耐引っ掻き傷性に優れた複層塗膜を提供すること
ができる。
【0058】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。しかし、本発明の範囲はこれら実施例によ
って限定されるものではない。なお、「部」及び「%」
は「重量部」及び「重量%」を示す。ポリエステル樹脂No.1の製造例 加熱装置、攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた4
つ口フラスコに、下記のモノマーを仕込み加熱した。
【0059】 1,4−シクロヘキサンジメタノール 74部 トリメチロールプロパン 65部 1,4−シクロヘキサンカルボン酸 66部 アジピン酸 74部 ジブチル錫ジラウレート 0.5部 次に、内容物を160℃から230℃まで3時間かけて
昇温させた後、230℃で1時間保持し、生成した縮合
水を精留塔を用いて留去させた。次いで、内容物にキシ
レンを5部加え、キシレンと縮合水を還流させて水分離
器を用いて水を取り除いた。キシレン添加の2時間後か
ら酸価を測定し始め、酸価が2mgKOH/gになった
ところで140℃まで冷却し、ついで、この中に無水フ
タル酸を加えて140℃にて2時間保持して付加反応を
行った後、冷却して反応を終了させた。さらに、混合溶
剤A(注1)を加えて固形分70%のポリエステル樹脂
No.1を得た。 (注1)混合溶剤A:キシレン/スワゾール1000
(コスモ石油株式会社製、高沸点石油溶剤)=50/5
0(重量比)の混合溶剤。ポリエステル樹脂No.2〜No.3の製造例 ポリエステル樹脂No.1の製造例において、モノマー
組成を表1に示す組成に変更する以外は、該製造例と同
様の操作を行い、固形分70%のポリエステル樹脂N
o.2及びポリエステル樹脂No.3を得た。なお、表1
には、ポリエステル樹脂No.1の製造に用いたモノマ
ーの組成も併せて示す。
【0060】
【表1】
【0061】アクリル樹脂No.1の製造例 攪拌器、冷却器、温度制御装置、窒素導入管及び滴下ロ
ートを備えた反応装置に混合溶剤A(注1)80部及び
n−ブチルアルコール 20部を仕込み、反応容器内の
窒素置換を行ない、加熱攪拌し容器内が120℃に達し
てから下記のモノマーの混合物を3時間かけて滴下し
た。
【0062】 スチレン 20部 メタクリル酸ブチル 38.6部 メタクリル酸2−エチルヘキシル 15部 メタクリル酸ヒドロキシエチル 12部 アクリル酸ヒドロキシエチル 10.7部 メタクリル酸 3.7部 アゾビスイソブチロニトリル 1部 滴下終了後、120℃で30分間熟成し、水酸基価10
0mgKOH/g、重量平均分子量3500及び固形分
70%のアクリル樹脂No.1を得た。アクリル樹脂No.2の製造例 攪拌器、冷却器、温度制御装置、窒素導入管及び滴下ロ
ートを備えた反応装置に、スワゾール1500(コスモ
石油株式会社製、高沸点石油溶剤)80部及びn−ブチ
ルアルコール20部を仕込み、反応容器内の窒素置換を
行ない、加熱攪拌し容器内が120℃に達してから下記
のモノマーの混合物を3時間かけて滴下した。
【0063】 メタクリル酸イソブチル 52.5部 メタクリル酸ヒドロキシエチル 46.5部 アクリル酸 1部 アゾビスイソブチロニトリル 1部 滴下終了後、110℃で30分間熟成し、冷却した後、
固形分の調整にスワゾール1500を加えて、水酸基価
90mgKOH/g、重量平均分子量3600及び固形
分70%のアクリル樹脂No.2を得た。レオロジーコントロール剤の製造例 12−ヒドロキシステアリン酸をトルエン還流下でメタ
ンスルホン酸を触媒として脱水縮合してなる樹脂酸価が
30で且つ数平均分子量が約1800の自己縮合ポリエ
ステル樹脂の末端カルボキシル基に、ジメチルアミノエ
タノールを触媒として用い、グリシジルメタクリレート
を付加させ重合性二重結合を導入することによりマクロ
モノマー(1)を得た。このものの固形分含有率は70
%であり、1分子あたり数平均分子量に基づき約1個の
重合性二重結合を有していた。
【0064】一方、フラスコに酢酸ブチル174部を入
れ加熱還流し、この中に、70%マクロモノマー(1)
溶液297部、メチルメタクリレート195.9部、グ
リシジルメタクリレート18.5部、キシレン163.0
部及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル9.6部か
らなる混合物を3時間かけて均一速度で滴下し、さらに
2時間熟成した。ついで、p−t−ブチルカテコール
0.05部、メタクリル酸3.8部及びジメチルアミノエ
タノール0.5部からなる混合物をフラスコ中に加えて
樹脂酸価が0.5になるまで140℃で約5時間反応を
行ない、固形分含有率50%のマクロモノマー(2)を
得た。
【0065】得られたマクロモノマー(2)は、ポリ1
2−ヒドロキシステアリン酸による第1のセグメント
と、メチルメタクリレートとグリシジルメタクリレート
の共重合体による第2のセグメントとを有するグラフト
ポリマーであって、1分子中に平均4個の重合性不飽和
二重結合を有していた。
【0066】他方、フラスコにキシレン153部を入れ
125℃に加熱してから、2−エチルヘキシルアクリレ
ート50部、n−ブチルアクリレート23部、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート25部、アクリル酸2部及び
t−ブチルパーオクトエート4.5部からなる混合物を
4時間かけて滴下し、その後、2時間熟成を行なった。
【0067】得られたアクリル樹脂ワニスは固形分含有
率が65%及び数平均分子量が7000であった。この
アクリル樹脂ワニス100部に、グリシジルメタクリレ
ート2部、4−t−ブチルピロカテコール0.01部及
びテトラブチルアンモニウムブロミド0.15部を加え
て115℃で7時間攪拌し、重合性二重結合を分子中に
導入してマクロモノマー(3)を得た。マクロモノマー
(3)における導入二重結合の数は1分子あたり数平均
分子量に基き約1.0個で、SP値は8.70、水酸基価
は121mgKOH/gであった。
【0068】フラスコにヘプタン190部、50%マク
ロモノマー(2)溶液20部及び65%マクロモノマー
(3)溶液23部を仕込み、還流温度にて、メチルメタ
クリレート50部、2−ヒドロキシエチルアクリレート
50部、グリシジルメタクリレート1.5部、メタクリ
ル酸0.8部及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル
2部からなる混合物を5時間要して滴下し、続いて2時
間熟成した。ついで、ジメチルアミノエタノール0.1
部を加え、さらに4時間熟成を行なって重合体微粒子の
非水分散液であるレオロジーコントロール剤を得た。
【0069】得られた分散液は固形分含有率が40%の
白色分散液で、粒子の粒径は約160nm(ピーク粒子
径)であった。粒子径はコールター社の「COULTE
RN4型サブミクロン粒子分析装置」により測定した。実施例及び比較例 実施例1 ポリエステル樹脂No.1 85.7部(固形分60
部)、ポリイソシアネート化合物としてデスモジュール
N3300(注2) 40部(固形分40部)、触媒と
してSCAT24(注3) 0.1部(固形分0.1部)
及びディスパロンLC−951(注4)2部(固形分
0.2部)を配合し、混合溶剤A(注1)で希釈し、実
施例1の固形分40%のクリアコートNo.1を得た。
【0070】実施例2〜4及び比較例1〜4 表2に示す配合内容で実施例1と同様に処理することに
より、実施例2〜4及び比較例1〜4のクリアコートN
o.2ないしNo.8を得た。
【0071】
【表2】
【0072】(注2)デスモジュールN3300:住化
バイエルウレタン社製、商品名、ヘキサメチレンジイソ
シアヌレート (注3)SCAT24:三共有機合成株式会社製、商品
名、錫触媒 (注4)ディスパロンLC−951:楠本化成社製、商
品名、レベリング剤 (注5)有機溶剤:酢酸ブチル/メチルイソブチルケト
ン=50/50試験板の作製(塗膜性能試験用) パルボンド#3020(日本パーカライジング株式会社
製、商品名、りん酸亜鉛処理剤)を施した冷延鋼板に、
エレクロンGT−10(関西ペイント株式会社製、商品
名、カチオン電着塗料)を電着塗装し、乾燥膜厚で20
μmの電着塗膜を得た。その上に中塗り塗料としてTP
−65(関西ペイント株式会社製、商品名、中塗り塗
料)を35μmの厚さ(硬化膜厚として)に塗装し14
0℃で20分間焼き付けた後、マジクロン515(関西
ペイント株式会社製、商品名、上塗りベース塗料)を1
5μmの厚さ(硬化膜厚として)で施し、7分間のセッ
ティングを行って溶剤を揮散させた後、前記実施例及び
比較例にて製造した自動車用クリア塗料組成物No.1
ないしNo.8をスプレーにて20μmの厚さ(硬化膜
厚として)で塗装し、上塗りベース塗料と同時に140
℃で20分間焼き付け試験板とした。試験結果 上記試験板を用いて試験を行った結果を表3に示す。試
験結果から見られるように、従来から用いられている塗
膜硬度の測定値であるツーコン硬度は、耐擦り傷性に対
して相関がみられないが、ユニバーサル硬度(HU)及
び押し込み深さの戻り値(I)は耐擦り傷性と良好な相
関を示す。
【0073】
【表3】
【0074】(注7)塗膜外観:試験板の外観を目視に
て下記の基準で評価した。
【0075】 ○:平滑性、ツヤ、鮮映性が良好 △:平滑性、ツヤ、鮮映性のいずれかがやや劣る ×:平滑性、ツヤ、鮮映性のいずれかが顕著に劣る。 (注8)ツーコン硬度:塗板を20℃の恒温室に4時間
放置後、American Chain& Cable
Company 社製のTUKON microhardnessteste
r にて測定した。 (注9)塗膜硬度: フィッシャースコープH−100
(株式会社フィッシャー・インストルメンツ製、商品
名、超微小硬さ試験機)によりビッカース四角錘ダイヤ
モンド圧子を用い、塗膜表面に荷重を0.4mNから1
0mNまで変化させてユニバーサル硬さ値(HU)及び
押し込み深さの戻り値(μm)を測定した。なお、押し
込み深さの戻り値(I)は、荷重を10mNから0.4
mNまで徐々に戻し、0.4mNになったとき荷重を解
放し100秒後に測定した。 (注10)耐擦り傷性:試験塗板に磨き砂(ダルマクレ
ンザー)を水で固練りして載せ、その上を試験機端子で
押さえ0.5kgの荷重をかけて、25往復した後、目
視にて評価した。
【0076】 ○:塗面のツヤに変化が認められない △:ツヤビケが認められる ×:ツヤビケが著しく認められる
【図面の簡単な説明】
【図1】塗膜硬度を「フィッシャースコープH−10
0」により測定した場合の荷重(横軸)と押し込み深さ
(縦軸)の関係をプロットした場合の典型的なグラフで
ある。
【符号の説明】
1 … 押し込み深さの戻り値(I)である。塗膜戻り
の程度(弾性)をグラフから観察でき、押し込み戻り値
(I)が大きい塗膜は耐引っ掻き傷性が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北園 和明 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 五十嵐 浩史 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 Fターム(参考) 4J038 CC072 CG002 CG142 CG162 CG172 CH032 CH042 CH122 CH162 CL012 DD081 DG262 DG302 GA03 KA03 KA06 MA13 MA14 NA11 PB07 PC08

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 脂環式多塩基酸(a)及び/又は脂環式多価アルコ ール(b)から誘導される単位を含有するポリエステル樹脂 10〜80重量%、 (B) ポリイソシアネート化合物 5〜50重量%、 及び (C) アクリル樹脂 0〜50重量% を含有し、且つユニバーサル硬さ値(HU)が500N
    /mm2以下である塗膜を形成することを特徴とする自
    動車用クリア塗料組成物。
  2. 【請求項2】 形成される塗膜の押し込み深さの戻り値
    (I)が0.5μm以上である請求項1に記載の自動車
    用クリア塗料組成物。
  3. 【請求項3】 脂環式多塩基酸(a)がシクロヘキサン
    −1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカ
    ルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフ
    タル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロトリ
    メリット酸、テトラヒドロフタル酸、メチルヘキサヒド
    ロフタル酸及びこれらの無水物よりなる群から選ばれる
    請求項1に記載の自動車用クリア塗料組成物。
  4. 【請求項4】 脂環式多価アルコール(b)がシクロヘ
    キサン−1,4−ジメチロール、水添ビスフェノール
    A、スピログリコール及びジヒドロキシメチルトリシク
    ロデカンよりなる群から選ばれる請求項1に記載の自動
    車用クリア塗料組成物。
  5. 【請求項5】 ポリエステル樹脂(A)が、脂環式多塩
    基酸(a)及び/又は脂環式多価アルコール(b)を合
    計で、ポリエステル樹脂(A)の製造に用いるモノマー
    の合計量を基準にして、20〜70重量%の範囲内の割
    合で含有する請求項1に記載の自動車用クリア塗料組成
    物。
  6. 【請求項6】 ポリエステル樹脂(A)が10,000
    〜100,000の範囲内の重量平均分子量を有するも
    のである請求項1に記載の自動車用クリア塗料組成物。
  7. 【請求項7】 ポリエステル樹脂(A)が50〜200
    mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有する水酸基含有
    ポリエステル樹脂である請求項1に記載の自動車用クリ
    ア塗料組成物。
  8. 【請求項8】 ポリイソシアネート化合物(B)が脂肪
    族ポリイソシアネート類及び脂環式ポリイソシアネート
    類よりなる群から選ばれる請求項1に記載の自動車用ク
    リア塗料組成物。
  9. 【請求項9】 アクリル樹脂(C)が、全モノマーの合
    計量を基準にして、カルボキシル基含有不飽和モノマー
    3〜30重量%、水酸基含有不飽和モノマー3〜40重
    量%及びその他の重合性不飽和モノマー37〜95重量
    %をラジカル共重合させることにより得られるものであ
    る請求項1に記載の自動車用クリア塗料組成物。
  10. 【請求項10】 アクリル樹脂(C)が500〜6,0
    00の範囲内の重量平均分子量及び50〜600mgK
    OH/gの範囲内の水酸基価を有するものである請求項
    1に記載の自動車用クリア塗料組成物。
  11. 【請求項11】 レオロジーコントロール剤(D)をさ
    らに含有する請求項1に記載の自動車用クリア塗料組成
    物。
  12. 【請求項12】 レオロジーコントロール剤(D)が架
    橋重合体微粒子及びポリウレア化合物よりなる群から選
    ばれる請求項11に記載の自動車用クリア塗料組成物。
  13. 【請求項13】 ポリエステル樹脂(A) 20〜70重量% ポリイソシアネート化合物(B) 10〜50重量% 及び アクリル樹脂(C) 0〜40重量% を含有する請求項1に記載の自動車用クリア塗料組成
    物。
  14. 【請求項14】 レオロジーコントロール剤(D)を、
    ポリエステル樹脂(A)、ポリイソシアネート化合物
    (B)及びアクリル樹脂(C)の合計量を基準にして1
    〜10重量%含有する請求項11に記載の自動車用クリ
    ア塗料組成物。
  15. 【請求項15】 ユニバーサル硬さ値(HU)が50〜
    150N/mm2の範囲の塗膜を形成する請求項1に記
    載の自動車用クリア塗料組成物。
  16. 【請求項16】 塗膜の押し込み深さの戻り値(I)が
    0.5〜1.0μmの範囲内にある塗膜を形成する請求
    項1に記載の自動車用クリア塗料組成物。
  17. 【請求項17】 少なくとも1層の着色ベース塗膜と少
    なくとも1層のクリア塗膜からなる複層塗膜であって、
    その最上層のクリア塗膜が請求項1に記載の自動車用ク
    リア塗料組成物から形成されたものである複層塗膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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