JP2003082254A - 紺色反応性染料組成物及びこれを使用した天然タンパク質繊維又はその混紡物の染色方法 - Google Patents

紺色反応性染料組成物及びこれを使用した天然タンパク質繊維又はその混紡物の染色方法

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JP2003082254A
JP2003082254A JP2001326995A JP2001326995A JP2003082254A JP 2003082254 A JP2003082254 A JP 2003082254A JP 2001326995 A JP2001326995 A JP 2001326995A JP 2001326995 A JP2001326995 A JP 2001326995A JP 2003082254 A JP2003082254 A JP 2003082254A
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Tatsuya Koga
達也 古賀
Yuka Yamauchi
由香 山内
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Yamada Chemical Co Ltd
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Yamada Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウール等の染色、特に中淡色の染色に於いて
優れた耐光堅牢度を有し、各種湿潤堅牢度においても従
来のものと遜色のない反応性紺色染料組成物を提供する
こと。 【解決手段】 ジスアゾ系のブルー成分として用いる
C.I.リアクティブブルー222と、アントラキノン
系のブルー成分として用いるC.I.リアクティブブル
ー69又は/及びC.I.リアクティブブルー50と、
レッド成分として用いるC.I.リアクティブレッド5
5とからなる紺色反応性染料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紺色反応染料組成物
及びこれを使用した天然タンパク質繊維又はその混紡物
の染色方法に関するものであり、詳しくは優れた堅牢度
を有した紺色染色物を得るための反応染料組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来市販のウール用紺色反応染料組成物
には、濃染化のための染料成分として、C.I.リアク
ティブブラック5が含まれており、それが耐光堅牢度に
悪影響を及ぼすことが知られている。そのため、ウール
・アパレル業界では、ウール用反応染料においてもクロ
ム染料並の耐光堅牢度を持つ優秀な紺色染料の開発上市
が強く期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は反応染料を用
いたウール等の染色、特に中淡色の染色に於いて、従来
にない優れた耐光堅牢度を有し、各種湿潤堅牢度を維持
あるいは向上させながら紺色染色物が得られる反応染料
組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは上記目的を達
成するため研究を重ねた結果、2種以上のブルー成分と
1種のレッド成分とからなる反応性染料組成物により、
上記目的を達成する本発明に至った。即ち本発明は、更
に詳しくは、ジスアゾ系のブルー成分として用いるC.
I.リアクティブブルー222と、アントラキノン系の
ブルー成分として用いるC.I.リアクティブブルー6
9又は/及びC.I.リアクティブブルー50と、レッ
ド成分として用いるC.I.リアクティブレッド55と
からなる紺色反応性染料組成物を提供するものである。
【0005】より具体的には、全染料成分中に、ジスア
ゾ系のブルー成分であるC.I.リアクティブブルー2
22を30〜60重量%、より好ましくは35〜45重
量%含有させ、アントラキノン系のブルー成分である
C.I.リアクティブブルー69又は/及びC.I.リ
アクティブブルー50を20〜70重量%、より好まし
くは20〜50重量%含有させ、レッド成分であるC.
I.リアクティブレッド65を 1〜20重量%、より
好ましくは5〜10重量%含有させるとよい。
【0006】本発明において上記したジスアゾ系のブル
ー成分は、主に染色色相のビルドアップ向上に必要な成
分であり、ジスアゾ系のブルー成分であるC.I.リア
クティブブラック222が少なくなればなるほど染色色
相のビルドアップが不十分となり、30重量%未満で
は、実用性に乏しくなる。逆に同染料が多くなればなる
ほど耐光堅牢度や湿潤堅牢度が低下し、60%を越える
と実用性に乏しくなる。アントラキノン系のブルー成分
は、主に染色物の耐光堅牢度の向上に必要な成分であ
り、この成分が20重量%未満では耐光堅牢度が不充分
となり、逆に多くなればなるほどビルドアップが不十分
となるため好ましくない。レッド成分であるC.I.リ
アクティブレッド65は、ブルー成分に混合して希望す
る色調の紺色とする為の成分であるが20重量%を越え
ると湿潤堅牢度が低下するため好ましくない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の組成物は、実質的に上記
した特定の染料成分のみからなる。しかし、調色用とし
て更に1種以上の反応染料を調色に必要な範囲で含ませ
ることは可能である。アントラキノン系のブルー成分と
しては、C.I.リアクティブブルー69又はC.I.
リアクティブブルー50のいずれを用いてもよいが、
C.I.リアクティブブルー69とその30〜130重
量%に相当するC.I.リアクティブブルー50とを併
用する場合に各種堅牢度において最も好ましい結果が得
られる。
【0008】本発明の上記した組成物は、ウール等の天
然タンパク質繊維又はその混紡物の染色に最適である。
これらの染色は、従来からおこなわれている通常の方法
によることができる。
【0009】
【実施例】実施例1 全重量に対して、C.I.リアクティブブルー222を
60重量%、C.I.リアクティブブルー69を30重
量%、C.I.リアクティブレッド65を10重量%か
らなる組成物を配合する。ウールセルサージ8gに対し
て、その染料組成物1%o.w.f.、3%o.w.
f.にてそれぞれ染色する。染浴に所定の染料組成物と
酢酸0.12g、蟻酸0.04g、ウール反応染料用均
染剤0.16gを添加し、ウールセルサージ8gを浸漬
し、40℃より60分かけて100℃まで昇温する。同
温度で60分染色を行った後、染色物を常法により、水
洗、ソーピング、乾燥を行い紺色染色物を得た。こうし
て得られた染色物は優れた耐光堅牢度を有し、汗アルカ
リ堅牢度、洗濯堅牢度も良好であり、色相も良好な紺色
であった。
【0010】実施例2 全重量に対して、C.I.リアクティブブルー222を
40重量%、C.I.リアクティブブルー69を40重
量%、C.I.リアクティブブルー50を10重量%、
C.I.リアクティブレッド65を10重量%からなる
組成物を配合する。ウールセルサージ8gに対して、そ
の染料組成物1%o.w.f.、3%o.w.f.にて
それぞれ染色する。染浴に所定の染料組成物と酢酸0.
12g、蟻酸0.04g、ウール反応染料用均染剤0.
16gを添加し、ウールセルサージ8gを浸漬し、40
℃より60分かけて100℃まで昇温する。同温度で6
0分染色を行った後、染色物を常法により、水洗、ソー
ピング、乾燥を行い紺色染色物を得た。こうして得られ
た染色物は優れた耐光堅牢度を有し、汗アルカリ堅牢
度、洗濯堅牢度も良好であり、色相も良好な紺色であっ
た。
【0011】比較例1 全重量に対して、C.I.リアクティブブラック5を3
5重量%、C.I.リアクティブブルー203を47重
量%、C.I.リアクティブレッド180を18重量%
の配合よりなる市販の紺色反応染料を、実施例1と同様
の処方にて染色する。こうして得られた染色物は、淡色
から中色での耐光堅牢度が劣り赤味に変色する。
【0012】比較例2 全重量に対して、C.I.リアクティブブラック5を4
8重量%、C.I.リアクティブブルー50を8重量
%、この他レッド等の配合よりなる市販の紺色反応染料
を、実施例1と同様の処方にて染色する。こうして得ら
れた染色物は、淡色から中色での耐光堅牢度が劣る。
【0013】以上の実施例及び比較例の結果を次の表1
に示す。尚、表1中の汗アルカリ堅牢度と洗濯堅牢度は
それぞれ3%o.w.f.での試験結果である。
【0014】
【表1】
【0015】実施例3〜4 比較例3〜4 実施例1に準じて次の表2に掲げる染料組成物を調整
し、ウールセルサージの染色をおこなった。尚、表2中
の数値は、重量%をいみする。
【0016】
【表2】
【0017】これらの結果を次の表3に掲げる。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明の反応染料組成物は、ウール等の
染色、特に中淡色の染色に於いて、従来にない優れた耐
光堅牢度と、従来と遜色のない各種湿潤堅牢度を達成す
ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジスアゾ系のブルー成分として用いるC.
    I.リアクティブブルー222と、アントラキノン系の
    ブルー成分として用いるC.I.リアクティブブルー6
    9又は/及びC.I.リアクティブブルー50と、レッ
    ド成分として用いるC.I.リアクティブレッド55と
    からなる紺色反応性染料組成物。
  2. 【請求項2】全染料成分中に、ジスアゾ系のブルー成分
    を30〜60重量%含有し、アントラキノン系のブルー
    成分を20〜70重量%含有し、レッド成分を1〜20
    重量%含有する請求項1記載の紺色反応染料組成物。
  3. 【請求項3】全染料成分中に、ジスアゾ系のブルー成分
    を35〜45重量%含有し、アントラキノン系のブルー
    成分を20〜50重量%含有し、レッド成分を5〜10
    重量%含有する請求項1記載の紺色反応染料組成物。
  4. 【請求項4】アントラキノン系のブルー成分が、C.
    I.リアクティブブルー69とその30〜130重量%
    に相当するC.I.リアクティブブルー50とからなる
    請求項2又は請求項3記載の紺色反応染料組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載された紺色
    反応染料組成物を使用した、天然タンパク質繊維又はそ
    の混紡物の染色方法。
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