JP2003082075A - ポリ乳酸系フィルム及びそれからなる包装袋 - Google Patents

ポリ乳酸系フィルム及びそれからなる包装袋

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    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートシール性が良好で、優れた溶断シール
強度を有し、食品用フィルムや工業用フィルムとして好
適に使用できるポリ乳酸系フィルム及びそれからなる包
装袋を提供する。 【解決手段】 L−乳酸とD−乳酸との共重合体を主成
分とするポリ乳酸系重合体からなるフィルムであり、前
記共重合体にはD−乳酸が2モル%より多く8モル%以
下の割合で含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ乳酸系フィル
ム及びそれからなる包装袋に関し、特に溶断シール処理
が良好に行えるポリ乳酸系フィルム及びそれからなる包
装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食料品、衣料品、各種商品の
包装材として、ポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の熱
可塑性樹脂からなるフィルムが用いられている。この中
でも、ヒートシール性が良好なポリオレフィン系樹脂フ
ィルムは、溶断シールによる製袋に適している。しか
し、これらのフィルムはその使用後に廃棄処理される際
に、焼却処理を行うと、焼却時の発熱量が高いためその
処理中に焼却炉を傷める恐れがあり、埋め立てによる廃
棄処理を行うと、これらのプラスチック類は、化学的、
生物学的安定性のためにほとんど分解せずに残留するこ
とから、近年の環境保全に対する社会的要求の高まりに
伴い、微生物などにより分解可能な生分解性を有し、コ
ンポストでの堆肥化処理が可能なフィルムであることが
要求されている。これらの生分解性を有する重合体の中
でもポリ乳酸系重合体は、各種でんぷんや糖類などを発
酵して得られる乳酸を重合した植物由来の原料で、最終
的には再び炭酸ガスと水となって地球的規模で環境リサ
イクルされる理想的なポリマー原料として各種用途に利
用され始めている。
【0003】そこで、生分解性ポリマーからなる包装用
フィルムとして、例えば、特開平6−256480号公
報には、脂肪族ポリエステルからなる生分解性包装用フ
ィルムが開示されている。また、特許3167595号
公報には、結晶性ポリ乳酸系重合体からなり、フィルム
の面配向指数、昇温時の結晶融解熱量と結晶化熱量など
が規定されたフィルムからなる包装袋が開示されてい
る。
【0004】しかし、ポリ乳酸系重合体は、そのままで
は非常に硬く脆い性質をもつがために、従来より広く用
いられている食品用フィルムや工業用フィルムとして用
いる場合には、二軸延伸を施し、柔軟性などを付与する
必要がある。分子配向や配向結晶化を行うとヒートシー
ル性を損なう傾向にあり、また、ポリ乳酸系重合体は、
生分解性ポリマーの中では融点が高いため、ヒートシー
ル性にさらなる改良が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決し、ヒートシール性が良好で、優れた溶断シール強
度を有し、食品用フィルムや工業用フィルムとして好適
に使用できるポリ乳酸系フィルム及びそれからなる包装
袋を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った
ものである。すなわち本発明は、L−乳酸とD−乳酸と
の共重合体を主成分とするポリ乳酸系重合体からなり、
前記共重合体にはD−乳酸が2モル%より多く8モル%
以下の割合で含まれることを特徴とするポリ乳酸系フィ
ルムを要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリ乳酸系フィルムは、L−乳酸とD−
乳酸との共重合体(以下、「ポリDL−乳酸」と称
す。)を主成分とするポリ乳酸系重合体からなり、ポリ
DL−乳酸には、D−乳酸が2モル%より多く8モル%
以下の割合で含まれる必要がある。このようにポリDL
−乳酸とすることで、ポリ乳酸の結晶性を緩和でき、融
点の低下が図れるため、良好なヒートシール性が得られ
る。また、ポリDL−乳酸におけるD−乳酸の配合割合
を上記の範囲とすることで、後述のように13N/cm
以上と高い溶断シール強度が得られ、また、低温での溶
断シールが可能となる。
【0008】上記のように構成されたフィルムを食品用
や工業用の包装袋に加工する際には、その加工性の容易
さから、溶断シールによる製袋が求められている。溶断
シールにより作成した包装袋が実使用に耐えうるのに十
分なシール強度を有するためには、溶断シール部の溶断
シール強度が13N/cm以上であることが好ましく、
より好ましくは15N/cm以上である。このような溶
断シール強度を有する包装袋であると、食品用や工業用
の包装袋として好適に使用できる。
【0009】本発明におけるポリ乳酸系重合体は、D−
乳酸が2モル%より多く8モル%以下の割合で共重合さ
れたポリDL−乳酸を主成分とするものである。ポリ乳
酸系重合体はポリDL−乳酸のみで構成されていてもよ
く、あるいは、上述のようなヒートシール性や溶断シー
ル強度を損なわない限りにおいて、ポリDL−乳酸に乳
酸を主成分とした他のヒドロキシカルボン酸との共重合
体、又はポリヒドロキシカルボン酸を配合してもよい。
乳酸としてはL−乳酸、D−乳酸が挙げられ、ヒドロキ
シカルボン酸としてはグリコール酸、3−ヒドロキシ酪
酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−
ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等が挙げ
られる。ポリ乳酸系重合体の重量平均分子量は、5万〜
50万の範囲にあるものが好ましい。重量平均分子量が
5万未満であると機械的強度が不十分となり、重量平均
分子量が50万を超えると溶融時の流動性が乏しくなっ
て製膜性が低下する。
【0010】主成分となるポリDL−乳酸には、D−乳
酸が2モル%より多く8モル%以下となるように共重合
されている必要がある。D−乳酸の割合が2モル%以下
であると、得られるフィルムはヒートシール性に劣るも
のとなり、溶断シール強度の低いものとなる。また、D
−乳酸の割合が8モル%を超えると、結晶性が低下して
製膜性に劣るだけでなく、得られるフィルムは熱収縮率
の大きいものとなり、包装袋を成形した際にシワなどが
発生しやすくなる。従って、ポリDL−乳酸中に含まれ
るD−乳酸の割合は、2モル%より多く8モル%以下で
ある必要があり、3モル%以上6モル%以下の範囲であ
ることがより好ましい。
【0011】また、本発明におけるポリ乳酸系重合体に
は、本発明の効果を阻害しない範囲において他の生分解
性高分子材料を配合してもよく、その他にも分子量の増
大を目的として少量の鎖延長剤、例えば、ジイソシアネ
ート化合物、エポキシ化合物、酸無水物などを使用して
もよい。
【0012】また、本発明におけるポリ乳酸系フィルム
には、用途に応じて可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止
剤、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、表面ぬれ改善剤、
顔料、無機フィラー、滑剤などを添加またはコートして
もよい。
【0013】本発明におけるポリ乳酸系フィルムは、そ
の膜厚が5〜300μmの範囲にあることが好ましく、
10〜200μmの範囲にあることがより好ましい。以
下に本発明のポリ乳酸系フィルムの製造方法について、
一例を挙げて説明する。
【0014】本発明のポリ乳酸系2軸延伸フィルムの製
造方法としては、Tダイ法、インフレーション法、カレ
ンダー法等が例示できるが、Tダイを用いて溶融混練し
て押出すTダイ法が好ましい。
【0015】Tダイ法により製造する場合には、ポリ乳
酸系ポリマーにさらに必要に応じて可塑剤、滑剤を適量
配合したポリ乳酸系樹脂組成物を押出機ホッパーに供給
し、押出機を例えばシリンダー温度180〜260℃、
Tダイ温度200〜250℃に加熱し、溶融混練して押
し出し、20〜40℃に制御された冷却ロールで冷却し
て、厚さ100〜500μmの未延伸シートを得る。
【0016】未延伸シートの2軸延伸方法としては、テ
ンター方式による同軸2軸延伸法、ロールとテンターに
よる逐次2軸延伸法のいずれでもよい。例えば、逐次2
軸延伸法によって延伸フィルムを製造する場合には、未
延伸シートを駆動ロールの回転速度比によって縦方向に
ロール表面温度50〜80℃で、延伸倍率2.0〜4.
0倍で延伸し、引き続き連続して横方向に延伸温度70
〜100℃、延伸倍率2.5〜8.0倍で延伸した後、
温度100〜150℃で熱処理し、リラックス率2〜8
%の条件で熱弛緩処理する。
【0017】上記のように作製したポリ乳酸系フィルム
を、食品用や工業用の包装袋に成形する際には、溶断シ
ールによる成形が行われる。溶断シールによる成形は、
例えば、長帯状のフィルムを幅方向に半折にして送り出
す、あるいは長帯状のフィルムを2枚または3枚以上重
ねて送り出し、回転するリング状のシール刃や上下動す
る伝熱線や溶断刃などを用いて、フィルムの搬送方向に
沿って所定の間隔をあけてフィルムの幅方向に溶断シー
ルすることで行われる。
【0018】得られた包装袋は、上述のようにその溶断
シール部の強力が高く、しかも熱収縮によるシワの発生
などを抑えた外観性の良いものとなるため、食品や衣料
品や各種商品などの包装袋として好適に使用できる。
【0019】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、以下の実施例、比較例における各種物
性値の測定は以下の方法により実施した。 (1)引張強度(MPa)および引張伸度(%):AS
TM−D882に記載の方法に準じて、試料長100m
m、幅10mmの試料を用いて、島津製作所社製のオー
トグラフにて測定した。 (2)熱収縮率(%):試料長100mm、幅10mm
の試料を、100℃の熱風乾燥機で5分間熱処理し、熱
処理後の試料長を測定して、下記式により熱収縮率を求
めた。 熱収縮率=(熱処理前試料長−熱処理後試料長)/(熱
処理前試料長)×100 (3)溶断シール強度(N/cm):フィルムを片側に
20mmののりしろ分が出るようにして幅方向に半折
し、のりしろ側が開口部に、半折部が包装袋の底部とな
るように、フィルムのMD方向に沿って所定の間隔をあ
けて温度280℃でTD方向に溶断シールして、縦25
0mm、横350mmの包装袋を作成した。また、溶断
シール温度を300℃として、前記と同様に包装袋を作
成した。得られた包装袋から、溶断シール部が試料長さ
方向に垂直となるように試料幅(TD方向)15mm、
試料長(MD方向)100mmの試料片を切り出し、温
度20℃、湿度65%の雰囲気下で、島津製作所社製の
オートグラフAGS100Bを用いて、試料の長さ方向
の両端部を掴んで引張速度300mm/分で溶断シール
部が破断するまで測定を行い、得られたピーク値を溶断
シール強度とした。 (4)包装袋の性能:上記に記載の方法により包装袋を
作製し、シワなどがなく外観性の良いものを○、シワな
どが発生して外観性に劣るものを×して評価した。 実施例1 L−乳酸/D−乳酸=96/4(モル比)のポリ乳酸ポ
リマー(カーギル・ダウ・ポリマー社製)を用い、溶融
温度230℃でTダイから押出し、25℃に温度制御さ
れたキャストロールに密着急冷させ、厚さ285μmの
未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを予熱
ロールにより60℃で予熱した後、75℃の延伸ロール
で3.0倍に縦方向に延伸し、引き続いてテンター内で
80℃の延伸温度で横方向に4.0倍に延伸した後、横
方向のリラックス率を5%として、130℃で熱処理を
施し、コロナ処理を行って、厚さ25μmの2軸延伸フ
ィルムを得た。
【0020】得られたフィルムを片側に20mmののり
しろ分が出るようにして幅方向に半折し、のりしろ側が
開口部に、半折部が包装袋の底部となるように、フィル
ムのMD方向に所定の間隔をあけて温度280℃でTD
方向に溶断シールして、縦250mm、横350mmの
包装袋を作成した。また、溶断シール温度を300℃と
して前記と同様に包装袋を作成した。
【0021】得られたフィルムと包装袋の物性などを表
1に示す。
【0022】
【表1】 実施例2 L−乳酸/D−乳酸=94/6(モル比)のポリ乳酸ポ
リマー(カーギル・ダウ・ポリマー社製)を用いた。そ
してそれ以外は実施例1と同様にして2軸延伸フィルム
を作成し、このフィルムを用いて包装袋を作成した。
【0023】得られたフィルムと包装袋の物性などを表
1に示す。 実施例3 L−乳酸/D−乳酸=97/3(モル比)のポリ乳酸ポ
リマー(カーギルダウ社製)を、溶融温度230℃でT
ダイより溶融押出し、25℃に温度制御されたキャスト
ロールに密着急冷させ、厚さ235μmの未延伸フィル
ムを得た。
【0024】得られた未延伸フィルムを倍率可変式パン
タグラフ方式の同時2軸延伸機に導き60℃で予熱した
後、80℃で縦(MD)方向に3.0倍、横(TD)方
向に3.3倍に同時2軸延伸を行った。続いて、リラッ
クス率を5%として、125℃で熱処理し、コロナ処理
を行って厚さ25μmの二軸延伸フィルムを得た。この
フィルムを用いて、実施例1と同様に包装袋を作成し
た。
【0025】得られたフィルムと包装袋の物性などを表
1に示す。実施例1〜3は、いずれもポリDL−乳酸か
らなり、ポリDL−乳酸に含まれるD−乳酸の割合が本
発明の範囲であったため、ヒートシール性に優れ、溶断
シール強度が高く、熱収縮率の小さいフィルムが得られ
た。また、これらのフィルムにて作成した包装袋は、高
い溶断シール強度を有するとともに、熱収縮によるシワ
などがなく外観性に優れたものであったため、食料品、
衣料品、各種商品などの用途として好適に使用できるも
のであった。 比較例1 L−乳酸/D−乳酸=98/2(モル比)のポリ乳酸ポ
リマー(カーギルダウ社製)を用いた。そしてそれ以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを作成し、このフィ
ルムを用いて包装袋を作成した。
【0026】得られたフィルムと包装袋の物性などを表
1に示す。 比較例2 L−乳酸/D−乳酸=80/20(モル比)のポリ乳酸
ポリマー(カーギルダウ社製)を用いた。そしてそれ以
外は、実施例3と同様にしてフィルムを作成しようとし
たが、ブロッキングが発生して製膜できなかった。 比較例3 L−乳酸/D−乳酸=90/10(モル比)のポリ乳酸
ポリマー(カーギルダウ社製)を用い、熱セット温度を
120℃とした。そしてそれ以外は、実施例1と同様に
してフィルムを作成した。
【0027】得られたフィルムと包装袋の物性などを表
1に示す。比較例1は、D−乳酸のモル比率が本発明の
範囲よりも低かったため、溶断シール強度に劣るものと
なった。また、このフィルムを用いて上記各実施例と同
様に作成した包装袋は、実使用に耐えうる溶断シール強
度を有するものではなかった。
【0028】比較例2は、D−乳酸のモル比率が本発明
の範囲よりも高かったため、結晶性が低下してブロッキ
ングが発生し、上述のように製膜できなかった。比較例
3は、D−乳酸のモル比率が本発明の範囲よりも高かっ
たため、熱収縮率が高いものとなった。そのため、得ら
れた包装袋はシワなどが発生して外観性に劣るものとな
った。
【0029】
【発明の効果】本発明のポリ乳酸系フィルムによれば、
L−乳酸とD−乳酸との共重合体を主成分とするポリ乳
酸系重合体からなり、前記共重合体にはD−乳酸が2モ
ル%より多く8モル%以下の割合で含まれることを特徴
とするポリ乳酸系フィルムとすることで、ポリ乳酸の結
晶性を緩和して融点を低下させることができ、ヒートシ
ール性が良好で、熱収縮率が小さく、高い溶断シール強
度を有するフィルムが得られる。このようなフィルムか
らなる包装袋は、溶断シールによって容易に作成でき、
溶断シール部の強力が高く、しかも熱収縮率が小さくシ
ワなどの発生を抑えた外観性の良いものとなるため、食
料品、衣料品、各種商品などの包装袋として好適に使用
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 67:04 C08L 67:04 Fターム(参考) 3E064 BA60 BB01 BC18 BC20 EA30 HN05 3E086 AD01 BA02 BA15 BA33 BB51 BB90 4F071 AA43 AF19Y AF59 AH04 BC01 4J029 AA02 AB07 AC01 AE03 EA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−乳酸とD−乳酸との共重合体を主成
    分とするポリ乳酸系重合体からなり、前記共重合体には
    D−乳酸が2モル%より多く8モル%以下の割合で含ま
    れることを特徴とするポリ乳酸系フィルム。
  2. 【請求項2】 溶断シール強度が13N/cm以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸系フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のポリ乳酸系フィ
    ルムからなることを特徴とする包装袋。
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