JP2003082041A - 吸水性材料、吸水性材料の製造方法、吸水材 - Google Patents
吸水性材料、吸水性材料の製造方法、吸水材Info
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Abstract
吸水性材料及びその製造方法などを提供する。 【解決手段】 草炭、草炭よりフミン酸をアルカリ抽出
した残渣のヒューミンに、次亜塩素酸ナトリウム水溶液
および硝酸二アンモニウムセリウム水溶液を触媒とし
て、アクリロニトリルをグラフト重合させた後、水酸化
ナトリウム水溶液中で加水分解を行うことなどからな
る、吸水性材料の製造方法が提供される。
Description
性材料の製造方法、吸水材に係る。特に、本発明は、草
炭または草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒュー
ミンに親水性基を導入し、さらに、三次元架橋してなる
吸水性材料に関するものである。また、本発明は、特
に、草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残渣である
ヒューミンを原料とし、これにアクリロニトリル等をグ
ラフト重合させた後、加水分解することによる吸水性材
料の製造方法に関するものである。そして、本発明は、
特に、草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン酸または
草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒューミンに親
水性基を導入し、さらに三次元架橋した吸水性材料の一
種以上を草炭と混合してなる吸水材に関するものであ
る。
ものが知られており、例えば、パルプや綿布などの天然
繊維をはじめとして、デンプン、ゼラチンまたはウレタ
ンスポンジなどがある。しかし、これらの吸水能力は自
重と同じか大きくても自重の数十倍程度であり、しかも
外力が加わると、吸水された水は外部に容易に押し出さ
れてしまう。こういった点を解決した吸水性材料とし
て、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸ヒドロキ
シエチル、ポリエチレングリコールなどを架橋した高分
子吸水性材が開発され、園芸用として、または増粘剤と
して使用されているが、その吸水能力も大きいものでは
ない。これらの吸水性材料に対して、近年では自重の数
百倍以上の吸水能力を有する吸水性材料が開発され、市
場を伸ばしている。かかる吸水性材料は、原料別にデン
プン系、セルロース系、アクリル系に大別され、例えば
紙おむつや生理用品などに使用されている。
能力を有する吸水性材料は、主として化学合成ポリマー
を原料とするものであるため、大量生産に好適で、か
つ、製造コストが安価であるという特徴を有している
が、土壌に混合した場合の環境への配慮、安全面や天然
資源の有効利用という観点からはなおも検討の余地があ
る場合も考えられる。そこで本発明者らは、天然に大量
に存在しており、しかも現状では有効利用されていると
は言い難い、草炭よりアルカリ抽出して得たフミン酸を
原料として、これにアクリロニトリルをグラフト重合さ
せた後、加水分解して高吸水性材料を製造する方法を先
に提案した(特開平10−287694号公報参照)。
この提案では、地球環境保全の面より砂漠の緑化や都市
ビル屋上緑化が推進されており、砂や土壌に混合する物
質として吸水性材料が注目されていることを考慮して、
天然資源である草炭を原料とする吸水性材料の製造方法
を提供したのである。
植物が分解不完全な状態で堆積したもので、天然資源に
乏しい我が国においても北海道を中心に推定で5億トン
の埋蔵量があり、露天掘りのため価格も1kg当たり4
0円以下と安価である。それにもかかわらず、草炭は、
園芸用土などとして利用されてはいるが、十分に有効利
用されているとは言い難い。
植物種の違いにより、組成成分や組成物の構造、そして
各組成物の含有量の相違が存在し、この結果、工業的な
利用が従来技術では困難であった。草炭には、フミン酸
以外にもアルカリ性水溶液および酸性水溶液のいずれに
も可溶のフルボ酸が若干含有されており、その構造はフ
ミン酸と類似しているが、カルボキシル基の割合が多い
ため水溶性で回収が難しく、工業的に利用することは困
難であった。また、草炭からフミン酸を抽出した後の残
渣はヒューミンと呼ばれているが、ヒューミンはセルロ
ース、リグニン、無機物などの混合物であり、前述のよ
うにその組成などが生成した地方などによって相違する
ことから、工業的に利用することは困難であった。
明において本発明者らが着目したのは、草炭の中に30
%程度以上含有されている、アルカリ性水溶液に可溶
で、酸性水溶液に不溶のフミン酸である。フミン酸は、
黒褐色または黄褐色の、無定形の高ないし中分子量の弱
酸性物質で、その構造にはベンゼン環、ナフタレン環、
アントラセン環などの芳香環の他にカルボキシル基、カ
ルボニル基、フェノール性水酸基、アルコール性水酸基
などの原子団、またエーテル結合やエステル結合なども
存在する物質である。
で安価な天然資源であるにもかかわらず、有効に利用さ
れているとは言い難い。また本発明者らによる先の提案
等、従来においてもその一成分であるフミン酸のみを利
用するにとどまり、草炭に含有されている他の成分であ
るヒューミンや、草炭全体を積極的に有効利用しようと
する試みは、従来成されていなかったのである。
都市ビル屋上緑化を推進するため、砂や土壌に混合する
物質として注目されている吸水性材料であって、草炭な
どを原料とし、吸水能力においては化学合成された高吸
水性高分子に匹敵する吸水性材料を提供することにあ
る。本発明の第二の目的は、草炭などを原料として、前
記のような優れた吸水性材料を効率よく製造するための
製造方法を提供することにある。そして本発明の第三の
目的は、前記のような優れた吸水性材料を、従来は有効
利用されていると言い難い草炭そのものと混合すること
により、砂漠の緑化や都市ビル屋上緑化を推進するのに
好適な、価格の安い吸水材を提供することにある。
によると、草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残渣
であるヒューミンに、アクリル酸、アクリルアミド、ア
クリル酸ナトリウムおよびアクリロニトリルからなる群
から選ばれる一種又は複数種を反応させてグラフト重合
することにより製造されたことを特徴とする吸水性材料
が提供される。また、草炭または草炭よりフミン酸を抽
出した残渣であるヒューミンに、アクリルアミドおよび
アクリロニトリルからなる群から選ばれる一種又は複数
種を反応させてグラフト重合させた後、グラフト重合物
を加水分解することにより製造されたことを特徴とする
吸水性材料が提供される。また、草炭または草炭よりフ
ミン酸を抽出した残渣であるヒューミンに親水性基を導
入し、三次元架橋してなる吸水性材料が提供される。
たは草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒューミン
に、触媒存在下でアクリル酸、アクリルアミド、アクリ
ル酸ナトリウムおよびアクリロニトリルからなる群から
選ばれる一種又は複数種を反応させてグラフト重合する
ことにより当該重合物中に親水性基を導入することを特
徴とする、吸水性材料の製造方法が提供される。また、
草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒュ
ーミンに、触媒存在下でアクリルアミドおよびアクリロ
ニトリルからなる群から選ばれる一種又は複数種を反応
させてグラフト重合させた後、グラフト重合物を加水分
解することにより当該重合物中に親水性基を導入するこ
とを特徴とする、吸水性材料の製造方法が提供される。
また、本発明は、第2の解決手段に係り、前記グラフト
重合は、N,N−ジメチルホルムアミド水溶液を反応溶
媒とし、次亜塩素酸ナトリウム水溶液および硝酸二アン
モニウムセリウムの硝酸水溶液を触媒とすることができ
る。さらに、本発明は、前記加水分解が、グラフト重合
により導入されたシアノ基を水酸化ナトリウム水溶液で
処理することによってなされることができる。
と、草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン酸または草
炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒューミンに親水
性基を導入し、三次元架橋した吸水性材料の一種又は複
数種を草炭と混合してなる吸水材が提供される。また、
草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン酸または草炭よ
りフミン酸を抽出した残渣であるヒューミンをアクリル
酸、アクリルアミド、アクリル酸ナトリウムおよびアク
リロニトリルからなる群から選ばれる一種又は複数種を
反応させてグラフト重合することにより製造された吸水
性材料の一種又は複数種を、草炭と混合してなることを
特徴とする吸水材が提供される。また、草炭、草炭より
アルカリ抽出したフミン酸または草炭よりフミン酸を抽
出した残渣であるヒューミンをアクリルアミドおよびア
クリロニトリルからなる群から選ばれる一種又は複数種
を反応させてグラフト重合させた後、グラフト重合物を
加水分解することにより製造された吸水性材料の一種又
は複数種を、草炭と混合してなることを特徴とする吸水
材が提供される。また、本発明は、第3の解決手段に係
り、前記吸水材が、加水分解により親水性基を導入した
吸水性材料の一種以上を草炭と混合してなることができ
る。そして本発明は、前記吸水材が、前記吸水性材料を
草炭に対し、乾燥重量比で1ないし50%混合してなる
ことを特徴とすることができる。
に説明する。まず、吸水性材料について説明する。本発
明の吸水性材料は、草炭そのもの、または、草炭よりフ
ミン酸を抽出した残渣であるヒューミンに親水性基を導
入し、さらに三次元架橋(橋かけ)させたものである。
草炭は、主に寒冷地域(国内では、例えば北海道、海外
では、例えばカナダ)に広く分布し、土壌や堆土などと
して存在しているものを使用することができる。参考ま
でに述べれば、草炭の元素組成は、炭素が35〜50
%、水素が3〜6%、窒素が1〜3%で、残りのほとん
どは酸素である。その成分に関しては、本発明者らの知
見によれば、例えば、市販の北海道産の草炭では水分が
54%、灰分が35%であり、市販のカナダ産の草炭で
は水分が3.5%、灰分が1%である。ヒューミンは、
草炭よりフミン酸を抽出することにより、抽出残渣とし
て得ることができる。フミン酸の抽出は、例えば後述す
る実施例において詳細に説明したような、水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いる方法により実施することができる。
であるヒューミンに親水性基を導入し、さらに三次元架
橋させるのは、これらに対して高い吸水能力を付与する
ためである。この目的のためには、草炭などに含有され
る成分同士を三次元的に架橋させ、カルボキシル基等の
親水性基を導入すれば良いことが知見された。その方法
は特に制限されないが、三次元架橋の方法としては任意
の架橋試薬を用いたグラフト重合などの架橋方法を、そ
して親水性基の導入の方法としては後述する加水分解に
よる方法の他、上述の架橋反応の際に任意の親水性基を
有する物質を共存させる方法などを例示することができ
る。なお本発明において親水性基の導入とは、上述の説
明から明らかになように、草炭などの三次元架橋の際に
親水性基を有する物質を共存させることによる狭義の
「導入」以外に、草炭などが当初から有している非親水
性基を加水分解などにより修飾して親水性基に変換する
ことや、親水性基を有する架橋試薬を用いることによっ
て親水性基を導入することや、非親水性基を有する架橋
試薬を用いてこれを導入した後、該非親水性基を修飾し
て親水性基に変換することや、さらには、草炭などの三
次元架橋の際に非親水性基を有する物質を共存させ、後
にこの非親水性基を修飾して親水性基に変換すること等
を含む。かかる化学的な修飾方法や、該修飾によって親
水性基に変換される非親水性基については、化学の分野
において従来公知の事項を用いることができる。
する。本発明の吸水性材料の製造方法は、草炭そのも
の、または、草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒ
ューミンを原料として、これらにアクリロニトリル等を
グラフト重合させた後、得られたグラフト重合物を加水
分解して親水性基を導入するものである。そしてこのよ
うな製造方法によれば、グラフト重合により草炭やヒュ
ーミンを高分子量化し、グラフト重合時に導入されたシ
アノ基を加水分解することによってカルボキシル基など
の親水性基を多量に導入して高分子電解質化し、橋かけ
反応を生起させて三次元構造化させることによって、高
い吸水能力を有する吸水性材料を容易に製造することが
可能となる。なお、フミン酸の抽出は、前記同様、例え
ば後述する実施例において詳細に説明したような、水酸
化ナトリウム水溶液を用いる方法により実施することが
できる。
ル酸、アクリルアミド、アクリル酸ナトリウムおよびア
クリロニトリルからなる群から選ばれる一種以上を反応
させることによりグラフト重合すれば良い。したがって
本発明では、上記から選ばれる一種または二種以上の混
合物を使用すれば良いのであるが、反応のコントロール
や使用した化合物同士による重合物の除去の容易さなど
を考慮すると、グラフト重合は、触媒存在下でアクリロ
ニトリルを用いて行うことが特に好ましい(後述する実
施例参照)。このようにアクリロニトリルは、草炭また
はヒューミンに対してグラフト重合させるものとして最
適であるが、この場合には、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)水溶液(1:1)を反応溶媒とし、5%
次亜塩素酸ナトリウム水溶液および硝酸二アンモニウム
セリウムの硝酸水溶液(CAN)を触媒とすることで、
良好な反応効率等を達成することができる。なおグラフ
ト重合を人為的に停止する場合には、ヒドロキノンのメ
タノール溶液を添加するなどすれば良い。以上のように
して得られたグラフト重合物について、メタノール水溶
液等で洗浄し、所定時間、減圧乾燥を行った後、アクリ
ルアミド及びアクリロニトリルについては、さらに、加
水分解を行う。なお、アクリル酸及びアクリル酸ナトリ
ウムについては、加水分解を行う必要はない。
ラフト重合物を、水酸化ナトリウム水溶液中に静置する
などすれば良い。具体的には、例えば0.7規定程度の
水酸化ナトリウム水溶液中に静置し、該溶液の温度を8
0℃以上に保って反応を進行させることが、効率の良い
加水分解を行ううえで好ましい。
れのプロセスも、通常のガラス器具を用いて実施可能で
ある。なお、草炭からフミン酸を抽出して残渣のヒュー
ミンを取り出すために、溶解−沈殿−分離を繰り返す場
合は、遠心分離器を使用することが好ましく、グラフト
重合および加水分解反応は、いずれも無用の酸化を避け
るため窒素雰囲気下で実施し、各生成物の分離に際して
は遠心分離または減圧ろ過を行った後、デシケーター内
で所定時間以上減圧乾燥を行うことが好ましい。また、
各プロセスで得られる生成物については、市販の赤外線
吸収(IR)スペクトル装置(例えば島津製作所(株)
製、商品名IR-420)や元素分析装置(例えば柳本
製作所(株)製、商品名CHNコーダーMT−5、ハロ
ゲン・硫黄分析装置YS−10)などを使用することに
より、その分子構造の解析を行うこともできる。
高い吸水能力を有する吸水性材料を製造することができ
るわけであるが、草炭やヒューミンの構造は複雑であ
り、無機物も含まれているため、グラフトの結合点を明
確に求めることは容易ではない。しかしながら、グラフ
ト重合時および加水分解時には、グラフト重合体間のラ
ジカルカップリングによる架橋反応やアクリロニトリル
等の重合体との架橋反応が生じており、そしてこのよう
な架橋構造が形成された三次元網目構造の高分子では、
イオン間の反発による、分子を拡大しようとする力と、
架橋構造で固められていることによる、分子の拡大を抑
制しようとする力とが拮抗して、全体として高い吸水能
力が発現するものと考えられる。
吸水性材料は、後述する実施例で示したように、いずれ
も吸水倍率が100以上であり、市販されている高分子
吸水性材料と同等の吸水能力を有する、優れた吸水性材
料である。使用した草炭そのものの吸水倍率が1〜2程
度であり、草炭から抽出したフミン酸やヒューミンのア
クリロニトリルグラフト重合体の吸水倍率が3〜5程度
であることを考えると、該重合体を加水分解すること
が、高い吸水能力を有する吸水性材料を製造するうえで
重要であることが理解できる。
の吸水材は、草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン酸
及または草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒュー
ミンに親水性基を導入し、さらに三次元架橋してなる吸
水性材料の一種以上を草炭と混合したものである。上述
した本発明の吸水性材料や、上述した本発明の製造方法
によって製造された吸水性材料は、そのまま一般土壌に
混合した場合においても吸水材としての効果を発揮し、
多量の水分を保持して土壌の乾燥を防ぎ、またときには
余剰の水分を吸収するのに有効である。しかしながら、
経済性および取扱い容易性、さらには資源の有効利用性
という観点からは、原料である草炭に混合して吸水材と
することが特に好ましい。草炭は、本発明の吸水性材料
の主たる組成物質を含んでいるため、これと混合して
も、吸水材として土壌に混合した際の草木への影響等が
変化し難いという特徴もある。
ミン酸を抽出した残渣であるヒューミンを原料とする吸
水性材料を使用するものについては、上記説明に基づい
てかかる吸水性材料を得た後、これを草炭と混合すれば
良い。一方、本発明の吸水材のうち、草炭よりアルカリ
抽出したフミン酸を原料とする吸水性材料を使用するも
のについては、例えば特開平10−287694号公報
の開示を参照し、水酸化ナトリウム水溶液等を用いてフ
ミン酸を抽出し、抽出したフミン酸を原料として製造す
れば良い。なおフミン酸の抽出率を向上するためには、
水酸化ナトリウム水溶液等を大量に使用することが好ま
しく、またさらには、長時間をかけて抽出を行うことが
好ましい。
〜50%程度であれば特に制限はなく、吸水材の使用目
的、使用環境、そして吸水材に植樹する場合などはその
植物の種類等により、適宜変えることができる。ここ
で、一定の吸水材を提供するためには吸水性材料と草炭
の混合比率の再現性を確保することが重要となるため、
両者を乾燥状態としたうえで、前記範囲の任意の割合で
混合することが好ましい。しかしながら、草炭や吸水性
材料を完全に乾燥しようとすると時間と費用が必要にな
るため、所定条件下で所定時間乾燥したうえで混合して
も良い。この場合、経済性が良く、しかも作業が容易で
あるという理由から、草炭や吸水性材料を所定時間風乾
したうえで使用することを好ましい混合の方法として例
示できる。
壌の地表面と混合して使用する際には、吸水材を一般土
壌に対し1〜50%程度混合すれば良いが、使用環境、
そして植樹する植物の種類等により、前記割合は適宜変
えることができる。
資源である草炭およびそれより得られるフミン酸やヒュ
ーミンの有効利用と同時に、砂漠緑化や都市ビル屋上緑
化といった地球環境保全に資するものであり、砂漠地帯
の砂や都市ビル屋上緑化用土壌に一定割合で混合するこ
とにより、植樹等を可能ならしめるものである。砂漠地
は降雨量が少ないだけでなく、砂地のため雨が地中深く
浸透してしまい、樹木が育たないと言われている。ま
た、都市ビル屋上は強風や高温のため土壌が乾燥しやす
く、砂漠と共通の条件を有している。したがって保水性
が高い本発明の吸水材(本発明の吸水材が保水材として
の効果を有することは明らかである)は、このような乾
燥しやすい条件下の土壌表面に混合するのに最適であ
る。しかも本発明の吸水材は、草炭、フミン酸、ヒュー
ミンという天然物を原料としていることから、化学的に
合成された高分子吸水性材などの他の吸水性材料と比較
して、地表面に長く残留しても安全性が高いという利点
や、その廃棄処分の際して有害物質を放出する恐れが少
ない、という優位点もある。
臭剤にも利用可能である。草炭を利用した脱臭剤である
ピートバイオフィルターが、アミン系や硫黄系の悪臭ガ
スに効果のあることが知られている。悪臭ガスの脱臭の
際には、ガスの流通による乾燥を防止するために散水す
るのが普通であるが、そこで、脱臭剤としてのピート
に、一定割合で本発明の吸水性材料または吸水材を混合
し、予め水を吸収させておけば、散水の回数を減らすこ
とができ、従来の脱臭剤と比較して、長時間に渡ってメ
ンテナンスが不要な脱臭剤を提供することが可能となる
(例えば(社)臭気対策研究協会編、生物脱臭の基礎と
応用、臭気対策研究協会(1994)参照)。
実施例を記載するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、吸水性については、吸水性材
料の力学的性質の変化を測定することにより決定する方
法(例えば、増田房義、高吸水性ポリマー、共立出版
(1987)参照)も知られているが、本明細書におい
ては、吸水性材料または吸水材を純水中に浸漬し、吸水
反応が平衡に達した時の増加重量に基づいて決定した。
すなわち、ティーバック形状のナイロン製バックに吸水
性を測定しようとする吸水性材料または吸水材等を封入
し、純水中に浸漬し、所定時間後に引き上げ、増加した
重量を測定する方法(ティーバック法)により、試料1
g当たりの吸着水量を吸水倍率として表した。また本実
施例において用いた草炭は、市販の北海道産(水分:5
4%、灰分:35%)である。
製造 200mlガラス製四口フラスコ中で、北海道産の草炭
2gをDMF水溶液(1:1)16mlに分散し、窒素
流通下、5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液20ml、お
よびCAN20mlをそれぞれ滴下した後、アクリロニ
トリルを20ml滴下し、溶液の温度を70℃に保ちな
がら8時間反応させた。ヒドロキノン0.14gをメタ
ノール25mlに溶解した液を加え、90℃で10分間
放置してグラフト重合反応を停止した。グラフト重合物
の分離、洗浄を、純水およびメタノールを用いて3回繰
り返し、ろ過物をDMFに2時間以上含浸させてアクリ
ロニトリル単独重合物を溶解除去した。吸引ろ過および
メタノール水溶液洗浄の後、減圧乾燥を100時間以上
行い、14g以上のグラフト重合物(グラフト草炭)を
得た。得られたグラフト草炭のIRスペクトルを測定し
た結果、2200cm−1付近にシアノ基(CN)の吸
収ピークが新たに出現していることが分かった。これ
は、草炭にアクリロニトリルがグラフト重合したことを
示している。また同時に、窒素含有率が20%以上増加
した。
準)についての図を示す。これは、実施例において測定
した、加水分解温度を変化させた際の、出発草炭を基準
にした加水分解物の回収率を示す図である。この図は、
加水分解温度に対する回収率を北海道産の草炭、抽出フ
ミン酸、抽出ヒューミンについて示したものである。1
00mlの四口フラスコに、前記グラフト草炭1gと
0.7規定水酸化ナトリウム水溶液9mlを入れ、6
0、80または100℃にて3時間、加水分解反応を行
った。反応物を吸引ろ過した後、蒸留水でろ液が中性に
なるまで洗浄を繰り返し、100時間以上減圧乾燥を行
って、グラフト草炭の加水分解物を1g以上得た。グラ
フト草炭加水分解物の回収率は、原料とした草炭の量を
基準にした時、加水分解反応を60℃で実施した場合に
はあまり増加していないが、加水分解反応を80℃以上
で実施した場合、800%以上と劇的に増加した(図1
参照)。IRスペクトルでは、シアノ基の吸収ピークが
減少し、1400cm−1付近のカルボン酸塩の存在を
示す吸収ピークが増大していた。また、それに伴い、窒
素含有率はほぼ半減した。
素含有率についての表を示す。
1gを目開き(網目サイズ)59μのナイロン製バック
に詰め、純水中に48時間浸漬し、浸漬前後の重量差か
ら加水分解物1g(乾燥重量)当たりの吸水倍率を求め
たところ、334であった。このことから、草炭を原料
とすることにより、高い吸水能力を有する吸水性材料を
製造し得ることを確認した(表1参照)。
造 デシケーター内で100時間以上減圧乾燥させた北海道
産の草炭20gを1Lのビーカーに入れ、0.1規定の
塩酸水溶液を500ml加えて、30分間撹拌洗浄し
た。その後に吸引ろ過し、ろ過物を蒸留水で洗浄し、ろ
液が中性を示すまで洗浄を繰り返した。洗浄した草炭を
1Lビーカーに入れ、0.5規定の水酸化ナトリウム水
溶液700mlを加え、室温で20時間以上撹拌した。
吸引ろ過した後、ろ液に濃塩酸を加えて強酸性にし、フ
ミン酸を析出させ、一晩静置して沈澱させた。遠心分離
器で沈澱物を回収し、0.5規定の水酸化ナトリウム水
溶液70mlを加えてフミン酸を溶解し、精製を繰り返
した。回収したフミン酸を蒸留水で、ろ液に塩素が出な
くなるまで洗浄し、減圧乾燥を100時間以上行い、
5.5g以上の乾燥フミン酸を得た。一方、0.5規定
水酸化ナトリウム水溶液に不溶の成分からは、再度0.
5規定の水酸化ナトリウム水溶液200mlで付着フミ
ン酸を抽出した後、蒸留水でろ液が中性になるまで洗浄
し、減圧乾燥を100時間以上行い、8.8g以上の乾
燥ヒューミンを得た。
は抽出時間や抽出水溶液量により若干異なった。回収し
たフミン酸のIRスペクトルは、分子間水素結合(OH
基)やCO−NH結合の存在が特徴的であり、元素分析
の結果から窒素分が3%程度存在していた。また、ヒュ
ーミンには、0.5%の窒素分および70%以上の灰分
が存在していた。
材料の製造 実施例2で製造したヒューミンについて、実施例1と同
様の操作を行って吸水性材料を製造した。その結果、2
00以上の吸水倍率が得られ、ヒューミンを原料とする
ことにより、高い吸水能力を有する吸水性材料を製造し
得ることを確認した(表1参照)。また比較のため、そ
して実施例4における吸水材を製造する目的で、実施例
2で製造したフミン酸についても実施例1と同様の操作
を行って吸水性材を製造した。その結果、吸水倍率は1
50程度であり、本発明の吸水性材料よりは、吸水倍率
は低かった。(表1参照)。
を製造するに当たり原料として使用した乾燥状態の北海
道の草炭に乾燥状態で10%混合し、吸水材を製造し
た。この吸水材の吸水倍率を実施例1と同様の方法で測
定した結果、33であった。
草炭や草炭よりフミン酸をアルカリ抽出した残渣である
ヒューミンを原料とする、高い吸水能力を有する吸水性
材料が提供される。本発明の吸水性材料は、吸水能力に
おいて化学合成された高吸水性高分子に匹敵するもので
あり、従来の吸水性材料に代えて、特に制限なく使用す
ることが可能である。また本発明によれば、草炭や草炭
よりフミン酸をアルカリ抽出した残渣であるヒューミン
を原料とし、これにアクリロニトリル等をグラフト重合
させ、加水分解することからなる、高い吸水能力を有す
る吸水性材料の製造方法が提供される。そしてさらに本
発明によれば、上記のような吸水性材料、または、草炭
より抽出したフミン酸を原料とする吸水性材料を草炭に
混合した吸水材も提供される。
砂漠緑化、ビル屋上緑化を始めとする保水の用途、さら
には災害時の河川氾濫や地滑りに対処するなどの用途に
も利用することが可能と考えられる。本発明において特
筆すべきは、原料である草炭は、天然資源に乏しい我が
国国内にも大量埋蔵されている、安価な未利用天然資源
であり、これを積極的に利用する本発明は、天然資源の
有効利用という優れた一面を有するものである。しかも
このような天然資源から製造される本発明の吸水性材料
等は、化学的に極めて安全なものであり、近年注目され
るようになっている環境ホルモンを自然環境中に放出す
る恐れも少ない。このように本発明は、地球の環境保全
を始めとする多くの用途と無限の可能性を有する吸水性
材料を安価に提供するという、経済効果の大きい、優れ
た効果を達成するものである。
図。
27)
当たり原料として使用した乾燥状態の北海道の草炭に乾
燥状態で10%混合し、吸水材を製造した。この吸水材
の吸水倍率を実施例1と同様の方法で測定した結果、3
3であった。
Claims (12)
- 【請求項1】草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残
渣であるヒューミンに、アクリル酸、アクリルアミド、
アクリル酸ナトリウムおよびアクリロニトリルからなる
群から選ばれる一種又は複数種を反応させてグラフト重
合することにより製造されたことを特徴とする吸水性材
料。 - 【請求項2】草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残
渣であるヒューミンに、アクリルアミドおよびアクリロ
ニトリルからなる群から選ばれる一種又は複数種を反応
させてグラフト重合させた後、グラフト重合物を加水分
解することにより製造されたことを特徴とする吸水性材
料。 - 【請求項3】草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残
渣であるヒューミンに親水性基を導入し、三次元架橋し
てなる吸水性材料。 - 【請求項4】草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残
渣であるヒューミンに、触媒存在下でアクリル酸、アク
リルアミド、アクリル酸ナトリウムおよびアクリロニト
リルからなる群から選ばれる一種又は複数種を反応させ
てグラフト重合することにより当該重合物中に親水性基
を導入することを特徴とする、吸水性材料の製造方法。 - 【請求項5】草炭または草炭よりフミン酸を抽出した残
渣であるヒューミンに、触媒存在下でアクリルアミドお
よびアクリロニトリルからなる群から選ばれる一種又は
複数種を反応させてグラフト重合させた後、グラフト重
合物を加水分解することにより当該重合物中に親水性基
を導入することを特徴とする、吸水性材料の製造方法。 - 【請求項6】前記グラフト重合は、N,N−ジメチルホ
ルムアミド水溶液を反応溶媒とし、次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液および硝酸二アンモニウムセリウムの硝酸水溶
液を触媒としてなされることを特徴とする、請求項4又
は5に記載の吸水性材料の製造方法。 - 【請求項7】前記加水分解は、グラフト重合により導入
されるアミド基またはシアノ基を水酸化ナトリウム水溶
液で処理することによってなされることを特徴とする、
請求項4又は5に記載の吸水性材料の製造方法。 - 【請求項8】草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン酸
または草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒューミ
ンに親水性基を導入し、三次元架橋した吸水性材料の一
種又は複数種を草炭と混合してなる吸水材。 - 【請求項9】草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン酸
または草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒューミ
ンをアクリル酸、アクリルアミド、アクリル酸ナトリウ
ムおよびアクリロニトリルからなる群から選ばれる一種
又は複数種を反応させてグラフト重合することにより製
造された吸水性材料の一種又は複数種を、草炭と混合し
てなることを特徴とする吸水材。 - 【請求項10】草炭、草炭よりアルカリ抽出したフミン
酸または草炭よりフミン酸を抽出した残渣であるヒュー
ミンをアクリルアミドおよびアクリロニトリルからなる
群から選ばれる一種又は複数種を反応させてグラフト重
合させた後、グラフト重合物を加水分解することにより
製造された吸水性材料の一種又は複数種を、草炭と混合
してなることを特徴とする吸水材。 - 【請求項11】前記吸水材は、加水分解により親水性基
を導入した吸水性材料の一種又は複数種を草炭と混合し
てなることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに
記載の吸水材。 - 【請求項12】前記吸水材は、前記吸水性材料を草炭に
対し、乾燥重量比で1ないし50%混合してなることを
特徴とする、請求項11に記載の吸水材。
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