JP2003081751A - パパイヤ末配合含水化粧料 - Google Patents

パパイヤ末配合含水化粧料

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JP2003081751A
JP2003081751A JP2001317456A JP2001317456A JP2003081751A JP 2003081751 A JP2003081751 A JP 2003081751A JP 2001317456 A JP2001317456 A JP 2001317456A JP 2001317456 A JP2001317456 A JP 2001317456A JP 2003081751 A JP2003081751 A JP 2003081751A
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powder
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Kenji Iwamoto
賢二 岩本
Nahotoshi Fujikawa
多布利 藤川
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SANBUREN KK
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SANBUREN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タン白分解酵素含有果実パパイヤの果実果皮
乾燥粉末であるパパイヤ末を、パパイヤの純粋酵素成分
パパイン以上に酵素活性をたかめながら、含水化粧料等
に安定的に配合した使い勝手よく、使用感、使用効果た
かい含水化粧料の提供。 【解決手段】 パパイヤ末を、水溶性高分子化合物で化
学修飾し、界面活性剤を添加したタン白分解酵素含有の
含水処方中に配合して、パパイヤ末を配合したタン白分
解酵素含有含水化粧料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパパイヤ末配合のタ
ン白分解酵素含有含水化粧料にかかわり、その目的は、
含水化粧料中できわめて不安定なパパイヤ末のタン白分
解酵素活性を他のタン白分解酵素を含有せしめた含水化
粧料中で安定化させ、パパイヤ末配合以前のタン白分解
酵素含有含水化粧料以上に、タン白分解活性を増加さ
せ、その使用により皮膚のなめらか感と潤い感を増さし
めるパパイヤ末配合のタン白分解酵素含有含水化粧料の
提供にある。なお本発明においていう含水化粧料とは、
液状、乳液状、クリーム状等の、処方中に水を含有する
化粧品、医薬部外品(以下化粧料等という)を指す。
【0002】
【従来の技術】酵素はその種類により多様な、例えば洗
浄、抗菌、消臭等の作用を示し、従来、様ざまな分野
で、多種の製剤中に配合され利用されている。化粧料等
においても様ざまな種類の酵素が用いられているが、そ
の中で角化表皮を分解する働きで皮膚の過角化を防ぎ、
過角化による皮膚のなめらかさの減退、うるおい感の喪
失、さらにはこじわの増加などの抑制を期待して、タン
白分解酵素の使用頻度がもっともたかい。化粧料等にお
いて、多く用いられるタン白分解酵素はパパイヤ果実の
乳汁から得られるパパインで、これは化粧料等での配合
で、角化表皮のタン白分解作用が、この酵素においても
っともたかいとされていることによる。パパイヤ末はパ
パイヤ果実からパパイン含量多い乳汁を去った果肉、果
皮の乾燥粉末であり、酵素活性はパパインより低いがそ
の分皮膚や粘膜の刺激性少なく、従ってパパインにおけ
る如き化粧料等への配合制限はパパイヤ末には設けられ
ていない。即ち従来技術において、化粧料等での角化表
皮分解目的使用は、作用のマイルドさより、活性のたか
さを求めてのパパイン配合が優先している。タン白分解
酵素の働きを期待してのパパイン、パパイヤ末などの化
粧料等への配合形態は、従来技術においては全て粉末剤
としてである。タン白分解酵素は加水分解酵素であり、
水との接触で活性が発揮されると同時に、活性の低下も
始まり、化粧料等において、これを含水化粧料として製
造したとき、実流通時にはタン白分解酵素活性を期待し
難くなっているのである。このように、化粧料等におい
て、タン白分解酵素は、粉末形態での清浄用化粧料(洗
顔料、洗浄料、浴用料等)、美白化粧料などに、パパイ
ン配合というかたちで多く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のタ
ン白分解酵素配合の化粧料にはいくつかの問題点が存在
する。即ち化粧料等に用いられる代表的なタン白分解酵
素パパインが粉末形態をしか選べないことによる、用時
てのひら等で水とよく混和せしめないといけない使い勝
手のわるさがその一であり、混和時のタン白分解酵素分
散性のわるさによる顔面等における効果発現の不均一さ
がその二であり、混和時飛散するタン白分解酵素含有微
粉末による、のど、鼻粘膜等への刺激がその三である。
これら問題点の解決について、本発明者らは鋭意研究を
続けた結果、パパインに比べて安全性のたかいパパイヤ
末を含水化粧料としてつくる工夫により、先の問題点を
解決して、その使用により皮膚のなめらか感とうるおい
感を顕著に増さしめる化粧料を提供できることを見出し
本発明を成すに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1にかかわ
る発明は、パパイヤ末を配合したタン白分解酵素含有含
水化粧料に関する。請求項2にかかわる発明は、タン白
分解酵素含有含水化粧料におけるタン白分解酵素が、水
溶性高分子化合物で化学修飾され、界面活性剤を添加さ
れたものである請求項1記載のパパイヤ末を配合したタ
ン白分解酵素含有含水化粧料に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるパパイヤ
末配合タン白分解酵素含有含水化粧料について説明す
る。本発明でパパイヤ末を配合するタン白分解酵素含有
含水化粧料においては、水溶性高分子化合物で化学修飾
され、界面活性剤を添加されたタン白分解酵素を必須成
分とするが、まず化学修飾され、界面活性剤の添加を受
けるタン白分解酵素としては、微生物由来、植物由来、
動物由来のいずれをも適とする。微生物由来タン白分解
酵素としては、例えばカビ由来の、酵母由来の、細菌由
来のプロテアーゼ等をそれぞれ例示できるが、これはと
くに限定されるものでなく、植物由来のタン白分解酵素
として例示できるパパイン、キモパパイン、プロメリ
ン、フィシン等、また動物由来のタン白分解酵素として
例示できるペプシン、トリプシン、キモトリプシン、カ
テプシン、パンクレアチン等も共に用に当って限定され
るものでない。
【0006】これらタン白分解酵素を化学修飾するため
用いられる水溶性高分子化合物としてはグリセリン、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポ
リエチレングリコール等の多価アルコール、デンプン、
デキストラン、プルラン、アガロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、メチオルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、結晶セルロース等の多糖類、ゼラチン、カゼイン、
ミルクカゼイン等のタン白質、その他天然高分子化合
物、合成高分子化合物の何れをも好適に用いることがで
きる。
【0007】また同じく、本発明においてタン白分解酵
素に添加される界面活性剤は、非イオン界面活性剤、陰
イオン界面活性剤、両性界面活性剤の何れをも好適に用
いられ、添加される界面活性剤は一種のみでもよく、二
種以上用いてもよい。
【0008】本発明においてタン白分解酵素とそれを化
学修飾する水溶性高分子化合物、さらに添加される界面
活性剤の化粧料等処方中における量的関係は、水溶性高
分子化合物は0.01〜20重量%、界面活性剤は0.
01〜70重量%、好ましくは0.05〜30重量%、
そして化学修飾を受けるタン白分解酵素は0.01〜1
00000U 、好ましくは1000〜55000Uが
好適である。但し何れもその配合量はとくに限定される
ものではない。
【0009】次に本発明においてタン白分解酵素含有含
水化粧料に配合されるパパイヤ末は、パパイヤ科の常緑
木(Carica papaya,L.)の果肉と果皮
を乾燥させ粉末化したもので粗タン白60〜70%を含
む。タン白分解する酵素パパインは果実乳汁(液汁)中
に多く含まれるので、パパイヤ末のタン白分解活性はパ
パインに劣ることは否めず、そのことにより化粧料等へ
の配合においてパパイヤ末には配合限度が決められてい
ない。但しパパインにある粘膜等への刺激性はパパイヤ
末において顕在しない。本発明のパパイヤ末配合タン白
分解酵素含有含水化粧料におけるパパイヤ末配合量は
0.5〜10%の範囲を適とするが好ましくは1〜5%
の配合がよい。化粧料等製剤的にもよく、効果発現を皮
膚適用時のなめらか感、うるおい感でたしかめ得るから
である。
【0010】さらに本発明の化粧料等においては、前記
各成分の他通常化粧料原料として用いられる成分を適宜
任意に配合することを得。例えば水のほか、油脂、ロ
ウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、ステロー
ル、脂肪酸エステル、保湿剤、カチオン界面活性剤、高
分子化合物、顔料、色素、香料、防腐殺菌剤、紫外線吸
収剤、ホルモン類、ビタミン類、アミノ酸、皮膚収斂
剤、美白剤、動植物抽出成分、噴射剤、キレート剤、p
H調整剤、無機塩類等がそれである。
【0011】(実施例)以下本発明を実施例を示して説
明する。但し本発明は以下の実施例により何ら限定され
るものではない。
【0012】
【表1】
【0013】また別に、実施例に対する対照例を示して
実施例の効果を具体的に説明する。即ち対照例1は実施
例処方中のパパイヤ末をタン白分解酵素パパインにおき
かえたもの。対照例2は実施例処方中のパパイヤ末及び
対照例1処方中のパパインをそれぞれ配合する以前の、
タン白分解酵素含有含水化粧料処方である。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】(試験例1〜酵素活性度の比較)上記調整
した実施例、対照例1、対照例2の各試料を室温で6週
間置き、常法(カゼイン吸光度法)により酵素活性値
(660nmにおける吸光度)を測り酵素活性度を求め
て結果を比較した。
【0017】
【表4】
【0018】表4の結果のとおり、本発明のパパイヤ末
配合タン白分解酵素含有含水化粧料は、パパイヤ末が経
時的に失活する含水剤型であるにもかかわらず活性持続
にすぐれ、さらに従来酵素活性が優位にあるとされてき
たパパインの活性を有意にしのぐことが明らかになっ
た。
【0019】(試験例2〜実使用試験)実施例の化粧料
を粉末状酵素洗顔料使用経験あるパネラー58人が試用
した。使用感等についての自己申告結果を表5に示す。
(試用法は週2回の洗顔、4週間の継続。洗顔方法は当
該化粧料を5円硬貨大ほど掌にとって泡立て、その泡で
顔を洗い、のちこれをよくすすぐ。)
【0020】
【表5】
【0021】表5の結果のとおり、本発明のパパイヤ末
配合タン白分解酵素含有含水化粧料は、使い勝手がきわ
めてよく、タン白分解酵素効果のあらわれである肌のな
めらか感やうるおい感を充分自覚させ、即ちタン白分解
酵素の分散性均一であり、しかも従来のパパイヤ末、パ
パイン等配合化粧料のような粉末剤型でないので、微粉
末飛散による、のど、鼻粘膜等刺激のおそれもない優れ
たものであることがわかる。
【0022】
【発明の効果】本発明のパパイヤ末配合タン白分解酵素
含有含水化粧料は、本来含水製剤とすることができない
パパイヤ末配合化粧料を、水溶性高分子化合物により化
学修飾され、界面活性剤を添加されたタン白分解酵素を
含有する水溶液中で安定化し、しかもそれにより、酵素
活性度たかいパパイン以上の活性度をあらわすものであ
るから、使用性、使用感、安全性に優れた化粧料とする
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AC122 AC132 AC242 AC392 AC532 AC582 AC642 AD042 AD471 AD472 BB36 CC01 DD27 EE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パパイヤ末を配合したタン白分解酵素含
    有含水化粧料
  2. 【請求項2】 含有のタン白分解酵素が水溶性高分子化
    合物で化学修飾され、界面活性剤を添加されたものであ
    る請求項1記載のパパイヤ末配合含水化粧料
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007517866A (ja) * 2004-01-15 2007-07-05 株式會社アモーレパシフィック 皮膚美白効能を上昇させる化粧料組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517866A (ja) * 2004-01-15 2007-07-05 株式會社アモーレパシフィック 皮膚美白効能を上昇させる化粧料組成物
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