JP2003081577A - クレーンのフック水平移動制御装置 - Google Patents

クレーンのフック水平移動制御装置

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JP2003081577A JP2001279030A JP2001279030A JP2003081577A JP 2003081577 A JP2003081577 A JP 2003081577A JP 2001279030 A JP2001279030 A JP 2001279030A JP 2001279030 A JP2001279030 A JP 2001279030A JP 2003081577 A JP2003081577 A JP 2003081577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードバック制御が行われない側の制御弁
を所定の条件で、制御弁絞込み側にのみフィードバック
制御することにより、伸縮制御弁4とウインチ制御弁7
に共通の油圧ポンプ6から並列的に作動油が供給される
ようになっているもの、または当該両制御弁に圧力補償
弁を持たないものにフック水平移動装置を装備した場合
であっても所定の制御を可能とする。 【解決手段】 前記コントローラが、前記両制御弁の
うち一方の制御弁の制御量の演算算出過程において、検
出ブーム長さ、検出ブーム起伏角度、および、検出ワイ
ヤ長さの関数として求められるフックの算出地上高さの
初期値からの偏差を時々刻々算出すると共にこの偏差を
解消するためのフィードバック制御を実行するよう構成
されているものにおいて、前記算出地上高さの初期値か
らの偏差であって当該偏差が他方の制御弁の制御量を変
化させることにより解消可能な所定値以上になると他方
の制御弁の制御量の算出過程に介入し、当該他方の制御
弁の制御量を減少させるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮ブームの伸縮
駆動とウインチ装置の巻上げ巻下げ駆動を連動させてフ
ックを地面等に沿って水平方向に移動させるようにした
クレーンのフック水平移動制御装置に関するものであ
る。
【従来の技術】トラック搭載型クレーンは、図2に示す
如く基台1上に旋回自在に取付けた旋回ポスト2と、当
該旋回ポスト2に起伏自在に取付けられ基端側ブームセ
クション3a内に順次先端側ブームセクション3b、3
c、3dを伸縮自在に嵌挿した伸縮ブーム3と、当該伸
縮ブーム3の基端側ブームセクション3aと先端側ブー
ムセクション3b間および先端側ブームセクション3
b、3c間に夫々介装され伸縮制御弁4からの制御油で
伸縮駆動して伸縮ブーム3を伸縮させる伸縮シリンダ5
と、ウインチ制御弁7からの制御油で正逆回転駆動する
ウインチモータ8により巻上げ巻下げ駆動するウインチ
装置9と、当該ウインチ装置9から繰出されたワイヤロ
ープ10により伸縮ブーム先端部から巻上げ巻下げ自在
に吊下げられたフック11とで構成されている。また、
前記伸縮制御弁4、起伏制御弁およびウインチ制御弁7
とが共通の油圧ポンプ6からの圧油の供給を受けるよう
構成されている。このように構成したトラック搭載型ク
レーンは、伸縮ブーム3の先端部から吊下したフック1
1に荷物を吊持して、伸縮ブーム3を伸縮並びに起伏駆
動すると共に、ウインチ装置9を巻上げ巻下げ駆動して
荷物を任意な位置に移動させ、クレーン作業を行うよう
になっている。ところで、この種のクレーンを用いた荷
物移動作業の1つに、伸縮ブーム3の伸縮動および起伏
動を用いてフック11に吊持した荷物を半径方向に移動
させる荷物移動作業があるが、この荷物移動作業を行う
場合荷物の吊下げ高さHをあまり変動させないで移動さ
せるのが安全上望ましい。しかしながら、従来のクレー
ンは伸縮ブーム3を伸長させればフック11が上昇し、
逆に伸縮ブーム3を縮小させればフック11が下降して
荷物の吊下げ高さHが大きく変動するものであった。こ
のため、ブーム起伏面内でのフックの水平な移動方向と
速度を指示する操作指令手段からの操作信号により前記
伸縮制御弁4およびウインチ制御弁7を同時に連動して
操作してフックが地面等に沿って水平方向に移動する、
いわゆるフック水平移動装置が開発されていた。フック
水平移動装置は、フックを半径を増大する方向に移動さ
せる際には、前記伸縮制御弁4を伸縮ブーム3が伸長す
るよう操作するとともに前記ウインチ操作弁7をフック
巻下げ操作し、荷物を半径を減少する方向に移動させる
際には、前記伸縮制御弁4を伸縮ブーム3が縮小するよ
う操作するとともに前記ウインチ操作弁7をフック巻上
げ操作するよう構成されている。図3に従来のフック水
平移動制御装置の説明図を示す。図3において、15は
フック水平移動制御装置であり、当該フック水平移動制
御装置15は、ブーム起伏軌跡面内でのフックの水平な
移動方向と速度を指示する操作信号cを出力する操作指
令手段16と、伸縮ブーム3の実際のブーム長さLを検
出してブーム長さ検出信号Laを出力するブーム長さ検
出手段17、伸縮ブーム3の実際のブーム起伏角度Θを
検出して起伏角検出信号Θaを出力するブーム起伏角度
検出手段18、ワイヤロープ10の実際の繰出長さSを
検出して繰出長さ検出信号Saを出力するワイヤ繰出長
さ検出手段19、及びこれら各手段16、17、18、
19からの操作信号c、ブーム長さ検出信号La、起伏
角検出信号Θa、及び繰出長さ検出信号Saを受取り前
記伸縮制御弁4とウインチ制御弁7を切換制御するため
の弁制御信号を出力するコントローラ20とで構成され
ている。前記ブーム長さ検出手段17は、基端側ブーム
セクション3aに対する最先端側ブームセクション3d
の離隔距離を連続的に検出するものであり、例えば基端
側ブームセクション3aにコード巻取器の本体を取付
け、当該巻取器から繰出したコードの先端部を最先端側
ブームセクション3dの先端部に止着して、伸縮ブーム
3の伸縮動に連動して繰出されるコードの繰出量をポテ
ンショメータ等を用いて電気的に検出する従来公知の繰
出量検出機能付きコード巻取器で構成している。また、
前記ブーム起伏角度検出手段18は、前記伸縮ブーム3
の対地起伏角を連続的に検出するもので、例えば自由垂
下状態の重錘に対する伸縮ブーム3の対地起伏角をポテ
ンショメータ等を用いて電気的に検出する従来公知の角
度検出器で構成している。また、前記ワイヤ繰出長さ検
出手段19は、ウインチ装置9から繰出されるワイヤロ
ープ10の繰出長さを連続的に検出するもので、例えば
ワイヤロープ10を巻き取ったウインチ装置9のドラム
回転数をロータリエンコーダ等を用いて電気的に検出す
る回転検出手段で構成している。また、前記コントロー
ラ20は、操作指令手段16からの操作信号c、ブーム
長さ検出手段17からのブーム長さ検出信号La、ブー
ム起伏角度検出手段18からの起伏角検出信号Θa、及
びワイヤ繰出長さ検出手段19からの繰出長さ検出信号
Saの各信号を受取って、次の如く演算処理を行うよう
になっている。すなわち、32はコントローラ20に内
蔵された伸縮操作信号出力部であり、前記操作指令手段
16からの操作信号cに基き、伸縮制御弁4の弁切換方
向と弁切換量を指示する伸縮操作信号aを出力するもの
である。また、21は伸縮制御弁制御信号出力部であ
り、当該伸縮制御弁制御信号出力部21は前記伸縮操作
信号出力部32からの伸縮操作信号aに基き、前記伸縮
制御弁4を伸縮操作信号aが指示する弁切換方向と弁切
換量に切換えるための伸縮制御弁制御信号20aを生成
し、この信号20aを伸縮制御弁4の弁切換手段4aに
出力するようになっている。これにより、伸縮制御弁4
は、伸縮操作信号aに対応した弁切換方向と弁切換量で
切換制御され、伸縮制御弁4からの制御油が伸縮シリン
ダ5に供給されて伸縮ブーム3が伸縮駆動するのであ
る。22は、基準弁切換量出力部であり、当該基準弁切
換量出力部22は前記伸縮操作信号出力部32からの伸
縮操作信号a及びブーム起伏角度検出手段18からの起
伏角検出信号Θaに基き、現在のブーム起伏角度Θにお
ける伸縮ブーム3が、前記伸縮制御弁制御信号20aで
切換制御された伸縮制御弁4からの制御油により伸縮駆
動した際に前記フック11の吊下げ高さHを変動させな
いために必要なウインチ制御弁7の弁切換方向と基準弁
切換量f(a,Θ)を算出するようになっている。具体
的には、弁切換方向は、伸縮操作信号aの弁切換方向が
ブーム伸長側であればウインチ巻下げ側の信号を出力
し、反対にブーム縮小側であればウインチ巻上げ側の信
号を出力するようになっている。23は、前記ブーム長
さ検出手段17からのブーム長さ検出信号Laと前記ブ
ーム起伏角度検出手段18からの起伏角検出信号Θaに
基き、伸縮ブーム3の長さ変動に関わらず、フック11
の高さを一定に維持させるに必要なワイヤロープ11の
繰出し長さSwを算出する必要ワイヤ繰出長さ算出部で
ある。24は前記操作指令信号cが入力された時点にお
ける前記ワイヤ長さ算出部23が算出した必要ワイヤ繰
出長さSw0を記憶する演算初期ワイヤ繰出長さ記憶部
であり、25は前記操作指令信号cが入力された時点に
おけるワイヤ繰出長さ検出手段19が検出した繰出長さ
S0を記憶する検出初期ワイヤ繰出長さ記憶部である。
また、26は前記演算初期ワイヤ繰出長さ記憶部24に
記憶した初期ワイヤ長さSw0と必要ワイヤ繰出長さ算
出部23が現在算出しているワイヤ長さSwとの差Sw
−Sw0を算出する演算ワイヤ繰出長さ変動量算出部で
あり、27は前記検出初期ワイヤ繰出長さ記憶部25に
記憶した初期ワイヤ繰出長さS0とワイヤ繰出長さ検出
手段19が現在検出しているワイヤ繰出長さSとの差S
−S0を算出する検出ワイヤ繰出長さ変動量算出部であ
る。また、28は前記演算ワイヤ繰出長さ変動量算出部
26で求めたワイヤ長さ変動量Sw−Sw0と、前記検
出ワイヤ繰出長さ変動量算出部27で求めたワイヤ繰出
長さ変動量S−S0を一致させるために必要なウインチ
制御弁7の補正弁切換量δSを求める補正弁切換量算出
部である。また、29は前記基準弁切換量出力部22が
算出した基準弁切換量f(a,Θ)を前記補正弁切換量
算出部28で求めた補正弁切換量δSで補正して、修正
弁切換量f(a,Θ)+δSを求める修正弁切換量算出
部である。また、30は前記修正弁切換量算出部29が
算出した修正弁切換量f(a,Θ)+δSを受取り、ウ
インチ制御弁7をこの受取りに係る修正弁切換量f
(a,Θ)+δSで切換制御するためのウインチ制御弁
制御信号20bを出力するウインチ制御弁制御信号出力
部である。そして、当該ウインチ制御弁制御信号出力部
30が出力したウインチ制御弁制御信号20bは、ウイ
ンチ制御弁7の弁切換駆動手段7aに出力されて当該ウ
インチ制御弁7をウインチ制御弁制御信号20bが指示
する弁切換方向と修正弁切換量f(a,Θ)+δSに切
換えるのである。そして、当該ウインチ制御弁制御信号
20bで切換制御されたウインチ制御弁7からの制御油
は、ウインチモータ8に供給されてウインチ装置9を巻
上げ巻下げ駆動するのである。この際、当該ワイヤ駆動
目標量(ワイヤ長さ変動量Sw−Sw0)とワイヤ繰出
し長さ検出手段19で検出した実際のワイヤ繰出し長さ
の変動量S−S0を一致させる如きウインチ制御弁7の
補正弁切換量δSを求め、当該補正弁切換量δSで基準
弁切換量f(a,Θ)を補正して得られた修正弁切換量
f(a,Θ)+δSでウインチ制御弁7を切換制御して
ウインチ装置9を巻上げ巻下げ駆動すれば、いわゆるフ
ィードフォワード制御とフィードバック制御の併用制御
により極めて正確にフック11を水平移動制御できるの
である。
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したフ
ック水平移動制御装置においてはフィードバック制御が
行われない側の制御弁すなわち伸縮制御弁4は伸縮操作
信号aのみに関連して制御量が決定される。このため、
前記伸縮制御弁4とウインチ制御弁7に共通の油圧ポン
プ6から並列的に作動油が供給されるようになっている
と、油圧ポンプ6からの供給油量が前記伸縮制御弁4お
よびウインチ制御弁7が必要とするトータル必要油量以
下となると各弁を通過する油量が当該弁の操作制御量と
比例せず、所定の制御が行われないという問題があっ
た。また、前記伸縮制御弁4とウインチ制御弁7に圧力
補償弁をもたない場合には伸縮シリンダ5とウインチモ
ータ8の負荷格差が大きいときには、所定の制御ができ
なくなるという問題があった。そこで本願発明は、フィ
ードバック制御が行われない側の制御弁を所定の条件
で、制御弁絞込み側にのみフィードバック制御すること
により、伸縮制御弁4とウインチ制御弁7に共通の油圧
ポンプ6から並列的に作動油が供給されるようになって
いるもの、または当該両制御弁に圧力補償弁を持たない
ものに上述したフック水平移動装置を装備した場合であ
っても所定の制御が可能となるフック水平移動制御装置
を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載され
たフック水平移動制御装置は、旋回台に取付けられて伸
縮制御弁からの制御油により作動する伸縮シリンダでも
って伸縮動作し、起伏制御弁からの制御油により作動す
る起伏シリンダでもって起伏動作するブーム、旋回台に
取付けられてウインチ制御弁からの制御油により正逆回
転動作するウインチモータでもって巻上巻下動作するウ
インチ、および、ウインチから引き出されたワイヤロー
プを介してブーム先端部から吊下したフックとを具備し
てなり、前記伸縮制御弁、起伏制御弁およびウインチ制
御弁が、共通の油圧ポンプから圧油の供給を受けるよう
構成してなるクレーンに用いられるフック水平移動制御
装置であって、 ・ブーム起伏軌跡面内でのフックの水平な移動方向と速
度を指示する操作信号を出力する操作指令手段、 ・ブームの長さを検出するブーム長さ検出手段、 ・ブームの起伏角度を検出するブーム起伏角度検出手
段、 ・ウインチからのワイヤロープの繰出し長さを検出する
ワイヤ繰出長さ検出手段、 ・操作指令手段からの操作信号、ブーム長さ検出手段か
らの検出ブーム長さ、ブーム起伏角度検出手段からの検
出ブーム起伏角度、および、ワイヤ繰出長さ検出手段か
らの検出ワイヤ長さを受取り、操作信号が指示する移動
方向と速度で前記フックをブーム起伏軌跡面内で水平に
移動させるのに必要な、伸縮制御弁の操作方向と制御量
およびウインチ制御弁の操作方向と制御量を演算算出す
ると共に、伸縮制御弁およびウインチ制御弁を演算算出
に係る操作方向と制御量に切換えるための伸縮制御弁制
御信号およびウインチ制御弁制御信号を生成して、これ
ら生成した伸縮制御弁制御信号およびウインチ制御弁制
御信号を、伸縮制御弁およびウインチ制御弁にそれぞれ
出力するよう構成したコントローラ、とで構成し、前記
コントローラが、前記両制御弁のうち一方の制御弁の制
御量の演算算出過程において、検出ブーム長さ、検出ブ
ーム起伏角度、および、検出ワイヤ長さの関数として求
められるフックの算出地上高さの初期値からの偏差を時
々刻々算出すると共にこの偏差を解消するためのフィー
ドバック制御を実行するよう構成されているものにおい
て、前記コントローラは、前記算出地上高さの初期値か
らの偏差であって当該偏差が他方の制御弁の制御量を変
化させることにより解消可能な所定値以上になると他方
の制御弁の制御量の算出過程に介入し、当該他方の制御
弁の制御量を減少させるよう構成したことを特徴として
いる。また、本願の請求項2に記載されたフック水平移
動制御装置は、請求項1に記載された両制御弁のうちの
一方の制御弁がウインチ制御弁であり、他方の制御弁が
伸縮制御弁であることを特徴としている。
【発明の実施の形態】以下、図1に基き本発明の具体的
な構成について説明する。なお、本発明のフック水平移
動制御装置は、従来技術として説明したフック水平移動
制御装置を有する伸縮ブーム及びウインチ装置の駆動油
圧回路に適応したものであり、以下の説明ではクレーン
の全体構成及び駆動油圧回路の共通部分の各符号等は同
義のものとして詳細な説明を省略するものとする。図1
の40は偏差監視部であり、当該偏差監視部40は前記
補正弁切換量算出部28が算出した算出地上高さの初期
値からの偏差が所定値e以上になると伸縮制御弁制御信
号出力部21に当該偏差に応じた制御量減少信号dを出
力するものである。前記偏差監視部40が記憶する所定
値eは、前記伸縮制御弁4とウインチ制御弁7に共通の
油圧ポンプ6から並列的に作動油が供給されるようにな
っているため、ウインチ制御弁7への供給油量が不足す
ることとなり、所定の制御が行われなくなるときの偏差
が設定される。あるいは、前記伸縮制御弁4とウインチ
制御弁7に圧力補償弁をもたず伸縮シリンダ5とウイン
チモータ8の負荷格差が大きい場合に、所定の制御がで
きなくなるときの偏差が設定される。上述した構成を追
加したフック水平移動制御装置45のコントローラ50
の作用は以下のとおりである。前記偏差監視部40には
前記補正弁切換量算出部28が算出した算出地上高さの
初期値からの偏差が出力される。当該偏差が偏差監視部
40が記憶している所定値eよりも小さい間は、偏差監
視部40から前記伸縮制御弁制御信号出力部21へは制
御量減少信号dは出力されない。したがって、従来技術
で説明したのと同様のフック水平移動制御が行われ、フ
ック水平移動制御装置45においてはフィードバック制
御が行われない側の制御弁すなわち伸縮制御弁4は伸縮
操作信号aのみに関連して制御量が決定される。一方、
前記補正弁切換量算出部28が算出した算出地上高さの
初期値からの偏差が偏差監視部40が記憶している所定
値eよりも大きくなると、偏差監視部40は、伸縮制御
弁制御信号出力部21へ制御量減少信号dを出力する。
したがって、フック水平移動制御装置45においては伸
縮制御弁4は伸縮操作信号aおよび制御量減少信号dに
関連して制御量が決定される。すなわち、通常はフィー
ドバック制御が行われない側の制御弁である、伸縮制御
弁4を所定の条件で、制御弁絞込み側にのみフィードバ
ック制御することにより、伸縮制御弁4とウインチ制御
弁7に共通の油圧ポンプ6から並列的に作動油が供給さ
れるようになっているもの、または当該両制御弁に圧力
補償弁を持たないものにフック水平移動装置を装備した
場合であっても所定の制御が可能となるのである。
【発明の効果】本願発明のフック水平移動制御装置のコ
ントローラは、フィードバック制御が行われない側の制
御弁を所定の条件で、制御弁絞込み側にのみフィードバ
ック制御するようにしたので、すなわち、前記算出地上
高さの初期値からの偏差であって当該偏差が他方の制御
弁の制御量を変化させることにより解消可能な所定値以
上になると他方の制御弁の制御量の算出過程に介入し、
当該他方の制御弁の制御量を減少させるよう構成したの
で、伸縮制御弁とウインチ制御弁に共通の油圧ポンプか
ら並列的に作動油が供給されるようになっているもの、
または当該両制御弁に圧力補償弁を持たないものであっ
ても、上述したフック水平移動制御が可能となるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるフック水平移動制御装置の説
明図である。
【図2】本発明のフック水平移動制御装置を取付けるク
レーンの説明図である。
【図3】従来のフック水平移動制御装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1;基台 2;旋回ポスト 3;伸縮ブーム 4;伸縮制御弁 5;伸縮シリンダ 6;油圧ポンプ 7;ウインチ制御弁 8;ウインチモータ 9;ウインチ装置 10;ワイヤロープ 11;フック 15、45;フック水平移動制御装置 16;操作指令手段 17;ブーム長さ検出手段 18;ブーム起伏角度検出手段 19;ワイヤ繰出長さ検出手段 20、50;コントローラ 21;伸縮制御弁制御信号出力部 22;基準弁切換量出力部 23;必要ワイヤ繰出長さ算出部 24;演算初期ワイヤ繰出長さ記憶部 25;検出初期ワイヤ繰出長さ記憶部 26;演算ワイヤ繰出長さ変動量算出部 27;検出ワイヤ繰出長さ変動量算出部 28;補正弁切換量算出部 29;修正弁切換量算出部 30;ウインチ制御弁制御信号出力部 32;伸縮操作信号出力部 40;偏差監視部 20a、40a;伸縮制御弁制御信号 20b、40b;ウインチ制御弁制御信号 a;伸縮操作信号 c;操作信号 d;制御量減少信号 e;所定値 La;ブーム長さ検出信号 Θa;起伏角検出信号 Sa;ワイヤ繰出長さ検出信号 Sw;必要ワイヤ繰出長さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B66C 23/90 B66C 23/90 E F15B 11/02 F15B 11/04 A 11/04 11/02 F Fターム(参考) 3F204 AA04 BA02 CA07 GA01 3F205 AA05 AC01 BA06 CA03 CB02 DA04 HA01 HA02 HB03 HC10 3H089 AA34 AA52 AA61 AA78 BB15 BB17 BB19 CC01 CC08 CC11 DA02 DB47 DB49 EE31 FF03 FF04 GG02 JJ08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台に取付けられて伸縮制御弁からの
    制御油により作動する伸縮シリンダでもって伸縮動作
    し、起伏制御弁からの制御油により作動する起伏シリン
    ダでもって起伏動作するブーム、旋回台に取付けられて
    ウインチ制御弁からの制御油により正逆回転動作するウ
    インチモータでもって巻上巻下動作するウインチ、およ
    び、ウインチから引き出されたワイヤロープを介してブ
    ーム先端部から吊下したフックとを具備してなり、前記
    伸縮制御弁、起伏制御弁およびウインチ制御弁が、共通
    の油圧ポンプから圧油の供給を受けるよう構成してなる
    クレーンに用いられるフック水平移動制御装置であっ
    て、 ・ブーム起伏軌跡面内でのフックの水平な移動方向と速
    度を指示する操作信号を出力する操作指令手段、 ・ブームの長さを検出するブーム長さ検出手段、 ・ブームの起伏角度を検出するブーム起伏角度検出手
    段、 ・ウインチからのワイヤロープの繰出し長さを検出する
    ワイヤ繰出長さ検出手段、 ・操作指令手段からの操作信号、ブーム長さ検出手段か
    らの検出ブーム長さ、ブーム起伏角度検出手段からの検
    出ブーム起伏角度、および、ワイヤ繰出長さ検出手段か
    らの検出ワイヤ長さを受取り、操作信号が指示する移動
    方向と速度で前記フックをブーム起伏軌跡面内で水平に
    移動させるのに必要な、伸縮制御弁の操作方向と制御量
    およびウインチ制御弁の操作方向と制御量を演算算出す
    ると共に、伸縮制御弁およびウインチ制御弁を演算算出
    に係る操作方向と制御量に切換えるための伸縮制御弁制
    御信号およびウインチ制御弁制御信号を生成して、これ
    ら生成した伸縮制御弁制御信号およびウインチ制御弁制
    御信号を、伸縮制御弁およびウインチ制御弁にそれぞれ
    出力するよう構成したコントローラ、とで構成し、 前記コントローラが、前記両制御弁のうち一方の制御弁
    の制御量の演算算出過程において、検出ブーム長さ、検
    出ブーム起伏角度、および、検出ワイヤ長さの関数とし
    て求められるフックの算出地上高さの初期値からの偏差
    を時々刻々算出すると共にこの偏差を解消するためのフ
    ィードバック制御を実行するよう構成されているものに
    おいて、 前記コントローラは、前記算出地上高さの初期値からの
    偏差であって当該偏差が他方の制御弁の制御量を減少さ
    せることにより解消可能な所定値以上になると他方の制
    御弁の制御量の算出過程に介入し、当該他方の制御弁の
    制御量を減少させるよう構成したことを特徴とするクレ
    ーンのフック水平移動制御装置。
  2. 【請求項2】 両制御弁のうちの一方の制御弁がウイン
    チ制御弁であり、他方の制御弁が伸縮制御弁であること
    を特徴とする請求項1記載のクレーンのフック水平移動
    制御装置。
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