JP2003081099A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003081099A
JP2003081099A JP2001272259A JP2001272259A JP2003081099A JP 2003081099 A JP2003081099 A JP 2003081099A JP 2001272259 A JP2001272259 A JP 2001272259A JP 2001272259 A JP2001272259 A JP 2001272259A JP 2003081099 A JP2003081099 A JP 2003081099A
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Japan
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power
wire
failure
power supply
circuit
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JP2001272259A
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English (en)
Inventor
Kouya Yoshida
航也 吉田
Motoo Nakai
基生 中井
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路切断用リレーに代わる小型の回路切断手段
によって、パワー素子の異常発生時にも手動操舵を可能
とする。 【解決手段】故障検出部93がパワー素子51U,51
V,51W,52U,52V,52Wのいずれかの短絡
故障を検出すると、故障検出部93から故障信号がPW
M制御部46U,46V,46Wに与えられる。する
と、PWM制御部46U,46V,46Wは、短絡故障
したパワー素子以外のパワー素子を制御することによっ
て、短絡故障したパワー素子に各相の最大電流を流す。
これによって、短絡故障したパワー素子に接続された給
電ワイヤが溶断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操舵トルクに基
づいて駆動される電動モータの駆動力をステアリング機
構に伝達して操舵補助する電動パワーステアリング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の操作部材に加えられた操舵トルク
に基づいて駆動される電動モータの駆動力を車両のステ
アリング機構に伝達し、これによって操舵補助を行う電
動パワーステアリング装置が知られている。たとえば、
ステアリングホイールに加えられる操舵トルクがトルク
センサによって検出され、その検出された操舵トルクに
応じた目標電流値が設定される。そして、この目標電流
値に応じた電流が電動モータに流れるようにモータドラ
イバが制御されることにより、操舵トルクに応じた適切
な操舵補助力が電動モータから発生される。
【0003】図10は、電動モータおよびモータドライ
バの回路構成を示す図である。電動モータMは、たとえ
ば三相ブラシレスモータで構成されており、モータドラ
イバ80は、三相インバータ回路で構成されている。具
体的に説明すると、モータドライバ80は、パワー素子
81U,82Uの直列回路と、パワー素子81V,82
Vの直列回路と、パワー素子81W,82Wの直列回路
とを、図示しないバッテリに接続された電源電圧ライン
103aとアースに接続されたグランドライン104a
との間に互いに並列に接続して構成されている。
【0004】モータドライバ80は、パワー素子81
U,82U間の接続点83Uで電動モータMのU相巻線
に接続され、パワー素子81V,82V間の接続点83
Vで電動モータMのV相巻線に接続され、パワー素子8
1W,82W間の接続点83Wで電動モータMのW相巻
線に接続されている。何らかの原因で、モータドライバ
80を構成しているパワー素子81U,82U,81
V,82V,81W,82Wのいずれかが故障すると、
バッテリからモータドライバ80への給電が停止される
ようになっている。しかし、パワー素子81U,82
U,81V,82V,81W,82Wのいずれかが故障
した場合、多くは、その故障したパワー素子81U,8
2U,81V,82V,81W,82Wが短絡状態とな
る。パワー素子81U,82U,81V,82V,81
W,82Wのいずれかが短絡状態になると、その短絡し
たパワー素子およびモータ巻線を含む短絡回路が形成さ
れるため、ステアリングホイールがきわめて重くなり、
ステアリングホイールの手動操舵はほとんど不可能にな
る。そこで、フェールセーフの観点から、パワー素子の
故障時における手動操舵を可能にするため、たとえば、
U相およびV相の給電ライン54a,54bに、それぞ
れ回路切断用リレーL1,L2が介装されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、回路切断用
リレーL1,L2はその構成サイズが大きいため、モー
タドライバ80が実装されている基板への搭載性が悪い
という問題がある。また、パワー素子81U,82U,
81V,82V,81W,82Wいずれかの故障によっ
て、その短絡したパワー素子およびモータ巻線を含む短
絡回路が生じるのを確実に防止するためには、2相以上
の給電ラインに回路切断用リレーを介装することが必要
であり、このことが高コストの要因の一つにもなってい
る。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、回路切断用リレーに代わる小型のワイヤ
切断手段によって、パワー素子の異常発生時における手
動操舵を可能とした電動パワーステアリング装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、操作部材
に加えられた操舵トルクに基づいて駆動される電動モー
タ(M)の駆動力をステアリング機構(1)に伝達して
操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、上
記電動モータに駆動電力を供給するパワー素子(51
U,51V,51W,52U,52V,52W)と、こ
のパワー素子から上記電動モータへの給電経路のいずれ
かの位置に介装された給電ワイヤ(54U,54V,5
4W,55U,55V,55W,56U,56V,56
W,57U,57V,57W)と、上記パワー素子の短
絡故障を検出する故障検出手段(93)と、この故障検
出手段が故障を検出したことに応答して、上記給電ワイ
ヤを切断するワイヤ切断手段(46U,46V,46
W)とを含むことを特徴とする電動パワーステアリング
装置である。ただし、括弧内の英数字は、後述の実施形
態における対応構成要素を表す。以下、この項において
同じ。
【0008】上記の構成によれば、故障検出手段によっ
てパワー素子の短絡故障が検出されると、それに応答し
てパワー素子から電動モータへの給電経路に介装された
給電ワイヤが切断される。これにより、従来のような回
路切断用リレーを用いることなく、パワー素子の短絡故
障が生じた場合に当該パワー素子とモータ巻線とを含む
短絡回路が形成されることを防止でき、手動操舵を可能
にすることができる。したがって、回路切断用リレーを
用いたモータドライバを搭載する基板よりも、基板を小
型化することができ、低コスト化も実現できる。
【0009】また、回路切断用リレーを用いないため、
回路切断用リレーが有する数mΩ分の抵抗もなくすこと
ができ、従来よりも効率的に電動モータの駆動電力を使
用することができる。請求項2記載の発明は、上記ワイ
ヤ切断手段は、上記給電ワイヤに過電流を流すことによ
り、この給電ワイヤを溶断させる手段を含むことを特徴
とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置であ
る。
【0010】上記の構成によれば、パワー素子短絡故障
が起こった場合、給電ワイヤは、過電流が流れることで
溶断される。したがって、電動モータのモータ巻線を含
む短絡回路が形成されないため、パワー素子の短絡故障
時にも手動操舵が可能となる。請求項3記載の発明は、
上記電動モータは複数相のモータ巻線(U1,V1,W
1)を有するものであり、上記パワー素子は複数相のモ
ータ巻線に対応して複数個設けられており、操舵トルク
に基づいて上記複数相のパワー素子を制御する制御回路
(92)をさらに含み、この制御回路は、短絡故障が生
じたパワー素子に対応した給電ワイヤに、複数相分の電
流を同時に供給することによって、当該給電ワイヤを溶
断させるワイヤ切断手段(92)として機能するもので
あることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステア
リング装置である。
【0011】上記の構成によれば、複数個設けられたパ
ワー素子のいずれかに短絡故障が生じた場合、パワー素
子を制御する制御回路によって、短絡故障が生じたパワ
ー素子に対応した給電ワイヤに複数相分の過電流が流さ
れる。このように複数相分の電流を流すことによって給
電ワイヤを溶断することができる。請求項4記載の発明
は、上記ワイヤ切断手段は、上記給電ワイヤの近傍に配
置された火薬と、上記故障検出手段が短絡故障を検出し
たことに応答して上記火薬に着火する着火手段とを含む
ことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリン
グ装置である。
【0012】上記の構成によれば、故障検出手段がいず
れかのパワー素子の短絡故障を検出したことに応答し
て、給電ワイヤ近傍に配置された火薬に着火して、火薬
を爆発させることができる。そのため、火薬の爆発力に
よって給電ワイヤを切断できるので、モータ巻線を含む
短絡回路が形成されず、パワー素子の短絡故障時にも手
動操舵が可能となる。給電ワイヤを切断するのに要する
少量の火薬は、わずかなスペースに配置できるので、リ
レーを用いるよりも小型化が容易である。
【0013】請求項5記載の発明は、上記ワイヤ切断手
段は、上記給電ワイヤの近傍に配置された切断刃(90
1)と、上記切断刃を上記給電ワイヤを切断する方向に
付勢する付勢手段(912,942L,942R,95
2L,952R)と、上記故障検出手段が短絡故障を検
出したことに応答して上記付勢手段の付勢力を上記切断
刃に伝達させる切断起動手段(91)とを含むことを特
徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置で
ある。
【0014】上記の構成によれば、切断起動手段によっ
て付勢力が伝達されたワイヤ切断刃は、給電ワイヤを切
断する方向に付勢されるため、給電ワイヤとワイヤ切断
刃が接触することによって、給電ワイヤが切断される。
このことにより、モータ巻線を含む短絡回路を遮断でき
るので、パワー素子の短絡故障時にも手動操舵が可能と
なる。請求項6記載の発明は、上記付勢手段は、爆発時
に上記切断刃に上記給電ワイヤを切断する方向への駆動
力を与える火薬(912)を含み、上記切断起動手段
は、上記故障検出手段が短絡故障を検出したことに応答
して上記火薬に着火する着火手段(91)を含むことを
特徴とする請求項5記載の電動パワーステアリング装置
である。
【0015】上記の構成によれば、給電ワイヤの近傍に
配置された火薬の爆発力を利用して、ワイヤを切断する
方向にワイヤ切断手段を付勢することができる。パワー
素子の短絡故障を故障検出手段が検出したことに応答し
て、着火手段は火薬に着火するので、火薬によって付勢
されたワイヤ切断刃は、近傍の給電ワイヤを切断するこ
とができる。これによって、モータ巻線を含む短絡回路
を遮断できるので、パワー素子の短絡故障時にも手動操
舵が可能となる。火薬によりワイヤ切断刃を付勢する構
成のワイヤ切断手段は、リレーよりもはるかに小さく構
成できる。
【0016】請求項7記載の発明は、上記故障検出手段
が故障を検出していないときに、上記切断刃の移動を規
制する安全装置(902,903,904,905)を
さらに含むことを特徴とする請求項5または6記載の電
動パワーステアリング装置である。上記の構成によれ
ば、故障検出手段がパワー素子の故障を検出しなけれ
ば、ワイヤ切断手段は安全装置によって動作が制限され
るので、給電ワイヤが切断されるような誤作動が起こる
恐れはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、電動
パワーステアリング装置の電気的構成をステアリング機
構の断面構造とともに示すブロック図である。ステアリ
ング機構1は、車幅方向に沿って配置されたラック11
と、このラック11にギアボックス17内において噛合
するピニオン部を先端に有するピニオン軸12と、ラッ
ク11の両端に回動自在に結合されたナックルアーム1
4とを備えている。ナックルアーム14は、キングピン
15まわりに回動自在に設けられており、このナックル
アーム14に舵取り車輪16が取付けられている。
【0018】ピニオン軸12の基端部は、ユニバーサル
ジョイントを介してステアリング軸に結合されており、
このステアリング軸の一端には、操作部材としてのステ
アリングホイールが固定されている。この構成により、
ステアリングホイールを回転させることによって、ラッ
ク11がその長手方向に変位し、ナックルアーム14が
キングピン15まわりに回動して、舵取り車輪16の方
向が変化する。電動パワーステアリング装置2は、たと
えば三相ブラシレスモータで構成される電動モータMを
有している。電動モータMは、車両に固定されたケース
21を備えており、このケース21内には、ラック11
を取り囲むようにロータ22が配置され、さらに、ロー
タ22を取り囲むようにステータ23が配置されてい
る。
【0019】ロータ22の一端部には、ボールナット3
1が連結されている。このボールナット31は、ラック
11の途中部に形成されたねじ軸部32に複数個のボー
ルを介して螺合していて、これによりボールねじ機構3
0が形成されている。また、ボールナット31と電動モ
ータMのケース21との間には、軸受け33,34が介
装されており、ケース21とロータ22の他端部付近と
の間には、軸受け35が介装されている。この構成によ
り、電動モータMへの通電が行われて、ロータ22にト
ルクが与えられると、その与えられたトルクは、ロータ
22に連結されたボールナット31に伝達される。ボー
ルナット31に伝達されたトルクは、ボールねじ機構3
0によってラック11の車幅方向への駆動力に変換され
る。こうして、電動モータMから発生する力がステアリ
ング機構1に与えられる。
【0020】操舵補助力の大きさは、電動モータMの駆
動電流を制御することによって調整される。電動モータ
Mの駆動電流は、コントローラ40によりモータドライ
バ50を介して制御されるようになっている。コントロ
ーラ40には、ステアリングホイールの操舵角を検出す
るための舵角センサ61、車速を検出するための車速セ
ンサ62、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ6
3と、電動モータMの回転角を検出するためのモータ回
転角センサ64、および電動モータMに流れるモータ電
流の大きさを検出するためのモータ電流検出回路70の
出力信号が入力されている。コントローラ40は、上記
各出力信号に基づいて目標電流値を求め、この目標電流
値に基づいてモータドライバ50を制御し、これによ
り、電動モータMの各相に流れる電流を制御する。
【0021】図2は、コントローラ40の電気的構成を
示すブロック図である。コントローラ40は、たとえば
CPU、RAMおよびROMを含むマイクロコンピュー
タで構成されており、この図2には、その機能がブロッ
クで示されている。コントローラ40は、舵角センサ6
1、車速センサ62およびトルクセンサ63の出力に基
づいて目標電流値を演算する目標電流演算部42と、こ
の目標電流演算部42およびモータ回転角センサ64の
出力信号に基づいて三相分相処理を行う三相分相処理部
43とを備えている。
【0022】目標電流演算部42で求められた目標電流
値は、三相分相処理部43に与えられている。三相分相
電流部43は、目標電流演算部42から与えられる目標
電流値に対して三相分相処理を施し、電動モータMの回
転角に応じたモータ各相(U相、V相、W相)の目標電
流値を求める。三相分相処理部43で求められたU相目
標電流値、V相目標電流値およびW相目標電流値は、そ
れぞれ減算部44U,44V,44Wに与えられてい
る。これらの減算部44U,44V,44Wにはまた、
それぞれ電動モータMのU相、V相、W相に流れるモー
タ電流を検出するモータ電流センサ71U,71V,7
1Wの検出信号が増幅器72U,72V,72Wで適当
に増幅されて入力されている。減算部44U,44V,
44Wは、モータ各相について各相目標電流値とモータ
電流値との差を演算して、その演算結果を、それぞれU
相PI(Proportional−Integral)制御部45U、V相
PI制御部45VおよびW相PI制御部45Wに与え
る。
【0023】PI制御部45U,45V,45Wは、そ
れぞれ減算部44U,44V,44Wからの出力に基づ
いてPI演算を行う。このPI演算の結果は、U相PW
M(Pulse Width Modulation)制御部46U、V相P
WM制御部46VおよびW相PWM制御部46Wに与え
られる。PWM制御部46U,46V,46Wは、それ
ぞれPI演算結果に対応したPWM制御信号を作成し、
その作成したPWM制御信号をモータドライバ50に向
けて出力する。
【0024】モータドライバ50は、図3に示すよう
に、パワー素子(この実施形態ではパワーMOSFE
T)51U,52Uの直列回路と、パワー素子51V,
52Vの直列回路と、パワー素子51W,52Wの直列
回路とを、図示しないバッテリに接続された電源電圧ラ
イン103とグランドライン104との間に互いに並列
に接続して構成されている。そして、パワー素子51
U,52U間の接続点53Uで給電ワイヤ54Uおよび
バスバー100Uを介して電動モータMのU相巻線に接
続され、パワー素子51V,52V間の接続点53Vで
給電ワイヤ54Vおよびバスバー100Vを介して電動
モータMのV相巻線に接続され、パワー素子51W,5
2W間の接続点53Wで給電ワイヤ54Wおよびバスバ
ー100Wを介して電動モータMのW相巻線に接続され
ている。
【0025】PWM制御部46U,46V,46Wから
のPWM制御信号は、パワー素子51U,51V,51
W,52U,52V,52Wのゲートに与えられるよう
になっている。このPWM制御信号のデューティに応じ
てパワー素子51U,51V,51W,52U,52
V,52Wがオン/オフし、モータドライバ50から電
動モータMにPWM制御信号のデューティに応じた駆動
電圧が印加される。この電動パワーステアリング装置に
は、パワー素子51U,51V,51W,52U,52
V,52Wの故障を検出するための故障検出部93が備
えられている。
【0026】故障検出部93は、モータドライバ50を
構成しているパワー素子51U,51V,51W,52
U,52V,52Wのうち、どのパワー素子が故障して
いるのかを検出できるようになっている。パワー素子5
1U,51V,51W,52U,52V,52Wのいず
れかに故障があった場合、その故障のほとんどが短絡故
障となる。短絡故障とは、パワー素子51U,51V,
51W,52U,52V,52Wの抵抗値Rが、パワー
素子51U,51V,51W,52U,52V,52W
のオン抵抗Ronに比べて極めて小さくなった場合(す
なわちR<<Ron)をいう。
【0027】故障検出部93は、たとえば、モータドラ
イバ50と電動モータMのU相、V相、W相とのそれぞ
れの接続点53U、53V、53Wにおける電位を検出
する。全てのパワー素子51U,51V,51W,52
U,52V,52Wが正常に動作しているときには、接
続点53U,53V,53Wの電位は、たとえば、6〜
12Vである。
【0028】たとえば、パワー素子51Uが短絡故障を
生じた場合、パワー素子51Uの抵抗は、正常時のパワ
ー素子51Uのオン抵抗よりも極めて小さくなる。この
ため、接続点53Uの電位は、電源電圧ライン103と
ほぼ同じ電位となり、正常時よりも上昇する。また、た
とえば、パワー素子52Uが短絡故障を生じた場合、接
続点53Uの電位は、グランドライン104とほぼ同じ
電位となり、正常時よりも下降する。したがって、接続
点53U,53V,53Wの電位を監視することによっ
て、いずれのパワー素子51U,51V,51W,52
U,52V,52Wが短絡故障しているのかを検出する
ことができる。
【0029】たとえば、パワー素子51Uが短絡故障し
て、この故障が故障検出部93によって検出されると、
これに応答して、故障検出部93から、PWM制御部4
6U,46V,46Wに故障信号が与えられる。これに
応答して、PWM制御部46U,46V,46Wから、
モータドライバ50に過電流が流れるようなPWM制御
信号が出力される。図4は、モータドライバ50の構造
を示す図解的な平面図である。
【0030】電源電圧ライン103を形成する配線部、
グランドライン104を形成する配線部および電動モー
タMのモータ巻線U1,V1,W1に接続されているバ
スバー100U,100V,100Wが、基板S上に設
けられている。グランドライン104とバスバー100
Uとの間に、U相に対応した一対のL字形配線部101
U,102Uが、たがいの両端部を接近させて配置され
ている。同時に、グランドライン104とバスバー10
0Vとの間に、V相に対応した一対のL字形配線部10
1V,102Vが、たがいの両端部を接近させて配置さ
れ、また、グランドライン104とバスバー100Wと
の間に、W相に対応した一対のL字形配線部101W,
102Wが、たがいの両端部を接近させて配置されてい
る。
【0031】U相、V相、W相にそれぞれ対応したL字
形配線部101U,101V,101Wには、共通に、
電源電圧ライン103からの接地電位が与えられてい
る。すなわち、電源電圧ライン103には、給電ワイヤ
57Wを介してL字形配線部101Wが接続されてお
り、このL字形配線部101Wに給電ワイヤ57Vを介
してL字形配線部101Vが接続されており、このL字
形配線部101Vに給電ワイヤ57Uを介してL字形配
線部101Uが接続されている。
【0032】U相に対応したL字形配線部101Uに
は、パワー素子51Uが搭載されており、このパワー素
子51Uは給電ワイヤ55Uを介してL字形配線部10
2Uに接続されている。そして、このL字形配線部10
2Uにはパワー素子52Uが搭載されており、このパワ
ー素子52Uは給電ライン56Uを介してグランドライ
ン104に接続されている。このようにして、電源電圧
ライン103とグランドライン104との間にパワー素
子51U,52Uが直列接続されている。これらのパワ
ー素子51U,52Uの接続点53Uに相当するL字形
配線部102Uの電位は、故障検出部93によってモニ
タされている。
【0033】V相およびW相にそれぞれ対応したL字形
配線部101V,102V;101W,102Wおよび
パワー素子51V,52V;51W,52Wも、同様な
態様で、電源電圧ライン103とグランドライン104
との間に、給電ライン55V,56V;55W,56W
などによって接続されている。そして、パワー素子51
V,52V;51W,52Wの接続点53V;53Wに
相当するL字形配線部102V,102Wの電位が、故
障検出部93によってモニタされるようになっている。
【0034】各パワー素子51U,51V,51W,5
2U,52V,52Wの上面に現れるソース電極はアル
ミニウムで形成されており、給電ワイヤ55U,55
V,55W,56U,56V,56Wは各複数本のアル
ミニウムワイヤで構成されている。他の給電ワイヤ54
U,54V,54W,57U,57V,57Wもアルミ
ニウムワイヤで構成されている。使用されるアルミニウ
ムワイヤ1本の熱に対する耐性は、1相分の最大電流
(たとえば40アンペア)が流れることによって発生す
る熱に耐えられる。三相ブラシレスモータを用いた場合
などは、給電ワイヤ54U,54V,54W,55U,
55V,55W,56U,56V,56W,57U,5
7V,57Wには、二相分の電流が流れるため、2ない
し3本のアルミニウムワイヤが使用されている。
【0035】したがって、パワー素子51U,51V,
51W,52U,52V,52Wのいずれかに短絡故障
があった場合は、三相分の電流を流すことができれば、
ジュール熱によって、アルミニウムワイヤは溶断され
る。たとえば、パワー素子51Uが短絡故障し、故障検
出部93からPWM制御部46U,46V,46Wに故
障信号が与えられると、これに応答して、PWM制御部
46U,46V,46Wは、パワー素子51Uに対応し
た給電ワイヤ55Uに過電流を流す。すなわち、PWM
制御部46U,46V,46Wによって、パワー素子5
1Vおよびパワー素子51Wがオフ状態にされて、その
他のパワー素子52U,52V,52Wを一定時間オン
状態に保持する。
【0036】このとき、電源電圧ライン103から短絡
故障状態のパワー素子51Uを介して、給電ライン55
Uに3相分の最大電流が流れる。給電ライン55Uを通
った後、1相分の電流は、パワー素子52Uを介してグ
ランドライン104へと流れる。残る2相分の電流は、
給電ライン54Uおよびバスバー100Uを介して、電
動モータMのU相巻線U1に流れ込む。この電流は、V
相巻線V1およびW相巻線W1へと別れ、バスバー10
0V,100W、給電ライン54V,54Wおよびパワ
ー素子52V,52Wをそれぞれ通ってグランドライン
104へと流れる。
【0037】このようにして、PWM制御部46U,4
6V,46Wの制御によって、3相分の最大電流をパワ
ー素子51Uに対応した給電ワイヤ55Uに流すことが
できる。これにより、アルミニウムワイヤ55Uは瞬時
に溶断されるので、短絡故障を生じたパワー素子51U
を含む短絡回路の切断を行うことができる。その後は、
コントローラ40は、バッテリと電源電圧ライン103
との間に介装されたフェールセーフリレー(図示せず)
を開成して、モータドライバ50への給電を停止する。
【0038】以上のように、パワー素子の故障を検出
し、故障したパワー素子に対応した給電ワイヤに過電流
を流して、その給電ワイヤを溶断すると、短絡故障した
パワー素子を含む短絡回路が生じず、ステアリングホイ
ールの手動操舵が可能となる。図5は、この発明の第2
の実施形態に係るモータドライバ50の構成を示す図解
的な側面図である。また、図6は、図5のモータドライ
バ50の図解的な平面図である。
【0039】この図6において、上述の図4に示された
部位と同等の部位には、図4の場合と同一の参照符号を
付して示す。基板S上に形成された金属配線100U,
100V,100Wと101U,101V,101Wと
の間を電気的に接続している給電ワイヤ54U,54
V,54W(以下、総称するときには「給電ワイヤ5
4」という。)の下方に、給電ワイヤ54と直交するよ
うにワイヤ切断装置90が配置されている。
【0040】故障検出部93は、故障信号を制御部92
に与えられるようになっていて、制御部92が故障信号
を受けると、制御部92は着火信号を着火回路91に与
えられるように構成されている。着火回路91はワイヤ
切断装置90に接続されている。図7(a)は、ワイヤ
切断装置90を、給電ワイヤ54と垂直な方向から見た
側面図であり、図7(b)は、ワイヤ切断装置90を、
給電ワイヤ54と平行な方向から見た側面図である。
【0041】ワイヤ切断装置90は、ワイヤ切断刃90
1と、ストッパバネ902、ストッパ903、励磁コイ
ル904およびストッパ支持ブロック905等で構成さ
れた安全装置と、着火装置91とを、たとえば、上面が
開放された外箱906の中に備えている。ワイヤ切断刃
901は、外箱906の内部に、刃先を上方に向けた状
態に収容されている。ワイヤ切断刃901の下方には、
爆発時にワイヤ切断刃901にワイヤ54を切断する方
向への駆動力を与える火薬912が仕込まれている。火
薬912には、点火プラグ910と配線911とで構成
された着火手段91が接続されている。
【0042】ワイヤ切断刃901の側方には、ストッパ
支持ブロック905が配置されていて、このストッパ支
持ブロック905にストッパバネ902およびストッパ
903が取付けられている。ストッパ903は金属で構
成されていて、ワイヤ切断刃901に対して接離する方
向に移動可能に取付けられている。ストッパバネ902
は、ストッパ903をワイヤ切断刃901に押し付ける
方向に付勢するように配置されており、このストッパバ
ネ902のバネ力でストッパ903がワイヤ切断刃90
1に押し付けられた状態でストッパ903によってワイ
ヤ切断刃901の動きが規制されるようになっている。
【0043】また、ストッパ支持ブロック905のワイ
ヤ切断刃901と反対側には、ストッパ903に対向す
る位置に、励磁コイル904が配置されている。励磁コ
イル904に励磁信号が与えられて、励磁コイル904
が励磁されると、ストッパバネ902のバネ力に抗して
ストッパ903が励磁コイル904に引きつけられる。
これにより、ストッパ903がワイヤ切断刃901から
離れ、ワイヤ切断刃901に対する規制が解除される。
【0044】モータドライバ50を構成するパワー素子
51U,51V,51W,52U,52V,52Wのい
ずれかが故障し、その故障が故障検出手段93によって
検出されると、制御部92から励磁コイル904に励磁
信号が与えられて、ワイヤ切断刃901の規制が解除さ
れる。そして、制御部92から着火手段91に着火信号
が与えられて、点火プラグ910がスパークすることに
よって、火薬912が爆発する。すると、規制が解除さ
れているワイヤ切断刃901が、このときの火薬912
の爆発力によって、給電ワイヤ54を切断する方向に付
勢されて上昇し、ワイヤ切断刃901の刃先で給電ワイ
ヤ54を切断する。給電ワイヤ54の切断の前後におい
て、コントローラ40(図1参照)は、上述のフェール
セーフリレーを開成させて、モータドライバ50への給
電を停止する。
【0045】このように、ワイヤ切断装置90には火薬
912が仕込まれていて、故障検出部93がパワー素子
51U,51V,51W,52U,52V,52Wのい
ずれかに故障があったことを検知すると、制御部92に
故障信号が与えられる。そして、制御部92によって着
火回路91へ着火信号が与えられると、点火プラグ91
0の火花によって火薬912が爆発して、ワイヤ切断刃
901が上昇し、このワイヤ切断刃901によって給電
ワイヤ54が切断される。
【0046】ワイヤ切断装置90は、電動モータMとモ
ータドライバ50とを接続する給電ワイヤ54をすべて
切断するため、パワー素子51U,51V,51W,5
2U,52V,52Wのいずれかに故障があっても、手
動操舵が可能になる。また、ワイヤ切断装置90は、回
路切断用リレーのような大きな構成としなくてもよいた
め、モータドライバ50を搭載する基板Sへの設置スペ
ースも小面積で設置可能である。
【0047】なお、ワイヤ切断刃901を用いずに、火
薬912の爆発力で給電ワイヤ54を切断するようにし
てもよい。図8(a)は、この発明の第3の実施形態に
係るワイヤ切断装置94を、給電ワイヤ54と垂直な方
向から見た側面図であり、図8(b)は、ワイヤ切断装
置94を、給電ワイヤ54と平行な方向から見た側面図
である。この図8において、上述の図7に示された部位
と同等の部位には、図7の場合と同一の参照符号を付し
て示す。
【0048】上述の実施形態においては、ワイヤ切断刃
901を火薬912の爆発力を用いて給電ワイヤ54を
切断する方向に付勢するとしたが、この実施形態では、
バネ942L,942Rの引っ張り力を利用して、ワイ
ヤ切断刃901を給電ワイヤ54を切断する方向に付勢
する構成となっている。ワイヤ切断刃901の両端部の
上方に、2つの支持アーム941が備えられており、各
支持アーム941からバネ942L,942Rが垂下し
ている。2つのバネ942L,942Rの下端は、それ
ぞれワイヤ切断刃901の両端付近に接続されており、
バネ942のバネ力は、ワイヤ切断刃901を上昇させ
る方向に付勢している。
【0049】モータドライバ50を構成するパワー素子
51U,51V,51W,52U,52V,52W(図
6参照)のいずれかが故障し、その故障が故障検出手段
93によって検出されると、制御部92から励磁コイル
904に励磁信号が与えられて、ワイヤ切断刃901の
規制が解除される。ワイヤ切断刃901の規制が解除さ
れると、バネ942が縮む方向へ力が働き、このことに
よって、給電ワイヤ54を切断する方向に付勢されて上
昇し、ワイヤ切断刃901の刃先で給電ワイヤ54を切
断する。この給電ワイヤ54の切断の前後において、コ
ントローラ40(図1参照)は、上述のフェールセーフ
リレーを開成して、モータドライバ50への給電を停止
する。
【0050】このように、故障検出手段93によってパ
ワー素子51U,51V,51W,52U,52V,5
2Wの故障が検出され、それに応答して、制御部92か
ら励磁コイル904に励磁信号が送られ、ワイヤ切断刃
901の規制が解除される。ワイヤ切断刃901の規制
が解除されると、バネ942L,942Rの縮力によっ
てワイヤ切断刃901は給電ワイヤ54を切断する方向
に付勢され、給電ワイヤ54が切断される。給電ワイヤ
54が切断されると、モータ巻線を含む短絡回路は形成
されず、ステアリングホイールの手動操舵が可能にな
る。
【0051】図9(a)は、この発明の第4の実施形態
に係るワイヤ切断装置95を、給電ワイヤ54と垂直な
方向から見た側面図であり、図9(b)は、ワイヤ切断
装置95を、給電ワイヤ54と平行な方向から見た側面
図である。この図9において、上述の図7に示された部
位と同等の部位には、図7の場合と同一の参照符号を付
して示す。上述の第3の実施形態においては、ワイヤ切
断刃901をバネ942の引っ張り力を用いて給電ワイ
ヤ54を切断する方向に付勢するとしたが、この実施形
態では、おもり952L,952Rの重さによってワイ
ヤ切断刃901を給電ワイヤ54を切断する方向に付勢
する構成となっている。
【0052】ワイヤ切断刃901の両端部の上方にある
2つの滑車支持アーム951L,951Rから滑車95
3L,953Rが吊り下げられている。各滑車953
L,953Rには、付勢糸954L,954Rが掛けら
れていて、この付勢糸954L,954Rの一端はそれ
ぞれワイヤ切断刃901の両端に巻きつけられている。
付勢糸954L,954Rの他端には、おもり952
L,952Rが取付けられている。おもり952L,9
52Rの合計重量は、ワイヤ切断刃901の重量よりも
重いので、おもり952L,952Rの下降に伴って、
ワイヤ切断刃901は上方へ上昇する構成となってい
る。
【0053】モータドライバ50を構成するパワー素子
51U,51V,51W,52U,52V,52W(図
6参照)のいずれかが故障し、その故障が故障検出手段
93によって検出されると、制御部92から励磁コイル
904に励磁信号が与えられて、ワイヤ切断刃901の
規制が解除される。ワイヤ切断刃901の規制が解除さ
れると、おもり952L,952Rが下降するのに伴
い、おもり952L,952Rにつながれている付勢糸
954L,954Rを下方へ引っ張る。付勢糸954
L,954Rは滑車953L,953Rに掛けられてい
るので、滑車953L,953Rを挟んで、おもり95
2L,952Rと反対側にある付勢糸954L,954
Rは、おもり952L,952Rの下降に伴って、上昇
する。この付勢糸954L,954Rの上昇に伴い、規
制が解除されているワイヤ切断刃901が、給電ワイヤ
54を切断する方向に付勢されて上昇し、ワイヤ切断刃
901の刃先で給電ワイヤ54を切断する。この給電ワ
イヤ54の切断の前後において、コントローラ40は、
上述のフェールセーフリレーを開成し、モータドライバ
50への給電を停止する。
【0054】このように、故障検出手段93によってパ
ワー素子51U,51V,51W,52U,52V,5
2Wの故障が検出され、それに応答して、制御部92か
ら励磁コイル904に励磁信号が送られ、ワイヤ切断刃
901の規制が解除される。ワイヤ切断刃901の規制
が解除されると、おもり952L,952Rが下降する
力を、付勢糸954L,954Rを通して滑車953
L,953Rによって、上方へ向かう力へ変換する。変
換された上方へ向かう力によってワイヤ切断刃901は
給電ワイヤ54を切断する方向に付勢され、給電ワイヤ
54が切断される。給電ワイヤ54が切断されると、モ
ータ巻線を含む短絡回路は形成されず、ステアリングホ
イールの手動操舵が可能になる。
【0055】なお、上記実施形態において、ワイヤ切断
刃901の付勢手段に、バネ942L,942Rを利用
した実施形態について、その付勢手段は、バネ942
L,942Rの引っ張り力を用いるものであったが、圧
縮コイルバネをワイヤ切断刃901の下方に設置するこ
とによって、バネの伸張力を利用した付勢手段であって
もよい。また、パワー素子51U,51V,51W,5
2U,52V,52Wのいずれかに故障があるかどうか
を検出する故障検出部93は、上記実施形態では電位に
よって故障を検知するとしたが、パワー素子51U,5
1V,51W,52U,52V,52Wのいずれかが短
絡故障したときの電流値を検出するものであってもよ
い。
【0056】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る電動パワーステア
リング装置の電気的構成をステアリング機構の断面構造
とともに示すブロック図である。
【図2】コントローラの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】モータドライバおよび電動モータを示す回路図
である。
【図4】モータドライバの構造を示す図解的な平面図で
ある。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るモータドライ
バの構成を示す図解的な側面図である。
【図6】上記第2の実施形態に係るモータドライバの図
解的な平面図である。
【図7】上記第2の実施形態に係るワイヤ切断装置の構
成を示す図解図である。
【図8】この発明の第3の実施形態に係るワイヤ切断装
置の構成を示す図解図である。
【図9】この発明の第4の実施形態に係るワイヤ切断装
置の構成を示す図解図である。
【図10】従来の電動モータとモータドライバとの構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
50 モータドライバ 51U,51V,51W,52U,52V,52W パ
ワー素子 54,54U,54V,54W,55U,55V,55
W 給電ワイヤ 56U,56V,56W,57U,57V,57W 給
電ワイヤ 90 ワイヤ切断装置 901 切断刃 902 ストッパバネ 903 ストッパ 904 コイル 905 ストッパ支持ブロック 906 外箱 90,94,95 ワイヤ切断装置 91 着火回路 910 点火プラグ 911 配線 912 火薬 92 制御部 93 検知部 M 電動モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部材に加えられた操舵トルクに基づい
    て駆動される電動モータの駆動力をステアリング機構に
    伝達して操舵補助する電動パワーステアリング装置であ
    って、 上記電動モータに駆動電力を供給するパワー素子と、 このパワー素子から上記電動モータへの給電経路のいず
    れかの位置に介装された給電ワイヤと、 上記パワー素子の短絡故障を検出する故障検出手段と、 この故障検出手段が故障を検出したことに応答して、上
    記給電ワイヤを切断するワイヤ切断手段とを含むことを
    特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】上記ワイヤ切断手段は、上記給電ワイヤに
    過電流を流すことにより、この給電ワイヤを溶断させる
    手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電動パワー
    ステアリング装置。
  3. 【請求項3】上記電動モータは複数相のモータ巻線を有
    するものであり、 上記パワー素子は複数相のモータ巻線に対応して複数個
    設けられており、 操舵トルクに基づいて上記複数相のパワー素子を制御す
    る制御回路をさらに含み、 この制御回路は、短絡故障が生じたパワー素子に対応し
    た給電ワイヤに、複数相分の電流を同時に供給すること
    によって、当該給電ワイヤを溶断させるワイヤ切断手段
    として機能するものであることを特徴とする請求項1記
    載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】上記ワイヤ切断手段は、上記給電ワイヤの
    近傍に配置された火薬と、上記故障検出手段が短絡故障
    を検出したことに応答して上記火薬に着火する着火手段
    とを含むことを特徴とする請求項1記載の電動パワース
    テアリング装置。
  5. 【請求項5】上記ワイヤ切断手段は、上記給電ワイヤの
    近傍に配置された切断刃と、上記切断刃を上記給電ワイ
    ヤを切断する方向に付勢する付勢手段と、上記故障検出
    手段が短絡故障を検出したことに応答して上記付勢手段
    の付勢力を上記切断刃に伝達させる切断起動手段とを含
    むことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
  6. 【請求項6】上記付勢手段は、爆発時に上記切断刃に上
    記給電ワイヤを切断する方向への駆動力を与える火薬を
    含み、 上記切断起動手段は、上記故障検出手段が短絡故障を検
    出したことに応答して上記火薬に着火する着火手段を含
    むことを特徴とする請求項5記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
  7. 【請求項7】上記故障検出手段が故障を検出していない
    ときに、上記切断刃の移動を規制する安全装置をさらに
    含むことを特徴とする請求項5または6記載の電動パワ
    ーステアリング装置。
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