JP2003080958A - 車両の水冷エンジン用ラジエータ上部取付構造 - Google Patents

車両の水冷エンジン用ラジエータ上部取付構造

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JP2003080958A JP2001280096A JP2001280096A JP2003080958A JP 2003080958 A JP2003080958 A JP 2003080958A JP 2001280096 A JP2001280096 A JP 2001280096A JP 2001280096 A JP2001280096 A JP 2001280096A JP 2003080958 A JP2003080958 A JP 2003080958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水冷エンジン用ラジエータの上下動をより抑
制できるとともに、前方から衝突力が水冷エンジン用ラ
ジエータへ作用したときに衝突力を十分に吸収できるこ
と。 【解決手段】 車両の水冷エンジン用ラジエータ上部取
付構造は、車体フレーム40の前部に水冷エンジン用ラ
ジエータ20を配置し、この水冷エンジン用ラジエータ
の上部から後方へ第1ステー60を延し、その先端部6
4を車体フレームの前部上部42に取付け、水冷エンジ
ン用ラジエータの上部から側部下方へ第2ステー70を
延し、その先端部74を車体フレームの前部側部45に
前後スイング可能に取付けたものである。前方から水冷
エンジン用ラジエータを介して第1ステーに衝突力が作
用したときに変形可能な脆弱部66を第1ステーに設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の水冷エンジン
用ラジエータ上部取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の前部に配置した水冷エン
ジン用ラジエータについては、車体フレームに取外し可
能に取付ける。このような水冷エンジン用ラジエータの
取付構造について、図12に基づき説明する。
【0003】図12(a),(b)は従来の車両の水冷
エンジン用ラジエータ取付構造の説明図であり、(a)
はラジエータ周りの側面図、(b)はラジエータ上部取
付構造の斜視図である。(a)は、水冷エンジンのため
のラジエータ100の下部101を車体フレーム110
の前部下部111に取付け、ラジエータ100の上部1
02をステー103を介して車体フレーム110の前部
上部112に取付けたことを示す。
【0004】詳しく説明すると、ラジエータ上部取付構
造は(b)に示すように、ラジエータ100の上面から
後方へステー103を延し、その先端部を車体フレーム
110の前部上部112にボルト13にて取付けたもの
である。ステー103によってラジエータ100の上下
動を抑制するとともに倒れを防止することができる。ス
テー103は、ラジエータ100の上下動を抑制するた
めに、多数の縦リブ104・・・を設けた比較的曲げ剛性
が大きい部材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術は、ラジエータ100の上面をステー103で支
えるだけなので、車両の悪路走行時などでラジエータ1
00の上下動をより抑制するには改良の余地がある。
【0006】また、(a)に示すように前方からフロン
トグリル120に衝突力F10が作用したときに、フロ
ントグリル120は後退して想像線にて示すようにラジ
エータ100に当る。この結果、衝突力F10はラジエ
ータ100を介してステー120に作用する。上述のよ
うに、ステー120は剛性が大きいので大きい衝突力F
10をも受け止めることができる。従って、衝突力F1
0をラジエータ100で吸収することは、それほど期待
できない。
【0007】そこで本発明の目的は、水冷エンジン用ラ
ジエータの上下動をより抑制できるとともに、前方から
衝突力が水冷エンジン用ラジエータへ作用したときに衝
突力を十分に吸収できる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車体フレームの前部に水冷エンジン用ラ
ジエータを配置し、この水冷エンジン用ラジエータの上
部から後方へ第1ステーを延し、その先端部を車体フレ
ームの前部上部に取付け、水冷エンジン用ラジエータの
上部から側部下方へ第2ステーを延し、その先端部を車
体フレームの前部側部に前後スイング可能に取付け、前
方から水冷エンジン用ラジエータを介して第1ステーに
衝突力が作用したときに変形可能な脆弱部を第1ステー
に設けたことを特徴とする。
【0009】ラジエータの上部から後方へ延した第1ス
テーと、ラジエータの上部から側部下方へ延した第2ス
テーの、両方でラジエータの上部を支えるので、悪路走
行時などでラジエータの上下動をより抑制することがで
きる。さらには、前方から衝突力が水冷エンジン用ラジ
エータを介して第1・第2ステーへ作用したときに、第
1ステーの脆弱部が変形するとともに、第2ステーが後
方へスイング変位することができる。このため、衝突力
によってラジエータが後方へ傾くことは容易である。ラ
ジエータは後方へ傾くことによって衝突力を十分に吸収
して、緩和させることができる。
【0010】請求項2は、第1ステー及び第2ステー
が、互いに一体に形成された平面視略L字状の一体成形
品であることを特徴とする。第1ステー及び第2ステー
を一体成形品とすることで、ステーの部品数を低減して
安価にすることができる。さらには、ラジエータの上部
から後方へ延した第1ステーとラジエータの上部から側
部下方へ延した第2ステーとを、互いに一体に形成され
た平面視略L字状の一体成形品にしたので、ラジエータ
の上下動を第1ステー及び第2ステーに、より円滑に伝
達することができる。従って、ラジエータをより安定し
て支えることができる。しかも、前方からの衝突力を、
ラジエータから第1ステーと第2ステーの両方に、より
円滑に伝達することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0012】図1は本発明に係る車両のフロントグリル
周りの斜視図であり、車両10の前部にエンジンルーム
11を設け、エンジンルーム11の前部に且つ車幅中央
に水冷エンジン用ラジエータ20(以下、単に「ラジエ
ータ20」と言う。)を配置し、さらに、エンジンルー
ム11の前を樹脂製フロントグリル30で覆った構成を
正面から見た図である。ラジエータ20は、車両10を
走行させたときの走行風Aiを、前方からフロントグリ
ル30を介して取入れるようにしたものである。
【0013】図2は本発明に係る車体フレームにラジエ
ータを取付けた構成の斜視図であり、車体フレーム40
の前部にフロントバルクヘッド41を設け、フロントバ
ルクヘッド41にラジエータ20を取付けた構成を正面
から見た図である。このようにして、車体フレーム40
の前部にラジエータ20を配置することができる。
【0014】フロントバルクヘッド41は、前部上部で
車幅方向に延びたアッパクロスメンバ42と、前部下部
で車幅方向に延びたロアクロスメンバ43と、アッパ・
ロアクロスメンバ42,43間に掛け渡した左右のサイ
ドステー44,44とからなる、車体フレーム40の前
部部材である。
【0015】ラジエータ取付構造について説明すると、
ラジエータ20の下部21は、左右をラバーマウント2
2,22を介してロアクロスメンバ43(車体フレーム
40の前部下部)に取付ける。また、ラジエータ20の
上部23の左右をステー50,50を介してアッパクロ
スメンバ42(車体フレーム40の前部上部)並びに左
右のサイドステー44,44(車体フレーム40の前部
側部)に取付ける。次に、ラジエータ20の上部23の
左側の取付構造について、詳細に説明する。なお、右側
の取付構造は左側の取付構造と左右対称形である他には
同一構成であるので、説明を省略する。
【0016】図3は本発明に係る水冷エンジン用ラジエ
ータ上部取付構造の斜視図であり、ラジエータ20の上
部23の左側をステー50を介して車体フレーム40に
取付けたことを示す。ステー50は、第1ステー60及
び第2ステー70を互いに一体に形成した、平面視略L
字状の鋼板製プレス一体成形品である。第1ステー60
は、ラジエータ20の上部23から後方へ延し、その先
端部64をアッパクロスメンバ42(車体フレーム40
の前部上部)に取付けた支持部材である。第2ステー7
0は、ラジエータ20の上部23から側部下方へ延し、
その先端部74をサイドステー44のうち前方へ延びた
延長部45(車体フレーム40の前部側部)に前後スイ
ング可能に取付けた支持部材である。
【0017】図4(a)〜(c)は本発明に係る水冷エ
ンジン用ラジエータ上部取付構造の構成図であり、
(a)は平面構成を示し、(b)は左側面構成を示し、
(c)は(b)のc−c線断面構成を示す。ラジエータ
20に対するステー50の取付構造は、ラジエータ20
の上面24から支承ピン25を延し、支承ピン25にラ
バーマウント26を介してステー50の基部51、すな
わち、第1・第2ステー60,70の各基部62,72
を上から嵌合にて取付けたものである。
【0018】第1ステー60は、前後方向に沿った両縁
を上に折返すことでリブ61,61を形成した、上開放
のコ字状断面体であり、水平な基部62から後上方へ延
出部63を延し、延出部63の後端に水平な先端部64
を設けた部材である。この先端部64は、アッパクロス
メンバ42の上に重ねてボルト65にて上下に止める。
このような第1ステー60は、前方からラジエータ20
を介して第1ステー60に衝突力が作用したときに変形
可能(屈曲可能)な脆弱部66を設けたことを特徴とす
る。脆弱部66は、(a)に示すように延出部63のう
ち幅を狭めた部分であって、他の部分よりも脆弱であ
る。
【0019】第2ステー70は、側方に沿った両縁を外
側に折返すことでリブ71,71を形成した、外側開放
のコ字状断面体であり、水平な基部72からラジエータ
20に沿って側部下方へ延出部73を延し、延出部73
の下端に先端部74を設けた部材である。この先端部7
4は、サイドステー44の延長部45の外側面に重ね
て、ボルト75にて車幅方向に止める。さらに第2ステ
ー70は、基部72と延出部73とのコーナ部分に上下
貫通した長孔76,76を開けたものである。
【0020】図5は本発明に係るフロントグリル周りの
正面図であり、このフロントグリル30のうち、右半分
側、すなわち図の左側に上下4つの導風口31・・・(・・・
は複数を示す。以下同じ)を開け、車幅中心CL位置に
上下2つの導風口31,31を開け、左半下半分側、す
なわち図の右側における下半部に2つの導風口31,3
1を開けたことを示す。フロントグリル30のうち左上
部分は導風口を設けずに閉塞し、この閉塞した部分にエ
ンジン用吸気ダクトの吸気口32を配置する。
【0021】図6は図5の6−6線断面図であり、フロ
ントグリル30周りのうち車幅中心の縦断面構造を示
す。この図は、エンジンルーム11において、アッパク
ロスメンバ42の上から前方へ上部カバー81を延し、
この上部カバー81の前端にフロントグリル30の上端
を嵌合にて取外し可能に結合したことを示す。車両10
を走行させることで、フロントグリル30の導風口31
・・・から取入れた走行風Aiをラジエータ20に導くこ
とができる。図中、82はフードである。
【0022】図7は本発明に係るフロントグリルの背面
斜視図であり、フロントグリル30の背面33に荷重伝
達部材90を設けたことを示す。荷重伝達部材90は、
フロントグリル30に前方から衝突力が作用したとき
に、フロントグリル30と共に後退する部材である。詳
しくは、フロントグリル30の背面33のうち車幅中心
位置の上部に、中央の位置決め凸部34と、この位置決
め凸部34の左右の取付支柱35,35とを一体に形成
する。位置決め凸部34に荷重伝達部材90の嵌合孔9
1を嵌合して位置決めをし、取付支柱35,35にビス
92,92にて止めることで、フロントグリル30に荷
重伝達部材90を取付けることができる。
【0023】図8は本発明に係る荷重伝達部材の背面図
であり、想像線にて示すフロントグリル30の背面33
に荷重伝達部材90を配置したことを示す。荷重伝達部
材90は、下前方へ傾いた平坦な荷重伝達面93と、荷
重伝達面93の左右端から前方へ延びてフロントグリル
30の背面33に当る当接部94,94とを一体に形成
した、鋼板製プレス成形品である。95,95はビス9
2,92(図7参照)を取付けるビス用孔である。
【0024】ここで一旦図6に戻って説明を続ける。荷
重伝達部材90の荷重伝達面93は、ラジエータ20の
前上端から距離L1だけ前方へ離れた位置に配置する。
距離L1は例えば10mm程度である。
【0025】次に、上記構成の作用を図3、図9〜図1
1に基づき説明する。図3に示すように、ラジエータ2
0の上部23から後方へ延した第1ステー60と、ラジ
エータ20の上部23から側部下方へ延した第2ステー
70の、両方でラジエータ20の上部23を支えるの
で、悪路走行時などでラジエータ20の上下動をより抑
制することができる。
【0026】さらには、第1ステー60及び第2ステー
70を一体成形品とすることで、ステー50の部品数を
低減して安価にすることができる。さらにまた、第1ス
テー60と第2ステー70とを、互いに一体に形成され
た平面視略L字状の一体成形品にしたので、ラジエータ
20の上下動を第1・第2ステー60,70に、より円
滑に伝達することができる。従って、ラジエータ20を
より安定して支えることができる。
【0027】図9は本発明に係る車両の作用図であり、
車両10が前方の障害物S1に衝突したときに、この障
害物S1がフロントグリル30に当ったことを示す。こ
の結果、フロントグリル30に前方から衝突力F1が作
用する。
【0028】図10は本発明に係る車両用フロントグリ
ル衝撃吸収構造の作用図である。想像線で示すフロント
グリル30に衝突力F1が前方から作用したときに、フ
ロントグリル30は衝突力F1に応じて変形、すなわち
実線のように後退する。ところで、フロントグリル30
からラジエータ20の前上端までの距離L2について
は、フロントグリル30から取入れた走行風をラジエー
タ20へ円滑に導くことができるように設定する。従っ
て、距離L2を小さくするには限界がある。
【0029】これに対して本発明は、ラジエータ20の
前上端から距離L1だけ前方へ離れた位置に、想像線に
て示す荷重伝達部材90の荷重伝達面93を配置したも
のである。荷重伝達部材90の位置については、フロン
トグリル30ような制約がないので比較的自由に設定す
ることができる。距離L1は距離L2に比べて極めて小
さく、例えば10mm程度である。
【0030】フロントグリル30と共に後退する荷重伝
達部材90は、フロントグリル30よりも先にラジエー
タ20の前上端に当ることができる。従って、フロント
グリル30と共に荷重伝達部材90が後退することで、
エンジンルーム11に収納されたラジエータ20に衝突
力F1を伝えることができる。このように、衝突力F1
によってフロントグリル30が後退する初期の段階で、
衝突力F1を荷重伝達部材90を介してラジエータ20
に伝えることができる。
【0031】図11は本発明に係る車両の水冷エンジン
用ラジエータ上部取付構造の作用図であり、荷重伝達部
材90がラジエータ20の前上端に当ることで、ラジエ
ータ20に衝突力F1が作用したことを示す。前方から
衝突力F1がラジエータ20を介して第1・第2ステー
60,70へ作用したときに、第1ステー60のうち剛
性が小さい脆弱部66は、衝突力F1に応じて後方へ変
形する。
【0032】一方、第2ステー70の先端部74は、車
幅方向に延びるボルト75で延長部45に止められたも
のである。このため、前方から衝突力F1のような大き
い荷重が第2ステー70に作用した場合に、第2ステー
70を後方へスイングさせる荷重がボルト締め付けによ
る面圧を上回る。この結果、第2ステー70はボルト7
5を中心として後方へスイング変位することができる。
言い換えると、車幅方向に延びるステー固定部材(ボル
ト75)によって第2ステー70の先端部74を車体フ
レーム40の前部側部に前後スイング可能に取付けるこ
とで、このようなことが可能となる。
【0033】以上の説明から明らかなように、衝突力F
1によってフロントグリル30が後退する初期の段階
で、衝突力F1が荷重伝達部材90を介してラジエータ
20に伝わる。第1・第2ステー60,70に衝突力F
1が作用したときに、実線にて示すように、第1ステー
60の脆弱部66が衝突力F1に応じて後方へ変形する
とともに、第2ステー70が後方へスイング変位する。
従って、衝突力F1によってラジエータ20が後方へ傾
くことは容易である。
【0034】ラジエータ20は、フロントグリル30が
後退する初期の段階で後方へ傾いたり変形することで、
衝突力F1をより速やかに且つより十分に吸収して、緩
和することができる。従って、エンジンルーム11内の
各種機器を障害物S1(図9参照)から保護することが
できるとともに、障害物S1への衝撃も緩和することが
できる。さらには、第1ステー60と第2ステー70と
を、互いに一体に形成された平面視略L字状の一体成形
品にしたので、前方からの衝突力F1をラジエータ20
から第1ステー60と第2ステー70の両方に、より円
滑に伝達することができる。
【0035】第1ステー60の脆弱部66の剛性や、第
2ステー70を後方へスイング変位可能にするためのボ
ルト75の締め付けトルクについては、ラジエータ20
で吸収し得る衝突力F1を勘案して、適宜設定すればよ
い。
【0036】なお、上記実施の形態において、第1ステ
ー60に設けた脆弱部66は、前方からラジエータ20
を介して第1ステー60に衝突力F1が作用したときに
変形可能な構成であればよく、例えば、薄肉、狭幅、切
欠き、くびれ等の構成でもよい。また、第2ステー70
の先端部74を車体フレーム40の前部側部に前後スイ
ング可能に取付ける構成は、前方からラジエータ20を
介して第1ステー60に衝突力F1が作用したときに、
第2ステー70が後方へスイング変位可能であればよ
く、ボルト止めの他にピン結合であってもよい。さらに
また、収納部材は、エンジンルーム11に収納された部
材であればよく、水冷エンジン用ラジエータ20の他に
例えばエアコン用コンデンサ、車体フレーム40のフロ
ントバルクヘッド41やフロントバンパビームであって
もよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、水冷エンジン用ラジエータの上部か
ら後方へ第1ステーを延し、その先端部を車体フレーム
の前部上部に取付け、水冷エンジン用ラジエータの上部
から側部下方へ第2ステーを延し、その先端部を車体フ
レームの前部側部に取付けることにより、第1ステーと
第2ステーの両方でラジエータの上部を支えるので、悪
路走行時などでラジエータの上下動をより抑制すること
ができる。
【0038】さらに請求項1は、水冷エンジン用ラジエ
ータの上部から後方へ第1ステーを延し、その先端部を
車体フレームの前部上部に取付け、水冷エンジン用ラジ
エータの上部から側部下方へ第2ステーを延し、その先
端部を車体フレームの前部側部に前後スイング可能に取
付け、前方から水冷エンジン用ラジエータを介して第1
ステーに衝突力が作用したときに変形可能な脆弱部を第
1ステーに設けたので、前方から衝突力が水冷エンジン
用ラジエータを介して第1・第2ステーへ作用したとき
に、第1ステーの脆弱部が変形するとともに、第2ステ
ーが後方へスイング変位することができる。このため、
衝突力によってラジエータが後方へ傾くことは容易であ
る。ラジエータは後方へ傾くことによって衝突力を十分
に吸収して、緩和させることができる。
【0039】請求項2は、第1ステー及び第2ステーを
一体成形品とすることで、ステーの部品数を低減して安
価にすることができる。さらには、ラジエータの上部か
ら後方へ延した第1ステーとラジエータの上部から側部
下方へ延した第2ステーとを、互いに一体に形成された
平面視略L字状の一体成形品にしたので、ラジエータの
上下動を第1ステー及び第2ステーに、より円滑に伝達
することができる。従って、ラジエータをより安定して
支えることができる。しかも、前方からの衝突力を、ラ
ジエータから第1ステーと第2ステーの両方に、より円
滑に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のフロントグリル周りの斜視
【図2】図2は本発明に係る車体フレームにラジエータ
を取付けた構成の斜視図
【図3】図3は本発明に係る水冷エンジン用ラジエータ
上部取付構造の斜視図
【図4】本発明に係る水冷エンジン用ラジエータ上部取
付構造の構成図
【図5】本発明に係るフロントグリル周りの正面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明に係るフロントグリルの背面斜視図
【図8】本発明に係る荷重伝達部材の背面図
【図9】本発明に係る車両の作用図
【図10】本発明に係る車両用フロントグリル衝撃吸収
構造の作用図
【図11】本発明に係る車両の水冷エンジン用ラジエー
タ上部取付構造の作用図
【図12】従来の車両の水冷エンジン用ラジエータ取付
構造の説明図
【符号の説明】
10…車両、11…エンジンルーム、20…収納部材と
しての水冷エンジン用ラジエータ、30…フロントグリ
ル、33…フロントグリルの背面、40…車体フレー
ム、42…車体フレームの前部上部(アッパクロスメン
バ)、45…車体フレームの前部側部(サイドステーの
延長部)、60…第1ステー、64…第1ステーの先端
部、66…脆弱部、70…第2ステー、74…第2ステ
ーの先端部、90…荷重伝達部材、F1…衝突力、L
1,L2…距離、S1…障害物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 宏二郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 射場 茂 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D038 AA10 AB01 AC01 AC06 AC13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの前部に水冷エンジン用ラ
    ジエータを配置し、この水冷エンジン用ラジエータの上
    部から後方へ第1ステーを延し、その先端部を前記車体
    フレームの前部上部に取付け、前記水冷エンジン用ラジ
    エータの上部から側部下方へ第2ステーを延し、その先
    端部を前記車体フレームの前部側部に前後スイング可能
    に取付け、前方から前記水冷エンジン用ラジエータを介
    して前記第1ステーに衝突力が作用したときに変形可能
    な脆弱部を第1ステーに設けたことを特徴とする車両の
    水冷エンジン用ラジエータ上部取付構造。
  2. 【請求項2】 前記第1ステー及び前記第2ステーは、
    互いに一体に形成された平面視略L字状の一体成形品で
    あることを特徴とした請求項1記載の車両の水冷エンジ
    ン用ラジエータ上部取付構造。
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