JP2003080932A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003080932A
JP2003080932A JP2001281936A JP2001281936A JP2003080932A JP 2003080932 A JP2003080932 A JP 2003080932A JP 2001281936 A JP2001281936 A JP 2001281936A JP 2001281936 A JP2001281936 A JP 2001281936A JP 2003080932 A JP2003080932 A JP 2003080932A
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air
heat exchanger
pump device
vehicle
heat pump
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JP2001281936A
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Kazuya Makizono
一哉 牧薗
Masafumi Nakajima
雅文 中島
Yasutaka Kuroda
泰孝 黒田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートポンプ装置の暖房運転時に室内熱交換
器で凝縮水が蒸発して窓ガラスが曇ることを抑制する。 【解決手段】 暖房運転時にヒートポンプ装置の冷房運
転履歴に基づいて車両の窓ガラスが曇る状態であるか否
かを判定する判定手段(S200)を備え、暖房運転時
に車室内への吹出モードがデフロスタ吹出口およびフェ
イス吹出口の少なくとも一方から空気を所定量以上吹き
出す吹出モードであるときに、車両の窓ガラスが曇る状
態であることを判定したときは、デフロスタ吹出口から
の吹出風量を所定量より小さい量に制限してフット吹出
口から主に空気を車室内の乗員足元部へ吹き出すフット
モードを選択する(S220)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプ装置
による暖房機能を発揮する両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置では冬期暖房時に
温水(エンジン冷却水)を暖房用ヒータコアに循環さ
せ、このヒータコアにて温水を熱源として空調空気を加
熱する温水式暖房装置を備えている。この場合、温水温
度が低いときには車室内への吹出空気温度が低下して必
要な暖房能力が得られない。
【0003】そこで、特公平5−39807号公報にお
いては、上記の温水式暖房装置に更にヒートポンプ装置
を組み合わせ、温水式ヒータコアの吹出空気温度あるい
は温水温度が所定温度以下のときにはヒートポンプ装置
を暖房運転させ、ヒートポンプ装置の室内熱交換器で空
気を加熱することにより、暖房能力の向上を図ることが
提案されている。
【0004】ところで、車両用空調装置では冬期暖房時
に汚染外気の導入防止のため内気モードを設定する場合
がある。この場合は、窓ガラスの曇り止めのために、空
調空気を冷却、除湿する必要が生じるので、外気温が0
°C付近に低下するまで、ヒートポンプ装置の室内熱交
換器を蒸発器として作動させ、ヒートポンプ装置を冷房
運転させることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、外気温=0°
C付近において、窓ガラスの曇り止めのために、ヒート
ポンプ装置を冷房運転させた後に、暖房能力の向上のた
めにヒートポンプ装置を暖房運転させる場合が生じる。
また、ヒートポンプ装置の前回の冷房運転後、ヒートポ
ンプ装置を一旦停止し、その後、短時間でヒートポンプ
装置を今度は暖房運転で起動する場合がある。
【0006】上記のような場合には、ヒートポンプ装置
の冷房運転時に発生した凝縮水が室内熱交換器の表面に
残存しているので、ヒートポンプ装置を暖房運転で起動
すると、室内熱交換器が高圧側熱交換器(冷媒ガスの放
熱器)として放熱作用を果たすので、室内熱交換器の温
度が急上昇する。このため、室内熱交換器表面の凝縮水
が蒸発して高湿度の空気が車室内の窓ガラス近傍に吹き
出すと、車両窓ガラスが曇るという不具合が発生する。
【0007】また、冷房運転により室内熱交換器で一度
発生した凝縮水は冬期の低外気温時では蒸発しにくく、
長期間残存することがあるので、冷房運転からの切替直
後でなくても、ヒートポンプ装置の暖房運転の起動によ
り車両窓ガラスの曇りを発生させることがある。
【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
ヒートポンプ装置による暖房機能を発揮する車両用空調
装置において、ヒートポンプ装置の暖房運転時に室内熱
交換器で凝縮水が蒸発して窓ガラスが曇ることを抑制す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、ヒートポンプ装置の室外
熱交換器の除霜運転時における室内熱交換器での凝縮水
発生量を低減して、窓ガラスの防曇効果を向上すること
を他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気
が流れる空調ケース(18)と、空調ケース(18)内
に設けられ、ヒートポンプ装置(10)の冷房運転時に
低圧側熱交換器として作用し、ヒートポンプ装置(1
0)の暖房運転時には高圧側熱交換器として作用する室
内熱交換器(15)と、暖房運転時にヒートポンプ装置
(10)の冷房運転履歴に基づいて車両の窓ガラスが曇
る状態であるか否かを判定する判定手段(S200)と
を備え、暖房運転時に判定手段(S200)により車両
の窓ガラスが曇る状態であることを判定したときは、デ
フロスタ吹出口(40)およびフェイス吹出口(41)
からの吹出風量を所定量以下に制限する吹出モードを選
択することを特徴とする。
【0011】これによると、ヒートポンプ装置(10)
の冷房運転時に室内熱交換器(15)の表面に付着した
凝縮水が暖房運転時に蒸発して、車両の窓ガラスが曇る
状態である時はデフロスタ吹出口(40)およびフェイ
ス吹出口(41)からの吹出風量を所定量以下に制限す
る吹出モードを選択することにより、凝縮水の蒸発によ
る高湿度空気がデフロスタ吹出口(40)およびフェイ
ス吹出口(41)から窓ガラス近傍に多量に吹き出すこ
とを回避できる。その結果、高湿度空気の吹出に起因す
る窓ガラスの曇りを抑制できる。
【0012】請求項2に記載の発明では、車室内へ向か
って空気が流れる空調ケース(18)と、空調ケース
(18)内に設けられ、ヒートポンプ装置(10)の冷
房運転時に低圧側熱交換器として作用し、ヒートポンプ
装置(10)の暖房運転時には高圧側熱交換器として作
用する室内熱交換器(15)と、暖房運転時にヒートポ
ンプ装置(10)の冷房運転履歴に基づいて車両の窓ガ
ラスが曇る状態であるか否かを判定する判定手段(S2
00)とを備え、暖房運転時に車室内への吹出モードが
デフロスタ吹出口(40)およびフェイス吹出口(4
1)の少なくとも一方から空気を所定量以上吹き出す吹
出モードであるときに、判定手段(S200)により車
両の窓ガラスが曇る状態であることを判定したときは、
デフロスタ吹出口(40)からの吹出風量を所定量より
小さい量に制限してフット吹出口(42)から主に空気
を車室内の乗員足元部へ吹き出すフットモードを選択す
ることを特徴とする。
【0013】請求項2は請求項1による吹出モードの選
択をより具体的に規定しているものであって、請求項2
において、車室内への吹出モードがデフロスタ吹出口
(40)およびフェイス吹出口(41)の少なくとも一
方から空気を所定量以上吹き出す吹出モードとは、具体
的には、フェイスモード、バイレベルモード、フットデ
フロスタモードおよびデフロスタモードであり、これら
の吹出モードではいずれもデフロスタ吹出口(40)ま
たはフェイス吹出口(41)から空気を所定量以上吹き
出すようになっている。
【0014】そして、請求項2によると、冷房運転履歴
に基づいて車両の窓ガラスが曇る状態であると判定した
ときは、上記吹出モードが設定されても強制的にフット
モードを選択し、このフットモードでは、デフロスタ吹
出口(40)からの吹出風量を所定量より小さい量に制
限してフット吹出口(42)から主に空気を車室内の乗
員足元部へ吹き出すから、冷房運転時に発生した室内熱
交換器(15)の凝縮水が暖房運転時に蒸発しても、こ
の凝縮水の蒸発による高湿度空気の大部分が車室内の乗
員足元部へ吹き出す。
【0015】従って、請求項2においても、高湿度空気
がデフロスタ吹出口(40)およびフェイス吹出口(4
1)から窓ガラス近傍に多量に吹き出すことを回避で
き、その結果、高湿度空気の吹出に起因する窓ガラスの
曇りを抑制できる。
【0016】なお、請求項2によるフットモードにおい
て、「デフロスタ吹出口(40)からの吹出風量を所定
量より小さい量に制限すること」は、デフロスタ吹出口
(40)からの吹出風量を零にすることを包含する。つ
まり、請求項2によるフットモードとは、フット吹出口
(42)のみから空気を車室内へ吹き出す吹出モードで
あってもよい。このようにすれば、デフロスタ吹出口
(40)からの少量の高湿度空気の吹出もなくなるか
ら、窓ガラスの防曇のためにはより好ましい。
【0017】請求項3に記載の発明では、車室内へ向か
って空気が流れる空調ケース(18)と、空調ケース
(18)内への空気吸入モードを内気モードと外気モー
ドとに切り替える内外気切替手段(20c)と、空調ケ
ース(18)内に設けられ、ヒートポンプ装置(10)
の冷房運転時に低圧側熱交換器として作用し、ヒートポ
ンプ装置(10)の暖房運転時には高圧側熱交換器とし
て作用する室内熱交換器(15)と、車室外に設けら
れ、ヒートポンプ装置(10)の冷房運転時に高圧側熱
交換器として作用し、ヒートポンプ装置(10)の暖房
運転時には低圧側熱交換器として作用する室外熱交換器
(13)とを備え、暖房運転時に、室外熱交換器(1
3)が着霜すると、ヒートポンプ装置(10)を冷房運
転させて室外熱交換器(13)の除霜を行うようになっ
ており、室外熱交換器(13)の除霜時に、内気と外気
の絶対湿度を比較して絶対湿度の低い方を空調ケース
(18)内に吸入するように内外気切替手段(20c)
を制御することを特徴とする。
【0018】これにより、室外熱交換器(13)の除霜
運転時に室内熱交換器(15)の吸い込み空気の絶対湿
度が常に小さくなるように空気吸入モードを自動切替す
ることができる。そのため、室外熱交換器(13)の除
霜運転時に常に室内熱交換器(15)で発生する凝縮水
量を低減して、窓ガラスの防曇効果を向上できる。
【0019】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、空調ケース(18)内で
室内熱交換器(15)の下流側に、温水を熱源として空
気を加熱するヒータコア(21)を配置することを特徴
とする。
【0020】これにより、ヒートポンプ装置(10)の
暖房機能と温水式ヒータコア(21)の暖房機能とを併
用して車室内の暖房性能を向上できるとともに、請求項
1ないし3の窓ガラスの防曇効果を発揮できる。
【0021】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態による車両用空調装置の全体構成を例示するもの
で、冷凍サイクルは冷房運転と暖房運転を切替可能なヒ
ートポンプ装置10として構成されている。なお、本例
のヒートポンプ装置10は冷媒としてCO2(2酸化炭
素)を用いた超臨界冷凍サイクルにて構成してある。こ
の超臨界冷凍サイクルは、特表平3−50326号公報
等により公知であり、高圧側冷媒が臨界圧力よりも高い
圧力状態で使用される場合があり、その場合は高圧側冷
媒が凝縮せずガス状態のまま放熱する。
【0023】圧縮機11はモータにより駆動される電動
圧縮機であって、モータ回転数を制御(例えば、インバ
ータ制御等)することにより吐出能力(吐出冷媒流量)
を調整できる。四方弁12は図示しない弁体の位置を電
気アクチュエータ機構により制御して圧縮機11の吐出
側および吸入側の冷媒流れ方向を切り替えるものであ
り、図中、実線矢印Aは冷房時の冷媒流れ方向を示し、
破線矢印Bは暖房時の冷媒流れ方向を示す。
【0024】室外熱交換器13は圧縮機11等とともに
車両エンジンルーム(車室外)に配置され、電動式の冷
却ファン13aにより送風される外気(冷却空気)と熱
交換する。室外熱交換器13は、冷房運転時には高圧側
熱交換器(ガス放熱器)となり、暖房運転時には低圧側
熱交換器(蒸発器)となる。減圧装置14は室外熱交換
器13と室内熱交換器15との間に配置され、ヒートポ
ンプ装置の高圧側冷媒を低圧圧力に減圧、膨張させる。
この減圧装置14は可変絞りから構成されるもので、例
えば、電気的に絞り開度が調整される電気膨張弁から構
成される。
【0025】アキュームレータ16は四方弁12と圧縮
機11の吸入側との間に配置され、このアキュームレー
タ16は蒸発器(室内熱交換器15または室外熱交換器
13)の出口からの冷媒を受け入れ、そして、冷媒の気
液を分離して液冷媒を溜め、ガス冷媒および底部付近の
少量の液冷媒(オイルが溶け込んでいる)を圧縮機11
側へ吸入させる。
【0026】車両用空調装置の室内ユニット17は空調
ケース18を有し、この空調ケース18は車室内へ向か
って空気が流れる空気通路18aを構成するもので、こ
の空調ケース18内を電動式の空調用送風機19により
空気が送風される。この空調用送風機19の吸入側には
内外気切替箱20が設置され、この内外気切替箱20に
は、内気(車室内空気)を吸入する内気吸入口20a
と、外気(車室外空気)を吸入する外気吸入口20bが
開口している。
【0027】そして、内外気切替箱20内に回転可能に
配置された板状の内外気切替ドア20cにより内気吸入
口20aと外気吸入口20bを切替開閉して、空気吸入
モードを内気モードと外気モードとに切替可能になって
いる。内外気切替ドア20cはサーボモータからなる駆
動装置20dにより開閉される。冬期暖房時には窓ガラ
スの曇り止めのために通常、外気モードを選択するよう
になっている。
【0028】室内熱交換器15は送風機19の下流側に
配置され、冷房運転時には冷凍サイクルの低圧冷媒が流
入する低圧側熱交換器(蒸発器)となり、低圧冷媒が室
内熱交換器15で空気から吸熱して蒸発することにより
空調用送風機19の送風空気を冷却する。また、暖房運
転時には、室内熱交換器15は圧縮機11の吐出側の高
圧冷媒ガスが直接流入する高圧側熱交換器(ガス冷媒放
熱器)となり、高圧ガス冷媒が送風空気に放熱すること
により送風空気を加熱する。
【0029】空調ケース18内において、室内熱交換器
15の空気下流側にはヒータコア21が設置されてお
り、このヒータコア21は水冷式車両エンジン22から
循環する温水(エンジン冷却水)を熱源として送風空気
を加熱する温水式暖房用熱交換器である。なお、本例の
適用車種は、走行用駆動源として電動モータを備えるハ
イブリッド車であり、車両エンジン22は走行用駆動源
または車載発電機等の補機駆動用として運転される。
【0030】エアミックスドア23は車室内への吹出空
気の温度調整手段であって、ヒータコア21のバイパス
通路24を通過する冷風とヒータコア21を通過する温
風との風量割合を調整して車室内吹出空気の温度を調整
する。エアミックスドア23はサーボモータからなる駆
動装置23aにより開閉される。
【0031】空調ケース18においてヒータコア21の
下流側には車室内へ空調空気を吹き出す複数の吹出口4
0〜42が設けられている。この吹出口としては周知の
ごとく車両窓ガラス内面へ空気を吹き出すデフロスタ吹
出口40、乗員顔部側へ空気を吹き出すフェイス吹出口
41、および乗員足元側へ空気を吹き出すフット吹出口
42が設けられ、これらの吹出口40〜42をそれぞれ
吹出モード切替ドア43〜45により開閉して吹出モー
ドを切り替えるようになっている。この吹出モード切替
ドア43〜45は図示しないリンク機構を介してサーボ
モータからなる共通の駆動装置46に連結され、駆動装
置46により開閉される。
【0032】空調用電子制御装置(以下ECUという)
25は、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成
され、予め設定されたプログラムに従って所定の演算処
理を行って、圧縮機11の回転数制御、四方弁12の切
替およびその他の電気機器(13a、14、19、20
d、23a、46等)の作動を制御する。
【0033】ECU25には、車両エンジン22の温水
温度Twを検出する水温センサ26、外気温センサ2
7、内気温センサ28、日射センサ29、室内熱交換器
15の温度検出手段をなす吹出温度センサ30等のセン
サ群から検出信号が入力される。
【0034】また、車室内計器盤付近に設置される空調
操作パネル31の操作スイッチからの操作信号がECU
25に入力される。この操作スイッチとしては、冷凍サ
イクルの圧縮機11を起動するとともに四方弁12をヒ
ートポンプ装置10の冷房運転の状態に切り替えるエア
コン(冷房)スイッチ32、冷凍サイクルの圧縮機11
を起動するとともに四方弁12をヒートポンプ装置10
の暖房運転の状態に切り替える暖房スイッチ33、車室
内の希望温度を設定する温度設定スイッチ34、送風機
19の風量切替スイッチ35、吹出モード切替スイッチ
36、内外気切替スイッチ37等が備えられている。
【0035】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。まず、最初に、ヒートポンプ装置10を
構成する冷凍サイクル部分の作動を説明すると、冷房時
には、ECU25により四方弁12が図1の実線状態に
操作され、圧縮機11の吐出ガス冷媒はまず四方弁12
を通過して室外熱交換器13に流入する。
【0036】室外熱交換器13では、冷却ファン13a
により送風される外気にてガス冷媒が冷却されて放熱す
る。サイクル熱負荷が大きいときには室外熱交換器13
を通過する高圧冷媒の圧力は臨界圧力より高い超臨界状
態となり、冷媒はガス状態のまま放熱する。一方、サイ
クル熱負荷が小さいときには高圧冷媒が臨界圧力より低
い圧力状態となり、室外熱交換器13で凝縮する。
【0037】そして、室外熱交換器13通過後の冷媒は
電気膨張弁から構成される減圧装置14にて減圧され
て、低温低圧の気液2相状態となる。
【0038】次に、この低圧冷媒は室内熱交換器15内
に流入して送風機19の送風する空調空気から吸熱して
蒸発する。室内熱交換器15で冷却された空調空気は車
室内へ吹き出して車室内を冷房する。室内熱交換器15
で蒸発したガス冷媒は四方弁12を通過しアキュームレ
ータ16を介して圧縮機11に吸入され、圧縮される。
【0039】冬期の暖房モード時には、ECU25によ
り四方弁12が図1の破線状態に操作され、圧縮機11
の吐出ガス冷媒はまず四方弁12を通過して室内熱交換
器15に流入する。このため、圧縮機11の高温吐出ガ
ス冷媒が室内熱交換器15にて送風空気に放熱して、送
風空気を加熱する。
【0040】そして、室内熱交換器15通過後の冷媒は
減圧装置14にて減圧されて、低温低圧の気液2相状態
となる。この低圧冷媒は次に室外熱交換器13で冷却フ
ァン13aにより送風される外気から吸熱して蒸発す
る。室外熱交換器13で蒸発したガス冷媒は四方弁12
を通過しアキュームレータ16を介して圧縮機11に吸
入され、圧縮される。
【0041】なお、室内熱交換器15にてガス冷媒から
空気に放出される熱量は、室外熱交換器13での吸熱量
と圧縮機11の圧縮仕事量に相当する熱量の合計であ
る。
【0042】そして、エンジン22にて加熱され温度上
昇した温水を温水式ヒータコア21に循環させることに
より、室内熱交換器15にて加熱された送風空気をヒー
タコア21においてさらに加熱することができ、車室内
へ温風を吹き出すことができる。
【0043】ところで、冬期において内気吸入モード等
では窓ガラスの曇り止めのために除湿暖房を行う場合が
ある。この除湿暖房時にはヒートポンプ装置10を冷房
運転させて、室内熱交換器15にて送風空気を一旦、冷
却除湿し、この除湿空気をヒータコア21で加熱して除
湿温風を車室内へ吹き出す。
【0044】この除湿暖房時には室内熱交換器15表面
に凝縮水が発生するので、室内熱交換器15表面に凝縮
水が付着した状態のまま、ヒートポンプ装置10を暖房
運転すると、凝縮水が蒸発して窓ガラスの曇りの原因と
なる。
【0045】そこで、次に、ヒートポンプ装置10の冷
房運転から暖房運転への切替に起因する窓ガラスの曇り
を防止するための暖房時制御を図2により詳述する。図
2の制御ルーチンは、例えば、車両エンジン22のイグ
ニッションスイッチ(図示せず)の投入によりスタート
し、ステップS100にてフラグF=0にする初期化処
理を行う。
【0046】次に、ステップS110にて各センサ26
〜30および空調操作パネル31の操作スイッチ群32
〜37からの信号を読み込む。次に、ステップS120
にてエアコンスイッチ32の投入有無により冷房運転が
設定されているか判定する。冷房運転の設定時(エアコ
ンスイッチ32の投入時)は次のステップS130に進
み、圧縮機11を起動するとともに四方弁12を図1実
線の冷房状態に切り替えて、前述の冷房運転を行う。そ
して、次のステップS140にてフラグFを1に更新す
る一方、冷房運転が設定されていないときはステップS
120からステップS150に進み、暖房スイッチ33
の投入有無により暖房運転が設定されているか判定す
る。暖房運転の設定時(暖房スイッチ33の投入時)は
次のステップS160に進み、圧縮機11を起動すると
ともに四方弁12を図1破線の暖房状状態に切り替え
て、前述の暖房運転を行う。
【0047】次に、ステップS170にて水温センサ2
6により検出される温水温度Twが所定温度Twoより
低いか判定する。ここで、所定温度Twoは例えば80
℃であり、温水温度Twが80℃以上に上昇すると、ヒ
ータコア21の加熱能力のみで車室内吹出空気を十分高
い温度まで加熱できる。すなわち、ヒータコア21の加
熱能力のみで車室内暖房性能を十分確保できる。
【0048】従って、温水温度Twが80℃以上に上昇
したときはヒートポンプ装置10の運転が不要となるの
で、ステップS170からステップS180に進み圧縮
機11を停止状態としてヒートポンプ装置10を停止状
態とする。これに反し、温水温度Twが所定温度Two
より低いときは、ヒータコア21の加熱能力のみで車室
内吹出空気を十分高い温度まで加熱できず、車室内暖房
性能が不足するので、ステップS170からステップS
190に進みヒートポンプ装置10を停止しない。
【0049】そして、ステップS190では車室内への
吹出モードがフットモード以外のモードであるか判定す
る。ここで、車室内への吹出モードは本例では次の5つ
の吹出モードが空調操作パネル31の吹出モード切替ス
イッチ36のマニュアル操作または空調オート制御によ
り設定されるようになっている。
【0050】すなわち、フェイス吹出口41をフェイ
スドア44により開口し、他の吹出口40、42をドア
43、45により閉じるフェイスモードと、フェイス
吹出口41とフット吹出口42の両方をドア44、45
により開口し、デフロスタ吹出口40をデフロスタドア
43により閉じるバイレベルモードと、フット吹出口
42をドア45により全開するとともに、デフロスタ吹
出口40をデフロスタドア43により少量開口し、フェ
イス吹出口41をフェイスドア44により閉じるフット
モードと、フット吹出口42とデフロスタ吹出口40
の両方をドア43、45により同程度開口し、フェイス
吹出口41をフェイスドア44により閉じるフットデフ
ロスタモードと、デフロスタ吹出口40をデフロスタ
ドア43により開口し、フェイス吹出口41とフット吹
出口42の両方をドア44、45により閉じるデフロス
タモードとが設定されるようになっている。
【0051】なお、フットモードでは、一般に、デフロ
スタ吹出風量は車室内への全吹出風量に対して20%付
近の少量に制限される。これに対し、フットデフロスタ
モードでは、一般に、フット吹出風量とデフロスタ吹出
風量の割合を同程度にして、デフロスタ吹出空気による
防曇性能をフットモードより高めるようになっている。
【0052】車室内への吹出モードがフットモード以外
の上記、、、の吹出モードであるとステップS
190の判定がYESとなり、次のステップS200に
てフラグF=0であるか判定する。このステップS20
0の判定は、車両エンジン22の始動後における冷房運
転の履歴の有無に基づいて窓ガラスが曇る状態であるあ
るかどうかを判定する。
【0053】、フラグF=0であれば冷房運転の履歴が
ないため、室内熱交換器18に凝縮水が付着せず、窓ガ
ラスが曇らない状態であると判定できる。従って、ステ
ップS200の判定がYESであると、ステップS21
0に進み、フットモード以外の上記、、、の吹
出モードの運転をそのまま維持する。
【0054】これに反し、フラグF=1であれば、車両
エンジン22の始動後に冷房運転の履歴があるため、室
内熱交換器18に凝縮水が付着しており、窓ガラスが曇
る状態であると判定できる。そこで、ステップS200
の判定がNOであると、ステップS220に進み、吹出
モードをフットモード以外のモードからフットモードに
強制的に変更する。
【0055】これにより、ヒートポンプ装置10の暖房
運転により室内熱交換器15にて凝縮水が蒸発して高湿
度の空気が空調ケース18内に発生しても、車室内への
吹出空気の大部分がフット吹出口42から乗員足元部
(車室内下方部)へ吹き出す。従って、窓ガラス近傍に
は、デフロスタ吹出口40から少量の空気が吹き出すの
みである。その結果、ヒートポンプ装置10の暖房運転
に伴う高湿度空気の吹出に起因する窓ガラスの曇り発生
を確実に抑制できる。
【0056】もし、冷房運転の履歴があって、窓ガラス
が曇る状態であると判定されたときに、デフロスタ吹出
口40およびフェイス吹出口41からの吹出風量の大き
い吹出モード(すなわち、フットモード以外の吹出モー
ド)が設定されると、この両吹出口40、41からの吹
出空気により窓ガラス近傍に高湿度空気の雰囲気が形成
され、窓ガラスが曇りやすいが、本実施形態によると、
フットモード以外の吹出モードが設定されても、これを
強制的にフットモードに変更するから、窓ガラスの曇り
発生を確実に抑制できる。
【0057】なお、ステップS190の判定がNOであ
るとき(吹出モードとしてフットモードが設定されてい
るとき)は、ステップS230にてフットモードの運転
をそのまま行う。
【0058】ステップS240およびステップS250
は、ヒートポンプ装置10の暖房能力を制御して、室内
熱交換器15の耐圧を保証する制御を行う。この耐圧保
証のための制御を具体的に説明すると、ステップS24
0、S250では、室内熱交換器15の吹出空気温度T
eが所定温度Teo以下となるように圧縮機11の回転
数を制御する。ここで、所定温度Teoは、室内熱交換
器15による暖房能力の発揮と、室内熱交換器15の耐
圧保証圧力P0とを考慮して、本例では40℃に設定し
ている。
【0059】この所定温度Teo=40℃の設定につい
てより具体的に説明すると、室内熱交換器15は本来冷
房運転時に低圧側熱交換器(蒸発器)として作用するも
のであって、その低圧側熱交換器としての耐圧保証圧力
P0は例えば10MPaである。そこで、暖房運転時に
この耐圧保証圧力P0(10MPa)に相当する温度以
下に、室内熱交換器15の吹出空気温度Teを制御すれ
ば、室内熱交換器15の耐圧性を高めるための設計変更
を特別にしなくても、低圧側熱交換器(蒸発器)として
設計された室内熱交換器15をそのまま高圧側熱交換器
として使用できる。
【0060】CO2冷媒の場合、耐圧保証圧力P0(1
0MPa)に相当する、室内熱交換器15の冷媒出入口
間の平均的冷媒温度は略40℃である。従って、所定温
度Teo=40℃に設定して、暖房運転時に室内熱交換
器15の吹出空気温度Teをこの所定温度Teo以下と
なるように制御すれば、室内熱交換器15の冷媒圧力を
耐圧保証圧力P0以下に維持できる。
【0061】なお、請求項1、2における「暖房運転時
にヒートポンプ装置10の冷房運転履歴に基づいて車両
の窓ガラスが曇る状態であるか否かを判定する判定手
段」は、第1実施形態では図2のステップS200によ
り構成される。
【0062】(第2実施形態)第2実施形態はヒートポ
ンプ装置10の暖房運転時における室外熱交換器13の
除霜運転時の制御に関するものである。
【0063】ヒートポンプ装置10の暖房運転時には室
外熱交換器13で低温外気から吸熱するため、室外熱交
換器13の冷媒蒸発温度が0℃以下となり、室外熱交換
器13の表面に着霜が生じる。この着霜は室外熱交換器
13の熱交換効率を大幅に低下させるので、ヒートポン
プ装置10では室外熱交換器13の着霜を判定すると室
外熱交換器13の霜を除去する除霜運転を行う必要があ
る。この除霜運転ではヒートポンプ装置10の運転モー
ドを暖房運転から冷房運転に切り替え、これにより、室
外熱交換器13を低圧側熱交換器(蒸発器)から高圧側
熱交換器(放熱器)に切り替えて、室外熱交換器13の
除霜を行う。
【0064】上記の除霜運転時には室内熱交換器15が
低圧側熱交換器(蒸発器)に切り替わり、凝縮水を発生
する。従って、室外熱交換器13の除霜が終了し、ヒー
トポンプ装置10の運転モードを暖房運転に復帰させる
と、除霜運転時の凝縮水が蒸発して窓ガラスの曇り発生
の原因となる。
【0065】そこで、第2実施形態においては、上記点
に鑑みて、除霜運転時における室内熱交換器15での凝
縮水の発生量を低減するための空気吸入モード制御を行
うものである。
【0066】図3は第2実施形態による制御を示すフロ
ーチャートであり、図2と同一処理のステップには同一
符号を付して説明を省略する。ステップS150にて暖
房運転の設定が判定されると、ステップS300に進
み、室外熱交換器13が着霜しているか判定する。この
室外熱交換器13の着霜は種々な手段にて検出でき、例
えば、室外熱交換器13の着霜による室外熱交換器13
の冷媒温度や冷媒蒸発圧力(低圧圧力)の低下を温度セ
ンサや圧力センサにより検出すればよい。
【0067】ヒートポンプ装置10の暖房運転始動後、
暫くの間は室外熱交換器13に着霜は生じないので、ス
テップS300の判定がNOとなり、次のステップS1
60にてヒートポンプ装置10を暖房運転させる。
【0068】ヒートポンプ装置10の暖房運転が継続さ
れ、室外熱交換器13に着霜が生じると、ステップS3
00にて上記センサの検出信号に基づいて室外熱交換器
13の着霜状態が判定される。すると、次のステップS
310にてヒートポンプ装置10の運転モードを冷房運
転に切り替えて除霜運転を行う。すなわち、室外熱交換
器13を低圧側熱交換器(蒸発器)から高圧側熱交換器
(放熱器)に切り替えて、室外熱交換器13の除霜を行
う。
【0069】次のステップS320では、外気の絶対湿
度H1が内気の絶対湿度H2より大きいか判定する。こ
こで、絶対湿度は湿り空気線図から理解されるように、
空気の相対湿度と温度が分かれば算出できる。従って、
第2実施形態においては、ECU25の入力センサとし
て、外気及び内気の相対湿度を検出する湿度センサを追
加し、そして、外気湿度センサにより検出される外気相
対湿度と外気温センサ27により検出される外気温とに
基づいて外気の絶対湿度H1をECU25にて算出す
る。また、内気湿度センサにより検出される内気相対湿
度と内気温センサ28により検出される内気温とに基づ
いて内気の絶対湿度H2をECU25にて算出するよう
にしている。
【0070】このようにして算出された外気の絶対湿度
H1と内気の絶対湿度H2との大小をステップS320
にて比較し、外気の絶対湿度H1が内気の絶対湿度H2
より大きいときはステップS330に進み、内気モード
(内外気切替ドア20cにより内気吸入口20aを開口
し、外気吸入口20bを閉塞するモード)を設定する。
また、逆に、内気の絶対湿度H2が外気の絶対湿度H1
より大きいときはステップS340に進み、外気モード
(内外気切替ドア20cにより外気吸入口20bを開口
し、内気吸入口20aを閉塞するモード)を設定する。
【0071】これによると、室外熱交換器13の除霜運
転時には空調装置の空気吸入モードを、内気と外気のう
ち、絶対湿度の低い方を吸入するモードに自動的に選択
できる。従って、除霜運転時における環境条件の変動に
応動して、常に、絶対湿度の低い吸入空気を選択でき
る。これにより、除霜運転時に低圧側熱交換器(蒸発
器)となる室内熱交換器15での凝縮水の発生量を効果
的に低減できる。その結果、除霜運転時での凝縮水発生
に起因する窓ガラスの曇り発生も抑制できる。
【0072】(他の実施形態)なお、第1実施形態で
は、車両エンジン22の始動後における冷房運転の履歴
の有無をステップS200にて判定しているが、冬期の
低外気温時では冷房運転により室内熱交換器15で一度
発生した凝縮水は蒸発しにくく、長期間残存することが
ある。そこで、今回の車両エンジン22の始動後におけ
る冷房運転の履歴の他に、前回の車両エンジン22の運
転時における冷房運転の履歴の有無をも判定して、第1
実施形態による前述の吹出モード選択の制御を行うよう
にしてもよい。
【0073】また、第1実施形態による前述の吹出モー
ド選択の制御と、第2実施形態による前述の空気吸入モ
ード(内外気切替)の制御とを組み合わせて実施しても
よいことはもちろんである。
【0074】また、第1実施形態では、圧縮機11を電
動圧縮機として、圧縮機11の回転数制御により室内熱
交換器15の吹出温度Teを制御する例を説明したが、
圧縮機11を電磁クラッチを介して車両エンジン22に
より駆動し、圧縮機11の作動を電磁クラッチにより断
続することにより室内熱交換器15の吹出温度Teを制
御してもよい。また、圧縮機11がその吐出容量を変更
可能な可変容量型圧縮機である場合には圧縮機11の吐
出容量制御により室内熱交換器15の吹出温度Teを制
御してもよい。
【0075】また、室内熱交換器15の吹出温度Teの
代わりに室内熱交換器15のフィン表面温度等を検出し
て、室内熱交換器15の温度を制御するようにしてもよ
い。
【0076】また、第1施形態では、ヒータコア21に
車両エンジン22からの温水が循環する場合について説
明したが、燃料電池搭載車において燃料電池の冷却水
(温水)をヒータコア21に循環させてもよい。
【0077】なお、上記の各実施形態では、エアコン
(冷房)スイッチ32の投入により冷房モードを設定
し、暖房スイッチ33の投入により暖房モードを設定す
るマニュアル設定方式について説明したが、空調用電子
制御装置25により車室内温度を自動制御する場合に
は、車室の熱負荷条件と設定温度に基づいて目標吹出温
度を算出し、車室内への吹出空気温度が目標吹出温度と
なるようにエアミックスドア23等の温度調整手段を制
御する。従って、上記目標吹出温度が所定温度以上であ
る領域で暖房モードを自動設定し、上記目標吹出温度が
所定温度以下である領域で冷房モードを自動設定するよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成図である。
【図2】第1実施形態の制御フローチャートである。
【図3】第2実施形態の制御フローチャートである。
【符号の説明】
10…ヒートポンプ装置、13…室外熱交換器、15…
室内熱交換器、18…空調ケース、21…ヒータコア。
フロントページの続き (72)発明者 黒田 泰孝 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ向かって空気が流れる空調ケー
    ス(18)と、前記空調ケース(18)内に設けられ、
    ヒートポンプ装置(10)の冷房運転時に低圧側熱交換
    器として作用し、前記ヒートポンプ装置(10)の暖房
    運転時には高圧側熱交換器として作用する室内熱交換器
    (15)と、 前記暖房運転時に前記ヒートポンプ装置(10)の冷房
    運転履歴に基づいて車両の窓ガラスが曇る状態であるか
    否かを判定する判定手段(S200)とを備え、 前記暖房運転時に前記判定手段(S200)により車両
    の窓ガラスが曇る状態であることを判定したときは、デ
    フロスタ吹出口(40)およびフェイス吹出口(41)
    からの吹出風量を所定量以下に制限する吹出モードを選
    択することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車室内へ向かって空気が流れる空調ケー
    ス(18)と、 前記空調ケース(18)内に設けられ、ヒートポンプ装
    置(10)の冷房運転時に低圧側熱交換器として作用
    し、前記ヒートポンプ装置(10)の暖房運転時には高
    圧側熱交換器として作用する室内熱交換器(15)と、 前記暖房運転時に前記ヒートポンプ装置(10)の冷房
    運転履歴に基づいて車両の窓ガラスが曇る状態であるか
    否かを判定する判定手段(S200)とを備え、 前記暖房運転時に車室内への吹出モードがデフロスタ吹
    出口(40)およびフェイス吹出口(41)の少なくと
    も一方から空気を所定量以上吹き出す吹出モードである
    ときに、前記判定手段(S200)により車両の窓ガラ
    スが曇る状態であることを判定したときは、前記デフロ
    スタ吹出口(40)からの吹出風量を前記所定量より小
    さい量に制限してフット吹出口(42)から主に空気を
    車室内の乗員足元部へ吹き出すフットモードを選択する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内へ向かって空気が流れる空調ケー
    ス(18)と、 前記空調ケース(18)内への空気吸入モードを内気モ
    ードと外気モードとに切り替える内外気切替手段(20
    c)と、 前記空調ケース(18)内に設けられ、ヒートポンプ装
    置(10)の冷房運転時に低圧側熱交換器として作用
    し、前記ヒートポンプ装置(10)の暖房運転時には高
    圧側熱交換器として作用する室内熱交換器(15)と、 車室外に設けられ、前記ヒートポンプ装置(10)の冷
    房運転時に高圧側熱交換器として作用し、前記ヒートポ
    ンプ装置(10)の暖房運転時には低圧側熱交換器とし
    て作用する室外熱交換器(13)とを備え、 前記暖房運転時に、前記室外熱交換器(13)が着霜す
    ると、前記ヒートポンプ装置(10)を冷房運転させて
    前記室外熱交換器(13)の除霜を行うようになってお
    り、 前記室外熱交換器(13)の除霜時に、内気と外気の絶
    対湿度を比較して絶対湿度の低い方を前記空調ケース
    (18)内に吸入するように前記内外気切替手段(20
    c)を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記空調ケース(18)内で前記室内熱
    交換器(15)の下流側に、温水を熱源として空気を加
    熱するヒータコア(21)を配置することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236709A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置
JP2016097769A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 株式会社デンソー 車両用空調装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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