JP2003080309A - 長尺伸線材加工ライン、長尺伸線材熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン及び長尺伸線材加工方法 - Google Patents

長尺伸線材加工ライン、長尺伸線材熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン及び長尺伸線材加工方法

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JP2003080309A JP2001269448A JP2001269448A JP2003080309A JP 2003080309 A JP2003080309 A JP 2003080309A JP 2001269448 A JP2001269448 A JP 2001269448A JP 2001269448 A JP2001269448 A JP 2001269448A JP 2003080309 A JP2003080309 A JP 2003080309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境問題を引き起こすことがなく、しかも長
尺伸線材の機械的性質が低下することもないインライン
対応の長尺伸線材加工ラインを提供する。 【解決手段】 長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤
被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の
前方あるいは後方に線材の張力を一定に保つ張力調整装
置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を巻
き取る巻取り機と、を備えた長尺伸線材加工ライン等で
あって、前記潤滑剤除去装置は、研削材を1種類或いは
複数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸
線加工した線材を通過させる時、軟質管外部から局部的
にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材
等との接触により潤滑剤被膜を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、断面形状が円、概
略円形、角あるいは多角形の長尺伸線材の表面に残存し
た引抜用潤滑剤被膜の除去や異物除去などに関するもの
で、粉粒体を用いて表面を清浄化等する表面処理装置を
組込んだ伸線材加工ラインに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、長尺伸線材の加工ラインにおい
て、引抜用潤滑剤被膜の除去や異物の除去などは、後工
程の処理内容により水、温水、有機溶剤やアルカリ或は
酸などを一般に適用して表面の清浄化処理をしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の処理装置は機体寸法も大きく、工業水を多量に使うえ
公害対策費、例えば廃棄物の処理費等が高く、地球環境
にも悪影響を与えていることが明確であり、これらを改
善したいと願う企業が増加している。 【0004】本発明は前述の問題を解決するもので、環
境問題を引き起こすこと無く、しかも熟練を要しない線
材表面を清浄化する表面処理装置を組込んだ伸線材加工
ライン及びこのラインを用いた様々な線材処理ラインを
提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、この発明における第一の伸線材加工ラインは、引
抜機の線材巻取りドラムから搬出された引抜伸線された
長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する
潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の前方あるいは後
方の少なくとも一方に線材の張力を一定に保つ張力調整
装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を
巻き取る巻取り機と、を備えた長尺伸線材加工ラインで
あって、前記潤滑剤除去装置は、籾殻、ムク葉、木賊そ
の他の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミック
ス粉、ガラス粉、非鉄粉その他の研削材を1種類或いは
複数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸
線加工した線材を通過させる時、軟質管外部から局部的
にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材
等との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去することを特
徴とする。 【0006】また、前述の目的を達成するために、この
発明における第二の伸線材加工ラインは、引抜機の線材
巻取りドラムから搬出された引抜伸線された長尺線材の
表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する潤滑剤除去
装置と、該潤滑剤除去装置の前方あるいは後方の少なく
とも一方に線材の張力を一定に保つ張力調整装置と、前
記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を巻き取る巻
取り機と、を備えた長尺伸線材加工ラインであって、前
記潤滑剤落とし装置は、籾殻、ムク葉、木賊等研削性の
ある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス
粉、非鉄粉、等の研削材を1種類或いは複数の種類を混
合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこの
ローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引
抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接
触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件
で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転さ
せ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除
去することを特徴とする。 【0007】これらの発明はいずれも長尺伸線材および
環境にも優しいという利点がある。 【0008】また、前記の本発明に係る長尺伸線材熱処
理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、
長尺伸線材の異種金属複合線材製造ラインは、上述の第
一の潤滑剤被覆を除去する長尺伸線材加工ラインを主な
構成として使用する各種長尺伸線材処理ラインである。
すなわち、長尺伸線材表面に残存した引抜用潤滑剤被膜
が後工程において有害となる場合に、その問題を解決さ
せる潤滑剤被覆を除去する長尺伸線材加工ラインを使用
するものであり、上記の問題を有するどの製造ラインに
も適用が可能である。 【0009】さらに、前記の本発明に係る第一の長尺伸
線材加工方法は、前述の長尺線材潤滑剤除去装置で実施
されるような引抜用潤滑剤被膜を除去する工程であっ
て、研削性のある植物の破砕粉あるいはその他の研削材
を1種類或いは複数の種類を混合のうえ軟質管に充填
し、この内部を伸線加工した長尺線材を通過させる時、
軟質管外部から局部的にしかも複数の箇所に断続的な圧
力をかけて前記研削材等との接触により引抜用潤滑剤被
膜を除去する工程を有することを特徴とする。 【0010】さらに、前記の本発明に係る第二の長尺伸
線材加工方法は、前述の第二の長尺線材潤滑剤除去装置
で実施されるような引抜用潤滑剤被膜を除去する工程で
あって、研削性のある植物の破砕粉あるいはその他の研
削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ相互に対向
するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工
した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のロー
ラに圧力をかけて挟持し研削材等と接触させ、引抜速度
よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進
行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の
表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する工程を有す
ることを特徴とする。これらの発明もいずれも長尺伸線
材および環境にも優しいという利点がある。 【0011】 【発明の実施の形態】ここで、本発明において用いる各
種の研削性のある植物の破砕粉、セラミックス粉、ガラ
ス粉、非鉄粉その他の研削材等の粉粒体は、その形状は
問わない。セラミックス粉としては、アルミナ、ジルコ
ニア、アランダムなど様々な種類を用いることができ
る。粉粒体が多角形状の場合、潤滑剤落しや異物除去に
好適である。これら粉粒体の粒径は限定するものではな
いが、長尺伸線材の表面に残存した被膜厚やワーク径等
との相関により決まる。なお、粉粒体は異種類の粉粒体
が混合されているものでも良い。たとえば、粒径は小さ
い粒径に大きい粒径が混じったり、3種類以上の大きさ
の粒径が混じっていても良い。また、形状についても多
角形状のものと球形のものを混合させても良い。材質に
ついても、同材質でなく異種材質、あるいは軟質かつ弾
性のあるものを硬度の高い多角形状の粉粒体を混合させ
ても良い。 【0012】なお、本発明において用いる籾殻、椋葉、
木賊等の植物の破砕粉またはこれらの混合物は軟質性の
研削材であり、これらの研削材は長尺伸線材の表面をい
わゆる軽度な表面仕上げや付着物の除去をするのに適し
ている。またなお、本発明において用いる、セラミック
ス粉、ガラス粉、非鉄金属粉は、硬質性の研削材であ
り、これらの研削材は、長尺伸線材の酸化スケール落と
し、錆落とし、異物除去、バリ取り、丸み付けなど強力
な加工に適している。 【0013】本発明において長尺伸線材とは、断面形状
が円、概略円形、角、異形などの長尺品をいう。その材
質は鋼、軽合金、複合材などその材質は問わない。ま
た、この発明に好適な長尺伸線材は、その断面形状が同
じで、かつ、軸方向に段差面がないものである。特に圧
力をかける場合には、軸方向に段差面がある長尺品のと
きには、進行方向の陰にある凹部には、粉粒体が溜まっ
てしまい、表面処理ができなくなるからである。 【0014】本発明においてはいずれも潤滑剤落しに特
徴があるため、この点について詳細に説明する。本発明
に係る長尺伸線材加工、長尺伸線材熱処理において潤滑
剤落しとは、主として引抜用潤滑剤被膜の除去をいう
が、付随して異物や金属被膜の除去がされる場合も含む
ものである。本発明に係る長尺伸線材のメッキ・表面被
覆処理ラインにおいて潤滑剤落しとは、引抜用潤滑剤被
膜の除去のみならずメッキや表面被覆に好適な表面荒ら
し等を含むものである。本発明に係る長尺伸線材の異種
金属複合線材製造ラインにおいて潤滑剤落しとは、引抜
用潤滑剤被膜の除去のみならず異種金属の複合線に好適
な表面荒らし等各種の前処理表面加工を含むものであ
る。 【0015】本発明に係る第一の長尺伸線材加工ライン
および第一の長尺伸線材加工方法の潤滑剤落しにおいて
用いる軟質管とは、粉粒体を長尺伸線材とのあいだに保
持でき長尺伸線材を通過させるときに発生する摩擦力を
支える強度があれば、その大きさや形状、その材質は問
わない。ただし、伸縮可能な軟質管が好ましい。軟質管
であれば、確実に長尺伸線材に、粉粒体を介して外から
の力を加えることができるためである。また、軟質管の
両端には開口がありこの部分より長尺伸線材が挿入ある
いは引き出しされる。この場合、粉粒体が長尺伸線材と
の摩擦により、微細化し摩滅あるいは減容した場合は前
述の開口あるいは該開口の近傍に設けた開口より粉粒体
を軟質管内に補充する。 【0016】一方、軟質管で発生した微粉や長尺伸線材
から除去された異物等は長尺伸線材出側の開口あるいは
該開口の近傍に設けた図示しない開口より管外に排出さ
れ、図示しない集塵機に吸引される。前述の挿入側の開
口より、管内に低温の不活性ガス等を加えて粉粒体の摩
擦熱を低下させてもよい。 【0017】また、処理する長尺伸線材を複数本一度に
前記粉粒体を入れた装置内を通過させることも可能であ
る。この場合、容器に2対あるいは複数対の開口を設け
るようにする。後者の発明は単数線を処理する。 【0018】一方、本発明に係る第二の長尺伸線材加工
ラインおよび第二の長尺伸線材加工方法の潤滑剤落しに
用いるローラは、弾性を有していて研削材を長尺伸線材
との間で保持でき、かつ長尺伸線材を通過させるときに
発生する摩擦力に耐えることができる強度を備え、さら
に、電動機によって回転可能なものであれば、大きさ、
形状、材質は問わない。 【0019】なお、本発明において2個以上のローラが
長尺伸線材を挟持する力の大きさは、長尺伸線材を挟持
するローラが研削材を介在させて長尺伸線材に対して回
転可能なものである。また、前記長尺伸線材を移動させ
るとともに前記ローラの周縁速度を前記長尺伸線材の移
動速度より速くまたは遅くなるようにして前記ローラを
回転させるこれにより、前記研削材を前記長尺伸線材に
対して相対的に移動させ長尺伸線材を摩擦して前記長尺
伸線材を表面加工する。 【0020】なお、本発明に用いる研削材の大きさは、
長尺伸線材の断面寸法などとの相関関係により決まるも
のであるが、粒径が0.02〜2.50mmである場合
には、軟質管への供給が容易であり、しかも、長尺伸線
材表面の異物除去に優れている。また、弾性ローラを加
湿することにより、表面加工の機能を高めることができ
る。 【0021】またなお、本発明においては基本的には長
尺伸線材を対向する2方向から押圧して把持するもので
あるが、3方向から押圧して把持するようにしてもよ
い。また、ほぼ一様の表面加工を期待したにもかかわら
ず、充分でない場合には、長尺伸線材を中心にして押圧
位置を所要角度変位させた位置で再度表面加工を行うよ
うにしてもよい。 【0022】さらに、いずれの長尺伸線材加工ラインお
よび長尺伸線材加工方法の発明においても、処理前後の
長尺伸線材の線径或は巾・高さ等の主要寸法をレーザー
等を使用してインラインで測定し、その測定値差が管理
範囲内に常時入るよう加工度を管理することも可能であ
る。 【0023】 【実施例1】以下、図面に基づき発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例の一例である。処理ワークの
長尺伸線材の素材段階の表面を清浄化する図示しない表
面酸化スケール・錆除去装置、潤滑剤被膜装置があり、
後続の装置として、引抜機1、張力調整装置2、長尺伸
線材寸法測定装置或は清浄度測定装置3、潤滑剤除去装
置4、巻取り機5がある。 【0024】ここで、潤滑剤被膜装置4とは引抜機や圧
延機により引抜加工或は圧延加工されるワーク表面に加
工時の潤滑目的に潤滑剤を塗布或は付着或は潤滑性能を
備えた被膜を化成処理により生成する機能を有する装置
をいう。引抜機1とは素線材を穴ダイス等に通過させて
引抜くことにより、素線材の断面を細くする加工装置で
ある。張力調整装置2は引抜機1と下記の詳述する潤滑
剤除去装置4或は該潤滑剤除去装置4と巻取り機5の中
間にあって、長尺伸線材の張力を一定に保持する目的で
組込まれている。 【0025】また、長尺伸線材の寸法測定装置3とは加
工後の外寸を測定する装置で、図示しない制御装置に接
続され、加工の状況を常時監視する測定器である。ま
た、清浄度測定装置3は伸線された長尺線材の表面の明
度を測定する装置である。巻取り機5とは上述した特徴
のある潤滑剤除去装置4により処理された長尺伸線材を
巻き取る装置である。 【0026】ここで、本発明に用いる潤滑剤除去装置4
について説明する。図2、図3において、外側管容器1
1の内部には軟質部12を単数有しており、該外側管容
器11の外面には押圧手段13には一対の押え14を連
結棒15にて揺動させる駆動源であるシリンダ16が取
付いている。該連結棒15の先端には押え14が回転可
能に支持されており、他端は連結棒15を介してシリン
ダ15のロッド16Aに連結されている。なお、連結棒
15の中間には支持軸17があり、シリンダ15のロッ
ド16Aが出入りすることにより、連結棒15は支持軸
17を支点に揺動し、それぞれの押え14は外側管容器
11に設けられた貫通した穴18を通り軟質部12の外
周面を双方で挟むように圧縮するよう構成されている。
押え14の形状は軟質部12が極端曲げられること無
く、しかも軟質部12内の研削材Sが流動し易いような
曲線を成した該円柱状のものが好ましい。軟質部12は
1対の押え14,14により圧縮するが、複数対の押え
14,14により圧縮してもよい。 【0027】図3は外側管容器11、管容器13、押え
14、14の位置形態を示すもので、押え2対の場合は
双方が直交するよう配置されている。押え14,14が
複数対の場合は長尺伸線材Wの外周を均等に分割した位
置に配置するのが望ましい。軟質部12は管形状である
が外部から加圧されると容易に変形する。しかし加圧方
向に対して概直角方向に引張られた場合は変形あるいは
伸びが著しく少ない材料で構成されている。両端は該軟
質部12の内径と同等あるいは小さい開口部を備えた外
側管容器11の内壁11Aに同芯状に隙間無く固定され
ている。なお、該軟質部12の一端には図示しない供給
装置から気体或は液体を伴なった粉粒体を流入させる開
口19があり、他端には気体或は液体をともなった粉粒
体を排出する開口20がある。開口20は図示しない回
収装置や気体や液体を吸引する装置に連通している。内
壁11Aに設けた貫通穴には案内筒21があり、長尺伸
線材Wの初期の搬入を容易になる構造を成している。 【0028】図1に基づき発明の作用を説明する。処理
ワークとしての長尺伸線材Wが加工ラインに搬入される
と、錆除去装置により、素材の表面酸化スケールの表面
を清浄化する。次いで引抜機1による伸線が円滑にでき
るように、潤滑剤被膜装置では、例えば、ワーク表面に
加工時の潤滑目的に潤滑剤を塗布・付着或は潤滑性能を
備えた被膜を化成処理により生成して潤滑剤が長尺伸線
材に被覆される。続いて引抜機1によって、素線材を穴
ダイス等に通過させて引抜くことにより、素線材の断面
を細くする。そして、引抜機1と潤滑剤除去装置4或は
該潤滑剤除去装置4と巻取り機5の中間に位置する張力
調整装置2により長尺伸線材の張力が調整されている。
その後、長尺伸線材の寸法測定装置或は清浄度測定装置
3により、長尺伸線材寸法又は清浄度を測定して、潤滑
剤除去装置4の加工量を変化させて潤滑剤除去装置4を
通過させ、最終的に巻取り機5により加工された長尺伸
線材を巻き取る。 【0029】ここで、潤滑剤除去装置の作動詳細を説明
する。図2、図3に示した構成において、明する。ま
ず、長尺伸線材Wを、案内筒21、内壁11Aの貫通
口、軟質管12内および内壁11Aを順に進入させてこ
れらを貫通させる。次いで、研削材給排出手段により開
口19から粉粒体状の研削材Sを軟質管12に供給して
軟質管12内に充填させるとともに開口20から自由に
排出可能にし、続いて、押圧手段13・13のシリンダ
16を伸長作動して押圧手段13・13の押え14・1
4により軟質管12の外面および研削材Sの一部を押圧
する。この場合、シリンダ13の伸長による研削材Sに
対する押圧力は、牽引時に長尺伸線材Wが移動可能とな
る範囲内であって長尺伸線材Wの表面加工目的に対応し
た大きさにしてある。この状態の下に、図示しない慣用
の牽引手段により長尺伸線材Wを下方へ牽引すると、長
尺伸線材Wは研削材Sによって潤滑剤が除去されること
となる。そして、長尺伸線材Wから削り取られた不純物
は研削材Sと一緒に開口20から排出される。以上の説
明から明らかなように、本発明は長尺伸線材の全周を多
角形かつ長尺伸線材の表面硬度より硬い或は柔らかい粉
粒体で包み、長尺伸線材の表面に選択的に押付けて保持
する。この状態で長尺伸線材の表面を研削するので、有
機溶剤、アルカリ、酸等の洗浄液を用いて表面を清浄化
する方法に比較し、低コスト、少ないエネルギーで長尺
伸線材の表面に残存した潤滑剤被膜を除去することがで
きる。また、研削材は粉粒体であるため表面を清浄化す
る長尺伸線材の断面サイズに制限が無く小サイズのもの
まで表面清浄が可能である。 【0030】 【実施例2】図4に示す実施例2は長尺伸線材の熱処理
ラインに潤滑剤除去装置4を組込んだ事例を示す。潤滑
剤除去装置4の後続装置として熱処理装置6があり、そ
の後続として巻取り機5がある。そして、前記潤滑剤除
去装置4は、アランダム粉の研削材Sを複数の種類を混
合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこの
ローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引
抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接
触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件
で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転さ
せ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除
去する装置である。 【0031】以下、前記潤滑剤除去装置4の詳細を説明
する。図5に示すように、本表面加工装置は、長尺伸線
材としての長尺伸線材Wを相互に対向して挟持可能な2
個の弾性ローラ101・101と(図6参照)、2個の
弾性ローラ101・101を相互に接近・離隔する接近
離隔手段102と(図6参照)、弾性ローラ101・1
01を回転させる回転手段103と、前記弾性ローラ1
01・101間に粉粒体状の研削材を吹き込む研削材投
入手段としてのノズル104・104(図6参照)と、
前記弾性ローラ101・101の長手方向へ前記長尺伸
線材を往復移動させる往復動手段105・106と、で
構成してある。なお、前記弾性ローラ101は、図8に
示すように、回転軸と同一方向へ延びる多数の研削材保
持用溝107・107が周縁面にほぼ等間隔をおいて刻
設してある。 【0032】また、前記接近離隔手段102は、図6お
よび図7に示すように、固定配設された箱体状の支持フ
レーム108に、図6において左右に対向しかつ支持軸
109・109を介して上下回動自在に支持されさらに
上部に前記2個の弾性ローラ101・101が回転軸1
10・110を介してそれぞれ回転自在に装着されたロ
ーラ支持部材111・111と、図6において前記支持
軸109・109の前端に上端が嵌着されかつ相互にハ
字状を成す2個のアーム112・112と、前記支持フ
レーム108に装着され前記2個のアーム112・11
2の下部を内側に付勢する圧縮コイルばね113・11
3と、前記2個のアーム112・112の下部にそれぞ
れ軸支されたガイドローラ114・114と、前記支持
フレーム108における前記2個のガイドローラ114
・114間の真下位置に装着された上向きのシリンダ1
15と、シリンダ115のピストンロッドの先端に嵌着
されかつ前記2個のガイドローラ114・114間に位
置する楔116と、で構成してあって、前記シリンダ1
15の伸縮作動による楔116の昇降により、前記2個
の弾性ローラ101・101は支持軸109・109を
支点にして相互に接近離隔するようになっている。 【0033】また、前記回転手段103は、図7に示す
ように、前記回転軸110・110の各左端に嵌着され
たギヤ117と、前記支持軸109・109の各左端に
嵌着されたピニオン118と、前記支持軸109・10
9のうち一方の支持軸109の左端に嵌着された鎖車1
19と、別途固定配設された減速機付き電動機120
と、減速機付き電動機120の出力軸に嵌着された鎖車
121と、前記2個の鎖車119・121間に掛け渡さ
れた無端ローラチェーン122と、で構成してある。そ
して、前記ピニオン118・118同士は相互に噛み合
っていて、減速機付き電動機120の駆動により前記2
個の弾性ローラ101・101は図6で示すようにそれ
ぞれ内側方向へ回転するようになっている。 【0034】また、前記往復動手段105・106は、
図5に示すように、前記接近離隔手段102を間に置い
て上下に配設してあって、往復動手段105・106の
それぞれは、軸着されて長尺伸線材Wを挟持した状態で
下方へ誘導する一対のローラ123・123と、左右に
揺動自在に支持され前記一対のローラ123・123を
軸着した揺動フレーム124と、リンク125と回転板
126を備えて回転板126の回転によるクランク運動
により前記揺動フレーム124および前記一対のローラ
123・123を左右方向へ揺動させる揺動手段126
と、で構成してある。 【0035】なお、図6に示すように、前記2個の弾性
ローラ101・101にはこれらを加湿する加湿手段1
27・127がそれぞれ付設してある。またなお、図7
に示すように、前記箱体状の支持フレーム108の底部
には図示しない吸引手段と連通して、支持フレーム10
8内に溜まった研削材を吸引回収する回収装置(図示せ
ず)の吸引管128が接続してある。 【0036】次に、このように構成した装置によって長
尺伸線材Wを表面加工する手順について説明する。ま
ず、長尺伸線材Wを上段の往復動手段105における一
対のローラ123・123間、2個の弾性ローラ101
・101間および下段の往復動手段106における一対
のローラ123・123間を順次に通過させるととも
に、上・下段の往復動手段105・106の二対のロー
ラ123・123によってそれぞれ支持し、続いて、図
示しない上・下段の牽引手段によって長尺伸線材Wを下
方へ牽引するとともに、上・下段の往復動手段105・
106の揺動手段126・126によって長尺伸線材W
を弾性ローラ101・101の幅方向へ往復移動させ
る。なお、長尺伸線材Wを弾性ローラ101・101の
幅方向へ往復移動させることにより、弾性ローラ101
・101の周縁面の局部的な消耗を押さえることができ
る。 【0037】この状態の下に、シリンダ115の伸長作
動による楔116の上昇により、2個の弾性ローラ10
1・101が支持軸109・109を支点にして相互に
接近して、図9に示すように、弾性ローラ101・10
1によって長尺伸線材Wを所要の大きさの力で挟持し、
続いて、回転手段103の減速機付き電動機120を駆
動して弾性ローラ101・101の周縁速度を長尺伸線
材Wの移動速度より速くまたは遅くなるようにして弾性
ローラ101・101を矢印方向へ回転させ、かつ、弾
性ローラ101・101間にノズル104・104から
粉粒体状の研削材S・Sを吹き込む。 【0038】すると、弾性ローラ101・101は、周
縁のうち相互に接触する部分が変形して長尺伸線材Wの
形状に順応し、これに伴い、弾性ローラ101・101
が長尺伸線材Wに対して比較的長く覆い被さる状態にな
り、しかも、研削材S・Sが弾性ローラ101・101
の溝107・107内に一定時間保持され、さらに、加
湿手段127・127による弾性ローラ101・101
の加湿によって研削材S・Sの弾性ローラ101・10
1への付着が確実に行われ、この結果、弾性ローラ10
1・101によって研削材S・Sは長尺伸線材Wに対し
て相対的に移動され長尺伸線材Wを摩擦し、表面加工す
ることとなる。そして、ノズル104・104から吹込
み後支持フレーム108内に溜まった研削材S・Sは吸
引管128によって吸引回収される。 【0039】以上の説明から明らかなように、本発明は
研削材を相互に対向するローラ間に供給し、さらにこの
ローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引
抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材等と
接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条
件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転
させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を
除去する乾式方法であるため、有機溶剤、アルカリ、酸
等の洗浄液を用いて表面を清浄化する方法に比較し、安
全かつコンパクトであることから生産現場における設備
費の低減、省スペース化に大きな効果があるなど、熱処
理加工に好適である。 【0040】 【実施例3】図10に示す実施例3は長尺伸線材のメッ
キ或は表面被膜処理ラインに潤滑剤除去装置4を組込ん
だ事例を示す。潤滑剤除去装置4の後続装置としてメッ
キ或は表面被膜処理装置7があり、その後続として巻取
り機5がある。このラインの作動の特徴については、長
尺伸線材の潤滑剤等の除去をする点で実施例1・実施例
2と共通であるから省略する。 【0041】 【実施例4】図11に示す実施例4は長尺伸線材に異種
材料を接合或は複合処理ラインに潤滑剤除去装置4を組
込んだ事例を示す。潤滑剤除去装置4の後続装置として
異種材料の接合或は複合処理装置8があり、その後続と
して巻取り機5がある。このラインの作動の特徴につい
ても、長尺伸線材の潤滑剤等の除去をする点で実施例1
・実施例2と共通であるから省略する。 【0042】実施例3及び実施例4の効果を合わせて述
べる。長尺伸線材の表面に残存した引抜用潤滑被膜剤を
除去するとともに、後工程に必要な表面あらさを形成す
ることがインラインで可能であるため、メッキ或は樹脂
或は塗装等を被覆する場合、異種材料を接着或は接合さ
せる場合、長尺伸線材の表面に関する前処理工程の装置
として使用でき、従来技術を適用したラインに比較しコ
ンパクト、安い設備費等の特長があり、生産コストに寄
与するところが大である。 【0043】なお、長尺伸線材加工ライン、長尺伸線材
熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライ
ン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン及び長尺
伸線材加工方法における各潤滑剤除去装置4としては、
実施例1に示した方式と実施例2に示した方式を適宜選
択して用いることができる。 【0044】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は長尺伸線材の全周を多角形かつ長尺伸線材の表面硬度
より硬い或は柔らかい粉粒体で包み、長尺伸線材の表面
に選択的に押付けて保持する。この状態で長尺伸線材の
表面を研削するので、水、温水、有機溶剤、アルカリ、
酸等の洗浄液を用いて表面を清浄化する方法に比較し、
低コスト、少ないエネルギーで長尺伸線材の表面に残存
した潤滑剤被膜を除去することができる。さらに、粉粒
体で表面を清浄化する方法であるため、同断面形状をし
た長尺伸線材の断面サイズに制限が無く小サイズのもの
まで表面清浄が可能である。この発明は研削材の加熱不
要であるため有機溶剤、酸使用時に比較し電力量等を著
しく削減できる。例えば実施例によれば、酸洗法に比較
して1/10以下の電力で仕上げを得ることができた。
また、処理される長尺伸線材と粉粒体の選択的な押付け
が長尺伸線材の断面中心に向かって複数の箇所から圧力
を加えるため長尺伸線材の外周に関する研削はムラが無
く高品質な仕上げができる。従って、本発明の加工ライ
ンで処理された長尺伸線材の表面は潤滑剤の残存が無
く、後工程で悪影響を与えない高品質な仕上げ表面を提
供する。更に本表面処理法は必要エネルギー、ランニン
グコスト、安全、環境面でも著しい効果をもたらすもの
である。本発明の方法を熱処理工程の前工程に適用した
場合、本発明が乾式方法であるため揮発性の薬液や水を
使用する従来の方法に比較し、安全かつコンパクトであ
ることから生産現場における設備費の低減、省スペース
化に大きな効果がある。また、本発明の装置を複数組合
わせ、さらに使用する研削材の種類、粒度を変えること
により、長尺伸線材の表面に残存した引抜用潤滑被膜剤
を除去するとともに、後工程に必要な表面あらさを形成
することがインラインで可能であるため、メッキ或は樹
脂或は塗装等を被覆する場合、異種材料を接着或は接合
させる場合、長尺伸線材の表面に関する前処理工程の装
置として使用でき、従来技術を適用したラインに比較し
コンパクト、安い設備費等の特長があり、生産コストに
寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の長尺伸線材加工ラインの実施例の構成
例である。 【図2】本発明に用いる潤滑剤除去装置の構成を示す概
要図である。 【図3】本発明に用いる潤滑剤除去装置の構成を示す概
要図である。 【図4】本発明の長尺伸線材熱処理ラインの実施例の構
成例である。 【図5】本発明に用いる潤滑剤除去装置を示す一部分面
正面図である。 【図6】図5の主要部の右側面図である。 【図7】図6のA−A断面図である。 【図8】本発明に用いる潤滑剤除去装置における主要部
材である弾性ローラの図面であって、イは正面図、ロは
右側面図である。 【図9】図6において線材を表面加工する時の作動を説
明する説明図である。 【図10】本発明の長尺伸線材のメッキ或は表面被膜処
理ラインの構成例である。 【図11】本発明の長尺伸線材の異種材料を接合或は複
合処理ラインの構成例である。 【符号の説明】 1 引抜機 2 張力調整装置 3 長尺伸線材寸法測定装置或は清浄度測定装置 4 潤滑剤除去装置 5 巻取り機 6 熱処理装置 7 表面被膜処理装置 8 異種材料の接合或は複合処理装置 11 外側管容器 12 軟質管 13 押圧手段 15 連結棒 16 シリンダ 17 支持軸 101弾性ローラ 122接近離隔手段 123回転手段 124ノズル 125;126往復動手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】引抜機の線材巻取りドラムから搬出された
    引抜伸線された長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤
    被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の
    前方あるいは後方の少なくとも一方に線材の張力を一定
    に保つ張力調整装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落
    しをした線材を巻き取る巻取り機と、を備えた長尺伸線
    材加工ラインであって、 前記前記潤滑剤除去装置は、籾殻、ムク葉、木賊その他
    の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス
    粉、ガラス粉、非鉄粉その他の研削材を1種類或いは複
    数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸線
    加工した線材を通過させる時、軟質管外部から局部的に
    しかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材等
    との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去することを特徴
    とする長尺伸線材加工ライン。 【請求項2】 前記潤滑剤除去装置が、伸縮可能な軟
    質管の一方から空気あるいはガスを吸引し管内を通過さ
    せて長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜を除去する表面処理
    装置を組込んだことを特徴とする請求項1に記載の長尺
    伸線材加工ライン。 【請求項3】 前記潤滑剤除去装置が、伸縮可能な軟
    質管の一方から空気あるいはガスを吸引し、管内を通過
    させながら、被加工物の挿入側の他開口から管内の充填
    材と同じ材質の新品或いは不純物を含まない使用中の充
    填材を補給し、また、被加工物の搬出側の開口から管内
    で摩滅した充填材や剥離物を排出する、長尺伸線材の引
    抜用潤滑剤被膜を除去する表面処理装置を組込んだこと
    を特徴とする請求項1に記載の長尺伸線材加工ライン。 【請求項4】 前記潤滑剤除去装置が、研削ユニット
    を長尺伸線材に相対的に移動或は往復移動或は回転させ
    る、長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜を除去する装置であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の長尺伸線材加工ラ
    イン。 【請求項5】 引抜機の線材巻取りドラムから搬出さ
    れた引抜伸線された長尺線材の表面に付着した引抜用潤
    滑剤被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装
    置の前方あるいは後方の少なくとも一方に線材の張力を
    一定に保つ張力調整装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑
    剤落しをした線材を巻き取る巻取り機と、を備えた長尺
    伸線材加工ラインであって、 前記潤滑剤落とし装置は、籾殻、ムク葉、木賊等研削性
    のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス
    粉、非鉄粉、等の研削材を1種類或いは複数の種類を混
    合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこの
    ローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引
    抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接
    触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件
    で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転さ
    せ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除
    去することを特徴とする長尺伸線材加工ライン。 【請求項6】 前記潤滑剤除去装置の研削ユニットを
    複数組組合わせる場合に使用する研削材の種類、粒度を
    変えて長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜を除去する表面処
    理装置を引抜機の後工程後に組込んだことを特徴とする
    請求項1又は請求項5に記載の長尺伸線材加工ライン。 【請求項7】 前記潤滑剤除去装置の前方若しくは後
    方の少なくとも一方に、長尺伸線材の線径、巾・高さの
    測定装置又は清浄度測定装置の少なくとも一方を組込ん
    だことを特徴とする請求項1、請求項5、請求項6のい
    ずれかに記載の長尺伸線材加工ライン。 【請求項8】 前記潤滑剤除去装置が前記長尺伸線
    材の線径、巾・高さの測定装置又は清浄度測定装置の少
    なくとも一方によって長尺伸線材についての線径、巾・
    高さあるいは清浄度を観察し、その測定値差あるいはそ
    の清浄度差により潤滑剤除去装置の加工量を変化させる
    機能を備えたことを特徴とする請求項1、請求項5、請
    求項6、請求項7のいずれかに記載の長尺伸線材加工ラ
    イン。 【請求項9】 請求項8に記載の長尺伸線材加工ラ
    インを長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜の除去を目的に熱
    処理工程前に組込んだことを特徴とする長尺伸線材熱処
    理ライン。 【請求項10】 請求項8に記載の長尺伸線材加工ラ
    インを長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜の除去を目的にメ
    ッキ工程前に組込んだことを特徴とする長尺伸線材のメ
    ッキ・表面被覆処理ライン。 【請求項12】 請求項8に記載の長尺伸線材加工ラ
    インを長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜の除去を目的に長
    尺伸線材の異種金属複合工程前に組込んだことを特徴と
    する長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン。 【請求項13】引抜機で引抜伸線された引抜用潤滑剤被
    膜が表面に付着した長尺線材を線材巻取りドラムから搬
    出する工程と、 該長尺線材を潤滑剤除去装置に搬入して引抜用潤滑剤被
    膜を除去する工程であって、籾殻、ムク葉、木賊その他
    の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス
    粉、ガラス粉、非鉄粉その他の研削材を1種類或いは複
    数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸線
    加工した長尺線材を通過させる時、軟質管外部から局部
    的にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削
    材等との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去する工程
    と、潤滑剤落しをした長尺線材を巻き取る巻取り工程
    と、を備えたことを特徴とする長尺伸線材加工方法。 【請求項14】 引抜機で引抜伸線された引抜用潤滑
    剤被膜が表面に付着した長尺線材を線材巻取りドラムか
    ら搬出する工程と、 該長尺線材を潤滑剤除去装置に搬入して引抜用潤滑剤被
    膜を除去する工程であって、籾殻、ムク葉、木賊その他
    の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス
    粉、ガラス粉、非鉄粉その他の研削材を1種類或いは複
    数の種類を混合のうえ相互に対向するローラ間に供給
    し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線
    させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟
    持し研削材等と接触させ、引抜速度よりローラの周速が
    遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は
    反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜
    用潤滑剤被膜を除去する工程と、潤滑剤落しをした長尺
    線材を巻き取る巻取り工程と、を備えたことを特徴とす
    る長尺伸線材加工方法。
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