JP4300505B2 - 長尺伸線材加工ライン、長尺伸線材熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン及び長尺伸線材加工方法 - Google Patents

長尺伸線材加工ライン、長尺伸線材熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン及び長尺伸線材加工方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断面形状が円、概略円形、角あるいは多角形の長尺伸線材の表面に残存した引抜用潤滑剤被膜の除去や異物除去などに関するもので、粉粒体を用いて表面を清浄化等する表面処理装置を組込んだ伸線材加工ラインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、長尺伸線材の加工ラインにおいて、引抜用潤滑剤被膜の除去や異物の除去などは、後工程の処理内容により
水、温水、有機溶剤やアルカリ或は酸などを一般に適用して表面の清浄化処理をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの処理装置は機体寸法も大きく、工業水を多量に使うえ公害対策費、例えば廃棄物の処理費等が高く、地球環境にも悪影響を与えていることが明確であり、これらを改善したいと願う企業が増加している。
【0004】
本発明は前述の問題を解決するもので、環境問題を引き起こすこと無く、しかも熟練を要しない線材表面を清浄化する表面処理装置を組込んだ伸線材加工ライン及びこのラインを用いた様々な線材処理ラインを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、この発明における第一の伸線材加工ラインは、引抜機の線材巻取りドラムから搬出された引抜伸線された長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の前方あるいは後方の少なくとも一方に線材の張力を一定に保つ張力調整装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を巻き取る巻取り機と、を備えた長尺伸線材加工ラインであって、
前記潤滑剤除去装置は、籾殻、ムク葉、木賊その他の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉その他の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸線加工した線材を通過させる時、軟質管外部から局部的にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去することを特徴とする。
【0006】
また、前述の目的を達成するために、この発明における第二の伸線材加工ラインは、引抜機の線材巻取りドラムから搬出された引抜伸線された長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の前方あるいは後方の少なくとも一方に線材の張力を一定に保つ張力調整装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を巻き取る巻取り機と、を備えた長尺伸線材加工ラインであって、
前記潤滑剤落とし装置は、籾殻、ムク葉、木賊等研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉、等の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去することを特徴とする。
【0007】
これらの発明はいずれも長尺伸線材および環境にも優しいという利点がある。
【0008】
また、前記の本発明に係る長尺伸線材熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ラインは、上述の第一の潤滑剤被覆を除去する長尺伸線材加工ラインを主な構成として使用する各種長尺伸線材処理ラインである。すなわち、長尺伸線材表面に残存した引抜用潤滑剤被膜が後工程において有害となる場合に、その問題を解決させる潤滑剤被覆を除去する長尺伸線材加工ラインを使用するものであり、上記の問題を有するどの製造ラインにも適用が可能である。
【0009】
さらに、前記の本発明に係る第一の長尺伸線材加工方法は、前述の長尺線材潤滑剤除去装置で実施されるような引抜用潤滑剤被膜を除去する工程であって、研削性のある植物の破砕粉あるいはその他の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸線加工した長尺線材を通過させる時、軟質管外部から局部的にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去する工程を有することを特徴とする。
【0010】
さらに、前記の本発明に係る第二の長尺伸線材加工方法は、前述の第二の長尺線材潤滑剤除去装置で実施されるような引抜用潤滑剤被膜を除去する工程であって、研削性のある植物の破砕粉あるいはその他の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する工程を有することを特徴とする。
これらの発明もいずれも長尺伸線材および環境にも優しいという利点がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明において用いる各種の研削性のある植物の破砕粉、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉その他の研削材等の粉粒体は、その形状は問わない。
セラミックス粉としては、アルミナ、ジルコニア、アランダムなど様々な種類を用いることができる。粉粒体が多角形状の場合、潤滑剤落しや異物除去に好適である。これら粉粒体の粒径は限定するものではないが、長尺伸線材の表面に残存した被膜厚やワーク径等との相関により決まる。なお、粉粒体は異種類の粉粒体が混合されているものでも良い。たとえば、粒径は小さい粒径に大きい粒径が混じったり、3種類以上の大きさの粒径が混じっていても良い。また、形状についても多角形状のものと球形のものを混合させても良い。材質についても、同材質でなく異種材質、あるいは軟質かつ弾性のあるものを硬度の高い多角形状の粉粒体を混合させても良い。
【0012】
なお、本発明において用いる籾殻、椋葉、木賊等の植物の破砕粉またはこれらの混合物は軟質性の研削材であり、これらの研削材は長尺伸線材の表面をいわゆる軽度な表面仕上げや付着物の除去をするのに適している。
またなお、本発明において用いる、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉は、硬質性の研削材であり、これらの研削材は、長尺伸線材の酸化スケール落とし、錆落とし、異物除去、バリ取り、丸み付けなど強力な加工に適している。
【0013】
本発明において長尺伸線材とは、断面形状が円、概略円形、角、異形などの長尺品をいう。その材質は鋼、軽合金、複合材などその材質は問わない。また、この発明に好適な長尺伸線材は、その断面形状が同じで、かつ、軸方向に段差面がないものである。特に圧力をかける場合には、軸方向に段差面がある長尺品のときには、進行方向の陰にある凹部には、粉粒体が溜まってしまい、表面処理ができなくなるからである。
【0014】
本発明においてはいずれも潤滑剤落しに特徴があるため、この点について詳細に説明する。本発明に係る長尺伸線材加工、長尺伸線材熱処理において潤滑剤落しとは、主として引抜用潤滑剤被膜の除去をいうが、付随して異物や金属被膜の除去がされる場合も含むものである。本発明に係る長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ラインにおいて潤滑剤落しとは、引抜用潤滑剤被膜の除去のみならずメッキや表面被覆に好適な表面荒らし等を含むものである。本発明に係る長尺伸線材の異種金属複合線材製造ラインにおいて潤滑剤落しとは、引抜用潤滑剤被膜の除去のみならず異種金属の複合線に好適な表面荒らし等各種の前処理表面加工を含むものである。
【0015】
本発明に係る第一の長尺伸線材加工ラインおよび第一の長尺伸線材加工方法の潤滑剤落しにおいて用いる軟質管とは、粉粒体を長尺伸線材とのあいだに保持でき長尺伸線材を通過させるときに発生する摩擦力を支える強度があれば、その大きさや形状、その材質は問わない。ただし、伸縮可能な軟質管が好ましい。軟質管であれば、確実に長尺伸線材に、粉粒体を介して外からの力を加えることができるためである。
また、軟質管の両端には開口がありこの部分より長尺伸線材が挿入あるいは引き出しされる。この場合、粉粒体が長尺伸線材との摩擦により、微細化し摩滅あるいは減容した場合は前述の開口あるいは該開口の近傍に設けた開口より粉粒体を軟質管内に補充する。
【0016】
一方、軟質管で発生した微粉や長尺伸線材から除去された異物等は長尺伸線材出側の開口あるいは該開口の近傍に設けた図示しない開口より管外に排出され、図示しない集塵機に吸引される。前述の挿入側の開口より、管内に低温の不活性ガス等を加えて粉粒体の摩擦熱を低下させてもよい。
【0017】
また、処理する長尺伸線材を複数本一度に前記粉粒体を入れた装置内を通過させることも可能である。この場合、容器に2対あるいは複数対の開口を設けるようにする。後者の発明は単数線を処理する。
【0018】
一方、本発明に係る第二の長尺伸線材加工ラインおよび第二の長尺伸線材加工方法の潤滑剤落しに用いるローラは、弾性を有していて研削材を長尺伸線材との間で保持でき、かつ長尺伸線材を通過させるときに発生する摩擦力に耐えることができる強度を備え、さらに、電動機によって回転可能なものであれば、大きさ、形状、材質は問わない。
【0019】
なお、本発明において2個以上のローラが長尺伸線材を挟持する力の大きさは、長尺伸線材を挟持するローラが研削材を介在させて長尺伸線材に対して回転可能なものである。また、前記長尺伸線材を移動させるとともに前記ローラの周縁速度を前記長尺伸線材の移動速度より速くまたは遅くなるようにして前記ローラを回転させるこれにより、前記研削材を前記長尺伸線材に対して相対的に移動させ長尺伸線材を摩擦して前記長尺伸線材を表面加工する。
【0020】
なお、本発明に用いる研削材の大きさは、長尺伸線材の断面寸法などとの相関関係により決まるものであるが、粒径が0.02〜2.50mmである場合には、軟質管への供給が容易であり、しかも、長尺伸線材表面の異物除去に優れている。また、弾性ローラを加湿することにより、表面加工の機能を高めることができる。
【0021】
またなお、本発明においては基本的には長尺伸線材を対向する2方向から押圧して把持するものであるが、3方向から押圧して把持するようにしてもよい。また、ほぼ一様の表面加工を期待したにもかかわらず、充分でない場合には、長尺伸線材を中心にして押圧位置を所要角度変位させた位置で再度表面加工を行うようにしてもよい。
【0022】
さらに、いずれの長尺伸線材加工ラインおよび長尺伸線材加工方法の発明においても、処理前後の長尺伸線材の線径或は巾・高さ等の主要寸法をレーザー等を使用してインラインで測定し、その測定値差が管理範囲内に常時入るよう加工度を管理することも可能である。
【0023】
【実施例1】
以下、図面に基づき発明の実施例を説明する。図1は本発明の実施例の一例である。処理ワークの長尺伸線材の素材段階の表面を清浄化する図示しない表面酸化スケール・錆除去装置、潤滑剤被膜装置があり、後続の装置として、引抜機1、張力調整装置2、長尺伸線材寸法測定装置或は清浄度測定装置3、潤滑剤除去装置4、巻取り機5がある。
【0024】
ここで、潤滑剤被膜装置4とは引抜機や圧延機により引抜加工或は圧延加工されるワーク表面に加工時の潤滑目的に潤滑剤を塗布或は付着或は潤滑性能を備えた被膜を化成処理により生成する機能を有する装置をいう。引抜機1とは素線材を穴ダイス等に通過させて引抜くことにより、素線材の断面を細くする加工装置である。張力調整装置2は引抜機1と下記の詳述する潤滑剤除去装置4或は該潤滑剤除去装置4と巻取り機5の中間にあって、長尺伸線材の張力を一定に保持する目的で組込まれている。
【0025】
また、長尺伸線材の寸法測定装置3とは加工後の外寸を測定する装置で、図示しない制御装置に接続され、加工の状況を常時監視する測定器である。また、清浄度測定装置3は伸線された長尺線材の表面の明度を測定する装置である。巻取り機5とは上述した特徴のある潤滑剤除去装置4により処理された長尺伸線材を巻き取る装置である。
【0026】
ここで、本発明に用いる潤滑剤除去装置4について説明する。図2、図3において、外側管容器11の内部には軟質部12を単数有しており、該外側管容器11の外面には押圧手段13には一対の押え14を連結棒15にて揺動させる駆動源であるシリンダ16が取付いている。該連結棒15の先端には押え14が回転可能に支持されており、他端は連結棒15を介してシリンダ15のロッド16Aに連結されている。なお、連結棒15の中間には支持軸17があり、シリンダ15のロッド16Aが出入りすることにより、連結棒15は支持軸17を支点に揺動し、それぞれの押え14は外側管容器11に設けられた貫通した穴18を通り軟質部12の外周面を双方で挟むように圧縮するよう構成されている。押え14の形状は軟質部12が極端曲げられること無く、しかも軟質部12内の研削材Sが流動し易いような曲線を成した該円柱状のものが好ましい。軟質部12は1対の押え14,14により圧縮するが、複数対の押え14,14により圧縮してもよい。
【0027】
図3は外側管容器11、管容器13、押え14、14の位置形態を示すもので、押え2対の場合は双方が直交するよう配置されている。押え14,14が複数対の場合は長尺伸線材Wの外周を均等に分割した位置に配置するのが望ましい。軟質部12は管形状であるが外部から加圧されると容易に変形する。しかし加圧方向に対して概直角方向に引張られた場合は変形あるいは伸びが著しく少ない材料で構成されている。両端は該軟質部12の内径と同等あるいは小さい開口部を備えた外側管容器11の内壁11Aに同芯状に隙間無く固定されている。なお、該軟質部12の一端には図示しない供給装置から気体或は液体を伴なった粉粒体を流入させる開口19があり、他端には気体或は液体をともなった粉粒体を排出する開口20がある。開口20は図示しない回収装置や気体や液体を吸引する装置に連通している。内壁11Aに設けた貫通穴には案内筒21があり、長尺伸線材Wの初期の搬入を容易になる構造を成している。
【0028】
図1に基づき発明の作用を説明する。処理ワークとしての長尺伸線材Wが加工ラインに搬入されると、錆除去装置により、素材の表面酸化スケールの表面を清浄化する。次いで引抜機1による伸線が円滑にできるように、潤滑剤被膜装置では、例えば、ワーク表面に加工時の潤滑目的に潤滑剤を塗布・付着或は潤滑性能を備えた被膜を化成処理により生成して潤滑剤が長尺伸線材に被覆される。続いて引抜機1によって、素線材を穴ダイス等に通過させて引抜くことにより、素線材の断面を細くする。そして、引抜機1と潤滑剤除去装置4或は該潤滑剤除去装置4と巻取り機5の中間に位置する張力調整装置2により長尺伸線材の張力が調整されている。その後、長尺伸線材の寸法測定装置或は清浄度測定装置3により、長尺伸線材寸法又は清浄度を測定して、潤滑剤除去装置4の加工量を変化させて潤滑剤除去装置4を通過させ、最終的に巻取り機5により加工された長尺伸線材を巻き取る。
【0029】
ここで、潤滑剤除去装置の作動詳細を説明する。図2、図3に示した構成において、明する。まず、長尺伸線材Wを、案内筒21、内壁11Aの貫通口、軟質管12内および内壁11Aを順に進入させてこれらを貫通させる。次いで、研削材給排出手段により開口19から粉粒体状の研削材Sを軟質管12に供給して軟質管12内に充填させるとともに開口20から自由に排出可能にし、続いて、押圧手段13・13のシリンダ16を伸長作動して押圧手段13・13の押え14・14により軟質管12の外面および研削材Sの一部を押圧する。
この場合、シリンダ13の伸長による研削材Sに対する押圧力は、牽引時に長尺伸線材Wが移動可能となる範囲内であって長尺伸線材Wの表面加工目的に対応した大きさにしてある。この状態の下に、図示しない慣用の牽引手段により長尺伸線材Wを下方へ牽引すると、長尺伸線材Wは研削材Sによって潤滑剤が除去されることとなる。そして、長尺伸線材Wから削り取られた不純物は研削材Sと一緒に開口20から排出される。
以上の説明から明らかなように、本発明は長尺伸線材の全周を多角形かつ長尺伸線材の表面硬度より硬い或は柔らかい粉粒体で包み、長尺伸線材の表面に選択的に押付けて保持する。この状態で長尺伸線材の表面を研削するので、有機溶剤、アルカリ、酸等の洗浄液を用いて表面を清浄化する方法に比較し、低コスト、少ないエネルギーで長尺伸線材の表面に残存した潤滑剤被膜を除去することができる。また、研削材は粉粒体であるため表面を清浄化する長尺伸線材の断面サイズに制限が無く小サイズのものまで表面清浄が可能である。
【0030】
【実施例2】
図4に示す実施例2は長尺伸線材の熱処理ラインに潤滑剤除去装置4を組込んだ事例を示す。潤滑剤除去装置4の後続装置として熱処理装置6があり、その後続として巻取り機5がある。
そして、前記潤滑剤除去装置4は、アランダム粉の研削材Sを複数の種類を混合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する装置である。
【0031】
以下、前記潤滑剤除去装置4の詳細を説明する。図5に示すように、本表面加工装置は、長尺伸線材としての長尺伸線材Wを相互に対向して挟持可能な2個の弾性ローラ101・101と(図6参照)、2個の弾性ローラ101・101を相互に接近・離隔する接近離隔手段102と(図6参照)、弾性ローラ101・101を回転させる回転手段103と、前記弾性ローラ101・101間に粉粒体状の研削材を吹き込む研削材投入手段としてのノズル104・104(図6参照)と、前記弾性ローラ101・101の長手方向へ前記長尺伸線材を往復移動させる往復動手段105・106と、で構成してある。なお、前記弾性ローラ101は、図8に示すように、回転軸と同一方向へ延びる多数の研削材保持用溝107・107が周縁面にほぼ等間隔をおいて刻設してある。
【0032】
また、前記接近離隔手段102は、図6および図7に示すように、固定配設された箱体状の支持フレーム108に、図6において左右に対向しかつ支持軸109・109を介して上下回動自在に支持されさらに上部に前記2個の弾性ローラ101・101が回転軸110・110を介してそれぞれ回転自在に装着されたローラ支持部材111・111と、図6において前記支持軸109・109の前端に上端が嵌着されかつ相互にハ字状を成す2個のアーム112・112と、前記支持フレーム108に装着され前記2個のアーム112・112の下部を内側に付勢する圧縮コイルばね113・113と、前記2個のアーム112・112の下部にそれぞれ軸支されたガイドローラ114・114と、前記支持フレーム108における前記2個のガイドローラ114・114間の真下位置に装着された上向きのシリンダ115と、シリンダ115のピストンロッドの先端に嵌着されかつ前記2個のガイドローラ114・114間に位置する楔116と、で構成してあって、前記シリンダ115の伸縮作動による楔116の昇降により、前記2個の弾性ローラ101・101は支持軸109・109を支点にして相互に接近離隔するようになっている。
【0033】
また、前記回転手段103は、図7に示すように、前記回転軸110・110の各左端に嵌着されたギヤ117と、前記支持軸109・109の各左端に嵌着されたピニオン118と、前記支持軸109・109のうち一方の支持軸109の左端に嵌着された鎖車119と、別途固定配設された減速機付き電動機120と、減速機付き電動機120の出力軸に嵌着された鎖車121と、前記2個の鎖車119・121間に掛け渡された無端ローラチェーン122と、で構成してある。そして、前記ピニオン118・118同士は相互に噛み合っていて、減速機付き電動機120の駆動により前記2個の弾性ローラ101・101は図6で示すようにそれぞれ内側方向へ回転するようになっている。
【0034】
また、前記往復動手段105・106は、図5に示すように、前記接近離隔手段102を間に置いて上下に配設してあって、往復動手段105・106のそれぞれは、軸着されて長尺伸線材Wを挟持した状態で下方へ誘導する一対のローラ123・123と、左右に揺動自在に支持され前記一対のローラ123・123を軸着した揺動フレーム124と、リンク125と回転板126を備えて回転板126の回転によるクランク運動により前記揺動フレーム124および前記一対のローラ123・123を左右方向へ揺動させる揺動手段126と、で構成してある。
【0035】
なお、図6に示すように、前記2個の弾性ローラ101・101にはこれらを加湿する加湿手段127・127がそれぞれ付設してある。またなお、図7に示すように、前記箱体状の支持フレーム108の底部には図示しない吸引手段と連通して、支持フレーム108内に溜まった研削材を吸引回収する回収装置(図示せず)の吸引管128が接続してある。
【0036】
次に、このように構成した装置によって長尺伸線材Wを表面加工する手順について説明する。まず、長尺伸線材Wを上段の往復動手段105における一対のローラ123・123間、2個の弾性ローラ101・101間および下段の往復動手段106における一対のローラ123・123間を順次に通過させるとともに、上・下段の往復動手段105・106の二対のローラ123・123によってそれぞれ支持し、続いて、図示しない上・下段の牽引手段によって長尺伸線材Wを下方へ牽引するとともに、上・下段の往復動手段105・106の揺動手段126・126によって長尺伸線材Wを弾性ローラ101・101の幅方向へ往復移動させる。なお、長尺伸線材Wを弾性ローラ101・101の幅方向へ往復移動させることにより、弾性ローラ101・101の周縁面の局部的な消耗を押さえることができる。
【0037】
この状態の下に、シリンダ115の伸長作動による楔116の上昇により、2個の弾性ローラ101・101が支持軸109・109を支点にして相互に接近して、図9に示すように、弾性ローラ101・101によって長尺伸線材Wを所要の大きさの力で挟持し、続いて、回転手段103の減速機付き電動機120を駆動して弾性ローラ101・101の周縁速度を長尺伸線材Wの移動速度より速くまたは遅くなるようにして弾性ローラ101・101を矢印方向へ回転させ、かつ、弾性ローラ101・101間にノズル104・104から粉粒体状の研削材S・Sを吹き込む。
【0038】
すると、弾性ローラ101・101は、周縁のうち相互に接触する部分が変形して長尺伸線材Wの形状に順応し、これに伴い、弾性ローラ101・101が長尺伸線材Wに対して比較的長く覆い被さる状態になり、しかも、研削材S・Sが弾性ローラ101・101の溝107・107内に一定時間保持され、さらに、加湿手段127・127による弾性ローラ101・101の加湿によって研削材S・Sの弾性ローラ101・101への付着が確実に行われ、この結果、弾性ローラ101・101によって研削材S・
Sは長尺伸線材Wに対して相対的に移動され長尺伸線材Wを摩擦し、表面加工することとなる。そして、ノズル104・104から吹込み後支持フレーム108内に溜まった研削材S・Sは吸引管128によって吸引回収される。
【0039】
以上の説明から明らかなように、本発明は研削材を相互に対向するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する乾式方法であるため、有機溶剤、アルカリ、酸等の洗浄液を用いて表面を清浄化する方法に比較し、安全かつコンパクトであることから生産現場における設備費の低減、省スペース化に大きな効果があるなど、熱処理加工に好適である。
【0040】
【実施例3】
図10に示す実施例3は長尺伸線材のメッキ或は表面被膜処理ラインに潤滑剤除去装置4を組込んだ事例を示す。潤滑剤除去装置4の後続装置としてメッキ或は表面被膜処理装置7があり、その後続として巻取り機5がある。
このラインの作動の特徴については、長尺伸線材の潤滑剤等の除去をする点で実施例1・実施例2と共通であるから省略する。
【0041】
【実施例4】
図11に示す実施例4は長尺伸線材に異種材料を接合或は複合処理ラインに潤滑剤除去装置4を組込んだ事例を示す。潤滑剤除去装置4の後続装置として異種材料の接合或は複合処理装置8があり、その後続として巻取り機5がある。このラインの作動の特徴についても、長尺伸線材の潤滑剤等の除去をする点で実施例1・実施例2と共通であるから省略する。
【0042】
実施例3及び実施例4の効果を合わせて述べる。長尺伸線材の表面に残存した引抜用潤滑被膜剤を除去するとともに、後工程に必要な表面あらさを形成することがインラインで可能であるため、メッキ或は樹脂或は塗装等を被覆する場合、異種材料を接着或は接合させる場合、長尺伸線材の表面に関する前処理工程の装置として使用でき、従来技術を適用したラインに比較しコンパクト、安い設備費等の特長があり、生産コストに寄与するところが大である。
【0043】
なお、長尺伸線材加工ライン、長尺伸線材熱処理ライン、長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン、長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン及び長尺伸線材加工方法における各潤滑剤除去装置4としては、実施例1に示した方式と実施例2に示した方式を適宜選択して用いることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は長尺伸線材の全周を多角形かつ長尺伸線材の表面硬度より硬い或は柔らかい粉粒体で包み、長尺伸線材の表面に選択的に押付けて保持する。この状態で長尺伸線材の表面を研削するので、水、温水、有機溶剤、アルカリ、酸等の洗浄液を用いて表面を清浄化する方法に比較し、低コスト、少ないエネルギーで長尺伸線材の表面に残存した潤滑剤被膜を除去することができる。
さらに、粉粒体で表面を清浄化する方法であるため、同断面形状をした長尺伸線材の断面サイズに制限が無く小サイズのものまで表面清浄が可能である。
この発明は研削材の加熱不要であるため有機溶剤、酸使用時に比較し電力量等を著しく削減できる。例えば実施例によれば、酸洗法に比較して1/10以下の電力で仕上げを得ることができた。また、処理される長尺伸線材と粉粒体の選択的な押付けが長尺伸線材の断面中心に向かって複数の箇所から圧力を加えるため長尺伸線材の外周に関する研削はムラが無く高品質な仕上げができる。
従って、本発明の加工ラインで処理された長尺伸線材の表面は潤滑剤の残存が無く、後工程で悪影響を与えない高品質な仕上げ表面を提供する。更に本表面処理法は必要エネルギー、ランニングコスト、安全、環境面でも著しい効果をもたらすものである。
本発明の方法を熱処理工程の前工程に適用した場合、本発明が乾式方法であるため揮発性の薬液や水を使用する従来の方法に比較し、安全かつコンパクトであることから生産現場における設備費の低減、省スペース化に大きな効果がある。
また、本発明の装置を複数組合わせ、さらに使用する研削材の種類、粒度を変えることにより、長尺伸線材の表面に残存した引抜用潤滑被膜剤を除去するとともに、後工程に必要な表面あらさを形成することがインラインで可能であるため、メッキ或は樹脂或は塗装等を被覆する場合、異種材料を接着或は接合させる場合、長尺伸線材の表面に関する前処理工程の装置として使用でき、従来技術を適用したラインに比較しコンパクト、安い設備費等の特長があり、生産コストに寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長尺伸線材加工ラインの実施例の構成例である。
【図2】本発明に用いる潤滑剤除去装置の構成を示す概要図である。
【図3】本発明に用いる潤滑剤除去装置の構成を示す概要図である。
【図4】本発明の長尺伸線材熱処理ラインの実施例の構成例である。
【図5】本発明に用いる潤滑剤除去装置を示す一部分面正面図である。
【図6】図5の主要部の右側面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】本発明に用いる潤滑剤除去装置における主要部材である弾性ローラの図面であって、イは正面図、ロは右側面図である。
【図9】図6において線材を表面加工する時の作動を説明する説明図である。
【図10】本発明の長尺伸線材のメッキ或は表面被膜処理ラインの構成例である。
【図11】本発明の長尺伸線材の異種材料を接合或は複合処理ラインの構成例である。
【符号の説明】
1 引抜機
2 張力調整装置
3 長尺伸線材寸法測定装置或は清浄度測定装置
4 潤滑剤除去装置
5 巻取り機
6 熱処理装置
7 表面被膜処理装置
8 異種材料の接合或は複合処理装置
11 外側管容器
12 軟質管
13 押圧手段
15 連結棒
16 シリンダ
17 支持軸
101弾性ローラ
122接近離隔手段
123回転手段
124ノズル
125;126往復動手段

Claims (11)

  1. 引抜機の線材巻取りドラムから搬出された引抜伸線された長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の前方あるいは後方の少なくとも一方に線材の張力を一定に保つ張力調整装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を巻き取る巻取り機と、を備えた長尺伸線材加工ラインであって、
    記潤滑剤除去装置は、籾殻、ムク葉、木賊その他の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉その他の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸線加工した線材を通過させる時、軟質管外部から局部的にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去することを特徴とする長尺伸線材加工ライン。
  2. 前記潤滑剤除去装置が、伸縮可能な軟質管の一方から空気あるいはガスを吸引し管内を通過させて長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜を除去する表面処理装置を組込んだことを特徴とする請求項1に記載の長尺伸線材加工ライン。
  3. 前記潤滑剤除去装置が、伸縮可能な軟質管の一方から空気あるいはガスを吸引し、
    管内を通過させながら、被加工物の挿入側の他開口から管内の充填材と同じ材質の新品或いは不純物を含まない充填材を補給し、また、被加工物の搬出側の開口から管内で摩滅した充填材や剥離物を排出する、長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜を除去する表面処理装置を組込んだことを特徴とする請求項1に記載の長尺伸線材加工ライン。
  4. 引抜機の線材巻取りドラムから搬出された引抜伸線された長尺線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する潤滑剤除去装置と、該潤滑剤除去装置の前方あるいは後方の少なくとも一方に線材の張力を一定に保つ張力調整装置と、前記潤滑剤除去装置で潤滑剤落しをした線材を巻き取る巻取り機と、
    を備えた長尺伸線材加工ラインであって、
    前記潤滑剤落とし装置は、籾殻、ムク葉、木賊等研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉、等の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去することを特徴とする長尺伸線材加工ライン。
  5. 前記潤滑剤除去装置の前方若しくは後方の少なくとも一方に、長尺伸線材の線径、巾・高さの測定装置又は清浄度測定装置の少なくとも一方を組込んだことを特徴とする請求項1、請求項4のいずれかに記載の長尺伸線材加工ライン。
  6. 前記潤滑剤除去装置が前記長尺伸線材の線径、巾・高さの測定装置又は清浄度測定装置の少なくとも一方によって長尺伸線材についての線径、巾・高さあるいは清浄度を観察し、その測定値差あるいはその清浄度差により潤滑剤除去装置の加工量を変化させる機能を備えたことを特徴とする請求項1、請求項、請求項5のいずれかに記載の長尺伸線材加工ライン。
  7. 請求項に記載の長尺伸線材加工ラインを長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜の除去を目的に熱処理工程前に組込んだことを特徴とする長尺伸線材熱処理ライン。
  8. 請求項に記載の長尺伸線材加工ラインを長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜の除去を目的にメッキ工程前に組込んだことを特徴とする長尺伸線材のメッキ・表面被覆処理ライン。
  9. 請求項に記載の長尺伸線材加工ラインを長尺伸線材の引抜用潤滑剤被膜の除去を目的に長尺伸線材の異種金属複合工程前に組込んだことを特徴とする長尺伸線材の異種金属複合線材製造ライン。
  10. 引抜機で引抜伸線された引抜用潤滑剤被膜が表面に付着した長尺線材を線材巻取りドラムから搬出する工程と、
    該長尺線材を潤滑剤除去装置に搬入して引抜用潤滑剤被膜を除去する工程であって、籾殻、ムク葉、木賊その他の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉その他の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ軟質管に充填し、この内部を伸線加工した長尺線材を通過させる時、軟質管外部から局部的にしかも複数の箇所に断続的な圧力をかけて前記研削材との接触により引抜用潤滑剤被膜を除去する工程と、
    潤滑剤落しをした長尺線材を巻き取る巻取り工程と、
    を備えたことを特徴とする長尺伸線材加工方法。
  11. 引抜機で引抜伸線された引抜用潤滑剤被膜が表面に付着した長尺線材を線材巻取りドラムから搬出する工程と、
    該長尺線材を潤滑剤除去装置に搬入して引抜用潤滑剤被膜を除去する工程であって、籾殻、ムク葉、木賊その他の研削性のある植物の破砕粉あるいは、セラミックス粉、ガラス粉、非鉄金属粉その他の研削材を1種類或いは複数の種類を混合のうえ相互に対向するローラ間に供給し、さらにこのローラ間に伸線加工した長尺線材を通線させ、これを引抜く時、双方のローラに圧力をかけて挟持し研削材と接触させ、引抜速度よりローラの周速が遅い或は速い条件で長尺伸線材の進行方向と同方向或は反対方向に回転させ、長尺伸線材の表面に付着した引抜用潤滑剤被膜を除去する工程と、
    潤滑剤落しをした長尺線材を巻き取る巻取り工程と、
    を備えたことを特徴とする長尺伸線材加工方法。
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