JP2003080257A - 電解水製造装置 - Google Patents

電解水製造装置

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JP2003080257A
JP2003080257A JP2001275047A JP2001275047A JP2003080257A JP 2003080257 A JP2003080257 A JP 2003080257A JP 2001275047 A JP2001275047 A JP 2001275047A JP 2001275047 A JP2001275047 A JP 2001275047A JP 2003080257 A JP2003080257 A JP 2003080257A
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liquid
tank
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effective chlorine
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Osamu Akiyama
修 秋山
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効塩素濃度が所定値よりも低下すると、使
用者にアラーム信号を与え、電解水を使用することがで
きないようにした電解水製造装置を提供する。 【解決手段】 測定部30aのデータ処理部38で測定
された有効塩素濃度が、一定レベル以下になれば、制御
部40は、電解槽11用の直流電圧源14の開閉器14
a、14bを遮断し、外部に設けられた酸性水タンク8
6a及びアルカリ水タンク86bの取水口のバルブ23
及び24が閉じられ、使用者が電解水を使用することが
できない。そして、使用者に判るように出力部39の濃
度表示部39aにその時の有効塩素濃度が点滅表示さ
れ、ブザー39bが鳴る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、医療や食品産業、
農業などの分野で用いられる電解水製造装置に係わり、
特に、その生成された強酸性水に含まれる有効塩素(次
亜塩素酸+塩素ガス+次亜塩素酸イオン)の濃度をモニ
タする電解水製造装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電解水製造装置は、含塩素水を電気分解
することによって、陽極側に強酸性水を、陰極側に強ア
ルカリ水をそれぞれ生成するものである。水が塩素を含
んでいるとき、陽極側で発生する強酸性水には、殺菌能
力を有する有効塩素(次亜塩素酸+塩素ガス+次亜塩素
酸イオン)が含まれる。特に、水に塩化ナトリウムや塩
化カリウム等を加えて電気分解を行なった時に、陽極側
で発生する強酸性水は、有効塩素(次亜塩素酸+塩素ガ
ス+次亜塩素酸イオン)を数10ppm含み、低pH
(2.5〜3.0)、高ORP(酸化還元電位を表すO
RPが+1100mV程度)を示し、強力な殺菌効果を
持つことが知られている。そこで生成された強酸性水
は、医療の分野では、病院での手指消毒、院内感染を起
こすMRSAの殺菌などに効果あるものとして用いら
れ、食品産業では厨房機器の消毒、殺菌、水産加工業で
の魚の殺菌、O−157の殺菌などに用いられている。
また、農業の分野では、塩化カリウムを添加した水を電
気分解して得た強酸性水をハウス栽培(メロン、野菜、
梨、花など)の病原菌の消毒、稲もみの殺菌などに用
い、これにより農薬の使用量を少なくし環境に優しい農
業を目指す動きがある。 【0003】図2に従来の電解水製造装置を示す。電解
水製造装置は、電解水生成部10と測定部30とその測
定部30に測定用の混合液を送るための混合部60とか
ら構成される。電解水生成部10は電解槽11を備えて
おり、この電解槽11には、バルブ16を通じて塩化ナ
トリウムを約20ミリモル添加された水道水が導入され
る。隔膜15を挟んで配置される陽極12と陰極13と
の間に直流電圧源14が接続される。陽極12側に生じ
た強酸性水は、強酸性水取出口17から取り出され、陰
極13側に生じた強アルカリ水は、強アルカリ水取出口
18から取り出され、これらは殺菌、洗浄などの本来の
用途に用いられる。さらに、これらの取出口17、18
には、測定用の分岐が設けられ、それぞれバルブ21、
22を通じて測定のために強酸性水の一部と強アルカリ
水の一部が取り出される。 【0004】このようにサンプリングされる強酸性水と
強アルカリ水は、混合部60の第1液槽61の液槽6
2、63の各々に導かれた後、第2液槽67に導かれて
混合される。第1、第2の2つの液槽61、67はとも
に大気開放型の液槽であり、酸性水に対する耐性から、
たとえば塩化ビニール系の材料で構成される。第1液槽
61はそれぞれ独立した液槽62、63を有する2槽式
であり、各液槽62、63は大きな面積の大気開放(上
面)を有する。液槽62、63の各々には導入口と排出
口とが備えられ、導入口から導入された強酸性水と強ア
ルカリ水はこれらの各液槽62、63に一旦貯えられ
る。 【0005】電解槽11において生成される強酸性水は
塩素ガスと酸素ガスとを含み、強アルカリ水は水素ガス
を含んでおり、ともに多量の気体を含んだ気液混合体と
なっている。これらの液中の気泡は、その大きさが最大
直径10mmにも達するものから1mm以下のものまで
さまざまである。このような強酸性水と強アルカリ水
は、電解槽11から水道水などの原水に近い圧力で導き
出されてくるが、上面に広面積大気開放を持つ液槽6
2、63に、各々導入され一旦貯水されて大気圧に戻さ
れるため、直径が2mm〜10mm程度の大きな気泡は
ただちに崩壊し、気泡中に閉じ込められていた気体は周
囲の大気中に放散される。そこで、吸引チューブ64、
65を液槽62、63の各々に差し込んでそれらの上澄
み液を吸引すれば、大きな気泡の除去された強酸性水お
よび強アルカリ水を取り出すことができる。この吸引チ
ューブ64、65は塩化ビニール系チューブやフッ素樹
脂チューブなどからなり、独立したしごきポンプ73、
74を用いることによって、それぞれ所定の流量で強酸
性水と強アルカリ水とを吸引し、第2液槽67に導くこ
とができる。 【0006】この第2液槽67は第1液槽61と同様に
上面が開放された大気開放型の液槽となっている。そし
て、この第2液槽67にはフィルタ69を備えた塩化ビ
ニール系あるいはフッ素樹脂などの吸引チューブ68の
先端が差し込まれている。この吸引チューブ68内の液
体は、しごきポンプ75によって所定の流量で吸引され
る。こうして吸引された混合液は、所定の流量で光学的
な測定部30のフローセル31に送られる。この第2液
槽67には、攪拌用のモータ72により回転する攪拌子
71が設けられ、これによって、導入された強酸性水と
強アルカリ水とが強制的に攪拌・混合され、強酸性水と
強アルカリ水とが十分に混合される。この攪拌子71
は、モータ72の回転軸の先端に平板状のプロペラを取
付けたものなどが用いられ、吸引チューブ64、65の
先端と、吸引チューブ68の先端との中間に配置され
る。第1液槽61から吸引される強酸性水および強アル
カリ水にはそれぞれ口径1mm以下の細かい気泡が多数
混在しているが、吸引チューブ64、65の通過中に結
合を繰り返して口径1〜2mm前後の気泡に成長する。
混合液にはこれらの気泡が含まれているが、第2液槽6
7に導入されることによって、気泡は大気中に放散させ
られる。吸引チューブ68によって、このように混合液
が吸引されるので、比較的小さな気泡の除去された状態
の混合液を測定部30に送ることができる。ここでは吸
引チューブ68の先端に細かいメッシュのフィルタ69
が取付けられているため、気泡や析出塩類等を吸引チュ
ーブ68内に吸引することがない。すなわち、第2液槽
67の混合液中に残っていた直径1〜2mmほどの気泡
は、フィルタ69を突き抜けることができずに大気中に
放散させられてしまう。このフィルタ69としては、た
とえばフッ素樹脂やナイロンなどの樹脂や、木綿布など
の布類、あるいは、ろ紙などの紙類などが用いられる。 【0007】測定部30は、混合液が送られる石英ガラ
スなどからなるフローセル31と、これを挟むように配
置された光源32と、フォトセル36と、フォトセル3
7とを備える。光源32は、たとえばキセノンフラッシ
ュランプや重水素ランプなどが用いられる。この光はフ
ローセル31を透過し、石英板などのビームスプリッタ
33で2分割されてフォトセル36、37に導かれる。
フォトセル36、37には、光学フィルタ34、35が
取付けられ、一方の光学フィルタ34は、主透過波長2
92nmの干渉フィルタからなり、他方の光学フィルタ
35は400nm以上の長波長域の光を通すバンドパス
フィルタ(あるいはシャープカットフィルタ)などが用
いられる。フォトセル36、37はたとえばSiフォト
セル等からなり、検出信号(電気信号)がデータ処理部
38の測光電気回路に送られ吸光度への変換が行われ、
さらに2つの吸光度の差を求める演算および有効塩素濃
度への変換のための演算処理が行なわれる。すなわち、
波長292nmの光に対する吸光度と、400nm以上
の長波長の光に対する吸光度との差が求められる。この
吸光度差は、混合比に対応する補正ファクターを乗算す
ることによって、有効塩素濃度に変換された後、出力部
39の表示装置などでその濃度が表示される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】従来の電解水製造装置
は以上のように構成されているが、電解水のうち一般に
酸性水を実用に供し、病院内での殺菌・手指の消毒など
に使われる。したがって、殺菌・消毒の主体である有効
塩素(次亜塩素酸+塩素ガス+次亜塩素酸イオン)の濃
度が所定値よりも低下すると、殺菌・消毒の効果が低下
し、好ましい状態でなくなる。電解水製造装置が使用者
のいる部屋に設置され、かつ、その装置に有効塩素濃度
モニタが装着されている場合は、使用者がモニタ表示を
見れば判るはずだが、他の仕事を並行して行なっている
場合には、常時モニタ表示を注視することができず、ま
た、使用者がいる部屋に電解水製造装置が設置されてな
く、他の場所にある場合は、電解槽11の外部に設けら
れた酸性水タンク及びアルカリ水タンクに、殺菌・消毒
効果の低下した電解水がどんどん貯められ、使用者が殺
菌・消毒の効果が薄れてしまっているのに、それとは知
らずに使用することになるという問題がある。このよう
な状態になる原因として、電解槽11に供給する塩水の
濃度が低下していること、電気回路のトラブルで電解電
流が低下していること等が考えられる。 【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、有効塩素(次亜塩素酸+塩素ガス+次
亜塩素酸イオン)の濃度が所定値よりも低下すると、使
用者にアラーム信号を与え、電解水を使用できないよう
にした電解水製造装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電解水製造装置は、2つの電極を備えそれ
ぞれの電極に正・負の電圧を加えることにより含塩素水
を電気分解することのできる電解槽と、両方の電極側か
らそれぞれ導かれた水が各々分離された各槽に導入され
る第1液槽と、その各槽の水をそれぞれ独立に送液する
第1、第2の送液手段と、それら送液された水が貯蔵さ
れ、強制攪拌することによりこれらを混合する第2液槽
と、その第2液槽の混合液を所定の流量で送液する第3
の送液手段と、その第3の送液手段で送液された混合液
について、波長260nm〜330nmの範囲で光の吸
収強度を測定する測定手段とを備えた電解水製造装置に
おいて、前記測定手段で測定された有効塩素濃度が一定
レベル以下になれば、前記電解槽の電源をOFFし、外
部に設けられた酸性水タンク及びアルカリ水タンクの出
口に設けられたバルブを閉じ、同時に前記測定手段の出
力部に異常報知手段を備えるものである。 【0011】本発明の電解水製造装置は、上記のように
構成されており、測定部で測定された有効塩素濃度が、
所定のレベル以下になれば、電解槽の電源をOFFし、
外部の酸性水タンク及びアルカリ水タンクの出口に設け
られたバルブを閉じ、同時に測定部の出力部の濃度表示
部にその時の有効塩素濃度を点滅表示し、ブザーを鳴ら
すものである。有効塩素濃度が所定のレベル以下になれ
ば、タンクの出口のバルブが閉まり、使用者は電解水を
使用することができなくなる。同時に、電解槽の電源が
遮断され、濃度表示部の濃度表示を点滅し、ブザーが鳴
るので、装置の異常を知ることができ、保守点検をする
ことになる。一方、電解水を使用できるときは、常に電
解水の有効塩素濃度が一定値以上であり、安心して殺菌
・消毒を行なうことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の電解水製造装置の一実施
例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の電解
水製造装置のブロック模式図を示す。本電解水製造装置
は、軟水と塩水を混合して供給する原水供給部(図示せ
ず)と、原水を強酸性水と強アルカリ水に電気分解する
電解水生成部10aと、殺菌・消毒などに使用するため
に両電解水を外部に貯水する酸性水タンク86a及びア
ルカリ水タンク86bと、両電解水をサンプリングして
貯水する個別の液槽62、63を有する第1液槽61
と、個別の液槽62、63からサンプリング液を送液す
るしごきポンプ73、74からなる第1、第2送液手段
と、送液された電解水をモータ72によって攪拌子71
を回転して攪拌し両液を混合する第2液槽67と、フィ
ルタ69を介して吸引チューブ68としごきポンプ75
によって混合液を送液する第3送液手段と、その送液さ
れたフローセル31中の混合液の吸光光度を、測定部3
0aにおいて一定間隔で測定し、有効塩素濃度を演算す
るデータ処理部38と、その有効塩素濃度が一定レベル
以下になれば電解槽11の直流電圧源14の開閉器14
a、14bをOFFし、酸性水タンク86aのバルブ2
3及びアルカリ水タンク86bのバルブ24を閉じる制
御部40と、同時に有効塩素濃度を濃度表示部39aに
点滅表示してブザー39bを鳴らす出力部39とから構
成される。本電解水製造装置は、送液されたフローセル
31中の混合液の吸光度を一定間隔で測定し、サンプリ
ングされた電解水の有効塩素(次亜塩素酸+塩素ガス+
次亜塩素酸イオン)濃度が一定レベル以下になれば、電
解槽11の直流電圧源14の開閉器14a、14bを遮
断し電解水の生成を停止させ、使用者が電解水を使用す
ることができないように、酸性水タンク86aの取水口
のバルブ23、及びアルカリ水タンク86bの取水口の
バルブ24を閉じ、同時に、測定部30aの出力部39
の濃度表示部39aにそのときの有効塩素濃度を点滅表
示しブザー39bを鳴らして使用者に知らせるものであ
る。 【0013】本電解水製造装置に供給される原水が、電
解槽11、第1液槽61、第2液槽67、測定部30a
の各部を通過して、有効塩素(次亜塩素酸+塩素ガス+
次亜塩素酸イオン)の濃度が測定されるプロセスを、各
部の機能と動作を併記して以下に説明する。原水供給部
(図示せず)は、軟水器からの軟水と塩水タンクから送
液ポンプで送液された塩水とをミキサで混合し、塩化ナ
トリウムを約20ミリモル添加された原水を電解槽11
に供給するものである。電解水生成部10aは、原水供
給部からバルブ16を介して原水が供給され、電解槽1
1に隔膜15と陽極12、陰極13を設け、直流電圧源
14から直流電圧が開閉器14a、14bを介して印加
され、含塩素水を電気分解し、陽極12側に強酸性水
と、陰極13側に強アルカリ水を生成するものである。
強酸性水取出口17は、外部に設けられた酸性水タンク
86aに酸性水を供給するための取水口であり、強アル
カリ水取出口18は、同じく外部に設けられたアルカリ
水タンク86bにアルカリ水を供給するための取水口で
ある。 【0014】第1液槽61は、それぞれ独立した液槽6
2、63を有する2槽式であり、各液槽62、63は上
面が大きな面積の大気開放型である。液槽62、63の
各々には導入口と排出口とが備えられ、導入口から導入
された強酸性水と強アルカリ水はこれらの各液槽62、
63に一旦貯えられる。電解槽11において生成される
強酸性水は塩素ガスと酸素ガスとを含み、強アルカリ水
は水素ガスを含んでおり、ともに多量の気体を含んだ気
液混合体となっている。これらの液中の気泡は、その大
きさが最大直径10mmにも達するものから1mm以下
のものまでさまざまである。このような強酸性水と強ア
ルカリ水は、電解槽11から水道水などの原水に近い圧
力で導き出されてくるが、上面に広面積大気開放を持つ
液槽62、63に、各々導入され一旦貯水されて大気圧
に戻されるため、直径が2mm〜10mm程度の大きな
気泡はただちに崩壊し、気泡中に閉じ込められていた気
体は周囲の大気中に放散される。第1、第2の送液手段
は、混合部60の吸引チューブ64、65と、独立した
しごきポンプ73、74とから構成される。吸引チュー
ブ64、65は塩化ビニール系チューブやフッ素樹脂チ
ューブなどからなり、独立したしごきポンプ73、74
を用いることによって、それぞれ所定の流量で強酸性水
と強アルカリ水とを吸引し、第2液槽67に導くことが
できる。 【0015】第2液槽67は、第1及び第2送液手段
と、第3液送手段との間に配置され、しごきポンプ7
3、74によって送液された電解水を、攪拌し両液を混
合する液槽である。この第2液槽67は、第1液槽61
と同様に上面が開放された大気開放型の液槽で、第1液
槽61から吸引される強酸性水および強アルカリ水には
それぞれ口径1mm以下の細かい気泡が多数混在してい
るが、吸引チューブ64、65の通過中に結合を繰り返
して口径1〜2mm前後の気泡に成長する。混合液には
これらの気泡が含まれているが、第2液槽67に導入さ
れることによって、気泡は大気中に放散させられる。そ
して、第2液槽67には攪拌用のモータ72により回転
する攪拌子71が設けられ、これによって、導入された
強酸性水と強アルカリ水とが強制的に攪拌・混合され
る。この攪拌子71は、モータ72の回転軸の先端に平
板状のプロペラを取付けたものなどが用いられ、吸引チ
ューブ64、65の先端と、吸引チューブ68の先端と
の中間に配置される。そして、第2液槽67にはフィル
タ69を備えた塩化ビニール系あるいはフッ素樹脂など
の吸引チューブ68の先端が差し込まれている。フィル
タ69は、吸引チューブ68の先端に取付けられた細か
いメッシュ状のもので、例えば、フッ素樹脂やナイロン
などの樹脂や、木綿布などの布類、あるいは、ろ紙など
の紙類などが用いられる。そのため、気泡や析出塩類等
を吸引チューブ68a内に吸引することがない。すなわ
ち、第2液槽67の混合液中に残っていた直径1〜2m
mほどの気泡は、フィルタ69を突き抜けることができ
ずに大気中に放散させられてしまう。第3の送液手段
は、フィルタ69を備えた塩化ビニール系あるいはフッ
素樹脂などの吸引チューブ68の先端が、第2液槽67
に差し込まれ、混合液を吸引チューブ68でしごきポン
プ75によって所定の流量で吸引し、その吸引した混合
液を、所定の流量で光学的な測定部30aのフローセル
31に送るものである。 【0016】測定部30aは、混合液が送られる石英ガ
ラス等からなるフローセル31と、このフローセル31
に光を投射するキセノンフラッシュランプや重水素ラン
プ等の光源32と、フローセル31を透過した光の一部
を反射させ残りを透過させる石英板等で作られたビーム
スプリッタ33と、ビームスプリッタ33で反射した光
を受けて400nm以上の長波長域の光を通すバンドパ
スフィルタ(あるいはシャープカットフィルタ)等から
なる光学フィルタ35と光学フィルタ35を透過した光
を受けるSiなどのフォトセル37と、他方、ビームス
プリッタ33で透過した光を受けて主透過波長292n
mの干渉フィルタからなる光学フィルタ34と光学フィ
ルタ34を透過した光を受けるSiなどのフォトセル3
6と、両フォトセル36、37からの信号を受けて、一
定間隔で測定し有効塩素濃度を演算するデータ処理部3
8と、その有効塩素濃度が一定レベル以下になれば電解
槽11の直流電圧源14の開閉器14a、14bを遮断
し、酸性水タンク86aのバルブ23及びアルカリ水タ
ンク86bのバルブ24を閉じる制御部40と、同時に
有効塩素濃度を濃度表示部39aに点滅表示してブザー
39bを鳴らす出力部39とから構成される。測定部3
0aのフォトセル36に入る光は、光学フィルタ34が
主透過波長292nmの干渉フィルタによる波長の光
で、他方のフォトセル37に入る光は、光学フィルタ3
5の400nm以上の長波長域の光を通すバンドパスフ
ィルタ(あるいはシャープカットフィルタ)などによる
波長の光で、2波長ビーム方式を用いた吸光光度計であ
る。2種の単色光がサンプルに照射した場合、モル吸収
係数εが波長により異なるため、同一濃度であっても吸
光度Eが異なる。そこで2波長の吸光度をE、E
すると、E−E(あるいは、E−k×E)も試
料濃度cに比例する。この2波長方式においては、例え
ば濁りに代表されるバックグラウンドの浮き上がり分が
キャンセルされるという特徴がある。データ処理部38
は、2波長方式を採用し、送液されたフローセル31中
の混合液の吸光光度を、一定間隔で測定し、フォトセル
36からの信号とフォトセル37からの信号を受けて、
2波長による信号の差(あるいは、1波長の信号から他
の信号に係数を掛けてから減算)を演算し、換算して有
効塩素濃度が算出される。 【0017】電解水では主として酸性水が実用に供せら
れ、病院内での殺菌・手指などの消毒に使われる。した
がって、殺菌・消毒の主体である有効塩素(次亜塩素酸
+塩素ガス+次亜塩素酸イオン)の濃度が所定値よりも
低下すると、殺菌・消毒の効果が低下し、由々しき状態
になる。殺菌・消毒の効果が薄れてしまっているのに、
使用者がそれと知らずに使うことになる。このような状
態になる原因は、電解槽11に供給する塩水の濃度が低
下しているとか、電気回路のトラブルで、電解電流が低
下していること等が考えられる。データ処理部38に
は、殺菌・消毒などに使うことができる電解水の有効塩
素濃度のレベル(殺菌・消毒に必要な濃度基準又は濃度
閾値)がメモリに格納されており、一定間隔で測定した
データがその濃度基準以下になれば、データ処理部38
から制御部40に信号が入力され、制御部40は、電解
槽11の直流電圧源14の開閉器14a、14bを遮断
し、酸性水タンク86aのバルブ23及びアルカリ水タ
ンク86bのバルブ24を閉じる。そして、そのときの
有効塩素濃度を濃度表示部39aに点滅表示してブザー
39bを鳴らし、電解水が使用できないことを使用者に
知らせる。例えば、酸性水の有効塩素濃度の仕様が、2
0〜60ppmという標準的な装置では、15ppm以
下を閾値として、この状態が一定時間続けば、電解動作
を停止し、新たな電解水の供給は行なわないようにす
る。こうして、電解水使用者がそれとは知らずに、殺菌
・消毒効果の低下した電解水を使用することができない
ようにする。この場合、濃度閾値レベルや検知のための
時間を任意に変えられるようにしている。なお、上記の
実施例では濃度表示部39aで点滅表示するとともに、
ブザー39bを鳴らしたが、点滅表示あるいはブザーの
いずれかで使用者に知らせてもよい。なお、本発明の変
形例として、濃度値が一定のレベル以上になれば、電解
動作を停止することも考えられる。これは使用者に対す
る保護よりも、装置の異常(例:電流過剰)を防ぐこと
が目的である。 【0018】 【発明の効果】本発明の電解水製造装置は上記のように
構成されており、測定された有効塩素濃度が、一定レベ
ル以下になれば、電解槽の電源を遮断し、外部に設けら
れた酸性水タンク及びアルカリ水タンクの取水口のバル
ブを閉じる。そして、使用者に判るように濃度表示部に
その時の有効塩素濃度を点滅表示するか、あるいはブザ
ーを鳴らす。それによって有効塩素濃度が一定値以下に
なっていることが判り、使用者は電解水を使用すること
ができない。装置の異常を知ることによって、保守点検
をすることになる。そして、常に電解水を使用できると
きは、有効塩素濃度が一定値以上であり、安心して殺菌
・消毒を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の電解水製造装置の一実施例を示す図
である。 【図2】 従来の電解水製造装置図を示す図である。 【符号の説明】 10、10a…電解水生成部 11…電解槽 12…陽極 13…陰極 14…直流電圧源 14a、14b…開閉器 15…隔膜 16、21、22、23、24…バルブ 17、17a…強酸性水取出口 18、18a…強アルカリ取出口 30、30a…測定部 31…フローセル 32…光源 33…ビームスプリッタ 34、35…光学フィルタ 36、37…フォトセル 38…データ処理部 39…出力部 39a…濃度表示部 39b…ブザー 40…制御部 60…混合部 61…第1液槽 62、63…液槽 64、65、68…吸引チューブ 67…第2液槽 69…フィルタ 71…攪拌子 72…モータ 73、74、75…しごきポンプ 86a…酸性水タンク 86b…アルカリ水タンク
フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA01 AB01 AB03 AB06 AC01 AD03 BA05 BB02 2G059 AA01 BB04 CC01 DD05 DD12 EE01 FF09 GG10 HH02 HH03 HH06 JJ02 JJ03 JJ22 KK01 KK03 MM01 MM05 MM10 PP04 4D061 DA03 DB07 DB08 DB10 EA02 EB01 EB04 EB12 EB18 EB19 EB37 EB38 EB39 ED13 GA06 GB05 GC20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】2つの電極を備えそれぞれの電極に正・負
    の電圧を加えることにより含塩素水を電気分解すること
    のできる電解槽と、両方の電極側からそれぞれ導かれた
    水が各々分離された各槽に導入される第1液槽と、その
    各槽の水をそれぞれ独立に送液する第1、第2の送液手
    段と、それら送液された水が貯蔵され、強制攪拌するこ
    とによりこれらを混合する第2液槽と、その第2液槽の
    混合液を所定の流量で送液する第3の送液手段と、その
    第3の送液手段で送液された混合液について、波長26
    0nm〜330nmの範囲で光の吸収強度を測定する測
    定手段とを備えた電解水製造装置において、前記測定手
    段で測定された有効塩素濃度が一定レベル以下になれ
    ば、前記電解槽の電源をOFFし、外部に設けられた酸
    性水タンク及びアルカリ水タンクの出口に設けられたバ
    ルブを閉じ、同時に前記測定手段の出力部に異常報知手
    段を備えることを特徴とする電解水製造装置。
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